JPH0750335B2 - 再複写防止用の乾式トナー及び画像形成方法 - Google Patents

再複写防止用の乾式トナー及び画像形成方法

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JPH0750335B2
JPH0750335B2 JP60151229A JP15122985A JPH0750335B2 JP H0750335 B2 JPH0750335 B2 JP H0750335B2 JP 60151229 A JP60151229 A JP 60151229A JP 15122985 A JP15122985 A JP 15122985A JP H0750335 B2 JPH0750335 B2 JP H0750335B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/09Colouring agents for toner particles
    • G03G9/0928Compounds capable to generate colouring agents by chemical reaction

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真及び電子写真類似の方式のプリンタ
ーに用いられる再複写防止用の乾式トナーに関するもの
である。
〔従来の技術〕
電子写真及び電子写真類似のプリンターでは、光導電材
料によつて構成された感光体上に、電気的潜像を形成
し、これを粉体現像剤で現像した後、紙やシートなどに
転写し、その後、熱、溶剤、圧力などで定着して画像が
形成される。
このような画像形成に用いられる粉体現像剤としては、
トナーのみによる1成分方式、トナーおよびキヤリアの
混合による2成分方式などがあるが、乾式トナーは一般
に着色剤を結着樹脂中に分散せしめ、微粉末化したもの
である。着色剤としては、通常、カーボンブラック、各
種染料、顔料などが用いられ、このようなトナーで紙や
シート上に形成された画像は、恒久的なものとなり、保
存性が高い反面、通常の複写機あるいはカメラなどで再
複写が可能であり、重要な機密情報がろう洩する危険性
が極めて高いという問題がある。
そのため、従来特定色の機密文書作成用の紙、又はコピ
ー用紙を用いて再複写時は、内容が判読できないような
ものとしたり、又はトナーに特定の蛍光成分を含ませて
再複写時の画像濃度を低くするような努力がなされてき
たが、書類としては、非常に見づらいものとなつたり、
また再複写時の画像濃度を低める効果は期待以下で、実
用的な秘密ろう洩防止手段とはなりにくかつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は前記の問題点を解消し、特定の温度で発
色または消色する再複写防止用の乾式トナーを提供する
ことにある。
本発明の他の目的は前記の特定の温度で発色または消色
する再複写防止用の乾式トナーで画像を形成することに
より、その画像情報を有する文書の再複写を防止し、秘
密の漏洩を防止することにある。
本発明の更に他の目的は、再複写防止用の乾式トナーの
特定成分の発色および消色を利用することによつて多色
画像を容易に得ることのできる画像形成方法を提供する
ことにある。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
前述の目的は、ロイコ化合物、ロイコ化合物に対し顕色
作用を有する化合物および前記の顕色に対して消色作用
を有する減感剤を含有する再複写防止用の乾式トナー及
びそのトナーを用いた画像形成方法により達成すること
ができる。
より詳しく述べると、本発明の再複写防止用の乾式トナ
ーは (イ) 単独では無色ないし淡色のロイコ化合物; (ロ) 前記(イ)のロイコ化合物に対して顕色作用を
有する化合物;および (ハ) 前記(イ)および(ロ)の化合物の組合せによ
る発色に対して消色作用を有する減感剤; の3成分系着色剤を用いることを特徴とする。
即ち、一般にロイコ系化合物と呼ばれる電子供与性呈色
性有機化合物はフエノール性水酸基を有するような顕色
性を示す化合物を作用させると発色するが、本発明の再
複写防止用の乾式トナーではこれらの系に前記2種類の
化合物の組合せによる発色に対し、減感作用、即ち、消
色作用をもつような化合物を併存させるものである。
つまり、ロイコ系化合物と顕色性化合物あるいは減感剤
との作用は温度依存性であり、作用の強い温度領域では
発色が起こり、またロイコ系化合物が、減感剤と強く作
用する温度領域では消色が起こることになる。
熱を印加し温度が上昇した場合に発色するか、あるいは
消色するか、又はその変色温度が何℃であるかは、前記
(イ),(ロ)及(ハ)の3成分の材料の組合せを変え
ることにより任意に調整することが可能であり、また、
顕色剤、又は減感剤に不揮発性のものを選択することに
より、発色、消色を不可逆的に行なわせることもでき
る。
すなわち、顕色剤又は減感剤として融解時に紙に浸透し
て分離するか、又は発揮性又は昇華性のものを選べば3
成分材料の発色、消色により得られた画像を定着するこ
とも可能である。
本発明による、特定の温度で消色する組成の着色剤を含
有するトナーを用いた画像では、その画像情報の再複写
時、複写機の露光用ランプの熱(輻射線)あるいはプラ
テンカバーに設けた面熱体の熱などにより原稿の画像が
消え複写が不可能となる。
また、特定の温度で発色する組成の着色剤を含有するト
ナーで形成された画像は、通常は無色あるいは淡色のた
め、再複写は不可能であり、スタンドランプの熱あるい
は机上に低温のホットプレート状の原稿台を置きその熱
などにより特定場所でのみ文書内容が確認できるので秘
密の漏洩防止に有効である。
また、本発明の乾式トナーを用いれば再複写を防止でき
る秘密文書を作成できる他に、この特定温度で発色、消
色するトナーに、あらかじめ染顔料などの着色剤を混入
せしめ、紙またはシート上に画像形成した後、例えば顕
色化したい画像部分をなんらかの加熱体で、加熱する
と、上記3成分材料の発色、消色により、もとの画像と
は、色相の異なる画像が得られ、容易に複写画像の多色
化が可能となる。この変色した画像部分を冷却後も定着
せしめるためには、前述したように3成分材料中の顕色
剤、或いは減感剤に昇華性或いは揮発性、又は溶融時に
紙に浸透するようなものを選択してやればよい。即ち、
加熱により消色する3成分材料では顕色剤を、加熱によ
り発色する材料では減感剤をそれぞれ昇華性、揮発性、
又は溶融時に紙に浸透して分離するような材料とすれば
よい。
また、このような秘密文書作成及び多色画像作成には、
熱を印加しない圧力定着法により定着するのが有効であ
る。
ここで、本発明に使用する電子供与性呈色性有機化合物
としては例えば、クリスタルバイオレツトラクトン、マ
ラカイトグリーンラクトン、ミヒラ−ヒドロール、クリ
スタルバイオレツトカービノール、マラカイトグリーン
カービノール、N−(2,3−ジクロロフエニル)ロイコ
オーラミン、N−アセチルオーラミン、N−フエニルオ
ーラミン、N−ベンゾイルオーラミン、ローダミンBラ
クタム、2−(フエニルイミノエタンジリデン)3,3−
ジメチルインドリン、N−3,3,トリメチルインドリノベ
ンゾスピロピラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−
7−クロルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メト
キシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−ベンジルオ
キシフルオラン、1,2−ペンツ−6−ジエチルアミノフ
ルオラン等がある。
不揮発性の顕色性化合物としては例えば、ノニルフエノ
ール、ドデシルフエノール、スチレネーテイドフエノー
ル、2,2−メチレンビス(4−メチル−6−ターシャリ
−ブチルフエノール)、2,4,6トリクロルフエノール、
o−フエニルフエノール、p−フエニルフエノール、p
−(p−クロロフエニル)フエノール、o−(o−クロ
ロフエニル)フエノール、p−オキシ安息香酸オクチ
ル、p−オキシ安息香酸ドデシル、ビスフエノールA、
1,2−ジオキシナフタレン、2,3−ジオキシナフタレン、
フエノールフタレイン、o−クレゾールフタレイン、プ
ロトカテキユー酸プロピル、プロトカテキユー酸ブチ
ル、プロトカテキユー酸オクチル、プロトカテキユー酸
ドデシル、2,3,4トリオキシエチルベンゼン、没食子酸
メチル、没食子酸エチル、没食子酸プロピル、没食子酸
ブチル、没食子酸ヘキシル、没食子酸オクチル、没食子
酸ドデシル、没食子酸セチル、没食子酸ステアリル、2,
3,5トリオキシナフタレン、タンニン酸、フエノール樹
脂初期縮合物等がある。
昇華性又は揮発性の顕色性化合物としては例えば、p−
エチルフエノール、o−エチルフエノール、p−クレゾ
ール、o−クレゾール、m−クレゾール、2,4−キシレ
ノール、ピロカテコール、レゾルシン、メチルカテコー
ル、エチルカテコール、プロピルカテコール、ターシヤ
リ−ブチルカテコール、αナフトール、チモール、オイ
ゲノール、イソオイゲノール、p−オキシ安息香酸メチ
ル、p−オキシ安息香酸エチル、p−オキシ安息香酸プ
ロピル、p−オキシ安息香酸ブチル等がある。
減感作用を有する不揮発性化合物としては例えば、ラウ
リルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコ
ール、ステアリルアルコール、アイコシルアルコール、
ドコシルアルコール、トリエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール(分子量200、400、600、1500、400
0、6000、20000)、トリメチロールプロパン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノ
ールアミン、第四級アンモニウム塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、シヨ糖エステル、フタル酸ジ
メチル、フタル酸ジエチル、ミリスチン酸ブチル、パル
ミチン酸ブチル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸エ
チル、ステアリン酸プロピル、ステアリン酸ブチル、ス
テアリン酸オクチル、オレイン酸ブチル、ポリビニルピ
ロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース等がある。
減感作用を有する揮発性化合物として例えば、メチルア
ルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブ
チルアルコール、アミルアルコール、ヘキシルアルコー
ル、ヘブチルアルコール、オクチルアルコール、ノニル
アルコール、デシルアルコール、シクロヘキサノール、
メチルシクロヘキサノール、ギ酸エチル、ギ酸ブチル、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、
酢酸アミル、酢酸ヘキシル、酢酸ベンジル、プロピオン
酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピ
ル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸アミル、酪酸メ
チル、酪酸エチル、酪酸ブチル、酪酸アミル、カプロン
酸ブチル、カプロン酸アミル、乳酸エチル、乳酸ブチ
ル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケ
トン、ジイソブチルケトン、エチルエーテル、イソプロ
ピルエーテル、ブチルエーテル、ジイソアミルエーテ
ル、ジイソプロピルアミン、ブチルアミン、ジブチルア
ミン、ジエチレントリアミン、2−ピロリドン、N−メ
チル−2ピロリドン、モノエタノールアミン、エチルモ
ノエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ホル
ムアミド、ジメチルホルムアミド、アセトアミド、アセ
トニトリルなどが使用可能である。
また、変色トナーとして用いる際、あらかじめトナーを
着色するための着色剤の例としては、通常のフアーネス
ブラツクをはじめ、ニグロシン、クロム染料、その他C.
I.ピグメントイエロー138、同113、C.I.ソルベントイエ
ロー81、同93、同98、同82、同104、同103、同44、C.I.
ソルベントレツド122、同111、同63、C.I.ピグメントレ
ツド5、同185、同122、C.I.ピグメントブルー15、同15
−1、C.I.ソルベントブルー36、同95、同93など各種の
ものを用いることが可能であるが、変色作用を効果的な
ものとするには、黄色や赤色系統の明度の高いものが良
好である。
本発明の再複写防止用の乾式トナーに用いる結着樹脂と
しては、通常用いられるスチレン系樹脂、ポリエステル
系樹脂はもちろん、ポリウレタン系、ポリ尿素系、エポ
キシ系などの樹脂をも用いることが可能である。
即ち、重合可能な単量体であれば任意のものが用いら
れ、自己重合性のあるビニル系単量体でもよいし、例え
ばポリエステル樹脂を製造することができる二塩基性酸
やグリコールの如き単量体であつてもよい。
以下に本発明の単量体の具体例を挙げる。例えばスチレ
ン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルス
チレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルス
チレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチル
スチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルス
チレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチ
レン、p−フエニルスチレン、p−クロルスチレン、3,
4−ジクロルスチレン等のスチレンおよびスチレン誘導
体が挙げられ、スチレン単量体が最も好ましい。他のビ
ニル系単量体としては、例えばエチレン、プロピレン、
ブチレン、イソブチレンなどのエチレン不飽和モノオレ
フイン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、
弗化ビニルなどのハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビニルなど
のビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、
アクリル酸プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリ
ル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、オクリ
ル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリ
ル酸フエニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタアク
リル酸メチル、メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸
プロピル、メタアクリル酸n−ブチル、メタアクリル酸
イソブチル、メタアクリル酸n−オクチル、メタアクリ
ル酸ドデシル、メタアクリル酸2−エチルヘキシル、メ
タアクリル酸ステアリル、メタアクリル酸フエニル、メ
タアクリル酸ジメチルアミノエチル、メタアクリル酸ジ
エチルアミノエチルなどのα−メチレン脂肪族モノカル
ボン酸エステル類;アクリロニトリル、メタアクリロニ
トリル、アクリルアミドなどのアクリル酸もしくはメタ
アクリル酸誘導体;ビニルメチルエーテル、ビニルエチ
ルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエ
ーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケト
ン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニルケトン
類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−
ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどのN−ビ
ニル化合物;ビニルナフタリン類などを挙げることがで
きる。
これらのビニル系単量体は単独で用いてもよいし、複数
の単量体を組合せて用いて共重合体にしてもよい。
ポリエステル樹脂を得る単量体として、二塩基性酸とし
ては、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、マレ
イン酸、コハク酸、セバチン酸、チオグリコール酸、ジ
グリコール酸などを挙げることができ、グリコール類と
しては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
1,4−ビス(2−ヒドロキシエチル)ベンゼン、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール、プロピレングリコールなど
を挙げることができる。
ポリアミド樹脂を得る単量体として、カプロラクタム、
さらに二塩基性酸としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、アジピン酸、マレイン酸、コハク酸、セバチン酸、
チオグリコール酸などを挙げることができ、ジアミン類
としては、エチレンジアミン、ジアミノエチルエーテ
ル、1,4−ジアミノベンゼン、1,4−ジアミノブタンなど
を挙げることができる。
ポリウレタン樹脂を得る単量体として、ジイソシアネー
ト類としては、p−フエニレンジイソシアネート、p−
キシレンジイソシアネート、1,4−テトラメチレンジイ
ソシアネートなどを挙げることができ、グリコール類と
しては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどを
挙げることができる。
ポリ尿素樹脂を得る単量体として、ジイソシアネート類
としては、p−フエニレンジイソシアネート、p−キシ
レンジイソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソシ
アネートなどを挙げることができ、ジアミン類として
は、エチレンジアミン、ジアミノエチルエーテル、1,4
−ジアミノベンゼン、1,4−ジアミノブタンなどを挙げ
ることができる。
エポキシ樹脂を得る単量体として、アミン類としては、
エチルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン、1,4
−ジアミノベンゼン、1,4−ジアミノブタン、モノエタ
ノールアミンなどを挙げることができ、ジエポキシ類と
しては、ジグリシジルエーテル、エチレングリコールジ
グリシジルエーテル、ビスフエノールAジグリシジルエ
ーテル、ハイドロキノンジグリシジルエーテルなどを挙
げることができる。
本発明の乾式トナーは、キヤリヤ粒子と組合せた2成分
系現像剤としてもキヤリヤ粒子を用いない一成分現像剤
として使用した場合も共に現像剤として良好な特性を示
すが本発明の再複写防止用の乾式トナーを磁性トナーと
して用いる場合にはトナー結着樹脂中に鉄、コバルト、
ニツケル等の金属及びこれらの合金、金属酸化物等の磁
性体粉末を添加させて用いる。また本発明の再複写防止
用の乾式トナーは、必要に応じて、界面活性剤、四級ア
ルミニウム塩、有機錯体構造の含金染料等の滞電制御
剤、可塑剤、粒状あるいは繊維状の有機および無機充て
ん剤、発泡剤、酸化防止剤等を含んでもよい。
また現像剤の流動性、保存安定性等を改善する目的とし
て、或いは感光材料へのトナーのフイルミングを防止し
たり、トナーのクリーニング性を向上させる事等を目的
として他の外部添加剤を加えても良い。これら外部添加
剤としては、ステアリン酸等の長鎖脂肪酸及びそのエス
テル、アミド、金属塩、更には二硫化モリブデン、カー
ボンブラック、グラフアイト、フツ化黒鉛、炭化ケイ
素、窒化ホウ素、シリカ、酸化アルミニウム、二酸化チ
タン、酸化スズ、酸化亜鉛等の微粉末、フツソ系樹脂等
の微粉末、導電性微粉、多環芳香族化合物、架橋又は非
架橋樹脂微粉末等が用いられる。
また、トナー結着樹脂とあわせて、各種ワツクスを用い
ることも効果的である。ワツクスの例としてはポリエチ
レンワツクス、ポリプロピレンワツクス、パラフインワ
ツクス、モンタンワツクス、マイクロクリスタリンワツ
クス、カルナバワツクス、ミツロウ、ホロウ、キヤンデ
リラワツクス、セレシン、その他、天然、合成の各種エ
ステルワツクスなどが用いられる。またロイコ化合物、
顕色剤、着色剤をワツクスに分散させトナーの着色剤と
して用いても良い。
本発明の再複写防止用の乾式トナーを製造する方法とし
ては、結着樹脂と前記3成分よりなる着色剤や他の各種
着色剤、添加剤等を溶融混練し、その後粉砕する方法、
スプレイドライ法、懸濁重合や乳化重合反応を利用して
直接重合により製造する方法等が用いられる。
〔実施例〕
実施例1(40℃で発色するトナー) ロイコ系化合物として クリスタルバイオレツトラクトン 1g 顕色剤として没食子酸ラウリル 4g 減感剤としてミリスチルアルコール 8g及び パラフインワツクス(日本精ろう)を10g加え、100℃の
加熱化で、混合した後、ポリエステル系樹脂50gととも
にラボプラストミルで混練後、微粉砕してトナーとし
た。得られたトナーは無色であつた。このトナーを鉄粉
キヤリアと混合し、ミキサーで1分間かくはんした後、
ブローオフ帯電量を測定したところ−11.0μc/gの値を
示した。この現像剤を使用して富士ゼロツクス2830機で
OHPシート上に複写像を得たが、加熱定着直後は青色で
あつた画像は、冷却後再びほぼ無色となり、判読は不可
能であつた。これを再びホツトプレート上で40℃に加熱
すると青色となり、判読できた。室温(20℃)に冷却後
再び無色と化した。
実施例2(40℃で変色し、変色色相が定着する) ロイコ系化合物として3−ジエチルアミノ−6−メチル
−7−クロルフルオラン 1g 顕色剤として没食子際ドデシルエステル 3g 減感剤としてミリスチルアルコール 7gおよび これらを実施例1と同じパラフインワツクスと混合し、
黄色染料(ダイアレジンイエローF)2gとともに混練、
粉砕し黄色トナーを得た。
この黄色トナーとメチルメタクリレート系樹脂をコーテ
イングした鉄粉キヤリアとを混合した現像剤で実施例1
と同様にブローオフ帯電量を測定したところ−17.2μc/
gを示した。この現像剤を使いFX2830機で浸透性の大き
い紙上に黄色画像を得た。
この黄色画像の一部を50℃の小型アイロンを圧着しなが
ら加熱すると、その一部は、澄色に変色し、変色画像は
冷却後も安定であつた。
実施例3(34℃で消色するトナー) ロイコ系化合物として クリスタルバイオレツトラクトン 1g 顕色剤として没食子酸ラウリル 2g 減感剤としてセチルアルコール 15gおよび HB−40(三菱モンサント製、水添加トリフエニル)30g
を混合して、青色着色剤を得た。これを、ポリエステル
樹脂と混練し、粉砕して、青色トナーを得た。このトナ
ーをキヤリアと混合して、現像剤とした。この現像剤は
1分かくはん後−10.5μc/gの帯電量を示した。FX2830
で上質紙上に青色画像を得た。この画像を、複写機用ハ
ロゲンランプを用い、40℃に加熱すると、瞬時に淡色化
し、判読不能となり、加熱を停止すると再び青色画像が
現われた。
実施例3の比較例 実施例3において、セチルアルコールを加えずに青色着
色剤を作成し、実施例3と同様にポリエステル樹脂と混
練し、粉砕して青色トナーを得た。このトナーをキヤリ
アと混合し、現像剤として1分かくはん後帯電量測定を
行うと−3.5μc/gの帯電量を示した。FX2830で上質紙上
に青色画像を得たが、背景部汚れが著しく発生し、画像
部の画像濃度は低く判読し難い状態であった。
この青色画像を複写機用ハロゲンランプで40℃に加熱し
たが淡色化は見られなかった。
実施例4(35℃で発色、60℃で消色) ロイコ系化合物として クリスタルバイオレツトラクトン 1g 顕色剤としてp−オキシ安息香酸メチル 10g 減感剤としてステアリルアルコール 20gおよび 融点50℃のマイクロワツクス(日本精ろう)60gを溶融
混合し、冷却後青色の材料を得た。これらを、ポリエス
テル系樹脂と混練粉砕し青色のトナーを得、キヤリアと
混合して現像剤とし、ミキサーで1分間かくはんした後
ブローオフ帯電量を測定したところ−12.0μc/gを示し
た。この現像剤を用いFX2830を用いて紙上に青色の画像
を得た。この画像をホツトプレートで加熱していつたと
ころ40℃で無色となつた。
この画像を、FX3500機で再複写したが、複写画像はほと
んど判読不能のものであつた。
〔発明の効果〕
本発明の再複写防止用の乾式トナーは、少なくとも
(イ)単独では無色ないし淡色のロイコ化合物;(ロ)
前記(イ)のロイコ染色に対し顕色作用を持つ化合物、
(ハ)前記(イ)および(ロ)の化合物の組合せによる
発色に対し、消色作用を有する減感剤の3成分で構成さ
れる着色剤を構成成分として含むトナーである。このよ
うな本発明の再複写防止用の乾式トナーを用いて形成さ
れた画像では転写画像の設置される温度環境に応じてト
ナー中の着色剤成分であるロイコ染料と、顕色剤および
減感剤が反応を促進し、または減退する。すなわちロイ
コ染料が顕色剤と反応活性となる温度領域においては本
発明の乾式トナーは呈色し、ロイコ染料−顕色剤によつ
て生じた呈色物質と減感剤との反応が活性となる温度領
域においては消色する。すなわち、ロイコ染料と顕色剤
と減感剤から成る着色剤を含むトナーによつて得た転写
画像は、環境温度に応じて発色または消色を示すもので
あり、本発明の再複写防止用の乾式トナーを用いれば容
易に温度依存性を利用した秘密文書を作成することがで
きる。
さらに、顕色剤および/または減感剤として、揮発性、
昇華性、またはトナー溶融時に転写材に浸透、分離する
性質のものを用いた場合には、上記の温度依存による発
色、消色作用は不可逆なものとなり、転写のみによつて
あるいは転写像を加熱等することによつて、容易に発色
もしくは消色状態で永久定着することができ、さらには
他の色剤と混合して用いた場合には容易に多色画像を得
ることができる。また本発明の再複写防止用の乾式トナ
ーは電子写真現像剤トナーに必要とされる十分な帯電性
を示す。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)単独では無色ないし淡色のロイコ化
    合物; (ロ)前記(イ)のロイコ化合物に対して顕色作用を有
    する化合物;および (ハ)前記(イ)および(ロ)の化合物の組合せによる
    発色に対して消色作用を有する減感剤; を含有することを特徴とする再複写防止用の乾式トナ
    ー。
  2. 【請求項2】顕色作用を有する化合物および/または消
    色作用を有する減感剤が、昇華性および/または揮発性
    および/または転写剤に対して浸透性であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載の再複写防止用の乾
    式トナー。
  3. 【請求項3】ロイコ化合物、顕色作用を有する化合物お
    よび消色作用を有する減感剤が、少なくとも着色剤構成
    成分の一部としてトナー中に含まれていることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項または第2項に記載の再複写
    防止用の乾式トナー。
  4. 【請求項4】(イ)単独では無色ないし淡色のロイコ化
    合物; (ロ)前記(イ)のロイコ化合物に対して顕色作用を有
    する化合物;および (ハ)前記(イ)および(ロ)の化合物の組合せによる
    発色に対して消色作用を有する減感剤; を含有する再複写防止用の乾式トナーを用いて形成した
    無色もしくは淡色状態の画像を加熱手段により顕色化す
    る工程を含むことを特徴とする画像形成方法。
  5. 【請求項5】加熱手段が輻射線であることを特徴とする
    特許請求の範囲第4項に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】加熱手段が面熱体であることを特徴とする
    特許請求の範囲第4項に記載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】(イ)単独では無色ないし淡色のロイコ化
    合物; (ロ)前記(イ)のロイコ化合物に対して顕色作用を有
    する化合物;および (ハ)前記(イ)および(ロ)の化合物の組合せによる
    発色に対し、消色作用を有する減感剤を含有する再複写
    防止用の乾式トナーを用いて形成した顕色画像を、加熱
    手段により無色化もしくは淡色化する工程を含むことを
    特徴とする画像形成方法。
  8. 【請求項8】加熱手段が輻射線であることを特徴とする
    特許請求の範囲第7項に記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】加熱手段が面熱体であることを特徴とする
    特許請求の範囲第7項に記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】少なくとも、(イ)単独では無色ないし
    淡色のロイコ化合物; (ロ)前記(イ)のロイコ化合物に対して顕色作用を有
    する化合物;および (ハ)前記(イ)および(ロ)の化合物の組合せによる
    発色に対して消色作用を有する減感剤の3成分を有し、
    顕色作用を有する化合物および/または消色作用を有す
    る減感剤が、昇華性および/または揮発性である再複写
    防止用の乾式トナーを用いて形成した画像の特定部分を
    加熱手段によって他の画像部分に対して異色化する工程
    を含むことを特徴とする画像形成方法。
  11. 【請求項11】少なくとも、(イ)単独では無色ないし
    淡色のロイコ化合物; (ロ)前記(イ)のロイコ化合物に対して顕色作用を有
    する化合物;および (ハ)前記(イ)および(ロ)の化合物の組合せによる
    発色に対して消色作用を有する減感剤の3成分を含有す
    る再複写防止用の乾式トナーを、顕色作用を有する化合
    物および/または消色作用を有する減感剤に対し浸透性
    を有する転写紙上に定着させる工程を含むことを特徴と
    する画像形成方法。
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