JP2000269485A - 半導体素子およびその製造方法 - Google Patents

半導体素子およびその製造方法

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JP2000269485A JP2000070331A JP2000070331A JP2000269485A JP 2000269485 A JP2000269485 A JP 2000269485A JP 2000070331 A JP2000070331 A JP 2000070331A JP 2000070331 A JP2000070331 A JP 2000070331A JP 2000269485 A JP2000269485 A JP 2000269485A
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膺 桓 閔
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子特性が改善された半導体素子およびその
製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板21の素子隔離領域にアクテ
ィブ領域を隔離する素子隔離層27が埋め込み形成され
ている。アクティブ領域の表面内に四角状の断面を有す
るゲート第1トレンチと、ゲート第1トレンチに連続す
る楕円状の断面を有するゲート第2トレンチとが形成さ
れている。ゲート第1及び2トレンチの表面にはゲート
酸化膜33が形成され、ゲート第1及び2トレンチ内に
はゲート電極34が埋め込み形成されている。ゲート電
極34両側の半導体基板21の表面内にはソース/ドレ
イン領域36,37が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子に関し、
特に、素子特性が改善された半導体素子およびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、添付の図面を参考にして従来技術
の半導体素子およびその製造方法について説明する。
【0003】図1a〜図1c、図2a〜図2c及び図3
a、図3bは従来技術の半導体素子の製造方法を示した
工程断面図である。まず、図1aに示すように、半導体
基板1の全面にパッド酸化膜2,ナイトライド層3を順
に形成する。そして、ナイトライド層3上にフォトレジ
ストを塗布する。
【0004】図1bに示すように、ナイトライド層3上
に形成されたフォトレジスト層4がアクティブ領域上の
みに残るようにそのフォトレジスト層4をパターニング
する。
【0005】そして、図1cに示すように、パターニン
グされたフォトレジスト層4aをマスクとして用いて露
出されたナイトライド層3及びパッド酸化膜2を選択的
に食刻する。
【0006】次に、フォトレジスト層4aを除去し、パ
ターニングされたナイトライド層3a及びパッド酸化膜
2aをマスクとして用いて露出された半導体基板1の素
子隔離領域を食刻してトレンチ5を形成する。
【0007】次に、図2aに示すように、トレンチ5を
含む半導体基板1の全面に絶縁物質層6を形成する。図
2bに示すように、絶縁物質層6をトレンチ5上部の高
さまでCMP(Chemical Mechanical Polishing)工程で
平坦化してトレンチ5内に素子隔離層7を形成する。こ
のとき、素子隔離層7の上面は半導体基板1の上面と同
一高さとなるよう素子隔離層7は形成される。
【0008】図2cに示すように、素子隔離層7が形成
された半導体基板1の全面にゲート酸化膜8を形成し、
ゲート酸化膜8上にゲート形成用物質、つまりポリシリ
コン層9を蒸着により形成する。
【0009】次に、ポリシリコン層9上に高融点金属
層、たとえばタングステンなどの金属層を蒸着により形
成し、シリサイド化工程を進行してタングステンシリサ
イド層10を形成する。そして、タングステンシリサイ
ド層10上にHLD(High Temperature Low Pressure
Deposition)層11,キャップナイトライド層12を順
に蒸着により形成する。
【0010】図3aに示すように、ゲート酸化膜8上に
積層形成された物質層を選択的に食刻してゲート電極1
3を形成し、半導体基板1の表面にソース/ドレインを
形成するための低濃度不純物を注入する。
【0011】図3bに示すように、全面に側壁形成物質
層、たとえば窒化膜を蒸着により形成し、その窒化膜を
エッチバックしてゲート電極13の側面のみに残るゲー
ト側壁14を形成する。次に、ゲート側壁14を含むゲ
ート電極13をマスクとして用いてLDD(Lightly Do
ped Drain)領域を形成するための高濃度不純物を半導体
基板1の表面に注入して、ソース/ドレイン領域15を
形成する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術の半導体素子は次のような問題がある。 (1)素子のチャンネル領域がゲート電極の下側に平面
的に構成されているので、素子の高集積化によりゲート
線幅が縮小するに従ってチャンネル領域もまた縮小し、
ショットチャンネル効果およびパンチスルー現象などに
よる影響を多く受けて素子の特性が低下する。 (2)ゲート線幅の縮小を含む素子の微細化によって後
続のビットラインコンタクト工程でのコンタクトマージ
ンが減少し、工程の容易性確保および再現性確保が難し
くなる。
【0013】本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであって、その目的は素子特性が改善された半導
体素子およびその製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、半導体基板の素子隔
離領域に埋め込み形成されアクティブ領域を隔離する素
子隔離層と、前記素子隔離層により隔離されるアクティ
ブ領域の表面内に形成され、四角状の断面を有するゲー
ト第1トレンチと、ゲート第1トレンチに連続的に形成
され、楕円状の断面を有するゲート第2トレンチと、前
記ゲート第1及び2トレンチの表面に形成されるゲート
酸化膜と、前記ゲート酸化膜が形成されたゲート第1及
び2トレンチ内に埋め込み形成されるゲート電極と、ゲ
ート電極両側の半導体基板の表面内に形成されるソース
/ドレイン領域とを含む半導体素子を要旨とする。
【0015】請求項2に記載の発明では、前記ソース/
ドレイン領域はゲート第2トレンチに形成されたゲート
電極層とオーバーラップしていることを要旨とする。請
求項3に記載の本発明では、半導体基板の素子隔離領域
に素子隔離層を形成してアクティブ領域を区画する工程
と、素子隔離層が形成された半導体基板の全面にバッフ
ァ酸化膜及びナイトライド層を形成し、バッファ酸化膜
及びナイトライド層を選択的にパターニングする工程
と、前記パターニングされたナイトライド層をマスクと
して用いて露出された半導体基板を一定の深さで食刻し
てゲート第1トレンチを形成する工程と、露出された半
導体基板を食刻して前記ゲート第1トレンチに連続する
ゲート第2トレンチを形成する工程と、前記ゲート第1
及び2トレンチの表面にゲート酸化膜を形成し、ゲート
第1及び2トレンチを完全埋め込むようにゲート形成物
質層を形成する工程と、前記ゲート電極両側の半導体基
板の表面内に不純物領域を形成する工程とを備える半導
体素子の形成方法を要旨とする。
【0016】請求項4に記載の発明では、ゲート第1ト
レンチを乾式食刻工程で形成することを要旨とする。請
求項5に記載の発明では、ゲート第2トレンチは露出さ
れた半導体基板を湿式食刻工程で食刻して形成すること
を要旨とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参考にして本
発明の一実施形態の半導体素子およびその製造方法につ
いて詳細に説明する。
【0018】図4a〜図4c、図5a〜図5c及び図6
a〜図6cは本発明の一実施形態の半導体素子の製造方
法を示した工程断面図である。本発明では、STI(Sh
allow Trench Isolation)工程で素子隔離層を形成し、
アクティブ領域を湿食刻してトレンチを形成し、トレン
チに埋め込みゲート電極を形成してチャンネル領域を広
げる。
【0019】図6cに示すように、半導体素子は、半導
体基板21と、半導体基板21の素子隔離領域に埋め込
み形成されアクティブ領域を隔離する素子隔離層27と
を有する。素子隔離層27により隔離されるアクティブ
領域の表面内には、その断面が四角状のゲート第1トレ
ンチ30と、ゲート第1トレンチ30に接してその断面
が楕円状のゲート第2トレンチ32とが形成されてい
る。ゲート第1,2トレンチ30,32の表面にはゲー
ト酸化膜33が形成されている。ゲート酸化膜が形成さ
れたゲート第1,2トレンチ30,32内にはゲート電
極34が埋め込み形成されている。ゲート電極34の両
側の半導体基板21の表面内にはソース/ドレイン領域
36,37が形成されている。ソース/ドレイン領域3
6,37とゲート電極34の下部層とはオーバーラップ
している。
【0020】ゲート第1トレンチ30は半導体基板21
の表面から一定の深さにまで形成され、ゲート第2トレ
ンチ32はゲート第1トレンチ30の下部に連続して、
そのゲート第1トレンチ30よりもさらに深く形成され
ている。ゲート第2トレンチ32の幅はゲート第1トレ
ンチ30のよりも大きくなっており、これにより、素子
のチャンネル領域が効率的に増大されている。
【0021】上記構成の半導体素子の製造工程は次のよ
うである。まず、図4aに示すように、半導体基板21
の全面にパッド酸化膜22及びナイトライド層23を順
に形成する。そして、ナイトライド層23上にフォトレ
ジスト24層を塗布する。
【0022】次に、図4bに示すように、ナイトライド
層23上に形成されたフォトレジスト層24がアクティ
ブ領域上のみに残るようにそのフォトレジスト層24を
選択的にパターニングする。
【0023】図4cに示すように、パターニングされた
フォトレジスト層24aをマスクとして用いて露出され
たナイトライド層23及びパッド酸化膜22を選択的に
食刻する。次に、フォトレジスト層24aを除去して、
パターニングされたナイトライド層23a及びパッド酸
化膜22aをマスクとして用いて露出された半導体基板
21の素子隔離領域を食刻してトレンチ25を形成す
る。
【0024】図5aに示すように、トレンチ25を含む
半導体基板21の全面に絶縁物質層26を形成する。図
5bに示すように、絶縁物質層26をトレンチ25上部
の高さまでCMP(Chemical Mechanical Polishing)工
程で平坦化して素子隔離層27を形成する。このとき、
素子隔離層27の上面は半導体基板21の上面と同一高
さに形成される。
【0025】図5cに示すように、素子隔離層27が形
成された半導体基板21の全面にバッファ酸化膜28を
形成する。次に、バッファ酸化膜28上に第2ナイトラ
イド層29を形成する。
【0026】図6aに示すように、別途のマスク製作な
しにFGマスクをそのまま使用して第2ナイトライド層
29及びバッファ酸化膜28を選択的に除去する。そし
て、パターニングされた第2ナイトライド層29をマス
クとして用いて露出された半導体基板21を乾式食刻工
程で一定の深さで食刻してゲート第1トレンチ30を形
成する。
【0027】次に、ゲート第1トレンチ30の側面にゲ
ート第1トレンチ側壁31を形成する。ここで、側壁形
成物質は酸化膜を使用する。図6bに示すように、露出
された半導体基板21を湿式食刻工程で食刻してゲート
第2トレンチ32を形成する。次に、ゲート第1トレン
チ側壁31及び露出されたゲート第2トレンチ32の表
面に熱酸化工程でゲート酸化膜33を形成する。ゲート
酸化膜33を形成した後、半導体素子のしきい電圧を調
節するためのイオン注入を実施する。
【0028】図6cに示すように、CVD(Chemical V
apour Deposition)工程でゲート第1及び2トレンチ3
0,32を完全埋め込むようにゲート形成物質層、たと
えばポリシリコン層を蒸着により形成し、そのポリシリ
コン層を平坦化してゲート電極34を形成する。
【0029】次に、半導体基板21の全面に絶縁層35
を形成し、ゲート電極34両側の半導体基板21の表面
内に低濃度不純物領域36を第1深さで形成し、続いて
高濃度不純物を注入して第2深さで高濃度不純物領域3
7を形成する。ここで、低及び高濃度不純物領域36,
37はソース/ドレイン領域であり、第1深さは第2深
さより大きい。
【0030】上記したように本発明の一実施形態の半導
体素子および製造方法によれば、ゲート電極34を半導
体基板21の表面内に埋め込み形成することにより、チ
ャンネル領域を効率的に広くすることができ、ショット
チャンネル効果およびパンチスルー現象などによる影響
を回避して素子の特性を改善することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明による半導体素子およびその製造
方法は次のような効果がある。請求項1及び3に記載の
発明よれば、ゲート電極が半導体基板の表面内に楕円状
に形成されるので、素子のチャンネル領域が十分確保さ
れ、素子の高集積化によるチャンネル領域の縮小を防
ぎ、ショットチャンネル効果およびパンチスルー現象な
どの発生を押さえて素子の特性を向上させることができ
る。
【0032】請求項2及び4に記載の発明によれば、ゲ
ート電極が埋め込まれていることにより、段差がなくス
テップカバーリジ(step coverage)面で有利であり、後
続の工程が容易となる。そして、ソース/ドレイン領域
の形成領域を十分に確保できるのでコンタクトマージン
が高められ、工程の容易性および再現性を確保すること
ができる。
【0033】請求項5に記載の発明によれば、ゲート電
極が半導体基板の表面内に楕円状に形成され、素子のチ
ャンネル領域を十分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】a〜cは、従来技術の半導体素子の製造方法を
示す工程断面図。
【図2】a〜cは、従来技術の半導体素子の製造方法を
示す工程断面図。
【図3】a、bは、従来技術の半導体素子の製造方法を
示す工程断面図。
【図4】a〜cは、本発明の一実施形態の半導体素子の
製造方法を示す工程断面図。
【図5】a〜cは、本発明の一実施形態の半導体素子の
製造方法を示す工程断面図。
【図6】a〜cは、本発明の一実施形態の半導体素子の
製造方法を示す工程断面図。
【符号の説明】
21:半導体基板 22:パッド酸化膜 23:
第1ナイトライド層 24:フォトレジスト層 25:トレンチ 26:
絶縁物質層 27:素子隔離層 28:バッファ酸化膜 29:
第2ナイトライド層 30:ゲート第1トレンチ 31:ゲート第1
トレンチ側壁 32:ゲート第2トレンチ 3
3:ゲート酸化膜 34:ゲート電極 35:絶縁
層 36:低濃度不純物領域 37:高濃度不
純物領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の素子隔離領域に埋め込み形
    成され、アクティブ領域を隔離する素子隔離層と、 前記素子隔離層により隔離されるアクティブ領域の表面
    内に形成され、四角状の断面を有するゲート第1トレン
    チ及び、ゲート第1トレンチに連続的に形成され、楕円
    状の断面を有するゲート第2トレンチと、 前記ゲート第1及び2トレンチの表面に形成されるゲー
    ト酸化膜と、 前記ゲート酸化膜が形成されたゲート第1及び2トレン
    チ内に埋め込み形成されるゲート電極と、 ゲート電極の両側の半導体基板の表面内に形成されるソ
    ース/ドレイン領域とを備えることを特徴とする半導体
    素子。
  2. 【請求項2】 前記ソース/ドレイン領域はゲート第2
    トレンチに形成されたゲート電極層とオーバーラップし
    ていることを特徴とする請求項1記載の半導体素子。
  3. 【請求項3】 半導体基板の素子隔離領域に素子隔離層
    を形成してアクティブ領域を区画する工程と、 素子隔離層が形成された半導体基板の全面にバッファ酸
    化膜及びナイトライド層を形成し、バッファ酸化膜及び
    ナイトライド層を選択的にパターニングする工程と、 前記パターニングされたナイトライド層をマスクとして
    用いて露出された半導体基板を一定の深さで食刻してゲ
    ート第1トレンチを形成する工程と、 露出された半導体基板を食刻して前記ゲート第1トレン
    チに連続するゲート第2トレンチを形成する工程と、 前記ゲート第1,2トレンチの表面にゲート酸化膜を形
    成し、ゲート第1,2トレンチを完全に埋め込むように
    ゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極両側の半導体基板の表面内に不純物領域
    を形成する工程とを備えることを特徴とする半導体素子
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 ゲート第1トレンチを乾式食刻工程で形
    成することを特徴とする請求項3記載の半導体素子の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 ゲート第2トレンチは露出された半導体
    基板を湿式食刻工程で食刻して形成することを特徴とす
    る請求項3記載の半導体素子の製造方法。
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