JPH08316479A - 絶縁ゲート型半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

絶縁ゲート型半導体装置およびその製造方法

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JPH08316479A
JPH08316479A JP8054656A JP5465696A JPH08316479A JP H08316479 A JPH08316479 A JP H08316479A JP 8054656 A JP8054656 A JP 8054656A JP 5465696 A JP5465696 A JP 5465696A JP H08316479 A JPH08316479 A JP H08316479A
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    • H01L2224/02Bonding areas; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/04Structure, shape, material or disposition of the bonding areas prior to the connecting process
    • H01L2224/06Structure, shape, material or disposition of the bonding areas prior to the connecting process of a plurality of bonding areas
    • H01L2224/0601Structure
    • H01L2224/0603Bonding areas having different sizes, e.g. different heights or widths

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オン電圧の低減とターンオフできる電流の向
上とを両立的に実現する。 【解決手段】 N-層42とPベース層44の間に、N-
層42よりも不純物濃度の高いN層43が設けられてい
る。また、エミッタ電極51に接続されるPベース層4
4の露出面には、Pベース層44よりも不純物濃度の高
いP+層91が形成されている。N層43が設けられる
ために、N-層42におけるキャリア分布が、ダイオー
ドのキャリア分布に近くなるので、ターンオフできる電
流値が高く維持されたまま、オン電圧が低くなる。さら
に、P+層91のために、ホールがPベース層44から
エミッタ電極51へと抜け易いので、ターンオフできる
電流値が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は絶縁ゲート型半導
体装置及びその製造方法に関するもので、特にトレンチ
MOSゲートを有する絶縁ゲート型バイポーラトランジ
スタのオン電圧の低いデバイス構造とその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図47は従来の絶縁ゲート型半導体装置
の断面図で、ここでは一例としてトレンチゲート構造の
絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下IGBTと
いう。またトレンチゲート構造のIGBTをU型IGB
Tという。)により説明する。
【0003】近年、家電製品の省エネや小型・軽量化を
図るための高周波インバータである電圧共振回路、汎用
インバータやACサーボやエアコン等の分野で三相モー
タの可変速制御を行なうためのインテリジェントパワー
モジュール等にIGBTが使用され定着してきている。
これらのキーデバイスであるIGBTではスイッチング
特性、飽和電圧、SOA(Safe Operating Area)との
間にはトレードオフの関係にあるが、スイッチング特性
が良く、飽和電圧が低く、SOAの広いデバイスが求め
られている。
【0004】図47において1はP+コレクタ層、2は
-層、3はPベース層、4はN+エミッタ領域、5はト
レンチ、6はゲート絶縁膜、7はゲート電極、8は層間
絶縁膜、9はN+バッファ層、10はエミッタ電極、1
1はコレクタ電極、12はチャネル領域である。
【0005】次に、IGBTの動作を説明する。エミッ
タ電極10とコレクタ電極11との間に所定のコレクタ
電圧VCEを、エミッタ電極10とゲート電極7との間に
所定のゲート電圧VGEを印加する、すなわちゲートをオ
ンすると、チャネル領域12がN型に反転しチャネルが
形成される。このチャネルを通じてエミッタ電極10か
ら電子がN-層2に注入される。
【0006】この注入された電子によりP+コレクタ層
1とN-層2との間が順バイアスされ、コレクタ電極1
1からP+コレクタ層1およびN+バッファ層9を経由し
てN-層2にホールが注入される。この結果電導度変調
によりN-層2の抵抗が大幅に低下しIGBTの電流容
量は増大する。この時のIGBTのコレクタ−エミッタ
間の電圧降下がオン電圧(VCE(SAT))である。
【0007】次に、IGBTのオン状態からオフ状態に
する際には、エミッタ電極10とゲート電極7との間に
印加されていたゲート電圧VGEを0Vまたは逆バイアス
にする、すなわちゲートをオフすると、N型に反転して
いたチャネル領域12がP型に戻り、エミッタ電極10
からの電子の注入が停止する。その後N-層2に蓄積さ
れていた電子とホールはそれぞれコレクタ電極11、エ
ミッタ電極10へ抜けて行くか、または互いに再結合し
消滅する。
【0008】一般にIGBTのオン電圧の大半は耐圧保
持に必要なN-層2の実質的な抵抗で決まる。実質的な
抵抗の要因の一つとして、IGBTを構成するMOSF
ETの電子供給能力がある。チップ表面に狭く深い溝
(トレンチ)を形成し、その側壁にMOSFETを形成
するU型IGBTは、単位セル間隔をできるだけ縮小す
ることにより、このMOSFETの電子供給能力を高め
ることができる構造となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図48はIGBTの等
価回路を示す回路図である。図48において、15はバ
イポーラトランジスタ、16はMOSFETである。一
般に、IGBTは図48の等価回路で表される。しかし
IGBTのP+コレクタ層1、N+バッファ層9とN-
2とをあわせたN層そしてPベース層で形成されるバイ
ポーラトランジスタ15のhfeは小さいので、IGBT
はMOSFETとダイオード17との組合せと看做し得
る。
【0010】図49はバイポーラトランジスタ15のh
feが小さいとしたときのIGBTの等価回路を示す回路
図である。図49において、17はダイオード、18は
MOSFETである。また、図50はPINダイオード
のオン状態でのN-層のキャリア濃度分布を示すグラフ
である。
【0011】図49において、MOSFET18は単な
るスイッチング素子と考えてよいから、IGBTのPI
Nダイオード17のN-層のキャリア濃度分布は図50
に示されるようなPINダイオードのN-層のキャリア
濃度分布になるはずであるが、そのようにはならない。
【0012】図51は従来のIGBTにおけるオン状態
でのN-層2のキャリア濃度分布を示すグラフである。
図50に示されるように、PINダイオードのオン状態
におけるN-層のキャリア濃度は、N-層のアノード側の
端部とカソード側の端部との間でキャリア濃度が均一で
あるのに対し、図51に示されるように、従来のIGB
Tにおけるオン状態でのN-層2のキャリア濃度は、N-
層2のコレクタ側の端部からエミッタ側の端部へ次第に
減少している。このために従来のIGBTのオン電圧は
ダイオードのそれに較べて高くなる。
【0013】特に高耐圧のIGBTではN-層2の厚み
を厚くすることにより、耐圧を確保している。N-層2
のキャリア濃度がコレクタ側の端部からエミッタ側の端
部へ減少する際の勾配は、キャリアライフタイムが同じ
であればN-層2の厚みによって影響されないから、コ
レクタ側の端部とエミッタ側の端部のキャリア濃度の高
低差はN-層2の厚みが厚くなるにしたがって大きくな
り、高耐圧のIGBTになるほどダイオードとのオン電
圧の差異は大きくなってくる。
【0014】このようなIGBTのオン電圧とIGBT
のオン電圧の極限値として考えられるダイオードのオン
電圧との差異を解消するために、種々のデバイスが考え
られている。その1つがMCT(MOS CONTROLLED THYRI
STOR)であり、IEGT(INJECTION ENHANCED GATE BI
POLAR TORANSISTOR)である。
【0015】図52はMCTの構成を示す断面図であ
る。図52において、21はN+カソード領域、22は
N領域、23はP+領域、24はゲートオンのときのチ
ャネル領域、25はゲートオフの際のチャネル領域で、
すなわちオフチャネル領域である。他の符号は図47と
同様である。MCTは、そのオン状態のN-層2のキャ
リア濃度分布は、一般にダイオードと同様の分布をとる
ことが知られている。従ってMCTは従来構造のIGB
Tよりもオン電圧が低くなる。
【0016】しかしながら、オフ時にはPベース層3、
N領域22そしてP+領域23から構成されるPチャネ
ルMOSがオフチャネル領域25の反転によりチャネル
を形成し、このチャネルを経由してホールが流れる。従
って、オフチャネル領域25の抵抗が一般に高いことを
考慮して、オフできる電流値を大きく取れないという問
題点がある。また表面の3重拡散の中にオン用のNチャ
ネルMOSとオフ用のPチャネルMOSを形成せねばな
らず、プロセスが複雑になり、デバイスが高価になると
いう問題点もあった。
【0017】IEGTの例としては、特開平5−243
561号公報に開示されているものがある。例えば、特
開平5−243561号公報の図101に示されたIE
GTではU型IGBTの一部セルのNエミッタ領域及び
Pベース領域を絶縁層により被覆し、Nエミッタ領域及
びPベース領域とエミッタ電極とのコンタクトを排除し
た構成になっている。
【0018】IEGTの動作は基本的にU型IGBTと
同様であるが、Nエミッタ領域及びPベース領域とエミ
ッタ電極とのコンタクトを形成しないセルを形成したの
で、オン状態でPベース領域に抜けるホール電流が制限
され、N型ベース層表面にホールが蓄積され、N型ベー
ス層のキャリア濃度分布は結果としてダイオードのそれ
と同様になり、IEGTのオン電圧はU型IGBTより
低下する。
【0019】オフ状態においても基本的にU型IGBT
と同様に動作するが、N型ベース層に蓄積されていたホ
ールがエミッタ電極へ抜けて行くとき、U型IGBTに
較べて動作するセルが少ないのでホールは少ないセルを
通過して抜ける。
【0020】この時のホールの移動が、N型ベース層、
Pベース領域そしてエミッタ領域で構成される寄生バイ
ポーラトランジスタのベース電流となり、ビルトインポ
テンシャル(一般に0.6V)を超えると寄生バイポー
ラトランジスタがオンする。このためU型IGBTのセ
ルを一部取り去っている構成になっているIEGTで
は、寄生バイポーラトランジスタがオンしないようにす
るために、勢い通常のU型IGBTよりもオフできる電
流値を小さくせざるを得ない場合も発生する。
【0021】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、オン電圧を低減するための構成
を採用したとしても、ターンオフできる電流値が低下し
ない絶縁ゲート型半導体装置及びその製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】第1の発明の装置は、絶
縁ゲート型半導体装置において、第1と第2の主面を有
する第1導電型の第1の半導体層と、この第1の半導体
層の第1の主面上に配設された低不純物濃度の第2導電
型の第2の半導体層と、この第2の半導体層の表面上に
密接して配設され、前記第2の半導体層の不純物濃度よ
りも高い不純物濃度の第2導電型の第3の半導体層と、
この第3の半導体層の表面上に密接して配設された第1
導電型の第4の半導体層と、この第4の半導体層の表面
に選択的に配設された第2導電型の第5の半導体層と、
この第5の半導体層の表面に開口部を有し、前記第5の
半導体層の表面から少なくとも前記第4の半導体層を貫
通する深さを有する溝と、この溝の内壁に配設された絶
縁膜と、この絶縁膜を介して前記第4の半導体層と対向
して前記溝内に配設された制御電極と、前記第4及び第
5の半導体層表面上に配設された第1の主電極と、前記
第1の半導体層の第2の主面上に配設された第2の主電
極と、を備えている。
【0023】第2の発明の装置は、第1の発明の絶縁ゲ
ート型半導体装置において、前記溝が前記第3の半導体
層をも貫通し前記第2の半導体層に達する深さを有す
る。
【0024】第3の発明の装置は、第1の発明の絶縁ゲ
ート型半導体装置において、前記溝が前記第3の半導体
層内に留まる深さを有する。
【0025】第4の発明の装置は、第1ないし第3のい
ずれかの発明の絶縁ゲート型半導体装置において、前記
第2の半導体層が前記第1の半導体層を貫通し当該第1
の半導体層の第2の主面に部分的に露出している。
【0026】第5の発明の装置は、第1ないし第3のい
ずれかの発明の絶縁ゲート型半導体装置において、前記
第1の半導体層と前記第2の半導体層との間に、前記第
2の半導体層の不純物濃度よりも高い不純物濃度の第2
導電型の第6の半導体層が配設されている。
【0027】第6の発明の装置は、第5の発明の絶縁ゲ
ート型半導体装置において、前記第6の半導体層が、前
記第1の半導体層を貫通し当該第1の半導体層の第2の
主面に部分的に露出している。
【0028】第7の発明の装置は、第1ないし第6のい
ずれかの発明の絶縁ゲート型半導体装置において、前記
溝は、互いに並ぶように配列された複数の単位溝に分割
されており、前記第4の半導体層の露出面が、互いに隣
接する前記単位溝の間に挟まれて配設されている。
【0029】第8の発明の装置は、第7の発明の絶縁ゲ
ート型半導体装置において、前記第4の半導体層の露出
面が前記第5の半導体層の一部により複数の単位露出面
に分割されており、当該複数の単位露出面が前記溝に沿
って前記第5の半導体層の前記一部と交互に配列してい
る。
【0030】第9の発明の装置は、第8の発明の絶縁ゲ
ート型半導体装置において、前記第1の主電極が、前記
一部においてのみ前記第5の半導体層と接続されている
ことを特徴とする。
【0031】第10の発明の装置は、第7の発明の絶縁
ゲート型半導体装置において、前記第5の半導体層が、
前記第4の半導体層の表面に、互いに平行な複数の帯状
に配設されており、前記複数の単位溝が、帯状の前記第
5の半導体層に交差する方向に沿って配設されているこ
とを特徴とする。
【0032】第11の発明の装置は、第1ないし第10
のいずれかの発明の絶縁ゲート型半導体装置において、
前記第4の半導体層が、その露出面の部分に、第1導電
型の第7の半導体層を有しており、当該第7の半導体層
における不純物濃度は、前記第4の半導体層の中の前記
第7の半導体層を除く部分における不純物濃度よりも高
いことを、特徴とする。
【0033】第12の発明の装置は、第1ないし第11
のいずれかの発明の絶縁ゲート型半導体装置において、
前記溝の底部を包囲するように形成され、前記第2の半
導体層におけるよりも不純物濃度の高い第1導電型の第
8の半導体層を、さらに備えることを特徴とする。
【0034】第13の発明の装置は、第3の発明の絶縁
ゲート型半導体装置において、前記溝の底部を包囲する
ように形成され、前記第2の半導体層におけるよりも不
純物濃度の高い第1導電型の第8の半導体層を、さらに
備え、前記第8の半導体層が、前記第3の半導体に包囲
されていることを特徴とする。
【0035】第14の発明の製造方法は、絶縁ゲート型
半導体装置の製造方法において、第1および第2主面を
規定するとともに、第1導電型の第1の半導体層と低不
純物濃度の第2導電型の第2の半導体層とを有し、前記
第1主面には前記第1の半導体層が露出し前記第2主面
には前記第2の半導体層が露出する半導体基板を形成す
る基板形成工程と、前記半導体基板の前記第2主面に、
前記第2の半導体層の不純物濃度よりも高い不純物濃度
に第2導電型の不純物を注入し拡散することによって、
第2導電型式の第3の導体層を前記第2の半導体層の表
面部分に形成する第1の注入工程と、前記第3の半導体
層の表面に第1導電型の不純物を注入し拡散することに
よって、前記第3の半導体層の表面部分に第1導電型式
の第4の半導体層を形成する第2の注入工程と、前記第
4の半導体層の表面上に、当該第4の半導体層の表面に
選択的に開口部を有するレジストパターンを形成し、当
該レジストパターンをマスクとして第2導電型の不純物
を注入し拡散することによって、前記第4の半導体層の
表面部分に第2導電型式の第5の半導体層を選択的に形
成する第3の注入工程と、前記第4の半導体層表面およ
び前記第5の半導体層の表面上に、前記第5の半導体層
の表面の一部を囲む開口部を有する遮蔽膜を形成し、当
該遮蔽膜をマスクとして前記半導体基板を選択的に除去
することによって、少なくとも前記第4の半導体層を貫
通する深さの溝を形成し、その後前記遮蔽膜を除去する
第1の除去工程と、前記溝、前記第4の半導体層、およ
び前記第5の半導体層それぞれの表面に絶縁膜を形成す
る第1の工程と、前記溝を埋設するように前記絶縁膜上
に導電体を積層する第1の積層工程と、積層された前記
導電体を前記溝の開口部まで一様に除去することによっ
て、前記溝内の導電体を制御電極として残す第2の除去
工程と、前記絶縁膜の表面上及び前記溝に埋設された導
電体の表面上に絶縁層を積層する第2の積層工程と、前
記絶縁層の表面上に、前記第4の半導体層の表面及び第
5の半導体層の表面の一部を囲む開口部を有するレジス
トパターンを形成し、当該レジストパターンをマスクと
して前記絶縁層及び前記絶縁膜を選択的に除去する第3
の除去工程と、前記第3の除去工程により露出した前記
第4及び第5の半導体層の表面の上に導電体を積層する
ことによって第1の主電極を形成する工程と、前記半導
体基板の前記第1主面の上に導電体を積層することによ
って第2の主電極を形成する工程と、を備える。
【0036】第15の発明の製造方法は、第14の発明
の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法において、前記第
1の除去工程で、前記溝が前記第3の半導体層をも貫通
する深さに形成されることを特徴とする。
【0037】第16の発明の製造方法は、第14の発明
の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法において、前記第
1の除去工程で、前記溝が前記第3の半導体層内にとど
まる深さに形成されることを特徴とする。
【0038】第17の発明の製造方法は、第14ないし
第16のいずれかの発明の絶縁ゲート型半導体装置の製
造方法において、前記基板形成工程が、二つの主面を有
する第1導電型の半導体基板体を準備する工程と、当該
半導体基板体の一方主面上に、エピタキシャル成長によ
って低不純物濃度の第2導電型の半導体層を積層するこ
とによって、前記第2の半導体層を形成する工程と、を
備えることを特徴とする。
【0039】第18の発明の製造方法は、第14ないし
第16のいずれかの発明の絶縁ゲート型半導体装置の製
造方法において、前記基板形成工程が、二つの主面を有
する低不純物濃度の第2導電型の半導体基板体を準備す
る工程と、当該半導体基板体の一方主面に第1導電型の
不純物を注入する工程と、前記一方主面に注入された前
記不純物を拡散することによって第1導電型の前記第1
半導体層を形成する工程と、を備えることを特徴とす
る。
【0040】第19の発明の製造方法は、第18の発明
の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法において、前記第
1導電型の不純物を注入する工程が、選択的に形成され
た開口部を有するレジストパターンを前記半導体基板体
の前記一方主面の上に形成する工程と、前記一方主面の
上に形成された前記レジストパターンをマスクとして第
1導電型の不純物を前記半導体基板体の前記一方主面に
選択的に注入する工程と、を備えることを特徴とする。
【0041】第20の発明の製造方法は、第14ないし
第16のいずれかの発明の絶縁ゲート型半導体装置の製
造方法において、前記基板工程で形成される前記半導体
基板が、前記第1の半導体層と前記第2の半導体層の間
に介挿された高不純物濃度の第2導電型の第6の半導体
層を、さらに有することを特徴とする。
【0042】第21の発明の製造方法は、第20の発明
の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法において、前記基
板形成工程が、二つの主面を有する第1導電型の半導体
基板体を準備する工程と、前記半導体基板体の一方主面
の上にエピタキシャル成長によって前記第6の半導体層
および第2の半導体層を順次形成する工程と、を備える
ことを特徴とする。
【0043】第22の発明の製造方法は、第20の発明
の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法において、前記基
板形成工程が、二つの主面を有する低不純物濃度の第2
導電型の半導体基板体を準備する工程と、前記半導体基
板体の一方主面の上に、第2導電型の不純物を注入した
後に拡散することによって前記第6の半導体層を形成す
る工程と、前記第6の半導体層の表面に第1導電型の不
純物を注入した後に拡散することによって前記第1の半
導体層を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
【0044】第23の発明の製造方法は、第22の発明
の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法において、前記第
1の半導体層を形成する工程が、選択的に形成された開
口部を有するレジストパターンを前記第6の半導体層の
表面に形成する工程と、前記第6の半導体層の表面に形
成された前記レジストパターンをマスクとして、第1導
電型の不純物を前記第6の半導体層の表面に選択的に注
入する工程と、前記第6の半導体層の表面に選択的に注
入された前記不純物を拡散する工程と、を備えることを
特徴とする。
【0045】第24の発明の製造方法は、第14ないし
第23のいずれかの発明の絶縁ゲート型半導体装置の製
造方法において、前記第2の半導体層、前記第3の半導
体層、及び前記第4の半導体層における不純物濃度を、
それぞれC2、C3及びC4としたとき、これらの関係が
2<C3<C4となるように、前記第1の注入工程およ
び前記第2の注入工程が行なわれることを特徴とする。
【0046】第25の発明の製造方法は、第14ないし
第24のいずれかの発明の絶縁ゲート型半導体装置の製
造方法において、前記第4の半導体層の表面に第1導電
型の不純物を注入し拡散することによって、前記第4の
半導体層の表面部分に、当該第4の半導体層よりも不純
物濃度の高い第7の半導体層を形成する第4の注入工程
を、さらに備えることを特徴とする。
【0047】第26の発明の製造方法は、第25の発明
の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法において、前記第
4の注入工程で、選択的に開口する開口部を有するレジ
ストパターンが、前記第4の半導体層の表面に形成さ
れ、その後で、このレジストパターンをマスクとして用
いて、第1導電型の不純物を注入し拡散することによっ
て、前記第7の半導体層が前記第4の半導体層の表面部
分に選択的に形成され、前記第3の注入工程で用いられ
る前記レジストパターンが有する開口部と前記第4の注
入工程で用いられる前記レジストパターンが有する開口
部とは、前記第5および第7の半導体層が、前記第4の
半導体層の表面部分の互いに異なる領域を占めるよう
に、それぞれ選択的に開口していることを特徴とする。
【0048】第27の発明の製造方法は、第25の発明
の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法において、前記第
3の注入工程における第2導電型の不純物の注入量は、
前記第4の注入工程における第1導電型の不純物の注入
量に比べて、この第1導電型の不純物に実質的に影響し
ない程度に低いことを特徴とする。
【0049】第28の発明の製造方法は、第14ないし
第27のいずれかの発明の絶縁ゲート型半導体装置の製
造方法において、前記第1の除去工程が、前記溝を形成
した後に前記遮蔽膜をマスクとして第1導電型の不純物
を注入し、その後拡散することによって、前記第2の半
導体層よりも不純物濃度の高い第1導電型の第8の半導
体層を、前記溝の底部に形成する工程を含むことを特徴
とする。
【0050】第29の発明の製造方法は、第14ないし
第27のいずれかの発明の絶縁ゲート型半導体装置の製
造方法において、前記第1の除去工程の後に、前記溝、
ならびに前記第4および前記第5の半導体層の露出面
に、当該第5の半導体層の不純物濃度に実質的に影響し
ない程度の注入量で第1導電型の不純物を注入し、その
後拡散することによって、前記第2の半導体層よりも不
純物濃度の高い第1導電型の第8の半導体層を前記溝の
底部に形成すると同時に、前記第4の半導体層の露出面
に、当該第4の半導体層よりも不純物濃度の高い第9の
半導体層を形成する工程を、さらに備えることを特徴と
する。
【0051】第30の発明の製造方法は、第28または
第29の発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法にお
いて、前記第8の半導体層を形成するための第1導電型
の不純物の注入が行われた後に、前記溝の内壁に絶縁膜
を形成し、その後この絶縁膜を除去する工程を、さらに
備えることを特徴とする。
【0052】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>図1は、この発明の一実施の形態の絶
縁ゲート型半導体装置の平面図である。以下に、絶縁ゲ
ート型半導体装置の一例として、U型IGBTを用いて
説明する。図2は図1に示したU型IGBTの一部セル
の部分平面図、図3は図2に示した一部セルのA−A断
面での部分断面図である。図2は図3のエミッタ電極5
1および層間絶縁膜50を取り除いた状態で描かれてい
る。
【0053】図1において、30はU型IGBT、31
は第1の主電極としてのエミッタ電極、32はゲート配
線、33はゲートパッド、34は一部セルである。
【0054】図2及び図3において、41は第1の半導
体層としてのP+コレクタ層、42は第2の半導体層と
してのN-層、43は第3の半導体層としてのN層、4
4は第4の半導体層としてのPベース層、45は第5の
半導体層としてのN+エミッタ領域、46は第6の半導
体層としてのN+バッファ層、47は溝としてのトレン
チ、48は絶縁膜としてのゲート絶縁膜、49は制御電
極としてのゲート電極、50は層間絶縁膜、51は第1
の主電極としてのエミッタ電極で図1で示したエミッタ
電極31の一部である。52は第2の主電極としてのコ
レクタ電極、53はチャネル領域、56はトレンチ47
の先端隅部である。また図2において中括弧で示した2
点鎖線間の領域Cは層間絶縁膜50が覆う領域である。
【0055】ゲート絶縁膜48は通常は熱酸化膜でSi
2、ゲート電極49はN型不純物がドープされたポリ
シリコンである。層間絶縁膜50はボロンとリンを含有
したシリケートガラス(以下BPSGという)、エミッ
タ電極51、ゲート配線32及びゲートパッド33はS
i含有のAl(以下Al−Siという)、コレクタ電極
52はAlMoNiAu合金でそれぞれ形成されてい
る。
【0056】ゲート配線32はセルのゲート電極49と
接続されていて、ゲート電極49からゲートパッド33
までの経路のポリシリコン部分を少なくして、ゲート電
極49からゲートパッド33までの電気抵抗を下げると
ともに、素子の制御動作を素子全面で均一にする機能を
有している。
【0057】この実施の形態のU型IGBTでは、P+
コレクタ層41の表面にN+バッファ層46が配設さ
れ、このN+バッファ層46の表面にN-層42が配設さ
れている。さらにこのN-層42の上にN層43が配設
され、その上にPベース層44が配設されている。Pベ
ース層44の表面にN+エミッタ領域45が間隔をおい
て帯状に配設され、このN+エミッタ領域45の帯状形
状の長手方向に沿って、N+エミッタ領域45の表面か
らPベース層44及びN層43を貫通しN-層42に達
するトレンチ47が配設されている。
【0058】トレンチ47の内壁には、ゲート絶縁膜4
8が配設され、トレンチ47の内部には、N+エミッタ
領域45の表面の開口部までゲート電極49が埋設され
ている。従ってゲート電極49はトレンチ47の内部の
ゲート絶縁膜48を介してPベース層44の表面に対向
し、このゲート電極49が対向するPベース層44の表
面がチャネル領域53となる。隣り合うトレンチ47相
互は、それぞれのトレンチ47に隣接しているN+エミ
ッタ領域45とこのN+エミッタ領域45の間に配設さ
れたPベース層44の露出面とを介して配設されてい
る。
【0059】ゲート電極49の表面は層間絶縁膜50で
覆われている。さらに、層間絶縁膜50はエミッタ電極
51によって覆われている。エミッタ電極51は、N+
エミッタ領域45とPベース層44とが短絡するよう
に、N+エミッタ領域45及びPベース層44が配置さ
れた素子の表面上に配設されている。また素子の表面上
にはゲート電極49と接続されたゲート配線32および
ゲートパッド33がN+エミッタ領域45及びPベース
層44と絶縁されて配設されている。またP+コレクタ
層41のもう一方の表面上にコレクタ電極52が配設さ
れている。
【0060】たとえば耐圧が2000V級の素子での各
部分の寸法を示すと、素子表面つまりPベース層44の
露出面またはN+エミッタ領域45の表面からN-層42
とN+バッファ層46との境界までの厚さは約200μ
m、このN-層42の不純物濃度は5×1013cm-3
トレンチ47の間隔が約4μmで、N+エミッタ領域4
5表面からのトレンチ47の深さは約8μmである。N
+エミッタ領域45の底部とPベース層44との接合
面、Pベース層44とN層43との接合面及びN層43
とN-層42との接合面の深さは、N+エミッタ領域45
またはPベース層44の表面からそれぞれ約1μm、約
3μmそして約7μmである。N+バッファ層46の厚
みは約10μm、P+コレクタ層41の厚みは約300
μmである。
【0061】次に動作について説明する。エミッタ電極
51とコレクタ電極52との間に所定のコレクタ電圧V
CEを、エミッタ電極51とゲート電極49との間に所定
のゲート電圧VGEを印加する、すなわちゲートをオンす
ると、チャネル領域53がN型に反転しチャネルが形成
される。このチャネルを通じてエミッタ電極51から電
子がN層43を経由してN-層42に注入される。この
注入された電子によりN+バッファ層46を介してP+
レクタ層41とN-層42との間が順バイアスされ、コ
レクタ電極52からP+コレクタ層41およびN+バッフ
ァ層46を経由してN-層42にホールが注入される。
この結果電導度変調によりN-層42の抵抗が大幅に低
下しIGBTの電流容量は増大する。
【0062】N-層42に注入されたホールはエミッタ
電極51へ抜けて行くのであるが、トレンチ47の間の
ホールの移動経路と交差して、N-層42とPベース層
44との間にN層43が設けられている。このためN層
43によってホールはPベース層44に移動することが
制限されることになり、N-層42とN層43との境界
近傍のN-層42にホールが蓄積され、結果としてN-
42は、図50に示したダイオードのようなキャリア分
布となる。このため従来のIGBTのようにN-層42
のキャリア分布がエミッタ側で少なくなることがなく、
この実施の形態のIGBTにおいては従来のIGBTと
比較してもオン電圧が低くなる。
【0063】次に、IGBTのオン状態からオフ状態に
する際には、エミッタ電極51とゲート電極49との間
に印加されていたゲート電圧VGEを0Vまたは逆バイア
スにする、すなわちゲートをオフすると、N型に反転し
ていたチャネル領域53がP型に戻り、エミッタ電極5
1からの電子の注入が停止し、P+コレクタ層41から
-層42へのホールの注入も停止する。その後N-層4
2に蓄積されていた電子とホールはそれぞれコレクタ電
極52、エミッタ電極51へ抜けて行くか、または互い
に再結合し消滅する。
【0064】このときN層43はホールがエミッタ電極
51へ抜けて行く経路と交差して設けられているが、オ
ン状態の時と異なりオフ状態においてはコレクタ電圧と
して高電圧、例えばこの実施の形態では2000Vが印
加されることになる。このため、この程度の厚みのN層
43があったとしてもバリアとはならず、ホールの移動
になんら影響を与えない。従ってオフできる電流値は、
従来のIGBTと同程度の電流値が確保され低下するこ
とはない。
【0065】図4はこの実施の形態のU型IGBT、P
INダイオード及び従来のU型IGBTのオン電圧をシ
ミュレーションにより比較検討した結果を示すグラフで
ある。
【0066】図4において、VCEはコレクタ電圧、IC
はコレクタ電流である。また比較のためにPINダイオ
ードについても、IGBTのオン電圧と等価なVfを計
算した。このPINダイオードは、N-層に1μmのN+
層を設けたものである。
【0067】図4のグラフから認められるように、定格
電流として電流値50A/cm2でオン電圧を比較する
と、ダイオードでは2.5V、この実施の形態であるN
層43を設けたIGBTでは2.7V、N層43のない
従来のIGBTでは3.2Vであり、N層43を設けた
IGBTのVCE(SAT)はほぼダイオードのVfと等しい値
を示している。
【0068】以上のように、この実施の形態では、U型
IGBTのN-層42とPベース層44との間にN層4
3を設けるという簡単な構成により、オン電圧を低くし
ながら、オフできる電流値が低下しないU型IGBTを
得ることができる。
【0069】また、この実施の形態では、トレンチ47
の先端がN層43からわずかに突出した構成になってい
る。U型IGBTの耐圧は、トレンチ47の先端の隅部
56近傍の電界分布で決定される。このため、このよう
にトレンチ47の先端がN層43からわずかに突出した
構成にすると、コレクタ電圧印加時の空乏層が横方向に
延ばされトレンチ47の先端隅部56近傍の電界集中が
緩和される。
【0070】特にこのシミュレーション条件のようにコ
レクタ電圧が高い場合には、このトレンチ47の先端隅
部56近傍の電界集中の緩和の影響は顕著に現れない
が、コレクタ電圧が比較的低い数百V程度の場合には大
きく影響して耐圧が確保できる。従ってトレンチ47の
先端がN層43からわずかに突出した構成にすることに
より、比較的低圧の素子から高圧の素子まで幅広い電圧
クラスで、耐圧の確保し易いU型IGBTを提供するこ
とができる。
【0071】次にこの実施の形態のU型IGBTの製造
方法の一例を説明する。図5〜図12は各工程での素子
を示す部分断面図である。
【0072】まず、P+シリコン基板60上にN+層61
及びN-層62が順次エピタキシャル成長により形成さ
れる。次にN-層62の表面にN型不純物を注入し、ア
ニールすることによりN型不純物を拡散しN層63を形
成する。更にこのN層63の表面にP型不純物を注入
し、アニールすることによりPベース層64を形成す
る。
【0073】この工程において、N-層62、N層63
及びPベース層64の不純物濃度を、それぞれC2、C3
及びC4としたとき、これらの関係がC2<C3<C4とな
るようにN型不純物及びP型不純物の注入拡散を行なう
と、P型不純物の注入が簡単に行なうことができるので
製造時間が短縮される。(図5参照)。
【0074】次に、Pベース層64の表面にレジストを
積層し、写真製版工程により、帯状開口を複数並列して
設けたレジストパターン65が形成され、このレジスト
パターン65をマスクとしてPベース層64の表面にN
型不純物を高濃度に注入しアニールにより拡散しN+
ミッタ領域66が形成される(図6参照)。
【0075】この後Pベース層64及びN+エミッタ領
域66の表面上に遮蔽膜としての酸化膜67を形成し、
この酸化膜67でN+エミッタ領域66それぞれの表面
にN+エミッタ領域66より狭い幅で帯状の開口を設け
たシリコンエッチング用マスクが形成され、このシリコ
ンエッチング用マスクをマスクとしてRIE(Reactive
Ion Etching)によりエッチングを行い、N+エミッタ領
域66表面からN-層62まで貫通するトレンチ68を
形成する(図7参照)。その後、酸化膜67をエッチン
グにより除去する。
【0076】次いでトレンチ68の表面、Pベース層6
4およびN+エミッタ領域66に熱酸化膜69を形成
し、Pベース層64、N+エミッタ領域66及びトレン
チ68の表面に形成されている酸化膜69の上に、N型
不純物がドープされたポリシリコン70が積層されトレ
ンチ68を埋設する(図8参照)。
【0077】次に積層されたポリシリコン70を、トレ
ンチ68に埋設されたポリシリコン70を残すようにト
レンチ68の開口部までエッチバックする(図9参
照)。
【0078】この後Pベース層64とN+エミッタ領域
66との表面上の酸化膜69表面及びトレンチ68に埋
設されたポリシリコン70の表面上にBPSG71を積
層する(図10参照)。
【0079】次いでこのBPSG71の表面上にレジス
トを積層し、写真製版工程により、隣接するトレンチ6
8相互間のPベース層64表面とN+エミッタ領域66
の一部を囲みトレンチ68に並列する帯状の開口を設け
たレジストパターン72が形成され、このレジストパタ
ーン72をマスクとしてBPSG71及び酸化膜69の
エッチングを行い、トレンチ68に埋設されたポリシリ
コン70の表面上に層間絶縁膜71を形成する(図11
参照)。
【0080】その後エッチングで露出したPベース層6
4とN+エミッタ領域66とが短絡するように、Pベー
ス層64、N+エミッタ領域66及び層間絶縁膜71が
配設された素子表面上にAl−Siが積層され、エミッ
タ電極73とトレンチ68のポリシリコン70に接続さ
れるゲート配線とゲートパッドとが同時に形成される
(図12参照)。更にP+基板60の表面上にドレイン
電極が形成される。
【0081】このような製造工程を採ることにより、こ
の実施の形態のU型IGBTを安価に製造することがで
きる。
【0082】<実施の形態2>図13は、この発明の他
の実施の形態のU型IGBTの部分平面図、図14は図
13に示した一部セルのA−A断面での部分断面図、図
15は図13に示した一部セルのB−B断面での部分断
面図である。図13はエミッタ電極51および層間絶縁
膜50を取り除いた状態で描かれている。また中括弧で
示した2点鎖線間の領域Cは層間絶縁膜50が覆う領域
である。
【0083】図13、図14および図15において、こ
の実施の形態のU型IGBTは、トレンチ47間に形成
されたN+エミッタ領域45の平面形状が梯子形状に形
成されている。すなわち、Pベース領域44の露出面を
挟んでN+エミッタ領域45が帯状に並列され、このN+
エミッタ領域45の表面に開口を有するトレンチがN+
エミッタ領域45の長手方向に沿って延在され、隣接す
るゲート電極49相互間のN+エミッタ領域45は互い
に連結部55で繋がれ、この連結部55と交互にPベー
ス領域44の露出面が配設されている。その他の部分の
構成は実施の形態1のU型IGBTと同様である。
【0084】N+エミッタ領域45の平面形状をこのよ
うに梯子形状に形成することにより、エミッタ電極51
がN+エミッタ領域45及びPベース領域44とをコン
タクトするコンタクト領域を、連結部55でとることが
でき、コンタクト領域を形成する際のマスクずれを考慮
する必要が無くなる。すなわち、図11に示されたレジ
ストパターン72を形成する際にマスクずれの余裕分を
考慮する必要がなく、セル間隔を短くすることができる
から、図2のようにN+エミッタ領域45を単にゲート
電極49沿わせる構成と比較して、セルの微細化が可能
となる。またコンタクト領域を素子表面全体にバランス
良く配置することができる。
【0085】従って素子の高密度化が実現できてオン電
圧を低減でき、また各セルの動作特性を素子全体で均一
化を図ることができる。
【0086】<実施の形態3>図16は、この発明のさ
らに他の実施の形態のU型IGBTの部分断面図であ
る。図16において、この実施の形態のU型IGBT
は、N層43の厚みを厚くしてN層43とN-層42と
の境界がトレンチ47の先端よりも深くなるようにした
ものである。他の構成は実施の形態1と同様である。
【0087】この実施の形態においても、オン状態にお
いてN-層42に注入されたホールはエミッタ電極51
へ抜けて行くが、N層43によってホールはPベース層
44に移動することが制限されることになり、N-層4
2とN層43との境界近傍のN-層42にホールが蓄積
され、結果としてN-層42は図50に示したダイオー
ドのようなキャリア分布となりオン電圧が低くなること
は実施の形態1と同じである。
【0088】さらにこの実施の形態では抵抗の低いN層
43の厚みが厚いからそれだけよりオン電圧が低くな
る。
【0089】図17はN-層42とN層43との境界深
さに対する耐圧とオン電圧の値を示したグラフである。
横軸は素子表面つまりPベース層44の露出面またはN
+エミッタ領域45の表面からN-層42とN層43との
境界までの深さであり、左の縦軸は耐圧、右の縦軸はオ
ン電圧VCE(SAT)である。
【0090】このシミュレーションの条件は、素子表面
つまりPベース層44の露出面またはN+エミッタ領域
45の表面からN-層42とN+バッファ層46との境界
までの厚さは約200μm、このN-層42の不純物濃
度は5×1013cm-3、トレンチ47の間隔が約4μm
で、N+エミッタ領域45表面からのトレンチ47の深
さは約8μmである。
【0091】図17において、A−Aは素子表面からの
Pベース層44とN層43との境界深さを示しており、
このライン上の耐圧及びオン電圧の値は、Pベース層4
4とN層43との境界深さとN-層42とN層43との
境界深さとが同じ、つまりN層43を設けない場合の値
である。
【0092】図17から認められるように、VCE(SAT)
の値はN層43の厚みが厚くなるほど低下し、N層43
の厚みに対応してオン電圧は低下する。しかし耐圧はN
層43の厚みのある臨界値を越すと急激に低下する。こ
の実施の形態では、N-層42とN層43との境界深さ
がトレンチ47の底部から更に8μm程度深くなると急
激に耐圧が低下している。従って耐圧が許す範囲内に置
いて、N層43を厚くしてオン電圧をできるだけ下げる
ことができる。
【0093】この実施の形態のようにN層43とN-
42との境界がトレンチ47の先端よりも深くなるよう
にN層43を配設する場合は、特に耐圧クラスの高い素
子の場合に有効に適用できる。すなわち、オフ状態にお
けるコレクタ電圧が高い場合には、トレンチ47の先端
がPベース層44とN層43との境界から大きく突出し
ていてもトレンチ47の先端隅部56近傍での電界集中
が耐圧低下に大きく影響しないからである。
【0094】また耐圧クラスが高いので、耐圧が急激に
低下しない程度のN層43の厚みではN層43の厚みが
厚くなったとしても、N層43はオン状態からオフ状態
へ移るときのホールの移動のバリアとはならず、オフの
際の電流低下に影響することはない。従って、この実施
の形態のように構成することにより、オン電圧をより低
いU型IGBTを提供することができる。
【0095】また、この実施の形態のようにN層43の
厚みを厚くしてN層43とN-層42との境界がトレン
チ47の先端よりも深くなるように構成し、さらにN+
エミッタ領域45の平面形状を、実施の形態2のように
梯子形状に形成することにより、素子のセル密度を高
く、また素子の動作特性を均一にすることができる。
【0096】<実施の形態4>図18は、この発明のさ
らに他の実施の形態のU型IGBTの部分断面図であ
る。図18において、このU型IGBTはP+コレクタ
層41に接して直接N-層42を配設し、このN-層42
の厚みをコレクタ電圧が印加された時にPベース層44
から延びる空乏層よりも厚くなるようにしたものであ
る。
【0097】耐圧クラスが2000V以上の高耐圧の素
子の場合には、耐圧を確保するためのN-層42の厚み
がかなり厚くなる。このため素子を製造するときにP+
基板上にN-層42をエピタキシャル成長により形成す
ることは、エピタキシャル成長に要する時間が長くなり
コスト的に有利でない。そこでN-シリコン基板を使用
することにより、製造コストを安価にすることができ
る。
【0098】図19は図18の絶縁ゲート型半導体装置
の実施の形態の変形例の部分断面図である。図19のU
型IGBTは、P+コレクタ層41に接して直接N-層4
2を配設し、このN-層42の厚みをコレクタ電圧が印
加された時にPベース層44から延びる空乏層よりも厚
くなるようにするとともにN層43の厚みを厚くしてN
層43とN-層42との境界がトレンチ47の先端より
も深くなるようにしたもので、図18の場合と同様の効
果がある。
【0099】またこの実施の形態において、さらにN+
エミッタ領域45の平面形状を、実施の形態2のように
梯子形状に形成することにより、素子のセル密度を高く
してオン電圧を低く、また各セルの動作特性を素子全体
で均一にすることができる。
【0100】次にこの実施の形態のU型IGBTの製造
方法の一例を説明する。図20はこの実施の形態のU型
IGBTの製造方法の製造工程における素子を示す部分
断面図である。ここでは実施の形態1に示した製造方法
の各工程と異なる部分を示している。
【0101】まず、N-シリコン基板62の一主面にP
型不純物を注入し、アニールすることにより拡散してP
+コレクタ層60を形成する(図20参照)。
【0102】次いでN-シリコン基板62の他主面にN
型不純物を注入し、アニールすることによりN型不純物
を拡散しN層63を形成する。更に、このN層63の表
面にP型不純物を注入し、アニールすることによりPベ
ース層64を形成する(図5参照)。
【0103】この後の、Pベース層64の表面にN+
ミッタ領域66を形成する工程以降の素子製造の工程
は、実施の形態1の図6以降の工程と同じである。
【0104】図21はこの実施の形態のU型IGBTの
変形例の製造工程における素子を示す部分断面図であ
る。図20の製造方法では、P+コレクタ層41に接し
て直接N-層42を配設した場合の製造方法について述
べたが、P+コレクタ層41とN-層42との間にN+
ッファ層46を設けてもよい。この場合の製造方法が図
21に示されている。
【0105】図21において、まず、N-シリコン基板
62の一主面にN型不純物を注入し、アニールすること
によりN型不純物を拡散しN+層61を形成する。さら
にこのN+層61の表面にP型不純物を注入し、アニー
ルすることによりP+層60を形成する(図21参
照)。
【0106】次いでN-シリコン基板61の他主面にN
型不純物を注入し、アニールすることによりN型不純物
を拡散しN層63を形成する。更に、このN層63の表
面にP型不純物を注入し、アニールすることによりPベ
ース層64を形成する(図5参照)。
【0107】この後の、Pベース層64の表面にN+
ミッタ領域66を形成する工程以降の素子製造の工程
は、実施の形態1の図6以降の工程と同じである。
【0108】この実施の形態の製造工程において、N-
層62、N層63及びPベース層64の不純物濃度を、
それぞれC2、C3及びC4としたとき、これらの関係が
2<C3<C4となるようにN型不純物及びP型不純物
の注入拡散を行なうと、P型不純物の注入が簡単に行な
えるので製造時間が短縮されることは実施の形態1の場
合と同様である。
【0109】以上のようにこの実施の形態では、N-
リコン基板を使用することにより、製造コストを安価に
することができる。
【0110】<実施の形態5>図22は、この発明のさ
らに他の実施の形態のU型IGBTの部分断面図であ
る。図22において、N+バッファ層46がP+コレクタ
層41の一部を貫通して露出し、このN+バッファ層4
6の露出面とP+コレクタ層41の表面がともにコレク
タ電極52に接触し短絡している。
【0111】IGBTがオン状態からオフ状態になる際
に、エミッタ電極51からの電子の注入が停止し、P+
コレクタ層41からN-層42へのホールの注入も停止
した後、N-層42に蓄積されていた電子の一部はコレ
クタ電極52へ抜けて行く。この時N+バッファ層46
の露出面とコレクタ電極52とが短絡していると、電子
が素速くコレクタ電極52の方に移動することができ
る。この移動の遅速がスイッチングの速度に影響し、U
型IGBTのターンオフのスピードを速くすることがで
きる。
【0112】また図23はこの実施の形態の変形例であ
るU型IGBTの部分断面図である。この場合は、実施
の形態4のN-層42の厚みがかなり厚い場合の素子に
適用した例である。図23において、N-層42がP+
レクタ層41の一部を貫通して露出し、このN-層42
の露出面とP+コレクタ層41の表面がともにコレクタ
電極52に接触し短絡している。
【0113】この場合も、図22の実施の形態と同様
に、U型IGBTのターンオフの際に、N-層42に蓄
積されていた電子が素速くコレクタ電極52の方に移動
することができる。このためU型IGBTのターンオフ
のスピードを速くすることができる。
【0114】この実施の形態のようにN+バッファ層4
6またはN-層42がP+コレクタ層41の一部を貫通し
て露出面を有しているU型IGBTは、実施の形態4で
述べたN-シリコン基板を使用する製造方法を採ること
により、安価に製造することができる。
【0115】次にこの実施の形態のU型IGBTの製造
方法の一例を説明する。図24はこの実施の形態のU型
IGBTの製造工程における素子の部分断面図である。
ここでは実施の形態4に示した製造方法の工程と異なる
部分を示している。
【0116】図24において、まず、N-シリコン基板
62の一主面にN型不純物を注入し、アニールすること
によりN型不純物を拡散しN+層61を形成する。次い
で、N+層61の表面にレジストを積層し、写真製版工
程により一部開口を設けたレジストパターン80が形成
され、このレジストパターン80をマスクとしてN+
61の表面にP型不純物を高濃度に注入しアニールによ
り拡散し、N+層61の一部表面を露出面として残し、
選択的にP+コレクタ層60を形成する。
【0117】この後N-シリコン基板62の他主面にN
層63を形成する工程以降は実施の形態4と同じであ
る。
【0118】図25はこの実施の形態のU型IGBTの
変形例の製造工程における素子の部分断面図である。図
25の製造方法では、N-シリコン基板62の一主面に
直接P+コレクタ層を形成する方法である。
【0119】図25において、まず、N-シリコン基板
62の一主面にレジストを積層し、写真製版工程により
一部開口を設けたレジストパターン80が形成され、こ
のレジストパターン80をマスクとしてN-シリコン基
板62の一主面にP型不純物を高濃度に注入しアニール
により拡散し、N-シリコン基板62の一部表面を露出
面として残し、選択的にP+コレクタ層60を形成す
る。
【0120】この後N-シリコン基板62の他主面にN
層63を形成する工程以降は実施の形態4と同じであ
る。
【0121】このような製造方法により、N+バッファ
層46またはN-層42がP+コレクタ層41の一部を貫
通して露出面を有しているU型IGBTを安価に製造す
ることができる。
【0122】<実施の形態6>図26は、さらに別の実
施の形態のU型IGBTの平面図である。また、図27
および図28は、それぞれ図26のA−A断面、および
B−B断面における断面図である。図26は、図13と
同様に、エミッタ電極51および層間絶縁膜50を取り
除いた状態で描かれている。すなわち、図26には、U
型IGBTを構成する半導体基板の上主面(エミッタ電
極51が配設される側の主面)が描かれている。また、
図26において、2点鎖線で挟まれた領域Cは、層間絶
縁膜50で覆われる領域を示している。
【0123】これらの図に示すように、このU型IGB
Tでは、N+エミッタ領域45(55)が、トレンチ4
7に直交するストライプ状に形成されている点が、実施
の形態2の装置とは特徴的に異なっている。すなわち、
+エミッタ領域45は、あたかも連結部55のみを有
するよう形成されている。その結果、半導体基板の上主
面には、Pベース層44と連結部55とが、交互に配列
された帯状に露出している。
【0124】この装置では、半導体基板の上主面におけ
る隣接する領域Cに挟まれた領域、すなわち、エミッタ
電極51に接続されるコンタクト領域は、隣接する2つ
のトレンチ47のいずれの方へずれても、Pベース層4
4と連結部55の双方を、常に一定の広さで覆う。すな
わち、コンタクト領域を形成するためのマスクパターン
に位置ずれがあっても、Pベース層44およびN+エミ
ッタ領域45は、常に一定の広さでエミッタ電極51と
接触する。
【0125】したがって、コンタクト領域を形成するた
めのマスクパターンの位置合わせの精度が緩和される。
さらに加えて、N+エミッタ領域45を形成するための
マスクパターンについては、その位置合わせが不要とな
る。その結果、装置の製造に要する手間とコストが節減
される。さらに、マスクパターンの位置ずれ対するマー
ジンを考慮することなく、隣接するトレンチ47の間の
間隔、すなわちセル間隔を縮小することが可能となる。
すなわち、セルの微細化が促進されるという利点も得ら
れる。
【0126】さらに、Pベース層44がトレンチ47に
接触しているために、装置がオン状態からオフ状態へ移
行するときに、電流を担うホールは、トレンチ47に接
触したPベース層44の部分をも通過して、エミッタ電
極51へと抜けることができる。すなわち、この装置で
は、実施の形態1、2の装置に比べて、オフ時の電流に
対する間口が広くなっている。このため、ターンオフで
きる電流が大きいという利点が得られる。言い替える
と、装置のRBSOA(逆バイアス安全動作領域;Reve
rse Bias Safe Operation Area)が高いという利点があ
る。
【0127】N層43は、RBSOAに対しては、わず
かではあるが、その大きさを低めるように寄与する。こ
の実施の形態の装置は、オフ時の電流に対する間口を拡
大することによって、RBSOAに対して、N層43の
わずかなマイナスの寄与分を補償するとともに、さらに
向上をもたらしている。
【0128】なお、図26〜図28では、帯状のN+
ミッタ領域45がトレンチ47に直交するように形成さ
れた例を示したが、一般に、帯状のN+エミッタ領域4
5が、ある角度を持ってトレンチ47と交差しておれ
ば、同様の効果を奏する。
【0129】<実施の形態7>図29は、さらに別の実
施の形態のU型IGBTの平面図である。また、図30
および図31は、それぞれ図29のA−A断面、および
B−B断面における断面図である。図29は、図26と
同様に、U型IGBTを構成する半導体基板の上主面を
示している。また、図29において、2点鎖線で挟まれ
た領域Cは、層間絶縁膜50で覆われる領域を示してい
る。
【0130】これらの図に示すように、このU型IGB
Tでは、Pベース層44およびN+エミッタ領域45
は、実施の形態2の装置(図13)と同様の形状で、半
導体基板の上主面に露出している。すなわち、N+エミ
ッタ領域45は、梯子型の平面形状を有している。しか
しながら、実施の形態2の装置とは異なり、領域Cは、
+エミッタ領域45のトレンチ47に沿った帯状部
分、すなわち連結部55を除いた部分をすべて覆ってい
る。言い替えると、隣接する領域Cに挟まれたコンタク
ト領域は、連結部55においてのみ、N+エミッタ領域
45を覆っている。このため、エミッタ電極51とN+
エミッタ領域45との接続は、連結部55においてのみ
行われる。
【0131】その結果、N+エミッタ領域45のトレン
チ47に沿った帯状部分を通過する電流I1は、トレン
チ47に沿った方向に流れ、さらに連結部55を経由し
てエミッタ電極51へと到達する。すなわち、実施の形
態2と比較すると、電流I1は、エミッタ電極51へと
至るまでに、N+エミッタ領域45の中を、より長い距
離にわたって流れる。このため、N+エミッタ領域45
の中に、実施の形態2に比べて大きな電圧降下が発生す
る。
【0132】この電圧降下の大きさは、N+エミッタ領
域45の帯状部分のトレンチ47に沿った方向の横方向
抵抗R1の大きさによって規定される。この横方向抵抗
1の大きさは、N+エミッタ領域45の帯状部分の幅W
に比べて、Pベース層44の露出面のトレンチ47に沿
った方向の長さLが大きいほど大きくなる。一例とし
て、長さLは約10〜20μm程度、幅Wは約1μm程
度に設定される。すなわち、長さLは幅Wに比べて、は
るかに大きい値となっている。このような、代表例で
は、横方向抵抗R1が高くなっており、N+エミッタ領域
45の中に著しい電圧降下がもたらされる。
【0133】電圧降下は、電流I1が大きいほど高くな
る。すなわち、大きい電流I1が流れる部位ほど、高い
電圧降下が発生する。この電圧降下は、さらに、電流I
1を抑制する働きをなす。したがって、N+エミッタ領域
45の中で、電流I1が小さく電圧降下の低い部位で
は、電流I1が流れ易く、逆に、電流I1が大きく電圧降
下の高い部位では、電流I1は流れ難くなる。
【0134】このようにして、N+エミッタ領域45を
流れる電流I1の大きさが、装置全体にわたって平均化
される。すなわち、この装置では、横方向抵抗R1を利
用することによって、電流の大きさの偏りを緩和ないし
解消している。電流の大きさが平均化されるので、ター
ンオフできる電流が大きくなる。すなわち、この装置に
おいても、実施の形態6の装置と同様に、RBSOAが
改善されるという利点が得られる。
【0135】<実施の形態8>図32は、さらに別の実
施の形態のU型IGBTの平面図である。また、図33
は、図32のA−A断面における断面図である。図32
は、図26と同様に、U型IGBTを構成する半導体基
板の上主面を示している。また、図32において、2点
鎖線で挟まれた領域Cは、層間絶縁膜50で覆われる領
域を示している。
【0136】これらの図に示すように、このU型IGB
Tでは、半導体基板の上主面へ露出するPベース層44
の領域、すなわちPベース層44の露出面に、Pベース
層44よりも高い濃度でP型不純物を含有するP+層9
1が形成されている点が、実施の形態1の装置(図2,
図3)とは、特徴的に異なっている。
【0137】P+層91が形成されているために、Pベ
ース層44とエミッタ電極51との間のコンタクト抵抗
が低くなるとともに、それらの間のポテンシャル障壁も
低くなる。このため、Pベース層44へ侵入したホール
が、エミッタ電極51へと抜け易くなる。その結果、電
流が流れ易くなるので、ターンオフできる電流の値が高
くなる。すなわち、この装置においても、実施の形態
6,7の装置と同様に、RBSOAが改善されるという
利点が得られる。
【0138】なお、P+層91に含有されるP型不純物
の濃度は、好ましくは、N+エミッタ領域45における
N型不純物の濃度に近い値に設定される。
【0139】また、図32、図33では、N+エミッタ
領域45が帯状に形成され、それにともなってP+層9
1も帯状に形成される例を示したが、一般に、Pベース
層44の露出面にP+層91が形成されておれば、同様
の効果を奏する。例えば、実施の形態2の装置(図1
3)のPベース層44の露出面に、P+層91が形成さ
れてもよい。
【0140】つぎに、この実施の形態の装置の製造方法
について説明する。図34および図35は、この装置の
製造方法の一例を示す工程図である。この製造方法例で
は、まず、図5〜図9に示した工程が実行される。
【0141】その後、図34に示すように、平行な複数
の帯状に配列するPベース層64の露出面に、選択的に
開口するレジストパターン82が、酸化膜69およびポ
リシリコン70の上に形成される。レジストパターン8
2は、図6に示したレジストパターン65と同様に、酸
化膜69およびポリシリコン70の表面全体にわたって
レジストを層状に形成した後に、写真製版を用いて選択
的に開口部を形成することによって得られる。
【0142】つぎに図35の工程図に示すように、レジ
ストパターン82を遮蔽体として用いて、P型不純物を
Pベース層64の露出面に選択的に注入することによっ
て、P+層92が形成される。その後、レジストパター
ン82を除去した後に、アニールを施すことによって、
注入されたP型不純物の拡散が行われる。つづいて、図
10〜図12の工程を実行することによって、図32お
よび図33に示した装置が得られる。
【0143】図36および図37は、この実施の形態の
装置の製造に適したもう一つの例を示す工程図である。
この製造方法例では、まず、図5に示した工程が実行さ
れる。その後、図36に示すように、平行に配列する帯
状に選択的に開口するレジストパターン83が、Pベー
ス層64の表面に形成される。レジストパターン83
も、レジストパターン65と同様の手順で形成される。
【0144】つぎに、レジストパターン83を遮蔽体と
して用いて、P型不純物をPベース層64の表面に選択
的に注入することによって、P+層92が形成される。
その後、レジストパターン83を除去した後に、アニー
ルを施すことによって、注入されたP型不純物の拡散が
行われる。
【0145】つぎに、図37に示すように、P+層92
を選択的に覆うように、レジストパターン65が、Pベ
ース層64の表面に形成される。そして、レジストパタ
ーン65を遮蔽体として用いて、N型不純物をPベース
層64の表面に選択的に注入することによって、N+
ミッタ領域66が形成される。その後、レジストパター
ン65を除去した後に、アニールを施すことによって、
注入されたN型不純物の拡散が行われる。つづいて、図
7〜図12の工程を実行することによって、図32およ
び図33に示した装置が得られる。
【0146】図38は、この実施の形態の装置の製造方
法における、さらに別の例を示す工程図である。この製
造方法例では、まず、図5および図6に示した工程が実
行される。その後、図38に示すように、平行に配列す
る帯状の領域を除いて露出するN+エミッタ領域66を
選択的に覆うレジストパターン84が、Pベース層64
の表面に形成される。レジストパターン84は、N+
ミッタ領域66の露出面を除く領域、Pベース層64の
平行に配列する帯状の露出面に選択的に開口する。な
お、レジストパターン84の形成は、レジストパターン
65と同様の手順で行われる。
【0147】つぎに、レジストパターン84を遮蔽体と
して用いて、P型不純物をPベース層64の露出面に選
択的に注入することによって、P+層92が形成され
る。その後、レジストパターン83を除去した後に、ア
ニールを施すことによって、注入されたP型不純物の拡
散が行われる。つづいて、図7〜図12の工程を実行す
ることによって、図32および図33に示した装置が得
られる。
【0148】図39は、この実施の形態の装置の製造方
法における、さらに別の例を示す工程図である。この製
造方法例では、まず、図5および図6に示した工程が実
行される。つぎに、図39に示すように、P型不純物を
半導体基板の上面全体に注入することによって、Pベー
ス層64の露出面部分にP+層92が形成される。その
後、アニールを施すことによって、注入されたP型不純
物の拡散が行われる。つぎに、図7〜図12の工程を実
行することによって、図32および図33に示した装置
が得られる。
【0149】図39の工程を含む製造方法は、形成すべ
きP+層92におけるP型不純物の濃度が、N+エミッタ
領域66におけるN型不純物の濃度に比べて十分に低い
ときに有効である。
【0150】また、P型不純物を注入してP+層92を
形成する工程は、以上の4つの製造方法例だけでなく、
図5〜図12に示した一連の工程の中で、適宜実行する
ことが可能である。
【0151】さらに、以上の4つの製造方法例では、P
+層92が帯状に形成されたが、一般に、P+層92を形
成するためのレジストパターンの開口部の形状を、Pベ
ース層64の露出面の形状に対応して設定することによ
って、任意の形状を有するPベース層64の露出面にP
+層92を形成することが可能である。
【0152】なお、注入された不純物を拡散させるため
のアニール工程は、必ずしも図36あるいは図37の工
程などの注入工程の直後に行われなくてもよい。すなわ
ち、アニールに適した、その後の工程の中で、適宜行わ
れてもよい。また、また、複数の半導体層のためのアニ
ール工程が、一つのアニール工程で同時に遂行されても
よい。このことは、他の実施の形態の装置の製造方法に
おいても同様である。
【0153】<実施の形態9>図40は、さらに別の実
施の形態のU型IGBTの断面図である。この装置を構
成する半導体基板の上主面の構造は、図2の平面図で表
現される。図40は、図2のA−A断面における断面図
に相当する。
【0154】図40に示すように、この装置では、トレ
ンチ47の底部にP+層93が形成されている点が、実
施の形態1の装置とは特徴的に異なっている。P+層9
3におけるP型不純物の濃度は、N-層42におけるN
型不純物の濃度(≒1013〜1014cm-3)以上の高さ
に設定され、好ましくは略1016cm-3以上に設定され
る。同時に、N+エミッタ領域45におけるN型不純物
の濃度(≒1019〜1020cm-3)以下の高さに設定さ
れるのが望ましい。
【0155】図41および図32は、P+層93の効果
を説明する模式図である。これらの図41および図42
は、それぞれ、P+層93が設けられていないとき、お
よび、設けられているときのN-層42における電界分
布を等電位面で示している。図41に示すように、P+
層93がないときには、トレンチ47の中で比較的強く
湾曲している部分である底部の周辺において、電界の集
中が見られる。そして、この電界の集中の大きさによっ
て、装置の耐圧が規定されている。
【0156】一方、図42に示すように、一種の導体と
して機能するP+層93がトレンチ47の底部に付加さ
れることによって、この底部における電界の集中が緩和
される。したがって、P+層93が設けられる図40の
装置では、実施の形態1の装置に比べて、耐圧が向上す
る。なお、図40では、実施の形態1の装置にP+層9
3を設けた例を示したが、その他の実施の形態の装置、
例えば実施の形態2の装置にP+層93を設けることに
よっても、耐圧の改善効果が同様に得られる。
【0157】図43は、実施の形態3の装置(図16)
にP+層93を設けた例を示す断面図である。この装置
では、実施の形態3の装置と同様に、N層43とPベー
ス層44との境界が、トレンチ47の底部よりもさらに
深い位置に形成されている。P+層93は、単に装置の
耐圧を高めるだけでなく、N層43とPベース層44と
の境界の深さと耐圧との関係をも改善する。図44は、
このことを示すグラフである。
【0158】図44は、N-層42とN層43の境界の
深さと、耐圧およびオン電圧との間の関係を示すグラフ
であり、図17と同一のグラフに2つの曲線C1,C2
が追加されている。曲線C1は、図17のシミュレーシ
ョンの対象となった装置に、P+層93が設けられたと
きの、N-層42とN層43の境界の深さと、耐圧との
間の関係を模式的に示している。
【0159】曲線C1が示すように、P+層93が設け
られることによって、耐圧が高くなるだけでなく、耐圧
が劣化を開始する境界深さ、すなわち境界深さの臨界値
が、高い値へとシフトしている。したがって、耐圧を犠
牲にすることなく、N層43をさらに厚くすることが可
能であり、そのことによって、オン電圧VCE(SAT)をさ
らに改善することができる。
【0160】さらに、耐圧が2000Vを超える高耐圧
の装置では、曲線C2に模式的に示すように、境界深さ
に対するVCE(SAT)の変化がより急峻となる。このた
め、高耐圧の装置では、N層43を厚くすることによっ
て、VCE(SAT)が大きく低減される。すなわち、装置が
高耐圧の装置であるほど、P+層93を設けることによ
るオン電圧VCE(SAT)の改善効果が著しく現れる。
【0161】つぎに、この実施の形態の装置の製造方法
について説明する。図45は、この装置の製造方法の一
例を示す工程図である。この製造方法例では、まず、図
5〜図7に示した工程が実行される。
【0162】その後、図45に示すように、酸化膜67
を遮蔽体として用いて、トレンチ68へ選択的にP型不
純物を注入することによって、トレンチ68の底部にP
+層94が形成される。このとき、酸化膜69の側壁
が、半導体基板の主面に対して必ずしも高い精度で垂直
ではないために、側壁にもP層が形成される場合があ
る。
【0163】このため、P型不純物の注入が完了した後
に、トレンチ68の内壁に図8の酸化膜69と同様の熱
酸化膜を一旦形成し、さらに除去する工程が実行され
る。この工程によりP型不純物を熱酸化膜に偏積させる
ことができ、その結果、トレンチ68の側壁のP層を除
去することができる。P+層94の拡散のためのアニー
ルも行われるが、このアニール工程は熱酸化膜を形成す
る工程を兼ねて実行してもよい。
【0164】その後、図8〜図12の工程を実行するこ
とによって、図40あるいは図43に例示した装置、す
なわちP+層93をトレンチ47の底部に有する装置が
得られる。
【0165】なお、図45では、酸化膜67を遮蔽体と
して、トレンチ68に選択的に不純物を導入する工程を
示したが、形成すべきP+層94におけるP型不純物の
濃度がN+エミッタ領域66におけるN型不純物の濃度
に比べて十分に低く設定されるときには、この工程に代
わって図46の工程図に示す工程を実行してもよい。す
なわち、遮蔽体をなくして、トレンチ68だけでなくP
ベース層64およびN+エミッタ領域66の上面にも、
P型不純物を注入してもよい。
【0166】このとき、トレンチ68の底部にP+層9
4が形成されるとともに、Pベース層64の露出面にも
+層92が形成される。N+エミッタ領域66にもP型
不純物が注入されるが、N型不純物の濃度が十分に高い
ので、N+エミッタ領域66への実質的な影響は回避さ
れる。そして、Pベース層64の露出面にP+層92が
形成されるので、完成した装置では、実施の形態8の装
置(図32、図33)と同様の効果が得られる。
【0167】すなわち、図45の工程を実行することに
よって、実施の形態8の装置にP+層94を付加した装
置を製造することができる。しかも、P+層94を形成
する工程が、P+層92を形成する工程を兼ねて実行さ
れるので、製造効率が良好であるという利点がある。
【0168】<変形例>以上の各実施の形態では、Nチ
ャネルのU型IGBTを例として説明したが、この発明
は、PチャネルのU型IGBTについても適用できるこ
とは云うまでもない。
【0169】
【発明の効果】第1の発明の絶縁ゲート型半導体装置
は、ゲートがオンの状態において、第3の半導体層を経
由して第1の主電極へ抜けて行くキャリア例えばホール
を、第3の半導体層が制限し、第2の半導体層と第3の
半導体層との境界近傍の第2の半導体層にホールが蓄積
され、第2の半導体層のキャリア分布が、ダイオードの
キャリア分布に近くなる。このためオン電圧が低くな
る。またゲートがオン状態からオフ状態に移るとき、第
2の半導体層に蓄積されていた電子とホールがそれぞれ
第2の主電極および第1の主電極に移動するに際して
は、第1の主電極と第2の主電極との間に高電圧が印加
されているので第3の半導体層を経由するホールの移動
にはバリアとしての影響が少ない。従ってオン電圧が低
いにも拘らずオフ出来る電流値が低下しない。従って消
費電力が少なく、小形大容量で、信頼性の高い絶縁ゲー
ト型半導体装置が実現する。
【0170】第2の発明の絶縁ゲート型半導体装置で
は、溝が第3の半導体層をも貫通し第2の半導体層に達
する深さを有するので、トレンチ先端での電界集中が緩
和され、耐圧が確保し易い。このため、電圧クラスが比
較的低圧の素子から高圧の素子まで構成することがで
き、多様な要求仕様に対応することができる。
【0171】第3の発明の絶縁ゲート型半導体装置で
は、溝が第3の半導体層内に留まる深さを有するので、
不純物濃度の高い第3の半導体層の厚みが厚くなり、オ
ン電圧が一層低くなる。このため、特に高耐圧クラスの
ものにおいて消費電力の少ない絶縁ゲート型半導体領域
を提供することが出来る。
【0172】第4の発明の絶縁ゲート型半導体装置で
は、第2の半導体層が第1の半導体層を貫通しこの第1
の半導体層の第2の主面に部分的に露出し、第2の半導
体層が第2の主電極と短絡しているので、ターンオフの
際に電子が第2の主電極へ移動し易く、その結果、スイ
ッチング速度が速くなる。
【0173】第5の発明の絶縁ゲート型半導体装置で
は、第1の半導体層と第2の半導体層との間に第2の半
導体層の不純物濃度よりも高い不純物濃度の第2導電型
の第6の半導体層が配設されているので、オフ状態にお
いて第6の半導体層によって空乏層の伸びが止められ
る。このため、パンチスルーが起こり難く、耐圧が高く
なる。
【0174】第6の発明の絶縁ゲート型半導体装置で
は、第6の半導体層が第1の半導体層を貫通して、この
第1の半導体層の第2の主面に部分的に露出しているの
で、第6の半導体層が第2の主電極と短絡する。その結
果、ターンオフの際に電子が第2の主電極への移動を行
ない易いので、スイッチング速度が速くなる。
【0175】第7の発明の絶縁ゲート型半導体装置で
は、溝が、並列に配置された複数本に分割して配設さ
れ、互いに隣接する溝の間に挟まれて第4の半導体層の
露出面が配設されたので、複数のセルを構成するときチ
ャネル領域を広く取ることができ、小形で大容量化を図
ることができる。
【0176】第8の発明の絶縁ゲート型半導体装置で
は、第4の半導体層の露出面が第5の半導体層の一部に
より複数に分割され、しかも溝に沿って第5の半導体層
の一部と交互に配設されるので、第1の主電極が第4の
半導体層及び第5の半導体層とコンタクトするコンタク
ト領域を第4の半導体層同士の間に配置された第5の半
導体層を使って行なうことができる。その結果、コンタ
クト領域の形成にマスクずれを考慮する必要がなく、セ
ルの微細化を図ることができて、セルの高密度化ができ
るから、オン電圧を低くすることができる。またコンタ
クト領域が素子表面全体でバランス良く配置され素子表
面全体でセルの動作特性の均一化を図ることができる。
【0177】第9の発明の絶縁ゲート型半導体装置で
は、第1の主電極が、第4の半導体層の露出面を分割す
る第5の半導体層の一部においてのみ、この第5の半導
体層と接続されているので、第5の半導体層を流れる電
流の経路が長く、大きな電圧降下が発生する。このた
め、電流の分布が装置全体にわたって均一化されるの
で、ターンオフできる電流の値が向上する。すなわち、
RBSOAが改善される。
【0178】第10の発明の絶縁ゲート型半導体装置で
は、第5の半導体層が互いに平行な複数の帯状に配設さ
れており、複数の単位溝が、帯状の第5の半導体層に交
差する方向に沿って配設されているので、これらの第4
および第5の半導体層と第1の主電極とが接続されるコ
ンタクト領域を形成するためのマスクの位置が、隣接す
る単位溝のいずれの方向にずれても、一定の面積での接
続が実現する。このため、装置の製造に要する手間とコ
ストが節減されるとともに、マスクパターンの位置ずれ
対するマージンを考慮することなく、セルを微細化する
ことが可能となる。
【0179】さらに、複数の平行な帯状の第5の半導体
層が溝と交差しているので、第4の半導体層は溝に接触
する。このため、装置がオン状態からオフ状態へ移行す
るときに、電流を担うホールが、溝に接触する第4の半
導体層の部分をも通過して、第1の主電極へと抜けるこ
とができる。このため、ターンオフできる電流の値が高
くなる。
【0180】第11の発明の絶縁ゲート型半導体装置で
は、第4の半導体層の露出面の部分に、不純物濃度の高
い第7の半導体層が形成されているので、第1の主電極
は、この第7の半導体層を介して、第4の半導体層に接
続される。その結果、第1の主電極と第4の半導体層と
の間の接触抵抗、およびポテンシャル障壁が、ともに低
く、ホールが第4の半導体層から第1の主電極へと抜け
易くなる。このため、ターンオフできる電流の値が高く
なる。
【0181】第12の発明の絶縁ゲート型半導体装置で
は、第2の半導体層におけるよりも不純物濃度の高い第
1導電型の第8の半導体層が溝の底部を包囲するように
形成されているので、溝の底部における電界の集中が緩
和される。このため、装置の耐圧が向上する。
【0182】第13の発明の絶縁ゲート型半導体装置で
は、第2の半導体層におけるよりも不純物濃度の高い第
1導電型の第8の半導体層が溝の底部を包囲するように
形成されているので、溝の底部における電界の集中が緩
和される。このため、装置の耐圧が向上する。しかも、
溝が第3の半導体層内に留まる深さを有するので、第3
の半導体層の厚みが厚くなり、オン電圧が低くなる。特
に、第8の半導体層によって、耐圧を劣化させることな
く第3の半導体層の厚さを大きく設定することができる
ので、オン電圧を一層低減することができる。
【0183】第14の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法では、半導体基板の第2の半導体層の露出面に
この第2の半導体層の不純物濃度よりも高い不純物濃度
に第2導電型の不純物を注入・拡散し第3の半導体層を
形成し、この第3の半導体層表面に第1導電型の第4の
半導体層を形成し、この第4の半導体層の表面に選択的
に第5の半導体層を形成し、第5の半導体層表面の一部
に少なくとも第4の半導体層を貫通する溝を形成し、溝
の表面に絶縁膜を形成し、絶縁膜上に導電体を積層して
導電体を溝の開口部まで一様に除去し溝内の導電体を制
御電極として残すので、オン電圧が低いにも拘らずオフ
出来る電流値が低下しない絶縁ゲート型半導体装置を複
雑な工程を用いることなく安価に製造することができ
る。
【0184】第15の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法では、第5の半導体層の表面の一部に、第3の
半導体層を貫通する溝が形成されるので、多様な要求仕
様に対応する絶縁ゲート型半導体装置を、複雑な工程を
用いることなく安価に製造することができる。
【0185】第16の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法では、第5の半導体層の表目の一部に、第3の
半導体層内に留まる溝が形成されるので、特に高耐圧ク
ラスの装置においてオン電圧が低く消費電力の少ない絶
縁ゲート型半導体装置を、段取り時間の少ない工程をも
って安価に製造することができる。
【0186】第17の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法では、半導体基板を形成する工程において、第
1導電型の半導体基板の表面上にエピタキシャル成長に
よって低不純物濃度の第2導電型の第2の半導体層が形
成されるので、特に第2の半導体層が比較的薄い低耐圧
の装置を、複雑な工程を用いることなく短い製造時間で
製造できる。
【0187】第18の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法では、半導体基板を形成する工程において、低
不純物濃度の第2導電型の半導体基板の表面に第1導電
型の不純物を注入した後拡散することによって第1導電
型の第1半導体層が形成されるので、半導体基板を形成
する工程を拡散工程を主体とすることができる。このた
め、特に第2の半導体層が比較的厚い高耐圧の装置を安
価に製造することができる。
【0188】第19の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法では、選択的に形成された開口を有するレジス
トパターンを半導体基板の一主面に形成し、このレジス
トパターンをマスクとして第1導電型の不純物が注入さ
れるので、第2の半導体層の露出面が、第2の半導体層
を形成するための注入・拡散工程と同時に形成される。
このため、スイッチング速度の速い絶縁ゲート型半導体
装置が、能率よく安価に製造される。
【0189】第20の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法では、半導体基板を形成する工程において、低
不純物濃度の第2導電型の第2の半導体層が高不純物濃
度の第2導電型の第6の半導体層を介して第1導電型の
第1の半導体層の一主面上に配設された半導体基板が形
成されるので、パンチスルーの起こり難い絶縁ゲート型
半導体装置を安価に製造することができる。
【0190】第21の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法では、第6の半導体層および第2の半導体層が
第1導電型の半導体基板の一主面上にエピタキシャル成
長によって順次形成されるので、パンチスルーの起こり
難い絶縁ゲート型半導体装置が、段取り時間の少ない工
程をもって安価に製造される。
【0191】第22の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法では、低不純物濃度の第2導電型の半導体基板
の一主面上に、第2導電型の不純物を注入拡散して第6
の半導体層を形成した後、この第6の半導体層の表面に
第1導電型の不純物を注入拡散することによって第1の
半導体層が形成されるので、パンチスルーの起こり難い
絶縁ゲート型半導体装置が、拡散工程を主体とした工程
をもって安価に製造される。
【0192】第23の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法では、選択的に形成された開口を有するレジス
トパターンを第6の半導体層の表面に形成し、このレジ
ストパターンをマスクとして第1導電型の不純物が注入
されるので、第6の半導体層の露出面が、第1の半導体
層を形成するための注入・拡散工程と同時に形成され
る。このため、スイッチング速度が速く、パンチスルー
の起こり難い絶縁ゲート型半導体装置が能率よく安価に
製造される。
【0193】第24の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法は、第2の半導体層、第3の半導体層及び第4
の半導体層の不純物濃度を、それぞれC2、C3およびC
4としたとき、これらの関係がC2<C3<C4となるよう
に第1の注入工程及び第2の注入工程が行なわれるの
で、拡散工程に要する時間が短縮される。このため、絶
縁ゲート型半導体装置が安価に製造される。
【0194】第25の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法では、第4の注入工程によって、第4の半導体
層の表面部分に、不純物濃度の高い第7の半導体層が形
成されるので、第1の主電極は第7の半導体層を介して
第4の半導体層に接続される。すなわち、単純で安価な
注入および拡散工程を追加するだけで、ターンオフでき
る電流値の高い装置を製造することができる。
【0195】第26の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法では、第7の半導体層が、レジストパターンを
用いることによって、第4の半導体層の表面部分の第5
の半導体層と異なる領域に選択的に形成される。すなわ
ち、第5の半導体層と第7の半導体層とが互いに干渉す
ることなく形成される。このため、第5の半導体層と第
7の半導体層の双方の機能が、それぞれ十分に発揮され
る。
【0196】第27の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法では、第4の注入工程において、第5の半導体
層に実質的に影響しない程度に不純物の注入が行われる
ので、第4の半導体層の表面部分の第5の半導体層と異
なる領域に、不純物濃度の高い第7の半導体層が選択的
に形成される。このため、第5の半導体層と第7の半導
体層の双方の機能が、それぞれ十分に発揮される。しか
も、第7の半導体層を形成するのに、マスクパターンを
必要としないので、製造工程がさらに簡単である。
【0197】第28の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法では、遮蔽膜をマスクとした不純物の注入およ
び拡散によって、溝の底部に第2の半導体層よりも不純
物濃度の高い第1導電型の第8の半導体層が形成され
る。すなわち、単純で安価な注入および拡散工程を追加
するだけで、耐圧の高い装置を製造することができる。
【0198】第29の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法では、不純物の注入および拡散によって、溝の
底部に第2の半導体層よりも不純物濃度の高い第1導電
型の第8の半導体層が形成される。すなわち、単純で安
価な注入および拡散工程を追加するだけで、耐圧の高い
装置を製造することができる。さらに、第9の半導体層
が同時に形成されるので、ターンオフできる電流値に対
する改善効果も、同時に得られる。しかも、第8の半導
体層と第9の半導体層とが単一の工程で同時に形成され
るので、二つの特性が同時に改善された装置を、能率よ
く製造することができる。
【0199】第30の発明の絶縁ゲート型半導体装置の
製造方法では、第8の半導体層を形成するための不純物
の注入が行われた後に、溝の内壁に絶縁膜を形成し、そ
の後、この絶縁膜を除去するので、溝の側壁に第1導電
形式の半導体層が不用意に形成されたとしても、効果的
に除去される。すなわち、簡単な工程を付加することに
よって、MOS領域の動作への悪影響の恐れがなく、特
性の安定した装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の絶縁ゲート型半導体装置の平
面図である。
【図2】 図1の装置の一部セルの部分平面図である。
【図3】 図1の装置の一部セルのA−A断面での部分
断面図である。
【図4】 オン電圧と電流との関係を示すグラフであ
る。
【図5】 図1の装置の製造工程図である。
【図6】 図1の装置の製造工程図である。
【図7】 図1の装置の製造工程図である。
【図8】 図1の装置の製造工程図である。
【図9】 図1の装置の製造工程図である。
【図10】 図1の装置の製造工程図である。
【図11】 図1の装置の製造工程図である。
【図12】 図1の装置の製造工程図である。
【図13】 実施の形態2の絶縁ゲート型半導体装置の
部分平面図である。
【図14】 図13の装置のA−A断面での部分断面図
である。
【図15】 図13の装置のB−B断面での部分断面図
である。
【図16】 実施の形態3の絶縁ゲート型半導体装置の
部分断面図である。
【図17】 図16の装置の耐圧とオン電圧を示すグラ
フである。
【図18】 実施の形態4の絶縁ゲート型半導体装置の
部分断面図である。
【図19】 図18の装置の変形例の部分断面図であ
る。
【図20】 図18の装置の製造工程図である。
【図21】 図18の装置の製造工程図である。
【図22】 実施の形態5の絶縁ゲート型半導体装置の
部分断面図である。
【図23】 図22の装置の変形例の部分断面図であ
る。
【図24】 図22の装置の製造工程図である。
【図25】 図23の装置の製造工程図である。
【図26】 実施の形態6の絶縁ゲート型半導体装置の
部分平面図である。
【図27】 図26の装置の部分断面図である。
【図28】 図26の装置の部分断面図である。
【図29】 実施の形態7の絶縁ゲート型半導体装置の
部分平面図である。
【図30】 図29の装置の部分断面図である。
【図31】 図29の装置の部分断面図である。
【図32】 実施の形態8の絶縁ゲート型半導体装置の
部分平面図である。
【図33】 図32の装置の部分断面図である。
【図34】 図32の装置の製造工程図である。
【図35】 図32の装置の製造工程図である。
【図36】 図32の装置の製造工程図である。
【図37】 図32の装置の製造工程図である。
【図38】 図32の装置の製造工程図である。
【図39】 図32の装置の製造工程図である。
【図40】 実施の形態9の絶縁ゲート型半導体装置の
部分断面図である。
【図41】 図40の装置と比較すべき装置の動作を説
明する模式図である。
【図42】 図40の装置の動作を説明する模式図であ
る。
【図43】 図40の装置の変形例の部分断面図であ
る。
【図44】 図43の装置の動作を模式的に示すグラフ
である。
【図45】 図40の装置の製造工程図である。
【図46】 図40の装置の製造工程図である。
【図47】 従来のIGBTの部分断面図である。
【図48】 IGBTの等価回路を示す回路図である。
【図49】 IGBTの等価回路を示す回路図である。
【図50】 PINダイオードのN-層のキャリア濃度
分布を示すグラフである。
【図51】 従来のIGBTのN-層のキャリア濃度分
布を示すグラフである。
【図52】 従来の絶縁ゲート型半導体装置の部分断面
図である。
【符号の説明】
41 P+コレクタ層(第1の半導体層)、42 N-
(第2の半導体層)、43 N層(第3の半導体層)、
44 Pベース層(第4の半導体層)、45N+エミッ
タ領域(第5の半導体層)、46 N+バッファ層(第
6の半導体層)、47 トレンチ(溝)、48 ゲート
絶縁膜(絶縁膜)、49 ゲート電極(制御電極)、5
1 エミッタ電極(第1の主電極)、52 コレクタ電
極(第2の主電極)、91 P+層(第7の半導体
層)、93 P+層(第8の半導体層)。

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ゲート型半導体装置において、 第1と第2の主面を有する第1導電型の第1の半導体層
    と、 この第1の半導体層の第1の主面上に配設された低不純
    物濃度の第2導電型の第2の半導体層と、 この第2の半導体層の表面上に密接して配設され、前記
    第2の半導体層の不純物濃度よりも高い不純物濃度の第
    2導電型の第3の半導体層と、 この第3の半導体層の表面上に密接して配設された第1
    導電型の第4の半導体層と、 この第4の半導体層の表面に選択的に配設された第2導
    電型の第5の半導体層と、 この第5の半導体層の表面に開口部を有し、前記第5の
    半導体層の表面から少なくとも前記第4の半導体層を貫
    通する深さを有する溝と、 この溝の内壁に配設された絶縁膜と、 この絶縁膜を介して前記第4の半導体層と対向して前記
    溝内に配設された制御電極と、 前記第4及び第5の半導体層表面上に配設された第1の
    主電極と、 前記第1の半導体層の第2の主面上に配設された第2の
    主電極と、を備えた絶縁ゲート型半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の絶縁ゲート型半導体装
    置において、 前記溝が前記第3の半導体層をも貫通し前記第2の半導
    体層に達する深さを有する絶縁ゲート型半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の絶縁ゲート型半導体装
    置において、 前記溝が前記第3の半導体層内に留まる深さを有する絶
    縁ゲート型半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の絶縁ゲート型半導体装置において、 前記第2の半導体層が前記第1の半導体層を貫通し当該
    第1の半導体層の第2の主面に部分的に露出している絶
    縁ゲート型半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の絶縁ゲート型半導体装置において、 前記第1の半導体層と前記第2の半導体層との間に、前
    記第2の半導体層の不純物濃度よりも高い不純物濃度の
    第2導電型の第6の半導体層が配設されている絶縁ゲー
    ト型半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の絶縁ゲート型半導体装
    置において、 前記第6の半導体層が、前記第1の半導体層を貫通し当
    該第1の半導体層の第2の主面に部分的に露出している
    絶縁ゲート型半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載の絶縁ゲート型半導体装置において、 前記溝は、互いに並ぶように配列された複数の単位溝に
    分割されており、 前記第4の半導体層の露出面が、互いに隣接する前記単
    位溝の間に挟まれて配設されている絶縁ゲート型半導体
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の絶縁ゲート型半導体装
    置において、 前記第4の半導体層の露出面が前記第5の半導体層の一
    部により複数の単位露出面に分割されており、当該複数
    の単位露出面が前記溝に沿って前記第5の半導体層の前
    記一部と交互に配列している絶縁ゲート型半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の絶縁ゲート型半導体装
    置において、 前記第1の主電極が、前記一部においてのみ前記第5の
    半導体層と接続されていることを特徴とする絶縁ゲート
    型半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の絶縁ゲート型半導体
    装置において、 前記第5の半導体層が、前記第4の半導体層の表面に、
    互いに平行な複数の帯状に配設されており、 前記複数の単位溝が、帯状の前記第5の半導体層に交差
    する方向に沿って配設されていることを特徴とする絶縁
    ゲート型半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項10のいずれか
    に記載の絶縁ゲート型半導体装置において、 前記第4の半導体層が、その露出面の部分に、第1導電
    型の第7の半導体層を有しており、 当該第7の半導体層における不純物濃度は、前記第4の
    半導体層の中の前記第7の半導体層を除く部分における
    不純物濃度よりも高いことを、特徴とする絶縁ゲート型
    半導体装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項11のいずれか
    に記載の絶縁ゲート型半導体装置において、 前記溝の底部を包囲するように形成され、前記第2の半
    導体層におけるよりも不純物濃度の高い第1導電型の第
    8の半導体層を、さらに備えることを特徴とする絶縁ゲ
    ート型半導体装置。
  13. 【請求項13】 請求項3に記載の絶縁ゲート型半導体
    装置において、 前記溝の底部を包囲するように形成され、前記第2の半
    導体層におけるよりも不純物濃度の高い第1導電型の第
    8の半導体層を、さらに備え、 前記第8の半導体層が、前記第3の半導体に包囲されて
    いることを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置。
  14. 【請求項14】 絶縁ゲート型半導体装置の製造方法に
    おいて、 第1および第2主面を規定するとともに、第1導電型の
    第1の半導体層と低不純物濃度の第2導電型の第2の半
    導体層とを有し、前記第1主面には前記第1の半導体層
    が露出し前記第2主面には前記第2の半導体層が露出す
    る半導体基板を形成する基板形成工程と、 前記半導体基板の前記第2主面に、前記第2の半導体層
    の不純物濃度よりも高い不純物濃度に第2導電型の不純
    物を注入し拡散することによって、第2導電型式の第3
    の導体層を前記第2の半導体層の表面部分に形成する第
    1の注入工程と、 前記第3の半導体層の表面に第1導電型の不純物を注入
    し拡散することによって、前記第3の半導体層の表面部
    分に第1導電型式の第4の半導体層を形成する第2の注
    入工程と、 前記第4の半導体層の表面上に、当該第4の半導体層の
    表面に選択的に開口部を有するレジストパターンを形成
    し、当該レジストパターンをマスクとして第2導電型の
    不純物を注入し拡散することによって、前記第4の半導
    体層の表面部分に第2導電型式の第5の半導体層を選択
    的に形成する第3の注入工程と、 前記第4の半導体層表面および前記第5の半導体層の表
    面上に、前記第5の半導体層の表面の一部を囲む開口部
    を有する遮蔽膜を形成し、当該遮蔽膜をマスクとして前
    記半導体基板を選択的に除去することによって、少なく
    とも前記第4の半導体層を貫通する深さの溝を形成し、
    その後前記遮蔽膜を除去する第1の除去工程と、 前記溝、前記第4の半導体層、および前記第5の半導体
    層それぞれの表面に絶縁膜を形成する第1の工程と、 前記溝を埋設するように前記絶縁膜上に導電体を積層す
    る第1の積層工程と、 積層された前記導電体を前記溝の開口部まで一様に除去
    することによって、前記溝内の導電体を制御電極として
    残す第2の除去工程と、 前記絶縁膜の表面上及び前記溝に埋設された導電体の表
    面上に絶縁層を積層する第2の積層工程と、 前記絶縁層の表面上に、前記第4の半導体層の表面及び
    第5の半導体層の表面の一部を囲む開口部を有するレジ
    ストパターンを形成し、当該レジストパターンをマスク
    として前記絶縁層及び前記絶縁膜を選択的に除去する第
    3の除去工程と、 前記第3の除去工程により露出した前記第4及び第5の
    半導体層の表面の上に導電体を積層することによって第
    1の主電極を形成する工程と、 前記半導体基板の前記第1主面の上に導電体を積層する
    ことによって第2の主電極を形成する工程と、 を備える絶縁ゲート型半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の絶縁ゲート型半導
    体装置の製造方法において、 前記第1の除去工程で、前記溝が前記第3の半導体層を
    も貫通する深さに形成されることを特徴とする絶縁ゲー
    ト型半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の絶縁ゲート型半導
    体装置の製造方法において、 前記第1の除去工程で、前記溝が前記第3の半導体層内
    にとどまる深さに形成されることを特徴とする絶縁ゲー
    ト型半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項14ないし請求項16のいずれ
    かに記載の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法におい
    て、 前記基板形成工程が、 二つの主面を有する第1導電型の半導体基板体を準備す
    る工程と、 当該半導体基板体の一方主面上に、エピタキシャル成長
    によって低不純物濃度の第2導電型の半導体層を積層す
    ることによって、前記第2の半導体層を形成する工程
    と、 を備えることを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の製
    造方法。
  18. 【請求項18】 請求項14ないし請求項16のいずれ
    かに記載の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法におい
    て、 前記基板形成工程が、 二つの主面を有する低不純物濃度の第2導電型の半導体
    基板体を準備する工程と、 当該半導体基板体の一方主面に第1導電型の不純物を注
    入する工程と、 前記一方主面に注入された前記不純物を拡散することに
    よって第1導電型の前記第1半導体層を形成する工程
    と、 を備えることを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の製
    造方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の絶縁ゲート型半導
    体装置の製造方法において、 前記第1導電型の不純物を注入する工程が、 選択的に形成された開口部を有するレジストパターンを
    前記半導体基板体の前記一方主面の上に形成する工程
    と、 前記一方主面の上に形成された前記レジストパターンを
    マスクとして第1導電型の不純物を前記半導体基板体の
    前記一方主面に選択的に注入する工程と、を備えること
    を特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項14ないし請求項16のいずれ
    かに記載の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法におい
    て、 前記基板工程で形成される前記半導体基板が、 前記第1の半導体層と前記第2の半導体層の間に介挿さ
    れた高不純物濃度の第2導電型の第6の半導体層を、さ
    らに有することを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の
    製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の絶縁ゲート型半導
    体装置の製造方法において、 前記基板形成工程が、 二つの主面を有する第1導電型の半導体基板体を準備す
    る工程と、 前記半導体基板体の一方主面の上にエピタキシャル成長
    によって前記第6の半導体層および第2の半導体層を順
    次形成する工程と、を備えることを特徴とする絶縁ゲー
    ト型半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項20に記載の絶縁ゲート型半導
    体装置の製造方法において、 前記基板形成工程が、 二つの主面を有する低不純物濃度の第2導電型の半導体
    基板体を準備する工程と、 前記半導体基板体の一方主面の上に、第2導電型の不純
    物を注入した後に拡散することによって前記第6の半導
    体層を形成する工程と、 前記第6の半導体層の表面に第1導電型の不純物を注入
    した後に拡散することによって前記第1の半導体層を形
    成する工程と、 を備えることを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の製
    造方法。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の絶縁ゲート型半導
    体装置の製造方法において、 前記第1の半導体層を形成する工程が、 選択的に形成された開口部を有するレジストパターンを
    前記第6の半導体層の表面に形成する工程と、 前記第6の半導体層の表面に形成された前記レジストパ
    ターンをマスクとして、第1導電型の不純物を前記第6
    の半導体層の表面に選択的に注入する工程と、 前記第6の半導体層の表面に選択的に注入された前記不
    純物を拡散する工程と、を備えることを特徴とする絶縁
    ゲート型半導体装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項14ないし請求項23のいずれ
    かに記載の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法におい
    て、 前記第2の半導体層、前記第3の半導体層、及び前記第
    4の半導体層における不純物濃度を、それぞれC2、C3
    及びC4としたとき、これらの関係がC2<C3<C4とな
    るように、前記第1の注入工程および前記第2の注入工
    程が行なわれることを特徴とする絶縁ゲート型半導体装
    置の製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項14ないし請求項24のいずれ
    かに記載の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法におい
    て、 前記第4の半導体層の表面に第1導電型の不純物を注入
    し拡散することによって、前記第4の半導体層の表面部
    分に、当該第4の半導体層よりも不純物濃度の高い第7
    の半導体層を形成する第4の注入工程を、さらに備える
    ことを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の絶縁ゲート型半導
    体装置の製造方法において、 前記第4の注入工程では、選択的に開口する開口部を有
    するレジストパターンが、前記第4の半導体層の表面に
    形成され、その後で、このレジストパターンをマスクと
    して用いて、第1導電型の不純物を注入し拡散すること
    によって、前記第7の半導体層が前記第4の半導体層の
    表面部分に選択的に形成され、 前記第3の注入工程で用いられる前記レジストパターン
    が有する開口部と前記第4の注入工程で用いられる前記
    レジストパターンが有する開口部とは、前記第5および
    第7の半導体層が、前記第4の半導体層の表面部分の互
    いに異なる領域を占めるように、それぞれ選択的に開口
    していることを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の製
    造方法。
  27. 【請求項27】 請求項25に記載の絶縁ゲート型半導
    体装置の製造方法において、 前記第3の注入工程における第2導電型の不純物の注入
    量は、前記第4の注入工程における第1導電型の不純物
    の注入量に比べて、この第1導電型の不純物に実質的に
    影響しない程度に低いことを特徴とする絶縁ゲート型半
    導体装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 請求項14ないし請求項27のいずれ
    かに記載の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法におい
    て、 前記第1の除去工程が、 前記溝を形成した後に前記遮蔽膜をマスクとして第1導
    電型の不純物を注入し、その後拡散することによって、
    前記第2の半導体層よりも不純物濃度の高い第1導電型
    の第8の半導体層を、前記溝の底部に形成する工程を含
    むことを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の製造方
    法。
  29. 【請求項29】 請求項14ないし請求項27のいずれ
    かに記載の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法におい
    て、 前記第1の除去工程の後に、前記溝、ならびに前記第4
    および前記第5の半導体層の露出面に、当該第5の半導
    体層の不純物濃度に実質的に影響しない程度の注入量で
    第1導電型の不純物を注入し、その後拡散することによ
    って、前記第2の半導体層よりも不純物濃度の高い第1
    導電型の第8の半導体層を前記溝の底部に形成すると同
    時に、前記第4の半導体層の露出面に、当該第4の半導
    体層よりも不純物濃度の高い第9の半導体層を形成する
    工程を、さらに備えることを特徴とする絶縁ゲート型半
    導体装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 請求項28または請求項29に記載の
    絶縁ゲート型半導体装置の製造方法において、 前記第8の半導体層を形成するための第1導電型の不純
    物の注入が行われた後に、前記溝の内壁に絶縁膜を形成
    し、その後この絶縁膜を除去する工程を、さらに備える
    ことを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の製造方法。
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