JP2007043028A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【目的】製造工程の複雑なトレンチゲート構造を採らないMOSゲート型半導体装置であっても、オン電圧とターンオフ損失の間のトレードオフ関係をさらに改善できる半導体装置およびその製造方法の提供。
【構成】半導体基板上に絶縁膜を介してMOSゲート構造を備え、前記半導体基板上で周囲を前記MOSゲート構造で囲まれた中心部に形成された前記絶縁膜の開口部で前記半導体基板に接するエピタキシャル半導体層が前記MOS構造と一体となって電流経路を構成するMOSゲート型半導体装置とする。
【選択図】 図3

Description

この発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関し、特にIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)等に代表されるパワー半導体装置およびその製造方法に関する。
IGBTについては、これまで数多くの改良によって、その性能の向上が図られてきている。ここで、IGBTの性能とは、オフ時には、阻止電圧を保持して電流を完全に遮断し、一方、オン時には、できる限り小さい電圧降下、すなわち、小さいオン抵抗で電流を流すことができ、スイッチング損失を含めたパワー損失の少ないスイッチとしての性能のことである。なお、IGBTの動作の本質に鑑みて、本明細書では、コレクタを「アノード」と表記し、エミッタを「カソード」と表記する場合がある。以下に、IGBTの特性等について説明する。
(IGBT性能のトレードオフについて)
IGBTの阻止可能な最大電圧、すなわち耐圧を高めることと、オン時の電圧降下を低下させることとの間には、二律背反の関係(いわゆるトレードオフ関係)が存在し、高耐圧のIGBTほどオン電圧が高くなる。最終的には、このトレードオフ関係の限界値は、シリコンの物性で決まる。このトレードオフを限界まで向上させるためには、電圧保持時に局所的な電界集中が生じるのを防ぐなど、素子の構造設計面での工夫が必要である。
また、IGBTの性能を表すもう一つの重要な指標として、オン電圧とスイッチング損失(特に、ターンオフ損失)のトレードオフ関係がある。IGBTは、交流電力を制御するスイッチングデバイスであるため、オンオフ動作は定常的に繰り返し行われる。このスイッチング動作の過渡時に、単位時間当たり大きな損失が発生する。一般的には、オン電圧の低いIGBTほどターンオフが遅いので、ターンオフ損失が大きくなり、ターンオフ損失を小さくしようとすると、オン電圧が高くなる。これをトレードオフ関係があるという。このようなトレードオフ関係を改善することによって、IGBTの性能の向上を図ることができる。なお、ターンオン損失のオン電圧に対する依存性は小さい。ターンオン損失は、組み合わせて使われる還流ダイオードの特性に大きく左右される。
(卜レードオフの改善について)
オン電圧とターンオフ損失とのトレードオフ関係を最適化するには、IGBTのオン状態における過剰キャリア分布を最適化することが有効である。オン電圧を下げるには、過剰キャリア量を増やしてドリフト層の抵抗値を下げればよい。しかし、ターンオフ時には、この過剰キャリアをすべてデバイスの外に掃き出すか、または、電子−ホールの再結合により消滅させる必要がある。そのため、この過剰キャリアが多いとターンオフ損失が増加してしまう。従って、このトレードオフ関係を最適化するには、同じオン電圧でターンオフ損失を最小にすればよい。
最適なトレードオフを実現するには、アノード側のキャリア濃度を下げるとともに、カソード側のキャリア濃度を上げることによって、アノード側とカソード側のキャリア濃度の比率が1:5程度になるようにすればよい。さらに、ドリフト層でのキャリアライフタイムをできるだけ大きく保つことによって、ドリフト層内の平均キャリア濃度が高くなるようにすればよい。
IGBTのターンオフ時には、空乏層は、カソード側のpn接合からn型ドリフト層内部に拡がり、裏面のアノード層へ向かって拡大する。その際、n型ドリフト層内の過剰少数キャリアのホールは、電界によって空乏層端から引き抜かれてカソードに入る。このようにしてn型ドリフト層内で電子過剰状態となり、余った電子は、中性領域を抜けてp型のアノード層に注入される。そして、アノード側pn接合がやや順バイアスされることになるので、注入された電子に応じてホールが逆注入される。この逆注入されたホールは、上述した電界によって引き抜かれるホールと合流して、空乏層に入っていく。
電荷の担い手であるキャリア(ここでは、ホール)が電界領域を通過してカソード側に抜けるため、電界はキャリアに対して仕事をすることになる。キャリアが電界から受けた仕事は、最終的には、シリコンなどの結晶格子との衝突による格子振動となり、熱として散逸する。この散逸するエネルギーがターンオフ損失となる。ところで、空乏層が伸びきらないうちに引き抜かれるキャリアによって散逸するエネルギーは、空乏層が伸びきったときに引き抜かれるキャリアによって散逸するエネルギーよりも小さい。これは、空乏層が伸びきっていないと、キャリアが空乏層を通過する際の電位差が小さいため、空乏層の電界から受ける仕事が少ないからである。
ミクロの観点で見ると以上のようになる。これを、デバイスの端子電圧というマクロの観点で見ると、アノード−カソード間電圧が上がり終わる前、すなわち上昇中に流れる電流の方が、上がり終わった後に流れる電流よりも、電圧と電流の積(電圧×電流)で表される損失に対する寄与が少ないということを意味する。以上のことから、後述するIE効果によりカソード側に偏重したキャリア分布は、低電圧で引き抜かれるキャリアの割合が多く、オン電圧が同じであるという条件下では、アノード側偏重のキャリア分布よりもターンオフ損失が小さいということがわかる。
アノード側のキャリア濃度を下げるには、アノード層の総不純物量を下げればよい。これ自体は、特に困難なことではない。ただし、600Vなどのように定格耐圧の低いIGBTでは、アノード層の総不純物量を下げるためには、製造工程中に、100μm程度の厚さ、あるいはそれよりも薄いウエハを扱う必要があるため、生産技術上の困難が存在する。一方、カソード側のキャリア濃度を上げるメカニズムは、IE効果と呼ばれている。
IE効果の大きいカソード構造として、プレーナゲート構造のpベースを囲むように高不純物濃度n層を挿入したHiGT構造などが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。また、トレンチゲート構造において、隣り合うトレンチ間のメサ部に、ドリフト層よりも高不純物濃度のn層を挿入したCSTBT構造や、IEGT(インジェクション エンハンスメント ゲート トランジスタ)構造などが提案されている(例えば、特許文献3、非特許文献1参照。)。一般に、トレンチゲート構造におけるIE効果の方がプレーナゲート構造におけるIE効果よりも大きい。なお、以降の説明において、トレンチゲート構造とは、トレンチ(溝)内にゲート電極が埋設されると共に、ゲート絶縁膜を介してトレンチ側壁に面した半導体基板にチャネル領域が形成される構造をいう。この場合、前記チャネル領域は半導体基板の主表面に対して直角の方向に形成される構造となる。これに対してプレーナゲート構造とはチャネル領域が半導体基板の主表面に平行な方向に形成される構造をいうこととする。
(IE効果について)
IE効果については、その本質が議論され、報告されている(例えば、非特許文献2参照。)。よく描かれるIGBTの等価回路は、MOSFET(金属−酸化膜−半導体構造を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)とバイポーラトランジスタの組み合わせである。しかし、実際のデバイス動作を考えると、図13に示す等価回路のように、MOSFET51とpnpバイポーラトランジスタ52とpinダイオード53の組み合わせであると考えられる。
図14は、プレーナゲート構造IGBTの要部の構成を示す断面図である。図14において、鎖線54で示す枠内はpnpバイポーラトランジスタ領域(以下、pnp−BJT領域とする)であり、鎖線55はpinダイオード領域である。また、実線の矢印は電子電流の流れを表し、点線の矢印はホール電流の流れを表す。
図14に示すように、電子は、MOS部の表面のn++領域56から、n++領域56を囲むp層57の表面のn反転層58と、nドリフト層59の表面のn電子蓄積層60を経由して、裏面のpアノード層61に向かって流れる。この電子電流の一部は、pnp−BJT領域54のベース電流となる。pnp−BJT領域54では、pアノード層61から拡散またはドリフトによってやってきたホールがp層57にコレクトされるだけであり、そのpn接合部(p層57とnドリフト層59間の接合)は、若干逆バイアスされている。従って、そのpn接合部付近のnドリフト層59中の少数キャリア、すなわちホールの濃度は、極めて低い。
一方、pinダイオード領域55のnカソードは、nドリフト層59の表面のn電子蓄積層60である。このn電子蓄積層60とnドリフト層59の間の接合(以下、n/n接合と略す)は、若干順バイアス(電子がn電子蓄積層60からnドリフト層59に向かう方向の電位差があること)がされているので、nドリフト層59中に電子が注入される。大電流時には、電子濃度は、nドリフト層59のドーピング濃度よりも遥かに高くなる(高注入状態)。そして、電荷中性条件を満たすため、電子と同じ濃度のホールも存在する。従って、前記n/n接合付近のnドリフト層59中の少数キャリア、すなわちホールの濃度は、極めて高い。
IGBTにおいて、カソード側偏重の最適キャリア分布を実現するためには、pnp−BJT領域を減らして、pinダイオード領域を増やすことが重要である。また、前記n/n接合の順バイアス量を増やして、電子注入を促進することが非常に重要である。これまで提案されたIE効果を有する構造は、pinダイオード領域の比率を増やすと同時に、n/n接合の順バイアスの増加も実現されている。
ところで、プレーナゲート構造のIGBTにおいて、セルピッチに占めるpベースの比率を小さくすると、オン電圧が低減する。その理由は、pinダイオード領域の比率が大きくなったことに加えて、表面付近での横方向電流密度が高くなり、電圧降下が大きくなったことによって、前記n/n接合の順バイアスが大きくなった効果が大きいためと説明される。観点を変えると、前記n/n接合の順バイアスが大きくなるのは、n層は低抵抗であるため、その電位はカソード電位にほぼ等しいが、n層は高抵抗であるため、その電位が大電流による電圧降下により持ち上がるからとも言える。
同様に、トレンチゲート構造のIGBTにおいて、pnp−BJT領域の比率を減らすことによって、IE効果を高めることができる。pnp−BJT領域の比率を減らすには、例えば一部のメサ部(トレンチ間の基板領域)において、p型ベース領域を電気的にフローティング状態とすればよい。また、トレンチを深くして、トレンチ底部をpn接合から離すことによっても、IE効果が大きくなる。さらに、メサ部の幅を狭くすることによっても、IE効果が大きくなる。これらは、いずれの場合も、メサ部を流れるホール電流密度が大きくなり、電圧降下によるn/n接合の順バイアス(ここで、順はnからnへの方向)が強くなったためと考えられる。
ここで、ドリフト層のドーピング濃度をNdとし、n/n接合にかかる順バイアス(ここで、順はnからnへの方向)をVnとすると、n/n接合のn層側の電子濃度nは、次式で表される。ただし、eは素電荷、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度である。
n=Nd exp(eVn/kT)
上記式より明らかなように、n/n接合に印加される順バイアスに応じて、カソード側の電子濃度nは、指数関数的に増大する。順バイアス量を増やす手段として、上述したように、大電流による電圧降下を利用するものがある。また、前記特許文献1〜3に記載されているように、n型不純物濃度を増やすことによっても、順バイアス量を増やすことができる。ただし、特許文献1に記載されているHiGT構造は、プレーナゲート構造であるため、表面側のnバッファ層のn型不純物濃度が高すぎると、順耐圧が大きく低下してしまう。
一方、特許文献3に記載されているCSTBT構造では、表面側のnバッファ層は、トレンチゲート酸化膜により挟まれており、そのゲート酸化膜を介してポリシリコン電位へと続いている。そのため、順電圧保持時、すなわちブロッキングモード時には、表面側のnバッファ層は、pn接合だけでなく、両側のトレンチゲート酸化膜との境界からも空乏化するので、低い順バイアスで完全に空乏化する。従って、表面側のnバッファ層は高不純物濃度であるにもかかわらず、その内部の電界は緩和されている。順バイアスをさらに上げても、トレンチ間のメサ部の電界が緩和されていることによって、局所的なピーク電界が現れにくい。
これは、一様、かつ単一の導電型層よりなるドリフト層の代わりに、不純物濃度を高めた縦形層状のn型領域と縦形層状のp型領域を交互に繰り返し接合した縦型並列pn構造をドリフト部に備える超接合構造のMOSFETの原理にも通ずるものである。このように、CSTBT構造は、IE効果を高めつつも、順耐圧が低下しにくいという特性を有する。表面側のnバッファ層は、nドリフト層との間に拡散電位を作り、ホールにとっての電位障壁となるので、ドリフト層中のホール濃度が上昇する(第一の説明)。
もう一つの説明(第二の説明)として、表面側のn+バッファ層とn層との間が順バイアスされるので、n+バッファ層から電子が注入されるからであるということができる。つまり、n/n接合において、nバッファ層が高不純物濃度であれば、電子注入効率が向上するので、nバッファ層に入るホール電流に対して、n層に注入される電子電流の比率が大きくなる。ホールがnバッファ層中を少数キャリアとして拡散して流れるためには、n/n接合が順バイアスされる必要がある。nバッファ層の不純物濃度が高いほど、熱平衡状態における少数キャリアとしてのホール濃度が小さいため、同じ量のホール電流を流すためには、より高い順バイアス量が必要となる。順バイアス量が大きいと、n層に流れ込む電子電流が増えるので、電子濃度が増える。この第二の説明は、物理的には、先の第一の説明を言い換えたものである。以上説明したように、従来のIGBTでも、オン電圧−ターンオフ損失のトレードオフを最適化するためにIE効果によるカソード側に偏重したキャリア分布となるような素子構造とすることが好ましいことは知られている。
さらに、半導体基板表面に開口部を有する絶縁膜を介してゲート電極を形成し、前記半導体基板表面とは前記開口部で接し、前記ゲート電極とはゲート絶縁膜を介して接する薄膜半導体層にpベース領域とnエミッタ領域を形成したMIS半導体装置が知られている(特許文献4―要約)。このMIS半導体装置では、nエミッタ層を薄膜化すると共に、pベース領域の正孔電流をnエミッタ電流から遠ざけることにより、ラッチアップ耐量を増大させる効果を有するとされている。
さらにまた、シリコン基板表面にSiO、SiC、Si等からなるストッパーを形成した後、前記シリコン基板表面に堆積されたシリコン層を、高純度シリカ微粒子からなる研磨剤が分散されたアルカリ溶液を供給しながら、鏡面研磨するウエハの製造方法の発明が知られている(特許文献5−要約)。
特開2003−347549号公報 特表2002−532885号公報 特開平8−316479号公報 特表2002−158356号公報 特開平6−77190号公報 アイ. オームラ(I.Omura)、他3名、「キャリア インジェクション エンハンスメント エフェクト オブ ハイ ボルテージ MOS デバイシズ −デバイス フィジックス アンド デザイン コンセプト−(Carrier injection enhancement effect of high voltage MOS devices −Device physics and design concept−)」、ISPSD’97、p.217−220 フロリン・ウドレア、他1名、「ア ユニファイド アナリティカル モデル フォア ザ キャリア ダイナミクス イン トレンチ インシュレイテッド ゲート バイポーラ トランジスタズ(TIGBT)(A unified analytical modelfor the carrier dynamics in Trench Insulated Gate Bipolar Transistors(TIGBT))」、ISPSD’95、p.190−195
しかしながら、前述のオン電圧−ターンオフ損失のトレードオフの最適化は、必ずしもまだ、充分とは言えず、オン状態におけるカソード側のキャリア濃度をさらに高くする必要があると考えられる。つまり、従来のIGBTのようなMOSゲート半導体装置では、前記IE効果がまだ充分に発揮されているとは思えないのである。たとえば、前述のCSTBT構造やIEGT構造のように、トレンチゲート構造を採用したものでも、それ以前のものよりはトレードオフ特性が向上しているが、それでもなお、さらなる微細化によって特性を改善することができる余地がある。
一方、トレンチゲート構造を有する半導体装置の製造プロセスは、製造されたトレンチゲート構造が前述のように一定のトレードオフ改善効果を示すものの、プレーナゲート構造の半導体装置の製造プロセスに比べて長く複雑である。そのため、ただでさえトレンチゲート構造の半導体装置の良品率が低く、製品コストも相対的に高くなり易いのに、特性の向上のため、さらに微細化を進めようとすると、すればするほど、製造コストはさらに高くなるので、実用上の観点からはこれ以上の微細化は必ずしも得策とは言いがたい。従って、微細化を究極にまで進めなくとも、あるいはトレンチゲート構造をとらないMOSゲート型半導体装置であっても、前記トレードオフの改善を図れることが前述の良品率の観点、製品コストの観点からも好ましいと言える。なお、トレンチゲート構造を有する半導体装置では、特に、トレンチ底部に電界が集中しやすく、耐圧におけるブレークダウンを起こしやすいため、オン電圧−耐圧間のトレードオフが悪化しやすい。また、構造上、ゲートをカソードに対して負電位にした場合に、トレンチ底部の電界強度が増し、さらに耐圧が劣化してしまうという問題を抱えている。
この発明は、以上述べた問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、前記問題点を解消し、製造工程が複雑で、良品率向上および製品コスト低下が容易ではないトレンチゲート構造を採らないMOSゲート型半導体装置であっても、オン電圧とターンオフ損失の間のトレードオフ関係をさらに改善でき、ラッチアップ耐量も大きくできる半導体装置およびその製造方法の提供である。
特許請求の範囲の請求項1記載の本発明によれば、一導電型半導体基板上に絶縁膜を介してMOSゲート構造を備え、前記一導電型半導体基板上で周囲を前記MOSゲート構造で囲まれた中心部に形成された前記絶縁膜の開口部で前記一導電型半導体基板の表面に接する一導電型堆積半導体層が前記MOSゲート構造と一体となって電流経路を形成する構造を備える半導体装置とすることにより、前記本発明の目的は達成される。
特許請求の範囲の請求項2記載の本発明によれば、前記MOSゲート構造が、
一導電型半導体基板表面に選択的に形成されたトレンチと、該トレンチ内に基板絶縁膜を介して埋められる多結晶半導体ゲート電極領域と、該多結晶半導体ゲート電極領域表面を覆うゲート絶縁膜と、前記トレンチ上部では前記ゲート絶縁膜表面に接し前記トレンチ間では半導体基板表面に接触する一導電型堆積半導体層とを備え、
前記一導電型堆積半導体層が、前記トレンチ間の半導体基板表面に接触する一導電型バッファ領域と、前記ゲート絶縁膜表面で前記一導電型バッファ領域に隣接する他導電型ベース領域と、該他導電型ベース領域に対して前記一導電型バッファ領域とは反対側に隣接する一導電型エミッタ領域とを同一層内に有し、
前記他導電型ベース領域と前記一導電型エミッタ領域の両方に、前記ゲート絶縁膜に接触する面とは反対側の面で接触するエミッタ電極を備える請求項1記載の半導体装置とすることが好ましい
特許請求の範囲の請求項3記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層は、前記一導電型半導体基板よりも高不純物濃度を有している特許請求の範囲の請求項1または2に記載の半導体装置とすることがより好ましい。
特許請求の範囲の請求項4記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層が一導電型多結晶半導体層である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置とすることも好ましい。
特許請求の範囲の請求項5記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層が一導電型単結晶半導体層である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置とすることも好ましい。
特許請求の範囲の請求項6記載の本発明によれば、前記多結晶半導体ゲート電極領域と前記一導電型堆積半導体層とに挟まれる前記ゲート絶縁膜がゲート酸化膜と、該ゲート酸化膜の少なくとも一部に積層され、前記一導電型堆積半導体層に接するシリコン窒化膜とを含む請求項4または5に記載の半導体装置とすることも好ましい。
特許請求の範囲の請求項7記載の本発明によれば、前記シリコン窒化膜が、前記トレンチ間の半導体基板表面に接する請求項6に記載の半導体装置とすることがより好ましい。
特許請求の範囲の請求項8記載の本発明によれば、前記一導電型半導体基板表面と前記トレンチの側壁とのなす角度が90度以下である請求項2乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置とすることが望ましい。
特許請求の範囲の請求項9記載の本発明によれば、前記MOSゲート構造が、
一導電型半導体基板表面に選択的に形成された基板絶縁膜と、一導電型半導体基板表面と前記基板絶縁膜上とに選択的に形成された一導電型堆積半導体層とを備え、該一導電型堆積半導体層が前記基板絶縁膜の中央で前記半導体基板表面に接触する一導電型バッファ領域と、前記基板絶縁膜上で前記一導電型バッファ領域に隣接する他導電型ベース領域と、該他導電型ベース領域内であって、前記一導電型バッファ領域とにより前記他導電型ベース領域表面を挟む位置に形成される一導電型エミッタ領域とを有し、
前記前記一導電型バッファ領域と一導電型エミッタ領域とにより挟まれる前記他導電型ベース領域表面にゲート絶縁膜を介して多結晶半導体ゲート電極領域と該多結晶半導体ゲート電極領域を覆う層間絶縁膜を備え、前記他導電型ベース領域と前記一導電型エミッタ領域の両方に接触するエミッタ電極を備えることを特徴とする請求項1記載の半導体装置とすることが好ましい。
特許請求の範囲の請求項10記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層は、前記一導電型半導体基板よりも高不純物濃度を有している請求項9記載の半導体装置とすることが好ましい。
特許請求の範囲の請求項11記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層が一導電型多結晶半導体層である請求項9または10に記載の半導体装置とすることができる。
特許請求の範囲の請求項12記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層が一導電型単結晶半導体層である請求項9または10に記載の半導体装置とすることがより好ましい。
特許請求の範囲の請求項13記載の本発明によれば、前記基板絶縁膜と前記一導電型堆積半導体層との間の少なくとも一部にシリコン窒化膜を有する請求項11または12に記載の半導体装置とすることが好適である。
特許請求の範囲の請求項14記載の本発明によれば、前記シリコン窒化膜が、前記半導体基板表面と接触する請求項13に記載の半導体装置とすることも望ましい。
特許請求の範囲の請求項15記載の本発明によれば、前記MOSゲート構造が、
一導電型半導体基板表面に開口部を有する基板絶縁膜と、該基板絶縁膜上に選択的に形成される多結晶半導体ゲート電極領域と、前記多結晶半導体ゲート電極領域を覆うゲート絶縁膜とを備え、前記基板絶縁膜が第一絶縁膜と、該第一絶縁膜より厚いテラス絶縁膜からなり、前記第一絶縁膜は一辺側で前記開口部に接し、他辺側で前記テラス絶縁膜に接し、前記開口部と前記ゲート絶縁膜とで構成される凹部を、凹部の深さ以下の厚さに埋める一導電型堆積半導体層を備え、
該一導電型堆積半導体層は前記開口部で前記半導体基板表面に接触する一導電型バッファ領域と、前記ゲート絶縁膜上で前記一導電型バッファ領域に隣接する他導電型ベース領域と、該他導電型ベース領域内であって、前記一導電型バッファ領域とにより前記他導電型ベース領域の前記ゲート絶縁膜との接触表面を挟む位置に形成される一導電型エミッタ領域とを有し、
前記一導電型バッファ領域上には層間絶縁膜を介して覆い、前記一導電型エミッタ領域と前記他導電型ベース領域表面とに接触するエミッタ電極を備える請求項1記載の半導体装置とすることが好ましい。
特許請求の範囲の請求項16記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層は、前記一導電型半導体基板よりも高不純物濃度を有している請求項15記載の半導体装置とすることがより好ましい。
特許請求の範囲の請求項17記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層が一導電型多結晶半導体層である請求項15または16に記載の半導体装置とすることができる。
特許請求の範囲の請求項18記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層が一導電型単結晶半導体層である請求項15または16に記載の半導体装置とすることが望ましい。
特許請求の範囲の請求項19記載の本発明によれば、前記多結晶半導体ゲート電極領域と前記一導電型堆積半導体層とに挟まれる前記ゲート絶縁膜がゲート酸化膜と、該ゲート酸化膜の少なくとも一部に積層され、前記一導電型堆積半導体層に接するシリコン窒化膜とを含む請求項17または18に記載の半導体装置とすることが好ましい。
特許請求の範囲の請求項20記載の本発明によれば、前記シリコン窒化膜が、半導体基板表面と接する請求項19記載の半導体装置とすることが望ましい。
特許請求の範囲の請求項21記載の本発明によれば、一導電型半導体基板表面にマスク用絶縁膜をマスクにトレンチを形成する第一工程、前記トレンチを含む前記半導体基板表面に基板絶縁膜形成後、前記トレンチの深さ以上にゲート電極領域を堆積し、該ゲート電極領域表面を、前記半導体基板表面の前記絶縁膜表面が露出するまで研摩して平坦化する第二工程、前記平坦化されたゲート電極領域表面にゲート絶縁膜を形成した後、前記マスク用絶縁膜の位置に積層された絶縁膜を除去して前記半導体基板表面を露出させる第三工程、前記露出された半導体基板表面から一導電型堆積半導体層を成長させて前記ゲート絶縁膜上を覆うように形成する第四工程、前記一導電型堆積半導体層が前記半導体基板の露出部と接触する領域を一導電型バッファ領域とし、前記一導電型堆積半導体層内で前記一導電型バッファ領域に隣接する他導電型のベース領域と、該他導電型のベース領域の反対側で隣接する一導電型エミッタ領域とを形成する第五工程、前記一導電型バッファ領域表面を層間絶縁膜を介して被覆すると共に、前記他導電型のベース領域と前記一導電型エミッタ領域とに接触するエミッタ電極を形成する第六工程を含むMOSゲート構造の形成工程を有する半導体装置の製造方法とすることにより、前記本発明の目的は達成される。
特許請求の範囲の請求項22記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層は、前記一導電型半導体基板よりも高不純物濃度に形成される請求項21に記載の半導体装置の製造方法としてもよい。
特許請求の範囲の請求項23記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層が一導電型多結晶半導体層である請求項21または22に記載の半導体装置の製造方法とすることもできる。
特許請求の範囲の請求項24記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層が一導電型単結晶半導体層である請求項21または22に記載の半導体装置の製造方法とすることがより好ましい。
特許請求の範囲の請求項25記載の本発明によれば、前記一導電型半導体基板の表面と前記トレンチの側壁とのなす角度を90度以下に形成することを特徴とする請求項21乃至24のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法とすることが望ましい。
特許請求の範囲の請求項26記載の本発明によれば、一導電型半導体基板表面の所定の位置に研磨用基準絶縁膜を形成する第一工程、基板絶縁膜を被覆し、前記研磨用基準絶縁膜に囲まれた前記基板絶縁膜の中央部に開口部を設けて前記一導電型半導体基板表面を露出させる第二工程、一導電型堆積半導体層を前記研磨用基準絶縁膜の厚さ以上に堆積後、前記一導電型堆積半導体層を前記基準絶縁膜の厚さ以下に研磨する第三工程、研磨後の前記一導電型堆積半導体層の表面にゲート絶縁膜を形成する第四工程、前記一導電型堆積半導体層が前記半導体基板表面と接触する領域を一導電型バッファ領域とし、該一導電型バッファ領域上に前記ゲート絶縁膜を介して多結晶半導体ゲート電極領域を形成する第五工程、前記一導電型堆積半導体層内で前記一導電型バッファ領域に隣接する領域に他導電型ベース領域を形成し、該他導電型ベース領域に対して前記一導電型バッファ領域とは反対側で隣接する一導電型エミッタ領域をそれぞれ形成する第五工程、多結晶半導体ゲート電極領域を覆う層間絶縁膜を形成した後、該層間絶縁膜に前記他導電型のベース領域表面と前記一導電型エミッタ領域表面とに跨る開口部を形成し、エミッタ電極を形成する第六工程を含むMOSゲート構造の形成工程を有する半導体装置の製造方法とすることにより、前記本発明の目的は達成される。
特許請求の範囲の請求項27記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層は、前記一導電型半導体基板よりも高不純物濃度に形成する請求項26記載の半導体装置の製造方法とすることが好ましい。
特許請求の範囲の請求項28記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層が一導電型多結晶半導体層である請求項26または27に記載の半導体装置の製造方法とすることもできる。
特許請求の範囲の請求項29記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層が一導電型単結晶半導体層である請求項26または27に記載の半導体装置の製造方法とすることも望ましい。
特許請求の範囲の請求項30記載の本発明によれば、一導電型半導体基板表面を覆う基板絶縁膜を形成する第一工程、該基板絶縁膜上にゲート電極領域の堆積後、ゲート電極領域選択的に除去し前記基板絶縁膜を露出させる第二工程、ゲート絶縁膜の形成後、前記露出された基板絶縁膜を除去して半導体基板表面を露出させる第三工程、所定の厚さの基準絶縁膜を前記ゲート電極領域上に選択的に形成し、一導電型堆積半導体層を前記基準絶縁膜の厚さ以上に堆積後、前記基準絶縁膜の厚さを基準に前記一導電型堆積半導体層を研磨する第四工程と、前記一導電型堆積半導体層の、前記半導体基板表面と接触する領域を一導電型バッファ領域とし、前記一導電型堆積半導体層内で前記一導電型バッファ領域に隣接する他導電型のベース領域と、該他導電型のベース領域の反対側で隣接する該一導電型エミッタ領域とを形成する第五工程、前記一導電型バッファ領域を層間絶縁膜を介して被覆すると共に、前記他導電型のベース領域表面と前記一導電型エミッタ領域表面とに接触するエミッタ電極を形成する第六工程を含むMOSゲート構造の形成工程を有する半導体装置の製造方法とすることにより、前記本発明の目的は達成される。
特許請求の範囲の請求項31記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層は、前記一導電型半導体基板よりも高不純物濃度に形成する請求項30記載の半導体装置の製造方法としてもよい。
特許請求の範囲の請求項32記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層が一導電型多結晶半導体層である請求項30または31に記載の半導体装置の製造方法とすることがより好ましい。
特許請求の範囲の請求項33記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層が一導電型単結晶半導体層である請求項30または31に記載の半導体装置の製造方法とすることもできる。
特許請求の範囲の請求項34記載の本発明によれば、一導電型半導体基板表面に、選択的に第一開口部を有するテラス絶縁膜を形成し、該第一開口部に前記テラス絶縁膜よりも薄い第一絶縁膜を形成する第一工程、多結晶半導体ゲート電極領域の堆積後、前記第一絶縁膜上の前記多結晶半導体ゲート電極領域を選択的に除去し第二開口部を形成する第二工程、ゲート絶縁膜の堆積後、前記第二開口部の底面の前記第一絶縁膜および前記ゲート絶縁膜を除去して前記半導体基板表面を露出させる第三工程、前記テラス絶縁膜上のゲート絶縁膜よりも高くなるように一導電型堆積半導体層を堆積後、前記テラス絶縁膜上のゲート絶縁膜表面の高さにまで前記一導電型堆積半導体層を研磨する第四工程、前記一導電型堆積半導体層の、前記一導電型半導体基板と接触する領域を一導電型バッファ領域とし、前記一導電型堆積半導体層内で前記一導電型バッファ領域に隣接する他導電型のベース領域と、該他導電型のベース領域に反対側で隣接する該一導電型エミッタ領域とを形成する第五工程、層間絶縁膜を堆積後、前記ベース領域とエミッタ領域とを露出するように前記層間絶縁膜に選択的に開口を形成し、前記ベース領域と前記エミッタ領域とに接触するエミッタ電極を形成する第六工程を含むMOSゲート構造の形成工程を有する半導体装置の製造方法とすることにより、前記本発明は達成される。
特許請求の範囲の請求項35記載の本発明によれば、前記第三工程の終了後前記一導電型堆積半導体層を形成する前に、ゲート絶縁膜上の少なくとも一部にシリコン窒化膜を形成する請求項34記載の半導体装置の製造方法とすることが好ましい。
特許請求の範囲の請求項36記載の本発明によれば、前記第三工程の終了後前記一導電型堆積半導体層を形成する前に、全面にシリコン窒化膜を形成後、異方性エッチングを行う請求項34記載の半導体装置の製造方法とすることがより好ましい。
特許請求の範囲の請求項37記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層は、前記一導電型半導体基板よりも高不純物濃度に形成する請求項34乃至36のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法とすることが好ましい。
特許請求の範囲の請求項38記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層が一導電型多結晶半導体層である請求項34乃至37のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法とすることが好適である。
特許請求の範囲の請求項39記載の本発明によれば、前記一導電型堆積半導体層が一導電型単結晶半導体層である請求項34乃至37のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法とすることが望ましい。
本発明によれば、良品率向上および製品コスト低下が容易ではないトレンチゲート型MOSゲート構造を採らない場合でも、前述のIE効果をより高めるために、表面カソードからの電子注入量を多くして、定常オン状態におけるカソード側キャリア量を増加させ、オン電圧とターンオフ損失の間のトレードオフ関係をさらに改善できる半導体装置およびその製造方法を提供できる。
本発明の半導体装置およびその製造方法にかかる実施例について、図面を用いて詳細に説明する。本発明はその要旨を超えない限り、以下に説明する実施例の記載に限定されるものではない。
図1〜図3は本発明の実施例1にかかる半導体装置(IGBT)の製造方法を示す図であり、図1は製造工程中の半導体基板の要部断面図(その1)、図2は製造工程中の半導体基板の要部断面図(その2)、図3は製造工程中の半導体基板の要部断面図(その3)、
図4〜図6は本発明の実施例2にかかる半導体装置(IGBT)の製造方法を示す図であり、図4は製造工程中の半導体基板の要部断面図(その1)、図5は製造工程中の半導体基板の要部断面図(その2)、図6は製造工程中の半導体基板の要部断面図(その3)、
図7〜図9は本発明の実施例3にかかる半導体装置(IGBT)の製造方法を示す図であり、図7は製造工程中半導体基板の要部断面図(その1)、図8は製造工程中の半導体基板の要部断面図(その2)、図9は製造工程中の半導体基板の要部断面図(その3)、
図10〜図12は本発明の実施例4にかかる半導体装置(IGBT)の製造方法を示す図であり、図10は製造工程中の半導体基板の要部断面図(その1)、図11は製造工程中の半導体基板の要部断面図(その2)、図12は製造工程中の半導体基板の要部断面図(その3)である。ただし、前記図1〜図12はいずれも、IGBTとして必要なpアノード層を示していない。図15は、本発明の実施例5にかかる半導体装置(IGBT)の半導体基板の要部断面図である。図15−1〜図15−8は本発明の実施例5にかかる半導体装置(IGBT)の製造方法を示す製造工程順に示す半導体基板の要部断面図であり、図16は本発明の実施例6にかかる半導体装置の要部断面図、図17は本発明の実施例7にかかる半導体装置の要部断面図、図18は本発明の実施例8にかかる半導体装置の要部断面図、図19−1乃至図19−8はそれぞれ本発明の実施例6にかかる半導体装置の製造方法を示す製造工程図である。
図1〜図3は本発明にかかる表面カソード側高注入構造を有するIGBTの第一の製造方法について、主要な製造工程における半導体基板の要部断面図である。図1(a)に示すように、n型FZ−シリコン基板1のミラー研磨面に選択的に酸化膜2を形成する。前記基板の比抵抗は、30〜200Ωcm程度の範囲が好ましく、IGBTの耐圧によって選択する。例えば比抵抗80Ωcmの基板を用いて作製すれば耐圧1200VのIGBTとすることができる。前記選択的酸化膜2の形成方法は、まずシリコン基板1表面全面に熱拡散あるいはCVD成長により酸化膜を形成し、その膜上に所要のパターニングを施して、酸化膜を選択的にドライエッチングすればよい。酸化膜2(以降、他の酸化膜との区別が必要な場合はマスク酸化膜と言うこととする)の膜厚は、その後のトレンチエッチングに耐えられ、更にその後のChemical Mechanical Polishing(以降、CMPと略す)に耐えるに十分な膜厚であればよく、その厚さは0.1〜0.8μm程度の範囲が望ましいが、本実施例ではマスク酸化膜2の膜厚を0.3μmとした。
次に図1(b)に示すように、前記選択的酸化膜2をマスクとしてトレンチ3を形成する。トレンチ3の深さは0.3〜1μmの範囲が望ましいが、本実施例1ではトレンチ3の深さを0.7μmとした。トレンチ3とトレンチ3の間の残し幅は1〜5μm、セルピッチは5〜20μmの範囲がそれぞれ望ましい。本実施例1では、トレンチ3間の残し幅をそれぞれ3μm、セルピッチを10μmとしたので、トレンチ3幅は7μmとなる。形成されたトレンチ3の側壁角度(基板表面と側壁とのなす角度)は90°である。トレンチ3の形成方法は、ICP方式のプラズマRIEを用いた異方性ドライエッチングとし、本実施例1ではエッチング条件をSF流量=40sccm、HBr流量=40sccm、O流量=60sccm、圧力=3.3Pa、プラズマソースパワー=400W、バイアスパワー=100W、エッチング時間=20秒としたが、希望の断面形状が得られるならば、本条件に限らなくてもよい。
続いて、図1(c)と図1(d)に示すように熱酸化することにより、トレンチ3内面に熱酸化膜(以降他の酸化膜と区別する必要のある場合は、基板酸化膜と言うこととする)4を形成した後、ポリシリコン層5をトレンチ3内が埋まる厚さ以上に堆積する。トレンチ3内面に形成する基板酸化膜4の厚さは0.08〜0.2μm程度の範囲が望ましく、本実施例1では厚さ0.1μmの基板酸化膜4を形成した。ポリシリコン層5の堆積厚さは、マスク酸化膜2上端より上までの厚さに堆積されることが好ましく、本実施例1ではポリシリコン層5の厚さを1.2μmとした。
その後、前記ポリシリコン層5の凹凸のある表面をCMPで研磨し、マスク酸化膜2をストッパー(研摩終点検知膜)として図2(e)のようにフラットな面とする。CMPとしては(株)フジミインコーポレーテッド製の高純度コロイダルシリカスラリーplanerlite−6103を用い、代表的な研磨条件はトップリング圧力300〜600hPa、テーブル回転数50〜100rpmとした。この条件での一般的なポリシリコン層5の研磨レートは1〜2μm/分、酸化膜の研磨レートは10〜20nm/分であり、両者の研摩選択比は約100倍であるので、前記マスク酸化膜2を研摩終点検知膜として用いることができる。この研磨レートと研磨膜厚が分かれば、研磨時間を導出することができる。本実施例1では一例として前述の条件を用いたが、図2(e)のようなフラット面が得られるならば、本条件に限られるものではない。
次に、図2(f)のように、前記工程を終えた半導体基板表面にゲート酸化膜6を熱酸化法により形成する。ゲート酸化膜6は厚さ0.05〜0.15μmの範囲が望ましく、本実施例1では0.1μmの厚さとした。その後、図2(g)のように、パターニングによってポリシリコン層5の表面部分をゲート酸化膜6が覆うように残しトレンチ間の酸化膜2、6を除去してシリコン基板1を露出させる。図2(h)に示すように、その上に1×1016cm−3濃度のリンを含むndopedポリシリコン層7を形成する。このポリシリコン層7に、図3(i)に示すように、n++型ソース領域9/p型ベース領域(またはp型チャネル領域)8/n型バッファ領域10を形成する。その形成方法は、前記n++型ソース領域9とpチャネル領域8となるようにパターニングしたフォトレジストをマスクとして、ドーズ量5×1014cm−2のボロンおよびドーズ量1×1015cm−2の砒素をそれぞれイオン注入し、フォトレジスト灰化後にドライブ拡散を行い、pチャネル領域8、n++型ソース領域9、nバッファ領域10(ndopedポリシリコン層のまま)を形成する。次に、図3(j)に示すように層間絶縁膜11としてBPSG(Boron PhosphoSilicate Glass)膜を厚さ1μm堆積し、パターニングとエッチングにより、エミッタ電極用コンタクトホール11−1を形成した後、Alエミッタ電極(カソード電極)12を形成すると、本発明の実施例1にかかるIGBTのMOSゲート側の表面構造が形成される(図3(k))。半導体基板1の他方の主面(裏面)側は必要に応じ適宜研摩されてよいし、他方の主面(裏面)側に形成されるpコレクタ領域(pアノード層)(図示せず)は周知の技術により不純物濃度および厚さが適宜選択されてよい。さらにpコレクタ領域にはアノード電極(図示せず)がオーム接触となるように形成されて縦型IGBTが作成される。以上説明したIGBTはゲート電極が埋設されたトレンチを有するが、この場合、チャネル領域はトレンチの側壁にではなく、半導体基板の主表面に平行な方向であるトレンチの上面に形成されるので、前述したような解決すべき課題に関連して説明したトレンチゲート構造ではない。
次に、前述の実施例1で作成したIGBTについて、その作用および効果について説明する。
(定常オン状態について)
図3(k)に示す構成において、ゲート電極(ゲートポリシリコン層5)にカソード(エミッタ)電極12に対して正の電位を印加すると、p型ベース領域8の、ゲート酸化膜6との界面付近の領域がn型に反転し、チャネルができる。この状態でコレクタ(図示せず)−エミッタ(アノードーカソード間)間に順バイアスを加えると、電子は、前記チャネルおよび電子蓄積層(nバッファ領域10のゲート酸化膜6に沿った領域)を経由して、ドリフト層(n単結晶シリコン基板1)に流れ込み、図示しない裏面のpアノード層に達する。それによって、pアノード層とドリフト層とのpn接合は順バイアスされるので、pアノード層からドリフト層にホールが注入される。
注入されたホールは、ドリフト層1の表面に来ると、nバッファ領域10に入る。nバッファ領域10に入ったホールの一部は、nバッファ領域10内で電子と再結合して消滅する。残りのホールは、nバッファ領域10を通過してp型ベース領域8にコレクトされる。ホール電流は、nバッファ領域とp型ベース領域8を形成する層である狭くて長いポリシリコン層7を流れるため、電圧降下が発生する。従って、電子蓄積層であるnバッファ領域10のゲート酸化膜6に沿った領域とnドリフト層1とからなるn/n接合が順バイアスされる。これにより、電子が注入されて、カソード側の電子濃度が上昇し、それに応じて、電荷中性条件を満たすために同濃度のホールが蓄積される。
また、ホールがnバッファ領域10に注入されると、このn/n接合はさらに順バイアスされることになり、電子が注入される。なお、ポリシリコン層7とn-単結晶シリコン基板1とは、ドリフト層の断面凸部の表面を除くほとんどの部分において基板酸化膜4により分離されている。従って、pnp−BJT領域は、デバイス全体の僅かな部分であり、大部分は、pinダイオード領域である。また、基板表面の面積を十分に使ってチャネルを形成することができ、チャネル周辺長も自在に大きくすることができる。ただし、周辺長が大きすぎると、伝達特性が高くなりすぎて、短絡時の制限電流が増大し、短絡耐量が低下してしまうので、この点を考慮して周辺長を決定する必要がある。
(順方向ブロッキング状態について)
次に、ゲート電位をエミッタ電位に比べて同等か負にして、コレクタ−エミッタ間に順バイアスを印加するブロッキングモード時の動作について説明する。p型ベース領域8とnバッファ領域10からなるpn接合から空乏層が広がると同時に、ゲート酸化膜6からも空乏層が広がる。これは、ゲート電極がエミッタ電位以下であるのに対して、nバッファ領域10が正にバイアスされるからである。nバッファ領域10は、ポリシリコン層7の厚さ分のみであるので、僅かな順バイアスで完全に空乏化する。nバッファ領域10の総不純物量を一定量以下に設定しておけば、nバッファ領域10中の最大電界強度を抑えることができる。
順バイアスをさらに増やしていくと、空乏層は、nドリフト層中に伸びる。印加した
順バイアスの大部分は、nドリフト層によって担われるので、nバッファ領域10中の電界強度の局所的なピークを抑えることができ、局所的な電界集中によるアバランシェ降伏が起こりにくい。従って、十分な順耐圧を確保することができる。この結果として、順耐圧を高くしてもオン電圧が悪化することはない。これは、従来のプレーナゲート構造またはトレンチゲート構造のIGBTと比べて、大変に優れている点である。従来のプレーナゲート構造またはトレンチゲート構造のIGBTでは、局所的な電界集中を避けることは困難である。
(トレードオフ特性について)
ポリシリコンは、単結晶シリコンに比べてキャリア移動度およびキャリア寿命の点で劣る。しかし、1000℃以上の高温でアニールすることによって、ポリシリコン内のキャリア移動度およびキャリア寿命は、相当程度、回復する。レーザーアニールによって結晶粒径を制御しつつ移動度を回復する技術も開発されている。このような技術を用いれば、ゲート電圧しきい値や伝達特性などの特性バラツキを低減することが可能であると考えられる。
前記nポリシリコン層7を高不純物濃度にしたあるn++型ソース領域9内では、ドーピング濃度が非常に高いため、キャリア移動度が低くても抵抗が低いので、電圧降下はほとんどない。また、本実施例1では、前記nポリシリコン層7をp型変換したp型チャネル領域(p型ベース領域8)の周辺長をパターン設計により比較的自在に設定することができるため、移動度劣化分を補うように周辺長を長くすることによって、電圧降下を従来のIGBTと同じ程度にすることができる。また前記nポリシリコン層7で構成されているnバッファ領域10内では低キャリア移動度であるため、電圧降下がやや増加するが、全オン電圧への寄与は小さい。逆に、nバッファ領域10内での電圧降下により、nドリフト層1の電位がエミッタ電位に対して上昇するメリットが得られる。
一方、nバッファ領域10内でゲート酸化膜6に沿った領域とnドリフト層1の断面凸部のところで基板酸化膜4に沿った領域からなるn電子蓄積層では、電子濃度が非常に高く(〜1×1019cm−3)、電気抵抗が低いので、電圧降下が少ない。このため、n電子蓄積層とnドリフト層1とからなるn/n接合がより順バイアスされるので、電子が注入され易くなる。つまり、nバッファ領域10において電圧降下が生じることにより、nドリフト層中のキャリア分布が表面偏重型になることが本発明の大きい特徴である。これによって、オン電圧−ターンオフ損失のトレードオフが最適化される本発明の効果が発揮されるのである。これは、特に高耐圧IGBTにおけるオン電圧分担の大部分を占めるnドリフト層中の電圧降下を、ある一定のターンオフ損失に対して最小化することを意味する。
(ラッチアップ耐量について)
バッファ領域10中のキャリア寿命が短くおよびキャリア移動度が低いと、少数キャリアであるホールの拡散長が短くなり、nバッファ領域10中でのキャリアの再結合が増える。その結果、p型ベース領域8を通り抜けてエミッタ電極12にコレクトされるホール電流が減少する。このため、ラッチアップに寄与するホール電流が減少し、ラッチアップ耐量が向上する。
ここで、ポリシリコン層7におけるポリシリコンの物性を敢えて回復させない方法を採ることもできる。この場合には、nバッファ領域10中のホール拡散長がnバッファ領域10の長さよりも遥かに短くなる。従って、ホールのほとんどがnバッファ領域10内で再結合により消滅するので、p型ベース領域8に到達するホール電流はゼロになり、ラッチアップ・フリーのIGBTが実現される。これは、従来のIGBTとは動作が本質的に異なっている。この場合、p型ベース領域8は、BJTのコレクタとしては動作しないので、MOSFETとBJTとを組み合わせた従来のIGBTの等価回路モデルは成り立たない。このようなIGBTを等価回路で表すと、MOSFETとpinダイオードとを組み合わせた回路になる。
(微細プロセスについて)
以上説明したIGBTの構造には、表面パターンの極端な微細化が不要であるという設計上の長所がある。カソード(エミッタ)コンタクト領域は、図3(k)に示すように、基板酸化膜4によりドリフト層1と電気的に分離されており、基板酸化膜4のない部分、すなわち基板酸化膜4の開口部においてのみドリフト層1に接続している。そのため、カソード(エミッタ)コンタクト領域の設計寸法は、ドリフト層1の特性には直接は寄与しない。これは、従来のプレーナゲート構造またはトレンチゲート構造のIGBTとは対照的である。従来のIGBTでは、カソード(エミッタ)コンタクト領域のすべてが直接的にドリフト層に接続しており、その設計寸法が直接的に特性に結びついている。従って、本実施例1では、前述のように、n++型ソース領域9を特に微細化しなくても、トレードオフ特性は不変であるという特徴を有するのである。
図4〜図6は、本発明にかかる表面カソード側高注入構造を有するIGBTの第二の製造方法について、主要な製造工程における半導体基板の要部断面図を示したものである。図4(a)に示すように、実施例1に記載の第一の製造方法と異なる点は、図4(b)で形成するトレンチの側壁角度(基板表面とトレンチ側壁のなす角度a)が90°より小さいことである。この実施例2ではトレンチ側壁角度は、85〜90°が望ましい。このような形状を作製することによって、トレンチ底部角での電界集中が緩和されるだけでなく、電流経路の幅が広く取れるため、電流集中が、より生じ難くなり、導通損失をいっそう低減することができる。このような角度のトレンチを形成するためのエッチング条件は、SF流量=40sccm,HBr流量=40sccm,O流量=60sccm,圧力=3.3Pa,プラズマソースパワー=400W,バイアスパワー=40W,エッチング時間=20secとした。バイアスパワー以外の条件は、実施例1の第一の製造方法と同じである。トレンチ側壁の角度はバイアスパワーを変えることで自在に制御できる。本実施例2では、バイアスパワーを40Wとして87°のトレンチ側壁角度を得たが、希望するトレンチ断面形状が得られるならば、本条件に限らなくてよい。トレンチ側壁角度は、85〜90°が望ましい。
以上の実施例1、2におけるポリシリコン層7は多結晶シリコンであるとして説明したが、エピタキシャル成長による単結晶シリコンであってもよい。
図7〜図9は本発明による横方向エピタキシャル成長を適用したトップゲート型表面高注入構造を有するIGBTの第三の製造方法について、主要な製造工程における半導体基板の要部断面図である。前記トップゲート型とはゲート酸化膜の上側にゲート電極が配置され、ゲート酸化膜の下側にチャネル領域が形成されるMOSゲート構造を言う。
図7(a)に示すように、ミラー研磨面を有するn型FZ−シリコン基板21を基板として用いる。基板の比抵抗は、30〜200Ωcmが好ましく、IGBTの耐圧によって選択する。例えば80Ωcmの基板21を用いて作製すれば、耐圧1200VのIGBTとすることができる。この基板21のミラー研磨面に熱酸化またはCVD成長による膜厚範囲0.3μm〜1μmの酸化膜22を形成する。次に図7(b)に示すように、その膜上にパターニングを施したフォトレジストを設け、酸化膜22をストライプ状に選択的にドライエッチングして大きな開口部23を形成する。このときのセルピッチは5〜20μm、ストライプ状の酸化膜22の幅は0.5μm〜2μmが望ましいが、ここでは、酸化膜22の幅を1μm、セルピッチ幅を10μmとした。続いて、図7(c)に示すように、熱酸化またはCVDにより基板酸化膜24を基板21の全面に形成した後、フォトリソグラフィーによって基板酸化膜24の中央に開口部25を形成する。なお、皿状の酸化膜22、24底部の基板酸化膜24の厚さは0.05μm〜0.2μm、端部に突出した酸化膜22の膜厚は0.3μm〜1μmの範囲が好ましいが、本実施例では、基板酸化膜24の膜厚を0.1μm、酸化膜22の膜厚を0.5μmとした。
その後、図7(d)に示すように、開口部25により露出したシリコン基板21表面をシード層としてシリコンエピタキシャル層26を成長させる。その代表的なプロセスガスとして、主ガスをジシクロロシランあるいはトリクロロシランとし、水素ガスをキャリアガスとし、ドーピングガスとしてアルシンまたはホスフィンを添加したものを用いる。また、反応圧力は100〜760Torr(1Torr=133.3Pa)、半導体基板(ウエハ)温度1000℃程度が好ましい。ここでは、ドーピングガスとしてホスフィンを用い、膜中リン濃度が1×1016cm−3になるように条件を制御した。成長するn型エピタキシャル層26の面が基板酸化膜24の上面の位置よりも高くなると成長は横方向にも進む。その後、酸化膜22を乗り越えて基板21の全面を被覆した時点でプロセスガスの供給を停止して成長をストップさせる。
次に、前記ウエハ21をCMP装置に搬入し、酸化膜22をストッパー膜として図8(e)に示すようにn型エピタキシャル層(単結晶シリコン層)26表面が平坦な断面形状になるまで研摩を行う。このとき重要なことは、選択比((Si研摩レート/酸化膜研摩レート)を50倍以上、好ましくは100倍以上と高くして基準酸化膜(ストッパー膜)22で確実に研摩を停止させることである。そのためには、たとえば、(株)フジミインコーポレーテッド製の高純度コロイダルシリカスラリーplanerlite−6103などを用いることが有効である。代表的な研磨条件はトップリング圧力300〜600hPa,テーブル回転数50〜100rpmとした。このときの前記選択比は約100倍である。なお、研摩時間は一定としてもよいが、研摩不足(酸化膜凸部上のエピタキシャル層残さ)や研摩過剰(ディッシング)の発生を抑えるには何らかの終点検出を行うことが有効である。そのための方法としては、モータートルクの検出、反射光測定等が考えられる。ここでは、モータートルク検出を用いることで、研摩不良を抑え、n型エピタキシャル層26の厚みがほぼ一定になるようにした。
続いて、図8(f)に示すように、熱酸化あるいはCVDによりゲート酸化膜27を全面に形成する。ここでは、熱酸化膜を厚さ0.1μmで形成した。次に図8(g)のようにゲート電極となるポリシリコン層28を0.5μm程度の厚さで、CVDにより全面に形成し、その後、図8(h)のように、フォトリソグラフィーによりポリシリコン層28を部分的に除去する。続いて、残ったポリシリコン層28をマスクにしてドーズ量5×1014cm−2のボロンイオンおよびドーズ量1×1015cm−2の砒素イオンをイオン注入し、窒素雰囲気で1150℃×2時間のドライブ拡散を行い、p型チャネル領域(p型ベース領域)29とn++型ソース領域30を形成する。
その後、図9(i)のように厚さ約1μmのBPSG膜31を全面に形成して層間絶縁膜とする。続いて、コンタクト用の開口部32を形成する。次に、図9(j)のように膜厚5μmのアルミニウム電極(エミッタ電極)33を形成することにより、本発明の実施例3にかかるIGBTが完成する。
この実施例3にかかるIGBTには、実施例1、2と同様に、トレンチゲート構造を採らなくても、トレードオフ特性の改善、ラッチアップ耐量の向上、極端な微細化プロセスの不要という利点が得られる他、以下に説明する利点も得られる。
1、チャネル領域29をn型エピタキシャル層26で形成したことにより、移動度が大きくなり、抵抗ロスが減少する。
2、チャネル領域29をエピタキシャル層(単結晶シリコン層)で形成したことにより、順方向ブロッキング時のもれ電流が小さくなる。
3、酸化膜22をストッパーとしたCMPによりエピタキシャル層26の薄膜化および均一化が可能になる。これは、IGBTの耐圧向上、特性バラツキ低減につながる。
図10は本発明にかかる横方向エピタキシャル成長を適用したボトムゲート型表面高注入構造のIGBT製造方法を示したものである。ボトムゲート型とはゲート酸化膜の下側にポリシリコンゲート電極が配置され、ゲート酸化膜の上側にチャネル領域(ベース領域)が形成される構造を言う。実施例3との違いは、ボトムゲート型であることとストッパー膜として窒化膜を用いたことである。セルピッチは実施例3と同様に、5〜20μmが望ましいが、ここでは10μmとした。
この実施例4では、図10(a)に示したように、実施例3と同様のn型FZ−シリコン基板21表面に膜厚0.1μmの基板酸化膜34を熱酸化あるいはCVDにより形成し、図10(b)のように、ポリシリコン層36の堆積およびパターン形成を行って開口部35を形成する。図10(c)のように、膜厚0.1μmの酸化膜37を熱酸化またはCVDにより形成してゲート酸化膜37とし、ポリシリコン層36のない部分の酸化膜37を除去してシリコン基板21を部分的に露出させる。次に膜厚0.5μmの窒化膜を全面に形成した後、図10(d)のように、窒化膜端部38を0.5μm〜2μm程度残してストライプ状にエッチングを行う。図11(e)のように、露出したシリコン基板21表面をシード層としてシリコンエピタキシャル層39を基板21の全面が被覆されるまで成長を行う。図11(f)のように、窒化膜端部38をストッパーとしてシリコンエピタキシャル層39の平坦化を行う。窒化膜も酸化膜と同程度の選択性を持つため、有効なストッパー膜となる。たとえば、前記、(株)フジミインコーポレーテッド製の高純度コロイダルシリカスラリーplanerlite−6103を用いて、実施例3と同様の条件で研摩した場合、窒化膜でも約100倍の選択比が得られる。
次に、パターニングされたフォトレジストをマスクとして、ドーズ量5×1014cm−2のボロンイオンおよびドーズ量1×1015cm−2の砒素イオンをそれぞれイオン注入する。フォトレジストの灰化後。窒素雰囲気で、1150℃で2時間のドライブ拡散を行い、p型チャネル領域(p型ベース領域)40およびn++型ソース領域41を形成する。次に層間絶縁膜42としてBPSG膜を1μmの厚さに全面堆積形成し、パターニングによりコンタクトホール43を形成する。図12(i)のように膜厚5μmのアルミニウム電極(エミッタ電極)44を形成することで、本発明の実施例4にかかるIGBTのMOSゲート構造が形成される。この方法による利点は実施例3と同様である。
さらに、実施例1、2、3、4に記載の製造方法をミックスした製造方法とすることもできる。たとえば、実施例1のようなトレンチを形成し、トレンチの底面に形成した絶縁膜を介してn型ポリシリコンまたはn型シリコンエピタキシャル層を形成して、その表面を基板21の凸部の表面と同一面とした後、トレンチの凸部と高さをそろえた後、n++型ソース領域、p型ベース領域(チャネル領域)、nバッファ領域を形成し、表面にゲート絶縁膜を形成後、ポリシリコンゲート電極、層間絶縁膜、ソース電極用コンタクトホールの形成、ソース電極の形成により、トップゲート型MOSゲート構造を形成するようにすることもできる。また、前述のトレンチ中に絶縁膜を介してポリシリコンゲート電極とその表面にゲート絶縁膜を形成し、このゲート絶縁膜上で、これと接触するn型ポシシリコンまたはn型シリコンエピタキシャル層を形成する。n型ポシシリコンまたはn型シリコンエピタキシャル層の表面と基板21の凸部と同一表面とした後、n++型ソース領域、p型ベース領域(チャネル領域)、nバッファ領域を形成し、層間絶縁膜とソース電極を形成する。この方法によってもボトムゲート型のMOSゲート構造を形成することができる。
図15は本発明の半導体装置にかかる実施例5の要部断面図であり、実施例4で説明したボトムゲート型表面カソード側高注入構造を有するNPT(Non Punch Through)−IGBTをさらに改良したものに相当する。実施例4に記載のIGBTの製造方法における特徴点は、図11に示すシリコンエピタキシャル層39を、ドープポリシリコンからなるゲート電極36上に形成したゲート酸化膜37を介して堆積した後、均一な厚みの薄膜に研摩する際に、厚さを検出する基準となるストッパーとして、あらかじめ前記ゲート酸化膜37上にシリコン窒化膜38を設けることにより、ウエハ間または研摩バッチ間の厚さのバラツキを防ぎ、オン電圧などの電気特性におけるバラツキを防ぐようにしたものであるが、シリコン窒化膜38をエッチングによりパターニングしてストッパーとする際に、下地のゲート酸化膜37にダメージや汚染を及ぼし易いという問題が発生する場合がある。実施例5はこのような問題点を解消するものである。
この実施例5にかかるIGBTが実施例4で説明した図12に示すIGBTと異なる点は、図12に示すIGBTの製造途中のステップを示す図10(a)に記載される半導体基板21を覆うシリコン酸化膜34が、実施例5(図15)にかかる発明では一様な厚さの膜ではなく、前記酸化膜34相当の厚さの薄い酸化膜73と、それより厚いテラス酸化膜72とにより、半導体基板71を覆うように形成するので、その上に積層されるポリシリコン層(多結晶半導体ゲート電極領域)74と、さらにその上に積層されるゲート酸化膜75がテラス酸化膜72に対応して凸部を有する形状になり、この凸部のゲート酸化膜75表面をストッパーとして、堆積させたシリコンエピタキシャル層76を研摩することにより、ゲート酸化膜75にダメージや汚染を及ぼすことなく、ウエハ間または研磨バッチ間の厚さのバラツキも少なくすることができるのである。
次に、実施例5にかかる定格600VのNPT−IGBTの製造方法について、以下、図15−1から図15−8に至る図を用いて説明する。抵抗率30ΩcmのFZ−nSi基板71を用意する(図15−1)。熱酸化により膜厚0.3μmのテラス酸化膜72を形成し、フォトリソグラフィ工程により、所定のパターン形成を行う(図15−2)。次に0.1μm厚さの熱酸化膜(基板酸化膜)73を形成し、その上に1×1020cm−3程度の高不純物濃度にリンがドープされた高導電性のポリシリコン層(多結晶半導体ゲート電極層)74を厚さ0.5μmに成長させ、図15−3に示すように中央に開口部を設けるパターニングをする。その上にゲート酸化膜75となるHTO(高温酸化膜)法による酸化膜75を0.1μmの厚さに成長させる(図15−3)。熱酸化膜73とHTO法によるゲート酸化膜75を図15−4に示すように中央部を除去するパターニングを行う。
次に、n型の不純物濃度1×1016cm−3でドープされたシリコンエピタキシャル層(一導電型堆積半導体層)76を1.5μmの厚さに成長させる(図15−5)。前記テラス酸化膜72上のゲート酸化膜75をストッパーとして、シリコンエピタキシャル層76を研摩する(図15−6)。この際の研摩条件は、シリコンに対するゲート酸化膜75の選択比(研摩速度の差)を高くしておけば、ゲート酸化膜75をストッパーとしての機能を充分持つことになる。すなわち、シリコンエピタキシャル層76の厚さの検知基準として有効に使うことができる。この結果、シリコンエピタキシャル層76に関して、ウエハ間または研摩バッチ間での厚さのバラツキを抑えることができる。
次に、シリコンエピタキシャル層76の表面を熱酸化により、35nmの厚さの熱酸化膜を形成してから、選択的に、ドーズ量2×1014cm−2のボロンおよびドーズ量1×1015cm−2の砒素のイオン注入を行った後、窒素雰囲気で、1150℃×2時間のドライブ拡散を行い、他導電型チャネル領域77と、一導電型ソース領域78をそれぞれ形成する。その上に、BPSG膜79を1μm成長させた後、該BPSG膜79にチャネル領域77とソース領域78とを接続させるためのコンタクトホール80を開ける(図15−7)。さらに、その上にアルミニウム膜81をスパッタ法により形成した後、パターニングすることにより、エミッタ電極81を形成する。次に、半導体基板71の裏面側を研磨してウエハ厚さを100μmとする。裏面にドーズ量2×1014cm−2のボロンイオンを注入し、380℃で1時間のアニール処理を行い、アノード層82を形成する。最後に、アノード層82の表面にアノード電極83を蒸着で形成すると、実施例5にかかるIGBTのウエハの製造工程が完了する(図15−8)。
図16に実施例6にかかるボトムゲート型IGBTの要部断面図を示す。ボトムゲート型とはゲート絶縁膜の下側にポリシリコンゲート電極があるMOSゲート構造を言う。以下、表面高注入構造を定格600V耐圧のNPT(Non Punch Through)−IGBTに適用した実施例を図16を用いて具体的に説明する。実施例5にかかる図15に示すIGBTに対して、ポリシリコンゲート電極104を取り巻くシリコン酸化膜(基板酸化膜)103、ゲート酸化膜105の半導体基板101面に垂直な方向の側壁にのみシリコン窒化膜を異方性エッチングにより形成させている点が異なる。実施例5のIGBT(図15)では、カソード層となるシリコンエピタキシャル層76は半導体基板71上に被覆されたシリコン酸化膜(基板酸化膜)73の開口部に露出するシリコン半導体基板71面から単結晶が成長し、ゲート酸化膜75の面上にも成長するように面方向に拡がるが、基板酸化膜73、ゲート酸化膜75と接する界面のシリコンエピタキシャル層76には結晶欠陥、ファセットなどが発生し易いという問題がある。シリコンエピタキシャル層76の前記酸化膜73、75との界面側に結晶欠陥等が発生すると、界面に近いシリコンエピタキシャル層76の抵抗が高くなり、オン電圧に影響するので、好ましくない。
実施例6にかかる本発明の半導体装置の製造方法について、図19−1乃至図19−8を用いて説明する。30ΩcmのFZ−n型シリコン半導体基板101を用意する(図19−1)。熱酸化により膜厚0.3μmの厚いテラス酸化膜102を形成し、IGBTのユニットセル毎のテラス酸化膜102を形成するために、フォトリソグラフィ技術によりパターニング、酸化膜エッチングしてテラス酸化膜102を残して酸化膜102を除去する(図19−2)。次に厚さ0.1μmの熱酸化膜(基板酸化膜とする)103を形成し、その上にゲート電極となる不純物濃度1×1020cm−3程度の高不純物濃度にリンがドープされたポリシリコン(多結晶シリコンゲート電極)層104を厚さ0.5μmに成長させ、前記ユニットセル内の前記ポリシリコン層104の中央部を窓明けする(図19−3)。次にゲート酸化膜105となる高温酸化膜(HTO)を0.1μmの厚さに成長させ、セル内中央部の窓明け部のパターンに合わせて、熱酸化膜(基板酸化膜)103と高温酸化膜(ゲート酸化膜)105とを選択的にエッチング除去し、セル内中央部にシリコン半導体基板101を露出させる(図19−4)。次に前記高温酸化膜105の上に減圧CVD法により、シリコン窒化膜114を0.15μmの厚さに形成する(図19−5)。異方性エッチングにより、シリコン窒化膜を選択的にエッチングし、半導体基板101の中央露出部において、露出部表面と酸化膜との接触部の近傍のシリコン窒化膜114を残す。次に、リンを不純物濃度1×1016cm−3でドーピングしたシリコンエピタキシャル層106を選択的なエピタキシャル成長により8μmの厚さに堆積させる。この層は後でカソード層106となる(図19−6)。
前記シリコンエピタキシャル層106の成長は前記半導体基板101の中央露出部から始まるので、前記中央露出部に接触する酸化膜103、105の近傍がシリコン窒化膜114により被覆されていると、特に結晶成長のスタートにおける結晶欠陥を抑制することができるので、その後のシリコンエピタキシャル成長における結晶欠陥の発生を抑制できるメリットが得られる。
次に、前記n型のシリコンエピタキシャル層106をCMP装置などにより、化学的、機械的に前記テラス絶縁膜102の上部に被着された高温酸化膜105が現れるまで研磨する(図19−7)。この際に、前記n型のシリコンエピタキシャル層106の研磨条件をゲート酸化膜(HTO膜)105に対する選択比(選択エッチング比)を充分に高いものにしておけば、前述のようにゲート酸化膜105が現れた後のエッチングスピードは急激に低下するので、このエッチングスピードの変化を検知すれば、ゲート酸化膜105をエッチング終了点の検知手段として用いることができるので、ゲート酸化膜105の厚さを設定することにより、研磨後の前記n型のシリコンエピタキシャル層106の厚さのばらつきを小さくできる。
次に、前記n型のシリコンエピタキシャル層106の表面に、熱酸化により厚さ35nm程度の酸化膜を形成した後、チャネル領域、ソース領域に相当する領域に、ドーズ量5×1014cm−2のボロン、ドーズ量1×1015cm−2の砒素のイオン注入をそれぞれ行い、窒素雰囲気で、1150℃で2時間のドライブ拡散を行い、それぞれチャネル領域107とソース領域108を形成する。
さらに、アルミニウムを5μm厚さにスパッタした後、パターニングによりエミッタ電極111、ゲート引出し電極(図示せず)を形成することにより、半導体基板101の表面側のMOSゲート構造を形成する。以降の工程は従来のIGBTと同様に、半導体基板101の裏面を研磨して、600V耐圧の場合、ウエハ厚を約100μmにする。この裏面にドーズ量1×1014cm−2のボロンをイオン注入し、380℃で一時間のアニール処理を行い、アノード層112を形成する。このアノード層の表面にアノード金属電極113を蒸着により形成すれば、実施例6にかかるIGBTを作ることができる。
以上、実施例6において説明した、図15(実施例5)に示すIGBTにシリコン窒化膜114を形成する方法は、図3(k)と図6(k)と図9(j)に示すIGBTに対しても同様に適用することができる。
図17に実施例7にかかるボトムゲート型IGBTの要部断面図を示す。この実施例では、実施例6とは、シリコン窒化膜114が、ゲート酸化膜105とシリコン半導体基板101との接触部近傍を除く大部分であることが異なる。この場合は前記n型シリコンエピタキシャル層106の成長スタート時には結晶欠陥が多い惧れがあるものの、その後の成長では、シリコン窒化膜114により抑制されているので、全体としては結晶欠陥の量が抑えられるメリットがある。このシリコン窒化膜114の形成方法は、基板酸化膜103とゲート酸化膜105の中央部を除去する前にシリコン窒化膜114を形成し、シリコン窒化膜114の中央部の除去は基板酸化膜103とゲート酸化膜105の中央部の除去時に除去することができるので、プロセス上の効率がよい。
以上、実施例7において説明した、図15(実施例5)に示すIGBTにシリコン窒化膜114を形成する方法は、図3(k)と図6(k)と図9(j)に示すIGBTに対しても同様に適用することができる。
図18に実施例7にかかるボトムゲート型IGBTの要部断面図を示す。この実施例では、すべての酸化膜103、105をシリコン窒化膜114で被覆した状態でn型シリコンエピタキシャル層106を成長するように構成したので、成長時に発生する結晶欠陥を最も少なくすることができるところに特徴がある。
本実施例のシリコン窒化膜は、基板酸化膜103とゲート酸化膜105の中央部を除去した後、基板21の全面にCVD法により堆積させ、フォトリソグラフィーにより中央部を除去することにより、形成できる。
以上、実施例8において説明した、図15(実施例5)に示すIGBTにシリコン窒化膜114を形成する方法は、図3(k)と図6(k)と図9(j)に示すIGBTに対しても同様に適用することができる。
本発明の実施例1にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図(その1)である。 本発明の実施例1にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図(その2)である。 本発明の実施例1にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図(その3)である。 本発明の実施例2にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図(その1)である。 本発明の実施例2にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図(その2)である。 本発明の実施例2にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図(その3)である。 本発明の実施例3にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図(その1)である。 本発明の実施例3にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図(その2)である。 本発明の実施例3にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図(その3)である。 本発明の実施例4にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図(その1)である。 本発明の実施例4にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図(その2)である。 本発明の実施例4にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図(その3)である。 IGBTの等価回路図である。 プレーナゲート構造IGBTの半導体基板の要部断面図である。 本発明にかかるIGBTの半導体基板の要部断面図である。 本発明にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である(その1)。 本発明にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である(その2)。 本発明にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である(その3)。 本発明にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である(その4)。 本発明にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である(その5)。 本発明にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である(その6)。 本発明にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である(その7)。 本発明にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である(その8)、 本発明の実施例6にかかるIGBTの半導体基板の要部断面図である、 本発明の実施例7にかかるIGBTの半導体基板の要部断面図である、 本発明の実施例8にかかるIGBTの半導体基板の要部断面図である、 本発明にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である(その1)、 本発明にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である(その2)、 本発明にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である(その3)、 本発明にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である(その4)、 本発明にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である(その5)、 本発明にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である(その6)、 本発明にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である(その7)、 本発明にかかるIGBTの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である(その8)。
符号の説明
1、21、71、101 FZ−nシリコン基板(ドリフト層)
2 マスク酸化膜
3 トレンチ
4、24、34、73、103 基板酸化膜
5、28、36、74、104 ポリシリコン層(多結晶シリコンゲート電極層)
6、27、37、75、105 ゲート酸化膜
7、26、39、76、106 一導電型シリコンエピタキシャル層
8、29、40、77、107 p型ベース領域(p型チャネル領域)
9、30、41、78、108 n++型ソース領域
10、76、106 nバッファ領域
11、31、42、79、109 層間絶縁膜(BPSG膜)
12、33、44、81、111 エミッタ電極(カソード電極)
22、38 ストッパー
23、25、32、35 開口部。

Claims (39)

  1. 一導電型半導体基板上に絶縁膜を介してMOSゲート構造を備え、前記一導電型半導体基板上で周囲を前記MOSゲート構造で囲まれた中心部に形成された前記絶縁膜の開口部で前記一導電型半導体基板の表面に接する一導電型堆積半導体層が前記MOSゲート構造と一体となって電流経路を形成する構造を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記MOSゲート構造が、
    一導電型半導体基板表面に選択的に形成されたトレンチと、該トレンチ内に基板絶縁膜を介して埋められる多結晶半導体ゲート電極領域と、該多結晶半導体ゲート電極領域表面を覆うゲート絶縁膜と、前記トレンチ上部では前記ゲート絶縁膜表面に接し前記トレンチ間では半導体基板表面に接触する一導電型堆積半導体層とを備え、
    前記一導電型堆積半導体層が、前記トレンチ間の半導体基板表面に接触する一導電型バッファ領域と、前記ゲート絶縁膜表面で前記一導電型バッファ領域に隣接する他導電型ベース領域と、該他導電型ベース領域に対して前記一導電型バッファ領域とは反対側に隣接する一導電型エミッタ領域とを同一層内に有し、
    前記他導電型ベース領域と前記一導電型エミッタ領域の両方に、前記ゲート絶縁膜に接触する面とは反対側の面で接触するエミッタ電極を備えることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記一導電型堆積半導体層は、前記一導電型半導体基板よりも高不純物濃度を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置
  4. 前記一導電型堆積半導体層が一導電型多結晶半導体層であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記一導電型堆積半導体層が一導電型単結晶半導体層であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記多結晶半導体ゲート電極領域と前記一導電型堆積半導体層とに挟まれる前記ゲート絶縁膜がゲート酸化膜と、該ゲート酸化膜の少なくとも一部に積層され、前記一導電型堆積半導体層に接するシリコン窒化膜とを含むことを特徴とする請求項4または5に記載の半導体装置。
  7. 前記シリコン窒化膜が、前記トレンチ間の半導体基板表面に接することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記一導電型半導体基板表面と前記トレンチの側壁とのなす角度が90度以下であることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記MOSゲート構造が、
    一導電型半導体基板表面に選択的に形成された基板絶縁膜と、一導電型半導体基板表面と前記基板絶縁膜上とに選択的に形成された一導電型堆積半導体層とを備え、該一導電型堆積半導体層が前記基板絶縁膜の中央で前記半導体基板表面に接触する一導電型バッファ領域と、前記基板絶縁膜上で前記一導電型バッファ領域に隣接する他導電型ベース領域と、該他導電型ベース領域内であって、前記一導電型バッファ領域とにより前記他導電型ベース領域表面を挟む位置に形成される一導電型エミッタ領域とを有し、
    前記前記一導電型バッファ領域と一導電型エミッタ領域とにより挟まれる前記他導電型ベース領域表面にゲート絶縁膜を介して多結晶半導体ゲート電極領域と該多結晶半導体ゲート電極領域を覆う層間絶縁膜を備え、前記他導電型ベース領域と前記一導電型エミッタ領域の両方に接触するエミッタ電極を備えることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  10. 前記一導電型堆積半導体層は、前記一導電型半導体基板よりも高不純物濃度を有していることを特徴とする請求項9記載の半導体装置。
  11. 前記一導電型堆積半導体層が一導電型多結晶半導体層であることを特徴とする請求項9または10に記載の半導体装置。
  12. 前記一導電型堆積半導体層が一導電型単結晶半導体層であることを特徴とする請求項9または10に記載の半導体装置。
  13. 前記基板絶縁膜と前記一導電型堆積半導体層との間の少なくとも一部にシリコン窒化膜を有することを特徴とする請求項11または12に記載の半導体装置。
  14. 前記シリコン窒化膜が、前記半導体基板表面と接触することを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記MOSゲート構造が、
    一導電型半導体基板表面に開口部を有する基板絶縁膜と、該基板絶縁膜上に選択的に形成される多結晶半導体ゲート電極領域と、前記多結晶半導体ゲート電極領域を覆うゲート絶縁膜とを備え、前記基板絶縁膜が第一絶縁膜と、該第一絶縁膜より厚いテラス絶縁膜からなり、前記第一絶縁膜は一辺側で前記開口部に接し、他辺側で前記テラス絶縁膜に接し、前記開口部と前記ゲート絶縁膜とで構成される凹部を、凹部の深さ以下の厚さに埋める一導電型堆積半導体層を備え、
    該一導電型堆積半導体層は前記開口部で前記半導体基板表面に接触する一導電型バッファ領域と、前記ゲート絶縁膜上で前記一導電型バッファ領域に隣接する他導電型ベース領域と、該他導電型ベース領域内であって、前記一導電型バッファ領域とにより前記他導電型ベース領域の前記ゲート絶縁膜との接触表面を挟む位置に形成される一導電型エミッタ領域とを有し、
    前記一導電型バッファ領域上には層間絶縁膜を介して覆い、前記一導電型エミッタ領域と前記他導電型ベース領域表面とに接触するエミッタ電極を備えることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  16. 前記一導電型堆積半導体層は、前記一導電型半導体基板よりも高不純物濃度を有していることを特徴とする請求項15記載の半導体装置。
  17. 前記一導電型堆積半導体層が一導電型多結晶半導体層であることを特徴とする請求項15または16に記載の半導体装置。
  18. 前記一導電型堆積半導体層が一導電型単結晶半導体層であることを特徴とする請求項15または16に記載の半導体装置。
  19. 前記多結晶半導体ゲート電極領域と前記一導電型堆積半導体層とに挟まれる前記ゲート絶縁膜がゲート酸化膜と、該ゲート酸化膜の少なくとも一部に積層され、前記一導電型堆積半導体層に接するシリコン窒化膜とを含むことを特徴とする請求項17または18に記載の半導体装置。
  20. 前記シリコン窒化膜が、半導体基板表面と接することを特徴とする請求項19記載の半導体装置。
  21. 一導電型半導体基板表面にマスク用絶縁膜をマスクにトレンチを形成する第一工程、前記トレンチを含む前記半導体基板表面に基板絶縁膜形成後、前記トレンチの深さ以上にゲート電極領域を堆積し、該ゲート電極領域表面を、前記半導体基板表面の前記絶縁膜表面が露出するまで研摩して平坦化する第二工程、前記平坦化されたゲート電極領域表面にゲート絶縁膜を形成した後、前記マスク用絶縁膜の位置に積層された絶縁膜を除去して前記半導体基板表面を露出させる第三工程、前記露出された半導体基板表面から一導電型堆積半導体層を成長させて前記ゲート絶縁膜上を覆うように形成する第四工程、前記一導電型堆積半導体層が前記半導体基板の露出部と接触する領域を一導電型バッファ領域とし、前記一導電型堆積半導体層内で前記一導電型バッファ領域に隣接する他導電型のベース領域と、該他導電型のベース領域の反対側で隣接する一導電型エミッタ領域とを形成する第五工程、前記一導電型バッファ領域表面を層間絶縁膜を介して被覆すると共に、前記他導電型のベース領域と前記一導電型エミッタ領域とに接触するエミッタ電極を形成する第六工程を含むMOSゲート構造の形成工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  22. 前記一導電型堆積半導体層は、前記一導電型半導体基板よりも高不純物濃度に形成されることを特徴とする請求項21に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 前記一導電型堆積半導体層が一導電型多結晶半導体層であることを特徴とする請求項21または22に記載の半導体装置の製造方法。
  24. 前記一導電型堆積半導体層が一導電型単結晶半導体層であることを特徴とする請求項21または22に記載の半導体装置の製造方法。
  25. 前記一導電型半導体基板の表面と前記トレンチの側壁とのなす角度を90度以下に形成することを特徴とする請求項21乃至24のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  26. 一導電型半導体基板表面の所定の位置に研磨用基準絶縁膜を形成する第一工程、基板絶縁膜を被覆し、前記研磨用基準絶縁膜に囲まれた前記基板絶縁膜の中央部に開口部を設けて前記一導電型半導体基板表面を露出させる第二工程、一導電型堆積半導体層を前記研磨用基準絶縁膜の厚さ以上に堆積後、前記一導電型堆積半導体層を前記基準絶縁膜の厚さ以下に研磨する第三工程、研磨後の前記一導電型堆積半導体層の表面にゲート絶縁膜を形成する第四工程、前記一導電型堆積半導体層が前記半導体基板表面と接触する領域を一導電型バッファ領域とし、該一導電型バッファ領域上に前記ゲート絶縁膜を介して多結晶半導体ゲート電極領域を形成する第五工程、前記一導電型堆積半導体層内で前記一導電型バッファ領域に隣接する領域に他導電型ベース領域を形成し、該他導電型ベース領域に対して前記一導電型バッファ領域とは反対側で隣接する一導電型エミッタ領域をそれぞれ形成する第五工程、多結晶半導体ゲート電極領域を覆う層間絶縁膜を形成した後、該層間絶縁膜に前記他導電型のベース領域表面と前記一導電型エミッタ領域表面とに跨る開口部を形成し、エミッタ電極を形成する第六工程を含むMOSゲート構造の形成工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  27. 前記一導電型堆積半導体層は、前記一導電型半導体基板よりも高不純物濃度に形成することを特徴とする請求項26記載の半導体装置の製造方法。
  28. 前記一導電型堆積半導体層が一導電型多結晶半導体層であることを特徴とする請求項26または27に記載の半導体装置の製造方法。
  29. 前記一導電型堆積半導体層が一導電型単結晶半導体層であることを特徴とする請求項26または27に記載の半導体装置の製造方法。
  30. 一導電型半導体基板表面を覆う基板絶縁膜を形成する第一工程、該基板絶縁膜上にゲート電極領域の堆積後、ゲート電極領域を選択的に除去し前記基板絶縁膜を露出させる第二工程、ゲート絶縁膜の形成後、前記露出された基板絶縁膜を除去して半導体基板表面を露出させる第三工程、所定の厚さの基準絶縁膜を前記ゲート電極領域上に選択的に形成し、一導電型堆積半導体層を前記基準絶縁膜の厚さ以上に堆積後、前記基準絶縁膜の厚さを基準に前記一導電型堆積半導体層を研磨する第四工程と、前記一導電型堆積半導体層の、前記半導体基板表面と接触する領域を一導電型バッファ領域とし、前記一導電型堆積半導体層内で前記一導電型バッファ領域に隣接する他導電型のベース領域と、該他導電型のベース領域の反対側で隣接する該一導電型エミッタ領域とを形成する第五工程、前記一導電型バッファ領域を層間絶縁膜を介して被覆すると共に、前記他導電型のベース領域表面と前記一導電型エミッタ領域表面とに接触するエミッタ電極を形成する第六工程を含むMOSゲート構造の形成工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  31. 前記一導電型堆積半導体層は、前記一導電型半導体基板よりも高不純物濃度に形成することを特徴とする請求項30記載の半導体装置の製造方法。
  32. 前記一導電型堆積半導体層が一導電型多結晶半導体層であることを特徴とする請求項30または31に記載の半導体装置の製造方法。
  33. 前記一導電型堆積半導体層が一導電型単結晶半導体層であることを特徴とする請求項30または31に記載の半導体装置の製造方法。
  34. 一導電型半導体基板表面に、選択的に第一開口部を有するテラス絶縁膜を形成し、該第一開口部に前記テラス絶縁膜よりも薄い第一絶縁膜を形成する第一工程、多結晶半導体ゲート電極領域の堆積後、前記第一絶縁膜上の前記多結晶半導体ゲート電極領域を選択的に除去し第二開口部を形成する第二工程、ゲート絶縁膜の堆積後、前記第二開口部の底面の前記第一絶縁膜および前記ゲート絶縁膜を除去して前記半導体基板表面を露出させる第三工程、前記テラス絶縁膜上のゲート絶縁膜よりも高くなるように一導電型堆積半導体層を堆積後、前記テラス絶縁膜上のゲート絶縁膜表面の高さにまで前記一導電型堆積半導体層を研磨する第四工程、前記一導電型堆積半導体層の、前記一導電型半導体基板と接触する領域を一導電型バッファ領域とし、前記一導電型堆積半導体層内で前記一導電型バッファ領域に隣接する他導電型のベース領域と、該他導電型のベース領域に反対側で隣接する該一導電型エミッタ領域とを形成する第五工程、層間絶縁膜を堆積後、前記ベース領域とエミッタ領域とを露出するように前記層間絶縁膜に選択的に開口を形成し、前記ベース領域と前記エミッタ領域とに接触するエミッタ電極を形成する第六工程を含むMOSゲート構造の形成工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  35. 前記第三工程の終了後前記一導電型堆積半導体層を形成する前に、ゲート絶縁膜上の少なくとも一部にシリコン窒化膜を形成することを特徴とする請求項34記載の半導体装置の製造方法。
  36. 前記第三工程の終了後前記一導電型堆積半導体層を形成する前に、全面にシリコン窒化膜を形成後、異方性エッチングを行うことを特徴とする請求項34記載の半導体装置の製造方法。
  37. 前記一導電型堆積半導体層は、前記一導電型半導体基板よりも高不純物濃度に形成することを特徴とする請求項34乃至36のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  38. 前記一導電型堆積半導体層が一導電型多結晶半導体層であることを特徴とする請求項34乃至37のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  39. 前記一導電型堆積半導体層が一導電型単結晶半導体層であることを特徴とする請求項34乃至37のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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