JP2010529685A - アンチヒューズメモリセル - Google Patents

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Abstract

可変厚ゲート酸化物を有するアンチヒューズメモリセル。該可変厚ゲート酸化物は厚型ゲート酸化物部分および薄型ゲート酸化物部分を有し、該厚型ゲート酸化物部分は、プロセス技術の最小特徴サイズ未満の少なくとも1つの寸法を有する。該薄型ゲート酸化物は矩形または三角形とすることができる。該アンチヒューズトランジスタは、該アンチヒューズトランジスタの該可変厚ゲート酸化物の該厚型ゲート酸化物に略等しい厚さのゲート酸化物を具備するアクセストランジスタを有する2トランジスタメモリセルにおいて使用可能である。
【選択図】 図10

Description

関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2005年5月6日に出願されたPCT国際出願番号CA2005/000701号であり、かつ2004年5月6日に出願された米国仮特許出願第60/568,315号の優先権を請求するものである、2005年10月21日に出願された米国特許出願第10/553,873号の一部継続出願であり、この内容はその全体が参照により本明細書に組み入れられる。
[0002]本発明は概して不揮発性メモリに関する。より詳細には、本発明は、アンチヒューズメモリセル構造に関する。
[0003]過去30年以上にわたり、アンチヒューズ技術は、多くの発明者、IC設計者および製造者の注目を集めてきた。アンチヒューズは、導電状態に変更可能な構造、つまり言い換えると、非導電性から導電性に状態を変化させる電子デバイスである。同等に、バイナリ状態は、プログラミング電圧や電流などの電気ストレスに応答して高抵抗または低抵抗のいずれか一方でありうる。マイクロエレクトロニクス業界においてアンチヒューズを開発および適用するための多くの試みがなされてきたが、今までで最も成功したアンチヒューズ用途は、Actel and Quicklogicで製造されたFGPAデバイスと、MicronのDRAMデバイスで使用されている冗長性またはオプションプログラミングに見られる。
[0004]アンチヒューズ開発の進行度の概要は、発行済みの米国特許出願で証明されている。
[0005]アンチヒューズ技術開発は米国特許第3,423,646号に説明されており、当該米国特許は、薄型誘電体(酸化アルミニウム)からなる水平および垂直導体のアレイとして導体間に、当該導体の交点に構築された薄膜フォーマブルダイオードPROMについて開示している。このようなNVMメモリは交点のうちのいくつかにおいて誘電体の穿孔を介してプログラミングされた。フォーマブルダイオードは、十分な大きさおよび期間の電圧が交点に印加されて、タイムデバイスがトネリングダイオードとして作用する酸化アルミニウム中間層の形成をもたらすまでオープン回路として作用する。
[0006]米国特許第3,634,929号はインターメタル半導体アンチヒューズアレイについて開示しており、2つの(Al)導体を利用する薄型誘電体コンデンサ(AlO2、SiO2またはSi3N4)からなるアンチヒューズの構造は半導体ダイオードの上に配置され、かつこれに接続されている。
[0007]MOSコンデンサおよびMOSスイッチング要素を使用するプログラマブル誘電体ROMメモリ構造は米国特許第4,322,822号(McPherson)に示されていた。このセルは、埋め込みコンタクトを使用するMOSトランジスタにゲートを接続している標準の基板コンデンサ上ゲート酸化物として形成された。MOSスイッチよりもアンチヒューズコンデンサに対するほうが小さくなければならない酸化物破壊電圧を低下させるために、コンデンサエリアにおけるV型溝が提案された。コンデンサはポリゲートと接地p型基板との間に形成されるため、破壊電圧は、アクセストランジスタを介してコンデンサに印加されるべきであった。アクセストランジスタのゲート/ドレインおよびゲート/ソースエッジは、チャネルエリアのゲート酸化物よりもかなり厚い第2の電界酸化物に配置されており、これはゲート/S−D破壊電圧を大きく改良した。
[0008]米国特許第4,507,757号(McElroy)は、アバランシェ接合破壊によってゲート酸化物破壊電圧を低下させるための方法を提案した。オリジナルなMcElroyの考えは、アバランシェ破壊を局所的に誘導するためにゲートダイオードを使用することを伴うが、これは、電子トネリングの向上によって誘電体の破壊電圧を低下させ、アンチヒューズ技術に、他の、おそらくはより重要な要素を実際に導入または具現化した。つまり(a)デュアルゲート酸化物アンチヒューズ:アンチヒューズ誘電体より厚型のアクセストランジスタゲート酸化物。McElroyのデュアルゲート酸化物のプロセスステップは、初期ゲート酸化、より厚型のゲート酸化物用のエッチングエリア、および後続のゲート酸化である。この手順は現在、「I/O」および「1T」デバイス用の標準CMOS技術で使用されている。(b)アクセストランジスタがアンチヒューズ拡散(ドレイン)ノードに接続し、かつ全アンチヒューズゲートがまとめて接続される「共通ゲート」(平面DRAM状)アンチヒューズ接続。これはMcPhersonの配列とは反対であり、埋め込みコンタクトが排除されているためにかなり密度の高いセルをもたらす。(c)共通アンチヒューズゲートと外部接地間の制限抵抗。(d)2端末のアンチヒューズMOSデバイス(ハーフトランジスタ):McElroyは、アンチヒューズコンデンサDおよびGに必要なのは2つの端末のみであると結論付けた。ソースは、アンチヒューズプログラミングまたは動作には実際に必要ではなく、アクティブエリアから完全に分離可能である。バルク接続は、アバランシェ破壊を除いて何らの役割も有していない。そのためソースの役割はアバランシェ破壊からキャリアを収集することに制限され、局所的な基板電位は、D、BおよびSで形成された寄生n−p−nデバイスのエミッタをフォワードバイアスするために増大するはずである。
[0009]1985年になって初めて、米国特許第4,543,594号(Mohsen)は、冗長性修復に適したアンチヒューズ設計を提案した。このような用途はPROMよりもかなり低い密度ですむため、電圧を実際にアクセストランジスタを通過させることなく、酸化物を破壊するのに必要な外部高電圧を供給することがより容易であった。Mohsenのアンチヒューズ構造は、ドープ領域にわたって薄型酸化物(50−150AのSiO2)多結晶シリコンコンデンサからなっていた。Mohsenは、基板からのシリコン、または多結晶シリコン電極が使用されている電極からのシリコンが絶縁層のピンホールに溶け込み導体を提供すると考えており、彼のテストデータは、酸化層がおよそ100Aの厚さであり、かつ10〜500umの面積を有している場合、12〜16ボルトの電圧で溶解が生じることを示していた。この溶解をもたらすのに必要な電流はコンデンサエリアの0.1uA/um未満であり、得られる溶解リンクはおよそ0.5〜2Kオームの抵抗を有している。一度溶解されたリンクは、オープンヒューズに加熱される前は、およそ1秒間、室温で最大100ミリアンプの電流に対処可能である。電子移動による摩耗を考慮すると、一度溶解されたリンクの予想摩耗寿命は3E8時間より実質的に長い。
[0010]電流ストレス下でのアンチヒューズ自己加熱の可能性は、一定のヒューズストレスが必要とされたPROM、PLDおよびFPGAなどのエリアでのこの技術の適用に対する主要な障害と思われた。アンチヒューズ加熱に関する問題はのちに、米国特許第4,823,181号においてActelのMohsenらによって解決された。Actelは、二酸化シリコンではなくONO構造を使用することによって確実なプログラマブル低インピーダンスアンチヒューズ要素を具現化する方法を教示している。Actelの方法は、誘電体破壊後にオーミックコンタクトを必要とした。これは、重ドープ拡散を使用するか、または2つの金属電極(またはシリサイド層)間にONO誘電体を置くかのいずれかによって達成された。ヒ素ドープ底部拡散電極の必要性は米国特許第4,899,205号において後に訂正され、この場合、上部ポリまたは底部拡散のいずれかが高ドープされることが許容されていた。
[0011]米国特許第5,019,878号は、ドレインがシリサイド化されていれば、ドレインからソースにわたる10〜15ボルトの範囲のプログラミング電圧の印加は確実にチャネル領域全体に溶解フィラメントを形成することを教示していた。ゲート電圧は、特定のトランジスタを制御して溶解させるように印加されてもよい。IBMは、米国特許第5,672,994号でチャネルアンチヒューズを提案することによって類似の効果を発見した。IBMは、0.5um技術では、NMOSトランジスタのBVDSSは6.5V程度ではなく、S−Dパンチスルーが生じると、ソースとドレインの間に数キロオームの漏洩をもたらす永続的ダメージを発生させることを発見した。
[0012]Micronへの米国特許第5,241,496号および同第5,110,754号は、DRAMセルベースアンチヒューズ(トレンチおよびスタック)について開示していた。1996年、Micronは、米国特許第5,742,555号において、アンチヒューズとしてウェル/ゲートコンデンサを導入した。米国特許第6,087,707号は、多結晶シリコンエッチングと関連した切取り欠陥を排除する方法としてNウェル結合アンチヒューズを提案した。米国特許出願第2002/0027,822号は類似のアンチヒューズ構造を提案したが、ドレイン電極としてNウェルを使用する非対称(「アンバランス」)高電圧アクセストランジスタを生成するためにn+領域は除去されている。
[0013]米国特許第6,515,344号は、2つの反対タイプの拡散領域間に最小サイズのゲートを使用して具現化された、ある範囲のP+/N+アンチヒューズ構成を提案した。
[0014]米国特許は、標準のディープNウェルプロセスを使用して分離Pウェルに構築されたNMOSアンチヒューズを提案した。ディープNウェルベースアンチヒューズの別の変形例が米国特許第6,611,040号に開示されている。
[0015]米国特許出願第2002,0074,616号および同第2004,0023,440号は、他のディープNウェルアンチヒューズを開示している。これらのアンチヒューズは、Fowler Nordheim電流ではなくダイレクトトネリング電流を特徴づけるコンデンサからなる。これらの用途は、アンチヒューズ性能が概して、より厚型のゲート酸化物コンデンサ(0.13umプロセスのトランジスタに典型的な、およそ20A)について改良される点を確認している。
[0016]米国特許第6,580,145号は、デュアルゲート酸化物を利用する従来のアンチヒューズ構造の新バージョンを開示しており、より厚型のゲート酸化物は、NMOS(またはPMOS)アクセストランジスタに使用され、より薄型のゲート酸化物はコンデンサに使用される。Nウェル(またはPウェル)は、アンチヒューズコンデンサの底部プレートとして使用される。
[0017]トランジスタのS−GおよびD−G誘電領域を個別に破壊することによってゲートを介するソースドレインショートを発生させるという考えは米国特許第6,597,234号に開示されている。
[0018]米国特許出願第2004,0004,269号は、さらなる注入(ダイオード)によるチャネルのもとでより薄型のゲート酸化物および重ドープによって劣化されている、コンデンサのゲートにゲートを接続させているMOSトランジスタから構築されたアンチヒューズを開示した。破壊電圧はコンデンサの底部プレートに印加される。
[0019]米国特許第6,667,602号(Peng)において、Pengは、コンデンサに接続し、かつワードラインに平行な「行プログラムライン」を導入することによって、従来の平面DRAM状アンチヒューズアレイを改良することを試みている。行プログラムラインは、復号化されると、高プログラミング電圧へのアクセストランジスタの暴露を最小化することができ、このことは、プログラミング済みセルによって生じることもある。PengおよびFongはさらに、プログラミング電流を制御する可変電圧を追加することによって米国特許第6,671,040号におけるアレイを改良し、このアレイは、ゲート酸化物破壊の程度を制御することによって、マルチレベルまたはアナログ記憶用途を可能にすることができると言われる。
[0020]最近では、米国特許出願第2003/0202376号(Peng)は、単トランジスタ構造を使用するメモリアレイを示している。提案されているメモリセルにおいて、Pengは規定のNMOSトランジスタからLDD拡散を排除する。クロスポイントアレイ構造は、垂直ポリゲートストライプと交差する水平アクティブエリア(S/D)ストライプから成る。ドレインコンタクトは隣接セル間で共有され、水平ワードラインに接続されている。ソース領域もまた共有され浮遊状態のままにされる。Pengは、LDD拡散が省略されると、ゲート酸化物破壊場所はドレインエリアから十分に離れており、D−G(ドレイン−ゲート)ショートではなくローカルN+領域が生成されることになると想定している。このような領域が生成されると、プログラミング済みセルは、ゲートをポジティブバイアスし、かつドレイン電流へのゲートを検知することによって検出される。G−DまたはS−D(ソース−ドレイン)ショートの可能性を小さくするために、Pengは、ゲート側壁酸化プロセスの修正によってG−DおよびS_D縁部のゲート酸化物の厚さを増大させることを提案している。Pengのアレイは、ソース領域およびドレイン領域の両方が、メモリセルと、トランジスタドレイン領域に結合されている行ワードラインと、トランジスタゲートから形成されている列ビットラインとに存在することを必要としている。このようなまれな接続はPengのプログラミングおよび読み取り方法に極めて固有のものであるはずであり、プログラミングされる1つを除いてすべてのドレインラインに、復号化された高電圧(1.8Vプロセスにおいて8V)が印加される必要がある。復号化された高電圧(8V)は、プログラミングされる列のゲートに印加されるのに対して、他のゲートは3.3Vに保たれる。
[0021]Pengはクロスポイントメモリアーキテクチャを達成しているが、彼のアレイはCMOSプロセス修正(LDD排除、縁部におけるより厚型のゲート酸化物)を必要としており、また以下の欠点を有している。(a)すべての行デコーダ、列デコーダセンス増幅器は広範囲の電圧、8V/3.3V/0Vまたは8V/1.8V/0Vをスイッチングしなければならない。(b)プログラム動作時に、3.3Vの列ドライバは、プログラミング済みセルを介して8Vの行ドライバまたは0Vのドライバに効果的にショートされる。これはアレイサイズに多くの制約を課し、ドライバサイズに影響し、またプログラミングの信頼性および有効性に影響を与える。(c)各プログラム動作は、(プログラミング済み行を除く)全アレイアクティブエリアが8Vでバイアスされることを要する。これは大きなN++接合漏洩電流につながり、そして再度アレイサイズを制限する。(d)ゲート酸化物の破壊スポットはドレインエリアから十分に離れた場所にあると想定されているため、パンチスルーは8Vバイアスでは生じていない。同時に、トランジスタは1.8Vで正確に動作するはずであり、チャネルエリアをバイアスし、これに接続する。これは、かなりのプロセス修正なしでは達成不可能である。(e)Pengは、LDDがない場合、ゲート酸化物はソースまたはドレイン縁部で破壊しないと想定している。しかしながら、当業界では、S/D縁部は、鋭い縁部周辺の欠陥および電界集中ゆえに、酸化物破壊が最も生じやすい場所であることが知られている。
[0022]Pengは、米国特許出願第2003/0206467号において、高電圧スイッチングの問題の一部の解決を試みている。ワードラインおよびビットラインにおける高ブロッキング電圧は次に「浮遊」ワードラインおよびビットラインと置換されて、チャネルからソースおよびドレイン領域までの距離に対する制約は変更されている。浮遊ワードラインおよびビットラインは、高電圧スイッチングによって問題を緩和することができるが、上述の根本的な問題は全く解決していない。さらに、スイッチング済みラインと浮遊ライン間の重大な結合問題をもたらす。
[0023]今日、アンチヒューズ開発は、3次元薄膜構造および特殊インターメタル材料に集中している。これらのアンチヒューズ技術のすべてが、標準CMOSプロセスでは使用不可能な追加処理ステップを必要としており、通常のVLSIおよびASIC設計におけるアンチヒューズ用途を禁じていて、この場合プログラマビリティは、絶えず縮小するデバイス寿命およびコンスタントに上昇するチップ開発コストに伴う問題を克服する助けとなる。したがって、標準CMOSプロセスを利用する確実なアンチヒューズ構造に対する明らかなニーズが産業界に存在する。
[0024]従来技術のアンチヒューズセルおよびアレイのすべては、特殊処理ステップを要するか、MOSスイッチング要素の高電圧暴露に悩まされるかのいずれかであり、製造可能性および信頼性の問題につながる。これらはまた、Pengの単トランジスタセルを除いて、低密度メモリ用途に制限され、これはまた極めて不確実な製造可能性を有する。
[0025]したがって、追加の処理ステップなしで、標準CMOS技術における具現化に適した簡素かつ確実で高密度のアンチヒューズアレイアーキテクチャを提供することが望ましい。
[0026]本発明の目的は、多結晶シリコンゲートと基板のアクティブエリア間に形成された可変厚ゲート酸化物の薄型ゲート酸化物エリアを最小化することによって信頼性の高いアンチヒューズメモリセルを提供することによって、先行のアンチヒューズアレイの少なくとも1つの欠点を除去または緩和することである。
[0027]第1の態様では、本発明は、基板上に形成されたアンチヒューズトランジスタを提供する。該アンチヒューズトランジスタは、多結晶シリコンゲートと、拡散領域と、電界酸化物領域と、可変厚ゲート酸化物とを含む。該多結晶シリコンゲートは、チャネル長を有するチャネル領域に形成される。該拡散領域は、該チャネル領域の第1の端部に近接している。該電界酸化物領域は該チャネル領域の第2の端部に近接している。該可変厚ゲート酸化物は該多結晶シリコンゲートと該基板間に形成される。該可変厚ゲート酸化物は、第1の厚型ゲート酸化物セグメントと、第2の厚型ゲート酸化物セグメントと、薄型ゲート酸化物部分とを有する。該第1の厚型ゲート酸化物セグメントは該チャネル領域の該第1の端部から該チャネル長の第1の所定距離の位置まで延びている。該第2の厚型ゲート酸化物セグメントは該第1の厚型ゲート酸化物セグメントに隣接しており、該チャネル領域の該第1の端部から該チャネル長の第2の所定距離の位置まで延びている。該第1の厚型ゲート酸化物セグメントおよび該第2のゲート酸化物セグメントは該チャネル領域をカバーするようにサイズ設定されている。該薄型ゲート酸化物部分は該第2の所定距離の位置から該チャネル領域の該第2の端部まで延びている。
[0028]本態様の実施形態によると、該第2の厚型ゲート酸化物セグメントは、該第1の厚型ゲート酸化物セグメントに隣接する、形状が三角形の第3のゲート酸化物セグメントを含んでおり、該第2の所定距離の位置は、該第3のゲート酸化物セグメントの対角縁部によって定義されている。別の実施形態では、該第1の所定距離の位置は該チャネル領域の該第1の端部と該チャネル領域の該第2の端部間であり、該第2の所定距離の位置は該第1の所定距離の位置と該チャネル領域の該第1の端部間である。さらに、該第1の所定距離の位置は、該チャネル領域の該第2の端部に対応可能であり、該第2の所定距離の位置は該第1の所定距離の位置と該チャネル領域の該第1の端部間である。
[0029]本態様のさらに別の実施形態では、該チャネル領域は、該チャネル領域の該第1の端部および該第2の端部間の可変幅を有する。一実施形態では、該アンチヒューズトランジスタはさらに、第2のチャネル領域を定義するために該第1の拡散領域から間隔をあけられている第2の拡散領域と、該第2のチャネル領域上の第2の多結晶シリコンゲートと、該多結晶シリコンゲートと該第2のチャネル領域間の厚型ゲート酸化物とを含んでおり、該厚型ゲート酸化物は、該第1の厚型ゲート酸化物セグメントと同一の厚さを有している。本実施形態では、該第1の厚型ゲート酸化物セグメントは、該チャネル領域の該第1の端部から第3の所定距離の位置まで延びる第1のサブセグメントと、該チャネルの該第1の端部から該第1の所定距離の位置まで延びる第2のサブセグメントとを含む。該第3の所定距離の位置は該チャネル領域の該第1の端部と該第1の所定距離の位置の間でありうる。本実施形態のさらなる態様によると、該第1の所定距離の位置および該第2の所定距離の位置は同一である。該第2の厚型ゲート酸化物セグメントは、該チャネル領域の該第1の端部から第4の所定距離の位置まで延びる第3のサブセグメントと、該チャネルの該第1の端部から該第2の所定距離の位置まで延びる第4のサブセグメントとを含んでいる。該第4の所定距離の位置は該チャネル領域の該第1の端部と該第2の所定距離の位置の間である。該第1の所定距離の位置は該第2の所定距離の位置と同じでもよく、あるいは該第3の所定距離の位置および該第2の所定距離の位置は同じでもよく、あるいは該第2の所定距離の位置は該第1の所定距離の位置と該第4の所定距離の位置の間であってもよい。
[0030]本態様のさらなる実施形態では、該第2の厚型ゲート酸化物セグメントは、該チャネル領域の該第1の端部から第3の所定距離の位置まで延びる第1のサブセグメントと、該チャネルの該第1の端部から該第2の所定距離の位置まで延びる第2のサブセグメントとを含んでおり、該第3の所定距離の位置は該チャネル領域の該第1の端部と該第2の所定距離の位置の間である。該第2のサブセグメントは、該第1の厚型ゲート酸化物セグメントに隣接した、形状が三角形の第3のゲート酸化物セグメントを含み、該第2の所定距離の位置は該第3のゲート酸化物セグメントの対角縁部によって定義される。
[0031]さらに別の実施形態では、該薄型ゲート酸化物部分は、プロセス技術の最小特徴サイズ未満の少なくとも1つの寸法を有する。別の実施形態では、該アンチヒューズトランジスタはさらに、第2のチャネル領域を定義するために該第1の拡散領域から間隔をあけられている第2の拡散領域と、該第2のチャネル領域上の第2の多結晶シリコンゲートと、該多結晶シリコンゲートと該第2のチャネル領域間の厚型ゲート酸化物とを含む。該厚型ゲート酸化物は、該第1の厚型ゲート酸化物セグメントと等しい厚さを有する。本実施形態では、該第2の拡散領域は可変幅を有しており、該チャネル領域は、該第2の拡散領域の狭い部分に対応する第1の幅と、該第2の拡散領域の広い部分に対応する第2の幅とを有する。
[0032]第2の態様では、本発明は、基板上に形成された不揮発性メモリセルを提供する。該不揮発性メモリセルは、アンチヒューズトランジスタとアクセストランジスタとを含む。該アンチヒューズトランジスタは、可変厚ゲート酸化物上に第1の多結晶シリコンゲートを有しており、該可変厚ゲート酸化物は厚型ゲート酸化物部分と薄型ゲート酸化物部分とを有する。該アクセストランジスタは、固定厚ゲート酸化物上に第2の多結晶シリコンゲートを有しており、該固定厚ゲート酸化物および該厚型ゲート酸化物部分は厚さが実質的に等しい。本態様の実施形態によると、該厚型ゲート酸化物部分は、第1の厚型ゲート酸化物セグメントと、第2の厚型ゲート酸化物セグメントと、薄型ゲート酸化物部分とを含む。該第1の厚型ゲート酸化物セグメントはチャネル領域の第1の端部から該チャネル領域の第2の端部に延び、該第1の厚型ゲート酸化物セグメントは、該チャネル幅未満の第1の幅を有する。該第2の厚型ゲート酸化物セグメントは該第1の厚型ゲート酸化物セグメントに隣接しており、これは、該チャネル領域の該第1の端部から該チャネル長の所定距離の位置まで延びる。該第2の厚型ゲート酸化物セグメントは、該チャネル幅と該第1の幅の差に略等しい第2の幅を有する。該薄型ゲート酸化物部分は該所定距離の位置から該チャネル領域の該第2の端部まで延びる。本実施形態では、該不揮発性メモリセルはさらに、該第1の厚型ゲート酸化物セグメントおよび該第2の厚型ゲート酸化物セグメントに隣接する、形状が三角形の第3のゲート酸化物セグメントを含む。
[0033]第3の態様では、本発明は、基板上に形成されたアンチヒューズトランジスタを提供する。該アンチヒューズトランジスタは、チャネル領域、拡散領域、電界酸化物領域および可変厚ゲート酸化物の上に多結晶シリコンゲートを有する。該多結晶シリコンゲートは、チャネル長およびチャネル幅を有する該チャネル領域上に形成されている。該拡散領域は該チャネル領域の第1の端部に近接しており、該電界酸化物領域は該チャネル領域の第2の端部に近接している。該可変厚ゲート酸化物は該多結晶シリコンゲートと該基板間に形成されており、厚型ゲート酸化物部分と薄型ゲート酸化物部分とを有する。該薄型ゲート酸化物部分は、プロセス技術の最小特徴サイズ未満の寸法を有する。
[0034]本態様の実施形態によると、該薄型ゲート酸化物部分は形状が矩形であるため、該矩形の第1の辺および第2の辺は該厚型ゲート酸化物部分によって境界設定されており、該矩形の第3の辺および第4の辺は該チャネル領域によって境界設定されている。代替的に、該薄型ゲート酸化物部分は形状が三角形であるため、該三角形の第1の辺および第2の辺は該チャネル領域によって境界設定されており、該三角形の対角辺は該厚型ゲート酸化物部分によって境界設定されている。
[0035]第4の態様では、本発明は、多結晶シリコンゲートの下に厚型ゲート酸化物エリアおよび薄型ゲート酸化物エリアを有するアンチヒューズトランジスタを形成するための方法を提供する。該方法は、a)該アンチヒューズトランジスタのアクティブエリアに中間酸化物を成長させるステップと、b)ソース/ドレイン注入定義マスク以上のグレードを有する酸化物定義マスクによって定義されている該アクティブエリアの面積から該中間酸化物を除去するステップと、c)該酸化物定義マスクによって定義されている該エリアに薄型酸化物を成長させるステップとを含む。本態様の実施形態では、該酸化物定義マスクは、拡散注入マスクに対応するグレードを有しており、該酸化物定義マスクは、該エリアを定義するために該多結晶シリコンゲートの下にあるアクティブエリアコーナーに重複する開口を含む。該開口は、形状が矩形であってもよく、また、少なくとも2つの異なるアンチヒューズトランジスタに対応するアクティブエリアコーナーに各コーナーを重複させるように寸法設定されてもよい。
[0036]本態様のさらなる実施形態では、該酸化物定義マスクは、該エリアを定義するために、該多結晶シリコンゲートの下のアクティブエリアコーナーに重複する該多結晶シリコンゲートに対して角度をつけられた縁部を有する開口を含む。該開口は、少なくとも2つの異なるアンチヒューズトランジスタに対応するアクティブエリアコーナーに各縁部を重複させるように寸法設定されたダイアモンド形状を含むことができる。代替的に、該酸化物定義マスクは、該エリアを定義するために、該多結晶シリコンゲートの下の該アクティブエリアに重複する縁部を有する矩形を含むことができ、該エリアは、該アクティブエリアの幅に対応する幅を有する。
[0037]本態様の実施形態によると、該除去ステップは、最大の精度許容範囲を使用して該酸化物定義マスクを整列マシーンに整列させる工程を含み、該薄型酸化物を成長させるステップは、該厚型ゲート酸化物エリアを形成するために該中間酸化物上に該薄型酸化物を成長させる工程を含むことができる。ここで、該薄型酸化物を成長させる工程は、アンチヒューズトランジスタに隣接するアクセストランジスタにゲート酸化物を形成するために、該中間酸化物上に該薄型酸化物を成長させることを含む。
[0038]本発明の他の態様および特徴は、添付の図面と関連した本発明の具体的実施形態に関する以下の説明を読めば、当業者には明らかになるであろう。
[0039]次に本発明の実施形態を、添付の図面を参照して単に例証として説明する。
DRAMタイプアンチヒューズセルの回路図である。 図1のDRAMタイプアンチヒューズセルの平面レイアウトである。 ラインx−xに沿った、図2のDRAMタイプアンチヒューズセルの断面図である。 本発明の実施形態にしたがったアンチヒューズトランジスタの断面図である。 図4のアンチヒューズトランジスタの平面レイアウトである。 代替OD2マスク構成を示す、図4のアンチヒューズトランジスタの平面レイアウトである。 本発明のアンチヒューズトランジスタの可変厚ゲート酸化物を形成するための方法のフローチャートである。 図6のフローチャートのステップにしたがった可変厚ゲート酸化物の形成を図示している。 図6のフローチャートのステップにしたがった可変厚ゲート酸化物の形成を図示している。 図6のフローチャートのステップにしたがった可変厚ゲート酸化物の形成を図示している。 図8aは本発明の実施形態にしたがったアンチヒューズトランジスタの平面レイアウトであり、図8bは、ラインA−Aに沿った、図8aのアンチヒューズトランジスタの断面図である。 図8aのアンチヒューズトランジスタの拡大平面レイアウトである。 本発明の実施形態にしたがった、図8aのアンチヒューズトランジスタを使用するメモリアレイの平面レイアウトである。 本発明の別の実施形態にしたがったアンチヒューズトランジスタの拡大平面レイアウトである。 本発明の実施形態にしたがった、図11のアンチヒューズトランジスタを使用するメモリアレイの平面レイアウトである。 図13aは本発明の実施形態にしたがった2トランジスタアンチヒューズメモリセルの平面レイアウトであり、図13bはラインB−Bに沿った、図13aの2トランジスタアンチヒューズメモリセルの断面図である。 本発明の実施形態にしたがった、図13aおよび13bの2トランジスタアンチヒューズメモリセルを使用するメモリアレイの平面レイアウトである。 本発明の代替実施形態にしたがった2トランジスタアンチヒューズメモリセルを使用するメモリアレイの平面レイアウトである。 本発明の実施形態にしたがった代替アンチヒューズメモリセルの平面レイアウトである。 本発明の実施形態にしたがった代替アンチヒューズメモリセルの平面レイアウトである。 本発明の実施形態にしたがった代替アンチヒューズメモリセルの平面レイアウトである。 本発明の実施形態にしたがった代替アンチヒューズメモリセルの平面レイアウトである。 本発明の実施形態にしたがった代替アンチヒューズメモリセルの平面レイアウトである。 本発明の実施形態にしたがった代替2トランジスタアンチヒューズメモリセルの平面レイアウトである。 本発明の実施形態にしたがった代替2トランジスタアンチヒューズメモリセルの平面レイアウトである。 本発明の実施形態にしたがった代替2トランジスタアンチヒューズメモリセルの平面レイアウトである。 本発明の実施形態にしたがった代替2トランジスタアンチヒューズメモリセルの平面レイアウトである。
[0040]概して述べるならば、本発明は、不揮発性のワンタイムプログラマブル(OTP)メモリアレイ用途に用いられることが可能な可変厚ゲート酸化物アンチヒューズトランジスタデバイスを提供する。アンチヒューズトランジスタは標準CMOS技術によって製造可能であり、またソース拡散、ゲート酸化物および多結晶シリコンゲートを有する標準トランジスタ要素として構成される。多結晶シリコンゲートの下の可変ゲート酸化物は厚型ゲート酸化物領域および薄型ゲート酸化物領域からなり、この場合薄型ゲート酸化物領域は局所破壊電圧ゾーンとして作用する。多結晶シリコンゲートとチャネル領域間の導電チャネルは、プログラミング動作時に局所破壊電圧ゾーンに形成可能である。メモリアレイ用途では、多結晶シリコンゲートに印加されているワードラインリード電流は、アンチヒューズトランジスタのチャネルを介して、ソース拡散に接続されているビットラインで検知可能である。より具体的には、本発明は、OTPメモリに適したアンチヒューズセルとしてスプリットチャネルMOS構造を利用するための効果的な方法を提供する。
[0041]以下の説明では、用語MOSはFETまたはMISトランジスタ、ハーフトランジスタあるいはコンデンサ構造のいずれかを示すために使用されている。実施形態についての説明を簡潔にするために、これ以降のゲート酸化物に対する参照は、誘電材料、酸化物、または酸化物および誘電材料の組み合わせを含むものとして理解されるべきである。
[0042]上述のように、記憶コンデンサとしてではなくアンチヒューズとして平面コンデンサを使用するDRAMタイプメモリアレイが、米国特許第6,667,902号に示されているように既知である。図1は、このようなメモリセルの回路図であり、図2および3は、図1の既知のアンチヒューズメモリセルの平面図および断面図をそれぞれ示している。図1のメモリセルは、ビットラインBLをアンチヒューズデバイス12の底部プレートに結合させるためのパス、つまりアクセストランジスタ10を含む。ワードラインWLはアクセストランジスタ10のゲートに結合されてオンになり、またセルプレート電圧Vcpは、アンチヒューズデバイス12をプログラミングするためにアンチヒューズデバイス12の上部プレートに結合される。
[0043]図2および3から、アクセストランジスタ10およびアンチヒューズデバイス12のレイアウトは非常に単純かつ簡潔であることが分かる。アクセストランジスタ10のゲート14およびアンチヒューズデバイス12の上部プレート16は、アクティブエリア18全体に延びる同一層の多結晶シリコンで構成されている。各多結晶シリコン層の下のアクティブエリア18において、多結晶シリコンをアクティブエリアから下方に電気的に分離するために、ゲート誘電体としても知られている薄型ゲート酸化物20が形成されている。拡散領域22および24がゲート14のいずれかの側にあり、この場合、拡散領域24はビットラインに結合されている。図示されていないが、当業者は、側壁スペーサ形成、軽ドープ拡散(LDD)、拡散およびゲートシリサイド化などの標準CMOS処理が適用可能であることを理解するであろう。従来の単トランジスタおよびコンデンサセル構成は広く使用されているが、トランジスタオンリーアンチヒューズセルはさらに、高密度用途について取得可能な半導体アレイエリア節約ゆえに望ましい。このようなトランジスタオンリーアンチヒューズは、低コストCMOSプロセスによる製造が簡単である一方で、確実であるに違いない。
[0044]本発明の実施形態によると、図4は、任意の標準CMOSプロセスで製造可能なアンチヒューズトランジスタの断面図を示している。ここに示されている例では、アンチヒューズトランジスタは、単純な厚型ゲート酸化物または、浮遊拡散端末を1つ具備する入力/出力MOSトランジスタとほぼ同一である。スプリットチャネルコンデンサまたはハーフトランジスタとも称される、開示されているアンチヒューズトランジスタは、多結晶シリコンゲートと基板間のヒューズリンクがデバイスの特定領域に予想通りに局所化されるように、確実にプログラミング可能である。図4の断面図は、ここに示されている実施形態ではpチャネルデバイスであるデバイスのチャネル長に沿ったものである。当業者は、本発明がnチャネルデバイスとして具現化可能であることを理解するであろう。
[0045]アンチヒューズトランジスタ100は、基板チャネル領域104上に形成された可変厚ゲート酸化物102と、多結晶シリコンゲート106と、側壁スペーサ108と、電界酸化物領域109と、拡散領域110と、拡散領域110におけるLDD領域114とを含む。ビットラインコンタクト116が、拡散領域110と電気的に接触しているものとして示されている。可変厚ゲート酸化物102は、チャネル長の一部が厚型ゲート酸化物によってカバーされ、かつチャネル長の残りの部分が薄型ゲート酸化物によってカバーされるように、厚型酸化物および薄型ゲート酸化物からなる。概して、薄型ゲート酸化物は、酸化物破壊が生じうる領域である。拡散領域110に面する厚型ゲート酸化物の縁部は、他方では、ゲート酸化物破壊が防止され、かつゲート106と拡散領域110間の電流がプログラミング済みアンチヒューズトランジスタに流れるアクセス縁部を定義する。厚型酸化物部分がチャネル領域に延びる距離はマスクグレードに左右されるのに対して、厚型酸化物部分は好ましくは、少なくとも同一チップに形成されている高電圧トランジスタの最小長さと同じに形成される。
[0046]好ましい実施形態では、拡散領域110は、ビットラインコンタクト116を介するビットラインまたは、多結晶シリコンゲート106からの電流を検知する他のラインに接続されており、プログラミングまたは電圧や電流を収容するようにドープ可能である。この拡散領域110は、可変厚ゲート酸化物102の厚型酸化物部分に近接して形成される。高電圧ダメージや電流漏洩からアンチヒューズトランジスタ100の縁部をさらに保護するために、サリサイド保護酸化物としても知られている抵抗保護酸化物(RPO)が、側壁スペーサ108の縁部から金属粒子をさらに離すために、製造プロセス時に導入可能である。RPOは好ましくは、拡散領域110の一部および多結晶シリコンゲート106の一部のみがサリサイド化されるのを防止するために、サリサイド化プロセス時に使用される。
[0047]サリサイド化トランジスタはより大きな漏洩、したがってより小さな破壊電圧を有することが知られている。したがって、非サリサイド化拡散領域110を有することが漏洩を削減することになる。拡散領域110は、低電圧トランジスタまたは高電圧トランジスタ、あるいは同一または異なる拡散プロファイルをもたらすこれら2つの組み合わせについてドープ可能である。
[0048]アンチヒューズトランジスタ100の簡略化された平面図が図5aに示されている。ビットラインコンタクト116は、図4の対応する断面図に対してこの平面図を配向するための視覚参照ポイントとして使用可能である。アクティブエリア118は、チャネル領域104および拡散領域110が形成されているデバイスの領域であり、これは製造プロセス時にODマスクによって定義される。破線アウトライン120は、厚型ゲート酸化物が製造プロセス時にOD2マスクを介して形成されることになるエリアを定義する。より具体的には、破線アウトライン120で囲まれたエリアは、厚型酸化物が形成される領域を示している。ODは単に、酸化物が形成される基板上の領域を定義するためのCMOSプロセス時に使用される酸化物定義マスクのことであり、またOD2は、第1の酸化物定義マスクとは異なる第2の酸化物定義マスクのことである。アンチヒューズトランジスタ100を製造するためのCMOSプロセスステップの詳細については後述する。本発明の実施形態によると、アクティブエリア118の縁部およびOD2マスクの最右縁部によって境界設定された薄型ゲート酸化物エリアは最小化される。ここに示されている実施形態では、このエリアは、最右OD2マスク縁部をアクティブエリア118の平行縁部に向かってシフトすることによって最小化可能である。
[0049]図5bは、図5aのアンチヒューズ100の代替図である。図5aにおいて、OD2マスク120は、メモリアレイ全体をカバーするように延長可能な大型エリアとして示されている。上述のように、OD2マスク120は、厚型ゲート酸化物が形成されるエリアを定義している。厚型ゲート酸化物が形成されないエリアを定義する開口121がOD2マスク120内に形成される。代わりに、薄型ゲート酸化物が、開口121によって定義されたエリアで成長されることになる。当業者は、複数のアンチヒューズメモリセル100が一列に配列されるメモリアレイ構成では、アクティブエリア118ごとに薄型ゲート酸化物エリアを定義するために1つの矩形開口が全メモリセルに重複可能であることを理解するであろう。
[0050]アンチヒューズトランジスタ100のプログラミングは、ゲート酸化物破壊に基づいてゲートとチャネル間の永続リンクを下部に形成する。ゲート酸化物破壊の条件(電圧または電流および時間)は主に、i)ゲート誘電体の厚さおよび組成と、ii)欠陥密度と、iii)ゲート面積、ゲート/拡散の周辺長とに左右される。アンチヒューズトランジスタ100の厚型ゲート酸化物および薄型ゲート酸化物の組み合わせは、デバイスの薄型ゲート酸化物部分において、局所的に低いゲート破壊電圧、とりわけ酸化物破壊ゾーンをもたらす。言い換えると、開示されている構造は、酸化物破壊がより薄型のゲート酸化物部分に制限されることを保証する。
[0051]加えて、本発明のアンチヒューズトランジスタ実施形態は、ゲート酸化物破壊性能を高めるために、ゲート酸化物の設計レイアウトおよび形成について通常は禁止されているCMOS製造設計ルールを利用する。今日のCMOSプロセスにおける全ゲート酸化物処理ステップは、アクティブゲートエリア内の均一なゲート酸化物厚さを想定しており、また当該厚さに最適化される。可変厚ゲート酸化物デバイスを標準CMOSフローに導入することによって、さらなる欠陥および電界外乱が、厚型ゲート酸化物および薄型ゲート酸化物間の境界で生成される。これらの欠陥は、酸化物が薄くなること、境界におけるシリコンのプラズマエッチング、クリーニングプロセスによる残渣、および、マスキングされていない領域と部分的にマスキングされている領域間の異なる熱酸化物レートによるシリコン凹所を含んでもよいが、これらに制限されない。これらの効果のすべては薄型酸化物境界におけるトラップおよび欠陥密度を増大させ、漏洩の増大および破壊電圧の局所的低下を招く。したがって、低電圧のコンパクトなアンチヒューズ構造はプロセス修正なしで生成可能である。
[0052]通常のCMOSプロセスでは、拡散領域、LDDおよびチャネル注入は、薄型ゲート酸化物トランジスタおよび厚型ゲート酸化物トランジスタで異なる。本発明の実施形態によると、アンチヒューズトランジスタの拡散領域、LDDおよび薄型ゲート酸化物チャネル注入は、得られる薄型ゲート酸化物閾値電圧が厚型ゲート酸化物閾値電圧よりも大きくないとすれば、薄型ゲート酸化物に対応する低電圧タイプか、厚型ゲート酸化物(I/O酸化物)に対応する高電圧タイプのいずれか、あるいは両方であってもよい。
[0053]本発明の実施形態にしたがった、標準CMOSプロセスから可変厚ゲート酸化物を生成する方法は、既知の2ステップ酸化プロセスを利用することである。このプロセスを概説するフローチャートが図6に示されており、図7a〜7cは、このプロセスにおける特定のステップに対応する可変厚ゲート酸化物形成の種々の段階を示している。
[0054]まず、中間ゲート酸化物が、ステップ200において、ODマスクによって判断された全アクティブエリアで成長される。図7aにおいて、これは、チャネル領域302における基板上の中間ゲート酸化物300の形成として示されている。次のステップ202において、中間ゲート酸化物300は、OD2マスクを使用して示された薄型ゲート酸化物エリアのすべてから除去される。図7bは、中間ゲート酸化物300の残りの部分と、後の薄型酸化物エリア304とを示している。最後のゲート酸化物形成ステップ204において、薄型酸化物が、ODマスクによって元々定義されているように、全アクティブエリアで再度成長される。図7cにおいて、薄型ゲート酸化物306は中間ゲート酸化物300および薄型酸化物エリア304で成長される。本実施形態では、厚型ゲート酸化物は、中間ゲート酸化物を除去することと、残りの中間ゲート酸化物上に薄型ゲート酸化物を成長させることの組み合わせによって形成される。
[0055]結果として、ステップ202においてOD2マスクでカバーされた、形成済みの厚型ゲート酸化物エリアは、中間ゲート酸化物300および最終的な薄型ゲート酸化物306の組み合わせであるゲート酸化物厚さを有することになる。同じ手順が3つ以上の酸化ステップに拡張可能であり、あるいは他の同等の手順が、同一ダイに対して2つ以上のゲート酸化物の厚さを生成するために使用可能であり、これは少なくとも1つの厚型ゲート酸化物マスクOD2によって判断される。
[0056]通常、OD2マスクは重要ではないマスキングステップとみなされており、低解像度マスクが使用され、設計ルールは、アクティブゲートエリアにわたるOD2マスクのマージンの大きいことを要しており、とりわけ、アクティブゲートエリア内に終端するOD2マスクを提供することはない。本発明によると、OD2マスクは、ドレイン(つまり拡散コンタクト)側のより厚型のゲート酸化物、および反対側(チャネルまたは非接続ソース側のいずれか)のより薄型のゲート酸化物を特徴付けるスプリットチャネルアンチヒューズ構造を生成するアクティブゲートエリア内に終端する。原則として、この技術は、ゲート長(多結晶シリコンラン幅)が最小プロセスよりも大きいことを要しており、かつ実際のOD2マスク許容範囲に左右されるが、そうでない場合、いずれのプロセスもマスクグレード変化も必要としない。スプリットチャネルアンチヒューズ構造の最小ゲート長は、厚型ゲート酸化物および薄型ゲート酸化物の最小ゲート長の合計として近似可能である。当業者は、正確な算出はマスクの許容範囲に基づいてなされることが可能であり、またゲート長が、OD2マスク許容範囲を狭めることによって最小化可能であることを認識するであろう。
[0057]可変厚ゲート酸化物が形成されると、さらなる標準CMOS処理ステップが、図4に示されているようなアンチヒューズトランジスタ構造を完成するためにステップ206で用いられることが可能である。これは、例えば、多結晶シリコンゲート、LDD領域、側壁スペーサ、RPOおよび拡散領域の形成と、サリサイド化を含むことができる。ここで論じられているプロセスの好ましい実施形態によると、サリサイド化ステップは、アンチヒューズトランジスタの多結晶シリコンゲートおよび浮遊拡散領域をサリサイド化することを含んでいる。RPOが、拡散領域をサリサイドプロセスから保護するために、拡散領域上に事前に形成されている。上述のように、サリサイド化された浮遊拡散領域は、この領域での酸化破壊を高めることになる。
[0058]上述のアンチヒューズトランジスタについて検討すべき問題は、保持率(retention)、信頼性、または未プログラミングセルである。上述のアンチヒューズメモリセルは、薄型ゲート酸化物によって多結晶シリコンゲートとチャネル間に導電性チャネルを形成することによってプログラミングされる。得られるプログラミング済み状態は、リード電圧をゲートに印加し、かつアンチヒューズが接続されているビットラインの電圧を検知することによって、リード動作で検出可能である。通常のリード電圧は、プロセス技術に応じて1.5V〜2.0Vである。この電圧は、セルの低電圧トランジスタ部分のゲートで、DCバイアスについて許容された最大電圧を超えることもある(例えば、1Vデバイスでは1.1V)。言い換えると、リード電圧は、未プログラミング状態のままのセルをプログラミングするのに十分高い場合もある。未プログラミングアンチヒューズセルの信頼性を最大化するための要因の1つは、可変厚ゲート酸化物の薄型ゲート酸化物の面積を最小化することである。
[0059]図8aは、本発明の実施形態にしたがった、任意の標準CMOSプロセスで製造可能な最小の薄型ゲート酸化物エリアを有するアンチヒューズトランジスタの平面図を示している。例えば、図6に概説されている製造ステップが使用可能である。図8bは、ラインA−Aに沿った、図8aのアンチヒューズトランジスタの断面図を示している。図8aのアンチヒューズ400は、多結晶シリコンゲートの下の可変厚ゲート酸化物の薄型ゲート酸化物の面積が最小化される点を除いて、図5aに示されているアンチヒューズ100に極めて類似している。
[0060]アンチヒューズトランジスタ400は、基板チャネル領域404上に形成された可変厚ゲート酸化物402と、多結晶シリコンゲート406と、側壁スペーサ408と、拡散領域410と、拡散領域410におけるLDD領域412とを含む。可変厚ゲート酸化物402は、チャネル長の大部分が厚型ゲート酸化物でカバーされ、かつチャネル長の小部分が薄型ゲート酸化物でカバーされるように、厚型酸化物および薄型ゲート酸化物からなる。図8aに示されるように、厚型ゲート酸化物エリア414は、小型正方形の薄型ゲート酸化物エリア418を除いて、多結晶シリコンゲート406の下のアクティブエリア416の大部分をカバーする。アンチヒューズトランジスタ400は不揮発性メモリセルとすることができ、拡散領域410と電気的に接触したビットラインコンタクト420を有することになる。厚型ゲート酸化物エリア414および薄型ゲート酸化物エリア418の形状およびサイズの形成についてはさらに詳細に後述する。
[0061]図9は、可変厚ゲート酸化物の平面形状を強調する、図8aのアンチヒューズトランジスタの拡大平面図である。アンチヒューズトランジスタ500は、被覆多結晶シリコンゲート504を具備するアクティブエリア502からなる。図9において、多結晶シリコンゲートによる陰影は、この下にある特徴を明確にするために除去されている。可変厚ゲート酸化物はアクティブエリア502と多結晶シリコンゲート504間に形成されており、厚型ゲート酸化物エリア506からなる。本実施形態によると、厚型ゲート酸化物エリア506は少なくとも2つの矩形セグメントとみなされることが可能である。当業者は、セグメントの図示は、構成要素の矩形形状への厚型ゲート酸化物形状の視覚破壊であることを理解するであろう。第1の厚型ゲート酸化物セグメント508は、多結晶シリコンゲート504の最左縁部に一致するチャネル領域の第1の端部からチャネル領域の第2の端部まで延びる。セグメント508はチャネル領域の幅未満の幅を有する矩形エリアとみなされることが可能である。第2の厚型ゲート酸化物セグメント510は第1のセグメント508に隣接しており、チャネル領域の同じ第1の端部からチャネル長の所定距離の位置まで延びる。第2の厚型ゲート酸化物セグメント510は、チャネル幅と第1のセグメント508の幅の差に略等しい幅を有する。
[0062]第2の厚型ゲート酸化物セグメント510はチャネル領域に終端するため、残りのエリアもまた、セグメント508および510による2つの辺、他方ではアクティブエリア502の縁部による2つの辺に境界設定されているため、矩形である。この残りのエリアは薄型ゲート酸化物エリア512である。OD2マスク513は、厚型酸化物が形成されるエリアを定義するのに対して、OD2マスク513は、厚型酸化物が形成されない矩形開口514を有する。薄型ゲート酸化物は、開口514によって定義されたエリア内で成長されることになる。代替図に示されているように、矩形アウトライン514外のエリアは、厚型ゲート酸化物が形成される場所である。破線アウトライン513は、製造プロセスで使用されるOD2マスクを表すことが可能であり、これは、開口514のコーナーが、多結晶シリコンゲート504の下のアクティブエリア502のコーナーと重複するように位置決めされている。開口514の寸法は任意のサイズに選択されうるが、図10を参照して論じられるように、好ましい1セットの寸法を有する。単トランジスタアンチヒューズメモリセルでは、ビットラインコンタクト516は、ビットライン(図示せず)への電気接続用に形成される。
[0063]図10は、本発明の実施形態にしたがった、図9のアンチヒューズメモリセルから成るメモリアレイの平面レイアウトである。メモリアレイは、行列に配列されているアンチヒューズメモリセルを有しており、この場合、連続多結晶シリコンラインとして形成されている多結晶シリコンゲート504は各アンチヒューズメモリセルのアクティブエリア502上に1行延びている。各多結晶シリコンラインは論理ワードラインWL0、WL1、WL2およびWL3と関連付けられている。ここに示されている実施形態では、各アクティブエリア502は2つの多結晶シリコンゲート504を有するため、同じビットラインコンタクト516およびアクティブエリア502を共有する2つのアンチヒューズトランジスタを形成することができる。
[0064]薄型ゲート酸化物が成長されるエリアを定義するためのOD2マスク513における開口514は矩形であり、また、4つのコーナーの各々が4つのアンチヒューズトランジスタアクティブエリア502のコーナーエリアと重複するようにサイズ設定および位置決めされているため、薄型ゲート酸化物エリア512を定義することができる。理想的には、薄型ゲート酸化物エリアは、2つのマスク領域の重複によって取得可能な製造プロセスの最小特徴サイズ未満の少なくとも1つの寸法を有する。マスク領域の1つは、アクティブエリアマスクとも称される拡散マスクであり、第2のマスク領域は、OD2マスク513における矩形開口514である。両マスクの幅は重要ではなく、両マスクの幅は最小許容幅より大きいことを意味している。したがって、2つのマスクの重複を位置決めすることによって、薄型ゲート酸化物エリア512の面積は、およそ、所与の製造プロセスまたは技術の最小特徴サイズ以下の寸法を有することができる。したがって、矩形開口514の寸法は、水平に隣接するアクティブエリア502間の間隔と、垂直に隣接するアクティブエリア502間の間隔に基づいて選択されるため、開口514のコーナーと、アクティブエリア502を定義する拡散マスクとの重複エリアは製造技術の最小特徴サイズ以下である。
[0065]開口514の寸法は、正方形または矩形の薄型ゲート酸化物エリア512を最小化するように選択される。当業者は、選択された寸法は、整列誤差および90度の縁部のコーナリング等の製造異常を考慮することを理解するであろう。薄型ゲート酸化物エリア512の製造の高精度は、高グレードマスクを使用することによって得られる。高グレードマスクは、より高品質のガラス、材料および/またはマスクプリント機器を使用することによって提供される。
[0066]したがって、この特徴サイズが最小化された薄型ゲート酸化物エリア512を有する未プログラミングアンチヒューズセルの信頼性は大きく改良される。薄型ゲート酸化物エリア512の形状は矩形または正方形であり、最小エリアをもたらす。代替実施形態によると、図10に示されているように、単一の矩形開口514を4つのアンチヒューズアクティブエリア502と重複させるのではなく、複数のより小型の開口が使用可能である。例えば、開口は、2つの水平に隣接するアクティブエリア502にのみ重複するように成形可能である。あるいは、開口は、2つの垂直に隣接するアクティブエリア502にのみ重複するように成形可能である。さらに、所望の薄型ゲート酸化物エリア512よりもサイズの大きな個別矩形が、各アクティブエリア502に重複するように使用可能である。任意の数の任意のサイズの矩形が、ここに示されている実施形態によって想定されているが、薄型ゲート酸化物は三角形でありうる。
[0067]アンチヒューズトランジスタは、好ましくは薄型/厚型ゲート酸化物境界において薄型ゲート酸化物を破壊することによってプログラミングされる。これは、プログラミングされるセルのゲートとチャネル間に十分高い電圧差を印加し、もしあればすべての他のセルに実質的に低い電圧差を印加することによって達成される。したがって、永続的な導電性リンクが形成されると、多結晶シリコンゲートに印加された電流はリンクおよびチャネルを介して拡散領域に流れ、このことは従来のセンス増幅器回路によって検知可能である。例えば、VPP高電圧レベルは多結晶シリコンゲート504に印加可能であるのに対して、接地などの低電圧は対応するビットラインに印加される。プログラミングされないメモリセルは、例えばVDDなどの、接地より高い電圧にビットラインをバイアスすることになる。プログラミング回路は示されていないが、当業者は、このような回路はビットラインに結合され、またワードラインドライバ回路に組み込まれることが可能である点を理解するであろう。アンチヒューズメモリセルの読み取りは、ビットラインを接地にプリチャージして、VDDなどのリード電圧を多結晶シリコンゲートに印加することによって実行可能である。導電性リンクを有するプログラミング済みアンチヒューズは、対応するビットラインをVDDに向ける。導電性リンクを有していない未プログラミングアンチヒューズはスイッチコンデンサのように動作し、微量の漏洩電量を特徴付ける。したがって、ビットライン電圧は、仮にあるとしても、実質的に変化することはない。電圧変化はビットラインセンス増幅器によって検知可能である。
[0068]図11は、本発明の別の実施形態にしたがったアンチヒューズトランジスタの拡大平面レイアウトである。アンチヒューズトランジスタ600はアンチヒューズトランジスタ500と事実上等しいため、同一のアクティブエリア502と、多結晶シリコンゲート504と、ビットラインコンタクト516とを有する。アンチヒューズトランジスタ600は、異なる形状の可変厚ゲート酸化物を有する。厚型ゲート酸化物エリア602は、少なくとも2つの矩形セグメントおよび1つの三角形セグメントからなることが分かる。第1の厚型ゲート酸化物セグメント604は、多結晶シリコンゲート504の最左縁部に一致するチャネル領域の第1の端部からチャネル領域の第2の端部に延びる。セグメント604は、チャネル領域の幅未満の幅を有する矩形エリアであることが分かる。第2の厚型ゲート酸化物セグメント606は第1のセグメント604に隣接しており、チャネル領域の同一の第1の端部から、チャネル長の所定距離の位置まで延びる。第2の厚型ゲート酸化物セグメント606は、チャネル幅と第1のセグメント604の幅の差に略等しい幅を有する。第3のゲート酸化物セグメント608は三角形であり、第1の厚型ゲート酸化物セグメント604と第2の厚型ゲート酸化物セグメント606に隣接する90度の辺を有する。セグメント606は、所定距離の位置がセグメント608の対角縁部によって設定されるように、セグメント608を含むことができる。アクティブエリア502の縁部によって形成された90度の辺を有する残りの三角形エリアは薄型ゲート酸化物エリア610である。
[0069]破線のダイアモンド状エリア612は、薄型ゲート酸化物が成長されるOD2マスク513における開口を定義する。代替図に表されているように、ダイアモンド状アウトライン612の外側、かつOD2マスク513の内側のエリアは、厚型ゲート酸化物が形成される場所である。破線アウトライン612は、製造プロセスで使用されるOD2マスク513における開口であり、開口612の縁部が、多結晶シリコンゲート504の下のアクティブエリア502のコーナーと重複するように位置決めされている。ここに示されている実施形態では、開口612は、図9の開口514の45度回転バージョンである。開口612の寸法は任意のサイズに選択可能であるが、図12を参照して論じられるように、1セットの好ましい寸法を有している。
[0070]図12は、本発明の実施形態にしたがった、図11のアンチヒューズメモリセルからなるメモリアレイの平面レイアウトである。メモリアレイは、行列に配列されたアンチヒューズメモリセルを有しており、この場合、連続多結晶シリコンラインとして形成されている多結晶シリコンゲート504が、各アンチヒューズメモリセルのアクティブエリア502を1列に延びる。アクティブエリア502に対する多結晶シリコンゲート504のレイアウト構成は、図10に示されているのと同じである。
[0071]薄型ゲート酸化物が成長されるエリアを定義するためのOD2マスク513における開口612はダイアモンド形状であり、当該開口の4つの縁部の各々が4つのアンチヒューズトランジスタアクティブエリア502のコーナーエリアに重複するようにサイズ設定および位置決めされているため、薄型ゲート酸化物エリア610を定義することができる。理想的には、各薄型ゲート酸化物エリア610は、製造プロセスの最小特徴サイズ未満である。この重複は2つのマスク領域間のものであり、一方はアクティブエリアマスクとも称される拡散マスクであり、もう一方は、ダイアモンド状開口612を有するOD2マスク513である。開口612が、他の特徴、つまり互いに90度のラインで定義されている多結晶シリコンゲート504およびアクティブエリア502に対してダイアモンド状であるとみなされることに留意されたい。したがって、これらの特徴に対して、開口612はダイアモンド状であり、好ましくは、多結晶シリコンゲートまたはアクティブエリア502の定義ラインに対して45度の定義ラインを有している。
[0072]重ねて、両マスクの幅は重要ではなく、このことは、最小許容幅より大きいことを意味している。したがって、2つのマスクの重複を位置決めすることによって、薄型ゲート酸化物エリア610の面積は、およそ、所与の製造プロセスや技術の最小特徴サイズ以下のサイズを有することができる。したがって、ダイアモンド状開口612の寸法は、水平に隣接するアクティブエリア502間の間隔と、垂直に隣接するアクティブエリア502間の間隔とに基づいて選択され、開口612のコーナーと、アクティブエリア502を定義するための拡散マスク間の重複面積は、製造技術の最小特徴サイズ以下である。
[0073]ダイアモンド状開口612の寸法は、三角形の薄型ゲート酸化物エリア610を最小化するように選択される。選択された寸法は、整列誤差および製造異常を考慮しており、高グレードマスクが、製造許容範囲を縮小するために使用可能である。
[0074]不揮発性メモリセルについての上述の実施形態は、単アンチヒューズトランジスタのメモリセルを目的としている。可変厚ゲート酸化物は、同一チップ上の高電圧トランジスタに使用されているゲート酸化物に略等しい厚型ゲート酸化物を有することができる。同様に、可変厚ゲート酸化物は、同一チップ上の低電圧トランジスタに使用されているゲート酸化物に略等しい薄型ゲート酸化物を有することができる。当然、厚型ゲート酸化物エリアおよび薄型ゲート酸化物エリアの両方が、メモリアレイだけに調整された厚さを有することができる。
[0075]本発明のさらなる実施形態によると、アクセストランジスタが、2トランジスタアンチヒューズセルを提供するために、アンチヒューズトランジスタと直列に形成可能である。図13aおよび13bは、本発明の実施形態にしたがった2トランジスタアンチヒューズメモリセルの図である。
[0076]図13aは、本発明の実施形態にしたがった、任意の標準CMOSプロセスによって製造可能な最小化された薄型ゲート酸化物エリアを有する2トランジスタアンチヒューズメモリセル700の平面図を示している。図13bは、ラインB−Bに沿った、図13aのメモリセル700の断面図を示している。2トランジスタアンチヒューズメモリセル700は、アンチヒューズトランジスタと直列のアクセストランジスタからなる。アンチヒューズトランジスタの構造は、図8a〜12に示されている構造と同一とすることができる。本実施例については、アンチヒューズトランジスタは図8bに示されているアンチヒューズトランジスタと同一であるため、同一の参照符号が、同一の上述した特徴を示しているものとする。より具体的には、可変厚ゲート酸化物の構造は、拡散領域410が、ビットラインコンタクトを当該酸化物の上に形成していない点を除いて、図8bに示されている構造と同じである。
[0077]アクセストランジスタは、ゲート酸化物704の上にある多結晶シリコンゲート702を有している。共有拡散領域410がゲート酸化物704の一方の側に形成されている。もう1つの拡散領域706がゲート酸化物704のもう一方の側に形成されており、これは、ビットラインコンタクト708を当該拡散領域の上に形成している。両方の拡散領域は、ゲート酸化物704の垂直縁部に隣接したLDD領域を有することができる。当業者は、拡散領域706は拡散領域410と同様にドープ可能であるが、使用される所望の動作電圧に応じて異なる仕様でドープされてもよい点を理解するであろう。
[0078]上述のように、可変厚ゲート酸化物402は、厚型ゲート酸化物エリアおよび薄型ゲート酸化物エリアを有する。ゲート酸化物704の厚さは、可変厚ゲート酸化物402の厚型ゲート酸化物エリアの厚さと同じになる。一実施形態では、アクセストランジスタは、高電圧トランジスタプロセス、あるいは可変厚ゲート酸化物402の厚型ゲート酸化物エリアを形成するために使用される同一プロセスを使用して製造可能である。多結晶シリコンゲート702は、多結晶シリコンゲート406と同時に形成可能である。
[0079]2トランジスタアンチヒューズメモリセルの動作は、上述の単トランジスタアンチヒューズセルの動作に類似している。アンチヒューズトランジスタのプログラミングは、ビットラインを接地に維持しつつ、VCP多結晶シリコンラインに高電圧を印加することを要する。アクセストランジスタはオンにされて、(ビットラインを介して)共有拡散領域を接地に結合させる。
[0080]図14は、本発明の実施形態にしたがった、図13aおよび13bの2トランジスタアンチヒューズメモリセルからなるメモリアレイの平面レイアウトである。メモリアレイはメモリセルを行列に配置しており、ここでは、連続多結晶シリコンラインとして形成されている多結晶シリコンゲート406は各アンチヒューズメモリセルのアクティブエリア416を1列に延びている。各多結晶シリコンラインは、論理セルプレートVCP0、VCP1、VCP2およびVCP3と関連付けられている。多結晶シリコンゲート702は、各アンチヒューズメモリセルのアクティブエリア416を1列に延びる連続多結晶シリコンラインとして形成されている。これらの多結晶シリコンラインは、論理ワードラインWL0、WL1、WL2およびWL3と関連付けられる。ここに示されている実施形態では、各アクティブエリア416は2対の多結晶シリコンゲート406/702を有しているため、同一のビットラインコンタクト708およびアクティブエリア416を共有する2つのアンチヒューズトランジスタを形成することができる。
[0081]薄型ゲート酸化物が成長されるエリアを定義するためのOD2マスク513における開口710は矩形であり、当該開口の4つのコーナーの各々が4つのアンチヒューズトランジスタアクティブエリア416のコーナーエリアと重複するようにサイズ設定および位置決めされているため、薄型ゲート酸化物エリア418を定義することができる。図10の実施形態について説明されている同一の相対的マスク重複基準は本実施形態にも適用する。矩形開口710の寸法は、水平に隣接するアクティブエリア416間の間隔と、垂直に隣接するアクティブエリア416間の間隔とに基づいて選択されるため、開口710のコーナーと、アクティブエリア416を定義するための拡散マスクとの重複面積は、製造技術の最小特徴サイズ以下である。
[0082]図14の実施形態は、個別に制御されたセルプレートVCP0、VCP1、VCP2およびVCP3を有するように構成されており、このことは未選択セルの不用意なプログラミングを防止するように制御の改良を見込んでいる。代替実施形態では、VCP0、VCP1、VCP2およびVCP3は共通ノードに接続可能である。このような実施形態では、特定のプログラミングシーケンスが、未選択セルの不用意なプログラミングを防止するために使用される。代替実施形態のプログラミングシーケンスは、すべてのワードラインおよびビットラインを高電圧レベルにプリチャージすることから開始し、これに続いて、共通セルプレートをプログラミング電圧VPPに駆動する。例えば図13の実施形態を使用すると、これは、拡散領域410の高電圧レベルへのプリチャージをもたらす。プログラミングされるワードラインは、他のワードラインすべてを選択しないことによって、つまり他のワードラインすべてを、例えば低電圧レベルに駆動することによって選択される。そして、選択されたメモリセルに接続されているビットライン電圧は、例えば接地等の低電圧レベルに駆動される。
[0083]図15は、本発明の代替実施形態にしたがった、2トランジスタアンチヒューズメモリセルからなるメモリアレイの平面レイアウトである。図15のメモリアレイは、OD2マスク513を具備するダイアモンド状開口712が、可変厚ゲート酸化物の薄型ゲート酸化物エリアを定義するために使用される点を除いて、図14のメモリアレイに等しい。図12の実施形態について説明されている同一の相対的マスク重複基準は本実施形態に適用される。
[0084]本発明の既に開示された実施形態では、厚型ゲート酸化物セグメントのうちの1つが、チャネル領域の一方の端部からチャネル領域のもう一方の端部に延びる長さを有している。代替実施形態によると、この厚型ゲート酸化物セグメントの長さは、チャネル領域の全長にわたって延びないようにわずかに短縮されている。図16は、本発明の代替実施形態にしたがったアンチヒューズトランジスタの平面レイアウトである。図16において、アンチヒューズトランジスタ800はアクティブエリア802と、多結晶シリコンゲート804と、ビットラインコンタクト806とを含む。多結晶シリコンゲート804の下のアクティブエリア802はアンチヒューズトランジスタ800のチャネル領域である。本実施形態では、OD2マスク808は、厚型酸化物が形成されるエリアを定義しており、薄型ゲート酸化物が成長されるアクティブエリア802と重複する「L」型開口809を含んでいる。本実施形態は、1つの厚型ゲート酸化物セグメント(つまり508)が、チャネル領域の上縁部と、隣接する厚型ゲート酸化物セグメント(つまり510)の第2の所定距離の位置との間の第1の所定距離の位置に延びる点をのぞいて、図9の実施形態に類似している。したがって、薄型ゲート酸化物は、第1の所定距離の位置とチャネル領域の上縁部の間、かつ第2の所定距離の位置とチャネル領域の上縁部の間に成長されることになる。
[0085]アンチヒューズトランジスタの上述の実施形態は一定幅のチャネル領域を有する。さらなる実施形態によると、チャネル領域は、チャネル領域の長さにわたる可変幅を有することができる。図17aは、本発明の代替実施形態にしたがったアンチヒューズトランジスタの平面レイアウトである。図17aにおいて、アンチヒューズトランジスタ850は、アクティブエリア852と、多結晶シリコンゲート854とビットラインコンタクト856とを含む。多結晶シリコンゲート854の下のアクティブエリア852は、アンチヒューズトランジスタ850のチャネル領域である。本実施形態では、OD2マスク858は、厚型酸化物が形成されるエリアを定義し、薄型ゲート酸化物が成長されるアクティブエリア852に重複する矩形開口859を含んでいる。多結晶シリコンゲート854の下のアクティブエリアは「L」型であり、矩形開口859は、所定距離の位置でチャネル領域の上縁部に終端する底縁部を有する。
[0086]図17bは、チャネル領域の厚型ゲート酸化物セグメントを図示するために、多結晶シリコンゲート854に陰影をつけずに、同一のアンチヒューズトランジスタ850を示している。本実施形態では、第1の厚型ゲート酸化物セグメント860は、チャネル領域の拡散縁部から、矩形開口859の底縁部によって定義された第1の所定距離の位置まで延びる。第2の厚型ゲート酸化物セグメントはL型であり、2つのサブセグメント862および864を含む。当業者は、サブセグメントの図示は、構成要素の矩形形状への厚型ゲート酸化物セグメント形状の視覚破壊であることを理解するであろう。サブセグメント862はチャネル領域の拡散縁部から第1の所定距離の位置に延びるのに対して、サブセグメント864はチャネル領域の拡散縁部から第2の所定距離の位置まで延びる。第2の所定距離の位置は、第1の所定距離の位置とチャネル領域の拡散縁部の間である。薄型ゲート酸化物領域は第1の厚型ゲート酸化物セグメント860およびサブセグメント862の第1の所定距離の位置からチャネル領域の上縁部に延びる。
[0087]図18aは、本発明の代替実施形態にしたがったアンチヒューズトランジスタの平面レイアウトである。図18aにおいて、アンチヒューズトランジスタ880は、図17の特徴と同じ特徴を含む。本実施形態では、多結晶シリコンゲート854の下のアクティブエリアは「T」型であり、矩形開口859は、チャネル領域の上縁部から所定距離の位置で終端する底縁部を有する。図18bは、チャネル領域の厚型ゲート酸化物セグメントを図示するために、多結晶シリコンゲート854に陰影をつけることなく同じアンチヒューズトランジスタ880を示している。
[0088]本実施形態では、第1の厚型ゲート酸化物セグメントおよび第2のゲート酸化物セグメントがある。第1の厚型ゲート酸化物セグメントはL型であり、2つのサブセグメント884および886を含む。第2の厚型ゲート酸化物セグメントはL型であり、2つのサブセグメント888および890を含む。サブセグメント886はチャネル領域の拡散縁部から第1の所定距離の位置まで延びており、この第1の所定距離の位置は、矩形開口859の底縁部に対応する。サブセグメント884はチャネル領域の拡散縁部から第2の所定距離の位置まで延びており、この第2の所定距離の位置は、第1の所定距離の位置とチャネル領域の拡散縁部の間である。第2の厚型ゲート酸化物セグメントのサブセグメント888および890は、それぞれサブセグメント884および886と等しく構成されている。薄型ゲート酸化物領域は、サブセグメント886および890の第1の所定距離の位置からチャネル領域の上縁部に延びる。
[0089]図17aおよび18aの上述の実施形態では、薄型ゲート酸化物エリアは矩形開口859の底縁部からチャネル領域の上縁部に延びる。チャネル領域は可変幅を有しており、この場合、拡散縁部に近接する部分はチャネル領域の上縁部に近接する部分より大きいため、薄型ゲート酸化物エリアの全体は、図5aに示されているアンチヒューズの実施形態より小さくすることもできる。さらなる実施形態によると、図17aおよび18aのアンチヒューズトランジスタの実施形態の薄型ゲート酸化物は、図9および11に示されている矩形またはダイアモンド状開口を有するOD2マスクを適用することによって、さらに最小化される。
[0090]図19は、本発明の代替実施形態にしたがったアンチヒューズトランジスタの平面レイアウトである。アンチヒューズトランジスタ900は、OD2マスク902が、薄型ゲート酸化物エリア906を図示するように成形および位置決めされている矩形開口904を含むことを除いて、図17bのアンチヒューズトランジスタ850に類似している。ここに示されている実施形態では、厚型ゲート酸化物は、サブセグメント862および864を有する第1の厚型ゲート酸化物セグメント908および第2の厚型ゲート酸化物セグメントを備える。サブセグメント862および864は図17bの実施形態のサブセグメントと同じである。しかしながら、矩形開口904とチャネル領域の重複コーナーゆえに、第1の厚型ゲート酸化物セグメント908は、拡散縁部からチャネル長の所定距離の位置まで延びるにすぎない。したがって、厚型ゲート酸化物セグメント908はサブセグメント862より長さが短い。したがって、アンチヒューズトランジスタ900は、図17aの実施形態よりも小さな薄型ゲート酸化物エリアを有する。矩形開口904を具備するOD2マスク902の用途は、同一結果を有する図18bのアンチヒューズトランジスタ880に適用可能である。
[0091]アンチヒューズトランジスタ850および880の薄型ゲート酸化物エリアのさらなる縮小は、図11に図示されているように、OD2マスクのダイアモンド状開口を適用することによって得られる。図20は、本発明の代替実施形態にしたがったアンチヒューズトランジスタの平面レイアウトである。アンチヒューズトランジスタ950は、OD2マスク952が、薄型ゲート酸化物エリア956を図示するように成形および位置決めされている矩形開口954を含む点を除いて、図18bのアンチヒューズトランジスタに880類似している。ここに示されている実施形態では、厚型ゲート酸化物は、第1および第2の厚型ゲート酸化物セグメントを備える。第1の厚型ゲート酸化物セグメントは、図18bの実施形態と同一のサブセグメント888および890を含む。第2の厚型ゲート酸化物セグメントはサブセグメント958および960を含む。
[0092]ダイアモンド状開口954およびチャネル領域の重複ゆえに、第2の厚型ゲート酸化物サブセグメント960は、拡散縁部からチャネル長の所定距離の位置まで延びるにすぎず、この所定距離の位置はダイアモンド状開口954の対角縁部によって定義されている。したがって、アンチヒューズトランジスタ950は、図19の実施形態よりも小さな薄型ゲート酸化物エリアを有することができる。ダイアモンド状開口954を有するOD2マスク952の用途は、同一結果を有する図17bのアンチヒューズトランジスタ850に適用可能である。サブセグメント958および960の寸法は、開口954の対角縁部が、サブセグメント958によってカバーされているチャネル領域と重複しないように選択されている点に留意されたい。
[0093]OD2マスクの矩形およびダイアモンド状開口が開示されているが、他の開口形状も、同様に効果的に使用可能である。例えば、OD2マスクの開口は六角形、八角形、あるいはOPCが付加された後には略円形であってもよい。さらに、矩形開口は、多結晶シリコンゲートに対する任意の角度で回転可能である。
[0094]図16〜20の上述の実施形態は、単トランジスタアンチヒューズメモリセルを目的としている。図16〜20の実施形態は2トランジスタアンチヒューズセルに適用可能であり、この場合アクセストランジスタが、アンチヒューズトランジスタと直列に形成されている。図21〜24は、薄型ゲート酸化物エリアが最小化されている2トランジスタアンチヒューズメモリセルの種々の実施形態を図示している。
[0095]図21は、本発明の実施形態にしたがった2トランジスタアンチヒューズトランジスタの平面レイアウトである。
[0096]本発明のさらなる実施形態によると、アクセストランジスタは、2トランジスタアンチヒューズセルを提供するために、アンチヒューズトランジスタと直列に形成可能である。図13aおよび13bは、チャネル領域が可変幅を有する本発明の実施形態にしたがった2トランジスタアンチヒューズメモリセルの図である。2トランジスタアンチヒューズメモリセル1000は、図13aの2トランジスタセル700に類似している。アクセストランジスタはアクティブエリア1002と、多結晶シリコンゲート1004と、ビットラインコンタクト1006とを含む。アンチヒューズトランジスタは、アクティブエリア1002と、多結晶シリコンゲート1008とを含む。共通ソース/ドレイン拡散領域1010はアクセストランジスタとアンチヒューズトランジスタで共有される。厚型ゲート酸化物エリアおよび薄型ゲート酸化物エリアを有する可変厚ゲート酸化物は多結晶シリコンゲート1008の下にあり、チャネル領域をカバーしている。OD2マスク1012は、厚型ゲート酸化物が形成されるエリアを図示しており、また、薄型ゲート酸化物が成長されるアクティブエリア852に重複する矩形開口1013を含んでいる。薄型ゲート酸化物エリア1014は、矩形開口1013の底縁部とチャネル領域の上縁部間のチャネル領域をカバーする。
[0097]図21において、アンチヒューズトランジスタのチャネル領域は可変幅を有している。図22の実施形態では、アンチヒューズトランジスタのチャネル領域は一定の幅を有しているが、アクティブエリアの残りの部分およびアクセストランジスタのチャネルよりは狭い幅である。より具体的には、共通ソース/ドレイン拡散領域1054が可変幅を有し、一定ではあるが、アクセストランジスタのチャネル領域よりも狭い幅を有するアンチヒューズトランジスタのチャネル領域をもたらすようにアクティブエリア1052が形成されている点を除いて、2トランジスタアンチヒューズメモリセル1050はメモリセル1000に類似している。
[0098]図23は、2トランジスタアンチヒューズメモリセルのさらに別の代替実施形態である。2トランジスタアンチヒューズメモリセル1100は、アンチヒューズトランジスタが「L」型チャネル領域ではなく「T」型チャネル領域を有するようにアクティブエリア1102が成形されている点を除いて、図21の2トランジスタアンチヒューズメモリセル1000に類似している。図24は、アンチヒューズトランジスタが一定幅のチャネル領域を有するように成形されたアクティブエリア1152を2トランジスタアンチヒューズメモリセル1150が有する点を除いて、図23の実施形態に類似している。共通ソース/ドレイン拡散領域1154は、より狭い幅の部分を有するように、「T」型である。
[0099]図21〜24の2トランジスタアンチヒューズメモリセルの実施形態は、アンチヒューズトランジスタの薄型ゲート酸化物エリアを最小化するように位置決めされた矩形またはダイアモンド状開口を有するOD2マスクを使用可能である。
[00100]ここに説明されている実施形態に示されているように、単トランジスタアンチヒューズメモリセルと、信頼性の高い2トランジスタアンチヒューズメモリセルは、標準CMOSプロセスを使用して製造可能である。アクティブエリアを定義するためのマスクとOD2マスクのサイズは問題ではないが、特定のエリア間に位置決めされた重複は、プロセス技術の最小特徴サイズ未満のサイズの薄型酸化物エリアをもたらす可能性がある。
[00101]より具体的には、標準CMOSプロセスは、ここに説明されているアンチヒューズメモリセル実施形態の種々の特徴を定義するために1セットのマスクを必要とする。各マスクは、定義される特徴に応じて、異なる品質グレードを有することになる。概して、高グレードのマスクが、より小型の特徴を定義するために使用される。標準CMOSプロセスで使用されているマスクグレードの一例は以下の通りであり、この場合は、大きい数字ほど高グレードのマスクを示している。
1.N−ウェル、P−ウェル、Vtp、Vtn、厚型ゲート酸化物(OD2)マスク
2.ソース/ドレイン注入マスク
3.コンタクトビアマスク
4.メタル2層マスク
5.拡散、薄型酸化物、コンタクトおよびメタル1層マスク
6.多結晶シリコンマスク
[00102]例えばグレードレベル6の高グレードマスクと、例えばグレードレベル1の低グレードマスクの差は、マスクを作成するのに必要な良好なガラス、材料、あるいは良好なプリント機器の使用である。高精度を必要としない特徴もあるが、必要とする特徴もあるため、異なるマスクグレードが使用されている。理解されるように、高グレードマスクを生成するための労力およびコストは、低グレードマスクに必要とされるよりも実質的に大きい。例えば、最低グレードマスクは$3k〜$5k程度であるのに対して、最高グレードマスクは$100k〜$300k程度になりうる。
[00103]特定の特徴の設計ルールは、マスクによって定義された特徴の特定エリアがこの特定エリアをカバーするだけではなく、隣接特徴にいくらか重複することを保証するように設定されていることに留意されたい。事実、隣接する特徴は、注入が生じる場所を制御する。例えば、OD2形状は、拡散によって定義されるIOトランジスタエリアを完全にカバーする。したがって、実際のマスク形状がどこで終端するかは問題ではない。これは、OD2マスクが低グレード、ひいては低コストマスクである主な理由の1つであるが、これは、エラーの許容範囲があるためである。さらに、いくつかの整列マシーンは0.06ミクロンの許容範囲を達成可能であるが、イオン注入マスクには十分と思われるため、0.1ミクロンで使用される。図4〜15に示されているアンチヒューズトランジスタおよびメモリアレイを製造するために、マスク形状の端部は、薄型ゲート酸化物エリアを定義するのに重要である。通常のCMOSプロセスに使用される現行グレードのOD2マスクは、上述のアンチヒューズメモリセルの薄型ゲート酸化物エリアを定義するために使用可能である。しかしながら、誤差範囲が考慮されるべきであるため、特定の最小サイズを有するメモリセルを得ることができる。
[00104]本発明の実施形態によると、図4〜15のアンチヒューズメモリセルは、同一プロセスのソース/ドレイン注入(グレードレベル2)に使用されるマスクグレードに対応するグレードを有するOD2マスクを使用して製造される。OD2マスクグレードは好ましくは、信頼性の高いより小型のメモリセルを達成するために、同一プロセスの拡散注入に使用されるマスクグレード(グレードレベル5)と等しい。したがって、高グレードOD2マスクを使用することによって、より高密度のメモリアレイ、歩留まりの改良、性能の改良および高信頼性が得られる。精度は、マスクの整列が可能な限り最高の精度レベルで実行されるのを保証することによって、さらに改良される。高い整列精度は、優れたリソグラフィ機器、リソグラフィ方法および/または異なる光波長および異なるマスクタイプを使用して得られ、これらの組み合わせも可能である。
[00105]任意の高精度整列によるより高グレードのOD2マスクの使用は、ここに開示されているアンチヒューズセル実施形態の利点を表す。より具体的には、高グレードOD2マスクを使用してより正確に形成されたマスク形状の端部は、薄型酸化物エリアなどの特定の特徴を最小化するために使用されることが有利である。アンチヒューズトランジスタ500および600は、最小サイズの薄型ゲート酸化物エリア(512および610)を有しているはずなので、高グレードOD2マスクの使用によって薄型ゲート酸化物エリアは、標準低グレードOD2マスクによって製造された同一アンチヒューズセルの信頼性を改良するために最小化可能である。
[00106]図5aの実施形態については、多結晶シリコンゲート106の下のOD2形状の端部/縁部のより正確な重複は、多結晶シリコンゲートの下の薄型酸化物エリアの最小化を見込んでいる。とりわけ、薄型酸化物エリアは矩形であり、2つの対抗する辺は多結晶シリコンゲートの下のアクティブエリアの幅によって定義されており、別の2つの対抗する辺は、多結晶シリコンゲートの下のOD2マスク形状端部と多結晶シリコンゲートの縁部によって定義されている。高精度整列の付加は、薄型酸化物エリアをさらに最小化する。
[00107]例えば、0.20ミクロンの薄型酸化物エリア寸法について+/−0.1ミクロン〜+/−0.06ミクロンの整列改良は、0.04ミクロンのより薄型の酸化物寸法を見込んでいるため、寸法を0.16ミクロンに縮小できる。これのみがアンチヒューズメモリセルの歩留まりおよび信頼性を改良するが、これは、歩留まりおよび信頼性の両方が薄型ゲート酸化物エリア全体に直接左右されるためである。歩留まりおよび信頼性の改良は、整列が90nmおよび65nmプロセスについて+/−0.08ミクロンに改良された場合にも見られる。高グレードOD2マスクは、アンチヒューズトランジスタの薄型および厚型のゲート酸化物エリアを製造するために、図6に示されているプロセスで使用可能である。
[00108]本発明の、ここに記載されている実施形態は、薄型および厚型のゲート酸化物を有するアンチヒューズトランジスタについて説明している。当業者は、高度な半導体製造技術は、酸化物に加えて、または酸化物に代えて、薄型ゲート酸化物エリアを形成するために異なる誘電体材料を使用可能であることを理解するであろう。当業者は、アンチヒューズトランジスタの薄型ゲート酸化物エリアを定義するために使用されるOD2マスクについて上述されたのと同様に、誘電体を堆積または成長させるためのマスクは、アクティブエリアに重複するように位置決めされた成形開口を有することができる点を理解するであろう。
[00109]当業者は、薄型ゲート酸化物エリアを定義するための開口を有するOD2マスクは、各々が完全な開口を定義している、反復パターンでタイル貼りされた小型ユニットのサブマスク形状のアセンブリとすることができ、あるいは隣接するタイルの組み合わせがふさがれた開口をもたらすように、定義された開口の一部とすることもできる。
[00110]本発明の上述の実施形態は例示にすぎない。変更、修正および変形は、本発明の主旨から逸脱せずに、当業者によって特定の実施形態に対してなされてもよく、これは本明細書に添付されている請求項によってのみ定義される。

Claims (36)

  1. 基板上に形成されたアンチヒューズトランジスタであって、
    チャネル長を有するチャネル領域上の多結晶シリコンゲートと、
    前記チャネル領域の第1の端部の近傍に位置する拡散領域と、
    前記チャネル領域の第2の端部の近傍に位置する電界酸化物領域と、
    前記多結晶シリコンゲートと前記基板との間の可変厚ゲート酸化物と
    を備え、
    前記可変厚ゲート酸化物が、
    前記チャネル領域の前記第1の端部から前記チャネル長の第1の所定距離の位置まで延びる第1の厚型ゲート酸化物セグメントと、
    前記チャネル領域の前記第1の端部から前記チャネル長の第2の所定距離の位置まで延びる前記第1の厚型ゲート酸化物セグメントに隣接する第2の厚型ゲート酸化物セグメントであって、前記第1の厚型ゲート酸化物セグメントおよび前記第2のゲート酸化物セグメントが前記チャネル領域をカバーするようにサイズ設定されている第2の厚型ゲート酸化物セグメントと、
    前記第2の所定距離の位置から前記チャネル領域の前記第2の端部まで延びる薄型ゲート酸化物部分と
    を有する、アンチヒューズトランジスタ。
  2. 前記第2の厚型ゲート酸化物セグメントが、前記第1の厚型ゲート酸化物セグメントに隣接する、三角形の第3のゲート酸化物セグメントを含んでおり、前記第2の所定距離の位置は、前記第3のゲート酸化物セグメントの対角縁部によって定義される、請求項1に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  3. 前記第1の所定距離の位置が、前記チャネル領域の前記第1の端部と前記チャネル領域の前記第2の端部との間である、請求項1に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  4. 前記第2の所定距離の位置が、前記第1の所定距離の位置と前記チャネル領域の前記第1の端部との間である、請求項3に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  5. 前記第1の所定距離の位置が前記チャネル領域の前記第2の端部に対応し、前記第2の所定距離の位置が、前記第1の所定距離の位置と前記チャネル領域の前記第1の端部との間である、請求項1に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  6. 前記チャネル領域が、前記チャネル領域の前記第1の端部と前記第2の端部との間の可変幅を有する、請求項1に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  7. 前記第1の厚型ゲート酸化物セグメントが、前記チャネル領域の前記第1の端部から第3の所定距離の位置まで延びる第1のサブセグメントと、前記チャネルの前記第1の端部から前記第1の所定距離の位置まで延びる第2のサブセグメントとを含み、前記第3の所定距離の位置は、前記チャネル領域の前記第1の端部と前記第1の所定距離の位置との間である、請求項6に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  8. 前記第1の所定距離の位置および前記第2の所定距離の位置が等しい、請求項7に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  9. 前記第2の厚型ゲート酸化物セグメントが、前記チャネル領域の前記第1の端部から第4の所定距離の位置まで延びる第3のサブセグメントと、前記チャネルの前記第1の端部から前記第2の所定距離の位置まで延びる第4のサブセグメントとを含み、前記第4の所定距離の位置は、前記チャネル領域の前記第1の端部と前記第2の所定距離の位置との間である、請求項7に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  10. 前記第1の所定距離の位置が前記第2の所定距離の位置に同じである、請求項9に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  11. 前記第3の所定距離の位置および前記第2の所定距離の位置が同じである、請求項9に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  12. 前記第2の所定距離の位置が、前記第1の所定距離の位置と前記第4の所定距離の位置との間である、請求項9に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  13. 前記第2の厚型ゲート酸化物セグメントが、前記チャネル領域の前記第1の端部から第3の所定距離の位置まで延びる第1のサブセグメントと、前記チャネルの前記第1の端部から前記第2の所定距離の位置まで延びる第2のサブセグメントとを含んでおり、前記第3の所定距離の位置が、前記チャネル領域の前記第1の端部と前記第2の所定距離の位置との間である、請求項6に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  14. 前記第2のサブセグメントが、前記第1の厚型ゲート酸化物セグメントに隣接する、三角形の第3のゲート酸化物セグメントを含んでおり、前記第2の所定距離の位置が前記第3のゲート酸化物セグメントの対角縁部によって定義される、請求項13に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  15. 前記薄型ゲート酸化物部分が、プロセス技術の最小特徴サイズ未満の少なくとも1つの寸法を有する、請求項1に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  16. 第2のチャネル領域を定義するために、前記第1の拡散領域から間隔をあけられた第2の拡散領域と、
    前記第2のチャネル領域上の第2の多結晶シリコンゲートと、
    前記多結晶シリコンゲートと前記第2のチャネル領域との間の厚型ゲート酸化物であって、前記第1の厚型ゲート酸化物セグメントと等しい厚さを有する厚型ゲート酸化物と
    をさらに含む、請求項1に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  17. 前記第2の拡散領域が可変幅を有しており、前記チャネル領域は、前記第2の拡散領域の狭い部分に対応する第1の幅と、前記第2の拡散領域の広い部分に対応する第2の幅を有する、請求項16に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  18. 第2のチャネル領域を定義するために、前記第1の拡散領域から間隔をあけられた第2の拡散領域と、
    前記第2のチャネル領域上の第2の多結晶シリコンゲートと、
    前記多結晶シリコンゲートと前記第2のチャネル領域との間の厚型ゲート酸化物であって、前記第1の厚型ゲート酸化物セグメントと等しい厚さを有する厚型ゲート酸化物とをさらに含む、請求項6に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  19. 基板上に形成された不揮発性メモリセルであって、
    可変厚ゲート酸化物上に第1の多結晶シリコンゲートを有するアンチヒューズトランジスタであって、前記可変厚ゲート酸化物が厚型ゲート酸化物部分および薄型ゲート酸化物部分を有するアンチヒューズトランジスタと、
    固定厚ゲート酸化物上に第2の多結晶シリコンゲートを有するアクセストランジスタであって、前記固定厚ゲート酸化物および前記厚型ゲート酸化物部分の厚さが略等しいアクセストランジスタと
    を備える、不揮発性メモリセル。
  20. 前記厚型ゲート酸化物部分が、
    チャネル領域の第1の端部から前記チャネル領域の第2の端部に延びる第1の厚型ゲート酸化物セグメントであって、前記チャネル幅未満の第1の幅を有する第1の厚型ゲート酸化物セグメントと、
    前記チャネル領域の前記第1の端部から前記チャネル長の所定距離の位置まで延びる前記第1の厚型ゲート酸化物セグメントに隣接する第2の厚型ゲート酸化物セグメントであって、前記チャネル幅と前記第1の幅の差に略等しい第2の幅を有する第2の厚型ゲート酸化物セグメントと、
    前記所定距離の位置から前記チャネル領域の前記第2の端部に延びる薄型ゲート酸化物部分と
    を含む、請求項19に記載の不揮発性メモリセル。
  21. 前記第1の厚型ゲート酸化物セグメントおよび前記第2の厚型ゲート酸化物セグメントに隣接する、三角形の第3のゲート酸化物セグメントをさらに含む、請求項20に記載の不揮発性メモリセル。
  22. 基板上に形成されたアンチヒューズトランジスタであって、
    チャネル長およびチャネル幅を有するチャネル領域上の多結晶シリコンゲートと、
    前記チャネル領域の第1の端部に近接する拡散領域と、
    前記チャネル領域の第2の端部に近接する電界酸化物領域と、
    前記多結晶シリコンゲートと前記基板との間の可変厚ゲート酸化物であって、厚型ゲート酸化物部分および薄型ゲート酸化物部分を有する可変厚ゲート酸化物であって、前記薄型ゲート酸化物部分が、プロセス技術の最小特徴サイズ未満の寸法を有する可変厚ゲート酸化物と
    を備える、アンチヒューズトランジスタ。
  23. 前記薄型ゲート酸化物部分が矩形である、請求項22に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  24. 前記矩形の第1の辺および第2の辺が前記厚型ゲート酸化物部分によって境界設定され、前記矩形の第3の辺および第4の辺が前記チャネル領域によって境界設定される、請求項23に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  25. 前記薄型ゲート酸化物部分が三角形である、請求項22に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  26. 前記三角形の第1の辺および第2の辺が前記チャネル領域によって境界設定され、前記三角形の対角辺が前記厚型ゲート酸化物部分によって境界設定される、請求項25に記載のアンチヒューズトランジスタ。
  27. 多結晶シリコンゲートの下に厚型ゲート酸化物エリアおよび薄型ゲート酸化物エリアを有するアンチヒューズトランジスタを形成する方法であって、
    a)前記アンチヒューズトランジスタのアクティブエリアで中間酸化物を成長させるステップと、
    b)ソース/ドレイン注入定義マスク以上のグレードを有する酸化物定義マスクによって定義された前記アクティブエリアの面積から前記中間酸化物を除去するステップと、
    c)前記酸化物定義マスクによって定義された前記エリアで薄型酸化物を成長させるステップと
    を備える、方法。
  28. 前記酸化物定義マスクが、拡散注入マスクに対応するグレードを有する、請求項27に記載のアンチヒューズトランジスタを形成する方法。
  29. 前記酸化物定義マスクが、前記エリアを定義するために、前記多結晶シリコンゲートの下のアクティブエリアコーナーに重複する開口を含む、請求項27に記載のアンチヒューズトランジスタを形成する方法。
  30. 前記開口が矩形であり、少なくとも2つの異なるアンチヒューズトランジスタに対応するアクティブエリアコーナーに各コーナーを重複させるように寸法設定されている、請求項29に記載のアンチヒューズトランジスタを形成する方法。
  31. 前記酸化物定義マスクが、前記エリアを定義するために、前記多結晶シリコンゲートの下のアクティブエリアコーナーに重複する前記多結晶シリコンゲートに対して角度付けられた縁部を有する開口を含む、請求項27に記載のアンチヒューズトランジスタを形成する方法。
  32. 前記開口が、少なくとも2つの異なるアンチヒューズトランジスタに対応するアクティブエリアコーナーに各縁部を重複させるように寸法設定されたダイアモンド形状を含む、請求項31に記載のアンチヒューズトランジスタを形成する方法。
  33. 前記酸化物定義マスクが、前記エリアを定義するために、前記多結晶シリコンゲートの下の前記アクティブエリアに重複する縁部を有する矩形を含んでおり、前記エリアが、前記アクティブエリアの幅に対応する幅を有する、請求項27に記載のアンチヒューズトランジスタを形成する方法。
  34. 前記除去するステップが、最高精度許容範囲を使用する整列マシーンに前記酸化物定義マスクを整列させる工程を含む、請求項27に記載のアンチヒューズトランジスタ形成方法。
  35. 前記薄型酸化物を成長させるステップが、前記厚型ゲート酸化物エリアを形成するために、前記中間酸化物上に前記薄型酸化物を成長させる工程を含む、請求項27に記載のアンチヒューズトランジスタを形成する方法。
  36. 前記薄型酸化物を成長させるステップが、前記アンチヒューズトランジスタに隣接するアクセストランジスタに対してゲート酸化物を形成するために、前記中間酸化物上に前記薄型酸化物を成長させる工程を含む、請求項35に記載のアンチヒューズトランジスタを形成する方法。
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