JP3275893B2 - 半導体記憶素子 - Google Patents

半導体記憶素子

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    • H01L27/0617Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier the substrate being a semiconductor body including a plurality of individual components in a non-repetitive configuration integrated circuits having a two-dimensional layout of components without a common active region comprising components of the field-effect type
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    • G11C11/404Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices using transistors forming cells needing refreshing or charge regeneration, i.e. dynamic cells with charge regeneration common to a multiplicity of memory cells, i.e. external refresh with one charge-transfer gate, e.g. MOS transistor, per cell

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、MOS(金属酸
化物半導体)トランジスタをアンチヒューズとして使用
する半導体記憶素子に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ヒューズ素子は初期段階におい
て導通状態であり、何らかの処理を施すことにより非導
通状態になる。これに対して、アンチにユーズ素子と
は、初期段階において非導通状態であり、何らかの処理
を施すことにより導通状態にするものである。
【0003】従来、大容量のメモリLSI(大規模集積
回路)の製造時において故障したメモリ素子の置き換え
のために、故障したメモリ素子と、予備に設けられてい
るメモリ素子との置き換えを行うリダンダンシィ回路が
準備されている。このリダンダンシィ回路において、メ
モリ素子を置き換えるため、すなわち、故障したメモリ
素子の領域と、交換する素子領域とのアドレスのデータ
を変更するため、ヒューズが用いられている。
【0004】該ヒューズとしては、多結晶シリコンの抵
抗などが用いられている。レーザーによりこの多結晶シ
リコンを切断することにより、故障したメモリ素子の領
域と、交換する素子領域とを示すアドレスのデータを変
更することができる。しかしながら、多結晶シリコンで
は、所定の抵抗値を得るためにある程度の面積が必要な
ため、メモリLSIのチップ面積が大きくなってしま
う。また、レーザにより切断処理を行う場合、他の回路
及びトランジスタへの影響を防止するため、多結晶シリ
コン周辺のスペースを十分取る必要があり、メモリLS
Iのチップ面積を大きくする要素となる。
【0005】また、このヒューズは、通常、レーザなど
によりヒューズ形成領域を破壊することにより、非導通
状態に設定している。このため、該ヒューズ切断作業は
ウエハにメモリ素子を形成した段階で行うことはできる
が、メモリ素子をパッケージなどに組み込んだ後で切断
作業をすることはできない。このような問題を解決する
ために、半導体装置をパッケージに組み込んだ後でも、
ヒューズ素子あるいはアンチヒューズ素子を電気的に切
断する構造が知られている。
【0006】例えば、半導体装置のセットアップ時間
は、その動作速度が数1OOMHzと高速になるにつれ
て、数ns程度のばらつきがあっても入力データをとり
こめないことがある。このような不具合を防止するた
め、通常、出荷検査段階でセットアップ時間が規格範囲
内に収まるよう調整している。セットアップ時間は、パ
ッケージに組み込むことにより、人出カインピーダンス
がウエハ状態とは変わってしまうので、ウエハ段階のダ
イソートテストでは検査することができない。このた
め、半導体装置をパッケージに封止した後にセットアッ
プ時間を計測し、半導体装置内に予め形成してあるヒュ
ーズ/アンチヒューズを切断/接続することにより、所
望のセットアップ時間に設定している。
【0007】また、別の用途としてブログラマブル・ロ
ジック・アレイ(PLA)が知られている。 PLA
は、アンチヒューズ素子をマトリクス状に配置したもの
をパッケージに封止してユーザに提供される。ユーザ
は、所定の入力パターンに対して、所定の出力パターン
が得られるように、PLA内のアンチヒューズ素子を電
気的に書き込み、所望の機能(プログラム)を実現して
いる。
【0008】このため、MOSトランジスタを多結晶シ
リコンの抵抗に代え、アンチヒューズとして用いること
が考えられる。多結晶シリコンなどの抵抗に代え、MO
Sトランジスタによりアンチヒューズを形成すること
で、アンチヒューズの形成面積が縮小され、メモリLS
Iのチップ面積を小さくすることが可能である。ここ
で、多結晶シリコンの抵抗で形成されたアンチヒューズ
は切断することでデータの書き込みが行われ、一方、M
OSトランジスタで形成されたアンチヒューズはゲート
絶縁膜を破壊し、ゲートとチャネルとの間、またはゲー
トとソース(またはドレイン)との間のリーク電流を増
大させることでデータの書き込みが行われる。
【0009】このアンチヒューズとなる第1のMOSト
ランジスタ(第1の従来例)としては、図3に示す構成
がある。図3は、第1のMOSトランジスタの断面図で
ある。この図において、100はn型基板であり、p型
の拡散層により、ソース101およびドレイン102が
表面に形成されている。そして、この基板100,ソー
ス101及びドレイン102表面にゲート絶縁膜103
が設けられている。また、このゲート絶縁膜103の表
面には、金属膜などの導電体によりゲート電極105が
設けられている。
【0010】また、ゲート絶縁膜103は、ドレイン1
02の上部の領域104において厚さを薄くして形成
(アンチヒューズ領域)されている。そして、ゲート電
極105とドレイン102との間に所定の電圧をかける
ことにより、この領域104の薄い部分において、高電
界を発生させてゲート絶縁膜103を破壊することによ
り、ゲート電極105とドレイン102とを短絡させて
データを書き込む(特願平7−294481)。
【0011】また、アンチヒューズとなる第2のMOS
トランジスタ(第2の従来例)としては、図4に示す構
成がある。図4は、第2のMOSトランジスタの断面図
である。この図において、200はp型基板であり、n
型のウエル201が表面に形成されている。このウエル
201の表面には、n+型(ウエル201よりn型の不
純物濃度が高い)の拡散層により、ソース202および
ドレイン203が表面に形成されている。そして、この
基板200,ソース202及びドレイン203表面にゲ
ート絶縁膜204が設けられている。また、このゲート
絶縁膜204の表面には、金属膜などの導電体によりゲ
ート電極205が設けられている。そして、ゲート電極
205とウエル201とをレーザの照射による熱で溶融
させ、ゲート絶縁膜204を破壊することにより接続さ
せて、データを書き込む(特表平11−50206
8)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た第1のMOSトランジスタは、ドレイン102の上部
の領域104のゲート絶縁膜103を、他の領域と比較
して薄く作成する必要がある。このため、ゲート酸化膜
103の厚さを変化させるため特別なプロセスが必要と
なり、ゲート酸化膜103を領域104と他の領域とを
分けて作る等の精度の高いプロセスを製造工程に付け加
えるため、製造コストが増加するという問題がある。
【0013】また、第1のMOSトランジスタは、部分
的にゲート酸化膜103の厚さを変化させているため、
膜質の信頼性が低下し、製造時からゲート電極105と
ドレイン102とが接続されるという欠点もある。
【0014】ここで、MOSトランジスタによるアンチ
ヒューズは、以下の条件を満足することが必要である。 a.アンチヒューズのMOSトランジスタの書き込み電
圧が所定範囲 アンチヒュ一ズは、通常の電源電圧で破壊されてはなら
ないし、また、所定のプログラム(書込)電圧を印加し
ても破壊されないのではだめである。したがって、所定
の書込電圧の範囲で破壊できるように、ゲート酸化膜の
厚さが制御できなければならない。
【0015】b.アンチヒューズのMOSトランジスタ
の書き込み時に他のトランジスタが破壊されない。 アンチヒューズには、書込を制御する書込回路や、書込
状態を検出するための読出回路が接続される。書込処理
時には、これらの回路にも高電圧であるプログラム電圧
が印加される可能性がある。このため、プログラム電圧
が高くなりすぎると、これらの回路を構成する素子の耐
圧を上げたり、保護回路などが必要になり、チップサイ
ズが大きくなってしまう。したがって、アンチヒューズ
に対するプログラム電圧は可能な限り低いことが望まし
い。
【0016】c.MOSトランジスタへ書き込んだ情報
の読み出しが可能 ゲート酸化膜が破壊されたとき、リーク電流が検出限界
以下であると、アンチヒューズにはならない。逆に、ゲ
ート酸化膜が破壊されていないとき、リーク電流が検出
限界以上であっても、アンチヒューズにならない。従っ
て、書込処理前のアンチヒューズは、非導通状態である
ことが確認できる程度にリーク電流が少なく、書込処理
後のアンチヒューズは、接続状態になったことが確認で
きる程度のリーク電流が流れることが必要である。
【0017】d.書き込み時にアンチヒューズ以外の回
路に影響を与えない 書込処理中に、プログラム電圧が基板のバイアス電位に
影響を与えたり、書込時に発生したノイズが半導体装置
内の他の回路に影響を与えてはならない。例えば、1つ
の半導体装置に複数のアンチヒューズX、Yが形成され
ている場合、アンチヒューズXを書き込むための書込回
路が形成されている。該書込回路は、アンチヒューズの
一端にプログラム電圧を与える前に、予め他端に所定の
バイアス電圧を与え、アンチヒューズを接続するか否か
を決定する。
【0018】アンチヒューズを接続するか否かは、外部
からレジスタなどに入力された情報をもとにして処理さ
れる。アンチヒューズXを書き込むとき、アンチヒュー
ズX自身の書込情報が書き変わってしまい、書き込まれ
なかったりしたり、アンチヒューズYの書込情報が書き
変わってしまいアンチヒューズYに書き込まれてしまっ
てはならない。このような現象は、半導体装置が微細化
され、アンチヒューズ素子領域と他の回路領域とが近接
して配置されるようになると、一層深刻な問題となる。
【0019】したがって、第1の従来例に示された第1
のMOSトランジスタは、より以上の微細化、低電圧化
が進み、ゲート絶縁膜1O3の厚さが薄くなると、通常
ゲートに印加する電圧でゲート絶縁膜1O3が破壊され
てしまうことがあり、上記条件a.を満たさず、書込回
路や読出回路の設計が困難になる。また、不所望のアン
チヒューズが破壊されてしまうと、どのアンチヒューズ
としてのMOSトランジスタのゲート絶縁膜を破壊して
データを書き込んだのか判らなくなってしまい、結果的
に、上記cに示す条件である、書き込んだ情報の読み出
しが可能であるという条件を満足させることが出来な
い。
【0020】次に、第2の従来例に示された第2のMO
Sトランジスタは、レーザによりゲート絶縁膜204を
溶融させてゲート電極205とウエル201とを電気的
に接続して、データを書き込むため、レーザが照射でき
る大きさにゲート電極を形成する必要があるため、形成
面積がそれほど削減できないという欠点がある。
【0021】また、第2のMOSトランジスタは、ゲー
ト電極205を介して、ゲート絶縁膜204にレーザを
照射し、溶融させるため、他のトランジスタのゲート電
極に、レーザが照射されたゲート電極205の材料の飛
沫が溶融時のエネルギーにより飛び、信号線と短絡し、
他の回路の信頼性を低下させるという問題がある。
【0022】さらに、第2のMOSトランジスタは、電
気的に書込を行うことができないため、結果的に、上記
aに示す条件である、書込電圧が所定範囲であるという
条件を満足することができず、パッケージに封止した後
でアンチヒューズの破壊(書込)処理ができないという
条件を満足させることが出来ない。また、第1の従来例
及び第2の従来例には、条件d.、すなわち、書込処理
時に他の回路へ与える影響についてはなんら開示されて
いない。
【0023】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、メモリLSIのチップ面積を増加させずに、他の
回路へ影響を与えることなく高い信頼性で電気的にデー
タを書き込むことが可能な半導体記憶素子を提供する事
にある。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
アンチヒューズとして用いられるMOS構造の半導体記
憶素子において、半導体基板(例えば、一実施形態の基
板1)と、この半導体基板表面に形成されたウエル(例
えば、一実施形態のウエル3)と、このウエル内に形成
されたMOSトランジスタ(例えば、一実施形態の半導
体素子S)と、前記ウエルとを具備し、前記ウエルと、
前記MOSトランジスタのソース及びドレインとを電気
的に短絡して第1の電極とし、前記MOSトランジスタ
のゲートを第2の電極としたことを特徴とする。
【0025】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体記憶素子において、前記ウエル(例えば、一実施形
態のウエル3)と前記半導体基板との間に、このウエル
と逆の導電性の第2のウエル(例えば、一実施形態のウ
エル2)を具備することを特徴とする。
【0026】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の半導体記憶装置において、前記MOSトラ
ンジスタ(例えば、一実施形態の半導体素子S)のゲー
トと、前記ウエル(例えば、一実施形態のウエル3),
前記ソース及び前記ドレインとの間に高電界をかけて、
このMOSトランジスタのゲート酸化膜を破壊し、前記
ゲートと、前記ウエル,前記ソース及び前記ドレインの
いずれかとを短絡させることによりデータを書き込むこ
とを特徴とする。
【0027】請求項4記載の発明は、請求項1ないし請
求項3のいずれかに記載の半導体記憶素子において、前
記配線を接地電位とし、前記ゲートに高電圧を印加する
ことで書き込むようにしたことを特徴とする。
【0028】請求項5記載の発明は、請求項1ないし請
求項3のいずれかに記載の半導体記憶素子において、複
数のアンチヒューズのゲートが共通に接続され、前記配
線を接地電位とし、前記ゲートに高電圧を印加すること
で書き込みを行い、前記配線を電源電位または書込電位
とし、前記ゲートに高電圧を印加することで書き込みを
行わないようにしたことを特徴とする。
【0029】請求項6記載の発明は、請求項1ないし請
求項3のいずれかに記載の半導体記憶素子において、前
記配線に所定の電位を与え、所定時間の経過後に前記配
線の電位を検出することにより、アンチヒューズの記憶
情報を読み出すようにしたことを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に
よる半導体記憶素子Sの構成例を示すブロック図であ
る。この図において、p型の基板1は接地されており、
表面にn型のウエル2が形成されている。ウエル2は表
面に形成されたn+型の拡散層7(ウエルコンタクト)
により、図示しない位置において、プログラム電圧Vp
pまたは電源電圧Vccの配線へ接続されている。また、
ウエル2の表面には、拡散層7と短絡しない位置におい
て、表面に、ウエル2よりも深さが浅いp型のウエル3
が形成されている。
【0031】ウエル3の表面には、p+型の拡散層6
(ウエルコンタクト)と、n+型の拡散層としてソース
4及びドレイン5とが形成されている。また、ソース4
及びドレイン5との間のウエル3の表面には、ゲート絶
縁膜8が形成されている。ゲート絶縁膜8の表面にはゲ
ート電極11が形成されている。そして、ウエル3,拡
散層6,拡散層7,ゲート電極11,ソース4及びドレ
イン5の表面には層間絶縁膜9が形成されている。層間
絶縁膜9の表面には導電体膜の配線10が形成されてい
る。また、配線10は、コンタクトCを介して、ソース
4,ドレイン5及び拡散層6(すなわち、ウエル3)を
電気的に短絡させている。また、ゲート電極11は、図
示しない位置において外部端子と接続するための配線と
接続されている。
【0032】ここで、ゲート絶縁膜8は、基板1を酸化
させたシリコン酸化膜,CVD(化学的気相成長)やス
パッタリングなどの方法で堆積させたシリコン酸化膜,
CVDやスパッタリングで形成したシリコン窒化膜等の
絶縁膜で形成されている。ゲート電極11は、多結晶シ
リコン,高融点金属(モリブデン,チタン,タンタル,
タングステンなど),シリコンと高融点金属とのシリサ
イドまたはポリサイドなどの材料で形成されている。
【0033】ここで、ゲート電極11の長さは約0.2
μm、幅は10μm、ゲート絶縁謨8の厚さは約5nm〜
10nmとした。また、ウエル3は、1×1017atom/cm3
〜1×1018atom/cm3の濃度でp型の不純物、例えばホ
ウ素が導入されている。また、ウエル2は1×1017at
om/cm3〜1×1018、atom/cm3の濃度でn型の不純物、
例えばリンが導入されている。さらに、ソース4、ドレ
イン5、ウエルコンタクト6は50keVのエネルギ
で、1×1015/cm2〜5×1015/cm2のドーズ量でn型
の不純物、例えばリンまたは砥素がイオン注入され、ウ
エルコンタクト7は1×1015/cm2〜5×1015/cm2
ドーズ量でp型の不純物、例えばホウ素がイオン注入さ
れている。
【0034】また、配線10は、アルミニウム,高融点
金属(モリブデン,チタン,タンタル,タングステンな
ど),シリコンと高融点金属とのシリサイドまたはポリ
サイドなどの材料で形成されている。
【0035】次に、図1および図2を参照し、一実施形
態の動作例を説明する。図2は、図1の半導体記憶素子
Sの書き込み読み出しを行う回路の概念図である。図2
において、nチャンネル型のMOSトランジスタ24
は、端子T3へ「H」レベルの制御信号S3が入力され
ると、ゲートに「H」レベルの電圧が印加され、オン状
態となり、半導体記憶素子Sのドレイン5,ソース4及
びウエル3を接地電位とする。また、MOSトランジス
タ24は、端子T3へ「L」レベルの制御信号S3が入
力されると、ゲートに「L」レベルの電圧が印加され、
オフ状態となる。
【0036】pチャンネル型のMOSトランジスタ25
は、端子T2に「L」レベルの制御信号S2が入力され
ると、ゲートに「L」レベルの電圧が印加されてオン状
態となり、半導体記憶素子Sのドレイン5,ソース4及
びウエル3を電源電位とする。また、MOSトランジス
タ25は、端子T2に「H」レベルの制御信号S2が入
力されると、ゲートに「H」レベルの電圧が印加されオ
フ状態となり、半導体記憶素子Sのドレイン5,ソース
4及びウエル3を端子T5と電気的に非接続とさせる。
【0037】トランスファゲート21は、nチャンネル
型のMOSトランジスタ21nと、pチャンネル型のト
ランジスタ21pとが並列に接続されて形成されてい
る。端子T4に「L」レベルの制御信号S4が入力され
ると、nチャンネル型のMOSトランジスタ21nのゲ
ートに「L」レベルの電圧が印加されるためオフ状態と
なり、pチャンネル型のMOSトランジスタ21pのゲ
ートに、インバータ20により反転され「H」レベルの
電圧が印加されるためオフ状態となり、トランスファゲ
ート21はオフ状態となる。
【0038】一方、端子T4に「H」レベルの制御信号
S4が入力されると、nチャンネル型のMOSトランジ
スタ21nのゲートに「H」レベルの電圧が印加される
ためオン状態となり、pチャンネル型のMOSトランジ
スタ21pのゲートに、インバータ20により反転され
「L」レベルの電圧が印加されるためオン状態となり、
トランスファゲート21はオン状態となる。
【0039】インバータ22及びインバータ23は、ラ
ッチLTを形成している。トランスファゲート21がオ
ン状態のとき、ラッチLTはトランスファゲートから保
持するデータを供給される。そして、トランスファゲー
ト21がオフ状態のとき、ラッチLTはトランスファゲ
ートから供給されたデータを保持し出力する。このと
き、ラッチLTから出力されるデータは、トランスファ
ゲートLTから供給されたデータの反転されたレベルの
データとなる。上述した制御信号S1〜制御信号S4
は、図示しない制御回路から供給される。
【0040】次に、図2を用いて半導体記憶素子Sへデ
ータを書き込む動作、すなわち、ゲート絶縁膜を破壊す
る場合の動作の説明を行う。このとき、端子T2に
「H」レベルの制御信号S2が入力されており、MOS
トランジスタ25はオフ状態となっている。また、端子
T4に「L」レベルの制御信号S4が入力されており、
トランスファゲート21はオフ状態となっている。
【0041】そして、図示しない制御回路より端子T3
へ「H」レベルの制御信号S3を入力させ、MOSトラ
ンジスタ24をオン状態とする。これにより、半導体記
憶素子Sのドレイン5,ソース4及びウエル3が接地電
位とされる。そして、図示しない制御回路または外部端
子から、端子T1へ所定の書込電圧Vppを所定の幅の
パルスとして供給される。これにより、半導体記憶素子
Sにおいて、ゲート電極11と、ドレイン5,ソース4
及びウエル3との間に高電界が生じ、ゲート絶縁膜8が
破壊され、ゲート電極11は、ドレイン5,ソース4及
びウエル3のいずれかと、電気的に短絡状態となる。こ
こで、例えば、電源電圧Vccは3V〜5V、書込電圧
Vppは9V〜15Vとした。
【0042】この結果、半導体記憶素子Sにデータが書
き込まれたこととなる。また、この書き込みのパルスが
供給され、半導体記憶素子Sが書き込み状態のとき、書
き込みによりウエル3の電位が変動したとしても、ウエ
ル3の電位がウエル2の電位を越えないかぎり、ウエル
2が安定した電位(電源電位:電源電圧Vcc)となって
いるためにバリヤ層として働き、基板1の電位が変動す
ることがない。このため、基板1の電位に依存する他の
回路にノイズを与えるような、動作への悪影響を防止す
ることが出来る。
【0043】図1に示す半導体記憶素子Sは、ソース4
及びドレイン5が形成されていなくても、ウエルコンタ
クトである拡散層6があれば、アンチヒューズとして機
能させることができる。しかしながら、p型ウエル3は
不純物濃度が薄く、抵抗率が高いので、ゲート絶縁謨8
が絶縁破壊して電流が流れ始めると、ウエル3内で電圧
降下が生じ、ゲート絶縁謨8を絶縁破壊させるのに必要
なエネルギが得られないことがある。
【0044】これに対して、図1に示すように、半導体
記憶素子Sにソース4,ドレイン5を形成し、書込電圧
Vppをゲート電極11に印加することで、ウエル3の
基板表面にチャネルが形成されるので、絶縁破壊して電
流が流れても、ウエル3内で電圧降下することがない。
このため、ゲート絶縁膜8を絶縁破壊させるのに必要な
エネルギが得られ、確実に絶縁破壊させることができ
る。
【0045】第2の従来例では、n型ウエルにn+型ソ
ース、ドレインが形成されており、チャネルが形成され
ないので、上述と同様、ゲート絶縁謨を絶縁破壊させる
のに必要なエネルギが得られないことがある。このた
め、レーザを利用してゲートを破壊させている。また、
ソース4,ドレイン5,ウエル3は配線10と接続され
ているので、絶縁破壊の場所が、ゲート11とソース4
との間,ゲート11とドレイン5との間,あるいは、ゲ
ート11とウエル3との間のいずれであっても、配線1
0を介してリーク電流を検出することができる。
【0046】また、上述の例のように、基板1が接地電
位の場合には、ゲート電極11側に正の高電圧の書込電
圧Vppを印加することが望ましい。仮に、ゲート絶縁
眼8が絶縁破壊してウエル3が一瞬高電圧になっても、
ゲート電極11とウエル3との間の静電容量に比べ、ウ
エル3とウエル2との間の静電容量が充分大きいので、
ウエル3とウエル2との間には、ゲート電極11とウエ
ル3との間ほど大きな電位差は生じない。このため、ウ
エル3とウエル2との間で接合破壊を生じることがな
い。
【0047】また、電極10に書込電圧Vppを印加し
て、ゲート電極11を接地することによっても、ゲート
絶縁謨8を絶縁破壊することができる。この場合、基板
1が接地電位であると、ウエル3と基板1との間で接合
破壊を生じることがあるので、基板1を電源電位などに
バイアスした構成の半導体装置に適用することが望まし
い。
【0048】次に、複数の半導体記憶素子Sが端子T1
に共通に接続され、図示しない他の半導体記憶素子Sを
破壊させ、図2に示す半導体記憶素子Sを破壊させたく
ない場合の動作を説明する。このとき、端子T2に
「L」レベルの制御信号S2が入力されており、MOS
トランジスタ25はオン状態となっている。また、端子
T4に「L」レベルの制御信号S4が入力されており、
トランスファゲート21はオフ状態となっている。
【0049】そして、図示しない制御回路が制御信号S
3を「L」レベルとするか、または外部端子を接地させ
ることにより、端子T3へ「L」レベルの制御信号S3
を入力させ、MOSトランジスタ24をオフ状態とす
る。これにより、半導体記憶素子Sのドレイン5,ソー
ス4及びウエル3、すなわち配線10が電源電位Vcc
とされる。
【0050】そして、図示しない制御回路または外部端
子から、図示されない半導体記憶素子Sにデータを書き
込むため、端子T1へ所定の書込電圧Vppを所定の幅
のパルスとして供給される。このとき、端子T1は半導
体記憶装置を形成する場合、複数の半導体記憶素子Sに
おいて共通に接続されているため、図2に示す半導体記
憶素子Sにも書込電圧Vppが供給される。これによ
り、半導体記憶素子Sにおいて、ゲート電極11と、ド
レイン5,ソース4及びウエル3との間のゲート絶縁謨
8には、「Vpp−Vcc」の電位差が生ずる。
【0051】しかしながら、この電位差「Vpp−Vc
c」は、絶縁破壊電圧「Vpp−接地電位」、すなわち
書込電圧「Vpp」より小さいので、ゲート絶縁謨6は
絶縁破壊されない。このため、書込対象以外の図2に示
す半導体記憶素子Sにおけるゲート絶縁膜8が破壊され
ず、ゲート電極11は、ドレイン5,ソース4及びウエ
ル3のいずれとも、電気的に絶縁状態のままである(デ
ータの書込が行われない状態)。ここで、例えば、電源
電圧Vccは3V〜5V、書込電圧Vppは9V〜15
Vとした。
【0052】上述したように、複数の半導体記憶素子S
に対して、図示しない制御回路が所定の制御信号T2〜
制御信号T4を供給することで、同時に書込/非書込を
実行することができる。すなわち、書込を行う半導体記
憶素子Sに対して絶縁膜に高電界がかかる所定の書込状
態とし、書込を行わない半導体記憶素子Sに対して、絶
縁膜に高電界がかからない非書込状態とすることによ
り、特定の半導体記憶素子Sに対してのみデータの書込
が行える。
【0053】次に、図2を用いて半導体記憶素子Sへデ
ータの読み出し動作の説明を行う。このとき、図示しな
い制御回路が端子T1を接地状態とし、または外部端子
を接地することにより端子T1を接地状態とし、この制
御回路が端子T3へ「L」レベルの制御信号S3を出力
し、MOSトランジスタ24をオフ状態とする。また、
図示しない制御回路は、端子T4へ「L」レベルの制御
信号S4を出力し、トランスファゲート21をオフ状態
とする。
【0054】そして、図示しない制御回路は、端子T2
へ「L」レベルの制御信号S2を出力し、MOSトラン
ジスタ25をオン状態とする。これにより、端子T5
(電源電圧Vcc)と、半導体記憶素子Sのドレイン5,
ソース4及びウエル3とが、MOSトランジスタ25を
介して電気的に接続され、配線10が電源電位Vccに
プリチャージされる。その後、端子T2へ「H」レベル
の制御信号S2を出力し、MOSトランジスタ25をオ
フ状態とする。
【0055】このとき、半導体記憶素子Sへデータが書
き込まれている場合、ドレイン5,ソース4及びウエル
3のいずれかと、ゲート電極11とが絶縁破壊状態にあ
るため、配線10にプリチャージされた電荷は、半導体
記憶素子Sを介して放電され、配線10の電位、すなわ
ちA点の電位が「L」レベル(接地電位)へ降下する。
【0056】一般にゲート絶縁謨8が絶縁破壊しても、
これに流れるリーク電流はわずかであり、MOSトラン
ジスタ25のオン抵抗による電圧降下を利用して、A点
の電位を検出する場合には、MOSトランジスタ25の
サイズを小さくし、リーク電流より小さい駆動電流とす
る必要がある。また、リーク電流が小さいと、A点の電
位が確定するまでに時間がかかるが、セットアップ時間
の設定のように、半導体装置の初期化シーケンス時に1
度だけ行うような用途に使う場合には問題ない。
【0057】一方、半導体記憶素子Sへデータが書き込
まれてない場合、ドレイン5,ソース4及びウエル3の
いずれとも、ゲート電極11とが電気的に絶縁状態にあ
るため、半導体記憶素子Sへリーク電流が流れず、配線
10にプリチャージされた電荷は、半導体記憶素子Sを
介して放電されないので、配線10の電位、すなわちA
点の電位は「H」レベル(電源電圧Vcc)を維持する。
【0058】そして、図示しない制御回路は、A点の電
位が安定したタイミングにおいて、端子T4へ「H」レ
ベルの制御信号S4を出力し、トランスファゲート21
をオン状態とする。これにより、半導体記憶素子Sへデ
ータが書き込まれている場合、「L」レベルのデータが
トランスファゲート21からラッチLTへ供給される。
そして、端子TOからは、インバータ22により反転さ
れた「H」レベルのデータが出力される。そして、イン
バータ22により反転された「H」レベルのデータは、
インバータ23により反転され、インバータ22の入力
端子へ帰還される。
【0059】一方、半導体記憶素子Sへデータが書き込
まれている場合、「H」レベルのデータがトランスファ
ゲート21からラッチLTへ供給される。そして、端子
TOからは、インバータ22により反転された「L」レ
ベルのデータが出力される。そして、インバータ22に
より反転された「L」レベルのデータは、インバータ2
3により反転され、インバータ22の入力端子へ帰還さ
れる。
【0060】そして、図示しない制御回路は、ラッチL
Tにおいて、インバータ23とインバータ24との間
で、安定してデータの入出力が行われるタイミングに、
端子T4へ「L」レベルの制御信号S4を出力する。こ
れにより、トランスファゲート21がオフ状態となり、
ラッチLTへ保持されるデータの供給が無くなるが、イ
ンバータ23の出力により、インバータ22の入力端子
の電位が安定するため、と卵子ファゲート21から供給
されたデータは保持される。
【0061】すなわち、ラッチLTは、半導体記憶素子
Sへデータが書き込まれている場合、「L」レベルのデ
ータをラッチし、端子TOから「H」レベルの出力信号
を出力し、半導体記憶素子Sへデータが書き込まれてい
ない場合、「H」レベルのデータをラッチし、端子TO
から「L」レベルの出力信号を出力する。
【0062】上述した回路構成により、半導体装置は、
出荷検査段階において、パッケ―ジに組み込んだ状態
で、リードフレームの寄生容量を含めたセットアップ時
間が計測され、所定のセットアップ時間となるようにア
ンチヒューズがテスタにより書込/非書込される。該半
導体装置をユーザが使用するとき、アンチヒューズの書
込情報を読み出すことにより、半導体装置は所定のセッ
トアップ時間で動作する。また、半導体記憶装置に書き
込んだ情報を、ユーザ側で書き換え禁止にしたり、読み
出し禁止にするような設定にもアンチヒューズを利用で
きる。
【0063】また、本願発明の半導体記憶素子は、上述
してきたようなLSIメモリのリダンダンシィ回路に用
いるだけでなく、FPGA(Field Programmable Gate
Array)及びPLD(Programmable Logic Device)等の
回路データの書き込みを行うアンチヒューズとしても利
用可能である。
【0064】一実施形態による半導体記憶素子によれ
ば、データ書き込みを行ったとき、配線10により半導
体記憶素子Sのドレイン5,ソース4及びウエル3が短
絡されているため、ドレイン5,ソース4及びウエル3
のいずれがゲート電極11と短絡した場合においても、
A点が確実に接地電位へ降下し、するため、拡散層の接
合部分のpn接合(ウエル3と、ソース4またはドレイ
ン5の何れかで構成される)によりA点の電位が電圧が
下がり切らない現象を防止し、安定に記憶されているデ
ータの読み出しを行うことが可能である。
【0065】また、一実施形態による半導体記憶素子に
よれば、電源電圧Vccが印加されたウエル2があるた
め、半導体記憶素子Sへのデータ書き込み時において、
供給される書き込みのパルスにより、半導体記憶素子S
へ大電流が流れるため、書き込みによりウエル3の電位
が変動したとしても、ウエル2が安定した電位(電源電
圧Vcc)となっているためにバリヤ層として働き、周辺
に存在する他の回路にノイズを与えるような、動作への
悪影響を防止することが出来る。
【0066】さらに、一実施形態による半導体記憶素子
によれば、電気的にデータを書き込むことが可能なた
め、レーザによる熱エネルギを用いた溶融により、デー
タを書き込むのと異なり、材料の飛沫が飛ぶことが無
く、飛沫による配線の短絡などによる、周辺の回路及び
トランジスタの信頼性の低下を防止することが可能であ
り、かつ、飛沫が飛ぶことがないので余分なスペースを
設ける必要がないため、チップ面積を増加させることが
ない。
【0067】以上、本発明の一実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、図1に
おいて、ウエル及び拡散層の電気的な極性が逆の構造で
もかまわない。
【0068】すなわち、基板1をn型とし、ウエル2を
p型とし、ウエル3をn型とし、拡散層7をp+型と
し、拡散層6をn+型とし、ソース4及びドレイン5の
拡散層をp+型とする構造でも良い。このとき、基板1
には電源電圧Vccが印加され、拡散層7は接地されてい
る。書き込み時及び読み出し時の処理に付いては、一実
施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、データ書き込みを行っ
たとき、配線によりドレイン,ソース及びウエルが短絡
されているため、ドレイン,ソース及びウエルのいずれ
がゲート電極と短絡した場合においても、拡散層の接合
部分のpn接合により電圧が下がり切らない現象を防止
し、電圧安定にデータの読み出しを行うことが可能であ
り、また、電気的にデータを書き込むことが可能なた
め、レーザによる熱エネルギを用いた溶融により、デー
タを書き込むのと異なり、材料の飛沫が飛ぶことが無
く、飛沫による配線の短絡などによる、周辺の回路及び
トランジスタの信頼性の低下を防止することが可能であ
り、かつ、飛沫が飛ぶことがないので余分なスペースを
設ける必要がないため、チップ面積を増加させることが
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による半導体記憶素子の
構造を示す断面図である。
【図2】 図1に示す半導体記憶素子のデータ書き込み
及びデータ読み出しの動作を説明する概念図である。
【図3】 第1の従来例による半導体記憶素子の構造を
示す断面図である。
【図4】 第2の従来例による半導体記憶素子の構造を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2、3 ウエル 4 ソース 5 ドレイン 6、7 拡散層 8 ゲート絶縁膜 9 層間絶縁膜 10 配線 11 ゲート電極 S 半導体記憶素子 20,22,23 インバータ 21 トランスファゲート 21n,21p、24,25 MOSトランジスタ S 半導体記憶素子 LT ラッチ T1,T2,T3,T4,T5,TO 端子

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンチヒューズとして用いられるMOS
    構造の半導体記憶素子において、 半導体基板と、 この半導体基板表面に形成されたウエルと、 このウエル内に形成されたMOSトランジスタとを具備
    し 前記ウエルと、前記MOSトランジスタのソース及びド
    レインとを電気的に短絡して第1の電極とし、前記MO
    Sトランジスタのゲートを第2の電極としたことを特徴
    とする半導体記憶素子。
  2. 【請求項2】 前記ウエルと前記半導体基板との間に、
    このウエルと逆の導電性の第2のウエルを具備すること
    を特徴とする請求項1記載の半導体記憶素子。
  3. 【請求項3】 前記MOSトランジスタのゲートと、前
    記ウエル,前記ソース及び前記ドレインとの間に高電界
    をかけて、このMOSトランジスタのゲート酸化膜を破
    壊し、前記ゲートと、前記ウエル,前記ソース及び前記
    ドレインのいずれかとを短絡させることによりデータを
    書き込むことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記配線を接地電位とし、前記ゲートに
    高電圧を印加することで書き込むようにしたことを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の半導
    体記憶素子。
  5. 【請求項5】 複数のアンチヒューズのゲートが共通に
    接続され、 前記配線を接地電位とし、前記ゲートに高電圧を印加す
    ることで書き込みを行い、前記配線を電源電位または書
    込電位とし、前記ゲートに高電圧を印加することで書き
    込みを行わないようにしたことを特徴とする請求項1な
    いし請求項3のいずれかに記載の半導体記憶素子。
  6. 【請求項6】 前記配線に所定の電位を与え、所定時間
    の経過後に前記配線の電位を検出することにより、アン
    チヒューズの記憶情報を読み出すようにしたことを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の半導
    体記憶素子。
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