JP2010280904A5 - - Google Patents

Description

本発明のプリプレグは、上記目的を達成するために次の構成を有する。すなわち、［Ａ］シート状に配列させた炭素繊維と［Ｂ］熱硬化性樹脂を含み、かつ下記（１）、（２）の少なくともいずれか一方を満たすプリプレグであって、下記条件（Ｉ）により、下記構成（II）の積層体が得られるプリプレグである。
（１）［Ｃ］熱可塑性樹脂の粒子または繊維、および［Ｄ］導電性の粒子または繊維を含み、［［Ｃ］の配合量（重量部）］／［［Ｄ］の配合量（重量部）］で表される重量比が１〜１０００であり、かつ、［Ｄ］導電性の粒子または繊維の平均径が、［Ｃ］熱可塑性樹脂の粒子または繊維の平均径と同じかもしくはそれより大きい。
（２）［Ｅ］熱可塑性樹脂の核または芯が導電性物質で被覆された導電性の粒子または繊維を含む。
（Ｉ）：前記プリプレグを積層し、前記［Ａ］炭素繊維から構成される２つの層の間に、前記［Ｃ］熱可塑性樹脂の粒子または繊維、および前記［Ｄ］導電性の粒子または繊維を配置した後に、オートクレーブにて、１８０℃の温度で２時間、０．５９ＭＰａの圧力下、昇温速度１．５℃／分で成形して積層体を得る。
（II）：（Ｉ）で得られた積層体は、該積層体の厚み方向（積層方向）の導電性を備えている。

また、本発明の厚み方向の導電性を備えた炭素繊維強化複合材料は、かかるプリプレグを積層し、加圧、加熱して前記［Ｂ］熱硬化性樹脂を硬化する工程を有する方法により得ることができる。

本発明のプリプレグは、［Ａ］シート状に配列させた炭素繊維と［Ｂ］熱硬化性樹脂を含み、かつ下記（１）、（２）の少なくともいずれか一方を満たすプリプレグである。
（１）［Ｃ］熱可塑性樹脂の粒子または繊維、および［Ｄ］導電性の粒子または繊維を含み、［［Ｃ］の配合量（重量部）］／［［Ｄ］の配合量（重量部）］で表される重量比が
１〜１０００である。
（２）［Ｅ］熱可塑性樹脂の核または芯が導電性物質で被覆された導電性の粒子または繊維を含む。

・ジビニルベンゼンポリマー粒子にニッケルをメッキし、さらにその上に金をメッキした粒子“ミクロパール（登録商標）”ＡＵ２２５（積水化学（株）製、形状：真球、比重：２．４ｇ／ｃｍ^３、導電性層の厚さ：２００ｎｍ、［核の体積］／［導電性層の体積］：２０．２）。

Claims (3)

1. ［Ａ］シート状に配列させた炭素繊維と［Ｂ］熱硬化性樹脂、［Ｃ］熱可塑性樹脂の粒子または繊維、および［Ｄ］導電性の粒子または繊維を含み、［［Ｃ］の配合量（重量部）］／［［Ｄ］の配合量（重量部）］で表される重量比が１〜１０００であり、かつ、［Ｄ］導電性の粒子または繊維の平均径が、［Ｃ］熱可塑性樹脂の粒子または繊維の平均径と同じかもしくはそれより大きいプリプレグであって、下記条件（Ｉ）により、下記構成（II）の積層体が得られるプリプレグ。
   （Ｉ）：前記プリプレグを積層し、前記［Ａ］炭素繊維から構成される２つの層の間に、前記［Ｃ］熱可塑性樹脂の粒子または繊維、および前記［Ｄ］導電性の粒子または繊維を配置した後に、オートクレーブにて、１８０℃の温度で２時間、０．５９ＭＰａの圧力下、昇温速度１．５℃／分で成形して積層体を得る。
   （II）：（Ｉ）で得られた積層体は、該積層体の厚み方向の導電性を備えている。
2. ［Ａ］シート状に配列させた炭素繊維と［Ｂ］熱硬化性樹脂、および［Ｅ］熱可塑性樹脂の核または芯が導電性物質で被覆された導電性の粒子または繊維を含むプリプレグであって、下記条件（Ｉ）により、下記構成（II）の積層体が得られるプリプレグ。
   （Ｉ）：前記プリプレグを積層し、前記［Ａ］炭素繊維から構成される２つの層の間に、前記［Ｅ］熱可塑性樹脂の核または芯が導電性物質で被覆された導電性の粒子または繊維を配置した後に、オートクレーブにて、１８０℃の温度で２時間、０．５９ＭＰａの圧力下、昇温速度１．５℃／分で成形して積層体を得る。
   （II）：（Ｉ）で得られた積層体は、該積層体の厚み方向の導電性を備えている。
3. 請求項１または２に記載のプリプレグを積層し、加圧、加熱して前記［Ｂ］熱硬化性樹脂を硬化する工程を有する、厚み方向の導電性を備えた炭素繊維強化複合材料の製造方法。