JPH04168147A - 導電性エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、体積固有抵抗が１０’Ωｃｍ以下であり、か
つ着色可能な導電性エポキシ樹脂組成物に関する。

〈従来技術〉 この種のエポキシ樹脂組成物は絶縁性ぬり床材として用
いられることが多いため、体積固有抵抗値を１０’Ωｃ
ｍ以下にしなければならない。　それはこれ以上抵抗値
が大きいと、帯電してほこりを吸着したり、スパークを
発生したりするためである。　スパークは特に溶剤工場
、ＩＣ工場などには禁物である。

従来、導電性エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂中に
白色系の導電性フィラーや金属粉末と、金属繊維やカー
ボン繊維などの導電性繊維とを組み合わせて添加するこ
とで、系の抵抗値を下げ、導電性を出す手法が用いられ
ていた。

しかし、金属繊維やカーボン繊維等を多量に添加すると
、導電性の向上は図れるものの、作業性は劣る。　また
、白色系の導電性フィラーや金属粉末を多量に添加する
と、エポキシ樹脂に着色されてしまうため、カラーリン
グが不能で外観上劣ってしまっていた。

そのため、着色（カラーリング）が可能で、さらに体積
固有抵抗値も小さ（、導電性にも優れたエポキシ樹脂組
成物の開発が望まれていた。

〈発明が解決しようとする課題〉 そこで本発明は、体積固有抵抗値が小さく、導電性にも
優れ、しかも着色が可能なため、外観および作業性に優
れたエポキシ樹脂組成物を提供することを目的とする。

く課題を解決するための手段〉 そこで本発明は、エポキシ樹脂１００重量部に対し、平
均粒径が４０〜３００μｍのグラファイト粒３０〜５０
重量部と、導電性繊維５〜２０重量部と、白色系導電性
フィラー１０〜３０重量部とを含有してなることを特徴
とする導電性エポキシ樹脂組成物を提供する。

以下、本発明について、詳細に説明する。

本発明の導電性エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂中
に、粒径が４０〜３００μｍのグラファイト粒、カーボ
ン繊維および白色系導電性フィラーを含有してなる。

本発明において、グラファイト粒は、導電性を得るため
に配合される、粒径を特定した配合物である。

グラファイト粒の粒径は、４０〜３００μｍ、好ましく
は７０〜９０μｍとするのがよい。　４０μｍ未満では
エポキシ樹脂の色が黒色であり、３００ＬＬｍ超では、
外観が悪（なるためである。

また、上記グラファイト粒は、エポキシ樹脂１００重量
部に対し、３０〜５０重量部、好ましくは、３５〜４５
重量部配合させるのがよい。　３０重量部未満では、配
合による導電性の向上が図られないため好ましくない。

　また、５０重量部超では、着色が困難となり、外観も
悪くなるため好ましくない。

さらにカーボン繊維は、前記グラファイトと同様、エポ
キシ樹脂に導電性を付与するため配合される。

本発明に用いるカーボン繊維は、特に限定されない。　
しかし、好ましいカーボン繊維の繊維長は、５００〜３
０００μｍより好ましくは６．００〜１０００１．Ｌｍ
とする。　これは作業性のため好ましい。

具体的には、カーボンミルド（ドナカーボＳ−２４４大
日本インキ製、繊維長７００μｍ）などがあげられる。

このカーボン繊維は、エポキシ樹脂１００重量部に対し
、５〜２０重量部、より好ましくは、８〜１５重量部配
合されるのがよい。　５重量部未満では、配合効果が得
られず、導電性が得られないため好ましくない。　また
、２０重量部超では作業性が悪くなるので好ましくない
。

そして、白色系導電性フィラーは、エポキシ樹脂中にエ
ポキシ樹脂を白色化し他に顔料等の着色剤を加えて用い
ることができるようにするため配合される。

本発明に用いる白色系導電性フィラーもまた、特に限定
されないが、具体的には、導電性酸化チタン、導電性ウ
ィスカー、導電性マイカ、導電性酸化亜鉛などがあげら
れる。

この白色系導電性フィラーは、エポキシ樹脂１００重量
部に対し１０〜３０重量部配合されるのがよい。　　１
０重量部未満では、配合効果が得られず、エポキシ樹脂
を着色するのが困難となり、３０重量部超では、着色し
にくいため好ましくない。

また、本発明に用いるエポキシ樹脂は、特に限定されず
、汎用のエポキシ樹脂を用いればよい。

具体的には、ビスフェノールＡ系エポキシ樹脂、ノボラ
ック型エポキシ樹脂、ビスフェノールＦ系エポキシ樹脂
、臭素化エポキシ樹脂、環式脂肪族エポキシ樹脂、グリ
シジルエステル系樹脂、グリシジルアミン系樹脂、複素
環式エポキシ樹脂などが挙げられる。　さらに好ましく
は、ビスフェノールＡ系エポキシ樹脂、ビスフェノール
系エポキシ樹脂などがよい。

また、本発明の導電性エポキシ樹脂組成物中には、上述
した以外に、金属粉末および金属繊維を目的・用途に応
じ、本発明の特性を失わない範囲内で添加してもよい。

ここで示す金属粉末としては、ニッケル粉、スズ粉など
があげられる。

また、金属繊維としては、ニッケルファイバーなどがあ
げられる。

さらにこの他に、本発明の導電性エポキシ樹脂組成物中
に添加剤として、硬化剤、レベリング剤、消泡剤などを
添加してもよい。

具体的に、硬化剤としては、変性脂肪族ポリアミン、ポ
リアミドなどの室温で硬化するアミン類などが例示され
る。

また、レベリング剤としては、有機共重合体などが例示
される。

さらに、消泡剤としては、　アクリル重合系（ＯＸ−７
１０楠本化成）などが例示される。

本発明の導電性エポキシ樹脂組成物は、上述した配合物
を上述した配合量内加え、撹拌混合することにより得る
ことができる。

〈実施例〉 以下に、本発明を実施例に基づき、さらに具体的に説明
する。

（実施例１） 表１に示す配合成分を用いて撹拌・混合し、エポキシ樹
脂組成物を得た。　これを用いて、下記に示す物性評価
を行ない、その結果を第２表に示す。

（物性評価） （１）外観試験および作業性 スレート板上に、厚み１ｍｍになるように左官ゴテで各
種エポキシ樹脂組成物を塗布し、外観（表面と色）およ
び作業性を目視にて観察した。

外観（表面）Ｏ：非常に良い　○：良い△：やや悪い　
　×：悪い （色）　　○；看着色易　　△：着色困難Ｘ：着色不可 作業性　　　　○：良い　　　　△：やや悪いＸ：悪い （２）体積固有抵抗の測定 ＪＩＳ　　Ｋ６９１１に基づき、東亜電波工業■の５Ｍ
−５Ｅ型超絶縁計を用いて測定した。

〈発明の効果〉 本発明によれば、体積固有抵抗が１０’Ωｃｍ以下のた
め作業性に優れ、がっ看負が可能なため、外観性にも優
れた導電性エポキシ樹脂を得ることができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）エポキシ樹脂１００重量部に対し、平均粒径が４
   ０〜３００μｍのグラファィト粒３０〜５０重量部と、
   導電性繊維５〜２０重量部と、白色系導電性フィラー１
   ０〜３０重量部とを含有してなることを特徴とする導電
   性エポキシ樹脂組成物。