JP2005337016A - 水ジェット推進艇の速度制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジンの停止時等に、オートクルーズコントロールを解除して速度モードを通常の状態に復帰させることのできる水ジェット推進の速度制御装置を提供すること。
【解決手段】 水ジェット推進艇10に、オートクルーズスイッチ56の操作に応じて、速度モードを、通常モードと、速度設定モードとに切り換えるコントローラ60を設けた。そして、速度設定モードのときに、エンジン回転速度が停止または停止に近い状態になると、速度モードが通常モードに復帰するようにした。また、オートクルーズスイッチ56の操作は、通常モードのあとに速度設定モードに操作したときに有効になるようにした。さらに、速度設定モードに設定するときに、エンジン回転速度が設定値に達するまでの時間が、通常モードに復帰するときに、エンジン回転速度が所定値に達するまでの時間よりも長くなるように設定した。
【選択図】 図6

Description

本発明は、水ジェット推進艇を必要に応じて一定速度で所定時間航走させることのできる水ジェット推進艇の速度制御装置に関する。
従来から、水ジェット推進艇を運転操作しながら、低速で航走することを義務付けられた水域や浅瀬等を低速で長時間航走しなければならない場合がある。このような場合に、運転者はスロットルレバーを一定の操作量に維持した状態で操作し続けなければならず、運転操作が煩雑であるという問題があった。このような場合の運転操作を楽にするために、クルーズコントロール機能を備えた水ジェット推進艇が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
この水ジェット推進艇は、航走速度またはエンジン回転速度を所定の設定値に設定することができるオートクルーズコントロール操作手段を備えている。そして、必要に応じて、オートクルーズコントロール操作手段が備えるスイッチを操作することにより、水ジェット推進艇をオートクルーズコントロール操作手段を操作する直前の速度または設定された所定の速度で航走させることができる。また、オートクルーズコントロールを解除する場合には、スイッチを再度操作するか、または、オフ専用のスイッチを設けこのオフ専用スイッチを操作する。これにより、エンジンを通常の操作に応じた速度モードに復帰させることができる。
特開平2002−180861号公報
しかしながら、前述した水ジェット推進艇では、オートクルーズコントロール操作手段をオン状態にしたままエンジンを停止させ、再度エンジンを始動させた場合には、オートクルーズコントロール操作手段がオン状態になったまま始動する恐れがある。このため、エンジンの始動と同時にエンジンの回転速度がいきなり上昇するようになり、エンジン回転速度の無駄な上昇と燃料消費量の上昇が発生するという問題が生じている。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、エンジンの停止時等、必要に応じて、オートクルーズコントロールを解除して速度モードを通常の状態に復帰させることのできる水ジェット推進の速度制御装置を提供することである。
前述した目的を達成するため、本発明に係る水ジェット推進艇の速度制御装置の構成上の特徴は、運転操作子と、運転者による運転操作子の操作に応じて作動するエンジンとを備えた水ジェット推進艇の速度制御装置において、運転者によって操作される速度設定操作子と、速度設定操作子の操作状態を検出する速度設定操作検出装置と、速度設定操作検出装置の検出結果に応じて速度モードを、運転者による運転操作子の操作に応じてエンジンを作動させる通常モードと、設定された航走速度または設定されたエンジン回転速度で水ジェット推進艇を航走させる速度設定モードとに切り換える速度モード切換装置と、エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出装置と、速度モードが速度設定モードのときに、エンジン回転速度検出装置が検出する検出値が、「0」または「0」に近い所定値以下になったときに、速度モード切換装置による速度モードの設定を通常モードに復帰させる速度モード復帰装置とを設けたことにある。
このように構成した本発明に係る水ジェット推進艇の速度制御装置では、運転者が速度設定操作子を操作することにより、エンジンの速度モードを、運転者による運転操作子の操作に基づいた通常モードと、設定された航走速度または設定されたエンジン回転速度に基づいた速度設定モードとに切り換えることができる。そして、エンジン回転速度が、停止状態または停止に近い状態になったときに、速度モード復帰装置の制御によって速度モード切換装置が速度モードを通常モードに復帰させる。
このため、水ジェット推進艇が停止または停止に近い状態になったときには、必ず速度モードは通常モード、すなわちオートクルーズコントロールが解除された状態になる。この結果、エンジンを再始動させたときには、必ず速度モードは通常モードに設定されるようになるため、エンジンの始動と同時にエンジン回転速度が無駄に上昇するといったことが防止される。また、この場合の速度設定操作子としては、種々の構成をしたものを用いることができる。
例えば、押しボタン式の1個のスイッチで構成し、通常モードの状態で、スイッチを押すと速度設定モードに設定され、その状態で再度スイッチを押すと通常モードに復帰するようにすることができる。また、押しボタン式のオン専用とオフ専用の2個のスイッチで構成し、オン専用スイッチを押すことにより速度設定モードに設定され、オフ専用スイッチを押すことにより通常モードに復帰するようにすることもできる。さらに、足踏みペダルで構成することもできる。また、往復移動が可能なレバーで構成し、一方に移動操作すると速度設定モードに設定され、元の位置に戻すと通常モードに復帰するようにすることもできる。
また、本発明に係る水ジェット推進艇の速度制御装置の他の構成上の特徴は、速度設定操作検出装置が、速度設定操作子の操作状態が通常モードに対応する状態であることを検出したことに続いて、速度設定モードに対応する状態になったことを検出したときに、速度モード切換装置が、速度モードを速度設定モードに設定することにある。
このように構成した水ジェット推進艇の速度制御装置では、速度設定操作検出装置が、速度設定操作子の操作状態が通常モードに対応する状態であることを検出したのちに、速度設定モードに対応する状態になったことを検出したときにだけ、すなわち、通常モードから速度設定モードへの移行が確認された場合にだけ、速度モードが速度設定モードに設定されるようになる。したがって、例えば、速度設定操作子に物が引っ掛かったりして、オン操作された状態が継続している場合等には、速度設定モードに設定されない。このため、速度モードが速度設定モードに設定される際には、必ず運転者の意思が入るようになり、速度設定モードへの切り換えが不意に行われることを防止できる。
また、本発明に係る水ジェット推進艇の速度制御装置のさらに他の構成上の特徴は、速度設定操作子が運転者による操作から解放されたときに速度設定操作子を非操作の状態に復帰させる復帰手段と、運転者による速度設定操作子の操作時間を測定するためのタイマとを備えており、速度モード切換装置による通常モードと速度設定モードとの間での切り換えにおける少なくとも、通常モードから速度設定モードへの切り換えが、タイマが測定する速度設定操作子の操作時間が設定時間を超えたときに実施されることにある。
このように構成した水ジェット推進艇の速度制御装置では、運転者が速度設定操作子を操作していないときに、速度設定操作子を非操作の状態に復帰させる復帰手段と、タイマとを備えている。そして、運転者による速度設定操作子の操作時間が設定時間を超えたときにだけ通常モードから速度設定モードへの切り換えが行われるようにしている。このため、例えば、速度設定操作子に物が当たったりしても、その物が当たっている時間は瞬間的な短時間であるため、設定時間をそれ以上の時間に設定しておけば、速度モードが速度設定モードに設定されることはなくなる。すなわち、速度モードが速度設定モードに設定されるのは、必ず運転者が意思を持って設定時間以上速度設定操作子を操作した場合だけになり、速度設定モードへの切り換えが運転者の意思に基づいたものになる。また、この場合の復帰手段としては、ばね等の弾性体を用いることができる。
また、本発明に係る水ジェット推進艇の速度制御装置のさらに他の構成上の特徴は、速度モード切換装置による速度設定モードから通常モードへの切り換えが、タイマが測定する速度設定操作子の操作時間が設定時間を超えたときに実施され、通常モードから速度設定モードへの切り換えに要する速度設定操作子の操作時間が、速度設定モードから通常モードへの切り換えに要する速度設定操作子の操作時間よりも長く設定されていることにある。
このように構成した水ジェット推進艇の速度制御装置では、通常モードから速度設定モードへの切り換えだけでなく、速度設定モードから通常モードへの切り換えも、運転者による速度設定操作子の操作時間が設定時間を超えたときにだけ行われるようにしている。そして、その切り換えに要する操作時間を、通常モードから速度設定モードへの切り換えの場合が、速度設定モードから通常モードへの切り換えの場合よりも長くなるように設定している。これによって、速度設定モードから通常モードへの切り換えが比較的迅速に行える。
また、本発明に係る水ジェット推進艇の速度制御装置のさらに他の構成上の特徴は、速度モード切換装置によって、速度モードが通常モードから速度設定モードに切り換えられるときに、エンジン回転速度または航走速度が設定値に達するまでの時間が、速度モードが速度設定モードから通常モードに切り換えられるときに、エンジン回転速度または航走速度が運転操作子の操作に応じた値に達するまでの時間よりも長く設定されていることにある。
このように構成した水ジェット推進艇の速度制御装置では、通常モードから速度設定モードに切り換えられるときのエンジン回転速度または航走速度が設定値に達するまでの時間が長く設定されているため、エンジン回転速度または航走速度が滑らかに変化するようになり、航走フィーリングが損なわれなくなる。また、速度設定モードから通常モードへの切り換えの際には、例えば、エンジン回転速度が「0」になっても慣性が働くため、急激な変化は生じない。また、これによると、エンジン回転速度や航走速度の切り換えを比較的迅速に行うことができる。
また、本発明に係る水ジェット推進艇の速度制御装置のさらに他の構成上の特徴は、水ジェット推進艇の進行方向を前進側または後進側に変更するためのシフト機構を備えており、シフト機構が前進側以外に設定されたときには、速度モード切換装置による速度設定モードの設定が禁止され、また、速度設定モードに設定されている場合には、速度モード復帰装置によって、速度モード切換装置による速度モードの設定が通常モードに復帰されるようにしたことにある。
このように構成した水ジェット推進艇の速度制御装置では、後進時におけるエンジンの回転速度が無駄に上昇することを防止できる。これによって燃料消費量の削減も図れる。また、水ジェット推進艇においては、後進の状態を長時間継続する必要は、殆ど生じないため、後進時にオートクルーズコントロールを行う必要も生じない。また、シフト機構によるシフトの設定にニュートラルがあれば、このニュートラルの場合もオートクルーズコントロールは行わない。
また、本発明に係る水ジェット推進艇の速度制御装置のさらに他の構成上の特徴は、速度モード切換装置による速度設定モードへの切り換えまたは通常モードへの切り換えのうち、少なくとも速度設定モードへの切り換えが行われたときに、その切り換えが行われたことを報知するための報知装置を設けたことにある。この場合の報知装置としては、ブザーやランプ等を用いることができる。これによると、速度モードが速度設定モードに切り換ったことを音や光によって容易に確認することができる。また、この場合、速度モードが速度設定モードから通常モードに切り換ったときにもブザーを発音させたり、ランプを点滅させたりすることができる。また、ブザーとランプの一方だけを設けてもよいし、双方を設けてもよい。
また、本発明に係る水ジェット推進艇の速度制御装置のさらに他の構成上の特徴は、速度設定操作子がリード線を介して速度モード切換装置に接続されており、リード線が断線または短絡したときには、速度モード切換装置による速度設定モードの設定が禁止され、また、速度設定モードに設定されている場合には、速度モード復帰装置によって、速度モード切換装置による速度モードの設定が通常モードに復帰されるようにしたことにある。この場合、速度設定モードによる適正な状態では、水ジェット推進艇は航走できないが、速度モードが通常モードに復帰するため、運転者による運転操作子の操作によって水ジェット推進艇は航走が可能になる。この場合、報知装置によって断線や短絡が報知されるようにすることが好ましく、これによると、運転者が、故障が生じたことを容易に確認できる。
また、本発明に係る水ジェット推進艇の速度制御装置のさらに他の構成上の特徴は、回転式の操舵ステアリングと、操舵ステアリングの操舵角または操舵の際のステアリング荷重を検出する操舵量検出装置を備えており、操舵量検出装置が検出する検出値が設定値を超えたときに、速度モード復帰装置によって、速度モード切換装置による速度モードの設定が通常モードに復帰されるようにしたことにある。
これによると、運転者が、速度モードを通常モードに戻して操舵ステアリングを操舵しながら水ジェット推進艇を航走させたい場合には、速度設定操作子を操作して通常モードに切り換えなくても操舵ステアリングを所定量以上回転させることにより自動的に、速度モードは通常モードに復帰する。これによって、速度設定モードから通常モードへの切り換えが速度設定操作子を操作することなく行えるようになる。また、この場合の操舵量検出装置としては、操舵ステアリングの操舵角を検出する操舵角センサや、操舵の際に操舵ステアリングに掛かる荷重を検出するステアリング荷重センサ等を用いることができる。
また、本発明に係る水ジェット推進艇の速度制御装置のさらに他の構成上の特徴は、運転操作子の操作に応じて開閉することによりエンジンの作動を制御するスロットルバルブと、運転操作子の操作による操作状態を検出する運転操作検出装置とを備えており、運転操作検出装置が検出する検出値が設定値を超えたときに、速度モード切換装置による速度設定モードの設定が禁止され、また、速度設定モードに設定されている場合には、速度モード復帰装置によって、速度モード切換装置による速度モードの設定が通常モードに復帰されるようにしたことにある。
この場合の運転操作検出装置としては、スロットルバルブの開度を検出するためのスロットル開度検出装置や、運転操作子の変位量を検出するための変位量検出装置を用いることができる。スロットル開度検出装置を用いる場合には、所定値を「0」に設定して速度設定モードにおいてはスロットル開度が全閉状態になるようにすることが好ましい。この場合、エンジンへの空気の供給は、スロットルバルブを通過しない他の通路を介して行うようにする。例えば、ステアリング操作に応じて一時的にエンジン回転速度を上昇させ、操舵機能を向上させる、いわゆる「オフ・スロットル・ステアリング制御」のための補助空気導入機構を設け、この補助空気導入機構を利用して、速度設定モード時のエンジン制御を行う。
また、運転者が、運転操作子を操作してスロットル開度を所定値以上に上げる場合は、速度モードを通常モードに戻して水ジェット推進艇を航走させたい場合であるが、この発明によると、運転者が速度設定操作子を操作して速度モードを通常モードに切り換えなくてもスロットル開度を設定値以上に上げることにより自動的に、通常モードに設定される。これによって、速度設定モードから通常モードへの切り換えが速度設定操作子を操作することなく行えるようになる。
また、運転操作検出装置として、運転操作子の変位量を検出する変位量検出装置を用いる場合には、変位量検出装置の検出結果に応じて、スロットルバルブを開閉させるスロットルバルブ開閉装置を設け、スロットルバルブ開閉装置の作動によってエンジンを駆動させる。これによると、スロットルバルブの開閉が、運転操作子に連結された機械的ケーブルを介して行われるものでなく、運転操作子の操作状態を運転操作検出装置で検出し、その検出値に応じて、スロットルバルブ開閉装置がスロットルバルブを開閉させる電子制御スロットルによるものである場合にも、速度モードの切り換え制御を適正に行える。
また、その他、運転操作検出装置としては、運転操作子と、スロットルバルブとの間に設置されるケーブル等の各部材の変位量を検出する変位量検出装置で構成することもできる。この場合、この変位量検出装置で、運転操作子の操作によってその部材が変位するときの変位量を検出し、その検出値に応じて速度モードを設定する。
また、本発明に係る水ジェット推進艇の速度制御装置のさらに他の構成上の特徴は、エンジン回転速度検出装置が検出する検出値が、設定値を超えたときに、速度モード切換装置による速度設定モードの設定が禁止され、また、速度設定モードに設定されている場合には、速度モード復帰装置によって、速度モード切換装置による速度モードの設定が通常モードに復帰されるようにしたことにある。これによると、例えば、水ジェット推進艇を陸上で試運転している場合などには、エンジンの回転速度が異常に上昇することを防止できる。これによって、無駄に燃料消費量が増加することを防止できる。
また、本発明に係る水ジェット推進艇の速度制御装置のさらに他の構成上の特徴は、速度モードが速度設定モードに設定されたときに、エンジンへの燃料の供給またはエンジンにおける燃料の点火の少なくとも一方を、設定した噴射量または時期に基づいて行うようにしたことにある。これによると、速度設定モードにおけるエンジンの作動状態が安定した良好なものになる。また、燃料消費量の低下も図れる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係る水ジェット推進艇の速度制御装置を備えた水ジェット推進艇10を示している。この水ジェット推進艇10では、船体11がデッキ11aとハル11bとで構成されており、その船体11における上部の略中央に操舵ステアリング12が設けられ、その後方にシート13が設けられている。そして、船体11の内部は、バルクヘッド14によって前部側のエンジン室15と後部側のポンプ室16とに区分けされている。
エンジン室15内における前部側と後部側には、空気をエンジン室15内に導くための空気ダクト17,18がそれぞれ設けられている。これらの空気ダクト17,18は、船体11の上部側からエンジン室15の底部側にかけて上下に形成され、デッキ11aに設けた防水構造(図示せず)を介して船外の空気を上端部から吸い込み、下端部からエンジン室15内に導く構成をとっている。また、この空気ダクト17,18の上端部には、それぞれ空気ダクト17,18の開口部を閉じて水の浸入を防止するための吸気遮断弁17a,18aが設けられている。
そして、エンジン室15内の底部における前部側部分には、燃料を収容するための燃料タンク19が設置され、船体11内の底部中央におけるエンジン室15内にエンジン20が設置されている。エンジン20は4気筒エンジンからなっており、図2および図3に示したように、クランク軸21が収容されたクランクケース22の上部にシリンダヘッド23を形成して本体の外郭部が構成されている。
このシリンダヘッド23内には、コンロッド24を介してクランク軸21に連結されたピストン25が上下移動可能な状態で収容されており、このピストン25の上下運動がクランク軸21に伝達されて回転運動になる。また、シリンダヘッド23には、1気筒当たりが1個の吸気弁26と1個の排気弁27との2個の弁で構成される各気筒が設けられている。そして、吸気弁26と排気弁27とがタイミングベルト28を介してクランク軸21に連結された吸気カム軸26aと排気カム軸27aによってそれぞれ駆動される。
各気筒の吸気弁26に連通する吸気ポート入口31は吸気管32等で構成される吸気装置に接続され、排気弁27に連通する排気ポート出口33は、シリンダヘッド23の側部に設けられた排気通路34の上部に連通している。吸気弁26は、吸気のときに開いて吸気ポート入口31を介して吸気装置から供給される空気をシリンダヘッド23内に送り、排気のときに閉じる。排気弁27は、排気のときに開いて排気ポート出口33を介してシリンダヘッド23から吐出されるガスを排気通路34に送り出す。
吸気装置は、シリンダヘッド23に接続された吸気管32と、吸気管32の上流端に接続された吸気チャンバ35と、吸気チャンバ35の上流端に接続されたスロットルボディ36とスロットルボディ36に吸気ダクト37を介して接続された吸気サイレンサー38とで構成されている。吸気サイレンサー38は、空気ダクト17,18を介して船外の空気を吸引し、その空気を吸気ダクト37を介してスロットルボディ36に送る。スロットルボディ36は、スロットルバルブ36aを備えており、スロットルバルブ36aの回転によって開閉することにより、シリンダヘッド23内に供給される空気の流量を調節する。
また、スロットルボディ36の近傍には、図4に示したように、補助吸気管39a、補助吸気弁39bおよびバイパスバルブモータ39cからなる補助空気導入機構39が備わっている。この補助空気導入機構39の補助吸気管39aは、上流端がスロットルボディ36の上流端に連通し、下流端がスロットルボディ36の下流端に連通しており、この補助吸気管39aを介して、吸気サイレンサー38から送られる空気をシリンダヘッド23内に供給できる。補助吸気弁39bは、バイパスバルブモータ39cの作動によって、補助吸気管39aを開閉し、補助吸気管39a内を通過する空気量を調節する。また、スロットルバルブ36aが全閉状態にある場合には、バイパスバルブモータ39cを作動させることにより、シリンダヘッド23に所定量の空気を供給することができる。
また、エンジン20には、燃料供給装置を介して燃料タンク19から燃料が供給される。この燃料供給装置は、燃料ポンプ41、インジェクタ42および燃料レール43等で構成され、燃料ポンプ41の作動によって、燃料タンク19から取り出される燃料は、インジェクタ42によって霧状にされて気筒内に噴射される。この際、燃料は吸気装置から供給される空気と混合され混合気となってシリンダヘッド23内に送られる。また、エンジン20は点火装置も備えており、この点火装置の点火によって混合気は爆発する。この爆発によって、ピストン25が上下に移動しその移動によってクランク軸21が回転駆動する。
エンジン20の後部からはクランク軸21にカップリング45を介して連結されたインペラー軸46がバルクヘッド14を貫通して後方のポンプ室16内に延びている。このインペラー軸46は、船体11の船尾に設けられた推進機47の内部に設けられたインペラーに連結され、エンジン20の駆動によるクランク軸21の回転力をインペラーに伝達してインペラーを回転させる。
また、推進機47は、船体11の底部に開口する水導入口47aと船尾に開口する水噴射口47bとを備えており、水導入口47aから導入される海水をインペラーの回転により水噴射口47bから噴射させることにより船体11に推進力を生じさせる。この推進機47は、ケーシング47cによって、船体11の本体側と隔離された状態で船体11の船尾における底部に取り付けられており、インペラー軸46は、バルクヘッド14およびケーシング47cを貫通することによって、エンジン20から推進機47に延びている。
また、推進機47における水噴射口47bの近傍には、前端部の口径がやや大きく後端部の口径がやや小さく設定された筒状のステアリングノズル48が取り付けられ、ステアリングノズル48にボウル形状のリバースゲート49が取り付けられている。ステアリングノズル48は、前端部の上下部分が回転軸を介して推進機47に支持され、回転軸を中心として後部側部分が左右方向に回転可能になっている。このステアリングノズル48は、操舵ステアリング12に接続されており、操舵ステアリング12の操作に連動して回転する。
すなわち、操舵ステアリング12を平面視の状態で、時計回り方向に回転させると、ステアリングノズル48は右舷側に回転して水ジェット推進艇10は、右方向に旋回し、操舵ステアリング12を、反時計回り方向に回転させると、ステアリングノズル48は左舷側に回転して水ジェット推進艇10は、左方向に旋回する。リバースゲート49は、回転軸49aを介してステアリングノズル48の両側における上下方向の中央部分に、回転軸49aを中心として上下方向に回転可能に取り付けられている。
このリバースゲート49は、船体11の上面における操舵ステアリング12の一方の端部の近傍に設けられたシフトレバー(図示せず)の操作により回転し、図1のように上方に位置した状態では、水ジェット推進艇10は前進する。また、シフトレバーの操作により、リバースゲート49を水噴射口47bの後方に位置させた場合には、水噴射口47bから噴射される海水がリバースゲート49に跳ね返されて前方に転向して水ジェット推進艇10は後進する。この際、シフトスイッチ(図6参照)66は、シフトレバーの操作位置に応じた状態に設定される。
また、船体11内におけるエンジン20の後方には排気装置が設けられている。この排気装置は、屈曲した管からなる排気チャンバ51とタンク状のウォーターロック52とで構成されている。排気チャンバ51は、エンジン20の一側部に設けられた排気通路34に一端部が連通し、他端部が後方に向って延びたのちに、下方に延びてバルクヘッド14の近傍に達している。
そして、排気チャンバ51の後端部は、ウォーターロック52の前部に連通している。このウォーターロック52の後部上面からは、排気ガス管53が後方に向って延びている。この排気ガス管53の上流端部は、ウォーターロック52の上面に連通しており、下流側部分が一旦上方に延びたのちに下方後部に延びて、下流端部はケーシング47cの側面部に開口している。
また、操舵ステアリング12には、図5に示したように、本発明の運転操作子としてのスロットルレバー55、速度設定操作子としてのオートクルーズスイッチ56、報知装置としての液晶表示パネル57およびストップスイッチ58が設けられている。スロットルレバー55は、スロットルケーブル(図6参照)55aを介して機械的にスロットルバルブ36aと連結されており、その操作に応じて、スロットルバルブ36aを開閉させる。このスロットルレバー55は、ばねによって操舵ステアリング12のグリップ12aから離れるように付勢されており、操作によってグリップ12aに近づけられるにしたがってスロットルバルブ36aの開度を大きくするように構成されている。
オートクルーズスイッチ56は、後述する速度モードを通常モードと速度設定モードとの間で切り換えるためのスイッチであり、押しボタン式の操作子で構成されている。このオートクルーズスイッチ56は、押圧操作がされていないときには、ばねによって非操作状態に復帰するように構成されており、例えば、オフ(通常モード)の状態で、押圧操作を行うとオン(速度設定モード)になり、再度押圧操作を行うとオフ状態になる。液晶表示パネル57は、オートクルーズスイッチ56の操作状態を表示する表示部を備えており、オートクルーズスイッチ56がオン状態にあるときにその表示部が点滅し、オートクルーズスイッチ56がオフ状態にあるときに表示部が消灯するように構成されている。
ストップスイッチ58は、エンジン20の作動を停止させるためのものであり、オートクルーズスイッチ56と同様押しボタン式の操作子で構成されている。このストップスイッチ58を押圧操作することにより、作動中のエンジン20は停止状態になる。
また、本実施形態に係る水ジェット推進艇10は、前述した各装置の外に、図6に示したコントローラ60、エンジン回転速度装置としてのエンジン回転速度センサ61、スロットル開度検出装置としてのスロットル開度センサ62、吸気圧センサ63、操舵量検出装置としてのステアリング荷重センサ64、報知装置としてのブザー65およびシフト機構としてのシフトスイッチ66を備えている。さらに、図示していないがスタートスイッチも備えている。コントローラ60は、CPU、RAM、ROM、タイマおよび本発明に係る速度設定操作検出装置、速度モード切換装置、速度モード復帰装置等の各種の回路装置を含んだ電気制御装置で構成されており、バルクヘッド14におけるエンジン室15側の壁面に設けられている。
このコントローラ60は、スタートスイッチ、オートクルーズスイッチ56、ストップスイッチ58、エンジン回転速度センサ61、スロットル開度センサ62、吸気圧センサ63、ステアリング荷重センサ64およびシフトスイッチ66に接続されて、これらのスイッチやセンサから発信される信号を入力する。スタートスイッチは、操作者によってオンに操作されることにより、エンジン20を始動させるイグニッションスイッチで構成されており、エンジンの回転信号によって、コントローラ60のCPUが作動を開始する。
エンジン回転速度センサ61は、クランク軸21の近傍に設置されてクランク軸21の回転速度を検出し、スロットル開度センサ62は、スロットルバルブ36aの回転支軸の近傍に設置されてスロットルバルブ36aの開度を検出する。また、吸気圧センサ63は、空気通路におけるスロットルボディ36と補助吸気管39aとが合流する部分の近傍に設置されて、スロットルボディ36におけるスロットルバルブ36aの下流側部分の圧力を検出する。この検出値によって、エンジン20に供給される吸気量の過不足が分かる。また、コントローラ60は、この検出値に応じて燃料ポンプ41を作動させ、吸気量に応じた燃料を供給させる。
ステアリング荷重センサ64は、操舵ステアリング12の中心部を船体11側に回転可能に連結する軸部(図示せず)の近傍に設置されて、操舵ステアリング12を操舵する際に操舵ステアリング12に掛かる荷重を検出する。また、シフトスイッチ66は、前述したシフトレバーの操作状態に応じて設定を変更され、このシフトスイッチ66の設定状態によって、コントローラ60は、速度モードを、速度設定モードへの切り換えが可能な状態と、速度設定モードへの切り換えを禁止する状態とに切り換える。
また、コントローラ60は、スロットルバルブ36a、バイパスバルブモータ39c、液晶表示パネル57およびブザー65にも接続されており、オートクルーズスイッチ56等から送信される各信号に基づいて、ROMが記憶する各プログラムをCPUが実行することにより、スロットルバルブ36a、バイパスバルブモータ39c、液晶表示パネル57およびブザー65を制御する。また、コントローラ60のROMには、水ジェット推進艇10を、所定のエンジン回転速度で航走させるオートクルーズコントロールのための速度設定モードのプログラムが記憶されている。
つぎに、以上のように構成された水ジェット推進艇10を航走させるときの操作およびコントローラ60が行う制御について説明する。まず、前述したスタートスイッチをオンに操作する。これによって、水ジェット推進艇10は走行可能な状態になり、運転者が前記シフトレバーを操作してスイッチ66を所定の状態に設定し、操舵ステアリング12を操舵するとともに、スロットルレバー55を操作することにより水ジェット推進艇10は各操作に応じた通常モードで所定の方向に所定の速度で走行する。
そして、水ジェット推進艇10を浅瀬等の水域を一定速度で航走させる場合には、手動によるスロットルレバー55の操作を止めて、スロットルレバー55を非操作の状態に復帰させた状態で、オートクルーズスイッチ56をオン操作する。また、前記スタートスイッチのオン操作と同時に、図7および図8に示したフローチャートのプログラムの実行が開始され、その後プログラムの実行が所定時間ごとに繰り返し行われる。このプログラムは、予め作成されROMに記憶されていたもので、このプログラムの実行により、水ジェット推進艇10の速度制御装置が備える各装置の操作状態は、図9に示したタイムチャートのようになる。まず、プログラムは、ステップ100において開始され、コントローラ60のCPUは、ステップ102において、オートクルーズスイッチ56がオンに操作されたか否かの判定を行う。
ここで、オートクルーズスイッチ56がオン操作されてなく「NO」と判定すれば、プログラムは、ステップ156に進んで一旦終了し、再度、ステップ100からの実行が開始される。その間、速度モードは、運転者の操作に基づいた通常モードを維持する。また、オートクルーズスイッチ56がオン操作されて、ステップ102において「YES」と判定すると、プログラムはステップ104に進み、オートクルーズスイッチ56のオン操作がt1秒(例えば、1秒)以上継続したか否かの判定を行う。このプログラムにおいては、速度モードを通常モードから速度設定モードに切り換えるためには、オートクルーズスイッチ56をt1秒以上オン操作することを条件として設定している。
ここで、オートクルーズスイッチ56のオン操作が運転者の意思によるものでなく、運転者が不用意に触ったり、物が当たったりしたことによるもの等で、オン操作がt1秒以上継続されていなければ、「NO」と判定する。そして、プログラムは、ステップ156に進んで一旦終了し、速度モードは、運転者の操作に基づいた通常モードを維持する。また、オートクルーズスイッチ56のオン操作がt1秒以上継続され、ステップ104において「YES」と判定すると、プログラムはステップ106に進み、エンジン20の作動が通常モードでt2秒(例えば、5秒)以上経過しているか否かの判定を行う。
ここでは、エンジン20は、通常モードによる作動開始からt2秒以上経過した後に始動状態を脱して安定した作動状態になるとし、それ以前に、速度モードが速度設定モードに設定されることを禁止している。エンジン20の通常モードによる作動がt2秒経過してなく、ステップ106において、「NO」と判定すれば、プログラムは、ステップ156に進んで一旦終了し、速度モードは、運転者の操作に基づいた通常モードを維持する。また、エンジン20の通常モードによる作動開始からt2秒以上が経過して、ステップ106において、「YES」と判定すると、プログラムはステップ108に進み、エンジン回転速度センサ61、スロットル開度センサ62、吸気圧センサ63およびステアリング荷重センサ64の各センサ等からの信号が正常に受信されているか否かの判定を行う。
ここでは、各センサ等からの信号が正常にコントローラ60に受信されていなければコントローラ60は速度設定モードに基づいた適正な制御ができないため、速度モードが速度設定モードに設定されることを禁止している。配線の切断や短絡が発生して、各センサ等からの信号がコントローラ60に正常に受信されていなければ、ステップ108において「NO」と判定し、プログラムは、ステップ156に進んで一旦終了し、速度モードは、運転者の操作に基づいた通常モードを維持する。また、各センサ等からの信号がコントローラ60に正常に受信されて、「YES」と判定すると、プログラムはステップ110に進み、スロットル開度が、オートクルーズ制御許可開度以下であるか否かを判定する。
このオートクルーズ制御許可開度は、スロットルバルブ36aが全閉状態になる「0」に設定することが好ましい。すなわち、速度設定モードにおいては、スロットルバルブ36aを全閉または全閉に近い状態にして、補助空気導入機構39を介してシリンダヘッド23への空気の供給が行われる。この場合、コントローラ60の制御によって、バイパスバルブモータ39cを作動させ、補助吸気弁39bを進退移動させる。そして、補助吸気弁39bの進退移動で補助吸気管39aを開閉させることによって空気供給量の調節が行われる。ここで、スロットル開度がオートクルーズ制御許可開度以上になって、「NO」と判定すると、プログラムは、ステップ156に進んで一旦終了し、速度モードは、運転者の操作に基づいた通常モードを維持する。
また、スロットル開度がオートクルーズ制御許可開度以下になって、「YES」と判定すると、プログラムはステップ112に進み、エンジン回転速度が、オートクルーズ制御許可回転速度以下であるか否かを判定する。オートクルーズ制御許可回転速度は、速度モードの切り換えの際に、エンジン回転速度が急激に変化することを防止するために設定したもので、エンジン回転速度がオートクルーズ制御許可回転速度以上の場合には、通常モードから速度設定モードへの切り換えを禁止している。エンジン回転数がオートクルーズ制御許可回転速度以上になって、ステップ112において「NO」と判定すると、プログラムは、ステップ156に進んで一旦終了し、速度モードは、運転者の操作に基づいた通常モードを維持する。
また、エンジン回転数がオートクルーズ制御許可回転速度以下になって、「YES」と判定すると、プログラムはステップ114に進む。ステップ114においては、シフトスイッチ66が、前進側に設定されているか否かを判定する。通常、水ジェット推進艇10のような船舶が、一定速度である程度の長時間をオートクルーズコントロールによって航走する場合は、前進航走が殆どで、後進航走の場合にこのようなオートクルーズコントロールによって航走することは稀である。したがって、この水ジェット推進艇10においては、前進時のみに速度設定モードへの設定ができ、後進時には、通常モードでの航走だけが有効になるようにプログラムを設定している。
シフトスイッチ66が後進側に設定され、ステップ114において「NO」と判定すると、プログラムは、ステップ156に進んで一旦終了し、速度モードは、運転者の操作に基づいた通常モードを維持する。また、シフトスイッチ66が前進側に設定されて、「YES」と判定すると、プログラムはステップ116に進んで、図9に示したように、ブザー65が1回だけ短時間発音するとともに、ステップ118に進んで、液晶表示パネル57の所定部分が点滅を開始する。これによって、運転者は、運転モードが通常モードから速度設定モードに切り換ったことを知ることができる。そして、プログラムは、ステップ120に進む。
ステップ120においては、バイパスバルブモータ39cを後退駆動させて、補助吸気管39aを全閉状態から徐々に開いて行く処理が行われる。つぎに、ステップ122において、補助吸気管39aが予め設定されたオートクルーズ目標開度に到達したか否かを判定する。このオートクルーズ目標開度に到達したか否かの判定は、吸気圧センサ63の検出値に基づいて行われ、オートクルーズ目標開度に達していなければ、「NO」と判定してステップ120に進み、再度コントローラ60の制御によって、バイパスバルブモータ39cを後退駆動させる。
このステップ120,122の処理は、補助吸気管39aの開度がオートクルーズ目標開度に到達するまで繰り返される。また、このプログラムでは、ステップ116における処理から、補助吸気管39aの開度がオートクルーズ目標開度に到達し、エンジン回転速度が、設定された所定値に達するまでの時間T1(図9参照)が3〜4秒になるように設定している。
補助吸気管39aの開度がオートクルーズ目標開度に到達して、ステップ122において「YES」と判定すると、プログラムはステップ124に進んで、補助吸気管39aの開度がオートクルーズ目標開度に維持されるようにバイパスバルブモータ39cを制御する処理が行われる。これによって、エンジン20は、補助吸気管39aのオートクルーズ目標開度に応じた一定の回転速度で作動し、水ジェット推進艇10は、一定速度で前進航走する。この速度設定モードによる水ジェット推進艇10の航走は、速度モードを通常モードに復帰させるための後述する各操作が行われるまで(図9における時間aと時間bとの間)継続する。
つぎに、プログラムは、図8に示したステップ126に進み、コントローラ60のCPUは、ステップ126において、オートクルーズスイッチ56にt3秒(例えば、0.5秒)以上のオン操作がされてないか否かの判定を行う。ここで、オートクルーズスイッチ56にオン操作が行われていなかったり、オン操作が行われていても、操作時間がt3秒以下であったりした場合には、ステップ126において「YES」と判定する。この場合、プログラムは、速度設定モードを維持してステップ128に進む。また、オートクルーズスイッチ56がt3秒以上オン操作され、ステップ126において「NO」と判定すると、プログラムはステップ142に進み、以下、後述する速度モードを速度設定モードから通常モードに切り換えるための処理を行う。
この速度モードを速度設定モードから通常モードに切り換えるための操作の判定に要する時間も、通常モードから速度設定モードに切り換えるための操作の判定に要する時間t1と同様、その操作が運転者の意思によるものであることを判定する必要があるため、所定時間t3以上の操作を条件としている。この場合においては、速度設定モードから通常モードに切り換えるための操作の判定に要する時間t3を、通常モードから速度設定モードに切り換えるための操作の判定に要する時間t1よりも短く設定している。速度設定モードから通常モードへの復帰は、通常モードから速度設定モードへの切り換えほど慎重性を要しないためである。
ステップ128においては、ステップ108における処理と同様、エンジン回転速度センサ61、スロットル開度センサ62、吸気圧センサ63およびステアリング荷重センサ64の各センサ等からの信号がコントローラ60に正常に受信されているか否かの判定を行う。ここで、各センサ等が正常であれば、ステップ128において「YES」と判定して、速度設定モードを維持したまま、プログラムはステップ130に進む。また、各センサ等に異常が発生して、ステップ128において「NO」と判定すると、プログラムはステップ142に進む。
ステップ130においては、スロットル開度が、オートクルーズ制御解除開度以下であるか否かを判定する。このオートクルーズ制御解除開度は、速度設定モードを解除するための判定基準として設定されたもので、ステップ110の処理において用いたオートクルーズ制御許可開度と同一の値に設定することができる。また、オートクルーズ制御許可開度とは、異なる値に設定することもできる。ただし、この場合もスロットルバルブ36aが全閉状態になる「0」に設定することが好ましい。ここで、スロットル開度がオートクルーズ制御解除開度以下になって、「YES」と判定すると、速度設定モードを維持したまま、プログラムはステップ132に進む。また、スロットル開度がオートクルーズ制御解除開度以上になって、「NO」と判定すると、プログラムは、ステップ142に進む。
ステップ132においては、スロットル開度の変化角速度が、オートクルーズ制御解除開度変化角速度以下であるか否かを判定する。この場合のオートクルーズ制御解除開度変化角速度は、速度設定モードを解除するための判定基準として設定されたもので、1秒当たりに変化したスロットル開度の角度に基づいて所定の値に設定されている。ここで、スロットル開度の変化角速度がオートクルーズ制御解除開度変化角速度以下であって、「YES」と判定すると、速度設定モードを維持したまま、プログラムはステップ134に進む。また、スロットル開度の変化角速度がオートクルーズ制御解除開度変化角速度以上になって、「NO」と判定すると、プログラムは、ステップ142に進む。
ステップ134においては、エンジン回転速度が、オートクルーズ制御解除回転速度以下であるか否か、またオートクルーズ制御解除回転速度以下の状態がt4秒(例えば、3秒)以上継続したか否かを判定する。この場合のオートクルーズ制御解除回転速度は、速度設定モードを解除するための判定基準として設定されたもので、ステップ112の処理において用いたオートクルーズ制御許可回転速度と同一の値に設定することができ、また、オートクルーズ制御許可回転速度と異なる他の値に設定することもできる。
ここで、エンジン回転速度がオートクルーズ制御解除回転速度以下であるか、または、エンジン回転速度がオートクルーズ制御解除回転速度以上であってもその状態の継続期間がt4秒以下であれば、ステップ134において「YES」と判定する。この場合、速度設定モードを維持したまま、プログラムはステップ136に進む。また、エンジン回転速度がオートクルーズ制御解除回転速度以上になって、さらにその状態がt4秒以上経過して「NO」と判定すると、プログラムは、ステップ142に進む。
ステップ136においては、シフトスイッチ66が、前進側に設定されているか否かを判定する。ここで、シフトスイッチ66は前進側に設定されたままの状態を維持して、ステップ136において「YES」と判定すると、速度設定モードを維持したまま、プログラムはステップ138に進む。また、運転者の操作によりシフトスイッチ66が後進側に設定されて、ステップ136において「NO」と判定すると、プログラムは、ステップ142に進む。
ステップ138においては、ステアリング荷重センサ64の検出値が、オートクルーズ制御解除荷重よりも小であるか否かを判定する。このオートクルーズ制御解除荷重は、速度設定モードを解除するための判定基準として設定されたものである。このプログラムでは、運転者が操舵ステアリング12を回転操作して、その操作によって操舵ステアリング12に掛かるステアリング荷重がオートクルーズ制御解除荷重を超えたときには、速度モードが速度設定モードから通常モードに復帰するように設定している。これによると、速度設定モードから通常モードに復帰させる際には、運転者が操舵ステアリング12をある程度大きく回転させる操作を行えばよく、オートクルーズスイッチ56を押す手間が省ける。
このオートクルーズ制御解除荷重としては、操舵ステアリング12を左右のどちらか一方の限界まで回転させ、さらに回転力を加えたときに生じるステアリング荷重に設定することができる。ここで、ステアリング荷重センサ64の検出値が、オートクルーズ制御解除荷重よりも小さく、ステップ138において「YES」と判定すると、速度設定モードを維持したまま、プログラムはステップ140に進む。また、ステアリング荷重センサ64の検出値が、オートクルーズ制御解除荷重よりも大きくなって「NO」と判定すると、プログラムは、ステップ142に進む。
ステップ140においては、エンジン20が停止モードになっていないか否かを判定する。このエンジン20の停止モードは、エンジン20の回転速度が「0」であるかまたは「0」に近い所定値以下になった状態を基準として設定されたものである。エンジン20の回転速度が所定値以上で、停止モードになっていなければ、ステップ140において「YES」と判定し、速度設定モードを維持したまま、プログラムはステップ152に進む。また、エンジン20の回転速度が所定値以下で、停止モードになっていれば、「NO」と判定して、プログラムは、ステップ142に進む。
つぎに、ステップ126,128,130,132,134,136,138,140の処理において、それぞれ「NO」と判定して、ステップ142に進んだ場合の処理について説明する。ステップ142においては、オートクルーズ制御を解除するための処理が行われ、これによって、速度モードは、図9の時間bの部分に示したように、速度設定モードから通常モードに復帰する。そして、プログラムはステップ144に進んで、バイパスバルブモータ39cを前進駆動させて、オートクルーズ目標開度に開いた状態の補助吸気管39aを閉じる処理が行われる。つぎに、ステップ146において、補助吸気管39aが全閉状態に到達したか否かを判定する。
この判定は、バイパスバルブモータ39cへの指令信号に基づいて行われ、補助吸気管39aが全閉状態に到達していなければ、「NO」と判定して再びステップ144に進み、再度コントローラ60の制御によって、バイパスバルブモータ39cを前進駆動させる。このステップ144,146の処理は、補助吸気管39aの開度が全閉状態に達するまで繰り返される。このプログラムでは、補助吸気管39aを閉じるためのバイパスバルブモータ39cの駆動速度は、最大値に設定されており、ステップ142における処理から、バイパスバルブモータ39cが駆動を開始し、エンジン回転速度が、通常モードにおける所定値に達するまでの時間T2(図9参照)が0.5秒になるように設定している。
補助吸気管39aが全閉状態に到達して、ステップ146で「YES」と判定すると、プログラムはステップ148に進んで、ブザー65が2回短時間で発音するとともに、ステップ150に進んで、液晶表示パネル57の所定部分の点滅が停止する。これによって、運転者は、運転モードが速度設定モードから通常モードに復帰したことを知ることができる。そして、プログラムは、ステップ156に進んで終了する。
また、プログラムにおけるステップ140の処理において「YES」と判定して、速度設定モードを維持したまま、ステップ152に進んだ場合には、ステップ152において、ストップスイッチ58がオン操作されてないか否かが判定される。ここで、ストップスイッチ58がオン操作されてなく、ステップ152において「YES」と判定すると、プログラムは、ステップ124に進み、オートクルーズ目標開度に基づいた速度設定モードを維持する。そして、前述したステップ126以降の処理が順次実行される。
また、ストップスイッチ58がオン操作されて、ステップ152において「NO」と判定されると、プログラムは、ステップ154に進む。ステップ154においては、バイパスバルブモータ39cを初期化するための処理が行われる。このプログラムにおいては、エンジン20を停止させるためにストップスイッチ58をオン操作するたびにバイパスバルブモータ39cを初期化するように設定しており、この際、バイパスバルブモータ39cに連結された補助吸気弁39bが補助吸気管39aを全開させる位置まで一旦移動したのちに、全閉させる位置に移動する。
そして、ステップ154におけるバイパスバルブモータ39cの初期化処理が終了すると、プログラムは、ステップ156に進んで終了する。また、前述したプログラムにおけるステップ130,132,138での判定は、メインルーチンにおける判定が複数回、例えば、3〜5回連続して成立したときにその判定を最終判定とすることもできる。これによって、判定の確実性を確保することができる。また、所定時間経過後にオートクルーズスイッチ56をオン操作すると、そのt1秒後(図9に示した時間c)に速度モードは、再度通常モードから速度設定モードに切り換る。
また、本実施形態に係る水ジェット推進艇10の速度制御装置においては、エンジンの点火時期や燃料噴射についても予め作成したマップに基づいて制御されている。この制御では、それぞれ速度モードが速度設定モードに設定されている間には、通常モードでの設定値を所定の方法で補正した値に基づいて点火時期や燃料噴射量の制御が行われる。図10には、エンジン回転数Nに対する点火時期θを表しており、実線dは、通常モードにおける点火時期、破線eは速度設定モードにおける点火時期をそれぞれ表している。図10の点火時期θにおける「0」は上死点であり、縦軸の下方から上方に向かうに従って上死点前の角度が大きくなる。また、エンジン回転数Nは、横軸の左側から右側に向うに従って大きくなる。
この点火時期θは一定でなく、エンジン回転数、吸気温度、冷却水温度、空燃比(吸気空気重量と供給燃料重量との比)等の各条件によって変化するが、ここでは、エンジン回転数Nとの関係を示している。また、速度設定モードにおけるエンジン回転数Nの目標値は、図10における回転数N2から回転数N3の間の値に設定され、速度設定モードによる制御は、回転数がN1を超えたときから開始され、回転数がN4に到達するまでの間で行われる。
また、図10に実線dで示した通常モードにおける回転数N1の近傍部分はアイドリング状態であり、通常モードにおいては、回転数Nが上昇するにしたがって点火時期θは早くなる(角度が大きくなる)傾向になるように設定している。しかしながら、点火時期θが早くなるとエンジン回転数Nに変動が生じ易くなる。このため、破線eで示した速度設定モードでは、点火時期θを上死点に近づけて遅くなる(角度が小さくなる)ように補正することにより、エンジン回転数Nの変動を少なくし、エンジン20の駆動が安定するように制御している。
また、下記の表1には、速度設定モードにおいて燃料噴射量の制御を行う場合の補正係数を示している。エンジン回転数Nと点火時期θとを一定にした場合の空燃比は大きめに設定して燃料を薄くすることが好ましいが、この場合、ノッキングが生じやすくなる。また、水ジェット推進艇10を急加速させた場合等には、吸気量は一気に増加するが、これに比べて燃料の供給は遅れて増加するため、一時的な希薄化が生じる。また、その後、遅れて増加した燃料が過剰な状態になるといったことが生じてエンジン回転数等に変動が生じてしまうことがある。
Figure 2005337016
このため、通常モードにおいては、空燃比を小さく設定して燃料がやや濃くなるようにしているが、速度設定モードにおいては、急な加減速をすることなく、一定速度での航走を行うため、燃料を薄くすることができる。例えば、表1に示したように、図10に示した回転数N1の場合には補正係数を1、回転数N2の場合には補正係数を0.75、回転数N3の場合には補正係数を0.74、回転数N4の場合には補正係数を1.1に設定するといったように、それぞれ状況に応じた値に設定することができる。そして、速度設定モードに設定した際に、これらの補正係数を、通常モードにおいて設定された燃料噴射量にかけ合わせて求めた値を燃料噴射量とすることにより、エンジン回転数の変動を無くし安定した航走が可能になるとともに、燃量消費量の低下が図れる。
このように、本実施形態に係る水ジェット推進艇10では、オートクルーズスイッチ56が、ばねによって元の状態に復帰する押しボタン式のスイッチで構成されている。そして、運転者がオートクルーズスイッチ56を所定時間オン操作することにより、エンジン20の速度モードを、オートクルーズコントロールによる速度設定モードに設定することができ、その状態から再度オートクルーズスイッチ56を所定時間オン操作することにより、スロットルレバー55の操作に基づいた通常モードに復帰させることができる。また、その際、速度設定モードの状態から、エンジン回転速度が、停止状態または停止に近い状態になったときには、速度モードが通常モードに復帰するようにしている。
このため、水ジェット推進艇10を停止させたときには、速度モードは、必ずオートクルーズコントロールが解除された通常モードになる。この結果、エンジン20を再始動させたときに、エンジン20の始動と同時にエンジン回転速度が無駄に上昇してしまうといったことが防止される。また、本実施形態では、オートクルーズスイッチ56の操作状態が、通常モードから速度設定モードに切り換った場合にだけ、速度モードを速度設定モードに設定できるようにしているため、速度モードが速度設定モードに設定される際には、必ず運転者の意思が入るようになり、速度設定モードへの切り換えが不意に行われることを防止できる。
また、速度モードを、速度設定モードから通常モードに復帰させるための操作としては、オートクルーズスイッチ56のオン操作だけでなく、図9に示したように、ストップスイッチ58のオン操作、前記シフトレバーの操作によるシフトスイッチ66の設定、操舵ステアリング12の操作、スロットルレバー55の操作のいずれか一つの操作によっても行える。したがって、運転者が、水ジェット推進艇10を、速度設定モードによる航走に続いて、そのまま通常モードによる航走をさせる場合には、前記シフトレバー、操舵ステアリング12、スロットルレバー55等を操作することにより、オートクルーズスイッチ56のオン操作を行うことなく速度モードの切り換えができる。これによって、通常モードへの切り換え操作が簡単になる。
また、本実施形態では、通常モードから速度設定モードに切り換えられるときに、エンジン回転速度が設定値に達するまでの時間T1が長く設定されているため、エンジン回転速度が滑らかに変化するようになり、航走フィーリングが損なわれなくなる。また、速度設定モードから通常モードへの切り換えの際には、エンジン回転速度がいきなり停止状態になっても水ジェット推進艇10には慣性が働くため、航走速度に急激な変化は生じない。
また、本実施形態に係る水ジェット推進艇10は、ブザー65と液晶表示パネル57とからなる報知装置を備えているため、速度モードが切り換ったことを音や光の点滅によって容易に確認することができる。さらに、本実施形態に係る水ジェット推進艇10では、速度モードが速度設定モードに設定されたときに、エンジン20に供給する燃料の噴射量およびエンジン20における燃料の点火時期を補正制御するようにしている。これによって、速度設定モードにおけるエンジンの作動状態が安定した良好なものになるとともに、燃料消費量の低下も図れる。
(第2実施形態)
図11は、本発明の第2実施形態に係る水ジェット推進艇の速度制御装置を示している。この水ジェット推進艇は、エンジンおよび推進機(図示せず)がそれぞれ一対設けられて推進力を大きくすることができるとともに、一方のエンジン等に故障等が生じても正常な航走ができるようにしたものである。この水ジェット推進艇の速度制御装置では、各エンジンの回転速度を制御するコントローラ70等の各装置もそれぞれ一対設けられて、それぞれが独立して対応するエンジンを制御できるように構成されている。
この水ジェット推進艇では、操舵ステアリング72が、操舵ステアリング12のような棒状のものでなく、輪状のステアリングホィールで構成されている。この操舵ステアリング72は、ステアリングノズルに連結され、回転操作することにより、ステアリングノズルの方向を左右に変更する。このため、操舵ステアリング72を平面視の状態で時計回りに回転することにより水ジェット推進艇は右方向に旋回し、操舵ステアリング72を反時計回りに回転することにより水ジェット推進艇は左方向に旋回する。なお、この操舵ステアリング72には、ステアリング荷重を検出するためのセンサは設けられていない。
また、この水ジェット推進艇は、スロットルレバーとシフトレバーとの双方の機能を有する一対の操作レバー75を備えている。この操作レバー75は、本体75aとの連結部を中心として前後方向に回転可能になっており、前方に向かって回転するにしたがって、水ジェット推進艇は、前方に向かって加速航走し、後方に向かって回転するにしたがって、水ジェット推進艇は、後方に向かって加速航走する。また、操作レバー75を中央部に近づけるにしたがって水ジェット推進艇は減速航走する。
なお、一対の操作レバー75は、把持部75bの端面を対向させるようにして設置されており、両把持部75bを片手で持って同時に操作できるように構成されている。また、操作レバー75には、シフトスイッチ76が接続されており、このシフトスイッチ76は操作レバー75の操作状態に応じて、前進側または後進側に設定されて、その設定状態を信号としてコントローラ70に送信する。さらに、各コントローラ70に、それぞれ、図6に示した各装置が接続されており、それらの各装置は、前述した第1実施形態が備える各装置と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このように構成された速度制御装置は、図7および図8に示したフローチャートにしたがって制御される。これによって、各エンジンは、対応する操作レバー75の操作状態にしたがって作動し、水ジェット推進艇は、操舵ステアリング72の操作状態にしたがって旋回航走または直進航走する。なお、この速度制御装置は、ステアリング荷重を検出するためのセンサは設けられていないため、この場合、ステップ138での処理は省略される。これによって、水ジェット推進艇の推進力が大幅に向上するとともに、一方のエンジン等に故障等が生じても水ジェット推進艇は正常な航走ができる。この水ジェット推進艇の速度制御装置のそれ以外の作用効果については、前述した第1実施形態と同様である。
また、本発明に係る水ジェット推進艇は、前述した実施形態に限定するものでなく、適宜変更して実施することができる。例えば、前述した各実施形態では、スロットルレバー55とスロットルバルブ36aおよび操作レバー75とスロットルバルブ36aとを、それぞれ機械的なスロットルケーブル55aによって接続した機構を用いているが、これに代えて電子制御スロットルを備えた機構を用いることができる。この場合、スロットルレバー55や操作レバー75の操作位置を検出するための運転操作検出装置としての位置センサ等を設けるとともに、モータを備えたスロットルバルブ開閉装置を設ける。そして、スロットルバルブ36aを、位置センサ等の検出値に基づいたスロットルバルブ開閉装置の作動によって回転させる。
また、本発明における水ジェット推進艇としては、図1に示したシート13を備えたタイプの船舶だけでなく、後部に運転者が立つためのステップが設けられた船舶や、デッキにコックピットが設けられたやや大型の船舶等を用いることができる。その他、用途としてもレジャー用の船舶や漁船等の船舶を用いてもよい。また、前述した実施形態では、エンジン回転速度に基づいて速度設定モードの制御を行っているが、速度センサを設けて、この速度センサが検出する速度の検出値に基づいて制御することもできる。
さらに、前述した実施形態では、速度モードが速度設定モードに設定されたときに、燃料の噴射量と点火時期との双方を補正制御するようにしているが、これはどちらか一方だけを制御するようにしてもよい。また、速度設定操作子としては、押しボタン式の1個のスイッチからなるオートクルーズスイッチ56に限らず種々の構成をしたものを用いることができる。例えば、オン専用とオフ専用の2個のスイッチで構成し、オン専用スイッチを押すことにより速度設定モードに設定され、オフ専用スイッチを押すことにより通常モードに復帰するようにすることもできる。また、足踏みペダルや、往復移動が可能なレバーで構成することもできる。さらに、それ以外の部分の構成についても、本発明の技術的範囲内で適宜変更することができる。
本発明の第1実施形態に係る速度制御装置を備えた水ジェット推進艇を示す側面図である。 エンジンを示す側面図である。 エンジンを示す断面図である。 スロットルボディと補助空気導入機構とを示す概略構成図である。 操舵ステアリングを示す斜視図である。 コントローラが制御する各装置の構成を示すブロック図である。 コントローラが備えるCPUが実行するプログラムを示すフローチャートである。 コントローラが備えるCPUが実行するプログラムを示すフローチャートである。 各装置の操作状態を示すタイムチャートである。 エンジン回転数と点火時期との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る速度制御装置が備えるコントローラが制御する各装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10…水ジェット推進艇、12,72…操舵ステアリング、20…エンジン、36…スロットルボディ、36a…スロットルバルブ、39…補助空気導入機構、39a…補助吸気管、39b…補助吸気弁、39c…バイパスバルブモータ、41…燃料ポンプ、42…インジェクタ、48…デフレクター、55…スロットルレバー、56…オートクルーズスイッチ、57…液晶表示パネル、58…ストップスイッチ、60,70…コントローラ、61…エンジン回転速度センサ、62…スロットル開度センサ、63…吸気圧センサ、64…ステアリング荷重センサ、65…ブザー、66,76…シフトスイッチ、75…操作レバー。

Claims (12)

  1. 運転操作子と、運転者による前記運転操作子の操作に応じて作動するエンジンとを備えた水ジェット推進艇の速度制御装置において、
    運転者によって操作される速度設定操作子と、
    前記速度設定操作子の操作状態を検出する速度設定操作検出装置と、
    前記速度設定操作検出装置の検出結果に応じて速度モードを、前記運転者による運転操作子の操作に応じてエンジンを作動させる通常モードと、設定された航走速度または設定されたエンジン回転速度で前記水ジェット推進艇を航走させる速度設定モードとに切り換える速度モード切換装置と、
    前記エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出装置と、
    前記速度モードが速度設定モードのときに、前記エンジン回転速度検出装置が検出する検出値が、「0」または「0」に近い所定値以下になったときに、前記速度モード切換装置による速度モードの設定を通常モードに復帰させる速度モード復帰装置と
    を設けたことを特徴とする水ジェット推進艇の速度制御装置。
  2. 前記速度設定操作検出装置が、前記速度設定操作子の操作状態が通常モードに対応する状態であることを検出したことに続いて、速度設定モードに対応する状態になったことを検出したときに、前記速度モード切換装置が、速度モードを速度設定モードに設定する請求項1に記載の水ジェット推進艇の速度制御装置。
  3. 前記速度設定操作子が運転者による操作から解放されたときに前記速度設定操作子を非操作の状態に復帰させる復帰手段と、前記運転者による前記速度設定操作子の操作時間を測定するためのタイマとを備えており、前記速度モード切換装置による通常モードと速度設定モードとの間での切り換えにおける少なくとも、通常モードから速度設定モードへの切り換えが、前記タイマが測定する前記速度設定操作子の操作時間が設定時間を超えたときに実施される請求項1または2に記載の水ジェット推進艇の速度制御装置。
  4. 前記速度モード切換装置による速度設定モードから通常モードへの切り換えが、前記タイマが測定する前記速度設定操作子の操作時間が設定時間を超えたときに実施され、通常モードから速度設定モードへの切り換えに要する前記速度設定操作子の操作時間が、速度設定モードから通常モードへの切り換えに要する前記速度設定操作子の操作時間よりも長く設定されている請求項3に記載の水ジェット推進艇の速度制御装置。
  5. 前記速度モード切換装置によって、速度モードが通常モードから速度設定モードに切り換えられるときに、エンジン回転速度または航走速度が設定値に達するまでの時間が、速度モードが速度設定モードから通常モードに切り換えられるときに、エンジン回転速度または航走速度が前記運転操作子の操作に応じた値に達するまでの時間よりも長く設定されている請求項1ないし4のうちのいずれか一つに記載の水ジェット推進艇の速度制御装置。
  6. 前記水ジェット推進艇の進行方向を前進側または後進側に変更するためのシフト機構を備えており、前記シフト機構が前進側以外に設定されたときには、前記速度モード切換装置による速度設定モードの設定が禁止され、また、速度設定モードに設定されている場合には、前記速度モード復帰装置によって、前記速度モード切換装置による速度モードの設定が通常モードに復帰されるようにした請求項1ないし5のうちのいずれか一つに記載の水ジェット推進艇の速度制御装置。
  7. 前記速度モード切換装置による速度設定モードへの切り換えまたは通常モードへの切り換えのうち、少なくとも速度設定モードへの切り換えが行われたときに、その切り換えが行われたことを報知するための報知装置を設けた請求項1ないし6のうちのいずれか一つに記載の水ジェット推進艇の速度制御装置。
  8. 前記速度設定操作子がリード線を介して前記速度モード切換装置に接続されており、前記リード線が断線または短絡したときには、前記速度モード切換装置による速度設定モードの設定が禁止され、また、速度設定モードに設定されている場合には、前記速度モード復帰装置によって、前記速度モード切換装置による速度モードの設定が通常モードに復帰されるようにした請求項1ないし7のうちのいずれか一つに記載の水ジェット推進艇の速度制御装置。
  9. 回転式の操舵ステアリングと、前記操舵ステアリングの操舵角または操舵の際のステアリング荷重を検出する操舵量検出装置を備えており、前記操舵量検出装置が検出する検出値が設定値を超えたときに、前記速度モード復帰装置によって、前記速度モード切換装置による速度モードの設定が通常モードに復帰されるようにした請求項1ないし8のうちのいずれか一つに記載の水ジェット推進艇の速度制御装置。
  10. 前記運転操作子の操作に応じて開閉することにより前記エンジンの作動を制御するスロットルバルブと、前記運転操作子の操作による操作状態を検出する運転操作検出装置とを備えており、前記運転操作検出装置が検出する検出値が設定値を超えたときに、前記速度モード切換装置による速度設定モードの設定が禁止され、また、速度設定モードに設定されている場合には、前記速度モード復帰装置によって、前記速度モード切換装置による速度モードの設定が通常モードに復帰されるようにした請求項1ないし9のうちのいずれか一つに記載の水ジェット推進艇の速度制御装置。
  11. 前記エンジン回転速度検出装置が検出する検出値が、設定値を超えたときに、前記速度モード切換装置による速度設定モードの設定が禁止され、また、速度設定モードに設定されている場合には、前記速度モード復帰装置によって、前記速度モード切換装置による速度モードの設定が通常モードに復帰されるようにした請求項1ないし10のうちのいずれか一つに記載の水ジェット推進艇の速度制御装置。
  12. 速度モードが速度設定モードに設定されたときに、前記エンジンへの燃料の供給または前記エンジンにおける燃料の点火の少なくとも一方を、設定した噴射量または時期に基づいて行うようにした請求項1ないし11のうちのいずれか一つに記載の水ジェット推進艇の速度制御装置。
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