JP2004360651A - 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置 - Google Patents

水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004360651A
JP2004360651A JP2003162808A JP2003162808A JP2004360651A JP 2004360651 A JP2004360651 A JP 2004360651A JP 2003162808 A JP2003162808 A JP 2003162808A JP 2003162808 A JP2003162808 A JP 2003162808A JP 2004360651 A JP2004360651 A JP 2004360651A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
speed
boat
predetermined
engine output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003162808A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimichi Kinoshita
嘉理 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Marine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Marine Co Ltd filed Critical Yamaha Marine Co Ltd
Priority to JP2003162808A priority Critical patent/JP2004360651A/ja
Priority to US10/862,267 priority patent/US7160158B2/en
Publication of JP2004360651A publication Critical patent/JP2004360651A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/021Introducing corrections for particular conditions exterior to the engine
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H21/00Use of propulsion power plant or units on vessels
    • B63H21/22Use of propulsion power plant or units on vessels the propulsion power units being controlled from exterior of engine room, e.g. from navigation bridge; Arrangements of order telegraphs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D29/00Controlling engines, such controlling being peculiar to the devices driven thereby, the devices being other than parts or accessories essential to engine operation, e.g. controlling of engines by signals external thereto
    • F02D29/02Controlling engines, such controlling being peculiar to the devices driven thereby, the devices being other than parts or accessories essential to engine operation, e.g. controlling of engines by signals external thereto peculiar to engines driving vehicles; peculiar to engines driving variable pitch propellers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D31/00Use of speed-sensing governors to control combustion engines, not otherwise provided for
    • F02D31/001Electric control of rotation speed
    • F02D31/002Electric control of rotation speed controlling air supply
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/04Introducing corrections for particular operating conditions
    • F02D41/12Introducing corrections for particular operating conditions for deceleration
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D9/00Controlling engines by throttling air or fuel-and-air induction conduits or exhaust conduits
    • F02D9/02Controlling engines by throttling air or fuel-and-air induction conduits or exhaust conduits concerning induction conduits
    • F02D2009/0201Arrangements; Control features; Details thereof
    • F02D2009/0284Throttle control device with means for signalling a certain throttle opening, e.g. by a steplike increase of throttle closing spring force

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】スロットルオフの減速時にも、適切な推進力を得て、舵がきくようにする。
【解決手段】高速航走状態から比較的大きな減速度での減速状態に移行したら、その移行時のフィルタリングエンジン回転速度を航走速度として用い、当該移行時の航走速度及び操舵トルクセンサで検出される操舵トルクに応じて、3次元マップからエンジントルク、即ち自艇の推進力の目標値を設定して、その目標値が達成されるようにアクチュエータを駆動する。航走速度が十分に小さくなったり、スロットルが再び開けられたら、制御を終了する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジェット推進機をエンジンで駆動し、そのジェット推進機で加圧及び加速された水を噴射ノズルから噴射し、その反動で推進する水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような水ジェット推進艇では、例えば操艇者がスロットルレバーを解放することなどにより推進力がなくなると、舵がききにくくなるという問題がある。これに対して、例えばスロットルレバーが解放されたときのスロットルバルブのアイドル状態までの戻り時間を長くして或る程度推進力を残存させようとするものがある(例えば特許文献1)。また、例えば操舵用のハンドルが、どちらかの方向に、所定値以上回転されたら、ジェット推進機の出力を増大するものがある(例えば特許文献2)。また、例えばスロットルレバーが戻され且つ操舵用のハンドルが操作されているときには、ジェット推進機駆動用のエンジン出力を残存して推進力を残存させようとするものがある(例えば特許文献3)。
【0003】
【特許文献1】
米国特許第6390862号
【特許文献2】
米国特許第6159059号
【特許文献3】
米国特許第6336833号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記特許文献1に記載される水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置では、スロットルバルブのアイドル状態までの戻り時間を長くして或る程度推進力を残存させようとするものであるため、操舵していないときでもエンジン回転の低下が遅くなり、停止距離が長じてしまうという問題がある。また、前記特許文献2に記載される水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置では、操舵用のハンドルが所定値以上回転されたら、ジェット推進機の出力を増大させるものであるため、例えば加速する意思がないのに加速してしまうなど、操艇者が自然な操艇感を得にくいという問題がある。また、前記特許文献3に記載される水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置では、スロットルレバーが戻され且つ操舵用のハンドルが操作されているときにはエンジン出力を残存して推進力を残存させようとするものであるため、例えば減速しにくいなど、操艇者が自然な操艇感を得にくいという問題がある。
本発明は前記諸問題を解決すべく開発されたものであり、自然な操艇感を得ることが可能な水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記諸問題を解決するため、本発明のうち請求項1に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、図1の概略構成図に示すように、ジェット推進機をエンジンで駆動し、そのジェット推進機で加圧及び加速された水を噴射ノズルから噴射し、その反動で推進する水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置において、操艇者による操舵力を検出する操舵力検出手段と、自艇の航走速度を検出する航走速度検出手段と、自艇が所定の減速状態にあることを判断する減速状態判断手段と、前記減速状態判断手段で自艇が所定の減速状態にあることが判断されたとき、前記操舵力検出手段で検出された操舵力及び航走速度検出手段で検出された航走速度に基づいて減速時のエンジンの出力を制御する減速時エンジン出力制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】
また、本発明のうち請求項2に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1の発明において、前記減速時エンジン出力制御手段は、前記操舵力検出手段で検出された操舵力が大きいとき、減速時のエンジンの出力を大きく制御することを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求項3に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1又は2の発明において、前記減速時エンジン出力制御手段は、前記航走速度検出手段で検出された航走速度が所定値以上であるとき、減速時のエンジンの出力を大きく制御することを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明のうち請求項4に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1乃至3の何れかの発明において、操艇者によるスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段を備え、前記減速状態判断手段は、前記スロットル開度検出手段で検出されたスロットル開度が所定値以下のときに自艇が所定の減速状態にあると判断することを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明のうち請求項5に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1乃至4の何れかの発明において、エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段を備え、前記航走速度検出手段は、前記エンジン回転速度検出手段で検出されたエンジン回転速度に基づいて自艇の航走速度を検出することを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明のうち請求項6に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1乃至5の何れかの発明において、エンジンの吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段を備え、前記減速状態判断手段は、前記吸気圧力検出手段で検出された吸気圧力の変化量の絶対値が所定値以上であるか、又は当該吸気圧力が所定値以下であるときに自艇が所定の減速状態にあると判断することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明のうち請求項7に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項3又は6の発明において、エンジンの吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段を備え、前記減速状態判断手段は、前記吸気圧力検出手段で検出された吸気圧力の変化量の絶対値が所定値以上であるか、又は当該吸気圧力が所定値以下であるときに自艇が所定の減速状態にあると判断することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明のうち請求項8に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1乃至7の何れかの発明において、エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段を備え、前記減速時エンジン出力制御手段は、前記エンジン回転速度検出手段で検出されたエンジン回転速度が所定値以下になったときに前記減速時エンジン出力制御を終了することを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明のうち請求項9に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1乃至8の何れかの発明において、操艇者によるスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段を備え、前記減速時エンジン出力制御手段は、前記スロットル開度検出手段で検出されたスロットル開度が所定値以上になったときに前記減速時エンジン出力制御を終了することを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明のうち請求項10に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1乃至9の何れかの発明において、エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段を備え、前記減速時エンジン出力制御手段は、前記減速状態判断手段で自艇の所定減速状態が検出されてから所定時間後の前記エンジン回転速度検出手段で検出されたエンジン回転速度が所定値以上であるときに前記減速時エンジン出力制御を終了することを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明のうち請求項11に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1乃至10の何れかの発明において、自艇が所定の高速航走状態であることを判断する高速航走状態判断手段を備え、前記減速状態判断手段は、前記高速航走状態判断手段で自艇が所定の高速航走状態であると判断された後に、前記所定の減速状態に移行したと判断することを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明のうち請求項12に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項11の発明において、エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段と、操艇者によるスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段とを備え、前記高速航走状態判断手段は、前記エンジン回転速度検出手段で検出されたエンジン回転速度が所定値以上の状態で所定時間以上継続し且つ前記スロットル開度検出手段で検出されたスロットル開度が所定値以上の状態で所定時間以上継続したときに自艇は所定の高速航走状態であると判断することを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明のうち請求項13に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項11又は12の発明において、エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段を備え、前記高速航走状態判断手段は、前記エンジン回転速度検出手段で検出されたエンジン回転速度が所定値以下となったときの当該エンジン回転速度変化率の絶対値が所定値より小さくなったときに、前記所定の減速状態に移行することなく、前記所定の高速航走状態が終了したと判断することを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明のうち請求項14に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項11乃至13の何れかの発明において、操艇者によるスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段を備え、前記高速航走状態判断手段は、前記スロットル開度検出手段で検出されたスロットル開度の所定時間内の変化量の絶対値が所定値以上であるときに、前記所定の高速航走状態に到達しなかったと判断することを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明のうち請求項15に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1乃至14の何れかの発明において、前記減速時エンジン出力制御手段は、スロットルバルブに併設されたバイパス路の開度を調整して前記減速時エンジン出力を制御することを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求項16に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1乃至14の何れかの発明において、前記減速時エンジン出力制御手段は、操艇者のスロットル操作に応じて開閉するスロットルバルブの開度を調整して前記減速時エンジン出力を制御することを特徴とするものである。
【0019】
また、本発明のうち請求項17に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1乃至14の何れかの発明において、前記減速時エンジン出力制御手段は、操艇者のスロットル操作とは個別に開閉操作可能なスロットルバルブの開度を調整して前記減速時エンジン出力を制御することを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求項18に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1乃至17の何れかの発明において、前記操舵力検出手段は、操舵ハンドルが所定操舵角以上操舵されている状態で当該操舵ハンドルに付与された操舵力を検出するロードセルで構成されることを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図2は、本発明のエンジン出力制御装置を適用した水ジェット推進艇の一例を示す概略構成図である。本実施形態の水ジェット推進艇の艇体100は、下部のハル部材101と上部のデッキ部材102とから構成され、デッキ部材102上に跨座式シート103が設けられている。このシート103の前方に設けられているのが操舵用のハンドル104である。
【0021】
艇体内には、駆動源であるエンジン1が配設され、当該エンジン1の出力軸105にはジェット推進機106のインペラが107接続されている。従って、エンジン1でジェット推進機106のインペラ107が回転駆動されると、艇底の水吸引口108から水が吸引され、ジェット推進機106内で加圧・加速された水はノズル109から後方に噴射され、その反動で自艇が前進する。また、前記ハンドル104を操舵すると、前記ノズル109の後方のディフレクタと呼ばれる舵取り装置が揺動して、自艇を左右に旋回することができる。つまり、ハンドル104を操舵すると噴射される水の向きが変わり、これにより自艇を旋回させることができるようになっている。なお、自艇を後進させる場合には、リバースレバー120を操作して、前記ノズル109後方のリバースゲート121を昇降し、前記ノズル109から噴射される水の向きを自艇前方に変換することにより可能となる。なお、図中の符号112は、前記リバースレバー120操作により自艇が後進していることを検出するリバーススイッチである。
【0022】
図3には、前記ハンドル104の構成を示す。ハンドル104は、操舵軸113の回りに回転可能であり、ハンドル104を左右に操舵することができる。また、このハンドル104の右グリップの近傍には、操艇者の加減速意思に合わせて操作されるスロットルレバー110が設けられている。このスロットルレバー110は、解放時、図示のようにグリップから離れており、加速する場合には、操艇者がグリップ側に近づけるようにしてスロットルレバー110を握り込む。つまり、スロットルレバー110を戻すということは、スロットルレバー110を解放することである。また、前記操舵軸113には、ハンドル104への操舵力、具体的には操舵トルクを検出するための操舵トルクセンサ111が設けられている。この操舵トルクセンサ111は、前記ハンドル104が所定操舵角以上操舵されている状態で、当該ハンドル104に係る操舵トルクを検出するロードセルからなる。また、前記スロットルレバー110には、操艇者による当該スロットルレバー110の操作量、即ちスロットル開度を検出するスロットル開度センサ114が設けられている。
【0023】
図4には、本実施形態の水ジェット推進艇のエンジン及びその制御装置の概略を示す。本実施形態のエンジン1は、比較的小排気量の4ストロークエンジンであり、シリンダボディ2、クランクシャフト3、ピストン4、燃焼室5、吸気管6、吸気バルブ7、排気管8、排気バルブ9、点火プラグ10、点火コイル11を備えている。また、吸気管6内には、前記スロットルレバー110の開度に応じて開閉されるスロットルバルブ12が設けられ、このスロットルバルブ12の下流側の吸気管6に、燃料噴射装置としてのインジェクタ13が設けられている。このインジェクタ13は、燃料タンク19内に配設されているフィルタ18、燃料ポンプ17、圧力制御バルブ16に接続されている。
【0024】
また、前記吸気管6のスロットルバルブ12部分には、当該スロットルバルブ12をバイパスするバイパス路6aが設けられ、このバイパス路6aに当該バイパス路の開度を調整するバイパスバルブ14(減速時エンジン出力制御手段)が設けられている。このバイパスバルブ14は、所謂アイドルバルブのように、スロットルバルブ12の開度とは個別にエンジン1側への吸気流量を調整してエンジンの出力、この場合はエンジントルクを制御するものである。なお、バイパス路6aの開度、つまりエンジントルクは、例えば電磁デューティバルブのように、バイパスバルブ14を駆動するためのアクチュエータ23への電流値、或いはデューティ比を制御することにより制御可能とした。
【0025】
前記エンジン1の運転状態並びに前記バイパスバルブ14のアクチュエータ23の駆動状態は、エンジンコントロールユニット15によって制御され、当該エンジンコントロールユニット15は、マイクロコンピュータ等の演算処理装置を備えて構成される。そして、このエンジンコントロールユニット15の制御入力、つまりエンジン1の運転状態を検出する手段として、クランクシャフト3の回転角度、つまり位相を検出したり、当該クランクシャフト3自身の回転速度を検出したりするためのクランク角度センサ20(エンジン回転速度検出手段)、シリンダボディ2の温度又は冷却水温度、即ちエンジン本体の温度を検出する冷却水温度センサ21、排気管8内の空燃比を検出する排気空燃比センサ22、吸気管6内の吸気圧力を検出するための吸気圧力センサ24、吸気管6内の温度、即ち吸気温度を検出する吸気温度センサ25が設けられている。また、前記操舵用ハンドル104に設けられた操舵トルクセンサ111(操舵力検出手段)の出力信号やスロットルレバー110に設けられたスロットル開度センサ114(スロットル開度センサ)の出力信号もエンジントルク制御に用いられる。そして、前記エンジンコントロールユニット15は、これらのセンサの検出信号を入力し、前記燃料ポンプ17、圧力制御バルブ16、インジェクタ13、点火コイル11、アクチュエータ23に制御信号を出力する。
【0026】
前記エンジンコントロールユニット15では、エンジン1の運転状態を制御するための種々の演算処理が行われるが、その中には、前記バイパスバルブ14によるバイパス路6aのバイパス開度制御もある。図5には、バイパス開度制御ロジックの概要を示す。このバイパス開度制御ロジックでは、制御の段階を4つの段階(フェーズ)に分けて考える。但し、後述するように駆動状態(駆動フェーズ)と準備状態(準備フェーズ)とは、自艇が高速航走状態に至った段階で実質的に等価になるので、段階を3つにしても差し支えない。
【0027】
このバイパス開度制御ロジックでは、エンジンは回転しているものの自艇は航走しようとしていない初期状態(初期フェーズ)、バイパスバルブが所定位置まで駆動している駆動状態(駆動フェーズ)、自艇が所定の高速航走状態にあり、減速状態を検出するまで待機している準備状態(準備フェーズ)、自艇が所定の減速状態にあって、その推進力を制御するためにエンジンの出力(具体的にはエンジントルク)を制御するオフスロットル舵取り制御状態(オフスロットル舵取り制御フェーズ)の4つの段階に分ける。このうち、初期状態ではバイパス路の開度を全閉とし、駆動状態ではバイパス路の開度を全閉状態からダッシュポット待機位置まで駆動し、準備状態ではバイパス路の開度をダッシュポット待機位置に維持する。そして、オフスロットル舵取り制御状態で、後述する制御マップに従って、自艇の航走速度、具体的にはエンジン回転速度と操舵ハンドルの操舵力、具体的には操舵トルクとに応じてエンジン出力、ここではエンジントルクを制御すべく、バイパス開度を制御する。なお、図6には、前記図5の制御ロジックを本発明に対応させた概略構成図を示す。
【0028】
ちなみに、水ジェット推進艇では、自艇の正確な航走速度を検出しにくい。その一方で、水ジェット推進艇には、一般的に変速機がない。従って、エンジン回転速度に対し、所定の無駄時間や応答遅れを考慮すると、自艇の航走速度を推定することができる。本実施形態では、制御ロジック中、下記1式で表される所謂指数平滑移動平均エンジン回転速度Ne(n) を自艇の航走速度として用いる(航走速度検出手段)。これにより、或る程度正確な自艇の航走速度を検出することが可能となる。
【0029】
【数1】
Figure 2004360651
【0030】
前記初期状態から駆動状態に移行する条件は、前記リバースレバーが操作されていない状態、即ち前記リバーススイッチがオフの状態で、つまり前進走行可能状態で、前記指数平滑移動平均エンジン回転速度(=航走速度)が駆動状態移行用所定エンジン回転速度以上の状態で駆動状態移行用所定エンジン回転速度維持時間以上経過し且つスロットル開度が駆動状態移行用所定スロットル開度以上の状態で駆動状態移行用所定スロットル開度維持時間以上経過したときとする。つまり、スロットルが或る程度以上開かれて、自艇が或る程度以上の速度で航走している状態が或る程度継続したら、初期状態から駆動状態に移行するものとする。逆に、前記駆動状態から初期状態に移行する条件は、初期状態移行用所定スロットル開度判定時間内に、スロットル開度の閉じ側への変化量の絶対値が初期状態移行用所定スロットル開度変化量以上になったときとする。つまり、駆動状態に移行する以前に、スロットル開度が大きく閉じられたら、駆動状態から初期状態に移行するものとする。
【0031】
前記駆動状態から準備状態へは、前述のようにスロットル開度が或る程度以上開かれて、自艇が或る程度以上の速度で航走している状態が或る程度以上継続すると、必然的に自艇は高速航走状態になるので、そうなった時点で自動的に準備状態に移行する。ちなみに、この準備状態からは初期状態に移行可能とし、その条件は、前記指数平滑移動平均エンジン回転速度(=航走速度)がオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下となったときのエンジン回転速度変化率の絶対値が初期状態移行用所定エンジン回転速度変化率(=オフスロットル制御開使用所定エンジン回転速度変化率)より小さいときとする。つまり、前記高速航走状態から、航走速度が所定値以下になったときの航走速度の変化率の絶対値が所定値より小さい、即ちゆっくり減速しているときに準備状態から初期状態に移行するものとする。
【0032】
前記準備状態からオフスロットル舵取り制御状態への移行条件は、前記指数平滑移動平均エンジン回転速度(=航走速度)がオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下となったときのエンジン回転速度変化率の絶対値がオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率以上であるか、又はスロットル開度がオフスロットル舵取り制御開始用所定スロットル開度以下であるか、又は吸気圧力変化量の絶対値がオフスロットル舵取り制御開始用所定吸気圧力変化量以上であるか、吸気圧力がオフスロットル舵取り制御開始用所定吸気圧力以下であるときとする。つまり、高速航走状態から、航走速度が所定値以下になったときの航走速度の変化率の絶対値が所定値以下である、即ち速やかに減速しているか、或いはスロットル開度が閉じられたか、或いは吸気圧力が大きく変化したか、或いは吸気圧力が負圧に転じたときに準備状態からオフスロットル舵取り制御状態に移行するものとする。
【0033】
前記オフスロットル舵取り制御状態からは前記初期状態に移行可能であり、その移行条件は、前記指数平滑移動平均エンジン回転速度(=航走速度)が初期状態移行用所定エンジン回転速度以下であるか、又はスロットル開度がオフスロットル舵取り制御終了用所定スロットル開度以上であるか、又はオフスロットル舵取り制御移行所定時間後のエンジン回転速度がオフスロットル舵取り制御終了用エンジン回転速度以上であるときとする。つまり、航走速度が殆ど停止状態になるか、或いはスロットル開度が再び開かれたときには、オフスロットル舵取り制御状態から初期状態に移行する。なお、オフスロットル舵取り制御移行所定時間後のエンジン回転速度がオフスロットル舵取り制御終了用エンジン回転速度以上であるときとは、所謂スロットルオフの状態で、自艇を陸揚げした結果、エンジン負荷が小さくなってエンジン回転速度が上昇したときを想定しており、そのような場合にも前記オフスロットル舵取り制御を終了する。
【0034】
次に、前記バイパス開度制御ロジックを達成するために前記エンジンコントロールユニット15内で行われる演算処理について図7〜図10のフローチャートを用いて説明する。この演算処理では、まずステップS1で、前記リバーススイッチ112がオフの状態であるか否かを判定し、当該リバーススイッチ112がオフの状態である場合にはステップS2に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。
【0035】
前記ステップS2では、前記スロットル開度センサ114で検出されたスロットル開度が前記駆動状態移行用所定スロットル開度以上であるか否かを判定し、当該スロットル開度が駆動状態移行用所定スロットル開度以上である場合にはステップS3に移行し、そうでない場合には前記ステップS1に移行する。
前記ステップS3では、前記ステップS2でスロットル開度が駆動状態移行用所定スロットル開度以上になったと判定されてから前記駆動状態移行用所定スロットル開度維持時間が経過したか否かを判定し、当該駆動状態移行用所定スロットル開度維持時間が経過した場合にはステップS4に移行し、そうでない場合には前記ステップS1に移行する。
【0036】
前記ステップS4では、前記航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記駆動状態移行用所定エンジン回転速度以上であるか否かを判定し、当該指数平滑移動平均エンジン回転速度が駆動状態移行用所定エンジン回転速度以上である場合にはステップS5に移行し、そうでない場合には前記ステップS1に移行する。
【0037】
前記ステップS5では、前記ステップS4で指数平滑移動平均エンジン回転速度が駆動状態移行用所定エンジン回転速度以上になったと判定されてから前記駆動状態移行用所定エンジン回転速度維持時間が経過したか否かを判定し、当該駆動状態移行用所定エンジン回転速度維持時間が経過した場合にはステップS6に移行し、そうでない場合には前記ステップS1に移行する。
【0038】
前記ステップS6では、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータである前記バイパスバルブ14をバイパス路の開度をダッシュポット待機状態になるように駆動してからステップS7に移行する。なお、ダッシュポット待機状態とは、後述するように、スロットルを閉じたときのエンジン回転速度の減少にダンパをかける前の状態を示す。
【0039】
前記ステップS7では、前記初期状態移行用所定スロットル開度判定時間内に前記スロットル開度センサ114で検出されたスロットル開度の変化量(閉じ側)の絶対値が前記初期状態移行用所定スロットル開度変化量以上になったか否かを判定し、当該初期状態移行用所定スロットル開度判定時間内にスロットル開度変化量の絶対値が初期状態移行用所定スロットル開度変化量以上になった場合には前記ステップS1に移行し、そうでない場合にはステップS8に移行する。
【0040】
前記ステップS8では、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータである前記バイパスバルブ14が駆動状態所定位置、即ち前記バイパス路ダッシュポット待機状態にあるか否かを判定し、当該バイパスバルブ14がバイパス路ダッシュポット待機状態にある場合にはステップS9に移行し、そうでない場合には前記ステップS6に移行する。
【0041】
前記ステップS9では、自艇が高速航走状態にあると判定してからステップS10に移行する。
前記ステップS10では、前記駆動状態基準位置、即ちバイパス路ダッシュポット待機状態でエンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータであるバイパスバルブ14を保持してからステップS11に移行する。
【0042】
前記ステップS11では、前記吸気圧力センサ24で検出された吸気圧力が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定吸気圧力以下であるか否かを判定し、当該吸気圧力がオフスロットル舵取り制御開始用所定吸気圧力以下である場合にはステップS12に移行し、そうでない場合にはステップS13に移行する。ちなみに、この判定は、前述したように、吸気圧力が負圧であるか否かを判定して、自艇が比較的急速な減速状態にあることを検出するためのものである。従って、この判定は、大気圧に対する相対圧力ではなく、絶対圧力に基づいて行う。
【0043】
前記ステップS13では、前記吸気圧力センサ24で検出された吸気圧力の所定時間前との変化量の絶対値が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定吸気圧力変化量以上であるか否かを判定し、当該吸気圧力変化量の絶対値がオフスロットル舵取り制御開始用所定吸気圧力変化量以上である場合には前記ステップS12に移行し、そうでない場合にはステップS14に移行する。ちなみに、この判定は、前述したように、吸気圧力が急速に負圧側に変化しているか否かを判定して、自艇が比較的急速な減速状態にあることを検出するためのものである。
【0044】
前記ステップS14では、航走速度に等しい前記指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下であるか否かを判定し、当該指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下である場合にはステップS15に移行し、そうでない場合にはステップS16に移行する。
【0045】
前記ステップS15では、所定時間前とのエンジン回転速度の変化率の絶対値が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率以上であるか否かを判定し、当該エンジン回転速度変化率の絶対値がオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率以上である場合には前記ステップS12に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。なお、前記ステップS14で指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下であると判定され、且つステップS15でエンジン回転速度変化率の絶対値がオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率以上でない、つまりオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率より小さいと判定された場合は、前記準備状態から初期状態への移行条件が満足されているので、初期状態に移行するものと考えればよい。
【0046】
前記ステップS16では、前記スロットル開度センサ114で検出されたスロットル開度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定スロットル開度以下であるか否かを判定し、当該スロットル開度がオフスロットル舵取り制御開始用所定スロットル開度以下である場合には前記ステップS12に移行し、そうでない場合には前記ステップS9に移行する。
前記ステップS12では、自艇が所定の減速状態にであると判定してからステップS17に移行する。
前記ステップS17では、減速状態開始時、つまりオフスロットル舵取り制御フェーズ移行時のエンジン回転速度を更新記憶してからステップS18に移行する。
【0047】
前記ステップS18では、予め設定された所定の駆動速度でエンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータである前記バイパスバルブ14を駆動してからステップS19に移行する。この所定のアクチュエータ駆動速度とは、前述したように、前記減速状態が、高速航走状態から比較的大きな減速度で減速している状態であり、エンジン回転速度が急速に減少して推進力が急速に低減すると舵がききにくくなるため、エンジン回転速度の減少にダンパをかける、つまりエンジン回転速度がゆっくり減少するように、バイパス路6aをゆっくり閉じるべく、バイパスバルブ14の駆動速度を制御することを意味している。従って、本実施形態ではアクチュエータの駆動速度を一定としたが、自艇の航走状態に応じて可変としてもよく、例えばスロットル開度の所定時間前との変化量や航走速度、即ち前記指数平滑移動平均エンジン回転速度に応じて、アクチュエータの駆動速度を可変設定するようにしてもよい。
【0048】
前記ステップS19では、前記操舵トルクセンサ111で検出された操舵トルク(操舵力)の移動平均値を算出してからステップS20に移行する。
前記ステップS20では、前記ステップ19で算出された操舵トルク(操舵力)と前記ステップS17で更新記憶された制御フェーズ移行時の指数平滑移動平均エンジン回転速度(航走速度)とに基づき、例えば図11の制御マップにしたがってエンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータの目標値、具体的にはバイパス開度の目標値を設定してからステップS21に移行する。この制御マップは、制御フェーズ、つまり前記減速状態移行時の指数平滑移動平均エンジン速度、即ち航走速度が所定値以上でバイパス開度の目標値、即ちエンジントルクであり、自艇の推進力が大きくなるように設定されている。また、操舵トルク(操舵力)が大きいほど、バイパス開度の目標値、即ちエンジントルクであり、自艇の推進力が大きくなるように設定されている。従って、操舵トルク(操舵力)に対応した舵の効きが得られると共に、一旦、十分に減速した自艇が再加速してしまうような違和感を抑制防止することができる。
【0049】
前記ステップS21では、制御カウンタCNTが“0”のリセット状態であるか否かを判定し、制御カウンタCNTがリセット状態である場合にはステップS22に移行し、そうでない場合にはステップS24に移行する。
前記ステップS22では、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータである前記バイパスバルブ14の現在値が前記ステップS20で設定した目標値に到達していないか否かを判定し、バイパスバルブ14の現在値が目標値に到達していない場合にはステップS23に移行し、そうでない場合にはステップS26に移行する。
【0050】
前記ステップS23では、前記制御カウンタCNTを“1”のセット状態としてから前記ステップS24に移行する。
前記ステップS24では、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータである前記バイパスバルブ14を目標値に向けて駆動してからステップS25に移行する。
【0051】
前記ステップS25では、前記スロットル開度センサ114で検出されたスロットル開度が前記オフスロットル舵取り制御終了用所定スロットル開度以上であるか否かを判定し、当該スロットル開度がオフスロットル舵取り制御終了用所定スロットル開度以上である場合にはステップS27に移行し、そうでない場合にはステップS28に移行する。
【0052】
前記ステップS28では、航走速度に等しい前記なまし指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記初期状態移行用所定エンジン回転速度以下であるか否かを判定し、当該指数平滑移動平均エンジン回転速度が初期状態移行用所定エンジン回転速度以下である場合には前記ステップS27に移行し、そうでない場合にはステップS29に移行する。
【0053】
前記ステップS29では、前記オフスロットル舵取り制御移行所定時間後のエンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御終了用所定エンジン回転速度以上であるか否かを判定し、当該オフスロットル舵取り制御移行所定時間後のエンジン回転速度がオフスロットル舵取り制御終了用所定エンジン回転速度以上である場合には前記ステップ27に移行し、そうでない場合には前記ステップS19に移行する。
【0054】
前記ステップS27では、前記制御カウンタCNTを“0”のリセット状態としてからメインプログラムに復帰する。
また、前記ステップS26では、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータであるバイパスバルブ14が前記初期状態位置、即ちバイパス路全閉状態であるか否かを判定し、当該バイパスバルブ14がバイパス路全閉位置である場合には前記ステップS19に移行し、そうでない場合には前記ステップS18に移行する。
【0055】
この演算処理によれば、高速航走状態から比較的減速度の大きい所定の減速状態では、操舵トルク、つまり操舵力及び指数平滑移動平均エンジン回転速度、つまり航走速度に基づいてエンジンの出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を制御するようにしたため、操舵力に対する舵の効きと航走速度との両立を図ることができ、これにより自然な操艇感が得られる。
【0056】
また、操舵力が大きいときにエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を大きくするようにしたため、操舵力に対応した舵の効きを得ることができる。また、航走速度が所定値以上であるときにエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を大きくするようにしたため、十分に減速した後に、自艇が加速してしまうような違和感を抑制防止することができる。
【0057】
また、スロットル開度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定スロットル開度以下のときに自艇が所定の減速状態にあると検出するようにしたため、スロットルレバーを戻したときの減速時のエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を適切に制御することが可能となる。
また、エンジン回転速度をなまして、つまり移動平均演算を行って自艇の航走速度を検出するようにしたため、正確な航走速度を得にくい水ジェット推進艇において、エンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力制御に適切な航走速度を得ることが可能となる。
【0058】
また、航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下となったときの当該エンジン回転速度変化率の絶対値が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率以上であるときに自艇が所定の減速状態にあると検出するようにしたため、指数平滑移動平均エンジン回転速度の変化率、つまり航走速度の減速度(減少量)が大きいときを適切な減速状態として検出することが可能となる。
【0059】
また、吸気圧力の変化量の絶対値が所定値以上であるか、又は当該吸気圧力が所定値以下であるときに自艇が所定の減速状態にあると検出する構成としたため、特に本実施形態のような4ストロークエンジンにおいてエンジン回転速度、つまり航走速度の減速度(減少量)が大きいときを適切な減速状態として検出することが可能となる。
【0060】
また、航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記初期状態移行用所定エンジン回転速度以下になったときに減速時のエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力制御を終了するようにしたため、十分に減速した自艇が再加速するなどの違和感を抑制防止し、減速時推進力制御を適切に終了することが可能となる。
【0061】
また、スロットル開度が前記オフスロットル舵取り制御終了用所定スロットル開度以上になったときに減速時のエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力制御を終了するようにしたため、速やかに自艇を再加速させることを可能として、減速時推進力制御を適切に終了することが可能となる。
また、減速状態に移行してから前記オフスロットル舵取り制御移行所定時間後のエンジン回転速度が前期オフスロットル舵取り制御終了用エンジン回転速度以上であるときに減速時のエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力制御を終了するようにしたため、自艇が陸揚げされてエンジン回転速度が大きくなったときに減速時推進力制御が適切に終了することが可能となる。
【0062】
また、自艇が所定の高速航走状態であることが検出された後に、所定の減速状態に移行したことを検出するようにしたため、高速航走状態からのスロットルレバー戻し時のような場合に、適切な減速時推進力出力制御を可能とする。
また、航走速度に等しいなましエンジン回転速度が前記駆動状態移行用所定エンジン回転速度以上の状態で前記駆動状態移行用所定エンジン回転速度維持時間以上継続し且つスロットル開度が前記駆動状態移行用所定スロットル開度以上の状態で前記駆動状態移行用所定スロットル開度維持時間以上継続したときに自艇は所定の高速航走状態であると検出するようにしたため、自艇の高速航走状態を適切に検出することが可能となる。
【0063】
また、航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下となったときの当該エンジン回転速度変化率の絶対値が前記初期状態移行用所定エンジン回転速度変化率より小さくなったときには、比較的急速な減速状態に移行することなく、高速航走状態が終了したと検出するようにしたため、不要な減速時エンジン出力制御を回避することが可能となる。
【0064】
また、スロットル開度の閉じ側への変化量の絶対値が前記初期状態移行用所定スロットル開度判定時間内に前記初期状態移行用所定スロットル開度変化量以上になったときに、高速航走状態に到達しなかったと検出するようにしたため、不要な減速時エンジン出力制御を回避することが可能となる。
また、スロットルバルブに併設されたバイパス路の開度を調整して減速時エンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を制御する構成としたため、減速時エンジン出力制御を実用化し易い。
【0065】
図12は、前記図7〜図10のオフスロットル舵取り制御ロジックによる操舵トルク入力時のエンジン回転速度の経時変化を示したものである。この制御ロジックにより、高速航走状態からの比較的急速な減速状態が検出されると、前記図11の制御マップにより、操舵トルクに応じたバイパス開度の目標値、即ちエンジントルクであり、自艇の推進力が設定されるので、操舵トルク増大時には、それに遅れてエンジン回転速度が増大する。また、航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度は直ぐに前記初期状態移行用所定エンジン回転速度を下回るわけではないので、前記操舵トルクに応じたエンジントルク、即ち自艇の推進力制御が継続される。やがて、全般的にエンジン回転速度が低下し、航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記初期状態移行用所定エンジン回転速度以下になると、前記オフスロットル舵取り制御が終了される。この制御開始から終了までの時間をエンジン回転速度のなまし方、つまり前記フィルタ定数の設定によって設定することができ、このチューニングによってより自然な操艇感を得ることが可能となる。
【0066】
次に、本発明の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置の第2実施形態について説明する。本実施形態の水ジェット推進艇の概略構成は前記第1実施形態の図2のものと同様である。また、本実施形態の水ジェット推進艇の操舵用ハンドルの概略構成は前記第1実施形態の図3のものと同様である。
【0067】
本実施形態では、推進力の駆動源であるエンジンが、前記第1実施形態の4サイクルエンジンから2ストロークエンジンに変更されている。図13に本実施形態の2ストロークエンジンの概略構成並びにその制御装置の概略を示す。本実施形態のエンジン1は、比較的小排気量の2ストロークエンジンであり、シリンダボディ202、クランクシャフト203、ピストン204、燃焼室205、吸気管206、排気管208、点火プラグ210、点火コイル211を備えている。また、前記吸気管206には、燃料供給装置としてのキャブレータ213が設けられ、このキャブレータ213内に、前記スロットルレバー210の開度に応じて開閉されるスロットルバルブ212が設けられている。なお、前記キャブレータ213内には、図示されない燃料タンク内から燃料であるガソリンが供給される。
【0068】
本実施形態では、前記スロットルバルブ212を、アクチュエータであるステップモータ214で直接駆動してスロットル開度を調整し、これによりエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を制御する。具体的には、前記第1実施形態と同様に、高速航走状態からの急速な減速状態で、スロットルレバー110の戻し操作に伴って閉じようとするスロットルバルブ212の開度を開き方向に抑制し、エンジン出力、正確にはエンジントルクを制御することで、自艇の推進力を制御する。つまり、ステップモータ214をスロットル全閉の状態にしておけば当該スロットルバルブ212は、前記スロットルレバー110の操作状態に応じた開度となり、そこからスロットル開方向にステップモータ214を調整すれば、前記スロットルレバー110が戻し状態であっても、スロットルバルブ212はステップモータの回転角度に応じた開度になる。なお、スロットルバルブ212の開度、つまりエンジントルクは、制御アクチュエータであるステップモータ214の回転角度、つまりステップ数を制御することにより制御可能とした。
【0069】
本実施形態のエンジンコントロールユニット215も、前記第1実施形態のそれと同様に、マイクロコンピュータ等の演算処理装置を備えて構成される。そして、このエンジンコントロールユニット215の制御入力、つまりエンジン1の運転状態を検出する手段として、クランクシャフト203の回転角度、つまり位相を検出したり、当該クランクシャフト203自身の回転速度を検出したりするためのクランク角度センサ220(エンジン回転速度検出手段)、シリンダボディ202の温度又は冷却水温度、即ちエンジン本体の温度を検出する冷却水温度センサ221、排気管208内の空燃比を検出する排気空燃比センサ222、吸気管206内の温度、即ち吸気温度を検出する吸気温度センサ225が設けられている。また、前記操舵用ハンドル104に設けられた操舵トルクセンサ111(操舵力検出手段)の出力信号やスロットルレバー110に設けられたスロットル開度センサ114(スロットル開度センサ)の出力信号もエンジントルク制御に用いられる。そして、前記エンジンコントロールユニット215は、これらのセンサの検出信号を入力し、前記点火コイル211やステップモータ214に制御信号を出力する。
【0070】
前記エンジンコントロールユニット215内で行われるオフスロットル舵取り制御のロジックの概要は、前記第1実施形態の図5のものに代えて、図14のように構成される。この制御ロジックでも、制御の段階を、エンジンは回転しているものの自艇は航走しようとしていない初期状態(初期フェーズ)、前記ステップモータが所定位置まで駆動している駆動状態(駆動フェーズ)、自艇が所定の高速航走状態にある準備状態(準備フェーズ)、自艇が所定の減速状態にあって、その推進力を制御するためにエンジンの出力(具体的にはエンジントルク)を制御するオフスロットル舵取り制御状態(オフスロットル舵取り制御フェーズ)の4つの段階に分ける。なお、前記駆動状態と準備状態とは、前記第1実施形態と同様に実質的に同じ状態であるので、段階を3つに分けてもよい。
【0071】
このうち、初期状態ではステップモータ214をスロットル全閉状態とし、駆動状態ではステップモータ214をスロットル開度全閉状態からダッシュポット待機位置まで駆動し、準備状態ではステップモータ214を当該ダッシュポット待機位置に維持する。そして、オフスロットル舵取り制御状態で、後述する制御マップに従って、自艇の航走速度、具体的にはエンジン回転速度と操舵ハンドルの操舵力、具体的には操舵トルクとに応じてエンジン出力、ここではエンジントルクを制御すべく、スロットル開度を制御する。なお、この実施形態でも、自艇の航走速度として、前記1式で求められる指数平滑移動平均エンジン回転速度を用いる。
【0072】
前記図14の制御ロジックの概要は、前記第1実施形態の図5の制御ロジックに類似しているが、前記準備状態からオフスロットル舵取り制御状態への移行条件が異なる。具体的には、本実施形態のエンジン1が2ストロークエンジンであるために吸気圧力の変動が小さく、特に負圧が発生しにくいことから、準備状態からオフスロットル舵取り制御状態への移行条件として、前記指数平滑移動平均エンジン回転速度(=航走速度)がオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下となったときのエンジン回転速度変化率の絶対値がオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率以上であるか、又はスロットル開度がオフスロットル舵取り制御開始用所定スロットル開度以下であるときとする。つまり、高速航走状態から、航走速度が所定値以下になったときの航走速度の変化率の絶対値が所定値以上である、即ち速やかに減速しているか、或いはスロットル開度が閉じられたときに準備状態からオフスロットル舵取り制御状態に移行するものとする。
【0073】
次に、前記図14の制御ロジックを達成するために前記エンジンコントロールユニット215内で行われる演算処理について図15、図16のフローチャートを用いて説明する。このうち、エンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を制御するアクチュエータが前記第1実施形態のバイパスバルブ14のアクチュエータ23からステップモータ214に変更された点を除き、前記初期状態から駆動状態を経て準備状態に移行する演算処理は、前記第1実施形態の図7の演算処理と、準備状態から初期状態に移行する演算処理は、前記第1実施形態の図8の演算処理と実質的に同じである。
【0074】
そして、この演算処理では、前記第1実施形態と同様に、前記準備状態に相当するステップS9で自艇が高速航走状態にあると判定してからステップS10’に移行する。
前記ステップS10’では、前記駆動状態基準位置、即ちダッシュポット待機状態に相当する状態に、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータであるステップモータ214を保持してからステップS11’に移行する。
【0075】
前記ステップS11’では、前記スロットル開度センサ114で検出されたスロットル開度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定スロットル開度以下であるか否かを判定し、当該スロットル開度がオフスロットル舵取り制御開始用所定スロットル開度以下である場合にはステップS12’に移行し、そうでない場合にはステップS13’に移行する。
【0076】
前記ステップS13’では、航走速度に等しい前記指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下であるか否かを判定し、当該指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下である場合にはステップS14’に移行し、そうでない場合には前記ステップS9’に移行する。
【0077】
前記ステップS14’では、前記第1実施形態と同様に、所定時間前とのエンジン回転速度の変化率の絶対値が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率以上であるか否かを判定し、当該エンジン回転速度変化率の絶対値がオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率以上である場合には前記ステップS12’に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。なお、この判定も、前記第1実施形態と同様に、準備状態から初期状態に移行するものと考えればよい。
【0078】
前記ステップS12’では、前記第1実施形態と同様に、自艇が所定の減速状態にであると判定してからステップS15’に移行する。
前記ステップS15’では、前記第1実施形態と同様に、減速状態開始時、つまりオフスロットル舵取り制御フェーズ移行時のエンジン回転速度を更新記憶してからステップS16’に移行する。
【0079】
前記ステップS16’では、前記第1実施形態と同様に、予め設定された所定の駆動速度でエンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータである前記ステップモータ214を駆動してからステップS17’に移行する。本実施形態でも、前記第1実施形態と同様に、高速航走状態から比較的大きな減速度で減速している減速状態において、舵の効きを確保するため、エンジン回転速度の減少にダンパをかける、つまりエンジン回転速度がゆっくり減少するように、スロットルバルブ212がゆっくり閉じるように、ステップモータ214の駆動速度を制御する。また、アクチュエータ駆動速度を自艇の航走状態に応じて可変としてもよく、例えばスロットル開度の所定時間前との変化量や航走速度、即ち前記指数平滑移動平均エンジン回転速度に応じて、アクチュエータの駆動速度を可変設定するようにしてもよい。
【0080】
前記ステップS17’では、前記第1実施形態と同様に、前記操舵トルクセンサ111で検出された操舵トルク(操舵力)の移動平均値を算出してからステップS18’に移行する。
前記ステップS18’では、前記ステップ17’で算出された操舵トルク(操舵力)と前記ステップS15’で更新記憶された制御フェーズ移行時の指数平滑移動平均エンジン回転速度(航走速度)とに基づき、例えば前記図11の制御マップにしたがってエンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータの目標値、具体的にはスロットル開度の目標値を設定してからステップS19’に移行する。従って、本実施形態でも、操舵トルク(操舵力)に対応した舵の効きが得られると共に、一旦、十分に減速した自艇が再加速してしまうような違和感を抑制防止することができる。
【0081】
前記ステップS19’では、前記スロットル開度センサ114で検出されたスロットル開度が前記オフスロットル舵取り制御終了用所定スロットル開度以上であるか否かを判定し、当該スロットル開度がオフスロットル舵取り制御終了用所定スロットル開度以上である場合にはステップS20’に移行し、そうでない場合にはステップS21’に移行する。
【0082】
前記ステップS21’では、航走速度に等しい前記指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記初期状態移行用所定エンジン回転速度以下であるか否かを判定し、当該指数平滑移動平均エンジン回転速度が初期状態移行用所定エンジン回転速度以下である場合には前記ステップS20’に移行し、そうでない場合にはステップS22’に移行する。
【0083】
前記ステップS22’では、前記オフスロットル舵取り制御移行所定時間後のエンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御終了用所定エンジン回転速度以上であるか否かを判定し、当該オフスロットル舵取り制御移行所定時間後のエンジン回転速度がオフスロットル舵取り制御終了用所定エンジン回転速度以上である場合には前記ステップ20’に移行し、そうでない場合にはステップS23’に移行する。
【0084】
前記ステップS20’では、前記第1実施形態と同様に、前記制御カウンタCNTを“0”のリセット状態としてからメインプログラムに復帰する。
前記ステップS23’では、制御カウンタCNTが“1”のセット状態であるか否かを判定し、制御カウンタCNTがセット状態である場合には前記ステップS17’に移行し、そうでない場合にはステップS24’に移行する。
【0085】
前記ステップS24’では、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータである前記ステップモータ214の現在値が、前記ステップS18’で設定したスロットル開度の目標値に相当する目標値に到達していないか否かを判定し、ステップモータ214の現在値が目標値に到達していない場合にはステップS25’に移行し、そうでない場合にはステップS26’に移行する。
【0086】
前記ステップS25’では、前記第1実施形態と同様に、前記制御カウンタCNTを“1”のセット状態としてから前記ステップS27’に移行する。
前記ステップS27’では、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータである前記ステップモータ214を目標値に向けて駆動してから前記ステップS19’に移行する。
【0087】
また、前記ステップS26’では、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータであるステップモータ214が前記初期状態位置、即ちスロットル開度全閉状態であるか否かを判定し、当該ステップモータ214がスロットル開度全閉状態である場合には前記ステップS17’に移行し、そうでない場合には前記ステップS16’に移行する。
【0088】
この演算処理によれば、高速航走状態から比較的減速度の大きい所定の減速状態では、操舵トルク、つまり操舵力及び指数平滑移動平均エンジン回転速度、つまり航走速度に基づいてエンジンの出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を制御するようにしたため、操舵力に対する舵の効きと航走速度との両立を図ることができ、これにより自然な操艇感が得られる。
【0089】
また、操舵力が大きいときにエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を大きくするようにしたため、操舵力に対応した舵の効きを得ることができる。また、航走速度が所定値以上であるときにエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を大きくするようにしたため、十分に減速した後に、自艇が加速してしまうような違和感を抑制防止することができる。
【0090】
また、スロットル開度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定スロットル開度以下のときに自艇が所定の減速状態にあると検出するようにしたため、スロットルレバーを戻したときの減速時のエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を適切に制御することが可能となる。
また、エンジン回転速度をなまして、つまり移動平均演算を行って自艇の航走速度を検出するようにしたため、正確な航走速度を得にくい水ジェット推進艇において、エンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力制御に適切な航走速度を得ることが可能となる。
【0091】
また、航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下となったときの当該エンジン回転速度変化率の絶対値が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率以上であるときに自艇が所定の減速状態にあると検出するようにしたため、指数平滑移動平均エンジン回転速度の変化率、つまり航走速度の減速度(減少量)が大きいときを適切な減速状態として検出することが可能となる。
【0092】
また、航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記初期状態移行用所定エンジン回転速度以下になったときに減速時のエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力制御を終了するようにしたため、十分に減速した自艇が再加速するなどの違和感を抑制防止し、減速時推進力制御を適切に終了することが可能となる。
【0093】
また、スロットル開度が前記オフスロットル舵取り制御終了用所定スロットル開度以上になったときに減速時のエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力制御を終了するようにしたため、速やかに自艇を再加速させることを可能として、減速時推進力制御を適切に終了することが可能となる。
また、減速状態に移行してから前記オフスロットル舵取り制御移行所定時間後のエンジン回転速度が前期オフスロットル舵取り制御終了用エンジン回転速度以上であるときに減速時のエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力制御を終了するようにしたため、自艇が陸揚げされてエンジン回転速度が大きくなったときに減速時推進力制御が適切に終了することが可能となる。
【0094】
また、自艇が所定の高速航走状態であることが検出された後に、所定の減速状態に移行したことを検出するようにしたため、高速航走状態からのスロットルレバー戻し時のような場合に、適切な減速時推進力出力制御を可能とする。
また、航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記駆動状態移行用所定エンジン回転速度以上の状態で前記駆動状態移行用所定エンジン回転速度維持時間以上継続し且つスロットル開度が前記駆動状態移行用所定スロットル開度以上の状態で前記駆動状態移行用所定スロットル開度維持時間以上継続したときに自艇は所定の高速航走状態であると判断するようにしたため、自艇の高速航走状態を適切に検出することが可能となる。
【0095】
また、航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下となったときの当該エンジン回転速度変化率の絶対値が前記初期状態移行用所定エンジン回転速度変化率より小さくなったときには、比較的急速な減速状態に移行することなく、高速航走状態が終了したと検出するようにしたため、不要な減速時エンジン出力制御を回避することが可能となる。
【0096】
また、スロットル開度の閉じ側変化量の絶対値が前記初期状態移行用所定スロットル開度判定時間内に前記初期状態移行用所定スロットル開度変化量以上になったときに、高速航走状態に到達しなかったと検出するようにしたため、不要な減速時エンジン出力制御を回避することが可能となる。
また、操艇者のスロットル操作に応じて開閉するスロットルバルブの開度を調整して減速時エンジン出力を制御するようにしたため、減速時エンジン出力制御を実用化し易い。
【0097】
次に、本発明の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置の第3実施形態について図17を用いて説明する。本実施形態の水ジェット推進艇の概略構成は前記第1実施形態の図2のものと同様であり、また操舵用ハンドルの概略構成も前記第1実施形態の図3のものと同様である。本実施形態では、前記第1実施形態のバイパス路やバイパスバルブを削除し、スロットルバルブ12をステップモータ26で駆動する、所謂電子制御スロットルバルブとした。この電子制御スロットルバルブは、所謂スロットルバイワイヤと呼ばれる構成であり、スロットルレバーとスロットルバルブとを機械的に連結せず、例えばスロットルレバーの操作量に応じて、ステップモータ26を駆動することにより、スロットルバルブ12の開度を調整するものである。逆に言えば、スロットルバルブ12の開度は、スロットルレバー110の操作量と個別に制御可能である。
【0098】
本実施形態では、この電子制御スロットルバルブを駆動するステップモータ26を、エンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を制御するためのアクチュエータとして用い、前記第1実施形態の図7〜図10の演算処理を行うことにより、前記第1実施形態と同様の効果が得られる。また、本実施形態のようにエンジントルク、つまり自艇の推進力を制御するための電子制御スロットルバルブの開度をオフスロットル舵取り制御時に制御するようにすれば、予め搭載されている電子制御スロットルバルブでオフスロットル舵取り制御を行うことができ、減速状態における舵取り制御を実施化し易い。
【0099】
但し、前記初期状態、駆動状態、準備状態では、夫々、スロットルレバー110の操作状態に応じて電子制御スロットルバルブのステップモータを駆動する必要があるのはいうまでもない。
なお、前記各実施形態では、エンジントルク、つまり自艇の推進力を制御するために、例えばバイパス開度やスロットル開度を調整するようにしたが、これ以外にも、種々の制御量を設定することができる。その位置例としては、例えば点火時期や燃料噴射量、或いは燃料噴射時期等を挙げることができる。
また、エンジンコントロールユニットは、マイクロコンピュータに代えて各種の演算回路で代用することも可能である。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、自艇が所定の減速状態にあることが判断されたとき、検出された操舵力及び航走速度に基づいて減速時のエンジンの出力を制御する構成としたため、航走速度と操舵力の大きさとに応じた減速時のエンジン出力、即ち推進力を得て、操舵力に対する舵の効きと航走速度との両立を図ることができ、これにより自然な操艇感が得られる。
【0101】
また、本発明のうち請求項2に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、検出された操舵力が大きいとき、減速時のエンジンの出力を大きく制御する構成としたため、操舵力に対応した舵の効きを得ることができる。
また、本発明のうち請求項3に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、検出された航走速度が所定値以上であるとき、減速時のエンジンの出力を大きく制御する構成としたため、十分に減速した後に、自艇が加速してしまうような違和感を抑制防止することができる。
【0102】
また、本発明のうち請求項4に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、検出されたスロットル開度が所定値以下のときに自艇が所定の減速状態にあると判断する構成としたため、スロットルレバーを戻したときの減速時のエンジン出力、即ち推進力を適切に制御することが可能となる。
また、本発明のうち請求項5に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、検出されたエンジン回転速度に基づいて自艇の航走速度を検出する構成としたため、正確な航走速度を得にくい水ジェット推進艇において、エンジン出力制御に適切な航走速度を得ることが可能となる。
【0103】
また、本発明のうち請求項6に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、検出されたエンジン回転速度が所定値以下となったときの当該エンジン回転速度変化率の絶対値が所定値以上であるときに自艇が所定の減速状態にあると判断する構成としたため、エンジン回転速度、つまり航走速度の減少量が大きいときを適切な減速状態として検出することが可能となる。
【0104】
また、本発明のうち請求項7に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、検出された吸気圧力の変化量の絶対値が所定値以上であるか、又は当該吸気圧力が所定値以下であるときに自艇が所定の減速状態にあると判断する構成としたため、特に4ストロークエンジンにおいてエンジン回転速度、つまり航走速度の減少量が大きいときを適切な減速状態として検出することが可能となる。
【0105】
また、本発明のうち請求項8に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、検出されたエンジン回転速度が所定値以下になったときに減速時エンジン出力制御を終了する構成としたため、十分に減速した自艇が再加速したような違和感を抑制防止し、減速時エンジン出力制御を適切に終了することが可能となる。
【0106】
また、本発明のうち請求項9に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、検出されたスロットル開度が所定値以上になったときに減速時エンジン出力制御を終了する構成としたため、減速時エンジン出力制御を適切に終了させると共に、速やかに自艇を再加速させることを可能とする。
また、本発明のうち請求項10に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、自艇の所定減速状態が検出されてから所定時間後のエンジン回転速度が所定値以上であるときに前記減速時エンジン出力制御を終了する構成としたため、自艇が陸揚げされてエンジン回転速度が大きくなったときに減速時エンジン出力制御が適切に終了することが可能となる。
【0107】
また、本発明のうち請求項11に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、自艇が所定の高速航走状態であると判断された後に、所定の減速状態に移行したことを判断する構成としたため、高速航走状態からのスロットルレバー戻し時のような場合に、適切な減速時エンジン出力制御を可能とする。
また、本発明のうち請求項12に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、検出されたエンジン回転速度が所定値以上の状態で所定時間以上継続し且つ前記スロットル開度検出手段で検出されたスロットル開度が所定値以上の状態で所定時間以上継続したときに自艇は所定の高速航走状態であると判断する構成としたため、自艇の高速航走状態を適切に検出することが可能となる。
【0108】
また、本発明のうち請求項13に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、検出されたエンジン回転速度が所定値以下となったときの当該エンジン回転速度変化率の絶対値が所定値より小さくなったときに、所定の減速状態に移行することなく、所定の高速航走状態が終了したと判断する構成としたため、不要な減速時エンジン出力制御を回避することが可能となる。
【0109】
また、本発明のうち請求項14に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、検出されたスロットル開度の所定時間内の変化量の絶対値が所定値以上になったときに、所定の高速航走状態に到達しなかったと判断する構成としたため、不要な減速時エンジン出力制御を回避することが可能となる。
また、本発明のうち請求項15に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、スロットルバルブに併設されたバイパス路の開度を調整して減速時エンジン出力を制御する構成としたため、減速時エンジン出力制御を実用化し易い。
【0110】
また、本発明のうち請求項16に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、操艇者のスロットル操作に応じて開閉するスロットルバルブの開度を調整して減速時エンジン出力を制御する構成としたため、減速時エンジン出力制御を実用化し易い。
また、本発明のうち請求項17に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、操艇者のスロットル操作とは個別に開閉操作可能なスロットルバルブの開度を調整して減速時エンジン出力を制御する構成としたため、減速時エンジン出力制御を実用化し易い。
また、本発明のうち請求項18に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、ロードセルにより、操舵ハンドルが所定操舵角以上操舵されている状態で当該操舵ハンドルに付与された操舵力を検出する構成としたため、操舵力を検出し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置の概略構成図である。
【図2】水ジェット推進艇の一例を示す概略構成図である。
【図3】図2の水ジェット推進艇の操舵用ハンドルの概略構成図である。
【図4】図2の水ジェット推進艇の第1実施形態を示すエンジン及びその制御装置の概略構成図である。
【図5】図4のエンジンコントロールユニットで行われる減速時エンジン出力制御のロジックを示す説明図である。
【図6】図5のロジックの概略説明図である。
【図7】図5の制御ロジックを達成するための演算処理を示すフローチャートである。
【図8】図5の制御ロジックを達成するための演算処理を示すフローチャートである。
【図9】図5の制御ロジックを達成するための演算処理を示すフローチャートである。
【図10】図5の制御ロジックを達成するための演算処理を示すフローチャートである。
【図11】減速時エンジン出力制御に用いられる制御マップである。
【図12】減速時エンジン出力制御の作用の説明図である。
【図13】図2の水ジェット推進艇の第2実施形態を示すエンジン及びその制御装置の概略構成図である。
【図14】図13のエンジンコントロールユニットで行われる減速時エンジン出力制御のロジックを示す説明図である。
【図15】図14の制御ロジックを達成するための演算処理を示すフローチャートである。
【図16】図14の制御ロジックを達成するための演算処理を示すフローチャートである。
【図17】図2の水ジェット推進艇の第3実施形態を示すエンジン及びその制御装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1はエンジン
12はスロットルバルブ
14はバイパスバルブ
15はエンジンコントロールユニット
23はアクチュエータ
26はステップモータ
104はハンドル
107はインペラ
110はスロットルレバー
111は操舵トルクセンサ
112はリバーススイッチ
212はスロットルバルブ
214はステップモータ
215はエンジンコントロールユニット

Claims (18)

  1. ジェット推進機をエンジンで駆動し、そのジェット推進機で加圧及び加速された水を噴射ノズルから噴射し、その反動で推進する水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置において、操艇者による操舵力を検出する操舵力検出手段と、自艇の航走速度を検出する航走速度検出手段と、自艇が所定の減速状態にあることを判断する減速状態判断手段と、前記減速状態判断手段で自艇が所定の減速状態にあると判断されたとき、前記操舵力検出手段で検出された操舵力及び航走速度検出手段で検出された航走速度に基づいて減速時のエンジンの出力を制御する減速時エンジン出力制御手段とを備えたことを特徴とする水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  2. 前記減速時エンジン出力制御手段は、前記操舵力検出手段で検出された操舵力が大きいとき、減速時のエンジンの出力を大きく制御することを特徴とする請求項1に記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  3. 前記減速時エンジン出力制御手段は、前記航走速度検出手段で検出された航走速度が所定値以上であるとき、減速時のエンジンの出力を大きく制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  4. 操艇者によるスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段を備え、前記減速状態判断手段は、前記スロットル開度検出手段で検出されたスロットル開度が所定値以下のときに自艇が所定の減速状態にあると判断することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  5. エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段を備え、前記航走速度検出手段は、前記エンジン回転速度検出手段で検出されたエンジン回転速度に基づいて自艇の航走速度を検出することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  6. エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段を備え、前記減速状態判断手段は、前記エンジン回転速度検出手段で検出されたエンジン回転速度が所定値以下となったときの当該エンジン回転速度変化率の絶対値が所定値以上であるときに自艇が所定の減速状態にあると判断することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  7. エンジンの吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段を備え、前記減速状態判断手段は、前記吸気圧力検出手段で検出された吸気圧力の変化量の絶対値が所定値以上であるか、又は当該吸気圧力が所定値以下であるときに自艇が所定の減速状態にあると判断することを特徴とする請求項3又は6に記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  8. エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段を備え、前記減速時エンジン出力制御手段は、前記エンジン回転速度検出手段で検出されたエンジン回転速度が所定値以下になったときに前記減速時エンジン出力制御を終了することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  9. 操艇者によるスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段を備え、前記減速時エンジン出力制御手段は、前記スロットル開度検出手段で検出されたスロットル開度が所定値以上になったときに前記減速時エンジン出力制御を終了することを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  10. エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段を備え、前記減速時エンジン出力制御手段は、前記減速状態判断手段で自艇の所定減速状態が検出されてから所定時間後の前記エンジン回転速度検出手段で検出されたエンジン回転速度が所定値以上であるときに前記減速時エンジン出力制御を終了することを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  11. 自艇が所定の高速航走状態であることを判断する高速航走状態判断手段を備え、前記減速状態判断手段は、前記高速航走状態判断手段で自艇が所定の高速航走状態であると判断された後に、前記所定の減速状態に移行したと判断することを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  12. エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段と、操艇者によるスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段とを備え、前記高速航走状態判断手段は、前記エンジン回転速度検出手段で検出されたエンジン回転速度が所定値以上の状態で所定時間以上継続し且つ前記スロットル開度検出手段で検出されたスロットル開度が所定値以上の状態で所定時間以上継続したときに自艇は所定の高速航走状態であると判断することを特徴とする請求項11に記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  13. エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段を備え、前記高速航走状態判断手段は、前記エンジン回転速度検出手段で検出されたエンジン回転速度が所定値以下となったときの当該エンジン回転速度変化率の絶対値が所定値より小さくなったときに、前記所定の減速状態に移行することなく、前記所定の高速航走状態が終了したと判断することを特徴とする請求項11又は12に記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  14. 操艇者によるスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段を備え、前記高速航走状態判断手段は、前記スロットル開度検出手段で検出されたスロットル開度の所定時間内の変化量の絶対値が所定値以上であるときに、前記所定の高速航走状態に到達しなかったと判断することを特徴とする請求項11乃至13の何れかに記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  15. 前記減速時エンジン出力制御手段は、スロットルバルブに併設されたバイパス路の開度を調整して前記減速時エンジン出力を制御することを特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  16. 前記減速時エンジン出力制御手段は、操艇者のスロットル操作に応じて開閉するスロットルバルブの開度を調整して前記減速時エンジン出力を制御することを特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  17. 前記減速時エンジン出力制御手段は、操艇者のスロットル操作とは個別に開閉操作可能なスロットルバルブの開度を調整して前記減速時エンジン出力を制御することを特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
  18. 前記操舵力検出手段は、操舵ハンドルが所定操舵角以上操舵されている状態で当該操舵ハンドルに付与された操舵力を検出するロードセルで構成されることを特徴とする請求項1乃至17の何れかに記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
JP2003162808A 2003-06-06 2003-06-06 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置 Pending JP2004360651A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003162808A JP2004360651A (ja) 2003-06-06 2003-06-06 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置
US10/862,267 US7160158B2 (en) 2003-06-06 2004-06-07 Engine control arrangement for watercraft

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003162808A JP2004360651A (ja) 2003-06-06 2003-06-06 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004360651A true JP2004360651A (ja) 2004-12-24

Family

ID=33562204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003162808A Pending JP2004360651A (ja) 2003-06-06 2003-06-06 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7160158B2 (ja)
JP (1) JP2004360651A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007055144A1 (ja) * 2005-11-08 2007-05-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 内燃機関の制御装置
JP2010038067A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Mitsubishi Electric Corp 船舶のアイドル回転数制御装置
JP2014196091A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 本田技研工業株式会社 船外機の制御装置

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4420738B2 (ja) 2004-05-24 2010-02-24 ヤマハ発動機株式会社 水ジェット推進艇の速度制御装置
US7513807B2 (en) * 2005-01-20 2009-04-07 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Operation control system for planing boat
WO2007055606A1 (en) * 2005-11-12 2007-05-18 Cwf Hamilton & Co Limited Propulsion and control system for a marine vessel
JP5046736B2 (ja) * 2007-05-09 2012-10-10 川崎重工業株式会社 ジェット推進艇
US8265830B2 (en) * 2007-09-28 2012-09-11 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Steering control method, steering control device, and watercraft
US9944356B1 (en) 2009-03-25 2018-04-17 Alexander T. Wigley Shape shifting foils
GB2506921B (en) 2012-10-14 2015-06-10 Gibbs Tech Ltd Enhanced steering
JP2016037224A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 ヤマハ発動機株式会社 ジェット推進艇
US10550790B2 (en) * 2014-12-30 2020-02-04 Robert Bosch Llc Multi-mode advanced combustion engine with supervisory control

Family Cites Families (71)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4423630A (en) * 1981-06-19 1984-01-03 Morrison Thomas R Cyclic power monitor
US4556005A (en) 1984-11-28 1985-12-03 Jackson Gregg B Boat with auxiliary steering apparatus
JP2781561B2 (ja) 1988-03-04 1998-07-30 ヤマハ発動機株式会社 滑走艇のトリム調整装置
JP2698090B2 (ja) 1988-03-17 1998-01-19 三信工業株式会社 水噴射推進船
JPH01278895A (ja) 1988-04-30 1989-11-09 Yamaha Motor Co Ltd 全没水型水中翼船の横安定装置
JPH0218190A (ja) 1988-07-04 1990-01-22 Yamaha Motor Co Ltd 全没水型水中翼船
US4949662A (en) 1988-11-02 1990-08-21 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Steering device for small sized jet propulsion boat
JP2731560B2 (ja) 1988-12-19 1998-03-25 ヤマハ発動機株式会社 小型ジェット推進艇の操舵装置
US5244425A (en) 1990-05-17 1993-09-14 Sanshin Kogyo Kabushiki Kaisha Water injection propulsion unit
JP2897376B2 (ja) 1990-08-30 1999-05-31 ヤマハ発動機株式会社 水ジェット推進艇の推進機部の構造
US5603644A (en) 1990-10-12 1997-02-18 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Jet propulsion boat
US5094182A (en) 1991-03-21 1992-03-10 Simner Ronald E Enhanced ride plate and steering apparatus for jet drive watercraft
JPH061291A (ja) 1992-06-17 1994-01-11 Sanshin Ind Co Ltd 水噴射推進装置
US5429533A (en) 1992-12-28 1995-07-04 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Control for watercraft
US5538449A (en) 1993-06-11 1996-07-23 Richard; Andre L. Boat trolling valve safety device
US5367970A (en) 1993-09-27 1994-11-29 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Controllable camber fin
US5474007A (en) 1993-11-29 1995-12-12 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Control system for watercraft
US5591057A (en) 1994-09-30 1997-01-07 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Hull supported steering and reversing gear for large waterjets
US5520133A (en) 1995-04-17 1996-05-28 Wiegert; Gerald A. Water jet powered watercraft
US5697317A (en) 1996-02-12 1997-12-16 Pereira; Fred A. Hydro ski
US5839700A (en) 1996-06-03 1998-11-24 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Articulated fin
US5713297A (en) 1996-09-05 1998-02-03 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Adjustable sponson for watercraft
JPH10157692A (ja) 1996-11-29 1998-06-16 Yamaha Motor Co Ltd 船艇の可動式スポンソン装置
JP3904286B2 (ja) 1996-11-29 2007-04-11 ヤマハ発動機株式会社 小型船艇のステアリング装置
US6336833B1 (en) 1997-01-10 2002-01-08 Bombardier Inc. Watercraft with steer-responsive throttle
JP3904290B2 (ja) 1997-06-26 2007-04-11 ヤマハ発動機株式会社 小型船舶の操舵装置
NO303333B1 (no) 1997-07-23 1998-06-29 Norske Stats Oljeselskap H÷yhastighetsror
US6038995A (en) 1997-10-10 2000-03-21 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Combined wedge-flap for improved ship powering
US6174210B1 (en) 1998-06-02 2001-01-16 Bombardier Inc. Watercraft control mechanism
CA2271332A1 (en) 1998-08-25 2000-02-25 Benoit Larose Vertical flap control mechanism for watercraft
US5988091A (en) 1998-11-23 1999-11-23 Willis; Charles M. Jet ski brake apparatus
WO2000040462A1 (en) 1999-01-04 2000-07-13 Waring, Anne Retractable rudder for jet ski
US6138601A (en) 1999-02-26 2000-10-31 Brunswick Corporation Boat hull with configurable planing surface
US6216624B1 (en) 1999-03-18 2001-04-17 James F. Page Drag fin braking system
JP2000280986A (ja) 1999-03-29 2000-10-10 Honda Motor Co Ltd 小型水上艇の制動装置
US6178907B1 (en) 1999-04-27 2001-01-30 David C. Shirah Steering system for watercraft
JP4342040B2 (ja) 1999-06-22 2009-10-14 本田技研工業株式会社 噴射式推進艇
US6086437A (en) 1999-08-20 2000-07-11 Murray Industries, Inc. Blow back rudder for a water craft
US6171159B1 (en) 1999-09-07 2001-01-09 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Steering and backing systems for waterjet craft with underwater discharge
US6159059A (en) 1999-11-01 2000-12-12 Arctic Cat Inc. Controlled thrust steering system for watercraft
US6244914B1 (en) 1999-12-24 2001-06-12 Bombardier Motor Corporation Of America Shift and steering control system for water jet apparatus
US6523489B2 (en) 2000-02-04 2003-02-25 Bombardier Inc. Personal watercraft and off-power steering system for a personal watercraft
US6213044B1 (en) 2000-02-07 2001-04-10 John M. Rodgers Water craft with adjustable fin
US6227919B1 (en) 2000-03-14 2001-05-08 Bombardier Motor Corporation Of America Water jet propulsion unit with means for providing lateral thrust
JP2001328593A (ja) 2000-03-17 2001-11-27 Yamaha Motor Co Ltd 水ジェット推進艇の逆噴射装置
JP4509406B2 (ja) 2000-03-17 2010-07-21 ヤマハ発動機株式会社 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置
AU2001251461A1 (en) 2000-04-07 2001-10-23 The Talaria Company, Llc Differential bucket control system for waterjet boats
US6508680B2 (en) * 2000-07-31 2003-01-21 Sanshin Kogyo Kabushiki Kaisha Engine control arrangement for four stroke watercraft
US6478638B2 (en) * 2000-08-08 2002-11-12 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Jet-propulsion watercraft
US6336834B1 (en) 2000-08-10 2002-01-08 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Self-deploying rudder for high speed maneuverability of jet-powered watercraft
US6390862B1 (en) * 2000-11-20 2002-05-21 Brunswick Corporation Pump jet steering method during deceleration
US6415729B1 (en) 2000-12-14 2002-07-09 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Side plate rudder system
US6443785B1 (en) 2000-12-15 2002-09-03 Jeffrey B. Swartz Method and apparatus for self-deploying rudder assembly
JP4035334B2 (ja) 2001-02-15 2008-01-23 ヤマハ発動機株式会社 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置
US6701897B2 (en) 2001-02-16 2004-03-09 Optimum Power Technology Engine fuel delivery management system
JP2002256928A (ja) 2001-02-26 2002-09-11 Yamaha Motor Co Ltd 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置
JP4738632B2 (ja) 2001-05-08 2011-08-03 ヤマハ発動機株式会社 水ジェット推進艇
US6511354B1 (en) 2001-06-04 2003-01-28 Brunswick Corporation Multipurpose control mechanism for a marine vessel
US6428372B1 (en) 2001-08-11 2002-08-06 Bombardier Motor Corporation Of America Water jet propulsion unit with retractable rudder
JP2003127979A (ja) 2001-10-24 2003-05-08 Yamaha Motor Co Ltd 水ジェット推進艇
JP3610954B2 (ja) 2002-02-04 2005-01-19 三菱電機株式会社 ジェット推進艇の内燃機関制御装置
JP2003227373A (ja) 2002-02-04 2003-08-15 Mitsubishi Electric Corp ジェット推進艇の内燃機関制御装置
US7089910B2 (en) 2002-07-12 2006-08-15 Yamaha Marine Kabushiki Kaisha Watercraft propulsion system and control method of the system
JP4258006B2 (ja) 2002-07-19 2009-04-30 ヤマハ発動機株式会社 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置
US6855014B2 (en) 2002-07-19 2005-02-15 Yamaha Marine Kabushiki Kaisha Control for watercraft propulsion system
US7118431B2 (en) 2002-09-10 2006-10-10 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Watercraft steering assist system
JP2005009388A (ja) 2003-06-18 2005-01-13 Yamaha Marine Co Ltd 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置
JP4420738B2 (ja) 2004-05-24 2010-02-24 ヤマハ発動機株式会社 水ジェット推進艇の速度制御装置
US7430466B2 (en) 2004-06-07 2008-09-30 Yamaha Marine Kabushiki Kaisha Steering force detection device for steering handle of vehicle
US7337739B2 (en) 2004-06-07 2008-03-04 Yamaha Marine Kabushiki Kaisha Steering-force detection device for steering handle of vehicle
JP2006008044A (ja) 2004-06-29 2006-01-12 Yamaha Marine Co Ltd 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007055144A1 (ja) * 2005-11-08 2007-05-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 内燃機関の制御装置
US8010272B2 (en) 2005-11-08 2011-08-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for internal combustion engine
JP2010038067A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Mitsubishi Electric Corp 船舶のアイドル回転数制御装置
JP2014196091A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 本田技研工業株式会社 船外機の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7160158B2 (en) 2007-01-09
US20050009419A1 (en) 2005-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005009388A (ja) 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置
US7364480B2 (en) Engine output control system for water jet propulsion boat
US7647143B2 (en) Speed control device for water jet propulsion boat
US9623943B2 (en) Jet propulsion boat
JPH10176560A (ja) 船舶用エンジンの運転制御装置
JP2004360651A (ja) 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置
JPH1130140A (ja) 船舶用エンジンの制御装置
JP2006194169A (ja) エンジン制御装置
JP2014024534A (ja) 水ジェット推進艇
JP4258006B2 (ja) 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置
JP2011189847A (ja) 船舶
US7168995B2 (en) Propulsion unit for boat
JP2005016354A (ja) 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置
JP3610954B2 (ja) ジェット推進艇の内燃機関制御装置
JP2016037223A (ja) ジェット推進艇
US9926062B2 (en) Jet propelled watercraft
US11687099B2 (en) Boat and trim angle control method for boat
JP2007085308A (ja) ジェット推進艇
JP2016037221A (ja) 小型船舶用推進システム
JP6058046B2 (ja) 船外機の制御装置
US9694893B2 (en) Enhanced steering
JP6058048B2 (ja) 船外機の制御装置
JP6058047B2 (ja) 船外機の制御装置
JP2004100689A (ja) 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置
JP5193119B2 (ja) 船外機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081029

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090119

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090512