JP3904290B2 - 小型船舶の操舵装置 - Google Patents

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船体上部に回動自在に立設されたステアリング軸を該ステアリング軸の上端に結着された操舵ハンドルによって回動操作することによって所要の操舵を行う小型船舶の操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば水上滑走艇等の小型船舶においては、船体上部に回動自在に立設されたステアリング軸を該ステアリング軸の上端に結着された操舵ハンドルによって回動操作することによって操作ケーブルを介して推進ユニットの操舵ノズルを左右に回動せしめ、操舵ノズルからの水流の噴射方向を変化させることによって所要の操舵がなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の操舵装置にあっては、操舵ハンドルを握ったまま乗員が大きく体重移動させた際にはステアリング軸に作用する荷重を船体で十分に支持することができず、乗員の左右への大きな体重移動に制約を伴っていた。
【0004】
又、船底に溜った水が操作ケーブルに掛かって操作ケーブルの耐久性を低下させる問題もあった。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであって、その目的とする処は、操舵ハンドルを握ったまま乗員が左右に大きく体重移動させたることができるとともに、操作ケーブルの耐久性向上を図ることができる小型船舶の操舵装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、船体上部に回動自在に立設されたステアリング軸を該ステアリング軸の上端に結着された操舵ハンドルによって回動操作することによって所要の操舵を行う小型船舶の操舵装置において、前記ステアリング軸を回動自在に支持する筒体に取付フランジを形成し、該取付フランジによって筒体を船体に取り付けるとともに、前記ステアリング軸にこれと一体に回転するアームを固定し、一端が操舵ノズルに連結された操作ケーブルの他端を前記アームの先端部に取り付け、前記操作ケーブルの外皮を固定するブラケットを前記筒体に設けたことを特徴とする。尚、請求項1における「ブラケットを前記筒体に設けた」とは、筒体とブラケットとを一体に形成した場合は勿論、筒体とブラケットとを別体に形成してボルト等によって互いに連結した場合も含まれる。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ブラケットを、前記アームの下方において、前記筒体に設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記筒体は船体を貫通し、前記取付フランジは前記筒体の軸方向中間部に形成され、前記筒体の前記取付フランジを挟んでこれの両側に前記ステアリング軸を回動自在に支承する軸受を設けたことを特徴とする。尚、この場合、軸受の少なくとも一部がステアリング軸の軸方向において取付フランジと重なっていても良い。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記筒体を上半体と下半体とに軸方向に2分割し、前記操舵ハンドル側に位置する上半体に前記取付フランジを形成するとともに、下半体を上半体とは独立に船体又は上半体に着脱自在に取り付けたことを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記筒体の上半体と下半体に前記軸受をそれぞれ設けたことを特徴とする。
【0011】
従って、請求項1記載の発明によれば、ブラケットは筒体に設けられているため、該ブラケットをコンパクトに構成することができる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、操作ケーブルはその下方がブラケットで覆われ、船底に溜った水はブラケットに遮られて操作ケーブルに掛かることがなく、操作ケーブルの耐久性が高められる。なお、前記ブラケットを前記筒体から船体後方に向かって延出せしめてその後端部に前記操作ケーブルの外皮を固定するための固定部を設けるとともに、該ブラケットの後端部を船体上面に形成された開口部の近傍に位置せしめることとすれば、開口部を介して操作ケールの点検・整備を容易に行うことができる。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、筒体の取付フランジを挟んでこれの両側に軸受を設けたため、操舵ハンドルを握ったまま乗員が大きく体重移動させた際にもステアリング軸に作用する荷重を船体で確実に支持することができ、乗員が左右に大きく体重移動させることが可能となる。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、筒体の下半体を上半体とは独立に船体又は上半体に着脱自在に取り付けたため、上半体を船体に取り付けたまま下半体を取り外してステアリング軸下部の点検・整備等を行うことができ、メンテナンス性が高められるとともに、船体にそのまま取り付けられている上半体の取付フランジによって船体内への水の浸入が防がれる。
【0015】
請求項5記載の発明によれば、ステアリング軸を支承する軸受を筒体の上半体と下半体にそれぞれ設けたために両軸受の間隔が広がり、操舵ハンドルを握ったまま乗員が大きく体重移動させた際にステアリング軸に作用する荷重を船体でより一層確実に支持することができ、乗員が左右に大きく体重移動させることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0017】
<実施の形態1>
図1は水上滑走艇の側面図、図2は同水上滑走艇の平面図、図3は同水上滑走艇の操舵装置部の側断面図、図4は図3の矢視A方向の図、図5は同操舵装置部の分解側面図である。
【0018】
図1及び図2に示す水上滑走艇1の船体2はFRP(繊維強化プラスチック)製のハル2aとデッキ2bをガンネル2cで結合して構成されており、該船体2内の前後方向略中央部には駆動源である水冷2気筒エンジン3が搭載され、該エンジン3の前方には燃料タンク4が配設されている。そして、船体2の燃料タンク4の上方はカウリング5によって覆われており、カウリング5の後方には本発明に係る操舵装置6が設けられ、該操舵装置6の後方にはシート7が着脱自在に配設されている。
【0019】
ところで、前記エンジン3には2つの気筒が前後方向に並設されており、該エンジンは複数の不図示のエンジンマウントを介して船体2内の底部に弾性支持され、そのクランク軸8は船体2の前後方向に配されている。そして、エンジン3の左側(進行方向に向かって左側)端面には各気筒の不図示の排気ポートが前後方向に等間隔で開口しており、これらの排気ポートには排気マニホールド9が接続されている。そして、この排気マニホールド9は前方に延びた後に上方に立ち上がり、その端部には排気管10が接続されている。
【0020】
上記排気管10はエンジン3の上方を後方に向かって略水平に延びた後、略直角に左側方に折り曲げられ、更に下方に折り曲げられて略水平に後方に延び、その端部はエンジン3の左後方に配されたウォータロック11の前部に接続されている。そして、ウォータロック11の後部上面からは排気管12が上方に向かって延び、この排気管12は船体2の後方に向かって延出され、その後端部は水中に開口している。尚、図示しないが、エンジン3の右側端面には吸気管や吸気ボックス等の吸気装置が接続されている。
【0021】
又、船体2の後部には推進ユニット13が配設されており、この推進ユニット13は船底及び後方に開口するハウジング14を有しており、このハウジング14内には、前記クランク軸8と同軸に配されたインペラ軸15が臨んでいる。そして、インペラ軸15はカップリング16によってクランク軸8に連結されており、このインペラ軸15の後端部には、ハウジング14内に収納されたインペラ17が結着されている。
【0022】
ところで、上記ハウジング14の後端部は後方に向かって開口しており、その開口部には操舵ノズルであるディフレクタ18が左右に揺動自在に取り付けられている。そして、このディフレクタ18は後述の操作ケーブル19(図3乃至図5参照)を介して前記操舵装置6に連動連結されており、操舵装置6によるステアリング操作でディフレクタ18の方向を変えることによって当該水上滑走艇1の操舵がなされる。
【0023】
ここで、本発明に係る操舵装置6の構成の詳細を図3乃至図5に基づいて説明する。
【0024】
本発明に係る操舵装置6は、船体2に取り付けられた筒体20を有しており、該筒体20内には中空状のステアリング軸21が挿入されて回動自在に支持されている。そして、このステアリング軸21の上端にはパイプによって成形されたバー状の操舵ハンドル22が左右一対のハンドルブラケット23をボルト24で締め付けることによって取り付けられている。
【0025】
ところで、上記筒体20は樹脂製の上半体20Aと下半体20Bとに軸方向に2分割されており、操舵ハンドル22側に位置する上半体20Aの軸方向中間部には取付フランジ20aが該上半体20Aの軸心に対して斜めに形成されている。又、下半体20Bの上端部には、上半体20Aの取付フランジ20aと同角度だけ傾斜した取付フランジ20bが形成されており、同下半体20Bの下端部にはブラケット25が軸直角方向に後方に向かって一体に延設されている。
【0026】
尚、図5に示すように、ステアリング軸21の中間部にはフランジ21aが形成され、フランジ21aの下方の外周に形成された溝にはCクリップ45が嵌着されており、フランジ21aとCクリップ45とで上半体20Aを挟み込むことによってステアリング軸21が上半体20Aに固定されている。
【0027】
ところで、船体2の前記カウリング5で覆われた部分は図示のように後方(図3の矢印F方向が前方)に向かって斜め上方に傾斜する斜面2Aを構成しており、この斜面2Aには開口部2dが形成されている。そして、図3に示すように、この斜面2Aの開口部2dの周縁には前記筒体20の上半部20Aに形成された取付フランジ20aが上方から当てられ、該取付フランジ20aと船体2に挿通するボルト26と該ボルト26に螺合するナット27によって取付フランジ20aを船体2に締着することによって、筒体20の上半体20Aが船体2に着脱可能に取り付けられる。
【0028】
而して、上述のようにして筒体20の上半体20Aが船体2に取り付けられると、該上半体20Aの下方の船体2の内側から下半体20Bが上半体20Aに着脱可能に取り付けられる。即ち、下半体20Bはその取付フランジ20bが上半体20Aの取付フランジ20aの下面に当てられ、両取付フランジ20a,20bに上方から挿通するボルト28と該ボルト28に螺合するナット29によって両取付フランジ20a,20bを締結することによって、該下半体20Bが上半体20Aに着脱可能に取り付けられる。
【0029】
上述のように、下半体20Bが上半体20Aに取り付けられることによって、図3に示すように前記ステアリング軸21を回動自在に支持する筒体20がその下半部20Bが船体2を貫通する状態で後方に向かって斜め上方に立設されるが、該筒体20には取付フランジ20aを挟んでこれの両側に、つまり、本実施の形態では上半体20Aと下半体20Bの各々に、ステアリング軸21を回動自在に支承する軸受30,31がそれぞれ設けられている。尚、ステアリング軸21の先端部(下端部)の小径部が軸受31に回動自在に嵌合保持される。
【0030】
ところで、ステアリング軸21の下部外周には、該ステアリング軸21と一体に回動するアーム32が軸直角方向に結着されており、その先端部には下面に向かって突出するピン33が螺着されている。
【0031】
他方、筒体20の下半体20Bの後面には開口部20cが形成されており、この開口部20cからはステアリング軸21に結着された前記アーム32が後方に向かって突出している。又、下半体20Bの下端部に一体に形成された前記ブラケット25の後端部上面には固定部34が形成されている。即ち、ブラケット25の後端部上面には断面円形の凹部25aが形成されており、この凹部25aに操作ケーブル19の外皮35に形成された円柱状のコマ36が回動可能に嵌合されており、このコマ36の上部はボルト37とナット38(図5参照)によってブラケット25の上面に取り付けられたキャップ39にて覆われている。尚、図1及び図2に示すように、エンジン3の上方の船体2(デッキ)2aの上面には略矩形のメンテナンス用開口部2eが形成されており、前記ブラケット25の後端部上面に設けられた固定部34は開口部2eの近傍に位置している。
【0032】
而して、前記操作ケーブル19の一端にはコネクタ40が結着されており、このコネクタ40はこれに形成された不図示の円孔を前記アーム32の先端部に突設されたピン33に差し込むことによって、操作ケーブル19の一端がアーム32の先端に回動可能に連結されている。そして、操作ケーブル19の他端は前記推進ユニット13のディフレクタ18(図1及び図2参照)に連結されている。
【0033】
尚、図3において、41は船体2(デッキ2a)の前方上部に形成された収納部、42は収納部41の上面を覆う開閉自在なリッド、43はリッド42のロック機構である。収納部41はデッキ2aに対して着脱自在であり、筒体20の下半体20Bがこの収納部41の近傍に位置しているため、収納部41を取り外せば下半体20Bの点検・整備を容易に行うことができる。
【0034】
次に、本実施の形態に係る水上滑走艇1の作用を概説する。
【0035】
水上滑走艇1において水冷エンジン3が駆動されると、そのクランク軸8の回転はカップリング16を介してインペラ軸15に伝達され、該インペラ軸15とこれに結着されたインペラ17が所定の速度で一体的に回転駆動される。
【0036】
而して、上述のようにインペラ17が回転駆動されると、該インペラ17はハウジング14内の船底開口部から吸引した水を昇圧してこれをディフレクタ18から後方へ向かって噴射するため、この水の噴射によって所要の推進力が発生し、この推進力によって当該水上滑走艇1が所定の速度で航走せしめられる。
【0037】
そして、水上滑走艇1の航走中において乗員が操舵装置6の操舵ハンドル22を操作してステアリング軸21を左右に回動させると、該ステアリング軸21に結着されたアーム32もステアリング軸21の軸心を中心として左右に回動し、このアーム32の回動は操作ケーブル19を介して推進ユニット13のディフレクタ18に伝達されて該ディフレクタ18が左右に回動せしめられ、これによってディフレクタ18から噴出される水流の方向が変わって前述のように当該水上滑走艇1の操舵がなされる。
【0038】
以上のように、本実施の形態に係る操舵装置6においては、筒体20の取付フランジ20aを挟んでこれの両側に軸受30,31を設けたため、操舵ハンドル22を握ったまま乗員が大きく体重移動させた際にもステアリング軸21に作用する荷重を船体2で確実に支持することができ、乗員が左右に大きく体重移動させることが可能となる。特に、本実施の形態では、ステアリング軸21を支承する軸受30,31を筒体20の上半体20Aと下半体20Bにそれぞれ設けたために両軸受30,31の間隔が広がり、操舵ハンドル22を握ったまま乗員が大きく体重移動させた際にステアリング軸21に作用する荷重を船体2でより一層確実に支持することができる。
【0039】
又、筒体20の下半体20Bを上半体20Aに着脱自在に取り付けたため、上半体20Aを船体2に取り付けたまま下半体20Bを取り外してステアリング軸21の下部の点検・整備等を行うことができ、メンテナンス性が高められるとともに、船体2にそのまま取り付けられている上半体20Aの取付フランジ20aによって船体2内への水の浸入が防がれる。尚、本実施の形態では筒体20の下半体20Bを上半体20Aに取り付ける構成を採用したが、下半体20Bを上半体20Aとは独立に船体2に取り付ける構成を採用しても良い。
【0040】
更に、本実施の形態に係る操舵装置6においては、アーム32の下方において筒体20に設けられたブラケット25の上面に操作ケーブル19の外皮35を固定したため、操作ケーブル19はその下方がブラケット25で覆われ、船底に溜った水はブラケット25に遮られて操作ケーブル19に掛かることがなく、操作ケーブル19の耐久性が高められる。そして、この場合、ブラケット25は筒体20の下半体20Bに一体に設けられているため、該ブラケット25をコンパクトに構成することができる。
【0041】
又、ブラケット25の後端部に操作ケーブル19の外皮35を固定するための固定部34を設けるとともに、該ブラケット25の後端部を船体2上面に形成されたメンテナンス用の開口部2eの近傍に位置せしめたため、開口部2eを介して操作ケール19の点検・整備を容易に行うことができる。
【0042】
その他、本実施の形態に係る操舵装置6においては、筒体20の上半体20A及び下半体20Bの取付フランジ20a,20bに対する垂線に対してステアリング軸21が後傾しているため、取付フランジとステアリング軸とが直交している場合に比べて操舵ハンドル22の位置を低くすることができ、小柄な乗員でも操舵操作を楽に行うことができる。
【0043】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図6乃至図8に基づいて説明する。尚、図6は本実施の形態に係る操舵装置を備える水上滑走艇の操舵装置部の側断面図、図7は図6の矢視B方向の図、図8は同操舵装置部の分解側面図であり、これらの図においては図3乃至図5に示したと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての説明は省略する。
【0044】
本実施の形態においても、前記実施の形態1と同様に、筒体20は樹脂製の上半体20Aと下半体20Bとに軸方向に2分割されているが、上半体20Aの軸方向中間部には取付フランジ20aが軸直角方向に形成され、下半体20Bの上端部には取付フランジ20bが同じく軸直角方向に形成されている点のみが実施の形態1の構成と異なっており、他の構成は実施の形態1のそれと同じである。
【0045】
従って、本実施の形態においても前記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0046】
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3を図9及び図10に基づいて説明する。尚、図9は本実施の形態に係る操舵装置の斜視図、図10は同操舵装置の分解斜視図であり、これらの図においても図3乃至図5において示したと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての説明は省略する。
【0047】
本発明に係る操舵装置6においては、筒体20が樹脂によって一体に構成され、その軸方向中間部に取付フランジ20aが軸直角方向に一体に形成され、該取付フランジ20aを挟んでこれの両側にステアリング軸21を回動自在に支承する軸受30,31がそれぞれ設けられている。そして、筒体20の取付フランジ20aよりも下方に部位には開口部20cが形成されており、この開口部20cからは樹脂製のアーム32が後方に向かって突出している。
【0048】
又、樹脂製のブラケット25は筒体20とは別体に構成され、その後端部には、操作ワイヤー19の外皮35を固定するための固定部34が設けられている。而して、図10に示すステアリング軸21の四角柱部21bが前記アーム32の角孔部32aに嵌合し、同ステアリング軸21の先端小径部が前記軸受31に回動自在に嵌合保持される。
【0049】
又、軸受31は筒体20から下方に突出する円筒20dの内部に形成されており、前記ブラケット25はその基端部上面が筒体20の下面に当接するとともに、これに形成されたU溝25aが筒体20の前記円筒20aの外周に嵌合している。そして、このブラケット25は不図示のボルトによって筒体20の下面に固定されている。
【0050】
尚、その他の構成は前記実施の形態1及び2のそれと同様である。
【0051】
而して、本実施の形態に係る操舵装置6においても、筒体20の取付フランジ20aを挟んでこれの両側に軸受30,31を設けたため、操舵ハンドル22を握ったまま乗員が大きく体重移動させた際にもステアリング軸21に作用する荷重を船体2で確実に支持することができ、乗員が左右に大きく体重移動させることが可能となる。
【0052】
又、本実施の形態においても、アーム32の下方において筒体20に設けられたブラケット25の上面に操作ケーブル19の外皮35を固定したため、操作ケーブル19はその下方がブラケット25で覆われ、船底に溜った水はブラケット25に遮られて操作ケーブル19に掛かることがなく、操作ケーブル19の耐久性が高められる。
【0053】
尚、以上は特に水上滑走艇の操舵装置に本発明を適用した形態について述べたが、本発明はその他任意の小型船舶の操舵装置に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1記載の発明によれば、筒体の取付フランジを挟んでこれの両側に軸受を設けたため、操舵ハンドルを握ったまま乗員が大きく体重移動させた際にもステアリング軸に作用する荷重を船体で確実に支持することができ、乗員が左右に大きく体重移動させることが可能となるという効果が得られる。
【0055】
請求項2記載の発明によれば、筒体の下半体を上半体とは独立に船体又は上半体に着脱自在に取り付けたため、上半体を船体に取り付けたまま下半体を取り外してステアリング軸下部の点検・整備等を行うことができ、メンテナンス性が高められるとともに、船体にそのまま取り付けられている上半体の取付フランジによって船体内への水の浸入が防がれるという効果が得られる。
【0056】
請求項3記載の発明によれば、ステアリング軸を支承する軸受を筒体の上半体と下半体にそれぞれ設けたために両軸受の間隔が広がり、操舵ハンドルを握ったまま乗員が大きく体重移動させた際にステアリング軸に作用する荷重を船体でより一層確実に支持することができ、乗員が左右に大きく体重移動させることが可能となるという効果が得られる。
【0057】
請求項4記載の発明によれば、アームの下方において筒体に設けられたブラケットの上面に操作ケーブルの外皮を固定したため、操作ケーブルはその下方がブラケットで覆われ、船底に溜った水はブラケットに遮られて操作ケーブルに掛かることがなく、操作ケーブルの耐久性が高められる。又、ブラケットは筒体に設けられているため、該ブラケットをコンパクトに構成することができるという効果が得られる。
【0058】
請求項5記載の発明によれば、ブラケットの後端部に操作ケーブルの外皮を固定するための固定部を設けるとともに、該ブラケットの後端部を船体上面に形成された開口部の近傍に位置せしめたため、開口部を介して操作ケールの点検・整備を容易に行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水上滑走艇の側面図である。
【図2】水上滑走艇の平面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る操舵装置を備える水上滑走艇の操舵装置部の側断面図である。
【図4】図3の矢視A方向の図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る操舵装置を備える水上滑走艇の操舵装置部の分解側面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る操舵装置を備える水上滑走艇の操舵装置部の側断面図である。
【図7】図6の矢視B方向の図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る操舵装置を備える水上滑走艇の操舵装置部の分解側面図である。
【図9】本発明の実施の形態3に係る操舵装置の斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る操舵装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 水上滑走艇(小型船舶)
2 船体
2e 開口部
6 操舵装置
18 ディフレクタ(操舵ノズル)
19 操作ケーブル
20 筒体
20A 上半体
20B 下半体
20a 取付フランジ
20c 開口部
21 ステアリング軸
22 操舵ハンドル
25 ブラケット
30,31 軸受
32 アーム
34 固定部
35 操作ケーブルの外皮

Claims (5)

  1. 船体上部に回動自在に立設されたステアリング軸を該ステアリング軸の上端に結着された操舵ハンドルによって回動操作することによって所要の操舵を行う小型船舶の操舵装置において、
    前記ステアリング軸を回動自在に支持する筒体に取付フランジを形成し、該取付フランジによって筒体を船体に取り付けるとともに、
    前記ステアリング軸にこれと一体に回転するアームを固定し、一端が操舵ノズルに連結された操作ケーブルの他端を前記アームの先端部に取り付け、
    前記操作ケーブルの外皮を固定するブラケットを前記筒体に設けた
    ことを特徴とする小型船舶の操舵装置。
  2. 前記ブラケットを、前記アームの下方において、前記筒体に設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の小型船舶の操舵装置。
  3. 前記筒体は船体を貫通し、前記取付フランジは前記筒体の軸方向中間部に形成され、
    前記筒体の前記取付フランジを挟んでこれの両側に前記ステアリング軸を回動自在に支承する軸受を設けた
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の小型船舶の操舵装置。
  4. 前記筒体を上半体と下半体とに軸方向に2分割し、前記操舵ハンドル側に位置する上半体に前記取付フランジを形成するとともに、下半体を上半体とは独立に船体又は上半体に着脱自在に取り付けた
    ことを特徴とする請求項3記載の小型船舶の操舵装置。
  5. 前記筒体の上半体と下半体に前記軸受をそれぞれ設けた
    ことを特徴とする請求項4記載の小型船舶の操舵装置。
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