JP2006008044A - 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スロットルオフの減速時にも、適切な推進力を得て、舵がきくようにすると共に操舵トルクセンサの異常時に適切に対応する。
【解決手段】高速航走状態から比較的大きな減速度での減速状態に移行したら、その移行時のフィルタリングエンジン回転速度を航走速度として用い、当該移行時の航走速度及び操舵トルクセンサで検出される操舵トルクに応じて、3次元マップからエンジントルク、即ち自艇の推進力の目標値を設定して、その目標値が達成されるようにアクチュエータを駆動する。操舵トルクセンサの出力が正規範囲内にあっても、その変化量が所定値以下の状態が所定時間継続したら、減速時エンジン出力制御を禁止する。操舵トルクセンサの出力が正規範囲外であるときにも減速時エンジン出力制御を禁止する。
【選択図】 図14
【解決手段】高速航走状態から比較的大きな減速度での減速状態に移行したら、その移行時のフィルタリングエンジン回転速度を航走速度として用い、当該移行時の航走速度及び操舵トルクセンサで検出される操舵トルクに応じて、3次元マップからエンジントルク、即ち自艇の推進力の目標値を設定して、その目標値が達成されるようにアクチュエータを駆動する。操舵トルクセンサの出力が正規範囲内にあっても、その変化量が所定値以下の状態が所定時間継続したら、減速時エンジン出力制御を禁止する。操舵トルクセンサの出力が正規範囲外であるときにも減速時エンジン出力制御を禁止する。
【選択図】 図14
Description
本発明は、ジェット推進機をエンジンで駆動し、そのジェット推進機で加圧及び加速された水を噴射ノズルから噴射し、その反動で推進する水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置に関するものである。
このような水ジェット推進艇では、例えば操艇者がスロットルレバーを解放することなどにより推進力がなくなると、舵がききにくくなるという問題がある。これに対して、例えばスロットルレバーが解放されたときのスロットルバルブのアイドル状態までの戻り時間を長くして或る程度推進力を残存させようとするものがある(例えば特許文献1)。また、例えば操舵用のハンドルが、どちらかの方向に、所定値以上回転されたら、ジェット推進機の出力を増大するものがある(例えば特許文献2)。また、例えばスロットルレバーが戻され且つ操舵用のハンドルが操作されているときには、ジェット推進機駆動用のエンジン出力を残存して推進力を残存させようとするものがある(例えば特許文献3)。
米国特許第6390862号
米国特許第6159059号
米国特許第6336833号
しかしながら前記特許文献1に記載される水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置では、スロットルバルブのアイドル状態までの戻り時間を長くして或る程度推進力を残存させようとするものであるため、操舵していないときでもエンジン回転の低下が遅くなり、停止距離が長じてしまうという問題がある。また、前記特許文献2に記載される水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置では、操舵用のハンドルが所定値以上回転されたら、ジェット推進機の出力を増大させるものであるため、例えば加速する意思がないのに加速してしまうなど、操艇者が自然な操艇感を得にくいという問題がある。また、前記特許文献3に記載される水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置では、スロットルレバーが戻され且つ操舵用のハンドルが操作されているときにはエンジン出力を残存して推進力を残存させようとするものであるため、例えば減速しにくいなど、操艇者が自然な操艇感を得にくいという問題がある。
このような問題を解決する手法として、減速時のエンジン出力を操舵トルク等の操舵力に応じて制御することが考えられるが、例えば操舵トルクセンサ等の操舵力検出手段に異常が生じたときに適切な対応ができないという新たな問題が生じる。
本発明は前記諸問題を解決すべく開発されたものであり、操舵力に応じて減速時のエンジン出力を制御することにより、自然な操艇感を得ることができると共に、操舵トルクセンサ等の操舵力検出手段に異常が生じたときにも適切な対応が可能な水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置を提供することを目的とするものである。
本発明は前記諸問題を解決すべく開発されたものであり、操舵力に応じて減速時のエンジン出力を制御することにより、自然な操艇感を得ることができると共に、操舵トルクセンサ等の操舵力検出手段に異常が生じたときにも適切な対応が可能な水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置を提供することを目的とするものである。
上記諸問題を解決するため、本発明のうち請求項1に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、ジェット推進機をエンジンで駆動し、そのジェット推進機で加圧及び加速された水を噴射ノズルから噴射し、その反動で推進する水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置において、操艇者による操舵力を検出する操舵力検出手段と、自艇が所定の減速状態にあることを判断する減速状態判断手段と、前記減速状態判断手段で自艇が所定の減速状態にあると判断されたとき、前記操舵力検出手段で検出された操舵力に基づいて減速時のエンジンの出力を制御する減速時エンジン出力制御手段と、前記操舵力検出手段で検出された操舵力が上限閾値と下限閾値との間の正規範囲内にあり且つ当該操舵力検出手段で検出された操舵力の所定時間内の変化量が予め設定された所定値以下であるときに前記減速時エンジン出力制御手段による減速時のエンジン出力制御を禁止する減速時エンジン出力制御禁止手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求項2に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1の発明において、前記減速時エンジン出力制御禁止手段は、前記操舵力検出手段で検出された操舵力が上限閾値と下限閾値との間の正規範囲内にあり且つ当該操舵力検出手段で検出された操舵力の所定時間内の変化量が予め設定された所定値以下である状態が、予め設定され且つ前記所定時間とは異なる所定時間継続したときに、前記減速時エンジン出力制御手段による減速時のエンジン出力制御を禁止することを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求項3に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1又は2の発明において、前記減速時エンジン出力制御禁止手段は、前記操舵力検出手段で検出された操舵力が前記上限閾値以上の第2上限閾値以上であるとき又は前記下限閾値以下の第2下限閾値以下であるときに前記減速時エンジン出力制御手段による減速時のエンジン出力制御を禁止することを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求項4に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1乃至3の何れかの発明において、前記減速時エンジン出力制御禁止手段は、前記減速時のエンジン出力制御を禁止しているときに、その旨を操艇者に報知する報知手段を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明のうち請求項4に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置は、前記請求項1乃至3の何れかの発明において、前記減速時エンジン出力制御禁止手段は、前記減速時のエンジン出力制御を禁止しているときに、その旨を操艇者に報知する報知手段を備えたことを特徴とするものである。
而して、本発明の請求項1に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、自艇が所定の減速状態にあると判断されたとき、検出された操舵力に基づいて減速時のエンジンの出力を制御すると共に、検出された操舵力が上限閾値と下限閾値との間の正規範囲内にあり且つ当該検出された操舵力の所定時間内の変化量が予め設定された所定値以下であるときに前記減速時のエンジン出力制御を禁止する構成としたため、操舵力の大きさに応じた減速時のエンジン出力、即ち推進力を得て、操舵力に対する舵の効きと航走速度との両立を図ることができ、これにより自然な操艇感が得られると共に、検出された操舵力が上限閾値と下限閾値との間の正規範囲内にあり且つ当該検出された操舵力の所定時間内の変化量が予め設定された所定値以下であるときには操舵トルクセンサ等の操舵力検出手段が異常であると見なして減速時エンジン出力制御を適切に禁止することが可能となる。
また、本発明のうち請求項2に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、検出された操舵力が上限閾値と下限閾値との間の正規範囲内にあり且つ当該検出された操舵力の所定時間内の変化量が予め設定された所定値以下である状態が、予め設定された所定時間継続したときに前記減速時のエンジン出力制御を禁止する構成としたため、減速時エンジン出力制御をより一層適切に禁止することが可能となる。
また、本発明のうち請求項3に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、検出された操舵力が前記上限閾値以上の第2上限閾値以上であるとき又は前記下限閾値以下の第2下限閾値以下であるときに前記減速時のエンジン出力制御を禁止する構成としたため、減速時エンジン出力制御をより一層適切に禁止することが可能となる。
また、本発明のうち請求項4に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、減速時のエンジン出力制御を禁止しているときに、その旨を操艇者に報知する構成としたため、操艇者は減速時エンジン出力制御の禁止を適切に認識することができる。
また、本発明のうち請求項4に係る水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置によれば、減速時のエンジン出力制御を禁止しているときに、その旨を操艇者に報知する構成としたため、操艇者は減速時エンジン出力制御の禁止を適切に認識することができる。
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1には、本実施形態の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置の概略構成を示す。本実施形態の水ジェット推進艇は、4ストロークエンジンを搭載しており、エンジンの吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段、操艇者によるスロットルバルブの開度を検出するスロットル開度検出手段、エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段、操艇者による操舵トルク等の操舵力を検出する操舵力検出手段、前記スロットル開度検出手段で検出されたスロットル開度及びエンジン回転速度検出手段で検出されたエンジン回転速度に基づいて高速航走状態を判断する拘束航走状態判断手段、前記エンジン回転速度検出手段で検出されたエンジン回転速度に基づいて航走速度を検出する航走速度検出手段、前記吸気圧力検出手段で検出された吸気圧力及びスロットル開度検出手段で検出されたスロットル開度及び高速航走状態判断手段の判断結果及びエンジン回転速度検出手段で検出されたエンジン回転速度に基づいて減速状態を判断する減速状態判断手段、前記減速状態判断手段の判断結果及びエンジン回転速度検出手段で検出されたエンジン回転速度及び航走速度検出手段で検出された航走速度及び操舵力検出手段で検出された操舵力及びスロットル開度検出手段で検出されたスロットル開度に基づいて減速時のエンジン出力を制御する減速時エンジン出力制御手段、前記操舵力検出手段で検出された操舵力に基づいて減速時のエンジン出力制御を禁止する減速時エンジン出力制御禁止手段を備えている。
図2は、本発明のエンジン出力制御装置を適用した水ジェット推進艇の一例を示す概略構成図である。本実施形態の水ジェット推進艇の艇体100は、下部のハル部材101と上部のデッキ部材102とから構成され、デッキ部材102上に跨座式シート103が設けられている。このシート103の前方に設けられているのが操舵用のハンドル104である。
艇体内には、駆動源であるエンジン1が配設され、当該エンジン1の出力軸105にはジェット推進機106のインペラが107接続されている。従って、エンジン1でジェット推進機106のインペラ107が回転駆動されると、艇底の水吸引口108から水が吸引され、ジェット推進機106内で加圧・加速された水はノズル109から後方に噴射され、その反動で自艇が前進する。また、前記ハンドル104を操舵すると、前記ノズル109の後方のディフレクタと呼ばれる舵取り装置が揺動して、自艇を左右に旋回することができる。つまり、ハンドル104を操舵すると噴射される水の向きが変わり、これにより自艇を旋回させることができるようになっている。なお、自艇を後進させる場合には、リバースレバー120を操作して、前記ノズル109後方のリバースゲート121を昇降し、前記ノズル109から噴射される水の向きを自艇前方に変換することにより可能となる。なお、図中の符号112は、前記リバースレバー120操作により自艇が後進していることを検出するリバーススイッチである。
図3には、前記ハンドル104の構成を示す。ハンドル104は、操舵軸113の回りに回転可能であり、ハンドル104を左右に操舵することができる。また、このハンドル104の右グリップの近傍には、操艇者の加減速意思に合わせて操作されるスロットルレバー110が設けられている。このスロットルレバー110は、解放時、図示のようにグリップから離れており、加速する場合には、操艇者がグリップ側に近づけるようにしてスロットルレバー110を握り込む。つまり、スロットルレバー110を戻すということは、スロットルレバー110を解放することである。また、前記操舵軸113には、ハンドル104への操舵力、具体的には操舵トルクを検出するための操舵トルクセンサ111が設けられている。この操舵トルクセンサ111は、前記ハンドル104が所定操舵角以上操舵されている状態で、当該ハンドル104に係る操舵トルクを検出するロードセルからなる。また、前記スロットルレバー110には、操艇者による当該スロットルレバー110の操作量、即ちスロットル開度を検出するスロットル開度センサ114が設けられている。また、ハンドル104の中央部手前には、LED警告灯115及びスピーカ116が設けられている。
図4には、本実施形態の水ジェット推進艇のエンジン及びその制御装置の概略を示す。本実施形態のエンジン1は、比較的小排気量の4ストロークエンジンであり、シリンダボディ2、クランクシャフト3、ピストン4、燃焼室5、吸気管6、吸気バルブ7、排気管8、排気バルブ9、点火プラグ10、点火コイル11を備えている。また、吸気管6内には、前記スロットルレバー110の開度に応じて開閉されるスロットルバルブ12が設けられ、このスロットルバルブ12の下流側の吸気管6に、燃料噴射装置としてのインジェクタ13が設けられている。このインジェクタ13は、燃料タンク19内に配設されているフィルタ18、燃料ポンプ17、圧力制御バルブ16に接続されている。
また、前記吸気管6のスロットルバルブ12部分には、当該スロットルバルブ12をバイパスするバイパス路6aが設けられ、このバイパス路6aに当該バイパス路の開度を調整するバイパスバルブ14(減速時エンジン出力制御手段)が設けられている。このバイパスバルブ14は、所謂アイドルバルブのように、スロットルバルブ12の開度とは個別にエンジン1側への吸気流量を調整してエンジンの出力、この場合はエンジントルクを制御するものである。なお、バイパス路6aの開度、つまりエンジントルクは、例えば電磁デューティバルブのように、バイパスバルブ14を駆動するためのアクチュエータ23への電流値、或いはデューティ比を制御することにより制御可能とした。
前記エンジン1の運転状態並びに前記バイパスバルブ14のアクチュエータ23の駆動状態は、エンジンコントロールユニット15によって制御され、当該エンジンコントロールユニット15は、マイクロコンピュータ等の演算処理装置を備えて構成される。そして、このエンジンコントロールユニット15の制御入力、つまりエンジン1の運転状態を検出する手段として、クランクシャフト3の回転角度、つまり位相を検出したり、当該クランクシャフト3自身の回転速度を検出したりするためのクランク角度センサ20(エンジン回転速度検出手段)、シリンダボディ2の温度又は冷却水温度、即ちエンジン本体の温度を検出する冷却水温度センサ21、排気管8内の空燃比を検出する排気空燃比センサ22、吸気管6内の吸気圧力を検出するための吸気圧力センサ24、吸気管6内の温度、即ち吸気温度を検出する吸気温度センサ25が設けられている。また、前記操舵用ハンドル104に設けられた操舵トルクセンサ111(操舵力検出手段)の出力信号やスロットルレバー110に設けられたスロットル開度センサ114(スロットル開度センサ)の出力信号もエンジントルク制御に用いられる。そして、前記エンジンコントロールユニット15は、これらのセンサの検出信号を入力し、前記燃料ポンプ17、圧力制御バルブ16、インジェクタ13、点火コイル11、アクチュエータ23に制御信号を出力すると共に、警告灯115及びスピーカ116に警告用駆動信号を出力する。
前記エンジンコントロールユニット15では、エンジン1の運転状態を制御するための種々の演算処理が行われるが、その中には、前記バイパスバルブ14によるバイパス路6aのバイパス開度制御もある。図5には、バイパス開度制御ロジックの概要を示す。このバイパス開度制御ロジックでは、制御の段階を4つの段階(フェーズ)に分けて考える。但し、後述するように駆動状態(駆動フェーズ)と準備状態(準備フェーズ)とは、自艇が高速航走状態に至った段階で実質的に等価になるので、段階を3つにしても差し支えない。
このバイパス開度制御ロジックでは、エンジンは回転しているものの自艇は航走しようとしていない初期状態(初期フェーズ)、バイパスバルブが所定位置まで駆動している駆動状態(駆動フェーズ)、自艇が所定の高速航走状態にあり、減速状態を検出するまで待機している準備状態(準備フェーズ)、自艇が所定の減速状態にあって、その推進力を制御するためにエンジンの出力(具体的にはエンジントルク)を制御するオフスロットル舵取り制御状態(オフスロットル舵取り制御フェーズ)の4つの段階に分ける。このうち、初期状態ではバイパス路の開度を全閉とし、駆動状態ではバイパス路の開度を全閉状態からダッシュポット待機位置まで駆動し、準備状態ではバイパス路の開度をダッシュポット待機位置に維持する。そして、オフスロットル舵取り制御状態で、後述する制御マップに従って、自艇の航走速度、具体的にはエンジン回転速度と操舵ハンドルの操舵力、具体的には操舵トルクとに応じてエンジン出力、ここではエンジントルクを制御すべく、バイパス開度を制御する。なお、図6には、前記図5の制御ロジックを本発明に対応させた概略構成図を示す。
ちなみに、水ジェット推進艇では、自艇の正確な航走速度を検出しにくい。その一方で、水ジェット推進艇には、一般的に変速機がない。従って、エンジン回転速度に対し、所定の無駄時間や応答遅れを考慮すると、自艇の航走速度を推定することができる。本実施形態では、制御ロジック中、下記1式で表される所謂指数平滑移動平均エンジン回転速度Ne(n) を自艇の航走速度として用いる(航走速度検出手段)。これにより、或る程度正確な自艇の航走速度を検出することが可能となる。
前記初期状態から駆動状態に移行する条件は、前記リバースレバーが操作されていない状態、即ち前記リバーススイッチがオフの状態で、つまり前進走行可能状態で、前記指数平滑移動平均エンジン回転速度(=航走速度)が駆動状態移行用所定エンジン回転速度以上の状態で駆動状態移行用所定エンジン回転速度維持時間以上経過し且つスロットル開度が駆動状態移行用所定スロットル開度以上の状態で駆動状態移行用所定スロットル開度維持時間以上経過したときとする。つまり、スロットルが或る程度以上開かれて、自艇が或る程度以上の速度で航走している状態が或る程度継続したら、初期状態から駆動状態に移行するものとする。逆に、前記駆動状態から初期状態に移行する条件は、初期状態移行用所定スロットル開度判定時間内に、スロットル開度の閉じ側への変化量の絶対値が初期状態移行用所定スロットル開度変化量以上になったときとする。つまり、駆動状態に移行する以前に、スロットル開度が大きく閉じられたら、駆動状態から初期状態に移行するものとする。
前記駆動状態から準備状態へは、前述のようにスロットル開度が或る程度以上開かれて、自艇が或る程度以上の速度で航走している状態が或る程度以上継続すると、必然的に自艇は高速航走状態になるので、そうなった時点で自動的に準備状態に移行する。ちなみに、この準備状態からは初期状態に移行可能とし、その条件は、前記指数平滑移動平均エンジン回転速度(=航走速度)がオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下となったときのエンジン回転速度変化率の絶対値が初期状態移行用所定エンジン回転速度変化率(=オフスロットル制御開使用所定エンジン回転速度変化率)より小さいときとする。つまり、前記高速航走状態から、航走速度が所定値以下になったときの航走速度の変化率の絶対値が所定値より小さい、即ちゆっくり減速しているときに準備状態から初期状態に移行するものとする。
前記準備状態からオフスロットル舵取り制御状態への移行条件は、前記指数平滑移動平均エンジン回転速度(=航走速度)がオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下となったときのエンジン回転速度変化率の絶対値がオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率以上であるか、又はスロットル開度がオフスロットル舵取り制御開始用所定スロットル開度以下であるか、又は吸気圧力変化量の絶対値がオフスロットル舵取り制御開始用所定吸気圧力変化量以上であるか、吸気圧力がオフスロットル舵取り制御開始用所定吸気圧力以下であるときとする。つまり、高速航走状態から、航走速度が所定値以下になったときの航走速度の変化率の絶対値が所定値以下である、即ち速やかに減速しているか、或いはスロットル開度が閉じられたか、或いは吸気圧力が大きく変化したか、或いは吸気圧力が負圧に転じたときに準備状態からオフスロットル舵取り制御状態に移行するものとする。
前記オフスロットル舵取り制御状態からは前記初期状態に移行可能であり、その移行条件は、前記指数平滑移動平均エンジン回転速度(=航走速度)が初期状態移行用所定エンジン回転速度以下であるか、又はスロットル開度がオフスロットル舵取り制御終了用所定スロットル開度以上であるか、又はオフスロットル舵取り制御移行所定時間後のエンジン回転速度がオフスロットル舵取り制御終了用エンジン回転速度以上であるときとする。つまり、航走速度が殆ど停止状態になるか、或いはスロットル開度が再び開かれたときには、オフスロットル舵取り制御状態から初期状態に移行する。なお、オフスロットル舵取り制御移行所定時間後のエンジン回転速度がオフスロットル舵取り制御終了用エンジン回転速度以上であるときとは、所謂スロットルオフの状態で、自艇を陸揚げした結果、エンジン負荷が小さくなってエンジン回転速度が上昇したときを想定しており、そのような場合にも前記オフスロットル舵取り制御を終了する。
次に、前記バイパス開度制御ロジックを達成するために前記エンジンコントロールユニット15内で行われる演算処理について図7〜図10のフローチャートを用いて説明する。この演算処理では、まずステップS1で、前記リバーススイッチ112がオフの状態であるか否かを判定し、当該リバーススイッチ112がオフの状態である場合にはステップS2に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。
前記ステップS2では、前記スロットル開度センサ114で検出されたスロットル開度が前記駆動状態移行用所定スロットル開度以上であるか否かを判定し、当該スロットル開度が駆動状態移行用所定スロットル開度以上である場合にはステップS3に移行し、そうでない場合には前記ステップS1に移行する。
前記ステップS3では、前記ステップS2でスロットル開度が駆動状態移行用所定スロットル開度以上になったと判定されてから前記駆動状態移行用所定スロットル開度維持時間が経過したか否かを判定し、当該駆動状態移行用所定スロットル開度維持時間が経過した場合にはステップS4に移行し、そうでない場合には前記ステップS1に移行する。
前記ステップS3では、前記ステップS2でスロットル開度が駆動状態移行用所定スロットル開度以上になったと判定されてから前記駆動状態移行用所定スロットル開度維持時間が経過したか否かを判定し、当該駆動状態移行用所定スロットル開度維持時間が経過した場合にはステップS4に移行し、そうでない場合には前記ステップS1に移行する。
前記ステップS4では、前記航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記駆動状態移行用所定エンジン回転速度以上であるか否かを判定し、当該指数平滑移動平均エンジン回転速度が駆動状態移行用所定エンジン回転速度以上である場合にはステップS5に移行し、そうでない場合には前記ステップS1に移行する。
前記ステップS5では、前記ステップS4で指数平滑移動平均エンジン回転速度が駆動状態移行用所定エンジン回転速度以上になったと判定されてから前記駆動状態移行用所定エンジン回転速度維持時間が経過したか否かを判定し、当該駆動状態移行用所定エンジン回転速度維持時間が経過した場合にはステップS6に移行し、そうでない場合には前記ステップS1に移行する。
前記ステップS5では、前記ステップS4で指数平滑移動平均エンジン回転速度が駆動状態移行用所定エンジン回転速度以上になったと判定されてから前記駆動状態移行用所定エンジン回転速度維持時間が経過したか否かを判定し、当該駆動状態移行用所定エンジン回転速度維持時間が経過した場合にはステップS6に移行し、そうでない場合には前記ステップS1に移行する。
前記ステップS6では、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータである前記バイパスバルブ14をバイパス路の開度をダッシュポット待機状態になるように駆動してからステップS7に移行する。なお、ダッシュポット待機状態とは、後述するように、スロットルを閉じたときのエンジン回転速度の減少にダンパをかける前の状態を示す。
前記ステップS7では、前記初期状態移行用所定スロットル開度判定時間内に前記スロットル開度センサ114で検出されたスロットル開度の変化量(閉じ側)の絶対値が前記初期状態移行用所定スロットル開度変化量以上になったか否かを判定し、当該初期状態移行用所定スロットル開度判定時間内にスロットル開度変化量の絶対値が初期状態移行用所定スロットル開度変化量以上になった場合には前記ステップS1に移行し、そうでない場合にはステップS8に移行する。
前記ステップS8では、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータである前記バイパスバルブ14が駆動状態所定位置、即ち前記バイパス路ダッシュポット待機状態にあるか否かを判定し、当該バイパスバルブ14がバイパス路ダッシュポット待機状態にある場合にはステップS9に移行し、そうでない場合には前記ステップS6に移行する。
前記ステップS9では、自艇が高速航走状態にあると判定してからステップS10に移行する。
前記ステップS10では、前記駆動状態基準位置、即ちバイパス路ダッシュポット待機状態でエンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータであるバイパスバルブ14を保持してからステップS11に移行する。
前記ステップS9では、自艇が高速航走状態にあると判定してからステップS10に移行する。
前記ステップS10では、前記駆動状態基準位置、即ちバイパス路ダッシュポット待機状態でエンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータであるバイパスバルブ14を保持してからステップS11に移行する。
前記ステップS11では、前記吸気圧力センサ24で検出された吸気圧力が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定吸気圧力以下であるか否かを判定し、当該吸気圧力がオフスロットル舵取り制御開始用所定吸気圧力以下である場合にはステップS12に移行し、そうでない場合にはステップS13に移行する。ちなみに、この判定は、前述したように、吸気圧力が負圧であるか否かを判定して、自艇が比較的急速な減速状態にあることを検出するためのものである。従って、この判定は、大気圧に対する相対圧力ではなく、絶対圧力に基づいて行う。
前記ステップS13では、前記吸気圧力センサ24で検出された吸気圧力の所定時間前との変化量の絶対値が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定吸気圧力変化量以上であるか否かを判定し、当該吸気圧力変化量の絶対値がオフスロットル舵取り制御開始用所定吸気圧力変化量以上である場合には前記ステップS12に移行し、そうでない場合にはステップS14に移行する。ちなみに、この判定は、前述したように、吸気圧力が急速に負圧側に変化しているか否かを判定して、自艇が比較的急速な減速状態にあることを検出するためのものである。
前記ステップS14では、航走速度に等しい前記指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下であるか否かを判定し、当該指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下である場合にはステップS15に移行し、そうでない場合にはステップS16に移行する。
前記ステップS15では、所定時間前とのエンジン回転速度の変化率の絶対値が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率以上であるか否かを判定し、当該エンジン回転速度変化率の絶対値がオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率以上である場合には前記ステップS12に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。なお、前記ステップS14で指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下であると判定され、且つステップS15でエンジン回転速度変化率の絶対値がオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率以上でない、つまりオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率より小さいと判定された場合は、前記準備状態から初期状態への移行条件が満足されているので、初期状態に移行するものと考えればよい。
前記ステップS16では、前記スロットル開度センサ114で検出されたスロットル開度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定スロットル開度以下であるか否かを判定し、当該スロットル開度がオフスロットル舵取り制御開始用所定スロットル開度以下である場合には前記ステップS12に移行し、そうでない場合には前記ステップS9に移行する。
前記ステップS12では、自艇が所定の減速状態にであると判定してからステップS17に移行する。
前記ステップS17では、減速状態開始時、つまりオフスロットル舵取り制御フェーズ移行時のエンジン回転速度を更新記憶してからステップS18に移行する。
前記ステップS12では、自艇が所定の減速状態にであると判定してからステップS17に移行する。
前記ステップS17では、減速状態開始時、つまりオフスロットル舵取り制御フェーズ移行時のエンジン回転速度を更新記憶してからステップS18に移行する。
前記ステップS18では、予め設定された所定の駆動速度でエンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータである前記バイパスバルブ14を駆動してからステップS19に移行する。この所定のアクチュエータ駆動速度とは、前述したように、前記減速状態が、高速航走状態から比較的大きな減速度で減速している状態であり、エンジン回転速度が急速に減少して推進力が急速に低減すると舵がききにくくなるため、エンジン回転速度の減少にダンパをかける、つまりエンジン回転速度がゆっくり減少するように、バイパス路6aをゆっくり閉じるべく、バイパスバルブ14の駆動速度を制御することを意味している。従って、本実施形態ではアクチュエータの駆動速度を一定としたが、自艇の航走状態に応じて可変としてもよく、例えばスロットル開度の所定時間前との変化量や航走速度、即ち前記指数平滑移動平均エンジン回転速度に応じて、アクチュエータの駆動速度を可変設定するようにしてもよい。
前記ステップS19では、前記操舵トルクセンサ111で検出された操舵トルク(操舵力)の移動平均値を算出してからステップS20に移行する。
前記ステップS20では、前記ステップ19で算出された操舵トルク(操舵力)と前記ステップS17で更新記憶された制御フェーズ移行時の指数平滑移動平均エンジン回転速度(航走速度)とに基づき、例えば図11の制御マップにしたがってエンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータの目標値、具体的にはバイパス開度の目標値を設定してからステップS21に移行する。この制御マップは、制御フェーズ、つまり前記減速状態移行時の指数平滑移動平均エンジン速度、即ち航走速度が所定値以上でバイパス開度の目標値、即ちエンジントルクであり、自艇の推進力が大きくなるように設定されている。また、操舵トルク(操舵力)が大きいほど、バイパス開度の目標値、即ちエンジントルクであり、自艇の推進力が大きくなるように設定されている。従って、操舵トルク(操舵力)に対応した舵の効きが得られると共に、一旦、十分に減速した自艇が再加速してしまうような違和感を抑制防止することができる。
前記ステップS20では、前記ステップ19で算出された操舵トルク(操舵力)と前記ステップS17で更新記憶された制御フェーズ移行時の指数平滑移動平均エンジン回転速度(航走速度)とに基づき、例えば図11の制御マップにしたがってエンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータの目標値、具体的にはバイパス開度の目標値を設定してからステップS21に移行する。この制御マップは、制御フェーズ、つまり前記減速状態移行時の指数平滑移動平均エンジン速度、即ち航走速度が所定値以上でバイパス開度の目標値、即ちエンジントルクであり、自艇の推進力が大きくなるように設定されている。また、操舵トルク(操舵力)が大きいほど、バイパス開度の目標値、即ちエンジントルクであり、自艇の推進力が大きくなるように設定されている。従って、操舵トルク(操舵力)に対応した舵の効きが得られると共に、一旦、十分に減速した自艇が再加速してしまうような違和感を抑制防止することができる。
前記ステップS21では、制御カウンタCNTが“0”のリセット状態であるか否かを判定し、制御カウンタCNTがリセット状態である場合にはステップS22に移行し、そうでない場合にはステップS24に移行する。
前記ステップS22では、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータである前記バイパスバルブ14の現在値が前記ステップS20で設定した目標値に到達していないか否かを判定し、バイパスバルブ14の現在値が目標値に到達していない場合にはステップS23に移行し、そうでない場合にはステップS26に移行する。
前記ステップS22では、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータである前記バイパスバルブ14の現在値が前記ステップS20で設定した目標値に到達していないか否かを判定し、バイパスバルブ14の現在値が目標値に到達していない場合にはステップS23に移行し、そうでない場合にはステップS26に移行する。
前記ステップS23では、前記制御カウンタCNTを“1”のセット状態としてから前記ステップS24に移行する。
前記ステップS24では、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータである前記バイパスバルブ14を目標値に向けて駆動してからステップS25に移行する。
前記ステップS24では、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータである前記バイパスバルブ14を目標値に向けて駆動してからステップS25に移行する。
前記ステップS25では、前記スロットル開度センサ114で検出されたスロットル開度が前記オフスロットル舵取り制御終了用所定スロットル開度以上であるか否かを判定し、当該スロットル開度がオフスロットル舵取り制御終了用所定スロットル開度以上である場合にはステップS27に移行し、そうでない場合にはステップS28に移行する。
前記ステップS28では、航走速度に等しい前記なまし指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記初期状態移行用所定エンジン回転速度以下であるか否かを判定し、当該指数平滑移動平均エンジン回転速度が初期状態移行用所定エンジン回転速度以下である場合には前記ステップS27に移行し、そうでない場合にはステップS29に移行する。
前記ステップS28では、航走速度に等しい前記なまし指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記初期状態移行用所定エンジン回転速度以下であるか否かを判定し、当該指数平滑移動平均エンジン回転速度が初期状態移行用所定エンジン回転速度以下である場合には前記ステップS27に移行し、そうでない場合にはステップS29に移行する。
前記ステップS29では、前記オフスロットル舵取り制御移行所定時間後のエンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御終了用所定エンジン回転速度以上であるか否かを判定し、当該オフスロットル舵取り制御移行所定時間後のエンジン回転速度がオフスロットル舵取り制御終了用所定エンジン回転速度以上である場合には前記ステップ27に移行し、そうでない場合には前記ステップS19に移行する。
前記ステップS27では、前記制御カウンタCNTを“0”のリセット状態としてからメインプログラムに復帰する。
また、前記ステップS26では、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータであるバイパスバルブ14が前記初期状態位置、即ちバイパス路全閉状態であるか否かを判定し、当該バイパスバルブ14がバイパス路全閉位置である場合には前記ステップS19に移行し、そうでない場合には前記ステップS18に移行する。
また、前記ステップS26では、エンジン出力、正確にはエンジントルク制御アクチュエータであるバイパスバルブ14が前記初期状態位置、即ちバイパス路全閉状態であるか否かを判定し、当該バイパスバルブ14がバイパス路全閉位置である場合には前記ステップS19に移行し、そうでない場合には前記ステップS18に移行する。
この演算処理によれば、高速航走状態から比較的減速度の大きい所定の減速状態では、操舵トルク、つまり操舵力及び指数平滑移動平均エンジン回転速度、つまり航走速度に基づいてエンジンの出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を制御するようにしたため、操舵力に対する舵の効きと航走速度との両立を図ることができ、これにより自然な操艇感が得られる。
また、操舵力が大きいときにエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を大きくするようにしたため、操舵力に対応した舵の効きを得ることができる。また、航走速度が所定値以上であるときにエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を大きくするようにしたため、十分に減速した後に、自艇が加速してしまうような違和感を抑制防止することができる。
また、スロットル開度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定スロットル開度以下のときに自艇が所定の減速状態にあると検出するようにしたため、スロットルレバーを戻したときの減速時のエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を適切に制御することが可能となる。
また、エンジン回転速度をなまして、つまり移動平均演算を行って自艇の航走速度を検出するようにしたため、正確な航走速度を得にくい水ジェット推進艇において、エンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力制御に適切な航走速度を得ることが可能となる。
また、エンジン回転速度をなまして、つまり移動平均演算を行って自艇の航走速度を検出するようにしたため、正確な航走速度を得にくい水ジェット推進艇において、エンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力制御に適切な航走速度を得ることが可能となる。
また、航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下となったときの当該エンジン回転速度変化率の絶対値が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率以上であるときに自艇が所定の減速状態にあると検出するようにしたため、指数平滑移動平均エンジン回転速度の変化率、つまり航走速度の減速度(減少量)が大きいときを適切な減速状態として検出することが可能となる。
また、吸気圧力の変化量の絶対値が所定値以上であるか、又は当該吸気圧力が所定値以下であるときに自艇が所定の減速状態にあると検出する構成としたため、特に本実施形態のような4ストロークエンジンにおいてエンジン回転速度、つまり航走速度の減速度(減少量)が大きいときを適切な減速状態として検出することが可能となる。
また、航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記初期状態移行用所定エンジン回転速度以下になったときに減速時のエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力制御を終了するようにしたため、十分に減速した自艇が再加速するなどの違和感を抑制防止し、減速時推進力制御を適切に終了することが可能となる。
また、航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記初期状態移行用所定エンジン回転速度以下になったときに減速時のエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力制御を終了するようにしたため、十分に減速した自艇が再加速するなどの違和感を抑制防止し、減速時推進力制御を適切に終了することが可能となる。
また、スロットル開度が前記オフスロットル舵取り制御終了用所定スロットル開度以上になったときに減速時のエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力制御を終了するようにしたため、速やかに自艇を再加速させることを可能として、減速時推進力制御を適切に終了することが可能となる。
また、減速状態に移行してから前記オフスロットル舵取り制御移行所定時間後のエンジン回転速度が前期オフスロットル舵取り制御終了用エンジン回転速度以上であるときに減速時のエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力制御を終了するようにしたため、自艇が陸揚げされてエンジン回転速度が大きくなったときに減速時推進力制御が適切に終了することが可能となる。
また、減速状態に移行してから前記オフスロットル舵取り制御移行所定時間後のエンジン回転速度が前期オフスロットル舵取り制御終了用エンジン回転速度以上であるときに減速時のエンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力制御を終了するようにしたため、自艇が陸揚げされてエンジン回転速度が大きくなったときに減速時推進力制御が適切に終了することが可能となる。
また、自艇が所定の高速航走状態であることが検出された後に、所定の減速状態に移行したことを検出するようにしたため、高速航走状態からのスロットルレバー戻し時のような場合に、適切な減速時推進力出力制御を可能とする。
また、航走速度に等しいなましエンジン回転速度が前記駆動状態移行用所定エンジン回転速度以上の状態で前記駆動状態移行用所定エンジン回転速度維持時間以上継続し且つスロットル開度が前記駆動状態移行用所定スロットル開度以上の状態で前記駆動状態移行用所定スロットル開度維持時間以上継続したときに自艇は所定の高速航走状態であると検出するようにしたため、自艇の高速航走状態を適切に検出することが可能となる。
また、航走速度に等しいなましエンジン回転速度が前記駆動状態移行用所定エンジン回転速度以上の状態で前記駆動状態移行用所定エンジン回転速度維持時間以上継続し且つスロットル開度が前記駆動状態移行用所定スロットル開度以上の状態で前記駆動状態移行用所定スロットル開度維持時間以上継続したときに自艇は所定の高速航走状態であると検出するようにしたため、自艇の高速航走状態を適切に検出することが可能となる。
また、航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記オフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下となったときの当該エンジン回転速度変化率の絶対値が前記初期状態移行用所定エンジン回転速度変化率より小さくなったときには、比較的急速な減速状態に移行することなく、高速航走状態が終了したと検出するようにしたため、不要な減速時エンジン出力制御を回避することが可能となる。
また、スロットル開度の閉じ側への変化量の絶対値が前記初期状態移行用所定スロットル開度判定時間内に前記初期状態移行用所定スロットル開度変化量以上になったときに、高速航走状態に到達しなかったと検出するようにしたため、不要な減速時エンジン出力制御を回避することが可能となる。
また、スロットルバルブに併設されたバイパス路の開度を調整して減速時エンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を制御する構成としたため、減速時エンジン出力制御を実用化し易い。
また、スロットルバルブに併設されたバイパス路の開度を調整して減速時エンジン出力、正確にはエンジントルクであり、自艇の推進力を制御する構成としたため、減速時エンジン出力制御を実用化し易い。
図12は、前記図7〜図10のオフスロットル舵取り制御ロジックによる操舵トルク入力時のエンジン回転速度の経時変化を示したものである。この制御ロジックにより、高速航走状態からの比較的急速な減速状態が検出されると、前記図11の制御マップにより、操舵トルクに応じたバイパス開度の目標値、即ちエンジントルクであり、自艇の推進力が設定されるので、操舵トルク増大時には、それに遅れてエンジン回転速度が増大する。また、航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度は直ぐに前記初期状態移行用所定エンジン回転速度を下回るわけではないので、前記操舵トルクに応じたエンジントルク、即ち自艇の推進力制御が継続される。やがて、全般的にエンジン回転速度が低下し、航走速度に等しい指数平滑移動平均エンジン回転速度が前記初期状態移行用所定エンジン回転速度以下になると、前記オフスロットル舵取り制御が終了される。この制御開始から終了までの時間をエンジン回転速度のなまし方、つまり前記フィルタ定数の設定によって設定することができ、このチューニングによってより自然な操艇感を得ることが可能となる。
なお、エンジン出力制御用のアクチュエータは、前記バイパスバルブに代えて、電子制御スロットルバルブ、所謂スロットルバイワイヤを用いてもよい。その場合、例えばスロットルバルブをステップモータで駆動するようにし、そのステップモータの回転方向や回転位置を制御することでスロットルバルブの開度を調整するようにすればよい。
また、制御対象となるエンジンは、所謂2ストロークエンジンであっても構わない。但し、その場合、エンジンの吸気圧力を検出しにくい(負圧が生じにくい)ので、前記吸気圧力センサを外し、合わせて、前記準備状態からオフスロットル舵取り制御状態への移行条件として、前記指数平滑移動平均エンジン回転速度(=航走速度)がオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度以下となったときのエンジン回転速度変化率の絶対値がオフスロットル舵取り制御開始用所定エンジン回転速度変化率以上であるか、又はスロットル開度がオフスロットル舵取り制御開始用所定スロットル開度以下であるときとすればよい。つまり、高速航走状態から、航走速度が所定値以下になったときの航走速度の変化率の絶対値が所定値以上である、即ち速やかに減速しているか、或いはスロットル開度が閉じられたときに準備状態からオフスロットル舵取り制御状態に移行するものとする。
また、エンジントルク、つまり自艇の推進力を制御するために、例えばバイパス開度やスロットル開度を調整するようにしたが、これ以外にも、種々の制御量を設定することができる。その一例としては、例えば点火時期や燃料噴射量、或いは燃料噴射時期等を挙げることができる。
前記減速時エンジン出力制御、正確には減速時エンジントルク制御であり、即ち減速時推進力制御は、少なくとも操舵トルク(操舵力)に基づいて行われるので、操舵トルクを検出するための操舵トルクセンサ111自体、或いはその検出値に異常が生じた場合には、減速時のエンジン出力制御を適切に中止或いは禁止する必要がある。ロードセルなどで構成される操舵トルクセンサ111の入出力特性は、一般に図13のように表れる。即ち、電圧値として検出される通常の操舵トルク(操舵力)検出値Vの範囲は、下限閾値Vmから上限閾値Vnまでの範囲で、これが正規範囲内に相当する。この下限閾値Vmに対して若干の検出誤差を見込んだ電圧値を第2の下限閾値Vkとすると、操舵トルク検出値Vが第2の下限閾値Vk以下となった場合には異常であると考えられる。また、前記上限閾値Vnに対して若干の検出誤差を見込んだ電圧値を第2の上限閾値Voとすると、操舵トルク検出値Vが第2の上限閾値Vo異常となった場合にも異常であると考えられる。また、操舵トルク検出値Vの電圧値が、前記下限閾値Vmから上限閾値Vnまでの正規範囲内であっても、所定時間内での操舵トルク検出値Vの変化量、例えば所定時間内の最初の操舵トルク検出値Vと最後の操舵トルク検出値Vとの差の絶対値が予め設定された所定値以下である場合にも、やはり異常であると考えられる。そこで、本実施形態では、これらの操舵トルク検出異常時に、前記減速時エンジン出力制御を禁止すると共に、前記警告灯115を点灯、スピーカ116から警報ブザーを発生して、操艇者に減速時エンジン出力制御の禁止を認識せしめる。
前記減速時エンジン出力制御、正確には減速時エンジントルク制御であり、即ち減速時推進力制御は、少なくとも操舵トルク(操舵力)に基づいて行われるので、操舵トルクを検出するための操舵トルクセンサ111自体、或いはその検出値に異常が生じた場合には、減速時のエンジン出力制御を適切に中止或いは禁止する必要がある。ロードセルなどで構成される操舵トルクセンサ111の入出力特性は、一般に図13のように表れる。即ち、電圧値として検出される通常の操舵トルク(操舵力)検出値Vの範囲は、下限閾値Vmから上限閾値Vnまでの範囲で、これが正規範囲内に相当する。この下限閾値Vmに対して若干の検出誤差を見込んだ電圧値を第2の下限閾値Vkとすると、操舵トルク検出値Vが第2の下限閾値Vk以下となった場合には異常であると考えられる。また、前記上限閾値Vnに対して若干の検出誤差を見込んだ電圧値を第2の上限閾値Voとすると、操舵トルク検出値Vが第2の上限閾値Vo異常となった場合にも異常であると考えられる。また、操舵トルク検出値Vの電圧値が、前記下限閾値Vmから上限閾値Vnまでの正規範囲内であっても、所定時間内での操舵トルク検出値Vの変化量、例えば所定時間内の最初の操舵トルク検出値Vと最後の操舵トルク検出値Vとの差の絶対値が予め設定された所定値以下である場合にも、やはり異常であると考えられる。そこで、本実施形態では、これらの操舵トルク検出異常時に、前記減速時エンジン出力制御を禁止すると共に、前記警告灯115を点灯、スピーカ116から警報ブザーを発生して、操艇者に減速時エンジン出力制御の禁止を認識せしめる。
この減速時エンジン出力制御禁止のための演算処理を図14に示す。この図14の演算処理は、前記図7〜図10の減速時エンジン出力制御の演算処理と平行して、タイマ割込などにより随時行われ、図14の演算処理によって減速時エンジン出力制御が禁止されたら、前記図7〜図10の演算処理による減速時のエンジン出力制御に代えて、操舵トルク検出値Vを除くスロットル開度等に応じた通常のエンジン出力制御が行われる。
この演算処理では、まずステップS101で、減速時のエンジン出力制御を許可する。具体的には、例えば減速時エンジン出力制御許可フラグをセットすることで、前記図7〜図10の減速時演算出力制御の実行を許可する。
次にステップS102に移行して、第1タイマTeの計測(計測開始を含む)を行う。
次にステップS103に移行して、第2タイマTfの計測(計測開始を含む)を行う。
次にステップS102に移行して、第1タイマTeの計測(計測開始を含む)を行う。
次にステップS103に移行して、第2タイマTfの計測(計測開始を含む)を行う。
次にステップS104に移行して、前記操舵トルクセンサ111から操舵トルク(操舵力)検出値Vを電圧値として読込む。
次にステップS105に移行して、前記ステップS104で読込まれた操舵トルク検出値Vが前記下限閾値Vmより大きく且つ前記上限閾値Vnより小さいか否かを判定し、当該操舵トルク検出値Vが下限閾値Vmより大きく且つ上限閾値Vnより小さい場合にはステップS106に移行し、そうでない場合にはステップS114に移行する。
次にステップS105に移行して、前記ステップS104で読込まれた操舵トルク検出値Vが前記下限閾値Vmより大きく且つ前記上限閾値Vnより小さいか否かを判定し、当該操舵トルク検出値Vが下限閾値Vmより大きく且つ上限閾値Vnより小さい場合にはステップS106に移行し、そうでない場合にはステップS114に移行する。
前記ステップS106では、前記第2タイマTfが予め設定された比較的短い所定時間T1 以上であるか否かを判定し、当該第2タイマTfが所定時間T1 以上である場合にはステップS107に移行し、そうでない場合には前記ステップS104に移行する。
前記ステップS107では、前記所定時間T1 内における最初の操舵トルク検出値(電圧値)と最後の操舵トルク検出値(電圧値)との差の絶対値が予め設定された所定値以下であるか否かを判定し、操舵トルク検出値(電圧値)の差の絶対値が所定値以下である場合にはステップS108に移行し、そうでない場合にはステップS112に移行する。
前記ステップS107では、前記所定時間T1 内における最初の操舵トルク検出値(電圧値)と最後の操舵トルク検出値(電圧値)との差の絶対値が予め設定された所定値以下であるか否かを判定し、操舵トルク検出値(電圧値)の差の絶対値が所定値以下である場合にはステップS108に移行し、そうでない場合にはステップS112に移行する。
前記ステップS112では、前記第1タイマTe及び第2タイマTfを何れもクリアしてから前記ステップS102に移行する。
また、前記ステップS108では、前記第1タイマTeが十分に長い所定時間T2 以上であるか否かを判定し、当該第1タイマTeが所定時間T2 以上である場合にはステップS109に移行し、そうでない場合にはステップS113に移行する。
また、前記ステップS108では、前記第1タイマTeが十分に長い所定時間T2 以上であるか否かを判定し、当該第1タイマTeが所定時間T2 以上である場合にはステップS109に移行し、そうでない場合にはステップS113に移行する。
前記ステップS113では、前記第2タイマTfをクリアしてから前記ステップS103に移行する。
一方、前記ステップS114では、前記ステップS104で読込まれた操舵トルク検出値Vが前記第2の下限閾値Vk以下であるか否かを判定し、当該操舵トルク検出値Vが第2の下限閾値Vk以下である場合には前記ステップS109に移行し、そうでない場合にはステップS115に移行する。
一方、前記ステップS114では、前記ステップS104で読込まれた操舵トルク検出値Vが前記第2の下限閾値Vk以下であるか否かを判定し、当該操舵トルク検出値Vが第2の下限閾値Vk以下である場合には前記ステップS109に移行し、そうでない場合にはステップS115に移行する。
前記ステップS115では、前記ステップS104で読込まれた操舵トルク検出値Vが前記第2の上限閾値Vo以上であるか否かを判定し、当該操舵トルク検出値Vが第2の上限閾値Vo以上である場合には前記ステップS109に移行し、そうでない場合にはステップS116に移行する。
前記ステップS116では、前記第1タイマTe及び第2タイマTfを何れもクリアしてからメインプログラムに復帰する。
前記ステップS116では、前記第1タイマTe及び第2タイマTfを何れもクリアしてからメインプログラムに復帰する。
そして、前記ステップS109では、減速時のエンジン出力制御を禁止する。具体的には、例えば前記減速時エンジン出力制御許可フラグをリセットすることで、前記図7〜図10の減速時演算出力制御の実行を禁止する。
次にステップS110に移行して、前記スピーカ116から警報ブザーを作動させる。
次にステップS111に移行して、前記警告灯115を点灯させてから演算処理を終了する。
次にステップS110に移行して、前記スピーカ116から警報ブザーを作動させる。
次にステップS111に移行して、前記警告灯115を点灯させてから演算処理を終了する。
この演算処理によれば、操舵トルク検出値Vが正規範囲の下限閾値Vm以下の第2下限閾値Vk以下である場合、操舵トルク検出値Vが正規範囲の上限閾値Vn以上の第2上限閾値Vo以上である場合、操舵トルク検出値Vが下限閾値Vmから上限閾値Vnまでの正規範囲内であっても所定時間T1 内の操舵トルク検出値Vの差の絶対値が所定値以下である場合の夫々で減速時のエンジン出力制御を禁止することにより、操舵トルクセンサ111等の操舵力検出手段の異常に対応して、減速時エンジン出力制御を適切に禁止することができる。
また、操舵トルク検出値Vが下限閾値Vmから上限閾値Vnまでの正規範囲内であっても所定時間T1 内の操舵トルク検出値Vの差の絶対値が所定値以下である時間が所定時間T2 以上継続した場合に、減速時のエンジン出力制御を禁止することにより、操舵トルクセンサ111等の操舵力検出手段の異常に対応して、減速時エンジン出力制御をより一層適切に禁止することができる。
また、警告灯115やスピーカ116等の報知手段により、操艇者は減速時エンジン出力制御の禁止を適切に認識することができる。
なお、前記実施形態では、前記第2下限閾値Vkは下限閾値Vmより小さく、第2上限閾値Voは上限閾値Vnより大きいものとしたが、第2下限閾値Vkと下限閾値Vmとは同じ値でもよいし、また第2上限閾値Voと上限閾値Vnとは同じ値でもよい。
なお、前記実施形態では、前記第2下限閾値Vkは下限閾値Vmより小さく、第2上限閾値Voは上限閾値Vnより大きいものとしたが、第2下限閾値Vkと下限閾値Vmとは同じ値でもよいし、また第2上限閾値Voと上限閾値Vnとは同じ値でもよい。
また、操舵トルク検出異常として所定時間内の操舵トルク検出値の変化量が所定値以下であることを判定する場合には、例えば所定時間毎にサンプリングした複数個の操舵トルク検出値の全部又は設定個数が所定値幅内に存在することを用いてもよい。
また、操舵トルク検出値Vが下限閾値Vm未満である場合には、当該操舵トルク検出値Vが下限閾値Vmを上回ったときに、減速時エンジン出力制御が行われるための条件が満足されるようにしてもよい。
また、操舵トルク検出値Vが下限閾値Vm未満である場合には、当該操舵トルク検出値Vが下限閾値Vmを上回ったときに、減速時エンジン出力制御が行われるための条件が満足されるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、減速時のエンジン出力制御に操舵トルク(操舵力)及び航走速度(又はエンジン回転速度)を用いたが、本発明は減速時エンジン出力制御に操舵トルク(操舵力)を用いるものであれば如何様なものでも適用可能である。
また、エンジンコントロールユニットは、マイクロコンピュータに代えて各種の演算回路で代用することも可能である。
また、エンジンコントロールユニットは、マイクロコンピュータに代えて各種の演算回路で代用することも可能である。
1はエンジン
12はスロットルバルブ
14はバイパスバルブ
15はエンジンコントロールユニット
23はアクチュエータ
26はステップモータ
104はハンドル
107はインペラ
110はスロットルレバー
111は操舵トルクセンサ
112はリバーススイッチ
115は警告灯(報知手段)
116はスピーカ(報知手段)
12はスロットルバルブ
14はバイパスバルブ
15はエンジンコントロールユニット
23はアクチュエータ
26はステップモータ
104はハンドル
107はインペラ
110はスロットルレバー
111は操舵トルクセンサ
112はリバーススイッチ
115は警告灯(報知手段)
116はスピーカ(報知手段)
Claims (4)
- ジェット推進機をエンジンで駆動し、そのジェット推進機で加圧及び加速された水を噴射ノズルから噴射し、その反動で推進する水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置において、操艇者による操舵力を検出する操舵力検出手段と、自艇が所定の減速状態にあることを判断する減速状態判断手段と、前記減速状態判断手段で自艇が所定の減速状態にあると判断されたとき、前記操舵力検出手段で検出された操舵力に基づいて減速時のエンジンの出力を制御する減速時エンジン出力制御手段と、前記操舵力検出手段で検出された操舵力が上限閾値と下限閾値との間の正規範囲内にあり且つ当該操舵力検出手段で検出された操舵力の所定時間内の変化量が予め設定された所定値以下であるときに前記減速時エンジン出力制御手段による減速時のエンジン出力制御を禁止する減速時エンジン出力制御禁止手段とを備えたことを特徴とする水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
- 前記減速時エンジン出力制御禁止手段は、前記操舵力検出手段で検出された操舵力が上限閾値と下限閾値との間の正規範囲内にあり且つ当該操舵力検出手段で検出された操舵力の所定時間内の変化量が予め設定された所定値以下である状態が、予め設定され且つ前記所定時間とは異なる所定時間継続したときに、前記減速時エンジン出力制御手段による減速時のエンジン出力制御を禁止することを特徴とする請求項1に記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
- 前記減速時エンジン出力制御禁止手段は、前記操舵力検出手段で検出された操舵力が前記上限閾値以上の第2上限閾値以上であるとき又は前記下限閾値以下の第2下限閾値以下であるときに前記減速時エンジン出力制御手段による減速時のエンジン出力制御を禁止することを特徴とする請求項1又は2に記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
- 前記減速時エンジン出力制御禁止手段は、前記減速時のエンジン出力制御を禁止しているときに、その旨を操艇者に報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置。
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