JP2897376B2 - 水ジェット推進艇の推進機部の構造 - Google Patents

水ジェット推進艇の推進機部の構造

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JP2897376B2
JP2897376B2 JP2229554A JP22955490A JP2897376B2 JP 2897376 B2 JP2897376 B2 JP 2897376B2 JP 2229554 A JP2229554 A JP 2229554A JP 22955490 A JP22955490 A JP 22955490A JP 2897376 B2 JP2897376 B2 JP 2897376B2
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H11/00Marine propulsion by water jets
    • B63H11/02Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water
    • B63H11/10Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water having means for deflecting jet or influencing cross-section thereof
    • B63H11/107Direction control of propulsive fluid
    • B63H11/117Pivoted vane

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は水面を滑走する水ジェット推進艇の推進機
部の構造に関するものである。
(従来の技術) 最近、水ジェット推進艇であって水面を滑走して種々
の運動を行なうものが広く用いられるようになってい
る。この水ジェット推進艇は艇体底部に形成した流路内
で回転するインベラにより、船底から水を吸引して流路
後端部のディフレクタを通して船尾から後方に水を噴射
するようにし、このディフレクタが垂直軸回りに揺動す
ることにより、艇体の推進および旋回を行なわせて水面
を滑走させるようにしている。
(発明が解決しようとする課題) 上記水ジェット推進艇は、ディフレクタを通して水を
後方に噴射する際にディフレクタを所定の方向に旋回さ
せることにより操舵を行なうようにしているために、低
速になると水の噴射力が少なくなり、操舵に熟練を要す
ることがある。
この発明はこのような従来の課題を解決するためにな
されたものであり、操舵が簡単な水ジェット推進艇の推
進機部の構造を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) この発明は、船尾にインベラを内臓するジェットユニ
ットが配置されるとともにその前方のエンジンルーム内
にエンジンが配置され、上記ジェットユニットは底部に
開口する水吸引口を有するとともに流路中の水を船尾後
方に噴射させるディフレクタを有し、このディフレクタ
にはラダーが水平軸回りに回転可能に取付けられ、この
ラダーはスプリングによって航走時の水の抵抗に対して
垂下状態を保つように付勢され、後向きの外力を受ける
とスプリングの力に抗して後方に後退するように構成さ
れ、このラダーに、上記水平軸を中心に後向きに回転さ
せる回転駆動手段の一端を接続すると共に、この回転駆
動手段の他端を、操縦席近傍に設けた操作子に接続する
ものである。
(作用) 上記構成では、ディフレクタに取付けた水平軸回りに
ラダーを回転可能に支持し、このラダーを上記水平軸を
中心に後向きに回転させるように回転駆動手段の一端を
ラダーに接続し、この回転駆動手段の他端を、操縦席近
傍に設けた操作子に接続したので、操縦者は、上記操作
子を操作することによって、上記回転駆動手段を介して
ディフレクタの向きを変えることなくラダーを後向きに
任意に回転させることができる。したがって、ラダーを
任意に水面上に上昇させることによって、高速時などに
ラダーによる抵抗の増大を防止することができる。
また、通常の滑走時にはラダーがスプリング力により
垂下状態が保たれて操舵が簡単に行え、浅瀬などで障害
物がラダーに当った場合にはスプリングの力に抗してラ
ダーが水平軸回りに回転することにより後方に逃げ、ラ
ダーが破損するのが防止される。
(実施例) 第1図〜第3図において、船体板を構成する船体部材
12と上部デッキを構成するデッキ部材11とがそれぞれFR
Pで一体に構成され、それらが周縁部で互いに接合され
て艇体10が構成されている。艇体10の中央部付近には座
席が形成され、その前側には操作ハンドル10aが設けら
れている。
艇体10の座席の下側にはエンジンルーム18が形成さ
れ、このエンジンルーム18中にエンジン1が配置され、
エンジン1はエンジンマウント18aで支持されている。
エンジンルーム18の後部には仕切壁15が形成され、そ
の仕切壁15の上端部には船尾方向に延びる上壁19が結合
され、その両側には両側壁が形成され、底部には船尾底
板51が形成され、これらによって凹所1aが形成されてこ
の凹所1a中にジェットユニット3が設置されている。こ
の上壁19にはジェットユニット3用の点検口9が形成さ
れている。
上記ジェットユニット3は、第1図および第3図に示
すように、凹所1a中でブラケット4、油圧シリンダ(昇
降駆動手段)50および昇降アーム5などにより昇降可能
に構成されている。ブラケット4は、両側壁41とこの両
側壁41間の底壁42と前壁43とから構成され、底壁42には
水吸引用穴42aが形成され、前壁43の上端部両側には平
面形状がコ字形の昇降駆動手段用保持部45が形成されて
いる。また両側壁41の後端部外面にはそれぞれジェット
ユニット3の上下方向の移動をガイドして左右方向の力
を受けるスラスト受け(支持部)41aが形成されてい
る。この両側壁41の外側には、それぞれピン5aによつて
昇降アーム5の基端部が回転可能に取付けられている。
上記一対の保持部45には、それぞれ油圧シリンダ50の
基端部がコ字形部内に嵌込まれてピン45aにより取付け
られ、この油圧シリンダ50のピストンロッド50cの先端
部は上記昇降アーム5の中間部に形成されたリブ51にピ
ン50aにより結合され、これらによってジェットユニッ
ト3の昇降手段が構成されている。
そして油圧シリング50用の油圧ポンプ56が仕切壁15の
前面に取付けられ、この油圧ポンプ56の作動によりピス
トンロッド50cを伸縮させて昇降アーム5をピン5a回り
に回転させ、昇降アーム5の先端部付近の内面5dがスラ
スト受け41aに当接して摺動することにより、左右方向
の移動が規制されてスムーズな上下動がなされるように
している。またこのスラスト受け41aの上端部には受け
部41cが形成され、これに対応する位置の昇降アーム5
の内面にはストッパ5cが突出して形成され、このストッ
パ5cが受け部41cに当接することにより昇降アーム5の
下降位置が位置決めされるようにしている。
ジェットユニット3は軸案内部31aを有する水導入部3
1と、その後端部に連結される円筒部(インベラハウジ
ング)32と、その後端部に連結されるインベラダクト部
34とを有し、これらによってジェットユニット3の前側
部分が構成されている。水導入部31の下端部には水導入
口30が形成され、その周縁部にフランジ38が形成され、
このフランジ38と上記底壁42との間にパッキン38aが挟
まれて水吸引口30の周囲のシールが行なわれるようにし
ている。また水吸引口30には、流路37中に異物が流入す
るのを防止するためにスクリーン39が取付けられてい
る。軸案内部31aとプロペラシャフト2との間にはオイ
ルシール38bが取付けられており、これによって流路37
中への空気混入を防いでいる。
上記エンジン1の伝達軸13は、第1図および第3図に
示すように、仕切壁15を貫通してその貫通部が軸受部材
16によってベアリング16aを介して支持され、この伝達
軸13の後端部にはユニバーサルジョイント46およびイン
ペラシャフト2が順次連結され、このインペラシャフト
2の後端部にインベラ20が取付けられ、このインベラシ
ャフト2の先端部がインベラダクト部34内の静翼34bの
中心部に形成された軸受34aによって支持されるととも
にインペラ20がインベラハウジング32中で回転するよう
に配置されている。
そして流路37中でインベラ20が回転することにより、
吸入口30から水を吸入してディフレクタ8を通して船尾
後方の所定方向に水を噴射することにより艇体10の推進
および旋回を行なうようにしている。
上記伝達紬13とユニバーサルジョイント46とはサブア
センブルされていて、エンジン側とはスプライン結合さ
れている。一方、インベラシャフト2はインベラ側とサ
ブアセンブルされており、ユニバーサルジョイント46と
はスプライン結合されている。
上記軸案内部31aの先端部にはハウジング49が接続さ
れ、このハウジング49の前端部には一対の腕49cが形成
され、これに対向して上記ブラケット4の前壁43にも同
様の腕を有するハウジング47が設けられ、この両方の腕
は水平方向の連結軸47aにより互いに結合されてハウジ
ング49が連結軸47a回りに揺動できるようにしている.
このハウジング47と49との外周部には伸縮可能なブーツ
48が外嵌されてそれぞれバンド48aで固定されている。
そしてこれらのハウジング47,49中にユニバーサルジョ
イント46およびインベラシャフト2が貫通し、ハウジン
グ49中ではベアリング49aにより支持され、また上記ハ
ウジングの連結軸47aとユニバーサルジョイント46の屈
曲軸とが同一線上に位置するようにしている。
上記インベラダクト部(内筒)34は、保持筒(外筒)
60中に回転可能に嵌入されている。またこの保持筒60は
上記昇降アーム5の先端部内にそれぞれ相対向して取付
けられた連結部材55によって両側部で保持されている。
また保持筒60の後端部には内部流路が先細りとなる円錐
部(ノズル)35が桔合され、この円錐部35の後端部には
上下方向の軸80回りに水平面内で揺動するディフレクタ
ー8が取付けられている。この保持筒60、円錐部35およ
びディフレクター8などによってジェットユニットの後
側部分が構成されている。
上記ディフレクター8には、その側方に突出する腕が
取付けられ、この腕には操作ケーブルが連結され、この
操作ケーブルを押し引き操作することにより腕を介して
ディフレクター8を上下方向の軸80回りに揺動させるよ
うにしている。上記操作ケーブルおよび操作ケーブルは
係止具により連結具上で係止されてジェットユニット3
の一側部を通って前側のエンジンルーム18中に導かれて
いる。
第4図〜第6図に示すように、ディフレクタ8の両側
部には軸81が水平方向に突出して設けられ、この軸81回
りに回転可能にラダー82が取付けられている。このラダ
ー82は一対の互いに平行な舵板82aとこれらを互いに上
部で接続する接続板82bとで逆U字形に形成され、両舵
板82aの中間部は連結杆82cにより互いに連結されてい
る。またディフレクタ8の両側部には腕92が設けられ、
この腕92とラダー82に形成された穴91aとにスプリング9
1が掛け渡されてラダー82に第4図の時計方向の回転力
が付与され、これによって艇体10の滑走時にはラダー82
が艇体10の底部より下方に突出して、第4図実線に示す
ように垂下するようにしている。さらにディフレクタ8
の両側部には腕94が設けられ、この腕94にステアリング
ケーブル93が連結され、このステアリングケーブル93に
よりディフレクタ8を鉛直方向の軸80回りに揺動させて
ディフレクタ8を所定の方向に向けるようにしている。
さらにディフレクタ8の下部には逆U字形の取付け部
材95が取付けられ、この取付け部材95によって回転駆動
手段用の外筒22がボルト22a回りに回転可能に保持さ
れ、この外筒22中には操作ケーブル24とその先端部に結
合された内筒23とが挿入されている。この内筒23中には
ピストンロッド25が挿入され、このピストンロツド25の
先端部は内筒23外に突出して結合部27が設けられ、この
結合部27が上記連結杆82cに連結されている。またピス
トンロッド25は内筒23中でスプリング26によりピストン
ロッド25が短縮する方向の力が付与されている。
また外筒22は、第1図に示すように凹所1a中から仕切
壁15を貫通して操縦席に導かれている。そして第2図
(b)(c)に示すように、取付け板111に係止部材220
が取付けられ、この取付け板111、係止部材220を操作ケ
ーブル24が貫通し、その先端にグリップ240(操作子)
が設けられている。また操作ケーブル24の端部付近の外
周部には係止突起241が上下両側に突出して形成され、
これに対応して係止部材220の貫通穴221には突起挿通用
溝222が形成されている。そして通常の状態(第4図仮
想線に示すラダー82の上昇状態)では、第2図(b)実
線に示すように、突起241は外筒22内に位置し、グリッ
プ240は係止部材220に当接している。
その状態からグリップ240を引張ると、係止突起241が
突起挿通用溝222中を通過することによって仮想線に示
すように引き出され、その状態から90゜回転させると、
第2図(c)に示すように係止突起241が突起挿通用溝2
22と対向しなくなって貫通穴221の周縁部に係止され、
そのためラダー82は第4図実線の状態に保持される。
第7図〜第9図はラダーのさらに別の例を示し、ディ
フレクタ88の下部には逆U字形の凹部を有する取付け部
材85が取付けられ、この凹部に単一の舵板からなるラダ
ー84の上端部が嵌入されて水平方向の軸86回りに回転可
能に保持されている.またラダー84の前部上端にはスト
ッパ87が取付けられ、このストッパ87が取付け部材85の
対向面に当接することにより、第7図における時計方向
の回転を阻止して艇体10の滑走状態でラダー84が所定の
垂下状態に保たれるようにしている。
またラダー84には軸86を中心とする円弧軌跡を描くガ
イド溝84aが形成され、このガイド溝84aを移動可能にピ
ン28が貫通し、このピン28の両端部に第9図に示すよう
なU字形の連結部材25aが連結されている。またディフ
レクタ8の下部には取付け部材95aが設けられ、この取
付け部材95aにより外筒22bが保持され、また上記連結部
材25aに操作ケーブル22cが連結され、この操作テーブル
22cは上記外筒22b中を通って操縦席に導かれている。
またラダー84にはピン99aが両側に突出して設けら
れ、このピン99aと上記ピン28との端部間にはそれぞれ
スプリング99が掛け渡され、このスプリング99により第
7図時計方向の回転力が付勢されている。
上記構成において、艇体10の座席上の人は操作ハンド
ル10aを握ってエンジン1を駆動させ、インペラ20を回
転させて水吸引口30から水を吸引し、ディフレクタ8を
通して船尾後方の所定方向に噴射させることにより、艇
体10の推進および旋回を行なわせる。
この際、第1図〜第6図に示す実施例のものでは、ラ
ダー82は第1図および第4図実線に示すように垂下され
ており、ディフレクタ8とともに水平方向に揺動して旋
回力を発揮する。とくにラダー82は一対の舵板82aによ
り構成されているために、それぞれの舵板82aにより旋
回力が発揮されることになる。なお、艇体10の滑走の際
に水による抵抗でラダー82に第4図の反時計方向のモー
メントが作用するが、ラダー82はスプリング91により引
っ張られて実線に示す垂下状態が維持される。
また艇体10が浅瀬などを滑走し、障害物100がラダー8
2に当った場合には、ラダー82に第4図における反時計
方向のモーメントが作用し、第6図(b)に示すように
スプリング26が圧縮されるとともにスプリング91が伸ば
され、これによってラダー82は第4図仮想線に示すよう
に軸81回りに反時計方向に回転して後方に逃げ、ラダー
82が破損するのが防止される。障害物100がラダー82の
部分を通過すると、ラダー82は上記スプリング26および
スプリング91の力により元の状態に復帰する。
また第7図〜第9図に示す実施例のものでも、艇体10
の滑走の際に水による抵抗でラダー84に第7図の反時計
方向のモーメントが作用するが、ラダー84はスプリング
99により引張られて実線に示す垂下状態が維持される。
また艇体10が浅瀬などを滑走し、障害物100がラダー8
4に当った場合には、スプリング99の力に抗してラダー8
4は第7図仮想線に示すように軸86回りに反時計方向に
回転して後方に逃げ、これによってラダー84が破損する
のが防止される。なお、この際連結掛部材25aは移動せ
ず、その先端部のピン28がラダー84の回転にしたがって
ガイド溝84a中を一端部から他端部まで移動することに
なる。
また艇体10を高速走行させる際にラダー82を上昇させ
ておきたい場合には、第1図〜第6図の構成では、外筒
22中の操作ケーブル24を操縦席のグリップ240(操作
子)で操作して、内筒23を第6図(c)に示すように前
進させる。これによって第4図仮想線に示すようにピス
トンロッド25、結合部27および連結杆82cを介してラダ
ー82を仮想線に示すように回転させて水面上に上昇させ
る。この外筒22、操作ゲーブル24、内筒23、ピストンロ
ッド25、結合部27、連結杆82c等が回転駆動手段を構成
する。
また第7図〜第9図の構成では、操作ケーブル22cを
操作して連結部材25aを第10図実線の状態から仮想線に
示す状態に前進させる。これによって連結部材25aの先
端部のピン28がガイド溝84aの端部を押すことによりラ
ダー84を第10図仮想線に示すように軸86回りに回転させ
る。この操作ケーブル22c、連結部材25a、ピン28、ガイ
ド溝84a等が回転駆動手段を構成する。
また艇体10が停止した状態では、水面90より下側に水
吸引口30が位置し、このため流路37中に水が入った状態
となる。そこで、ジェットユニット3をユニバーサルジ
ョイント46を中心に揺動させて上昇させる。すなわち、
第1図に実線で示す状態から、油圧シリンダ50の作動に
よりリブ51を介して昇降アーム5をピン5a回りに回転さ
せ、連結部材55を介してジェットユニット3を上昇させ
る。この上昇に伴ってインペラシャフト2も伝達軸13と
の接続部となるユニバーサルジョイント46の部分で折れ
曲がることになる。またこの上昇によって水吸引口30は
喫水線90上に位置するようになり、流路37中には永が入
らなくなる。したがってこの状態で停泊させておけば、
流路37中にフジツボなどが付着するのが防止される。こ
の状態から運転状態に戻すには上記と逆の操作を行なえ
ばよい。
なお、上記ジェットユニット3の上下作動の際、ジェ
ットユニット3にインペラシャフト2方向の大きな圧縮
力を作用させることになるが、この力は一対の昇降アー
ム5が受けることになり、インペラシャフト2に過大な
圧縮力を作用させることはない。
なお、艇体10の航走中は、とくに旋回の際にジェット
ユニット3の後端部付近に旋回方向と逆方向の横方向の
力が作用し、ジェットユニット3を横方向に移動させよ
うとするが、ジェットユニット3はインベラダクト部34
が連結部材55を介して昇降アーム5により保持され、こ
の昇降アーム5はブラケット4のスラスト受け41aによ
つて横方向には移動しないようにガイドされているため
に、旋回時にもインベラシャフト2に軸方向以外の力は
作用しない。
また艇体10の航走中は、喫水線90が下降するので、フ
ランジ38の周囲に隙間があると、その隙間から空気が吸
引されて流路37中に吸込まれる可能性が大きくなり、そ
れによって推進効率が低下するおそれがある。そこでこ
のような現象の発生を防止するために、上記構成ではパ
ッキン38aが設けられ、空気の吸込みの原因となる隙間
が発生しないようにしている。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば、ディフレク
タに取付けた水平軸回りにラダーを回転可能に支持し、
このラダーを上記水平軸を中心に後向きに回転させるよ
うに回転駆動手段の一端をラダーに接続し、この回転駆
動手段の他端を、操縦席近傍に設けた操作子に接続した
ので、操縦者は、上記操作子を操作することによって、
上記回転駆動手段を介してディフレクタの向きを変える
ことなくラダーを後向きに任意に回転させることができ
る。したがって、ラダーを任意に水面上に上昇させるこ
とによって、高速時などにラダーによる抵抗の増大を防
止することができる。
また、通常の滑走時にはラダーがスプリング力により
垂下状態が保たれて操舵が簡単に行え、浅瀬などで障害
物がラダーに当った場合にはスプリングの力に抗してラ
ダーが水平軸回りに回転することにより後方に逃げ、ラ
ダーが破損するのが防止される。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の実施例を示す推進機部の拡大縦断面
図、第2図(a)はその艇体の部分切欠き側面図、
(b)はそのラダー操作部の拡大断面図、(c)は
(b)のC−C線断面図、第3図は推進機の分解斜視説
明図、第4図はラダー取付け部の側面図、第5図はその
背面図、第6図(a)(b)(c)はラダー操作手段の
操作過程を示す水平断面図、第7図はラダー取持け部の
別の例を示す側面図、第8図はその背面図、第9図はそ
の平面説明図、第10図はそのラダーの操作状態を示す側
面図である。 1……エンジン、1a……ジェットユニット用の凹所、2
……インベラシャフト、3……ジェットユニット、8…
…ディフレクタ、10……艇体、22c,24……操作ケーブ
ル、23……内筒、25……ピストンロツド、37……流路、
81,86……ラダーの回転中心となる軸、82,84……ラダ
ー、91.99……スプリング。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−67693(JP,A) 特開 昭49−113392(JP,A) 特開 平2−283593(JP,A) 実開 平2−82697(JP,U) 実公 昭48−39440(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B63H 11/107 B63H 25/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船尾にインベラを内臓するジェットユニッ
    トが配置されるとともにその前方のエンジンルーム内に
    エンジンが配置され、上記ジェットユニットは底部に開
    口する水吸引口を有するとともに流路中の水を船尾後方
    に噴射させるディフレクタを有し、このディフレクタに
    はラダーが水平軸回りに回転可能に取付けられ、このラ
    ダーはスプリングによって航走時の水の抵抗に対して垂
    下状態を保つように付勢され、後向きの外力を受けると
    スプリングの力に抗して後方に後退するように構成さ
    れ、このラダーに、上記水平軸を中心に後向きに回転さ
    せる回転駆動手段の一端を接続すると共に、この回転駆
    動手段の他端を、操縦席近傍に設けた操作子に接続する
    ことを特徴とする水ジェット推進艇の推進機部の構造。
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