JP3967221B2 - 船舶の推進制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船外機等のエンジンのスロットル開度と前後進切換手段のシフト切換えを個別に遠隔制御するようにした船舶の推進制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の船舶の推進制御装置としては、例えば特開2000−108995号公報(以下、第1従来例と称す)及び特開2000−313398号公報(以下、第2従来例と称す)に記載されているものが知られている。
第1従来例には、推進システムと、推進システムからある距離に位置するスロットル、シフト及び航行制御を含むステーションとを備え、スロットル、シフト及び航行制御は電気信号を発生し、それらは推進システム内の電子制御ユニットへ送られ、この電子制御ユニットで推進システムのための燃料噴射及び燃料の点火を制御すると共に、操船者のスロットル、シフト及び航行制御要素の操作に応じてスロットル及びトランスミッションに信号を与えるようにしたボートの電子制御システムが記載されている。
【0003】
第2従来例には、船体に設置された推進ユニットと、エンジンのスロットルを駆動するスロットル駆動分と、推進ユニットを何れかのシフト位置に駆動するシフト駆動部と、推進ユニットを舵取り動作させる操作用駆動部と、中立位置を中心として任意な方向にマニュアル操作される1つの操作スティックと、操作スティックの操作位置を示す信号を元に、その操作位置に対応した操舵情報を夫々設定し、これら設定値に対応するように各駆動部のモータを制御する制御部とを備えている船舶推進機の制御装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第1従来例にあっては、スロットル、シフト及び航行制御要素と推進システムとの間に機械的連結機構又はケーブルを設けることなく電子制御システムを構築することができ、上記第2従来例にあっても、操作レバー又は操作スティックと推進ユニットとの間に機械式のプッシュプルケーブルを設けることなく、信号ケーブルによってスロットル信号及びシフト信号を推進ユニット内の制御ユニットに送って電子制御システムを構築することができるものであるが、推進システムにおけるスロットル制御とシフト制御との協調については何ら開示されておらず、スロットル、シフト及び航行制御要素又は操作レバー若しくは操作スティックで選択したスロットル開度指令値とシフト指令値とに基づいてスロットル開度制御及びシフト制御を個別に行う場合に、円滑な協調制御を行うことができないという未解決の課題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、スロットル開度制御とシフト制御とを個別に行う場合に、スロットル開度指令値と現在値及びシフト指令値と現在値に基づいて両者を最適状態で協調させて円滑なシフト切換えを行うことができる船舶の推進制御装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る船舶の推進制御装置は、スロットル開度指令値に基づいてエンジンのスロットル開度アクチュエータを制御するスロットル開度制御手段と、シフト指令値に基づいて前後進を切換える前後進切換手段を制御するシフト制御手段と、前記スロットル開度制御手段及びシフト制御手段に対するスロットル開度指令値及びシフト指令値を出力する遠隔指令値選択手段と、前記エンジンのエンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段とを備え、前記スロットル開度制御手段は、前記遠隔指令値選択手段のシフト指令値と前記シフト制御手段の実シフト領域とが異なるときに、前記スロットル開度アクチュエータに対するスロットル開度制御値を全閉近傍値に制御するように構成され、前記シフト制御手段は、前記前後進切換手段を中立領域に制御している状態から推進領域にシフトさせる場合に、前記エンジン回転速度検出手段で検出したエンジン回転速度が所定閾値以下であるときにシフト切換制御を行うように構成されていることを特徴としている。ここで、推進領域は前進領域又は後進領域を意味する。
【0007】
この請求項1に係る発明では、遠隔指令値選択手段で、例えば前進領域から中立領域を越えて後進領域の選択が行われたときに、スロットル制御手段でシフト指令値と実シフト領域とが異なることにより、スロットル開度が全閉近傍値に制御される。このため、エンジンのエンジン回転速度が低下し、シフト制御手段で前後進切換手段を前進領域から中立領域に切換えた後に、エンジン回転速度が所定閾値以下に低下したときに、前後進切換手段を中立領域から後進領域へシフト切換制御を行うので、円滑なシフト切換えを行うことができる。
【0008】
また、請求項2に係る船舶の推進制御装置は、請求項1に係る発明において、前記スロットル開度制御手段、前記シフト制御手段及び前記遠隔指令値選択手段は、ネットワークを介してデータの送受信を行うように構成されていることを特徴としている。
この請求項2に係る発明では、スロットル開度制御手段、前記シフト制御手段及び前記遠隔指令値選択手段間がネットワークで接続されているので、各スロットル開度制御手段及びシフト制御手段で必要なデータを即座に取得することができ、円滑な制御を行うことができると共に、データ伝送のための配線を簡易化することができる。
【0009】
さらに、請求項3に係る船舶の推進制御装置は、請求項1又は2に係る発明において、前記シフト制御手段は、前記前後進切換手段を推進領域にシフト制御している状態から中立領域に切換え制御する際に、前記スロットル開度制御手段による実スロットル開度が全閉近傍値に達したときに前後進切換手段を中立領域へ切換え開始するように構成されていることを特徴とする。
【0010】
この請求項3に係る発明では、シフト制御手段で推進領域(前進領域又は後進領域)から中立領域へのシフト切換えについては実スロットル開度が全閉近傍値となったときに行われるので、中立領域を超えたシフト切換えを行う場合に、確実なシフト切換えを行うことができる。
さらにまた、請求項4に係る船舶の推進制御装置は、請求項2又は3かに係る発明において、前記スロットル開度制御手段は、前記遠隔指令値選択手段からのスロットル開度指令値を受信してから次にスロットル開度指令値を受信するまでの経過時間を計測する経過時間計測手段を有し、該経過時間計測手段で計測した経過時間が遅延閾値に達したときにスロットル制御異常通知を送信するように構成されていることを特徴としている。
【0011】
この請求項4に係る発明では、スロットル開度制御手段で、遠隔指令値選択手段からのスロットル開度指令値を遅延閾値を越える所定時間以上受信できないときにスロットル制御異常通知を送信することにより、他の手段でスロットル開度制御手段の異常状態を即座に認識することができる。
なおさらに、請求項5に係る船舶の推進制御装置は、請求項2乃至4の何れかの発明において、前記シフト制御手段は、前記遠隔指令値選択手段からのシフト指令値を受信してから次にシフト指令値を受信するまでの経過時間を計測する経過時間計測手段を有し、該経過時間計測手段で計測した経過時間が遅延閾値に達したときにシフト制御異常通知を送信するように構成されていることを特徴としている。
【0012】
この請求項5に係る発明では、シフト制御手段で、遠隔指令値選択手段からのシフト指令値を遅延閾値を超える所定時間以上受信できないときにシフト制御異常通知を送信することにより、他の手段でシフト制御手段の異常状態を即座に認識することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は本発明による船舶の推進制御装置の一実施形態を示す概略構成図である。
図中、1は船体であって、その船尾に船外機2が取付けられ、この船外機2には内蔵するエンジン3を電子制御する電子コントロールユニット機能を有するエンジンコントロールノード4と、前後進切換えを制御するシフトコントロールノード5とが設けられている。また、船体1の船尾の船底には船速を検出する船速センサ6が配設され、この船速センサ6で検出した船速データを送信する船速ノード7が設けられている。
【0014】
一方、船体1の船首側には、船外機2に対して、スロットル開度及びシフト切換えを指示する遠隔指令値選択手段としてのリモコンレバー8が配設され、このリモコンレバー8の左前面側に操舵装置9と、キースイッチKS、船速メータSM等を配設した表示ユニット10が配設されている。リモコンレバー8にはスロットル開度指令データ及びシフト指令データを送信するリモコンノード11が設けられ、操舵装置8にも操舵角データを送信する操舵ノード12が設けられ、表示ユニット10にも、キースイッチ信号を送信すると共に、船速データ等を受信する表示ノード13が設けられている。ここで、リモコンレバー8は、図2に示すように、中立位置N、トロール(前進)位置F、バックトロール(後進)位置R、トロール加速領域GF及びバックトロール加速領域GRを選択可能になっており、リモコンレバー8の回動角度を検出する例えばロータリポテンショメータ、光学式エンコーダ等で構成される回動位置センサ8aを備えている。
【0015】
そして、エンジンコントロールノード4、シフトコントロールノード5、船速ノード7、リモコンノード11、操舵ノード12、表示ノード13がローカルエリアネットワークの一種であるコントローラエリアネットワーク(CAN:Controller Area Network)を構成する伝送路としてのバス15に接続されている。このバス15には各ノード4、5、7、11〜13の物理アドレスを管理するネットワーク管理手段としてのネットワーク管理ノード16が接続されている。
【0016】
ここで、各ノード4、5、7、11〜13には、ノードの種別毎に識別可能な種別IDが設定されていると共に、部品番号、製造番号及びメーカー番号が設定され、これらが内蔵された記憶装置に記憶されている。また、バス15はツイストペア電線等で構成され、伝送方式としては例えばCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection)伝送方式等を用いてデータの多重伝送を行う。
【0017】
船外機2は、図2に示すように、船体1の船尾1aにクランプブラケット21を介して上下、左右に揺動可能に支持されている。この船外機2は推進機22が配設された下部ケース23にエンジン3を搭載した構造のものである。推進機22は、垂直方向に延びるドライブシャフト24の下端に傘歯車機構25を介して推進軸26を連結し、この推進軸26の後端にプロペラ27を結合した構成となっている。
【0018】
ここで、傘歯車機構25は、ドライブシャフト24に装着された駆動傘歯車25aと、推進軸26に回転自在に装着された駆動傘歯車25aに噛合された前進傘歯車25b及び後進傘歯車25c途から構成されている。
推進機22には、前後進切換手段としての前後進切換装置28が配設されている。この前後進切換装置28は、例えば電動モータで構成されるアクチュエータ28aによって回転駆動され、上下方向に延長するシフトロッド28bと、このシフトロッド28bに連結されたドッグクラッチ28cとを有し、ドッグクラッチ28cによって前進歯車25b及び後進歯車25cの何れかを推進軸26に結合する前進状態及び後進状態の何れか又は両方とも結合しない中立状態に切換制御する。そして、シフトロッド28bにその回転角を検出して実際のシフト状態を検出する例えば光学式、磁気式等のエンコーダで構成されるにシフト状態センサ28dが設けられている。
【0019】
エンジン3は、水冷式4サイクル4気筒エンジンであり、クランク軸30を走行時に略垂直をなすように縦向きに配置して構成されており、このクランク軸30の下端に前記ドライブシャフト24の上端が連結されている。エンジン3は、シリンダブロック31に形成された気筒31a内にピストン32を挿入配置すると共に、ピストン32をコンロッド33でクランク軸30に連結した構造を有する。
【0020】
シリンダブロック31の船体前後方向に見て後側面にはシリンダヘッド34が締結されている。気筒31a及びシリンダヘッド34で形成された燃焼室34aには点火プラグ35が装着されている。また、各燃焼室34aに連通する排気ポート36及び吸気ポート37には、それぞれ排気バルブ38及び吸気バルブ39が配設されており、これら各バルブ38、39はクランク軸30と平行に配設されたカム軸40、41により開閉駆動される。なお、35aは点火コイル、35bはイグナイタである。
【0021】
また、排気ポート36には排気マニホールド42が接続されており、排気ガス排気マニホールド42から下部ケース23を通って推進機22の後端から排出される。
さらに、各吸気ポート37には吸気管43が接続され、この吸気管43内にはスロットル開度がアクチュエータ44aによって調整される電子制御スロットル弁44が配設されている。また、シリンダヘッド34の各吸気ポート37に望む部分には燃料噴射弁45が挿入配置されており、この燃料噴射弁40の噴射口は吸気ポート37の開口を指向している。
【0022】
エンジン3はエンジンコントロールノード4に内蔵された後述するマイクロコンピュータ78で構成されるエンジン制御手段としてのエンジンコントロールユニット46を備えている。このエンジンコントロールユニット46は、クランク軸30の回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段としてのエンジン回転速度センサ47、吸気圧センサ48、電子制御スロットル弁44のスロットル開度を検出するスロットル開度センサ49、エンジン温度センサ50、気筒判別センサ51からの検出値が直接入力されると共に、バス15を介して入力される船速センサ6の船速検出値、リモコンレバー8で選択されたスロットル開度指令値等がバス15を介して入力されエンジン回転速度センサ47で検出するエンジン回転速度及びその他の各検出値から予め記憶された運転制御マップに基づいて、電子制御スロットル弁44のスロットル開度、燃料噴射弁45の燃料噴射量及び噴射時期、点火プラグ35の点火時期を制御して、エンジン回転速度制御を行う。
【0023】
一方、前後進切換装置28のアクチュエータ28aは、シフトコントロールノード5に内蔵された後述するマイクロコンピュータ78で構成されるシフトコントロールユニット60によって回転駆動される。このシフトコントロールユニット60は、リモコンレバー8で前進位置、後進位置及び中立位置の何れかが選択されると、これらに応じたシフト位置検出データがバス15を介して伝送され、シフト位置検出データが前進位置を表すときには、前進傘歯車25bを駆動傘歯車25aに噛合させるようにシフトロッド28bを回動させてドッグクラッチ28c作動させ、シフト位置検出データが後進位置を表すときには、後進傘歯車25cを駆動傘歯車25aに噛合させるようにシフトロッド28bを回動させてドッグクラッチ28cを作動させ、シフト位置検出データが中立位置を表すときには、前進傘歯車25b及び後進傘歯車25cが共に駆動傘歯車25aから離間するようにシフトロッド28bを回動させてドッグクラッチ28cを作動させる。
【0024】
さらに、エンジンコントロールノード4及びシフトコントロールノード5のそれぞれは、図3に示すように、伝送路15に接続されるバスインタフェース回路71と、送信バッファ72、受信バッファ73を有する通信制御回路74、演算処理装置75、入力ポート76及び出力ポート77を有するマイクロコンピュータ78と、このマイクロコンピュータ78の入力ポート76に接続された入力回79と、マイクロコンピュータ78の出力ポート77に接続された出力回路80とを備えている。ここで、エンジンコントロールノード4では入力回路79にエンジン回転速度センサ47、吸気圧センサ48、スロットル開度センサ49、エンジン温度センサ50、気筒判別センサ51が接続され、出力回路80に電子制御スロットル弁、インジェクタ、点火プラグ等のエンジン制御機器が接続され、マイクロコンピュータ78は、伝送路15を介して入力されるスロットル開度指令値及びシフト指令値と、入力回路79から入力されるエンジン回転速度及び実スロットル開度等に基づいて電子制御スロットル弁のスロットル開度検出値、インジェクタの燃料噴射量、点火プラグの点火時期等を制御するエンジン制御手段としてのエンジン制御処理を行うと共に、エンジン回転速度Neをデータフィールドに格納した送信フレームを形成して、これをバス15に送信する。また、シフトコントロールノード5では、入力回路79に前後進切換装置のシフト状態センサ28dが接続され、出力回路80に前後進切換装置の電動モータが接続され、マイクロコンピュータ78は伝送路15を介し入力されるシフト指令値、スロットル開度検出値及びエンジン回転速度に基づいて前後進切換装置を推進領域(前進領域又は後進領域)から中立領域へ又はその逆へシフト制御すると共に、現在の実シフト領域Saをデータフィールドに格納した送信フレームを形成してバス15に送信する。
【0025】
また、船速ノード7、リモコンノード11、操舵ノード12のそれぞれは、図4に示すように、伝送路15に接続されるバスインタフェース回路81と、送信バッファ82、受信バッファ83を有する通信制御回路84、ポート制御回路85、及び入力ポート86を有する通信コントローラ87と、この通信コントローラ87の入力ポート86に接続された各種センサが接続される入力回路88とを備えている。そして、船速ノード7では船速センサ6で検出した船速データを送信フレームのデータ領域に格納してバス15に送信し、リモコンノード11ではリモコンレバー8の回動角を検出する回動角センサ8aの回動角検出値θに基づいてリモコンレバー8で選択したシフト位置を表すシフト指令値Sr及びスロットル開度指令値THrを算出し、算出したシフト指令値Sr及びスロットル開度指令値THrをデータフィールドに格納した送信フレームを作成し、作成した送信フレームをバス15に送信する。
【0026】
さらに、表示ノード13は、図5に示すように、伝送路15に接続されるバスインタフェース回路91と、送信バッファ92、受信バッファ93を有する通信制御回路94、ポート制御回路95、入力ポート96及び出力ポート97を有する通信コントローラ98と、この通信コントローラ98の入力ポート96に接続されたキースイッチKS等の入力機器が接続される入力回路99と、通信コントローラ98の出力ポート97に接続された船速メータSM等の各種表示器が接続される出力回路100とを備えている。
【0027】
さらにまた、アドレス管理ノード16は、図6に示すように、伝送路15に接続されるバスインタフェース回路101と、送信バッファ102、受信バッファ103を有する通信制御回路104、演算処理装置105、記憶装置106を有するマイクロコンピュータ107とを備えている。ここで、記憶装置106には、ノードの種別とこれに対応する個別IDとの関係を表す種別リストと、各ノードに割り当てる物理アドレスと割り当てたノードの個別ID及び製造番号との関係を表す物理アドレスリストとを記憶している。
【0028】
そして、エンジンコントロールノード4のマイクロコンピュータ78では、リモコンノード11から送信されるスロットル開度指令値,シフト指令値及びシフトコントロールノード5から送信されるシフト領域データを読込む図7及び図8に示す指令値読込処理及びシフト領域読込処理と、図9に示すスロットル開度制御処理とを実行する。
【0029】
指令値読込処理は、図7に示すように、所定のメインプログラムに対して所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として実行開始され、先ず、ステップS1でリモコンノード11からスロットル開度指令値THr及びシフト指令値Srをデータフィールドに含む送信フレームを受信したか否かを判定し、送信フレームを受信したときにはステップS2に移行して、タイムアウトカウンタのカウント値Crを“0”にクリアしてからステップS3に移行し、データフィールドに格納されているスロットル開度指令値THr及びシフト指令値Srを抽出し、抽出したスロットル開度指令値THr及びシフト指令値Srを内蔵するメモリに記憶してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
【0030】
また、前記ステップS1の判定結果がリモコンノード11からの送信フレームを受信していないときには、ステップS4に移行して、タイムアウトカウンタのカウント値Crを“1”だけインクリメントしてからステップS5に移行し、タイムアウトカウンタがタイムアウトしたか否かを判定し、タイムアウトしていないときにはそのままタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰し、タイムアウトしたときには、通信異常が発生したものと判断してステップS6に移行する。
【0031】
このステップS6では、電子制御スロットル弁44のアクチュエータ44aに対して出力するスロットル開度制御値THcを“0”即ち全閉状態に制御してからステップS7に移行し、スロットル開度制御異常通知を各ノードに送信してからタイマ割込処理を終了する。
シフト領域読込処理は、図8に示すように、所定のメインプログラムに対する所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として実行開始され、先ず、ステップS11でシフトコントロールコンノード5からシフト領域をデータフィールドに含む送信フレームを受信したか否かを判定し、送信フレームを受信したときにはステップS12に移行して、タイムアウトカウンタのカウント値Csを“0”にクリアしてからステップS13に移行し、データフィールドに格納されているシフト領域を抽出し、抽出したシフト領域を内蔵するメモリに記憶してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
【0032】
また、前記ステップS11の判定結果がシフトコントロールノード5からの送信フレームを受信していないときには、ステップS14に移行して、タイムアウトカウンタのカウント値Csを“1”だけインクリメントしてからステップS15に移行し、タイムアウトカウンタがタイムアウトしたか否かを判定し、タイムアウトしていないときにはそのままタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰し、タイムアウトしたときには、通信異常が発生したものと判断してステップS16に移行する。
【0033】
このステップS16では、電子制御スロットル弁44のアクチュエータ44aに対して出力するスロットル開度制御値THcを“0”即ち全閉状態に制御してからステップS17に移行し、スロットル開度制御異常通知を各ノードに送信してからタイマ割込処理を終了する。
スロットル開度制御処理も、図9に示すように、所定のメインプログラムに対する所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として実行され、先ず、ステップS21に移行して、スロットル開度制御異常通知を送信した異常状態であるか否かを判定し、異常状態であるときにはそのままスロットル開度制御処理を終了し、正常状態であるときには、ステップS22に移行して、メモリに記憶されているスロットル開度指令値THr、シフト指令値Sr、実シフト領域Saと、スロットル開度センサ49から入力されるスロットル開度検出値THdとを読込んでからステップS23に移行する。
【0034】
このステップS23では、シフト指令値Srが実シフト領域Saと不一致であるか否か即ちシフト切換中であるか否かを判定し、Sr≠Sdであるとき即ちシフト切換中であるときにはステップS24に移行して、電子制御スロットル弁44のアクチュエータ44aに対して出力するスロットル開度制御値THcを“0”即ち全閉状態に設定し、これをメモリのスロットル開度制御値記憶領域に更新記憶してからステップS26に移行し、Sr=Sdであるとき即ちシフト切換中ではないときにはステップS25に移行して、スロットル開度制御値THcをスロットル開度指令値THrに設定し、これをメモリのスロットル開度制御値記憶領域に更新記憶してからステップS26に移行する。
【0035】
ステップS26では、現在のスロットル開度制御値THc(n)から前回のスロットル開度制御値THc(n-1)を減算してスロットル開度変化量ΔTHを算出し、次いでステップS27に移行して、算出したスロットル開度変化量ΔTHが正であるか即ち増加傾向にあるか否かを判定し、ΔTH>0即ち増加傾向であるときには、ステップS28に移行して、スロットル開度変化量ΔTHが予め設定した増加閾値ΔTHaを超えているか否かを判定し、ΔTH>ΔTHaであるときにはステップS29に移行して、下記(1)式の演算を行って現在のスロットル開度制御値THc(n)を算出し、これをメモリのスロットル開度制御値記憶領域に更新記憶してからステップS30に移行し、ΔTH≦ΔTHaであるときにはそのままステップS30に移行する。
【0036】
THc(n) =THc(n-1) +ΔTHa …………(1)
一方、ステップS27の判定結果が、ΔTH≦0であるとき即ち減少傾向にあるときには、ステップS31に移行して、スロットル開度変化量ΔTHの絶対値|ΔTH|が予め設定した減少閾値ΔTHdを超えているか否かを判定し、|ΔTH|>ΔTHdであるときにはステップS32に移行して、下記(2)式の演算を行って現在のスロットル開度制御値THc(n) を算出し、これをメモリのスロットル開度制御値記憶領域に更新記憶してからステップS30に移行する。
【0037】
THc(n) =THc(n-1) −ΔTHd …………(2)
ステップS30では、メモリのスロットル開度制御値記憶領域に記憶されている現在のスロットル開度制御値THc(n) を電子制御スロットル弁44のアクチュエータ44aに出力してから所定のメインプログラムに復帰する。
この図7〜図9の処理がスロットル開度制御手段に対応している。
【0038】
また、シフトコントロールノード5のマイクロコンピュータ78では、リモコンノード11から送信されるスロットル開度指令値,シフト指令値及びエンジンコントロール4から送信されるエンジン回転速度データ,スロットル開度検出値データを読込む図10及び図11に示す指令値読込処理及びエンジンコントロールノードデータ読込処理と、図12に示すシフト制御処理とを実行する。
【0039】
指令値読込処理は、図10に示すように、所定のメインプログラムに対して所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として実行開始され、先ず、ステップS41でリモコンノード11からスロットル開度指令値THr及びシフト指令値Srをデータフィールドに含む送信フレームを受信したか否かを判定し、送信フレームを受信したときにはステップS42に移行して、タイムアウトカウンタのカウント値Crを“0”にクリアしてからステップS43に移行し、データフィールドに格納されているシフト指令値Srを抽出し、抽出したシフト指令値Srを内蔵するメモリに記憶してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
【0040】
また、前記ステップS41の判定結果がリモコンノード11からの送信フレームを受信していないときには、ステップS44に移行して、タイムアウトカウンタのカウント値Crを“1”だけインクリメントしてからステップS45に移行し、タイムアウトカウンタがタイムアウトしたか否かを判定し、タイムアウトしていないときにはそのままタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰し、タイムアウトしたときには、通信異常が発生したものと判断してステップS46に移行し、シフト制御異常通知を各ノードに送信してからタイマ割込処理を終了する。
【0041】
エンジンコントロールノードデータ読込処理は、図11に示すように、所定のメインプログラムに対する所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として実行開始され、先ず、ステップS51でエンジンコントロールノード4からスロットル開度検出値THd及びエンジン回転速度Neをデータフィールドに含む送信フレームを受信したか否かを判定し、送信フレームを受信したときにはステップS52に移行して、タイムアウトカウンタのカウント値Csを“0”にクリアしてからステップS53に移行し、データフィールドに格納されているスロットル開度検出値THd及びエンジン回転速度Neを抽出し、抽出したスロットル開度検出値THd及びエンジン回転速度Neを内蔵するメモリに記憶してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
【0042】
また、前記ステップS51の判定結果がエンジンコントロールノード4からの送信フレームを受信していないときには、ステップS54に移行して、タイムアウトカウンタのカウント値Csを“1”だけインクリメントしてからステップS55に移行し、タイムアウトカウンタがタイムアウトしたか否かを判定し、タイムアウトしていないときにはそのままタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰し、タイムアウトしたときには、通信異常が発生したものと判断してステップS56に移行し、シフト制御異常通知を各ノードに送信してからタイマ割込処理を終了する。
【0043】
シフト制御処理は、図12に示すように、メインプログラムとして実行され、先ず、ステップS61で、シフト制御異常通知が送信された異常状態であるか否かを判定し、異常状態であるときにはそのままシフト制御処理を終了し、正常状態であるときにはステップS62に移行して、メモリに記憶されているスロットル開度検出値THd、シフト指令値Sr、実シフト領域Sa、エンジン回転速度Neを読込んでからステップS63に移行する。
【0044】
このステップS63では、シフト指令値Srがトロール位置F又はバックトロール位置Rから中立位置Nに変更されたか否かを判定し、トロール位置F又はバックトロール位置Rから中立位置に変更されたものであるときには、ステップS64に移行して、スロットル開度検出値THdが予め設定された全閉よりは大きな全閉近傍値THs(例えば5%程度)以下であるか否かを判定し、THd≦THsであるときにはステップS65に移行して、前後進切換装置28を中立領域Nに切換える図13に示す中立側切換処理を実行してから前記ステップS51に戻り、THd>THsであるときにはそのまま前記ステップS61に戻る。
【0045】
一方、前記ステップS63の判定結果が、シフト指令値Srが中立位置Nからトロール位置F又はバックトロール位置Rに変更されたものであるか否かを判定し、中立位置Nからトロール位置F又はバックトロール位置Rに変更されたときにはステップS67に移行して、エンジン回転速度Neが“0”に近い停止側の所定回転速度Nes(例えば1000min-1程度)以下であるか否かを判定し、Ne≦NesであるときにはステップS68に移行して、前後進切換装置28をトロール位置F又はバックトロール位置Rに切換え制御する図14に示す推進側切換処理を実行してから前記ステップS61に戻り、Ne>Nesであるときにはそのまま前記ステップS61に戻る。
【0046】
図12におけるステップS65の中立側切換処理は、図13に示すように、先ず、ステップS71で、シフト指令値Srがトロール位置Fから中立位置Nへの変更であるか否かを判定し、トロール位置Fから中立位置Nへの変更であるときには、ステップS72に移行して、前後進切換装置28のアクチュエータ28aを例えば逆転駆動制御して、ドッグクラッチ28cを前進傘歯車25bを駆動傘歯車25aから離間する方向に駆動し、次いでステップS73に移行して、シフト位置を検出するシフト位置センサで検出したシフト状態検出値Sdが中立領域を規定する上限値Ssn以下であるか否かを判定し、Sd≦Ssnであるときには中立領域Nに入ったものと判断してステップS74に移行する。
【0047】
このステップS74では、中立領域Nを表す現在シフト領域Saをデータフィールドに格納した送信フレームを作成し、これをバス15に送信してからステップS75に移行する。
このステップS75では、シフト状態検出値Sdが中立位置Nに略一致したか否かを判定し、Sd≒NであるときにはステップS76に移行して、アクチュエータ28aの駆動を停止してから前記図12のステップS51に戻り、Sd>Nであるとき及び前記ステップS73の判定結果がSd>SsnであるときにはステップS77に移行して、トロール領域Fを表す実シフト領域Saをデータフィールドに格納した送信フレームを作成し、これをバス15に送信してから前記ステップS72に戻る。
【0048】
一方、前記ステップS71の判定結果が、トロール位置Fから中立位置Nへの変更ではないときには、バックトロール位置Rから中立位置Nへの変更であるものと判断してステップS78に移行し、前後進切換装置28のアクチュエータ28aを正転駆動制御して、ドッグクラッチ28cを後進傘歯車25cを駆動傘歯車25aから離間する方向に制御し、次いで、ステップS79に移行して、シフト状態検出値Sdが中立領域Nの下限値−Ssnより大きいか否かを判定し、Sd≧−SsnであるときにはステップS80に移行して、中立領域Nを表す実シフト領域Saをデータフィールドに格納した送信フレームを作成し、これをバス15に送信してからステップS81に移行する。
【0049】
このステップS81では、シフト状態検出値Sdが中立位置Nに略一致したか否かを判定し、Sd≒Nであるときには前記ステップS76に移行し、Sd<Nであるとき及び前記ステップS79の判定結果がSd<−SsnであるときにはステップS82に移行する。
このステップS82では、バックトロール領域Rを表す実シフト領域Saをデータフィールドに格納した送信フレームを作成し、作成した送信フレームをバス15に送信してから前記ステップS78に戻る。
【0050】
また、図12におけるステップS68の推進側切換処理は、図14に示すように、先ず、ステップS91で、シフト指令値Srが中立位置Nからトロール位置Fへの変更であるか否かを判定し、中立位置Nからトロール位置Fへの変更であるときには、ステップS92に移行して、前後進切換装置28のアクチュエータ28aを例えば正転駆動制御して、ドッグクラッチ28cを前進傘歯車25bを駆動傘歯車25aに噛合させる方向に駆動し、次いでステップS93に移行して、シフト位置を検出するシフト位置センサで検出したシフト状態検出値Sdがトロール領域を規定する下限値Ssf以上であるか否かを判定し、Sd≧Ssfであるときにはトロール領域Fに入ったものと判断してステップS94に移行する。
【0051】
このステップS94では、トロール領域Fを表す現在シフト領域Saをデータフィールドに格納した送信フレームを作成し、これをバス15に送信してからステップS95に移行する。
このステップS95では、シフト状態検出値Sdがトロール位置Fに一致したか否かを判定し、Sd=FであるときにはステップS96に移行して、アクチュエータ28aの駆動を停止してから前記図12のステップS51に戻り、Sd<Fであるとき及び前記ステップS93の判定結果がSd<SsfであるときにはステップS97に移行して、中立領域Nを表す実シフト領域Saをデータフィールドに格納した送信フレームを作成し、これをバス15に送信してから前記ステップS92に戻る。
【0052】
一方、前記ステップS91の判定結果が、中立位置Nからトロール位置Fへの変更ではないときには、中立位置Nからバックトロール位置Rからへの変更であるものと判断してステップS98に移行し、前後進切換装置28のアクチュエータ28aを逆転駆動制御して、ドッグクラッチ28cを後進傘歯車25cを駆動傘歯車25aに噛合させる方向に制御し、次いで、ステップS99に移行して、シフト状態検出値Sdがバックとロール領域Rの上限値−Ssr以下であるか否かを判定し、Sd≦−SsnであるときにはステップS100に移行して、バックトロール領域Rを表す実シフト領域Saをデータフィールドに格納した送信フレームを作成し、これをバス15に送信してからステップS101に移行する。
【0053】
このステップS101では、シフト状態検出値Sdがバックトロール位置Rに一致したか否かを判定し、Sd=Rであるときには前記ステップS96に移行し、Sd>Nであるとき及び前記ステップS99の判定結果がSd>−SsrであるときにはステップS102に移行する。
このステップS102では、バックトロール領域Rを表す現在シフト領域Saをデータフィールドに格納した送信フレームを作成し、作成した送信フレームをバス15に送信してから前記ステップS78に戻る。
【0054】
この図10〜図12の処理がシフト制御手段に対応している。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、表示ユニット10のキースイッチKSがオフ状態にあって、各ノード4,5,7,11〜13が非通電状態にあり、エンジン3が停止しており、リモコンレバー8が中立位置Nにあって停船しているものとする。
【0055】
この停船状態からキースイッチKSをオン状態とすることにより、各ノード4,5,7,11〜13に電源が投入されると共に、各種センサ等にも電源が投入される。このため、アドレス管理ノード16で、各ノード4,5,7,11〜13に通信に必要な物理アドレスを割り当て、この物理アドレスの割り当てが完了すると、各ノード間でのデータ送受信が可能となる。
【0056】
その後、キースイッチKSをスタート位置とすることにより、エンジンコントロールノード4によってエンジン3が始動され、リモコンレバー8が図15(a)に示すように中立位置Nにあり、リモコンノード11から中立位置Nを表すシフト指令値及び全閉状態即ち“0”%のスロットル開度指令値THrをデータフィールドに格納した送信フレームが作成され、これがエンジンコントロールノード4及びシフトコントロールノード5に送信される。
【0057】
このため、シフトコントロールノード5では、図12のシフト制御処理が実行されるが、エンジンコントロールノード4及びノードリモコンノード11からの送信フレームを正常に受信している正常状態では、スロットル開度検出値THd、シフト指令値Sr、エンジン回転速度Neを読込むと共に、自己で設定されている実シフト領域Saを読込み(ステップS62)、シフト指令値Srの切換えがないので、ステップS63及びS66を経てステップS69に移行するので、シフト指令値Srがシフト制御値Scとして設定され、これにより、前後進切換装置28のアクチュエータ28aが制御される。このとき、前後進切換装置28が中立位置Nを維持しており、シフト状態検出値Sdが図15(c)に示すように中立位置Nであるので、アクチュエータ28aは回転駆動されることなく、停止状態を維持し、中立領域Nを表すシフト領域データSaをデータフィールドに格納した送信フレームがバス15に送信される。
【0058】
一方、エンジンコントロールノード4では、シフトコントロールノード5及びリモコンノード11からの送信フレームを正常に受信すると、図9のスロットル開度制御処理において、スロットル開度指令値THr、シフト指令値Sr、実シフト領域Saを読込むと共に、自己が検出するスロットル開度検出値THdを読込み(ステップS22)、シフト指令値Srと実シフト領域Saとが一致するので、スロットル開度指令値THrをスロットル開度制御値THcとして電子制御スロットル弁44のアクチュエータ44aに出力する。このとき、スロットル開度指令値THrが全閉であるので、電子制御スロットル弁4が図10(e)に示すように全閉状態に制御されると共に、燃料噴射装置45の燃料噴射量、噴射時期を制御し、且つ点火プラグ35の点火時期を制御することにより、エンジン3のエンジン回転速度Neが図10(f)に示すようにアイドル回転速度Neidに制御される。
【0059】
この停船状態から、時点t1で、リモコンレバー8を中立位置Nからトロール位置F側に回動させると、これに応じて回動角センサ8aで検出される回動角が図15(a)に示すように正方向に増加し、リモコンレバー8がトロール位置Fにおける加速領域GFの全閉位置に達する直前の時点t2で、シフト指令値Srが中立位置Nからトロール位置Fに切換えられ、このシフト指令値Srをデータフィールドに格納した送信フレームがバス15に送信される。
【0060】
このため、シフトコントロールノード5で、図12のシフト制御処理が実行されたときに、シフト指令値Srが中立位置Nからトロール位置Fに変更されたので、ステップS66からステップS67に移行し、エンジン回転速度Neが図15(f)に示すように所定回転速度Nes以下であるので、ステップS68に移行して図14に示す推進側切換処理を実行する。
【0061】
この推進側切換処理では、シフト指令値Srが中立位置Nからトロール位置Fへの変更であるので、ステップS91からステップS92に移行して、前後進切換装置28のアクチュエータ28aを正転方向に制御する。これによって、シフトロッド28bを介してドッグクラッチ28cが作動し、これによって前進傘歯車25bが駆動傘歯車25aに噛合する方向に移動制御される。
【0062】
このアクチュエータ28aの正転駆動によって、シフト位置センサ28dで検出されるシフト状態検出値Sdが図15(c)に示すようにトロール領域F側に増加する。
しかしながら、シフト状態検出値Sdがトロール領域Fの下限値Ssf以上となるまでの間はステップS93からステップS97に移行することにより、実シフト領域Saが中立領域Nに維持され、このシフト領域Saをデータフィールドに格納した送信フレームが形成され、これがバス15に送信される。
【0063】
このため、エンジンコントロールノード4では、シフト指令値Srと実シフト領域Saとが異なる値であるので、図9の処理において、ステップS23からステップS24に移行し、スロットル開度制御値THcが全閉即ち“0”%に維持され、これに応じてスロットル開度センサ49で検出されるスロットル開度検出値THdが図15(e)に示すように全閉状態を維持し、エンジン回転速度Neは図15(f)に示すようにアイドル回転速度Neidを維持する。
【0064】
その後、時点t3で、シフト状態検出値Sdがトロール領域Fの下限値Ssf以上となると、図14の推進側切換処理で、ステップS93からステップS94に移行することにより、図15(d)に示すように、トロール領域Fを表す実シフト領域Saをデータフィールドに格納した送信フレームがバス15に送信される。このため、エンジンコントロールノード4では、図9のスロットル制御処理において、シフト指令値Srと実シフト領域Saとが一致することにより、ステップS23からステップS25に移行し、スロットル開度制御値THcとしてスロットル開度指令値Srを設定する。この時点t3では、リモコンレバー8がトロール位置Fでの加速領域GFで全開に近い位置となり、全開に近いスロットル開度指令値THrがデータフィールドに格納された送信フレームがバス15に送信されている。
【0065】
この結果、前回のスロットル開度制御値THcが“0”であり、今回のスロットル開度制御値THcがスロットル開度指令値THrに対応する全開に近い値となるため、スロットル開度変化量ΔTHが正の増加閾値ΔTHaより大きな値となる。したがって、図9の処理において、ステップS27からステップS28を経てステップS29に移行し、前回のスロットル開度制御値THc(n-1) に増加閾値ΔTHaを加算した値THc(n-1) +ΔTHaが今回のスロットル開度制御値THc(n) として算出される。
【0066】
このため、スロットル開度センサ49で検出した電子制御スロットル弁44のスロットル開度検出値THdが図15(e)に示すように徐々に増加し、これに応じてエンジン回転速度Neも図15(f)に示すようにスロットル開度検出値THdの変化率より小さい変化率で増加する。
その後、時点t4で、リモコンレバー8が図15(a)に示すようにトロール位置Fでの全開位置に達し、この全開位置を維持すると、時点t5でスロットル開度検出値THdが図15(e)に示すように全開位置に達し、エンジン回転速度Neも時点t6で最大回転速度Nemaxに達する。
【0067】
その後、時点t7で、リモコンレバー8を比較的緩やかに中立位置N側に戻すと、この時点t7では、シフト指令値Srと実シフト領域Saとが一致しているので、図9のスロットル開度制御処理で、ステップS25に移行することにより、スロットル開度制御値THcがスロットル開度指令値THrに一致されることにより、電子制御スロットル弁44が閉じ方向に制御され、これに応じてスロットル開度検出値THdが図15(e)に示すように徐々に低下され、エンジン回転速度Neも図15(f)に示すようにスロットル開度検出値THdの変化率より小さい変化率で徐々に減少する。
【0068】
このとき、リモコンノード11から送信されるシフト指令値Srは図15(b)に示すように、トロール位置Fを維持しているので、シフトコントロールノード5では、図12のシフト制御処理で、ステップS69に移行して、実シフト領域Saをシフト指令値Srに合わせたトロール領域Fに維持する。
ところが、時点t8で、リモコンレバー8が中立領域に回動されると、シフト指令値Srが図15(b)に示すようにトロール位置Fから中立位置Nに変更される。
【0069】
このため、シフトコントロールノード5で、図12の処理で、ステップS63からステップS64に移行し、エンジン回転数Neが図15(f)に示すように所定回転数Nesを超えているので、ステップS69に移行し、実シフト領域Saを現在のトロール領域Fに維持する。
一方、エンジンコントロールノード4では、図9のスロットル開度制御処理において、シフト指令値Srと実シフト領域Saとが異なるので、ステップS24に移行し、スロットル開度制御値THcを“0”に設定する。この時点t8では、スロットル開度検出値THdが図15(e)に示すように25%程度を維持しており、ステップS26で算出するスロットル開度変化量ΔTHが負で減少閾値ΔTHdより小さい値となるので、ステップS27からステップS31を経てステップS32に移行し、前回のスロットル開度制御値THc(n-1) から減少閾値ΔTHdを減算して今回のスロットル開度制御値THc(n) を算出し、これを電子制御スロットル弁44のアクチュエータ44aに出力する。
【0070】
このため、スロットル開度検出値THdは図15(e)に示すように徐々に減少する減少状態を継続する。
そして、直後の時点t9で、スロットル開度検出値THdが全閉近傍値THs以下となると、シフトコントロールノード5のシフト制御処理でステップS64からステップS65に移行して図13に示す中立側切換処理を実行する。この中立側切換処理では、シフト指令値Srがトロール位置Fから中立位置Nへの変更であるので、ステップS71からステップS72に移行し、前後進切換装置28のアクチュエータ28aを逆転制御する。これによりシフト領域検出値Sdが図15(c)に示すように徐々に減少し、前進傘歯車25bが駆動傘歯車25aより徐々に離間される。
【0071】
その後、時点t10で、リモコンレバー8がバックトロール位置Rでの全閉近傍となってシフト指令値Srが15(b)に示すようにバックトロール位置Rに変更される。
しかしながら、シフト制御処理では、図13のステップS72,S73及びS77の処理を繰り返しているので、実シフト領域Saはトロール領域Fを維持しており、時点t11でシフト状態検出値Sdが中立領域の上限値Ssn以下となると、ステップS73からステップS74に移行して、実シフト領域Saがトロール領域Fから中立領域Nに切換えられる。この時点t11では、シフト指令値Srと実シフト領域Saとが不一致であるので、エンジンコントロールノード4における図9のスロットル開度制御処理ではステップS24に移行して、スロットル開度制御値THc(n) が“0”に維持され、スロットル開度検出値THdは図15(e)に示すように全閉状態を維持し、エンジン回転速度Neも図15(f)に示すように減少状態を維持する。
【0072】
その後、時点t12でシフト状態検出値Sdが中立位置Nに達すると図13の処理において、ステップS75からステップS76に移行して、前後進装置28のアクチュエータ28aを停止させる。
この時点t12でも依然としてシフト指令値Srと実シフト領域Saとが異なっているので、エンジンコントロールノード4で図9のスロットル開度制御処理が行われたときに、スロットル開度制御値THc(n) が“0”に維持され、エンジン回転速度Neも減少状態を維持する。
【0073】
一方、シフトコントロールノード5では、図12の処理において、シフト指令値Srが中立位置Nからバックトロール位置Rに変更されているので、ステップS63からステップS66を経てステップS67に移行し、エンジン回転速度Neが図15(f)に示すように所定回転速度Nesを超えているので、ステップS69に移行して、実シフト領域Saが中立領域Nに維持される。
【0074】
その後、時点t13でリモコンレバー8がバックトロール位置Rの全開位置に達し、リモコンノード11から全開のスロットル開度指令値THr及びバックトロール位置Rを表すシフト指令値Srをデータフィールドに格納した送信フレームがバス15に送信される。
しかしながら、この時点t13でも、シフト指令値Srと実シフト領域Saとが異なるので、スロットル開度制御値THc(n) は“0”を維持し、エンジン回転速度Neは減少状態を継続する。
【0075】
その後、時点t14で、エンジン回転速度Neが所定回転速度Nes以下となると、シフトコントロールノード5で、図12のシフト制御処理において、ステップS67からステップS68に移行して、図14に示す推進側切換処理を実行する。この推進側切換処理では、シフト指令値Srが中立位置Nからバックトロール位置Rへの変更であるので、ステップS91からステップS98に移行し、前後進切換装置28のアクチュエータ28aを逆転駆動することにより、ドッグクラッチ28cで後進傘歯車25cを駆動傘歯車25aと噛合する方向に移動される。
【0076】
その後、時点t15で、エンジン回転速度Neがアイドル回転速度Neidまで低下し、この状態を維持する。その後、時点t16で後進傘歯車25cが駆動傘歯車25aに噛合して、シフト状態検出値Sdがバックトロール領域Rの上限値−Ssr以下となると、実シフト領域Saが図15(d)に示すように中立領域Nからバックトロール領域Rに変更される。
【0077】
このため、エンジンコントロールノード4で、図9のスロットル開度制御処理において、ステップS23からステップS25に移行して、現在の全開状態のスロットル開度指令値THrがスロットル開度制御値THc(n) として設定される。このとき、前回のスロットル開度制御値THc(n-1) が“0”であるので、ステップS26で算出されるスロットル開度変化量ΔTHが正で増加閾値ΔTHaより大きな値となるので、ステップS27,S28を経てステップS29に移行し、前回のスロットル開度制御値THc(n-1) に増加閾値ΔTHaを加算した値を今回のスロットル開度制御値THc(n) として算出し、これを電子制御スロットル弁44のアクチュエータ44aに出力することにより、スロットル開度検出値THdが図15(e)に示すように徐々に増加され、これに応じてエンジン回転速度Neも増加して、バックトロール航行状態となる。
【0078】
その後、時点t17でシフト状態検出値Sdがバックトロール位置Rに達すると、シフトコントロールノード5で、図14の推進側切換処理でステップS101からステップS96に移行して、前後進切換装置28のアクチュエータ28aの駆動が停止されて、実シフト領域Saがバックトロール位置Rに維持される。その後、スロットル開度検出値THdが図15(e)に示すように増加傾向を継続し、時点t17で全開位置に達すると、以後全開位置を維持し、エンジン回転速度Neも時点t19で最大回転速度Nemaxに達し、この状態をリモコンレバー8が操作されるまで継続する。
【0079】
また、リモコンレバー8がトロール位置Fの全開位置にある状態から図16の時点t21で、中立位置Nを超えてバックトロール位置Rの全開位置まで急激に切換えた場合には、リモコンノード11から送信されるシフト指令値Srは図16(b)に示すように時点t22で中立位置Nに切換えられ、さらに時点t23でバックトロール位置Rに切換えられる。
【0080】
しかしながら、スロットル開度検出値THdは図16(e)に示すように、時点t21でシフト指令値Srと実シフト領域Saとが一致するので、スロットル開度指令値THrの減少よりは緩やかに減少を開始する。
そして、時点t24で図16(e)に示すようにスロットル開度検出値THdが全閉近傍値THs以下に低下すると、図13に示す中立側切換処理を実行して前後進切換装置28のアクチュエータ28aを逆転駆動して前進傘歯車25bを駆動傘歯車25aから離間させて中立領域Nに切換える。
【0081】
その後、時点t25でシフト状態検出値Sdが図16(c)に示すように中立領域Nの上限値Ssn以下となると実シフト領域Saが図16(d)に示すようにトロール領域Fから中立領域Nに切換えられ、次いで時点t26で図16(f)に示すようにエンジン回転速度Neが所定回転速度Nes以下となると、前後進切換装置28のアクチュエータ28aを正転駆動して、後進傘歯車25cを駆動傘歯車25aに噛合させるように移動させることにより、シフト状態検出値Sdが図16(c)に示すようにバックトロール位置R側に切換えを開始する。
【0082】
その後、時点t27で、後進傘歯車25cが駆動傘歯車25aに噛合して、シフト状態検出値Sdがバックトロール領域Rの上限値−Ssr以下となると、実シフト領域Saが中立領域Nからバックトロール領域Rに切換えられる。
このように実シフト領域Saがバックトロール領域Rに切換えられると、シフト指令値Srと一致することから、スロットル開度制御値THc(n) が増加を開始し、これに伴ってエンジン回転速度Neも増加してバックトロール航行を開始する。
【0083】
その後、時点t28でリモコンレバー8がバックトロール位置Rの全開位置から中立位置Nを超えてトロール位置Fの全開位置まで急激に回動されると、スロットル開度指令値THrがスロットル開度制御値THcを下回る時点t29となるまでの間はスロットル開度検出値THdが増加を継続し、時点t29を超えるとスロットル開度検出値THdが減少を開始し、エンジン回転速度Neも減少を開始する。その後、時点t30でシフト指令値Srが中立位置Nに変更されると、スロットル開度制御値THc(n) が“0”に制御されることにより、スロットル開度検出値THdの減少が継続され、時点t31でスロットル開度検出値THdが全閉近傍値THs以下となると、前後進切換装置28で中立領域Nへのシフトを開始し,シフト指令値Srと実シフト領域Saとが一致するまでの間、スロットル開度制御値THc(n) が“0”に設定されるので、スロットル開度検出値THdが全閉状態を維持し、エンジン回転速度Neもアイドル回転速度Neidを維持する。
【0084】
その後、時点t32でシフト指令値Srと実シフト領域Saとがトロール位置Fで一致すると、スロットル開度制御値THc(n) が増加を開始し、エンジン回転速度Neも増加を開始して、トロール航行を開始する。
また、エンジンコントロールノード4でシフトコントロールノード5及びリモコンノード11からの送信フレームを所定時間以上受信できないときには、制御不能と判断して、スロットル開度制御値THcを“0”に設定してからスロットル開度制御異常通知を各ノードに送信してスロットル開度制御を終了するので、操縦者の意志とは異なる制御状態となることを確実に防止することができる。
【0085】
同様に、シフトコントロールノード5でも、エンジンコントロールノード4及びリモコンノード11からの送信フレームを所定時間以上受信できないときには、制御不能と判断してシフト制御以上通知を各ノードに送信してシフト制御を終了するので、操縦者の意志とは異なるシフト制御状態となることを確実に防止することができる。
【0086】
このように、上記実施形態によると、シフト指令値Srと実シフト領域Saとが一致するときにはスロットル開度制御値THcがスロットル開度指令値THrに基づいて設定されるが、シフト指令値Srと実シフト領域Saとが異なるときにはスロットル開度制御値THcが“0”%即ち全閉状態に制御されるので、シフトコントローラノード5でのシフト切換時にはスロットル開度が低下されてエンジン回転速度が停止されたシフト切換えが行われ、中立領域からトロール領域F又はバックトロール領域Rへのシフト切換え時には、エンジン回転速度Neが全閉近傍値Nes以下となったときにシフト切換えを行うので、シフト切換時の切換不良や切換ショックの発生を確実に防止することができる。
【0087】
しかも、トロール領域F又はバックトロール領域Rから中立領域Nにシフト切換えを行う場合には、エンジン回転速度Neではなくスロットル開度検出値THdが全閉近傍値THs以下に低下した時点でシフト切換えを開始するので、中立位置Nへのシフト切換えを迅速に行うことができる。
なお、上記実施形態においては、エンジン3として4サイクルエンジンを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、2サイクルエンジンその他のエンジンを適用することもできる。
【0088】
また、上記実施形態においては、スロットル開度制御値THcをステップS26〜ステップS32のフィルタ処理することにより、スロットル開度の変化を緩やかに行ってエンジン回転速度Neの変化を緩やかに行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、スロットル開度の変化量は加速閾値ΔTHa及び減速閾値ΔTHdの値を任意に設定することにより、適宜調整することができる。
【0089】
さらに、上記実施形態においては、送信フレームの受信処理とスロットル開度制御処理及びシフト制御処理とを個別に行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、スロットル制御処理及びシフト制御処理内に送信フレームの受信処理を組込むようにしてもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、エンジンコントロールノード4、シフトコントロールノード5、リモコンノード11等の各ノードをバス15で接続してネットワークを構築する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、各ノードを電気的ハーネスで接続して、スロットル開度指令値THr、シフト指令値Sr等を電気信号として出力するようにしてもよい。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係る発明によれば、遠隔指令値選択手段で、中立領域を越える推進領域の選択が行われたときに、そのシフト指令値とシフト制御手段の実シフト領域とが異なるときに、スロットル制御手段でスロットル開度を全閉近傍値に制御し、この状態で、シフト制御手段で実シフト領域を推進領域から中立領域に切換え、エンジンのエンジン回転速度が所定閾値以下に低下したときに、シフト制御手段で前後進切換手段を中立領域から推進領域にシフト切換制御を行うので、スロットル開度制御とシフト制御とを最適状態で強調させて円滑で確実なシフト切換えを行うことができるという効果が得られる。
【0091】
また、請求項2に係る発明によれば、スロットル開度制御手段、前記シフト制御手段及び前記遠隔指令値選択手段間がネットワークで接続されているので、各スロットル開度制御手段及びシフト制御手段で必要なデータを即座に取得することができ、円滑な制御を行うことができると共に、データ伝送のための配線を簡易化することができるという効果が得られる。
【0092】
さらに、請求項3に係る発明によれば、シフト制御手段で推進領域から中立領域へのシフト切換えについてはスロットル開度制御値が全閉近傍値となったときに行われるので、中立領域を超えたシフト切換えを行う場合に、中立領域へのシフト切換えが早めに行われることにより、確実なシフト切換えを行うことができるという効果が得られる。
【0093】
さらにまた、請求項4に係る発明によれば、スロットル開度制御手段で、遠隔指令値選択手段からのスロットル開度指令値を遅延閾値を越える所定時間以上受信できないときにスロットル制御異常通知を送信することにより、他の手段でスロットル開度制御手段の異常状態を即座に認識することができるという効果が得られる。
【0094】
なおさらに、請求項5に係る発明によれば、シフト制御手段で、遠隔指令値選択手段からのシフト指令値を遅延閾値を超える所定時間以上受信できないときにシフト制御異常通知を送信することにより、他の手段でシフト制御手段の異常状態を即座に認識することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】燃料噴射式4サイクルエンジンを搭載した船外機の基本構成を示す模式的構成図である。
【図3】エンジンノードを示すブロック図である。
【図4】船速ノード、リモコンノード及び操舵ノードを示すブロック図である。
【図5】表示ノードを示すブロック図である。
【図6】アドレス管理ノードを示すブロック図である。
【図7】エンジンコントロールノードでのリモコンレバーからの送信フレーム受信処理を示すフローチャートである。
【図8】エンジンコントロールノードでのシフトコントロールノードからの送信フレーム受信処理を示すフローチャートである。
【図9】エンジンコントロールノードでのスロットル開度制御処理を示すフローチャートである。
【図10】シフトコントロールノードでのリモコンレバーからの送信フレーム受信処理を示すフローチャートである。
【図11】シフトコントロールノードでのシフトコントロールノードからの送信フレーム受信処理を示すフローチャートである。
【図12】シフトコントロールノードでのシフト制御処理を示すフローチャートである。
【図13】図12の中立側切換処理の具体例を示すフローチャートである。
【図14】図12の推進側切換処理の具体例を示すフローチャートである。
【図15】本発明のリモコンレバーを緩やかに回動させた場合の動作の説明に供するタイムチャートである。
【図16】本発明のリモコンレバーを急速に回動させた場合の動作の説明に供するタイムチャートである。
【符号の説明】
1 船体
2 船外機
3 エンジン
4 エンジンコントロールノード
5 シフトコントロールノード
8 リモコンレバー
11 リモコンノード
15 バス
16 ネットワーク管理ノード
28 前後進切換装置
28a アクチュエータ
28d シフト状態センサ
44 電子制御スロットル弁
44a アクチュエータ
46 エンジンコントロールユニット
47 エンジン回転速度センサ
49 スロットル開度センサ
60 シフトコントロールユニット

Claims (5)

  1. スロットル開度指令値に基づいてエンジンのスロットル開度アクチュエータを制御するスロットル開度制御手段と、シフト指令値に基づいて前後進を切換える前後進切換手段を制御するシフト制御手段と、前記スロットル開度制御手段及びシフト制御手段に対するスロットル開度指令値及びシフト指令値を出力する遠隔指令値選択手段と、前記エンジンのエンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段とを備え、前記スロットル開度制御手段は、前記遠隔指令値選択手段のシフト指令値と前記シフト制御手段の実シフト領域とが異なるときに、前記スロットル開度アクチュエータに対するスロットル開度制御値を全閉近傍値に制御するように構成され、前記シフト制御手段は、前記前後進切換手段を中立領域に制御している状態から推進領域にシフトさせる場合に、前記エンジン回転速度検出手段で検出したエンジン回転速度が所定閾値以下であるときにシフト切換制御を行うように構成されていることを特徴とする船舶の推進制御装置。
  2. 前記スロットル開度制御手段、前記シフト制御手段及び前記遠隔指令値選択手段は、ネットワークを介してデータの送受信を行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の船舶の推進制御装置。
  3. 前記シフト制御手段は、前記前後進切換手段を推進領域にシフト制御している状態から中立領域に切換え制御する際に、前記スロットル開度制御手段による実スロットル開度が全閉近傍値に達したときに前後進切換手段を中立領域へ切換え開始するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の船舶の推進制御装置。
  4. 前記スロットル開度制御手段は、前記遠隔指令値選択手段からのスロットル開度指令値を受信してから次にスロットル開度指令値を受信するまでの経過時間を計測する経過時間計測手段を有し、該経過時間計測手段で計測した経過時間が遅延閾値に達したときにスロットル制御異常通知を送信するように構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の船舶の推進制御装置。
  5. 前記シフト制御手段は、前記遠隔指令値選択手段からのシフト指令値を受信してから次にシフト指令値を受信するまでの経過時間を計測する経過時間計測手段を有し、該経過時間計測手段で計測した経過時間が遅延閾値に達したときにシフト制御異常通知を送信するように構成されていることを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の船舶の推進制御装置。
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