JP4127490B2 - 船用エンジン始動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の船外機を有する船舶における船用エンジン始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数のエンジンを有する船舶においては、複数のエンジンを始動するために、各エンジンに対応したエンジン始動装置を設け、このエンジン始動装置のキースイッチを順番に操作して、1つの船外機のエンジンを始動させてから他の船外機のエンジンを始動させるようにしているのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のエンジン始動装置にあっては、複数の船外機を有する船舶の各エンジンを始動する所謂多機掛けを行う場合に、エンジン毎に設けたエンジン始動装置のキースイッチを操作しなければならず、迅速なエンジン始動を行うことができないという未解決の課題がある。
【0004】
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、複数の船外機のエンジンを同時に始動することができる船用エンジン始動装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る船用エンジン始動装置は、複数のエンジンを同時に始動する船用エンジン始動装置であって、前記各エンジンに共通の始動操作手段と、前記各エンジンの始動完了状態を個別に検出する始動完了検出手段と、前記始動操作手段で始動操作が行われたときに、前記各エンジンを個別に始動制御を開始し、前記始動完了検出手段で始動完了状態が検出されると、始動制御を終了するエンジン始動制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0006】
この請求項1に係る発明では、始動操作手段で始動操作を行うことにより、エンジン始動制御手段で複数のエンジンに対して同時に始動制御を開始し、各エンジンに個別に設けた始動完了検出手段でエンジンの始動完了状態を検出すると、始動制御を終了することにより、共通の始動操作手段で多機掛けを迅速に行うことができる。
【0007】
また、請求項2に係る船用エンジン始動装置は、請求項1に係る発明において、前記始動操作手段は、操作者が始動操作可能なオートカットスイッチを有し、該オートカットスイッチを操作者が操作している間オートカット信号を出力するように構成され、前記エンジン始動制御手段は、オートカット信号がオフ状態となったとき及び始動完了検出手段で始動完了状態が検出されたときの何れかで始動制御を終了するように構成されていることを特徴としている。
【0008】
この請求項2では、始動操作手段でオートカットスイッチを操作者が操作している間オートカット信号が出力され、このオートカット信号に基づいてエンジン始動制御手段で複数のエンジンの始動制御を同時に開始するが、エンジンの始動途中で、オートカットスイッチが非操作状態となってオートカット信号がオフ状態となると始動制御を終了することにより、エンジンが始動完了していないエンジンについては操作者の意志によって始動を停止させることができる。
【0009】
さらに、請求項3に係る船用エンジン始動装置は、請求項1に係る発明において、前記始動操作手段が、操作者が操作可能な始動スイッチを有し、該始動スイッチを操作者が操作したときに所定時間だけ始動操作信号を出力するように構成され、前記エンジン始動制御手段が、所定時間以内に前記始動完了検出手段で始動完了状態が検出されたとき及び当該始動完了検出手段で始動完了状態が検出されずに前記所定時間が経過したときの何れかで始動制御を終了するように構成されていることを特徴としている。
【0010】
この請求項3に係る発明では、始動操作手段の始動スイッチを操作することにより、短時間の始動操作信号を出力し、これに応じてエンジン始動制御手段で、複数のエンジンの始動制御を同時に開始し、所定時間以内に各エンジンが始動完了するとその始動完了時点で各エンジンに対する始動制御が終了するが、所定時間以内に始動完了状態とならないエンジンについては所定時間が経過した時点で始動制御が終了される。
【0011】
さらにまた、請求項4に係る船用エンジン始動装置は、請求項1乃至3の何れかの発明において、前記始動操作手段、始動完了検出手段及びエンジン始動制御手段がネットワークに接続され、前記エンジン始動制御手段は、前記始動操作手段の始動操作信号及び始動完了検出手段の始動完了検出信号をネットワークを介して取得するように構成されていることを特徴としている。
【0012】
この請求項4に係る発明では、始動操作手段、始動完了検出手段及びエンジン始動制御手段がネットワークを介して接続されているので、エンジン始動制御手段がネットワークを介して始動操作信号及び始動完了検出信号を容易に取得することができ、複雑な配線を必要としない。
なおさらに、請求項5に係る船用エンジン始動装置は、請求項1乃至3の何れかの発明において、少なくとも前記始動操作手段及び前記始動完了検出手段がネットワークの異なるノードに接続されて、始動操作信号及び始動完了検出信号を送信可能に構成され、前記ノードの何れかに前記エンジン始動制御手段が接続されていることを特徴としている。
【0013】
この請求項5に係る発明では、始動操作手段及び始動完了検出手段がネットワークの異なるノードに接続され、これらノードの何れかにエンジン始動制御手段が接続されているので、エンジン始動制御手段に対して個別のノードを設ける必要がなく、ネットワーク構成を簡略化することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明による船用エンジン始動装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。
図中、1は船体であって、その船尾に例えば2機の船外機2L,2Rが取付けられ、これら船外機2L,2Rには内蔵するエンジン3L,3Rを電子制御する電子コントロールユニット機能を有するエンジンノード4L,4Rと、前後進切換を制御するシフトコントロールノード5L,5Rとが設けられている。また、船体1の船尾の船底には船速を検出する船速センサ6が配設され、この船速センサ6で検出した船速データを送信する船速ノード7が設けられている。
【0015】
一方、船体1の船首側には、各船外機2L,2Rに対して、スロットル開度及びシフト切換えを指示するリモコンレバー8が配設され、このリモコンレバー8の左前面側に操舵装置9と、始動操作手段としてキースイッチユニット10が配設されている。リモコンレバー8にはスロットル開度指令データ及びシフト指令データを送信するリモコンノード11が設けられ、操舵装置8にも操舵角データを送信する操舵ノード12が設けられ、キースイッチユニット10にも、キースイッチ信号を送信するキースイッチノード13が設けられている。
【0016】
そして、エンジンノード4L,4R、シフトコントロールノード5L,5R、船速ノード7、リモコンノード11、操舵ノード12、キースイッチノード13がローカルエリアネットワークの一種であるコントローラエリアネットワーク(CAN:Controller Area Network)を構成する伝送路としてのバス15に接続されている。このバス15には各ノード4L,4R、5L,5R、7、11〜13の物理アドレスを管理するネットワーク管理手段としてのネットワーク管理ノード16が接続されている。
【0017】
ここで、各ノード4L,4R、5L、5R、7、11〜13には、ノードの種別毎に識別可能な種別IDが設定されていると共に、部品番号、製造番号及びメーカー番号が設定され、これらが内蔵された記憶装置に記憶されている。また、バス15はツイストペア電線等で構成され、伝送方式としては例えばCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection)伝送方式等を用いてデータの多重伝送を行う。
【0018】
船外機2L及び2Rのそれぞれは、図2に示すように、船体1の船尾1aにクランプブラケット21を介して上下、左右に揺動可能に支持されている。この船外機2L,2Rは推進機22が配設された下部ケース23にエンジン3L,3Rを搭載した構造のものである。推進機22は、垂直方向に延びるドライブシャフト24の下端に傘歯車機構25を介して推進軸26を連結し、この推進軸26の後端にプロペラ27を結合した構成となっている。
【0019】
ここで、傘歯車機構25は、ドライブシャフト24に装着された駆動傘歯車25aと、推進軸26に回転自在に装着された駆動傘歯車25aに噛合された前進傘歯車25b及び後進傘歯車25cとから構成されている。
推進機22には、前後進切換装置28が配設されている。この前後進切換装置28は、電動モータ28aによって回転駆動され、上下方向に延長するシフトロッド28bと、このシフトロッド28bに連結されたドッグクラッチ28cとを有し、ドッグクラッチ28cによって前進歯車25b及び後進歯車25cの何れかを推進軸26に結合する前進状態及び後進状態の何れか又は両方とも結合しないニュートラル状態に切換制御する。
【0020】
エンジン3L,3Rは、水冷式4サイクル4気筒エンジンであり、クランク軸30を走行時に略垂直をなすように縦向きに配置して構成されており、このクランク軸30の下端に前記ドライブシャフト24の上端が連結されている。エンジン3L,3Rは、シリンダブロック31に形成された気筒31a内にピストン32を挿入配置すると共に、ピストン32をコンロッド33でクランク軸30に連結した構造を有する。
【0021】
シリンダブロック31の船体前後方向に見て後側面にはシリンダヘッド34が締結されている。気筒31a及びシリンダヘッド34で形成された燃焼室34aには点火プラグ35が装着されている。また、各燃焼室34aに連通する排気ポート36及び吸気ポート37には、それぞれ排気バルブ38及び吸気バルブ39が配設されており、これら各バルブ38、39はクランク軸30と平行に配設されたカム軸40、41により開閉駆動される。なお、35aは点火コイル、35bはイグナイタである。
【0022】
また、排気ポート36には排気マニホールド42が接続されており、排気ガス排気マニホールド42から下部ケース23を通って推進機22の後端から排出される。
さらに、各吸気ポート37には吸気管43が接続され、この吸気管43内には電子制御スロットルバルブ44が配設されている。また、シリンダヘッド34の各吸気ポート37に望む部分には燃料噴射弁45が挿入配置されており、この燃料噴射弁40の噴射口は吸気ポート37の開口を指向している。
【0023】
エンジン3L,3Rはエンジンノード4L,4Rに内蔵されたマイクロコンピュータで構成されるエンジン制御手段としてのエンジンコントロールユニット46を備えている。このエンジンコントロールユニット46は、クランク軸30の回転速度を検出するエンジン回転速度センサ47、吸気圧センサ48、スロットル開度センサ49、エンジン温度センサ50、気筒判別センサ51からの検出値が直接入力されると共に、バス15を介して入力される船速センサ6の船速検出値、リモコンレバー8で選択されたスロットル開度指令値等がバス15を介して入力され、さらにキースイッチユニット10からの後述するストップ信号SPL,SPRが直接入力され、キースイッチユニット10からのスタート信号STL,STRがスタータリレー52に供給されて、始動回路53によってスタータモータ54が作動状態となったときに、エンジン回転速度センサ47で検出するエンジン回転速度及びその他の各検出値から予め記憶された運転制御マップに基づいて、燃料噴射弁45の燃料噴射量及び噴射時期、点火プラグ35の点火時期を制御して、エンジン3L,3Rを始動すると共に、その後の回転速度制御を行う。
【0024】
一方、前後進切換装置28の電動モータ28aは、シフトコントロールノード5L,5Rに内蔵されたマイクロコンピュータで構成されるシフトコントロールユニット60によって回転駆動される。このシフトコントロールユニット60は、リモコンレバー8で前進位置、後進位置及びニュートラル位置の何れかが選択されると、これらに応じたシフト位置検出データがバス15を介して伝送され、シフト位置検出データが前進位置を表すときには、前進傘歯車25bを駆動傘歯車25aに噛合させるようにシフトロッド28bを回動させてドッグクラッチ28c作動させ、シフト位置検出データが後進位置を表すときには、後進傘歯車25cを駆動傘歯車25aに噛合させるようにシフトロッド28bを回動させてドッグクラッチ28cを作動させ、シフト位置検出データがニュートラル位置を表すときには、前進傘歯車25b及び後進傘歯車25cが共に駆動傘歯車25aから離間するようにシフトロッド28bを回動させてドッグクラッチ28cを作動させる。
【0025】
さらに、キースイッチユニット10は、図3に示すように、船外機2L,2Rのエンジン3L,3Rを個別に始動する電源スイッチSW1、スタートスイッチSW2及びストップスイッチSW3を有する既存の一対のキースイッチ10L,10Rと、両エンジン3L,3Rを同時に始動させるエンジン3L,3Rに共通の多機掛け用の2種類のオートスタートスイッチ10AS及びオートカットスイッチ10ACとを備えている。
【0026】
ここで、キースイッチ10L,10Rは、ハーネスを介して直接エンジン3L及び3R側に接続され、電源スイッチSW1をオン状態としたときの電源信号PWL,PWRが各部に電源を供給するメインリレーに供給され、スタートスイッチSW2から出力されるスタート信号STL,STRがエンジン3L,3Rのスタータリレー52に供給され、ストップスイッチSW3のグランドレベルを表すストップ信号SPL,SPRがエンジン3L,3Rのエンジンコントロールユニット46に供給される。
【0027】
一方、オートスタートスイッチ10AS及びオートカットスイッチ10ACのそれぞれは、オフ位置とオン位置とを有するが、オフ位置からオン位置に操作したときに、操作力を与えている間オン位置を維持し、操作力を解除するとオフ位置に戻るノンロック構成とされている。そして、オートスタートスイッチ10ASは、オフ位置からオン位置に操作したときに、所定時間だけオン状態となるオートスタート信号SSを出力し、オートカットスイッチ10ACはオフ位置からオン位置に操作したときにオン位置を継続する間オン状態を維持するオートカット信号SCを出力する。そして、オートスタートスイッチ10ASのオートスタート信号SSとオートカットスイッチ10ACのオートカット信号ACがキースイッチノード13に入力される。
【0028】
このキースイッチノード13は、例えばマイクロコンピュータを内蔵し、オートスタート信号SS及びオートカット信号SCの状態変化を検出すると共に、バス15を介してエンジン3L,3Rのエンジンコントロールユニット46から送信されるエンジン回転速度データを読込み、これらに基づいて図4に示す両エンジン3L,3Rの始動制御処理を行って、キースイッチユニット10内に設けた始動用リレーRYL,RYRを制御する。これら始動用リレーRYL,RYRは、リレーコイルRC及び常開リレー接点RTの一端がキースイッチ10L,10Rの電源スイッチSW1の出力側に接続され、リレーコイルRCの他端がキースイッチノード13に接続され、常開リレー接点RTの他端がキースイッチ10L,10RのスタートスイッチSW2の出力側に接続され、キースイッチノード13でリレーコイルRCの他端をグランドに接続することにより、常開リレー接点RTを閉じてスタータリレー52にスタート信号STRを供給する。
【0029】
この始動制御処理は、キースイッチノード13に電源が投入されたときに実行され、先ず、ステップS1で、キースイッチ10L,10Rの電源信号PWL,PWRを読込み、両電源信号PWL,PWRがオン状態であるか否かを判定し、両電源信号PWL,PWRの双方又は一方がオフ状態であるときには、後述するステップS6に移行し、両電源信号PWL,PWRが共にオン状態であるときにはステップS2に移行する。
【0030】
このステップS2では、オートスタートスイッチ10ASから出力されるオートスタート信号SSがオン状態となったか否かを判定し、オートスタート信号SSがオン状態となったときにはオートスタートモードが選択されたものと判断してステップS3に移行してオースタート処理を行ってから始動制御処理を終了し、オートスタート信号SSがオフ状態であるときにはステップS4に移行して、オートカット信号SCがオン状態であるか否かを判定し、このオートカット信号SCがオン状態であるときにはオートカットモードが選択されたものと判断してステップS5に移行し、オートカット処理を実行してから始動制御処理を終了する。
【0031】
また、前記ステップS4の判定結果が、オートカット信号SCがオフ状態であるときには、ステップS6に移行して、バス15を介してエンジンノード4L,4Rから送信されたエンジン3L,3Rのエンジン回転速度NL,NRを読込んで、これらエンジン回転速度NL,NRに基づいてエンジン3L,3Rの何れかが始動されたか否かを判定し、エンジン3L,3Rの何れも始動されていないときには前記ステップS1に戻り、エンジン3L,3Rの何れかが始動されたときには、キースイッチ10L,10Rによる個別エンジン始動であると判断して始動制御処理を終了する。
【0032】
また、上記ステップS3のオートスタート処理は、図5に示すように、先ず、ステップS11で、スタータモータ54の始動経過時間TLを計測する経過時間計測タイマのカウント値を“0”にセットしてから計時を開始させ、次いでステップS12に移行して、バス15を介して各エンジン3L,3Rのエンジンコントロールユニット46から伝送されるエンジン3L,3Rのエンジン回転速度NL,NRを読込んでからステップS13に移行する。
【0033】
このステップS13では、エンジン3Lが始動完了状態となったか否かを表す始動完了フラグFLが始動完了状態を表す“1”にセットされたか否かを判定し、これが“1”にセットされているときには後述するステップS19に移行し、始動完了フラグFLが“0”にリセットされているときにはステップS14に移行して、エンジン3Lのエンジン回転速度NLが予め設定された例えばアイドル回転速度Nidより僅かに低い始動閾値Nth以上であるか否かを判定する。
【0034】
この判定結果が、NL<Nthであるときにはエンジン回転速度NLが低く始動前又は始動途中であると判断してステップS15に移行し、キースイッチユニット10の自動始動用リレーRYLをオン状態としてキースイッチ10Lを通じて得られるバッテリの正側電力をエンジン3Lのスタータリレー52に供給して、このスタータリレー52をオン状態として始動回路53でスタータモータ54を回転駆動してエンジン3Lを始動又は始動状態を継続させてから後述するステップS19に移行する。
【0035】
また、ステップS14の判定結果が、NL≧Nthであるときには、エンジン3Lが始動完了状態となったものと判断してステップS16に移行する。
このステップS16では、エンジン3Lの始動完了後に確実な始動完了状態を得るために必要な遅延時間TDが経過したか否かを判定し、遅延時間TDが経過していないときには直接後述するステップS19にジャンプし、遅延時間TDが経過したときにはステップS17に移行して、エンジン3Lの自動始動用リレーRYLをオフ状態とすると共に、ストップスイッチが接続されたエンジン3Lのエンジンコントロールユニット46に接続された信号線をグランドレベルに設定して、エンジンコントロールユニット46に始動完了状態を通知してからステップS18に移行して、始動完了フラグFLを“1”にセットしてからステップS19に移行する。
【0036】
ステップS19では、エンジン3Rの始動完了状態を表す始動完了フラグFRが始動完了状態を表す“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときに後述するステップS25に移行し、始動完了フラグFRが“0”にリセットされているときにはステップS20に移行する。
このステップS20では、エンジン3Rのエンジン回転速度NRが始動閾値Nth以上であるか否かを判定し、NR<Nthであるときには始動前又は始動途中であると判断してステップS21に移行し、キースイッチユニット10の自動始動用リレーRYRをオン状態としてキースイッチ10Rを通じて得られるバッテリの正側電力をエンジン3Rのスタータリレー52に供給して、このスタータリレー52をオン状態として始動回路53でスタータモータ54を回転駆動してエンジン3Rを始動又は始動状態を継続させてから後述するステップS25に移行する。
【0037】
また、ステップS20の判定結果が、NR≧NthであるときにはステップS22に移行して、エンジン3Rの始動完了後に確実な始動完了状態を得るために必要な遅延時間TDが経過したか否かを判定し、遅延時間TDが経過していないときには後述するステップS25に移行し、遅延時間TDが経過したときにはステップS23に移行して、エンジン3Rの自動始動用リレーRYRをオフ状態とすると共に、ストップスイッチが接続されたエンジン3Rのエンジンコントロールユニット46に接続された信号線をグランドレベルに設定して、エンジンコントロールユニット46に始動完了状態を通知してからステップS24に移行して、始動完了フラグFLを“1”にセットしてからステップS25に移行する。
【0038】
このステップS25では、始動完了フラグFL及び後述する始動完了フラグFRが共に“1”にセットされているか否かを判定し、両者が共に“1”にセットされているときにはエンジン3L及び3Rが共に始動完了したものと判断してオートスタート処理を終了すると共に、始動制御処理を終了し、始動完了フラグFL及びFRの何れか又は双方が“0”にリセットされている場合には、ステップS26に移行する。
【0039】
このステップS26では、経過時間計測タイマの始動経過時間TLが予め設定した始動許容時間Tth以上であるか否かを判定し、TL<Tthであるときには始動許容範囲内であると判断して前記ステップS12に戻り、TL≧Tthであるときには始動完了していないエンジンが存在するものと判断してステップS27に移行する。
【0040】
このステップS27では、始動完了フラグFLが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときには、エンジン3Lが始動完了しており、他のエンジン3Rが始動できないものと判断してステップS28に移行し、自動始動用リレーRYRをオフ状態として、エンジン3Rのスタータリレー52をオフ状態とすると共に、ストップスイッチが接続されたエンジン3Lのエンジンコントロールユニット46に接続された信号線をグランドレベルに設定して、エンジンコントロールユニット46に始動完了状態を通知してからステップS29に移行して、エンジン3Rを始動できない旨のガイダンス情報を液晶表示器等に表示するかブザーで報知してからオートスタート処理を終了すると共に、始動制御処理を終了する。
【0041】
また、前記ステップS27の判定結果が、始動完了フラグFLが“0”にリセットされているときには、ステップS30に移行して、始動完了フラグFRが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときには、ステップS31に移行して、自動始動用リレーRYLをオフ状態として、エンジン3Lのスタータリレー52をオフ状態とすると共に、ストップスイッチが接続されたエンジン3Rのエンジンコントロールユニット46に接続された信号線をグランドレベルに設定して、エンジンコントロールユニット46に始動完了状態を通知してからステップS32に移行して、エンジン3Lを始動できない旨のガイダンス情報を液晶表示器等に表示するかブザーで報知してからオートスタート処理を終了すると共に、始動制御処理を終了する。
【0042】
さらに、前記ステップS30の判定結果が、始動完了フラグFRが“0”にリセットされているときには、ステップS33に移行して、自動始動用リレーRYL,RYRをオフ状態として、エンジン3L,3Rのスタータリレー52を共にオフ状態とすると共に、ストップスイッチが接続されたエンジン3L,3Rのエンジンコントロールユニット46に接続された信号線をグランドレベルに設定して、エンジンコントロールユニット46に始動完了状態を通知してからステップS34に移行して、エンジン3L,3Rを始動できない旨のガイダンス情報を液晶表示器等に表示するかブザーで報知してからオートスタート処理を終了すると共に、始動制御処理を終了する。
【0043】
また、図4のステップS5のオートカット処理は、図6に示すように、先ず、ステップS41で、バス15を介して各エンジン3L,3Rのエンジンコントロールユニット46から伝送されるエンジン3L,3Rのエンジン回転速度NL,NRを読込んでからステップS42に移行する。
このステップS42では、エンジン3Lが始動完了状態となったか否かを表す始動完了フラグFLが始動完了状態を表す“1”にセットされたか否かを判定し、これが“1”にセットされているときには後述するステップS48に移行し、始動完了フラグFLが“0”にリセットされているときにはステップS43に移行して、エンジン3Lのエンジン回転速度NLが予め設定された例えばアイドル回転速度Nidより僅かに低い始動閾値Nth以上であるか否かを判定し、NL<Nthであるときにはエンジン回転速度NLが低く始動前又は始動途中であると判断してステップS44に移行し、スイッチ回路のオート自動始動用リレーRYLをオン状態としてキースイッチ10Lを通じて得られるバッテリの正側電力をエンジン3Lのスタータリレー52に供給して、このスタータリレー52をオン状態として始動回路53でスタータモータ54を回転駆動してエンジン3Lを始動又は始動状態を継続させてから後述するステップS48に移行する。
【0044】
また、ステップS43の判定結果が、NL≧Nthであるときには、エンジン3Lが始動完了状態となったものと判断してステップS45に移行する。
このステップS45では、エンジン3Lの始動完了後に確実な始動完了状態を得るために必要な遅延時間TDが経過したか否かを判定し、遅延時間TDが経過していないときには後述するステップS48にジャンプし、遅延時間TDが経過したときにはステップS46に移行して、エンジン3Lの自動始動用リレーRYLをオフ状態とすると共に、ストップスイッチが接続されたエンジン3Lのエンジンコントロールユニット46に接続された信号線をグランドレベルに設定して、エンジンコントロールユニット46に始動完了状態を通知してからステップS47に移行して、始動完了フラグFLを“1”にセットしてからステップS48に移行する。
【0045】
このステップS48では、エンジン3Rの始動完了状態を表す始動完了フラグFRが始動完了状態を表す“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときには後述するステップS54に移行し、始動完了フラグFRが“0”にリセットされているときにはステップS49に移行する。
このステップS49では、エンジン3Rのエンジン回転速度NRが始動閾値Nth以上であるか否かを判定し、NR<Nthであるときには始動前又は始動途中であると判断してステップS50に移行し、スイッチ回路のオート自動始動用リレーRYRをオン状態としてキースイッチ10Rを通じて得られるバッテリの正側電力をエンジン3Rのスタータリレー52に供給して、このスタータリレー52をオン状態として始動回路53でスタータモータ54を回転駆動してエンジン3Rを始動又は始動状態を継続させてから後述するステップS54に移行する。
【0046】
また、ステップS49の判定結果が、NR≧NthであるときにはステップS51に移行して、エンジン3Rの始動完了後に確実な始動完了状態を得るために必要な遅延時間TDが経過したか否かを判定し、遅延時間TDが経過していないときには後述するステップS54に移行し、遅延時間TDが経過したときにはステップS52に移行して、エンジン3Rの自動始動用リレーRYRをオフ状態とすると共に、ストップスイッチが接続されたエンジン3Rのエンジンコントロールユニット46に接続された信号線をグランドレベルに設定して、エンジンコントロールユニット46に始動完了状態を通知してからステップS53に移行して、始動完了フラグFLを“1”にセットしてからステップS54に移行する。
【0047】
ステップS54では、始動完了フラグFL及び後述する始動完了フラグFRが共に“1”にセットされているか否かを判定し、両者が共に“1”にセットされているときにはエンジン3L及び3Rが共に始動完了したものと判断してオートスタート処理を終了すると共に、始動制御処理を終了し、始動完了フラグFL及びFRの何れか又は双方が“0”にリセットされている場合には、ステップS55に移行する。
このステップS55では、オートカット信号SCがオフ状態となったか否かを判定し、これがオン状態であるときには前記ステップS41に戻り、オートカット信号SCがオフ状態であるときにはステップS56に移行して、自動始動用リレーRYL,RYRをオフ状態として、エンジン3L,3Rのスタータリレー52を共にオフ状態とすると共に、ストップスイッチが接続されたエンジン3L,3Rのエンジンコントロールユニット46に接続された信号線をグランドレベルに設定して、エンジンコントロールユニット46に始動完了状態を通知してからステップS57に移行して、エンジン3L,3Rを始動できない旨のガイダンス情報を液晶表示器等に表示するかブザーで報知してからオートスタート処理を終了すると共に、始動制御処理を終了する。
【0048】
この図4〜図6の処理において、ステップS12〜ステップS24の処理とステップS41〜S53の処理とエンジン回転数センサ47とが始動完了検出手段に対応し、ステップS11、S15、S21、S25〜S34の処理とステップS44、S50、S54〜S57の処理がエンジン始動制御手段に対応している。
【0049】
次に、上記第1の実施形態の動作を説明する。
今、キースイッチユニット10におけるキースイッチ10L,10Rで電源スイッチSW1がオフ状態にあるときには、電源スイッチSW1から電源信号PWL,PWRが出力されないことから、メインリレーがオフ状態を維持して、エンジン3L,3Rのエンジンコントローラユニット46、シフトコントローラユニット60、各ノード4A,4B、5L、5R、7、11〜13等の各種制御機器に電力が投入されておらず、エンジン3L,3Rが停止していると共に、ネットワークも停止している。
【0050】
この停止状態から、キースイッチ10L,10Rを個別に又は同時に操作して、両者の電源スイッチSW1をオン状態とすると、図7(a)に示すように、時点t1で電源信号PWL,PWRがオン状態となり、これによってメインリレーがオン状態に制御されて、エンジン3L,3Rのエンジンコントローラユニット46、シフトコントローラユニット60、各ノード4L,4R、5L、5R、7、11〜13、ネットワーク管理ノード16等の各種制御機器に電力が投入される。
【0051】
この電力投入時に、ネットワークの各ノード4L,4R、5L、5R、7、11〜13ではネットワーク管理ノード16によってネットワークで使用する物理アドレスが割り当てられ、この物理アドレスをIDフィールドに格納すると共に、送信データをデータフィールドに格納した送信フレームを形成してバス15に送出することにより、各ノード間でデータ送受信が可能となる。
【0052】
このとき、キースイッチノード13では、図4のエンジン始動制御処理を実行するが、キースイッチ10L,10Rの電源スイッチSW1のみがオン状態となっているので、ステップS1からステップS2を経てステップS4に移行し、ステップS1に戻るループを繰り返し実行することになり、オートスタート処理及びオートカット処理は実行されない状態を維持し、この状態ではエンジン3L,3Rも停止状態を維持する。
【0053】
この状態から、操縦者が時点t2で、オートスタートスイッチ10ASをオン状態とすると、このオートスタートスイッチ10ASから、図7(b)に示すように、所定時間だけオン状態となるスタート信号SSが出力され、これがキースイッチノード13に入力される。このため、キースイッチノード13では、図4のエンジン始動制御処理において、ステップS2からステップS3に移行して、図5に示すオートスタート処理が実行開始される。
【0054】
このオートスタート処理では、エンジン3L,3Rのエンジン回転速度NL及びNRが始動閾値Nth未満であることによ、ステップS44及びステップS50で、自動始動用リレーRYL及びRYRをオン状態とすることにより、キースイッチ10L及び10Rの電源スイッチSW1から出力される電源信号PWL及びPWRをスタート信号STL及びSTRとして各エンジン3L及び3Rのスタータリレー52に出力し、これらスタータリレー52をオン状態に制御し、経過時間計測タイマをセットして始動経過時間TLの測定を開始する。
【0055】
スタータリレー52がオン状態となると、これによって始動回路53が作動状態となり、スタータモータ54が回転駆動され、これに応じてクランク軸30が回転され、これに応じてエンジンコントロールユニット46で燃料噴射弁45の燃料噴射量及び噴射時期、点火プラグ35の点火時期を制御して、エンジン3L及び3Rを始動する。
【0056】
このため、各エンジン3L及び3Rのエンジン回転速度NL及びNRが図7(c),(d)に示すように徐々に増加する。このとき、エンジン3Lのエンジン回転速度増加量がエンジン3Rのエンジン回転速度増加量より大きいものとする。
始動初期においては、始動完了フラグFL,FRが共に“0”にリセットされており、しかもエンジン3L,3Rのエンジン回転速度NL,NRが始動閾値Nthより低いため、図5の処理において、ステップS14、S15、S19、S20、ステップS21及びステップS25を経てステップS26に移行し、経過時間計測カウンタのカウント値である始動経過時間TLがまだ小さい値であり、始動許容時間Tth未満であるので、ステップS12に戻ることを繰り返し、各エンジン3L,3Rにおけるスタータモータ54の回転駆動状態が継続される。
【0057】
その後、時点t3で、エンジン3Lのエンジン回転速度NLが始動閾値Nthを超える状態となると、図5の処理において、ステップS14からステップS16に移行し、所定遅延時間TDが経過するまでは直接ステップS19にジャンプすることにより、スタータモータ54の回転駆動状態が継続される。
この間に、エンジン3Lのエンジン回転速度NLがアイドル回転速度Nidに達することにより、エンジンコントローラユニット46でエンジン回転速度NLがアイドル回転速度Nidに維持するように制御が行われる。
【0058】
その後、時点t4で遅延時間TDが経過すると、ステップS16からステップS17に移行して、自動始動用リレーRYLがオフ状態に復帰され、これによってエンジン3Lのスタータリレー52がオフ状態に制御されるので、始動回路53の作動が停止され、これに応じてスタータモータ54の回転駆動が停止されて、始動完了状態となり、次いでステップS18に移行して、始動完了フラグFLが“1”にセットされる。
【0059】
このため、次回の処理からはステップS13から直接ステップS19に移行し、始動途中にあるエンジン3Rについてのみ始動制御が行われる。そして、時点t5でエンジン3Rのエンジン回転速度NRが始動閾値Nthに達すると、ステップS20からステップS22に移行して、遅延時間TDが経過した時点t6でステップS23に移行して、自動始動用リレーRYRがオフ状態に制御され、これに応じてエンジン3Rのスタータリレー52がオフ状態に制御され、始動回路53の作動が停止されてスタータモータ54が停止され、始動完了状態となる。次いでステップS24に移行して、始動完了フラグRが“1”にセットされることにより、ステップS25でFL=“1”、FR=“1”と判断されてオートスタート処理を終了すると共に、エンジン始動制御処理を終了する。
【0060】
ところが、図7に示すように、時点t10で同時に始動されたエンジン3L,3Rのうち、例えばエンジン3Rのエンジン回転速度増加量が極めて少なく、エンジン3Lが始動完了状態となった時点t11以降もエンジン3Rの始動状態が継続されている状態で、時点t12で、経過時間計測タイマで計測する始動経過時間TLが始動許容時間Tth以上となると、図5の処理において、ステップS26からステップS27に移行し、始動完了フラグFLが“1”にセットされているので、ステップS28に移行し、自動始動用リレーRYRをオフ状態に制御して、エンジン3Rのスタータリレー52をオフ状態とし、これによって始動回路53を作動停止させて、スタータモータ54を停止させ、バッテリの電圧降下を防止する。このとき、ステップS29に移行して、液晶表示器等にエンジン3Rが始動不良であることを表示するか又はブザーで操縦者に報知するので、操縦者がエンジン3Rの始動不良であることを確実に認識することができる。
【0061】
このようにオートスタートモードでは、オートスタートスイッチ10ASをオン状態とすることにより、自動的にエンジン3L,3Rのスタータリレー52をオン状態としてエンジン3L,3Rを始動させ、エンジン回転速度NL,NRが始動閾値Nth以上となると所定の遅延時間TDが経過した後にスタータリレーをオフ状態として始動完了状態とし、始動経過時間TLが始動許容時間Tthに達するまでの間に、エンジン3L,3Rの一方又は双方のエンジン回転速度が始動閾値Nthに達しないときには該当エンジンのスタータリレー52がオフ状態として始動制御が自動的に中止されるので、バッテリの大幅な電圧降下を生じることなく多機掛けを容易確実に行うことができる。
【0062】
一方、エンジン始動時に、操縦者がオートカットスイッチ10ACを操作した場合には、図4の処理において、ステップS4からステップS5に移行して、図6に示すオートカット処理が実行される。
このオートカット処理では、操縦者がオートカットスイッチ10ACを押し続けている間図8(b)に示すように、オートカット信号SCがオン状態を継続するので、このオートカット信号SCがオン状態を継続している間に、エンジン3L,3Rのエンジン回転速度NL,NRが始動閾値Nth以上となると、前述したオートスタート処理と同様に所定の遅延時間DTの経過後に自動始動用リレーRYL,RYRがオフ状態に制御されて、エンジン3L,3Rのスタータリレー52がオフ状態となり、これに応じて始動回路53が作動停止されてスタータモータ54が停止されて、エンジン始動が完了される。
【0063】
しかしながら、図8の時点21でエンジン3L,3Rが同時に始動され、その後時点t22でエンジン3Lのエンジン回転速度NLが始動閾値に達し、遅延時間DT経過後に自動始動用リレーRYLがオフ状態に制御されることにより、スタータモータ54が停止されて始動完了状態となり、他方のエンジン3Rのエンジン回転速度NRが増加を続けて始動閾値Nthに達しない前の時点t23で、図8(b)に示すように、操縦者によってオートカットスイッチ10ACの押圧が解除されて、オートカット信号SCがオフ状態となると、図6の処理において、ステップS55からステップS56に移行して、自動始動用リレーRYL,RYRを同時にオフ状態に制御することにより、始動途中にあるエンジン3Rのスタータリレー52がオフ状態となり、これに応じて始動回路53が作動停止されて、スタータモータ54が停止し、エンジン始動が中止される。
【0064】
このように、オートカットモードでは、操縦者のオートカットスイッチ10ACの操作に応じて、エンジン始動を中止させることができ、操縦者の意志を優先させたエンジン始動制御を行うことができる。
そして、オートスタートモード又はオートカットモードで始動不良が生じたエンジンについて再始動を行う場合には、始動不良を生じたエンジン対応するキースイッチ10L,10RのスタートスイッチSW2をオン状態とすることにより、操縦者の意志によるエンジン始動を行うことができる。
【0065】
なお、上記実施形態においては、キースイッチノード13でエンジン始動制御処理を実行させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図9に示すように、キースイッチノード13では、オートスタート信号SS及びオートカット信号SCに状態変化即ちオフ状態からオン状態に又はその逆に変化したときに、自己の物理アドレス及び信号種別をIDフィールドに格納する共に、オートスタート信号SS及びオートカット信号SCの状態を示すデータをデータフィールドに格納した送信フレームを形成し、この送信フレームをバス15を介してエンジンノード4A,4Bに送信し、エンジンノード4A,4Bで各エンジン3L,3Rのエンジンコントロールユニット46でオートスタート信号SS及びオートカット信号SCを読込んで、図4〜図6のエンジン始動処理のうち自己が制御するエンジンに相当する処理即ちエンジンノード4Lでは図5及び図6におけるステップS19〜S24及びステップS48〜S53を省略した処理、エンジンノード4Rでは図5及び図6におけるステップS13〜S18及びステップS42〜S47を省略した処理を行って、スタータリレー52を制御するようにしてもよく、さらに図10に示すように、バス15に図4〜図6の処理を実行する専用のエンジン始動制御ノード70を接続し、このノード70でキースイッチノード13からオートスタート信号SS及びオートカット信号SCを受信すると共に、エンジン3L,3Rからエンジン回転速度NL,NRを受信して、これらに基づいて図4〜図6の処理を行ってエンジン3L,3Rのスタータリレー52を制御するようにしてもよい。
【0066】
また、上記実施形態においては、キースイッチユニット10がキースイッチ10L,10Rとオートスタートスイッチ10AS及びオートカットスイッチ10ACとで構成されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、キースイッチ10L,10Rを省略し、これらに代えてエンジン3L,3Rについて共通に電源を供給する電源スイッチを設けるようにしてもよい。
【0067】
さらに、上記実施形態においては、キースイッチユニット10とエンジン3L,3Rのエンジンコントロールユニット46との間を有線のバス15で接続してCAN通信を行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、無線でノード間を接続するようにしてもよく、さらには他のネットワークを構成したり、キースイッチユニット10とエンジンコントロールユニット46との間をハーネスで電気的に接続したりするようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係る発明によれば、始動操作手段で始動操作を行うことにより、エンジン始動制御手段で複数のエンジンに対して同時に始動制御を開始し、各エンジンに個別に設けた始動完了検出手段でエンジンの始動完了状態を検出すると、始動制御を終了することにより、共通の始動操作手段で多機掛けを迅速に行うことができるという効果が得られる。
【0069】
また、請求項2に係る発明によれば、始動操作手段でオートカットスイッチを操作者が操作している間オートカット信号が出力され、このオートカット信号に基づいてエンジン始動制御手段で複数のエンジンの始動制御を同時に開始するが、エンジンの始動途中で、オートカットスイッチが非操作状態となってオートカット信号がオフ状態となると始動制御を終了することにより、エンジンが始動完了していないエンジンについては操作者の意志によって始動を停止させることができるという効果が得られる。
【0070】
さらに、請求項3に係る発明によれば、始動操作手段の始動スイッチを操作することにより、短時間の始動操作信号を出力し、これに応じてエンジン始動制御手段で、複数のエンジンの始動制御を同時に開始し、所定時間以内に各エンジンが始動完了するとその始動完了時点で各エンジンに対する始動制御が終了するが、所定時間以内に始動完了状態とならないエンジンについては所定時間が経過した時点で始動制御が終了されるので、操縦者がエンジン始動の有無を意識することなく自動的に多機掛けを行うことができるという効果が得られる。
【0071】
さらにまた、請求項4に係る発明によれば、始動操作手段、始動完了検出手段及びエンジン始動制御手段がネットワークを介して接続されているので、エンジン始動制御手段がネットワークを介して始動操作信号及び始動完了検出信号を容易に取得することができ、複雑な配線を必要とせず、簡易な構成とすることができるという効果が得られる。
【0072】
なおさらに、請求項5に係る発明によれば、始動操作手段及び始動完了検出手段がネットワークの異なるノードに接続され、これらノードの何れかにエンジン始動制御手段が接続されているので、エンジン始動制御手段に対して個別のノードを設ける必要がなく、ネットワーク構成を簡略化することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】燃料噴射式4サイクルエンジンを搭載した船外機の基本構成を示す模式的構成図である。
【図3】キースイッチユニットの一例を示す回路図である。
【図4】キースイッチノードで実行するエンジン始動処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】図4のオートスタート処理の具体例を示すフローチャートである。
【図6】図5のオートカット処理の具体例を示すフローチャートである。
【図7】オートスタート処理の動作の説明に供するタイムチャートである。
【図8】オートカット処理の動作の説明に供するタイムチャートである。
【図9】本発明の他の実施形態を示す概略構成図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 船体
2L,2R 船外機
3L,3R エンジン
4L,4R エンジンノード
10 キースイッチユニット
10L,10R キースイッチ
10AS オートスタートスイッチ
10AC オートカットスイッチ
SW1 電源スイッチ
SW2 スタートスイッチ
SW3 ストップスイッチ
RYL,RYR 自動始動用リレー
13 キースイッチノード
15 バス
16 ネットワーク管理ノード
30 クランク軸
46 エンジンコントロールユニット
47 エンジン回転速度センサ
52 スタータリレー
53 始動回路
54 スタータモータ

Claims (6)

  1. 複数のエンジンを同時に始動する船用エンジン始動装置であって、
    前記各エンジンに共通の始動操作手段と、前記各エンジンの始動完了状態を個別に検出する始動完了検出手段と、前記始動操作手段で始動操作が行われたときに、前記各エンジンを個別に始動制御を開始し、前記始動完了検出手段で始動完了状態が検出されると、始動制御を終了するエンジン始動制御手段とを備えたことを特徴とする船用エンジン始動装置。
  2. 前記始動操作手段は、操作者が始動操作可能なオートカットスイッチを有し、該オートカットスイッチを操作者が操作している間オートカット信号を出力するように構成され、前記エンジン始動制御手段は、オートカット信号がオフ状態となったとき及び始動完了検出手段で始動完了状態が検出されたときの何れかで始動制御を終了するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の船用エンジン始動装置。
  3. 前記始動操作手段は、操作者が操作可能な始動スイッチを有し、該始動スイッチを操作者が操作したときに所定時間だけ始動操作信号を出力するように構成され、前記エンジン始動制御手段は、所定時間以内に前記始動完了検出手段で始動完了状態が検出されたとき及び当該始動完了検出手段で始動完了状態が検出されずに前記所定時間が経過したときの何れかで始動制御を終了するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の船用エンジン始動装置。
  4. 前記始動操作手段、始動完了検出手段及びエンジン始動制御手段がネットワークに接続され、前記エンジン始動制御手段は、前記始動操作手段の始動操作信号及び始動完了検出手段の始動完了検出信号をネットワークを介して取得するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の船用エンジン始動装置。
  5. 少なくとも前記始動操作手段及び前記始動完了検出手段がネットワークの異なるノードに接続されて、始動操作信号及び始動完了検出信号を送信可能に構成され、前記ノードの何れかに前記エンジン始動制御手段が接続されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の船用エンジン始動装置。
  6. 前記始動完了検出手段は、各エンジンのエンジン回転速度を検出し、検出したエンジン回転速度が所定回転速度に達したときに始動完了状態として検出するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の船用エンジン始動装置。
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