JP5221244B2 - 船舶用電源システム、船舶用推進システムおよび船舶 - Google Patents

船舶用電源システム、船舶用推進システムおよび船舶 Download PDF

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Description

この発明は、エンジンを備えた複数の推進機に電源を供給する船舶用電源システム、ならびにそれを用いた船舶用推進システムおよび船舶に関する。
船舶用の推進機の一例は、船外機である。船外機は、たとえば、船体の後尾に取り付けられる。船外機は、エンジンの動力でプロペラを回転させて推進力を得る装置である。必要な推進力に応じて、複数の船外機が船体に取り付けられる場合もある。船外機には、エンジンの出力制御等のための船外機ECU(電子制御ユニット)が備えられている。
船舶の操船席には、ステアリング装置と、船外機の出力を調整するためのリモコン装置と、船外機の状態を表示するためのゲージ(メータ)とが配置される。ステアリング装置は、たとえば、ステアリングハンドルを備えている。このステアリングハンドルの操作が、ケーブルによって船外機に伝達され、船外機の方向を変更できるようになっている。リモコン装置は、船外機のシフト位置選択およびエンジン出力調整のためのレバーを備えている。このレバーの操作が、ケーブルによって船外機に伝達されるようになっている。シフト位置とは、前進位置、中立位置および後退位置である。前進位置を選択すると、プロペラ回転方向が、船舶に前進方向の推進力を与える回転方向となる。後退位置を選択すると、プロペラ回転方向が、船舶に後退方向の推進力を与える回転方向となる。中立位置では、エンジンの出力がプロペラに伝達されない。ゲージは、液晶表示ユニット等を備え、船外機の運転状態や、エンジン出力(回転速度)等を表示するものである。船外機が複数個備えられる場合には、それに応じてゲージも複数個備えられ、各船外機に対応する表示が行われる。
船舶内にはローカルエリアネットワーク(船内LAN)が構築されている。この船内LANに、船外機ECUおよびゲージが接続されていて、これらの間のデータ通信が可能とされている。
各船外機について1個のバッテリが備えられる。このバッテリから、エンジンを始動するためのスタータと、船外機ECUとに電源が供給される。操船席にはバッテリから船外機への電源供給/遮断を切り換えるための電源スイッチが備えられる。複数の船外機が備えられる場合には、それに応じて、複数の電源スイッチが備えられる(特許文献1参照)。電源スイッチは、たとえば、キースイッチの形態を有し、エンジンを始動させるための始動スイッチを兼ねている。より具体的には、キースイッチをオフ位置からオン位置に操作すると、バッテリから船外機に電源が供給される。さらに、キースイッチをオン位置からスタート位置まで操作すると、スタータが作動し、クランキング動作が行われる。
特開2006−117163号公報
推進機(たとえば船外機)を始動するときには、電源スイッチを操作して電源を投入する操作を行い、さらに、推進機を始動するための始動操作を行う必要がある。複数の推進機を備えられている場合には、推進機の個数分、この操作を繰り返し行う必要がある。したがって、始動時、とくに電源投入時の操作が煩わしい。
そこで、複数の推進機に対して共通の電源スイッチを設けることが考えられる。すなわち、一つの電源スイッチの投入操作で、複数の推進機の電源が一斉に投入される。これにより、電源投入操作が簡素化される。複数の推進機の推進力が必ずしも必要とされるわけではないから、個々の推進機のエンジン始動については、個別に行えるようにしておく方が、利便性が高い。
しかし、複数の推進機の電源を一斉に投入すると、長時間に渡ってエンジンが始動されない推進機における電力の消費が問題となる。具体的には、エンジンが始動されない状態で電源が投入されていると、対応するバッテリの電力が消費され、ついにはバッテリ上がりになるおそれがある。むろん、省エネルギー性の観点からも問題がある。
そこで、この発明の目的は、複数の推進機を備えた船舶用推進システムまたは船舶において、電力消費を抑制しつつ、推進機への電源投入時の利便性を向上することができる、船舶用電源システムを提供することである。
また、この発明の他の目的は、前記のような船舶用電源システムを備えた船舶用推進システムを提供することである。
この発明のさらに他の目的、前記のような船舶用電源システムを備えた船舶を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、エンジンを備えた複数の推進機に電源を供給する船舶用電源システムであって、前記複数の推進機への電源供給を個別にオン/オフする複数のスイッチングユニットと、各推進機のエンジンが運転状態か停止状態かを判定する運転判定ユニットと、スイッチングユニットがオン状態のときに、当該スイッチングユニットに対応する推進機のエンジンが一定時間以上停止状態であることを条件に、当該スイッチングユニットをオフする電源供給制御ユニットとを含前記電源供給制御ユニットは、スイッチングユニットがオン状態のときに、当該スイッチングユニットに対応する推進機のエンジンが前記一定時間以上停止状態であり、かつ、当該スイッチングユニットに対応していない少なくとも一つの推進機への電源供給が継続されることを条件に当該スイッチングユニットをオフするものである、船舶用電源システムである。
この構成によれば、複数の推進機を有する船舶用推進システムのための電源システムが提供される。この電源システムでは、スイッチングユニットがオン状態となって推進機への電源供給がされているときに、エンジンの運転状態が監視される。そして、エンジンが一定時間以上停止状態であることを条件に、当該スイッチングユニットがオフに制御され、対応する推進機への電源供給が遮断される。したがって、たとえば、使用者による電源投入操作によって複数のスイッチングユニットを一斉にオン状態に制御し、電源投入時の利便性を図る構成とした場合でも、無駄な電力消費を抑制できる。これにより、個々の推進機に対応したバッテリを設けている場合には、当該バッテリの完全放電(バッテリ上がり)を抑制または防止できる。
また、この発明によれば、或る推進機に対応するスイッチングユニットをオフするときに、他の推進機への電源供給が継続されることが条件とされる。これにより、船舶に備えられる他のシステムへの電源供給を確保することができる。
たとえば、船舶内ローカルエリアネットワーク(以下「船内LAN」という。)が構築されている場合に、この船内LANのシステム電源を確保することができる。より具体的には、少なくとも一つの推進機の電源が投入されていることを条件に船内LANのシステム電源を確保するシステム電源回路が備えられる場合がある。この場合、他の推進機への電源供給が継続されれば船内LANのシステム電源が失われることがないので、スイッチングユニットをオフ状態としても差し支えない。
請求項記載の発明は、前記複数の推進機の電源遮断に関する優先順位が予め設定されており、前記電源供給制御ユニットは、スイッチングユニットがオン状態のときに、電源供給状態にある全ての推進機のエンジンがいずれも前記一定時間以上停止状態である場合には、前記優先順位に従ってスイッチングユニットをオフするものである、請求項記載の船舶用電源システムである。
この構成によれば、複数の推進機について電源遮断条件(一定時間以上のエンジン停止)が成立したときには、予め定めた優先順位に従ってスイッチングユニットがオフされる。すなわち、或るスイッチングユニットをオフするときに、他の推進機よりも電源遮断の優先順位が高いことが条件とされる。換言すれば、電源維持の優先順位が低いことが条件とされる。したがって、電源遮断の優先順位の低い(電源維持の優先順位の高い)推進機については、スイッチングユニットがオン状態に保持される。最後に残った一つのスイッチングユニットは、他に優先順位の低い推進機(電源投入状態のもの)が存在しないので、オン状態に保持される。これにより、船舶に備えられる他のシステム(たとえば、前述の船内LAN)への電源供給を確保することができる。むろん、船舶用推進システムの全電源を遮断するための操作が使用者によって行われた場合には、全てのスイッチングユニットをオフ状態として、前述のシステム対する電源も遮断すればよい。
たとえば、船内LANには、推進機の運転状態を示すゲージ(メータ)が接続される。このゲージに対する電源は、船内LANのシステム電源から供給することができる。この場合に、ゲージへの電源供給が遮断されると、船舶用推進システムの全電源が遮断された場合と区別できなくなる。そのため、船舶の使用者が、船舶用推進システムの全電源を遮断することなく、船舶から離れるおそれがある。この状況は、船舶の盗難抑止の観点から好ましくない。そこで、船舶用推進システムの全電源が遮断されるまでは、少なくとも船内LANのシステム電源を維持しておくことが好ましい。
請求項記載の発明は、前記エンジンの始動を指令するための始動指令を生成する始動指令ユニットをさらに含み、前記電源供給制御ユニットは、スイッチングユニットがオフ状態のときに、前記始動指令ユニットによって始動指令が生成されたことに応答して、当該スイッチングユニットをオン状態に制御するものである、請求項1または2記載の船舶用電源システムである。
この構成によれば、始動指令ユニットから始動指令が生成されると、スイッチングユニットがオン状態に制御される。これにより、推進機の電源が投入されるので、始動指令を受けた推進機のエンジンが始動する。したがって、スイッチングユニットが自動的にオフ状態になり、推進機が電源遮断状態となっていても、電源投入のための再操作を要することなく、推進機を始動できる。これにより、エンジン始動時の利便性を向上できる。
前記始動指令ユニットは、複数の推進機のエンジンを個別に始動するための始動指令を生成するものであることが好ましい。すなわち、複数の推進機にそれぞれ対応する複数の始動操作部を有するものであってもよい。この場合に、前記電源供給制御ユニットは、始動指令に応答して、全てのスイッチングユニットをオン状態に制御するものであってもよい。また、前記電源供給制御ユニットは、当該始動指令に対応するスイッチングユニットを選択してオン状態に制御するものであってもよい。
請求項記載の発明は、電源投入のための操作ユニットをさらに含み、前記電源供給制御ユニットは、前記操作ユニットによって所定の電源投入操作が行われたことに応答して、予め定めた順序で前記複数のスイッチングユニットを順次オン状態とするものである、請求項1〜のいずれか一項に記載の船舶用電源システムである。
この構成によれば、電源投入のための操作ユニットによって所定の電源投入操作を行うと、複数のスイッチングユニットが所定の順序で順にオン状態となる。したがって、複数の推進機の電源が所定の順序で順にオン状態となる。これにより、各推進機における電源投入に伴う制御を順に行わせることができる。
たとえば、複数の推進機が船内LANに接続されている場合に、この船内LANを介する通信のための識別番号(以下「機番」という。)を設定する必要がある。そこで、船内LANを構築した後に、各推進機の機番を決定するための初期設定が行われる。このときに、複数の推進機の電源が同時に投入されるのではなく、順に投入されることで、複数の推進機に対して重複のない機番を順に付与することができる。
たとえば、各推進機には、機番設定ユニットを備えることができる。機番設定ユニットは、所定の初期値から予め定めた順に変更される機番を生成する。そして、自己が生成する機番が船内LANに接続された他の機器の識別番号と衝突しなくなるまで、機番を変更していく。このような機番設定処理を、操作ユニットによって所定の電源投入操作が行われたときに行わせればよい。複数の推進機の電源が順に投入されるので、各推進機における機番設定処理が順次行われる。したがって、各推進機は、他の推進機の機番と衝突しない固有の機番を容易に設定できる。
請求項5記載の発明は、エンジンを備えた複数の推進機に電源を供給する船舶用電源システムであって、前記複数の推進機への電源供給を個別にオン/オフする複数のスイッチングユニットと、各推進機のエンジンが運転状態か停止状態かを判定する運転判定ユニットと、スイッチングユニットがオン状態のときに、当該スイッチングユニットに対応する推進機のエンジンが一定時間以上停止状態であることを条件に、当該スイッチングユニットをオフする電源供給制御ユニットとを含み、前記複数の推進機の電源遮断に関する優先順位が予め設定されており、前記電源供給制御ユニットは、スイッチングユニットがオン状態のときに、電源供給状態にある全ての推進機のエンジンがいずれも前記一定時間以上停止状態である場合には、前記優先順位に従ってスイッチングユニットをオフするものである、船舶用電源システムである。
請求項6記載の発明は、前記エンジンの始動を指令するための始動指令を生成する始動指令ユニットをさらに含み、前記電源供給制御ユニットは、スイッチングユニットがオフ状態のときに、前記始動指令ユニットによって始動指令が生成されたことに応答して、当該スイッチングユニットをオン状態に制御するものである、請求項5記載の船舶用電源システムである。
請求項7記載の発明は、電源投入のための操作ユニットをさらに含み、前記電源供給制御ユニットは、前記操作ユニットによって所定の電源投入操作が行われたことに応答して、予め定めた順序で前記複数のスイッチングユニットを順次オン状態とするものである、請求項5または6記載の船舶用電源システムである。
請求項8記載の発明は、エンジンを備えた複数の推進機に電源を供給する船舶用電源システムであって、前記複数の推進機への電源供給を個別にオン/オフする複数のスイッチングユニットと、各推進機のエンジンが運転状態か停止状態かを判定する運転判定ユニットと、スイッチングユニットがオン状態のときに、当該スイッチングユニットに対応する推進機のエンジンが一定時間以上停止状態であることを条件に、当該スイッチングユニットをオフする電源供給制御ユニットと、電源投入のための操作ユニットとを含み、前記電源供給制御ユニットは、前記操作ユニットによって所定の電源投入操作が行われたことに応答して、予め定めた順序で前記複数のスイッチングユニットを順次オン状態とするものである、船舶用電源システムである。
請求項記載の発明は、エンジンを備えた複数の推進機と、この複数の推進機に電源を供給する請求項1〜のいずれか一項に記載の船舶用電源システムとを含む、船舶用推進システムである。この構成により、省エネルギー性に優れた船舶用推進システムを提供でき、エネルギー消費を抑制しつつ、電源投入操作を簡略化して、利便性を向上できる。
請求項10記載の発明は、船体と、この船体に装着され、エンジンを備えた複数の推進機と、この複数の推進機に電源を供給する請求項1〜のいずれか一項に記載の船舶用電源システムとを含む、船舶である。この構成により、省エネルギー性に優れた船舶用推進システムを備えた船舶を提供でき、エネルギー消費を抑制しつつ、電源投入操作を簡略化して、利便性を向上できる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る船舶の構成を説明するための斜視図である。船舶1は、船体2と、推進機としての船外機3とを備えている。船外機3は、複数個(この実施形態では3機)備えられている。これらの船外機3は、船体2の船尾に並べて取り付けられている。3機の船外機を区別するときには、右舷に配置されたものを「右舷船外機3S」、中央に配置されたものを「中央船外機3C」、左舷に配置されたものを「左舷船外機3P」ということにする。これらの船外機3は、それぞれエンジンを備えており、このエンジンの駆動力によって回転されるスクリューによって推進力を発生する。
船体2の前方部(船首側)には、操船席5が設けられている。操船席5には、ハンドル装置6と、リモコン7と、操作パネル8と、ゲージ9とが備えられている。
ハンドル装置6は、操船者によって回転操作されるステアリングハンドル6aを備えている。このステアリングハンドル6aの操作が、ケーブル(図示せず)によって、船尾に設けられた舵取り機構(図示せず)に機械的に伝達されるようになっている。この舵取り機構は、3機の船外機3を連動させて、それらの方向を変化させる。これにより、推進力の方向が変化し、それに応じて船舶1の進行方向を変更できる。
リモコン7は、3機の船外機3に対応して3個備えられている。これらを区別するときには、右舷船外機3Sに対応するものを「右舷リモコン7S」といい、中央船外機3Cに対応するものを「中央リモコン7C」といい、左舷船外機3Pに対応するものを「左舷リモコン7P」という。リモコン7は、前後に傾倒可能なレバー7aを備え、このレバー7aの操作が、ケーブル(図示せず)を介して対応する船外機3に伝達されるようになっている。レバー7aを所定の中立位置から前方に傾倒させることによって、船外機3のシフト位置が前進位置となり、当該船外機3から前進方向の推進力が発生される。レバー7aを前記中立位置から後方に傾倒させることによって、船外機3のシフト位置が後退位置となり、当該船外機3から後退方向の推進力が発生される。レバー7aが前記中立位置にあれば、船外機3のシフト位置が中立位置となり、船外機3は推進力を発生しない。また、レバー7aの傾倒量に応じて、船外機3の出力、すなわち、船外機3に備えられたエンジンの回転速度を変化させることができる。
操作パネル8は、3個の船外機3のエンジンを個別に始動するための3個の始動スイッチと、3個の船外機のエンジンを個別に停止するための3個の停止スイッチとを備えている。
ゲージ9は、3機の船外機3に対応して3個備えられている。これらを区別するときには、右舷船外機3Sに対応するものを「右舷ゲージ9S」といい、中央船外機3Cに対応するものを「中央ゲージ9C」といい、左舷船外機3Pに対応するものを「左舷ゲージ9P」という。これらのゲージ9は、対応する船外機3の状態を表示する。より具体的には、対応する船外機3の電源のオン/オフ、エンジン回転速度その他必要な情報を表示する。
操船席5には、さらに、イモビライザ10(受信機)が備えられている。イモビライザ10は、船舶1の使用者によって携帯されるキーユニット11からの信号を受信し、正当使用者のみに船舶1の通常の使用を許容する装置である。キーユニット11は、ロックボタン12およびアンロックボタン13を備えている。ロックボタン12は、イモビライザ10をロック状態に設定するために操作されるボタンである。このロックボタン12の操作によって、ロック信号がキーユニット11から送出される。イモビライザ10がロック状態に設定されると、船舶1の通常の使用が禁止される状態となる。アンロックボタン13は、ロック状態を解除して、イモビライザ10をアンロック状態に設定し、船舶1の通常の使用を開始するために操作されるボタンである。このアンロックボタン13の操作によって、アンロック信号がキーユニット11から送出される。キーユニット11は、ロック信号およびアンロック信号とともに、使用者認証コードを送出する。
イモビライザ10は、キーユニット11からの使用者認証コードを受信して使用者認証処理を実行する。すなわち、イモビライザ10は、予め登録されている照合元データとの一致/不一致を確認する。使用者認証処理に成功すると、イモビライザ10は、キーユニット11からのロック信号およびアンロック信号を受け付ける。使用者認証処理に失敗すると、イモビライザ10は、当該キーユニット11からのロック信号およびアンロック信号に対して無応答となる。
図2は、船舶1の電気的構成を説明するための図である。操作パネル8は、個別に操作可能な3個の始動スイッチ81S,81C,81Pと、個別に操作可能な3個の停止スイッチ82S,82C,82Pとを備えている。すなわち、始動スイッチおよび停止スイッチの対が、3個の船外機3に応じて3対設けられている。始動スイッチ81Sおよび停止スイッチ82Sの対が右舷船外機3Sに対応する。始動スイッチ81Cおよび停止スイッチ82Sの対が中央船外機3Cに対応する。同様に、始動スイッチ81Pおよび停止スイッチ82Pの対が左舷船外機3Pに対応する。始動スイッチ81S,81C,81Pを個別に操作することによって、3個の船外機3のエンジンを個別に始動することができる。また、停止スイッチ82S,82C,82Pを個別に操作することによって、3個の船外機3のエンジンを個別に停止することができる。
3機の船外機3にそれぞれ対応して3個のバッテリ15が設けられている。すなわち、右舷船外機3Sに対応するバッテリ15Sと、中央船外機3Cに対応するバッテリ15Cと、左舷船外機3Pに対応するバッテリ15Pとが備えられている。これらのバッテリ15S,15C,15Pは、それぞれ、船外機3S,3C,3Pに電源ケーブル16S,16C,16Pを介して接続されている。バッテリ15は必ずしも船外機3の近くに配置されるわけではなく、ボートビルダの設計に従って船体2の適所に配置される。
さらに、電源ケーブル16S,16C,16Pは、船外機3S,3C,3Pから操作パネル8まで引き回されている。各電源ケーブル16S,16C,16Pには、操作パネル8内に設けられた後述の電源リレーが個別に介装されている。さらに、特定の一つの船外機3(たとえば、中央船外機3C)に対応するバッテリ15(たとえばバッテリ15C)からの電源ケーブル16(たとえば電源ケーブル16C)からは、電源線17が分岐している。この電源線17は、イモビライザ10に接続されている。つまり、イモビライザ10は、常時、バッテリ15からの電源供給を受けている。
船外機3S,3C,3Pには、制御信号線18S,18C,18Pがそれぞれ接続されている。この制御信号線18S,18C,18Pには、それぞれリモコン7S,7C,7Pが接続されている。リモコン7S,7C,7Pは、リモコン認証コードを生成して制御信号線18S,18C,18Pに送出する。船外機3は、予め登録されたリモコン認証コードが受信されなければ、動作不能状態となる。さらに、制御信号線18S,18C,18Pには、操作パネル8の始動信号線19S,19C,19Pがそれぞれ接続されている。始動信号線19S,19C,19Pに始動指令が導出されると、それに応答して、対応する船外機3のスタータが作動し、エンジンが始動される。
一方、船体2内には、船内LAN(ローカルエリアネットワーク)20が構築されている。具体的には、船外機3、イモビライザ10およびゲージ9が船内LAN20に接続されて、データおよび制御信号を授受できるようになっている。さらに具体的には、操船席5の近くに船首側ハブ21が備えられ、船尾側には船尾側ハブ22が備えられていて、これらはLANケーブル23によって互いに接続されている。船首側ハブ21には、ゲージ9がLANケーブル24を介して接続されており、イモビライザ10がLANケーブル25を介して接続されている。また、船尾側ハブ22には、LANケーブル26を介して船外機3が接続されている。船首側ハブ21には、操作パネル8内に設けられた後述のシステム電源回路から、船内LAN20のためのシステム電源がシステム電源線28を介して供給されている。
LANケーブル23〜26は、電源線と信号線とを結束して構成されている。これにより、LANケーブル23〜26は、電源線を介してシステム電源線28からの電力を送電できるとともに、信号線を介して各機器間の通信信号を伝送できる。とくに、ゲージ9への電源供給は、システム電源線28、船首側ハブ21およびLANケーブル24を介して達成されるようになっている。
図3は、前記船舶1の電気的な構成をさらに詳しく説明するためのブロック図である。船外機3は、それぞれ、船外機ECU(電子制御ユニット)30と、エンジン31と、スタータ32と、エンジン回転速度センサ33と、発電機36とを備えている。エンジン31は、燃料供給部34と、点火プラグ35とを備えている。燃料供給部34は、たとえば、エンジン31の吸気経路に燃料を噴射するインジェクタからなる。点火プラグ35は、エンジン31の燃焼室内で放電して、燃焼室内の混合気に点火する。燃料供給部34および点火プラグ35の動作は、船外機ECU30によって制御される。スタータ32は、バッテリ15からの給電を受けて回転し、その回転力でエンジン31のクランキングを行うための装置である。エンジン回転速度センサ33は、エンジン31の回転速度、より具体的には、クランク軸の回転速度を検出する。発電機36は、エンジン31の駆動力によって回転するロータを有し、このロータの回転によって電力を発生するものである。この電力によって、対応するバッテリ15が充電される。
船外機ECU30は、コンピュータ40(マイクロコンピュータ)と、燃料供給部34および点火プラグ35などを駆動する駆動回路(図示せず)とを含み、船内LAN20に接続されている。コンピュータ40は、CPU、ROMおよびRAMその他必要なメモリならびにインタフェースを含む。とくに、後述するように、イモビライザ10の認証元データ、およびリモコン7の認証元データなどを記憶するための不揮発性メモリ40M(たとえばEEPROMのような書き換え可能なもの)を備えている。
コンピュータ40は、ROMに格納された所定の動作プログラムをCPUが実行することにより、複数の機能処理部としての働きを有することになる。この複数の機能処理部は、ユニット認証ユニット41と、リモコン認証ユニット42と、運転制御ユニット43と、機番設定ユニット46と、通信ユニット47とを含む。
コンピュータ40のユニット認証ユニット41としての機能は、イモビライザ10が送出するユニット認証コードの認証である。より具体的には、コンピュータ40は、イモビライザ10に対してユニット認証コードの送出を要求する。これに応答して、イモビライザ10から、船内LAN20を介して、ユニット認証コードが送出されてくる。このユニット認証コードがコンピュータ40によって受信される。コンピュータ40は、受信したユニット認証コードと不揮発性メモリ40Mに予め登録されている認証元データ(正規のユニット認証コード)とを照合し、その照合結果(成功または失敗)を生成する。
コンピュータ40のリモコン認証ユニット42としての機能は、リモコン7が送出するリモコン認証コードの認証である。より具体的には、コンピュータ40は、リモコン7から、制御信号線18を介して、リモコン認証コードを受信する。さらに、コンピュータ40は、受信したリモコン認証コードと不揮発性メモリ40Mに予め登録されている認証元データ(正規のリモコン認証コード)とを照合し、その照合結果(成功または失敗)を生成する。
コンピュータ40の運転制御ユニット43としての機能は、船外機3の運転許可(始動許可)および運転禁止(始動禁止)を含む。具体的には、コンピュータ40は、イモビライザ10から、船内LAN20を介して、イモビライザ10がロック状態かアンロック状態かを表すデータを受信する。コンピュータ40は、イモビライザ10がアンロック状態であり、かつ、ユニット認証結果およびリモコン認証結果がいずれも「成功」であれば、船外機3の運転を許容する。
コンピュータ40の運転制御ユニット43としての機能は、さらに、操作パネル8から制御信号線18を介して与えられる始動指令に応答して、スタータ32を作動させることを含む。これにより、エンジン31が始動される。また、コンピュータ40の運転制御ユニット43としての機能は、さらに、操作パネル8から制御信号線18を介して与えられる停止指令に応答して、エンジン31を停止させる制御を含む。具体的には、燃料供給部34による燃料供給の停止、および点火プラグ35による点火動作の停止によって、エンジン31が停止する。
コンピュータ40の機番設定ユニット46としての機能は、船内LAN20上においてユニークな識別番号である機番を決定して当該船外機3に設定することである。機番の設定は、初期設定の一つであり、一度初期設定を行うと、当該船外機3の機番は不揮発性メモリ40Mに登録されて保存される。初期設定は、船外機ECU30の電源投入時に、機番の設定が未了である場合に行われる。
この実施形態では、キーユニット11から初期設定のための所定の操作を行うことによって機番設定処理を行わせることができる。具体的には、アンロックボタン13の長押し操作である。長押し操作とは、所定時間以上の連続操作である。この長押し操作がイモビライザ10で検出されると、イモビライザ10は、操作パネル8内の電源リレーの制御によって、複数の船外機3を予め定めた順序で一定の時間間隔を開けて順次電源投入していく。
コンピュータ40は、電源投入時に不揮発性メモリ40Mに機番が登録されているかどうかを調べ、未登録であれば、機番設定処理を実行する。機番設定処理は、予め定めた初期値から一定時間間隔で順次インクリメントされる機番を船内LAN20に送出する処理を含む。コンピュータ40は、機番を船内LAN20に送出するとともに、船内LAN20に接続された他の機器が送出する識別番号を監視する。そして、自身が送出した機番と衝突する識別番号が船内LAN20に送出されなければ、その時点で、当該機番を当該船外機3の機番として決定し、不揮発性メモリ40Mに登録する。
複数の船外機3の機番がいずれも未設定のときに、全船外機3に同時に電源を投入すると、これらから送出される機番が船内LAN20上で衝突を繰り返し、機番をスムーズに決定できない。そこで、この実施形態では、初期設定のとき(アンロックボタン13を長押し操作したとき)には、所定の順序で一定の時間間隔を開けて複数の船外機3への電源投入を順に行うようにしている。これにより、船内LAN20上での機番の衝突を回避できるから、機番をスムーズに設定できる。
コンピュータ40の通信ユニット47としての機能は、船内LAN20に接続された他の機器との通信である。この通信によって、イモビライザ10からロック/アンロックの状態データを取得したり、ゲージ9に対して表示指令を与えたりすることができる。
イモビライザ10は、受信機49と、コンピュータ50(マイクロコンピュータ)とを含む。受信機49は、キーユニット11からの信号を受信してコンピュータ50に受け渡す。コンピュータ50は、CPU、ROMおよびRAMその他必要なメモリを含む。とくに、コンピュータ50は、不揮発性メモリ50M(たとえばEEPROM等の書き込み可能なもの)を備えている。この不揮発性メモリ50Mには、キーユニット11が生成する使用者識別コードを照合するための照合元データ(正規の使用者識別コード)が予め登録されている。
コンピュータ50は、ROMに記憶された所定のプログラムを実行することによって、複数の機能処理部としての機能を達成する。この複数の機能処理部は、使用者認証ユニット51と、ユニットコード生成ユニット52と、電源供給制御ユニット53と、運転判定ユニット54と、定周期データ生成ユニット55と、通信ユニット56とを含む。
コンピュータ50の使用者認証ユニット51としての機能は、キーユニット11から送信される使用者識別コードを不揮発性メモリ50Mに予め登録された照合元データと照合することである。より具体的には、コンピュータ50は、受信機49によって受信された使用者識別コードを取得する。さらに、コンピュータ50は、取得した使用者認証コードと不揮発性メモリ50Mに予め登録されている認証元データと照合し、その照合結果(成功または失敗)を生成する。
コンピュータ50のユニットコード生成ユニット52としての機能は、船外機ECU30からの要求に応じて、ユニット認証コードを生成することである。すなわち、船外機ECU30は、ユニット認証コード要求をイモビライザ10に与える。これに応答して、ユニットコード生成ユニット52は、ユニット認証コードを船内LAN20に送出する。ユニット認証コードは、当該イモビライザ10にユニークな認証コードである。このユニット認証コードに対する認証は、船外機ECU30において行われる(ユニット認証ユニット41の機能)。ユニット認証コードは暗号化されてやり取りされてもよい。この場合、船外機ECU30は、暗号化キー(たとえば乱数)を含むユニット認証コード要求をイモビライザ10に与える。これに応答して、ユニットコード生成ユニット52は、当該暗号化キーを用いて暗号化したユニット認証コードを船内LAN20に送出する。船外機ECU30では、暗号化されたユニット認証コードが復号化され、その復号化されたユニット認証コードと認証元データとが照合される。
コンピュータ50の電源供給制御ユニット53としての機能は、操作パネル8に備えられた電源リレー等を制御し、船外機3への電源供給を制御することである。より具体的には、キーユニット11からアンロック信号が受信され、使用者認証が成功すると、コンピュータ50は、全ての船外機3に電源を投入する。その後、コンピュータ50は、各船外機3の運転状態を監視し、エンジン停止状態が一定時間以上継続すると、一定の条件下で、当該船外機3の電源を遮断する。
コンピュータ50の運転判定ユニット54としての機能は、各船外機3の運転状態を判定することである。コンピュータ50は、船内LAN20を介して各船外機ECU30からエンジン回転速度情報を取得し、各船外機3のエンジン31が運転中かどうかを判定する。この判定結果は、各船外機3への電源供給の制御(電源供給制御ユニット53の機能)のために用いられる。
コンピュータ50の定周期データ生成ユニット55としての機能は、一定の周期で定周期データを生成することである。コンピュータ50は、電源が供給されて動作している期間中、終始、定周期データを生成する。この定周期データは、イモビライザ10がロック状態であるかアンロック状態であるかを表す状態データを含む。この状態データは、したがって、イモビライザ10のロック状態を解除するためのアンロック操作に対する使用者認証結果(成功または失敗)を表すことになる。定周期データは、次に説明する通信ユニット56の機能によって、前記一定の周期で船内LAN20に送出される。
コンピュータ50の通信ユニット56としての機能は、船内LAN20に各種の信号を送出し、かつ、船内LAN20から各種の信号を取得することである。より具体的には、コンピュータ50は、ユニット認証コードおよび定周期データを船内LAN20に送出する。一方、コンピュータ50は、船内LAN20を介して各船外機3のエンジン31の回転速度情報を取得する。
キーユニット11は、前述のように、ロックボタン12およびアンロックボタン13を備えている。キーユニット11は、さらに、使用者認証コードを生成する使用者認証コード生成部60と、送信機61とを備えている。送信機61は、ロックボタン12が操作されると、ロック信号をイモビライザ10に向けて送信し、アンロックボタン13が操作されると、アンロック信号をイモビライザ10に向けて送信する。さらに、送信機61は、これらの信号を送出するときに、使用者認証コードを併せてイモビライザ10に向けて送信する。
リモコン7は、リモコン認証コード生成部65を備えている。このリモコン認証コード生成部65が生成するリモコン認証コードが、制御信号線18を介して、対応する船外機3の船外機ECU30に送信されるようになっている。このリモコン認証コードに対する認証処理が、船外機ECU30のコンピュータ40によって行われる(リモコン認証ユニット42としての機能)。
ゲージ9は、液晶表示パネル等からなる表示部67と、ゲージ番号設定部68とを備えている。ゲージ番号設定部68は、たとえば、設定スイッチを備えている。この設定スイッチの操作によって、予め定めた複数のゲージ番号のうちのいずれか一つを選択して設定できるようになっている。船外機ECU30は、自己の機番に対応するゲージ番号を有するゲージ9を宛先として、船内LAN20に運転状態データを送出する。この運転状態データを受信したゲージ9において、当該船外機3の運転状態が、表示部67に表示される。表示される運転状態は、たとえば、エンジン31が運転中かどうかを表す情報、およびエンジン回転速度情報を含む。
前述した機番設定ユニット46の働きによって、初期設定時に電源投入される順序に従って船外機3の機番が定まる。したがって、このときの電源投入順序と、ゲージ9のゲージ番号とを整合させておけば、船外機3の並び順と各ゲージ9での表示とを対応させることができる。つまり、右舷船外機3Sの運転状態を右端に配置した右舷ゲージ9Sに表示させ、中央船外機3Cの運転状態を中央に配置した中央ゲージ9Cに表示させ、左舷船外機3Pの運転状態を左端に配置した左舷ゲージ9Pに表示させることができる。
図4は、船外機3への電源供給に関する構成を説明するためのブロック図であり、主として、操作パネル8の電気的構成を示す。操作パネル8は、右舷船外機3Sに対応して、始動スイッチ81S、停止スイッチ82S、電源リレー70S、始動リレー71Sおよび切替回路72Sを備えている。また、操作パネル8は、中央船外機3Cに対応して、始動スイッチ81C、停止スイッチ82C、電源リレー70C、始動リレー71Cおよび切替回路72Cを備えている。さらに、操作パネル8は、左舷船外機3Pに対応して、始動スイッチ81P、停止スイッチ82P、電源リレー70P、始動リレー71Pおよび切替回路72Pを備えている。以下、電源リレー70S,70C,70Pを総称するときには「電源リレー70」という。また、始動リレー71S,71C,71Pを総称するときには「始動リレー71」という。さらに、切替回路72S,72C,72Pを総称するときには「切替回路72」という。
右舷船外機3Sに対応したバッテリ15Sからの電源ケーブル16Sには、電源リレー70Sが接続されている。この電源リレー70Sが導通すると、右舷船外機3Sにバッテリ15Sからの電力が供給される。また、中央船外機3Cに対応したバッテリ15Cからの電源ケーブル16Cには、電源リレー70Cが接続されている。この電源リレー70Cが導通すると、中央船外機3Cにバッテリ15Cからの電力が供給される。さらに、左舷船外機3Pに対応したバッテリ15Pからの電源ケーブル16Pには、電源リレー70Pが接続されている。この電源リレー70Pが導通すると、左舷船外機3Pにバッテリ15Pからの電力が供給される。
イモビライザ10には、中央船外機3Cに対応したバッテリ15Cからの電力が、電源線17を介して常時供給されるようになっている。イモビライザ10は、キーユニット11からアンロック信号を受信し、かつ、使用者認証に成功すると、全ての電源リレー70S,70C,70Pを導通させ、3機の船外機3の全てに電源を投入する。
さらに、始動スイッチ81S,81C,81Pにそれぞれ対応して、始動リレー71S,71C,71Pが設けられている。始動リレー71Sが導通しているときに始動スイッチ81Sが操作されると、始動信号線19Sから制御信号線18Sを介して、右舷船外機3Sの船外機ECU30に始動指令が与えられる。また、始動リレー71Cが導通しているときに始動スイッチ81Cが操作されると、始動信号線19Cから制御信号線18Cを介して、中央船外機3Cの船外機ECU30に始動指令が与えられる。同様に、始動リレー71Pが導通しているときに始動スイッチ81Pが操作されると、始動信号線19Pから制御信号線18Pを介して、左舷船外機3Pの船外機ECU30に始動指令が与えられる。船外機ECU30は、始動指令に応答して、当該船外機3のスタータ32に通電し、エンジン31のクランキングを行う。
始動スイッチ81S,81C,81Pは、また、始動通知線74を介して、イモビライザ10に接続されている。これにより、始動スイッチ81S,81C,81Pのいずれかが操作されると、始動通知線74を介して、イモビライザ10に始動通知が与えられる。この始動通知に応答して、イモビライザ10は、全ての電源リレー70S,70C,70Pを導通させ、3機の船外機3に電源を投入する。
停止スイッチ82S,82C,82Pは、制御信号線18S,18C,18Pにそれぞれ接続されている。停止スイッチ82Sが操作されると、制御信号線18Sを介して、右舷船外機3Sの船外機ECU30に停止信号が与えられる。また、停止スイッチ82Cが操作されると、制御信号線18Cを介して、中央船外機3Cの船外機ECU30に停止信号が与えられる。さらに、停止スイッチ82Pが操作されると、制御信号線18Pを介して、左舷船外機3Pの船外機ECU30に停止信号が与えられる。船外機ECU30は、停止信号を受信すると、該当する船外機3のエンジン31を停止する。より具体的には、燃料供給制御および点火制御を停止する。
操作パネル8内には、船内LAN20のシステム電源を供給するためのシステム電源回路80が形成されている。システム電源回路80は、並列接続された3つの切替回路72S,72C,72Pを含む。この実施形態では、切替回路72S,72C,72Pは、リリーで構成されている。システム電源回路80の一端は左舷船外機3Pからの電源ケーブル16Pに接続されており、その他端はシステム電源線28を介して船首側ハブ21に接続されている。
切替回路72S,72C,72Pは、少なくとも一つの船外機3の電源が投入されている状態のときに、電源ケーブル16Sとシステム電源線28との間の接続を維持するように動作する。より具体的には、切替回路72Sは、電源リレー70Sが導通状態のときに導通し、電源リレー70Sが遮断状態のときに遮断される。また、切替回路72Cは、電源リレー70Cが導通状態のときに導通し、電源リレー70Cが遮断状態のときに遮断される。さらに、切替回路72Pは、電源リレー70Pが導通状態のときに導通し、電源リレー70Pが遮断状態のときに遮断される。
システム電源線28に電力が供給されているときには、船首側ハブ21に接続されたゲージ9は動作状態となる。したがって、使用者は、ゲージ9が動作状態であれば、いずれかの船外機3に電源が投入されていることを認識できる。
図5(a)〜図5(u)は、船外機3の電源制御に関する動作を説明するためのタイムチャートである。
図5(a)および図5(b)はイモビライザ送信機としてのキーユニット11の動作を表す。より具体的には、図5(a)はロックボタン12(LOCK)の操作を表し、図5(b)はアンロックボタン13(UNLOCK)の操作を表す。
また、図5(c)および図5(d)はイモビライザ受信機としてのイモビライザ10の動作を表す。具体的には、図5(c)はイモビライザ10の動作状態を表し、図5(d)は使用者認証処理の結果(LOCK状態)を表す。
図5(e)〜図5(o)は操作パネル8の動作を表す。具体的には、図5(e)は始動リレー71S,71C,71Pの状態を表し、図5(f)は始動通知線74に導出される信号を表し、図5(g)(h)(i)は電源リレー70S,70C,70Pの状態をそれぞれ表している。さらに、図5(j)(l)(n)は始動スイッチ81S,81C,81Pの操作をそれぞれ表し、図5(k)(m)(o)は停止スイッチ82S,82C,82Pの操作をそれぞれ表している。
図5(p)〜図5(u)は船外機3S,3C,3Pの状態を表している。具体的には、図5(p)は右舷船外機3Sの船外機ECU30におけるユニット認証処理の結果(認証状態)を表し、図5(q)は右舷船外機3Sのエンジン31の状態(運転/停止)を表している。また、図5(r)は中央船外機3Cの船外機ECU30におけるユニット認証処理の結果(認証状態)を表し、図5(s)は中央船外機3Cのエンジン31の状態(運転/停止)を表している。さらに、図5(t)は左舷船外機3Pの船外機ECU30におけるユニット認証処理の結果(認証状態)を表し、図5(u)は左舷船外機3Pのエンジン31の状態(運転/停止)を表している。
キーユニット11のアンロックボタン13が操作される以前の期間には、イモビライザ10は省電力モードであるスリープ(sleep)モードとなっている。このとき、始動リレー71および電源リレー70はいずれも遮断されており、切替回路72もいずれも遮断状態となっている。したがって、いずれの船外機ECU30も電源遮断状態であり、船内LAN20のためのシステム電源も遮断状態である。よって、全てのゲージ9がオフ状態となっている。
キーユニット11のアンロックボタン13が操作されると(時刻t1)、キーユニット11は、使用者認証コードとともにアンロック信号を送出する。これらがイモビライザ10で受信される。イモビライザ10のコンピュータ50は、受信した使用者認証コードに対する認証処理を実行し(使用者認証ユニット51としての機能)、認証に成功すれば、スリープモードから通常モードであるウェイクアップ(WakeUp)モードへと動作モードが切り換わる。そして、使用者認証状態を表す状態データを「ロック」(未認証)から「アンロック」(認証済)に変更する。さらに、イモビライザ10は、船内LAN20を介して、各船外機3の船外機ECU30に対してユニット認証コードを送出する。また、イモビライザ10は、使用者認証状態を表す状態データ(ロックまたはアンロック)を、定周期データに含めて、船内LAN20を介して各船外機3の船外機ECU30に送信する。
船外機ECU30は、イモビライザ10に対してユニット認証コードの送出を要求し、これに応答してイモビライザ10から送られてくるユニット認証コードに対する認証処理を実行する。そして、ユニット認証コードの認証に成功し、かつ、イモビライザ10の状態データが「アンロック」である場合に、認証状態を「未認証」から「認証」へと変化させる。
一方、イモビライザ10は、使用者認証状態を「ロック」から「アンロック」に変化させるときに、全ての始動リレー71を導通させ、さらに、全ての電源リレー70を導通させる。これにより、全ての船外機3の電源が投入され、かつ、全てのゲージ9がオン状態となる。
この状態で、操作パネル8において、右舷船外機3Sに対応した始動スイッチ81Sが操作されると(時刻t2)、始動通知線74に始動通知が送出される。また、始動信号線19Sから制御信号線18Sを介して、右舷船外機3Sの船外機ECU30に対して、始動指令が送出される。これに応答して、右舷船外機3Sのスタータ32が通電され、さらに、燃料供給制御および点火制御が行われることによって、エンジン31が始動される。
イモビライザ10のコンピュータ50は、各電源リレー70が導通すると、対応する船外機3におけるエンジン31の運転状態を監視する。そして、コンピュータ50は、電源リレー70が導通状態で、かつ、対応する船外機3のエンジン31が停止している状態(待機状態)の継続時間を計時する。この待機状態継続時間が、予め定めた所定時間T(たとえば、600ミリ秒)に達すると、コンピュータ50は、一定条件下で、対応する船外機3の電源リレー70を遮断する(時刻t3)。電源遮断された船外機3の船外機ECU30では、認証状態が「未認証」となる。
前記一定条件とは、次の条件A,BおよびCの少なくともいずれか一つが成立することである。
条件A.他の船外機のエンジンが運転中である。
条件B.他の電源リレー70のオン状態が継続される。(当該電源リレーについて前記所定時間Tが未経過である。)
条件C.他のオン状態の電源リレーよりも遮断優先順位が高い。(導通優先順位が低い。)
前記条件Aが成立すれば、他の電源リレー70がオン状態に保持されるので、対応する切替回路72が導通状態に保持されるから、システム電源の供給を継続できる。条件Aが成立すれば条件Bが成立するので、条件Aを監視せず、条件Bのみを監視してもよい。
条件Cは、いずれの船外機3のエンジン31も停止状態である場合に適用される条件である。たとえば、3つの電源リレー70が導通状態となってから所定時間Tが経過するまでに、いずれの始動スイッチ81も操作されない場合には、3つの電源リレー70に関して、前記所定時間Tが同時に満了する。この場合に、各電源リレー70を遮断するかどうかは、遮断優先順位に従うことになる。つまり、複数の船外機3について、前記所定時間Tが同時に満了したときには、或る電源リレー70は、遮断優先順位が下位の船外機3に対応する電源リレー70が導通していることを条件に遮断が許容される。
たとえば、遮断優先順位を、左舷船外機3P→中央船外機3C→右舷船外機3Sの順序に予め設定しているとする。この場合において、電源リレー70Sがすでに遮断状態であり、電源リレー70P,70Cの両方について前記所定時間Tが同時に満了したとする。この場合、イモビライザ10のコンピュータ50は、左舷船外機3Pに対応する電源リレー70Pを遮断し、中央船外機3Cに対応する電源リレー70Cを導通状態に保持する。
中央船外機3Cに対応する始動スイッチ81Cが操作されると(時刻t4)、始動通知線74に始動通知が送出され、始動信号線19Cに始動指令が送出される。これにより、イモビライザ10のコンピュータ50は、全電源リレー70を導通させる。そして、始動スイッチ81Cに対応する中央船外機3Cでは、船外機ECU30が、スタータ32に通電し、燃料供給制御および点火制御を行って、エンジン31を始動させる。また、全電源リレー70が導通することにより、中央船外機3Cおよび左舷船外機3Pにおいて、ユニット認証処理が行われ、認証状態が「認証」に変化する。
この状態で前記所定時間Tが経過すると、エンジン31が停止状態の左舷船外機3Pに対応した電源リレー70Pが遮断される(時刻t5)。これにより、左舷船外機3Pの船外機ECU30における認証状態が「未認証」に変化する。
その後、右舷船外機3Sに対応した停止スイッチ82Sが操作されると(時刻t6)、制御信号線18Sから右舷船外機3Sの船外機ECU30に停止信号が送出される。これにより、船外機ECU30は、燃料供給制御および点火制御を停止して、右舷船外機3Sのエンジン31を停止させる。
さらに、その後、中央船外機3Cに対応する停止スイッチ82Cが操作されると(時刻t7)、制御信号線18Cから中央船外機3Cの船外機ECU30に停止信号が送出される。これにより、船外機ECU30は、燃料供給制御および点火制御を停止して、中央船外機3Cのエンジン31を停止させる。
右舷船外機3Sのエンジン停止から所定時間Tが経過すると、この右舷船外機3Sに対応する電源リレー70Sが遮断される(時刻t8)。電源リレー70Sの遮断が可能なのは、他の電源リレー70Cの導通状態が継続していて、前記条件Bが成立するからである。つまり、中央船外機3Cに対応する電源リレー70Cが導通状態に保持され、切替回路72Cからシステム電源線28への電源供給が確保されるからである。電源リレー70Cがただひとつだけ導通状態である期間には、この電源リレー70Cは、前記所定時間Tが経過しても、導通状態に保持される。
全船外機3のエンジン31が停止している状態で、キーユニット11のロックボタン12が操作されると(時刻t9)、キーユニット11は、ロック信号とともに使用者認証コードを送出する。イモビライザ10は、使用者認証処理を実行し、この認証処理に成功すると、全始動リレー71および全電源リレー70を遮断する。ただし、この処理は、全ての船外機3のエンジン31が停止していることを条件に実行される。
このように、イモビライザ10がアンロック状態のときには、いずれかの電源リレー70がオン状態に保たれるので、いずれかの切替回路72からシステム電源線28に電源が供給される。したがって、イモビライザ10がアンロック状態のときには、ゲージ9はオン状態に保たれる。よって、使用者は、ゲージ9の表示から、イモビライザ10がアンロック状態であることを直ちに知ることができる。そのため、イモビライザ10がアンロック状態のままで、使用者が船舶1を離れることを抑制できるから、盗難抑止効果を向上できる。
いずれかの船外機3のエンジン31が運転されている期間中にロックボタン12が操作されても(時刻t10)、イモビライザ10は、このようなロック操作を無視する。また、アンロック状態のときにアンロックボタン13が操作されたときにも(時刻t11)、イモビライザ10は、その操作を無視する。ただし、全ての船外機3のエンジン31が停止している状態で、キーユニット11からアンロック操作が行われたときは、この操作を受け付けて、全電源リレー70を導通させる制御を行うこととしてもよい。
図6は、電源制御の状態遷移図である。初期状態91では、全電源リレー70が遮断状態であって、全エンジン31が停止している。この状態から、キーユニット11によってアンロック操作が行われると、使用者認証処理およびユニット認証処理の成功を条件に、全電源リレー70が導通して、全導通状態92となり、全船外機3に電源が投入される。全導通状態92のときに、キーユニット11によってロック操作が行われると、全エンジン31が停止状態であることを条件に、全電源リレー70が遮断されて、初期状態91に遷移する。
一方、全導通状態92のときに、いずれかの船外機3について、所定時間T以上のエンジン停止状態が検出されると、当該船外機3に対応する電源リレー70が遮断され、省電力状態93に遷移する。この省電力状態93において、さらに、別の船外機3について、所定時間T以上のエンジン停止状態が検出されると、当該船外機に対応する電源リレー70が遮断される。ただし、他に導通状態が継続する電源リレーが存在するか、遮断優先順位の低い電源リレーが存在することが条件となる。したがって、引き続き、省電力状態93となる。
省電力状態93のときに、いずれかの始動スイッチ81が操作されると、全ての電源リレー70が導通され、全導通状態92に遷移する。また、全ての船外機3のエンジン31が停止している状態で、キーユニット11からアンロック操作が行われたときにも、省電力状態93から全導通状態92に遷移するようにしてもよい。
このように、この実施形態によれば、キーユニット11のアンロックボタン13を操作すると、3機の船外機3の電源を一斉に投入できる。したがって、電源投入操作が簡単である。一方、エンジン停止状態が所定時間以上継続すると、一定条件下で、該当する電源リレー70が遮断される。これにより、省エネルギー性を向上でき、併せて、バッテリ上がりを抑制または防止できる。しかも、始動スイッチ81を操作すると、電源リレー70が自動的に導通するので、再度の電源投入操作を行う必要がない。したがって、優れた操作性を確保できる。
図7は、各船外機3に対応してイモビライザ10のコンピュータ50によって実行される電源制御(電源供給制御ユニット53としての機能)を説明するためのフローチャートである。一例として、電源リレー70Sに関する制御を説明するが、他の電源リレー70C,70Pに関する制御も同様である。この制御は、所定の制御周期(たとえば、10ミリ秒)で繰り返し実行される。
まず、コンピュータ50は、電源リレー70Sが導通しているかどうかを判断する(ステップS1)。電源リレー70Sが導通していれば(ステップS1:YES)、コンピュータ50は、対応する船外機3Sのエンジン31が停止しているかどうかを判断する(ステップS2)。エンジン31が停止していれば(ステップS2:YES)、コンピュータ50は、エンジン停止状態が所定時間Tだけ継続しているかどうかを判断する(ステップS3)。エンジン停止状態が所定時間Tだけ継続していれば(ステップS3:YES)、コンピュータ50は、導通状態が継続される(すなわち前記所定時間Tが未だ満了していない)他の電源リレー70が存在するどうかを判断する(ステップS4)。他に導通状態が継続される電源リレー70があれば(ステップS4:YES)、コンピュータ50は、電源リレー70Sを遮断する(ステップS6)。他に導通状態が継続される電源リレー70がなければ(ステップS4:NO)、コンピュータ50は、当該電源リレー70Sよりも遮断優先順位の低い電源リレー70(前記所定時間Tが同時に満了する電源リレー)が導通状態かどうかを判断する(ステップS5)。遮断優先順位の低い他の電源リレー70が導通状態であれば(ステップS5:YES)、コンピュータ50は、電源リレー70Sを遮断する(ステップS6)。
ステップS4での判断が否定(NO)となるのは、判断対象となっている電源リレーだけが導通している場合と、判断対象となっている電源リレー(オン状態)のみならず他の電源リレー(オン状態)についても前記所定時間Tが同時に満了する場合とである。
ステップS2,S3,S5のいずれかの判断が否定されるときには、電源リレー70Sは導通状態に保持される。
一方、電源リレー70Sが遮断状態のときには、いずれかの始動スイッチ81が操作されたかどうか、すなわち、始動通知が始動通知線74から入力されたかどうかが判断される(ステップS7)。始動通知が与えられると(ステップS7:YES)、電源リレー70Sが導通され(ステップS8)、さもなければ(ステップS7:NO)、電源リレー70Sは遮断状態に保持される。
図8は、キーユニット11からのアンロック操作に応答してイモビライザ10が実行する電源投入制御の内容を説明するためのフローチャートである。イモビライザ10のコンピュータ50は、アンロックボタン13の操作を、その操作時間に応じて2種類に区別する。すなわち、アンロックボタン13の操作時間が所定時間(たとえば4秒)以上継続したとき、これを「長押し操作」とみなし、当該所定時間未満の操作(以下「短押し操作」という。)と区別する。
コンピュータ50は、全ての電源リレー70が遮断状態のときに、キーユニット11からの信号が受信されると、長押し操作がされたかどうかを判断する(ステップS11)。短押し操作のとき(ステップS11:NO)には、コンピュータ50は、全電源リレー70を同時に導通させる(ステップS12,S13,S14)。これに対して、長押し操作がされたときには(ステップS11:YES)、コンピュータ50は、所定の順序に従って、3つの電源リレー70を所定時間間隔(たとえば、2秒間隔)を開けて順に導通させる。たとえば、コンピュータ50は、まず、電源リレー70Pを導通させる(ステップS15)。その後、コンピュータ50は、所定時間の経過を待って(ステップS16)、電源リレー70Cを導通させる(ステップS17)。コンピュータ50は、その後、さらに所定時間の経過を待って(ステップS18)、電源リレー70Sを導通させる(ステップS19)。
図9は、アンロックボタン13の長押し操作が行われたときの動作を説明するためのタイムチャートである。図9(a)〜図9(u)は、それぞれ図5(a)〜図5(u)に対応している。
アンロックボタン13の長押し操作が検出されると(時刻t12)、所定時間間隔を開けて、電源リレー70P,70C,70Sが順に導通させられる。それに応じて、船外機3P,3C,3Sの電源が順に投入されることになる。
船外機3S,3C,3Pの電源が時間間隔を開けて順に投入されることにより、次に説明する機番設定処理を円滑に行うことができる。
図10は、各船外機3の船外機ECU30で行われる機番設定処理(コンピュータ40の機番設定ユニット46としての機能)を説明するためのフローチャートである。船外機ECU30のコンピュータ40は、電源が投入されると、不揮発性メモリ40Mを参照して、当該船外機3の機番が登録済みかどうかを判断する(ステップS21)。機番登録済みであれば(ステップS21:YES)、コンピュータ40は、以後の処理を行わない。機番未登録であれば(ステップS21:NO)、コンピュータ40は、予め定めた初期値(たとえば「1」)を自己の機番に設定し(ステップS22)、当該機番を船内LAN20に送出する(ステップS23)。それとともに、コンピュータ40は、他の機器から船内LAN20に送出される識別番号(デバイスインスタンス番号)を監視し(ステップS24)、自己が送出した機番との衝突の有無を判断する(ステップS25)。「衝突」とは、自己が送出した機番と同一の識別番号が船内LAN20上に存在することである。
コンピュータ40は、機番の衝突が検出されると(ステップS25:YES)、自己の機番を「+1」だけインクリメントして新たな機番を設定し(ステップS26)、ステップS23からの処理を繰り返す。コンピュータ40は、この動作を、機番の衝突を検出しなくなるまで繰り返す。機番の衝突が検出されなくなると(ステップS25:NO)、コンピュータ40は、そのときの機番を不揮発性メモリ40Mに登録する(ステップS27)。こうして、船外機3の機番が決定する。
このような機番設定処理を複数の船外機3において同時に進行させると、これらの船外機3の船外機ECU30は、同時に機番をインクリメントしていくので、船内LAN20上で機番の衝突が繰り返される。そのため、各船外機3の機番を円滑に決定することができない。
そこで、この実施形態では、キーユニット11のアンロックボタン13が長押し操作されると、船外機3P,3C,3Sの電源が、時間間隔を開けて、順次投入されるようになっている。これにより、最初に電源投入される船外機3Pの機番(たとえば「1」)がまず決定し、次に電源投入される船外機3Cの機番(たとえば「2」)が決定し、次いで電源投入される船外機3Sの機番(たとえば「3」)が決定することになる。こうして、船内LAN20上での機番の衝突を回避しつつ、機番設定処理をスムーズに行うことができる。
機番設定処理は、船外機3等の必要な機器を船体2に配置して、船内LAN20に必要な全ての機器を接続した後に、初期設定として、1回だけ行われればよい。設定された機番は、各船外機3の船外機ECU30において不揮発性メモリ40Mに登録されるので、以後は、当該登録された機番を用いて船内LAN20上における船外機ECU30の識別が行われる。
複数の船外機3の機番は、電源が投入される順序で設定されるから、各船外機3に付与される機番を予め知ることができる。そのため、船外機3とゲージ9との対応付けが容易になる。すなわち、船外機3の電源投入順序とゲージ9のゲージ番号とを整合させておけば、船外機3の並び順と各ゲージ9での表示とを対応させることができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、レバー7aの操作がケーブルによって船外機3に機械的に伝達される機械式のリモコン7が用いられているが、電気式のリモコンを代わりに用いてもよい。電気式のリモコンとは、レバーの位置を検出する位置センサを備え、この位置センサの出力信号を船外機ECUに送出するものである。船外機ECUは、位置センサからの信号に応じて、船外機のシフト位置およびエンジン回転速度を制御する。このような場合には、リモコンにECU(リモコンECU)が備えられるので、イモビライザ10が送出するユニット認証コードを認証するためのユニット認証処理をリモコンECUで行う構成とすることもできる。したがって、船外機ECUは、イモビライザ10での使用者認証によるアンロックの成功、リモコンECUでのユニット認証の成功、および船外機ECUでのリモコン認証の成功を条件に、船外機3を動作させることになる。
また、前述の実施形態では、キーユニット11のアンロックボタン13の長押し操作に応答して、複数の船外機3への電源投入を順次行う制御を開始しているが、別の操作に応答してこのような制御を行うようにしてもよい。たとえば、ロックボタン12およびアンロックボタン13の同時操作に応答して、複数の船外機3への電源投入を順次行う制御が開始されてもよい。
また、前述の実施形態では、いずれかの始動スイッチ81の操作に応答して全電源リレー70を導通させているが、操作された始動スイッチ81に対応する電源リレー70のみを導通させてもよい。
さらに、前述の実施形態では、イモビライザ10が備えられた船舶用推進システムを例にとったが、イモビライザを備えないシステムにもこの発明を適用することができる。すなわち、使用者によって携帯されるキーによって操作可能なキースイッチに応答して、複数の船外機3への電源投入が一斉に行われる船舶用推進システムにも、この発明を適用できる。
また、前述の実施形態では、推進機として船外機(アウトボードモータ)を例にとったが、他の形態の推進機を備えた船舶用推進システムにもこの発明の適用が可能である。推進機の他の例としては、船内外機(スターンドライブ。インボードモータ・アウトボードドライブ)、船内機(インボードモータ)、ウォータージェットドライブを挙げることができる。船外機は、原動機および推進力発生部材(プロペラ)を含む推進ユニットを船外に有し、さらに、推進ユニット全体を船体に対して水平方向に回動させる舵取り機構が付設されたものである。これに対して、船内外機は、原動機が船内に配置され、推進力発生部材および舵切り機構を含むドライブユニットが船外に配置されたものである。船内機は、原動機およびドライブユニットがいずれも船体に内蔵され、ドライブユニットからプロペラシャフトが船外に延び出た形態を有する。この場合、舵取り機構は別途設けられる。ウォータージェットドライブは、船底から吸い込んだ水をポンプで加速し、船尾の噴射ノズルから噴射することで推進力を得るものである。この場合、舵取り機構は、噴射ノズルと、この噴射ノズルを水平面に沿って回動させる機構とで構成される。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
以下に、特許請求の範囲に記載された構成要素と前述の実施形態における構成要素との対応関係を示す。
推進機:船外機3
スイッチングユニット:電源リレー70
運転判定ユニット:運転判定ユニット54、図7のステップS2
電源供給制御ユニット:電源供給制御ユニット53、図7のステップS1〜S8、図8のステップS11〜S19
始動指令ユニット:始動スイッチ81
電源投入のための操作ユニット:キーユニット11
この発明の一実施形態に係る船舶の構成を説明するための斜視図である。 船舶の電気的構成を説明するための図である。 前記船舶の電気的な構成をさらに詳しく説明するためのブロック図である。 船外機への電源供給に関する構成を説明するためのブロック図であり、主として、操作パネルの電気的構成を示す。 船外機の電源制御に関する動作を説明するためのタイムチャートである。 電源制御の状態遷移図である。 電源制御の内容を説明するためのフローチャートである。 電源投入制御の内容を説明するためのフローチャートである。 アンロックボタンの長押し操作が行われたときの動作を説明するためのタイムチャートである。 機番設定処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 船舶
2 船体
3 船外機
3S 右舷船外機
3C 中央船外機
3P 左舷船外機
5 操船席
6 ハンドル装置
6a ステアリングハンドル
7 リモコン
7a レバー
7S 右舷リモコン
7C 中央リモコン
7P 左舷リモコン
8 操作パネル
9 ゲージ
9S 右舷ゲージ
9C 中央ゲージ
9P 左舷ゲージ
10 イモビライザ
11 キーユニット
12 ロックボタン
13 アンロックボタン
15C,15P,15S バッテリ
16S,16C,16P 電源ケーブル
17 電源線
18S,18C,18P 制御信号線
19S,19C,19P 始動信号線
20 船内LAN
21 船首側ハブ
22 船尾側ハブ
23〜26 LANケーブル
28 システム電源線
30 船外機ECU
31 エンジン
32 スタータ
33 エンジン回転速度センサ
34 燃料供給部
35 点火プラグ
36 発電機
40 コンピュータ
40M 不揮発性メモリ
41 ユニット認証ユニット
42 リモコン認証ユニット
43 運転制御ユニット
46 機番設定ユニット
47 通信ユニット
49 受信機
50 コンピュータ
50M 不揮発性メモリ
51 使用者認証ユニット
52 ユニットコード生成ユニット
53 電源供給制御ユニット
54 運転判定ユニット
55 定周期データ生成ユニット
56 通信ユニット
57 通信遮断ユニット
60 使用者認証コード生成部
61 送信機
65 リモコン認証コード生成部
67 表示部
68 ゲージ番号設定部
70S,70C,70P 電源リレー
71S,71C,71P 始動リレー
72S,72C,72P 切替回路
74 始動通知線
80 システム電源回路
81S,81C,81P 始動スイッチ
82S,82C,82P 停止スイッチ
91 初期状態
92 全導通状態
93 省電力状態

Claims (10)

  1. エンジンを備えた複数の推進機に電源を供給する船舶用電源システムであって、
    前記複数の推進機への電源供給を個別にオン/オフする複数のスイッチングユニットと、
    各推進機のエンジンが運転状態か停止状態かを判定する運転判定ユニットと、
    スイッチングユニットがオン状態のときに、当該スイッチングユニットに対応する推進機のエンジンが一定時間以上停止状態であることを条件に、当該スイッチングユニットをオフする電源供給制御ユニットとを含
    前記電源供給制御ユニットは、スイッチングユニットがオン状態のときに、当該スイッチングユニットに対応する推進機のエンジンが前記一定時間以上停止状態であり、かつ、当該スイッチングユニットに対応していない少なくとも一つの推進機への電源供給が継続されることを条件に当該スイッチングユニットをオフするものである、船舶用電源システム。
  2. 前記複数の推進機の電源遮断に関する優先順位が予め設定されており、
    前記電源供給制御ユニットは、スイッチングユニットがオン状態のときに、電源供給状態にある全ての推進機のエンジンがいずれも前記一定時間以上停止状態である場合には、前記優先順位に従ってスイッチングユニットをオフするものである、請求項記載の船舶用電源システム。
  3. 前記エンジンの始動を指令するための始動指令を生成する始動指令ユニットをさらに含み、
    前記電源供給制御ユニットは、スイッチングユニットがオフ状態のときに、前記始動指令ユニットによって始動指令が生成されたことに応答して、当該スイッチングユニットをオン状態に制御するものである、請求項1または2記載の船舶用電源システム。
  4. 電源投入のための操作ユニットをさらに含み、
    前記電源供給制御ユニットは、前記操作ユニットによって所定の電源投入操作が行われたことに応答して、予め定めた順序で前記複数のスイッチングユニットを順次オン状態とするものである、請求項1〜のいずれか一項に記載の船舶用電源システム。
  5. エンジンを備えた複数の推進機に電源を供給する船舶用電源システムであって、
    前記複数の推進機への電源供給を個別にオン/オフする複数のスイッチングユニットと、
    各推進機のエンジンが運転状態か停止状態かを判定する運転判定ユニットと、
    スイッチングユニットがオン状態のときに、当該スイッチングユニットに対応する推進機のエンジンが一定時間以上停止状態であることを条件に、当該スイッチングユニットをオフする電源供給制御ユニットとを含み、
    前記複数の推進機の電源遮断に関する優先順位が予め設定されており、
    前記電源供給制御ユニットは、スイッチングユニットがオン状態のときに、電源供給状態にある全ての推進機のエンジンがいずれも前記一定時間以上停止状態である場合には、前記優先順位に従ってスイッチングユニットをオフするものである、船舶用電源システム。
  6. 前記エンジンの始動を指令するための始動指令を生成する始動指令ユニットをさらに含み、
    前記電源供給制御ユニットは、スイッチングユニットがオフ状態のときに、前記始動指令ユニットによって始動指令が生成されたことに応答して、当該スイッチングユニットをオン状態に制御するものである、請求項5記載の船舶用電源システム。
  7. 電源投入のための操作ユニットをさらに含み、
    前記電源供給制御ユニットは、前記操作ユニットによって所定の電源投入操作が行われたことに応答して、予め定めた順序で前記複数のスイッチングユニットを順次オン状態とするものである、請求項5または6記載の船舶用電源システム。
  8. エンジンを備えた複数の推進機に電源を供給する船舶用電源システムであって、
    前記複数の推進機への電源供給を個別にオン/オフする複数のスイッチングユニットと、
    各推進機のエンジンが運転状態か停止状態かを判定する運転判定ユニットと、
    スイッチングユニットがオン状態のときに、当該スイッチングユニットに対応する推進機のエンジンが一定時間以上停止状態であることを条件に、当該スイッチングユニットをオフする電源供給制御ユニットと、
    電源投入のための操作ユニットとを含み、
    前記電源供給制御ユニットは、前記操作ユニットによって所定の電源投入操作が行われたことに応答して、予め定めた順序で前記複数のスイッチングユニットを順次オン状態とするものである、船舶用電源システム。
  9. エンジンを備えた複数の推進機と、
    この複数の推進機に電源を供給する請求項1〜のいずれか一項に記載の船舶用電源システムとを含む、船舶用推進システム。
  10. 船体と、
    この船体に装着され、エンジンを備えた複数の推進機と、
    この複数の推進機に電源を供給する請求項1〜のいずれか一項に記載の船舶用電源システムとを含む、船舶。
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