JP4258766B2 - 小型船舶のエンジン制御方法 - Google Patents

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    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/10Safety devices

Description

本発明は、リモコンキーなどの携帯装置でエンジンを始動可能な小型船舶のエンジン制御方法に関する。
車両等のエンジンの始動を許可又は禁止するようにエンジンを駆動制御する制御方法として、リモコンキーを用い、ドアをロック解除するとともにキーに書き込まれたIDコードを照合して登録されたIDコードと一致していればエンジンを始動許可し、不一致ならば始動禁止とする車両の盗難防止装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、海上で使用する船舶においては、IDコードの読み取りエラー等の場合に常にエンジンを始動禁止としたのでは不適切な場合があり、特許文献1に記載されたような車両の制御方法をそのまま船舶用に転用することは好ましくない。
一方、車載機器の盗難防止方法が特許文献2に記載されている。この特許文献2に記載の盗難防止方法は、車両のドア、ミッション及びステアリングの各ロック解除とカーナビ等の車載機器の動作許可とを携帯情報端末によって行うようにし、携帯情報端末が故障した場合には、車載機器の操作パネルに対してパスワードを入力することによりこの車載機器の動作許可をなし得るようにしたものである。
しかしながら、この特許文献2に記載の盗難防止方法は、携帯情報端末が故障したときに盗難防止対象物となる車載機器を動作許可するものであり、携帯情報端末が正常でデータの読み取りエラーが生じた場合には対処できない。また、故障した場合に車載機器を動作させるときパスワードを覚えていないと使用できない。
別の車両盗難防止装置が特許文献3に記載されている。この特許文献3に記載の盗難防止装置は、使用者の指紋等の生物学的特徴により使用者の識別を行うものであり、指紋識別装置により指紋認識の照合が一致したときのみ、車両のエンジンを始動許可する。指紋認識装置が故障により作動できなくなったり、制御マイコンの作動が異常と判断された場合、これらからの故障通知を受けて、故障診断装置により、車両盗難防止装置が指紋認証モードであるときは、制御マイコンに指紋認証モードから通常モードへ移行するようにモード指示を行う。上記の作動により、車両が事故又は故障を起こした場合は、車両盗難防止装置の作動モードを直ちに自動的に通常モードに移行させることができる。また、指紋認証装置のみが故障した場合には指紋認証モードは直ちに通常モードに移行するので、車両のエンジンをイグニッションキーにより始動できる。
しかしながら、この特許文献3の盗難防止装置では、指紋認識装置のみが故障した場合には、指紋認証モードは直ちに通常モードに移行するので、車両のエンジンはイグニッションキーにより始動可能になる。このため、不正使用者が車両を運転できるようになって盗難を防止できなくなる。
また、小型船舶では、港内を航走するときには所定の低速以下で航走したい場合がある。このような場合に対処できるように、船舶の運転モードとして、通常の運転モードと、エンジン回転速度が予め設定された所定の回転速度以上にならない低速モードを有し、いずれかの運転モードを選択して航走できるようにした小型船舶が実用化されている。このような小型船舶で、低速モードに設定した状態で、エンジンを一旦停止した後、一定時間経過した後、再度、エンジンを起動する場合に認証装置の故障で低速モードがキャンセルされていると、運転者の予期に反してエンジンの回転速度が過度に上昇するおそれがある。
特開2004−42898号公報 特開2003−327055号公報 特開2003−34235号公報
本発明は上記従来技術を考慮したものであって、エンジンの始動許可又は禁止のセキュリティ情報及びエンジンの運転モード情報のメモリからの読み出しや通信の良否に対応して適切に情報の選択や設定を行って状況に応じてエンジンを適切に動作制御する小型船舶のエンジン駆動方法の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1の発明では、エンジン駆動で移動する制御対象物に対し無線によりエンジン駆動制御のための指令信号を送信する携帯装置と、この携帯装置からの指令信号を受信する前記制御対象物に設けた受信装置と、 この受信装置と通信ラインで接続されたエンジン制御装置とを備え、前記指令信号は、エンジンの始動を許可又は禁止するセキュリティ情報と、前記制御対象物の速度範囲を規制する運転モード情報を含み、前記エンジン制御装置は、前記セキュリティ情報に基づいて前記エンジンを始動許可又は始動禁止とし、始動許可状態で、前記運転モード情報に基づいてエンジンを駆動制御する小型船舶のエンジン制御方法において、前記指令信号の情報を前記エンジン制御装置のメモリに格納し、このメモリから最新の指令信号の情報を読み出し、情報の読み出しが正常にできたときは、その最新の情報に基づいてエンジンを駆動制御し、最新の指令信号の情報の読み出しエラーが生じたときは、その前の指令信号の情報に基づいてエンジンを駆動制御することを特徴とする小型船舶のエンジン制御方法を提供する。
請求項2の発明では、前記エンジン制御装置は、電源供給後エンジン始動前に、このエンジン制御装置に備わるメモリに格納されている前回のエンジン運転終了時の指令信号の情報を読み出し、この情報の読み出しが正常にできたときは、読み出した情報を今回のエンジン運転の初期状態として設定し、読み出しエラーが生じたときは、初期状態として予め定めた指令情報を設定することを特徴としている。
請求項3の発明では、前記運転モードとして、低速モード及び通常モードを有し、前記予め定めた指令情報は、セキュリティ情報がエンジン始動許可で運転モード情報が低速モードであることを特徴としている。
請求項4の発明では、前記予め定めた指令情報により初期状態を設定した後、前記エンジン制御装置は、前記受信装置と通信して受信装置のメモリに格納された新たな指令信号の情報を読み出し、読み出しが正常に行われたときには、読み出した新たな指令信号の情報に基づいてエンジンを駆動制御し、読み出しエラーが生じたときには、前記予め定めた所期状態の情報に基づいてエンジンを駆動制御することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、例えば海上でエンジンを一旦停止した後、再起動する場合に、エンジンの制御信号の読み出し不良が生じてそのままではエンジンの起動ができない場合であっても、メモリに格納されている前回の指令信号の情報に基づいてエンジンを駆動し船舶を航走させることができる。
請求項2の発明によれば、船舶の運転を開始する場合、エンジンの始動前に、エンジン制御装置のメモリに格納された前回運転の指令信号が正常に読み出せればその指令信号を初期状態としてエンジンを始動させ、メモリの指令信号情報が正常に読み出せなかった場合には、予め定めた初期状態に強制的に設定してエンジンを駆動できる。したがって、情報の読み出し不良などでそのままではエンジンを起動できない状況においてもエンジンを駆動して船舶を航走させることができる。
請求項3の発明によれば、船舶の運転開始時にメモリからの指令信号情報の読み出し不良が生じた場合に、エンジン制御装置の初期状態として強制的にエンジン始動許可で且つ低速モードに設定するため、指令信号情報の読み出し不良などでそのままではエンジンを起動できない状況においてもエンジンを始動させ低速モードで運転することができる。したがって、港内などで使用者が低速走行を予期していた場合に、予期に反してエンジンが高速回転することが防止され、低速で港内走行ができる。このとき、不正使用者が運転している場合には、低速走行であるため、容易に追跡可能であり、盗難を防止することができる。
請求項4の発明によれば、エンジン始動前にエンジン制御装置を所定の初期状態に設定し、その後新たな指令信号が入力された場合に、新たな指令信号の情報が正常に読み出しされれば、読み出した新たな指令信号に基づいてエンジンを駆動制御し、新たな指令信号の情報の読み出しが正常にできなかった場合には、予め定めた指令信号にしたがってエンジンの始動が許可され低速モードで駆動される。これにより、常に運転者からの指令信号を優先したエンジン駆動ができるとともに、運転者の指令信号情報が得られない場合には、予め定めた指令信号に基づいてエンジンが駆動される。したがって、指令信号情報の読み出し不良などでそのままではエンジンを起動できない状況においてもエンジンを始動させ低速モードで運転することができる。また、港内などで使用者が低速走行を予期していた場合に、予期に反してエンジンが高速回転することが防止され、低速で港内走行ができる。このとき、不正使用者が運転している場合には、低速走行であるため、容易に追跡可能であり、盗難を防止することができる。
図1は、本発明が適用される水上ジェット推進艇の側面図である。この水上ジェット推進艇1は、船体2がバスタブ状のハル3とデッキ4を密閉状に接合して中空状態に形成したものである。船体2のほぼ中央部上側にシート6が設けられその前方のデッキ4の上面にハンドル5が備わる。シート6の左右両側の船体2の側面に足乗せ用のステップ(図示しない)が設けられる。運転者はシート6に跨って足をステップに乗せ、ハンドル5をもって操縦する。
シート6の前側下方の船体2の内部には、エンジン7が搭載されその前方(船首側)に燃料タンク8が収納されている。ハル3の後部(船尾側)下面は、船体の幅方向中央部で前後方向に船尾末端まで延びるように、底面から船体内部に向け上方に凹陥している。この凹陥部に水流ダクト11及びこの水流ダクト11内で回転するプロペラ(不図示)が備わり、水流ダクト11の後端にノズル13が左右揺動可能に設けられる。プロペラはエンジン7の出力軸7aにカップリング12を介して連結されたプロペラ軸10に装着される。
図2は、本発明に係る小型船舶のエンジン制御方法のシステム構成を示すブロック図である。
このシステムは、制御対象物である小型船舶(例えば図1の水上ジェット推進艇)にエンジンの駆動指令信号を無線による遠隔操作で送るキー22と、キー22からの指令信号を受ける船体側に設けた受信装置23と、通信ライン24を介して受信装置23と接続されたエンジン制御装置(ECU)25とにより構成される。
受信装置23は、アンテナ26を介してキー22からの指令信号が入力されるCPU27を備える。CPU27は、RAM28を内蔵し、このRAM28に外部の不揮発性メモリ29が接続される。CPU27には、電源回路30、システムリレー駆動回路31及びスタータリレー駆動回路32が接続される。システムリレー駆動回路31は、バッテリ33に接続されたシステムリレー34に接続される。電源回路30は、システムリレー34を介してバッテリ33と接続される。スタータリレー駆動回路32は、スタータリレー35を介してスタータモータ36と接続される。
受信装置23は、キー22から指令信号を受信すると、システムリレー駆動回路31によりシステムリレー34を駆動して受信装置23及びECU25にバッテリ33から電源を供給する。バッテリ33からの電源電圧(例えば12V)は、電源回路30,38によりそれぞれCPU27,37の動作に必要な安定した駆動電圧(例えば5V)に変換されて供給される。
エンジン制御装置25は、1つの部品としてユニット化されたものであり、制御プログラムが格納されたCPU37を備える。CPU37は、通信ライン24を介して受信装置23のCPU27と接続される。CPU37には、電源回路38、システムリレー駆動回路39、燃料噴射ドライバ40及び点火ドライバ41が接続される。CPU37は、RAM42を内蔵し、このRAM42に外部の不揮発性メモリ43が接続される。CPU37には、回転数検知センサ44やスロットル開度センサ(不図示)その他のセンサが接続され、エンジン回転数データやスロットル開度データ及びその他の運転状態データが入力される。電源回路38は、システムリレー34を介してバッテリ33に接続される。システムリレー駆動回路39は、システムリレー34に接続される。燃料噴射ドライバ40は、エンジンの各気筒のインジェクタ45に接続され、CPU37で演算した燃料噴射量となるデューティ比でインジェクタ45を駆動して燃料を噴射する。点火ドライバ41は、エンジンの各気筒のイグニッションコイル46に接続され、CPU37で演算したクランク角の点火位置でイグニッションコイル46を駆動して点火する。
キー22は、リモコン操作により、船体側の受信装置23に対し、エンジンを運転制御するための指令信号を送る。この指令信号は、エンジンの始動禁止又は始動許可を指令するセキュリティ情報及び船体の速度を規制する運転モードの選択を指令する運転モード情報を有している。
セキュリティ情報は、例えばID番号等であって受信装置側の登録番号と照合し、一致していればエンジンの始動を許可し、不一致ならば始動を禁止するように構成してもよいし、あるいはキー22にロックとロック解除のボタンを設けて、ロックボタンでエンジンの始動を禁止し、ロック解除のボタンで始動を許可するように構成してもよい。セキュリティ信号が始動禁止であれば、点火ドライバ41は駆動されずエンジンは始動しない。
運転モードとしては、通常のエンジン駆動制御を行う通常モードと、船体速度(又はエンジン回転速度)が所定の速度以下となる低速モードが設けられ、いずれか一方の運転モードを選択して運転する。通常モードであれば、エンジン制御装置(ECU)25のCPU37は、通常の制御プログラムにしたがって、エンジン回転数やスロットル開度その他の運転状態の検出データに基づいてエンジンを駆動制御する。低速モードであれば、常に所定の速度以下で航走するように燃料噴射及び/又は点火時期が制御される。この低速モードは例えば港内で航走するときに用いられる。
このようなセキュリティ情報及び運転モード情報によるエンジンの運転制御指令信号は、キー22から船体側の受信装置23に送信され、CPU27に入力されて不揮発性メモリ29に格納される。この不揮発性メモリ29に格納された指令信号の情報は、定期的(例えば数msごと)にECU25のCPU37で読み出され、その不揮発性メモリ43に格納される。ECU25は、この不揮発性メモリ43に格納された情報に基づいてエンジンを駆動制御する。
受信装置23とECU25との間で通信ライン24を介して指令信号情報の送受信を行う場合、それぞれのCPU27,37で、不揮発性メモリ29,43に格納されている情報をRAM28,42に呼び出して書き込む際、あるいは相手側のRAMからの情報を読み出す際、情報の照合が行われ、通信が正常に行われているかどうか、及び情報自体が信憑性のあるデータかどうかがチェックされる。この情報照合チェックは以下のように行われる。
不揮発性メモリ29,43には、指令信号の各情報についてそれぞれ同じ情報が3つ格納され同一の3セットの情報として格納される。この3セットの情報が不揮発性メモリ29,43からRAM28,42に呼び出されてRAM28,42に書き込まれる。このような情報をRAM28,42に読み出す際あるいはRAM28,42から情報を読み出して通信する際、3セットのデータそれぞれについてビット数、スタートビット及びストップビットを確認し、通信が正常に行われているかを判別する。例えばストップビットが確認されないとデータビット数が異常に多くなり、通信不良による読み出しエラーと判別される。通信が正常に行われてデータが呼び出されてもそのデータ自体が異常なデータである場合にも読み出しエラーと判別される。さらに3セットの同一データを比較して同じかどうかを判別する。3セットのデータが全て揃っていた場合に信憑性のあるデータと判別する。3セットのうち2セットが同じであれば、その2セットのデータを信憑性のあるデータとする。3セットのデータが全て異なる場合には再度不揮発性メモリ29,43のデータから読み出す。
このような情報の読み出し動作でのデータの照合判別は、キーからの指令信号の情報を一旦不揮発性メモリに格納した後、これを読み出してエンジンを駆動制御するときに行われる。
図3及び図4は、上記図2のシステムを用いた本発明に係る小型船舶のエンジン制御方法を示すフローチャートである。図4は図3のA部に連続する部分である。各ステップの動作は以下の通りである。
ステップS1:キー22からの指令信号を受信装置23が受信したときに、受信装置23のシステムリレー駆動回路31を動作させてシステムリレー34をオンにする。システムリレー34がオンになると、受信装置23及びECU25の両方のシステムリレー駆動回路31,39により、システムリレー34のオン状態が保持される。
ステップS2:エンジンがクランキングされたかどうか、すなわち回転信号が入力されたかどうかを判別する。エンジンの回転動作が始まっていればステップS3に進み、回転動作前であれば図4のフローチャートに進む。ECU25は回転信号(回転数検知センサ44の信号)が入るとスタンバイ状態になる。
ステップS3:ECU25の不揮発性メモリ43に格納されている指令信号データのセキュリティ信号データが始動許可かどうかを判別する。NO(始動禁止)であれば、始動許可信号が入力されるまでエンジンを始動させずに待機する。YES(始動許可)であればステップS4に進む。受信装置23のスタータリレー駆動回路32のシステム上一瞬だけクランキングできる。ECU25がスタンバイ状態で回転信号が連続して入るとエンジンが掛かる可能性があるため、不揮発性メモリの情報を確認するまで、点火及び燃料噴射を禁止する。
ステップS4:エンジンを始動させ運転する。このとき運転モードは、ECU25の不揮発性メモリ43に格納されている運転モードの指令信号データに基づいて制御される。
ステップS5:エンジン運転中かどうかを判別する。これは、エンジン回転数が所定のしきい値以上であればエンジン運転中と判別し、しきい値以下であればエンジン停止と判別する。このような回転数による判定に代えて、例えば落水スイッチその他のエンジン停止スイッチがオンになったかどうかにより判別することも可能である。
YES(エンジン運転中)であれば運転を継続する。NO(エンジン停止)であればステップS6に進む。
ステップS6:エンジンを一旦停止した後、再起動したかどうかを判別する。再起動したかどうかは、リモコンキー22の送信ボタンが押され、始動許可又は禁止、及び通常モード又は低速モードの運転制御指令信号が受信装置に送信され、この指令信号がECU25に発信されたかどうか、すなわちECU25が指令信号データの読み取りを行ったかどうかによって判別される。NO(読み取り前)であればデータ読み取りを行うまで待機する。ECU25がデータ読み取りを行ったならステップS7に進む。
ステップS7:通信ライン24を介した受信装置23との通信が良好かどうかを判別する。この通信の良否は、前述の図1で説明したとおり、3セットのデータを照合するものであり、データ自体が送られない通信不良の場合(例えばデータのスタートビット又はストップビットが識別できない場合)及びデータ内容が異常の場合(例えばあり得ないビット数のデータが送信された場合)の両方をともに判別する。YES(データ読み出しが正常)であればステップS8に進み、NO(読み出しエラー)であればステップS10に進む。
ステップS8:読み出した通信データ、すなわちリモコンキー22から受信装置23に送信され不揮発性メモリ29に格納された最新の指令信号データをECU側が読み取って不揮発性メモリ43に格納し、この読み取って記憶した最新のデータに基づいてエンジンを制御する。
ステップS9:通信ライン24を介して読み出した最新の指令信号データがそれまで不揮発性メモリ43に格納されていたデータと異なっている場合には、不揮発性メモリ43のデータを書き換える。
ステップS10:上記ステップS7で読み取りエラーの場合、すなわちリモコンキー22からの最新の指令信号データが得られない場合に、それまで不揮発性メモリ43に格納されていた前回の指令信号データにしたがってエンジンを駆動制御する。
ステップS11:上記ステップS9で不揮発性メモリ43のデータを最新の指令信号データに書き換えた後、システムリレー34がオンかどうかを判別する。オン(電源供給継続)であればステップS6に戻り、ステップS7〜S11を繰り返す。オフ(電源供給停止)であれば、フローを終了する。なお、システムリレーは、タイマによりエンジン停止後所定時間でオフになる。
ステップS12:上記ステップS2で回転信号が入っていない状態のとき、すなわち電源供給後エンジンの始動前に、ECU25の不揮発性メモリ43に格納されている前回運転終了時の指令信号の情報を読み出し、この情報読み出しの良否を判別する。これは、不揮発性メモリ43の情報をECU25のRAM42に読み出す動作である。良否判別は、前述の図1で説明したとおり、3セットのデータを照合するものであり、データ自体が送られない通信不良の場合(例えばデータのスタートビット又はストップビットが識別できない場合)及びデータ内容が異常の場合(例えばあり得ないビット数のデータが送信された場合)の両方をともに判別する。YES(データ読み出しが正常)であればステップS13に進み、NO(読み出しエラー)であればステップS18に進む。
ステップS13:上記ステップS12で読み出しが正常の場合、クランキング前のECU25の不揮発性メモリ43の初期状態として、この不揮発性メモリ43から読み出された前回の運転指令情報がそのまま設定される。
ステップS14:ECU25は、通信ライン24を介して受信装置23から新たな指令信号の情報を読み出す。この情報読み出しの良否を判別する。良否判別は、前述の図1で説明したとおり、3セットのデータを照合するものであり、データ自体が送られない通信不良の場合(例えばデータのスタートビット又はストップビットが識別できない場合)及びデータ内容が異常の場合(例えばあり得ないビット数のデータが送信された場合)の両方をともに判別する。YES(データ読み出しが正常)であればステップS16に進み、NO(読み出しエラー)であればステップS15に進む。
ステップS15:上記ステップS14で新たな指令情報の読み出しエラーの場合、その前の情報に基づいて処理する。
ステップS16:上記ステップS14で新たな指令情報が正常に読み出された場合、読み出した新たな指令情報に基づいて処理する。
ステップS17:通信ライン24を介して読み出した最新の指令信号データがそれまで不揮発性メモリ43に格納されていたデータと異なっている場合には、不揮発性メモリ43のデータを書き換える。
ステップS18:上記ステップS12で読み出しエラーの場合、クランキング前のECU25の不揮発性メモリ43の初期状態として、セキュリティ情報は始動許可、運転モード情報は低速モードに設定して不揮発性メモリを書き換える。
ステップS19:ECU25は、通信ライン24を介して受信装置23から新たな指令信号の情報を読み出す。この情報読み出しの良否を判別する。良否判別は、前述の図1で説明したとおり、3セットのデータを照合するものであり、データ自体が送られない通信不良の場合(例えばデータのスタートビット又はストップビットが識別できない場合)及びデータ内容が異常の場合(例えばあり得ないビット数のデータが送信された場合)の両方をともに判別する。YES(データ読み出しが正常)であればステップS20に進み、NO(読み出しエラー)であればステップS22に進む。
ステップS20:上記ステップS19で新たな指令情報が正常に読み出された場合、読み出した新たな指令情報に基づいて処理する。
ステップS21:通信ライン24を介して読み出した最新の指令信号データがそれまで不揮発性メモリ43に格納されていたデータと異なっている場合には、不揮発性メモリ43のデータを書き換える。
ステップS22:上記ステップS19で新たな指令情報の読み出しエラーの場合、上記ステップS18で書き換えた通りの予め定められた情報(始動許可で且つ低速モード)の状態とする。
ステップS23〜S28:動作内容は、前述の図3のステップS6〜S11と同じである。
本発明は、リモコンキーによりエンジン始動許可や運転モード選択ができる水上バイクやプレジャーボートなどのウォータビークルその他のエンジン駆動の小型船舶に適用可能である。
本発明が適用される水上ジェット推進艇の側面図。 本発明に係るエンジン制御装置のブロック構成図。 本発明に係るエンジン制御方法のフローチャート。 本発明に係るエンジン制御方法のフローチャート。
符号の説明
1:水上ジェット推進艇、2:船体、3:ハル、4:デッキ、
5:ハンドル、6:シート、7:エンジン、7a:出力軸、
8:燃料タンク、10:プロペラ軸、11:水流ダクト、
12:カップリング、13:ノズル、22:キー、23:受信装置、
24:通信ライン、25:エンジン制御装置、27:CPU、
28:RAM、29:不揮発性メモリ、30:電源回路、
31:システムリレー駆動回路、32:スタータリレー駆動回路、
33:バッテリ、34:システムリレー、35:スタータリレー、
36:スタータモータ、37:CPU、38:電源回路、
39:システムリレー駆動回路、40:燃料噴射ドライバ、
41:点火ドライバ、42:RAM、43:不揮発性メモリ、
44:回転数検知センサ、45:インジェクタ、
46:イグニッションコイル。

Claims (4)

  1. エンジン駆動で移動する制御対象物に対し無線によりエンジン駆動制御のための指令信号を送信する携帯装置と、
    この携帯装置からの指令信号を受信する前記制御対象物に設けた受信装置と、
    この受信装置と通信ラインで接続されたエンジン制御装置とを備え、
    前記指令信号は、エンジンの始動を許可又は禁止するセキュリティ情報と、前記制御対象物の速度範囲を規制する運転モード情報を含み、
    前記エンジン制御装置は、前記セキュリティ情報に基づいて前記エンジンを始動許可又は始動禁止とし、始動許可状態で、前記運転モード情報に基づいてエンジンを駆動制御する小型船舶のエンジン制御方法において、
    前記指令信号の情報を前記エンジン制御装置のメモリに格納し、
    このメモリから最新の指令信号の情報を読み出し、
    情報の読み出しが正常にできたときは、その最新の情報に基づいてエンジンを駆動制御し、
    最新の指令信号の情報の読み出しエラーが生じたときは、その前の指令信号の情報に基づいてエンジンを駆動制御することを特徴とする小型船舶のエンジン制御方法。
  2. 前記エンジン制御装置は、電源供給後エンジン始動前に、このエンジン制御装置に備わるメモリに格納されている前回のエンジン運転終了時の指令信号の情報を読み出し、
    この情報の読み出しが正常にできたときは、読み出した情報を今回のエンジン運転の初期状態として設定し、
    読み出しエラーが生じたときは、初期状態として予め定めた指令情報を設定することを特徴とする請求項1に記載の小型船舶のエンジン制御方法。
  3. 前記運転モードとして、低速モード及び通常モードを有し、
    前記予め定めた指令情報は、セキュリティ情報がエンジン始動許可で運転モード情報が低速モードであることを特徴とする請求項2に記載の小型船舶のエンジン制御方法。
  4. 前記予め定めた指令情報により初期状態を設定した後、前記エンジン制御装置は、前記受信装置と通信して受信装置のメモリに格納された新たな指令信号の情報を読み出し、
    読み出しが正常に行われたときには、読み出した新たな指令信号の情報に基づいてエンジンを駆動制御し、
    読み出しエラーが生じたときには、前記予め定めた所期状態の情報に基づいてエンジンを駆動制御することを特徴とする請求項3に記載の小型船舶のエンジン制御方法。
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