JPH10184429A - エンジン制御方式 - Google Patents

エンジン制御方式

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Publication number
JPH10184429A
JPH10184429A JP35079196A JP35079196A JPH10184429A JP H10184429 A JPH10184429 A JP H10184429A JP 35079196 A JP35079196 A JP 35079196A JP 35079196 A JP35079196 A JP 35079196A JP H10184429 A JPH10184429 A JP H10184429A
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JP
Japan
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engine
amount
operating state
control
physical quantity
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Pending
Application number
JP35079196A
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English (en)
Inventor
Yoko Fujime
葉子 藤目
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な運転状態に対応でき、しかも正確に応
答性よくエンジンを制御することができるエンジン制御
方式を提供すること。 【解決手段】 本発明に係るエンジン制御方式は、エン
ジンの逆モデルを用いて、所定の動作パラメータを操作
することにより得られるエンジンの制御量に対する目標
値に沿って前記動作パラメータの操作量を求めると共
に、エンジンが所定の運転状態にある時に、該運転状態
に関係のあるエンジン性能を表す物理量を検知し、学習
機能付きフィードフォワード制御により、前記検知され
た物理量を最適にする前記目標値を求め、かつ、この情
報を学習する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン性能を表
す物理量を用いて、エンジンの制御を行うエンジン制御
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンの運転状態に対する
最適な目標空燃比を予め実験等により用意しておき、エ
ンジン運転中に、エンジンの実際の運転状態を検知する
と共に、排気ガスから実際の空燃比を検知し、前記実際
の空燃比と目標空燃比とを比較して、それらに差がある
場合には、前記実際の空燃比が目標空燃比になるように
燃料噴射量を制御してエンジンの運転状態を最適にする
エンジン制御方式がある。上記エンジン制御方式では、
上述のようにエンジンの運転状態に対する最適な目標空
燃比を予め実験等により用意しておく必要があるが、エ
ンジンは、その運転中に、急加速、始動、又は暖機運転
等のように、所謂通常の運転状態の他に様々な運転状態
におかれるが、上記したエンジン制御方式では、目標空
燃比は所謂通常状態に対応したものを用意しておき、前
記特別な運転状態に対しては、これら特別な運転状態の
各々に対応した燃料噴射量補正用のマップを別個に用意
し、スロットル開度検知手段やエンジン回転数検知手段
等を用いてエンジンの運転状態が特別な運転状態にある
か否かを監視し、特別な運転状態にある場合には、その
運転状態に対応する補正用のマップから燃料噴射量の補
正量を求め、通常の運転状態に対応した目標空燃比から
得られる基本燃料噴射量に前記補正量を加算する等して
対応していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の制御方式では、実際のエンジン性能には関係なく、予
め決められた目標値に沿って燃料噴射装置等の操作量を
決めるため、必ずしも最適な補正が行えるとは限らない
という問題があった。また、上記した従来の制御方式
は、通常運転とは異なる所定の運転状態に対応した補正
用マップを用意しているが、この方式では、補正用マッ
プを用意した運転状態にしか正確に対応できないため、
幅広い運転状態でエンジンを正確に制御することができ
ないという問題がある。さらに、マップによる補正は、
特別な運転状態になった時にその都度行うものなので、
例えば、急加速時等には、補正が間に合わずに応答性が
悪くなると言う問題もある。本発明は、上記した従来の
問題点を解決し、様々な運転状態に対応でき、しかも正
確に応答性よくエンジンを制御することができるエンジ
ン制御方式を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の請求項1に係るエンジン制御方式は、
エンジンの逆モデルを用いて、所定の動作パラメータを
操作することにより得られるエンジンの制御量に対する
目標値に沿って前記動作パラメータの操作量を求めると
共に、エンジンが所定の運転状態にある時に、該運転状
態に関係のあるエンジン性能を表す物理量を検知し、学
習機能付きフィードフォワード制御により、前記検知さ
れた物理量を最適にする前記目標値を求め、かつ、この
情報を学習することを特徴とするものである。また、本
発明の請求項9に係るエンジン制御方式は、所定の動作
パラメータを操作することにより得られるエンジンの制
御量に対する目標値をエンジンの運転状態に基づいて決
定し、この目標値に沿ってエンジンの逆モデルを用いて
所定の動作パラメータの操作量を求めると共に、エンジ
ンが所定の運転状態にある時に、該運転状態に関係のあ
るエンジン性能を表す物理量を検知し、学習機能付きフ
ィードフォワード制御により、前記検知された物理量を
最適にする前記目標値の補正量を求め、かつ、この情報
を学習することを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示した幾つかの
実施例を参照して、本発明に係るエンジン制御方式の実
施の形態について説明する。本発明に係るエンジン制御
方式の基本概念を図1及び図2に示した二つの実施例に
基づいて説明する。
【0006】図1は、本発明の第一の実施例に係るエン
ジン制御方式を実行する制御ブロック図を示している。
図面に示すように、制御装置は、エンジンの動作パラメ
ータの操作量を決定する操作量決定部と、前記動作パラ
メータを操作することにより得られるエンジンの制御量
に対する目標値を決定する目標値決定部から成る。前記
操作量決定部は、前記目標値を入力して動作パラメータ
の操作量を出力するエンジンの逆モデルから成る。目標
値決定部は、例えば、ニューラル回路網、ファジーニュ
ーラル回路網、CMAC、又はマップ等を用いて学習可
能なフィードフォワード制御を行うように構成されてお
り、エンジンが所定の運転状態にある時に、該運転状態
に関係のあるエンジン性能を表す物理量を検知し、この
物理量が最適な値になるように前記制御量に対する前記
目標値を決定し、かつ、その情報を学習する。このよう
に、要求するエンジン性能を表す物理量を検知し、前記
物理量に基づく評価を行い、この評価が最適になる動作
パラメータの操作量に対する目標値を求めることにより
精度の高いエンジン制御を行うことが可能になり、また
評価に基づいて得られた目標値を学習することにより経
時変化等にも対応した応答性のよい制御を実行すること
が可能になる。
【0007】図2は、本発明の第二の実施例に係るエン
ジン制御方式を実行する制御ブロック図を示している。
図面に示すように、制御装置は、エンジンの動作パラメ
ータの操作量を決定する操作量決定部と、前記動作パラ
メータを操作することにより得られるエンジンの制御量
に対する目標値を決定する目標値決定部と、要求される
エンジン性能に基づいて前記目標値の補正量を決定する
補正量決定部とから成る。前記操作量決定部は、前記目
標値を入力して動作パラメータの操作量を出力するエン
ジンの逆モデルから成る。目標値決定部は、エンジンの
運転状態に基づいてマップ、数式モデル、又はニューラ
ル回路網等の適当な手段で前記制御量に対する前記目標
値を決定する。補正量決定部は、例えば、ニューラル回
路網、ファジーニューラル回路網、CMAC、又はマッ
プ等を用いて学習可能なフィードフォワード制御を行う
ように構成されており、エンジンが所定の運転状態にあ
る時に、該運転状態に関係のあるエンジン性能を表す物
理量を検知し、エンジン性能の評価を行いながら、前記
目標値がエンジン性能に合った最適な値になるように補
正量を決定し、かつ、その情報を学習する。このよう
に、基本的な目標値をマップ、数式モデル、又はニュー
ラル回路網等の適当な手段により求め前記目標値に対す
る補正量をエンジン性能を表す物理量に基づく評価を行
いながら、この評価が最適になるように求め、該補正量
で前記目標値を補正することにより、精度の高いエンジ
ン制御を行うことが可能になり、また前記補正量決定部
が、評価に基づいて得られた補正量を学習することによ
り経時変化等にも対応した応答性のよい制御を実行する
ことが可能になる。また、このように、動作パラメータ
の操作量に対する基本的な目標値の決定とエンジン性能
に基づくこの目標値の補正とを分けて行うことにより、
基本的な目標値の決定方式が複雑化することなく、従来
の目標値決定方式と同じ方式が利用できるようになる。
【0008】次に、図3〜図16に基づいて、本発明に
係るエンジン制御方式をエンジンの空燃比制御に適用し
た例について説明する。図3は、エンジン1と本発明に
係るエンジン制御方式を実行する制御装置10との関係
を示す概略図である。図3に示すように、前記制御装置
10は、スロットル2に設けられたスロットル開度検出
手段12から得られるスロットル開度に関する情報α
と、クランクケース3に設けられたクランク角検出手段
13から得られるクランク角に関する情報rと、シリン
ダヘッド4に設けられた燃焼圧力検出手段14から得ら
れる燃焼圧力変化率に関する(即ち、トルクに関する)
情報p1と、シリンダブロック5に設けられた水温検出
手段15及び油温検出手段16から得られる冷却水の温
度に関する情報t1及び潤滑油の温度に関する情報t2
と、エアクリーナ6に設けられた吸気温度検知手段17
から得られる吸気温度に関する情報t3と、吸気管壁面
に設けられた吸気管壁面温度検知手段17’から得られ
る吸気管壁面温度に関する情報t3’と、大気圧検知手
段18から得られる大気圧に関する情報p2とを入力す
ると共に、排気管7に設けられた空燃比検出手段19か
ら得られる実際の制御量E(空燃比A/Fに関する情
報)を入力し、これら入力情報に基づいて、エンジン1
が所謂通常の運転状態にある時はもちろん、始動時、加
減速時、暖機運転時、又は非同期噴射時等の特別な運転
状態にある時も、エンジンの空燃比(即ち、制御量E)
がこれら運転状態に適合した値になるように、吸気管8
に設けられた燃料噴射装置9の操作量M(即ち、燃料噴
射量)を決定して出力する。
【0009】(制御装置10の内部構成について)以下
に、制御装置10の内部構成について図4〜図16を参
照して詳細に説明していく。図4は、制御装置10の内
部構成を示す概略ブロック図である。図面に示すよう
に、制御装置10は、エンジンの運転状態に対応した目
標空燃比Epに基づいて燃料噴射装置9の基本操作量M
fを決定する基本操作制御部20と、エンジンの運転状
態に対応した前記目標空燃比Epを決定し、該目標空燃
比Epを前記基本操作制御部20に出力する目標空燃比
制御部30と、例えば、急加速時等のように急激なトル
ク変化を必要とする特別な運転状態の時に、要求される
トルク変化率が得られるように非同期噴射を行うための
非同期噴射操作量Maを決定する非同期噴射操作制御部
40と、エンジン始動時という特別な運転状態の時に、
前記基本操作制御部20に代わって、燃料噴射装置9の
始動時操作量Msを決定する始動時操作制御部50と、
前記基本操作制御部20と始動時操作制御部50との切
り換えを行う切換部60と、クランク角検出手段13か
ら得られるクランク角信号rに基づいてエンジン回転数
nを算出して、各制御部に出力するエンジン回転数算出
部70とを備えている。
【0010】(基本操作制御部20について)基本操作
制御部20は、スロットル開度信号α、エンジン回転数
信号n、大気圧信号p2、及び吸気温度信号t3に加え
て目標制御量(目標空燃比)Epと実際の制御量(空燃
比)Eとを入力し、これらの入力情報に基づいて、エン
ジンの運転状態に対応した燃料噴射装置9の基本操作量
Mfを決定して出力する。図5は、図4における基本操
作制御部20の内部構成を示すブロック図である。図5
に示すように、この基本操作制御部20は、吸気管8内
の空気の挙動をモデル化した空気系順モデル21、燃料
噴射装置9から噴射される燃料の挙動をモデル化した燃
料系順モデル22、推定制御量演算部23、及び基本操
作量演算部24を備えており、前記空気系順モデル2
1、燃料系順モデル22、及び推定制御量演算部23に
よりエンジン1の順モデルを構成すると共に、前記推定
制御量演算部23の出力を基本操作量演算部24にフィ
ードバックして基本操作量Mfを算出するエンジンの逆
モデルを構成している。
【0011】(空気系順モデル21について)前記空気
系順モデル21は、例えば、空気量をスロットル開度及
び吸気負圧を用いた流体学的な数式でモデル化し、ま
た、前記吸気負圧を前記空気量、エンジン回転数、及び
体積効率を用いた流体力学的な数式でモデル化し、さら
に、前記体積効率を前記吸気負圧及びエンジン回転数を
用いたファジーニューラル回路網(学習可能なモデル化
手段であれば任意の手段でよく、単なるニューラル回路
網でもまた、CMACでもよい)でモデル化し、これら
各モデルを用いて推定空気量Avを求めるように構成さ
れ得る。前記体積効率をモデル化しているファジーニュ
ーラル回路網は、制御量の実測値E、即ち、実際の空燃
比を入力し、「モデルの体積効率が大きくなると実際の
空燃比は小さくなる」という体積効率と空燃比との関係
に基づいて、エンジン運転中に、実際の制御量Eと目標
制御量Epとの誤差を小さくするよう学習を行うように
構成され得る。また、前記空気量の数式モデルと、吸気
負圧の数式モデルとは相互に空気量及び吸気負圧をパラ
メータとして必要とするため、例えば、吸気負圧だけ
は、予め圧力センサ等で検出した測定値等の適当な値を
初期値として入力する必要があり、これにより、エンジ
ン回転数信号nとスロットル開度信号rとから、その時
の推定空気量Avを求めることが可能になる。
【0012】(燃料系順モデル22について)燃料系順
モデル22は、例えば、燃料噴射装置9から噴射された
燃料の蒸発時定数をエンジン回転数信号n、スロットル
開度信号r、及び吸気管壁面温度信号t3’を入力とす
るニューラル回路網(学習可能なモデル化手段であれば
任意の手段でよく、ファジーニューラル回路網でも、ま
た、CMACでもよい)でモデル化すると共に、前記噴
射燃料の吸気管内壁や吸気バルブ等に対する燃料付着率
をエンジン回転数信号n及びスロットル開度rを入力と
するニューラル回路網(学習可能なモデル化手段であれ
ば任意の手段でよく、ファジーニューラル回路網でも、
また、CMACでもよい)でモデル化し、これらによ
り、噴射燃料の蒸発時定数及び燃料付着率を推定し、こ
れら蒸発時定数及び燃料付着率を用いて、基本操作量M
fに対応する推定燃料噴射量Fvを求めるように構成さ
れている。前記蒸発時定数に関するニューラル回路網及
び燃料付着率に関するニューラル回路網は、各々制御量
の実測値E、即ち、実際の空燃比を入力し、「モデルの
蒸発時定数が大きいと実際の空燃比は小さくなる」とい
う蒸発時定数と空燃比との関係、及び「モデルの燃料付
着率が大きいと実際の空燃比は小さくなる」という燃料
付着率と空燃比との関係に基づいて、実際の制御量Eと
目標制御量Epとの誤差を小さくするよう学習を行うよ
うに構成され得る。
【0013】(推定制御量演算部23及び基本操作量演
算部24について)前記推定制御量演算部20は、前記
空気系順モデル21及び燃料系順モデル22で得られる
推定空気量Av及び推定燃料量Fvを入力し、これらに
基づいて推定空燃比、即ち、推定制御量Evを算出し、
この推定制御量Evを基本操作量演算部24にフィード
バックする。基本操作量演算部24は、前記目標空燃比
制御部30から出力された目標空燃比Epと、前記推定
制御量演算部23からフィードバックされた推定制御量
Evとに基づいて、目標空燃比Epと推定空燃比Evと
の差が小さくなるように基本操作量Mfを算出する。こ
の基本操作量Mfを基本操作量制御部20の出力として
出力される共に、前記燃料系順モデル22にも入力され
る。
【0014】(目標空燃比制御部30について)目標空
燃比制御部30は、スロットル開度信号α、エンジン回
転数信号n、クランク角信号r、燃焼圧力変化率信号p
1、水温信号t1、及び油温信号t2を入力し、これら
の入力情報に基づいて、エンジンの運転状態に対応した
目標空燃比Epを決定して、基本操作制御部20に出力
する。図6は、図4における目標空燃比制御部30の内
部構成を示す概略ブロック図である。この目標空燃比制
御部30は、基本目標空燃比決定部31、回転変動検出
部32、変動許容値決定部33、比較部34、補正量算
出部35、加減速時補正量決定部36、スロットル開度
微分値演算部37、及び追加補正量算出部38を備えて
おり、基本目標空燃比決定部31でエンジンの運転状態
に対応した基本目標制御量Epfを決定すると共に、そ
れ以外の各処理部32〜38で、特別な運転状態に対応
した前記基本目標制御量Epfの補正量を算出し、基本
目標制御量Epf及び各補正量に基づいて目標制御量E
pを決定して出力するように構成されている。
【0015】(基本目標空燃比決定部31について)基
本目標空燃比決定部31は、スロットル開度α、エンジ
ン回転数n、水温t1及び油温信号t2を入力し、これ
ら各温度に対応する基本目標制御量Epfを出力するニ
ューラル回路網から成る(図7参照)。このニューラル
回路網は、例えば、水温及び油温が所定値より低い場合
には、エンジン1が暖機運転状態にあるのでエンジン1
の回転を安定させるように基本目標空燃比をリッチに
し、また、水温及び油温が所定値より高い場合には、基
本目標空燃比をリーンにする等、制御すべきエンジン1
の様々な水温及び油温に対応する最適な空燃比の情報が
予め学習されている。
【0016】(回転変動検出部、変動許容値決定部、比
較部、及び補正量算出部について)回転変動検出部32
は、クランク角検出手段13から得られるエンジン1が
膨張行程にある時の所定の2点のクランク角信号rをフ
ィードバック情報として入力し、このクランク角信号r
に基づいて、各サイクル毎に前記2点のクランク角間の
角速度vを演算し、さらに、前記2点のクランク角間の
角速度(v1及びv2)から角加速度(acc)を演算
する。この角加速度の演算を繰り返す毎、即ち、各サイ
クル毎に、角加速度の平均値(acc_ave)を求
め、その時の角加速度(acc)と角加速度平均値(a
cc_ave)との差の絶対値を角加速度変動値(f
1)とし、当該角加速度変動値(f1)を燃焼悪化指数
(pnt)として次々に累積加算する。そして、上記し
た処理を100サイクル分繰り返して得た燃焼悪化指数
(pnt)を回転変動として出力する。一方、変動許容
値決定部33は、エンジン1のエンジン回転数及びスロ
ットル開度に対応した回転変動の許容値(lim)を予
め実験等により求めてマップや数式等の形式で記憶して
おり、エンジン回転数信号n及びスロットル開度信号α
を入力して、その時の回転変動の許容値(lim)を出
力する。比較部34では、前記回転変動検出部32から
得られる実際の回転変動(pnt)と、変動許容値決定
部33から得られる変動許容値(lim)とを比較し、
その比較結果を補正値演算部35に出力する。補正値演
算部35は、実際の回転変動(pnt)が変動許容値
(lim)より大きい場合には、エンジン1の回転が安
定していないと判断して、その差に比例して目標空燃比
Epがリッチになるように、即ち、燃料噴射装置9から
噴射される燃料量が多くなるように、基本目標空燃比E
pfを補正する補正値Arを出力し、また、実際の回転
変動(pnt)が変動許容値(lim)より小さい場合
には、エンジン1の回転が安定していると判断して、前
記補正値Arをゼロにする。図8に、上記した回転変動
検出部32、変動許容値決定部33、比較部34、及び
補正量算出部35の処理を一連のフローチャートで示
す。エンジンの回転変動は、エンジン1の回転の安定性
に関する性能を直接表す情報であり、特に、暖機運転時
のような特別な運転状態の時には、この回転変動が大き
いとエンジンの回転が安定しておらずエンジンが停止し
そうな状態に陥っているので、上記したように、予めエ
ンジン回転数及びスロットル開度に対応した変動許容値
を求めておき、実際の回転変動が変動許容値より大きい
場合に、基本目標空燃比Epfを補正して目標空燃比E
pをリッチにすることにより、図9に示すように、基本
操作量制御部20が出力する燃料噴射装置9の基本操作
量Mfが大きくなり、燃料噴射量が増加して(即ち、空
燃比の実測値Eがリッチになり)、エンジン1の回転が
安定するようになる。基本目標空燃比決定部31を構成
するニューラル回路網は、上記した実際の回転変動をフ
ィードバックすることにより得られる補正量算出部35
からの補正値Arを加えた基本操作量Mfを教師データ
として、その時のスロットル開度、エンジン回転数、水
温及び油温に対応させて学習する。これにより、学習後
は、例えば、暖機運転時等のようにエンジン1の回転変
動に関係が深い運転状態の時の制御性が向上する。この
ように、暖機運転時のような特別の運転状態の時に、暖
機運転時のエンジン性能を直接表すエンジンの回転変動
をフィードバックして基本制御量Mfを補正しながら燃
料噴射量を制御し、さらに、その結果を学習していくこ
とにより、他のファクタに基づく制御に比べて応答性が
よく、また、経時変化にも対応できるようになるのでエ
ンジンの回転安定性が著しく向上することになる。
【0017】(加減速時補正量決定部36について)加
減速時補正量決定部36は、スロットル開度α、スロッ
トル開度微分値演算部37から得られるスロットル開度
微分値dα/dt、及びエンジン回転数nを入力し、こ
れらの各条件に対応する基本目標制御量Epfに対する
加減速用補正値Asを出力するニューラル回路網から成
る(図10参照)。このニューラル回路網は、例えば、
スロットルが急激に開かれた場合には、運転者は急加速
を求めているので、目標空燃比Epがリッチになってエ
ンジン1のトルクが急激に立ちあがるように基本目標制
御量Epfを補正する加減速時補正値Asを出力する
等、スロットル開度等の各条件に対応する基本目標制御
量Epfに対する加減速時補正値Asが予め学習されて
いる。
【0018】(追加補正量演算部38について)追加補
正量演算部38は、スロットル開度微分値に対応した最
適な燃焼圧力変化率ps1(即ち、トルク変化率)を予
め実験等により求めてマップや数式の形式で記憶してお
り、スロットル開度微分値演算部37から得られる実際
のスロットル開度微分値dα/dtからその時の最適な
燃焼圧力変化率ps1を求め、この最適燃焼圧力変化率
ps1と、燃焼圧力検出手段14からフィードバックさ
れるその時の実際の燃焼圧力変化率p1とを比較し、こ
の差が小さくなるように前記加減速時補正値Asに対す
る追加補正値Asaを算出して出力する。即ち、例え
ば、スロットルが急激に開かれた時に、実際の燃焼圧力
変化率p1が最適燃焼圧力変化率ps1より小さい場合
には、エンジン1が運転者の求める加速を行っていない
ので、燃料噴射量が多くなりトルク変化率が高くなるよ
うに、基本目標制御量Epfに対する加減速時補正値A
sを補正するような追加補正値Asaを算出し出力す
る。この追加補正値Asaは、前記加減速時補正値As
に加算され、また、前記加減速時補正量決定部36を構
成するニューラル回路網は、追加補正値Asaが加算さ
れた加減速時補正値Asを教師データとして、その時の
スロットル開度α、スロットル開度微分値dα/dt、
及びエンジン回転数nと対応させて学習する。エンジン
1の燃焼圧力変化率、即ち、トルク変化率は、エンジン
1の加速及び減速性能を直接的に表す情報であり、これ
が低ければ、加速又は減速が悪く、また、これが高けれ
ば、加速又は減速が激しくなっていると言える。従っ
て、図11に示すように、スロットル開度に対して実際
に得られるトルク変化率が最適トルク変化率に達してい
ない時に、上記したように加減速時補正値Asを追加補
正値Asaでさらに補正して目標制御量Epをリッチ
に、即ち、燃料噴射量を多くすると共に、この値を加減
速時補正量決定部36で学習することにより、学習後
は、スロットル開度に対して運転者の要求する最適なト
ルク変化が、即ち、加速/減速が得られるようになる。
尚、図11に示すように、エンジンの加速/減速特性を
制御する場合の動作パラメータは、空燃比、即ち、燃料
噴射量だけに限られず、点火時期等の他の動作パラメー
タでもよく、また、これらを同時に制御してもよい。例
えば、点火時期の場合、十分なトルクの立上がりを得る
ためには、点火時期を進角させるように制御され得る。
また、図示していないが動作パラメータとして電子スロ
ットル開度を制御する場合、エンジンにとって最も効率
のよい開度変化を与えるように制御され得、これによ
り、息つきや過剰なトルクの急変を防止できる。
【0019】(非同期噴射操作制御部40について)次
に、図12を参照して、図4における非同期噴射操作制
御部40について説明する。図12は、非同期噴射操作
制御部40の内部構造を示す概略ブロック図である。こ
の非同期噴射操作制御部40は、基本非同期噴射操作量
決定部41、目標トルク変化率決定部42、トルク変化
率演算部43、比較部44、補正値算出部45、及びス
ロットル開度微分値演算部46を備えている。
【0020】(基本非同期噴射操作量決定部41につい
て)基本非同期噴射操作量決定部41は、エンジン回転
数信号n、スロットル開度信号α、及びスロットル開度
微分値演算部46で得られるスロットル開度微分値dα
/dtを入力して、基本非同期噴射操作量Mafを出力
するファジーニューラル回路網から成る(図13参
照)。このファジーニューラル回路網は、例えば、スロ
ットル開度、エンジン回転数、及びスロットル開度微分
値に対応した非同期噴射量を得るための非同期噴射操作
量が予め学習されている。
【0021】(目標トルク変化率決定部42、トルク変
化率演算部43、比較部44、及び補正値算出部45に
ついて)目標トルク変化率決定部42は、スロットル開
度微分値及びエンジン回転数を入力し、これらの情報に
対応した最適なトルク微分値、即ち、目標トルク変化率
hpを求める。トルク変化率演算部43は、燃焼圧力検
知手段14から実際の燃焼圧力変化率p1をフィードバ
ックし、この燃焼圧力変化率p1に基づいて実際のトル
ク変化率hを求める。比較部44では、目標トルク変化
率hpと実際のトルク変化率hとを比較し、その結果を
補正値算出部45に出力する。補正値算出部45では、
比較部44からの比較結果に基づいて実際のトルク変化
率hが目標トルク変化率hpと同じ値になるように基本
非同期噴射操作量Mafを補正する補正値Amを算出
し、基本非同期噴射操作量Mafに加算して、非同期噴
射操作量Maとして非同期噴射操作制御部40から出力
させる。この時、基本非同期噴射操作量決定部41を構
成するファジーニューラル回路網は、補正値Amで補正
された非同期噴射操作量Maを教師データとして、「エ
ンジン回転数が高く、スロットル開度が大きく、スロッ
トル開度微分値が大きい場合には、非同期噴射量は多く
なる」、「エンジン回転数が低く、スロットル開度た小
さく、スロットル開度微分値が小さい場合には、非同期
噴射量が少なくなる」、また、「エンジン回転数が大き
く、スロットル開度が大きく、スロットル開度微分値が
小さい場合には、非同期噴射量はやや多くなる」等の非
同期噴射量と、エンジン回転数等の各入力との関係に基
づいて学習を行う。トルク変化率は、エンジン1の加速
性能を直接的に表す情報なので、このトルク変化率をフ
ィードバックして、最適なトルク変化率が得られるよう
に基本非同期噴射操作量Mafを補正すると共に、補正
後の非同期噴射操作量Maを教師データとして基本非同
期噴射量決定部41を構成するファジーニューラル回路
網が学習を行うことにより、学習後は、図14に示すよ
うな最適な量の非同期噴射を得ることができ、運転者の
要求するトルク変化率が得られるようになる。
【0022】(始動時操作制御部50について)次に、
図15を参照して、図4における始動時操作制御部50
について説明する。図15は、始動時操作制御部50の
内部構造を示す概略ブロック図である。図面に示すよう
に、この始動時操作量制御部50は、始動時基本操作量
決定部51、始動時間算出部52、目標始動時間記憶部
53、比較部54、及び補正値算出部55を備えてい
る。始動時基本操作量決定部51は、水温t1、吸気温
度t3、大気圧p2、スロットル開度α、及びエンジン
回転数nを入力し、始動時基本操作量Msfを出力する
ニューラル回路網から成る(図14参照)。このニュー
ラル回路網は、エンジン回転数n等の各条件に対応する
始動時の最適な操作量Msfが予め学習されている。始
動時間算出部52は、エンジン回転数信号nをフィード
バックし、エンジン1が実際にかかるまでの時間Tr
を、エンジンをかけ始めてからエンジン回転数が予め定
めた所定の回転数以上になるまでの時間を計測すること
により求める。目標始動時間記憶部53には予めエンジ
ンが始動し始めるまでの最適な時間Tp、例えば、1秒
間等の情報が記憶されており、比較部54では、エンジ
ンがかかるまでの実際の時間Trと前記目標時間Tpと
を比較し、この結果を補正値算出部55に送る。補正値
算出部55では、前記実際の時間Trが目標時間Tpに
なるように始動時基本操作量Msfの補正値Anを算出
して出力する。即ち、例えば、エンジンがかかるまでに
実際に要した時間Trが目標時間Tpを越えている場合
には、燃料噴射量が多くなるように始動時基本操作量M
sfを補正するよう補正値Anを求める。始動時操作制
御部50は、前記始動時基本操作量Msfに当該補正値
Anを加算した値を始動時操作量Msとして出力すると
同時に、始動時基本操作量決定部51を構成するニュー
ラル回路網は、補正後の始動時操作量Msを教師データ
とした学習を行う。エンジンが実際にかかるまでの時間
Trは、エンジンの始動運転状態におけるエンジン性能
を直接的に表す情報であるので、ニューラル回路網で構
成された始動時基本操作量決定部51が、前記実際の時
間Trをフィードバックして得られた補正値Amで補正
された後の始動時操作量Msを教師データとして学習を
行うと、学習後は、エンジンの始動性能が著しく向上す
る。
【0023】(切換部60について)切換部60は、上
述した基本操作制御部20と始動時操作制御部50との
切り換えを行う。この切換部60は、エンジン始動時に
は常に、始動時操作制御部50に接続されており、エン
ジン回転数が所定の値を越えた時にエンジン1がかかっ
たと判断して、その接続が基本操作制御部20に切り替
わり、以後は、再度エンジンを始動させる時まで、基本
操作制御部20に接続された状態を維持する。
【0024】(別の適用例について)以上説明した本実
施例では、基本目標空燃比決定部31、加減速補正量決
定部36、及び始動時基本操作量決定部51をニューラ
ル回路網で構成すると共に、基本非同期噴射操作量決定
部41をファジーニューラル回路網で構成しているが、
これら、各部を構成する手段は本実施例に限定されるこ
となく、学習可能な構成手段であれば任意の手段でよ
く、例えば、ニューラル回路網の代わりにファジーニュ
ーラル回路網を用いてもよく、また、ファジーニューラ
ル回路網の代わりにニューラル回路網を用いてもよく、
さらに、ニューラル回路網及びファジーニューラル回路
網の代わりにCMACを用いてもよい。また、本実施例
では、エンジンの運転状態が通常運転状態にある時に加
えて、始動時、加減速時、暖機運転時、及び非同期噴射
運転時のような特別な運転状態にある時にも、エンジン
を制御する動作パラメータとして燃料噴射装置9の操作
量、即ち、燃料噴射量を用いているが、エンジンを制御
する動作パラメータは本実施例に限定されることなく任
意のパラメータでよく、例えば、電子スロットル開度、
点火時期、又はバルブタイミング等を制御してもよい。
この場合、例えば、電子スロットル開度は、エンジンの
運転状態が、加速状態にある時に、トルク変化率を高
め、又始動時、暖機時には、エンジンの回転を安定させ
るように制御され得、また、点火時期は、エンジンの運
転状態が加速状態にある時にトルク変化率を高めるため
に進角させるように制御され得、さらに、バルブタイミ
ングは、エンジンの運転状態が、高負荷、高回転時にバ
ルブオーバラップを増やし、低負荷、低回転時にバルブ
オーバラップを減らすように制御され得る。また、上記
した各種動作パラメータは個々に制御してもよく、また
少なくとも二種類の動作パラメータを同時に制御しても
よい。二種類以上の動作パラメータを制御する場合に
は、各動作パラメータに対する処理は直列的に順次行っ
てもよく、また、並列的に同時に行ってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1に係るエ
ンジン制御方式によれば、エンジンの逆モデルを用い
て、所定の動作パラメータを操作することにより得られ
るエンジンの制御量に対する目標値に沿って前記動作パ
ラメータの操作量を求めると共に、エンジンが所定の運
転状態にある時に、該運転状態に関係のあるエンジン性
能を表す物理量を検知し、学習機能付きフィードフォワ
ード制御により、前記検知された物理量を最適な値にす
る前記目標値を求め、かつ、この情報を学習しているの
で、エンジン性能に関係のない情報に基づく制御方式に
比べて、制御の精度が向上し、より最適な運転状態が得
られるようになり、また、エンジン性能を表す物理量に
より求めた目標値を教師データとして学習を行うので、
学習後の制御の応答性が向上し、また、経時変化にも対
応できるようになるという効果を奏する。また、本発明
の請求項9に係るエンジン制御方式によれば、所定の動
作パラメータを操作することにより得られるエンジンの
制御量に対する目標値をエンジンの運転状態に基づいて
決定し、この目標値に沿ってエンジンの逆モデルを用い
て所定の動作パラメータの操作量を求めると共に、エン
ジンが所定の運転状態にある時に、該運転状態に関係の
あるエンジン性能を表す物理量を検知し、学習機能付き
フィードフォワード制御により、前記検知された物理量
を最適な値にする前記目標値の補正量を求め、かつ、こ
の情報を学習しているので、上記した効果の他、動作パ
ラメータの操作量に対する目標値を求める方式が複雑化
することなく、従来の操作量決定方式と同じ方式が利用
できるようになるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施例に係るエンジン制御方
式を実行する制御ブロック図を示している。
【図2】 本発明の第二の実施例に係るエンジン制御方
式を実行する制御ブ
【図3】 エンジン1と本発明に係るエンジン制御方式
を実行する制御装置10との関係を示す概略図である。
【図4】 制御装置10の内部構成を示す概略ブロック
図である。
【図5】 図4における基本操作制御部20の内部構成
を示すブロック図である。
【図6】 図4における目標空燃比制御部30の内部構
成を示す概略ブロック図である。
【図7】 基本目標空燃比決定部31を構成するニュー
ラル回路網の概略構成図である。
【図8】 回転変動検出部32、変動許容値決定部3
3、比較部34、及び補正量算出部35の一連の処理を
示すフローチャートである。
【図9】 角加速度、目標空燃比、及び実際の空燃比の
関係を示す図である。
【図10】 加減速時補正量決定部36を構成するニュ
ーラル回路網の概略構成図である。
【図11】 スロットル開度、目標空燃比及びトルクの
関係を学習前及び学習後に分けて示す図である。
【図12】 非同期噴射操作制御部40の内部構造を示
す概略ブロック図である。
【図13】 基本非同期噴射操作量決定部41を構成す
るファジーニューラル回路網の概略構成図である。
【図14】 スロットル開度、同期噴射パルス、非同期
噴射パルス、及びトルクの関係を学習前及び学習後に分
けて示す図である。
【図15】 始動時操作制御部50の内部構造を示す概
略ブロック図である。
【図16】 始動時基本操作量決定部51を構成するニ
ューラル回路網の概略構成図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 スロットル 3 クランクケース 4 シリンダヘッド 5 シリンダブロック 6 エアクリーナ 7 排気管 8 吸気管 9 燃料噴射装置 10 制御装置 12 スロットル開度検出手段 13 クランク角検出手段 14 燃焼圧力検出手段 15 水温検出手段 16 油温検出手段 17 吸気温度検出手段 17’ 吸気管壁面温度検知手段 18 大気圧検出手段 19 空燃比検出手段 20 基本操作制御部 21 空気系順モデル 22 燃料系順モデル 23 推定制御量演算部 24 基本操作量演算部 30 目標空燃比制御部 31 基本目標空燃比決定部 32 回転変動検出部 33 変動許容値決定部 34 比較部 35 補正値算出部 36 加減速時補正量決定部 37 スロットル開度微分値演算部 38 追加補正量演算部 40 非同期噴射操作制御部 41 基本非同期噴射操作量決定部 42 目標トルク変化率決定部 43 トルク変化率演算部 44 比較部 45 補正値算出部 46 スロットル開度微分値演算部 50 始動時操作制御部 51 始動時基本操作量決定部 52 始動時間算出部 53 目標始動時間記憶部 54 比較部 55 補正量算出部 60 切換部 70 エンジン回転数算出部 α スロットル開度信号 r クランク角信号 p1 燃焼圧力変化率信号 t1 水温信号 t2 油温信号 t3 吸気温度信号 t3’吸気管壁面温度信号 p2 大気圧信号 n エンジン回転数 dα/dt スロットル開度微分値 ※制御量=空燃比 E 制御量実測値 Ep 目標制御量 Epf 基本目標制御量 Ev 推定制御量 Ar (回転変動用)補正値 As (加減速用)補正値 Asa 追加補正値 Am (非同期)補正値 ※操作量=燃料噴射装置の操作量 M 操作量 Mf 基本操作量 Maf 基本非同期噴射操作量 Ma 非同期噴射操作量 Msf 始動時基本操作量 Ms 始動時操作量 Av 推定空気量 Fv 推定燃料噴射量 v 角速度 acc 角加速度 acc_ave 角加速度平均 f1 角加速度変動値 pnt 燃焼悪化指数 lim 回転変動許容値 h トルク変化率 hp 目標トルク変化率
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G05B 13/02 F02P 5/15 B

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの逆モデルを用いて、所定の動
    作パラメータを操作することにより得られるエンジンの
    制御量に対する目標値に沿って前記動作パラメータの操
    作量を求めると共に、 エンジンが所定の運転状態にある時に、該運転状態に関
    係のあるエンジン性能を表す物理量を検知し、 学習機能付きフィードフォワード制御により、前記検知
    された物理量を最適にする前記目標値を求め、かつ、こ
    の情報を学習することを特徴とするエンジン制御方式。
  2. 【請求項2】 前記学習機能付きフィードフォワード制
    御を、ニューラル回路網、ファジーニューラル回路網、
    CMAC、又はマップの少なくとも一つを用いて行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御方式。
  3. 【請求項3】 前記動作パラメータが、燃料噴射量、点
    火時期、バルブタイミング、又は電子スロットルの開度
    の少なくとも一つであることを特徴とする請求項1又は
    2に記載のエンジン制御方式。
  4. 【請求項4】 前記所定の運転状態が加速状態であり、 前記運転状態に関するエンジン性能を表す物理量が、ス
    ロットル開度の微分値に対応したトルク変化率であり、 前記学習機能付きフィードフォワード制御により、前記
    トルク変化率が、予め設定したスロットル開度の微分値
    に対応した目標トルク変化率になるように前記制御量に
    対する目標値を求めることを特徴とする請求項1〜3の
    何れか一項に記載のエンジン制御方式。
  5. 【請求項5】 前記所定な運転状態がエンジンの始動時
    の運転状態であり、 前記運転状態に関するエンジン性能を表す物理量が、エ
    ンジン回転数が上昇を始めるまでの時間であり、 前記学習機能付きフィードフォワード制御により、前記
    時間が、予め設定した上限時間より短くなるように空燃
    比の目標値を求める特徴とする請求項1〜3の何れか一
    項に記載のエンジン制御方式。
  6. 【請求項6】 前記所定の運転状態が暖機運転時の運転
    状態であり、 前記運転状態に関するエンジン性能を表す物理量がトル
    ク変動であり、 前記学習機能付きフィードフォワード制御により、前記
    トルク変動が、予め設定した敷居値の範囲内に収まるよ
    うに空燃比の目標値を求めること特徴とする請求項1〜
    3の何れか一項に記載のエンジン制御方式。
  7. 【請求項7】 前記トルク変動を回転変動から求めるこ
    とを特徴とする請求項6に記載のエンジン制御方式。
  8. 【請求項8】 前記所定の運転状態が非同期噴射時の運
    転状態であり、 前記運転状態に関するエンジン性能を表す物理量がスロ
    ットル開度の微分値に対応したトルク変化率であり、 前記学習機能付きフィードフォワード制御により、前記
    トルク変化率が、予め設定したスロットル開度の微分値
    に対応する目標トルク変化率になるように、非同期噴射
    量、点火時期、バルブタイミング、又は電子スロットル
    開度の少なくとも一つの操作量に関する制御量に対する
    目標値を求めること特徴とする請求項1〜3の何れか一
    項に記載のエンジン制御方式。
  9. 【請求項9】 所定の動作パラメータを操作することに
    より得られるエンジンの制御量に対する目標値をエンジ
    ンの運転状態に基づいて決定し、 この目標値に沿ってエンジンの逆モデルを用いて所定の
    動作パラメータの操作量を求めると共に、 エンジンが所定の運転状態にある時に、該運転状態に関
    係のあるエンジン性能を表す物理量を検知し、 学習機能付きフィードフォワード制御により、前記検知
    された物理量を最適にする前記目標値の補正量を求め、
    かつ、この情報を学習することを特徴とするエンジン制
    御方式。
  10. 【請求項10】 前記学習機能付きフィードフォワード
    制御を、ニューラル回路網、ファジーニューラル回路
    網、CMAC、又はマップの少なくとも一つを用いて行
    うことを特徴とする請求項9に記載のエンジン制御方
    式。
  11. 【請求項11】 前記動作パラメータが、燃料噴射量、
    点火時期、バルブタイミング、又は電子スロットルの開
    度の少なくとも一つであることを特徴とする請求項9又
    は10に記載のエンジン制御方式。
  12. 【請求項12】 前記所定の運転状態が加速状態であ
    り、 前記運転状態に関するエンジン性能を表す物理量が、ス
    ロットル開度の微分値に対応したトルク変化率であり、 前記学習機能付きフィードフォワード制御により、前記
    トルク変化率が、予め設定したスロットル開度の微分値
    に対応した目標トルク変化率になるように前記制御量に
    対する目標値の補正量を求めることを特徴とする請求項
    9〜11の何れか一項に記載のエンジン制御方式。
  13. 【請求項13】 前記所定な運転状態がエンジンの始動
    時の運転状態であり、 前記運転状態に関するエンジン性能を表す物理量が、エ
    ンジン回転数が上昇を始めるまでの時間であり、 前記学習機能付きフィードフォワード制御により、前記
    時間が、予め設定した上限時間より短くなるように空燃
    比に対する目標値の補正量を求めることを特徴とする請
    求項9〜11の何れか一項に記載のエンジン制御方式。
  14. 【請求項14】 前記所定の運転状態が暖機運転時の運
    転状態であり、 前記運転状態に関するエンジン性能を表す物理量がトル
    ク変動であり、 前記学習機能付きフィードフォワード制御により、前記
    トルク変動が、予め設定した敷居値の範囲内に収まるよ
    うに空燃比に対する目標値の補正量を求めることを特徴
    とする請求項9〜11の何れか一項に記載のエンジン制
    御方式。
  15. 【請求項15】 前記トルク変動を回転変動から求める
    ことを特徴とする請求項14に記載のエンジン制御方
    式。
  16. 【請求項16】 前記所定の運転状態が非同期噴射時の
    運転状態であり、 前記運転状態に関するエンジン性能を表す物理量がスロ
    ットル開度の微分値に対応したトルク変化率であり、 前記学習機能付きフィードフォワード制御により、前記
    トルク変化率が、予め設定したスロットル開度の微分値
    に対応する目標トルク変化率になるように、非同期噴射
    量、点火時期、バルブタイミング、又は電子スロットル
    開度の少なくとも一つの操作量に関する制御量の目標値
    に対する補正量を求めることを特徴とする請求項9〜1
    1の何れか一項に記載のエンジン制御方式。
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