JP3958836B2 - 複数エンジン起動制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のエンジンを起動する、複数エンジン起動制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、同一の交流電源によって起動されるエンジンが、複数設置されている場合においては、全てのエンジンを同時に起動させることができるだけの電力設備が設けられていたが、該エンジンはセルモータを駆動して起動させるために多くの電力を要していたので、これらの電力を賄うために電力設備は非常に大きなものとなっていた。
また、特開平1−249962号公報などに記載の如く、タイマー設定により、複数のエンジンを一定時間間隔毎に一台ずつ起動させて、電力設備である交直変換器の小型化を図っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、全てのエンジンを同時起動できるような大電力設備を設けると、多くの初期設備投資が必要となり、また、広大なスペースを必要とするので、使用者に多大な負担がかかることとなっていた。また、前述のようにタイマー設定を行なって、複数のエンジンを順次起動させることで、電力設備の小型化を図ることができるが、エンジンの起動は電動機の場合と比べると、起動時間にムラがあるため、起動間隔は余裕を持った、十分に長い時間に設定する必要がある。これにより、あるエンジンの起動から次のエンジンの起動までの間に無駄な時間が発生して、二台目以降のエンジンの起動が遅くなってしまう。そして、起動させるエンジンの台数が多くなると、最初のエンジンが起動を開始してから最後のエンジンの起動完了までのタイムラグが大きくなってしまっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
請求項1においては、同一の交流電源によって複数のエンジンを起動する場合において、各々のエンジンから、該エンジンの起動に関する情報を発信する手段と、各エンジンとの通信、及び演算処理を行なうインターフェイスとを設けて、該インターフェイスと各々のエンジンとが順次通信を行い、該インターフェイスが、各々のエンジンから該エンジンの起動に関する情報である起動中情報、又は起動許可要求情報、且つ起動優先順位情報を収集し、全てのエンジンから起動に関する情報を収集した後に、該インターフェイスが収集した情報に起動中情報がある場合は、該インターフェイスから各々のエンジンに発信する起動許可信号をクリアして、各々のエンジンとの通信を再開し、起動中情報が無く、起動許可要求情報がある場合は、起動優先順位が最も高いエンジンにのみ起動許可を与えて、各エンジンとの通信を再開し、起動中情報及び起動許可要求情報の両方が無い場合は、各エンジンとの通信を再開し、各々のエンジンが、インターフェイスからの起動許可を受信した場合は、各エンジンが受信した起動許可を、自局に対する起動許可であると判断したエンジンのみが起動するように演算処理を行なって、複数のエンジンを、少ないタイムラグにて一台ずつ順次起動するものである。
【0006】
請求項2においては、請求項1記載の複数エンジン起動制御方法において、前記インターフェイスと各々のエンジンとを、1本の配線で接続する渡り配線によって接続し、順次通信可能に構成したものである。
【0007】
請求項3においては、請求項1記載の複数エンジン起動制御方法において、前記インターフェイスとの通信を一定時間行なうことができない状態にあるエンジンが存在した場合には、警報を発信するように構成したことである。
【0008】
請求項4においては、同一の交流電源によって複数のエンジンを起動する場合において、各々のエンジンを一本の伝送路で接続し、各々のエンジンから、該エンジンの起動に関する情報である起動開始情報、又は起動中情報を、各エンジン固有に設定されたパルス幅にて該伝送路に発信する手段と、起動開始情報を発信する際には、伝送路に起動中情報が一定時間存在していないことを確認した後に該起動開始情報を発信するように演算を行なう演算手段と、あるエンジンから発信した起動開始パルスにより伝送路が変化したことを確認した後に、該エンジンを始動させ、エンジン始動中には伝送路に起動中情報を発信し続けるようにする演算手段とを設けて、複数のエンジンを、少ないタイムラグにて一台ずつ順次起動するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
図1は本発明の複数エンジン起動制御方法によりガスエンジンヒートポンプを起動させるに当たって、インターフェイスを用いた場合のインターフェイスと室外機と制御系を示すブロック図、図2は同じくインターフェイスと各室外機との接続状態を示すブロック図、図3はインターフェイスと各室外機との順次通信のタイミングチャートを示す図、図4は各室外機の起動優先順位の設定方法を示す図、図5は室外機の制御フローチャートを示す図、図6はインターフェイスの制御フローチャートを示す図である。
【0011】
図7はインターフェイスと各室外機との接続方法の別実施例を示す図、図8は本発明の複数エンジン起動制御方法によりガスエンジンヒートポンプを起動させるに当たって、相互通信方式を用いた場合の室外機の制御系を示すブロック図、図9は同じく各室外機の接続状態を示すブロック図、図10は室外機から発信される起動パルスを示す図、図11は複数の室外機から同時に発信された起動パルスを示す図、図12は相互通信方式を用いた場合の室外機の制御フローチャートを示す図、図13はアドレス設定方法の別実施例を示す図、図14はガスエンジンヒートポンプの構成を示す図である。
【0012】
まず、本発明の複数エンジン起動制御方法をガスエンジンヒートポンプの室外機に用いた場合の構成について説明する。図14に示すように、ガスエンジンヒートポンプの室外機2a・2b・2c・・・内には、エンジンEが配設されている。図1、図2において、ガスエンジンヒートポンプの室外機2a・2b・2c・・・が複数台(本実施例においては、室外機接続台数設定スイッチ11により8台)設けられており、各々の室外機2a・2b・2c・・・は、それぞれインターフェイス1と通信線4により接続されている。また、各々の室外機2a・2b・2c・・・には、それぞれ単数、又は複数の室内機3a・3b・3c・・・が接続されている。そして、インターフェイス1には通信回路15を、室外機2a・2b・2c・・・には通信回路16を設けて、これらの通信回路15と通信回路16・16・・・とを通信線4にて接続することにより、該インターフェイス1と各々の室外機2a・2b・2c・・・とがお互いに通信できるように構成している。
【0013】
インターフェイス1は、中央演算処理装置(以降CPUと記載する)13、及び室外機接続台数設定スイッチ11を備え、室外機2aはCPU14、及びアドレス設定スイッチ12を備えている。そして、室外機2aのCPU14による演算結果により、エンジンEに付設したエンジン制御部材17を制御するのである。また、その他の室外機2b・2c・・・も同様にCPU14・14・・・、及びアドレス設定スイッチ12・12・・・、エンジン制御部材17・17・・・を備えている。
【0014】
インターフェイス1の室外機接続台数設定スイッチ11により、該インターフェイス1に接続している室外機2a・2b・2c・・・の台数を設定し、各室外機2a・2b・2c・・・のアドレス設定スイッチ12・12・・・により、各室外機2a・2b・2c・・・のアドレスを、お互いが重複しない数値に設定する。この場合、室外機接続台数設定スイッチ11の設定値と、各アドレス設定スイッチ12・12・・・の設定値とが対応するようにしておく。即ち、室外機接続台数設定スイッチ11が8台に設定されていれば、アドレス設定スイッチ12・12・・・はそれぞれ1番から8番までの数値に設定するのである。
【0015】
室外機接続台数設定スイッチ11、及びアドレス設定スイッチ12・12・・・を、前述のように設定することで、各室外機2a・2b・2c・・・は各々のアドレスを認識することができ、インターフェイス1と各々の室外機2a・2b・2c・・・とが、お互いに順次通信を行なうことができる。即ち、図3に示すように、先ずインターフェイス1から室外機2aへ送信され、室外機2aからインターフェイス1へ返送がなされる。その後、インターフェイス1から室外機2bへ送信されて、室外機2bからインターフェイス1へ返送がなされ、以降8台目の室外機まで同様に通信が行なわれる。
【0016】
このように、インターフェイス1と室外機2a・2b・2c・・・との通信は、1台の室外機毎に順次行なわれるので、該インターフェイス1と各室外機2a・2b・2c・・・との間の接続は、図2に示す如く、1本の通信線4により接続した、所謂渡り配線によって行なうことができる。また、インターフェイス1に設ける通信回路15は、1セットあればよいこととなる。 これにより、前記通信線4を簡素化することができ、無駄な通信回路15を省くことができる。
【0017】
本発明の複数エンジン起動制御方法においては、室外機2a・2b・2c・・・を順次起動させる場合に、各室外機2a・2b・2c・・・に起動優先順位を与えて、該起動優先順位が高い室外機から起動させるように構成しているが、図4では、各室外機2a・2b・2c・・・の起動優先順位の設定方法を示している。各室外機2a・2b・2c・・・の起動優先順位は、空調負荷が大きい室外機2a・2b・2c・・・であるほど、高くなるように構成している。各室外機2a・2b・2c・・・の空調負荷は、該室外機2a・2b・2c・・・に接続した室内機3a・3b・3c・・・からの要求負荷によって決定され、例えば、室外機2aの空調負荷は、該室外機2aに接続した複数の室内機3a・3a・・・からの要求負荷の総和となる。
【0018】
このようにして起動優先順位を決定し、複数の室外機2a・2b・2c・・・から起動許可要求があった場合には、該起動優先順位が最も高い室外機2a・2b・2c・・・のみに起動許可を与えるのである。ここで、起動許可要求とは、停止中のある室外機が、該室外機に接続された室内機から運転を要求されている場合をいう。
【0019】
以上のように構成したガスエンジンヒートポンプの室外機の制御フローチャートを説明する。図5において、先ず、各室外機2a・2b・2c・・・の電源がONされると、該室外機2a・2b・2c・・・は、各々のアドレス設定スイッチ12・12・・・により入力されたアドレスを読み込んで認識する。次に、各室外機2a・2b・2c・・・は、各々に接続された室内機3a・3b・3c・・・と通信して、該室内機3a・3b・3c・・・からのデータを収集し、運転条件が成立しているかを判定する。
【0020】
その後、各室外機2a・2b・2c・・・が、前記インターフェイス1からデータを受信すると、受信したデータが自局へのデータか否かを判定する。該データが自局へのデータであれば、システム運転中であるか否かの判定を行い、運転中であれば、その旨をインターフェイス1へ送信する。続いて、システム起動中が否かを判定し、起動中であればその旨をインターフェイス1へ送信する。次に、運転条件が成立しているか否かの判定を行なって、成立していなければ、起動許可要求無しのデータをインターフェイス1へ送信する。
【0021】
そして、システムが運転中でも起動中でもなく、且つ、運転条件が成立している場合に、インターフェイス1から自局に対する起動許可データを受信すると、システムの起動を開始し、インターフェイス1に起動中であることを示すデータを送信する。この場合に、インターフェイス1からの起動許可データを受信することができなかったときは、インターフェイス1へ自局の空調負荷データを送信して、再度該インターフェイス1へ起動許可要求を行なう。また、運転条件が成立していなくて、システムが運転中でも起動中でもない場合は、待機状態となる。
【0022】
次に、インターフェイス1の制御フローチャートを説明する。図6において、先ず、接続台数設定スイッチ11により入力された、インターフェイス1への室外機2a・2b・2c・・・の接続台数を読み込んで認識する。この接続台数が、インターフェイス1が室外機2a・2b・2c・・・と順次通信を行なう際の周期となる。その後、インターフェイス1はアドレス番号の小さな室外機2a・2b・2c・・・から順番に通信を行い、各室外機2a・2b・2c・・・が起動中か否か、起動許可要求があるか否かのデータを収集する。インターフェイス1が全ての室外機2a・2b・2c・・・と通信を行うと、収集したデータを該インターフェイス1のCPU13によって演算処理する。この結果、起動中の室外機が存在すれば、起動許可データをクリアし、起動中の室外機が存在していなくて、起動許可要求を行なっている室外機が存在していれば、空調負荷が最も大きい1台の室外機のみに対して起動許可を与える。
【0023】
この場合に、インターフェイス1との通信が、一定時間行なえない室外機2a・2b・2c・・・が存在すれば、警報を発してその旨を知らせる。そして、前述のインターフェイス1のCPU13による収集データの処理が終了すれば、インターフェイス1は、再度、アドレス番号の小さな室外機2a・2b・2c・・・から順番に通信を行う。
【0024】
ここで、本実施例においては、インターフェイス1と室外機2a・2b・2c・・・とを1本の通信線4で接続する、所謂渡り配線で接続し、インターフェイス1が1台ずつの室外機2a・2b・2c・・・と順次通信を行なうように構成しているが、インターフェイス1と室外機2a・2b・2c・・・との通信方式として、同時通信方式を採用することもできる。この同時通信方式に構成する場合は、図7に示すように、インターフェイス1と1台の室外機とが、接続台数分の通信線4’によって接続され、該インターフェイス1と各室外機2a・2b・2c・・・とは、放射状に配線されることとなる。また、この場合、インターフェイス1に設ける通信回路15の入出力部は、少なくとも接続台数分必要となる。
【0025】
次に、複数エンジン起動制御方法をガスエンジンヒートポンプの室外機に用いた場合の別実施例について説明する。図7、図8においては、各室外機同士がお互いに通信をし合って起動制御を行なう、相互通信方式に係る例を示している。ガスエンジンヒートポンプシステムには、複数の室外機21a・21b・21c・・・(本実施例においては5台)が設けられており、該室外機21a・21b・21c・・・には、自局のアドレスを設定するアドレス設定スイッチ22、データを他の室外機へ送信するための送信ドライバ25、他の室外機からのデータを受信する受信ドライバ26、及びデータの演算処理を行なうCPU23が備えられている。また、各室外機21a・21b・21c・・・は、通信線24によりお互いにバス結線され、複数の室外機21a・21b・21c・・・から、複数の室外機21a・21b・21c・・・へデータを伝達できるように構成している。
【0026】
そして、各室外機21a・21b・21c・・・は、自局に設けた送信ドライバ25、及び受信ドライバ26を介して、お互いに通信を行なうのである。さらに、各室外機21a・21b・21c・・・のアドレス設定スイッチ22・22・・・により、各室外機21a・21b・21c・・・のアドレスを、お互いが重複しない数値に設定し、複数の室外機21a・21b・21c・・・から起動許可要求があった場合には、該アドレスの設定値が最も大きい室外機21a・21b・21c・・・に起動許可を与えるように構成している。
【0027】
また、各室外機21a・21b・21c・・・は起動中に、それぞれに設定したアドレスに応じたパルス幅の起動パルスを発信するようにしており、例えば、図10に示す室外機21aの起動パルス32や、室外機21bの起動パルス34のように、各々異なったパルス幅の起動パルスを発信する。図10において、室外機21aが起動する場合には、先ず、信号線24で構成された伝送路に、起動パルスが発生している状態か否かを確認して、起動パルスが発生していない状態31であれば、起動パルス32を発信する。また、室外機21bが起動するときに、伝送路に、例えば、他の室外機21aの起動パルス32が発生していた場合は、該起動パルス32が無くなるまで待って、一定時間起動パルスが発生していない状態33を確認した後に、起動パルス34を出力するように構成している。
【0028】
次に、起動パルスが複数の室外機21a・21bから発信された場合の起動制御について説明する。図11に示すように、複数の室外機21a・21bから起動パルス32・34が発信された状態aにおいて、1パルス発信時bに、アドレスが小さい室外機21aの起動パルス32は伝送路レベルを変化させようとするが、アドレスの大きい室外機21bの起動パルス34によって、伝送路レベルは変化しない。
【0029】
そして、1パルス発信後の状態cにおいて、室外機21aは伝送路レベルが変化していないことを検知して、自局よりも起動優先度が高い室外機21b、即ちアドレスの大きい室外機21bがあることを認識し、起動パルス32の発信を停止して、起動優先度が高い室外機21bの起動が完了して該起動パルス34の発信が無くなるまで、起動待ち状態となる。一方、室外機21aより起動優先度が高い室外機21bは、自局の起動パルス34によって伝送路レベルが変化した状態dを認識して、システムの起動を開始する。その後、該起動が完了するまで、起動パルス34を発信し続ける。
【0030】
以上のように構成した相互通信方式による複数エンジン起動制御のフローチャートを説明する。図12において、先ず、各室外機21a・21b・21c・・・の電源がONされると、該室外機21a・21b・21c・・・は、各々のアドレス設定スイッチ22・22・・・により入力されたアドレスを読み込んで認識する。その後、各々の室外機21a・21b・21c・・・は、それぞれ自局に接続された室内機と通信を行い、運転条件が成立しているか否かを確認して記憶する。
【0031】
そして、システムが運転中で無く、起動中でも無く、また、運転条件が成立していて、伝送路に一定時間起動パルスが発生していない場合は、各々の室外機21a・21b・21c・・・のアドレスに応じたパルス幅にて、起動パルスを1パルス発信し、起動開始を他の室外機へ打診する。そして、自局の起動パルスにより伝送路レベルが変化したことを確認すると、システムの起動を開始して、起動が完了するまで、起動パルスを発信し続けるのである。
【0032】
尚、各室外機21a・21b・21c・・・のアドレス設定方法として、図13に示すようにも構成できる。即ち、アドレスとして、各室外機21a・21b・21c・・・のエンジン番号や製造番号などの、各々の機体に固有でお互いに重複のない番号を使用し、この番号を、各室外機21a・21b・21c・・・に設けたメモリ装置27・27・・・に、予め(例えば室外機の製造時)記憶させておくのである。このようにアドレス設定を行なうことで、使用開始時にわざわざアドレス設定を行なう必要がなくなり、設定ミスを防止することができる。尚、本実施例におけるアドレス設定方法は、前述のインターフェイスを用いた場合の複数エンジン起動制御方法においても適用することができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
【0034】
請求項1記載の如く、各々のエンジンから、該エンジンの起動に関する情報を発信する手段と、各エンジンとの通信、及び演算処理を行なうインターフェイスとを設けて、該インターフェイスと各々のエンジンとが順次通信を行い、該インターフェイスが、各々のエンジンから該エンジンの起動に関する情報である起動中情報、又は起動許可要求情報、且つ起動優先順位情報を収集し、全てのエンジンから起動に関する情報を収集した後に、該インターフェイスが収集した情報に起動中情報がある場合は、該インターフェイスから各々のエンジンに発信する起動許可信号をクリアして、各々のエンジンとの通信を再開し、起動中情報が無く、起動許可要求情報がある場合は、起動優先順位が最も高いエンジンにのみ起動許可を与えて、各エンジンとの通信を再開し、起動中情報及び起動許可要求情報の両方が無い場合は、各エンジンとの通信を再開し、各々のエンジンが、インターフェイスからの起動許可を受信した場合は、各エンジンが受信した起動許可を、自局に対する起 動許可であると判断したエンジンのみが起動するように演算処理を行なって、複数のエンジンを、少ないタイムラグにて一台ずつ順次起動したので、同一の交流電源にて複数のエンジンを起動する場合に、簡単な装置を室外機に付加するだけで、起動指令から起動完了までのタイムラグを少なくしながら、起動優先順位の高いものから1台ずつ順次起動することができ、大電力設備が不要となって、コスト的、スペース的な負担を軽減することができた。
さらに、最初の室外機の起動開始から、最後の室外機の起動完了までのタイムラグを短縮することができた。
【0035】
請求項2記載の如く、前記インターフェイスと各々のエンジンとを、1本の配線で接続する渡り配線によって接続し、順次通信可能に構成したので、インターフェイスと各々のエンジンとの間の配線の簡素化を図ることができた。
【0036】
請求項4記載の如く、前記インターフェイスとの通信を一定時間行なうことができない状態にあるエンジンが存在した場合には、警報を発信するように構成したので、複数の室外機の内、故障したり、電源がOFFされた室外機が発生した場合に、システムの作業者や管理者に直ぐさま知らせることが可能となり、早期に不具合の解消を図ることができた。
【0037】
請求項4記載の如く、各々のエンジンを一本の伝送路で接続し、各々のエンジンから、該エンジンの起動に関する情報である起動開始情報、又は起動中情報を、各エンジン固有に設定されたパルス幅にて該伝送路に発信する手段と、起動開始情報を発信する際には、伝送路に起動中情報が一定時間存在していないことを確認した後に該起動開始情報を発信するように演算を行なう演算手段と、あるエンジンから発信した起動開始パルスにより伝送路が変化したことを確認した後に、該エンジンを始動させ、エンジン始動中には伝送路に起動中情報を発信し続けるようにする演算手段とを設けて、複数のエンジンを、少ないタイムラグにて一台ずつ順次起動したので、同一の交流電源にて複数のエンジンを起動する場合に、簡単な装置を室外機に付加するだけで、起動指令から起動完了までのタイムラグを少なくしながら、起動優先順位の高いものから1台ずつ順次起動することができ、大電力設備が不要となって、コスト的、スペース的な負担を軽減することができた。
さらに、最初の室外機の起動開始から、最後の室外機の起動完了までのタイムラグを短縮することができた。
また、この場合、インターフェイスも不要となり、その上、一本の伝送路にて各エンジンを接続するので、配線の簡素化が図れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の複数エンジン起動制御方法によりガスエンジンヒートポンプを起動させるに当たって、インターフェイスを用いた場合のインターフェイスと室外機と制御系を示すブロック図である。
【図2】 同じくインターフェイスと各室外機との接続状態を示すブロック図である。
【図3】 インターフェイスと各室外機との順次通信のタイミングチャートを示す図である。
【図4】 各室外機の起動優先順位の設定方法を示す図である。
【図5】 室外機の制御フローチャートを示す図である。
【図6】 インターフェイスの制御フローチャートを示す図である。
【図7】 インターフェイスと各室外機との接続方法の別実施例を示す図である。
【図8】 本発明の複数エンジン起動制御方法によりガスエンジンヒートポンプを起動させるに当たって、相互通信方式を用いた場合の室外機の制御系を示すブロック図である。
【図9】 同じく各室外機の接続状態を示すブロック図である。
【図10】 室外機から発信される起動パルスを示す図である。
【図11】 複数の室外機から同時に発信された起動パルスを示す図である。
【図12】 相互通信方式を用いた場合の室外機の制御フローチャートを示す図である。
【図13】 アドレス設定方法の別実施例を示す図である。
【図14】 ガスエンジンヒートポンプの構成を示す図である。
【符号の説明】
E エンジン
1 インターフェイス
2a・2b・2c 室外機
3a・3b・3c 室内機
4 通信線
11 接続台数設定スイッチ
12 アドレス設定スイッチ
13・14 中央演算処理装置(CPU)
15・16 通信回路

Claims (4)

  1. 同一の交流電源によって複数のエンジンを起動する場合において、各々のエンジンから、該エンジンの起動に関する情報を発信する手段と、各エンジンとの通信、及び演算処理を行なうインターフェイスとを設けて、該インターフェイスと各々のエンジンとが順次通信を行い、該インターフェイスが、各々のエンジンから該エンジンの起動に関する情報である起動中情報、又は起動許可要求情報、且つ起動優先順位情報を収集し、全てのエンジンから起動に関する情報を収集した後に、該インターフェイスが収集した情報に起動中情報がある場合は、該インターフェイスから各々のエンジンに発信する起動許可信号をクリアして、各々のエンジンとの通信を再開し、起動中情報が無く、起動許可要求情報がある場合は、起動優先順位が最も高いエンジンにのみ起動許可を与えて、各エンジンとの通信を再開し、起動中情報及び起動許可要求情報の両方が無い場合は、各エンジンとの通信を再開し、各々のエンジンが、インターフェイスからの起動許可を受信した場合は、各エンジンが受信した起動許可を、自局に対する起動許可であると判断したエンジンのみが起動するように演算処理を行なって、複数のエンジンを、少ないタイムラグにて一台ずつ順次起動することを特徴とする複数エンジン起動制御方法。
  2. 請求項1記載の複数エンジン起動制御方法において、前記インターフェイスと各々のエンジンとを、1本の配線で接続する渡り配線によって接続し、順次通信可能に構成したことを特徴とする複数エンジン起動制御方法。
  3. 請求項1記載の複数エンジン起動制御方法において、前記インターフェイスとの通信を一定時間行なうことができない状態にあるエンジンが存在した場合には、警報を発信するように構成したことを特徴とする複数エンジン起動制御方法。
  4. 同一の交流電源によって複数のエンジンを起動する場合において、各々のエンジンを一本の伝送路で接続し、各々のエンジンから、該エンジンの起動に関する情報である起動開始情報、又は起動中情報を、各エンジン固有に設定されたパルス幅にて該伝送路に発信する手段と、起動開始情報を発信する際には、伝送路に起動中情報が一定時間存在していないことを確認した後に該起動開始情報を発信するように演算を行なう演算手段と、あるエンジンから発信した起動開始パルスにより伝送路が変化したことを確認した後に、該エンジンを始動させ、エンジン始動中には伝送路に起動中情報を発信し続けるようにする演算手段とを設けて、複数のエンジンを、少ないタイムラグにて一台ずつ順次起動することを特徴とする複数エンジン起動制御方法。
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