JP2001157276A - 制御システムにおける通信処理方法 - Google Patents

制御システムにおける通信処理方法

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JP2001157276A
JP2001157276A JP33962699A JP33962699A JP2001157276A JP 2001157276 A JP2001157276 A JP 2001157276A JP 33962699 A JP33962699 A JP 33962699A JP 33962699 A JP33962699 A JP 33962699A JP 2001157276 A JP2001157276 A JP 2001157276A
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communication
setting device
communication processing
transmission right
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JP33962699A
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English (en)
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Yoshiro Takasuka
芳郎 高須賀
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作設定器間の表示の違いを防止し、通信処
理装置が機能を停止しても、使用者の操作設定を有効に
できる、制御装置の通信処理方法を提供する。 【解決手段】 空調機器10、その制御をする空調制御
装置5、その操作をする操作設定器1、空調制御装置5
又は操作設定器1と、通信回線を介して通信する通信処
理装置4を備え、1:Nポーリング方式で通信する空調
制御システムの通信処理方法において、操作設定器1に
空調制御装置5のアドレス等と、組で動作する他の操作
設定器1のアドレス等を記憶させ、通信処理装置4が、
操作設定器1との通信時に、空調制御装置5との通信を
行える送信権を操作設定器1に譲渡し、送信権を受けた
操作設定器1に、空調制御装置5より動作状態等を受信
させ、組で動作する他の操作設定器1に、操作設定及び
空調制御装置5の動作状態等を送信させ、送信権を通信
処理装置4に返還させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、空調機器
や照明機器等の制御対象を制御する制御装置と、該制御
対象を操作するための操作設定器と、該制御装置又は該
操作設定器、夫々との通信を行うための通信処理装置を
具備した、制御システムの通信処理方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】制御システムの通信処理方法の一例とし
て、空調制御システムの通信処理方法の従来例を、図6
及び図7に基づいて説明する。図6は、空調制御システ
ムの構成を示すブロック図であり、図7は該空調制御シ
ステムの通信処理方法を示すフローチャートである。
【0003】まず、通信処理方法を用いる空調制御装置
について、図6に基づいて説明する。 図6に示す空調
制御システムは、室内等に設置され空調を行う空調機器
10と、空調機器10に冷温水を送り、室内の温度調節
をするための冷温水弁駆動モータ9と、空調機器10に
湿気を送り、室内の湿度調節をするための加湿弁駆動モ
ータ8と、空調機器10のファン等のオン・オフを制御
する空調機器動力盤7とを備えている。
【0004】また、図6に示す空調制御システムは、空
調機器動力盤7と加湿弁駆動モータ8と、冷温水弁駆動
モータ9とを制御するための空調制御装置5と、空調制
御装置5を介して空調機器10のオン・オフ等の操作を
するための操作設定器1と、空調機器10の監視を行う
ための上位監視装置3と、上位監視装置3と空調制御装
置5との通信を行うための通信処理装置4とを備えてい
る。
【0005】上位監視装置3と通信処理装置4とは、通
信回線6を介して接続され、通信処理装置4と、操作設
定器1及び空調制御装置5とは、通信回線2を介して夫
々接続されている。
【0006】通常、上位監視装置3には通信回線6を介
して複数台の通信処理装置4が接続され、通信処理装置
4には通信回線2を介して複数台の操作設定器1及び空
調制御装置5が夫々接続されるが、図6では省略して、
通信処理装置4、操作設定器1及び空調制御装置5を1
台づつ図示してある。
【0007】操作設定器1は、入出力処理部1cと、演
算処理部1dと、送受信データメモリ1eと、通信処理
部1fと、表示部1gとを備えている。入出力処理部1
cは、操作者のオン・オフ指令及び設定温度・湿度の変
更指令に応じた操作信号を発生し、演算処理部1dで
は、入出力処理部1cが発生した操作信号を判定・処理
して操作指令信号を作成するようになっている。
【0008】また、送受信データメモリ1eは、演算処
理部1dの作成した操作指令信号等のデータを格納し、
通信処理部1fでは、通信処理装置4からアクセスされ
た際に、送受信データメモリ1eに格納された操作指令
信号を通信回線2を介して通信処理装置4に返信すると
共に、通信処理装置4から対応する空調機器10の運転
状態等を示すデータを受信して、送受信データメモリ1
eに格納するようになっている。
【0009】さらに、表示部1gは、演算処理部1dに
よって、送受信データメモリ1eに格納された空調機器
10の運転状態等を示すデータが、判定・処理された結
果を表示するようになっている。
【0010】上位監視装置3は、入出力処理部3aと、
送受信データメモリ3bと、演算処理部3cと、通信処
理部3dと、表示部3eとを備えている。入出力処理部
3aは、操作者のオン・オフ操作に応じて、所望の空調
機器10をオン・オフさせる操作信号を発生し、演算処
理部3cでは、入出力処理部3aが受けたオン・オフ指
令、設定温度・湿度の変更指令を判定・処理して上位指
令信号を作成し、この上位指令信号を送受信データメモ
リ3bに転送するようになっている。
【0011】また、通信処理部3dでは、送受信データ
メモリ3bに格納された上位指令信号を、通信回線6を
介して通信処理装置4に送信すると共に、通信処理装置
4から通信回線6を介して空調機器10の運転状態や故
障状態等を示す監視データを受信して、送受信データメ
モリ3bに格納するようになっている。
【0012】さらに、表示部3eは、演算処理部3cに
よって、空調機器10の運転状態や故障状態等を示す監
視データが判定・処理され、送受信データメモリ3bに
格納された判定結果を表示するようになっている。
【0013】通信処理装置4は、通信処理部4a,4c
と、送受信データメモリ4b,4dと、通信用データテ
ーブル4eと、演算処理部4fとを備え、通信処理部4
aは通信回線6を介して上位監視装置3の通信処理部3
dと接続され、通信処理部4cは、通信回線2を介して
操作設定器1の通信処理部1fに接続されている。
【0014】通信処理部4aは、通信回線6を介して上
位監視装置3との間で、データの送受信を行い、送受信
データメモリ4bでは、通信処理部4aの送受信するデ
ータが格納される。また、通信処理部4cは、通信回線
2を介して操作設定器1及び空調制御装置5との間でデ
ータの送受信を行い、送受信データメモリ4dでは、通
信処理部4cの送受信するデータが格納されるようにな
っている。
【0015】通信用データテーブル4eは、通信処理部
4cに通信回線2を介して接続された複数台の端末(操
作設定器1及び空調制御装置5)の種別(操作設定器1
か空調制御装置5かの区別を示すデータ)と、アドレス
及び操作設定器1と空調制御装置5との対応関係等のデ
ータと、データ送受信のためのポーリングのアクセス順
とが予め登録されている。
【0016】さらに、演算処理部4fでは、通信用デー
タテーブル4eに登録されているデータを、送受信デー
タメモリ4b,4dに転送するようになっている。
【0017】空調制御装置5は、通信処理部5aと、送
受信データメモリ5bと、入出力処理部5cと、温湿度
制御用設定値データメモリ5dと、演算処理部5eとを
備え、通信処理部5aは、通信回線2を介して通信処理
装置4の通信処理部4cと接続され、入出力処理部5c
は、温度調節用の冷温水弁駆動モータ9、湿度調節用の
加湿弁駆動モータ8、空調機器10の動力盤の信号端子
と接続されている。
【0018】通信処理部5aは、通信処理装置4から通
信回線2を介して送信された制御データを受信し、送受
信データメモリ5bでは、通信処理部5aが受信した上
位監視装置3や操作設定器1からの指令信号や対応する
空調機器10の現在の運転状態を示すデータを格納する
ようになっている。
【0019】また、入出力処理部5cは、空調機器10
をオン・オフさせるオン・オフ信号(ONパルス、OF
Fパルス)を空調機器動力盤7に出力すると共に、空調
機器10の運転状態や故障状態を示す信号(ON入力、
故障入力)が空調機器動力盤7から入力されるようにな
っている。
【0020】さらに、入出力処理部5cは、加湿弁駆動
モータ8を駆動させる加湿制御弁駆動出力と、冷温水弁
駆動モータ9を駆動させる冷温水制御弁駆動出力を出力
するようになっており、温湿度制御用設定値データメモ
リ5dでは、温度及び湿度制御のための設定値が記録さ
れている。
【0021】また、演算処理部5eは、送受信データメ
モリ5bに格納された、上位監視装置3及び操作設定器
1からの制御データと、温湿度制御用設定値データメモ
リ5dからの設定データとを処理・判定して、入出力処
理部5cから空調機器動力盤7にオン・オフ信号を出力
させ、通信処理装置4から送信される制御データに応じ
て空調機器動力盤7の動作を制御し、空調機器10のオ
ン・オフをするようになっている。
【0022】次に、通信処理方法について図7に基づい
て説明する。操作者によって、上位監視装置3の入出力
部3aに、空調機器10のオン・オフ、設定温度・湿度
の変更等の操作設定がされた場合には(ステップA
1)、演算処理部3cにより、該操作設定を判断・処理
して上位指令信号が作成され、送受信データメモリ3b
に転送される。
【0023】次に、演算処理部3cは、操作設定の内容
を表示部3eに表示すると共に、送受信データメモリ3
bに記録された上位指令信号を、通信処理部3dより通
信回線6を介して、通信処理装置4の通信処理部4aへ
送信する。
【0024】通信処理部4aは、上位監視装置3から上
位指令信号を受信すると、受信した上位指令信号を送受
信データメモリ4bに格納し、演算処理部4fでは、送
受信データメモリ4bに格納された上位指令信号を、通
信用データテーブル4eに設定されたデータに基づい
て、判定・処理して制御データを作成し、作成した制御
データを送受信データメモリ4dに格納する。
【0025】次に、通信処理部4cは、送受信データメ
モリ4dに格納された制御データを操作設定を行う空調
制御装置5に送信し(ステップA2)、空調制御装置5
の通信処理部5aでは、信号処理装置4から受信した制
御データを、送受信データメモリ5bに格納する。
【0026】演算処理部5eでは、送受信データメモリ
5bに格納された制御データから制御演算を行うと共
に、通信処理部5aより通信回線2を介して、受信確認
信号(制御データを受け取った旨の信号)を通信処理部
4cに返信する。
【0027】通信処理装置4は、空調制御装置5からの
該受信確認信号の返信を待ち、該受信確認信号を受信し
た場合には、正常に処理が行われたとして、次の処理を
行う一方、基準時間以内に受信確認信号が返信されない
場合には、所望の空調制御装置5の操作設定が行えなか
ったと判断して(ステップA4a)、空調制御装置5が
異常であるとして次の処理(ステップA4)を行う。
【0028】ここで、基準時間とは、通信処理装置4か
ら空調制御装置5に制御データが送信され、空調制御装
置5で該制御データが処理されて、受信確認信号が通信
処理装置4に返信されるまでの処理に必要な時間をい
い、空調制御システムの設計者等によって、任意に定め
られるものである。
【0029】次に、通信処理装置4の通信処理部4c
は、通信用データテーブル4eに登録されているデータ
に基づいて、通信回線2を介して操作設定器1又は空調
制御装置5との間で、1:Nポーリング方式により通信
処理を行い、設定されたポーリング順にしたがって、操
作設定器1及び空調制御装置5に夫々アクセスする(ス
テップA4)。
【0030】次に、ポーリングによって、アクセスされ
る端末が、操作設定器1である場合(ステップA5)、
操作設定器1は、操作者によりオン・オフ、設定温度・
湿度の操作設定が行われていなければ(ステップA
6)、設定の変更がない旨を通信処理部4cに返信す
る。
【0031】そして、該返信を受けた通信処理装置4
は、前回のポーリングで受信した、空調機器10のオン
・オフ、設定温度・湿度等の動作状態及び故障状態を示
す監視データを、該監視データを操作設定器1に送信す
る(ステップA7c)。
【0032】一方、上記の操作設定が行われていれば
(ステップA6)、通信処理装置4の通信処理部4c
は、操作設定器1より、オン・オフの状態、設定温度、
湿度のデータを読み出して(ステップA7)、送受信デ
ータメモリ4dに格納する。
【0033】次に、通信処理部4cは、送受信データメ
モリ4dに格納されているデータに基づき、空調機器1
0のオン・オフ、設定温度・湿度等の動作状態及び、故
障状態を示す監視データの中で、操作設定の行われてい
ないデータ(ステップA7で読み出された以外のデー
タ)を操作設定器1に送信する(ステップA8)。
【0034】また、演算処理部4fは、通信処理部4を
介して、操作設定により変更の指令が出されている空調
制御装置5へ制御データを送信し、該制御データを受信
した空調制御装置5では、そのデータに基づいて空調機
器10の制御を行う(ステップA9)。
【0035】尚、次のポーリング対象が操作設定器1で
はなく、空調制御装置5であるときには、対応する空調
制御装置5より、空調機器10のオン・オフ、設定温度
・湿度等の動作状態及び、故障状態を示す監視データの
中で、操作設定の行われていないデータを受信するよう
になっている(ステップA6b)。
【0036】ステップA6b、ステップA9の処理が完
了した後、演算処理部4fでは、空調制御装置5から受
信した監視データを判定・処理して送信データを作成
し、該データを送受信データメモリ4bに格納する。
【0037】そして、通信処理部4aでは、送受信デー
タメモリ4bに格納された送信データ(空調機器10の
状態)を通信回線6を介して上位監視装置3へ送信する
(ステップA10)。この処理の完了又は、ステップA
7cの完了により、1ポーリングが終了し、また、ステ
ップA1〜A10の処理が繰り返されるようになってい
る。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の空調制御システムの通信方法は、通信回線2上に接
続される操作設定器1の台数が多いと、通信処理装置4
において、空調制御装置5と操作設定器1の対応テーブ
ルも大きくなり、操作設定器1の処理に必要なプログラ
ムも複雑になり、処理による負担も大きくなって、全体
機能の実行速度が低下してしまうという問題点がある。
【0039】また、1台の空調制御装置5に複数台の操
作設定器1を設置する場合があるが、通信処理装置4は
通常、予め定められたポーリング処理順に従って、各端
末にアクセスするため、ある空調制御装置5に対応する
第1の操作設定器1の処理を終了し、同じ空調制御装置
5に対応する第2の操作設定器1にアクセスしたとき、
その操作設定器1に何らかの設定がなされていたとき
は、対応する空調制御装置5にはその設定内容あるいは
オン・オフ指令が即座に送信されるが、その内容やオン
・オフ指令の結果の状態が第1の操作設定器1の表示に
反映されるのは、1ポーリング周期後となる。
【0040】よって、その間は第1と第2の操作設定器
の表示が食い違い、第1の操作設定器には古い状態が表
示されたままとなり、使用者に無用な混乱や重複操作を
招くという問題点がある。
【0041】さらに、操作設定器1と空調制御装置5と
の間のデータや指令の授受は、全て通信処理装置4によ
って行われているため、通信処理装置4の機能が停止す
ると、上位監視装置3とのデータ授受のみならず操作設
定器1と空調制御装置5の間のデータ授受も停止するこ
とになり、使用者による操作設定ができなくなるという
問題点がある。
【0042】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、空調制御装置に複数
の操作設定器を対応させる場合に、操作設定器間の表示
の食い違いを防止し、通信処理装置がトラブルで機能を
停止した場合においても使用者の操作設定を有効に処理
することのできる空調制御装置における通信処理方法を
提供することにある。
【0043】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にあ
っては、制御される1乃至複数の制御対象と、前記制御
対象を制御するための1乃至複数の制御装置と、前記制
御対象の操作をするための1乃至複数の操作設定器と、
前記制御装置又は前記操作設定器、夫々との通信を行う
ための通信処理装置とを具備し、前記通信処理装置は、
前記操作設定器及び前記制御装置と、通信回線を介して
夫々接続され、1:Nポーリング方式により相互に通信
処理を行う、制御システムにおける通信処理方法におい
て、前記操作設定器に、1乃至複数の前記制御装置のア
ドレス等と、組となって動作する他の1乃至複数の、前
記操作設定器のアドレス等を記憶させ、前記通信処理装
置が、前記操作設定器と通信処理を行うときに、前記制
御装置との通信を行える送信権を前記操作設定器に譲渡
する一方、前記送信権を受けた前記操作設定器に、前記
制御装置より動作状態等のデータを受信させると共に、
組となって動作する、他の1乃至複数の前記操作設定器
に、操作設定及び前記制御装置の動作状態等のデータを
送信させた後、前記送信権を前記通信処理装置に返還さ
せる。
【0044】請求項2記載の発明にあっては、制御され
る1乃至複数の制御対象と、前記制御対象を制御するた
めの1乃至複数の制御装置と、前記制御対象の操作をす
るための1乃至複数の操作設定器とを具備し、前記制御
装置と前記操作設定器とが、通信回線を介して相互に接
続され、通信処理を行う制御システムにおける通信処理
方法において、前記操作設定器に、次に送信権を譲渡す
る前記操作設定器の候補のアドレス等を1乃至複数記憶
させ、通信回線の監視を行わせて、任意に定められた一
定時間と、夫々の前記操作設定器の固有時間とを加算し
た時間を超えて、通信信号が検出されないときは、通信
回線上に送信権保有の宣言信号を送出させ、更に夫々の
前記操作設定器の固有時間待機しても、通信回線上に通
信信号が検知されない場合には、自ら送信権を確保させ
て処理を実行させた後、次に送信権を譲渡する、前記操
作設定器の候補に送信権を譲渡させ、前記操作設定器の
候補に対して、送信権を譲渡する旨の信号を送信させた
後、任意に定められた待ち時間を経過しても、送信権を
受託した旨の信号の返信が無い場合には、他の前記操作
設定器の候補が登録されていれば、改めて、その前記操
作設定器の候補に対して送信権を譲渡させる。
【0045】請求項3記載の発明にあっては、制御され
る1乃至複数の制御対象と、前記制御対象を制御するた
めの1乃至複数の制御装置と、前記制御対象の操作をす
るための1乃至複数の操作設定器と、前記制御装置又は
前記操作設定器、夫々との通信を行うための通信処理装
置とを具備し、前記通信処理装置は、前記操作設定器及
び前記制御装置と、通信回線を介して夫々接続され、
1:Nポーリング方式により相互に通信処理を行う、制
御システムにおける通信処理方法において、前記操作設
定器に、次に送信権を譲渡する前記操作設定器の候補の
アドレス等を1乃至複数記憶させ、前記通信処理装置
が、前記操作設定器と通信処理を行うときに、前記制御
装置との通信を行える送信権を、前記操作設定器に譲渡
する一方、前記操作設定器に、通信回線の監視をさせ
て、任意に定められた一定時間と、夫々の前記操作設定
器の固有時間とを加算した時間を超えて、通信信号が検
出されないときは、通信回線上に送信権保有の宣言信号
を送出させ、更に夫々の前記操作設定器の固有時間待機
しても、通信回線上に通信信号が検知されない場合に
は、自らが送信権を確保して処理を実行した後、前記通
信処理装置に送信権を返還する旨の信号を送信し、待ち
時間が経過しても、送信権受託信号が返信されない場合
には、次に送信権を譲渡する、前記操作設定器の候補に
送信権を譲渡し、前記操作設定器の候補に対して、送信
権を譲渡する旨の信号を送信した後、任意に定められた
待ち時間を経過しても、送信権を受託した旨の信号の返
信が無い場合には、他の前記操作設定器の候補が登録さ
れていれば、改めて、その前記操作設定器の候補に対し
て送信権を譲渡させる。
【0046】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]本実施形態
に係る空調制御システムの第1の実施形態について、図
1乃至図3に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施
形態に係る通信処理装置の処理を示すフローチャートで
あり、図2は、本実施形態に係る操作設定器の処理を示
すフローチャートある。また、図3は、本実施形態に係
る空調制御システムの操作設定器の構成を示すブロック
図である。
【0047】まず、本実施形態に係る操作設定器の構成
について、図3に基づいて説明する。図3に示すよう
に、本実施形態に係る空調制御システムの操作設定器
は、図6に示す空調制御システムの操作設定器に対し
て、演算処理部1dと接続されるデータテーブル1aを
設けてあり、該データテーブル1aは、対応空調制御装
置データテーブル1aaと、組動作操作設定器データテ
ーブル1abとを備えている。
【0048】対応空調制御装置データテーブル1aa
は、対応する空調制御装置5のアドレスと各設定項目に
対応するデータアドレスが登録されており、組操作設定
器データテーブル1abには、組として動作する他の操
作設定器1が登録されている。
【0049】次に、本実施形態に係る空調制御システム
の動作について、図1及び図2に基づき、通信処理装置
4、操作設定器1夫々の動作を詳細に説明する。尚、上
位監視装置3、空調制御装置5の動作は、従来例と同様
であるので、ここでは特に説明しない。
【0050】まず始めに、図1に基づき、通信処理装置
4の動作について説明する。操作者によって、上位監視
装置3に、空調機器10のオン・オフ、設定温度・湿度
の変更等の操作設定がされ、通信処理装置4が上位指令
信号を受信した場合には(ステップS1)、該上位指令
信号を送受信データメモリ4bに格納し、演算処理部4
fでは、送受信データメモリ4bに格納された上位指令
信号を、通信用データテーブル4eに設定されたデータ
に基づいて、判定・処理して制御データを作成し、作成
した制御データを送受信データメモリ4dに格納する。
【0051】次に、通信処理部4cは、送受信データメ
モリ4dに格納された制御データを、操作設定を行う空
調制御装置5に送信し(ステップS2)、空調制御装置
5からの受信確認信号(制御データを受信した旨の信
号)の返信を待ち、受信確認信号を受信した場合には、
正常に処理が行われたとして次の処理(ステップS4)
を行う。
【0052】一方、基準時間以内に受信確認信号が返信
されない場合には、所望の空調制御装置5の操作設定が
行えなかったと判断して(ステップS4a)、空調制御
装置が異常であるとして次の処理(ステップS4)を行
う。
【0053】ここで、基準時間とは、通信処理装置4か
ら空調制御装置5に制御データが送信され、空調制御装
置5で該制御データが処理されて、受信確認信号が通信
処理装置4に返信されるまでにかかる時間以上の時間を
いい、空調制御システムの設計者等によって、任意に定
められるものである。
【0054】次に、通信処理部4cは、通信用データテ
ーブル4eに登録されているデータに基づいて、通信回
線2を介して操作設定器1又は空調制御装置5との間
で、1:Nポーリング方式により通信処理を行い、設定
されたポーリング順にしたがって、操作設定器1又は空
調制御装置5に夫々アクセスする(ステップS4)。
【0055】ここで、ポーリングによってアクセスされ
る端末が、空調制御装置5である場合(ステップS
5)、対応する空調制御装置5より、空調機器10のオ
ン・オフ、設定温度・湿度等の動作状態及び、故障状態
を示す監視データの中で、操作設定の行われていないデ
ータを受信し(ステップS6b)、通信回線6を介して
上位監視装置3へデータを送信する(ステップS7
b)。
【0056】一方、アクセスされる端末が操作設定器1
である場合(ステップS5)、操作設定器1へ送信権を
渡す(ステップS6)。そして、操作設定器1から送信
権受託信号(送信権を受け取った旨の信号)が返信され
ると(ステップS7)、通信回線2の信号監視を始め
(ステップS8)、基準時間以内に、送信権受託信号が
返信されない場合には(ステップS8c)、操作設定器
1が異常であると判断して、1ポーリングの処理を終了
する(ステップS9c)。
【0057】ここで、基準時間とは、通信処理装置4か
ら操作設定器1に、送信権譲渡信号が送信され、送信権
受託信号が操作設定器1から通信処理装置4に、返信さ
れるのに必要な時間、空調制御システムの設計者等によ
って、任意に定められるものである。
【0058】次に、通信処理装置4は、通信回線2上の
通信信号の有無を監視して(ステップS8)、操作設定
器が送信権を持ったまま何らかの不具合で機能を停止し
ていないかを確認する。操作設定器1から送信権の返還
があった場合には、一連の処理を終了し、再び上位監視
装置3から上位指令がないかどうか確認するようになっ
ている(ステップS1)。
【0059】一方、送信権を渡した操作設定器1が、処
理を終えて送信権を通信処理装置4に戻す前に機能を停
止し、結果として一定時間の間、通信回線2に通信信号
が検出されなくなったときは(ステップS10)、通信
処理装置4は当該操作設定器を故障と見なし、次の順の
ポーリング処理を行う(ステップS11)。
【0060】ここで、一定時間とは、通信処理装置4か
ら操作設定器1に、到達確認信号が操作設定器1から通
信処理装置4に返信されてから、操作設定器1内で処理
が行われ、送信権返還信号(送信権を返還する旨の信
号)が、操作設定器1から通信処理装置4に、返信され
るまで以上の時間をいい、空調制御システムの設計者等
によって、任意に定められるものである。
【0061】次に、操作設定器の動作について、図2に
基づいて説明する。操作設定器1は常時、入出力処理部
1cに操作者からの指令の入力がないかを調べ、あった
場合にはその入力にしたがって表示部1gへの出力内容
を変更すると共に、指令内容が確定すればその内容を演
算処理部1dに保持しておく。
【0062】通信処理装置4から送信権を渡す旨の信号
を受け取ると、送信権受託信号を返信し、操作者からの
指令があった場合は(ステップF1)、操作設定器1の
内部に保持している対応空調制御装置データテーブル1
aaから、対応する空調制御装置5のアドレスと各設定
項目に対応するデータアドレスを読み出し、それに基づ
いて空調制御装置5にアクセスし保持しておいた操作者
からの指令内容を送信する。尚、対応する空調制御装置
5が複数ある場合には、全ての空調制御装置5について
指令内容を送信する(以上、ステップF2)。
【0063】この処理が完了するか、もしくは操作者か
らの指令入力がなかった場合(ステップF1)は、対応
する空調制御装置5のアドレスと運転状態、設定温度・
湿度に該当するデータアドレスに基づいて、その空調制
御装置5にアクセスし、それらのデータを読み出す。
【0064】また、登録されている空調制御装置5が複
数ある場合は、全てについて同様の処理を行い、データ
の内容が一致していることを確認する。もし、何れかの
空調制御装置5のデータ内容が他と異なっている場合
は、何らかの異常があったと見なして表示部1gにその
旨を出力する。
【0065】ここで、空調制御装置5から得られたデー
タと、操作者から指令入力があったデータ、指令入力が
無い場合は前回送信権を受け取って収集したデータとを
比較し、異なっているところがあれば、それは上位監視
装置3から何らかの指令があったと見做して表示部1g
に新たなデータの内容を出力する(以上、ステップF
3)。
【0066】次に、操作設定器1の内部に保持している
組動作操作設定器テーブル1abに、組として動作する
他の操作設定器1が登録されている場合には、操作者か
らの指令内容及び空調制御装置5の動作状態等を、登録
された他の操作設定器1のアドレスと各設定項目に対応
するデータアドレスに基づいて送信する(ステップF
4)。
【0067】操作設定器1は、これら一連の通信処理が
完了すると、送信権を通信処理装置4に戻して、通常処
理に復帰するようになっている(ステップF5)。
【0068】[第2の実施の形態]本実施形態に係る空
調制御システムの第2の実施形態について、図4及び図
5に基づいて詳細に説明する。図4は、本実施形態に係
る操作設定器の処理を示すフローチャートであり、図5
は本実施形態に係る操作設定器の構成を示すブロック図
である。
【0069】第1の実施形態では、各操作設定器1内
に、対応する空調制御装置5と、組となって動作する他
の操作設定器5に関するデータが登録され、それらに基
づいて必要なデータの授受も各操作設定器1が実行する
ように構成されている。
【0070】従って、通信処理装置4は、ポーリング順
でアクセスすべき端末の種別が操作設定器1であれば、
単に送信権を操作設定器1に渡し、操作設定器1での処
理が終了して、送信権が通信処理装置4に返還されるの
を待つだけで、その間は操作設定器1が通信処理を実行
しているかどうかを通信線上の通信信号の有無を監視し
ていれば、通信システムとしての機能を保つことができ
る。
【0071】しかしながら、送信権の受け渡しを主体と
なって行っている通信処理装置4が、何らかの不具合で
その機能を停止したときは、操作設定器4に送信権が渡
されることがなく、従って操作者が操作設定器1に指令
入力を行っても、その内容が対応する空調制御装置5に
送信されることも、組となって動作する他の操作設定器
1に送信されることもないため、通信システムの全体の
機能が停止してしまう結果となってしまう。
【0072】また、一方では、小規模な空調システムで
は、空調制御装置5用の上位監視装置3を設けず、よっ
て通信処理装置4も費用の面から設置はしたくないが、
操作設定器1は設けて、操作者の利便を図りたいという
要求もある。
【0073】そこで、本実施形態では、図3に示すよう
に、操作設定器1内部に送信権渡し先候補テーブル1b
を設け、通信処理装置4を設けない空調制御システムに
も対応できるように、該テーブルに、通信処理装置4が
あるシステムか無いシステムかの別と、次に送信権を渡
す操作設定器1の候補のアドレスを1乃至複数登録でき
るようにしてある。
【0074】また、送信権渡し先候補テーブル1bは、
通信処理装置4の通信処理部4cに相当する機能とし
て、通信回線2上の通信信号を検知し、通信信号の有無
を常時監視する機能を具備している。
【0075】次に、上記の操作設定器の構成に基づき、
本実施形態に係る操作設定器の動作について、図4に基
づいて説明する。尚、操作設定器以外の動作について
は、第1の実施形態と同様であるので、ここでは特に説
明しない。
【0076】本実施形態に係る操作設定器1は、常時通
信回線2の監視を行い(ステップN1)、通信信号が検
出された場合(ステップN2)、該通信信号が通信処理
装置4からの送信権譲渡信号であるかを判断し(ステッ
プN3a)、送信権譲渡信号である場合は、送信権受託
信号を通信処理装置4に返信する(ステップN4a)。
【0077】一方、通信信号が検出されない場合に(ス
テップN2)、空調制御システムの設計者等によって任
意に定められた一定時間と、各操作設定器1の固有の時
間、例えば、アドレスの数値に係数を乗じた時間等とを
加算した時間(監視時間)を超えて継続したときは(ス
テップN3)、通信処理装置4が機能を停止したか、一
旦送信権を持った端末がそのまま機能を停止した状態で
あると判定して、その判定を行った操作設定器1は通信
回線2上に送信権保有の宣言信号を送出する(ステップ
N4)。
【0078】そして、通信回線2上の信号を監視して
(ステップN5)、通信信号の検出を試み(ステップN
6)、更に各操作設定器1の固有の時間待機しても、通
信回線2上に通信信号が検知されない場合には、自らが
送信権を確保したと判断する(ステップN7)。
【0079】次に、操作者からの指令があった場合は
(ステップF1)、操作設定器1の内部に保持している
対応空調制御装置データテーブル1aaから、対応する
空調制御装置5のアドレスと各設定項目に対応するデー
タアドレスを読み出し、それに基づいて空調制御装置5
にアクセスし保持しておいた操作者からの指令内容を送
信する。尚、対応する空調制御装置5が複数ある場合に
は、全ての空調制御装置5について指令内容を送信する
(ステップF2)。
【0080】この処理が完了するか、もしくは操作者か
らの指令入力がなかった場合(ステップF1)は、対応
する空調制御装置1のアドレスと運転状態、設定温度・
湿度に該当するデータアドレスに基づいて該当する空調
制御装置5にアクセスし、それらのデータを読み出す。
【0081】また、登録されている空調制御装置5が複
数ある場合は、全てについて同様の処理を行い、データ
の内容が一致していることを確認する。もし、何れかの
空調制御装置5のデータ内容が、他の空調制御装置5の
データ内容と異なっている場合は、何らかの異常があっ
たと見なして表示部1gにその旨を出力する。
【0082】ここで、空調制御装置5から得られたデー
タと、操作者から指令入力があったデータ、指令入力が
無い場合は前回送信権を受け取って収集したデータとを
比較し、異なっているところがあれば、それは上位監視
装置3から何らかの指令があったと見做して表示部に新
たなデータの内容を出力する(以上、ステップF3)。
【0083】次に、操作設定器1の内部に保持している
組動作操作設定器テーブル1abに、組として動作する
他の操作設定器1が登録されている場合には、操作者か
らの指令内容及び空調制御装置5の動作状態等を、その
操作設定器1のアドレスと各設定項目に対応するデータ
アドレスに基づいて送信する(ステップF4)。
【0084】これら一連の通信処理が完了すると、通信
処理装置4があるシステムの場合には、通信処理装置4
に送信権を返還するが(ステップF5)、待ち時間が経
過しても、通信処理装置4から送信権受託信号の返信が
無い場合には、通信処理装置4の不具合が継続している
と判断し(ステップN9及びN10b)、送信権渡し先
候補テーブルに登録された第1の候補に対して送信権を
渡す(ステップN11b)。
【0085】一方、通信処理装置4が無いシステムであ
った場合には(ステップN8)、最初から送信権渡し先
候補テーブル1bに登録された、第1の候補に対して送
信権を渡すという処理を行う(ステップN11b)。
【0086】また、送信権渡し先候補テーブル1bに登
録された、第1の候補に対して送信権を渡す旨の信号を
返信した後、待ち時間を経過しても、渡し先から送信権
受託信号の返信が無い場合に(ステップN12b及びN
13c)、さらに別の送信権を渡すべき第2の候補が登
録されていれば(ステップN14c)、その候補に対し
て送信権を渡す(ステップN14c)。
【0087】さらに、同様の処理を続けて送信権渡し先
テーブル1bに登録されている、全ての候補に送信権を
渡す処理を行っても、送信権の受け渡しに成功しなかっ
た場合は、送信権を確保した直後の処理から処理を繰り
返すようになっている。
【0088】すなわち、本実施形態の通信処理方法は、
通信処理装置4が故障した場合や、費用の関係で、通信
処理装置4を設けたくないような空調制御システムにお
いても、送信権渡し先テーブル1bに、他の操作設定器
1を1乃至複数登録しておき、送信権が順繰りに全ての
操作設定器1に行き渡って、循環するようになってい
る。
【0089】従って、システムを立上げたとき、通信処
理装置4が機能しなかったり、元々存在しなくても、何
れかの操作設定器1が送信権を確立し、その後は順次送
信権が受け渡しされて、操作設定器1に入力される操作
者の指令が空調制御装置5に送信され、その指令内容が
空調制御装置5によって実現されるという機能を提供す
ることができる。
【0090】尚、以上の第1及び第2の実施形態では、
制御される対象は、空調機器であるとして説明したが、
例えば、照明機器、工作機械、産業用ロボットにも用い
ることができるものである。
【0091】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、操作設
定器と該操作設定器が操作設定できる制御装置(空調制
御装置)、組となる他の操作設定器のアドレス等が、夫
々の操作設定器の内部に分散して保持され、該アドレス
等に基づくデータ授受が操作設定器によって実行され
る。
【0092】そのため、複数の制御装置(空調制御装
置)と、複数の操作設定器とを対応させるような複雑な
制御システムでも、通信処理装置内に複雑な対応テーブ
ルを登録し、ポーリングする度に登録データの検索・解
析を行って、データの転送を行うという処理を行う必要
がない。
【0093】それによって、通信処理装置の負荷が軽減
されて処理効率が上がると共に、操作設定器内部に登録
されるデータ(アドレス等)は比較的小さく、簡単な構
成で済み、処理に要する時間も短縮されるため、制御シ
ステム全体としても処理速度を短縮することができる。
【0094】また、複数の操作設定器を同一の制御装置
(空調制御装置)に対応させたときに、夫々の操作設定
器の表示の食い違いが、長時間継続して操作者に混乱を
招いたり、重複操作を招くことを防止できるという効果
を奏する。
【0095】請求項2又は請求項3記載の発明にあって
は、送信権を持ったまま機能を停止する操作設定器があ
ったとしても、通信回線上の通信信号がない状態を検知
する機能を全ての操作設定器が有しており、夫々が送信
権が喪失したと判定するに至る監視時間が異なるため
に、複数の操作設定器が同時に送信権の再確立の処理を
同時に行うことも無く、システム全体の機能が損なわれ
ることがないという効果を奏する。
【0096】請求項3記載の発明にあっては、送信権を
支配する機能を担っている通信処理装置が、何らかの原
因で機能を停止したときも、正常に機能している操作設
定器が存在していれば、何れかの操作設定器が送信権を
再確立し、通信処理装置が機能を回復すれば、送信権を
通信処理装置に戻し、機能を回復していなければ、次に
送信権を譲渡する操作設定器の候補の登録(送信権渡し
先候補テーブルのデータ)に基づいて、他の操作設定器
に送信権を渡す処理を順次実行する。
【0097】これにより、操作設定器に対して入力され
る操作者の指令を制御装置(空調制御装置)に送信し
て、制御対象(空調機器)の動作が停止することなく、
操作者は常に所望の指令を操作設定器に対して入力し、
その指令内容が制御装置(空調制御装置)に伝達される
ので、使用者による操作設定ができなくなることがない
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る通信処理装置の処理を示すフ
ローチャートである。
【図2】本実施形態に係る操作設定器の処理を示すフロ
ーチャートある。
【図3】本実施形態に係る空調制御システムの操作設定
器の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態に係るの操作設定器の処理を示すフ
ローチャートである。
【図5】本実施形態に係る操作設定器の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】従来技術に係る空調制御システムの構成を示す
ブロック図である。
【図7】従来技術に係る通信処理方法を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 操作設定器 1aa 対応空調制御装置データテーブル 1ab 組動作操作設定器データテーブル 1b 送信権渡し先候補テーブル 2 通信回線 4 通信処理装置 5 空調制御装置(制御装置) 10 空調機器(制御対象)
フロントページの続き Fターム(参考) 3K073 AA48 AA49 AA50 CB01 CB05 CC22 CC25 CD04 CE05 CE06 CE09 CE16 CG06 CG58 CJ01 CJ02 3L061 BA03 5K048 BA08 CA03 DC04 EB01 EB06 EB12 HA01 HA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御される1乃至複数の制御対象と、前
    記制御対象を制御するための1乃至複数の制御装置と、
    前記制御対象の操作をするための1乃至複数の操作設定
    器と、前記制御装置又は前記操作設定器、夫々との通信
    を行うための通信処理装置とを具備し、 前記通信処理装置は、前記操作設定器及び前記制御装置
    と、通信回線を介して夫々接続され、1:Nポーリング
    方式により相互に通信処理を行う、制御システムにおけ
    る通信処理方法において、 前記操作設定器に、1乃至複数の前記制御装置のアドレ
    ス等と、組となって動作する他の1乃至複数の、前記操
    作設定器のアドレス等を記憶させ、前記通信処理装置
    が、前記操作設定器と通信処理を行うときに、前記制御
    装置との通信を行える送信権を前記操作設定器に譲渡す
    る一方、 前記送信権を受けた前記操作設定器に、前記制御装置よ
    り動作状態等のデータを受信させると共に、組となって
    動作する、他の1乃至複数の前記操作設定器に、操作設
    定及び前記制御装置の動作状態等のデータを送信させた
    後、前記送信権を前記通信処理装置に返還させることを
    特徴とする制御システムにおける通信処理方法。
  2. 【請求項2】 制御される1乃至複数の制御対象と、前
    記制御対象を制御するための1乃至複数の制御装置と、
    前記制御対象の操作をするための1乃至複数の操作設定
    器とを具備し、前記制御装置と前記操作設定器とが、通
    信回線を介して相互に接続され、通信処理を行う制御シ
    ステムにおける通信処理方法において、 前記操作設定器に、次に送信権を譲渡する前記操作設定
    器の候補のアドレス等を1乃至複数記憶させ、通信回線
    の監視を行わせて、任意に定められた一定時間と、夫々
    の前記操作設定器の固有時間とを加算した時間を超え
    て、通信信号が検出されないときは、通信回線上に送信
    権保有の宣言信号を送出させ、 更に夫々の前記操作設定器の固有時間待機しても、通信
    回線上に通信信号が検知されない場合には、自ら送信権
    を確保させて処理を実行させた後、次に送信権を譲渡す
    る、前記操作設定器の候補に送信権を譲渡させ、 前記操作設定器の候補に対して、送信権を譲渡する旨の
    信号を送信させた後、任意に定められた待ち時間を経過
    しても、送信権を受託した旨の信号の返信が無い場合に
    は、他の前記操作設定器の候補が登録されていれば、改
    めて、その前記操作設定器の候補に対して、送信権を譲
    渡させるようにしたことを特徴とする制御システムにお
    ける通信処理方法。
  3. 【請求項3】 制御される1乃至複数の制御対象と、前
    記制御対象を制御するための1乃至複数の制御装置と、
    前記制御対象の操作をするための1乃至複数の操作設定
    器と、前記制御装置又は前記操作設定器、夫々との通信
    を行うための通信処理装置とを具備し、 前記通信処理装置は、前記操作設定器及び前記制御装置
    と、通信回線を介して夫々接続され、1:Nポーリング
    方式により相互に通信処理を行う、制御システムにおけ
    る通信処理方法において、 前記操作設定器に、次に送信権を譲渡する前記操作設定
    器の候補のアドレス等を1乃至複数記憶させ、前記通信
    処理装置が、前記操作設定器と通信処理を行うときに、
    前記制御装置との通信を行える送信権を、前記操作設定
    器に譲渡する一方、 前記操作設定器に、通信回線の監視をさせて、任意に定
    められた一定時間と、夫々の前記操作設定器の固有時間
    とを加算した時間を超えて、通信信号が検出されないと
    きは、通信回線上に送信権保有の宣言信号を送出させ、 更に夫々の前記操作設定器の固有時間待機しても、通信
    回線上に通信信号が検知されない場合には、自らが送信
    権を確保して処理を実行した後、前記通信処理装置に送
    信権を返還する旨の信号を送信し、待ち時間が経過して
    も、送信権受託信号が返信されない場合には、次に送信
    権を譲渡する、前記操作設定器の候補に送信権を譲渡
    し、 前記操作設定器の候補に対して、送信権を譲渡する旨の
    信号を送信した後、任意に定められた待ち時間を経過し
    ても、送信権を受託した旨の信号の返信が無い場合に
    は、他の前記操作設定器の候補が登録されていれば、改
    めて、その前記操作設定器の候補に対して、送信権を譲
    渡させるようにしたことを特徴とする制御システムにお
    ける通信処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109661080A (zh) * 2018-12-17 2019-04-19 苏州欧普照明有限公司 一种一键组网的控制方法及控制系统
WO2023124781A1 (zh) * 2021-12-28 2023-07-06 上海美控智慧建筑有限公司 一种轮询环控方法、系统、电子设备及存储介质

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CN109661080A (zh) * 2018-12-17 2019-04-19 苏州欧普照明有限公司 一种一键组网的控制方法及控制系统
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