JPH0683938U - ２エンジン式エンジンコントロールダイヤル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイヤル式で同時操作も片手で可能な２エン
ジン式エンジンコントロ−ルを目的とするもの。 【構成】 エンジンの回転を低速から高速までコントロ
−ルする１個のダイヤル式ポテンショメ−タ１の近傍
に、３ポジションの切換スイッチ２を設け、Ｆのポジシ
ョンでは第１エンジン３、Ｎのポジションでは第１，第
２の両方のエンジン３，４、Ｒのポジションでは第２エ
ンジン４のそれそれのガバナコントロ−ラ５，６に接続
されるもの。 【効果】 ２エンジンを恰かも１エンジンのように扱う
ことができるので操作性が向上し、オペレ−タの負担が
軽減する。また、コンパクトなダイヤル式のレイアウト
により、しかも１個で済むので製造原価の低減も可能と
なる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は複数のエンジンを動力源とする建設機械のエンジンコントロ−ルに係 り、特に２エンジン式エンジンコントロ−ルダイヤルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近のパワ−ショベル等の油圧式掘削機におけるエンジン回転コントロ−ルは 、ポテンショメ−タによる電気抵抗の変化を入力信号としてエンジンのガバナレ バ−をモ−タ等により駆動するものが多い。そしてポテンショメ−タの操作方法 としては図３に示すようにダイヤル式１１のものや、図４に示すようなレバ−式 １２，１３のものがあるが、コントロ−ルパネルがコンパクトに纏められると云 う点ではダイヤル式が有利で一般に多く使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしてエンジンが１個の場合は図３に示したようにダイヤル式で良いが、大 型の建設車輌においては１エンジン式では馬力が不足のため、２エンジン式を採 用しているものが多い。したがってレバ−式のポテンショメ−タでは図４に示し た２つのレバ−１２，１３を同時に握れば同時操作は可能であるが操作に大きな 力が必要であり、レバーストロークが大きい分、コントロールパネル内で占める 場所が広い上に構造も複雑となる。これに対してダイヤル式では操作に大きな力 は必要としないし、また、コンパクトであり、構造も簡単ではあるが図５に示す ように両手でそれぞれのダイヤル１４，１５を廻さなければ同時操作ができず、 操作性が悪いと云う欠点があつた。

【０００４】 本考案はこれに鑑み、ダイヤル式で片手で操作できると共に、同時操作も可能 な２エンジン式油圧掘削機に適用可能な２エンジン式エンジンコントロ−ルダイ ヤルを提供して従来技術の持つ欠点の解消を図ることを目的としてなされたもの である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案は、エンジンの回転を低速から高速までコント ロ−ルする１個のダイヤル式ポテンショメ−タの近傍に、３ポジションの切換ス イッチを設け、Ｆのポジションでは第１エンジン、Ｎのポジションでは第１，第 ２の両方のエンジン、Ｒのポジションでは第２エンジンのそれそれのガバナコン トロ−ラに接続されることを特徴とする。

【０００６】

【作用】

上記構成によれば、切換スイッチを切換えるだけでそれぞれ所望のガバナコン トロ−ラに接続されるから、回転のコントロ−ルはポテンショメ−タを片手で操 作できる。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案にかかる２エンジン式エンジンコントロ−ルダイヤルの一実施例 の斜視図、図２は図１の操作により作動する電気回路図である。

【０００８】 以下、本考案を図１および図２に示す一実施例を参照して説明する。本考案は エンジンの回転を低速から高速までコントロ−ルする１個のダイヤル式ポテンシ ョメ−タ１の近傍に、３ポジションの切換スイッチ２を設け、Ｆのポジションで は第１エンジン３、Ｎのポジションでは第１，第２の両方のエンジン３，４、Ｒ のポジションでは第２エンジン４のそれそれのガバナコントロ−ラ５，６に接続 されるようにしたものである。

【０００９】 図１に示すポテンショメ−タ１は図示しない車両の運転台に設けられたダイヤ ル式で右に廻せばエンジン回転数が順次大となり、左に廻せば順次小となるよう になっている。ポテンショメ−タ１の近くには切換スイッチ２が設けられていて 、この実施例では前に倒すと、Ｆポジションとなり、起こすとＮポジション、後 に倒すとＲポジションとなるように３位置に切換えることができるようになって いる。そしてＦポジションでは第１エンジン３の、Ｎのポジションでは第１，第 ２の両方のエンジン３，４の、Ｒのポジションでは第２エンジン４の各ガバナコ ントロ−ラ５，６に信号が送られることになる。図２はその電気回路を示すもの で切換スイッチ２がＮポジションに切換えられた場合には励磁されるリレ−Ｒｅ が設けてあり、ガバナコントロ−ラ５および６に至る回路途中にはリレ−Ｒｅの 励磁によりそれぞれＯＮとなるリレ−Ｒｅ１、Ｒｅ２が設けられている。

【００１０】 つぎに作動を説明する。図２は２つのエンジン３，４を設けた電気回路を示し 、まず、切換スイッチ２をＦポジションに操作するとダイヤルの信号は第１エン ジン３のガバナコントロ−ラ５に送られ、これによりガバナモ−タ７が制御され る。つぎに切換スイッチ２をＲポジションに操作するとダイヤルの信号は第２エ ンジン４のガバナコントロ−ラ６に送られ、これによりガバナモ−タ８が制御さ れる。また、切換スイッチ２をＮポジションに操作すると、リレ−Ｒｅが励磁さ れるため、各ガバナコントロ−ラ５，６にそれぞれつながるリレ−Ｒｅ１，Ｒｅ ２がＯＮとなり、ダイヤルの信号はガバナコントロ−ラ５および６に送られ、こ れによりガバナモ−タ７および８が同時に制御される。このように切換スイッチ ２の３つ操作で２エンジン３，４が片方ずつ、または同時に作動でき、回転数は ダイヤルを左右に廻すことにより所望の回転に調整できる。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案はエンジンの回転を低速から高速までコントロ−ル する１個のダイヤル式ポテンショメ−タの近傍に、３ポジションの切換スイッチ を設け、Ｆのポジションでは第１エンジン、Ｎのポジションでは第１，第２の両 方のエンジン、Ｒのポジションでは第２エンジンのそれそれのガバナコントロ− ラに接続されるようにしたから、２エンジンを恰かも１エンジンのように扱うこ とができることになり、これにより操作性が向上し、オペレ−タの負担が軽減す る。また、コンパクトなダイヤル式のレイアウトにより、しかも１個で済むので 製造原価の低減も可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる２エンジン式エンジンコントロ
−ルダイヤルの一実施例の斜視による説明図である。

【図２】図１の操作により作動する電気回路の説明図で
ある。

【図３】従来のダイヤル式のコントロ−ルの説明図であ
る。

【図４】従来のレバ−式スロットルの外観を示す説明図
である。

【図５】従来の２ダイヤル式２エンジンコントロ−ルを
示す説明図である。

【符号の説明】

１ ポテンショメ−タ ２ 切換スイッチ ３ 第１エンジン ４ 第２エンジン ５，６ ガバナコントロ−ラ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 エンジンの回転を低速から高速までコン
   トロ−ルする１個のダイヤル式ポテンショメ−タの近傍
   に、３ポジションの切換スイッチを設け、Ｆのポジショ
   ンでは第１エンジン、Ｎのポジションでは第１，第２の
   両方のエンジン、Ｒのポジションでは第２エンジンのそ
   れぞれのガバナコントロ−ラに接続されることを特徴と
   する２エンジン式エンジンコントロ−ルダイヤル。