JP3073151B2 - 建設機械の油圧制御装置 - Google Patents

建設機械の油圧制御装置

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JP3073151B2
JP3073151B2 JP07322621A JP32262195A JP3073151B2 JP 3073151 B2 JP3073151 B2 JP 3073151B2 JP 07322621 A JP07322621 A JP 07322621A JP 32262195 A JP32262195 A JP 32262195A JP 3073151 B2 JP3073151 B2 JP 3073151B2
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誠助 佐野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラクレーン
等の建設機械に用いられる油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばクローラクレーンの運転席には、
旋回体の旋回動作,ブームの起伏動作,吊り荷の巻上げ
/巻下げ動作などをそれぞれ行うための複数の操作レバ
ーが設けられており、これらのレバーを操作しながらク
レーン作業を行う。2つの動作を同時に行うときには左
右の手でそれぞれのレバーを操作することによって対応
できるが、さらにもう1つの動作を同時に行う場合には
両手が塞がっているため手動操作では対応できない。こ
れを解決するには、所望の動作を例えば手動レバー操作
によってもペダルの足踏込み操作によっても行えるよう
な構成、つまり2位置操作が可能な構成とすることが望
ましい。
【0003】従来、クレーンの2位置操作装置として、
特開平1−285594号公報に開示されたものが知ら
れている。これは、所望のアクチュエータを2つの操作
盤からの指令(電気信号)により交互に動作させるよう
にしたものである。また実開昭60−159070号公
報および実開昭61−32188号公報には、所望の動
作を手動操作でも足踏み操作でも行えるようにした機械
的な2位置操作装置が開示されている。さらにラジコン
・手動操作装置として、実開昭59−4033号公報の
ものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の2位置操作装置は、動作命令を電気的あるいは
機械的に伝達するものであり、油圧操作方式を採用する
建設機械にはいずれも対応できない。本発明の目的は、
油圧操作方式の建設機械でも2位置操作が可能な建設機
械の油圧制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図2
に対応づけて説明すると、本発明は、油圧源1からの吐
出油により駆動される油圧アクチュエータ3と、油圧源
1から油圧アクチュエータ3に導かれる圧油を制御する
油圧パイロット式制御弁2と、この制御弁2を切換制御
するパイロット油圧回路100とを備えた建設機械の油
圧制御装置に適用される。パイロット油圧回路100
は、それぞれ操作量に応じたパイロット圧力を出力して
油圧パイロット式制御弁2を操作する少なくとも第1お
よび第2のパイロット弁5a,5b:6a,6bと、第
1のパイロット弁5a(5b)の出力圧力および第2の
パイロット弁6a(6b)の出力圧力のうち高圧側の圧
力を選択して制御弁のパイロットポートに導く高圧選択
弁7(8)とを含み、第1のパイロット弁5a(5b)
を操作する手動操作レバー5cと、前記第2のパイロッ
ト弁6a(6b)を操作する足踏操作ペダル6cとを備
え、これにより上記問題点を解決する。
【0006】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が
実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の実施の形態】図1および図2により本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本実施の形態に係るクロ
ーラクレーンの側面図である。11は下部走行体、12
は上部旋回体であり、上部旋回体12の前部にはブーム
13が起伏可能に連結されている。ブーム13の起伏動
作は、上部旋回体12に設けられたウインチ14を駆動
してブーム起伏ロープ15を繰込む、あるいは繰出すこ
とにより行われる。ブーム13の先端には上部旋回体1
2に設けられたウインチ16から繰出されたロープ17
が掛け回され、その先端に連結されたフック18に吊り
荷19が吊持される。
【0008】図2は上記クローラクレーンのブーム起伏
用の油圧制御回路を示している。1は主油圧ポンプ、3
は主油圧ポンプ1の吐出油により駆動される油圧モータ
であり、油圧モータ3の回転によりウインチ14が駆動
されてブーム13が起伏される。2は油圧ポンプ1と油
圧モータ3との間に介装された油圧パイロット式方向切
換弁であり、中立位置nと、油圧モータ3を正転させる
a位置と、油圧モータ3を逆転させるb位置とに切換可
能とされる。
【0009】100は方向切換弁2を切換制御するため
のパイロット油圧回路を示し、4はパイロット操作用油
圧ポンプ、5a,5bはレバー5cにより操作されるパ
イロット弁、6a,6bは足踏みペダル6cにより操作
されるパイロット弁、7はパイロット弁5aおよび6a
によるパイロット圧力のうち高圧側の圧力を方向切換弁
2のパイロットポート2aに導く高圧優先形シャトル
弁、8はパイロット弁5bおよび6bによるパイロット
圧力のうち高圧側の圧力を方向切換弁2のパイロットポ
ート2bに導く高圧優先形シャトル弁である。21〜2
4は各パイロット弁と各シャトル弁とを連結するパイロ
ット管路である。
【0010】以上の構成において、操作レバー5cを図
示A方向に回動すると、パイロット弁5aが操作されて
油圧ポンプ4からの吐出圧がパイロット管路21を介し
て高圧優先形シャトル弁7に導かれる。このときパイロ
ット弁6aが操作されていなければ、高圧優先形シャト
ル弁7はパイロット管路21の圧力を選択して方向切換
弁2のパイロットポート2aに導き、これにより方向切
換弁2がa位置に切換わる。その結果、油圧ポンプ1か
らの吐出油が油圧モータ3に導かれて油圧モータ3が正
転し、ウインチ14が駆動されてブーム13が後方に回
動される。操作レバー5cをB方向に回動した場合に
は、油圧ポンプ4の吐出圧力がパイロット弁5b,パイ
ロット管路22および高圧優先形シャトル弁8を介して
方向切換弁2のパイロットポート2bに作用し、油圧モ
ータ3が逆転してブーム13が前方に回動される。
【0011】一方、操作レバー5cを操作せずにペダル
6cをC方向に踏込むと、油圧ポンプ4の吐出圧力がパ
イロット弁6a,パイロット管路23および高圧優先形
シャトル弁7を介して方向切換弁2のパイロットポート
2aに作用し、方向切換弁2がa位置に切換わる。その
結果、油圧ポンプ1からの吐出油が油圧モータ3に導か
れて油圧モータ3が正転し、ウインチ14が駆動されて
ブーム13が後方に回動される。ペダル6cをD方向に
踏込むと、油圧ポンプ4の吐出圧力がパイロット弁6
b,パイロット管路24および高圧優先形シャトル弁8
を介して方向切換弁2のパイロットポート2bに作用
し、油圧モータ3が逆転してブーム13が前方に回動さ
れる。
【0012】このように本実施の形態では、ブーム13
の起伏動作をレバー操作によってもペダルの踏込み操作
によっても行える。例えばブーム13の起伏動作と他の
1つの動作を同時に行う場合には、レバー13および他
の1つのレバーを左右の手でそれぞれ操作すればよい。
また、ブーム起伏動作を含む3つの動作を同時に行う場
合には、ブーム起伏動作は足踏みペダル6cの操作で行
い、他の2つの動作をレバー操作で行えばよい。このと
き、微妙な操作性を要求されるアクチュエータを手動操
作で行えるので、操作性の向上が図れる。
【0013】以上の実施の形態において、主油圧ポンプ
1が油圧源を、油圧モータ3が油圧アクチュエータを、
油圧パイロット式方向切換弁2が油圧パイロット式制御
弁を、パイロット弁5a,5bおよび6a,6bが第1
および第2のパイロット弁を、高圧優先形シャトル弁
7,8が高圧選択弁をそれぞれ構成する。
【0014】図3は足踏みペダル6cに代えてレバー6
dを用いた他の実施の形態を示している。レバー6dは
運転室の床に立設されており、作業者の膝Kによって操
作できるよう構成されている。なお各操作部材の種類は
図2や図3のものに限定されず、例えば一方の操作部材
を運転室に設け、他方の操作部材を運転室以外の車体
上、あるいは車外に設けて遠隔操作できるよう構成して
もよい。
【0015】なお、油圧アクチュエータもブーム起伏用
の油圧モータに限定されず、他の油圧モータや油圧シリ
ンダなどであってもよい。また以上では1つの油圧アク
チュエータを2つの操作部材で駆動可能な例を示した
が、高圧選択弁を増設することにより3つ以上の操作部
材で駆動できるようにすることもできる。さらにクロー
ラクレーン以外の油圧制御装置にも本発明を適用でき
る。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、手動操作レバーによっ
て操作される第1のパイロット弁の出力圧力および足踏
操作ペダルによって操作される第2のパイロット弁の出
力圧力のうち高圧側の圧力を選択して制御弁のパイロッ
トポートに導くようにしたので、油圧操作式の建設機械
であっても1つのアクチュエータを2つ以上の操作手段
で操作できるようになり、簡単な構成で誤動作のない2
位置操作が可能となる。したがって、操作性および作業
性の向上が図れる。特に手動操作レバーおよび足踏操作
レバーによる2位置操作が可能となるので、例えば両手
で手動操作を行いながら足踏み操作で上記アクチュエー
タを駆動するといった3操作が同時に可能となり、操作
性および作業性の更なる向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るクローラクレーン
の側面図。
【図2】上記クローラクレーンのブーム起伏用油圧制御
装置を示す回路図。
【図3】他の実施の形態に係る油圧制御装置を示す回路
図。
【符号の説明】
1 主油圧モータ 2 油圧パイロット式方向切換弁 3 油圧モータ 4 パイロット油圧ポンプ 5a,5b,6a,6b パイロット弁 5c,6d 操作レバー 6c 足踏みレバー 7,8 高圧優先形シャトル弁 11 下部走行体 12 上部旋回体 13 ブーム 14 ブーム起伏用ウインチ 21〜24 パイロット管路 31 高圧選択弁 100 パイロット操作回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−285594(JP,A) 特開 昭61−171901(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 13/20,13/56 B66C 23/44,23/82,23/86

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧源からの吐出油により駆動される油
    圧アクチュエータと、 前記油圧源から前記油圧アクチュエータに導かれる圧油
    を制御する油圧パイロット式制御弁と、 この制御弁を切換制御するパイロット油圧回路とを備え
    た建設機械の油圧制御装置において、 前記パイロット油圧回路は、それぞれ操作量に応じたパイロット圧力を出力して前記
    油圧パイロット式制御弁を操作する少なくとも 第1およ
    び第2のパイロット弁と、 前記第1のパイロット弁の出力圧力および第2のパイロ
    ット弁の出力圧力のうち高圧側の圧力を選択して前記制
    御弁のパイロットポートに導く高圧選択弁とを含み、 前記第1のパイロット弁を操作する手動操作レバーと、
    前記第2のパイロット弁を操作する足踏操作ペダルとを
    備える ことを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
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CN102583172A (zh) * 2011-12-19 2012-07-18 徐州重型机械有限公司 一种吊臂伸缩液控系统及具有液控系统的起重机
CN105439018B (zh) * 2014-11-26 2018-02-16 徐州重型机械有限公司 具有分段控制功能的回转液控系统及起重机
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