JPH052546Y2 - - Google Patents

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JPH052546Y2
JPH052546Y2 JP14979088U JP14979088U JPH052546Y2 JP H052546 Y2 JPH052546 Y2 JP H052546Y2 JP 14979088 U JP14979088 U JP 14979088U JP 14979088 U JP14979088 U JP 14979088U JP H052546 Y2 JPH052546 Y2 JP H052546Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、クレーンにおける主巻と補巻のよう
に2個のドラムを有するウインチの油圧制御装置
に関するものである。
〔従来の技術〕
主巻系と補巻系を備えたクレーンのウインチに
おいて、補巻ロープをバケツトの支持用とし、主
巻ロープをバケツトの開閉用としてバケツト作業
を行う場合がある。
このようなウインチにおいて、たとえば実開昭
61−160190号公報に示されるように1本のレバー
(主巻レバー)操作だけで、バケツト作業を行え
るようにしたものが知られている。これは、作業
切換弁をバケツト作業位置に切換えた状態で主巻
レバーを操作することにより、主巻用遠隔操作弁
からのパイロツト圧が主巻用クラツチに導かれて
同クラツチがオンされ、主巻ドラムが巻上方向に
回動されて主巻ロープ(開閉ロープ)が巻上げら
れ、バケツトが閉じられた後、引続いて巻上げら
れ、このバケツトの巻上げ時に補巻レバーを操作
しなくても、上記主巻用遠隔操作弁からのパイロ
ツト圧が減圧弁により減圧された後、作業切換弁
を経て補巻用クラツチに導かれ、補巻用クラツチ
がハーフクラツチ状態で作動され、補巻ドラムが
ハーフクラツチで回動されることによつて補巻ロ
ープ(支持ロープ)がその弛みを取る程度に徐々
に巻上げられるようにしたものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしこの装置において、作業切換弁をバケツ
ト作業位置に切換えた状態では、補巻レバーを操
作して支持ロープのみを昇降させるという作業が
できなくなる。なお、バケツト作業中にはバケツ
トを開いた状態で支持ロープのみを昇降させ、バ
ケツトをしやくるように昇降させてバケツトに付
着した土砂等を振り落す作業が必要であるが、上
記従来の装置ではこのような振り落し作業ができ
ない。このためバケツトに土砂が付着したままで
次の掘削作業が行われる場合があり、掘削効率が
低下する。
なお、上記従来装置で上記のような振り落し作
業を行うためには、作業切換弁を一旦通常のクレ
ーン作業位置に切換えて主巻レバー操作と、補巻
レバー操作とを独立させる必要があり、また、そ
の後の掘削時に、1本の主巻レバー操作による開
閉ロープの巻上と支持ロープの追従巻上とを行う
ために、作業切換弁を再度バケツト作業位置に戻
す必要があり、バケツト作業を繰返し行うとき
は、切換弁を頻繁に切換え操作しなければなら
ず、その切換え操作が非常に面倒であり、作業性
が悪くなるとともに、誤操作、誤動作が生じやす
く、事故が発生するおそれもある。
本考案は、このような問題を解決するためのも
のであり、バケツト操作時に、1本のレバー操作
だけで支持ロープの弛みを防止しながらバケツト
を閉じた状態での巻上げ作業を円滑に行わせて作
業能率を向上させることができ、とくにバケツト
に付着した土砂等を振り落す際に、作業切換弁
(選択弁)をいちいち通常作業位置に戻す必要が
なく、バケツト作業位置に切換えたままで、補巻
レバーの操作で支持ロープを単独操作でき、上記
振り落し作業が容易で、バケツト作業を円滑に行
うことができ、掘削効率ならびに作業性、安全性
を向上できるウインチの油圧制御装置を提供する
ことを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的達成のために本考案は、主巻系と補巻
系とに、ウインチドラムと、ドラム駆動用油圧モ
ータと、油圧ポンプと、このポンプから上記油圧
モータに対する圧油の給排を制御する方向切換弁
と、上記油圧モータの回転をウインチドラムに伝
達するクラツチと、レバー操作により巻上側また
は巻下側のパイロツト管路にパイロツト圧を出力
して上記方向切換弁を切換えるとともに、クラツ
チをオンさせる遠隔操作弁とを備えたウインチに
おいて、主巻用クラツチに作動圧を入力させる主
巻用クラツチ管路と、補巻用クラツチに作動圧を
入力させる補巻用クラツチ管路と、上記主巻用ク
ラツチ管路の圧力を取出して減圧する減圧弁と、
この減圧弁の二次圧と補巻用クラツチ管路の作動
圧とを高圧選択して補巻用クラツチに入力させる
高圧選択弁と、上記減圧弁を作動させない第1作
業位置と作動させる第2作業位置とに切換自在の
第1選択弁と、補巻用方向切換弁の巻上側切換部
に対し主巻用遠隔操作弁の巻上側に出力されたパ
イロツト圧と補巻用遠隔操作弁の巻上側に出力さ
れたパイロツト圧との高圧側の圧力を入力させる
第1作業位置と、上記補巻用遠隔操作弁の巻上側
のパイロツト圧をそのまま入力させる第2作業位
置とに切換自在の第2選択弁とを備えた構成とし
ている。
〔作用〕
この構成により、各選択弁を第1作業位置(通
常作業位置)に切換えておけば、主巻レバーによ
る主巻ドラムの巻上制御と、補巻レバーによる補
巻ドラムの巻上制御とが互いに独立して行われ、
通常のクレーン作業が円滑に行われる。また、電
磁切換弁を第2作業位置(バケツト作業位置)に
切換えておけば、主巻レバーの操作だけで、主巻
ドラムの巻上制御と、補巻ドラムのハーフクラツ
チによる追従巻上制御とが行われ、バケツト作業
時において、主巻ロープ(開閉ロープ)の巻上げ
に追従して補巻ロープ(支持ロープ)の弛み防止
のための巻上げが行われる。しかも、上記選択弁
を第2作業位置に切換えた状態であつても、補巻
レバーを操作すれば、そのレバー操作通りに補巻
ドラムの制御が行われ、バケツトに付着した土砂
等の振り落しが容易となり、操作性ならびに作業
性が向上される。
〔実施例〕
第1図は本考案の実施例を示す油圧回路図であ
る。第1図において、主巻ドラム1はドラム軸1
1に回動自在に支持され、主巻用クラツチ12が
オンされることによつてドラム軸11に接続され
る。ドラム軸11は減速装置13を介して主巻用
油圧モータ3に連結されており、主巻用方向切換
弁31の切換えにより、油圧ポンプ32の吐出油
が上記モータ3に流入され、モータ3が正転また
は逆転され、その回転力が減速装置13、ドラム
軸11およびクラツチ12を介して主巻ドラム1
に伝達され、ドラム1が正転または逆転される。
これと同様に、補巻ドラム2はドラム軸21に
回動自在に支持され、補巻用クラツチ22がオン
されることによつてドラム軸21に接続される。
ドラム軸21は減速装置23を介して補巻用油圧
モータ4に連結されており、補巻用方向切換弁4
1の切換えにより、油圧ポンプ42の吐出油が上
記モータ4に流入され、モータ4が正転または逆
転され、その回転力が減速装置23、ドラム軸2
1およびクラツチ22を介して補巻ドラム2に伝
達され、ドラム2が正転または逆転される。
14,24は主巻と補巻のフツトブレーキであ
り、それぞれブレーキペダル15,25により減
圧弁またはマスタシリンダ16,26を作動させ
ることによつて作動され、上記ドラム1,2が制
動される。33,43はカウンタバランス弁を示
している。
主巻用遠隔操作弁5および補巻遠隔操作弁6は
それぞれ巻上用と巻下用の可変減圧弁52,53
および62,63を有し、それらの一次側はパイ
ロツト油圧ポンプ100に接続され、主巻レバー
51と補巻レバー61の操作に応じて巻上用と巻
下用の各パイロツト管路54,55および64,
65にパイロツト圧が出力され、そのパイロツト
圧によつて上記方向切換弁31,41が切換えら
れる。このとき各パイロツト管路に出力されたパ
イロツト圧によりクラツチ弁56,66が切換え
られ、パイロツト油圧ポンプ100からの一次圧
が各クラツチ管路17,27を経て各クラツチ1
2,22に入力される。クラツチ弁56,66は
中立位置でクラツチ12,22をタンク101に
連通させ、クラツチ12,22をオフする。
なお、主巻用クラツチ12には上記クラツチ弁
56を介して主巻用クラツチ管路17に出力され
た作動圧(ポンプ100からの一次圧)がそのま
ま入力されるが、補巻用クラツチ22には、補巻
用クラツチ弁66から導かれた作動圧と、減圧弁
72の二次圧とが高圧選択弁73により高圧選択
されて入力される。減圧弁72の一次側には第1
選択弁71が設けられている。この選択弁71は
減圧弁72の二次側に設けてもよい。第1選択弁
71は主巻用クラツチ管路17に導かれたポンプ
100の一次圧を減圧弁71の一次側に入力させ
る第2作業位置(バケツト作業位置)bと、その
入力を遮断する第1作業位置(通常のクレーン作
業位置)aとに切換自在である。
また、主巻の巻上用パイロツト管路54と補巻
の巻上用パイロツト管路64との間に第2選択弁
74と高圧選択弁75が設けられている。第2選
択弁74は第1作業位置(通常のクレーン作業位
置)aで、主巻と補巻の各パイロツト管路54,
64を互いに独立させ、第2作業位置(バケツト
作業位置)bで、主巻巻上側のパイロツト圧と補
巻巻上側のパイロツト圧とを高圧選択弁75によ
り高圧選択して補巻用方向切換弁41の巻上側切
換部に入力させるようにしている。
上記各選択弁71,74は手動切換弁でもよい
が、通常は電磁切換弁により構成され、クレーン
の運転室で他の操作に邪魔にならない位置たとえ
ばコンソールパネル(図示省略)に設けられたス
イツチによつて切換えられる。なお、そのスイツ
チは主巻レバー51または補巻レバー61に付設
してもよい。
第2図はバケツト作業時の状態を示す建設機械
の側面図であり、第1図の補巻ドラム2から繰り
出されたロープ20が支持ロープとなり、その先
端がバケツト8の上部シーブブロツク81に着脱
自在に連結され、第1図の主巻ドラム1から繰り
出されたロープ10が開閉ロープとなり、上部シ
ーブブロツク81と、下部シーブブロツク82と
の間に複数のシーブを介して着脱自在に掛渡され
ている。また、通常のクレーン作業を行う時は、
上記ロープ10の先端に主巻フツク等(図示省
略)が連結され、上記ロープ20の先端に補巻フ
ツク等(図示省略)が連結される。
次に、作用について説明する。
通常のクレーン作業 各選択弁71,74をそれぞれ図示の第1作業
位置aに切換えた状態で、主巻、補巻の各レバー
51,61を巻上方向イ,ロに操作すると、各遠
隔操作弁5,6から各パイロツト管路54,64
にそれぞれレバー操作量に比例したパイロツト圧
が出力され、そのパイロツト圧により各方向切換
弁31,41が巻上位置に切換えられるととも
に、クラツチ弁56,66が左位置に切換えられ
る。これにより各ポンプ32,42の吐出油がカ
ウンタバランス弁33,43を経て各モータ3,
4に流入され、各モータ3,4が正転されるとと
もに、各クラツチ12,22がオンされ、上記各
モータ3,4の回転が各ドラム1,2に伝達さ
れ、各ドラム1,2が巻上方向に回転され、主
巻、補巻の各巻上作業が互いに独立して行われ
る。
また、主巻、補巻の各レバー51,61を巻下
方向ハ,ニ方向に操作すると、上記と同様にパイ
ロツト管路55,65にパイロツト圧が出力さ
れ、各方向切換弁31,41が巻下位置に切換え
られるとともに、クラツチ弁56,66が右位置
に切換えられ、各モータ3,4が逆転されるとと
もに、各ドラム1,2が巻下方向に回転され、主
巻、補巻の巻下作業が互いに独立して行われる。
こうして主巻レバー51および補巻レバー61
を操作することによつて、主巻ドラム1と補巻ド
ラム2を互いに独立して制御でき、通常のクレー
ン作業を支障なく行うことができる。
バケツト作業 このバケツト作業時には、まず第1選択弁71
と第2選択弁74をそれぞれ第2作業位置(バケ
ツト作業位置)bに切換える。この状態で各レバ
ー51,61を操作して次の作業を行う。
空バケツトの降下 各レバー51,61を中立にすると、各遠隔操
作弁5,6からパイロツト圧が出力されないの
で、各クラツチ弁56,66が中立位置となり、
各クラツチ12,22がタンク101に連通され
ていずれもクラツチオフとなり、各ドラム1,2
がフリーフオールとなる。なお、各レバー11,
12の中立で自動的に各ドラム1,2を制動する
中立自動ブレーキ(ネガブレーキ)を用いている
ときは、そのネガブレーキ管路を切換えてネガブ
レーキをオフさせ、各ドラム1,2をフリーフオ
ールにする。
こうして各ドラム1,2をフリーフオールに
し、補巻ドラム2のブレーキペダル25を操作し
てフツトブレーキ24をハーフブレーキ状態にす
ることにより、バケツト8が自由降下され、この
自由降下に追従して開閉ロープ10が主巻ドラム
1からフリーに繰り出されるとともに、支持ロー
プ20がハーフブレーキ状態で開閉ロープ10よ
り遅れて補巻ドラム2から繰り出され、バケツト
8が開かれたままで所定の位置まで自由降下され
る。
掘削 バケツト8を開いてその爪先を掘削面に接地さ
せた後、上記補巻のブレーキペダル25に対する
ハーフブレーキ操作を解除し、主巻レバー51を
巻上方向イに倒すと、主巻用遠隔操作弁5からパ
イロツト管路54にパイロツト圧が出力され、主
巻用方向切換弁31が巻上位置に切換えられてモ
ータ3が正転されるとともに、クラツチ弁56が
左位置に切換えられて主巻用クラツチ12がオン
される。これにより主巻ドラム1が巻上方向に回
転され、開閉ロープ10が巻上げられ、バケツト
8が閉じられ、掘削が行われる。
荷を掴んだバケツトの巻上げ 上記掘削後、主巻レバー51を上記巻上方向イ
に操作したままで保持しておくと、上記主巻ドラ
ム1が巻上方向に回転され続け、開閉ロープ10
がさらに巻取られ、掘削後のバケツト8が閉じら
れたまま巻上げられる。
上記掘削および掘削後の巻上時において、第1
選択弁71および第2選択弁74が第2作業位置
(バケツト作業位置)bにあるので、上記主巻レ
バー51の巻上操作によつて管路54に導かれた
パイロツト圧が第2選択弁74の第2作業位置
b、高圧選択弁75を経て補巻用方向切換弁41
の巻上側切換部に入力され、この主巻のパイロツ
ト圧によつて補巻の方向切換弁41が巻上方向に
切換えられ、補巻モータ4が巻上方向に回転され
る。また、上記主巻用クラツチ弁56の切換えに
より主巻用クラツチ管路17に導かれたポンプ1
00からの一次圧が、第1選択弁71の第2作業
位置bを経て減圧弁72の一次側に入力され、こ
の減圧弁72により減圧された後、その二次圧が
高圧選択弁73を経て補巻用クラツチ22に入力
され、補巻用クラツチ22がオンされる。これに
より補巻モータ4の回転が補巻ドラム2に伝達さ
れ、補巻ドラム2が巻上方向に回転される。
ただしこの場合、減圧弁72により減圧された
圧油が補巻用クラツチ22に導かれるので、補巻
用クラツチ22はいわゆるハーフクラツチ状態と
なり、補巻ドラム2はハーフクラツチで掘削時よ
りも弱い力で巻上方向に回転され、これに伴つて
支持ロープ20が弱い力で巻上げられる。
これにより主巻レバー51の操作だけで、主巻
ドラム1にて開閉ロープ10が巻上げられると同
時に、この開閉ロープ10の巻上げによつて緩む
支持ロープ20が、その緩み分だけ補巻ドラム2
のハーフクラツチ回転によつて上記開閉ロープ1
0の巻上げに追従して巻取られることになり、支
持ロープ20が開閉ロープ10に引掛かつたり、
シーブから外れたりすることなく、バケツト8が
荷を掴んだまま円滑に巻上げられる。
こうして1本の主巻レバー51のみを操作する
だけで、開閉ロープ10の巻上げと支持ロープ2
0の追従巻上げとを同時に行うことができる。し
たがつて、一方の手で主巻レバー11を操作して
バケツト8を巻上げながら、他方の手で旋回レバ
ー(図示省略)を操作して旋回あるいはブームレ
バー(図示省略)を操作してバケツト8を水平移
動させる等の複合作業を容易にかつ円滑に行うこ
とができる。
荷を掴んだままでのバケツトの降下 次に、主巻レバー51を中立にし、主巻用クラ
ツチ12をオフするとともに、主巻ドラム1をフ
リーフオールにした状態で、主巻ドラム1のブレ
ーキペダル15を操作し、フツトブレーキ14を
ハーフブレーキ状態もしくはオン、オフ制動す
る。このとき補巻レバー61も中立で、補巻ドラ
ム2もフリーフオール状態とする。これによりバ
ケツト8が自由降下され、この自由降下に追従し
て支持ロープ20が補巻ドラム2から自由に繰り
出されるとともに、開閉ロープ10がハーフブレ
ーキ状態で支持ロープ20より遅れて主巻ドラム
1から繰り出され、この開閉ロープ10によりバ
ケツト8が閉じられたままで、所定の位置まで自
由降下される。したがつて、降下途中でバケツト
8が開くことはなく、荷が落ちることはない。
なお、補巻レバー61を中立にし、補巻ドラム
2をフリーフオールにした状態で、主巻レバー5
1を巻下方向ハに操作すれば、前述したように主
巻ドラム1が巻下方向に回転駆動され、開閉ロー
プ10が動力的に繰り出され、バケツト8の動力
巻下が行われる。
放荷 その後、上記レバー51,61を中立にし、ド
ラム1,2をフリーフオールにした状態で、主巻
ドラム1のフツトブレーキ14をオフし、補巻ド
ラム2のブレーキペダル25を踏み、フツトブレ
ーキ24をオンする。これにより補巻ドラム2の
回転が制動され、支持ロープ20の繰り出しが停
止されたままで、荷の重量によつて開閉ロープ1
0が主巻ドラム1から繰り出されながらバケツト
8が開かれ、放荷される。
空バケツトの巻上 上記放荷後、各選択弁71,72を第2作業位
置bに保持したままで、主巻レバー51を巻上方
向イに操作すると、上記と同様により開閉ロー
プ10の巻上と、支持ロープ20の追従巻上とが
行われ、主巻レバー51の操作だけでバケツト8
の巻上が行われる。ただしこの場合、主巻レバー
51の操作だけであると、支持ロープ20が自動
的に追従巻上されるために、バケツト8の巻上途
中でバケツト8が次第に閉じられることになる。
しかしこの場合、各選択弁71,72を第2作
業位置bに保持したままであつても、補巻レバー
を巻上あるいは巻下方向に操作すれば、補巻用遠
隔操作弁6からのパイロツト圧によつて補巻用方
向弁41が切換えられるとともに、補巻用クラツ
チ弁66が自動的に左または右位置に切換えられ
る。そして、補巻用クラツチ22に対し、減圧弁
72の二次圧ではなく、ポンプ100からの一次
圧が入力され、補巻用クラツチ22はフルクラツ
チでオンされる。これにより主巻ドラム1によつ
て開閉ロープ10を巻取りながら、補巻ドラム2
を正逆転させて支持ロープ20を引上げたり、緩
めたりして、バケツト8をしやくるようにして巻
上げることができ、このしやくり作用により、空
バケツト8に付着した土砂等を容易に振り落すこ
とができる。
こうして上記〜の工程を繰り返すことによ
りバケツト作業を円滑に行うことができる。
ところで、上記実施例では、ドラム軸11,2
1を油圧モータ3,4で駆動し、その油圧モータ
の回転方向を切換えて、ドラム軸11,21すな
わちドラム1,2の回転方向を切換えるようにし
たが、ドラム軸11,21を一定方向に回転駆動
させ、クラツチ12,22をオンによりドラム
1,2を巻上方向に回転させ、プラネタリシリン
ダのオンによりドラム1,2を巻下方向に回転さ
せるようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上のように本考案は、選択弁を切換えるだけ
で、通常のクレーン作業はいうまでもなく、バケ
ツト作業をも効率よく行うことができるものであ
り、選択弁を第2作業位置(バケツト作業位置)
に切換えておくことにより、荷を掴んだバケツト
を閉じた状態で巻上げる際に、1本の主巻レバー
操作だけで、開閉ロープの巻上げに追従して支持
ロープを巻上げることができ、支持ロープの緩
み、開閉ロープへの引掛かり、シーブからの外れ
等を防止しながら、開閉ロープによるバケツトの
巻上げ作業を円滑にかつ安全に行わせることがで
きる。とくに、上記選択弁を第2作業位置に切換
えた状態であつても、補巻レバーを操作すれば、
そのレバー操作通りに補巻ドラムの巻上制御を随
意に行うことができ、バケツトのしやくり運転が
可能で、バケツトに付着した土砂等を容易に振り
落すことができ、その後のバケツト作業を一層円
滑に行うことができ、掘削効率ならびに作業性、
安全性を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す油圧回路図、第
2図はバケツト作業時の状態を示す建設機械の側
面図である。 1……主巻ドラム、2……補巻ドラム、3……
主巻ドラム駆動用油圧モータ、4……補巻ドラム
駆動用油圧モータ、5……主巻用遠隔操作弁、6
……補巻用遠隔操作弁、8……バケツト、10…
…開閉ロープ(主巻ロープ)、20……支持ロー
プ(補巻ロープ)、12……主巻用クラツチ、1
4……主巻用フツトブレーキ、22……補巻用ク
ラツチ、24……補巻用フツトブレーキ、31…
…主巻用方向切換弁、32……油圧ポンプ、41
……補巻用方向切換弁、42……油圧ポンプ、5
1……主巻レバー、54,55……パイロツト管
路、56……主巻用クラツチ弁、61……補巻レ
バー、64,65……パイロツト管路、66……
補巻用クラツチ弁、71……第1選択弁、72…
…減圧弁、74……第2選択弁、73,75……
高圧選択弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 主巻系と補巻系とに、ウインチドラムと、ドラ
    ム駆動用油圧モータと、油圧ポンプと、このポン
    プから上記油圧モータに対する圧油の給排を制御
    する方向切換弁と、上記油圧モータの回転をウイ
    ンチドラムに伝達するクラツチと、レバー操作に
    より巻上側または巻下側のパイロツト管路にパイ
    ロツト圧を出力して上記方向切換弁を切換えると
    ともに、クラツチをオンさせる遠隔操作弁とを備
    えたウインチにおいて、主巻用クラツチに作動圧
    を入力させる主巻用クラツチ管路と、補巻用クラ
    ツチに作動圧を入力させる補巻用クラツチ管路
    と、上記主巻用クラツチ管路の圧力を取出して減
    圧する減圧弁と、この減圧弁の二次圧と補巻用ク
    ラツチ管路の作動圧とを高圧選択して補巻用クラ
    ツチに入力させる高圧選択弁と、上記減圧弁を作
    動させない第1作業位置と作動させる第2作業位
    置とに切換自在の第1選択弁と、補巻用方向切換
    弁の巻上側切換部に対し主巻用遠隔操作弁の巻上
    側に出力されたパイロツト圧と補巻用遠隔操作弁
    の巻上側に出力されたパイロツト圧との高圧側の
    圧力を入力させる第1作業位置と、上記補巻用遠
    隔操作弁の巻上側のパイロツト圧をそのまま入力
    させる第2作業位置とに切換自在の第2選択弁と
    を備えていることを特徴とするウインチの油圧制
    御装置。
JP14979088U 1988-11-17 1988-11-17 Expired - Lifetime JPH052546Y2 (ja)

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