JPH11301968A - 極微速でロープを繰り出す油圧巻上装置を搭載した作業機 - Google Patents

極微速でロープを繰り出す油圧巻上装置を搭載した作業機

Info

Publication number
JPH11301968A
JPH11301968A JP10653998A JP10653998A JPH11301968A JP H11301968 A JPH11301968 A JP H11301968A JP 10653998 A JP10653998 A JP 10653998A JP 10653998 A JP10653998 A JP 10653998A JP H11301968 A JPH11301968 A JP H11301968A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
hoisting
lowering
command
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10653998A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nakayama
中山  晃
Masami Ochiai
正巳 落合
Teruo Igarashi
照夫 五十嵐
Tsutomu Udagawa
勉 宇田川
Toshiki Sakai
俊己 堺
Kazuhisa Ishida
和久 石田
Koji Funato
孝次 船渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP10653998A priority Critical patent/JPH11301968A/ja
Publication of JPH11301968A publication Critical patent/JPH11301968A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/42Control of exclusively fluid gearing hydrostatic involving adjustment of a pump or motor with adjustable output or capacity
    • F16H61/421Motor capacity control by electro-hydraulic control means, e.g. using solenoid valves

Abstract

(57)【要約】 【課題】極微速巻下を行なう油圧巻上装置に対して瞬間
落下防止機能を簡単な構成で付加する。 【解決手段】巻上指令または巻下指令に応じて油圧モー
タ12を駆動してウインチドラム42を回転させて巻上
げロープを繰り込み、繰り出す。微速度巻下げスイッチ
35をオンするとブレーキ装置45による制動が解除さ
れる。そして、管路や油圧機器からのリークにより吊り
荷が極微速で降下する。ロープの速度が所定値以上にな
ると、電磁開閉弁20を介してカウンタンバランス弁1
4と油圧モータ12との間の管路51に圧油が供給さ
れ、吊り荷の降下速度が抑制される。極微速巻下げスイ
ッチ35がオフで操作レバー15が中立位置にあるとき
にブレーキ装置45によりウインチドラム42を制動す
る。巻上操作が行なわれるとき、吊り荷の荷重を検出
し、吊り荷を保持するに必要な圧力が発生するように電
磁開閉弁20から管路51に圧油を供給する。その後、
ブレーキ装置45による制動を解除することにより吊り
荷の瞬間落下が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極微速でロープを
繰り出すことができる油圧巻上装置を搭載した作業機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、巻上操作レバーの操作に応じ
て油圧モータを駆動する油圧巻上装置において、巻上操
作レバーが中立位置に操作されるとウインチドラムを制
動し、巻上操作レバーが操作位置に操作されるとその制
動を解除するネガブレーキ装置を搭載したものが知られ
ている。
【0003】このようなネガブレーキ装置を搭載した油
圧巻上装置では、吊り荷が巻上げ途中で巻上操作レバー
を中立位置に操作するとネガブレーキ装置により吊り荷
が保持される。しかしながら、このような状態が所定時
間以上継続されると、油圧モータの巻下げ側出口ポート
とカウンタバランス弁との間の保持圧力がリークにより
低下しもしくはゼロになり、巻上げ操作と同時に上記ネ
ガブレーキ装置によるブレーキを解除すると、吊りが一
瞬落下してから吊り荷が巻上げられる。この明細書にお
いてこのような現象を吊り荷の瞬間落下と呼ぶ。
【0004】このような吊り荷瞬間落下の問題を解決す
るため、実開平5−95988号公報には、モーメント
リミッタ演算部で算出したロープ張力に基づいて油圧モ
ータの上記保持圧力を演算し、実際の保持圧力が演算さ
れた保持圧力になるように油圧モータとカウンタバラン
ス弁との間の管路に圧油を供給する油圧巻上装置が開示
されている。
【0005】一方、特開平5−201697号公報には
極低速巻上げ/巻下げ作業を行うクローラクレーンの巻
上げ装置が開示されている。このような極低速巻上げ/
巻下げ作業可能な巻上げ装置では、油圧モータとカウン
タバランス弁との間の管路を圧力制御弁を介して油圧ポ
ンプと接続し、その管路圧力を適正圧力に保持するよう
に調節することにより、1m/min程度の極低速巻下
げを行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平5−201
697号公報のものにおいても、通常のクレーン作業を
行うと、吊り荷の瞬間落下を生じる。この吊り荷の瞬間
落下現象は、クレーンの機能を低下させる要因となって
いる。
【0007】本発明の目的は、いわゆる極微速巻下を行
なう油圧巻上装置に対していわゆる瞬間落下防止機能を
簡単な構成で付加するようにした油圧巻上装置を搭載し
た作業機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
に対応づけて説明する。 (1)本発明にかかる極微速でロープを繰り出す油圧巻
上装置を搭載した作業機は、制御弁13で制御される油
圧ポンプ11からの圧油により駆動される油圧モータ1
2と;制御弁13に対して巻き上げ指令と巻き下げ指令
を指令する操作手段15,16a,16bと、吊り荷の
逸走防止用のカウンタバランス弁14と;油圧モータ1
2により回転されて巻上げロープを繰り込み、繰り出す
ウインチドラム42と;ウインチドラム42を制動する
ブレーキ装置45と;操作手段15,16a,16bに
より制御する速度よりも遅い速度で油圧モータ12を運
転する速度指令を出力する速度指令手段35と;油圧モ
ータ12とカウンタバランス弁14との間の管路51の
圧力を調節する圧力調節手段20と;巻上げ指令、巻下
げ指令および速度指令のいずれも出力されていないとき
はブレーキ装置45による制動を行ない、巻上げ指令、
巻下げ指令および速度指令のいずれかによりブレーキ装
置45による制動を解除するブレーキ解除制御手段21
と;速度指令が出力されているとき、ロープの速度を一
定に確保するため回路の油の漏れ量を考慮した油を供給
するように圧力調節手段20を制御し、前記巻上げ指
令、および巻下げ指令による前記ブレーキ装置の作動解
除前に、管路51の圧力が吊り荷の重量に応じて演算さ
れた圧力となるように圧力調節手段20を制御する圧力
制御手段30,31とを備えることを特徴とする。
【0009】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態
に係る作業機の油圧巻上装置の構成を示す図である。以
下では、極微速で巻下げを行なう極微速巻下運転と、極
微速機能は使用せず吊り荷瞬間落下防止機能のみを使用
する通常巻下運転のいずれかで運転することができるク
ローラクレーンについて説明する。図5に示すように、
この種のクローラクレーンは走行体61と、走行体61
上に旋回可能に搭載された旋回体62と、旋回体62上
に設けられたブーム63とを有し、シーブ64を介して
巻上げロープに接続されたフック65により吊荷66を
吊り上げる。巻上げロープは後述する油圧ウインチ装置
40のウインチドラム42に巻回されている。
【0011】図1に示すように、本実施の形態に係るク
ローラクレーンの油圧巻上装置は、メインポンプ11
と、メインポンプ11から供給される圧油により回転す
る巻上モータ12と、この巻上モータ12で駆動される
油圧ウインチ装置40と、メインポンプ11から巻上モ
ータ12への圧油の流れを制御する制御弁13と、巻下
げ時の戻り管路51に設けられたカウンタバランス弁1
4と、制御弁13を駆動するために操作される操作レバ
ー15と、操作レバー15の操作量に応じて制御弁13
のパイロット室13a,13bへ供給される圧油の圧力
を制御するパイロット弁16a,16bと、パイロット
弁16a,16bに圧油を供給する油圧ポンプ17とを
備えている。また、カウンタバランス弁14と油圧モー
タ12との間の管路51にはチェック弁18と電磁開閉
弁20を介して油圧源19が接続されている。極微速巻
下げ操作時にロープ速度が所定値よりも速くなると電磁
開閉弁20を開いて管路51の圧力を調節し、これによ
り巻上げロープ速度を抑制する。この電磁開閉弁20は
また、操作レバー15が中立位置にあるとき、巻上げ操
作開始時に吊り荷が瞬間落下することを防止するため、
管路51の保持圧力を吊り荷の重量に応じた圧力に制御
する。
【0012】油圧ウインチ装置40は、巻上モータ12
の出力軸の回転速度を減速する減速装置41と、巻上げ
ロープが巻取られる巻上げ用ウインチドラム42と、減
速装置41の出力軸43とウインチドラム42との間で
動力を接断する油圧クラッチ44と、ブレーキシリンダ
45aによりウインチドラム42のブレーキドラム42
aを制動するブレーキ装置45とを有する。ブレーキシ
リンダ45aのボトム室は電磁切換弁21を介して油圧
ポンプ17またはタンク22に接続される。ブレーキシ
リンダ45aのボトム室が電磁切換弁21を介してタン
ク22に接続されると、ブレーキ装置45はブレーキシ
リンダ45aに内蔵されているブレーキバネが伸張して
ブレーキドラム42aを制動し、油圧ポンプ17からの
圧油が供給されるとブレーキバネが収縮して制動が解除
される。
【0013】なお、油圧クラッチ44は、油圧シリンダ
44aと、油圧シリンダ44aで駆動されるクラッチパ
ッド44bとで構成され、油圧シリンダ44aのロッド
室がタンク22に接続された状態でクラッチ44が投入
され、これにより巻上軸43とウインチドラム42とが
接続される。そして、図示しないクラッチレバーの操作
によって油圧シリンダ44aのロッド室に圧油が供給さ
れるとクラッチ44が切断され、これにより巻上軸43
とウインチドラム42とが切断される。
【0014】コントローラ30には、カウンタバランス
弁14と油圧モータ12との間の管路51の圧力を検出
する圧力センサ31と、モーメントリミッタ32と、巻
上げロープ速度を検出する速度センサ33と、パイロッ
ト弁16a,16bからの圧油によりオン・オフする圧
力スイッチ34a,34bと、極微速巻下げを行なうた
めに操作される極微速巻下スイッチ35とが接続され、
これらの検出信号が入力される。そして、コントローラ
30はこれらの入力信号にしたがって電磁開閉弁20と
電磁切換弁21を切換制御する。
【0015】なお、モーメントリミッタ32は、たとえ
ばブーム起伏ロープ張力を検出して吊り荷の荷重を算出
するとともに、ブーム角度を検出してブーム長から作業
半径を算出し、あらかじめ定めた定格荷重曲線に基づい
て、過荷重を警報したり、巻上げ操作を自動停止するも
のである。また、速度センサ33は、ブーム先端のトッ
プシーブの回転数に応じたパルス信号を出力するロータ
リエンコーダであり、この検出信号に基づいてロープ速
度が算出される。
【0016】コントローラ30は図2に示す処理手順に
したがって電磁開閉弁20と電磁切換弁21の切換え制
御を行なう。図2は図示しない電源スイッチをオンする
と実行されるプログラムにより処理されるもので、ステ
ップS1において、圧力スイッチ34a,34bからの
オン・オフ信号に基づいて操作レバー15が巻上げ側も
しくは巻下げ側に操作されているか中立であるかを判定
する。ステップS1で操作レバー15が操作されている
と判定されると、ステップS2において、モーメントリ
ミッタ32で検出されている吊り荷の重量Wを読み込
み、ステップS3において、読み込んだ吊り荷の重量W
とフックのロープ掛け数とに基づいて、吊り荷を保持す
るに必要な保持圧力PCを算出する。重量Wの吊り荷を
n本掛けのフックで保持するとき、巻上げロープに必要
な張力はW/nとなり、これを圧力に換算したものが保
持圧力PCである。ステップS4において圧力センサ3
1で検出されている保持圧力PAを読み込む。ステップ
5において、実際の保持圧力PAが要求保持圧力PC未
満の場合には、ステップS8において電磁開閉弁20を
開く。ステップS5で保持圧力PAがPC以上と判定さ
れると、スプール6で電磁切換弁21をロ位置へ切換え
てブレーキ装置45を解除する。これにより、吊り荷の
動力降下と動力巻下げが開始される。さらにステップS
7で電磁開閉弁20を閉じる。
【0017】ステップS1で操作レバーが中立と判定さ
れるとステップS9に進む。このステップS9におい
て、極微速巻下スイッチ35からの信号に基づいて極微
速で巻下げを行なうと判定されると、ステップS10に
おいて電磁切換弁21をロ位置に切換え、油圧シリンダ
45aに油圧ポンプ17から圧油を供給してブレーキ装
置45を解除してステップS12に進む。これにより、
管路51の圧油のリークにより極低速で吊り荷は降下し
始める。
【0018】ステップS11では速度センサ33の検出
値から算出したロープ速度Vを読み込み、ステップS1
2において、ロープ速度Vが予め設定されている降下速
度上限値VHよりも速いときはステップS13に進んで
電磁開閉弁20を開き、ステップS11へ戻る。これに
より、管路51の圧力を制御して速度を抑制する。な
お、上限の基準値となる速度VHは、吊り荷の上限降下
速度をVWとしたとき、フックのロープ掛け数nによっ
てVW×nで定められる。ステップS12で実ロープ速
度Vが設定速度VH以下になるとステップS7で電磁開
閉弁20を閉じる。これにより、ロープ速度を増やすよ
うにする。ステップS9において、微速運転スイッチ3
5がオフと判定されるとステップS14に進み、電磁切
換弁21をイ位置に切換え、油圧シリンダ45aをタン
クと連通させてブレーキ装置45を作動させ、これによ
り、ウインチドラム42を制動する。
【0019】このような油圧巻上装置の動作をより具体
的に説明する。ここで、クローラクレーンを掘削機とし
て使用する場合を想定し、吊り荷はたとえば連続壁掘削
装置である。この連続壁掘削装置はたとえば1m/mi
n程度の極微速で降下しつつ地盤を掘削する必要があ
り、操作レバー15を中立のまま極微速巻下スイッチ3
5をオンし、圧油のリークにより極微速で掘削装置を降
下させる。掘削装置を通常の速度で巻上げる場合には、
極微速巻下スイッチ35をオフして操作レバー15を巻
上げ側に操作し、通常速度で巻下げる場合には極微速巻
下スイッチ35をオフして操作レバー15を巻下げ側に
操作すればいい。この場合、極微速巻下スイッチ35を
オンしたまま操作レバー15により通常の巻上げ、巻下
げを行なうこともできる。
【0020】(1)極微速運転選択時 図示しない電源スイッチがオンされ他の操作部材は一切
操作されていない場合、制御弁13は中立位置に、電磁
開閉弁20は閉位置に、電磁切換弁21はイ位置にあ
る。極微速巻下スイッチ35がオン操作されて操作レバ
ー15が中立位置のままであれば、ステップS10で電
磁切換弁21がロ位置に切換わってブレーキ装置45に
よるブレーキが解除され、圧油のリークによる吊り荷の
降下が始る。ステップS12で実ロープ降下速度Vが設
定降下速度VHを越えていると判定されると、ステップ
S13で電磁開閉弁20が開かれ、管路51に油圧源1
9から圧油が供給されてリークした圧油が補給され、降
下速度が抑制される。ステップS12で実ロープ降下速
度Vが設定降下速度VH以下と判定されると、ステップ
S7で電磁開閉弁20が閉じられて圧油の補給が停止さ
れ、リークに依存した降下速度となり、このようにして
実ロープ降下速度Vは設定速度VH以下で制御される。
【0021】極微速巻下スイッチ35がオンされていて
も操作レバー15が巻下げ側に操作されると、操作レバ
ー15の操作量に応じて制御弁13が操作され、メイン
ポンプ11からの圧油で油圧モータ12が回転駆動され
てウインチドラム42が回転する。操作レバー15が巻
上げ側に操作された場合も同様であり、操作レバー15
の操作量に応じて制御弁13が操作され、メインポンプ
11からの圧油で油圧モータ12が回転駆動されてウイ
ンチドラム42が回転する。
【0022】(2)通常巻上げ操作選択時 図示しない電源スイッチがオンされ他の操作部材は一切
操作されていない場合、制御弁13は中立位置に、電磁
開閉弁20は閉位置に、電磁切換弁21はイ位置にあ
る。極微速巻下スイッチ35がオフ操作され、操作レバ
ー15が中立位置のままであれば、ステップS14によ
り、電磁切換弁21はイ位置に切換えられていて、ブレ
ーキ装置45のブレーキが作動してウインチドラム40
が制動され、管路51の圧油がリークしても極微速巻下
げは起きない。操作レバー15が巻上げ側に操作される
と、圧力スイッチ34bが巻上げ操作を検出し、コント
ローラ30は電磁切換弁21をロ位置へ切換える。そし
て、パイロット弁16bから吐出されるパイロット圧油
により制御弁13が操作されて油圧モータ12が回転駆
動される。その結果、ウインチドラム42が操作レバー
15の操作量に応じた速度で回転する。一方、操作レバ
ー15が巻下げ側に操作されると、ブレーキ装置45が
同様に解除され、操作レバー15の操作量に応じて制御
弁13が駆動されてウインチドラム42が回転される。
【0023】このような油圧巻上げ装置によれば、極微
速巻下スイッチ35がオンされていてもオフされていて
も、操作レバー15が巻上げ側に操作されると、管路5
1に要求保持圧力PC程度の圧力を発生させてからブレ
ーキ装置45によるウインチドラムの制動を解除するよ
うにしているから、吊り荷が瞬間的に落下することが防
止される。操作レバー15を巻下げ側に操作した場合も
同様である。また、極微速巻下スイッチ35がオンして
いるときに極微速巻下げ制御に利用される電磁開閉弁2
0を瞬間落下防止制御にも利用することができ、コスト
が低減される。
【0024】図3は本発明による巻上げ装置の他の実施
の形態の構成を示す図、図4はその処理手順例を示す図
である。図1あるいは図2と同様な箇所には同一の符号
を付して相違点を主に説明する。図3において、電磁開
閉弁23は、油圧モータ12とカウンタバランス弁14
との間の管路51とタンク22とを連通、遮断するもの
である。
【0025】図4も参照して第2の実施の形態を説明す
る。なお、第1の実施の形態と相違する点を主に説明す
る。図示しない電源スイッチがオンされ他の操作部材は
一切操作されていない場合、制御弁13は中立位置に、
電磁開閉弁20は閉位置に、電磁切換弁21はイ位置に
ある。極微速巻下スイッチ35がオン操作されて操作レ
バー15が中立位置のままであれば、ステップS10で
電磁切換弁21がロ位置に切換わってブレーキ装置45
によるブレーキが解除され、上述したリークにより極微
速巻下げが始る。ステップS21で実ロープ降下速度V
が設定降下速度下限値VL以下であると判定されると、
ステップS23で電磁開閉弁23が開かれ、管路51が
タンク22へ接続されてロープ速度が増速される。すな
わち、第1の実施の形態では管路51に接続された機器
からのリークにより吊り荷を降下させたが、第2の実施
の形態では、所定の降下速度よりも遅い場合は管路51
の圧油を積極的にタンクへ逃すことにより吊り荷を極微
速で降下させることができる。
【0026】ステップS21で実ロープ降下速度Vが設
定降下速度下限値VLを越えていると判定されると、ス
テップS22で電磁開閉弁23が閉じられる。そして、
ステップS12で実ロープ降下速度Vが設定降下速度上
限値VHを越えていると判定されると、ステップS13
で電磁開閉弁20が開かれ、ステップS12で実ロープ
降下速度Vが設定降下速度VH以下と判定されると、ス
テップS7で電磁開閉弁20が閉じられ、実ロープ降下
速度Vは設定速度下限値VLと上限値VHとの間の速度
で制御される。
【0027】このような第2の実施の形態の油圧巻上げ
装置によれば、第1の実施の形態と同様に、極微速巻下
スイッチ35がオンされていてもオフされていても、操
作レバー15が巻上げ側に操作されると、管路51には
要求保持圧力PC程度の圧力を発生させてからブレーキ
装置45によるウインチドラムの制動を解除するように
しているから、吊り荷が瞬間的に落下することが防止さ
れる。操作レバー15を巻下げ側に操作した場合も同様
である。また、極微速巻下げ制御に利用される電磁開閉
弁20を瞬間落下防止制御にも利用することができ、コ
ストが低減される。
【0028】以上のように本発明は、ロープの速度を一
定に確保するため回路の油の漏れ量を考慮した油を油圧
モータとカウンタバランス弁との間の管路に供給するよ
うに圧力調節手段を制御して吊り荷を微速降下するよう
にした作業機において、圧油を補給する弁を制御して管
路の圧力を吊り荷保持圧相当に制御するようにして巻上
げ操作時の吊り荷の瞬間的な落下を防止するようにする
ことを特徴とするものであり、上述した実施の形態に限
定されず種々の形態で実施できる。 (1)たとえば、極微速巻下スイッチ35をオン操作す
ると極微速で巻下げが開始されるようにしたが、極微速
巻下げをするかしないかを入力するモード選択スイッチ
を別途設け、このモード選択スイッチをオン操作した上
で極微速巻下スイッチ35を操作したときに初めて微速
巻下げが開始されるようにしてもよい。 (2)あるいは、モード選択スイッチをオン操作した上
で操作レバー15を巻下げ側に操作したときに微速巻下
げが開始されるようにしてもよい。この場合、操作レバ
ー15を巻下側に操作しても制御弁13から圧油が油圧
モータ12へ流入しないような措置が必要である。たと
えば、パイロット弁16aからの圧油を制御弁13のパ
イロットポート13aに供給されないように開閉弁を設
ける。 (3)吊り荷の重量をモーメントリミッタ32から入力
するようにしたが、モーメントリミッタ32とは別に吊
り荷重量を検出する検出装置を設けてもよい。 (4)なお、本発明はクローラクレーン以外の作業機に
も適用できる。
【0029】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、操作レバー15,パイロット弁16a,16bが操
作手段を、コントローラ30,圧力センサ31などが圧
力制御手段を、電磁開閉弁20が圧力調節手段を、電磁
切換弁21がブレーキ解除制御手段を、微速巻下げスイ
ッチ35が速度指令手段をそれぞれ構成する。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ロープの速度を一定に確保するため回路の油の漏
れ量を考慮した油を油圧モータとカウンタバランス弁と
の間の管路に供給するように圧力調節手段を制御して吊
り荷を微速降下するようにした作業機において、吊り荷
の重量に応じて上記管路の圧力を圧力調節手段で調節す
ることにより少なくとも巻上げ開始時の吊り荷の瞬間的
な落下を防止するようにしたので、極微速巻下げ機能を
備えた作業機に簡単に瞬間落下防止機能を付加すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る油圧巻上装置の構
成を示す油圧回路図
【図2】コントローラによるネガブレーキ制御と保持圧
力制御の処理例を示すフローチャート
【図3】本発明の他の実施の形態に係る油圧巻上装置の
他の構成を示す油圧回路図
【図4】図3の実施の形態においてネガブレーキ制御と
保持圧力制御の処理例を示すフローチャート
【図5】本発明による油圧巻上装置が適用されるクロー
ラクレーンの全体構成図
【符号の説明】
11 油圧ポンプ 12 油圧モータ 13 制御弁 14 カウンタバランス弁 15 巻上レバー 16a,16b パイロット弁 20 電磁開閉弁 21 電磁切換弁 30 コントローラ 31 圧力センサ 34a,34b 圧力スイッチ 35 極微速巻下げ指令スイッチ 40 油圧ウインチ装置 45 ネガブレーキ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇田川 勉 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 堺 俊己 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 石田 和久 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 船渡 孝次 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御弁で制御される油圧ポンプからの圧油
    により駆動される油圧モータと、 前記制御弁に対して巻き上げ指令と巻き下げ指令を指令
    する操作手段と、 吊り荷の逸走防止用のカウンタバランス弁と、 前記油圧モータにより回転されて巻上げロープを繰り込
    み、繰り出すウインチドラムと、 前記ウインチドラムを制動するブレーキ装置と、 前記操作手段により制御する速度よりも遅い速度で前記
    油圧モータを運転する速度指令を出力する速度指令手段
    と、 前記油圧モータと前記カウンタバランス弁との間の管路
    の圧力を調節する圧力調節手段と、 前記巻上げ指令、巻下げ指令および前記速度指令のいず
    れも出力されていないときは、前記ブレーキ装置による
    制動を行ない、前記巻上げ指令、巻下げ指令および前記
    速度指令のいずれかにより前記ブレーキ装置による制動
    を解除するブレーキ解除制御手段と、 前記速度指令が出力されているとき、前記ロープの速度
    を一定に確保するため回路の油の漏れ量を考慮した油を
    供給するように前記圧力調節手段を制御し、前記巻上げ
    指令、および巻下げ指令による前記ブレーキ装置の作動
    解除前に、前記管路の圧力が吊り荷の重量に応じて演算
    された圧力となるように前記圧力調節手段を制御する圧
    力制御手段とを備えることを特徴とする極微速でロープ
    を繰り出す油圧巻上装置を搭載した作業機。
JP10653998A 1998-04-16 1998-04-16 極微速でロープを繰り出す油圧巻上装置を搭載した作業機 Pending JPH11301968A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10653998A JPH11301968A (ja) 1998-04-16 1998-04-16 極微速でロープを繰り出す油圧巻上装置を搭載した作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10653998A JPH11301968A (ja) 1998-04-16 1998-04-16 極微速でロープを繰り出す油圧巻上装置を搭載した作業機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11301968A true JPH11301968A (ja) 1999-11-02

Family

ID=14436195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10653998A Pending JPH11301968A (ja) 1998-04-16 1998-04-16 極微速でロープを繰り出す油圧巻上装置を搭載した作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11301968A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030052031A (ko) * 2001-12-20 2003-06-26 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 건설중장비용 유압밸브의 제어장치
JP2007100840A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Kobelco Cranes Co Ltd 可変容量型油圧モータの制御装置
JP2008164174A (ja) * 2008-02-29 2008-07-17 Kobelco Cranes Co Ltd 可変容量型油圧モータの制御装置
CN104016254A (zh) * 2014-06-23 2014-09-03 镇江杭川机械制造有限公司 起吊臂应急下降系统
CN109095367A (zh) * 2018-09-04 2018-12-28 徐工集团工程机械有限公司 液压系统和起重机
CN113479775A (zh) * 2021-06-28 2021-10-08 杭州鸿泉物联网技术股份有限公司 吊车吊载识别方法和识别系统

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030052031A (ko) * 2001-12-20 2003-06-26 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 건설중장비용 유압밸브의 제어장치
JP2007100840A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Kobelco Cranes Co Ltd 可変容量型油圧モータの制御装置
JP2008164174A (ja) * 2008-02-29 2008-07-17 Kobelco Cranes Co Ltd 可変容量型油圧モータの制御装置
JP4702379B2 (ja) * 2008-02-29 2011-06-15 コベルコクレーン株式会社 可変容量型油圧モータの制御装置
CN104016254A (zh) * 2014-06-23 2014-09-03 镇江杭川机械制造有限公司 起吊臂应急下降系统
CN109095367A (zh) * 2018-09-04 2018-12-28 徐工集团工程机械有限公司 液压系统和起重机
CN113479775A (zh) * 2021-06-28 2021-10-08 杭州鸿泉物联网技术股份有限公司 吊车吊载识别方法和识别系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4839390B2 (ja) 旋回式作業機械の旋回停止制御装置および方法
JP7103104B2 (ja) ウインチ制御装置
JPH11301968A (ja) 極微速でロープを繰り出す油圧巻上装置を搭載した作業機
JPH10129980A (ja) 油圧タグライン装置を有するクレーン
JP4198371B2 (ja) ウインチの駆動制御装置
JPH11335086A (ja) 油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭載した作業機
JPH0717688A (ja) 油圧ウインチの駆動制御装置
JPH11246181A (ja) 油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭載した作業機
JP2003146587A (ja) ウインチの制御装置
JP7463440B2 (ja) 建設機械の制御装置、建設機械及び建設機械の制御方法
JPH11278795A (ja) 油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭載した作業機
JP2000095480A (ja) 油圧ウインチのロープ繰り出し防止装置
JP6035767B2 (ja) 建設機械のエンジン制御装置
JP2004036742A (ja) 建設機械のアクチュエータ駆動用油圧パイロット回路
JP2702058B2 (ja) 油圧ウインチの駆動制御方法及び装置
JPH11255488A (ja) 油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭載した作業機
JP2713695B2 (ja) 油圧式ウインチ装置
JP2000053384A (ja) 巻上ロープの過巻防止装置
JPH11335085A (ja) 建設機械の安全装置
JP2023023811A (ja) 建設機械におけるバケット制御装置
JPS585336B2 (ja) フクサクグラブバケツトノ ユアツソウサホウホウ オヨビソウチ
JP3789657B2 (ja) ウインチの過巻防止装置
JP5097319B2 (ja) クレーンのフック格納制御装置
JP2000109291A (ja) 巻上ウインチの制御装置
JP2000169090A (ja) 油圧巻上装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040213

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070116

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070522

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02