JPH11335086A - 油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭載した作業機 - Google Patents

油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭載した作業機

Info

Publication number
JPH11335086A
JPH11335086A JP13846998A JP13846998A JPH11335086A JP H11335086 A JPH11335086 A JP H11335086A JP 13846998 A JP13846998 A JP 13846998A JP 13846998 A JP13846998 A JP 13846998A JP H11335086 A JPH11335086 A JP H11335086A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
torque
hoisting
winch drum
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13846998A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Igarashi
照夫 五十嵐
Akira Nakayama
中山  晃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP13846998A priority Critical patent/JPH11335086A/ja
Publication of JPH11335086A publication Critical patent/JPH11335086A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】カウンタバランス弁の適正な保持圧力を算出す
ることなく吊り荷の瞬間落下現象を確実に防止する。 【解決手段】操作レバー76が中立位置にあるときにブ
レーキ装置50によりウインチドラム42を制動する。
操作量検出器77によって巻上操作が検出され、トルク
センサ78,79によって油圧モータ12に接続された
出力軸12aの軸トルクがウインチドラム42に接続さ
れた出力軸42aの軸トルク以上となったことが検出さ
れると、コントローラ75から電磁弁74に開信号を出
力して切換弁71を(イ)位置に切り換え、ブレーキシ
リンダ52のロッド室52aに圧油を供給してブレーキ
装置50による制動を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクローラクレーンな
どの建設機械に搭載される油圧巻上装置およびその油圧
巻上装置を搭載した作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、巻上操作レバーの操作に応じ
て油圧モータを駆動する油圧巻上装置において、巻上操
作レバーが中立位置に操作されるとウインチドラムを制
動し、巻上操作レバーが操作位置に操作されるとその制
動を解除するネガブレーキ装置を搭載したものが知られ
ている。
【0003】このようなネガブレーキ装置を搭載した油
圧巻上装置では、吊り荷が巻上げ途中で巻上操作レバー
を中立位置に操作するとネガブレーキ装置により吊り荷
が保持される。しかしながら、このような状態が所定時
間以上継続されると、油圧モータの巻上げ側入口ポート
(巻下げ側出口ポート)とカウンタバランス弁との間の
保持圧力がリークにより低下しもしくはゼロになり、巻
上げ操作と同時に上記ネガブレーキ装置によるブレーキ
を解除すると、吊りが一瞬落下してから吊り荷が巻上げ
られる。この明細書においてこのような現象を吊り荷の
瞬間落下と呼ぶ。
【0004】このような吊り荷瞬間落下の問題を解決す
る従来技術として実開平5−37884号公報の油圧巻
上装置が知られている。この実開平5−37884号公
報には、巻上げ操作時に、モーメントリミッタ演算部で
算出したロープ張力に基づいて上記保持圧力を演算し、
実際の保持圧力が演算された保持圧力になるまではネガ
ブレーキ装置によるブレーキを解除しないようにした油
圧巻上装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の油圧巻上装置においては、ロープ張力に基づい
て演算された保持圧力を用いるためその算出には手間が
かかり、また、そのように算出された保持圧力は誤差を
多く含むため、ネガブレーキ装置によるブレーキ解除の
タイミングを適正なものにすることは困難である。
【0006】本発明の目的は、保持圧力の算出や実測を
行うことなく、確実に吊り荷の瞬間落下現象を防止する
ことのできる油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭
載した作業機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
に対応づけて説明する。 (1) 請求項1の発明は、巻上指令または巻下指令に
応じて駆動される油圧モータ12により回転されて巻上
げロープ43を繰り込み、繰り出すウインチドラム42
と、ウインチドラム42を制動するブレーキ装置50と
を備えた油圧巻上装置に適用される。そして、上述の目
的は、油圧モータ12の駆動トルクを検出する第1のト
ルク検出手段78と、ウインチドラム42の駆動トルク
を検出する第2のトルク検出手段79と、巻上指令およ
び巻下指令が出力されていない時はブレーキ装置50に
よりウインチドラム42を制動し、巻上指令が出力され
ている時は、少なくとも第1のトルク検出手段78によ
って検出される駆動トルクが、第2のトルク検出手段7
9によって検出される駆動トルク以上となることを条件
にブレーキ装置50によるウインチドラム42の制動を
解除する制御手段70とを備えることにより達成され
る。 (2) 請求項2の発明は、制御手段70が、検出され
ている駆動トルクの大きさに応じてブレーキ装置50の
制動を解除するように電気的に切り換えられる弁装置7
4を有するものである。 (3) 請求項3の発明は、制御手段70が、巻下指令
時には、検出されている駆動トルクの大きさに拘らずブ
レーキ装置50の制動を解除するものである。 (4) 請求項4の発明は、油圧ポンプ11と、油圧ポ
ンプ11から吐出される圧油によってウインチドラム4
2を駆動する油圧モータ12と、油圧ポンプ11から油
圧モータ12に供給される圧油の流れを制御する制御弁
13と、制御弁13を操作する操作手段76と、ウイン
チドラム42を制動するブレーキ装置50とを備えた作
業機に適用される。そして、上述した目的は、油圧モー
タ12の駆動トルクを検出する第1のトルク検出手段7
8と、ウインチドラム42の駆動トルクを検出する第2
のトルク検出手段79と、操作手段76が中立位置にあ
る時にブレーキ装置50によりウインチドラム42を制
動し、操作手段76により巻上げ操作が行なわれたこと
を検出した時は、少なくとも第1のトルク検出手段78
によって検出される駆動トルクが、第2のトルク検出手
段79によって検出される駆動トルク以上となることを
条件にブレーキ装置50によるウインチドラム42の制
動を解除する制御手段70とを備えることにより達成さ
れる。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態
に係る作業機の油圧巻上装置の構成を示す図である。こ
の油圧巻上装置は図3に示すようなクローラクレーンに
搭載することができる。図3に示すように、クローラク
レーンは走行体61と、走行体61上に旋回可能に搭載
された旋回体62と、旋回体62上に設けられたブーム
63とを有し、シーブ64を介してウインチロープ43
に接続されたフック65により吊荷66を吊り上げる。
ウインチロープ43はウインチドラム42に巻回されて
いる。
【0010】図1に示すように、本実施の形態に係るク
ローラクレーンの油圧巻上装置は、原動機Mによって駆
動されるメインポンプ11と、メインポンプ11から供
給される圧油により回転する巻上モータ12と、この巻
上モータ12によって駆動される油圧ウインチ装置40
と、油圧ウインチ装置40の駆動を停止する制動装置5
0と、メインポンプ11から巻上モータ12への圧油の
流れを制御する制御弁13と、巻上げ時の圧油がモータ
12へ流入する管路21と22との間に設けられたカウ
ンタバランス弁14と、制御弁13の駆動と制動装置5
0の駆動とを制御する制御装置70とを備えている。
【0011】制動装置50は、減速機41を介して油圧
モータ12に接続された出力軸12aの一部に設けられ
たブレーキドラム51と、ブレーキドラム51にブレー
キ力を付与するブレーキシリンダ52とを有し、ブレー
キシリンダ52の伸縮動作は制御装置70によって制御
される。油圧ウインチ装置40を構成するウインチドラ
ム42に接続された出力軸42aは、ブレーキドラム5
1および減速機41を介して油圧モータ12に接続さ
れ、油圧モータ12によりウインチドラム42が駆動さ
れると、ウインチロープ43が巻き上げまたは繰り出さ
れ吊り荷66が昇降される。ブレーキドラム51が制動
されると、ウインチドラム42は停止され吊り荷66が
空中で保持される。
【0012】制御装置70は、ブレーキシリンダ52の
ロッド室52aを油圧源15とタンク16とに選択的に
連通するように切り換える切換弁71と、電気信号に応
じた圧油を制御弁13のパイロット室13a,13bに
管路23,24を介してそれぞれ供給する電気油圧パイ
ロット弁72,73と、電気信号に応じて管路23から
切換弁71のパイロット室71aへの圧油の供給を許容
または禁止する電磁弁74と、電気油圧パイロット弁7
2,73と電磁弁74に電気信号を出力するコントロー
ラ75と、手動操作によって巻上または巻下げを指令す
る操作レバー76と、操作レバー76の操作量を検出す
るポテンショメータなどの操作量検出器77と、油圧モ
ータ12に接続された出力軸12aの軸トルクを検出す
るトルクセンサ78と、ウインチドラム42に接続され
た出力軸42aの軸トルクを検出するトルクセンサ79
とを有している。トルクセンサ78の検出値T1および
トルクセンサ79の検出値T2は、油圧モータ12およ
びウインチドラム42に作用する駆動トルクによって影
響される。なお、トルクセンサ78,79は、軸42a,
12aの表面に歪みゲージを貼付したものなどである。
【0013】管路24、25あるいは管路23、電磁弁
74、管路26を介して切換弁71のパイロット室71
aに圧油が供給されると、切換弁は(イ)位置に切り換
えられ、ブレーキシリンダ52のロッド室52aは油圧
源15に連通してブレーキバネは収縮し、これによって
ブレーキドラム51の制動が解除される。また、パイロ
ット室71aへの圧油の供給が停止されると、切換弁7
1は(ロ)位置に切り換えられブレーキシリンダ52の
ロッド室52aはタンク16に連通してブレーキバネは
伸長し、これによってブレーキドラム51を制動する。
切換弁71のパイロット室71aへの圧油の供給または
停止は、以下に述べるコントローラ75での処理によっ
て行われる。
【0014】コントローラ75は操作量検出器77とト
ルクセンサ78,79とからの検出信号を読み込んで、
図2のフローチャートに基づく処理を実行し、電気油圧
パイロット弁72,73と電磁弁74に制御信号を出力
する。図2のフローチャートは、図示しないエンジンキ
ースイッチのオンによりスタートし、まず、ステップS
1において、操作量検出器77からの検出信号に基づい
て操作レバー76が巻上側もしくは巻下げ側に操作され
たか、あるいは中立であるかを判定する。ステップS1
で操作レバー15が巻上げ側に操作されたと判定される
と、ステップS2において、電気油圧パイロット弁72
に操作レバー76の操作量に応じた制御信号を出力し、
管路23から制御弁13のパイロット室13aに圧油を
供給する。
【0015】次いで、ステップS3でトルクセンサ78
の検出信号T1とトルクセンサ79の検出信号T2との大
小を比較し、T1≧T2か否か、すなわち油圧モータ12
に接続された出力軸12aの軸トルクの方がウインチド
ラム42に接続された出力軸42aの軸トルクより大き
いか否かを判定する。操作レバー76の操作が中立状態
で管路22に圧油が供給されていない初期の状態では、
出力軸42aには吊り荷66の自重による巻下方向の軸
トルクが作用するが、出力軸12aには軸トルクが作用
せず、T1<T2である。操作レバー76の巻上操作に伴
い管路22に圧油が供給されると、出力軸12aには巻
上方向の正の軸トルクが徐々に作用する。そして、管路
22の保持圧力が吊り荷66を保持するのに必要なだけ
上昇すると、出力軸12aに作用する巻上方向の軸トル
クは、出力軸42aに作用する巻下げ方向の軸トルクと
等しくなってバランスし(T1=T2)、この状態でネガ
ブレーキ50を解除しても吊り荷66は瞬間落下しな
い。
【0016】ステップS3が肯定されるとステップS4
に進み、電磁弁74に開信号を出力して管路23と管路
26とを連通し、切換弁71のパイロット室71aに圧
油を供給する。これによって、切換弁71を(イ)位置
に切り換え、ブレーキシリンダ52のロッド室52aと
油圧源15とを連通してネガブレーキを解除する。ステ
ップS3が否定されると、ステップS1に戻りT1≧T2
が成立するまでステップが繰り返される。ステップS5
では、操作量検出器77からの検出信号により、巻上操
作もしくは巻下げ操作が行われているか否かを判定し、
いずれかの操作が行われていればステップS1に戻り、
上述の処理を繰り返し実行する。ステップS5におい
て、巻上操作も巻下げ操作もされていない、すなわち操
作レバー76が中立位置に切り換えられていると判定さ
れると、ステップS6において、電気油圧パイロット弁
72,73に圧油の供給を停止する信号を出力し、さら
に電磁弁74に閉信号を出力して管路26と管路23と
の連通を禁止する。これによって、切換弁71のパイロ
ット室71aへの圧油の供給を停止し、切換弁71を
(ロ)位置に切り換え、ブレーキシリンダ52のロッド
室52aとタンク16とを連通してネガブレーキを作動
する。
【0017】ステップS1において、巻下げ操作が行な
われていると判定されると、ステップS7において、電
気油圧パイロット弁73に操作レバー76の操作量に応
じた制御信号を出力し、管路24からパイロット室13
bに圧油を供給するとともに、管路25を通過して切換
弁71のパイロット室71aに圧油を供給し、切換弁7
1を(イ)位置に切り換えネガブレーキを解除する。そ
の後は、ステップS5に進み、上述したのと同様な処理
を実行する。また、ステップS1において、ブレーキ巻
上げ操作も巻下げ操作も行なわれていないと判定される
とステップS6に進み、切換弁71を(ロ)位置に切換
えてネガブレーキ装置50を作動する。
【0018】このような油圧巻上装置の動作をより具体
的に説明する。巻上ロープを巻き取るため操作レバー7
6が巻上操作されると、その操作量に応じた圧油が制御
弁13のパイロット室13aに供給されて、制御弁13
がa位置に切り換えられる。これによりメインポンプ1
1からの圧油が制御弁13、管路21、カウンタバラン
ス弁14、管路22を経て巻上モータ12に供給され
る。上述したように、出力軸12aに作用する巻上方向
の軸トルクが、出力軸42aに作用する巻下げ方向の軸
トルクと同等以上(T1≧T2)になると、ステップS3
からステップS4に進んで、ネガブレーキ装置50によ
るブレーキを解除してウインチドラム42がウインチロ
ープ43を巻き取る方向に回転する。
【0019】一方、巻上ロープを繰り出すため、操作レ
バー76が巻下げ操作されると、その操作量に応じた圧
油が制御弁13のパイロット室13bに供給されて、制
御弁13がb位置に切り換えられる。これによってメイ
ンポンプ11からの圧油が制御弁13を経て油圧モータ
12に供給される。上述したように、巻下げ操作がなさ
れると、出力軸12aに作用する軸トルクの大きさに関
係なくすぐにネガブレーキを解除するので、ウインチド
ラム42が巻上ロープを繰り出す方向に回転する。
【0020】このように本実施の形態によると、巻上操
作時に、油圧モータ12に接続された出力軸12aの軸
トルクが、ウインチドラム42に接続された出力軸42
aの軸トルク以上となることを条件に電磁弁74を切り
換えてネガブレーキ装置50によるブレーキを解除する
ようにしたので、カウンタバランス弁14による保持圧
力が吊り荷を保持するのに必要なだけ上昇してからブレ
ーキが解除されることになり、巻上時の吊り荷の瞬間落
下を防止することができる。また、出力軸12a,42
aの軸トルクを直接計測することによりブレーキ解除を
指令するようにしたので、保持圧力の計測や演算などの
処理が不要となる。したがって、誤差なく適正なタイミ
ングで確実にネガブレーキを解除することができる。す
なわち、出力軸42の軸トルクは、例えばロープ張力を
検出することにより間接的に求めることも可能である
が、本実施の形態のようにトルクセンサ79によって直
接求めることにより、ネガブレーキ解除の精度は一層向
上する。
【0021】巻下げ操作時に、ブレーキ解除のタイミン
グが遅いと、油圧モータ12に巻下げ方向の軸トルクが
作用しているにも拘らずネガブレーキによって油圧モー
タ12の回転が止められ、ブレーキオフの瞬間に油圧モ
ータ12が急回転するいわゆるジャンピング現象が発生
する。しかしながら、本実施の形態によると、巻下げ操
作がなされると、すぐにブレーキを解除するようにした
ので、ジャンピング現象を防ぐことができる。
【0022】以上のように本発明は、カウンタバランス
弁14による保持圧力を計測または演算するのではな
く、油圧モータ12およびウインチドラム42の駆動ト
ルクによって影響を受ける軸トルクを検出することによ
ってネガブレーキ解除のタイミングを決定したことを特
徴とするものであり、これは上述した実施の形態に限定
されず種々の形態で実施できる。また、上記実施の形態
における切換弁71を電磁切換弁とし、巻上時にT1≧
T2が成立したとき、あるいは巻下げ操作が検出された
時にコントローラ75からこの電磁切換弁に直接制御信
号を出力するようにしてもよい。さらに、巻上時のブレ
ーキ解除の条件はT1≧T2に限ったものではなく、例え
ば一定のマージンαを見込んでT1≧T2+αとしてもよ
い。さらにまた、本発明はクローラクレーン以外の作業
機にも適用可能である。
【0023】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、トルクセンサ78が第1のトルク検出手段を、トル
クセンサ79が第2のトルク検出手段を、制御装置70
が制御手段を、電磁弁74が弁装置をそれぞれ構成す
る。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、巻上指令時に、少なくとも油圧モータの駆動トル
クがウインチドラムの駆動トルク以上となることを条件
にブレーキ装置によるウインチドラムの制動を解除する
ようにしたので、カウンタバランス弁の適正な保持圧力
の算出することなく容易にかつ確実に吊り荷の瞬間落下
現象を防止することができる。また、とくに請求項2の
発明によれば、電気的に切り換えられる弁装置によりネ
ガブレーキを解除するようにしたので、ブレーキ解除の
タイミングを任意に変更することができる。さらに請求
項3の発明によれば、巻下げ指令時には、検出されてい
る駆動トルクの大きさに拘らずブレーキを解除するよう
にしたので、巻下げ時のジャンピング現象を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧巻上装置の一実施の形態の構成を
示す油圧回路図である。
【図2】本発明の油圧巻上装置を構成するコントローラ
での処理例を示すフローチャート図である。
【図3】本発明による油圧巻上装置が適用されるクロー
ラクレーンの正面図である。
【符号の説明】
11 油圧ポンプ 12 油圧モータ 13 制御弁 40 ウインチ装置 42 ウインチドラム 43 ウインチロープ 50 ブレーキ装置 51 ブレーキドラム 52 ブレーキシリンダ 70 制御装置 74 電磁弁 76 操作レバー 78,79 トルクセンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻上指令または巻下指令に応じて駆動され
    る油圧モータにより回転されて巻上げロープを繰り込
    み、繰り出すウインチドラムと、 前記ウインチドラムを制動するブレーキ装置とを備えた
    油圧巻上装置において、 前記油圧モータの駆動トルクを検出する第1のトルク検
    出手段と、 前記ウインチドラムの駆動トルクを検出する第2のトル
    ク検出手段と、 前記巻上指令および巻下指令が出力されていない時は前
    記ブレーキ装置により前記ウインチドラムを制動し、前
    記巻上指令が出力されている時は、少なくとも前記第1
    のトルク検出手段によって検出される駆動トルクが、前
    記第2のトルク検出手段によって検出される駆動トルク
    以上となることを条件に前記ブレーキ装置による前記ウ
    インチドラムの制動を解除する制御手段とを備えたこと
    を特徴とする油圧巻上装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記検出されている駆動
    トルクの大きさに応じて前記ブレーキ装置の制動を解除
    するように電気的に切り換えられる弁装置を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の油圧巻上装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記巻下指令時には、前
    記検出されている駆動トルクの大きさに拘らず前記ブレ
    ーキ装置の制動を解除することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の油圧巻上装置。
  4. 【請求項4】油圧ポンプと、 前記油圧ポンプから吐出される圧油によってウインチド
    ラムを駆動する油圧モータと、 前記油圧ポンプから前記油圧モータに供給される圧油の
    流れを制御する制御弁と、 前記制御弁を操作する操作手段と、 前記ウインチドラムを制動するブレーキ装置とを備えた
    作業機において、 前記油圧モータの駆動トルクを検出する第1のトルク検
    出手段と、 前記ウインチドラムの駆動トルクを検出する第2のトル
    ク検出手段と、 前記操作手段が中立位置にある時に前記ブレーキ装置に
    より前記ウインチドラムを制動し、前記操作手段により
    巻上げ操作が行なわれたことを検出した時は、少なくと
    も前記第1のトルク検出手段によって検出される駆動ト
    ルクが、前記第2のトルク検出手段によって検出される
    駆動トルク以上となることを条件に前記ブレーキ装置に
    よる前記ウインチドラムの制動を解除する制御手段とを
    備えたことを特徴とする作業機。
JP13846998A 1998-05-20 1998-05-20 油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭載した作業機 Pending JPH11335086A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13846998A JPH11335086A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭載した作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13846998A JPH11335086A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭載した作業機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11335086A true JPH11335086A (ja) 1999-12-07

Family

ID=15222786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13846998A Pending JPH11335086A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭載した作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11335086A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100417102B1 (ko) * 2001-12-28 2004-02-05 두산중공업 주식회사 컨테이너 크레인의 기계식 안티-스내그 장치
KR100425394B1 (ko) * 2002-04-27 2004-03-30 두산중공업 주식회사 토크리미터를 이용한 컨테이너 크레인의 스내그 파손방지장치
CN103145057A (zh) * 2012-03-29 2013-06-12 中联重科股份有限公司 卷扬机构的液压控制回路
CN103803443A (zh) * 2014-03-12 2014-05-21 徐州重型机械有限公司 起重机及其卷扬制动控制系统

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100417102B1 (ko) * 2001-12-28 2004-02-05 두산중공업 주식회사 컨테이너 크레인의 기계식 안티-스내그 장치
KR100425394B1 (ko) * 2002-04-27 2004-03-30 두산중공업 주식회사 토크리미터를 이용한 컨테이너 크레인의 스내그 파손방지장치
CN103145057A (zh) * 2012-03-29 2013-06-12 中联重科股份有限公司 卷扬机构的液压控制回路
CN103145057B (zh) * 2012-03-29 2015-01-21 中联重机股份有限公司 卷扬机构的液压控制回路
CN103803443A (zh) * 2014-03-12 2014-05-21 徐州重型机械有限公司 起重机及其卷扬制动控制系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3508662B2 (ja) 油圧駆動ウィンチの制御方法および同装置
JPH11335086A (ja) 油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭載した作業機
JP5679529B2 (ja) メンテナンス情報管理装置および作業機械
JPH11301968A (ja) 極微速でロープを繰り出す油圧巻上装置を搭載した作業機
JPH10310374A (ja) 旋回式作業機械の旋回停止制御方法および同装置
JPH0717688A (ja) 油圧ウインチの駆動制御装置
JP4759788B2 (ja) 油圧駆動ウインチの制御装置
JPH11255488A (ja) 油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭載した作業機
JP5156469B2 (ja) ウインチ装置
JPH11278795A (ja) 油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭載した作業機
JP3789657B2 (ja) ウインチの過巻防止装置
JP2702058B2 (ja) 油圧ウインチの駆動制御方法及び装置
JPH0725591A (ja) 油圧ウインチの駆動制御装置
JPH11246181A (ja) 油圧巻上装置およびその油圧巻上装置を搭載した作業機
JP3351250B2 (ja) 巻上装置の制御方法及び制御装置
JP3507101B2 (ja) 油圧モータの駆動回路
JP2003261289A (ja) 油圧ウインチの瞬時降下防止装置
JP2000053384A (ja) 巻上ロープの過巻防止装置
JP2713695B2 (ja) 油圧式ウインチ装置
JPH083434Y2 (ja) 巻上装置の負荷落下防止装置
JP2000109291A (ja) 巻上ウインチの制御装置
JPH0717689A (ja) 油圧ウインチの駆動制御装置
JP2000095480A (ja) 油圧ウインチのロープ繰り出し防止装置
JP2000198681A (ja) ウインチの過巻防止装置
JPH10236782A (ja) 油圧ウィンチの負荷瞬時落下防止方法および同装置