JP2000169090A - 油圧巻上装置 - Google Patents

油圧巻上装置

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JP2000169090A
JP2000169090A JP10345956A JP34595698A JP2000169090A JP 2000169090 A JP2000169090 A JP 2000169090A JP 10345956 A JP10345956 A JP 10345956A JP 34595698 A JP34595698 A JP 34595698A JP 2000169090 A JP2000169090 A JP 2000169090A
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hoisting
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Koji Funato
孝次 船渡
Kazuhisa Ishida
和久 石田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】巻上げ開始時の急激な吊り荷の上昇を防止しつ
つ、吊り荷の瞬間落下現象と吊り荷が巻上げられた後の
ずり落ち現象を防止する。 【解決手段】操作レバー15の操作によりパイロット圧
Piが出力されるとブレーキ装置45による制動が解除
されるとともに、制御弁13が駆動されて油圧モータ1
2へ圧油が供給される。これにより、ウィンチドラム4
2が回転して巻上げロープ67が繰り込まれる。そのと
き、ウィンチドラム42が逆転しようとすると、その回
転数をゼロとするように電磁比例減圧弁23が駆動され
てパイロット圧Peを出力する。このパイロット圧Pe
がパイロット圧Piよりも大きいときは、パイロット圧
力Peにより制御弁13が駆動され、ウィンチドラム4
2の回転数が目標回転数であるゼロとなり、その逆転が
防止される。Piが大きければ操作レバー15の操作量
に応じた速度で油圧モータ12が回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吊り荷の瞬間落下
現象と吊り荷が巻上げられた後のずり落ち現象を防止す
るようにした油圧巻上装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、巻上操作レバーの操作に応じ
て油圧モータを駆動する油圧巻上装置において、巻上操
作レバーが中立位置に操作されるとウィンチドラムを制
動し、巻上げ操作レバーが操作位置に操作されるとその
制動を解除するネガブレーキ装置を搭載したものが知ら
れている。
【0003】このようなネガブレーキ装置を搭載した油
圧巻上装置では、吊り荷が巻上げ途中で巻上操作レバー
を中立位置に操作するとネガブレーキ装置により吊り荷
が保持される。しかしながら、このような状態が所定時
間以上継続されると、油圧モータの巻下げ側出口ポート
とカウンタバランス弁との間の保持圧力がリークにより
低下しもしくはゼロになり、巻上げ操作と同時に上記ネ
ガブレーキ装置によるブレーキを解除すると、吊り荷は
一瞬落下した後に巻上げられる。この明細書においてこ
のような現象を吊り荷の瞬間落下と呼ぶ。
【0004】このような吊り荷瞬間落下の問題を解決す
るため、実開平5−95988号公報には、モーメント
リミッタ演算部で算出したロープ張力に基づいて油圧モ
ータの上記保持圧力を演算し、実際の保持圧力が演算さ
れた保持圧力になるように油圧モータとカウンタバラン
ス弁との間の管路に圧油を供給する油圧巻上装置が開示
されている。
【0005】一方、特開平10−59686号公報に
は、巻上げ中に吊り荷が巻上がらなくなったり、巻下が
ったりすることを防止するため、巻上げ中に回転センサ
で巻上げドラムの回転速度を検出し、この回転速度が予
め定めた最低回転速度以下にならないようにした巻上装
置が開示されている。なお、この従来例では、ドラムの
回転速度が予め定めた最低回転速度を越えていれば、操
作レバーから指示される速度信号に応じた速度で吊り荷
が巻上げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
5−95988号公報に開示されている巻上げ制御装置
は瞬間落下を防止するものであり、特に重量が重い吊り
荷の場合には、瞬間落下は防止されても引続き微速度で
巻上げる際に上記吊り荷のずり落ちが発生するおそれが
ある。一方、特開平10−59686号公報に開示され
ている巻上げ制御装置では、瞬間落下も吊り荷のずり落
ちも防止できるが、通常は操作レバーから指示される速
度信号に応じた速度で吊り荷が巻上げられるので、次の
ような問題がある。
【0007】一般にオペレータは、吊り荷が操作レバー
の操作どおりに巻上がらないことを経験的に知ってお
り、巻上げ開始時に巻上げ操作レバーを多めに操作する
ことがある。この場合、特開平10−59686号公報
の従来装置では、吊り荷が急激に巻上がってしまう。巻
上げ操作時にこのような急激な吊り荷の上昇を防止する
ため、ブレーキを踏みながら操作レバーを操作すること
もあるが、ブレーキ力と巻上げ力を喧嘩させて巻上げ操
作を行なう場合には、特開平10−59686号公報の
装置でも吊り荷が急激に巻上がるおそれがある。すなわ
ち、この従来例では、操作レバーから指令される目標速
度と実速度との偏差により巻上げモータの回転速度を制
御するPI制御を採用しているので、ブレーキ力と巻上
げ力とを喧嘩させると積分項が増加し、ブレーキを解放
したときに、積分項ゲインにより巻上げモータが急回転
するおそれがある。
【0008】本発明の目的は、微操作性を担保しつつ、
吊り荷の瞬間落下現象と吊り荷が巻上げられた後のずり
落ち現象を防止するようにした油圧巻上装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
に対応づけて説明する。 (1)請求項1の油圧巻上装置は、制御弁13で制御さ
れる油圧ポンプ11からの圧油により駆動される油圧モ
ータ12と、制御弁13に対して巻き上げと巻き下げを
指令する操作手段15,16a,16bと、油圧モータ
12により回転されて巻上げロープを繰り込み、繰り出
すウィンチドラム42と、ウィンチドラム42の回転速
度がゼロとなるように油圧モータ12への圧油の供給を
制御する速度制御手段23,30とを備えることによ
り、上述した目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1の油圧巻上装置にお
いて、操作手段16bからの巻上げ指令により設定され
る油圧モータ12への圧油供給量を第2の値とすると
き、第1の値と第2の値の大小関係を判断する判断手段
22を備え、この判断手段22により第2の値が第1の
値よりも大きいと判断されたときは、第2の値の圧油を
油圧モータ12へ供給することを特徴とする。 (3)請求項3の発明は、請求項1または2の油圧巻上
装置において、速度制御手段23,30は、操作手段1
5が巻上げ方向に操作されているときのみ、圧油供給量
を第1の値に制御するモータ制御信号を出力することを
特徴とする。 (4)請求項4の発明は、請求項1〜3の油圧巻上装置
において、ウィンチドラム42に作用する負荷を検出す
る負荷検出手段33,34をさらに備え、速度制御手段
は、検出された負荷に応じて前記第1の値を増減するこ
とを特徴とする。 (5)請求項5の発明は、請求項1〜3の油圧巻上装置
において、油圧ポンプ11の吐出流量を検出する流量検
出35をさらに備え、速度制御手段は、検出された吐出
流量に応じて前記第1の値を増減することを特徴とす
る。 一実施の形態を示す図1,2に対応づけて説明する。 (6)請求項6の発明は、制御弁13で制御される油圧
ポンプ11からの圧油により駆動される油圧モータ12
と、制御弁13に対して巻き上げと巻き下げを指令する
操作手段15,16a,16bと、ウィンチドラム42
の回転速度を検出する速度検出手段32と、この速度検
出手段32で検出された速度ωと回転速度ゼロである目
標値ω0との偏差Δωを算出する偏差算出器30cと、
この偏差算出器30cで算出された偏差Δωが、ウィン
チドラム42が巻下げ方向に回転していることを示す場
合には、その偏差Δωを解消するためウィンチドラム4
2が巻上げ方向に回転するように油圧モータ12への圧
油の供給量を制御するモータ制御信号を出力し、偏差が
ウィンチドラム42が巻上げ方向に回転していることを
示す場合には、モータ制御信号の出力を低減する速度信
号出力手段30と、速度信号出力手段30から出力され
るモータ制御信号により操作手段16a,16bの巻上
げ指令と等価な信号を出力する巻上げ指令出力手段23
と、操作手段16bからの巻上げ指令Piと巻上げ指令
出力手段23からの巻上げ指令Peのいずれか大きい指
令値を選択する選択手段22を備えることにより、上述
した目的を達成する。 一実施の形態を示す図10に対応づけて説明する。 (7)請求項7の発明は、請求項6の巻上装置におい
て、操作手段16a,16bが巻上げ操作を開始してか
ら所定時間Tsが経過した時点で、速度検出手段32か
ら巻下げ回転を検出する信号が出力されていると判定す
るとエラー信号を出力する判定手段30tを備え、判定
手段30tがエラー信号を出力しているときは速度信号
出力手段30からモータ制御信号の出力が禁止されるよ
うにするものである。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 −第1の実施の形態− 図1は本発明による第1の実施の形態に係る油圧巻上装
置の構成を示す図である。図13に示すように、油圧巻
上装置が搭載されるクローラクレーンは走行体61と、
走行体61上に旋回可能に搭載された旋回体62と、旋
回体62上に設けられたブーム63とを有し、シーブ6
4を介して巻上げロープ67に接続されたフック65に
より吊荷66を吊り上げる。巻上げロープは後述する油
圧ウィンチ装置40のウィンチドラム42に巻回されて
いる。
【0012】図1に示すように、本実施の形態に係るク
ローラクレーンの油圧巻上装置は、メインポンプ11
と、メインポンプ11から供給される圧油により回転す
る巻上モータ12と、この巻上モータ12で駆動される
油圧ウィンチ装置40と、メインポンプ11から巻上モ
ータ12への圧油の流れを制御する制御弁13と、巻下
げ時の戻り管路L1に設けられたカウンタバランス弁1
4と、制御弁13を駆動するために操作される操作レバ
ー15と、操作レバー15の操作量に応じて制御弁13
のパイロットポート13a,13bへ供給される圧油の
圧力を制御するパイロット弁16a,16bと、パイロ
ット弁16a,16bに圧油を供給する油圧ポンプ17
とを備えている。
【0013】油圧ウィンチ装置40は、巻上モータ12
の出力軸の回転速度を減速する減速装置41と、巻上げ
ロープ67が巻取られる巻上げ用ウィンチドラム42
と、ブレーキシリンダ45aによりウィンチドラム42
のブレーキドラム42aを制動するブレーキ装置45と
を有する。なお、図示は省略したが、減速装置41の出
力軸43とウィンチドラム42との間で動力を接断する
油圧クラッチが設けられる。ブレーキシリンダ45aの
ロッド室はシャトル弁21を介して油圧パイロット弁1
6aまたは16bに接続され、操作レバー15が中立の
とき、ブレーキシリンダ45aのロッド室はパイロット
弁16a,16bを介してタンクに接続される。ブレー
キ装置45では、ブレーキシリンダ45aに内蔵されて
いるブレーキバネが伸張してブレーキドラム42aを制
動する。操作レバー15が操作されると、パイロット弁
16a,16bからの圧油がブレーキシリンダ45aに
供給され、これにより、ブレーキバネが収縮してブレー
キ装置45によるウィンチドラム42の制動が解除され
る。
【0014】なお、油圧クラッチは、油圧シリンダと、
油圧シリンダで駆動されるクラッチパッドとで構成さ
れ、油圧シリンダのロッド室がタンクに接続された状態
でクラッチが投入され、これにより巻上軸43とウィン
チドラム42とが接続される。そして、図示しないクラ
ッチレバーの操作によって油圧シリンダのロッド室に圧
油が供給されるとクラッチが切断され、これにより巻上
軸43とウィンチドラム42とが切断される。クラッチ
切断で足踏みブレーキを解放すると吊荷はフリーフォー
ルする。
【0015】巻下げ用パイロット弁16aは管路L2に
より制御弁13のパイロットポート13aに接続され、
巻上げ用パイロット弁16bは管路L3、シャトル弁2
2,管路L4を介して制御弁13のパイロットポート1
3bに接続される。シャトル弁22には電磁比例減圧弁
23を介してパイロット油圧ポンプ17が接続されてい
る。したがって、パイロットポート13bには、巻上げ
用パイロット弁16bから出力されるパイロット圧力P
iと電磁比例減圧弁23から出力されるパイロット圧力
Peのいずれか高い圧力が入力される。
【0016】コントローラ30には、巻上げ用パイロッ
ト弁16bが操作されるとオンする圧力スイッチ31
と、ドラム軸43の回転数に応じたパルス信号を出力す
るロータリーエンコーダ、すなわち回転速度センサ32
とが接続され、これらの検出信号が入力される。そし
て、コントローラ30はこれらの入力信号にしたがって
電磁比例減圧弁23を駆動して制御弁13の巻上げ用パ
イロット圧力を制御することができる。速度センサ32
は、ブーム先端のトップシーブの回転数やウィンチドラ
ム42の回転数に応じたパルス信号を出力するロータリ
エンコーダでもよく、コントローラ30は、出力される
パルス数に基づいてモータ速度、ロープ速度あるいはド
ラム速度を算出して、所定の条件の下でモータ速度、ロ
ープ速度もしくはドラム速度をゼロにフィードバック制
御する。以下で説明する実施の形態では、ドラム軸43
の実回転数がゼロとなるようにフィードバックする。
【0017】コントローラ30の詳細ブロック図を図2
に示す。コントローラ30は、目標回転数ω0の設定器
30aと、ロータリーエンコーダ32の出力パルスに基
づいてドラム回転数ωを算出する実回転数算出器30b
と、目標回転数ω0から実回転数ωを減算する偏差器3
0cと、比例項ゲインkpの設定器30dと、偏差器3
0cの出力に比例項ゲインkpをかける掛算器30e
と、偏差器30cの出力を積分する積分器30fと、積
分項ゲインkiの設定器30gと、積分器30fの出力
に積分項ゲインkiをかける掛算器30hと、掛算器3
0eの出力と掛算器30hの出力を加算する加算器30
jと、加算器30jの出力により制御電流Iを算出する
関数発生器30kと、巻上げ操作指令圧Piが発生して
いるとき、すなわち、圧力スイッチ31がオンしている
ときに関数発生器30kの出力を通過して出力する出力
部30lとを備える。すなわち、図2はPI制御による
回転数フィードバック制御回路である。
【0018】このような油圧巻上装置の動作をより具体
的に説明する。図示しない電源スイッチがオンされ他の
操作部材は操作されていない場合、制御弁13は中立位
置に、電磁比例減圧弁23は図1のイ位置にある。操作
レバー15が中立位置のままであれば、ブレーキシリン
ダ45aのロッド室がタンクと接続されるのでブレーキ
装置45のブレーキが作動してウィンチドラム42が制
動される。操作レバー15が中立位置のとき圧力スイッ
チ31はオフし、出力部30lはオフ状態である。
【0019】偏差器30cは目標回転数ω0から実回転
数ωを減算した偏差Δωを出力する。掛算器30eは偏
差Δωに比例項ゲインkpをかけてkp・Δωを出力す
る。積分器30fは偏差器30cの出力Δωを積分し、
掛算器30hは出力Δωと積分項ゲインkiをかけてk
i・∫Δωを出力する。加算器30jは、掛算器30e
の出力と掛算器30hの出力を加算した圧力制御信号S
Peを関数発生器30kへ出力する。この圧力制御信号
SPeは、ウィンチ軸43の回転数をゼロにするために
必要な巻上げパイロット圧力、すなわち、制御弁13の
開度に相当する。したがって、ゲインkpやkiは回転
数偏差をパイロット圧力に変換する値として決定され
る。関数発生器30kは加算器30jの出力信号SPe
により制御電流Iを算出して出力部30lへ出力する。
操作レバー15が巻上げ側に操作されている場合、出力
部30lはオン状態であり、制御電流Iが電磁比例減圧
弁23へ印加される。この電磁比例減圧弁23の減圧度
は制御電流Iにほぼ比例して小さく、2次圧力は制御電
流Iに比例して大きくなる。
【0020】制御電流Iにより電磁比例減圧弁23はロ
位置側に操作されて圧力Peのパイロット圧油を2次側
に出力する。巻上げ微操作を行なうとき、巻上げ用パイ
ロット弁16bの操作量は微小でありパイロット圧力P
iは低い。そのため、一般的にはPe>PIとなり、電
磁比例減圧弁23から出力されるパイロット圧力Peが
シャトル弁22で選択され、パイロットポート13bへ
供給される。したがって、制御弁13は、パイロット圧
力Peに対応する開度で駆動され、油圧ポンプ11から
の圧油が管路L1を介して油圧モータ12へ供給され
る。その結果、油圧モータ12が巻下げ側に回転するの
が防止される。すなわち、油圧モータ12はドラム軸4
3の回転数がゼロとなるように制御される。
【0021】操作レバー15を微操作しているにもかか
わらず吊り荷が巻上がらないため、オペレータが操作レ
バー15の巻上げ側操作量を増やし、パイロット弁16
bからのパイロット圧力Piが電磁比例減圧弁23から
のパイロット圧力Peに比べて高くなると、制御弁13
はパイロット圧力Piに応じた開度で駆動され、管路L
1を介して油圧ポンプ11の圧油が油圧モータ12へ供
給され、油圧モータ12が巻上げ側に回転する。その結
果、ウィンチドラム42が操作レバー15の巻上げ側操
作量に応じた速度で回転する。
【0022】一方、操作レバー15が巻下げ側に操作さ
れると、ブレーキ装置45が同様に解除され、操作レバ
ー15の操作量に応じて制御弁13が駆動されてウィン
チドラム42が回転される。このとき、図2の出力部3
0lはオフされており、電磁比例減圧弁23からパイロ
ット圧力Peは出力されない。
【0023】このような油圧巻上げ装置によれば、操作
レバー15が巻上げ側に操作されたときに、コントロー
ラ30によりウィンチ軸43の回転数がゼロになるよう
に電磁比例弁23に制御電流Iが出力される。巻上げ側
パイロット弁16bからのパイロット圧力Piが電磁比
例減圧弁23からのパイロット圧力Peよりも低けれ
ば、制御弁13の巻上げ側パイロットポート13bには
パイロット圧力Peのパイロット圧油が供給され、ウィ
ンチ軸43の回転数をゼロとするだけの油量が油圧モー
タ12へ供給されるように、制御弁13の開度が決定さ
れる。巻上げ側パイロット弁16bからのパイロット圧
力Piが電磁比例減圧弁23からのパイロット圧力Pe
よりも高ければ、制御弁13の巻上げ側パイロットポー
ト13bにはパイロット圧力Piのパイロット圧油が供
給され、操作レバー13の巻上げ側操作量に応じた回転
数でウィンチ軸43を回転するための油量が供給される
ように制御弁13の開度が決定される。
【0024】したがって、このような巻上装置によれ
ば、巻上げ操作時に吊り荷が瞬間的に落下することが防
止されるとともに、引続き巻上げ微操作が行なわれる場
合、すなわち、巻上げ操作レバー15からの指令圧力P
iがコントローラ30による電磁比例減圧弁23からの
指令圧Peよりも低い間は、ウィンチドラム42の回転
数がゼロになるように油圧モータ12が制御されるか
ら、微操作にもかかわらず吊り荷がずり落ちることがな
い。また、図2の実施の形態では、巻上げ側油圧パイロ
ット弁16bが操作されているときだけ制御電流iが出
力部30lから出力されるようにしたので、操作レバー
15が操作されていないときに、誤って制御電流iが電
磁比例減圧弁23に印加されて油圧モータ12が不所望
に回転することが防止される。さらに、特開平10−5
9686号公報の装置とは異なり、速度ゼロを目標値と
するので、ブレーキ力と巻上げ力とを喧嘩させながら巻
上げ微操作を行なう場合に巻上げ速度がゼロである限り
目標速度と実速度の偏差が発生せず、ブレーキを解放し
たときに巻上げモータが急回転するおそれがない。
【0025】−第2の実施の形態− 図3は本発明による第2の実施の形態の油圧巻上装置に
おけるコントローラ30Aを示す。コントローラ30A
の構成が相違する以外は第1の実施の形態のものと同一
であり、図3において図2と同一の箇所には同一の符号
を付して相違点を主に説明する。この実施の形態による
コントローラ30Aでは、加算器30jと関数発生器3
0kとの間にリミット回路30mが挿入されている。定
格最大吊り荷重である吊り荷の巻上げが開始される最小
のパイロット圧力をPemaxとすると、リミット回路3
0mは、加算器30jから出力される圧力制御信号SP
eをその最大値Pemaxに相当する信号SPemaxで制限
するものである。
【0026】このように関数発生器30kの入力信号を
Pemaxで制限することにより、ドラム軸43を回転数
ゼロでフィードバック制御する時、油圧モータ12の速
度を所定値以下に抑制できる。
【0027】−第3の実施の形態− 図4は本発明による第3の実施の形態に係る油圧巻上装
置の構成を示す図である。図1と同様な箇所には同一の
符号を付して相違点を主に説明する。第1の実施の形態
では制御弁13の開度を制御して油圧モータ12の回転
速度、すなわちドラム軸43の回転数をゼロフィードバ
ックした。第3の実施の形態では、制御弁13とカウン
タバランス弁14を接続する管路L5とメインポンプ1
1との間に電磁比例流量制御弁24と逆止弁25を設
け、制御弁13とは別の油路を介して圧油を油圧モータ
12へ補給し、これにより油圧モータ12の回転数をゼ
ロフィードバック制御するものである。
【0028】図5は第3の実施の形態のコントローラ3
0Bの構成を示す図である。図2に示したコントローラ
30と同一の箇所には同一の符号を付して相違点を主に
説明する。ゲイン設定器30dBはゲインkp’を、ゲ
イン設定器30gBはゲインki’を出力する。したが
って、掛算器30eはkp’・Δωを出力し、掛算器3
0hはki’・∫Δωを出力し、加算器30jはkp’
・Δω+ki’・∫Δωで表わされる流量制御信号SQ
eを出力する。リミット回路30mBは流量制御信号S
Qeを最大流量Qemaxに相当する制御信号SQemaxで
制限する。関数発生器30kBは流量制御信号SQeに
応じた制御電流Iを出力し、出力部30lは操作レバー
15が巻上げ側に操作されているときのみ、制御電流I
を電磁比例流量制御弁24に出力する。ここで、最大流
量Qemaxは最大定格荷重の吊り荷を巻上げるのに必要
な最少のモータ流量である。
【0029】このように構成された第3の実施の形態の
巻上げ装置では次のようにして油圧モータ12の回転数
がゼロフィードバックされる。流量制御信号SQeは、
ウィンチ軸43の回転数をゼロにするために油圧モータ
12へ供給する流量に相当する。すなわち、ゲインk
p’やki’は回転数偏差をモータ流量に変換する値と
して決定される。関数発生器30kBは加算器30jの
出力信号SQeにより制御電流Iを算出して出力部30
lへ出力する。操作レバー15が巻上げ側に操作されて
いる場合、制御部30lはオン状態であり、制御電流I
が電磁比例流量制御弁24へ印加される。
【0030】制御電流Iにより電磁比例流量制御弁24
はロ位置側に操作されて流量制御信号SQeに相当する
流量Qeの圧油が管路L5へ供給される。巻上げ微操作
を行なうとき、巻上げ用パイロット弁16bの操作量は
微小でありパイロット圧力Piは低い。そのため、制御
弁13の開度は少なく、すなわち、モータへ供給される
流量が少なく、巻上げ用油圧モータ12が逆転するおそ
れがある。本実施の形態では、電磁比例流量制御弁24
から管路L5に補給される圧油により、油圧モータ12
が巻下げ側に回転せずにドラム軸43の回転数がゼロと
なるように油圧モータ12の回転数が制御される。
【0031】操作レバー15を微操作しているにもかか
わらず吊り荷が巻上がらないため、オペレータが操作レ
バー15の巻上げ側操作量を増やすとパイロット弁16
bからのパイロット圧力Piが高くなり、制御弁13は
パイロット圧力Piに応じた開度で駆動され、管路L
5,L1を介して油圧ポンプ11の圧油が油圧モータ1
2へ供給され、油圧モータ12が巻上げ側に回転する。
その結果、加算器30jから出力される流量制御信号S
Qeはゼロとなり、電磁比例流量制御弁24からは圧油
の補給がなくなり、ウィンチドラム42が操作レバー1
5の巻上げ側操作量に応じた速度で回転する。
【0032】このように第3の実施の形態でも第1の実
施の形態と同様に、巻上げ操作時の吊り荷瞬間落下とそ
の後のずり落ちを防止できるなどの作用効果を奏するこ
とができる。
【0033】−第4の実施の形態− 図6および図7は本発明による第4の実施の形態に係る
油圧巻上装置とコントローラの構成を示す図である。図
6および図7において、図1および図2と同様な箇所に
は同一の符号を付して相違点を主に説明する。第4の実
施の形態では、油圧モータ12の負荷に応じてPI制御
の比例項ゲインkpと積分項ゲインkiを変更する。そ
のため、第6図に示すように、管路L5の圧力Paと管
路L6の圧力Pbをそれぞれ検出する圧力センサ33、
34が設けられるとともに、図7に示すように、コント
ローラ30Cには、圧力センサ33で検出された圧力P
aと圧力センサ34で検出した圧力Pbの差|Pa−P
b|を算出する差圧算出器30oと、差圧、すなわち巻
上げ負荷に応じた比例項ゲインkpと積分項kiをそれ
ぞれ出力する関数発生器30p、30qが設けられる。
【0034】このように第4の実施の形態でも第1の実
施の形態と同様に、巻上げ操作時の吊り荷瞬間落下とそ
の後のずり落ちを防止できるなどの作用効果を奏するこ
とができる。またとくに第4の実施の形態によれば次の
ような作用効果が得られる。すなわち、吊り荷の重量に
より油圧モータ12が回転し始める油量が異なるので、
回転数偏差Δωが同一でも負荷が大きいほど電磁比例減
圧弁23から出力されるパイロット圧Peを大きくして
制御弁13の開度を負荷に依存して増大化し、これによ
り油圧モータ12へ供給する油量を多くすることができ
る。その結果、負荷にかかわらず油圧モータ12、すな
わち、ドラム軸43の回転数を確実にゼロフィードバッ
クできる。
【0035】−第5の実施の形態− 図8および図9は本発明による第5の実施の形態に係る
油圧巻上装置とコントローラの構成を示す図である。図
8および図9において、図1および図3と同様な箇所に
は同一の符号を付して相違点を主に説明する。第5の実
施の形態では、油圧ポンプ11の吐出流量Qに応じてP
I制御の比例項ゲインkpと積分項ゲインkiを変更す
る。そのため、第8図に示すように、油圧ポンプ11の
吐出流量Qを検出する流量検出器35を設けるととも
に、図9に示すように、流量検出器35で検出した油圧
ポンプ11の吐出流量Qに応じた比例項ゲインKpと積
分項ゲインkiをそれぞれ出力する関数発生器30r、
30sを設ける。
【0036】このように第5の実施の形態でも第1の実
施の形態と同様に、巻上げ操作時の吊り荷瞬間落下とそ
の後のずり落ちを防止できるなどの作用効果を奏するこ
とができる。またとくに第5の実施の形態によれば次の
ような作用効果が得られる。吊り荷の重量によって油圧
モータ12が回転し始める油量が異なるがので、油圧ポ
ンプ11の吐出流量が少ないと、制御弁13の開度を電
磁比例減圧弁23で駆動しても油圧モータ12が回転し
ないおそれがある。そこで、回転数偏差が同一でも油圧
ポンプ11の吐出流量が少ないほど電磁比例減圧弁23
から出力されるパイロット圧Peを大きくして制御弁1
3の開度を増大化し、これにより油圧モータ12へ供給
する油量を多くする。したがって、油圧ポンプ11の吐
出流量が少ないときでも、負荷にかかわらず油圧モータ
12、すなわち、ドラム軸43の回転数を確実にゼロフ
ィードバックできる。
【0037】−第6の実施の形態− 図10は本発明による第6の実施の形態に係る油圧巻上
装置のコントローラ30Eの構成を示す図である。図1
0において、コントローラ30Aを示す図3と同様な箇
所に同一の符号を付して相違点を説明する。第1〜第5
の実施の形態においては、巻上げ操作時にドラム軸43
の回転数がゼロとなるようにフィードバック制御するの
で、巻上げ操作開始後所定時間が経過すると、回転速度
ゼロフィードバック制御によりドラム軸43が巻下げ方
向に逆転することはないはずである。この実施の形態で
は、巻上げ操作開始からの経過時間Tを計時するタイマ
30xと、巻上げ操作開始後所定時間Tsが経過した時
点でドラム軸43が巻下げ方向に所定の回転数ωd以上
で回転していることを判定する判定器30tとを設け、
判定器30tによりドラム軸43、すなわち油圧モータ
12が所定速度で巻下げ方向に回転することが検出され
たときに出力部30lEをオフ状態として、ドラム軸4
3のゼロフィードバック制御を中止する。また、このと
き、表示器36にエラー表示を行なう。つまり、巻上げ
操作開始後所定時間Tsが経過した時点でドラム軸43
が巻下げ方向に所定の回転数ωd以上で回転しているこ
とが判定されたときは、ロータリーエンコーダ32やコ
ントローラ30が故障しているものとして、ゼロフィー
ドバック制御を中止してエラー表示する。ここで、所定
値ωdは、最大定格荷重の吊り荷を吊ったときに管路L
1からリークする油による油圧モータ12の回転速度に
基づいて設定される。
【0038】このように第6の実施の形態でも第1の実
施の形態と同様に、巻上げ操作時の吊り荷瞬間落下とそ
の後のずり落ちを防止できるなどの作用効果を奏するこ
とができる。また、各種のセンサなどが故障した場合に
コントローラによる油圧モータフィードバック制御が中
止されるから安全性の高い巻上げ装置を提供できる。
【0039】−第7の実施の形態− 図11は本発明の第7の実施の形態による油圧巻上装置
の構成を示す図である。第7の実施の形態は、いわゆる
電気レバー装置51により電磁駆動式制御弁15を駆動
するようにしたものである。図11において、図1と同
様な箇所に同一の符号を付して相違点を説明する。電気
レバー51は、操作レバー51aの操作量に応じた、た
とえば操作量に比例した操作指令信号を出力するポテン
ショメータで構成される。電気レバー51からの操作指
令信号はコントローラ30Fに入力される。コントロー
ラ30Fは操作指令信号に応じて電磁式制御弁52の開
度と切換方向を制御し、これにより油圧モータ12が回
転する。コントローラ30Fは操作指令信号が入力され
ると電磁切換弁53をイ位置に切換え、ブレーキシリン
ダ45aのロッド室に油圧ポンプ17の吐出油を供給し
てネガブレーキを解除する。
【0040】コントローラ30Fは図12に示すよう
に、図5のコントローラ30Bと同様に構成される。図
12において図5と同様な箇所には同一の符号を付して
相違点を主に説明する。コントローラ30Fは操作指令
電圧信号SPiの大きさに比例した流量制御信号SQi
を出力する関数発生器30uと、リミット回路30mB
から出力される流量制御信号SQeと関数発生器30u
から出力される流量制御信号SQiのいずれか大きい信
号を選択して流量制御信号SQieとして出力する最大
値選択回路30vと、選択された流量制御信号SQie
により制御電流Iを出力する関数発生器30kFと、巻
上げ操作指令電圧信号が出力されているときだけオンさ
れて制御電流Iを出力する出力部30lFとを備えてい
る。
【0041】電気レバー51が巻上げ方向に操作される
と出力部30lFがオンする。関数発生器30uは操作
指令電圧信号SPiに基づいて流量制御信号SQiを出
力する。この関数発生器30uは流量制御信号SQiを
最大値SQimaxで制限する。一方、上述したように関
数発生30mbはドラム軸43の巻下げ方向の回転数ω
と目標回転ω0との偏差Δωに応じた流量制御信号SQ
eを出力する。最大値選択回路30vは、流量制御信号
SQiとSQeのいずれか大きい値を選択し、選択流量
制御信号SQieとして関数発生器30kFに出力す
る。関数発生器30kFは入力される流量制御信号SQ
ieに基づいて制御電流Iを出力部30lFに出力す
る。この制御電流Iは制御弁52のソレノイド部に印加
され、制御弁52は制御電流Iに応じた開度とされる。
これにより、電気レバー51の巻上げ方向の操作量が少
ないとき、すなわち流量制御信号SQiがSQeより小
さいとき、油圧モータ12は信号SQeに依存してドラ
ム軸43の回転数がゼロとなるように駆動される。一
方、電気レバー51の巻上げ方向の操作量が多くなって
流量制御信号SQiがSQeより大きいとき、ドラム軸
43が電気レバー51の操作量に応じた速度で回転する
ように油圧モータ12が駆動される。
【0042】このように電気レバー式の第7の実施の形
態でも第1の実施の形態と同様に、巻上げ操作時の吊り
荷瞬間落下とその後のずり落ちを防止できるなどの作用
効果を奏することができる。
【0043】本発明は、上述した実施の形態に限定され
ることなく、巻上げ開始時に吊り荷が瞬間的に落下する
ことを防止するとともにその後の吊り荷のずり落ちをも
防止できるものであれば、ウィンチドラム42やドラム
軸43あるいは油圧モータ12の回転数、さらにはロー
プ67の速度がゼロになるように油圧モータ12への油
量をフィードバック制御する巻上装置の全てに適用する
ことができる。したがって、以上の実施の形態では操作
レバー15が巻上げ側に操作された場合のみ上記回転数
フィードバック制御が行なわれるようにしたが、操作レ
バー15が中立位置にあるとき、常時、回転数ゼロフィ
ードバック制御を行なっているものにも本発明を適用で
きる。この場合、操作レバー15が中立位置にあると
き、油圧モータ12とカウンタバランス弁14との間の
管路L1には圧油が供給されているから、管路L1の圧
力がリークで低下することがなく、巻上げ操作したとき
に吊り荷が瞬間落下するおそれがない。そして、引続き
巻上げ操作が続行されるときには、上述した実施の形態
で説明したように吊り荷のずり落ちも防止できる。な
お、本発明は油圧巻上装置を搭載するものであれば、ク
ローラクレーン以外の作業機、たとえば油圧ショベルを
ベースとした各種作業機、クローラクレーンをベースと
したケーシングドライバなどの掘削機にも適用できる。
【0044】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、操作レバー15,パイロット弁16a,16bが操
作手段を、コントローラ30,圧力スイッチ31,ロー
タリエンコーダ32,圧力センサ33,34,流量計3
5などが速度制御手段を、シャトル弁2や最大値選択回
路30vが判断手段を、ロータリエンコーダ32が速度
検出手段を、圧力センサ33,34が負荷検出手段を、
流量計35が吐出流量検出手段を、コントローラ30が
速度信号出力手段を、電磁比例減圧弁23が巻上げ指令
出力手段を、それぞれ構成する。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ウィンチドラムの回転速度がゼロとなるように油
圧モータへの圧油の供給を制御するようにしたので、巻
上開始時の瞬間落下現象やその後のずり落ち現象を防止
することができる。また、目標速度ゼロにフィードバッ
クするから、ブレーキ力と巻上げ力とを喧嘩させながら
巻上げ微操作をしているときにブレーキを解放しても急
に巻上がることがない。上記フィードバック制御を巻上
げ操作時にのみ行なうようにすれば、各種検出器や制御
回路などが故障してもウィンチドラムが不所望に巻上げ
られることがない。油圧モータをフィードバック制御す
る際に吊り荷の重量やポンプ流量も加味することによ
り、吊り荷の重量にかかわらずウィンチドラムの回転数
をゼロに制御できるとともに、吊り荷が軽い場合にもウ
ィンチドラムの急激な速度変化を抑制できる。さらに、
上記巻上げ操作してから所定時間が経過しても速度検出
手段が巻下げ方向の信号を出力するときはフィードバッ
ク制御を禁止するようにしたので、より信頼性の高い巻
上げ装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る油圧巻上装置
の構成を示す油圧回路図
【図2】図1のコントローラの詳細を示すブロック図
【図3】図1のコントローラの第2の実施の形態の詳細
を示すブロック図
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る油圧巻上装置
の構成を示す油圧回路図
【図5】図4の第3の実施の形態のコントローラの詳細
を示すブロック図
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る油圧巻上装置
の構成を示す油圧回路図
【図7】図6の第4の実施の形態のコントローラの詳細
を示すブロック図
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る油圧巻上装置
の構成を示す油圧回路図
【図9】図8の第5の実施の形態のコントローラの詳細
を示すブロック図
【図10】図1のコントローラの第6の実施の形態の詳
細を示すブロック図
【図11】本発明の第7の実施の形態に係る油圧巻上装
置の構成を示す油圧回路図
【図12】図11の第7の実施の形態のコントローラの
詳細を示すブロック図
【図13】本発明による油圧巻上装置が適用されるクロ
ーラクレーンの全体構成図
【符号の説明】
11 油圧ポンプ 12 油
圧モータ 13 制御弁 14 カ
ウンタバランス弁 15 巻上レバー 16a,
16b パイロット弁 21,22 シャトル弁 23 電
磁比例減圧弁 24 電磁比例流量制御弁 30,30A,30B,30C,30D,30E,30
F コントローラ 31 圧力スイッチ 32 ロ
ータリエンコーダ 33,34 圧力センサ 35 流
量検出器 40 油圧ウィンチ装置 45 ネ
ガブレーキ装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御弁で制御される油圧ポンプからの圧油
    により駆動される油圧モータと、 前記制御弁に対して巻き上げと巻き下げを指令する操作
    手段と、 前記油圧モータにより回転されて巻上げロープを繰り込
    み、繰り出すウィンチドラムと、 前記ウィンチドラムの回転速度がゼロとなるように前記
    油圧モータへの圧油の供給量を第1の値に制御する速度
    制御手段とを備えることを特徴とする油圧巻上装置。
  2. 【請求項2】請求項1の油圧巻上装置において、 前記操作手段からの巻上げ指令により設定される前記油
    圧モータへの圧油供給量を第2の値とするとき、前記第
    1の値と第2の値の大小関係を判断する判断手段を備
    え、 前記判断手段により前記第2の値が前記第1の値よりも
    多いと判断されているときは、前記第2の値に制御され
    た流量の圧油を前記油圧モータへ供給することを特徴と
    する油圧巻上装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の油圧巻上装置におい
    て、 前記速度制御手段は、前記操作手段が巻上げ方向に操作
    されているときのみ、前記圧油供給量を前記第1の値に
    制御するモータ制御信号を出力することを特徴とする油
    圧巻上装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の油圧巻上装置において、 前記ウィンチドラムに作用する負荷を検出する負荷検出
    手段をさらに備え、 前記速度制御手段は、前記検出された負荷に応じて前記
    第1の値を増減することを特徴とする油圧巻上装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜3の油圧巻上装置において、 前記油圧ポンプの吐出流量を検出する吐出流量検出手段
    をさらに備え、 前記速度制御手段は、前記検出された吐出流量に応じて
    前記第1の値を増減することを特徴とする油圧巻上装
    置。
  6. 【請求項6】制御弁で制御される油圧ポンプからの圧油
    により駆動される油圧モータと、 前記制御弁に対して巻き上げと巻き下げを指令する操作
    手段と、 前記油圧モータにより回転されて巻上げロープを繰り込
    み、繰り出すウィンチドラムと、 前記ウィンチドラムの回転速度を検出する速度検出手段
    と、 この速度検出手段で検出された速度と回転速度ゼロであ
    る目標値との偏差を算出する偏差算出器と、 この偏差算出器で算出された偏差が、前記ウィンチドラ
    ムが巻下げ方向に回転していることを示す場合には、そ
    の偏差を解消するため前記ウィンチドラムが巻上げ方向
    に回転するように前記油圧モータへの圧油の供給量を制
    御するモータ制御信号を出力し、前記偏差が前記ウィン
    チドラムが巻上げ方向に回転していることを示す場合に
    は、前記モータ制御信号の出力を低減する速度信号出力
    手段と、 前記速度信号出力手段から出力される前記モータ制御信
    号により前記操作手段の巻上げ指令と等価な信号を出力
    する巻上げ指令出力手段と、 前記操作手段からの巻上げ指令と巻上げ指令出力手段か
    らの巻上げ指令のいずれか大きい指令値を選択する選択
    手段とを備えることを特徴とする油圧巻上装置。
  7. 【請求項7】請求項6の巻上装置において、 前記操作手段が巻上げ操作を開始してから所定時間経過
    した時点で、前記速度検出手段から巻下げ回転を検出す
    る信号が出力されていると判定するとエラー信号を出力
    する判定手段を備え、 前記速度指令出力手段は、前記判定手段が前記エラー信
    号を出力しているときは前記モータ制御信号の出力を禁
    止することを特徴とする油圧巻上装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013010390A1 (zh) * 2011-07-15 2013-01-24 上海三一科技有限公司 一种卷扬应急下放装置和包括该装置的起重机
JP2017160031A (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 株式会社キトー 電動補助モータ付き手動巻上機の過荷重巻上防止装置、及び過荷重巻上防止方法
JP2018131283A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 株式会社神戸製鋼所 ウインチ制御装置及びクレーン

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