JP2000313398A - 船舶推進機の制御装置 - Google Patents

船舶推進機の制御装置

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JP2000313398A
JP2000313398A JP11121598A JP12159899A JP2000313398A JP 2000313398 A JP2000313398 A JP 2000313398A JP 11121598 A JP11121598 A JP 11121598A JP 12159899 A JP12159899 A JP 12159899A JP 2000313398 A JP2000313398 A JP 2000313398A
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steering
unit
shift
throttle
propulsion
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JP11121598A
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Kazuhisa Matsumoto
和久 松本
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NITSUPATSU MOOSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、一つの操作スティックで推進
ユニットのスロットル制御、シフト制御および操舵制御
を行え、操船に必要な操作を簡素化して、この操船と同
時に他の作業を的確に行える船舶推進機の制御装置を得
ることにある。 【解決手段】制御装置11は、船体2に設置された推進ユ
ニット3,4と;エンジン5,6のスロットルを駆動するスロ
ットル駆動部14,19と;推進ユニットをいずれかのシフ
ト位置に駆動するシフト駆動部15,20と;推進ユニット
を舵取り動作させる操舵用駆動部16,21と;中立位置を
中心として任意な方向にマニュアル操作される一つの操
作スティック36と;操作スティックの操作位置を示す信
号を元に、その操作位置に対応した操舵情報を夫々設定
し、これら設定値に対応するように各駆動部のモータを
制御する制御部72,76と;を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔操作により船
舶推進機のスロットル制御、シフト制御および操舵制御
を行うための制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モータボートのような小型船舶は、船外
機あるいはウォータジェット推進装置のような船舶推進
機を装備している。従来、この種の船舶推進機のスロッ
トル制御やシフト制御は、操縦席に設置された操作レバ
ーと船舶推進機のスロットルアームやシフトアームとを
機械式のプッシュプルケーブルを介して直接接続した
り、あるいは操作レバーの動きを電気的な信号に変換
し、この信号によりスロットルアームおよびシフトアー
ムを駆動するモータを遠隔操作することで行われてい
る。
【0003】また、船舶推進機の操舵制御は、操縦席に
設置された操舵ホイールと船外の推進ユニットとを油圧
経路を介して接続し、操舵ホイールの動きを油圧によっ
て推進ユニットに伝えることで行われている。
【0004】そのため、小型船舶では、操作レバーと操
舵ホイールとの二つの操作系統を個々にマニュアル操作
することで操船全般が行われるようになっている。この
場合、左右一対の船舶推進機を装備した小型船舶におい
ては、スロットル/シフト用の操作レバーが左右の船舶
推進機毎に別々に存在するため、操船時には操舵ハンド
ルの他に二つの操作レバーを略同時に操作しなくてはな
らず、その分、操船に熟練を要することになる。
【0005】ところで、小型船舶の用途によっては、例
えば落水者を救助したり、魚網を引き上げるといった他
の作業を行いながら、船体を任意な方向に移動させたい
といった要求がある。この際、船舶推進機のスロットル
/シフト操作および舵取り操作は、極力簡潔に行えるこ
とが望ましく、これに伴い操作すべきレバーやホイール
の数も少ないことが望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の船舶
推進機のスロットル/シフト制御と操舵制御は、互いに
独立しているとともに、特に複数の船舶推進機を有する
小型船舶では、スロットル/シフト制御を船舶推進機毎
に個々に行う必要があるので、操船時の操作が極めて煩
雑なものとなり、上記要望を満たすことができなくな
る。
【0007】このため、操船時に他の作業を迅速かつ的
確に行うことができなくなったり、船体の挙動が不安定
となる恐れがあり、この点において今一歩改善の余地が
残されている。
【0008】本発明の第1の目的は、一つの操作スティ
ックで推進ユニットのスロットル制御、シフト制御およ
び操舵制御を行え、操船に必要な操作を簡素化して、こ
の操船と同時に他の作業を的確に行える船舶推進機の制
御装置を得ることにある。
【0009】本発明の第2の目的は、上記第1の目的に
加えて、航行形態や航行条件に応じた操船モードを自由
に選択することができる船舶推進機の制御装置を得るこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明に係る船舶推進機の制御装置は、駆動源
としてのエンジンを有し、かつ中立位置、前進位置およ
び後進位置のいずれかのシフト位置に選択的に切り換え
可能であるとともに、左右方向に舵取り操作可能に船体
に設置された推進ユニットと;上記エンジンのスロット
ルを駆動するアクチュエータと、スロットル開度を検出
するセンサとを含むスロットル駆動部と;上記推進ユニ
ットをいずれかのシフト位置に駆動するアクチュエータ
と、上記推進ユニットのシフト位置を検出するセンサと
を含むシフト駆動部と;上記推進ユニットを舵取り動作
させるアクチュエータと、上記推進ユニットの舵取り方
向および舵取り角度を検出するセンサとを含む操舵用駆
動部と;中立位置を中心として任意な方向に任意な角度
マニュアル操作される一つの操作スティックを有し、こ
の操作スティックの操作位置に応じた信号を出力する操
作部と;上記操作スティックの操作位置を示す信号を元
に、その操作位置に対応したスロットル開度、シフト位
置、舵取り方向および舵取り角度を夫々設定し、これら
設定値に対応するように上記スロットル駆動部、上記シ
フト駆動部および上記操舵用駆動部の各アクチュエータ
を作動させる制御手段と;を備えていることを特徴とし
ている。
【0011】このような構成において、操作スティック
を任意な方向に任意な角度傾けると、この操作スティッ
クの操作位置に対応するスロットル開度、シフト位置、
舵取り方向および舵取り角度が設定される。そして、こ
れらの設定値に基づいてスロットル駆動部、シフト駆動
部および操舵用駆動部の各アクチュエータが作動される
ので、一つの操作スティックを傾けるだけの単純な動作
で、船体を所望の方向に所望の速度で移動させることが
できる。
【0012】このため、操船を容易に行うことができ、
船体の挙動が安定するとともに、操船と同時に他の作業
を行う際の作業性が格段に向上する。
【0013】上記第2の目的を達成するため、本発明に
係る船舶推進機の制御装置は、駆動源としてのエンジン
を有し、かつ中立位置、前進位置および後進位置のいず
れかのシフト位置に選択的に切り換え可能であるととも
に、左右方向に舵取り操作可能に船体に設置された少な
くとも一つの推進ユニットと;上記エンジンのスロット
ルを駆動するアクチュエータと、スロットル開度を検出
するセンサとを含み、上記推進ユニットに対応する少な
くとも一つのスロットル駆動部と;上記推進ユニットを
いずれかのシフト位置に駆動するアクチュエータと、上
記推進ユニットのシフト位置を検出するセンサとを含
み、上記推進ユニットに対応する少なくとも一つのシフ
ト駆動部と;上記推進ユニットを舵取り動作させるアク
チュエータと、上記推進ユニットの舵取り方向および舵
取り角度を検出するセンサとを含み、上記推進ユニット
に対応する少なくとも一つの操舵用駆動部と;マニュア
ル操作されるレバーの操作量に応じた信号を出力する第
1の操作部と、マニュアル操作される操舵ホイールの操
作量に応じた信号を出力する第2の操作部とを備えた主
操作手段と;中立位置を中心として任意な方向に任意な
角度マニュアル操作される一つの操作スティックを有
し、この操作スティックの操作位置に応じた信号を出力
する副操作手段と;上記主操作手段を用いた第1の操船
モードと上記副操作手段を用いた第2の操船モードのう
ち、使用すべき操船モードを選択する際に操作される切
り換え手段と;上記切り換え手段を介して第1の操船モ
ードが選択された時に、上記主操作手段から出力される
信号と上記スロットル駆動部のセンサによって検出され
たスロットル開度、上記シフト駆動部のセンサによって
検出されたシフト位置、上記操舵用駆動部のセンサによ
って検出された舵取り方向および舵取り角度を示す実際
の信号とを比較し、これら信号間に差異が生じている場
合に、この差異を解消する方向に上記各駆動部のアクチ
ュエータを作動させるとともに、上記切り換え手段を介
して第2の操船モードが選択された時に、上記操作ステ
ィックの操作位置を示す信号を元に、その操作位置に対
応したスロットル開度、シフト位置、推進ユニットの舵
取り方向および舵取り角度を夫々設定し、これら設定値
に対応するように上記スロットル駆動部、上記シフト駆
動部および上記操舵用駆動部の各アクチュエータを作動
させる制御手段と;を備えていることを特徴としてい
る。
【0014】このような構成において、切り換え手段を
介して第1の操船モードを選択すると、主操作手段を用
いた操船系統に切り換わる。この状態でレバーおよび操
舵ホイールを動かすと、これら両者の操作量を示す信号
と、その時の推進ユニットのスロットル開度、シフト位
置、舵取り方向および舵取り角度を示す実際の信号とが
制御手段において比較されるとともに、これら信号間の
ずれを無くす方向に各駆動部のアクチュエータが作動さ
れる。
【0015】このため、船体は、レバーおよび操舵ホイ
ールの操作量に応じた方向に所望の速度で移動される。
【0016】切り換え手段を介して第2の操船モードを
選択すると、副操作手段を用いた操船系統に切り換わ
る。この状態で操作スティックを任意な方向に任意な角
度傾けると、この操作スティックの操作位置に対応する
スロットル開度、シフト位置、舵取り方向および舵取り
角度が設定される。そして、これらの設定値に基づいて
スロットル駆動部、シフト駆動部および操舵用駆動部の
各アクチュエータが作動されることになり、一つの操作
スティックを傾けるだけの単純な動作で、船体を所望の
方向に所望の速度で移動させることができる。
【0017】よって、船舶の航行形態、航行条件あるい
は用途に応じた最適な操船系統を適宜選択することがで
き、操船を容易に行えるとともに、操船時における船体
の挙動が安定する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、例え
ば競艇場で使用する小型救助艇に適用した図面にもとづ
いて説明する。
【0019】図1は、競艇時の沈船の引き上げあるいは
落水者を救助する際に用いる小型救助艇1の概要を示し
ている。この小型救助艇1の船体2の後部には、推進ユ
ニットとしての二機のウォータジェット推進装置3,4
が据え付けられている。ウォータジェット推進装置3,
4は、船体2に対し左右対称に配置されている。
【0020】右舷のウォータジェット推進装置3および
左舷のウォータジェット推進装置4は、夫々ジェットポ
ンプ(図示せず)を駆動するエンジン5,6と、ジェッ
トポンプで加圧された高圧水が導かれるノズル7とを備
えている。
【0021】図2に示すように、ノズル7は、高圧水を
船外に噴射する噴射口8と、高圧水の噴射方向を変える
ためのバケット9とを装備している。噴射口8は、船体
2の後方に向けて開口する筒状をなしている。噴射口8
は、ノズル7の後端部に左右方向に回動可能に支持され
ており、この噴射口8を左右に回動させることで船体2
の舵取り操作(操舵)が行われる。
【0022】バケット9は、ノズル7の噴射口8に上下
方向に回動可能に支持されている。このバケット9は、
円弧状に湾曲されたガイド壁9aを有し、中立位置N、
前進位置Fおよび後進位置Rのいずれかのシフト位置に
回動操作されるようになっている。バケット9が中立位
置Nに回動された状態では、図2の(B)に示すように
ガイド壁9aの前半部が噴射口8と向かい合っており、
この噴射口8からの高圧水は、矢印に示すようにガイド
壁9aに沿って船体2の下方に向けて噴射される。その
ため、船体2は、前後進することなく停止した状態を保
つ。
【0023】図2の(A)に示すように、バケット9が
前進位置Fに回動されると、ガイド壁9aが噴射口8の
上方に離脱する。このため、噴射口8からの高圧水は、
矢印に示すようにガイド壁9aに邪魔されることなく船
体2の後方に向けて噴射されることになり、その反動に
より船体2が前進する。
【0024】図2の(C)に示すように、バケット9が
後進位置Rに回動されると、ガイド壁9aの後半部が噴
射口8と向かい合うとともに、このガイド壁9aの前半
部が噴射口8の下方に進出する。このため、噴射口8か
らの高圧水は、矢印に示すようにガイド壁9aに沿って
船体2の前方に向けて噴射されることになり、その反動
により船体2が後進する。
【0025】したがって、バケット9をいずれかのシフ
ト位置に回動させることで、噴射口8からの高圧水の噴
射方向が変化し、小型救助艇1の航行形態が停止・前進
・後進のいずれかに切り換わる。
【0026】図3は、ウォータジェット推進装置3,4
の運転全般を制御するための制御装置11を開示してい
る。この制御装置11は、操船者によってマニュアル操
作される主操作部12および副操作部13と、これら操
作部12,13からの指令に基づいて主に右舷のウォー
タジェット推進装置3のスロットル駆動部14、シフト
駆動部15および操舵用駆動部16を制御する第1の制
御ユニット17と、上記操作部12,13からの指令に
基づいて主に左舷のウォータジェット推進装置4のスロ
ットル駆動部19、シフト駆動部20および操舵用駆動
部21を制御する第2の制御ユニット22と、上記主操
作部12を優先する第1の操船モードと上記副操作部1
3を優先する第2の操船モードのうち、使用すべき操船
モードを選択するための切り換えスイッチ24とを備え
ている。
【0027】主操作部12は、小型救助艇1の操縦席に
配置されている。主操作部12は、第1の操作部として
の右舷用操作レバー25aおよび左舷用操作レバー25
bと、第2の操作部としての操舵ホイール26とを有し
ている。左右の操作レバー25a,25bは、左右対称
に配置されており、直立した中立位置から前後方向に所
定の角度範囲に亘って個別に回動し得るようになってい
る。
【0028】操作レバー25a,25bの回動方向およ
び回動量は、一対のレバーセンサ29a,29bによっ
て電気的に検出されるようになっている。レバーセンサ
29a,29bとしてはポテンショメータが用いられて
おり、これらレバーセンサ29a,29bは、信号ケー
ブル30a,30bを介して第1の制御ユニット17お
よび第2の制御ユニット22に電気的に接続されてい
る。
【0029】主操作部12の操作レバー25a,25b
は、その操作角度に応じて左右のウォータジェット推進
装置3,4のスロットル制御およびシフト制御を連続的
に行う、いわゆる単レバー式のものである。具体的に
は、操作レバー25a,25bを中立位置Nから前側に
所定角度傾けると、まず最初にバケット9が前進位置F
にシフトされたことを示すシフト信号がレバーセンサ2
9a,29bから第1および第2の制御ユニット17,
22に送られる。この状態からさらに操作レバー25
a,25bを前側に倒し込んでいくと、操作レバー25
a,25bの回動角度に応じたスロットル信号がレバー
センサ29a,29bから第1および第2の制御ユニッ
ト17,22に送られる。
【0030】また、操作レバー25a,25bを中立位
置Nから後側に所定角度傾けると、まず最初にバケット
9が後進位置Rにシフトされたことを示すシフト信号が
レバーセンサ29a,29bから第1および第2の制御
ユニット17,22に送られる。この状態からさらに操
作レバー25a,25bを後側に倒し込んでいくと、操
作レバー25a,25bの回動角度に応じたスロットル
信号がレバーセンサ29a,29bから第1および第2
の制御ユニット17,22に送られるようになってい
る。
【0031】操舵ホイール26は、ノズル7の噴射口8
を左右に舵取り動作させるためのもので、上記操作レバ
ー25a,25bに隣接して配置されている。操舵ホイ
ール26の回転方向および回転量は、ホイールセンサ3
2によって電気的に検出されるようになっている。ホイ
ールセンサ32としてはポテンショメータが用いられて
おり、このホイールセンサ32で検出された回転方向お
よび回転量を示す操舵信号は、信号ケーブル33を介し
て第1の制御ユニット17に送られる。
【0032】副操作部13は、主操作部12から離れた
デッキあるいは操舵室に配置されている。この副操作部
13は、一本の操作スティック36を備えている。操作
スティック36は、手で把持するグリップ部36aを有
し、このグリップ部36の頂部に押しボタン36bが配
置されている。この操作スティック36は、直立した中
立位置を中心として水平面上を互いに直交し合う二方向
(X・Y方向)に二次元的に任意に移動可能となってお
り、自由状態においては中立位置に保持されるようにな
っている。
【0033】操作スティック36のX方向およびY方向
の移動量は、二つのスティックセンサ37a,37bに
よって電気的に検出されるようになっている。スティッ
クセンサ37a,37bとしてはポテンショメータが用
いられており、これらセンサ37a,37bで検出され
たX・Y方向の位置信号は、信号ケーブル38を介して
第1の制御ユニット17に送られる。
【0034】右舷のウォータジェット推進装置3のスロ
ットル駆動部14は、モータ40からの動力伝達により
直線的に往復動されるアクチュエータ42を有してい
る。アクチュエータ42は、プッシュプルケーブル43
を介して右舷側のエンジン5のスロットルアーム44に
接続されている。そのため、スロットルアーム44は、
アクチュエータ42の移動方向および移動量に応じて開
閉駆動されるようになっている。
【0035】また、アクチュエータ42の近傍には、こ
のアクチュエータ42の移動量に基づいてスロットルア
ーム44の開度を検出するスロットルセンサ45が配置
されている。スロットルセンサ45としてはポテンショ
メータが用いられており、このスロットルセンサ45で
検出された開度信号は、信号ケーブル46を介して第1
の制御ユニット17に送られる。
【0036】右舷のウォータジェット推進装置3のシフ
ト駆動部15は、モータ48からの動力伝達により直線
的に往復動されるアクチュエータ50とを有している。
アクチュエータ50は、プッシュプルケーブル51を介
してノズル7のバケット9に接続されている。そのた
め、バケット9は、アクチュエータ50の移動方向およ
び移動量に応じて中立位置N、前進位置Fおよび後進位
置Rのうちのいずれかのシフト位置に駆動されるように
なっている。
【0037】また、アクチュエータ50の近傍には、こ
のアクチュエータ50の移動方向および移動量に基づい
てバケット9のシフト位置を検出するシフトセンサ52
が配置されている。シフトセンサ52としてはポテンシ
ョメータが用いられており、このシフトセンサ52で検
出されたシフト位置信号は、信号ケーブル53を介して
第1の制御ユニット17に送られる。
【0038】右舷のウォータジェット推進装置3の操舵
用駆動部16は、モータ55によって直線的に往復動さ
れるアクチュエータ56を有している。アクチュエータ
56は、プッシュプルケーブル57を介してノズル7の
噴射口8に接続されている。そのため、噴射口8は、ア
クチュエータ56の移動量に応じて左右方向に回動さ
れ、これによりノズル7の舵取り方向および舵取り角度
が決定されるようになっている。
【0039】また、アクチュエータ56の近傍には、こ
のアクチュエータ56の移動方向および移動量に基づい
てノズル7の舵取り方向や舵取り角度を検出する操舵セ
ンサ58が配置されている。操舵センサ58としてはポ
テンショメータが用いられており、この操舵センサ58
で検出された操舵位置信号は、信号ケーブル59を介し
て第1の制御ユニット17に送られる。
【0040】左舷のウォータジェット推進装置4のスロ
ットル駆動部19、シフト駆動部20および操舵用駆動
部21は、右舷のウォータジェット推進装置3のそれら
と同一の構成を有している。そのため、スロットル駆動
部19、シフト駆動部20および操舵用駆動部21の各
構成要素については、右舷のウォータジェット推進装置
3のものと同一番号を付してその説明を省略する。
【0041】この場合、各駆動部19,20,21のア
クチュエータ42,50,56は、夫々プッシュプルケ
ーブル43,51,57を介して左舷のエンジン6のス
ロットルアーム44、左舷のノズル7のバケット9およ
び噴射口8に接続されている。それとともに、各駆動部
19,20,21のセンサ45,52,58によって検
出された開度信号、シフト位置信号および操舵位置信号
は、夫々信号ケーブル46,53,59を介して第2の
制御ユニット22に送られるようになっている。
【0042】なお、上記スロットル駆動部14、シフト
駆動部15および操舵用駆動部16は、右舷のウォータ
ジェット推進装置3の近傍に配置され、スロットル駆動
部19、シフト駆動部20および操舵用駆動部21は、
左舷のウォータジェット推進装置4の近傍に配置されて
いる。
【0043】図3に示すように、左右の操舵用駆動部1
6,21のモータ55は、夫々信号ケーブル61a,6
1bを介して中継ユニット62に電気的に接続されてい
る。中継ユニット62は、電源ケーブル63a,63b
を介して第1および第2のバッテリ64a,64bに電
気的に接続され、これらバッテリ64a,64bを電源
として動作するようになっている。そして、中継ユニッ
ト62は、信号ケーブル65a,65bを介して第1お
よび第2の制御ユニット17,22に電気的に接続され
ている。
【0044】そのため、中継ユニット62は、第1の制
御ユニット17から右舷駆動信号が入力された時に、右
舷の操舵用駆動部16のアクチュエータ56を駆動する
とともに、第2の制御ユニット22から左舷駆動信号が
入力された時に、左舷の操舵用駆動部21のアクチュエ
ータ56を駆動するようになっている。
【0045】上記第1の制御ユニット17は、マイクロ
コンピュータを含むディジタル回路にて構成されてい
る。第1の制御ユニット17は、電源ケーブル70a,
70bを介して第1および第2のバッテリ64a,64
bに電気的に接続されており、これらバッテリ64a,
64bを電源として動作される。
【0046】図4に示すように、第1の制御ユニット1
7は、右舷のスロットル駆動部14のモータ40および
右舷のシフト駆動部15のモータ48を動作させるモー
タドライバ71と、このモータドライバ71や中継ユニ
ット62を制御するための制御部72とを備えている。
制御部72は、切り換えスイッチ24、右舷用のレバー
センサ29a、ホイールセンサ32、右舷のスロットル
センサ45、右舷のシフトセンサ52、右舷の操舵セン
サ58およびスティックセンサ37a,37bからの信
号を受けるとともに、この信号に基づいてモータドライ
バ71や中継ユニット62に所望の駆動信号を出力する
ようになっている。そのため、第1の制御ユニット17
の制御部72は、組み込まれたプログラムに従って右舷
のウォータジェット推進装置3の制御全般を行ってい
る。
【0047】また、第2の制御ユニット22は、マイク
ロコンピュータを含むディジタル回路にて構成されてい
る。第2の制御ユニット22は、電源ケーブル74a,
74bを介して第1および第2のバッテリ64a,64
bに電気的に接続されており、これらバッテリ64a,
64bを電源として動作される。
【0048】図4に示すように、第2の制御ユニット2
2は、左舷のスロットル駆動部19のモータ40および
左舷のシフト駆動部20のモータ48を動作させるモー
タドライバ75と、このモータドライバ75や中継ユニ
ット62を制御するための制御部76とを備えている。
制御部76は、左舷のレバーセンサ29b、左舷のスロ
ットルセンサ45、左舷のシフトセンサ52および左舷
の操舵センサ58からの信号を受けるとともに、この信
号に基づいてモータドライバ75や中継ユニット62に
所望の駆動信号を出力するようになっている。そのた
め、第2の制御ユニット22の制御部76は、組み込ま
れたプログラムに従って左舷のウォータジェット推進装
置4の制御全般を行っている。
【0049】第1および第2の制御ユニット17,22
は、夫々シリアル通信用ドライバ78a,78bを有し
ている。これらドライバ78a,78bは、通信ケーブ
ル79を介して互いに接続されている。このため、第1
の制御ユニット17と第2の制御ユニット22との間で
操舵ホイール26の舵取り方向や舵取り角度のような各
種のデータ通信が行われるようになっている。
【0050】図3に示すように、第1の制御ユニット1
7には、右舷エンジン5の回転数R1を示す信号が入力
されるとともに、第2の制御ユニット22には、左舷エ
ンジン6の回転数R2を信号が入力されるようになって
いる。右舷エンジン5の回転数R1を示す信号は、通信
ケーブル79を介して第2の制御ユニット22に送ら
れ、この第2の制御ユニット22で左舷エンジン6の回
転数R2を右舷エンジン5の回転数R1に一致させる制御
が行われる。
【0051】具体的には、例えば左右の操作レバー25
a,25bが前側に同じ角度傾けられた状態において、
左右のエンジン5,6の回転数R1とR2との間に差異が
生じた場合に、第2の制御ユニット22は、右舷エンジ
ン5の回転数R1を元に、この回転数R1と左舷エンジン
6の回転数R2との差異を無くす方向にスロットル駆動
部19のモータ40を駆動する。この結果、左右のエン
ジン5,6の回転数R1とR2とが自動的に同期され、小
型救助艇1の走行安定性が向上することになる。
【0052】上記切り換えスイッチ24は、上記左右の
操作レバー25a,25bの近傍に配置されている。切
り換えスイッチ24は、信号ケーブル81を介して第1
の制御ユニット17に電気的に接続されている。この切
り換えスイッチ24は、マニュアル操作される操作ボタ
ン24aと、切り換え状態を表示する表示ランプ24b
とを有している。この表示ランプ24bは、第2の操船
モードに切り換わった時に点灯し、上記操作スティック
36を用いて操船が可能であることを表示する。
【0053】すなわち、第1および第2の制御ユニット
17,22の電源がONされた時点では、第1の操船モ
ードを使用できるように優先順位が定められており、こ
の時、切り換えスイッチ24の表示ランプ24bは消灯
状態にある。第1の操船モードの時に、副操作部13の
操作スティック36を中立位置にして操作ボタン24a
をONすると、切り換えスイッチ24の表示ランプ24
bが点灯し、第2の操船モードに切り換わる。逆に第2
の操船モードの時に、主操作部12の操作レバー25
a,25bを共に中立位置にして操作ボタン24aをO
Nすると、切り換えスイッチ24の表示ランプ24bが
消灯し、第1の操船モードに復帰するようになってい
る。
【0054】次に、第1および第2の制御ユニット1
7,22の制御部72,76に組み込まれたプログラム
の内容について図5ないし図10を加えて説明する。
【0055】第1および第2の制御ユニット17,22
の電源がONされると、初期動作として自動的に第1の
操船モードが設定される。ついで、制御部72,76
は、第1の操船モードと第2の操船モードのうちのいず
れの操船モードか設定されているかについてを判断す
る。
【0056】第1の操船モードが設定されている場合
は、図6に示すようなスロットル/シフト駆動ルーチン
が実行される。このスロットル/シフト駆動ルーチンで
は、レバーセンサ29a,29bによって検出されたス
ロットル/シフト信号が制御部72,76に入力され
る。このスロットル/シフト信号は、制御部72,76
でディジタル化され、この後、制御部72,76で上記
信号に基づいて操作レバー25a,25bの操作量に対
応するスロットル開度およびシフト位置の目標値が演算
される。
【0057】また、制御部72,76には、スロットル
センサ45で検出された開度信号と、シフトセンサ52
で検出されたシフト位置信号とが入力されているので、
これら開度信号およびシフト位置信号は、制御部72,
76でディジタル化された後、帰還値として設定され
る。そして、この帰還値と上記目標値とが一致しない場
合、制御部72,76は、帰還値が目標値と一致するよ
うにスロットル駆動部14,19のモータ40およびシ
フト駆動部15,20のモータ48に夫々駆動信号を送
出し、これらモータ40,48を正転または逆転させ
る。
【0058】これにより、左右のウォータジェット推進
装置3,4のスロットルアーム44およびバケット9
が、操作レバー25a,25bの操作位置に応じた所望
のスロットル開度およびシフト位置に個別に遠隔操作さ
れ、スロットルアーム44のスロットル開度およびバケ
ット9のシフト位置が定まる。
【0059】したがって、制御部72,76は、操作レ
バー25a,25bの操作位置に対して、絶えずスロッ
トルアーム44の開度およびバケット9のシフト位置が
一致するようにスロットル駆動部14,19およびシフ
ト駆動部15,20を制御することになる。
【0060】なお、このようなスロットル駆動部14,
19およびシフト駆動部15,20の制御は、同時では
なくて排他的に交互に行われるようになっている。
【0061】スロットル/シフト駆動ルーチンが実行さ
れると、次に図7に示すような操舵ルーチンに移行す
る。この操舵ルーチンにおいて、ホイールセンサ32に
よって検出された操舵信号は、第1の制御ユニット17
の制御部72に入力され、ここでディジタル化されると
ともに、通信ケーブル79を介して第2の制御ユニット
22の制御部76に送信される。そして、これら制御部
72,76で操舵信号に基づいて操作ホイール26の回
転方向および回転量に対応する舵取り方向および舵取り
角度の目標値が演算される。
【0062】また、制御部72,76には、操舵センサ
58で検出された操舵位置信号が入力されているので、
この操舵位置信号は制御部72,76でディジタル化さ
れた後、帰還値として設定される。この帰還値と目標値
とが一致しない場合、制御部72,76は、帰還値が目
標値と一致するように操舵用駆動部16,21のモータ
55に駆動信号を送出し、このモータ55を正転または
逆転させる。これにより、左右のウォータジェット推進
装置3,4の噴射口8が操舵ホイール26の操作位置に
応じた所望の舵取り方向および舵取り角度に個別に遠隔
操作され、噴射口8の向きが定まる。
【0063】したがって、制御部72,76は、操舵ホ
イール26の操作位置に対して、絶えず噴射口8の舵取
り位置が一致するように操舵用駆動部16,21を制御
することになる。
【0064】よって、第1の操船モードによれば、従来
と同様に左右の操作レバー25a,25bと一つの操舵
ホイール26とによって船体2を所望の方向に所望の速
度で操船することができる。
【0065】一方、第1の操船モードの時に、操作ステ
ィック36を中立位置にして切り換えスイッチ24の操
作ボタン24aをONすると、表示ランプ24bが点灯
し、第2の操船モードに切り換わる。この第2の操船モ
ードでは、操作スティック36を中立位置から任意な方
向に任意な角度傾けた時に、スティックセンサ37a,
37bで検出されたX・Y方向の位置信号が制御部72
に入力されるとともに、ここでディジタル化される。
【0066】次に、制御部72は、予め記憶されたマッ
プから上記X・Y方向の位置信号を元にスロットルアー
ム44、バケット9および噴射口8の仮想操作位置を演
算する。図8は、上記仮想操作位置を導くためのマップ
の一例を示している。このマップの横軸は、中立位置か
らX方向(船体2の左右方向)への操作スティック36
の傾き角度(°)を示すとともに、縦軸は、中立位置か
らY方向(船体2の前後方向)への操作スティック36
の傾き角度(°)を示している。そして、このマップ上
には、操作スティック36のX・Y方向への傾き角度を
元に、区分番号「0」から「21」まで区分けされた制
御領域が定められている。
【0067】これら制御領域は、操作スティック36の
操作位置に対応するものであり、例えば区分番号「1」
の制御領域は、操作スティック36の中立位置に対応す
る。そのため、区分番号「1」の制御領域では、スロッ
トルアーム44を全閉位置に、バケット9を中立位置
に、噴射口8を操舵角度を0とした直進状態に保つ仮想
データが得られるようになっている。
【0068】図9は、マップ上の制御領域と船体2の動
きとの関係を開示している。この図9においては、先細
り状の多角形で表示された部分が船体2に対応してお
り、この船体2の中央に付された数字が上記制御領域の
区分番号に該当している。また、船体2の後部の二つの
長方形状の部材は、右舷のウォータジェット推進装置3
と左舷のウォータジェット推進装置4を表示しており、
この図9ではウォータジェット推進装置3,4の運転状
態を模式的に表わしている。
【0069】具体的には、区分番号「1」の制御領域
は、船体2を停止させるための仮想データを得るための
ものである。この制御領域では、左右のウォータジェッ
ト推進装置3,4は、直進状態を保ったままそのバケッ
ト9が中立位置Nに保持されるような設定となってい
る。
【0070】区分番号「2」から「7」までの制御領域
は、バケット9を前進位置Fに回動させて、船体2を前
進させるための仮想データを得るためのものである。こ
の制御領域では、区分番号が大きくなるに従いスロット
ルアーム44のスロットル開度が増大するような設定と
なっている。
【0071】区分番号「8」から「13」までの制御領
域は、バケット9を後進位置Rに回動させて、船体2を
後進させる仮想データを得るためのものである。この制
御領域では、区分番号が大きくなるに従いスロットルア
ーム44のスロットル開度が増大するような設定となっ
ている。
【0072】区分番号「14」の制御領域は、船体2を
右真横にスライドさせる仮想データを得るためのもので
ある。この制御領域では、右舷のウォータジェット推進
装置3は、噴射口8を直進状態に保ったままバケット9
が後進位置Rに操作されるとともに、左舷のウォータジ
ェット推進装置4は、噴射口8を取り舵操作したままの
状態でバケット9が前進位置Fに操作されるような設定
となっている。
【0073】同様に区分番号「15」の制御領域は、船
体2を左真横にスライドさせる仮想データを得るための
ものである。この制御領域では、右舷のウォータジェッ
ト推進装置3は、噴射口8を面舵操作したままの状態で
バケット9が前進位置Fに操作されるとともに、左舷の
ウォータジェット推進装置4は、噴射口8を直進状態に
保ったままバケット9が後進位置Rに操作されるような
設定となっている。
【0074】区分番号「16」の制御領域は、船体2を
右斜め方向に前進させる仮想データを得るためのもので
ある。この制御領域では、右舷のウォータジェット推進
装置3は、噴射口8を直進状態に保ったままバケット9
が後進位置Rに操作されるとともに、左舷のウォータジ
ェット推進装置4は、その舵取り角度を上記区分番号
「14」の時よりも小さくするような設定となってい
る。
【0075】区分番号「17」の制御領域は、船体2を
左斜め方向に前進させる仮想データを得るためのもので
ある。この制御領域では、左右のウォータジェット推進
装置3,4の操作位置が上記区分番号「16」の時と逆
となるような設定となっている。
【0076】区分番号「18」の制御領域は、船体2を
右斜め方向に後進させる仮想データを得るためのもので
ある。この制御領域では、右舷のウォータジェット推進
装置3は、噴射口8を取り舵操作したままの状態でバケ
ット9が後進位置Rに操作されるとともに、左舷のウォ
ータジェット推進装置4は、噴射口8を取り舵操作した
ままの状態でバケット9が前進位置Fに操作される設定
となっている。
【0077】区分番号「19」の制御領域は、船体2を
左斜め方向に後進させる仮想データを得るためのもので
ある。この制御領域では、左右のウォータジェット推進
装置3,4の操作位置が上記区分番号「18」の時と逆
となるような設定となっている。
【0078】区分番号「20」の制御領域は、船体2を
その場で右回頭させる仮想データを得るためのものであ
る。この制御領域では、右舷のウォータジェット推進装
置3は、噴射口8を面舵操作したままの状態でバケット
9が後進位置Rに操作されるとともに、左舷のウォータ
ジェット推進装置4は、直進状態を保ったままバケット
9が前進位置Fに操作される設定となっている。そし
て、この制御領域は、操作スティック36を上記区分番
号「14」の制御領域に対応する位置に倒した状態で、
グリップ部36aの頂部のボタン36bを押すことで選
択し得るようになっている。
【0079】区分番号「21」の制御領域は、船体2を
その場で左回頭させる仮想データを得るためのものであ
る。この制御領域では、左右のウォータジェット推進装
置3,4の操作位置が区分番号「20」の時と逆となる
ような設定となっている。そして、この制御領域は、操
作スティック36を上記区分番号「15」の制御領域に
対応する位置に倒した状態で、グリップ部36aの頂部
のボタン36bを押すことで選択し得るようになってい
る。
【0080】なお、図8に区分番号「0」で表示された
制御領域は、仮想データを得ることができない不感域で
あって、この制御領域では、操作スティック36の動き
に対して左右のウォータジェット推進装置3,4が反応
せず、船体2の移動方向や速度が変化しないような設定
となっている。
【0081】操作スティック36の操作位置に基づいて
左右のウォータジェット推進装置3,4の仮想データが
設定されると、左舷のウォータジェット推進装置4に対
応する仮想データは、第1の制御ユニット17の制御部
72から通信ケーブル79を介して第2の制御ユニット
22の制御部76に送信される。
【0082】上記仮想データが設定されたならば、図1
0に示すような駆動ルーチンが実行される。この駆動ル
ーチンでは、まず仮想データに基づいて操作スティック
36の操作位置に対応するスロットル開度、シフト位
置、操舵方向および操舵角度を演算し、これを目標値と
して設定する。例えば操作スティック36を中立位置か
ら前側に向けて最大に倒し込むと、図8に示すマップ上
から操作スティック36が区分番号「7」で表示された
制御領域に操作されたことを示す仮想データが導き出さ
れる。同様に、操作スティック36を中立位置から左側
方に向けて傾けると、上記マップ上から操作スティック
36が区分番号「15」で表示領域に操作されたことを
示す仮想データが導き出される。
【0083】そして、制御部72,76は、上記第1の
操船モードの時と同様に、スロットルセンサ45で検出
された開度信号、シフトセンサ52で検出されたシフト
信号および操作センサ58で検出された操舵信号から得
られた帰還値を上記目標値と比較する。この帰還値と上
記目標値とが一致しない場合、制御部72,76は、帰
還値が目標値と一致するようにスロットル駆動部14,
19のモータ40、シフト駆動部15,20のモータ4
8および操舵用駆動部16,21のモータ55に夫々駆
動信号を送出し、これらモータ40,48,55を正転
または逆転させる。
【0084】これにより、左右のウォータジェット推進
装置3,4のスロットルアーム44、バケット9および
噴射口8が、操作スティック36の操作位置に応じた所
望のスロットル開度、シフト位置、操舵方向および操舵
角度に個別に遠隔操作され、左右のウォータジェット推
進装置3,4毎にスロットルアーム44の開度、バケッ
ト9のシフト位置および噴射口8の舵取り方向や舵取り
角度が定まる。
【0085】したがって、第2の操船モードでは、制御
部72,76は、一本の操作スティック36の操作位置
に対して、絶えずスロットルアーム44のスロットル開
度、バケット9のシフト位置および噴射口8の舵取り方
向や舵取り角度が一致するようにスロットル駆動部1
4,19、シフト駆動部15,20および操舵用駆動部
16,21を制御することになる。よって、船体2は、
操作スティック36を傾けた方向に移動するとともに、
船体2の前進・後進時にあっては、操作スティック36
の傾き角度が増大する程、航行速度が増加するようにな
っている。
【0086】また、マップ上に不感域を設定したことに
より、例えば操作スティック36が例えば区分番号7と
区分番号16との境界付近で保持されたような場合で
も、僅かな手の動きで仮想データが不所望に変動するの
を防止できる。
【0087】このため、船体2の進行方向が急激に変動
することはなく、船体2の姿勢が安定する。
【0088】このような制御装置によると、第2の操船
モードを選択することにより、一本の操作スティック3
6を傾けるだけの簡単な操作で船体2を所望の方向に適
当な速度で移動させることができる。このため、第1の
操船モードを選択した時に比べて操船を容易に行うこと
ができ、例えば落水者を救助したり、魚網を引き上げる
といった作業を操船と同時に行う際の作業性が格段に向
上する。
【0089】しかも、第2の操船モードでは、マップ上
に定めた制御領域に基づいて左右のウォータジェット推
進装置3,4のスロットル開度、シフト位置、操舵方向
および操舵角度を個々に独立して制御することができ
る。このため、操舵スティック36を左又は右に倒すだ
けの単純な動作、従来の操舵方式では実現不可能な船体
2の真横への移動を可能とすることができる。
【0090】また、第1の操船モードを選択すれば、こ
れまでと同様に左右の操舵レバー25a,25bと操舵
ホイール26とを用いて船体2を操船することができ
る。このため、例えばスロットルを全開として高速で航
行する時あるいは波風が高い時のような悪天候での航行
時には、操作ホイール26をしっかりと握って操船する
ことができ、船体2の協働が安定する。
【0091】なお、上記実施の形態では、予め所定の制
御領域が定められたマップ上から操舵スティックのX・
Y方向の操作位置に対応したスロットルアーム、バケッ
トおよび噴射口の仮想位置を導き出すようにしたが、本
発明はこれに限らず、例えばマップの代わりに変換式を
用いて第1の操作モードに近いリニアな操作性を実現さ
せることも可能である。
【0092】また、上記実施の形態では、船体に二機の
ウォータジェット推進装置を据え付けたが、このウォー
タジェット推進装置は二機に限らず、一機あるいは三機
以上としても良い。
【0093】さらに、推進ユニットもウォータジェット
推進装置に特定されるものではなく、例えば船外機や船
内外機であっても良いことは勿論である。
【0094】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、一つの操
作スティックを傾けるだけの単純な動作で、船体を所望
の方向に所望の速度で移動させることができ、従来に比
べて操船を容易に行うことができる。このため、操船と
同時に他の作業を行う際の作業性が格段に向上する。
【0095】しかも、第1の操船モードを選択すれば、
これまでと同様にレバーと操舵ホイールを用いて船体の
操船が可能となるので、船舶の航行形態、航行条件ある
いは用途に応じた最適な操船系統を適宜選択することが
でき、船体の挙動が安定するといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る小型救助艇の操船シ
ステムの概要を示す平面図。
【図2】(A)は、バケットが前進位置Fにシフト操作
された状態を示す推進ユニットの側面図。(B)は、バ
ケットが中立位置Nにシフト操作された状態を示す推進
ユニットの側面図。(C)は、バケットが後進位置Rに
シフト操作された状態を示す推進ユニットの側面図。
【図3】左右のウォータジェット推進装置と制御装置の
制御系統を概略的に示すブロック図。
【図4】ウォータジェット推進装置の制御系統のブロッ
ク図。
【図5】第1および第2の制御ユニットのプログラムの
一例を示すフローチャート。
【図6】図5に示されたプログラムの中のスロットル/
シフト駆動ルーチンを示すフローチャート。
【図7】図5に示されたプログラムの中の操舵ルーチン
を示すフローチャート。
【図8】20通りの制御領域が設定されたマップの内容
を説明するための概略図。
【図9】操作スティックの操作位置と船体の動きとの関
係を示す動作説明図。
【図10】図5に示されたプログラムの中の駆動ルーチ
ンを示すフローチャート。
【符号の説明】
3,4…推進ユニット(ウォータジェット推進装置) 5,6…エンジン 11…制御装置 12…主操作手段(主操作部) 13…副操作手段(副操作部) 14,19…スロットル駆動部 15,20…シフト駆動部 16,21…操舵用駆動部 17,22…制御手段(第1の制御ユニット、第2の制
御ユニット) 24…切り換え手段(切り換えスイッチ) 25a,25b…操作レバー 26…操舵ホイール 36…操作スティック 42,50,56…アクチュエータ 45,52,58…センサ(スロットルセンサ、シフト
センサ、操舵センサ) 72,76…制御部
フロントページの続き Fターム(参考) 3D041 AA11 AA15 AB00 AC00 AC01 AC14 AC17 AD00 AD02 AD04 AD31 AD32 AE00 AE04 AE31 AF01 3G065 BA00 CA00 CA23 DA05 FA09 FA11 GA00 GA10 GA31 GA41 JA01 KA03 KA05 KA36 3G093 AA19 BA00 CB15 DA01 DA06 DB00 DB11 DB12 EA09 EB00 EB03 EC02 FA04 FA10 FA12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源としてのエンジンを有し、かつ中
    立位置、前進位置および後進位置のいずれかのシフト位
    置に選択的に切り換え可能であるとともに、左右方向に
    舵取り操作可能に船体に設置された推進ユニットと;上
    記エンジンのスロットルを駆動するアクチュエータと、
    スロットル開度を検出するセンサとを含むスロットル駆
    動部と;上記推進ユニットをいずれかのシフト位置に駆
    動するアクチュエータと、上記推進ユニットのシフト位
    置を検出するセンサとを含むシフト駆動部と;上記推進
    ユニットを舵取り動作させるアクチュエータと、上記推
    進ユニットの舵取り方向および舵取り角度を検出するセ
    ンサとを含む操舵用駆動部と;中立位置を中心として任
    意な方向に任意な角度マニュアル操作される一つの操作
    スティックを有し、この操作スティックの操作位置に応
    じた信号を出力する操作部と;上記操作スティックの操
    作位置を示す信号を元に、その操作位置に対応したスロ
    ットル開度、シフト位置、舵取り方向および舵取り角度
    を夫々設定し、これら設定値に対応するように上記スロ
    ットル駆動部、上記シフト駆動部および上記操舵用駆動
    部の各アクチュエータを作動させる制御手段と;を備え
    ていることを特徴とする船舶推進機の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記制御手段
    は、上記操作スティックの操作位置を示す信号に基づい
    て上記スロットル開度、シフト位置、舵取り方向および
    舵取り角度の仮想データを算出するためのマップを有し
    ていることを特徴とする船舶推進機の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、上記制御手段
    は、上記スロットル駆動部のセンサによって検出された
    スロットル開度、上記シフト駆動部のセンサによって検
    出されたシフト位置、上記操舵用駆動部のセンサによっ
    て検出された舵取り方向および舵取り角度を示す実際の
    データと上記仮想データとを比較し、これら実際のデー
    タと仮想データとの間に差異が生じている場合に、この
    差異を解消する方向に上記各駆動部のアクチュエータを
    作動させることを特徴とする船舶推進機の制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の記載において、上記推進ユニ
    ットは、上記船体の後部に二機設置され、これら個々の
    推進ユニット毎に上記スロットル駆動部、シフト駆動部
    および操舵用駆動部が設けられているとともに、上記制
    御手段は、上記各駆動部のアクチュエータを推進ユニッ
    ト毎に独立して作動させることを特徴とする船舶推進機
    の制御装置。
  5. 【請求項5】 駆動源としてのエンジンを有し、かつ中
    立位置、前進位置および後進位置のいずれかのシフト位
    置に選択的に切り換え可能であるとともに、左右方向に
    舵取り操作可能に船体に設置された少なくとも一つの推
    進ユニットと;上記エンジンのスロットルを駆動するア
    クチュエータと、スロットル開度を検出するセンサとを
    含み、上記推進ユニットに対応する少なくとも一つのス
    ロットル駆動部と;上記推進ユニットをいずれかのシフ
    ト位置に駆動するアクチュエータと、上記推進ユニット
    のシフト位置を検出するセンサとを含み、上記推進ユニ
    ットに対応する少なくとも一つのシフト駆動部と;上記
    推進ユニットを舵取り動作させるアクチュエータと、上
    記推進ユニットの舵取り方向および舵取り角度を検出す
    るセンサとを含み、上記推進ユニットに対応する少なく
    とも一つの操舵用駆動部と;マニュアル操作されるレバ
    ーの操作量に応じた信号を出力する第1の操作部と、マ
    ニュアル操作される操舵ホイールの操作量に応じた信号
    を出力する第2の操作部とを備えた主操作手段と;中立
    位置を中心として任意な方向に任意な角度マニュアル操
    作される一つの操作スティックを有し、この操作スティ
    ックの操作位置に応じた信号を出力する副操作手段と;
    上記主操作手段を用いた第1の操船モードと上記副操作
    手段を用いた第2の操船モードのうち、使用すべき操船
    モードを選択する際に操作される切り換え手段と;上記
    切り換え手段を介して第1の操船モードが選択された時
    に、上記主操作手段から出力される信号と上記スロット
    ル駆動部のセンサによって検出されたスロットル開度、
    上記シフト駆動部のセンサによって検出されたシフト位
    置、上記操舵用駆動部のセンサによって検出された舵取
    り方向および舵取り角度を示す実際の信号とを比較し、
    これら信号間に差異が生じている場合に、この差異を解
    消する方向に上記各駆動部のアクチュエータを作動させ
    るとともに、上記切り換え手段を介して第2の操船モー
    ドが選択された時に、上記操作スティックの操作位置を
    示す信号を元に、その操作位置に対応したスロットル開
    度、シフト位置、推進ユニットの舵取り方向および舵取
    り角度を夫々設定し、これら設定値に対応するように上
    記スロットル駆動部、上記シフト駆動部および上記操舵
    用駆動部の各アクチュエータを作動させる制御手段と;
    を備えていることを特徴とする船舶推進機の制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5の記載において、上記推進ユニ
    ットは、上記船体の後部に二機設置され、これら推進ユ
    ニットは、船体に対し左右対称に配置されていることを
    特徴とする船舶推進機の制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6の記載において、上記スロット
    ル駆動部、シフト駆動部および操舵用駆動部は、個々の
    推進ユニット毎に設けられているとともに、上記制御手
    段は、上記各駆動部のアクチュエータを推進ユニット毎
    に独立して作動させることを特徴とする船舶推進機の制
    御装置。
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