JP2004142537A - 船舶の操舵制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動操舵状態から通常操舵状態への移行を煩わしい操作を行うことなく迅速に行う。
【解決手段】エンジン3のスロットル開度及び操舵機構20を制御御するエンジンコントロールノード4、船速センサ6を有する船速ノード7、ステアリングホイール9で選択した操舵角指令値を送信する操舵ノード12、自動操舵目標値入力器SS及び自動操舵選択スイッチAPを設けた自動操舵操作盤OPを備えた操作盤ユニット10を有する操作盤ノード13とをネットワークで接続し、エンジンコントロールノード4で操作盤ノード13から方位目標値又は位置目標値をデータフィールドに格納したデータフレームを受信すると自動操舵モードに切換え、この自動操舵モードでステアリングホイール9を操舵したときに、通常操舵モードに切換える。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常操舵モードと自動操舵モードとを選択可能な船舶の操舵制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の船舶の操舵制御装置としては、方位情報と進路設定値を受けて、これらに基づいて操舵指令を出力する自動操舵ユニットと、この自動操舵ユニットからの操舵指令に基づいて舵制御信号を舵取機に出力する舵制御ユニットと、操舵の状態を表示する表示操舵ユニットとを伝送路で接続して、各ユニット間で情報転送を行うようにした自動操舵装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、自船位置を測位する航法装置と操舵装置を制御して設定コースに沿って航行するオートパイロット装置とを備え、航法装置は、自船位置を測定する測位手段と、オートパイロット装置から設定針路データを入力する設定針路データ入力手段と、入力した設定針路へ現在の自船位置から仮想コースを設定する仮想コース設定手段と、この仮想コースに対する自船のコースずれ量を抽出するコースずれ量データ抽出手段と、抽出したコースずれ量データをオートパイロット装置へ出力するコースずれ量データ出力手段とを有し、オーバパイロット装置は、操作子の操作により設定される設定進路を読み取る設定針路読取手段と、読み取った設定針路データを航法装置へ出力する設定針路データ出力手段と、自船の船首方位と設定針路との方位ずれ量及び前記航法装置から入力したコースずれ量データを入力データとして舵取制御を行う舵取制御手段とを有する自動航行システムも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−185987号公報(段落番号「0013」,「0014」、図1)
【特許文献2】
特開平6−26878号公報(段落番号「0013」〜「0015」、図5〜図7)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2に記載された従来例にあっては、共に入力した設定針路と実際の針路とに基づいて操舵制御を行って設定針路に沿って航行する自動操舵を行うことができるものであるが、自動操舵モードを選択するには自動操舵モードキー等のモード切換手段を使用するようにしているため、自動操舵状態を継続している状態で、他の船舶に接近することにより、自動操舵を解除する必要が生じた場合には、モード切換手段で自動操舵モードを解除してからステアリングホイールを操舵して接近回避を行わなければならず、接近回避の開始タイミングが遅れるという未解決の課題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、操舵角指令値を出力する操舵角指令値出力手段が操作されたときに、自動操舵モードを解除して、咄嗟の接近回避を行う操船を迅速に行うことができる船舶の操舵制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る船舶の操舵制御装置は、操舵角指令値を出力する操舵角指令値出力手段と、自船の船首方位を検出する方位検出手段と、通常操舵モード及び少なくとも目標方位を設定する自動操舵モードの何れかを選択するモード選択手段と、該モード選択手段で前記通常操舵モードが選択されたときに、前記操舵角指令値出力手段から出力される操舵角指令値に基づいて操舵手段を制御し、前記自動操舵モードが設定されているときに、前記方位検出手段で検出した船首方位を目標方位に一致させるように前記操舵手段を制御する操舵制御手段と、該操舵制御手段で、自動操舵モードで操舵手段を制御している状態で、前記操舵角指令値出力手段の操舵角指令値が変化したときに前記操舵制御手段による自動操舵モードを解除して通常操舵モードに変更するモード変更手段とを備えていることを特徴としている。
【0008】
この請求項1に係る発明では、モード選択手段で、通常操舵モードを選択すると、操舵制御手段で操舵角指令値出力手段から出力される操舵角指令値に基づいて操舵手段を制御し、自動操舵モードを選択すると、方位検出手段で検出した船首方位を目標方位に一致させるように操舵手段を制御し、この自動操舵モードで、操舵角指令値出力手段を操作したときに、操縦者が自動操舵モードの解除を指示したものと判断してモード変更手段で自動操舵モードを解除して通常操舵モードに変更する。したがって、煩わしいモード選択手段の操作を行うことなく、自動操舵モードの解除を迅速且つ容易に行うことができ、接近回避を行う操船を迅速に行うことができる。
【0009】
また、請求項2に係る船舶の操舵制御装置は、請求項1に係る発明において、前記操舵制御手段は、自動操舵モードが設定されているときに、目標方位から船首方位を減算した方位偏差に係数を乗算して操舵角目標値を算出し、算出した操舵角目標値となるように前記操舵手段の操舵角を制御するように構成されていることを特徴としている。
【0010】
この請求項2に係る発明では、通常航行モードでは操舵角指令値出力手段から出力される操舵角指令値に基づいて操舵手段の操舵角を制御し、自動操舵モードでは、モード選択手段で設定した目標方位から方位検出手段で検出した船首方位を減算した方位偏差に係数を乗算して操舵角目標値を算出し、この操舵角目標値となるように操舵手段の操舵角を制御するので、通常航行モード及び自動操舵モードの何れにおいても操舵角制御を行うことができる。
【0011】
さらに、請求項3に係る船舶の操舵制御装置は、請求項1に係る発明において、自船の現在位置を検出する現在位置検出手段と、自船の目標位置を設定する目標位置設定手段とを有し、前記操舵制御手段は、自動操舵モードで、前記目標位置設定手段で目標位置が設定されたときに、当該目標位置から前記現在位置をして目標方位を算出し、算出した目標方位から船首方位を減算した方位偏差に係数を乗算して操舵角目標値を算出し、算出した操舵角目標値となるように前記操舵手段の操舵角を制御するように構成されていることを特徴としている。
【0012】
この請求項3に係る発明では、自動操舵モードで、設定した目標位置まで自動操舵で航行する場合に、目標位置から現在位置を減算して目標方位を算出するので、この目標方位と船首方位とから操舵舵角制御値を算出し、この操舵角制御値に基づいて操舵手段の操舵角を制御することができ、通常航行モード及び目標位置を設定する自動操舵モードの何れにおいても操舵角制御を行うことができる。
【0013】
さらにまた、請求項4に係る船舶の操舵制御装置は、請求項1乃至3の何れかの発明において、前記モード変更手段は、自動操舵モードで、操舵角指令値出力手段の操舵角指令値が所定値以上変化したときに自動操舵モードを解除するように構成されていることを特徴としている。
この請求項4に係る発明では、自動操舵モードで、操舵角指令値出力手段が操作されて、操舵角指令値が所定値以上変化したときに自動操舵モードを解除するので、操縦者の自動操舵モード解除する意志の有無を確実に判別することができる。
【0014】
なおさらに、請求項5に係る船舶の操舵制御装置は、請求項1乃至4の何れかの発明において、前記操舵角指令値出力手段、方位検出手段、モード選択手段及び操舵制御手段がネットワークを介して接続され、各手段間でデータ送受信を行うように構成されていることを特徴としている。
この請求項5に係る発明では、操舵角指令値出力手段、方位検出手段、モード選択手段及び操舵制御手段がネットワークを介して接続されているので、各手段間で必要とするデータの収集を容易に行うことができると共に、配線を簡略化することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明による船舶の推進制御装置の一実施形態を示す概略構成図、図2は船体の側面図である。
図中、1は船体であって、その船尾に船外機2が取付けられ、この船外機2には内蔵するエンジン3を電子制御する電子コントロールユニット機能を有するエンジンコントロールノード4と、前後進切換えを制御するシフトコントロールノード5とが設けられている。また、船体1の船尾の船底には船速を検出する船速検出手段としての羽根車式の船速センサ6が配設され、この船速センサ6で検出した船速データを送信する船速ノード7が設けられている。
【0016】
一方、船体1の船首側には、船外機2に対して、スロットル開度及びシフト切換えを指示する船速指令値設定手段としてのリモコンレバー8が配設され、このリモコンレバー8の左前面側にステアリングホイール9と、キースイッチKS、方位メータSM、自動操舵操作盤OP等を配設した操作盤ユニット10が配設されている。リモコンレバー8にはスロットル開度指令データ及びシフト指令データを送信するリモコンノード11が設けられ、ステアリングホイール9にもその回転角に対応する操舵角指令値を送信する操舵ノード12が設けられ、操作盤ユニット10にも、キースイッチ信号及び自動操舵用データを送信すると共に、方位データ等を受信する操作盤ノード13が設けられている。ここで、リモコンレバー8は、図2に示すように、中立位置N、トロール(前進)位置F、バックトロール(後進)位置R、トロール加速領域GF及びバックトロール加速領域GRを選択可能になっており、リモコンレバー8の回動角度を検出する例えばロータリポテンショメータ、光学式エンコーダ等で構成される回動位置センサ8aを備えている。
【0017】
そして、エンジンコントロールノード4、シフトコントロールノード5、船速ノード7、リモコンノード11、操舵ノード12、操作盤ノード13がローカルエリアネットワークの一種であるコントローラエリアネットワーク(CAN:Controller Area Network)を構成する伝送路としてのバス15に接続されている。このバス15には各ノード4、5、7、11〜13の物理アドレスを管理するネットワーク管理手段としてのネットワーク管理ノード16が接続されている。
【0018】
ここで、各ノード4、5、7、11〜13には、ノードの種別毎に識別可能な種別IDが設定されていると共に、部品番号、製造番号及びメーカー番号が設定され、これらが内蔵された記憶装置に記憶され、ネットワークの立ち上げ時に各ノード4、5、7、11〜13から種別ID及び製造番号を所定の送信フレームに書込んでネットワーク管理ノード16に送信することにより、このネットワーク管理ノード16で、ネットワーク間でのデータ送受信に必要な物理アドレスの割り当てを行う。また、バス15はツイストペア電線等で構成され、伝送方式としては例えばCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection)伝送方式等を用いてデータの多重伝送を行う。
【0019】
船外機2は、図1及び図2に示すように、船体1の船尾1aに配設したクランプブラケット17に、スイベルアーム18を介してチルト軸18a周りに回動可能に枢支され、且つスイベルアーム18に固定したピボット軸19周りに回動可能に枢支され、ピボット軸19に操舵手段としての操舵機構20が設けられている。
【0020】
この操舵機構20は、ピボット軸19に固定された扇状のウォームホイール20aと、このウォームホイール20aに噛合するウォーム20bと、このウォーム20bを回転駆動する後述するエンジン4の下部ケース23に取付けられた電動モータ20cと、この電動モータ20cを入力される操舵角制御値θcに基づいて正逆転駆動するモータ駆動回路20dとで構成され、モータ駆動回路20dで、例えば電動モータ20cを正転駆動することにより、船外機2がピボット軸19周りに反時計方向に回動し、逆転駆動することにより、船外機2がピボット軸19周りに時計方向に回動する。そして、船外機2の操舵角が操舵角センサ21によって検出され、船外機2が後述する推進軸26を船体2の前後方向中心線と一致させた中立位置で“0”となり、これより船外機2がピボット軸19を中心として図1で見て反時計方向に回動したときにその回動角に応じた正の値となり、逆に時計方向に回動したときにその回動角に応じた負の値となる操舵角検出値θdを出力する。
【0021】
この船外機2は、図2に示すように、推進機22が配設された下部ケース23にエンジン3を搭載した構造のものである。推進機22は、エンジン3のクランク軸30に連結されて垂直方向に延びるドライブシャフト24の下端に傘歯車機構25を介して推進軸26を連結し、この推進軸26の後端にプロペラ27を結合した構成となっている。
【0022】
ここで、傘歯車機構25は、ドライブシャフト24に装着された駆動傘歯車25aと、推進軸26に回転自在に装着された駆動傘歯車25aに噛合された前進傘歯車25b及び後進傘歯車25cとから構成されている。
推進機22には、前後進切換装置28が配設されている。この前後進切換装置28は、例えば電動モータで構成されるアクチュエータ28aによって回転駆動され、上下方向に延長するシフトロッド28bと、このシフトロッド28bに連結されたドッグクラッチ28cとを有し、ドッグクラッチ28cによって前進歯車25b及び後進歯車25cの何れかを推進軸26に結合する前進状態及び後進状態の何れか又は両方とも結合しない中立状態に切換制御する。そして、シフトロッド28bにその回転角を検出して実際のシフト状態を検出する例えば光学式、磁気式等のエンコーダで構成されるにシフト状態センサ28dが設けられている。
【0023】
エンジン3は、水冷式4サイクル4気筒エンジンであり、クランク軸30を走行時に略垂直をなすように縦向きに配置して構成されており、このクランク軸30の下端に前記ドライブシャフト24の上端が連結されている。エンジン3は、シリンダブロック31に形成された気筒31a内にピストン32を挿入配置すると共に、ピストン32をコンロッド33でクランク軸30に連結した構造を有する。
【0024】
シリンダブロック31の船体前後方向に見て後側面にはシリンダヘッド34が締結されている。気筒31a及びシリンダヘッド34で形成された燃焼室34aには点火プラグ35が装着されている。また、各燃焼室34aに連通する排気ポート36及び吸気ポート37には、それぞれ排気バルブ38及び吸気バルブ39が配設されており、これら各バルブ38、39はクランク軸30と平行に配設されたカム軸40、41により開閉駆動される。なお、35aは点火コイル、35bはイグナイタである。
【0025】
また、排気ポート36には排気マニホールド42が接続されており、排気ガス排気マニホールド42から下部ケース23を通って推進機22の後端から排出される。
さらに、各吸気ポート37には吸気管43が接続され、この吸気管43内にはスロットル開度がアクチュエータ44aによって調整される電子制御スロットル弁44が配設されている。また、シリンダヘッド34の各吸気ポート37に望む部分には燃料噴射弁45が挿入配置されており、この燃料噴射弁40の噴射口は吸気ポート37の開口を指向している。
【0026】
エンジン3はエンジンコントロールノード4に内蔵された後述するマイクロコンピュータ78で構成されるエンジンコントロールユニット46を備えている。このエンジンコントロールユニット46は、操舵機構20の操舵角センサ21、クランク軸30の回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段としてのエンジン回転速度センサ47、吸気圧センサ48、電子制御スロットル弁44のスロットル開度を検出するスロットル開度センサ49、エンジン温度センサ50、気筒判別センサ51からの検出値、ジャイロコンパス等の方位を検出する方位センサ52からの方位検出値AZd、現在位置(緯度、経度)を検出する全地球測位システム(GPS)53からの現在位置検出値Pdが直接入力されると共に、バス15を介して入力される船速センサ6の船速検出値、リモコンレバー8で選択されたスロットル開度指令値、ステアリングホイール9の操舵角指令値θr、操作盤ノード13の方位指令値AZr、位置指令値Pr等がバス15を介して入力され、エンジン回転速度センサ47で検出するエンジン回転速度及びその他の各検出値から予め記憶された運転制御マップに基づいて、電子制御スロットル弁44のスロットル開度、燃料噴射弁45の燃料噴射量及び噴射時期、点火プラグ35の点火時期を制御して、エンジン回転速度制御を行うと共に、操舵角指令値θr、操舵角検出値θd、方位検出値AZd、現在位置検出値Pd、方位指令値AZr、位置指令値Prに基づいて操舵角制御値θcを操舵機構20のモータ駆動回路20dに出力する操舵制御を行う。
【0027】
一方、前後進切換装置28のアクチュエータ28aは、シフトコントロールノード5に内蔵された後述するマイクロコンピュータ78で構成されるシフトコントロールユニット60によって回転駆動される。このシフトコントロールユニット60は、リモコンレバー8で前進位置、後進位置及び中立位置の何れかが選択されると、これらに応じたシフト位置検出データがバス15を介して伝送され、シフト位置検出データが前進位置を表すときには、前進傘歯車25bを駆動傘歯車25aに噛合させるようにシフトロッド28bを回動させてドッグクラッチ28c作動させ、シフト位置検出データが後進位置を表すときには、後進傘歯車25cを駆動傘歯車25aに噛合させるようにシフトロッド28bを回動させてドッグクラッチ28cを作動させ、シフト位置検出データが中立位置を表すときには、前進傘歯車25b及び後進傘歯車25cが共に駆動傘歯車25aから離間するようにシフトロッド28bを回動させてドッグクラッチ28cを作動させる。
【0028】
さらに、エンジンコントロールノード4及びシフトコントロールノード5のそれぞれは、図3に示すように、伝送路15に接続されるバスインタフェース回路71と、送信バッファ72、受信バッファ73を有する通信制御回路74、演算処理装置75、入力ポート76及び出力ポート77を有するマイクロコンピュータ78と、このマイクロコンピュータ78の入力ポート76に接続された入力回79と、マイクロコンピュータ78の出力ポート77に接続された出力回路80とを備えている。ここで、エンジンコントロールノード4では入力回路79にエンジン回転速度センサ47、吸気圧センサ48、スロットル開度センサ49、エンジン温度センサ50、気筒判別センサ51、方位センサ52、全地球測位システム53が接続され、出力回路80に電子制御スロットル弁、インジェクタ、点火プラグ等のエンジン制御機器及び操舵機構20の駆動モータ20cが接続され、マイクロコンピュータ78は、伝送路15を介して入力されるスロットル開度指令値及びシフト指令値と、入力回路79から入力されるエンジン回転速度及び実スロットル開度等に基づいて電子制御スロットル弁のスロットル開度検出値、インジェクタの燃料噴射量、点火プラグの点火時期等を制御するエンジン制御処理を行うと共に、操舵角指令値θr、方位検出値AZd、現在位置検出値Pd、方位指令値AZr、位置指令値Prに基づいて操舵機構20の駆動モータ20cを制御する操舵角制御値θcをモータ駆動回路20dに出力する操舵制御処理を行い、さらに入力回路79から入力されるエンジン回転速度Neをデータフィールドに格納したデータフレームを形成して、これをバス15に送信する。また、シフトコントロールノード5では、入力回路79に前後進切換装置のシフト状態センサ28dが接続され、出力回路80に前後進切換装置の電動モータが接続され、マイクロコンピュータ78は伝送路15を介し入力されるシフト指令値Sr、スロットル開度検出値THd及びエンジン回転速度Neに基づいて前後進切換装置を推進領域(前進領域又は後進領域)から中立領域へ又はその逆へシフト制御すると共に、現在の実シフト領域Saをデータフィールドに格納したデータフレームを形成してバス15に送信する。
【0029】
また、船速ノード7、リモコンノード11、操舵ノード12のそれぞれは、図4に示すように、伝送路15に接続されるバスインタフェース回路81と、送信バッファ82、受信バッファ83を有する通信制御回路84、ポート制御回路85、及び入力ポート86を有する通信コントローラ87と、この通信コントローラ87の入力ポート86に接続された各種センサが接続される入力回路88とを備えている。そして、船速ノード7では船速センサ6で検出した船速データを送信フレームのデータ領域に格納してバス15に送信し、リモコンノード11ではリモコンレバー8の回動角を検出する回動角センサ8aの回動角検出値θに基づいてリモコンレバー8で選択したシフト位置を表すシフト指令値Sr及びスロットル開度指令値THrを算出し、算出したシフト指令値Sr及びスロットル開度指令値THrをデータフィールドに格納したデータフレームを作成し、作成したデータフレームをバス15に送信し、操舵ノード12では、ステアリングホイール9の回転角を例えばロータリポテンショメータで検出し、ステアリングホイール9が中立位置を表すときに“0”、この中立位置から右切りしたときにその操舵角に応じた正の値、中立位置から左切りしたときにその操舵角に応じた負の値をそれぞれ表す操舵角指令値θrをデータフィールドに格納したデータフレームを作成し、作成したデータフレームをバス15に送信する。
【0030】
さらに、操作盤ノード13は、図5に示すように、伝送路15に接続されるバスインタフェース回路91と、送信バッファ92、受信バッファ93を有する通信制御回路94、ポート制御回路95、入力ポート96及び出力ポート97を有する通信コントローラ98と、この通信コントローラ98の入力ポート96に接続されたキースイッチKS、自動操舵操作盤OPの方位目標値AZt及び位置目標値Ptを入力するテンキー等の入力部及び液晶表示器等の表示部を有する自動操舵目標値入力器SS、自動操舵選択スイッチAP等の入力機器が接続される入力回路99と、通信コントローラ98の出力ポート97に接続された方位メータAM、現在位置表示器PD等の各種表示器が接続される出力回路100とを備えている。この操作盤ノード13では、自動操舵操作盤OPの自動操舵目標値入力器SSで方位目標値AZt又は位置目標値Ptを入力した後に、自動操舵選択スイッチAPがオン状態となったときに、所定時間間隔で、方位目標値AZt又は位置目標値Ptをデータフィールドに格納したデータフレームを形成し、このデータフレームをバス15に送信する。
【0031】
さらにまた、ネットワーク管理ノード16は、図6に示すように、伝送路15に接続されるバスインタフェース回路101と、送信バッファ102、受信バッファ103を有する通信制御回路104、演算処理装置105、記憶装置106を有するマイクロコンピュータ107とを備えている。ここで、記憶装置106には、ノードの種別とこれに対応する種別IDとの関係を表す種別リストと、各ノードに割り当てる物理アドレスと割り当てたノードの種別ID及び製造番号との関係を表す物理アドレスリストとを記憶している。そして、ネットワーク管理ノード16では、ネットワークの立ち上げ時に各ノード4、5、7、11〜13から種別ID及び製造番号を書き込んだ所定のデータフレームの送信を要求し、各ノードから送信フレームを受信したときに、ネットワーク間でのデータ送受信に必要な物理アドレスの割り当てを行うと共に、ネットワークの立ち上げ時以降にネットワークに参加するノードについても上記データフレームを受信したときに物理アドレスの割り当てを行う。
【0032】
そして、エンジンコントロールノード4のマイクロコンピュータ78では、図7に示す操舵制御処理を実行する。
この操舵制御処理は、キースイッチKSがオン状態となって図示しないメインリレーが作動状態となってエンジンコントロールノード4に電源が投入されたときに、所定時間(例えば50msec)毎のタイマ割込処理として実行され、先ず、ステップS1で、操舵ノード12から送信されたデータフレームのデータフィールドに格納された操舵角指令値θrを読込み、次いでステップS2に移行して、操作盤ノード13から自動操舵操作盤OPの操舵目標値入力器SSで入力した方位目標値AZt又は位置目標値Ptをデータフィールドに格納したデータフレームを受信したか否かを判定し、データフィールドに方位目標値AZt又は位置目標値Ptが格納されていないときには、通常操舵モードが選択されているものと判断してステップS3に移行する。
【0033】
このステップS3では、モード変更が行われたか否かを表すモード変更フラグFMをモード変更が行われないことを表す“0”にリセットすると共に、自動操舵モードを継続しているか否かを表す自動操舵状態フラグFCを自動操舵モードを継続していないことを表す“0”にリセットしてからステップS4に移行する。
【0034】
このステップS4では、操舵角センサ21で検出した操舵角検出値θdを読込み、次いでステップS5に移行して、ステップS2で読込んだ操舵角指令値θtから操舵角検出値θdを減算して操舵角制御値θc(=θr−θd)を算出し、算出した操舵角制御値θcを操舵機構20のモータ駆動回路20dに出力してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
【0035】
一方、前記ステップS2の判定結果が、操作盤ノード13から方位目標値AZt又は位置目標値Ptをデータフィールドに格納したデータフレームを受信したときには、自動操舵行モードが選択されたものと判断してステップS6に移行して、前記自動操舵状態フラグFCが自動操舵モードを継続していることを表す“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときには後述するステップS9移行し、“0”にリセットされているときにはステップS7に移行する。
【0036】
このステップS7では、自動操舵状態フラグFCを“1”にセットしてからステップS8に移行し、現在の操舵角指令値θrを操舵角基準値θr0として記憶してからステップS10に移行する。
一方、ステップS9では、モード変更フラグFMが自動操舵モードを維持する“0”にリセットされているか否かを判定し、これが“0”にリセットされているときにはステップS10に移行し、“1”にセットされているときには通常航行モードに移行するものと判断して前記ステップS4に移行する。
【0037】
また、ステップS10では、前記ステップS8で記憶した操舵角基準値θr0から現在の操舵角指令値θrを減算した値の絶対値でなる操舵角偏差量Δθr(=|θr0−θr)が予め設定した変化量閾値Δθrs以上であるか否かを判定し、Δθr≧Δθrsであるときには、ステアリングホイール9が操作されて操縦者の意志によって自動操舵モードを解除するものと判断してステップS11に移行し、モード変更フラグFMを“1”にセットしてからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰し、Δθr<Δθrsであるときにはステアリングホイール9が操作されておらず、自動操舵モードを継続するものと判断してステップS12に移行する。
【0038】
このステップS12では、操作盤ノード13から方位目標値AZtを受信しているか否かを判定し、方位目標値AZtを受信しているときには、方位を方位目標値に合わせる方位制御モードであると判断してステップS13に移行し、方位センサ52から方位検出値AZdを読込んでから後述するステップS16に移行し、方位目標値AZtではなく位置目標値Ptを受信しているときには、ステップS14に移行して、全地球測位システム53から現在の位置検出値Pdを読込むと共に、方位センサ52から方位検出値AZdを読込み、次いでステップS15に移行して、位置目標値Ptと現在の位置検出値Pdとに基づいて下記(1)式の演算を行って方位目標値AZtを算出し、これを演算処理ユニット75に内蔵したメモリの方位目標値記憶領域に更新記憶してからステップS16に移行する。
【0039】
AZt=tan−1(ΔLa/ΔLo) …………(1)
ここで、ΔLaは位置目標値Ptの緯度Latから位置検出値Pdの緯度Ladを減算した緯度偏差、ΔLoは位置目標値Ptの経度Lotから位置検出値Pdの経度Lodを減算した経度偏差である。
ステップS16では、方位目標値AZtと現在の方位検出値AZdとに基づいて下記(2)式の演算を行って操舵角制御値θcを算出し、これを演算処理ユニット75に内蔵したメモリの操舵角制御値記憶領域に更新記憶する。
【0040】
θc=(AZt−AZd)×Ka+α…………(2)
ここで、Kaは方位偏差を操舵角制御値に換算するための係数であり、αは補正係数である。
次いで、ステップS17に移行して、操舵角制御値θcの絶対値が予め設定した制御閾値θcs以上であるか否かを判定し、|θc|<θcsであるときには後述するステップS21にジャンプし、|θc|≧θcsであるときにはステップS18に移行する。ここで、制御閾値θcsは、自船の旋回半径が急変することがなく緩やかな方位変化となるような値に設定されている。
【0041】
ステップS18では、操舵角制御値θcが正即ち右切り状態であるか否かを判定し、Δθc>0即ち右切り状態であるときにはステップS19に移行して、正の制御閾値+θcsを今回の操舵角制御値θcとして設定し、設定した操舵角制御値θcをメモリの操舵角制御値記憶領域に更新記憶してからステップS21に移行し、Δθc≦0であるときにはステップS20に移行して、負の制御閾値−θcsを今回の操舵角制御値θcとして設定し、設定した操舵角制御値θcをメモリの操舵角制御値記憶領域に更新記憶してからステップS21に移行する。
【0042】
このステップS21ではメモリの操舵角制御値記憶領域に記憶されている今回の操舵角制御値θcを読み出し、これをモータ駆動回路20dに出力してから前記ステップS2に戻る。
この図7の処理のうち、ステップS1〜S7、S12〜S21の処理が操舵制御手段に対応し、ステップS7〜S11の処理がモード変更手段に対応している。
【0043】
また、操作盤ノード13のポート制御回路95では、図8に示す送信制御処理を実行する。
この送信制御処理は、操作盤ノード13に電源が投入されたときに、所定時間(例えば50msec)毎のタイマ割込み処理として実行され、先ず、ステップS31で、自動操舵選択スイッチAPがオフ状態であるか否かを判定し、これがオフ状態であるときにはステップS32に移行して、自動操舵モードが選択されたか否かを表す自動操舵選択フラグFSを自動操舵モードを選択しないことを表す“0”にリセットしてからステップS33に移行して、データフィールドに自動操舵目標値入力器SSで設定された方位目標値AZt及び位置目標値Ptを格納しないデータフレームをバス15に送信してからタイマ割込み処理を終了して、所定のメインプログラムに復帰する。
【0044】
また、前記ステップS31の判定結果が、自動操舵選択スイッチCSがオン状態であるときにはステップS34に移行して、自動操舵選択フラグFSが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときには後述するステップS38にジャンプし、“0”にリセットされているときにはステップS35に移行する。
【0045】
このステップS35では、自動操舵目標値入力器SSで方位目標値AZt及び位置目標値Ptの何れかが設定済みであるか否かを判定し、これらが未設定であるにはステップS36に移行して、方位目標値AZt及び位置目標値Ptが未設定であることを表すガイダンス情報を自動操舵目標値入力器SSの液晶表示器等に表示してから前記ステップS32に移行し、方位目標値AZt及び位置目標値Ptの何れかが設定済みであるときにはステップS37に移行して、自動操舵選択フラグFSを“1”にセットしてからステップS38に移行する。
【0046】
このステップS38では、自動操舵目標値入力器SSで設定した方位目標値AZt又は位置目標値Ptをデータフィールドに格納したデータフレームを作成し、これをバス15に送信してからタイマ割込み処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
この図8の処理と自動操舵操作盤OPとがモード選択手段に対応している。
【0047】
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、キースイッチKSがオフ状態にあって、各ノード4,5,7,11〜13,16やその他機器に対する電源が遮断されていると共に、リモコンレバー8が中立位置Nに操作されていて、左舷を桟橋に接岸した停船状態にあるものとする。この停船状態で、操縦者が乗船し、操縦者がキースイッチKSをオン状態とすることにより、各ノード4,5,7,11〜13,16やその他機器に対して電源が投入され、これによってネットワーク管理ノード16で、ノード4,5,7,11〜13に対してデータの送受信に必要な物理アドレスの割り当てを行うことにより、各ノード4,5,7,11〜13間でデータ送受信が可能となる。
【0048】
このとき、リモコンレバー8が中立位置にあることにより、リモコンノード11から出力されるスロットル開度指令値THrが全閉を表す“0”%となると共に、シフト指令値Srが中立位置Nを表し、これらスロットル開度指令値THr及びシフト指令値Srがデータフィールドに格納されたデータフレームがバス15に送信される。
【0049】
このため、エンジンコントロールノード4で、先ず、リモコンノード11から送信される送信フレームに含まれるスロットル開度指令値THrを読込むと共に、スロットル開度センサ49で検出したスロットル開度検出値THdを読込み、このスロットル開度検出値THdをスロットル開度指令値THrに一致させるスロットル開度制御値THcを算出し、このスロットル開度制御値THcを電子制御スロットル弁44のアクチュエータ44aに出力する。このとき、スロットル開度指令値THrが“0”であり、スロットル開度検出値THdも“0”であるので、スロットル開度制御値THcも“0”となり、電子制御スロットル弁44が全閉状態に制御される。
【0050】
一方、操舵ノード12で、ステアリングホイール9の操舵位置に応じた操舵角指令値θrをデータフィールドに格納したデータフレームをバス15に送信すると共に、操作盤ノード13では、自動操舵操作盤OPの自動操舵選択スイッチAPがオフ状態にあると共に、自動操舵目標値入力器SSで方位目標値AZt及び位置目標値Ptが共に“0”にリセットされており、図8の送信制御処理が実行されたときに、ステップS31からステップS32に移行して、自動操舵選択フラグFSが“0”にリセットされると共に、ステップS33でデータフィールドに方位目標値AZt及び位置目標値Ptを格納しないデータフレームをバス15に送信する。
【0051】
このため、エンジンコントロールノード4では、図7の操舵制御処理を実行することにより、操舵ノード12から送信されるデータフレームから操舵角指令値θrを抽出し(ステップS1)、次いで操作盤ノード13から送信されるデータフレームのデータフィールドに方位目標値AZt及び位置目標値Ptが格納されていないので、ステップS3に移行して、モード切換フラグFM及び自動操舵状態フラグFCを共に“0”にリセットしてから操舵角検出値θdを読込み(ステップS4)、次いで操舵角指令値θtから操舵角検出値θcを減算して操舵角制御値θcを算出し、これを操舵機構20のモータ駆動回路20dに出力する(ステップS5)。したがって、このモータ駆動回路20dで電動モータ20cが駆動制御されて船外機2がピボット軸19を中心として操舵角指令値θrに応じて回動される。このとき、ステアリングホイール9が中立位置にある場合には、操舵角指令値θrが“0”となる。この状態で、船外機2が、その操舵機構20のウォーム20bがウォームホイール20aの中央位置に噛合し、推進軸26を船体1の前後方向中心線と一致する中立位置であるときには、操舵角センサ21から出力される操舵角検出値θdも“0”となり、ステップS5で算出される操舵角制御値θcも“0”となる。この操舵角制御値θcがモータ駆動回路20dに出力されることにより、このモータ駆動回路20dから駆動電流の出力が停止されて、電動モータ20cを停止状態に維持する。
【0052】
この状態で、キースイッチKSをスタート位置に切り換えることにより、エンジン3が始動され、スロットル開度が全閉状態に維持されるので、エンジン3がアイドル回転速度で回転される。このとき、シフト指令値Srが中立位置Nであり、シフトコントロールノード5で、前後進切換装置28のアクチュエータ28aが前進傘歯車15b及び後進傘歯車15cが駆動傘歯車15aから離間した中立領域に制御されているので、エンジン3の出力が推進装置22に伝達されず、停船状態を維持する。
【0053】
この状態からステアリングホイール9を離岸するために右切りすると、これに応じて操舵ノード12から正方向に増加する操舵角指令値θrがデータフィールドに格納されたデータフレームがバス15に送信される。このため、エンジンコントロールノード4で図7の操舵制御処理によって、ステップS5で操舵角指令値θrが操舵角検出値θdより大きな値となるので、正の操舵制御値θcが算出され、これがモータ駆動回路20dに出力されるので、このモータ駆動回路20dから電動モータ20cを正転駆動させる駆動電流が出力される。このため、船外機2図1で見てピボット軸19を中心として反時計方向に回動されて桟橋からの離岸が可能な右旋回可能な状態となる。
【0054】
この状態でリモコンレバー8をトロール位置Fからトロール加速領域GFに切換えると、これに応じて選択されたトロール加速領域GFの位置に応じたスロットル開度指令値THrとトロール位置Fを表すシフト指令値Srがデータフィールドに格納されたデータフレームがバス15に送信される。
このデータフレームをシフトコントロールノード5で受信すると、このシフトコントロールノード5で前後進切換装置28のアクチュエータ28aを例えば正転駆動して、前進傘歯車15bを駆動傘歯車15aに噛合させるトロール領域に切換えてエンジン3の回転出力を推進装置22に伝達する。
【0055】
これと同時に、エンジンコントロールノード4で、スロットル開度検出値THdをスロットル開度指令値THrに一致させるスロットル開度制御値THcを算出し、これを電子制御スロットル弁44のアクチュエータ44aに出力することにより、この電子制御スロットル弁44のスロットル開度がスロットル開度指令値THrに応じて開方向に制御される。これに応じて、エンジン回転速度が増加してトロール航行が開始される。
【0056】
その後、ステアリングホイール9を操舵しながら例えば外洋を航行する状態となって、例えば所望の方位目標値AZtを設定して自動操舵を行う場合には、操縦者が自動操舵操作盤OPの自動操舵目標値入力器SSで方位目標値AZtを設定し、この方位目標値AZtの設定が完了してからステアリングホイール9から手を離して非操舵状態としてから自動操舵選択スイッチAPをオン状態とすると、操作盤ノード13のポート制御回路95における図8の送信制御処理で、自動操舵選択スイッチAPがオン状態となることにより、ステップS31からステップS34に移行し、自動操舵モードフラグFSが“0”にリセットされているので、ステップS35に移行して、目標値が設定済みか否かを判定し、方位目標値AZtが設定されているので、ステップS37に移行して、自動操舵モードフラグ37を“1”にセットしてからステップS38に移行して、方位目標値AZtをデータフィールドに格納したデータフレームをバス15に送信する。
【0057】
このため、この操作盤ノード13から送信されたデータフレームをエンジンコントロールノード4で受信すると、図7の操舵制御処理において、データフィールドに方位目標値AZtが格納されているので、ステップS2からステップS6に移行し、自動操舵状態フラグFCが“0”にリセットされているので、ステップS7に移行して、自動操舵状態フラグFCを“1”にセットすると共に、ステップS8で現在の操舵角指令値θrを操舵角基準値θr0としてメモリに記憶してからステップS10に移行する。
【0058】
このとき、ステアリングホイール9が非操舵状態であるので、操舵角指令値θrは殆ど変化することがなく、略操舵角基準値θr0を維持することから、Δθr<Δθrsとなり、ステップS10からステップS12に移行し、位置目標値AZtを受信していることからステップS13に移行して、方位センサ52で検出した方位検出値AZdを読込んでからステップS16に移行する。
【0059】
このため、前記(2)式の演算を行って、方位目標値AZtから現在の方位検出値AZdを減算した方位偏差に係数Kaを乗算し、これに補正係数βを加算することにより、操舵角制御値θcを算出する。
このとき、方位目標値AZtと現在の方位検出値AZdとの方位偏差が少なく、算出される操舵角制御値θcが操舵角閾値θcsより小さい場合には、ステップS17から直接ステップS21に移行して、ステップS16で算出した操舵角制御値θcを操舵機構20のモータ駆動回路20dに出力することにより、操舵機構20の電動モータ20cが正転又は逆転駆動されて、船外機2が反時計方向又は時計方向に、方位検出値AZdを方位目標値AZtに一致させるように回動される。
【0060】
ところが自動操舵モードとしたときの方位目標値AZtと方位センサ52で検出した方位検出値AZdとの方位偏差が大きいときには、ステップS17からステップS18に移行し、操舵角制御値θcが正(又は負)であるときには、ステップS19に移行して、正(又は負)の制御閾値θcsを現在の操舵角制御値θcとして設定し、これをメモリの操舵角制御値記憶領域に更新記憶するので、ステップS16で算出される操舵角制御値θcより小さい操舵角制御値θcがモータ駆動回路20dに出力される。このため、船外機2の反時計方向(又は時計方向)の回動角が抑制されることにより、急旋回を防止して緩やかな方位変更動作が行われる。
【0061】
その後、方位目標値AZtと方位検出値AZdとが一致するとステップS16で算出される操舵角制御値θcが略“0”となり、これがモータ駆動回路20dに出力されるので、このモータ駆動回路20dで電動モータ20cへの駆動電流の出力が停止され、以後、方位目標値AZtを維持する自動操舵モードが継続される。
【0062】
この自動操舵モードで、自船の進行方向の航路上に他の船舶が接近することにより、衝突回避旋回動作を必要とする状態となったときには、操縦者がステアリングホイール9を接近する船舶との衝突を回避する右切り(又は左切り)方向に操舵すると、これに応じて操舵ノード12から送信されるデータフレームに含まれる操舵角指令値θrが増加(又は減少)し、図7の操舵制御処理で、操舵角基準値θr0から操舵角指令値θrを減算した値の絶対値でなる指令値変化量Δθrが変化量閾値Δθrs以上となると、ステップS10からステップS11に移行して、モード変更フラグFMが“1”にセットされる。
【0063】
この状態では、操作盤ノード13では、自動操舵選択スイッチAPがオン状態を継続しているので、方位目標値AZtをデータフィールドに格納したデータフレームの送信を継続することから、エンジンコントロールノード4では、図7の処理において、ステップS2からステップS6に移行し、自動操舵状態フラグFCが“1”にセットされているので、ステップS9に移行する。ここで、前述したステップS11でモード変更フラグFMが“1”にセットされているので、ステップS12に移行することなくステップS4に移行することになり、操舵角検出値θdを読込み、次いでステップS5に移行して、操舵角指令値θrから操舵角検出値θdを減算して正(又は負)の操舵角制御値θcを算出し、これをモータ駆動回路20dに出力することにより、電動モータ20cが正転(又は逆転)駆動されて、船外機2がピボット軸19を中心として反時計方向(又は時計方向)に回動されて、操縦者の操舵方向に応じた通常操舵モードでの旋回航行状態に直ちに復帰する。このとき、自動操舵操作盤OPの自動操舵選択スイッチAPをオフ状態とする操作を行う必要がなく、ステアリングホイール9を操舵するだけで、自動航行モードが解除することができるので、緊急を要する衝突回避動作を迅速に行うことができる。
【0064】
また、自動操舵モードを設定する際に、自動操舵操作盤OPの自動操舵目標値入力器SSで位置目標値Ptを設定した場合には、この位置目標値Ptをデータフィールドに格納したデータフレームがバス15に送信されるので、このデータフレームをエンジンコントロールノード4で受信したときに、ステップS2からステップS6〜S8、S10、S12を経てステップS14に移行し、全地球測位システム53で検出した現在の位置検出値Pdと方位センサ52で検出した現在の方位検出値AZdとを読込み、次いでステップS15に移行して、前記(1)式の演算を行って現在の位置検出値Pdから位置目標値Ptに向かう方位目標値AZtを算出し、この方位目標値AZtと方位検出値AZdとに基づいて前記(2)式の演算を行って操舵角制御値θcを算出して、前述した方位モードと同様の処理を行うことにより、位置目標値Ptに向かう自動操舵を行うことができる。
【0065】
一方、自動操舵モードで、所望位置に到達して、自動操舵モードを解除するには、前述したようにステアリングホイール9を操舵するようにしてもよいが、この場合には旋回状態となるため、これを回避するためには、自動操舵操作盤OPの自動操舵選択スイッチAPをオフ状態とする。このように自動操舵選択スイッチAPをオフ状態とすると、操作盤ノード13における図8の送信制御処理で、ステップS31からステップS32に移行して、自動操舵選択フラグFSが“0”にリセットされると共に、ステップS33に移行して、データフィールドに方位目標値AZt及び位置目標値Ptを格納しないデータフレームを形成し、このデータフレームをバス15を介してエンジンコントロールノード4に送信する。
【0066】
このため、エンジンコントロールノード4では、図7の航行制御処理で、方位目標値AZt及び位置目標値Ptを格納しないデータフレームを受信するので、ステップS2からステップS3に移行し、モードフラグFMを“0”にリセットしてからステップS4及びS5に移行し、操舵角指令値θrと操舵角検出値θdとの偏差に基づいて操舵角制御値θcを算出する通常操舵モードによる船外機2の回動制御が行われる。
【0067】
このように、上記実施形態によると、自動操舵操作盤OPの自動操舵選択スイッチAPをオフ状態とした状態では、エンジンコントロールノード4で、通常操舵モードが設定され、この通常操舵モードから自動操舵操作盤OPの自動操舵目標値入力器SSで、方位目標値AZt又は位置目標値Ptを設定してから自動操舵選択スイッチAPをオン状態とすることにより、エンジンコントロールノード4で、自動操舵モードが設定される。
【0068】
この自動操舵モードから、ステアリングホイール9を操舵して、操舵角指令値θrが変化し、その変化量Δθrが変化量閾値Δθrs以上となると、モード変更フラグFMが“1”にセットされることにより、操作盤ノード13から方位目標値AZt又は位置目標値Ptをデータフィールドに格納したデータフレームを受信している場合であっても、即座に自動操舵モードから通常操舵モードに復帰されるので、自動操舵モードを解除する際に操縦者が煩わしい操作を行うことなく、単にステアリングホイール9を操舵するだけで、直ちに自動操舵モードが解除されて通常操舵モードに移行することができる。
【0069】
次に、本発明の第2の実施形態を図9及び図10について説明する。
この第2の実施形態では、エンジンコントロールノード4で自動操舵モードを解除して通常航行モードに復帰する際に、操作盤ノード13で自動操舵選択スイッチAPをオン状態からオフ状態に復帰させるようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、自動操舵操作盤OPの自動操舵選択スイッチAPとして例えば電磁ソレノイド等で構成されるレリーズ用アクチュエータを有するセルフロック型のプッシュスイッチを適用すると共に、エンジンコントロールノード4の操舵制御処理を図9に示すように変更し、同様に操作盤ノード13の送信制御処理を図10に示すように変更することにより、エンジンコントロールノード4での自動操舵モード解除時に自動操舵選択スイッチAPをオフ状態に自動復帰させることができる。
【0070】
すなわち、図9の操舵制御処理では、ステップS9を省略すると共に、ステップS3におけるモード変更フラグFMの設定を省略し、さらにステップS11に代えて自動操舵解除通知をデータフィールドに格納したデータフレームを操作盤ノード13にバス15を介して送信するステップS22を適用したことを除いては前述した第1の実施形態における図7と同様の処理を行い、図7との対応処理には同一ステップ番号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
【0071】
また、図10の送信制御処理では、ステップS34の判定結果が、自動操舵選択フラグFSが“1”にセットされているときにステップS40に移行して、エンジンコントロールノード4から自動操舵解除通知をデータフィールドに格納したデータフレームを受信したか否かを判定し、このデータフレームを受信していないときには前記ステップS38に移行し、自動操舵解除通知をデータフィールドに格納したデータフレームを受信したときに前記ステップS41に移行して、レリーズ用アクチュエータを駆動して、自動操舵選択スイッチAPをオフ状態に復帰させてからステップS32に移行するように変更されていることを除いては第1の実施形態における図8の処理と同様の処理を行い、図8との対応処理には同一ステップ番号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
【0072】
この図9及び図10の処理において、ステップS21の処理とステップS40,S41の処理がモード変更手段に対応し、図9のステップS1〜S7及びS12〜S21の処理が操舵制御手段に対応し、図10のステップS31〜ステップS38の処理がモード選択手段に対応している。
この第2の実施形態によると、エンジンコントロールノード4の操舵制御処理で、ステップS6〜ステップS21の自動操舵モード処理によって自動操舵している状態で、他船との衝突を回避するために、ステアリングホイール9を操舵することにより、そのときの指令値変化量Δθrが変化量閾値Δθrs以上となったときにエンジンコントロールノード4の図9の操舵制御処理で、ステップS10からステップS22に移行して、自動操舵解除通知をデータフィールドに格納したデータフレームがバス15を介して操作盤ノード13に送信してからタイマ割込処理を終了する。
【0073】
操作盤ノード13では、自動操舵操作盤OPの自動操舵選択スイッチAPがオン状態を継続しているので、ステップS31からステップS34を経てステップS40に移行し、エンジンコントロールノード4からの自動操舵解除通知をデータフィールドに格納したデータフレームを受信することにより、ステップS41に移行して、自動操舵選択スイッチAPのレリーズ用アクチュエータを作動させることにより、このレリーズ用アクチュエータによって自動操舵選択スイッチAPのオン状態でのロック状態が解除されてオフ状態に自動復帰する。
【0074】
このように、自動操舵選択スイッチAPがオフ状態に復帰することにより、ステップS31からステップS32に移行して、自動操舵選択フラグFSを“0”にリセットし、次いでステップS33に移行して方位目標値AZt及び位置目標値Ptをデータフィールドに格納しないデータフレームをバス15を介してエンジンコントロールノード4に送信する。
【0075】
したがって、エンジンコントロールノード4では、操作盤ノード13から方位目標値AZt及び位置目標値Ptをデータフィールドに格納しないデータフレームを受信することにより、図10のステップS3からステップS4に移行して、自動操舵状態フラグFCを“0”にリセットし、次いでステップS4に移行して、操舵角検出値θdを読込み、次いでステップS5に移行して、操舵角指令値θrから操舵角検出値θdを減算して操舵角制御値θcを算出し、これを操舵機構20のモータ駆動回路20dに出力することにより、船外機2を回動させる通常航行モードに復帰する。
【0076】
この第2の実施形態によっても、自動操舵モードで航行している状態で、ステアリングホイール9を操舵することにより、自動操舵モードを解除して通常操舵モードに即座に移行することができる。しかも、自動操舵モードを解除する際に、操作盤ノード13で、自動操舵操作盤OPの自動操舵選択スイッチAPのレリーズ用アクチュエータを作動させて、自動操舵選択スイッチAPをオン状態からオフ状態に復帰させるようにしているので、次回の定速航行モードへの移行時に、一々定速航行選択スイッチCSをオフ状態に復帰させる必要がなく、操縦者の手間を軽減することができる。
【0077】
なお、上記第1及び第2の実施形態においては、自動操舵モードを解除するか否かの判断をエンジンコントロールノード4で行うようにした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、操作盤ノード13で、操舵ノード12から送信される操舵角指令値θrをデータフィールドに格納したデータフレームを受信して、図11に示すように、ステップS31及びステップS34間に操舵角指令値θrを読込むステップS42を介挿すると共に、ステップS37の次に現在の操舵角指令値θrを操舵角基準値θr0としてメモリに記憶するステップS43を追加し、さらにステップS38の前に操舵角基準値θr0から現在の操舵角指令値θrを減算した値の絶対値でなる指令値変化量Δθrが変化量閾値Δθrs以上であるか否かを判定するステップS44を介挿し、このステップS44の判定結果が、Δθr<Δθrsであるときには前記ステップS38に移行し、Δθr≧Δθrsであるときには前記ステップS41に移行して、自動操舵選択スイッチAPのレリーズ用アクチュエータを作動させてからステップS33に移行するようにしてもよい。この場合でも、自動操舵モードを設定して方位目標値AZt又は位置目標値Ptをデータフィールドに格納したデータフレームを送信している状態から、ステアリングホイール9が操舵されたときに方位目標値AZt及び位置目標値Ptをデータフィールドに格納しないデータフレームがエンジンコントロールノード4に送信されることにより、エンジンコントロールノード4で、自動操舵行モードから通常操舵モードへの迅速な切換えが行われる。
【0078】
この図12の処理において、ステップS41〜S44の処理がモード変更手段に対応している。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、操舵角指令値出力手段としてステアリングホイール9を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ジョイスティック等を使用して操舵角指令値を出力するようにしてもよい。
【0079】
さらに、上記第1及び第2の実施形態においては、操舵機構20としてウォーム歯車及び電動モータ20cを使用した電動機構を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ウォーム歯車に代えて平歯車、傘歯車等の任意の動力伝達機構を適用することができる外、電動モータ20cに代えて油圧等の流体圧を使用したアクチュエータを適用し、このアクチュエータに供給する作動流体を制御するようにした流体式作動機構を適用してもよい。
【0080】
さらにまた、上記第1及び第2の実施形態においては、方位センサ52と全地球測位システム53とを設ける場合について説明したが、これに限定されるのもではなく、全地球測位システム53を設ける場合には、この全地球測位システム53の位置情報に基づいて自船の方位を算出可能であるので、方位センサ52を省略することができる。また、位置検出手段としては全地球測位システムに限らず、ロランC受信機等の任意の位置検出手段を適用することができる。
【0081】
なおさらに、上記第1及び第2の実施形態においては、エンジン3として4サイクルエンジンを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、2サイクルエンジンその他のエンジンを適用することもできる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、エンジンコントロールノード4とシフトコントロールノード5とを設けてスロットル開度制御とシフト制御とを個別に行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、エンジンコントロールノード4で構成するエンジンコントロールユニット46でシフト制御も行うようにしてもよい。
【0082】
さらに、上記第1及び第2の実施形態においては、シフトコントロールノード5を設けて前後進切換装置28を制御する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、前後進切換装置28のアクチュエータ28aを省略し、これに代えてリモコンレバー8の回動に応じて移動するワイヤーを前後進切換装置28のシフトロッド28bに連携して機械的にシフトロッド28bを回動させるようにしてもよい。
【0083】
さらにまた、上記第1及び第2の実施形態においては、エンジンコントロールノード4の操舵制御処理で、操作盤ノード13から受信するデータフレームにおけるデータフィールドに方位目標値AZt又は位置目標値Ptが格納されているか否かに基づいて通常操舵モード又は自動操舵モードを設定する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、操作盤ノード13から通常操舵モード及び自動操舵モードを選択するモード選択フラグと方位目標値AZt又は位置目標値Ptとをデータフィールドに格納したデータフレームを送信し、エンジンコントロールノード4で、モード選択フラグに基づいて通常操舵モード及び自動操舵モードを設定するようにしてもよい。
【0084】
なおさらに、上記第1及び第2の実施形態においては、エンジンコントロールノード4、シフトコントロールノード5、リモコンノード11、操舵ノード12、操作盤ノード13等の各ノードをバス15で接続してネットワークを構築する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、各ノードを電気的ハーネスで接続して、スロットル開度指令値THr、シフト指令値Sr、方位目標値AZt、位置目標値Pt等を電気信号として出力するようにしてもよい。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係る発明によれば、モード選択手段で、通常操舵モードを選択すると、操舵制御手段で操舵角指令値出力手段から出力される操舵角指令値に基づいて操舵手段を制御し、自動操舵モードを選択すると、方位検出手段で検出した船首方位を目標方位に一致させるように操舵手段を制御し、この自動操舵モードで、操舵角指令値出力手段を操作したときに、操縦者が自動操舵モードの解除を指示したものと判断してモード変更手段で自動操舵モードを解除して通常操舵モードに変更する。したがって、煩わしいモード選択手段の操作を行うことなく、自動操舵モードの解除を迅速且つ容易に行うことができ、接近回避を行う操船を迅速に行うことができるという効果が得られる。
【0086】
また、請求項2に係る発明によれば、通常航行モードでは操舵角指令値出力手段から出力される操舵角指令値に基づいて操舵手段の操舵角を制御し、自動操舵モードでは、モード選択手段で設定した目標方位から方位検出手段で検出した船首方位を減算した方位偏差に係数を乗算して操舵角目標値を算出し、この操舵角目標値となるように操舵手段の操舵角を制御するので、通常航行モード及び自動操舵モードの何れにおいても操舵角制御を行うことができるという効果が得られる。
【0087】
さらに、請求項3に係る発明によれば、自動操舵モードで、設定した目標位置まで自動操舵で航行する場合に、目標位置から現在位置を減算して目標方位を算出するので、この目標方位と船首方位とから操舵舵角制御値を算出し、この操舵角制御値に基づいて操舵手段の操舵角を制御することができ、通常航行モード及び目標位置を設定する自動操舵モードの何れにおいても操舵角制御を行うことができるという効果が得られる。
【0088】
さらにまた、請求項4に係る発明によれば、自動操舵モードで、操舵角指令値出力手段が操作されて、操舵角指令値が所定値以上変化したときに自動操舵モードを解除するので、操縦者の自動操舵モード解除する意志の有無を確実に判別することができるという効果が得られる。
なおさらに、請求項5に係る発明によれば、操舵角指令値出力手段、方位検出手段、モード選択手段及び操舵制御手段がネットワークを介して接続されているので、各手段間で必要とするデータの収集を容易に行うことができると共に、配線を簡略化することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】燃料噴射式4サイクルエンジンを搭載した船外機の基本構成を示す模式的構成図である。
【図3】エンジンノードを示すブロック図である。
【図4】船速ノード、リモコンノード、操舵ノードを示すブロック図である。
【図5】操作盤ノードを示すブロック図である。
【図6】ネットワーク管理ノードを示すブロック図である。
【図7】エンジンコントロールノードで実行する操舵制御処理を示すフローチャートである。
【図8】操作盤ノードで実行する送信制御処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態におけるエンジンコントロールノードで実行する操舵制御処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施形態における操作盤ノードで実行する送信制御処理を示すフローチャートである。
【図11】操作盤ノードで実行する送信制御処理の他の実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 船体
2 船外機
3 エンジン
4 エンジンコントロールノード
9 ステアリングホイール
10 操作盤ユニット
OP 自動操舵操作盤
SS 自動操舵目標値入力器
AP 自動操舵選択スイッチ
11 リモコンノード
12 操舵ノード
13 操作盤ノード
15 バス
16 ネットワーク管理ノード
17 クランプブラケット
18 スイベルアーム
19 ピボット軸
20操舵機構
20a ウォームホイール
20b ウォーム
20c 電動モータ
20d モータ駆動回路
21 操舵角センサ
28 前後進切換装置

Claims (5)

  1. 操舵角指令値を出力する操舵角指令値出力手段と、自船の船首方位を検出する方位検出手段と、通常操舵モード及び少なくとも目標方位を設定する自動操舵モードの何れかを選択するモード選択手段と、該モード選択手段で前記通常操舵モードが選択されたときに、前記操舵角指令値出力手段から出力される操舵角指令値に基づいて操舵手段を制御し、前記自動操舵モードが設定されているときに、前記方位検出手段で検出した船首方位を目標方位に一致させるように前記操舵手段を制御する操舵制御手段と、該操舵制御手段で、自動操舵モードで操舵手段を制御している状態で、前記操舵角指令値出力手段の操舵角指令値が変化したときに前記操舵制御手段による自動操舵モードを解除して通常操舵モードに変更するモード変更手段とを備えていることを特徴とする船舶の操舵制御装置。
  2. 前記操舵制御手段は、自動操舵モードが設定されているときに、目標方位から船首方位を減算した方位偏差に係数を乗算して目標操舵角を算出し、算出した目標操舵角となるように前記操舵手段の操舵角を制御するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の船舶の操舵制御装置。
  3. 自船の現在位置を検出する現在位置検出手段と、自船の目標位置を設定する目標位置設定手段とを有し、前記操舵制御手段は、自動操舵モードで、前記目標位置設定手段で目標位置が設定されたときに、当該目標位置から前記現在位置を減算して目標方位を算出し、算出した目標方位から船首方位を減算した方位偏差に係数を乗算して目標操舵角を算出し、算出した目標操舵角となるように前記操舵手段の操舵角を制御するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の船舶の操舵制御装置。
  4. 前記モード変更手段は、自動操舵モードで、操舵角出力手段の操舵角指令値が所定値以上変化したときに自動操舵モードを解除するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の船舶の操舵制御装置。
  5. 前記操舵角指令値出力手段、方位検出手段、モード選択手段及び操舵制御手段がネットワークを介して接続され、各手段間でデータ送受信を行うように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の船舶の操舵制御装置。
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