JP2819301B2 - 船舶推進機の始動装置 - Google Patents

船舶推進機の始動装置

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JP2819301B2
JP2819301B2 JP1078904A JP7890489A JP2819301B2 JP 2819301 B2 JP2819301 B2 JP 2819301B2 JP 1078904 A JP1078904 A JP 1078904A JP 7890489 A JP7890489 A JP 7890489A JP 2819301 B2 JP2819301 B2 JP 2819301B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/10Safety devices
    • F02N11/101Safety devices for preventing engine starter actuation or engagement
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は船舶推進機の始動装置に関し、詳しくは内
燃機関の始動操作でのバッテリー上りを防止する船舶推
進機の始動装置に関する。
[従来の技術] 船舶推進機を駆動する内燃機関にはキルスイッチが備
えられ、緊急時等にこのキルスイッチを外して内燃機関
を停止させるものがある。
また、内燃機関の始動はスタータスイッチで始動回路
を閉じ、スタータモータを駆動して行なわれるが、キル
スイッチが外れていると、スタータモータを駆動して内
燃機関がクランキングしても、点火装置が作動しないた
め、内燃機関を起動することができないようになってい
る。
ところが、キルスイッチが外れたままスタータスイッ
チを操作して、始動回路を閉路してスタータモータを駆
動することがある。
このように、キルスイッチが外れていると、スタータ
モータによってクランキングしても内燃機関が起動しな
いため、チョーク操作等を繰返して濃いめの混合気を供
給して燃焼させるうちに点火プラグがかぶってしまった
り、スタータモータを繰返して駆動させるため、その駆
動電源のバッテリーが上ってしまうことがある。
このため、例えば実開昭63−196482号及びこの出願人
が先に提案した特願昭62−333466号に開示されるよう
に、キルスイッチの作動状態を警報して運転者に知らせ
るものがある。
[発明が解決しようとする課題] このように、キルスイッチの作動状態を警報して運転
者に知らせる回路では、サーモスイッチやオイルレベル
スイッチ等のようにスイッチが作動して警報手段をアー
ス回路と導通することで異常を検出する異常検出スイッ
チと、従来のキルスイッチ作動検出回路のように回路が
作動することで警報手段に電圧を印加する検出回路と
は、同一の警報手段を共有化することはできなかった。
このためキルスイッチ作動判別回路を設ける分回路構成
が複雑で、大型になる等の不具合がある。
この発明はこのような課題を解消すべくなされたもの
で、回路の共通化を図り、簡単な回路構成で、簡単かつ
確実にキルスイッチの外れを警報してバッテリー上りを
防止する船舶内燃機関の始動装置を提供することを目的
としている。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、この発明はバッテリーを
有する電源回路に、内燃機関の異常検出スイッチと警報
手段が直列接続されて構成される警報回路と、内燃機関
を始動するスタータモータを有する始動回路とを接続
し、始動操作で始動回路を閉路してスタータモータを駆
動する船舶推進機の始動装置において、前記警報回路の
警報手段を電源回路のプラス側に、異常検出スイッチを
マイナス側にそれぞれ接続し、キルスイッチ作動時に前
記始動回路を駆動するとき、前記警報手段と異常検出ス
イッチ間の中間路を電源回路のマイナス側へ導通するキ
ルスイッチ動作判別回路を備えることを特徴としてい
る。
[作用] この発明では、キルスイッチ動作判別回路と並列にサ
ーモスイッチ、オイルレベルスイッチ等の異常検出スイ
ッチを接続でき、同一の警報手段を共有化することが可
能となり、キルスイッチ動作判別回路が作動すると、異
常検出スイッチの操作で作動する警報手段が駆動し、キ
ルスイッチの作動を警報するため、簡単な回路構成で、
しかも容易にキルスイッチが外れて内燃機関を起動する
ことができないことがわかり、バッテリー上りを防止す
ることができる。
[実施例] 以下、この発明の船舶推進機の始動装置を図面に示す
実施例に基づいて説明する。
図において、符号1は船舶に搭載されたバッテリー
で、このバッテリー1のプラス端子にはメインスイッチ
2が直列に接続され、この電源回路Aには警報回路Bが
並列に接続されている。
警報回路Bはブザーやランプ等で構成され警報手段3
と、サーモスイッチやオイルレベルスイッチ等で構成さ
れる異常検出スイッチ4からなり、警報手段3は電源回
路Aのプラス側に、異常検出スイッチ4はマイナス側に
それぞれ接続されている。この警報回路Bは内燃機関の
温度が所定以上に上昇したり、オイルレベルが所定値以
下になって異常検出スイッチ4が作動すると、警報手段
3が駆動して、その異常を警報する。
電源回路Aのバッテリー1にはスタータリレー5及び
スタータモータ6からなる内燃機関の始動回路Cが接続
されている。この始動回路Cはスタータリレー5のコイ
ル5aが励磁されると、接点5bが閉じてスタータモータ6
にバッテリー電圧が印加され、これによりスタータモー
タが駆動して、内燃機関のクランキングを行ない起動さ
せる。
スタータリレー5のコイル5a、ニュートラルスイッチ
7及びスタータスイッチ8からなる直列回路Dは電源回
路Aに並列に接続され、さらにスタータスイッチ8には
並列にニュートラル検出回路9が接続されている。
ニュートラルスイッチ7が投入されている条件下でス
タータスイッチ8を作動して投入されると、スタータリ
レー5のコイル5aが励磁され、スタータモータ6の駆動
は、シフト手段がニュートラル位置で作動が行なわれる
ようになっている。
電源回路Aにはさらにキルスイッチ動作判別回路Eが
並列に接続され、このキルスイッチ動作判別回路Eには
点火回路Fが接続され、キルスイッチ10の作動状態で、
スタータスイッチ8を作動すると警報して、運転者にキ
ルスイッチ10の外れを知らせるようになっている。
点火回路Fはキルスイッチ10及び低圧回路11の直列回
路と、点火装置12と、チャージコイル13とをそれぞれ並
列に接続された回路で構成され、低圧回路11とキルスイ
ッチ10との間にキルスイッチ動作判別回路Eが接続され
る。
キルスイッチ動作判別回路EのトランジスタTr1はコ
レクタが警報手段3と異常検出スイッチ4との間に接続
され、エミッタは電源回路Aのマイナス側に接続され、
ベースにはAND回路14が接続されている。このAND回路14
の一方の入力14aはコンデンサD1と抵抗R1を介してニュ
ートラルスイッチ7とスタータリレー5のコイル5aとの
間に接続され、コンデンサD1と抵抗R1とで、スイッチ作
動による電圧変動を吸収して安定入力電圧を得るように
している。AND回路14の他方の入力14bはインバータ15に
接続され、このインバータ15は電源回路Aのプラス側
と、点火回路Fの低圧回路11とキルスイッチ10との間に
設けられたコンデンサD2、抵抗R2、フィルタ16及びダイ
ードZ1から構成される回路の抵抗R2とフィルタ16との間
に接続されている。コンデンサD2及び抵抗R2はAND回路1
4の入力を所定電圧にすると共に、スイッチ動作による
電圧変動を吸収している。また、フィルタ16は抵抗R3及
びコンデンサD3から構成され、このフィルタ16は点火回
路F側からダイオードZ1を介して入力されることがある
ノイズを遮断し、ノイズがニュートラル検出回路9等に
影響して、回路が誤動作することがないようにしてい
る。
従って、例えばキルスイッチ10が作動していない外れ
た状態では、キルスイッチ動作判別回路Eのインバータ
15の出力はローレベルであるから、AND回路14の入力14b
はローレベルとなる。
この状態でニュートラルスイッチ7を入力して、スタ
ータスイッチ8を作動すると、スタータリレー5のコイ
ル5aが励磁され、スタータリレー5が作動して、スター
タモータ6が駆動される。このとき、AND回路14の入力1
4aはハイレベルであるが、他方の入力14bがローレベル
であるから、ローレベルの出力となり、トランジスタTr
1は導通しない。このため、警報手段3は駆動しない
で、スタータモータ6が駆動し、内燃機関のクランキン
グが行なわれて起動する。
ところで、キルスイッチ10が作動して閉じた状態で
は、インバータ15の出力はハイレベルになって、AND回
路14の入力14bはハイレベルとなる。
この状態で、ニュートラルスイッチ7を入力して、ス
タータスイッチ8を作動すると、スタータリレー5のコ
イル5aが励磁されて、このスタータリレー5の作動でス
タータモータ6が駆動される。ところで、このときAND
回路14の入力14aはハイレベルであり、他方の入力14bも
ハイレベルであるから、ハイレベルの出力となり、トラ
ンジスタTr1が導通する。このため、警報手段3が駆動
して運転者に警報するから、キルスイッチ10を確認する
ことで、その外れの警報となり、バッテリー1の消費を
防止できる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、警報回路の
警報手段を電源回路のプラス側に異常検出スイッチをマ
イナス側にそれぞれ接続し、キルスイッチ作動時に前記
始動回路を駆動するとき、警報手段と異常検出スイッチ
間の中間路を電源回路のマイナス側へ導通するキルスイ
ッチ動作判別回路を備えるから、キルスイッチ動作判別
回路が作動すると、異常検出スイッチの操作で作動する
警報手段が駆動し、キルスイッチの作動を警報するた
め、容易にキルスイッチが外れて内燃機関を起動するこ
とができないことがわかり、バッテリー上りを防止する
ことができる。
また、警報手段が内燃機関の異常警報と、始動時のキ
ルスイッチの外れの警報とに共通に使用され、警報回路
の複合化が可能となり、簡単な回路構成となり、回路の
小型化及びコストダウンが図られる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明を適用した船舶推進機の始動装置の回路
図である。 図中符号Aは電源回路、Bは警報回路、Cは始動回路、
Dは直列回路、Eはキルスイッチ動作判別回路、Fは点
火回路、1はバッテリー、3は警報手段、4は異常検出
スイッチ、5はスタータリレー、6はスタータモータ、
7はニュートラルスイッチ、8はスタータスイッチ、10
はキルスイッチである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02N 15/00 F02N 11/08 B63H 21/14 F02B 77/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バッテリーを有する電源回路に、内燃機関
    の異常検出スイッチと警報手段が直列接続されて構成さ
    れる警報回路と、内燃機関を始動するスタータモータを
    有する始動回路とを接続し、始動操作で始動回路を閉路
    してスタータモータを駆動する船舶推進機の始動装置に
    おいて、前記警報回路の警報手段を電源回路のプラス側
    に、異常検出スイッチをマイナス側にそれぞれ接続し、
    キルスイッチ作動時に前記始動回路を駆動するとき、前
    記警報手段と異常検出スイッチ間の中間路を電源回路の
    マイナス側へ導通するキルスイッチ動作判別回路を備え
    ることを特徴とする船舶推進機の始動装置。
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