JP5046736B2 - ジェット推進艇 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンによる動力で水を噴射して推進力を発生させるジェット推進艇に関するものである。
いわゆるジェット推進艇(Personal Water Craft:PWC)は、近年レジャー用、スポーツ用あるいはレスキュー用としてよく利用されている。一般的なジェット推進艇は、ハル及びデッキにより囲まれた艇内空間のエンジンルームにエンジンが配置され、ハルの底面に設けられた吸水口から吸い込んだ水を、該エンジンにより駆動されるウォータジェットポンプで加圧・加速して後方へ噴射することにより船体を推進させている。
このようなジェット推進艇では、運転者は着岸時などにおいてスロットルレバーを微妙に操作し、旋回のための推力を調節しながらハンドルを操舵することとなる。そこで、特許文献1に開示されたジェット推進艇では、リターンスプリングにより閉方向に付勢されたスロットルバルブの閉じ位置を規制するアクチュエータを設けている。これによれば、走行中にスロットルレバーが完全に閉操作されても、スロットルバルブの閉動作がアイドリング回転数の直前でアクチュエータにより規制され、所定時間中はエンジン回転数がアイドリング回転数より少し高い状態で維持される。よって、エンジン回転数がアイドリング回転数に戻るまでの時間が遅らされて、舵が効く時間が長く確保されることとなる。
米国特許第6,709,302号
しかしながら、特許文献1に開示されたジェット推進艇では、スロットルレバーが閉操作されると、スロットルバルブはアクチュエータにより規制される位置まではリターンスプリングによる付勢力で勢いよく閉動作した後、アクチュエータによりその閉動作が急に規制されることとなる。そうすると、運転者のフィーリングとしては、スロットルレバーを閉操作しただけであるにもかかわらず、減速開始後しばらくして若干の加速動作が存在するように感じられることとなる。
そこで、本発明は、運転フィーリングを損なうことなく減速時に舵効き時間を長く確保することを目的としている。
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係るジェット推進艇は、推力源となるエンジンと、前記エンジンの回転数を変更可能な回転数変更部と、運転者がエンジン回転数を増減操作するための入力部と、減速開始時に舵効き制御を実施するか否かの判定を行う判定部と、前記判定部からの情報に基づいて前記回転数変更部を制御するエンジン制御部とを備え、前記回転数変更部は、前記エンジンへ吸気を導く吸気通路と、前記入力部の操作量に応じて前記吸気通路を流れる吸気の流量を調整するスロットル弁と、前記吸気通路に前記スロットル弁を迂回するように連通するバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉するバイパス弁と、前記バイパス弁を駆動するバイパス弁駆動装置とを有し、前記判定部は、減速開始直前の船速若しくは減速開始直前の所定期間における平均エンジン回転数の少なくとも一方に基づいて、推進力を生むジェット水流の速度が船速に対し低くなるような所定の船速状態であることを判定し、少なくともこの船速状態のときに舵効き制御を実施すると判定する構成であり、前記エンジン制御部は、前記判定部により舵効き制御を実施する判定がなされた場合に、この判定の直後に前記バイパス弁駆動装置により前記バイパス弁の開度を増加させる弁開度制御を実施し、前記判定部は、前記入力部の操作状態を検出可能な入力検出部と、ジェット推進艇の走行出力として前記船速若しくは平均エンジン回転数の少なくとも一方を検出可能な走行出力検出部とを有しており、前記入力部が第1閾値以上の変化率で第2閾値未満の位置まで減速方向に操作されたことが前記入力検出部により検出され、かつ、前記走行出力検出部により第3閾値以上の船速若しくは平均エンジン回転数が検出されたときを第1検出時とし、前記入力部が前記第1閾値以上の変化率で前記第2閾値未満の位置まで減速方向に操作されたことが前記入力検出部により検出され、かつ、前記走行出力検出部により前記第3閾値未満の船速若しくは平均エンジン回転数が検出されたときを第2検出時とし、前記判定部は、前記第2検出時に舵効き制御を実施しない判定を行い、前記第1検出時に舵効き制御を実施する判定を行う構成であることを特徴とする。
前記構成によれば、運転者が入力部を減速操作してスロットル弁がアイドリング開度まで閉じられても、推進力を生むジェット水流の速度が船速に対し低くなるような所定の船速状態で舵効き制御を実施する判定がなされれば、バイパス弁は閉じられずにその開度が増加され、これによりエンジン回転数の減少率を小さくして舵の効きを良くすることができる。しかも、こうして舵の効きを良くするためのバイパス弁の開制御が、減速開始時の判定直後から実施されるので、減速開始後しばらく時間をあけてから運転者が若干の加速感を感じることも防ぐことができる。したがって、運転フィーリングを損なうことなく減速時の舵効き時間を長く確保することが可能となる。
そして、入力部が第1閾値以上の変化率で第2閾値未満の位置まで減速方向に操作されたことが入力検出部により検出されると、運転者が急な減速操作をしたと判断することができる。その際、減速開始時の船速若しくは減速開始前の所定期間における平均エンジン回転数が第3閾値以上(第1検出時)であると、ジェット推進艇の走行速度が速く、推進力を生む噴流の速度が船体の走行速度よりも遅くなりうるので、噴流の速度が遅くならないように舵効き制御を行う必要がある。そこで、船速又は平均エンジン回転数が第3閾値以上である状態における減速時には、その減速操作直後からエンジン回転数の減少率を、第3閾値未満である状態における減速時よりも小さくするように回転数変更部が制御される。そして、エンジン回転数の減少率を小さくする制御は、減速操作直後から実施されるので、減速開始後しばらく時間をあけてから運転者が若干の加速感を感じることも防ぐことができる。したがって、運転フィーリングを損なうことなく減速時の舵効き時間を長く確保することが可能となる。
具体的には、前記エンジン制御部は、前記舵効き制御を実施する判定の直後から0.3秒間におけるエンジン回転数の平均減少率を、前記舵効き制御を実施しない判定の直後から0.3秒間におけるエンジン回転数の平均減少率よりも小さくなるように前記回転数変更部を制御する構成であってもよい。
あるいは、前記エンジン制御部は、前記舵効き制御を実施する判定の直後からエンジン回転数が3000rpm以下になるまでの期間のエンジン回転数の平均減少率を、前記舵効き制御を実施しない判定の直後から0.3秒間におけるエンジン回転数の平均減少率よりも小さくなるように前記回転数変更部を制御する構成であってもよい。
前記各構成によれば、運転者が入力部を減速方向に操作した直後の減速が従来より急激でなくなるので、エンジン回転数の減少率の変動を極力抑えながらもアイドリング回転数に戻るまでの舵効き時間を長く確保することが可能となる。
前記エンジン制御部は、前記舵効き制御を開始する判定時からエンジン回転数がアイドリング回転数よりも大きい第4閾値まで減少したことが前記走行出力検出部により検出されると、エンジン回転数の減少率を前記舵効き制御を実施する判定の直後よりも更に小さく維持する区間を設けるように前記回転数変更部を制御する構成であってもよい。
前記構成によれば、アイドリング回転数に戻る前にエンジン回転数を維持する区間が設けられているので、アイドリング回転数に戻るまでの舵効き時間を効果的に長く確保することが可能となる。
前記エンジン制御部は、前記維持区間の経過直後のエンジン回転数の減少率が、前記舵効き制御を実施しない判定の直後におけるエンジン回転数の減少率よりも小さくなるように前記回転数変更部を制御する構成であってもよい。
前記構成によれば、運転者による減速操作からアイドリング回転数に戻るまでの舵効き時間をさらに長く確保することが可能となる。また、維持区間後もスムーズに減速がなされるので、運転者に対して減速が二段階に分けて存在するように伝わることも防止することができる。
前記回転数変更部は、前記エンジンの混合気への点火を行う点火装置をさらに有し、前記エンジン制御部は、前記舵効き制御を実施する判定の直後に前記点火装置の点火時期の進角値を増加させる点火時期制御を実施する構成であり、前記エンジン制御部は、前記点火時期制御の終了後に遅れて前記弁開度制御を終了させる構成であってもよい。
前記構成によれば、舵の効くエンジン回転数を維持するために弁開度制御と点火時期制御の両方が実施されているが、点火時期制御が終了した後もしばらく弁開度制御を続けることで、エンジン回転数がスムーズにアイドリング回転数に収束し、アイドリング回転数を下回ってしまうことを好適に防止することができる。
前記構成によれば、減速開始時に舵効き制御を実施する判定がなされた場合に、通常は減少するバイパス弁の開度を増加又は維持させることで、エンジン回転数の減少率を小さく抑えることができる。そして、この制御は、減速操作直後から実施されるので、減速開始後しばらく時間をあけてから運転者が若干の加速感を感じることも防ぐことができる。したがって、運転フィーリングを損なうことなく減速時の舵効き時間を長く確保することが可能となる。
以上の説明から明らかなように、本発明のジェット推進艇は、減速操作直後からエンジン回転数の減少率を小さくするように制御されているので、スムーズな減速感を運転者に伝えながらも減速時の舵効き時間を長く確保することが可能となる。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1はジェット推進艇1を左側方から見た一部破断側面図である。図1に示すように、ジェット推進艇1は、運転者がシート6に跨って乗る騎乗型のジェット推進艇であり、その船体2はハル3と該ハル3の上部を覆うデッキ4とから構成されている。デッキ4の後部は幅方向の中央部5が上方に突出しており、この突出部5の上面にシート6が設置されている。突出部5の幅方向の両側の部分は、運転者が足を載せるために低く且つ略平坦にされたデッキフロア7となっている。
シート6の下方におけるハル3及びデッキ4により囲まれた空間はエンジンEが搭載されるエンジンルーム10となっている。エンジンEのクランク軸12は船体2の前後方向に向けて配置されている。また、クランク軸12には、クランク角センサであるエンジン回転数センサ52(図4)が設けられており、このエンジン回転数センサ52からの情報をECU50(図4)で演算することにより、クランク軸12の回転角度を検出してエンジン回転数を検出可能となっている。換言すれば、エンジン回転数センサ52とECU50とでエンジン回転数を検出可能な走行出力検出部が構成されている。
クランク軸12の出力端部はカップリング部材13を介してプロペラ軸14に接続されている。このプロペラ軸14は船体2の後部に配置されたウォータージェットポンプPのポンプ軸15に接続されている。即ち、クランク軸12の回転に連動してポンプ軸15が回転する。ポンプ軸15にはインペラ16が取り付けられており、このインペラ16の後方には静翼17が配置されている。インペラ16の外周には該インペラ16を覆うようにして筒状のポンプケーシング18が設けられている。
船体2の底部には吸水口19が開口している。この吸水口19とポンプケーシング18との間は吸水通路20により連通されている。ポンプケーシング18にはさらに船体2の後部に設けられたポンプノズル21が接続されている。このポンプノズル21は後方に向けて縮径しており、その後端には噴射口22が開口している。ポンプノズル21の噴射口22には、ステアリングノズル23が左右揺動可能な状態で後方に向けて接続されている。
ジェット推進艇1は、エンジンEにより駆動されたウォータージェットポンプPのインペラ16の旋回力で、ハル3の底部の吸水口19から吸入した水を加圧・加速する。この水流が静翼17にて整流され、ポンプノズル21の噴射口22からステアリングノズル23を通して後方へ勢い良く吐出される。即ち、ジェット推進艇1はステアリングノズル23から吐き出された水の反動によってその推進力を得る。ステアリングノズル23の上後方には、ボウル形状の後進用ディフレクタ25が、水平配置された揺動軸24を中心として下方へ揺動可能に設けられている。
シート6の前方には操舵用のハンドル11が設けられており、ハンドル11の右側のグリップには運転者の右手による握り加減で揺動させる入力部となるスロットルレバー(図示せず)が設けられている。ハンドル11は、ステアリングケーブル(図示せず)によりステアリングノズル23と接続されている。このハンドル11を左右に傾動操作させるのに連動して、ステアリングノズル23が左右に揺動される。即ち、ウォータージェットポンプPが水を後方に噴射させて推進力を発生させている間にハンドル11を操作することにより、ステアリングノズル23を通して外部へ吐き出される水の方向を左右に変えることができ、ジェット推進艇1の進行方向を変えることができる。
図2は図1に示すジェット推進艇1に搭載されるスロットル装置30の側面図である。図3は図1に示すジェット推進艇1に搭載されるスロットル装置30の断面図である。図2及び図3に示すように、スロットル装置30(回転数変更部)は、内部に吸気通路を形成する吸気筒部37を有するメインスロットルボディ31と、アイドルコントロールボディ32とを備えている。メインスロットルボディ31の吸気筒部37の上流開口(図3中右側)は、エアボックス(図示せず)に接続され、下流開口(図3中左側)はエンジンE(図1)の吸気マニホールド(図示せず)に接続される。吸気筒部37にはスロットル軸33が回転可能に挿通配置されており、そのスロットル軸33に支持された円盤状のスロットル弁34が吸気筒部37内の吸気通路35に配置されている。
スロットル軸33は、スロットルワイヤ(図示せず)等を介してスロットルレバーの揺動に連動回転し、運転者によるスロットルレバーの手動操作に応じてスロットル弁34が開閉される。スロットル軸33にはリターンスプリング(図示せず)が取り付けられており、手動操作による動力が伝達されないときにはスロットル軸33がバルブ閉方向に戻される構成となっている。さらに、スロットル軸33にはスロットルポジションセンサ51(図4)が接続されており、このスロットルポジションセンサ51からの情報をECU50(図4)で演算することにより、スロットル軸33と一体的に回転するスロットル弁34の回転角度を検出可能となっている。換言すれば、スロットルポジションセンサ51とECU50とでスロットルレバーの操作位置が検出可能な入力検出部が構成されている。なお、吸気に対して燃料を噴射するためのインジェクタ(図示せず)は前記吸気マニホールドに取り付けられている。
図3に示すように、アイドルコントロールボディ32は、スロットル弁34を迂回するように吸気通路35に連通するバイパス通路36を形成している。バイパス通路36は、スロットル弁34の配置箇所よりも上流において吸気通路35に連通した流入口36aと、スロットル弁34の配置箇所よりも下流において吸気通路35に連通した流出口36bとを有している。アイドルコントロールボディ32は、バイパス通路36の流路面積を増減させるバイパス弁45を有している。このバイパス弁45にはバイパス弁45を進退駆動させるバイパス弁駆動装置53が設けられている。
バイパス弁駆動装置53は外筒となるステータ38を備えており、ステータ38の内周面には電機子コイル39が取り付けられている。ステータ38にはコネクタ収容部43が設けられており、コネクタ収容部43内には電機子コイル39と電気的に接続された端子42が突出している。また、ステータ38の内部空間には円筒状のロータ40が回転可能に配置されており、ロータ40の外周面には電機子コイル39と対向するように永久磁石41が取り付けられている。ロータ40の内周面の所要位置にはネジ谷部40aが刻設されている。
ロータ40の内部空間には駆動軸44が挿通されており、駆動軸44のバイパス通路36側の先端部にはバイパス弁45がスプライン接続されている。駆動軸44の外周面には、ロータ40のネジ谷部40aに螺合するネジ山部44aが形成されている。また、ロータ40にはベアリング48を介してホルダ46が外嵌されており、ホルダ46はステータ38と固定されて駆動軸44及びバイパス弁45をガイドしている。ホルダ46にはスプリング47の一端部が接続されており、スプリング47の他端部がバイパス弁45に接続されている。このようなバイパス弁駆動装置53では、電機子コイル39に所要の電流が流れてロータ44が回転すると、ネジ谷部40aとネジ山部44aとが螺合しているために駆動軸44が軸線方向に進退動作する。よって、駆動軸44の先端部に取り付けられたバイパス弁45がバイパス通路36を閉塞/開放するように動作し、バイパス通路36の流路面積を増減させるような制御が可能となる。
図4は図1に示すジェット推進艇1に搭載されたECU等のブロック図である。図4に示すように、エンジン制御部と判定部とを兼ねるECU50には、前述したスロットル弁34(図3)の開度を検出するスロットルポジションセンサ51と、エンジンE(図1)のクランク軸12(図1)の回転角度を検出してエンジン回転数を得るエンジン回転数センサ52とが接続されている。また、ECU50には、前述したバイパス通路36(図3)を開閉するバイパス弁45(図3)を駆動させるバイパス弁駆動装置53と、エンジンE(図1)において混合気への点火を行う点火装置54とが接続されている。すなわち、ECU50は、スロットルポジションセンサ51及びエンジン回転数センサ52から受信する情報に基づいて、バイパス弁駆動装置53及び点火装置54を制御している。
図5は図1に示すジェット推進艇1の減速時の舵効き制御について説明するフローチャートである。図5に示すように、ECU50(図4)は、スロットルレバーがアイドリング位置に急に戻されることにより、スロットル弁開度変化率が第1閾値以上(例えば、(−)5deg/10msec以上)の急減状態かどうかを判定する(ステップS1)。なお、本願明細書では、スロットル弁開度変化率の記載において、記号(−)はスロットル弁34が閉方向に回転することを意味し、記号(+)はスロットル弁34が開方向に回転することを意味する。
スロットル弁開度変化率が第1閾値以上でない場合には、ステップS1に戻る。スロットル弁開度変化率が第1閾値以上である場合には、スロットルポジションセンサ51で検出されたスロットル弁開度が第2閾値未満(例えば、1deg未満)で、推進力があまりない状態とする減速操作がなされたかどうかを判定する(ステップS2)。スロットル弁開度が第2閾値未満でない場合には、ステップS1に戻る。スロットル弁開度が第2閾値未満である場合には、ステップS2の時点での平均回転数Rが第3閾値以上(例えば、4375rpm以上)かどうかを判定する(ステップS3)。つまり、平均回転数Rが第3閾値以上であるとジェット推進艇1がある程度以上の速度で走行中であると推定され、推進力を生む噴流の速度が船体の走行速度よりも遅くなりうる。よって、それを防止するために平均回転数Rが第3閾値以上である場合に舵効き制御を実施する。
図6は図1に示すジェット推進艇1のエンジンEの平均回転数Rの演算を説明するフローチャートである。図6に示すように、まずECU50の電源がONされると、ECU50(図4)は、現時点から過去4秒間におけるエンジンEの平均回転数Rを逐次算出する(ステップS10)。次いで、運転者がスロットルレバーを短時間の間に開閉動作を繰り返すことによってジェット推進艇1の走行速度が低い場合には、舵効き制御を実施しなくても推進力を生む噴流の速度が船体の走行速度よりも遅くなりにくいため、次の条件(1)−(3)が全て成立するかどうかを判定する(ステップS11)。
条件(1):エンジン回転数 < 4000rpm
条件(2):スロットル弁開度 > 1.5deg
条件(3):スロットル弁開度変化率 > (+)1deg/10msec
つまり、条件(1)−(3)のうち1つでも満さないものがある場合には、そのままステップS10に戻る。一方、条件(1)−(3)の全てを満たす場合には、図5のステップS3でステップS4の舵効き制御に移行しないようにECU50(図4)内で演算している平均回転数Rの値をゼロにリセットし(ステップS12)、ステップS10に戻る。この図6で示した平均回転数Rの算出は、ECU50の電源がONされている間は常に実行されており、電源がOFFされると同時に終了する。
再び図5のステップS3に戻ると、前記平均回転数RのステップS2の時点での値が第3閾値(例えば、4375rpm)未満である場合(第2検出時)には、推進力を生む噴流の速度が船体の走行速度よりも遅くなりにくいので、舵効き制御は実施せずにステップS1に戻る。一方、平均回転数Rが第3閾値(例えば、4375rpm)以上である場合(第1検出時)には、その直後から弁開度制御と点火時期制御とを同時に実施し、減速時の舵効き制御を実施する(ステップS4)。以下、ステップS4における弁開度制御と点火時期制御とについて個別に説明する。
図7は図1に示すジェット推進艇1の弁開度制御におけるバイパス弁開度に関するグラフである。なお、図7中、バイパス弁開度は、バイパス通路36(図3)のバイパス弁45(図3)による全閉状態を0%とし、全開状態を100%として定義している。図7に示すように、弁開度制御が時刻tから始まると、まずバイパス弁開度をαから0.83%/10msecの変化率で比例的に増加させる。そして、エンジン回転数が3000rpm(第4閾値)まで下がったことが検知されたバイパス弁開度αの時点tで、以後はエンジン回転数が3000rpmに維持されるようにバイパス弁開度のフィードバック制御を実施する。次いで、この維持区間t−t(例えば、t−t=800msec)が経過すると、バイパス弁開度を0.83%/30msecの変化率で比例的に減少させる。
そして、エンジン回転数がアイドリング回転数(例えば、1300rpm)よりも少し大きい値(例えば、1800rpm)となった時点tから、バイパス弁開度を徐々にアイドリング状態に収束させるテーリング制御を行い、アイドリング回転数に戻る少し前の時点tで弁開度制御を終了し、アイドリングモードに移行する。この際、弁開度制御の終了時点tは、後述する点火時期制御の終了時点tよりも遅くなるように設定することで、エンジン回転数が適切なアイドリング回転数を下回ってしまうことを防止している。
図8は図1に示すジェット推進艇1の点火時期制御における点火時期に関するグラフである。なお、図8中の進角補正値が増加するのに伴ってエンジン回転数は増加する傾向にある。図8に示すように、点火時期制御が時刻tから始まると、まず進角補正値を制御開始前の0°からθ(例えば、30deg)まで増加させる。そして、舵効き時間t(例えば、t−t=800msec)が経過すると、進角補正値を1deg/90msecの変化量で比例的に減少させる。そして、進角補正値がゼロとなった時点tで点火時期制御を終了させる。
図9は図1に示すジェット推進艇1の減速時の舵効き制御におけるエンジン回転数に関するグラフである。図9中、実線は本発明の舵効き制御を実施した減速状態を表し、二点鎖線は舵効き制御を実施しない従来の減速状態を表し、一点鎖線は米国特許6,709,302及び米国特許6,231,410に開示された先行技術における減速状態を表し、破線は前述した第2検知時における減速状態を表している。すなわち、前述した弁開度制御(図7)及び点火時期制御(図8)による減速時の舵効き制御を実施すると、エンジン回転数は図9中の実線のような挙動を示す。
図9に示すように、本発明の第1検知時tの直後であるtからt1の間は、従来のエンジン回転数の減少勾配よりも緩やかな勾配でエンジン回転数が減少する。即ち、tからt1の間は、本発明のエンジン回転数の減少率は従来のエンジン回転数の減少率よりも小さい。更に換言すれば、例えば、tから0.3秒間(tの時点からtとt1の間のある時点の間)のエンジン回転数の平均減少率は、第2検出時の場合よりも本発明の第1検出時の場合の方が小さくなっている。
この際、エンジン回転数の減少勾配が緩やかになりすぎないように、バイパス弁開度の増加勾配(図7)を決定しているので、運転者に適切な減速感が伝わることとなる。その後、舵が効く時間を長く続かせるためにtからtまでは3000rpm前後のエンジン回転数が保持される。そして、tから後はエンジン回転数が徐々に低下してアイドリング回転数へと収束する。以上が減速時の舵効き制御(弁開度制御及び点火時期制御)の内容である。
再び図5を参照すると、ステップS4において前述した弁開度制御及び点火時期制御の実施中に、運転者により加速操作されたかどうかを判断すべく、次の条件(4)又は(5)が成立するかどうかを判定する(ステップS5)。
条件(4):スロットル弁開度 ≧ 1.5deg
条件(5):スロットル弁開度変化率 > (+)1deg/10msec
条件(4)又は(5)を満たす場合には、舵効き制御を実施しなくても推進力を生む噴流の速度が船体の走行速度よりも遅くなりにくいため、舵効き制御(弁開度制御及び点火時期制御)を強制終了させるようにステップS7へと進む。一方、条件(4)(5)の何れも満たさない場合には、ステップS6における瞬間のエンジン回転数が1800rpm以下であるかどうかを判定することによって舵効き制御(弁開度制御及び点火時期制御)の通常の終了条件を判定する(ステップS6)。瞬間のエンジン回転数が1800rpm以下でない場合には、ステップS4に戻って舵効き制御を続行する。一方、瞬間のエンジン回転数が1800rpm以下である場合には、図8で示した点火時期に関する進角補正値をゼロにして点火時期制御を終了する(ステップS7)。そして、点火時期制御の終了に少し遅れて弁開度制御を終了し、舵効き制御を終了する(ステップS8)。
以上の構成によれば、運転者が走行状態からスロットルレバーをアイドリング状態にして減速しながらハンドル11(図1)を回動操作して着岸させるような場合でも、ジェット推進艇1は適切な推進力を得ながら舵を効かすことができる。すなわち、走行状態からスロットルレバーがアイドリング状態にされても、エンジン回転数は緩やかに減少するように制御されているので、しばらくの間はポンプノズル21(図1)の噴射口22(図1)から直進・旋回に必要な水噴射がなされる。よって、ハンドル11(図1)を操作してステアリングノズル23(図1)を左右に揺動させてジェット推進艇1の進行方向を変えることができる。
また、高速走行中から減速しながら旋回する際には、その減速操作直後からエンジン回転数の減少率を低速走行中からの減速時よりも小さくするようにバイパス弁45が制御されている。よって、高速走行状態からのスムーズな減速感を運転者に伝えながらも減速時の舵効き時間を長く確保することが可能となる。なお、前述したそれぞれの数値は一例であり、船体2やエンジンEの仕様等に応じて最適な数値が選定される。また、前記実施形態では、弁開度制御が始まるとバイパス弁開度を増加させるが、バイパス弁開度を維持させるように制御してもよい。
なお、本実施形態では、舵効き制御として弁開度制御と点火時期制御との両方を実施しているが、弁開度制御又は点火時期制御のいずれか一方のみを実施するようにしてもよい。
参考形態)
次に、本発明の参考形態について説明する。なお、以下の説明で第1実施形態と同様の構成には適宜同一符号を引用して説明を省略している。図10は本発明の参考形態に係るジェット推進艇のスロットル装置の模式図である。図10に示すように、スロットル装置60は、バタフライ式のスロットルバルブ62を開閉することでエンジンE(図1参照)への吸気量を調節する公知のスロットルボディ61を備えている。なお、参考形態のスロットル装置60は、第1実施形態のようなバイパス弁を備えていない。スロットルバルブ62は回転可能なスロットル軸63に固定されている。スロットル軸63の一端部にはリターンスプリング64が取り付けられており、スロットル軸63に動力が伝達されていないときにはスロットルバルブ62が閉じる方向に戻される構成となっている。スロットル軸63の他端部には第1プーリー65が固定されている。第1プーリー65には、スロットルレバー67(入力部)の揺動動作に連動するスロットルケーブル66が接続されており、運転者によるスロットルレバー67の操作で第1プーリー65を介してスロットル軸63が回転する。また、スロットル軸63の所要箇所には第2プーリー68が固定されている。第2プーリー68には、アクチュエータ70により進退動作されるサブケーブル69が接続されており、アクチュエータ70によりスロットル軸63に開方向に作用する力を与えることが可能となっている。
図11は図10に示すスロットル装置の減速時の弁開度制御におけるスロットル弁開度に関するグラフある。図11中、実線は第1検知時における舵効き制御を実施したスロットル弁開度を表し、二点鎖線は舵効き制御を実施しない従来のスロットル弁開度を表し、一点鎖線は米国特許6,709,302及び米国特許6,231,410に開示された先行技術におけるスロットル弁開度を表し、破線は前述した第2検知時におけるスロットル弁開度を表している。
図11に示すように、第1検知時t0の直後であるt0からt1の間は、アクチュエータ70によりスロットル軸63に開方向の力を付与し、従来のリターンスプリング64によるスロットル弁開度の減少勾配よりも緩やかな勾配でスロットル弁開度を減少させる。即ち、t0からt1の間は、本発明のスロットル弁開度の減少率は従来のスロットル弁開度の減少率よりも小さい。更に換言すれば、例えば、t0から0.3秒間(t0の時点からt0とt1の間のある時点の間)のスロットル弁開度の平均減少率は、第2検出時の場合よりも本発明の第1検出時の場合の方が小さくなっている。その後、舵が効く時間を長く続かせるためにt1からt2までは3000rpm前後のエンジン回転数が維持されるように、ECU50によりアクチュエータ70がフィードバック制御される。そしてt2から後は、スロットル弁開度が徐々に低下してアイドリング開度へと収束するようにECU50によりアクチュエータ70が制御される。
以上の構成によれば、第1実施形態と同様に、運転者が走行状態からスロットルレバー67をアイドリング状態にして減速しながらハンドル11(図1)を回動操作して着岸させるような場合でも、ジェット推進艇1は適切な推進力を得ながら舵を効かすことができる。すなわち、走行状態からスロットルレバー67がアイドリング状態にされても、エンジン回転数が緩やかに減少するように制御され、しばらくの間はポンプノズル21(図1)の噴射口22(図1)から直進・旋回に必要な水噴射がなされる。よって、ハンドル11(図1)を操作してステアリングノズル23(図1)を左右に揺動させてジェット推進艇1の進行方向を変えることができる。また、高速走行中からの減速時には、その減速操作直後からエンジン回転数の減少率を低速走行中からの減速時よりも小さくするように回転数変更部が制御される。よって、高速走行状態からのスムーズな減速感を運転者に伝えながらも減速時の舵効き時間を長く確保することが可能となる。なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
なお、前述した実施形態では、走行出力検出部としてエンジン回転数センサを用いているが、船体の走行速度を検出する速度センサを用いてもよい。また、前述した実施形態では、入力検出部としてスロットルポジションセンサを用いているが、これに限定されず、エンジン回転数センサで検出されるエンジン回転数の増減値を参照してスロットル操作量を間接的に推定することでスロットルレバーの操作状態を検出するプログラムである入力検出部をECUに設けてもよい。さらに、本発明に係るジェット推進艇は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその構成を変更、追加、又は削除することができる。
以上のように、本発明に係るジェット推進艇は、スムーズな減速感を運転者に伝えながらも減速時の舵効き時間を長く確保することができる優れた効果を有し、この効果の意義を発揮できるジェット推進艇に適用すると有益である。
本発明の第1実施形態に係るジェット推進艇を左側方から見た一部破断側面図である。 図1に示すジェット推進艇に搭載されるスロットル装置の側面図である。 図1に示すジェット推進艇に搭載されるスロットル装置の断面図である。 図1に示すジェット推進艇に搭載されたECU等のブロック図である。 図1に示すジェット推進艇の減速時の舵効き制御について説明するフローチャートである。 図1に示すジェット推進艇のエンジンの平均回転数の演算を説明するフローチャートである。 図1に示すジェット推進艇の弁開度制御におけるバイパス弁開度に関するグラフである。 図1に示すジェット推進艇の点火時期制御における点火時期に関するグラフである。 図1に示すジェット推進艇の減速時の舵効き制御におけるエンジン回転数に関するグラフである。 本発明の参考形態に係るジェット推進艇のスロットル装置の模式図である。 図10に示すスロットル装置の減速時の弁開度制御におけるスロットル弁開度に関するグラフある。
符号の説明
1 ジェット推進艇
30、60 スロットル装置(回転数変更部)
34,62 スロットル弁
35 吸気通路
36 バイパス通路
45 バイパス弁
50 ECU(エンジン制御部)
51 スロットルポジションセンサ
52 エンジン回転数センサ
53 バイパス弁駆動装置
67 スロットルレバー(入力部)
70 アクチュエータ
E エンジン

Claims (6)

  1. 推力源となるエンジンと、前記エンジンの回転数を変更可能な回転数変更部と、運転者がエンジン回転数を増減操作するための入力部と、減速開始時に舵効き制御を実施するか否かの判定を行う判定部と、前記判定部からの情報に基づいて前記回転数変更部を制御するエンジン制御部とを備え、
    前記回転数変更部は、前記エンジンへ吸気を導く吸気通路と、前記入力部の操作量に応じて前記吸気通路を流れる吸気の流量を調整するスロットル弁と、前記吸気通路に前記スロットル弁を迂回するように連通するバイパス通路と、前記バイパス通路を開閉するバイパス弁と、前記バイパス弁を駆動するバイパス弁駆動装置とを有し、
    前記判定部は、減速開始直前の船速若しくは減速開始直前の所定期間における平均エンジン回転数の少なくとも一方に基づいて、推進力を生むジェット水流の速度が船速に対し低くなるような所定の船速状態であることを判定し、少なくともこの船速状態のときに舵効き制御を実施すると判定する構成であり、
    前記エンジン制御部は、前記判定部により舵効き制御を実施する判定がなされた場合に、この判定の直後に前記バイパス弁駆動装置により前記バイパス弁の開度を増加させる弁開度制御を実施し、
    前記判定部は、前記入力部の操作状態を検出可能な入力検出部と、ジェット推進艇の走行出力として前記船速若しくは平均エンジン回転数の少なくとも一方を検出可能な走行出力検出部とを有しており、
    前記入力部が第1閾値以上の変化率で第2閾値未満の位置まで減速方向に操作されたことが前記入力検出部により検出され、かつ、前記走行出力検出部により第3閾値以上の船速若しくは平均エンジン回転数が検出されたときを第1検出時とし、
    前記入力部が前記第1閾値以上の変化率で前記第2閾値未満の位置まで減速方向に操作されたことが前記入力検出部により検出され、かつ、前記走行出力検出部により前記第3閾値未満の船速若しくは平均エンジン回転数が検出されたときを第2検出時とし、
    前記判定部は、前記第2検出時に舵効き制御を実施しない判定を行い、前記第1検出時に舵効き制御を実施する判定を行う構成であることを特徴とするジェット推進艇。
  2. 前記エンジン制御部は、前記舵効き制御を実施する判定の直後から0.3秒間におけるエンジン回転数の平均減少率を、前記舵効き制御を実施しない判定の直後から0.3秒間におけるエンジン回転数の平均減少率よりも小さくなるように前記回転数変更部を制御する構成である請求項1に記載のジェット推進艇。
  3. 前記エンジン制御部は、前記舵効き制御を実施する判定の直後からエンジン回転数が3000rpm以下になるまでの期間のエンジン回転数の平均減少率を、前記舵効き制御を実施しない判定の直後から0.3秒間におけるエンジン回転数の平均減少率よりも小さくなるように前記回転数変更部を制御する構成である請求項1に記載のジェット推進艇。
  4. 前記エンジン制御部は、前記舵効き制御を開始する判定時からエンジン回転数がアイドリング回転数よりも大きい第4閾値まで減少したことが前記走行出力検出部により検出されると、エンジン回転数の減少率を前記舵効き制御を実施する判定の直後よりも更に小さく維持する区間を設けるように前記回転数変更部を制御する構成である請求項1乃至のいずれかに記載のジェット推進艇。
  5. 前記エンジン制御部は、前記維持区間の経過直後のエンジン回転数の減少率が、前記舵効き制御を実施しない判定の直後におけるエンジン回転数の減少率よりも小さくなるように前記回転数変更部を制御する構成である請求項に記載のジェット推進艇。
  6. 前記回転数変更部は、前記エンジンの混合気への点火を行う点火装置をさらに有し、前記エンジン制御部は、前記舵効き制御を実施する判定の直後に前記点火装置の点火時期の進角値を増加させる点火時期制御を実施する構成であり、
    前記エンジン制御部は、前記点火時期制御の終了後に遅れて前記弁開度制御を終了させる構成である請求項1乃至のいずれかに記載のジェット推進艇。
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