JP2002115638A - 水ジェット推進艇用エンジンの制御装置 - Google Patents

水ジェット推進艇用エンジンの制御装置

Info

Publication number
JP2002115638A
JP2002115638A JP2001211752A JP2001211752A JP2002115638A JP 2002115638 A JP2002115638 A JP 2002115638A JP 2001211752 A JP2001211752 A JP 2001211752A JP 2001211752 A JP2001211752 A JP 2001211752A JP 2002115638 A JP2002115638 A JP 2002115638A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
speed
valve
engine speed
fuel injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001211752A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Sugano
功 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanshin Kogyo KK filed Critical Sanshin Kogyo KK
Priority to JP2001211752A priority Critical patent/JP2002115638A/ja
Publication of JP2002115638A publication Critical patent/JP2002115638A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スロットルレバーを早く離すなどして、エン
ジン回転数が遷移航走状態の回転数以上で、かつスロッ
トル弁がアイドル開度付近にあるときでも、エンジン回
転数がアイドル目標回転数より下がることを防止する。 【解決手段】 スロットルレバーを早く離すなどして、
エンジン回転数が遷移航走状態の回転数以上で、かつス
ロットル弁35がアイドル開度付近にある際には、エン
ジンコントロールユニット59によって点火プラグ38
の点火時期を進角制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水ジェット推進艇
用エンジンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水ジェット推進艇は、エンジンで駆動さ
れるジェット推進機のインペラで発生する噴流を噴射ノ
ズルから後方に噴射することにより推進するものであ
る。
【0003】上記のような水ジェット推進艇は、船体の
下部が水中に没して、水を掻き分けながら航走する排水
量航走状態(トローリング)から、水面に対して船体が
大きい傾角の前上がり姿勢で航走する遷移航走状態を経
た後に、水面に対して船体が小さい傾角のほぼ一定の前
上がり姿勢で完全滑走航走状態(プレーニング)とな
る。
【0004】そして、図9に示すように、最高エンジン
回転数が10000rpmのエンジンでは、1000r
pm付近がアイドル回転数で、6500rpm付近から
遷移航走を開始する。上記エンジン回転数が遷移航走状
態の回転数以上のときには、スロットル弁の開度が大き
くて空気量が多く、燃料噴射弁からの燃料噴射量も多く
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ン回転数が遷移航走状態の回転数以上のときに、スロッ
トルレバーを早く離すなどして、スロットル弁が全閉
(アイドル)状態に早く閉じられたような場合には、空
気量の早い減少に燃料噴射弁からの燃料噴射量が追従で
きないので、A/F(空燃比)がリッチとなってエンジ
ン回転数がアイドル目標回転数より下がるおそれがあ
る。また、インペラに作用する水の抵抗が急激に増加し
てエンジン回転数がアイドル目標回転数より下がるおそ
れもある。なお、アイドル目標回転数とは、エンジンの
回転を維持できるように、予め設定されたアイドル回転
数のことをいう。
【0006】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、スロットルレバーを早く離すなどし
て、エンジン回転数が遷移航走状態の回転数以上で、か
つスロットル弁がアイドル開度付近にあるときでも、エ
ンジン回転数がアイドル目標回転数より下がることを防
止できる水ジェット推進艇用エンジンの制御装置を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1は、ジェット推進機がエンジンで
駆動され、このエンジンの燃焼室に点火プラグが設けら
れ、上記燃焼室に吸気通路のスロットル弁を介して空気
が導入され、このスロットル弁より下流に燃料噴射弁が
設けられて、制御装置により、スロットル弁の開度に基
づいて上記燃料噴射弁の燃料噴射量を決定している水ジ
ェット推進艇用エンジンの制御装置において、上記制御
装置は、エンジン回転数が遷移航走状態の回転数以上
で、かつスロットル弁がアイドル開度付近にあるとき
に、上記点火プラグの点火時期を進角させるように制御
することを特徴とする水ジェット推進艇用エンジンの制
御装置を提供するものである。
【0008】請求項1の発明によれば、スロットルレバ
ーを早く離すなどして、エンジン回転数が遷移航走状態
の回転数以上で、かつスロットル弁がアイドル開度付近
にある際には、制御装置によって点火プラグの点火時期
を進角制御することにより、空気量の早い減少に燃料噴
射弁からの燃料噴射量が追従できなくて、A/F(空燃
比)がリッチとなっても、点火プラグの点火時期が進角
されることから、燃焼状態が良好になってエンジントル
クが増すことにより、エンジン回転数がアイドル目標回
転数より下がることを防止できるようになる。
【0009】なお、遷移航走状態の回転数以上とは、遷
移航走状態内の全ての回転数を含むことは勿論、完全滑
走航走状態内の全ての回転数も含むものである。また、
スロットル弁より下流に燃料噴射弁が設けられたとは、
エンジンの燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射弁が設
けられた直噴タイプも含まれるものである。
【0010】本発明の請求項2は、ジェット推進機がエ
ンジンで駆動され、このエンジンの燃焼室に点火プラグ
が設けられ、上記燃焼室に吸気通路のスロットル弁を介
して空気が導入され、上記吸気通路に、スロットル弁を
バイパスするバイパス通路とこのバイパス通路を開閉す
る開閉弁とが設けられ、上記スロットル弁より下流に燃
料噴射弁が設けられて、制御装置により、スロットル弁
の開度に基づいて上記燃料噴射弁の燃料噴射量を決定し
ている水ジェット推進艇用エンジンの制御装置におい
て、上記制御装置は、エンジン回転数が遷移航走状態の
回転数以上で、かつスロットル弁がアイドル開度付近に
あるときに、上記開閉弁を開くように制御することを特
徴とする水ジェット推進艇用エンジンの制御装置を提供
するものである。
【0011】請求項2の発明によれば、スロットルレバ
ーを早く離すなどして、エンジン回転数が遷移航走状態
の回転数以上で、かつスロットル弁がアイドル開度付近
にある際には、制御装置によって吸気通路のスロットル
弁をバイパスするバイパス通路を開閉する開閉弁を開き
制御することにより、吸気空気量が増えてその分だけ燃
料噴射量も増えることで、点火プラグの点火時期がそれ
に合わせて変化されることから、燃焼状態が良好になっ
てエンジントルクが増すことにより、エンジン回転数が
アイドル目標回転数より下がることを防止できるように
なる。
【0012】請求項3のように、上記点火プラグの点火
時期の進角制御、または開閉弁の開き制御は、エンジン
回転数が遷移航走状態の回転数以下のエンジン回転数で
一定になるまで、若しくは一定時間の経過まで行われる
ようにするのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0014】図1及び図2に示すように、水ジェット推
進艇1は、ハル部材2とデッキ部材3とがその周縁部で
接合されて艇体4が構成されて、この艇体4の内部の前
後方向のほぼ中央位置に形成されたエンジンルーム5に
はエンジン6が搭載され、このエンジン6の前方には燃
料タンク7が設置され、このエンジン6の後方にはジェ
ット推進機8が設置されている。
【0015】上記デッキ部材3の両側にはフートステッ
プ3aがそれぞれ形成される一方、デッキ部材3の前上
部にはカバー部材10が設けられ、このカバー部材10
の前部にはハッチカバー11が取付けられるとともに、
後部にはスロットルレバー12aを有する操舵ハンドル
12が設けられている。なお、9は、ベンチレーション
ダクトである。
【0016】上記デッキ部材3の後上部にはシート台1
3が設けられ、このシート台13の上部には前後方向の
跨座式シート14が着脱可能に取付けられて、このシー
ト台13の上面には、跨座式シート14を取外したとき
に、上記エンジンルーム5内のエンジン6を点検するた
めに点検用開口13a(図5参照)が形成されるととも
に、この点検用開口13aの後側には物品収納ボックス
15が設けられている。
【0017】上記エンジン6のクランク軸16にはカッ
プリング17を介してインペラ軸18が連結され、この
インペラ軸18には、上記ジェット推進機8のインペラ
ハウジング8aに収容されたインペラ(不図示)が取付
けられ、このインペラハウジング8aの後端部に噴射ノ
ズル19aが設けられ、この噴射ノズル19aにディフ
レクター19bが取付けられている。
【0018】そして、エンジン6で駆動されるジェット
推進機8のインペラで発生した噴流を噴射ノズル19a
から後方に噴射することにより艇体4が推進されるとと
もに、跨座式シート14に跨った乗員が操舵ハンドル1
2を操作して噴射ノズル19aのディフレクター19b
を左右に揺動させることにより旋回されるようになる。
【0019】上記エンジン6は、図3〜図5に示すよう
に、例えば水冷式の直列4気筒4サイクルエンジンであ
って、上記クランク軸16が艇体前後方向に延在するよ
うに上記エンジンルーム5のハル部材2にエンジンマウ
ント20を介して搭載されている。このエンジン6は、
シリンダブロック25が上記クランク軸16を含む鉛直
面の一側方(図5の後面視では右舷側)に向かって傾斜
させた状態で搭載して、エンジン高さを低くするように
している。
【0020】上記エンジン6のシリンダブロック25の
上部には、シリンダヘッド26が取付けられ、このシリ
ンダブロック25の下部にはクランクケース27が取付
けられている。
【0021】上記エンジン6のシリンダブロック25に
は、前から後に向かって順に第1気筒、第2気筒、第3
気筒、第4気筒がそれぞれ設けられている。なお、図5
において、21は気筒の1つであり、各気筒21には、
上記クランク軸16にコネクティングロッド23を介し
て連結されたピストン24が嵌合されている。
【0022】上記シリンダヘッド26には各気筒21毎
に、吸気ポート26aを有する吸気通路26dと、排気
通路26eを有する排気ポート26bと、点火プラグ3
8を有する燃焼室26cとが形成されて、吸気ポート2
6aと排気ポート26bは、それぞれ吸気バルブ40と
排気バルブ41で開閉されるようになる。これらバルブ
40,41はカムシャフト42,43によりそれぞれ駆
動されるように構成され、これらカムシャフト42,4
3は、シリンダヘッドカバー44で覆われている。
【0023】上記シリンダヘッドカバー44の上方には
吸気ボックス36が配置され、この吸気ボックス36の
下方の空間には、二次空気導入装置(AIS)37が配
置されて、吸気ボックス36の空気をパイプで二次空気
導入装置37に導くとともに、この二次空気導入装置3
7からホースを介して後述する排気マニホールド29,
30内の各排気通路に導くことにより、未燃焼ガスが燃
焼されるようになる。
【0024】上記吸気ボックス36は、ともに合成樹脂
製の下側カバー51と上側カバー52とに上下2分割さ
れ、艇体右舷側の内部にはフィルター組立体54が配置
されている。そして、下側カバー51は、シリンダヘッ
ドカバー44に取付けられたステー55にボルト56で
着脱可能に固定されるとともに、上側カバー52は複数
個の挟着金具53で下側カバー51に着脱可能に取付け
られている。
【0025】上記下側カバー51の艇体右舷側には、吸
気ボックス36内のフィルター組立体54の内部に外気
を導入する吸気口51aが形成されるとともに、この吸
気ボックス36内の艇体左舷側には、各気筒21毎にス
ロットルボディ33の吸気入口33aが臨まされて、外
気が吸気口51aからフィルター組立体54を通過し
て、スロットルボディ33の吸気通路33bから上記シ
リンダヘット26の左舷側の吸気通路26dを通って吸
気ポート26aに吸気されるようになる。
【0026】上記スロットルボディ33の吸気通路33
b内には、上記操舵ハンドル12のスロットルレバー1
2aの操作に連動して開閉されるスロットル弁35が設
けられるとともに、このスロットル弁35の下流側のス
ロットルボディ33には、吸気通路33b内に燃料を噴
射する燃料噴射弁34が設けられている。この燃料噴射
弁34には、上記燃料タンク7内の燃料ポンプ47によ
り、燃料供給管48aを介して燃料が圧送供給されると
ともに、余剰燃料は燃料戻し管48bを介して燃料タン
ク7に戻されるようになる。
【0027】上記シリンダヘット26の右舷側の側面に
は、排気通路26eを介して排気ポート26bに接続さ
れる排気マニホールド29,30がそれぞれ取付けら
れ、この両排気マニホールド29,30は右舷側へ斜め
下方に延在されている。
【0028】この両排気マニホールド29,30には、
前後に2分割された後側の第1排気管31Aが接続さ
れ、この後側の第1排気管31Aは前方へ斜め上方に延
在されているとともに、前側の第1排気管31Bは、前
方へ斜め上方に延在されながら大きく湾曲してエンジン
6の前方を左舷方向に横切って幅方向のほぼ中間部分ま
で延在されている。
【0029】上記前側の第1排気管31Bには第2排気
管32の前端部が接続され、この第2排気管32は、エ
ンジン6の前方の幅方向のほぼ中間部分からエンジン6
の前方を左舷方向に横切って大きく湾曲しながらエンジ
ン6の左舷側を後方に延在されて、エンジン6の後方に
配置されたウォーターロック45に後端部が接続されて
いる。
【0030】上記エンジン6は、ドライサンプ方式のオ
イル潤滑装置を備えており、エンジン6の後部側には潤
滑オイルを溜めておくオイルタンク39が設置されると
ともに、左舷側のクランクケース27の側面のオイルフ
ィルタ取付け面27aに、潤滑オイルをろ過するオイル
フィルタ46が着脱可能に取付けられている。
【0031】図6に模式図で示すように、上記シリンダ
ヘッド26の排気通路26eには、燃料ガスの酸素濃度
を検出するO2センサー60が設けられている。
【0032】また、上記スロットルボディ33のスロッ
トル弁35の下流側の吸気通路33bには、吸気圧を検
出する吸気圧センサー61が設けられるとともに、スロ
ットル弁35の弁軸にはスロットル開度を検出するスロ
ットル開度センサー62が設けられている。
【0033】さらに、上記スロットルボディ33の吸気
通路33bには、スロットル弁35をバイパスするバイ
パス通路33cが設けられ、このバイパス通路33cに
は、このバイパス通路33cを開閉する開閉弁63が設
けられている。
【0034】さらにまた、上記シリンダブロック25に
は、冷却水ジャケットの冷却水の水温からエンジン温度
を検出するエンジン温度センサー64が設けられるとと
もに、上記クランク軸16には、エンジン6の回転数を
検出するエンジン回転数センサー65が設けられてい
る。
【0035】そして、上記艇体4内には、点火プラグ3
8の点火プラグ時期や、燃料噴射弁34の燃料噴射量や
噴射時期などのエンジン運転状態を制御するためのエン
ジンコントロールユニット(ECU)59が設置されて
いる。
【0036】このエンジンコントロールユニット59
は、CPU、タイマー、RAM、ROMなどの記憶部な
どが設けられたマイコンなどの制御装置であり、その入
力側には、上記O2センサー60、吸気圧センサー6
1、スロットル開度センサー62、エンジン温度センサ
ー64、エンジン回転数センサー65などが接続される
とともに、その出力側には、点火プラグ38の点火時期
制御回路、燃料噴射弁34の燃料噴射量・燃料噴射時期
制御回路、開閉弁63の開閉制御回路などが接続されて
いる。
【0037】上記のように構成した水ジェット推進艇用
エンジン6において、スロットルレバーを早く離すなど
して、エンジン回転数が遷移航走状態の回転数以上で、
かつスロットル弁35がアイドル開度付近にあるときで
も、エンジンコントロールユニット59によって、エン
ジン回転数がアイドル目標回転数より下がるのを防止で
きる制御を図7、図8および図10に基づいて説明す
る。なお、エンジンコントロールユニット59において
は、スロットル弁35の開度に基づいて燃料噴射弁34
の燃料噴射量を決定する制御が行われている。
【0038】(1)点火プラグ38の点火時期の進角制
御 操縦者が操舵ハンドル12を操舵して水ジェット推進艇
1を遷移航走状態の回転数(例えば6500rpm)以
上のエンジン回転数で滑走している際に、スロットルレ
バー12aから早く手を離すと、スロットル弁35がア
イドル開度まで早く閉じるようになる(図10のスロッ
トル弁開度a参照)。
【0039】これにより、エンジン6の各気筒21に供
給される空気量は早く減少するが、燃料噴射弁34によ
る燃料噴射量が空気量の減少に追従できなくて、アイド
ル噴射量に至るまで徐々に減少するので(図10の燃料
噴射量b参照)、A/F(空燃比)がリッチとなり、こ
のままでは、エンジン回転数も早く下がってアイドル目
標回転数より下がるおそれがある(図10に破線で示す
エンジン回転数c参照)。また、クランク軸16が固定
された減速比(または増速比)でインペラ軸18に連結
されているため、このようなときには、インペラに作用
する水の抵抗が増加してエンジン回転数がアイドル目標
回転数より下がるおそれもある。
【0040】そこで、エンジンコントロールユニット5
9においては、図7のステップS1でスタートし、ステ
ップS2で、エンジン回転数センサー65で検出した現
在のエンジン回転数が遷移航走状態の回転数(例えば6
500rpm)A以上であるか否かを判定し、YESで
あれば、ステップS3で、スロットル弁開度センサー6
2で検出した現在のスロットル開度がアイドル目標開度
(例えば1〜4度)B付近にあるか否かを判定し、YE
Sであれば、ステップS4で、点火プラグ38の点火時
期を進角制御する(図10の点火時期d参照)。
【0041】これにより、空気量の早い減少に燃料噴射
弁34からの燃料噴射量bが追従できなくて、A/F
(空燃比)がリッチとなっても、点火プラグ38の点火
時期が進角されることから、燃焼状態が良好になってエ
ンジントルクが増すことにより、エンジン回転数がアイ
ドル目標回転数より下がらなくなる(図10に実線で示
すエンジン回転数e参照)。
【0042】一方、ステップS2およびステップS3で
NOであれば、ステップS5で、一定時間(例えば数
秒)が経過したか、あるいはエンジン回転数が遷移航走
状態の回転数以下のエンジン回転数で一定になったか
(図10のエンジン回転数g参照)否かを判定し、YE
Sであれば、ステップS6で、点火時期を元に戻して制
御を終了する(図10の点火時期f参照)。なお、ステ
ップS5でNO、またはステップS4とステップS6で
点火時期制御を継続中に、ステップS2に戻って図7の
ルーチンを繰り返す。
【0043】図7で説明した点火時期制御に代えて、エ
ンジンコントロールユニット59にエンジン回転数と進
角量との関係を予めマップとしてプログラムしておい
て、そのマップに応じて点火時期制御をすることもでき
る。このマップには、点火時期を進角させるための進角
制御用マップと、点火時期を制御する通常マップとが用
意されている。
【0044】そして、エンジンコントロールユニット5
9においては、図8のステップS1´でスタートし、ス
テップS2´で、エンジン回転数センサー65で検出し
た現在のエンジン回転数が遷移航走状態の回転数(例え
ば6500rpm)A以上であるか否かを判定し、YE
Sであれば、ステップS3´で、スロットル弁開度セン
サー62で検出した現在のスロットル開度がアイドル目
標開度(例えば1〜4度)B付近にあるか否かを判定
し、YESであれば、ステップS4´で、進角制御用マ
ップに応じて点火プラグ38の点火時期を進角制御する
(図10の点火時期d参照)。
【0045】これにより、空気量の早い減少に燃料噴射
弁34からの燃料噴射量bが追従できなくて、A/F
(空燃比)がリッチとなっても、点火プラグ38の点火
時期が進角されることから、燃焼状態が良好になってエ
ンジントルクが増すことにより、エンジン回転数がアイ
ドル目標回転数より下がらなくなる(図10に実線で示
すエンジン回転数e参照)。そして、ステップS5´
で、一定時間(例えば数秒)が経過したか、あるいはエ
ンジン回転数が遷移航走状態の回転数以下のエンジン回
転数で一定になったか(図10のエンジン回転数g参
照)否かを判定し、NOであれば、ステップS4´を繰
り返し、YESであれば、ステップS2´に戻って図8
のルーチンを繰り返す。
【0046】一方、ステップS2´およびステップS3
´でNOであれば、ステップS6´で、通常マップに応
じて点火時期を制御し、ステップS2´に戻って図8の
ルーチンを繰り返す。
【0047】図7と図8の実施形態では、点火プラグ3
8の点火時期を制御するようにしたから、バイパス通路
33cと開閉弁63を備えていないエンジン6でもコス
トアップすることなく適用できる。
【0048】(2)バイパス通路33cを開閉する開閉
弁63の開き制御 操縦者が操舵ハンドル12を操舵して水ジェット推進艇
1を遷移航走状態の回転数(例えば6500rpm)以
上のエンジン回転数で滑走している際に、スロットルレ
バー12aから早く手を離すと、スロットル弁35がア
イドル開度まで早く閉じるようになる(図10のスロッ
トル弁開度a参照)。
【0049】これにより、エンジン6の各気筒21に供
給される空気量は早く減少するが、燃料噴射弁34によ
る燃料噴射量が空気量の減少に追従できなくて、アイド
ル噴射量に至るまで徐々に減少するので(図10の燃料
噴射量b参照)、A/F(空燃比)がリッチとなり、こ
のままでは、エンジン回転数も早く下がってアイドル目
標回転数より下がるおそれがある(図10に破線で示す
エンジン回転数c参照)。また、クランク軸16が固定
された減速比(または増速比)でインペラ軸18に連結
されているため、このようなときには、インペラに作用
する水の抵抗が増加してエンジン回転数がアイドル目標
回転数より下がるおそれもある。
【0050】そこで、エンジンコントロールユニット5
9においては、図7のステップS1でスタートし、ステ
ップS2で、エンジン回転数センサー65で検出した現
在のエンジン回転数が遷移航走状態の回転数(例えば6
500rpm)A以上であるか否かを判定し、YESで
あれば、ステップS3で、スロットル弁開度センサー6
2で検出した現在のスロットル開度がアイドル開度(例
えば1〜4度)B付近にあるか否かを判定し、YESで
あれば、ステップS4で、開閉弁63を開き制御する
(図10の開閉弁ON参照)。
【0051】これにより、吸気空気量が増えてその分だ
け燃料噴射量も増えることで、点火プラグ38の点火時
期がそれに合わせて変化されることから、燃焼状態が良
好になってエンジントルクが増すことにより、エンジン
回転数がアイドル目標回転数より下がらなくなる(図1
0に実線で示すエンジン回転数e参照)。
【0052】また、ステップS2およびステップS3で
NOであれば、ステップS5で、一定時間(例えば数
秒)が経過したか、あるいはエンジン回転数が遷移航走
状態の回転数以下のエンジン回転数で一定になったか
(図10のエンジン回転数g参照)否かを判定し、YE
Sであれば、ステップS6で、開閉弁63を閉じて制御
を終了する(図10の開閉弁OFF参照)。なお、ステ
ップS5でNO、またはステップS4とステップS6で
開閉弁制御を継続中に、ステップS1に戻って図7のル
ーチンを繰り返す。
【0053】一方、上記のような水ジェット推進艇1の
4サイクルエンジン6は、暖機運転に時間がかかること
から、エンジン6が冷機状態の場合には、空気量や燃料
量を増加させることによりエンジン回転数を高めて暖機
を早めることが考えられる。
【0054】しかしながら、水ジェット推進艇1では、
自動車のようなクラッチやブレーキが無いことから、係
留中の暖機運転時に、エンジン回転数を高め過ぎると不
要に推進力が増加する。特に、夏場と冬場のような季節
変動によって空気温度が変わるとアイドル回転数もばら
つくので(例えば夏場に1100rpmに設定しておい
ても冬場には1500rpmまで上がる)、冬場にはア
イドル回転数が高まり過ぎて不要に推進力が増加する。
また、クランク軸16が固定された減速比(または増速
比)でインペラ軸18に連結されているため、アイドル
回転数が変動しやすく、アイドル回転数が高まり過ぎる
と不要に推進力が増加する。
【0055】そこで、上記エンジン温度センサー64で
エンジン温度を計測し、エンジン温度に応じたアイドル
目標回転数を設定して、現在のエンジン回転数がアイド
ル目標回転数よりも高ければ、点火プラグ38の点火時
期を遅角させて、エンジンの燃焼状態を低めることで、
アイドル目標回転数に近づくようにエンジン回転数を下
げるフィードバック制御をするとともに、現在のエンジ
ン回転数がアイドル目標回転数よりも低ければ、点火プ
ラグ38の点火時期を進角させて、エンジンの燃焼状態
を高めることで、アイドル目標回転数に近づくようにエ
ンジン回転数を上げるようにフィードバック制御をす
る。
【0056】このように、エンジン回転数をフィードバ
ック制御して点火時期を決定することにより、エンジン
回転数の上限を守って不要に推進力が増加してしまうこ
とを防止しつつ暖機運転の時間を短縮することが可能と
なる。
【0057】以下、エンジンコントロールユニット59
によって、エンジン回転数をフィードバック制御して点
火時期を決定する制御を図11のフローチャートに基づ
いて説明する。
【0058】ステップS10でスタートし、ステップS
11で、エンジン温度センサー64によりエンジン温度
(シリンダブロック25の冷却水ジャケットの冷却水の
水温…例えば冷機時は、夏場では30度、冬場では5度
であり、エンジン運転時は60度)を計測し、ステップ
S12で、アイドル目標回転数Cを設定する。例えば、
冬場でエンジン温度が5度のときは、アイドル目標回転
数Cを1700rpmに設定し、夏場でエンジン温度が
30度以上のときは、アイドル目標回転数Cを1500
rpmに設定する。
【0059】そして、ステップS13で、現在のエンジ
ン回転数がアイドル目標回転数C以下であるか否かを判
定し、YESであれば、ステップS14で、点火プラグ
38の点火時期を進角させて、エンジン6の燃焼状態を
高めることで、アイドル目標回転数Cに近づくようにエ
ンジン回転数を上げるようにフィードバック制御をす
る。
【0060】また、ステップS13でNOであれば、ス
テップS15で、現在のエンジン回転数がアイドル目標
回転数C以上であるか否かを判定し、YESであれば、
ステップS16で、点火プラグ38の点火時期を遅角さ
せて、エンジン6の燃焼状態を低めることで、アイドル
目標回転数Cに近づくようにエンジン回転数を下げるフ
ィードバック制御をする。
【0061】なお、ステップS14とステップS16と
で点火時期制御中に、ステップS11に戻って図11の
ルーチンを繰り返す。また、ステップS15でNOであ
れば、ステップS13のNOと相俟って、水ジェット推
進艇1に操縦者が搭乗するなどしてスロットレバー12
aを操作していると判断し、点火プラグ38の点火時期
を遅角させる制御は不要であるので、ステップS11に
戻って図11のルーチンを繰り返す。
【0062】本実施形態では、点火プラグ38の点火時
期を制御するようにしたから、バイパス通路33cと開
閉弁63を備えていないエンジン6でもコストアップす
ることなく適用できる。
【0063】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、請求
項1の発明は、スロットルレバーを早く離すなどして、
エンジン回転数が遷移航走状態の回転数以上で、かつス
ロットル弁がアイドル開度付近にある際には、制御装置
によって点火プラグの点火時期を進角制御することによ
り、空気量の早い減少に燃料噴射弁からの燃料噴射量が
追従できなくて、A/F(空燃比)がリッチとなって
も、点火プラグの点火時期が進角されることから、燃焼
状態が良好になってエンジントルクが増すことにより、
エンジン回転数がアイドル目標回転数より下がることを
防止できるようになる。
【0064】請求項2の発明は、スロットルレバーを早
く離すなどして、エンジン回転数が遷移航走状態の回転
数以上で、かつスロットル弁がアイドル開度付近にある
際には、制御装置によって吸気通路のスロットル弁をバ
イパスするバイパス通路を開閉する開閉弁を開き制御す
ることにより、吸気空気量が増えてその分だけ燃料噴射
量も増えることで、点火プラグの点火時期がそれに合わ
せて変化されることから、燃焼状態が良好になってエン
ジントルクが増すことにより、エンジン回転数がアイド
ル目標回転数より下がることを防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の水ジェット推進艇の側面図であ
る。
【図2】 図1の平面図である。
【図3】 エンジンを右斜め前方から見た斜視図であ
る。
【図4】 エンジンを左斜め前方から見た斜視図であ
る。
【図5】 エンジンの要部破断後面図である。
【図6】 エンジンとエンジンコントロールユニット
とのシステム図である。
【図7】 点火時期制御のフローチャートである。
【図8】 変形例の点火時期制御のフローチャートで
ある。
【図9】 エンジン回転数と航走状態との関係を示す
図である。
【図10】 開閉弁制御のタイミングチャートである。
【図11】 別の実施形態の点火時期制御のフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 水ジェット推進艇 6 エンジン 8 ジェット推進機 26 シリンダヘッド 26c 燃焼室 38 点火プラグ 33 スロットルボディ 33a 吸気通路 33c バイパス通路 34 燃焼噴射弁 35 スロットル弁 50 エンジンコントロールユニット 62 スロットル開度センサー 63 開閉弁 65 エンジン回転数センサー
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/12 330 F02D 45/00 305A 45/00 305 F02P 5/15 E F Fターム(参考) 3G022 CA03 CA05 EA03 EA06 FA06 GA05 GA07 GA08 GA09 3G084 AA08 BA06 BA13 CA06 CA09 DA08 DA34 EB08 EB12 FA10 FA11 FA20 FA29 FA33 FA35 3G093 AA19 BA05 BA14 CB07 CB15 DA01 DA03 DA05 DA06 DB22 DB29 EA07 EA13 FA10 FB02 FB04 3G301 HA01 HA04 HA26 JA07 JA31 KA17 LA00 LA01 LA04 MA11 MA14 NA08 NC01 NC02 NE01 NE06 NE11 NE23 PA07Z PA11Z PA15A PA15Z PD02Z PE08Z PE09A PF03Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジェット推進機がエンジンで駆動され、
    このエンジンの燃焼室に点火プラグが設けられ、上記燃
    焼室に吸気通路のスロットル弁を介して空気が導入さ
    れ、このスロットル弁より下流に燃料噴射弁が設けられ
    て、制御装置により、スロットル弁の開度に基づいて上
    記燃料噴射弁の燃料噴射量を決定している水ジェット推
    進艇用エンジンの制御装置において、 上記制御装置は、エンジン回転数が遷移航走状態の回転
    数以上で、かつスロットル弁がアイドル開度付近にある
    ときに、上記点火プラグの点火時期を進角させるように
    制御することを特徴とする水ジェット推進艇用エンジン
    の制御装置。
  2. 【請求項2】 ジェット推進機がエンジンで駆動され、
    このエンジンの燃焼室に点火プラグが設けられ、上記燃
    焼室に吸気通路のスロットル弁を介して空気が導入さ
    れ、上記吸気通路に、スロットル弁をバイパスするバイ
    パス通路とこのバイパス通路を開閉する開閉弁とが設け
    られ、上記スロットル弁より下流に燃料噴射弁が設けら
    れて、制御装置により、スロットル弁の開度に基づいて
    上記燃料噴射弁の燃料噴射量を決定している水ジェット
    推進艇用エンジンの制御装置において、 上記制御装置は、エンジン回転数が遷移航走状態の回転
    数以上で、かつスロットル弁がアイドル開度付近にある
    ときに、上記開閉弁を開くように制御することを特徴と
    する水ジェット推進艇用エンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】 上記点火プラグの点火時期を進角させる
    制御、または開閉弁の開き制御は、エンジン回転数が遷
    移航走状態の回転数以下のエンジン回転数で一定になる
    まで、若しくは一定時間の経過まで行われる請求項1ま
    たは請求項2記載の水ジェット推進艇用エンジンの制御
    装置。
JP2001211752A 2000-07-31 2001-07-12 水ジェット推進艇用エンジンの制御装置 Withdrawn JP2002115638A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001211752A JP2002115638A (ja) 2000-07-31 2001-07-12 水ジェット推進艇用エンジンの制御装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-230968 2000-07-31
JP2000230968 2000-07-31
JP2001211752A JP2002115638A (ja) 2000-07-31 2001-07-12 水ジェット推進艇用エンジンの制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002115638A true JP2002115638A (ja) 2002-04-19

Family

ID=26597031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001211752A Withdrawn JP2002115638A (ja) 2000-07-31 2001-07-12 水ジェット推進艇用エンジンの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002115638A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008280881A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Kawasaki Heavy Ind Ltd ジェット推進艇
JP2008291774A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Kawasaki Heavy Ind Ltd ジェット推進艇

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008280881A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Kawasaki Heavy Ind Ltd ジェット推進艇
JP2008291774A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Kawasaki Heavy Ind Ltd ジェット推進艇
US7980904B2 (en) 2007-05-25 2011-07-19 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Driving power output control for personal watercraft

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7404293B2 (en) Intake system for supercharged engine
US6508214B1 (en) Engine exhaust control
US6217480B1 (en) Engine control
JPH10176560A (ja) 船舶用エンジンの運転制御装置
EP0831219B1 (en) Method for controlling the operation of an internal combustion engine
US20040231642A1 (en) Electronic throttle control for watercraft
JP2002317668A (ja) 水ジェット推進艇のエンジン制御装置
US6848956B2 (en) Engine control system for watercraft
US6752672B2 (en) Fuel injection control for marine engine
US6508225B1 (en) Fuel control system for marine engine
US20020115357A1 (en) Engine control unit for water vehicle
JP3705390B2 (ja) 船舶用エンジンの制御装置
US6899578B2 (en) Engine control arrangement for watercraft
US6223723B1 (en) Personal watercraft engine control
JPH09256887A (ja) 船外機の燃料噴射制御装置
US7399210B2 (en) Reverse operation control for watercraft
JP2003129882A (ja) 船舶推進機のエンジン制御装置
US6227922B1 (en) Exhaust timing control valve control arrangement
US6526946B1 (en) Fuel injection system for marine propulsion device
JP4060161B2 (ja) エンジンの始動時制御方法及び装置、並びに小型滑走艇
JP2002115638A (ja) 水ジェット推進艇用エンジンの制御装置
US20020112694A1 (en) Engine control unit for small watercraft
JP2003113729A (ja) 船舶推進機のエンジン制御装置
US20040266285A1 (en) Fuel injection control for marine engine
JP2001152895A (ja) 船外機用エンジンの運転制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080415

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090119

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090421