JP2002308611A - グラファイト層状シ−ト物及びその製造方法 - Google Patents

グラファイト層状シ−ト物及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002308611A
JP2002308611A JP2001108398A JP2001108398A JP2002308611A JP 2002308611 A JP2002308611 A JP 2002308611A JP 2001108398 A JP2001108398 A JP 2001108398A JP 2001108398 A JP2001108398 A JP 2001108398A JP 2002308611 A JP2002308611 A JP 2002308611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
highly oriented
graphite
polyimide film
layered sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001108398A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Oya
修生 大矢
Shigeru Yao
滋 八尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP2001108398A priority Critical patent/JP2002308611A/ja
Publication of JP2002308611A publication Critical patent/JP2002308611A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 層状構造を有し柔軟性および靭性を持つ高配
向グラファイト層状シ−ト物及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 高配向性を付与する成分を存在させたポ
リイミドフィルム炭素化物またはそれ自体が高配向性で
あるポリイミドフィルム炭素化物を不活性雰囲気中で高
温熱処理するグラファイト化処理によって得られ、SE
Mによる断面観察によってグラファイト層状構造を有す
る高配向グラファイト層状シ−ト物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高配向グラファ
イト層状シ−ト物及びその製造方法に関し、さらに詳し
くは層状構造を有し柔軟性および靭性を持つ高配向グラ
ファイト層状シ−ト物及びその製造方法に関する。本発
明の高配向グラファイト層状シ−ト物は、電気伝導体と
してあるいは熱伝導体として放熱材、均熱材に利用され
る。
【0002】
【従来の技術】近年、高分子膜を炭素化させて炭素化膜
として使用する技術が提案されている。これにはセルロ
−ス、熱硬化性樹脂、ピッチタ−ルを前駆体に用いたも
のが多い。また、グラファイトの製造方法として、特開
昭61−275114号公報、特開昭61−27511
5号公報、特開昭61−275117号公報になど特定
の耐熱性高分子フィルムを熱処理するグラファイトの製
造方法が開示されている。
【0003】グラファイトは抜群の耐熱性、耐薬品性、
高電気伝導性等を有するため、工業材料として重要な地
位を占め、ガスケット、電極、発熱体、構造材として広
く使用されている。中でも高配向性グラファイトはX線
や中性子線に対する優れた分光、反射特性を有するた
め、X線や中性子線のモノクロメ−タ−、あるいはフィ
ルタ−として広く用いられている。
【0004】このような目的に使用されるグラファイト
としては、天然に産するものを使用するのが一つの方法
であるが、良質のグラファイトは生産量が非常に限られ
ており、しかも、取り扱いにくい粉末状、またはリン片
状であるため、人工的にグラファイトを製造することが
行われている。
【0005】従来、このような人工的なグラファイトの
製造方法としては、気相中での炭素化水素ガスの高温分
解沈積と、その熱間加工による方法があり、圧力を印加
しつつ3400℃で長時間再焼鈍することによりグラフ
ァイトを製造する。
【0006】このようにして製造されるグラファイト
は、高配向性グラファイト(HOPG)と呼ばれ、天然
の単結晶グラファイトと比較して優れた特性を有してい
る。しかし、この製造方法は製造工程が極めて複雑であ
り、かつ歩留りも著しく低く、その結果、製造された高
配向性グラファイトは極めて高価なものであった。
【0007】ポリイミドフィルムから柔軟性のあるグラ
ファイトシ−トを直接的に得る方法として、特公平1−
49642号公報が知られている。このシ−トは、芳香
族系ポリイミドフィルムを窒素やArなどの不活性ガス
雰囲気中で予備熱処理を行い、その後、さらに同じく不
活性ガス雰囲気中で、ある昇温速度で高温熱処理を行う
ことによって得られる。
【0008】この発明により、予備熱処理と高温熱処理
時の昇温速度等の焼成条件を制御することによって、焼
成後の厚さを制御したグラファイトシ−トを作製するこ
とができる。しかしながら、この製法では焼成条件を最
適に制御できないと、焼成後のグラファイトはシ−ト形
状とならなかったり、柔軟性をもたせることが困難とな
る場合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、層
状構造を有し柔軟性および靭性を持つ高配向グラファイ
ト層状シ−ト物及びその製造方法を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、高配向性を
付与する成分を存在させたポリイミドフィルム炭素化物
またはそれ自体が高配向性であるポリイミドフィルム炭
素化物を不活性雰囲気中で高温熱処理するグラファイト
化処理によって得られ、SEMによる断面観察によって
グラファイト層状構造を有する高配向グラファイト層状
シ−ト物に関する。
【0011】また、この発明は、高配向性を付与する成
分を存在させたポリイミドフィルムまたはそれ自体が高
配向性であるポリイミドフィルムを不活性ガス雰囲気下
で比較的低温で焼成することにより炭素化膜とし、これ
をさらに高温でグラファイト化する高配向グラファイト
層状シ−ト物の製造方法に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の好ましい態様を
列記する。 1)グラファイト層間に間隙を有し柔軟性、靭性を併せ
持つ前記の高配向グラファイト層状シ−ト物。 2)厚みが、出発材料であるポリイミドフィルムの厚み
以下である前記の高配向グラファイト層状シ−ト物。 3)異なる配向性を有する複数枚のポリイミドフィルム
を重ね合わせて得られる、結晶サイズが厚み方向で分布
を持つ前記の高配向グラファイト層状シ−ト物。
【0013】4)高配向性を付与する成分を存在させた
ポリイミドフィルム炭素化物が、ボロン成分の粉末をポ
リイミド前駆体溶液に加えてフィルム化してポリイミド
フィルム中に存在させるか、あるいはポリイミドフィル
ムの炭素化物の段階でボロン成分の粉末を添加して存在
させることによって得られるものである前記の高配向グ
ラファイト層状シ−ト物。 5)ポリイミドフィルムが、3,3’,4,4’−ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物とp−フェニレンジア
ミンを含有する芳香族ジアミンとから得られるものであ
る前記の高配向グラファイト層状シ−ト物。
【0014】6)グラファイト化処理が、熱間等方圧プ
レス(HIP)を用いて行われる前記の高配向グラファ
イト層状シ−ト物。 7)ポリイミドフィルムを不活性ガス雰囲気下で100
0〜2000℃で焼成することにより炭素化膜とし、こ
れを2600〜3000℃でグラファイト化する前記の
高配向グラファイト層状シ−ト物の製造方法。
【0015】この発明においては、好適には厚みが1〜
80μmで、高配向性を付与する成分を存在させたポリ
イミドフィルムまたはそれ自体が高配向性であるポリイ
ミドフィルムを出発材料とする。前記のポリイミドフィ
ルムは、ポリイミド前駆体フィルムを熱イミド化および
/または化学イミド化することによって得られる。前記
のポリイミド前駆体とは、テトラカルボン酸成分と芳香
族ジアミン成分とを重合して得られたポリアミック酸あ
るいはその部分的にイミド化したものであり、化学イミ
ド化剤の不存在下あるいは存在下に熱処理(熱処理或い
は化学処理)してポリイミドとすることができるもので
ある。
【0016】前記のテトラカルボン酸成分と芳香族ジア
ミン成分とは、有機溶媒中に大略等モル溶解、重合し
て、対数粘度(30℃、濃度;0.5g/100mL
NMP)が0.3以上、特に0.5〜7であるポリアミ
ック酸であるポリイミド前駆体が製造される。また、重
合を約80℃以上の温度で行った場合に、部分的に閉環
した部分イミド化物であるポリイミド前駆体が製造され
る。
【0017】前記のテトラカルボン酸成分としては、
3,3’,4,4’− ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物(以下、s−BPDAと略記することもある)が
好ましく、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカル
ボン酸、あるいは3,3’,4,4’−ビフェニルテト
ラカルボン酸の塩またはそれらのエステル化誘導体であ
ってもよい。ビフェニルテトラカルボン酸成分は、上記
の各ビフェニルテトラカルボン酸類の混合物であっても
よい。
【0018】また、前記のテトラカルボン酸成分は、前
述のビフェニルテトラカルボン酸類の一部を、ピロメリ
ット酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)プロパン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
スルホン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エ−
テル、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)チオエ−
テル、ブタンテトラカルボン酸、あるいはそれらの酸無
水物、塩またはエステル化誘導体などのテトラカルボン
酸類で置き換えてももよい。
【0019】前記の芳香族ジアミンとしては、p−フェ
ニレンジアミンまたはp−フェニレンジアミンと4,
4’−ジアミノジフェニルエ−テル(オキシジアニリ
ン:ODA)との組み合わせでもよい。4,4’−ジア
ミノジフェニルエ−テルの一部を3,3’−ジメチル−
4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル、3,3’−ジ
エトキシ−4,4’−ジアミノジフェニルエ−テルで置
き換えてp−フェニレンジアミンと組み合わせてもよ
い。また、前記のジアミン成分としては、、p−フェニ
レンジアミンおよび4,4’−ジアミノジフェニルエ−
テルの一部をジアミノピリジン、具体的には、2,6−
ジアミノピリジン、3,6−ジアミノピリジン、2,5
−ジアミノピリジン、3,4−ジアミノピリジンなどで
置き換えてよい。
【0020】前記のポリイミドフィルムは、例えば以下
のようにして製造することができる。先ず、3,3’,
4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とp−
フェニレンジアミンとをN,N−ジメチルアセトアミド
やN−メチル−2−ピロリドンなどのポリイミドの製造
に通常使用される有機極性溶媒中で、好ましくは10〜
80℃で1〜30時間重合して、ポリマ−の対数粘度
(測定温度:30℃、濃度:0.5g/100ml溶
媒、溶媒:N−メチル−2−ピロリドン)が0.3以
上、特に0.5〜7、ポリマ−濃度が10〜35重量%
であり、回転粘度(30℃)が500〜8000ポイズ
であるポリアミック酸(イミド化率:5%以下)溶液を
得る。
【0021】次いで、例えば上記のようにして得られた
ポリアミック酸溶液に、必要であればボロン化合物、例
えば炭化ホウ素などを添加する。また、前記のポリアミ
ック酸溶液にイミダゾ−ル類、特に、1,2−ジメチル
イミダゾ−ルを、特にポリアミック酸のアミック酸単位
に対して0.005〜2倍当量の量含有させてもよい。
【0022】上記のポリアミック酸溶液に、リン化合物
を、好ましくはこのポリアミック酸100重量部に対し
て0.01〜5重量部、特に0.01〜3重量部、その
中でも特に0.01〜1重量部の割合で有機リン化合
物、好適には(ポリ)リン酸エステル、リン酸エステル
のアミン塩あるいは無機リン化合物を添加し、さらに好
適には無機フィラ−を、特にポリアミック酸100重量
部に対して0.1〜3重量部のコロイダルシリカ、アエ
ロジル、窒化珪素、タルク、酸化チタン、燐酸カルシウ
ム(好適には平均粒径0.005〜5μm、特に0.0
05〜2μm)を添加してポリイミド前駆体溶液組成物
を得る。
【0023】このポリイミド前駆体溶液組成物を平滑な
表面を有するガラスあるいは金属製の支持体表面に連続
的に流延して前記溶液の厚み10〜300μm程度、特
に25〜200μmの薄膜を形成し、その薄膜を乾燥す
る際に、乾燥条件を調整し、温度:100〜200℃、
時間:1〜30分間乾燥することにより、固化フィルム
中、前記溶媒及び生成水分からなる揮発分含有量が30
〜50重量%程度、イミド化率が5〜80%程度である
長尺状固化フィルム(自己支持性フィルム)を形成し、
上記固化フィルムを支持体表面から剥離する。
【0024】前記の固化フィルムを、さらに乾燥条件を
調整して、温度:室温(25℃)〜250℃、時間:
0.5〜30分間程度乾燥する乾燥工程を加えてもよ
い。これらの乾燥工程の少なくとも一部で固化フィルム
の幅方向の両端縁を把持し延伸した状態を保つことによ
って、幅方向(TD)あるいは両方向(MD、TD)に
少し延伸してもよい。
【0025】ポリイミドフィルムは、次いで、好適には
キュア炉内において固化フィルムを高温に加熱して乾燥
およびイミド化を完了させて得ることができる。すなわ
ち、前記のようにして得られた固化フィルムを必要であ
ればさらに乾燥して、乾燥フィルムの幅方向の両端縁を
把持した状態で、キュア炉内における最高加熱温度:4
00〜500℃程度、特に475〜500℃程度の温度
が0.5〜30分間となる条件で該乾燥フィルムを加熱
して乾燥およびイミド化して、残揮発物量0.4重量%
以下程度で、イミド化を完了することによって長尺状の
厚みが1〜80μm、好適には3〜50μmで、高配向
性を有するポリイミドフィルムを好適に製造することが
できる。上記のようにして得られたポリイミドフィルム
を、好適には低張力下あるいは無張力下に200〜40
0℃程度の温度で加熱して応力緩和処理して、巻き取っ
てもよい。
【0026】この発明においては、3,3’,4,4’
−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を含む芳香族テ
トラカルボン酸成分とp−フェニレンジアミンを含む芳
香族ジアミン成分とを前記溶媒中で重合させたポリアミ
ック酸の溶液をド−プとして支持体上に流延し、支持体
から剥離した自己支持性フィルムを前記条件で加熱乾燥
することによって、厚み1〜80μmの、特に面配向度
を高く制御されたポリイミドフィルムを得ることができ
る。
【0027】この発明においては、好適には前記のポリ
イミドフィルムを不活性ガス雰囲気下で1000〜20
00℃で焼成することにより炭素化膜とし、これをさら
に2600〜3000℃でグラファイト化する高配向グ
ラファイト層状シ−ト物を得ることができる。
【0028】炭素化膜を得るには、ポリイミドフィルム
を、不活性雰囲気下で前記温度範囲内で加熱し、炭素化
すればよい。前記の炭素化における不活性雰囲気とは、
酸素など酸化活性の気体がないことが必要であり、アル
ゴン、ヘリウム、窒素などが適当である。特に炭素化に
は、アルゴンが好ましい。
【0029】ポリイミドフィルムを炭素化する際、分解
物がスム−ズに留去するように、またいったん蒸発した
分解物が再び沈着しないように、不活性ガスの気流中で
行うのが好ましい。前記炭素化はポリイミドフィルムが
徐々に炭素化するのが好ましく、昇温速度30℃/分以
下、特に0.5〜30℃/分程度の速度で昇温すること
が好ましい。
【0030】次いで、得られた炭素化フィルムを、さら
に不活性雰囲気下で2600〜3000℃でグラファイ
ト化して、高配向グラファイト層状シ−ト物を得ること
ができる。このとき加熱と同時に圧力を加えながら処理
してもよい。この場合、等方加圧の装置で加熱してもよ
い。等方加圧処理すると、結晶化に伴う収縮に対し等方
的に圧力が追従する為に、初期形状を略保持しながら等
方的に試料全体が収縮するので、前駆体フィルムの形
状、構造のグラファイト層状物を作製したい場合には、
特に好ましい。また、フィルム面に圧力を加える方法と
しては、加熱しながら、耐熱性の多孔板、またはフィル
ムシ−トに挟み込み、炭素化及びグラファイト膜の形状
に整えるのに好適である。例えば、炭素板、炭素フィル
ムに挟むのがよい。
【0031】また、前駆体フィルムを複数枚重ねて、熱
間等方圧プレス装置(HIP)でグラファイト化熱処理
を施し、次いで、さらに一軸方向に1〜20kg/cm
程度の圧力が加わるようにグラファイト板を積層しH
IPチャンバ−内にセットし、不活性ガスで加圧しなが
ら昇温し、2600度〜3000℃で約1000〜10
000気圧の条件で加熱して、積層物を得ることができ
る。
【0032】この発明のグラファイト層状物は、結晶子
サイズが大きく、好適には(002)面方向についての
結晶子サイズが90Å(オングストロ−ム)以上、特に
100〜1000Åであり、特にC軸格子定数が6.8
0Å以下、特に6.70Å以下である。
【0033】この発明のグラファイト層状物は、好適に
は結晶化度が75%以上、好適には90%以上、特に9
5%以上あり、しなやかで強くしかも柔軟性を有する層
構造であるため、横方向への電気伝導性および熱伝導性
に優れ、電気伝導体としてあるいは熱伝導体として好適
である。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。以下の各例において、フィルムの厚み、格子定数、
結晶化度、結晶子サイズは以下によって求めたものであ
る。
【0035】フィルムの厚み フィルム厚みは、市販の接触式マイクロメ−タ−及び走
査型電子顕微鏡による断面観察によって測定した。 C軸格子定数 (002)面、(101)面の面間隔より、グラファイ
ト結晶の格子定数を求めた。
【0036】結晶化度 グラファイト膜の結晶化度は、グラファイト膜を粉にし
て、X線回折を測定し、Ruland法により測定し
た。 結晶子サイズ (002)面、(101)面のピ−クの半値幅より、S
hellerの式に従って求めた。
【0037】実施例1 1)ポリイミドフィルムの作成 酸二無水物として、対称性ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物(s−BPDA)を、ジアミン成分としてパラ
フェニレンジアミン(PDA)、もしくはPDAとオキ
シジアニリン(ODA)の両方を所定の比で混合したも
のを用い、s−BPDAに対するジアミン成分のモル比
が0.994で且つ該モノマー成分の合計重量が16重
量%になるように1−メチル−2−ピロリドン(NM
P)に溶解し、温度40℃、10時間重合を行ってポリ
イミド前駆体溶液を得た。
【0038】得られたポリイミド前駆体溶液を、ガラス
基板上に厚みが約15〜180μmになるように流延
し、大気中で80℃から150℃までの熱処理を行いゲ
ル化を行った。その後ゲル化したフィルムをピンテンタ
−に張り直し固定した状態で、大気中にて120℃から
400℃までの熱処理を行うことにより、フィルムの膜
厚み、分子の面配向性、ジアミン組成の異なるフィルム
を数種類作製した。
【0039】2)炭化ホウ素粉末微分散ポリイミドフィ
ルムの作成 酸二無水物として、対称性ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物(s−BPDA)を、ジアミン成分としてパラ
フェニレンジアミン(PDA)を用い、s−BPDAに
対するPDAのモル比が0.994で且つ該モノマー成
分の合計重量が16重量%になるように1−メチル−2
−ピロリドン(NMP)に溶解し、温度40℃、10時
間重合を行ってポリイミド前駆体溶液を得た。この溶液
に、粒径が5ミクロン以下の炭化ホウ素(B4C)粉末
を重量比がポリイミド前駆体の2重量%になる量を投入
し、セパラフラスコ中で十分攪拌し炭化ホウ素粉末分散
ポリイミド前駆体溶液を得た。
【0040】得られたポリイミド前駆体溶液を、ガラス
基板上に厚みが約20〜80ミクロンになるように流延
し、大気中で80℃から150℃までの熱処理を行いゲ
ル化を行った。その後ゲル化したフィルムをピンテンタ
−に張り直し固定した状態で、大気中にて120℃から
400℃までの熱処理を行うことにより、炭化ホウ素分
散ポリイミドフィルムを得た。
【0041】3)炭素化フィルムの作製 1)および2)で得られたポリイミドフィルムを、窒素
ガス気流中で、通気性の炭素シ−トで両面を挟んで、1
0℃/分の速度で20℃から1400℃まで昇温し、1
400℃で120分保持した。得られたフィルムは光沢
を呈しており、また外観形状は破損も無くフラットで炭
素化前の状態を保持していた。X線回折により得られた
結果では、炭素化膜はわずかに結晶の様相を示し、ル−
ランド法(Ruland)により求めた結晶化度は15
〜40%であった。
【0042】4)グラファイトフィルムの作製 3)で得られた炭素化フィルムに、熱間等方圧プレス装
置(HIP)でグラファイト化熱処理を施した。炭素フ
ィルムを通気性の炭素シ−トで一枚一枚挟んでHIPチ
ャンバー内にセットした。アルゴンガスで加圧しながら
10〜20℃/分の速度で昇温し、2800度で200
0気圧の条件で1時間保持し、その後は徐々に減圧しな
がら炉冷した。得られたフィルムの外観はHIP処理前
と変わらず形状を保持しており、灰色がかった光沢を呈
していた。このグラファイトフィルムは脆性的ではな
く、柔軟性を有している。特に出発原料フィルムの厚み
が25μm以下であった物は、完全に折り曲げても破壊
しなかった。また、市販の鋏で容易に所望の形状に切断
する事が可能であった。
【0043】5)グラファイトフィルムのキャラクタリ
ゼーション 得られたグラファイトフィルムは、X線回折及び走査型
電子顕微鏡(SEM)観察及び透過型電子顕微鏡(TE
M)観察により評価した。表1にポリイミドフィルムの
製膜条件とグラファイトシ−トの性状を示す。いずれの
フィルムもグラファイト化度は98%以上と評価され
た。
【0044】
【表1】
【0045】グラファイト化フィルムのSEMによる断
面観察像を図1〜4に示す。グラファイト層状構造が発
達している様子がよく分かる。試料番号2と試料番号4
とを比較すると、炭化ホウ素の添加がグラファイト層状
構造の成長に劇的に効果があることが分かる。これは、
グラファイト化熱処理過程において炭化ホウ素粉末周辺
では液相が出現し炭素原子の拡散、結晶化を容易にする
為であると考えられる。また試料番号5の結果から、高
配向性ポリイミドを与える成分と低配向性ポリイミドを
与える成分とを共重合しても、そのフィルムの面配向性
はたやすくは崩れず、従って炭素化、グラファイト化処
理を行う事で高配向性グラファイトフィルムが得られる
ことが分かる。
【0046】実施例2 (グラファイト構造物の作製)実施例1の1)で得られ
た7.5μm厚みのBPDA/PDAポリイミドフィル
ムを4枚積層し、その上下を通気性の炭素シ−トで挟ん
だ状態で1kg/cm2の一軸圧力を加えながら、窒素
ガス気流中10℃/分の速度で20℃から1400℃ま
で昇温し、1400℃で120分保持した。この炭素化
熱処理の後、試料は等方的に20%収縮しながらも外観
形状を保持していた。
【0047】この試料を熱間等方圧プレス装置(HI
P)でグラファイト化熱処理を施した。処理方法は以下
の通りである。まずこの炭素積層体を通気性の炭素シ−
トで挟み、さらに一軸方向に3kg/cm2の圧力が加
わるようにグラファイト板を積層しHIPチャンバー内
にセットした。アルゴンガスで加圧しながら10〜20
℃/分の速度で昇温し、2600度で2000気圧の条
件で1時間保持し、その後は徐々に減圧しながら炉冷し
た。得られた積層体は処理前と変わらず形状を保持して
おり、また、出発ポリイミドフィルムの境目が分から
ず、良好に接着していた。
【0048】
【発明の効果】この発明によれば、層状構造を有し柔軟
性および靭性を持つ高配向グラファイト層状シ−ト物を
得ることができる。また、この発明の方法によれば、ポ
リイミドフィルムから任意の結晶子サイズ、厚みの高配
向グラファイト層状シ−ト物を安定的かつ精密に製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1の試料番号2のグラファイト
フィルムのSEMによる断面観察図(倍率:7000
倍)である。
【図2】図2は、実施例1の試料番号3のグラファイト
フィルムのSEMによる断面観察図(倍率:2500
倍)である。
【図3】図3は、実施例1の試料番号4のグラファイト
フィルムのSEMによる断面観察図(倍率:4000
倍)である。
【図4】図4は、実施例1の試料番号5のグラファイト
フィルムのSEMによる断面観察図(倍率:12000
倍)である。
【図5】図5は、実施例2の4枚積層グラファイト物の
SEMによる断面観察図(倍率:10000倍)であ
る。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高配向性を付与する成分を存在させたポリ
    イミドフィルム炭素化物またはそれ自体が高配向性であ
    るポリイミドフィルムの炭素化物を不活性雰囲気中で高
    温熱処理するグラファイト化処理によって得られ、SE
    Mによる断面観察によってグラファイト層状構造を有す
    る高配向グラファイト層状シ−ト物。
  2. 【請求項2】グラファイト層間に間隙を有し柔軟性、靭
    性を併せ持つ請求項1記載の高配向グラファイト層状シ
    −ト物。
  3. 【請求項3】厚みが、出発材料であるポリイミドフィル
    ムの厚み以下である請求項1記載の高配向グラファイト
    層状シ−ト物。
  4. 【請求項4】異なる配向性を有する複数枚のポリイミド
    フィルムを重ね合わせて得られる、結晶サイズが厚み方
    向で分布を持つ請求項1記載の高配向グラファイト層状
    シ−ト物。
  5. 【請求項5】高配向性を付与する成分を存在させたポリ
    イミドフィルム炭素化物が、ボロン成分の粉末をポリイ
    ミド前駆体溶液に加えてフィルム化してポリイミドフィ
    ルム中に存在させるか、あるいはポリイミドフィルム炭
    素化物の段階でボロン成分の粉末を添加して存在させる
    ことによって得られるものである請求項1記載の高配向
    グラファイト層状シ−ト物。
  6. 【請求項6】ポリイミドフィルムが、3,3’,4,
    4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とp−フェ
    ニレンジアミンを含有する芳香族ジアミンとから得られ
    るものである請求項1記載の高配向グラファイト層状シ
    −ト物。
  7. 【請求項7】グラファイト化処理が、熱間等方圧プレス
    (HIP)を用いて行われる請求項1記載の高配向グラ
    ファイト層状シ−ト物。
  8. 【請求項8】高配向性を付与する成分を存在させたポリ
    イミドフィルムまたはそれ自体が高配向性であるポリイ
    ミドフィルムを不活性ガス雰囲気下で比較的低温で焼成
    することにより炭素化膜とし、これをさらに高温でグラ
    ファイト化する高配向グラファイト層状シ−ト物の製造
    方法。
  9. 【請求項9】ポリイミドフィルムを不活性ガス雰囲気下
    で1000〜2000℃で焼成することにより炭素化膜
    とし、これを2600〜3000℃でグラファイト化す
    る請求項8記載の高配向グラファイト層状シ−ト物の製
    造方法。
JP2001108398A 2001-04-06 2001-04-06 グラファイト層状シ−ト物及びその製造方法 Pending JP2002308611A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001108398A JP2002308611A (ja) 2001-04-06 2001-04-06 グラファイト層状シ−ト物及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001108398A JP2002308611A (ja) 2001-04-06 2001-04-06 グラファイト層状シ−ト物及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002308611A true JP2002308611A (ja) 2002-10-23

Family

ID=18960543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001108398A Pending JP2002308611A (ja) 2001-04-06 2001-04-06 グラファイト層状シ−ト物及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002308611A (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005019132A1 (ja) * 2003-08-26 2005-03-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 高熱伝導性部材及びその製造方法ならびにそれを用いた放熱システム
US7147529B2 (en) 2004-01-08 2006-12-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electron emission material, method of manufacturing the same, and electron emission element including the same
JP2007031237A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Kaneka Corp グラファイトフィルムおよびその製造方法
CN100379706C (zh) * 2003-08-26 2008-04-09 松下电器产业株式会社 高导热性部件及其制造方法和使用该部件的散热系统
KR100828109B1 (ko) 2007-04-23 2008-05-08 한국화학연구원 고열 전도도를 갖는 흑연시트의 제조방법
WO2008143120A1 (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Kaneka Corporation グラファイトフィルム及びグラファイト複合フィルム
JP2009107904A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Kaneka Corp グラファイトフィルムおよびその製造方法
JP2011063509A (ja) * 2010-12-17 2011-03-31 Kaneka Corp フィルム状グラファイトとその製造方法
JP2013212938A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Kaneka Corp 黒鉛薄膜およびその製造方法
JP2013216577A (ja) * 2013-07-25 2013-10-24 Kaneka Corp グラファイトフィルムおよびグラファイトフィルムの製造方法
JP2014005201A (ja) * 2004-11-24 2014-01-16 Kaneka Corp グラファイトフィルムの製造方法
KR20150101685A (ko) * 2014-02-27 2015-09-04 (주)월드튜브 고이방성 흑연 시트 및 이의 제조방법
CN105255177A (zh) * 2014-07-11 2016-01-20 杜邦-东丽株式会社 用于石墨片的聚酰亚胺膜及其制造方法
JP2016156935A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 富士ゼロックス株式会社 シート状部材の基材、定着ベルト、面状発熱体、シート状部材の基材の製造方法、定着装置、および画像形成装置
CN106118520A (zh) * 2014-01-26 2016-11-16 苏州斯迪克新材料科技股份有限公司 用于无针孔石墨胶带的制造工艺
WO2017018444A1 (ja) * 2015-07-30 2017-02-02 株式会社カネカ ビームセンサ用グラファイトシート、それを用いたビームセンサ用電極及びビームセンサ
JP2017202938A (ja) * 2016-05-09 2017-11-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 グラファイトプレートとその製造方法
CN108002362A (zh) * 2017-12-22 2018-05-08 许昌学院 一种芳香骨架多孔碳材料、制备方法和应用
CN114524432A (zh) * 2022-02-09 2022-05-24 蜂巢能源科技股份有限公司 锂离子电池负极材料及其制备方法、锂离子电池

Citations (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61275114A (ja) * 1985-05-30 1986-12-05 Res Dev Corp Of Japan グラフアイトの製造方法
JPS61275115A (ja) * 1985-05-30 1986-12-05 Res Dev Corp Of Japan グラフアイトの製造方法
JPS61275117A (ja) * 1985-05-30 1986-12-05 Res Dev Corp Of Japan グラフアイトフイルムの製造方法
JPH01105199A (ja) * 1986-09-09 1989-04-21 Sumitomo Chem Co Ltd X線及び中性子線用グラファイトモノクロメ−タ及びその製造法
JPH04110325A (ja) * 1990-08-31 1992-04-10 Ube Ind Ltd 可溶性芳香族ポリイミド及びその製法
JPH04202055A (ja) * 1990-11-30 1992-07-22 Res Dev Corp Of Japan グラファイトの製造方法
JPH0517118A (ja) * 1991-07-10 1993-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd グラフアイトの製造方法
JPH0543213A (ja) * 1991-08-12 1993-02-23 Nippon Steel Corp 薄膜状炭素材の製造方法
JPH0597418A (ja) * 1991-10-04 1993-04-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高配向グラフアイトの製造方法
JPH05170536A (ja) * 1991-05-31 1993-07-09 Toho Rayon Co Ltd 炭素フィルム及びその製造方法
JPH08119613A (ja) * 1994-10-28 1996-05-14 Nippon Carbon Co Ltd 高配向性黒鉛体の製造法
JPH08267647A (ja) * 1995-01-11 1996-10-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd グラファイトクラッド構造材及びそれを用いたグラファイト部品
JPH11349305A (ja) * 1998-06-04 1999-12-21 Univ Hokkaido 炭素膜の製造方法及び被処理膜
JP2000269159A (ja) * 1999-03-19 2000-09-29 Ube Ind Ltd 半導体としての多種の機能を持つカ−ボンの製法
JP2001068064A (ja) * 1999-08-26 2001-03-16 Ube Ind Ltd 熱放射体およびその製造方法
JP2001068608A (ja) * 1999-08-26 2001-03-16 Ube Ind Ltd 熱伝導体およびそれを用いた電気・電子機器
JP2001220115A (ja) * 2000-02-09 2001-08-14 Ube Ind Ltd 高結晶性の多孔質黒鉛膜及びその製造方法
JP2002274827A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Ube Ind Ltd 高配向グラファイト層状シ−ト物及びその製造方法

Patent Citations (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61275115A (ja) * 1985-05-30 1986-12-05 Res Dev Corp Of Japan グラフアイトの製造方法
JPS61275117A (ja) * 1985-05-30 1986-12-05 Res Dev Corp Of Japan グラフアイトフイルムの製造方法
JPS61275114A (ja) * 1985-05-30 1986-12-05 Res Dev Corp Of Japan グラフアイトの製造方法
JPH01105199A (ja) * 1986-09-09 1989-04-21 Sumitomo Chem Co Ltd X線及び中性子線用グラファイトモノクロメ−タ及びその製造法
JPH04110325A (ja) * 1990-08-31 1992-04-10 Ube Ind Ltd 可溶性芳香族ポリイミド及びその製法
JPH04202055A (ja) * 1990-11-30 1992-07-22 Res Dev Corp Of Japan グラファイトの製造方法
JPH05170536A (ja) * 1991-05-31 1993-07-09 Toho Rayon Co Ltd 炭素フィルム及びその製造方法
JPH0517118A (ja) * 1991-07-10 1993-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd グラフアイトの製造方法
JPH0543213A (ja) * 1991-08-12 1993-02-23 Nippon Steel Corp 薄膜状炭素材の製造方法
JPH0597418A (ja) * 1991-10-04 1993-04-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高配向グラフアイトの製造方法
JPH08119613A (ja) * 1994-10-28 1996-05-14 Nippon Carbon Co Ltd 高配向性黒鉛体の製造法
JPH08267647A (ja) * 1995-01-11 1996-10-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd グラファイトクラッド構造材及びそれを用いたグラファイト部品
JPH11349305A (ja) * 1998-06-04 1999-12-21 Univ Hokkaido 炭素膜の製造方法及び被処理膜
JP2000269159A (ja) * 1999-03-19 2000-09-29 Ube Ind Ltd 半導体としての多種の機能を持つカ−ボンの製法
JP2001068064A (ja) * 1999-08-26 2001-03-16 Ube Ind Ltd 熱放射体およびその製造方法
JP2001068608A (ja) * 1999-08-26 2001-03-16 Ube Ind Ltd 熱伝導体およびそれを用いた電気・電子機器
JP2001220115A (ja) * 2000-02-09 2001-08-14 Ube Ind Ltd 高結晶性の多孔質黒鉛膜及びその製造方法
JP2002274827A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Ube Ind Ltd 高配向グラファイト層状シ−ト物及びその製造方法

Cited By (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005019132A1 (ja) * 2003-08-26 2005-03-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 高熱伝導性部材及びその製造方法ならびにそれを用いた放熱システム
US7252795B2 (en) 2003-08-26 2007-08-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. High thermal conductivite element, method for manufacturing same, and heat radiating system
CN100379706C (zh) * 2003-08-26 2008-04-09 松下电器产业株式会社 高导热性部件及其制造方法和使用该部件的散热系统
US7402340B2 (en) 2003-08-26 2008-07-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. High thermal conductive element, method for manufacturing same, and heat radiating system
US7147529B2 (en) 2004-01-08 2006-12-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electron emission material, method of manufacturing the same, and electron emission element including the same
JP2014005201A (ja) * 2004-11-24 2014-01-16 Kaneka Corp グラファイトフィルムの製造方法
JP2007031237A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Kaneka Corp グラファイトフィルムおよびその製造方法
KR100828109B1 (ko) 2007-04-23 2008-05-08 한국화학연구원 고열 전도도를 갖는 흑연시트의 제조방법
JPWO2008143120A1 (ja) * 2007-05-17 2010-08-05 株式会社カネカ グラファイトフィルム及びグラファイト複合フィルム
JP4521478B2 (ja) * 2007-05-17 2010-08-11 株式会社カネカ グラファイトフィルム及びグラファイト複合フィルム
US8092908B2 (en) 2007-05-17 2012-01-10 Kaneka Corporation Graphite film and graphite composite film
US8444949B2 (en) 2007-05-17 2013-05-21 Kaneka Corporation Graphite film and graphite composite film
CN103144387A (zh) * 2007-05-17 2013-06-12 株式会社钟化 石墨膜及石墨复合膜
EP2154109A4 (en) * 2007-05-17 2013-09-25 Kaneka Corp GRAPHITE FILM AND COMPOSITE GRAPHITE FILM
US9453155B2 (en) 2007-05-17 2016-09-27 Kaneka Corporation Graphite film and graphite composite film
WO2008143120A1 (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Kaneka Corporation グラファイトフィルム及びグラファイト複合フィルム
CN103144387B (zh) * 2007-05-17 2015-07-01 株式会社钟化 石墨膜及石墨复合膜
JP2009107904A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Kaneka Corp グラファイトフィルムおよびその製造方法
JP2011063509A (ja) * 2010-12-17 2011-03-31 Kaneka Corp フィルム状グラファイトとその製造方法
JP2013212938A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Kaneka Corp 黒鉛薄膜およびその製造方法
JP2013216577A (ja) * 2013-07-25 2013-10-24 Kaneka Corp グラファイトフィルムおよびグラファイトフィルムの製造方法
CN106118520A (zh) * 2014-01-26 2016-11-16 苏州斯迪克新材料科技股份有限公司 用于无针孔石墨胶带的制造工艺
KR20150101685A (ko) * 2014-02-27 2015-09-04 (주)월드튜브 고이방성 흑연 시트 및 이의 제조방법
KR102181422B1 (ko) 2014-02-27 2020-11-23 (주)월드튜브 고이방성 흑연 시트 및 이의 제조방법
CN105255177A (zh) * 2014-07-11 2016-01-20 杜邦-东丽株式会社 用于石墨片的聚酰亚胺膜及其制造方法
JP2016017169A (ja) * 2014-07-11 2016-02-01 東レ・デュポン株式会社 グラファイトシート用ポリイミドフィルム及びその製造方法
CN105255177B (zh) * 2014-07-11 2019-05-07 杜邦-东丽株式会社 用于石墨片的聚酰亚胺膜及其制造方法
JP2016156935A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 富士ゼロックス株式会社 シート状部材の基材、定着ベルト、面状発熱体、シート状部材の基材の製造方法、定着装置、および画像形成装置
CN107850684A (zh) * 2015-07-30 2018-03-27 株式会社钟化 射束传感器用石墨片、使用其的射束传感器用电极和射束传感器
JPWO2017018444A1 (ja) * 2015-07-30 2018-05-31 株式会社カネカ ビームセンサ用グラファイトシート、それを用いたビームセンサ用電極及びビームセンサ
EP3330744A4 (en) * 2015-07-30 2019-05-22 Kaneka Corporation GRAPHITE LAYER FOR A BEAM SENSOR, RADIATOR SENSOR ELECTRODE AND RADIATOR SENSOR
WO2017018444A1 (ja) * 2015-07-30 2017-02-02 株式会社カネカ ビームセンサ用グラファイトシート、それを用いたビームセンサ用電極及びビームセンサ
CN107353006A (zh) * 2016-05-09 2017-11-17 松下知识产权经营株式会社 石墨板及其制造方法
JP2017202938A (ja) * 2016-05-09 2017-11-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 グラファイトプレートとその製造方法
US11040883B2 (en) 2016-05-09 2021-06-22 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Graphite plate and production method thereof
CN108002362A (zh) * 2017-12-22 2018-05-08 许昌学院 一种芳香骨架多孔碳材料、制备方法和应用
CN108002362B (zh) * 2017-12-22 2020-02-07 许昌学院 一种芳香骨架多孔碳材料、制备方法和应用
CN114524432A (zh) * 2022-02-09 2022-05-24 蜂巢能源科技股份有限公司 锂离子电池负极材料及其制备方法、锂离子电池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002308611A (ja) グラファイト層状シ−ト物及びその製造方法
KR101236256B1 (ko) 방향족 폴리이미드 필름, 적층체 및 태양전지
EP3257811B1 (en) Smooth-surfaced graphite membrane and method for producing same
JP4189569B2 (ja) 炭素フィルムの製造方法
TWI580712B (zh) 聚亞醯胺膜
TWI690487B (zh) 石墨片之製造方法及石墨片用之聚醯亞胺膜
KR101735864B1 (ko) 방향족 폴리이미드 필름, 적층체 및 태양 전지
TWI775102B (zh) 用於石墨片之聚醯亞胺膜及此聚醯亞胺膜之製造方法
JP2021500464A (ja) ロールタイプのグラファイトシート用ポリイミドフィルム
WO2023008033A1 (ja) グラファイトシート用のポリイミドフィルム、グラファイトシートおよびそれらの製造方法
JP5615627B2 (ja) グラファイトフィルムの製造方法
JP4419337B2 (ja) 高配向グラファイト層状シ−ト物及びその製造方法
JPWO2019187620A1 (ja) グラファイトシート及びその製造方法
JP2004299919A (ja) グラファイト及びその製造方法
JP2004255845A (ja) ガスバリアー性ポリイミドフィルムおよびそれを用いた金属積層体
WO2017213167A1 (ja) グラファイトシート加工物、及びグラファイトシート加工物の製造方法
CN109843796A (zh) 石墨膜的制造方法
JP4078630B2 (ja) 炭素フィルムの製造方法及びそれによって得られる炭素フィルム
KR20060096413A (ko) 필름 형상 그라파이트와 그 제조 방법
TWI751776B (zh) 石墨片用之聚醯亞胺膜、其製備方法及由此製得之石墨片
JP2001068608A (ja) 熱伝導体およびそれを用いた電気・電子機器
KR102414419B1 (ko) 그라파이트 시트용 폴리이미드 필름 제조방법 및 그라파이트 시트 제조방법
WO2023080047A1 (ja) グラファイトフィルムおよびグラファイトフィルムの製造方法
JP4310126B2 (ja) 易黒鉛化性物質の製造方法
JP2024512437A (ja) グラファイトシート用ポリイミドフィルムおよびこれから製造されたグラファイトシート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110329