JP2001063522A - シートベルト巻取装置及び制御方法 - Google Patents

シートベルト巻取装置及び制御方法

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JP2001063522A
JP2001063522A JP35533499A JP35533499A JP2001063522A JP 2001063522 A JP2001063522 A JP 2001063522A JP 35533499 A JP35533499 A JP 35533499A JP 35533499 A JP35533499 A JP 35533499A JP 2001063522 A JP2001063522 A JP 2001063522A
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弘昭 藤居
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仁 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一のモータ駆動により、乗員のシートベル
ト装着状態、車両走行時の種々の状況に対応したシート
ベルト巻き取り状態を実現し、シートベルト装着時の快
適性、安全性を向上させる。 【解決手段】 ベースフレーム3にスプール軸15を介
して軸支され外周にウェビングWが巻き取られるスプー
ル2を、減速機構10を介したモータ5の駆動によって
回転させてウェビングWを巻き取るようにした。その
際、減速機構10は異なる減速比に設定された2系統の
減速機構10A、10Bとから構成され、いずれかの減
速機構に、制御部9を介して外部検知部40、50及び
外部信号センサから得られた駆動信号に対応して切り替
る切替手段70と、共有されている伝達要素が設定され
た回転トルク以下の回転を伝達するようにした抵抗トル
ク手段60とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシートベルト巻取装
置及び制御方法に係り、特に乗員のシートベルト装着状
態や外部からの信号によりその駆動状態を変化させるこ
とができるモータ巻取方式によるシートベルト巻取装置
及び制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に装備されるシートベルト巻取
装置では、乗員が着席してシートベルトを引き出し、ト
ングをバックル装置に締結した際に、その余分な引き出
し分を吸収し、正常装着した状態で乗員の胸部等に不必
要な圧迫感を与えないようにすることが好ましい。一般
にシートベルトの巻取装置では、ベルト巻き取りに単一
のリターンスプリングの付勢力が利用されている。装着
時における乗員の胸部への圧迫感を小さくするために付
勢力の弱いスプリングを使用すると、ベルト巻取り時
(収容時)の巻込み力が弱くなり、操作性、格納性が低
下する。反対に、緊急時に充分な巻込み力を発揮するた
めに付勢力の強いスプリングを使用すると、正常装着時
における乗員の胸部への圧迫感が大きくなってしまうと
いう問題があった。
【0003】また、従来のシートベルト巻取装置では、
単一のリターンスプリングが内蔵されているので、ウェ
ビング(以下、本明細書ではシートベルトのベルト自体
をさす際にはウェビングと記す。)の引き出し量が増す
につれてリターンスプリングが巻回されてその付勢力が
増大し、ウェビングの引き出し量が増すにつれて、引き
出し力も増大するという問題もある。
【0004】この種の単一のリターンスプリングを用い
たことによって生じるベルト巻き取り時の問題点を解決
する一手段として、出願人はらせん状案内溝を有する円
錐台形状の2個のローププーリで構成されているテンシ
ョンレデューサ機構等を開発している(特許第2711
428号公報参照)。
【0005】一方、シートベルト巻取装置の機能とし
て、緊急時に乗員を確実に拘束して保護する機能を果た
す以上に、通常のベルト装着時において、その装着時の
快適性(コンフォート性能)を高めたり、車両走行時に
おいて、自車の前後を走行している車両との車間等を検
知してシートベルトのテンション制御を内蔵した電動モ
ータで行うようにした乗員拘束保護システムのためのシ
ートベルト巻取装置も開発している(特開平9−132
113号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
9−132113号公報で開示したシートベルト巻取装
置では、テンション制御のための駆動装置として超音波
モータを採用し、主巻き取り機構としてバネ機構を備え
ている。このモータは乗員がシートベルトを装着する際
のシートベルトのテンション調整や、走行時に入力され
た外部信号に対してシートベルトの巻き取り、引き出し
の制御に使用されていた。このため、モータ駆動を正逆
回転させる必要があるため、制御回路が複雑になってい
た。また、シートベルト巻き取りも2系統になり、入力
された外部信号に対しての巻き取り動作の切替えが滑ら
かに行えないという問題があった。
【0007】また、車載された各種のセンサからの外部
信号をモータ駆動のトリガーとした場合、上述のシート
ベルト巻取装置に用いられているモータ減速機構では減
速可能範囲が限定されるため、幅広い巻き取りモードに
対応することができないと言う問題もある。
【0008】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、シンプルな制御回路及び駆
動機構を用いたモータ駆動のみでシートベルトを巻き取
るようにし、乗員の装着状態、走行時の外部信号に応じ
てその巻き取りモードを幅広く設定できるようにしたコ
ストを抑えたシートベルト巻取装置及びその制御方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はベースフレームにスプール軸を介して軸支
され外周にウェビングが巻き取られるスプールを、減速
機構を介したモータ駆動によって回転させて前記ウェビ
ングを巻き取るようにしたシートベルト巻取装置であっ
て、前記減速機構は異なる減速比に設定された2系統の
伝達経路と、該伝達経路を外部から得られた駆動信号に
対応して所定の伝達経路に切り替る切替手段と、前記伝
達経路上で共有されている伝達要素が設定された回転ト
ルク以下の回転を伝達するようにした抵抗トルク手段と
を備えたことを特徴とする。
【0010】前記駆動信号は、乗員のシートベルト装着
動作において得られる状態信号と、車両走行時に、該車
両に搭載された検知手段から得られる外部信号とをもと
に設定されることが好ましい。
【0011】このとき前記状態信号を受け、設定された
モータの回転トルクを、前記抵抗トルク手段の設定値以
下のトルクの小減速比で減速し、前記スプール軸を回転
して前記ウェビングの巻き取りを行うようにすることが
好ましい。
【0012】また、前記外部信号を受け、前記切替手段
の動作を伴い、設定されたモータの回転トルクを、前記
抵抗トルク手段の設定値以上のトルクの大減速比で減速
し、前記ウェビングの巻き取りを行うようにすることが
好ましい。
【0013】上記の場合、前記抵抗トルク手段は、前記
減速機構の伝達経路上に設けられた粘性抵抗要素からな
る滑り機構とすることが好ましい。
【0014】さらに前記伝達経路は、前記外部信号を受
けた際の駆動信号により前記切替手段を動作させて前記
減速機構内に設けられた伝達要素の一部を固定して切り
替えられるようにすることが好ましい。
【0015】前記切替手段は、前記爪機構からなり、該
爪機構が遊星ギアユニットの内歯ギアの外周に形成され
たラチェット歯に係止して該内歯ギアの回転を固定する
ことが好ましい。
【0016】また、前記切替手段は、前記爪機構からな
り、回転軸に軸支された2個のパウルが協働して前記内
歯ギアのラチェット歯に係止して前記内歯ギアの回転を
固定するようにすることが好ましい。
【0017】このとき、前記2個のパウルのうち、第1
のパウルがソレノイドの励磁により回転軸回りに回動
し、前記ラチェット歯との係止動作を経て、第2のパウ
ルを前記ラチェット歯に係止させるようにすることが好
ましい。
【0018】前記第1のパウルがソレノイドの消磁によ
りに、連結された付勢バネに付勢された結果、前記第2
のパウルの前記ラチェット歯への係止が解かれるように
することが好ましい。
【0019】前記スプールの回転量を、減速ギア群を介
して減速してその回転方向及び停止状態を検知するスプ
ール回転検知部を前記スプール軸の軸端に備えることが
好ましい。
【0020】前記ウェビングの引き出し動作を前記スプ
ールの回動開始動作により検知し、前記モータを駆動す
る制御回路の電源ONのトリガーとすることが好まし
い。
【0021】別発明として、ベースフレームにスプール
軸を介して軸支され外周にウェビングが巻き取られるス
プールを、リターンスプリングの巻き戻し解放力により
回転させて前記ウェビングを巻き取るようにしたシート
ベルト巻取装置であって、前記減速機構は所定の減速比
に設定された伝達経路と、該伝達経路を、外部から得ら
れた駆動信号に対応してスプール軸に連結す切替手段と
を備えたことを特徴とする。
【0022】前記駆動信号は、乗員のシートベルト装着
動作において得られる状態信号及び/または車両走行時
に、該車両に搭載された検知手段から得られる外部信号
とをもとに設定されるようにすることが好ましい。
【0023】前記外部信号を受け、前記切替手段の動作
を行い、前記リターンスプリングにより大減速比で前記
ウェビングの巻き取りを行うようにすることが好まし
い。
【0024】前記伝達経路は、前記外部信号を受けた際
の駆動信号により前記切替手段を動作させて前記減速機
構内に設けられた伝達要素の一部を固定して切り替えら
れるようにすることが好ましい。
【0025】前記切替手段は、前記爪機構からなり、該
爪機構が遊星ギアユニットの内歯ギアの外周に形成され
たラチェット歯に係止して該内歯ギアの回転を固定する
ことが好ましい。
【0026】さらなる別発明として、ベースフレームに
スプール軸を介して軸支され外周にウェビングが巻き取
られるスプールを、リターンスプリングの巻き戻し解放
力により前記ウェビングを巻き取るとともに、減速機構
を備えたモータ駆動によりベルトフィット動作のための
低速巻き取りを行うようにしたシートベルト巻取装置で
あって、前記減速機構は所定の減速比に設定されたフェ
ースギアを備え、該フェースギアを介して前記モータ駆
動により前記ウェビングを巻回するようにしたことを備
えたことを特徴とする。
【0027】上述の巻取装置を効率よく作動させるため
の発明として、乗員のシートベルト装着動作において得
られる状態信号及び/または車両走行時に該車両に搭載
された検知手段から得られる外部信号を受け、モータの
回転トルクを、該状態信号または外部信号に対応した所
定の減速比に切り替え、あるいは前記モータ駆動状態を
制御して所定の駆動トルク値に変更してスプール回転を
制御し、前記ウェビングを前記スプールに巻き取るよう
にしたことを特徴とする。
【0028】巻き取り状態にあるウェビングの引き出し
を検知して得られた状態信号をもとに、モータの回転を
停止させることが好ましい。
【0029】トングがバックルに装着されたことを検知
して得られた状態信号をもとに、乗員にベルトフィット
させる程度の駆動トルク値で前記モータを駆動して前記
ウェビングを巻き取ることが好ましい。
【0030】前記ベルトフィットが終了したことを検知
して得られた状態信号をもとに、前記モータの駆動トル
ク値を減少させ、あるいはモータ駆動を停止させること
が好ましい。
【0031】ウェビングの引き出しが中断したことを検
知して得られた状態信号をもとに、前記モータを駆動さ
せ前記ウェビングの巻き取りを再開させるようにするこ
とが好ましい。
【0032】トングがバックルに装着された状態で、ウ
ェビングが引き出されその引き出しが中断した状態から
ウェビングの巻き取りが再開され、その後ベルトフィッ
トさせた後にモータの駆動トルク値を減少させ、あるい
はモータ駆動を停止させることが好ましい。
【0033】前記ベルトフィット動作におけるモータの
駆動トルク値は最初にトングが装着された際のベルトフ
ィット動作における値より低く設定することが好まし
い。
【0034】前記トングがバックルから分離されたこと
を検知して得られた状態信号をもとに、前記モータを駆
動して前記ウェビングを巻取装置内に巻き取ることが好
ましい。
【0035】前記ウェビングの引き出しを検知すると同
時あるいは一定時間経過後に、前記モータを駆動する制
御回路の電源をON状態とすることが好ましい。
【0036】前記ウェビングが巻き取り完了したことを
検知すると同時あるいは一定時間引き出し動作がないこ
とを検知して、前記モータを駆動する制御回路の電源を
OFF状態とすることが好ましい。
【0037】得られた外部信号に応じて前記モータの駆
動トルク値を一定値あるいは途中可変値に切替手段を介
して切り替え、前記モータ駆動により前記ウェビングの
巻き取りを行うことが好ましい。
【0038】前記切替手段を解除させずに、切り替え後
のモータの駆動状態を保持するモードを備えることが好
ましい。
【0039】前記切替手段を解除させずに、切り替え後
のモータの駆動状態を、減速機構のトルク抵抗手段を介
して保持させるモードを備えることが好ましい。
【0040】前記モードは車両走行時のホールドモード
あるいはチャイルドシート固定モードとすることが好ま
しい。
【0041】また、前記外部信号に対応した前記モータ
の動作指令信号を、各座席に設けられた各シートベルト
巻取装置に対して独立あるいは斉一情報として各座席を
認識した通信方法を介して伝達し、各座席ごとに所定の
モード設定を行えるようにすることが好ましい。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシートベルト巻取
装置及びその制御方法の一実施の形態について、添付図
面を参照して説明する。 [シートベルト巻取装置本体の構成]以下、本発明のシ
ートベルト巻取装置の構成について、添付図面を参照し
て説明する。図1は、本発明のシートベルト巻取装置1
のアッセンブリとしてのウェビング巻き取りリール部2
A、リールロック機構4、駆動源としてのモータ5と減
速機構を収容する減速機構ケーシング11、減速機構1
0(図2)の一部を構成する遊星ギアユニット30及び
モータ制御用の検知部40、50の概略構成を示した分
解斜視図である。図2はそのうちの減速機構10の内部
構成を示した分解斜視図である。
【0043】図1においては、公知機構としてのウェビ
ング巻き取りリール部2Aとリールロック機構4とは一
体的に図示されている。ウェビング巻き取りリール部2
Aは、ウェビングWが巻き取られるスプール2と、この
スプール2のスプール軸15を回転自在に軸支するベー
スフレーム3とからなり、スプール2の回転を抑止する
リールロック機構4(外観形状のみ図示)がベースフレ
ーム3に一体的に取り付けられている。本実施の形態で
は駆動源として単一の可変速のDCモータ5が装備され
ている。DCモータ5を回転制御するための制御部9
(図7参照)には図示しない回路デバイスが用いられて
いる。さらにDCモータ5の回転トルクが伝達される駆
動機構として減速機構ケーシング11内に減速機構10
が設けられている。
【0044】この減速機構10は、第1減速機構10A
と第2減速機構10Bの2系統の駆動機構からなり、い
ずれか1系統の駆動機構を介してスプール2の巻き取り
動作を実現するようになっている。このときモータ等の
1個の駆動源から伝達される回転トルクが2系統を介し
て直結するのを防止するために、所定の抵抗トルクを介
在させて一方の伝達トルクが滑るようにして遮断される
抵抗トルク手段60として滑り機構(以下、符号60を
付す。)が設けられている。この滑り機構60を介在さ
せることにより、減速比の異なる駆動機構を、条件に応
じて切替手段70により切り替えて使用する。
【0045】ベースフレーム3は図1に示したように、
平面形状が略コ字形をなした鋼板加工品で、左右の側面
壁3aにはスプール2の端部フランジが遊嵌される支持
孔3bが形成されている。この支持孔3bの周縁3cに
は図示しない略鋸歯状部(図示せず)が形成され、この
周縁3cに公知のリールロック機構4のロック動作によ
り揺動する係止片(図示せず)が係止するようになって
いる。この係止動作により、ウェビングWが巻取装置1
から急激に引き出された際に、スプール2の回転をロッ
クし、ウェビングWの引き出しが阻止される。ベースフ
レーム3の他方の側面壁3aにはモータ5の回転駆動力
を減速する減速機構10のアッセンブリが収容された減
速装置ケーシング11が遊星ギアユニットを介して取り
付けられている。減速装置ケーシング11の外側端とリ
ールロック機構4の外側端とにはそれぞれウェビング引
き出し検知部40と、スプール回転検知部50とが取り
付けられている。減速装置ケーシング11の内面の下部
にはモータギア6が挿入され、内部の減速機構10のア
ッセンブリ(その構成は後述)に所定回転駆動力を伝達
できるようになっている。なお、モータ5を収容するケ
ーシングは図の簡単化のために図示を省略している。
【0046】[減速機構の構成]減速機構10の構成に
ついて図2〜図4を参照して説明する。減速機構10は
前述したように、第1減速機構10Aと第2減速機構1
0Bの2系統が、一部の伝達要素を共有して一体化して
構成されたものである。本実施の形態ではこの減速機構
10の切り替えを行う切替手段70として電磁ソレノイ
ド71で動作する爪機構70が用いられている。
【0047】第1減速機構10Aの構成要素について図
2〜図4を参照して説明する。図3は、シートベルト巻
取装置1のうち、減速機構10の伝達要素の噛合状態を
説明するために、各要素(歯車)を端面で詳細に示した
内部断面図、図4は減速機構10の伝達要素の支持状態
を説明するために各要素(歯車)を断面で詳細に示した
内部断面図である。まず、モータ5は、図1、図3に示
したようにモータギア6が減速機構ケーシング11に形
成された下部穴に挿入された状態でベースフレーム下端
に堅固に取り付けられている。モータギア6はケーシン
グ11内面の回転軸(図示せず)に軸支された2段ギア
12に噛合されている。この2段ギア12は図2におい
て2枚構成となっているが、一体ギアとして構成しても
よい。2段ギア12の小ギア12aは減速ギア13に噛
合している。この減速ギア13の回転軸ボス14はスプ
ール軸15の突出軸15aに遊嵌する太陽ギア31(遊
星ギアユニット30については後述する。)と同軸的に
一体成形された六角形断面ブシュ16に嵌着され、減速
ギア13全体が突出軸15aに軸支されている。減速ギ
ア13の外側面には扁平な凹所13aが全面形成されて
いる。この凹所13aの側面に公知のロータリーダンパ
17が固着され、さらにロータリーダンパ17のロータ
ー軸18にギア19が軸支されている。このロータリー
ダンパ17の内部にはオイルが封入されており、このオ
イル内を回転するローターベーン(図示せず)の粘性抵
抗によってローター軸18に一定の抵抗トルクが付与さ
れている。さらに減速ギア13の凹所13aには突出軸
15a端に形成された六角形スプライン15bに定着さ
れたスプール軸入力ギア20が収容されている。このス
プール軸入力ギア20の回転によりスプール軸15の軸
端に所定の回転トルクが付与される。
【0048】さらに、このスプール軸15に同軸的に装
着される遊星ギアユニット30の構成について図1、図
3、図4を参照して説明する。この遊星ギアユニットは
図1の分解斜視図に明確に示されているように、減速ギ
ア13と同数回転する太陽ギア31に噛合する2枚の遊
星ギア32と、これら遊星ギア32を軸支し、太陽ギア
31と同軸回転可能なキャリア33と、遊星ギア32が
内接、内歯37に噛合する内歯ギア34から構成されて
いる。これらのうち、キャリア33は背面側に六角形状
をなすソケット部35を有し、このソケット部35がス
プール軸15を挿通させた際に六角形をなす拡径部15
cに嵌着されるようになっている。さらに内歯ギア34
の外周にはラチェット歯36が全周にわたって形成され
ている。このラチェット歯36と係止する切替機構とし
ての爪機構70については後に詳述する。このラチェッ
ト歯36に爪機構70が係止することで内歯ギア34が
固定され、太陽ギア31から入力された回転は、遊星ギ
ア32の公転とともに回転するキャリア33に伝達さ
れ、ソケット部35を介してスプール軸15の拡径部1
5cを大減速比で回転させることができる。
【0049】[巻取機構の変形例] (渦巻きバネ併用タイプ)次に、従来の渦巻きバネをリ
ターンスプリングとして巻き取り機構中に組み込んだ変
形例について図5を参照して説明する。この変形例では
図2の構成に対して通常使用時におけるスプール軸の巻
き取りにリターンスプリングの巻き戻り解放力を利用す
るようになっている。スプール軸15aの突端にはコッ
ター15dが形成され、スプリングブシュ101が嵌着
されるようになっている。スプリングブシュ101には
渦巻きバネのリターンスプリング102の内周端102
aが定着される。これによりリターンスプリング102
の巻き、巻き戻り動作によるトルクをスプール軸15へ
の伝達する役割を果たす。さらにリターンスプリング1
02全体を覆うようにスプリングカバー103がケーシ
ング11にボルト止め(図示せず)されている。このよ
うな構成からなるシートベルト巻取装置では、通常の使
用時ではリターンスプリング103によるウェビング巻
き取りが行われ、車両走行時にシートベルトの引き込み
が必要な状態で併設されたモータ5を駆動させたウェビ
ング巻き取りを行うこともできる。
【0050】(省機能フェースギア駆動タイプ)図6は
上述した大減速比機能を省略し、乗員のシートベルト装
着時の快適性が得られるようにした減速機構の変形例の
部分構成を示した部分斜視図である。同図に示したよう
に、スプール軸15の先端15aはケーシング11内に
収容された高減速比のフェースギア110のボス110
aを貫通し、図示しないリターンスプリング(図5参
照)の内周端に固着されている。フェースギア110に
は所定の円錐ピッチ面が形成された大直径ギアが用いら
れている。一方、スプール軸15とその回転軸とが直交
あるいは所定傾角をなす食違い軸を構成するように電動
モータ112がケーシング11内に収容されている。こ
の電動モータ112の回転軸端にはフェースギア110
と噛合する駆動歯車114が装着されている。電動モー
タ112の回転はフェースギア110に減速されて伝達
され、スプール軸15の低速回転が実現する。この電動
モータ112の駆動は乗員のシートベルト装着時に行わ
れ、これによりシートベルト装着時に余分に引き出され
たウェビング(図示せず)を乗員の胸部に圧迫感のない
程度まで引き込み、乗員の体型に軽くフィットさせるこ
とができる。走行時のウェビングの巻き取りは上述した
リターンスプリング等により行う。このように大減速比
の巻き取り機能を省略したことにより低廉で小型の巻取
装置を提供することができる。
【0051】[制御部を中心として機能する装置全体の
構成]以上に説明したシートベルト巻取装置の各機構
と、これらの機構を連係づけて動作させるための制御部
及び制御部に必要な駆動信号を送る各種検知部、検知セ
ンサの模式構成を図7に示した。図7には上述した巻取
装置1と、図1〜図4に示したように巻取装置1内に収
容された各機構に所定の動作指令を行う装置外の制御部
9と、この制御部9に送られる乗員のシートベルト装着
状態や走行時の車両の安全状態を知らせる外部信号セン
サとが模式的に示されている。すなわち、巻取装置1内
にはスプール軸12を介してベースフレーム3に軸支さ
れたスプール2が配置され、このスプール2にウェビン
グWが巻回されるようになっている。このスプール2の
巻き取り動作は、モータ5の回転トルクを減速比の異な
る2系統の伝達経路としての第1減速機構10A、第2
減速機構10Bと、この伝達経路を制御部9からの駆動
信号に応じて切り替えるための切替手段70と、伝達さ
れる回転トルクの大きさにより第1減速機構10Aと第
2減速機構10Bのいずれかの経路を経由するように経
路上に設けられた抵抗トルク手段60と、モータ駆動あ
るいはウェビングWの引き出しによるスプール2の回転
を検知するウェビング引き出し検知部40と、スプール
回転検知部50とが備えられている。そして、車内の一
部にはこの巻取装置1のモータ5に駆動信号を出力する
制御部9が装備されている。この制御部9には入力I/
F(図示せず)を介してウェビング引き出し検知部4
0、スプール回転検知部50、ウェビングのトングが装
着されるバックル7内に内蔵され、ウェビングのトング
がバックルに装着されたことを知らせるバックルスイッ
チ8及び走行時に車両の様々状態を知らせる複数の外部
信号センサS1、…Snが接続されており、乗員の様々な
シートベルト装着状態に応じて得られる状態信号、走行
時の様々な状態において得られる外部信号が入力され
る。制御部9ではこれらの入力信号をもとにCPU電
源、モータ駆動電源のON/OFF制御がなされ、また
モータ回転制御信号、減速機構の切替のための切替信号
等の駆動信号が生成され、これらの駆動信号によりモー
タ駆動制御が行われる。
【0052】[ウェビング引き出し検知部とスプール回
転検知部の構成と動作]次に、ウェビング引き出し検知
部40とスプール回転検知部50の構成について図8を
参照して説明する。図8は両検知部を説明するために、
それぞれの検知部が取り付けられているシートベルト巻
取装置1の側面を対向させた状態で模式的に示したもの
である。図8左半図に示したように、このウェビング引
き出し検知部40は扇形形状したスイッチプレート41
と、スイッチプレート41を要位置で軸支する回動ピン
42と、回動ピン42から短い腕長で延びる接点アーム
43と、接点アーム43の回動により接点がON/OF
Fされるリミットスイッチ44とから構成されている。
図3(図4)に示したように、スイッチプレート41は
両端にガイド41aが設けられ、その回動範囲(角度)
が規制されている。この範囲で前述したスプール軸入力
ギア20の端部のリング状溝21に円弧状縁辺41bが
接触している。円弧状縁辺41bは縁辺に沿った内側に
円弧溝41cが形成されており、円弧状縁辺41bがリ
ング状溝21に当接するとわずかに撓み、押圧力が付与
され、リング状溝21の回転に伴い、滑ることなくスイ
ッチプレート41が回動できる。同図は初期位置にあっ
たスイッチプレート41(2点鎖線)がスプール2のC
W方向への回動(ウェビングWの引き出しに対応)に伴
い、スイッチプレート41がCCW方向に支点周りに回
動し、リミットスイッチ44のON状態が示されてい
る。
【0053】このウェビング引き出し検知部40のリミ
ットスイッチ44がONになったときの作用について説
明する。通常の場合、本装置のように、モータ駆動がC
PUの動作により実現するものである場合、乗用車のイ
グニションキーのON動作を、CPU電源PwをON状
態とするトリガーとすることが考えられる。しかし、本
装置においてはウェビング引き出しという動作が行われ
た際にCPU電源PwをONするのがもっとも効率的で
あり、装置のコンパクト化につながる。そこで、ウェビ
ングが引き出された瞬間にCPUの電源PwがONする
タイミングをウェビング引き出し検知部40で検知する
ようにした。
【0054】一方、リールロック機構4の外側にはスプ
ール回転検知部50が設けられている。このスプール回
転検知部50はスプール2の回転方向、すなわちウェビ
ングWの引き出しあるいはウェビングWの巻き取り方向
の検知と停止状態とを検出できる。スプール回転検知部
50は図1、図8に示したように、スプール2と同軸回
転するスプール軸15の端部に取り付けられたギア51
と、このギア51から得られる回転を減速する3枚のギ
アトレイン52と、最終的に減速された回転角を抵抗変
化量として検知する可変抵抗53とからなる。この可変
抵抗53を介して得られる電圧の変化を検出してそのス
プール2の回転状態を検出することができる。
【0055】ウェビング引き出し検知部40の実際の動
作について簡単に説明する。通常のモータ5の駆動によ
りウェビングWが巻き取られている際に、乗員がそのウ
ェビングWの巻き取りを阻止したりウェビングWを引き
出すと、スイッチプレート41が僅かに回動し、リミッ
トスイッチ44がON状態となる。このトリガーにより
モータ駆動が停止するので、それ以後乗員はウェビング
Wを巻取装置1から軽く引き出すことができる。このウ
ェビング引き出し検知部40とスプール回転検知部50
のいずれかの検知部によりウェビングWの引き出しが検
出されると、モータ駆動が停止する。ウェビングWの引
き出しが停止したら、モータ5がONとなり、ウェビン
グWの巻き取りが再開される。
【0056】このように、ウェビング引き出し検知部4
0とスプール回転検知部50とはともに、スプール2の
回転を検知し、それをトリガーとして回路に取り入れる
ことができる。たとえば図8に示したように、両検知部
のOR状態によりCPU電源PwをONとしてもよい。
【0057】[爪機構の構成と動作]遊星ギアユニット
30の内歯ギア34の外周に形成されたラチェット歯3
6に係止される爪機構70について、代表的な2種類の
構成例を説明し、併せてその変形例について簡単に説明
する。 (第1構成例)第1構成例としての爪機構70の構成と
その動作について図2及び図9各図を参照して説明す
る。爪機構70はケーシング11の内面に保持されたソ
レノイド71と回転構造のレバーストッパ75とから構
成されている。図9(a)に示したように、ソレノイド
71は励磁されることでそのコイル内をスライドするプ
ランジャ72を有している。ソレノイド71は通電状態
(励磁状態)ではコイル内に引き込まれ、励磁が解除さ
れた状態ではスプリング73により初期状態まで引き出
されるようにスライドする。
【0058】このプランジャ72近傍には回転軸に軸支
されたレバーストッパ75が配置されている。このレバ
ーストッパ75は回転軸と同心の円板部75aに主動レ
バー76と従動レバー77が回転軸に関して所定の角度
をなして一体的に形成された形状からなる。このうち主
動レバー76は図示したように、レバー先端76aがプ
ランジャ72先端まで延在し、初期状態においてスプリ
ング73によってプランジャ72の先端72a側に付勢
され、その位置が保持されている。従動レバー77の近
傍には円板部75に形成された回転軸を介して回動可能
に取り付けられた係止爪78が取り付けられている。こ
の係止爪78は、初期状態において円板部75を周回し
て装着された線材バネ79によって従動レバー77に押
圧されるように一体化した状態にある。この係止爪78
の先端にはさらに逃げ突起78aが形成されている。
【0059】ここで、爪機構70による内歯ギア34の
ラチェット歯36への係止及びその解除時の動作につい
て図9(b)、図9(c)を参照して説明する。種々の
ウェビング巻き取りモードの1モードとして大トルクに
よるウェビングWの急激な巻き取り動作がある。この急
激なウェビング巻き取り動作は第2減速機構10Bを経
由してモータ5の回転トルクを遊星ギア32のキャリア
33の減速回転により直接スプール2に伝達して実現す
るようになっている。このため、前述したように遊星ギ
アユニット30のうち、内歯ギア34の外周に形成され
たラチェット歯36を爪機構70で係止し、内歯ギア3
4の回転をロックする必要がある。
【0060】図9(b)はソレノイド71に通電され、
プランジャ72がソレノイド71のコイル内に引き込ま
れた状態を示している。このプランジャ72の引き込み
と同時にプランジャ先端72aに押されてレバーストッ
パ75の主動レバー76がCCW方向に回動し、これに
伴い円板部75に突設された従動レバー77と一体とな
った係止爪78の一部がラチェット歯36の回転方向か
らラチェット歯36の谷に係止される。これにより内歯
ギア34のCW方向への回転がロックされ、この内歯3
7に噛合した遊星ギア32がCCW方向に自転しながら
公転する。この公転に伴い、キャリア33もスプール2
を大減速比でスプール軸15回りに回転させることがで
きる。
【0061】この状態から内歯ギア34のロックを解除
する際のレバーストッパ75の動作について説明する。
内歯ギア34の回転がロックされた状態からソレノイド
71の励磁を解除するとプランジャ72がコイルから抜
けるように伸長し、レバーストッパ75の主動レバー7
6はCW方向に回動する。これと同時に従動レバー77
も回動する。このとき係止爪78はラチェット歯36に
所定の押圧力で当接しているため、従動レバー77が回
動しても係止爪78とラチェット歯36との係止状態は
保持されている。さらに円板部75が回動すると、係止
爪78は線材バネ79の復元力により逃げ突起78aの
根元部を支点としてラチェット歯36の頂点を乗り越え
るように従動レバー77側に回動する。これによりラチ
ェット歯36との係止が解かれる。
【0062】(第2構成例)第2構成例としての爪機構
170の構成とその動作について図10及び図11各図
を参照して説明する。爪機構170は図10及び図11
(a)に示したように、リテーナプレート120の内面
に保持されたソレノイド171と、ソレノイド171の
プランジャ72の伸縮動作に追従して動作可能なレバー
175と、レバー175の動作によりその一部がラチェ
エト歯36に係止する第1パウル180と、第1パウル
180の回動に伴い第1パウル180と同様に先端部で
ラチェエト歯36を係止する第2パウル182から構成
されている。
【0063】ソレノイド171は励磁されることでその
コイル内をスライドするプランジャ172を有してい
る。プランジャ172は通電状態(励磁状態)ではコイ
ル内に引き込まれ、励磁が解除された状態では解放スプ
リング190及び第2パウルの動作により初期状態まで
引き出されるようにスライドする。
【0064】このプランジャ172の先端近傍には回転
軸184に軸支されたレバー175が配置されている。
このレバー175は回転軸184と同心の軸部175a
に主動レバー176と、従動レバー177が所定の角度
をなして一体的に形成された形状からなる。このうち主
動レバー176は図示したように、二股形状をなしたレ
バー先端176aがプランジャ172の細径部172a
に係止され、プランジャ172の伸縮動作に追従して主
動レバー176が揺動し、レバー175全体が回転軸1
84回りに回動するようになっている。
【0065】従動レバー177の下面には長孔186に
沿って解放スプリング190の付勢力により移動可能に
支持された第1パウル180が配置されている。長孔1
86はスプール軸15の中心軸を中心とする緩い曲率を
なす。この第1パウル180は略弓形をなし、後端部分
に連結された解放スプリング190により長孔186に
沿ってA方向に付勢されている。さらにその一部に形成
された切欠部分には回転軸188に軸支された第2パウ
ル182先端側の半分がはまり込むようにして配置され
ている。
【0066】ここで、爪機構170による内歯ギア34
のラチェット歯36への係止及びその解除時の動作につ
いて図11(b)〜図11(d)を参照して説明する。
第1構成例と同様に、大トルクによるウェビングWの急
激な巻き取り動作を例に説明する。この急激なウェビン
グ巻き取り動作は前述したように第2減速機構10Bを
経由してモータ5の回転トルクを遊星ギア32のキャリ
ア33の減速回転により直接スプール2に伝達して実現
する。このため、前述したように遊星ギアユニット30
のうち、内歯ギア34の外周に形成されたラチェット歯
36を爪機構170で係止し、内歯ギア34の回転をロ
ックする必要がある。
【0067】図11(b)はソレノイド171に通電さ
れ、プランジャ172がソレノイド171のコイル内に
引き込まれた状態を示している。このプランジャ172
の引き込みと同時にプランジャ先端172bに押されて
レバー175の主動レバー176がCCW方向に回動
し、これに伴い従動レバー177も軸部175a回りに
回動するが、このとき従動レバー177は、その下面に
当接している第1パウル180を解放スプリング190
の付勢力に打ち勝ってCCW方向に回動させ、第1パウ
ル180の下面に形成された係止爪180aがラチェッ
ト歯36の回転方向からラチェット歯36の谷に係止さ
れる。
【0068】図11(c)に示したように、この状態で
内歯ギア34が回転軸15(スプール軸)回りのCW方
向へ回転すると、第1パウル180全体が解放スプリン
グ190を押し縮めるように回転軸15回りに長孔18
6に沿ってCW方向へ回動する。このとき第1パウル1
80の上面は従動レバー177で押圧規制されているた
め、係止が解かれることはない。これと同時に第1パウ
ル180の切欠180bの一部が第2パウル182の先
端182aを押圧し、第2パウル182を回転軸188
回りにCCW方向に回動させる。これにより内歯ギア3
4のCW方向への回転がロックされ、この内歯37に噛
合した遊星ギア32がCCW方向に自転しながら公転す
る。この公転に伴い、キャリア33もスプール2を大減
速比でスプール軸15回りに回転させることができる。
【0069】次に、図11(d)を参照して内歯ギア3
4のロックを解除する際のレバー175及び第1パウル
180、第2パウル182の動作について説明する。内
歯ギア34の回転がロックされた状態からソレノイド1
71の励磁を解除すると、プランジャ172をコイル内
に保持する力が失われ、解放スプリング190の伸長方
向(矢印A方向)への付勢力により、従動レバー177
が回転軸184回りにCW方向に回動する。これにより
第1パウル180をラチェット歯36に押圧係止させて
いた規制力が解除され、第1パウル180は回転軸15
回りのCCW方向へ回動し、切欠端180cが第2パウ
ル182の突状部182bに当接して第2パウル182
を回転軸188回りにCW方向へ回動させ、内歯ギア3
4のラチェエト歯36と2個のパウル180、182と
の係止はすべて解除され、内歯ギア34のロックが完全
に解かれる。
【0070】以上に述べた第2構成例によれば、特にロ
ック解除時において、モータを逆回転させたりすること
なく、解放スプリングの付勢力を利用して動作する2個
のパウルにより、パウルとラチェット歯との係止を容易
に解くことができる。
【0071】(爪機構の変形例)次に、第1構成例とし
ての爪機構70の変形例について簡単に説明する。図1
2(a)には従動レバー77が直接ラチェット歯36に
係止する変形例が示されている。この爪機構70では従
動レバー77の先端にローラRが取り付けられており、
プランジャ72が伸長して主動レバー76、従動レバー
77が一体的にCW方向に回動した際に、ローラRの回
転によりラチェット歯36とレバー先端との摩擦を小さ
くし、レバー先端がラチェット歯36から外れやすくし
ている。
【0072】図12(b)はギアドモータ91の出力軸
にアーム状ストッパ92を取り付け、ギアドモータ91
の駆動によりストッパ92(爪)を回動させるようにし
た例を示している。図12(c)はギアドモータ91に
対してラックピニオン機構90を用いてラック90a先
端をラチェット歯36に当接させる。図12(b)、図
12(c)の場合、ギア駆動によりストッパを当接させ
るため、ストッパの確実な切放し動作が可能になる。
【0073】[減速機構間の駆動力伝達動作と滑り機構
の動作]次に、上述した各機構によって実現する第1減
速機構10A及び第2減速機構10Bにおける回転駆動
力の伝達経路および滑り機構60の動作について図13
〜図15を参照して説明する。本実施の形態のDCモー
タ5では、駆動回路から出力される駆動パルス信号に応
じてその回転数をオープンループ制御しているが、本実
施の形態ではモータ5の回転数を3段階のデューティー
比(25,50,100%)で弱、中、強度の回転トル
クでウェビング巻き取りを行うように制御回路を設計し
ている。実際の使用状態とウェビング巻き取り設定との
関係は後述する。まず、モータ5の回転が第1減速機構
10Aを経由して小トルクのままスプール軸15に伝達
され、ウェビングWが巻き取られる時の伝達経路におけ
る各伝達要素の動作について説明する。図13(a)に
示したように、ウェビング巻き取りのために、モータ5
がCCW方向に低速回転すると、ギア12を介して減速
ギア13が低速回転する。このとき減速ギア13の回転
トルクは凹所13aに取り付けられたロータリーダンパ
17のローター軸18の設定トルク以下であるため、ス
プール軸入力ギア20は減速ギア13に対して相対回転
せず減速ギア13と一体的に回転し、減速ギア13の回
転トルクがそのままスプール2の巻き取り回転力として
付与される。このときスプール2の回転に伴い、スプー
ル2に一体的に嵌着されている遊星ギアユニット30の
キャリア33、スプール軸15の突出軸15aに遊嵌さ
れている太陽ギア31、内歯ギア34が互いに相対回転
せずにスプール2と一体的にCCW方向に回転する(図
14(a)参照)。
【0074】[伝達要素の構成及び動作]次に、モータ
5の回転が、大トルクを生じさせる第2減速機構10B
を経由してスプール軸15に伝達され、ウェビングWが
急速に巻き取られる時の伝達経路における各伝達要素の
動作について説明する。図13(b)に示したように、
ウェビング巻き取りのために、モータ5がCCW方向に
設定された回転数で高速回転すると、ギア12を介して
減速ギア13が所定の減速比で回転する。一方、図14
(b)に示した遊星ギアユニット30の太陽ギア31は
減速ギア13と同数回転する。このとき内歯ギア34の
外周に形成されたラチェット歯36には爪機構70が係
止しているので、内歯ギア34の回転がロックされる。
このため、遊星ギア32と遊星ギア32を軸支している
キャリア33は太陽ギア31の自転に伴い、ロックされ
た内歯ギア34の内歯37に噛合しながらCCW方向に
公転する。キャリア33の回転に伴ってソケット部35
で嵌合しているスプール軸15の拡径部に大回転トルク
が付与される。
【0075】このとき滑り機構60として設けられてい
るロータリーダンパ17のローター軸18の設定トルク
を減速ギア13の回転トルクが上回るため、スプール軸
入力ギア20と噛合するロータリーダンパ17のギア1
9が粘性抵抗を受けながら制動回転する。このように減
速ギア13側からの入力が滑り機構60により遮断され
ることより、第1減速機構10A側に滑りが生じ、第1
減速機構10Aの伝達経路と第2減速機構10Bの伝達
経路が直結することが回避される(図13(b)参
照)。
【0076】[滑り機構の動作]さらに、この滑り機構
60が動作する典型的な状態について図15を参照して
説明する。モータ5が低速回転し、ウェビングWを巻き
取っている最中に乗員がウェビングWを押さえてその巻
き取りを阻止したり引き出したりすると、スプール軸入
力ギア20は停止あるいはCW方向に回転する。このと
きモータ5はCCW方向に回転している状態にあり、減
速ギア13のCCW方向の回転を阻止すると逆方向に負
荷がかかり、その瞬間にロータリーダンパ17のロータ
ー軸18の設定トルクを上回ったスプール軸入力ギア2
0はモータ回転方向と反対向き回転し、ローター軸18
のギア19間に滑りが生じる。またウェビングWが引き
出されたことが引き出し検知部40で検知されるので、
モータ5の回転は停止する。これにより、乗員はウェビ
ングWを容易に引き出すことができる。
【0077】[装置全体の使用時における動作フロー]
以上の構成からなるシートベルト巻取装置の制御方法に
おけるモータ駆動モードについて、図16〜図18の動
作フロー図及び図19、図20のウェビング巻き取り状
態における各変化図を参照して説明する。図16はウェ
ビング巻き取り制御における動作フローを示したフロー
チャートである。図17は各種の設定モードにおける処
理動作フローを示したフローチャートである。図18は
ベルト装着時における快適性向上のための動作フローを
示したフローチャートである。
【0078】前述したようにシートベルト巻取装置1に
使用されているDCモータ5は、その回転数を制御回路
における電圧設定あるいはパルス信号設定により詳細に
設定することができる。そのため、乗員がシートベルト
を装着する際の様々な動作や、走行時に外部から受ける
種々の信号に対応させたウェビング巻き取り動作モード
を設定することで、きめの細かいシートベルト巻き取り
動作を実現することができる。
【0079】以下に乗員が乗車時にシートベルトを装着
してから、降車時にシートベルトを解装するまでの一連
の動作状態のときに得られる状態信号と、走行時に得ら
れる外部信号に対応した各モードにおける動作をモータ
の回転数設定と関係つけて説明する。
【0080】(1)乗車時、降車時(コンフォートモー
ド) 通常、乗員は座席にすわると同時に、ピラー内等に格納
されているシートベルトを引き出し、座席の反対側サイ
ドにあるバックルにトングを装着する。このときウェビ
ングWの引き出しを巻取装置1のウェビング引き出し検
知部40が検知し、回路、CPU電源PwをON状態と
する(ステップ100,110)。シートベルト取り扱
い動作ではなく、イグニションキーの操作等による外部
信号により電源ONとなるようにしてもよい。ウェビン
グ引き出しを検知した状態信号により、モータ5は回転
を停止し、ウェビング巻き取りは停止される(ステップ
120,130)。その後、適正にトングがバックルに
装着され、バックル7に内蔵されているバックルスイッ
チ8(図7参照)がONになったら、余分に引き出され
たウェビングWの弛みをとり、ベルトフィットさせるた
めにモータ5が中速回転し、ウェビングWの巻き取りを
行う。これにより乗員の胸部から腹部にかけて圧迫感が
ない程度に弛みなくウェビングWが掛け渡される。この
結果、ベルトのスラッグを取り、乗員の体型に軽くフィ
ットさせることができる(ステップ150)。このベル
トフィットが終了したことを知らせる状態信号をもと
に、さらにモータのトルクを小さくしたり、モータ駆動
を停止してベルト装着による圧迫感を除去することがで
きる。この状態から乗員が体を大きく前に傾けた場合等
にはその動きに追従してウェビングが引き出され、引き
出しが停止した時点から再度同様の動作でウェビングの
巻き取りが行われる。なお、ウェビングW引き出しが途
中で中断したという状態信号を検知した場合には、ウェ
ビングWが所定の駆動トルク値で巻き取られ、巻取装置
1に格納される(ステップ125,145)。
【0081】トングがバックルに装着された状態で、乗
員が前傾姿勢をとったりすると、ウェビングがさらに引
き出されることになる。このときモータ5の運転は停止
し、さらに前傾姿勢を止めた状態でウェビングの引き出
しが中断した状態信号を受けると、モータが再度駆動
し、ウェビングの巻き取りが再開される。その後ベルト
フィットさせた後にモータの駆動トルク値を減少させた
り、モータ駆動を停止させることができる。
【0082】さらに、乗員が車を降りる際には、トング
を外した状態でウェビングWは緩やかな速度で巻き取ら
れ、ピラー内等に所定量だけ格納されるようにすること
が必要である。その後、一定時間引き出し動作がないこ
とが確認されたら、回路側からCPU電源PwをOFF
する(ステップ170〜195)。
【0083】このようにして、乗員がシートベルトを装
着する際の快適性を高めることができる。さらに、シー
トベルト装着時の快適性を向上させるために、具体的に
以下のような動作を行うように制御することが好まし
い。図18及び図20を参照して以下説明する。 ベルト装着時の弛み防止 従来は、シートベルトを装着した後にシートスライド等
により座席を後ろに下げてもシートベルトの引き出しを
検知しない。そこで、シートベルト装着時において所定
の時間間隔でシートベルトの巻き取り動作を繰り返して
行い、装着時にシートベルトがゆるんだ状態が生じない
ようにしている。具体的には図18に示したように、シ
ートベルトの引き出しが検知された場合には所定の巻き
取りが行われるが(ステップ300、310)、さらに
シートベルトの引き出し、巻き取りが完了した後に一定
時間経過した場合に(ステップ320、330)、再度
巻き取り動作に入り(ステップ310)、巻き取り状態
を判断し(ステップ340)、巻き取りが完了した後に
(ステップ350)、再度、所定の時間間隔で検知ルー
プが動作するようにした。これによりシートベルト装着
時のベルト弛みを確実に解消することができる。
【0084】ベルト装着時、ベルト引き出しから巻き
取りへの移行時の不快感の低減 本発明ではベルトフィット時にモータによる巻き取りが
可能であるが、この場合、モータ駆動速度を調整するこ
とでベルトを装着した際に乗員の胸部等に加わる圧迫感
等を緩和することができる。具体的には図20に示した
ように、モータ速度を可変とすることで対応することが
できる。モータ速度を制御するにはPWM駆動あるいは
駆動電圧を調整する等の公知のモータ速度制御により対
応することができる。所定の間隔(たとえば1分ごと
等)で行うことができる。また、このようなモータ速度
制御を行う際、図20に示した速度状態変化図に示した
ように、バックルがまだ装着されていない場合のシート
ベルトの引き出しに関しては引き出しを容易にするため
に、モータを停止し、シートベルトの張力を低減するよ
うにしている。一方、バックル装着直後の巻き取りも素
早く行うことが望ましいため、このときのモータ速度の
立ち上げは従来通りとしている。
【0085】(2)走行時 走行時には主に外部信号を検知して、信号に対応した駆
動パルス信号を発生させモータ駆動を行う。走行時の緊
急度等によって以下のようなモード設定が可能である。 警告モード たとえば、走行時の前後車両の車間検知センサにより車
間距離が設定距離より接近したような場合で、ドライバ
ーにその状況を体感的に警告することを主目的とする。
車間距離は車両スピード等に応じて多岐に設定すること
ができるが、一定の車間距離以内に障害となる物体が存
在した場合等に、ウェビングの巻き取りを行い、ドライ
バーに物体の存在、接近状態を体感させる。このとき自
車の速度、物体との相対速度、変化率等を因子として用
い、車庫入れ等のように壁等の対象に自分の操作で接近
させるような場合には、警告モードにならないようにす
ることも考慮できる。 ホールドモード ウェビングを巻き込んで乗員の身体を保持(ホールド)
するためのモードで、たとえば、上記警告モードより緊
急性の高い状態を対象としたり、走行時にドライバーが
居眠りをし、前屈みに倒れ込むようにしてシートベルト
の引き出しがあったり、既存技術で実現している居眠り
検知センサが居眠りを検知した場合等にドライバーの姿
勢を正し、さらに覚醒させるための警報として機能す
る。その他、急カーブや悪路走行においてドライバーや
乗員を座席にホールドさせて安全を図るためにウェビン
グの巻き取り動作信号を発生させることもできる。この
場合の外部信号発生のトリガーとしてはABS作動信号
や操舵角センサ、路面センサ等による信号を利用するこ
とができる。 プリテンションモード 従来、衝突や急減速度を検知した場合にウェビングを所
定量だけ巻き取り、乗員の拘束効果を高めることができ
るプリテンショナーがあるが、レーザーレーダー等の車
間距離検知センサによる衝突回避不可能情報が得られた
場合にはモータ駆動によりウェビングを急速に巻き込
み、乗員の拘束保護を衝突に先立って行えるようにす
る。急速な巻き取りにおいて乗員が傷害を受けることの
ないような巻き込み速度等を設定することができ、2次
的な傷害を防止することができる。
【0086】(3)チャイルドシート固定時 チャイルドシートは通常、ウェビングを利用して座席に
固定するようになっている。このとき、従来のシートベ
ルト巻取装置では走行時にウェビングの緩みを防止する
全量を引き出した状態でチャイルドシートを座席に固定
する必要があった。そこで、チャイルドシートを座席に
固定するための専用のモードを設定することが好まし
い。たとえばチャイルドシートスイッチを設け、このス
イッチがONであるとき、比較的大トルクでチャイルド
シートが座席に固定できるまでウェビングをきつく巻き
取るようにする。
【0087】図17は、上述した各モードに応じた処理
手順を示した動作フローチャートである。走行時あるい
はチャイルドシート固定時に外部信号から各モードに適
合する信号が制御回路に入力されると、各モードに対応
したウェビング巻取速度、巻取時間が設定される(ステ
ップ310,320,330)。その後減速機構10の
切り替えのために、減速機構切替をON状態(爪機構7
0のソレノイド通電)にし、モータ駆動が上述の第2減
速機構10Bを介してスプール2に伝達されるようにす
る(ステップ340)。所定モードでのウェビングW巻
き取りを行う(ステップ350)。上記モードの解除信
号あるいは安全確認された信号が入力された場合に、減
速機構切替OFFする(ステップ370)。チャイルド
シート固定時には、チャイルドシートのスイッチONが
確認されたら、減速機構切替をON状態にし、ウェビン
グWを一定時間だけ巻き取る(ステップ400〜42
0)。また、チャイルドシートを取り外す場合、トング
をバックルから外した時点でバックルスイッチがOFF
(ステップ430)となり、減速機構切替OFF(ステ
ップ370)を経てコンフォートモードに戻り、緩やか
にウェビングが巻き取られる。
【0088】上述した各モードにおいて、モータの駆動
信号はホールドモード、警告モードの場合は中程度回転
トルクが得られるように設定し、プリテンションモード
の場合は強度回転トルクが得られるようにその回転数を
設定することが好ましい。
【0089】図19は、以上の状態を制御にフィードバ
ックするために計測されたウェビングの巻き取りのため
のモータ駆動のための状態信号電流、そのときのウェビ
ングの繰り出し量及びウェビングを巻取装置に巻き取る
張力の大きさとの関係を模式的に示したウェビング巻き
取り状態変化図である。同図において、横軸は経過時間
軸(t)を示し、乗員の動作、走行状態等の時間経過の
相対関係が確認できる程度の模式スケールで示したもの
である。各変化曲線において、信号電流はモータ駆動の
状態を示しており、繰り出し量は巻取装置から繰り出さ
れるウェビングの動きを示している。張力は乗員による
ウェビングの引き出し力、モータ駆動による巻き込み力
の状態を示している。同図から明らかなように、巻取装
置から繰り出されたウェビングの状態に応じてモータ駆
動を制御することで、ウェビング張力を適正な値に調整
することができる。
【0090】[各構成部品の変形例] (減速機構の変形例)次に、上述した全体構造及び各減
速機構10の変形例について説明する。図21(a)〜
図21(e)は減速機構10の全体構造の変形例を示し
た模式説明図である。図21(a)では、第1減速機構
10Aと第2減速機構10Bを独立して設け、モータ5
からの回転トルクの伝達を伝達ギア70の切替により切
り替えるようにしている。この伝達ギア70の移動はギ
ア軸を図示したようにスライドさせたり、軸方向に移動
させたりすることで実現できる。この場合には第2減速
機構10Bに滑り機構60を介さないので大トルク回転
を効率よく出力することができる。さらに、図21
(b)に示したように切替ギアに代えてソレノイド71
の動作によりモータ5の連結を滑り機構60側と第2減
速機構10B側に切り替えることもできる。図21
(c)では上述した本実施の形態に代え第2減速機構1
0Bと滑り機構60との間に切替ギア70を配置した変
形例を示した。さらに、図21(d)に示したように、
第1減速機構10A及び第2減速機構10Bとの間でモ
ータ駆動を直接切り替えるとともに、スプール2と滑り
機構60との間をソレノイド71の動作により連結、切
断したりするようにもできる。図21(e)はモータ5
の回転トルクを第1減速機構10Aと滑り機構60を介
してスプール2に伝達した単一伝達経路から構成された
変形例である。この装置では上述したコンフォートモー
ドでの操作性を重視し、緊急時の大トルクのウェビング
巻き取り動作を他の付勢手段に負担させることが好まし
い。
【0091】図22各図は、第1減速機構10Aの変形
例を示した概略説明図である。モータ回転軸からの回転
トルクを確実にウェビング巻き取り軸等の出力軸25に
伝達させるようにすることを基本とし、本実施の形態に
示した構造に代えてモータの出力軸に対してプーリ6P
を配置し、伝達ベルト22を介してモータ駆動を減速機
構等の出力軸25の駆動に伝達させている。(図22
(a)参照)。伝達ベルト22としてはタイミングベル
トの他、各種断面形状(V、平)ベルト、樹脂ワイヤ、
スチールワイヤ、チェーン等を採用することができる。
【0092】モータからの減速機構として、遊星ギアユ
ニット23を用いることもできる。その場合には遊星ギ
アを支持する遊星ギア側(キャリア23a)あるいは内
歯ギア23bの内歯を入力軸とし、そのトルクを出力軸
25へ伝達させることができる(図22(b)、(c)
参照)。
【0093】また、上述の第1減速機構から大トルクを
得る第2減速機構への切替える伝達機構について説明す
る。図23(a)は、遊星ギア23のキャリア23aを
ロックして太陽ギアからの入力を内歯ギア23bの内歯
から出力軸25に出力するようにした変形例を示してい
る。図23(b)、(c)は同軸的に配置された入力軸
24から出力軸25への伝達を、中間ギア26によって
実現するようにしている。このとき中間ギア26はクラ
ッチ操作により継断動作を行える。入力軸24と出力軸
25とが異なるような配置において、中間ギア26を介
したギアトレインを構成するようにしてもよい。
【0094】図24(a)、(b)は内歯ギア34の近
傍に、内歯ギア34とほぼ同径のフランジ93を配置
し、このフランジ93をガイドとした電磁コイル94を
巻回し、ギア34とフランジ93との間隙に磁性粉体9
5を充填した磁性粉体クラッチの構成例を示している。
この磁性粉体クラッチでは、通電を行いコイル94を励
磁状態にし、間隙に充填された磁性粉体95を固体化さ
せ、内歯ギア34の回転をロックすることができる。図
24(a)は磁性粉体クラッチを内歯ギア34の側面に
沿って配置した例を示しており、(b)は磁性粉体クラ
ッチを内歯ギア34の外周面に沿って配置した例を示し
ている。
【0095】(滑り機構の変形例)次に滑り機構60の
変形例について説明する。本実施の形態では、ロータリ
ーダンパ17を用いた滑り機構60を採用したが、トル
クリミッタとして摩擦機構、バネ付勢機構を用いた種々
の変形例を挙げることができる。図25(a)は、板バ
ネ63によりディスクが一定のトルク以下で回転しない
ようにした滑り機構60である。内側ディスク61のフ
ランジに取り付けられた板バネ63の先端に取り付けら
れた制動パッド64で外側ディスク62のフランジ62
aを押圧して摺動抵抗が付加されているので、外側ディ
スク62のトルクが一定以上になるまで内外のディスク
61、62は一体的に回転する。図25(b)は、内側
ディスク61の外周にリング状ベーン66を設け、この
ベーン66をシリコンオイル等を封入したリング状オイ
ル室65を有する外側ディスク62と同心的に組み立て
た変形例である。この場合にもベーンと回りのオイルの
粘性抵抗の一定値を越えるまで内外ディスク61、62
は一体回転する。
【0096】さらに、図25(c)に示したように、各
種の滑り機構60を外周リング状に構成し、滑り機構6
0の内側空間に巻き締めた状態の渦巻バネ67を装着す
ることで、所定のトルクを越えるまでバネ付勢による回
転トルクが外側リング62に伝達されるが、一定トルク
を越えると滑り機構60が機能し、バネ付勢による回転
トルクが遮断される滑り機構60を実現できる。図25
(d)に示したように渦巻バネ67に代えて所定のコイ
ル圧縮バネ67Cを内蔵させて所定回動角に応じて付勢
力が発揮できるようにしてもよい。
【0097】図26各図に示した滑り機構60は外周デ
ィスク62と、外周ディスク62と同心的に配置された
内周ブシュ61との間に設けられている。図26(a)
の滑り機構60では、外周ディスク61の内周縁には1
/4円周分の遷移曲線部62bと段差部62aとが設け
られており、鋼球68がその遷移曲線62bの終端部に
収容されている。内周ブシュ61の一部には直径方向切
欠が設けられ、その内部に収容されたスプリングSによ
り鋼球68が遷移曲線部62bの終端位置に保持されて
いる。この滑り機構60では設定トルク以下では鋼球6
8が段差部62aを乗り越えられず、内周ブシュ61と
外周ディスク62とは一体的に回転する。設定トルク以
上の回転トルクが付与されると、鋼球68が段差部62
aを乗り越えてスプリングSに押圧された状態で外周デ
ィスク62の内周面に沿って1回転し、遷移曲線部62
bから再度終端位置にはまる。
【0098】図26(b)には小径の内周ブシュ61と
外周ディスク62との間にトルクリミッタとしてのスプ
リングSが装着された変形例が示されている。同図に示
したように、スプリングSの外周端は外周ディスク62
の内周位置に形成された凹所62dに納まっており、設
定トルク以下で生じるスプリングの撓み変形ではこの凹
所62dから外れない。このため、内周ブシュ61と、
外周ディスク62とは一体回転する。付与された回転ト
ルクが設定トルクを越えるとスプリングS外周端は外周
ディスク62の内周面に沿って摺動しながら1回転す
る。そして、1周した状態で外周端が再び凹所62dに
納まる。
【0099】図26(c)には図26(a)に類似した
滑り機構60が示されている。この滑り機構60では弾
性体球69が使用されており、スプリングSによる押圧
により直径方向に圧縮変形し、外周ディスク62の内周
面に押し宛てられている。この内周ブシュ61と外周デ
ィスク62間に設定トルク以上の回転トルクが発生する
と、弾性体球69はせん断変形して内周ブシュ61と外
周ディスク62との一体化が解かれ、独立して回転す
る。
【0100】図26(d)は図25(a)の変形例で、
外周ディスク62のフランジをネジ61cの調整により
間隔を設定可能な2枚の内周ブシュ61a、61bで挟
持し、所定の抵抗トルクを得るようにした滑り機構60
を示している。必要に応じてネジ61cにスプリング
(図示せず)等を介装して内周ブシュ61のディスクへ
の押圧力を調整することもできる。
【0101】(ウェビング引き出し検知部の変形例)ウ
ェビング引き出し検知部40の変形例について説明す
る。上述した扇形のスイッチプレート41(図8参照)
に代えてウェビングの引き出しを検知するスイッチの変
形例を図27各図に示す。図27(a)は、トリガー突
起46aが形成されたリング46と、このリング46に
所定の摺動抵抗をとって相対回転可能なブシュ45とか
ら構成された引き出し検知部40を示している。ブシュ
45はスプール軸(図示せず)の回転を受けて直接回転
する。回転トルクが摺動抵抗以下であるときにリング4
6はブシュ45と一体回転する。そしてトリガー突起4
6aによってリミットスイッチ44はONとなる。同図
(b)は締め輪として機能するリング状スプリング47
をブシュ45に外嵌し、ブシュ45とブシュ45を締め
付けるスプリング47の付勢力との間の摩擦を利用して
ブシュ45とスプリング47とを一体回転させる段階
で、リミットスイッチ44をONさせる引き出し検知部
を示している。また、本実施の形態で用いた公知のリミ
ットスイッチに代えて、通常の接点スイッチや、スイッ
チプレートやリングにスリットを設け、回転動作によっ
てスリットを透過した光を受光するようにした光電セン
サ、金属製のスイッチプレートやリングの移動を検知可
能な金属感知の近接センサー、磁界変化を検知するホー
ル素子等、公知のセンサスイッチを利用することができ
ることは言うまでもない。
【0102】(スプール回転検知部の変形例)次に、ス
プール回転検知部について説明する。スプール回転検知
部においては上述した可変抵抗により直接電圧変化を検
出するだけでなく、この回転軸に沿ったエンコーダー形
式の光電センサ及び引き出し検知にも利用可能なスリッ
トの位置を検出する光電センサ、近接センサ、磁気ヘッ
ドによってその位置を読み取る磁気検出センサ等を用い
ることができる。
【0103】(その他の構成)また、本実施の形態で
は、モータとしてDC(直流)モータを利用したが、可
変速のモータであれば、公知の各種サーボモータ、たと
えばステッピングモータ、超音波モータ、ACモータ等
とそれぞれのモータ駆動回路を用いることができ、これ
により上述の巻き取り動作を実現できることはいうまで
もない。また、このモータ駆動のための制御基板はモー
タを設置した際に生じるウェビング巻き取り部の下の空
きスペースに、モータと隣接するようにして据えること
がハーネスの配線上の理由等により好ましい。しかし、
フレーム内において設置可能な範囲であれば適当な位置
に設置してよいことはいうまでもない。
【0104】以上の説明に示したように、乗員がシート
ベルトを装着した状態で種々の状況に応じてシートベル
トの巻き取り機能を提供できるが、各機能の設定値は工
場出荷時の標準値として設定されている。そこで、乗員
は各種のモードをあらかじめ擬似的に体験(シミュレー
ト機能)し、その効果の度合いを好みに応じて変更する
ことができる。この操作は例えば装備されたナビゲーシ
ョンシステムのディスプレイの表示に従って行うことも
できるし、専用のコントローラによっても行えるように
することが好ましい。
【0105】また、警告モード、プリテンションモード
等に警告音、警告メッセージを同時に発生させることに
加えて、コンフォートモードにおいても、各種の効果音
を発生させたり、動作確認画像をディスプレイ表示させ
ることで、ユーザーフレンドリーな機器としての使い勝
手を向上させることができる。
【0106】以上の設定は、車体内に配線された所定の
ワイヤーハーネスを介し、運転席とそれ以外の座席を特
定したり、全席に同時対応させるようにして行うことが
できる。また、通信回線を介して各座席のモード制御を
行うことも可能である。たとえば、上述のディスプレイ
や、リモートコントローラ等からの指令により、各座席
に装備された巻取装置の設定モードを、運転者あるいは
同乗者が任意に公知の通信プロトコルによる通信回線を
介して設定することができる。このとき取り扱われるデ
ータとしては座席特定のID、各種モード設定コマンド
(警報、ホールド、一時停止(ウェイト)、解除、チャ
イルドシート固定)等を盛り込むことができる。
【0107】
【発明の効果】以上に述べたように、適応性の高い減速
機構を備えた単一モータを各種の状況を設定して制御し
たり、公知の巻取機構と組み合わせることで、ウェビン
グの巻き取り状態を様々な範囲において適応させること
ができ、シートベルトを装着した乗員の快適性、安全性
を確実に確保することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシートベルト巻取装置の一実施の
形態の構成要素を示した分解斜視図。
【図2】本発明のシートベルト巻取装置の減速機構の構
成要素を示した分解斜視図。
【図3】減速機構の内部の伝達要素を端面で示した横断
面図。
【図4】減速機構の内部の伝達要素を断面で示した横断
面図。
【図5】シートベルト巻取装置の巻取機構の変形例を示
した分解斜視図。
【図6】シートベルト巻取装置の巻取機構の別の変形例
を示した分解斜視図。
【図7】本発明によるシートベルト巻取装置を構成する
機構群及び装置を制御するための構成要素を模式的に示
したシステム構成図。
【図8】ウェビング引き出し検知部とスプール回転検知
部の構成を示した端面図。
【図9】爪機構(第1構成例)の構成及びその動作を模
式的に示した状態説明図。
【図10】爪機構(第2構成例)の構成を示した部分分
解斜視図。
【図11】図10に示した爪機構の構成及びその動作を
模式的に示した状態説明図。
【図12】減速機構の切替機構の変形例を模式的に示し
た説明図。
【図13】減速ギアと滑り機構の連係動作状態を示した
状態説明図。
【図14】遊星ギアユニットにおける切替動作状態を示
した状態説明図。
【図15】ウェビング巻取り時にウェビングを引き出し
た状態を示した状態説明図。
【図16】ウェビング巻き取り制御における動作フロー
を示したフローチャート。
【図17】設定モード処理の動作フローを示したフロー
チャート。
【図18】ベルト装着時の弛み防止のための動作フロー
を示したフローチャート。
【図19】ウェビング巻き取り状態における電流、繰り
出し量及びウェビング張力の関係を示した模式状態変化
図。
【図20】ウェビングの引き出し、巻き取りに応じたモ
ータ速度制御状態を示した模式状態変化図。
【図21】減速機構の全体構成を模式的に示した説明
図。
【図22】第1減速機構の変形例を模式的に示した説明
図。
【図23】第2減速機構の変形例を模式的に示した説明
図。
【図24】減速機構の切替機構の変形例を模式的に示し
た説明図。
【図25】滑り機構の変形例を模式的に示した説明図。
【図26】滑り機構の変形例を模式的に示した説明図。
【図27】ウェビング引き出し検知部の変形例を模式的
に示した説明図。
【符号の説明】
1 シートベルト巻取装置 2 スプール 3 ベースフレーム 5 モータ 9 制御部 10 減速機構 10A 第1減速機構 10B 第2減速機構 13 減速ギア 15 スプール軸 17 ロータリーダンパ 20 スプール軸入力軸 30 遊星ギアユニット 31 太陽ギア 32 遊星ギア 33 キャリア 34 内歯ギア 36 ラチェット歯 40 ウェビング引き出し検知部 41 スイッチプレート 44 リミットスイッチ 50 スプール回転検知部 52 減速ギアトレイン 60 抵抗トルク手段(滑り機構) 70,170 切替手段(爪機構) 71,171 ソレノイド 76,176 主動レバー 77,177 従動レバー 78 係止爪 180 第1パウル 182 第2パウル 190 解放スプリング W ウェビング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 仁 滋賀県愛知郡愛知川町愛知川658番地 タ カタ株式会社愛知川製造所内 (72)発明者 古川 晃一 滋賀県愛知郡愛知川町愛知川658番地 タ カタ株式会社愛知川製造所内 Fターム(参考) 3D018 HC01 HD02 PA01 PA09

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースフレームにスプール軸を介して軸支
    され外周にウェビングが巻き取られるスプールを、減速
    機構を介したモータ駆動によって回転させて前記ウェビ
    ングを巻き取るようにしたシートベルト巻取装置であっ
    て、前記減速機構は異なる減速比に設定された2系統の
    伝達経路と、該伝達経路を外部から得られた駆動信号に
    対応して所定の伝達経路に切り替る切替手段と、前記伝
    達経路上で共有されている伝達要素が設定された回転ト
    ルク以下の回転を伝達するようにした抵抗トルク手段と
    を備えたことを特徴とするシートベルト巻取装置。
  2. 【請求項2】前記駆動信号は、乗員のシートベルト装着
    動作において得られる状態信号と、車両走行時に、該車
    両に搭載された検知手段から得られる外部信号とをもと
    に設定されることを特徴とする請求項1記載のシートベ
    ルト巻取装置。
  3. 【請求項3】前記状態信号を受け、設定されたモータの
    回転トルクを、前記抵抗トルク手段の設定値以下のトル
    クの小減速比で減速し、前記スプール軸を回転して前記
    ウェビングの巻き取りを行うようにしたことを特徴とす
    る請求項2記載のシートベルト巻取装置。
  4. 【請求項4】前記外部信号を受け、前記切替手段の動作
    を伴い、設定されたモータの回転トルクを、前記抵抗ト
    ルク手段の設定値以上のトルクの大減速比で減速し、前
    記ウェビングの巻き取りを行うようにしたことを特徴と
    する請求項2記載のシートベルト巻取装置。
  5. 【請求項5】前記抵抗トルク手段は、前記減速機構の伝
    達経路上に設けられた粘性抵抗要素からなる滑り機構で
    あることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト巻
    取装置。
  6. 【請求項6】前記伝達経路は、前記外部信号を受けた際
    の駆動信号により前記切替手段を動作させて前記減速機
    構内に設けられた伝達要素の一部を固定して切り替えら
    れるようにしたことを特徴とする請求項4記載のシート
    ベルト巻取装置。
  7. 【請求項7】前記切替手段は、前記爪機構からなり、該
    爪機構が遊星ギアユニットの内歯ギアの外周に形成され
    たラチェット歯に係止して該内歯ギアの回転を固定する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載のシートベル
    ト巻取装置。
  8. 【請求項8】前記切替手段は、前記爪機構からなり、回
    転軸に軸支された2個のパウルが協働して前記内歯ギア
    のラチェット歯に係止して前記内歯ギアの回転を固定す
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載のシートベ
    ルト巻取装置。
  9. 【請求項9】前記2個のパウルのうち、第1のパウルが
    ソレノイドの励磁により回転軸回りに回動し、前記ラチ
    ェット歯との係止動作を経て、第2のパウルを前記ラチ
    ェット歯に係止させるようにしたことを特徴とする請求
    項8記載のシートベルト巻取装置。
  10. 【請求項10】前記第1のパウルがソレノイドの消磁に
    よりに、連結された付勢バネに付勢された結果、前記第
    2のパウルの前記ラチェット歯への係止が解かれるよう
    にしたことを特徴とする請求項8記載のシートベルト巻
    取装置。
  11. 【請求項11】前記スプールの回転量を、減速ギア群を
    介して減速してその回転方向及び停止状態を検知するス
    プール回転検知部を前記スプール軸の軸端に備えたこと
    を特徴とする請求項1記載のシートベルト巻取装置。
  12. 【請求項12】前記ウェビングの引き出し動作を前記ス
    プールの回動開始動作により検知し、前記モータを駆動
    する制御回路の電源ONのトリガーとしたことを特徴と
    する請求項1記載のシートベルト巻取装置。
  13. 【請求項13】ベースフレームにスプール軸を介して軸
    支され外周にウェビングが巻き取られるスプールを、減
    速機構を介したモータ駆動によって回転させて前記ウェ
    ビングを巻き取るようにしたシートベルト巻取装置であ
    って、前記減速機構は所定の減速比に設定された伝達経
    路と、前記伝達経路上で共有されている伝達要素が設定
    された回転トルク以下の回転を伝達するようにした抵抗
    トルク手段とを備えたことを特徴とするシートベルト巻
    取装置。
  14. 【請求項14】前記駆動信号は、乗員のシートベルト装
    着動作において得られる状態信号をもとに設定されるこ
    とを特徴とする請求項13記載のシートベルト巻取装
    置。
  15. 【請求項15】前記状態信号を受け、前記抵抗トルク手
    段の設定値以下のトルクの小減速比で減速し、前記スプ
    ール軸を回転して前記ウェビングの巻き取りを行うよう
    にしたことを特徴とする請求項14記載のシートベルト
    巻取装置。
  16. 【請求項16】前記抵抗トルク手段は、前記減速機構の
    伝達経路上に設けられた粘性抵抗要素からなる滑り機構
    であることを特徴とする請求項13に記載のシートベル
    ト巻取装置。
  17. 【請求項17】前記スプールの回転量を検知するスプー
    ル回転検知部を、前記スプール軸の軸端に備えたことを
    特徴とする請求項13記載のシートベルト巻取装置。
  18. 【請求項18】前記ウェビングの引き出し動作を前記ス
    プールの回動開始動作により検知し、前記モータを駆動
    する制御回路の電源ONのトリガーとしたことを特徴と
    する請求項13記載のシートベルト巻取装置。
  19. 【請求項19】ベースフレームにスプール軸を介して軸
    支され外周にウェビングが巻き取られるスプールを、リ
    ターンスプリングの巻き戻し解放力により前記ウェビン
    グを巻き取るとともに、減速機構を備えたモータ駆動に
    より巻き取りを切り替えて行うようにしたシートベルト
    巻取装置であって、前記減速機構は所定の減速比に設定
    された伝達経路と、該伝達経路を、外部から得られた駆
    動信号に対応してスプール軸に連結する切替手段とを備
    えたことを特徴とするシートベルト巻取装置。
  20. 【請求項20】前記駆動信号は、乗員のシートベルト装
    着動作において得られる状態信号及び/または車両走行
    時に、該車両に搭載された検知手段から得られる外部信
    号とをもとに設定されることを特徴とする請求項19記
    載のシートベルト巻取装置。
  21. 【請求項21】前記外部信号を受け、前記切替手段の動
    作を行い、前記リターンスプリングにより大減速比で前
    記ウェビングの巻き取りを行うようにしたことを特徴と
    する請求項20記載のシートベルト巻取装置。
  22. 【請求項22】前記伝達経路は、前記外部信号を受けた
    際の駆動信号により前記切替手段を動作させて前記減速
    機構内に設けられた伝達要素の一部を固定して切り替え
    られるようにしたことを特徴とする請求項19記載のシ
    ートベルト巻取装置。
  23. 【請求項23】前記切替手段は、前記爪機構からなり、
    該爪機構が遊星ギアユニットの内歯ギアの外周に形成さ
    れたラチェット歯に係止して該内歯ギアの回転を固定す
    るようにしたことを特徴とする請求項19記載のシート
    ベルト巻取装置。
  24. 【請求項24】前記切替手段は、前記爪機構からなり、
    回転軸に軸支された2個のパウルが協働して前記内歯ギ
    アのラチェット歯に係止して前記内歯ギアの回転を固定
    するようにしたことを特徴とする請求項19記載のシー
    トベルト巻取装置。
  25. 【請求項25】前記2個のパウルのうち、第1のパウル
    がソレノイドの励磁により回転軸回りに回動し、前記ラ
    チェット歯との係止する動作を経て、第2のパウルを前
    記ラチェット歯に係止させるようにしたことを特徴とす
    る請求項24記載のシートベルト巻取装置。
  26. 【請求項26】前記ソレノイドの消磁により第1のパウ
    ルに連結された付勢バネが伸長し、前記第2のパウルの
    前記ラチェット歯への係止が解かれるようにしたことを
    特徴とする請求項24記載のシートベルト巻取装置。
  27. 【請求項27】ベースフレームにスプール軸を介して軸
    支され外周にウェビングが巻き取られるスプールを、リ
    ターンスプリングの巻き戻し解放力により前記ウェビン
    グを巻き取るとともに、減速機構を備えたモータ駆動に
    よりベルトフィット動作のための低速巻き取りを行うよ
    うにしたシートベルト巻取装置であって、前記減速機構
    は所定の減速比に設定されたフェースギアを備え、該フ
    ェースギアを介して前記モータ駆動により前記ウェビン
    グを巻回するようにしたことを備えたことを特徴とする
    シートベルト巻取装置。
  28. 【請求項28】乗員のシートベルト装着動作において得
    られる状態信号及び/または車両走行時に該車両に搭載
    された検知手段から得られる外部信号を受け、モータの
    回転トルクを、該状態信号または外部信号に対応した所
    定の減速比に切り替え、あるいは前記モータ駆動状態を
    制御して所定の駆動トルク値に変更してスプール回転を
    制御し、前記ウェビングを前記スプールに巻き取るよう
    にしたことを特徴とするシートベルト巻取装置の制御方
    法。
  29. 【請求項29】巻き取り状態にあるウェビングの引き出
    しを検知して得られた状態信号をもとに、モータの回転
    を停止させるようにしたことを特徴とする請求項28に
    記載のシートベルト巻取装置の制御方法。
  30. 【請求項30】トングがバックルに装着されたことを検
    知して得られた状態信号をもとに、乗員にベルトフィッ
    トさせる程度の駆動トルク値で前記モータを駆動して前
    記ウェビングを巻き取るようにしたことを特徴とする請
    求項28に記載のシートベルト巻取装置の制御方法。
  31. 【請求項31】前記ベルトフィットが終了したことを検
    知して得られた状態信号をもとに、前記モータの駆動ト
    ルク値を減少させ、あるいはモータ駆動を停止させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項30に記載のシートベ
    ルト巻取装置の制御方法。
  32. 【請求項32】ウェビングの引き出しが中断したことを
    検知して得られた状態信号をもとに、前記モータを駆動
    させ前記ウェビングの巻き取りを再開させるようしたこ
    とを特徴とする請求項28に記載のシートベルト巻取装
    置の制御方法。
  33. 【請求項33】トングがバックルに装着された状態で、
    ウェビングが引き出され、その引き出しが中断した状態
    からウェビングの巻き取りが再開され、その後ベルトフ
    ィットさせた後にモータの駆動トルク値を減少させ、あ
    るいはモータ駆動を停止させるようにしたことを特徴と
    する請求項28に記載のシートベルト巻取装置の制御方
    法。
  34. 【請求項34】前記ベルトフィット動作におけるモータ
    の駆動トルク値は最初にトングが装着された際のベルト
    フィット動作における値より低く設定されたことを特徴
    とする請求項33に記載のシートベルト巻取装置の制御
    方法。
  35. 【請求項35】トングがバックルから分離されたことを
    検知して得られた状態信号をもとに、前記モータを駆動
    して前記ウェビングを巻取装置内に巻き取るようにした
    ことを特徴とする請求項28に記載のシートベルト巻取
    装置の制御方法。
  36. 【請求項36】前記ウェビングの引き出しを検知すると
    同時あるいは一定時間経過後に、前記モータを駆動する
    制御回路の電源をON状態とするようにしたことを特徴
    とする請求項28に記載のシートベルト巻取装置の制御
    方法。
  37. 【請求項37】前記ウェビングが巻き取り完了したこと
    を検知すると同時あるいは一定時間引き出し動作がない
    ことを検知して、前記モータを駆動する制御回路の電源
    をOFF状態とするようにしたことを特徴とする請求項
    28に記載のシートベルト巻取装置の制御方法。
  38. 【請求項38】前記ウェビング巻き取り完了後に一定経
    過時間間隔をとってウェビングの巻き取りか必要かを判
    定し、必要に応じた巻き取り動作を行うようにしたこと
    を特徴とする請求項28記載のシートベルト巻取装置の
    制御方法。
  39. 【請求項39】前記モータ駆動によるウェビング巻き取
    り速度を、モータ速度制御により可変切替させるように
    したことを特徴とする請求項28記載のシートベルト巻
    取装置の制御方法。
  40. 【請求項40】得られた外部信号に応じて前記モータの
    駆動トルク値を一定値あるいは途中可変値に切替手段を
    介して切り替え、前記モータ駆動により前記ウェビング
    の巻き取りを行うようにしたことを特徴とする請求項2
    8に記載のシートベルト巻取装置の制御方法。
  41. 【請求項41】前記切替手段を解除させずに、切り替え
    後のモータの駆動状態を保持するモードを備えたことを
    特徴とする請求項31に記載のシートベルト巻取装置の
    制御方法。
  42. 【請求項42】前記切替手段を解除させずに、切り替え
    後のモータの駆動状態を、減速機構のトルク抵抗手段を
    介して保持させるモードを備えたことを特徴とする請求
    項40に記載のシートベルト巻取装置の制御方法。
  43. 【請求項43】前記モードは車両走行時のホールドモー
    ドあるいはチャイルドシート固定モードであることを特
    徴とする請求項40または請求項42に記載のシートベ
    ルト巻取装置の制御方法。
  44. 【請求項44】前記外部信号に対応した前記モータの動
    作指令信号を、各座席に設けられた各シートベルト巻取
    装置に対して独立あるいは斉一情報として各座席を認識
    した通信方法を介して伝達し、各座席ごとに所定のモー
    ド設定を行えるようにしたことを特徴とする請求項40
    に記載のシートベルト巻取装置の制御方法。
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