JP4959296B2 - 車両のシートベルト装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両のシートベルト装置に関するものである。
車両のシートに着座した乗員をシートベルトによって拘束する車両のシートベルト装置では、一般に、解除時のシートベルト巻き取りの駆動力をスプリングにより発生させているが、近年ではモータでアシストするものも開発されている。
例えば、特許文献1には、スプリングによる巻き取り力が所定値以下になったときにモータを作動させて、巻き取り力を増大させるシートベルト装置が開示されている。
特開2003−81056号公報
しかしながら、従来のように、スプリングによる巻き取り力が所定値以下になったときにモータを作動させるようにすると、シートベルトの巻き取り中にシートベルトやタングが乗員の服などに引っ掛かってスプリングによる巻き取り力が弱められると、モータが作動して巻き取り力を増大させるが、モータの作動により巻き取り力が回復するとモータは停止せしめられるので、モータのON/OFFが繰り返される場合があり、シートベルトの巻き取りが不連続になるため、乗員が違和感を感じることがある。
そこで、この発明は、モータの通電方法を切り換える際に、切り換え前後の巻き取り速度を安定化させることにより巻き取りの連続性を向上し、乗員に違和感を感じさせずにモータ駆動を行うことができる車両のシートベルト装置を提供するものである。
この発明に係る車両のシートベルト装置では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、シートベルト(例えば、後述する実施例におけるシートベルト5)が巻回されて回動可能なベルトリール(例えば、後述する実施例におけるベルトリール11)と、前記ベルトリールに駆動力を伝達して前記ベルトリールを回転駆動するモータ(例えば、後述する実施例におけるモータ14)と、前記モータへの通電量を制御することにより前記モータの駆動量を制御する制御部(例えば、後述する実施例におけるモータ制御部20)と、前記ベルトリールの巻き取り位置を検出する巻き取り位置検出手段(例えば、後述する実施例における回転位置センサ15)と、を備えた車両のシートベルト装置(例えば、後述する実施例におけるシートベルト装置1)であって、前記制御部は、ほぼ一定の通電量をモータに供給する第1制御モード(例えば、後述する実施例1〜4における第1ステージ)と、前記第1制御モードの終了後に引き続いて実行される制御モードであって前記シートベルトの巻き取り速度を初期値から減少するように通電量を制御して或いは前記シートベルトの巻き取り速度を所定の間だけ初期値に維持した後に減少するように通電量を制御して前記モータに供給する第2制御モード(例えば、後述する実施例1,2における第2,第3ステージ、実施例3,4における第2ステージ)とを備え、前記第1制御モードから第2制御モードへ遷移するときに、前記第1制御モードの終了時に前記巻き取り位置検出手段によって検出される巻き取り位置の変化量に基づいて算出した速度(例えば、後述する実施例1〜3におけるV X1 、実施例4におけるV t2 )を、前記第2制御モードにおける前記シートベルトの巻き取り速度の前記初期値として設定することを特徴とする車両のシートベルト装置である。
このように構成することにより、第1制御モードでは、モータの通電量をほぼ一定に制御するので、乗員がシートベルト装置に手を掛けているときや、シートベルト等が乗員に引っ掛ったときに、シートベルトに過大な張力が加わらないようにすることができる。
また、第1制御モードから第2制御モードへ遷移するときに、第1制御モードの終了時に巻き取り位置の変化量に基づいて算出した速度を、第2制御モードにおけるシートベルトの巻き取り速度の初期値として設定するので、第1制御モードから第2制御モードに移行する際の連続性が保たれる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記シートベルトが挿通されるタング(例えば、後述する実施例におけるタング8)と、前記タングに対して係脱可能で係合することにより前記シートベルトを着用状態とするバックル(例えば、後述する実施例におけるバックル9)と、前記バックルの前記タングに対する係脱状態を検出するバックル状態検出手段(例えば、後述する実施例におけるバックルスイッチ17)と、を備え、前記制御部は、前記バックル状態検出手段により前記バックルと前記タングの解除を検出したときに前記第1制御モードによる前記モータへの通電を行い、前記解除検出後に前記巻き取り位置検出手段により前記シートベルトが第1の所定量を巻き取られたことが検出されたときに前記第1制御モードを終了して前記第2制御モードによる前記モータへの通電を行うことを特徴とする。
このように構成することにより、タングをバックルから解除したときに第1制御モードによるモータ制御を自動的に開始することができ、シートベルトが第1の所定量巻き取られたときに第2制御モードによるモータ制御を自動的に開始することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の発明において、前記制御部は、前記シートベルトが前記第1の所定量を巻き取られた時点の巻き取り速度を、前記第2制御モードにおけるシートベルトの巻き取り速度の前記初期値とし、この初期値の巻き取り速度を所定時間維持した後、巻き取り速度を減少するように、前記第2制御モードでの前記モータへの通電量を制御することを特徴とする。
このように構成することにより、所定時間の間にシートベルトを巻き取り速度一定で安定してスムーズに巻き取ることができる。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の発明において、前記制御部は、前記シートベルトが前記第1の所定量を巻き取られた時点の巻き取り速度を、前記第2制御モードにおけるシートベルトの巻き取り速度の前記初期値とし、前記シートベルトが前記第1の所定量を巻き取られた後に、さらに第2の所定量が巻き取られるまで前記初期値の巻き取り速度を維持した後、巻き取り速度を減少するように、前記第2制御モードでの前記モータへの通電量を制御することを特徴とする。
このように構成することにより、第2の所定量が巻き取られるまでの間にシートベルトを巻き取り速度一定で安定してスムーズに巻き取ることができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の発明において、前記制御部は、前記シートベルトが前記第2の所定量を巻き取られてからシートベルトの巻き取り完了までの間、前記シートベルトの巻き取り速度を前記初期値の巻き取り速度から連続的に減少させるように、前記第2制御モードでの前記モータへの通電量を制御することを特徴とする。
このように構成することにより、巻き取り終了近くになってタングが車両の内装部分に勢いよく接触するのを防止することができる。
請求項6に係る発明は、請求項2に記載の発明において、前記制御部は、前記シートベルトが前記第1の所定量を巻き取られた時点の巻き取り速度を、前記第2制御モードにおけるシートベルトの巻き取り速度の前記初期値とし、前記第2制御モードにおけるシートベルトの巻き取り速度を前記第2制御モード開始から連続的に減少させるように、前記第2制御モードでの前記モータへの通電量を制御することを特徴とする。
このように構成することにより、シートベルトを安定してスムーズに巻き取ることができるとともに、巻き取り終了近くになってタングが車両の内装部分に勢いよく接触するのを防止することができる。
請求項1に係る発明によれば、第1制御モードにおいて、シートベルトに過大な張力が加わらないようにすることができ、乗員に違和感を感じさせないようにすることができる。また、第1制御モードから第2制御モードに移行する際の連続性が保たれ、乗員に違和感を感じさせないようにすることができる。
請求項2に係る発明によれば、タングをバックルから解除したときに第1制御モードによるモータ制御を自動的に開始することができ、シートベルトが第1の所定量巻き取られたときに第2制御モードによるモータ制御を自動的に開始することができる。
請求項3に係る発明によれば、所定時間の間にシートベルトを巻き取り速度一定で安定してスムーズに巻き取ることができる。
請求項4に係る発明によれば、第2の所定量が巻き取られるまでの間にシートベルトを巻き取り速度一定で安定してスムーズに巻き取ることができる。
請求項5に係る発明によれば、巻き取り終了近くになってタングが車両の内装部分に勢いよく接触するのを防止することができる。
請求項6に係る発明によれば、シートベルトを安定してスムーズに巻き取ることができるとともに、巻き取り終了近くになってタングが車両の内装部分に勢いよく接触するのを防止することができる。
以下、この発明に係る車両のシートベルト装置(以下、シートベルト装置と略す)の実施例を図1から図9の図面を参照して説明する。
〔実施例1〕
初めに、この発明に係るシートベルト装置の実施例1を図1から図6を参照して説明する。
図1はシートベルト装置1の概略構成を示しており、この実施例は助手席のシート2に着座した乗員Pを拘束するシートベルト装置の態様である。このシートベルト装置1は、いわゆる三点式のシートベルト装置であり、センターピラー3に内蔵されたリトラクタ4からシートベルト5が上方に引き出され、このシートベルト5がセンターピラー3の上部側に支持されたスルーアンカ6に挿通されるとともに、シートベルト5の先端がシート2の車室外側寄りのアウターアンカ7を介して車体フロアに固定されいている。そして、シートベルト5のスルーアンカ6とアウターアンカ7との間にはタング8が挿通されていて、タング8はシート2の運転席側寄りの車体フロアに固定されたバックル9に対し着脱可能にされている。
このシートベルト装置1では、シート2に着座した乗員Pがタング8をバックル9に差し込み係合させることによって着用状態となり、この係合を解除してタング8をバックル9から離脱させる(以下、「バックル9を解除する」ということもある)ことによって非着用状態にすることができる。
バックル9はバックルスイッチ17(図3参照)を備えており、バックルスイッチ17は、バックル9にタング8が係合しているとき(換言すると着用状態のとき)にONとなり、タング8がバックル9から離脱しているとき(換言すると非着用状態のとき)にOFFとなる。
リトラクタ4は、図2に示すように、回動可能に設けられシートベルト5が巻回されたベルトリール11と、ベルトリール11を巻き取り方向に回転付勢するスプリング12と、歯車列等の伝達装置13を介してベルトリール11に巻き取り方向の回転力を付与するモータ14と、を主要構成とし、ベルトリール11の回転位置(巻き取り位置)を検出する回転位置センサ(巻き取り位置検出手段)15と、モータ14に流れる電流を検出する電流センサ16を備えている。
なお、ベルトリール11の巻き取り量はシートベルト5の巻き取り量にほぼ一致する。
このように構成されたリトラクタ4では、ベルトリール11は、スプリング12によって巻き取り方向へ回転せしめられるとともに、モータ14の駆動力によっても巻き取り方向へ回転することができる。そして、バックル解除時のベルトリール11の巻き取りは、スプリング12の復元力と、伝達装置13を介して伝達されるモータ14の回転力とによって行われる。
なお、ベルトリール11を引き出し方向へ回転するときには、ベルトリール11とモータ14との間の動力伝達が遮断されるように構成されていて、シートベルト5を引き出すときにはモータ14が抵抗とならないようになっている。
図3の制御ブロック図に示すように、モータ14はモータ制御部20によって制御され、バックル9の解除時にベルトリール11を巻き取るために駆動されるとともに、走行状態検出手段18により所定の走行状態(例えば、車体左右方向の加速度など車両の運動に関わる物理量を検出するセンサの出力値が所定の閾値を越えた場合や、ナビゲーションシステム等の通信情報を基に走行環境の変化が検知された場合など)が検出されたときにシートベルト5に所定の張力を与えたり、所定の位置で乗員を支持したり、走行中に発生したベルトの弛みを取り除くときにも駆動される。
モータ制御部(制御部)20には、回転位置センサ15、電流センサ16、バックルスイッチ17の出力信号が入力されるとともに、走行状態検出手段18により前記所定の走行状態が検出されたときに警報トリガが入力される。モータ制御部20は、これら入力信号に基づいてモータ14の駆動・停止タイミングや目標電流を設定し、電流調整手段21に出力する。電流調整手段21は、モータ制御部20からの入力に基づいてモータ14の駆動・停止タイミングやモータ14に流れる電流を調整し、電源22からモータ14へ電力を供給する。
次に、この発明の特徴部である、バックル解除時のベルトリール巻き取りのためのモータ14の電流制御を図4のフローチャートに従って説明する。
図4のフローチャートに示すモータ電流制御ルーチンは、モータ制御部20によって一定時間毎に繰り返し実行される。
まず、ステップS01において、バックルスイッチ17がOFFか否かを判定する。
ステップS01における判定結果が「NO」(ON)である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS01における判定結果が「YES」(OFF)である場合には、ステップS02に進んでモータ14への通電を開始し、さらにステップS03に進み、モータ14への通電量(電流)Iを予め設定した初期電流値Iに設定する。
次に、ステップS04に進み、回転位置センサ15によって検出される現在のベルトリール11の巻き取り位置xが、バックル解除時におけるベルトリール11の巻き取り位置(以下、解除時巻き取り位置と称す)X0以上であって、解除時巻き取り位置X0から予め設定された所定量(第1の所定量)aだけ巻き取られたときの巻き取り位置X1(X1=X0+a。以下、第1巻き取り位置と称す)よりも小さいか否かを判定する。所定量aは比較的に短く設定されていて、例えば50mm程度に設定されている。
ステップS04における判定結果が「YES」(X0≦x<X1)である場合には、ステップS05に進み、電流センサ16によって検出されるモータ14の電流Iが、初期電流値I以上か否かを判定する。
ステップS05における判定結果が「NO」(I<I)である場合には、ステップS06に進み、モータ14への通電量Iを所定量(ΔI)だけ増加させて(I=I+ΔI)、ステップS07に進む。
一方、ステップS05における判定結果が「YES」(I≧I)である場合には、ステップS06の処理を実行することなく、ステップS07に進む。
つまり、現在のベルトリール11の巻き取り位置xが解除時巻き取り位置X0から第1巻き取り位置X1の間に位置しているときには、モータ14の通電量を初期電流値Iを下回らない範囲でほぼ一定にする。これは、解除時巻き取り位置X0からのベルトリール11の巻き取り量が所定量a未満においては、乗員Pがタング8から手を離していない状況や、タング8から手を離していてもタング8やシートベルト5が乗員Pに引っ掛かり易い状況が想定されるので、この間はモータ14の通電量を初期電流値Iにほぼ一定にすることによって、モータ14のトルクをそれ以上増大しないようにし、乗員Pがタング8を持っているときや、タング8やシートベルト5が乗員Pに引っ掛ったときに、シートベルト5に過大な張力が加わらないようにし、乗員Pに不快感を与えないようにする。
なお、第1巻き取り位置X1を解除時巻き取り位置X0を基準にして所定量aだけ巻き取られた位置としたのは、乗員Pの体格によって解除時巻き取り位置X0が異なるからである。
ステップS04における判定結果が「NO」(x≧X1)である場合にも、ステップS07に進む。
ステップS07において、現在のベルトリール11の巻き取り位置xが、第1巻き取り位置X1であるか否かを判定する。
ステップS07における判定結果が「YES」(x=X1)である場合には、ステップS08に進み、ベルトリール11の巻き取り位置xが第1巻き取り位置X1に達したときのベルトリール11の巻き取り速度VX1を、ベルトリール11の目標巻き取り速度Vtargetに設定し(Vtarget=VX1)、ステップS09に進む。なお、ベルトリール11の巻き取り速度は、回転位置センサ15によって検出されるベルトリール11の巻き取り位置の変化量に基づいて算出する。
また、ステップS07における判定結果が「NO」(x≠X1)である場合にも、ステップS09に進む。
ステップS09において、現在のベルトリール11の巻き取り位置xが、第1巻き取り位置X1よりも大きく第2巻き取り位置X2以下であるか否かを判定する。ここで、第2巻き取り位置X2は、シートベルト5を全格納したときのベルトリール11の巻き取り位置(以下、全巻き取り位置と称す)X3よりも所定寸法手前に設定されていて、シートベルト装置1を着用していた乗員Pがシートベルト5から腕を抜き易い位置に設定されている。第2巻き取り位置X2は、第1巻き取り位置X1からさらに第2の所定量bを巻き取られたときの巻き取り位置ということができる。なお、この実施例では、第2巻き取り位置X2を固定としており、乗員Pの体格によって解除時巻き取り位置X0が変化するのに伴って前記第2の所定量bが変化するが、第2の所定量bを固定として第2巻き取り位置X2を可変とすることも可能である。
ステップS09における判定結果が「YES」(X1<x≦X2)である場合には、ステップS10に進み、現在のベルトリール11の巻き取り速度VがステップS08で設定した目標巻き取り速度Vtargetに一致していないか否かを判定する。
ステップS10における判定結果が「YES」(V≠Vtarget)である場合には、ステップS11に進み、現在のベルトリール11の巻き取り速度Vが目標巻き取り速度Vtargetよりも大きいか否かを判定する。
ステップS11における判定結果が「NO」(V≦Vtarget)である場合には、ステップS12に進み、モータ14への通電量Iを所定量(ΔI)だけ増加させて(I=I+ΔI)、ステップS14に進む。
ステップS11における判定結果が「YES」(V>Vtarget)である場合には、ステップS13に進み、モータ14への通電量Iを所定量(ΔI)だけ減少させて(I=I−ΔI)、ステップS14に進む。
また、ステップS10における判定結果が「NO」(V=Vtarget)である場合には、ステップS11〜13の処理を実行することなくステップS14に進む。
つまり、現在のベルトリール11の巻き取り位置xが第1巻き取り位置X1を越えて第2巻き取り位置X2以下の範囲に位置しているときには、ベルトリール11の巻き取り速度Vが目標巻き取り速度Vtarget(=VX1)で一定となるようにモータ14の通電量を制御する。これによって、シートベルト5を安定してスムーズに巻き取ることができる。
ステップS09における判定結果が「NO」(x≦X1、あるいは、x>X2)である場合にも、ステップS14に進む。
ステップS14において、現在のベルトリール11の巻き取り位置xが、第2巻き取り位置X2よりも大きく且つ全巻き取り位置X3よりも小さいか否かを判定する。
ステップS14における判定結果が「YES」(X2<x<X3)である場合には、ステップS15に進み、モータ14への通電量Iを次式によって算出される電流値に設定して、ステップS16に進む。
I=IX2−C(x−X2)
ここで、IX2はベルトリール11の巻き取り位置xが第2巻き取り位置X2に達したときのモータ14の電流値であり、Cは係数(一定値)である。
つまり、現在のベルトリール11の巻き取り位置xが第2巻き取り位置X2を越えてからは、モータ14に流れる電流Iを、第2巻き取り位置X2に達したときのモータ14の電流値IX2を基準にして、巻き取り量が増加するにしたがって徐々に減少するように制御する。これにより、ベルトリール11の巻き取り速度を、ベルトリール11の巻き取り終了に近付くにしたがって連続的に徐々に減少させることができる。その結果、巻き取り終了近くになってタング8が車両の内装部分に勢いよく接触するのを防止することができる。
ステップS14における判定結果が「NO」(x≦X2、あるいは、x>X3)である場合には、ステップS16に進む。
ステップS16において、ベルトリール11の巻き取り位置xが全巻き取り位置X3であるか否かを判定する。
ステップS16における判定結果が「NO」(x≠X3)である場合には、ステップS04に戻り、ステップS04からステップS16の処理を繰り返す。
ステップS16における判定結果が「YES」(x=X3)である場合には、ステップS17に進み、モータ14への通電を停止して、本ルーチンの実行を一旦終了する。
このようにモータ14の通電量を制御した場合の巻き取り特性を図5に示す。図5において、横軸はベルトリール11の巻き取り位置xであり、縦軸はベルトリール11の巻き取り速度である。
解除時巻き取り位置X0から第1巻き取り位置X1までの第1ステージは、図6(A)に示す状態であって、シートベルト5の巻き取りの初期領域であり、第1ステージではモータ14の通電量がほぼ一定に制御され、ベルトリール11の巻き取り速度は徐々に速くなる。第1ステージにおいては、モータ14の通電量がほぼ一定に制御されることにより、前述したように、乗員Pがタング8を持っているときや、タング8やシートベルト5が乗員Pに引っ掛ったときに、シートベルト5に過大な張力が加わらないようにすることができ、乗員Pに不快感(違和感)を与えないようにすることができる。
第1巻き取り位置X1から第2巻き取り位置X2までの第2ステージは、図6(B)に示す状態であって、シートベルト5の巻き取りの中核となる領域であり、第2ステージでは、ベルトリール11の巻き取り位置xが第1巻き取り位置X1に達したときのベルトリール11の巻き取り速度VX1を目標巻き取り速度Vtargetに設定し、第2ステージの間はベルトリール11の巻き取り速度Vが目標巻き取り速度Vtarget(=VX1)で一定となるようにモータ14の通電量が制御される。
つまり、第1ステージから第2ステージへ遷移するときにベルトリール11の巻き取り速度(巻き取り位置の変化量)に基づいて第2ステージにおける制御目標の初期値(目標巻き取り速度Vtarget)を設定し、第2ステージでは、ベルトリール11の巻き取り速度Vが目標巻き取り速度Vtargetに維持されるように(すなわち、一定の規則に基づいて)モータ14の通電量を制御する。
これによって、第2ステージでは、シートベルト5が安定してスムーズに巻き取られる。しかも、第1ステージから第2ステージへ遷移するときに、第1巻き取り位置X1におけるベルトリール11の巻き取り速度(巻き取り位置の変化量)VX1に基づいて第2ステージにおける制御目標の初期値(目標巻き取り速度Vtarget)を設定しているので、第1ステージから第2ステージに移行する際の連続性が保たれ、乗員Pに違和感を感じさせることがない。
第2巻き取り位置X2から全巻き取り位置X3までの第3ステージは、図6(C)に示す状態であって、シートベルト5の巻き取りの終期領域であり、第3ステージでは、モータ14に流れる電流Iが、第2巻き取り位置X2に達したときのモータ14の電流値IX2を基準にして、巻き取り量の増加にしたがって徐々に減少するように制御される。
これにより、第3ステージでは、ベルトリール11の巻き取り速度を、第2巻き取り位置X2に達したときの巻き取り速度(すなわち、第1巻き取り位置X1に達したときの巻き取り速度VX1)から、ベルトリール11の巻き取り終了に近付くにしたがって連続的に徐々に減少させることができる。その結果、巻き取り終了近くになってタング8が車両の内装部分に勢いよく接触するのを防止することができる。
なお、第2ステージから第3ステージに移行する際に、モータ14の通電量を急激に低減して(例えば、電流値をゼロにして)制御停止区間を設けてもよい。このようにすると、制御停止区間の間に、乗員Pがシートベルト5から腕を抜き易くなる。
この実施例1では、第1ステージが第1制御モードとなり、第2ステージおよび第3ステージが第2制御モードとなる。
〔実施例2〕
次に、この発明に係るシートベルト装置の実施例2を図7を参照して説明する。
実施例2のシートベルト装置1の構成は実施例1のものと同じであるので、その説明は省略する。実施例2が実施例1と相違する点は、バックル解除時のベルトリール巻き取りのためのモータ14の電流制御にある。
図7は、実施例2におけるモータ14の電流制御を示すフローチャートである。前述した実施例1では、第2ステージの終了タイミングをベルトリール11の巻き取り位置xが第2巻き取り位置X2に達したときとしたが、実施例2では、第1巻き取り位置X1に達した後に所定時間が経過したときを第2ステージの終了タイミングとしている。
以下、図7のフローチャートに従って説明する。
ステップS101〜S107の処理は、実施例1におけるS01〜S07の処理と全く同じであるので説明を省略する。
ステップS107における判定結果が「YES」(x=X1)である場合には、ステップS108aに進み、ベルトリール11の巻き取り位置xが第1巻き取り位置X1に達したときのベルトリール11の巻き取り速度VX1を、ベルトリール11の目標巻き取り速度Vtargetに設定し(Vtarget=VX1)、ステップS108bに進む。
ステップS108bでは、第1巻き取り位置X1に達した後の経過時間tを計測するためのタイマーをリセットし(t=0)、該タイマーをスタートして経過時間tの計測を開始し、ステップS109に進む。
また、ステップS107における判定結果が「NO」(x≠X1)である場合にも、ステップS109に進む。
ステップS109において、現在のベルトリール11の巻き取り位置xが、第1巻き取り位置X1よりも大きく全巻き取り位置X3より小さく、且つ、経過時間tが予め設定した所定時間t1以下か否かを判定する。
ステップS109における判定結果が「YES」(X1<x<X3、且つ、t≦t1)である場合には、ステップS110に進み、判定結果が「NO」(x≦X1、あるいは、x≧X3、あるいは、t>t1)である場合にはステップS114に進む。
ステップS110〜ステップS113の処理は、実施例1におけるステップS10〜S13の処理と全く同じであるので説明を省略する。ステップS110〜ステップS113の処理を実行することにより、第1巻き取り位置X1に達した後、所定時間t1が経過するまでの間、ベルトリール11の巻き取り速度Vが目標巻き取り速度Vtarget(=VX1)で維持されるようにモータ14の通電量を制御することができる。その結果、シートベルト5を安定してスムーズに巻き取ることができる。なお、ステップS112,S113の処理を実行した後、ステップS114に進む。
ステップS114においては、現在のベルトリール11の巻き取り位置xが、第1巻き取り位置X1よりも大きく全巻き取り位置X3より小さく、且つ、経過時間tが所定時間t1を越えているか否かを判定する。
ステップS114における判定結果が「YES」(X1<x<X3、且つ、t>t1)である場合には、ステップS115に進み、モータ14への通電量Iを次式によって算出される電流値に設定して、ステップS116に進む。
I=It1−C(t−t1)
ここで、It1は、ベルトリール11の巻き取り位置xが第1巻き取り位置X1に達してから所定時間t1が経過したときのモータ14の電流値であり、Cは係数(一定値)である。
つまり、所定時間t1経過後は、モータ14に流れる電流Iを、所定時間t1経過時のモータ14の電流値It1を基準にして、時間が経過するにしたがって徐々に減少するように制御する。これにより、ベルトリール11の巻き取り速度を、ベルトリール11の巻き取り終了に近付くにしたがって連続的に徐々に減少させることができる。その結果、巻き取り終了近くになってタング8が車両の内装部分に勢いよく接触するのを防止することができる。
ステップS114における判定結果が「NO」(x≦X1、あるいは、x≧X3、あるいは、t≦t1)である場合には、ステップS116に進む。
ステップS116,S117の処理は実施例1におけるステップS16,S17と全く同じであるので説明を省略する。
この実施例2のシートベルト装置1においても、実施例1の場合と同様の作用・効果を得ることができる。
なお、実施例2においても実施例1と同様、第1ステージが第1制御モードとなり、第2ステージおよび第3ステージが第2制御モードとなる。
〔実施例3〕
次に、この発明に係るシートベルト装置の実施例3を図8および図9を参照して説明する。
実施例3のシートベルト装置1の構成は実施例1のものと同じであるので、その説明は省略する。実施例3が実施例1と相違する点は、バックル解除時のベルトリール巻き取りのためのモータ14の電流制御にある。
図8は、実施例3におけるモータ14の電流制御を示すフローチャートである。前述した実施例1では、ベルトリール11の巻き取り位置xが第1巻き取り位置X1に達した後(すなわち第1ステージの後)に、ベルトリール11の巻き取り速度を一定に制御する第2ステージと、通電量を徐々に減少することによってベルトリール11の巻き取り速度Vを徐々に減少させる第3ステージを設けたが、実施例3では、図9の巻き取り特性図に示すように、第1ステージの後に、ベルトリール11の巻き取り速度を一定に制御するステージ(実施例1における第2ステージ)を設けず、第1ステージの後は、ベルトリール11の巻き取り速度Vを徐々に減少させるステージ(実施例3における第2ステージ)にしている。
以下、図8のフローチャートに従って説明する。
ステップS201〜S208の処理は、実施例1におけるS01〜S08の処理と全く同じであるので説明を省略する。
ステップS207における判定結果が「NO」(x≠X1)である場合、および、ステップS208の処理を実行した後、ステップS209に進む。
ステップS209において、現在のベルトリール11の巻き取り位置xが、第1巻き取り位置X1よりも大きく全巻き取り位置X3より小さいか否かを判定する。
ステップS209における判定結果が「YES」(X1<x<X3)である場合には、ステップS210に進み、ベルトリール11の目標巻き取り速度Vtargetを次式によって算出される巻き取り速度に設定する。
Vtarget=VX1−C(x−X1)
ここで、VX1はベルトリール11の巻き取り位置xが第1巻き取り位置X1に達したときのベルトリール11の巻き取り速度であり、Cは係数(一定値)である。
つまり、現在のベルトリール11の巻き取り位置xが第1巻き取り位置X1を越えてからは、ベルトリール11の巻き取り速度Vを、第1巻き取り位置X1に達したときの巻き取り速度VX1を基準にして、巻き取り量が増加するにしたがって徐々に減少するように設定する。
ステップS210からステップS211に進み、現在のベルトリール11の巻き取り速度VがステップS210で設定した目標巻き取り速度Vtargetに一致していないか否かを判定する。
ステップS211における判定結果が「YES」(V≠Vtarget)である場合には、ステップS212に進み、現在のベルトリール11の巻き取り速度Vが目標巻き取り速度Vtargetよりも大きいか否かを判定する。
ステップS212における判定結果が「NO」(V≦Vtarget)である場合には、ステップS213に進み、モータ14への通電量Iを所定量(ΔI)だけ増加させて(I=I+ΔI)、ステップS215に進む。
ステップS212における判定結果が「YES」(V>Vtarget)である場合には、ステップS214に進み、モータ14への通電量Iを所定量(ΔI)だけ減少させて(I=I−ΔI)、ステップS215に進む。
また、ステップS211における判定結果が「NO」(V=Vtarget)である場合には、ステップS212〜214の処理を実行することなくステップS215に進む。
つまり、現在のベルトリール11の巻き取り位置xが第1巻き取り位置X1を越えて全巻き取り位置X3未満の範囲に位置しているときには、ベルトリール11の巻き取り速度Vが、ベルトリール11の巻き取り終了に近付くにしたがって連続的に徐々に減少するように、モータ14の通電量を制御する。
ステップS209における判定結果が「NO」(x≦X1、あるいは、x≧X3)である場合にはステップS215に進む。
ステップS215,S216の処理は実施例1におけるステップS16,S17と全く同じであるので説明を省略する。
この実施例3においても、解除時巻き取り位置X0から第1巻き取り位置X1までの第1ステージでは、モータ14の通電量がほぼ一定に制御されるので、乗員Pがタング8を持っているときや、タング8やシートベルト5が乗員Pに引っ掛ったときに、シートベルト5に過大な張力が加わらないようにすることができ、乗員Pに不快感(違和感)を与えないようにすることができる。
また、実施例3においても、第1ステージから第2ステージへ遷移するときに、第1巻き取り位置X1におけるベルトリール11の巻き取り速度(巻き取り位置の変化量)VX1に基づいて第2ステージにおける制御目標の初期値(目標巻き取り速度Vtarget)を設定しているので、第1ステージから第2ステージに移行する際の連続性が保たれ、乗員Pに違和感を感じさせることがない。
そして、実施例3においては、第1巻き取り位置X1から全巻き取り位置X3までの第2ステージでは、ベルトリール11の巻き取り速度が、第1巻き取り位置X1に達したときの巻き取り速度VX1から、ベルトリール11の巻き取り終了に近付くにしたがって連続的に徐々に減少するように(すなわち、一定の規則に基づいて)、モータ14に流れる電流Iを制御している。これにより、シートベルト5を安定してスムーズに巻き取ることができるとともに、巻き取り終了近くになってタング8が車両の内装部分に勢いよく接触するのを防止することができる。
なお、この実施例3では、第1ステージが第1制御モードとなり、第2ステージが第2制御モードとなる。
〔実施例4〕
次に、この発明に係るシートベルト装置の実施例4を図10および図11を参照して説明する。
実施例4のシートベルト装置1の構成は実施例1のものと同じであるので、その説明は省略する。前述した実施例1〜3では、バックル9の解除時にベルトリール11を巻き取るためにモータ14を駆動したが、実施例4では、タング8をバックル9に係合した後、走行中に発生するシートベルト5の弛みを取る場合や、走行状態検出手段18により所定の走行状態が検出された時にシートベルト5に所定の張力を与えてシートベルト5の弛みを取り除く場合に、モータ14を駆動する。
実施例4におけるモータ14の電流制御を図10のフローチャートに従って説明する
図10のフローチャートに示すモータ電流制御ルーチンは、モータ制御部20によって一定時間毎に繰り返し実行される。
まず、ステップS301において、作動トリガが有効か否かを判定する。作動トリガは、走行中にシートベルト5の弛みが検出されたときや、走行状態検出手段18により所定の走行状態が検出されたときに、有効であると判定される。
ステップS301における判定結果が「NO」(無効)である場合には、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS301における判定結果が「YES」(有効)である場合には、ステップS302に進んでモータ14への通電を開始し、さらにステップS303に進み、タイマーをリセットして(t=0)経過時間の計測を開始し、さらにステップS304に進んで、モータ14への通電量(電流)Iを予め設定した初期電流値Iに設定する。
次に、ステップS305に進み、タイマーをスタートしてからの経過時間tが第1の所定時間t1以上で且つ第2の所定時間t2未満か否かを判定する。
ステップS305における判定結果が「YES」(t1≦t<t2)である場合には、ステップS306に進み、電流センサ16によって検出されるモータ14の電流Iが、初期電流値I以上か否かを判定する。
ステップS306における判定結果が「NO」(I<I)である場合には、ステップS307に進み、モータ14への通電量Iを所定量(ΔI)だけ増加させて(I=I+ΔI)、ステップS308に進む。
一方、ステップS306における判定結果が「YES」(I≧I)である場合には、ステップS307の処理を実行することなく、ステップS308に進む。
つまり、経過時間tが第1の所定時間t1以上で且つ第2の所定時間t2未満のときには、モータ14の通電量を初期電流値Iを下回らない範囲でほぼ一定にする。これにより、モータ14のトルクをそれ以上増大しないようにし、乗員Pがタング8を持っているときや、シートベルト5が乗員Pに引っ掛ったときに、シートベルト5に過大な張力が加わらないようにし、乗員Pに不快感を与えないようにする。
ステップS305における判定結果が「NO」(t<t1、または、t≧t2)である場合にも、ステップS308に進む。
ステップS308において、経過時間tが第2の所定時間t2であるか否かを判定する。
ステップS308における判定結果が「YES」(t=t2)である場合には、ステップS309に進み、経過時間tが第2の所定時間t2となったときのベルトリール11の巻き取り速度Vt2を、ベルトリール11の目標巻き取り速度Vtargetに設定し(Vtarget=Vt2)、ステップS310に進む。なお、ベルトリール11の巻き取り速度は、回転位置センサ15によって検出されるベルトリール11の巻き取り位置の変化量に基づいて算出する。
また、ステップS308における判定結果が「NO」(t≠t2)である場合にも、ステップS310に進む。
ステップS310において、経過時間tが第2の所定時間t2を越えたか否かを判定する。
ステップS310における判定結果が「YES」(t>t2)である場合には、ステップS311に進み、ベルトリール11の目標巻き取り速度Vtargetを次式によって算出される巻き取り速度に設定する。
Vtarget=Vt2−C(t−t2)
ここで、Cは係数(一定値)である。
つまり、経過時間tが第2の所定時間t2を越えてからは、ベルトリール11の巻き取り速度Vを、第2の所定時間t2のときの巻き取り速度Vt2を基準にして、時間経過とともに徐々に減少するように設定する。
次に、ステップS311からステップS312に進み、ステップS311で設定した目標巻き取り速度Vtargetが予め設定した第1の巻き取り速度V1以下か否かを判定する。ここで、第1の巻き取り速度V1はゼロより大きく、且つゼロに近い値に設定する。
ステップS312における判定結果が「YES」(Vtarget≦V1)である場合には、ステップS313に進み、ベルトリール11の目標巻き取り速度Vtargetをゼロに設定し(Vtarget=0)、ステップS314に進む。
また、ステップS312における判定結果が「NO」(Vtarget>V1)である場合にも、ステップS314に進む。
ステップS314において、現在のベルトリール11の巻き取り速度Vが目標巻き取り速度Vtargetに一致していないか否かを判定する。
ステップS314における判定結果が「YES」(V≠Vtarget)である場合には、ステップS315に進み、現在のベルトリール11の巻き取り速度Vが目標巻き取り速度Vtargetよりも大きいか否かを判定する。
ステップS315における判定結果が「NO」(V≦Vtarget)である場合には、ステップS316に進み、モータ14への通電量Iを所定量(ΔI)だけ増加させて(I=I+ΔI)、ステップS318に進む。
ステップS315における判定結果が「YES」(V>Vtarget)である場合には、ステップS317に進み、モータ14への通電量Iを所定量(ΔI)だけ減少させて(I=I−ΔI)、ステップS318に進む。
また、ステップS314における判定結果が「NO」(V=Vtarget)である場合には、ステップS315〜317の処理を実行することなくステップS318に進む。
つまり、経過時間tが第2の所定時間t2を越えているときには、ベルトリール11の巻き取り速度Vが、ベルトリール11の巻き取り終了に近付くにしたがって連続的に徐々に減少するように、モータ14の通電量を制御する。
ステップS310における判定結果が「NO」(t≦t2)である場合にはステップS318に進む。
ステップS318において、経過時間tが第3の所定時間t3に達するか、あるいは、作動トリガが無効かの少なくともいずれか一方を満足しているか否かを判定する。
ステップS16における判定結果が「NO」(t≠t3、且つ、作動トリガが有効)である場合には、ステップS305に戻り、ステップS305からステップS318の処理を繰り返す。
ステップS318における判定結果が「YES」(t=t3、あるいは、作動トリガが無効)である場合には、ステップS319に進み、モータ14への通電を停止して、本ルーチンの実行を一旦終了する。
実施例4における巻き取り特性を図11に示す。実施例4では、経過時間tが第2の所定時間t2に達するまでが、モータ14の通電量をほぼ一定に制御する第1ステージであり、第2の所定時間t2を経過した後が、ベルトリール11の巻き取り速度Vを徐々に減少するようにモータ14の通電量を制御する第2ステージである。
第1ステージではモータ14の通電量をほぼ一定に制御するので、乗員Pがタング8を持っているときや、タング8やシートベルト5が乗員Pに引っ掛ったときに、シートベルト5に過大な張力が加わらないようにすることができ、乗員Pに不快感(違和感)を与えないようにすることができる。
また、第1ステージから第2ステージへ遷移するときに、第2の所定時間t2におけるベルトリール11の巻き取り速度(巻き取り位置の変化量)Vt2に基づいて第2ステージにおける制御目標の初期値(目標巻き取り速度Vtarget)を設定しているので、第1ステージから第2ステージに移行する際の連続性が保たれ、乗員Pに違和感を感じさせることがない。
そして、第2ステージでは、ベルトリール11の巻き取り速度が、第2の所定時間t2に達したときの巻き取り速度Vt2から、シートベルト5の弛み除去終了に近付くにしたがって連続的に徐々に減少するように(すなわち、一定の規則に基づいて)、モータ14に流れる電流Iを制御しているので、シートベルト5の弛みを安定してスムーズに取り除くことができる。
なお、この実施例4では、第1ステージが第1制御モードとなり、第2ステージが第2制御モードとなる。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した各実施例では、第1制御モードにおいて、モータ14の実際の通電量Iが初期電流値Iよりも小さい場合に通電量Iを増加する電流制御としているが(ステップS05,S06,S105,S106,S205,S206,S306,S307)、これに加えて、モータ14の実際の通電量Iが初期電流値Iよりも大きい場合に通電量を減少し、モータ14の通電量Iが初期電流値Iに一定となるようにフィードバック制御してもよい。あるいは、モータ14への通電量を初期電流値Iに設定して通電を開始した後は、モータ14の電流制御を特に行わなくても構わない。要するに、第1制御モードにおいては、モータ14への通電量は正確に一定でなくてもよく、概ね一定であればよい。
また、第2制御モードにおいてベルトリール11の巻き取り速度を巻き取り終了あるいはシートベルト5の弛み除去終了に近付くにしたがって徐々に減少させる場合に、前述した各実施例では一次関数的に減少させたが、これに限定されるものではなく、巻き取り速度が連続的に徐々に減少させることができれば、いかなる減少過程であって構わない
この発明に係る車両のシートベルト装置の実施例1における構成図である。 実施例1のシートベルト装置におけるリトラクタの概略構成図である。 実施例1のシートベルト装置におけるベルトリール駆動用のモータの制御ブロック図である。 実施例1のシートベルト装置におけるベルトリール駆動用のモータの電流制御を示すフローチャートである。 実施例1のシートベルト装置におけるベルトリール巻き取り特性を示す図である。 実施例1のシートベルト装置におけるシートベルト巻き取り状態を時系列的に示した図である。 この発明の実施例2のシートベルト装置におけるベルトリール駆動用のモータの電流制御を示すフローチャートである。 この発明の実施例3のシートベルト装置におけるベルトリール駆動用のモータの電流制御を示すフローチャートである。 この発明の実施例3のシートベルト装置におけるベルトリール巻き取り特性を示す図である。 この発明の実施例4のシートベルト装置におけるベルトリール駆動用のモータの電流制御を示すフローチャートである。 この発明の実施例4のシートベルト装置におけるベルトリール巻き取り特性を示す図である。
符号の説明
1 シートベルト装置
5 シートベルト
8 タング
9 バックル
11 ベルトリール
14 モータ
15 回転位置センサ(巻き取り位置検出手段)
17 バックルスイッチ(バックル状態検出手段)
20 モータ制御部(制御部)

Claims (6)

  1. シートベルトが巻回されて回動可能なベルトリールと、
    前記ベルトリールに駆動力を伝達して前記ベルトリールを回転駆動するモータと、
    前記モータへの通電量を制御することにより前記モータの駆動量を制御する制御部と、 前記ベルトリールの巻き取り位置を検出する巻き取り位置検出手段と、
    を備えた車両のシートベルト装置であって、
    前記制御部は、ほぼ一定の通電量をモータに供給する第1制御モードと、前記第1制御モードの終了後に引き続いて実行される制御モードであって前記シートベルトの巻き取り速度を初期値から減少するように通電量を制御して或いは前記シートベルトの巻き取り速度を所定の間だけ初期値に維持した後に減少するように通電量を制御して前記モータに供給する第2制御モードとを備え、前記第1制御モードから第2制御モードへ遷移するときに、前記第1制御モードの終了時に前記巻き取り位置検出手段によって検出される巻き取り位置の変化量に基づいて算出した速度を、前記第2制御モードにおける前記シートベルトの巻き取り速度の前記初期値として設定することを特徴とする車両のシートベルト装置。
  2. 前記シートベルトが挿通されるタングと、
    前記タングに対して係脱可能で係合することにより前記シートベルトを着用状態とするバックルと、
    前記バックルの前記タングに対する係脱状態を検出するバックル状態検出手段と、
    を備え、前記制御部は、前記バックル状態検出手段により前記バックルと前記タングの解除を検出したときに前記第1制御モードによる前記モータへの通電を行い、前記解除検出後に前記巻き取り位置検出手段により前記シートベルトが第1の所定量を巻き取られたことが検出されたときに前記第1制御モードを終了して前記第2制御モードによる前記モータへの通電を行うことを特徴とする請求項1に記載の車両のシートベルト装置。
  3. 前記制御部は、前記シートベルトが前記第1の所定量を巻き取られた時点の巻き取り速度を、前記第2制御モードにおけるシートベルトの巻き取り速度の前記初期値とし、この初期値の巻き取り速度を所定時間維持した後、巻き取り速度を減少するように、前記第2制御モードでの前記モータへの通電量を制御することを特徴とする請求項2に記載の車両のシートベルト装置。
  4. 前記制御部は、前記シートベルトが前記第1の所定量を巻き取られた時点の巻き取り速度を、前記第2制御モードにおけるシートベルトの巻き取り速度の前記初期値とし、前記シートベルトが前記第1の所定量を巻き取られた後に、さらに第2の所定量が巻き取られるまで前記初期値の巻き取り速度を維持した後、巻き取り速度を減少するように、前記第2制御モードでの前記モータへの通電量を制御することを特徴とする請求項2に記載の車両のシートベルト装置。
  5. 前記制御部は、前記シートベルトが前記第2の所定量を巻き取られてからシートベルトの巻き取り完了までの間、前記シートベルトの巻き取り速度を前記初期値の巻き取り速度から連続的に減少させるように、前記第2制御モードでの前記モータへの通電量を制御することを特徴とする請求項4に記載の車両のシートベルト装置。
  6. 前記制御部は、前記シートベルトが前記第1の所定量を巻き取られた時点の巻き取り速度を、前記第2制御モードにおけるシートベルトの巻き取り速度の前記初期値とし、前記第2制御モードにおけるシートベルトの巻き取り速度を前記第2制御モード開始から連続的に減少させるように、前記第2制御モードでの前記モータへの通電量を制御することを特徴とする請求項2に記載の車両のシートベルト装置。
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