JP4652022B2 - シートベルト用リトラクタおよびシートベルト装置 - Google Patents

シートベルト用リトラクタおよびシートベルト装置 Download PDF

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Description

本発明は、シートベルト用リトラクタおよびシートベルト装置に関する。
従来のシートベルト用リトラクタとしては、必要時にモータによってスピンドルを回転させてシートベルトを巻き取り、乗員を座席に拘束するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
特許文献1および特許文献2に記載の電動リトラクタは、フレームを備え、このフレームには、シートベルトを巻き取るリールシャフトが回動自在に設置されている。またフレームには、車両に所定の減速度が作用したとき、またはシートベルトが所定の加速度で引き出されたときにシートベルトの引き出しをロックするロック機構が固定されている。リールシャフトの中心軸はリールシャフト用プーリの中心軸に連結され、リールシャフト用プーリは動力伝達ベルトを介して直流モータ用プーリに連結している。直流モータ用プーリの中心軸は、直流モータに連結される。
更に、直流モータは、直流モータ駆動部を介して、MPU(Micro Processing Unit)からのパルス幅変調(PWM)信号により、各種制御がなされる構成となっている。MPUは、自車両の走行速度を検出する車速検出部、および衝突の可能性があるか否かを検出する衝突予知検出部、および使用者がシートベルトの装着有無を検出するバックル接続有無検出部に接続され、それぞれの検出結果に基づいて、直流モータを駆動する。
そして、特許文献1および特許文献2に記載の電動リトラクタは、ウェビングに必ず所定の弛みを与えるように制御し、或いは、ウェビングが巻き取られるに従って巻取り力が徐々に減少するように制御して、快適なシートベルトの装着環境を図ったものである。また、衝突不可避であることが検出された場合には、PWM信号を直流モータ駆動部に入力し、直流モータをシートベルトの巻き取り側に回転させている。
特開2000−38110号公報 特開2001−334913号公報
しかしながら、モータがパルス幅変調(PWM)制御により駆動される場合、モータの発生動力は、PWM値だけでなく、モータに供給される電圧変動、モータの累積使用時間、或いは、モータの温度変化などの要因によっても変動するが、これらの要因の変動にも係わらず所定のPWM値でモータを駆動した場合、ウェビングが所望の巻取り力で巻き取られず、巻取り力が大き過ぎたり、或いは小さ過ぎて快適なシートベルト装着環境が得られない虞があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、衝突の可能性がない通常時には、乗員に余分の負担をかけることのないようにウェビングを巻き取り、衝突が予測される緊急時には、大きな動力を発生して高速でのウェビングの巻取りを可能とするシートベルト用リトラクタおよびシートベルト装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) ウェビングを巻回するスピンドルと、
該スピンドルを所望の方向に回転させる動力を発生する動力発生手段と、
該動力発生手段が前記スピンドルを前記ウェビングの巻取り方向に回転させる前記動力を発生した時に、前記動力発生手段の動力を前記スピンドルに伝達可能にし、前記動力発生手段が前記スピンドルを前記巻取り方向に回転させる前記動力と逆方向の動力を発生した時に、前記動力発生手段の前記動力を前記スピンドルに伝達不可能にする動力伝達手段と、
前記動力発生手段をパルス幅変調制御により駆動制御する制御手段と、を備えたシートベルト用リトラクタであって、
衝突可能性を判断する衝突予測手段と、
前記動力発生手段の作動環境を検出する作動環境検出手段と、を更に備え、
前記制御手段は、前記衝突予測手段が衝突回避可能状態であると判断する場合には、前記作動環境検出手段により検出された前記作動環境に基づいて、前記動力発生手段が所定の動力を発生して前記ウェビングを巻き取るように前記ウェビングの巻取り時における前記動力発生手段への電流供給量を所定の電流値に制御する一方、
前記衝突予測手段が衝突回避不可能状態であると判断する場合には、前記作動環境検出手段により検出された前記作動環境に基づかずに、前記動力発生手段への電流供給量を前記所定の電流値より大きくなるように制御することを特徴とするシートベルト用リトラクタ。
(2) 記制御手段は、前記衝突予測手段が衝突回避可能状態であると判断する場合には、前記作動環境検出手段により検出された前記作動環境に基づいて、パルス幅変調制御値を変更することで、前記動力発生手段への電流供給量を所定の電流値に制御することを特徴とする(1)に記載のシートベルト用リトラクタ。
(3) 前記作動環境検出手段は、前記動力発生手段への供給電圧を検出する供給電圧検出手段、前記動力発生手段の近傍の温度を検出する温度検出手段、および前記動力発生手段の累積使用時間を検出する累積使用時間検出手段の少なくとも1つであり、
前記制御手段は、前記衝突予測手段が衝突回避可能状態であると判断する場合には、前記供給電圧検出手段により検出された電圧変動、前記温度検出手段により検出された前記動力発生手段の温度変化、及び前記累積使用時間検出手段により検出された前記動力発生手段の累積使用時間の少なくとも一つに基づいて、前記動力発生手段への電流供給量を所定の電流値に制御することを特徴とする(1)又は(2)に記載のシートベルト用リトラクタ。
(4) (1)〜(3)のいずれかに記載のシートベルト用リトラクタを備えたことを特徴とするシートベルト装置。
本発明のシートベルト用リトラクタおよびシートベルト装置によれば、ウェビングを巻き取る動力発生手段の制御は、衝突の可能性がない通常時には、作動環境検出手段により検出された前記作動環境に基づいて、前記動力発生手段への電流供給量を所定の電流値に制御する。これにより上記作動環境の変化に拘わらず動力発生手段が所定の動力を発生してウェビングを巻き取り、ウェビングに適度の張力を付与して快適なシートベルト装着環境を提供する。また、衝突が予測される緊急時には、作動環境検出手段により検出された作動環境に基づかずに、動力発生手段への電流供給量を所定の電流値より大きくなるように制御することで、ウェビングを急速に巻き取り、乗員を保護する。
以下、本発明に係るシートベルト用リトラクタおよびシートベルト装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態であるシートベルト装置の概略構成図、図2は図1におけるシートベルト用リトラクタの概略構成図である。図3から図23はシートベルト用リトラクタの制御フローチャートである。図24は動力伝達手段の縦断面図であり、(A)はクラッチ係合状態を示し、(B)はクラッチ解除状態を示す。
図1に示すように、シートベルト装置1は、乗員2を座席301に拘束するウェビング302の一端側が固着された本発明のシートベルト用リトラクタ100、ウェビング302を乗員の肩近傍で折り返すスルーアンカ303、ウェビング302を挿通して腰部に配置されるバックル304と係合するタングプレート305、ウェビング302の他端部を車体に固定するアンカープレート306、バックル304に内蔵されてウェビング装着を検出するバックルスイッチ307を含んで構成される。
図2に示すように、本考案のシートベルト用リトラクタ100はフレーム101を備えている。このフレーム101にはウェビング302を巻回するスピンドル103と、スピンドル103の左端側で結合して、スピンドル103の回転中心軸となるスピンドルシャフト103aが回転自在に設けられる。スピンドルシャフト103aの右端側にはウェビング302の引き出しをロックする引出し防止手段102が設けられている。引出し防止手段102は従来公知のものであり、車両3に所定値以上の減速度が作用したときウェビング302の引き出しをロックするVSI動作と、ウェビング302が所定値以上の加速度で引き出されたときにウェビング302の引き出しをロックするWSI動作とを備えている。引出し防止手段102は、ウェビング引き出しロック状態でも、本発明の動力発生手段である電動モータ110によるウェビング302の巻き取りが可能に構成されている。
スピンドル103は、必要時、動力伝達手段104を介して電動モータ110によって駆動されてウェビング巻取り方向に回転する。また、スピンドル103は、巻取りばね111に連結されており、ウェビング302の巻取り方向の回転力が常に付加されている。
シートベルト用リトラクタ100は、電動モータ110を制御する制御手段200を備えており、電動モータ110は、制御手段200内の後述する駆動回路201からの指令に基づいて正逆方向に回転可能な、例えば直流モータである。また、電動モータ110には、電動モータ110に駆動回路201から駆動信号が入力されていないことを検出する電動モータ停止状態検出手段(停止状態検出手段)118と、および電動モータ110が回転させられるときに発生する起電力によって電動モータ110がウェビング302の引出し方向に回転していることを検出する電動モータ引出し方向回転検出手段(引出し方向回転検出手段)119とが連結されている。更に、電動モータ110には、電動モータ110の作動環境を検出する作動環境検出手段として、モータ近傍の温度を検出する温度検出手段121と、バッテリー(図示せず)から電動モータ110に供給される電圧を検出する供給電圧検出手段122と、電動モータ110の累積使用時間を検出する累積使用時間検出手段123とが配設されている。
動力伝達手段104は、スピンドルシャフト103aに固定されたスピンドル側プーリ115と、電動モータ110の回転軸110aに固定されたモータ側プーリ106と、両プーリ間に配置されたタイミングベルト107と、スピンドル側プーリ115内に内蔵された後述するクラッチ150(図24参照。)とを有する。そして、電動モータ110がウェビング302の巻取り方向に回転するとスピンドル側プーリ115内に内蔵されたクラッチ150が係合し、電動モータ110の動力をスピンドル103に伝達して回転させ、ウェビング302を巻き取る。また、電動モータ110がウェビング302の引出し方向に回転すると、クラッチの係合が解除され、電動モータ110の動力をスピンドル103に伝達不可能としている。さらに、動力伝達手段104は、クラッチ150を収容し、スピンドル側プーリ115の力を受けるクラッチハウジングとスピンドルシャフト103aを巻き取り側のみ緩衝する、スピンドル側プーリ115内に構成されたスピンドルシャフト103aに固定された動力伝達緩衝部(図示せず)とを備える。
また、スピンドルシャフト103aにはN極、S極が交互に形成された磁化ディスク116が固定され、更に、フレーム101には磁界検出手段117が固定されており、スピンドルシャフト103aの回転と共に変化する磁化ディスク116の磁界を磁界検出手段117で検出することによって、スピンドルシャフト103aの回転方向および回転数(回転角度)が検出され、該検出信号は制御手段200に伝達される。
具体的には、スピンドルシャフト103aに設けられた磁化ディスク116と、互いに1/4周期位相がずれた出力を発生するように配置された2つのホールセンサ(図示せず)とによってスピンドル103の回転を検出して、2相のパルス列φ1およびφ2を発生し、回転方向および回転数(回転角度)を制御手段200に伝える。パルス列φ1およびφ2は制御手段200の入出力インターフェース(図示せず)内のアップダウンカウンタ(図示せず)によってデジタル値化され、ウェビング302の引出し量に応じた出力に変換される。
本発明のシートベルト装着有無検出手段であるバックルスイッチ307はバックル304内に内蔵され、シートベルト302装着の有無を検出し、装着の有無に応じた信号を制御手段200に供給する。衝突予測手段120は、車両3の前方および/あるいは車両3の後方および/あるいは車両3の側方の障害物(図示せず)との衝突可能性を判断する検出手段であり、距離センサ(図示せず)により障害物との距離を検出し、その距離の時間的変化から求められる相対速度と、障害物までの距離から衝突までの時間を計算し、その時間が所定時間以下なら衝突不可避状態にあると判断し、衝突不可避状態に応じた信号を制御手段200に供給する。
制御手段200は、例えば、制御プログラムを実行するCPU、処理データを記憶するRAM、プログラム等を記憶したROM、内蔵タイマ、信号変換等を行う入出力インターフェース等を備えるマイクロコントローラ(図示せず)と、マイクロコントローラからの出力に応じて電動モータ110を駆動する駆動回路201から構成される。入出力インターフェースはバックルスイッチ307および衝突予測手段120からの信号に応じて、それぞれベルト装着フラグおよび衝突フラグを図示しないフラグレジスタ(あるいはRAM)に設定する。また、CPUは入出力インターフェースを介してウェビング引出し量を監視し、フラグレジスタに各種のフラグを設定する。
例えば、周期的に監視されるウェビング引出し量から、前回監視時の前回値と今回監視時の今回値との差から、ウェビング302の引き出しを示す引出しフラグ、あるいはウェビング302の巻き取りを示す巻き取りフラグ、あるいはウェビング302が引き出しおよび巻き取りが行われてない停止フラグ等を、フラグレジスタに設定する。制御手段200は各種フラグを参照することによって、ウェビング302の引き出し、巻き取り、停止、シートベルト装着の有無、衝突可能性等を判別可能である。制御手段200は、これらの情報に基づいて、電動モータ110の制御を行う。尚、電動モータ110の制御は、入力信号の振幅とキャリア信号(三角波)の振幅をコンパレータで比較して2値化して制御するパルス幅変調制御(以下、「PWM制御」とも言う)により行われる。
次に、制御手段200によるシートベルト用リトラクタ100の制御について図3から図23に示すフローチャートに基づいて詳細に説明する。
制御手段200および電動モータ110は、車両3のバッテリラインから電源供給を受ける。図3に示す基本制御フローは、本発明のリトラクタ100を車両3に組み付けるとき、或いは修理など、制御手段200をバッテリラインに接続したときに実行される。したがって、初期パラメータセットS1およびタイマ割り込み許可S3は、通常は行われず、初期の車両組み付け時、あるいは修理などでバッテリを外し再度取り付けたときにのみ行われる。
初期パラメータセットS1は、初期パラメータをセットする制御であり、図4に示すように、ベルト動作に関わる各種状態フラグをクリア(S51)し、次に故障フラグをクリア(S53)し、次に各種閾値をそれぞれ所定の値にセット(S55)し、次に格納原点をセットするための格納原点セット駆動(S57)を行う。
格納原点セット駆動(S57)は、図5に示すように、まず、PWMデューティ比を乗員2の肩部におけるウェビング302の張力が10N相当となるように電動モータ110の駆動力をセット(S101)する。尚、ウェビング302に所定の大きさの張力を与えるPWMデューティ比は、使用される電動モータ110、および電動モータ110からスピンドル103までの動力伝達部の減速比により異なり、例えば、乗員2の肩部におけるウェビング302に10N相当の張力を与えるPWMデューティ比は略5%である。次に巻き取り駆動信号をON(S103)してモータを所定の巻取り力で巻き取り駆動する。そして駆動部のディレイ時間を考慮して、例えば、200msの所定時間経過後(S105)、後述の停止検知(S107)(図6)を行う。次に停止フラグがセットされているかどうかが判断され(S109)、セットされていない場合(S109:No)は停止検知(S107)の前に戻り、セットされている場合(S109:Yes)はモータの駆動を停止(S111)し、後述のクラッチ解除(S113)(図7)を行ってクラッチを解除し、その位置の回転センサにより検知されたスピンドル103の回転量を格納原点として格納原点セット(S115)を行ってリターンする。
図3に戻り、次にタイマ割り込みを許可する(S3)。例えば、タイマ割り込み時間を20msとし、20ms毎に割り込みが入り、図9に示す処理が行われる。まず、ドアの開閉検知(S151)が行われる。ここでは、ドア開閉検知カウンタが所定回数に達するまでのドア閉の検知が何回行われたかにより、ドアの開閉検知を行い、所定のフラグをセットする。
ドアの開閉検知(S151)は、図10に示すように、先ずドア開閉検知カウンタがインクリメントされる(S61)。このドア開閉検知カウンタは、RAM内の所定箇所に設置されており、ドア開閉検出が行われるごとにインクリメントされる。次に、車両3に装着されたドアスイッチからのドア開閉信号を読み取り(S63)、ドア開閉検知カウンタが5に達したかどうかが判断される(S65)。ドア開閉検知カウンタが5に達していない場合(S65:No)は、ドアスイッチからのドア開閉信号によりドア閉かどうか判断し(S67)、ドア閉であれば(S67:Yes)ドア閉カウンタがインクリメント(S69)されてリターンする。ドア閉カウンタは、RAM内の所定箇所に設置されている。ドア閉が検出されない場合(S67:No)は、そのままリターンする。ドア開閉検知カウンタが5に達している場合(S65:Yes)は、ドア閉カウンタが3以上かどうかが判断され(S71)、3以上であれば(S71:Yes)ドア閉フラグがセットされ(S73)、3以上でなければ(S71:No)ドア閉フラグがクリアされる(S75)。そして、ドア開閉検知カウンタがクリア(S77)され、更にドア閉カウンタがクリア(S79)されてリターンする。
図9に戻り、次に、シートベルト装着有無検出手段307からの信号により、バックル装着検知(S153)が行われる。ここでは、バックル装着カウンタが所定回数に達するまでにバックル装着と検知された回数が何回あるかを判断し、バックル装着/非装着を検出し、この検出結果の前回と今回の結果を比較し、バックル装着に変化があったかどうかを判断し、所定のフラグをセットする。
バックル装着検知(S153)は、図11に示すように、先ず、RAM内の所定箇所に設置されたバックル装着カウンタがインクリメントされ(S161)、シートベルト装着有無検出手段307からバックル装着有無信号を測定する(S163)。次に、バックル装着カウンタが5に達したかどうかが判断され(S165)、バックル装着カウンタが5に達していない場合、測定されたバックル装着有無信号によりバックル装着かどうかが判断される(S167)。バックル装着(S167:Yes)ならバックル装着カウンタがインクリメントされて(S169)リターンし、バックル装着でなければ(S167:No)そのままリターンする。バックル装着カウンタが5に達している場合、バックル装着カウンタが3以上かどうかが判断され(S171)、3以上の場合(S171:Yes)はバックル装着フラグがセットされる(S173)。そして、前回のバックル装着フラグと比較され(S175)、異なる場合(S175:Yes)はバックル非装着から装着移行フラグがセットされ(S177)、ドア開閉検知カウンタがクリア(S179)され、更にバックル装着カウンタがクリア(S181)されてリターンする。前回のバックル装着フラグと同じであれば(S175:No)、バックル装着継続フラグがセット(S183)されてリターンする。
バックル装着カウンタが3以上でない場合(S171:No)は、バックル装着フラグがクリアされ(S185)、次いで前回のバックル装着フラグと比較され(S187)、異なる場合(S187:Yes)はバックル装着から非装着移行フラグがセットされて(S189)リターンし、前回のバックル装着フラグと同じであれば(S187:No)、バックル非装着継続フラグがセット(S191)されてリターンする。
再び図9に戻り、次に衝突予知制御(S155)が行われる。衝突予知制御(S155)は、本発明の主要部分の1つであり、制御フローを図12に示すように、まず、バックル装着継続フラグがセットされているかどうかが判断され(S201)、セットされていない場合(S201:No)はリターンする。セットされている場合(S201:Yes)は、衝突予測手段120から衝突予知信号が読み取られ(S203)、その信号から衝突不可避かどうか判断される(S205)。ここで衝突不可避とは、乗員操作によって衝突が避けられないことを意味する。衝突不可避と判断された場合(S205:Yes)、例えば3秒間、シートベルトが、大きな動力、例えば最大駆動力の90%の駆動力で高速巻き取り駆動(S207)され、リターンする。この動作は、他の動作に優先して行われる。また、3秒間という時間は一例であり、衝突不可避状態における乗員拘束が必要な時間に設定されることが望ましい。
衝突回避可能(衝突不可避ではない)と判断された場合(S205:No)は、警告信号が入力されているかどうかが判断され(S209)、警告信号が入力されていると判断された場合(S209:Yes)は、シートベルト302の間欠巻取り駆動(S211)が行われる。これにより、乗員2への危険を知らせ、リターンする。警告信号が入力されていないと判断された場合(S209:No)は、解除信号が入力されているかどうかが判断され(S213)、解除信号が入力されていると判断された場合(S213:Yes)は、最大駆動力での巻取り駆動と後述するクラッチ解除と(S215)を行ってクラッチを解除し、リターンする。
ここで、電動モータ110の巻取り駆動(間欠巻取り駆動を含む)は、衝突不可避と判断された場合を除く他の全ての場合に、PWM制御により定電流制御されており、所定の場面に応じた張力をウェビング302に付与する動力を発生するようにPWMデューティ比が変更される。具体的には、格納原点セット駆動(図5)における“PWMデューティセットと巻き取り信号ON”のステップ、クラッチ解除(図7)における“PWMデューティセットと引き出し駆動信号ON“のステップ、衝突予知制御(図12)における”間欠巻き取り駆動”のステップ、装着初期制御(図17)における”巻き取り駆動“のステップ、格納制御(図16)における”巻き取り駆動“のステップ、巻取り可否検知(図15)における”巻き取り駆動“のステップの各制御は、電動モータ110への電流供給量を所定の電流値にし、所定の大きさの動力を発生するようにPWM制御により定電流制御される。
PWMデューティ比の変更は本発明の主要部分の1つであり、以下に詳述する。
電動モータ110の発生する動力は、所定のPWMデューティ比で電動モータ110を制御した場合、バッテリー(図示せず)から電動モータ110に供給される電力の電圧変動、電動モータ110の温度変化、および電動モータ110の累積使用時間等、電動モータ110の作動環境によって変動する。従って、発生する動力の大きさを所定の大きさにするためには、PWMデューティ比は、これらの変動をも考慮して変更される必要がある。
即ち、バッテリーから供給される電力の電圧変動に対しては、供給電圧検出手段122により検出された電圧値に基づいてPWMデューティ比を変更して定電流制御を行う。具体的には、電圧が上昇するように変化する場合は変化前のPWMデューティ比よりPWMデューティ比を小さくし、電圧が低下するように変化する場合は変化前のPWMデューティ比よりPWMデューティ比を大きくして、所定の動力が得られるように制御する。
また、電動モータ110は温度特性を有しており、定電流制御されていても電動モータ110の温度により発生する動力が変化する。例えば、電動モータ110がフェライト磁石などの永久磁石およびコイル磁石(コイルに電流を流して磁力を発生する磁石)により動作する直流モータの場合、永久磁石の磁力は、高温だと磁力が低下し、低温だと磁力が上昇する温度特性を有する。従って、電動モータ110の動力は、電動モータ110(永久磁石)の温度が高温になるほど低下し、低温になるほど上昇することになる。例えば、電動モータ110の温度が25℃のときの発生動力を基準とすると、80℃では約10%低下し、−30℃では約10%上昇する。電動モータ110の温度特性の補正は、温度検出手段121により電動モータ110の温度を測定し、これに基づいてPWMデューティ比を変更することにより行われる。即ち、温度検出手段121により検出された温度が上昇するように変化する場合変化前のPWMデューティ比よりPWMデューティ比を大きくし、温度が低下するように変化する場合は変化前のPWMデューティ比よりPWMデューティ比を小さくして所定の動力が得られるように制御する。具体的には、例えばPWMデューティ比5%、温度25℃のとき、10N相当の張力となるように設定された電動モータ110においては、温度検出手段121の検出温度が80℃のときPWMデューティ比を5.5%とし、また−30℃のときPWMデューティ比を4.5%に変更して温度補正を行う。
また、電動モータ110は、累積使用時間に比例して発生動力が低下することが知られている。これは、直流モータのブラシが使用に伴って摩耗し、これによりブラシ部の電気抵抗が上昇することに起因すると考えられ、例えば、累積使用時間が150時間になると動力は約30%低下する。累積使用時間に伴う動力の変動は、累積使用時間検出手段123によって検出された累積使用時間に基づいてPWMデューティ比を変更することにより補正され、定電流制御される。即ち、電動モータ110の累積使用時間が大きくなるにしたがってPWMデューティ比を大きくして所定の動力が得られるように制御する。
尚、作動環境検出手段として電流検出回路(図示せず)を使用し、電流検出回路により電動モータ110に流れる電流値を検出して所定の電流値の電流供給量となるようにPWMデューティ比を変更して定電流制御を行うようにしてもよい。
図9に戻り、衝突予知制御(S155)が終わると、次に500ms経過したかが判断される(S157)。これはRAM(レジスタ)内に500msカウンタが設定され、タイマ割り込み20ms毎にインクリメントされ、このカウント値により500msに達したかどうかが判断される。そして、500ms経過したと判断される(S157:Yes)と、駆動部故障診断(S159)が行われ、リターンする。500ms経過していない場合(S157:No)は、駆動部故障診断が行われずにリターンする。
駆動部故障診断(S159)は、図13に示すように、モータ駆動が連続で所定時間以上行われていないかどうかで検出される。先ず、電動モータ110に流れる電流を電流検出回路(図示せず)で検出することによりモータ駆動有無検知が行われ(S267)、この電流が所定値(5A)以上であるか否かによりモータ駆動かどうかが判断される(S269)。モータ駆動と判断されない場合(S269:No)は、RAM内に設定された駆動部異常フラグをクリア(S271)してリターンする。モータ駆動と判断された場合(S269:Yes)は、駆動が10秒以上継続したかどうかが判断され(S273)、10秒以上継続した場合(S273:Yes)は駆動部異常フラグをセット(S275)してリターンする。10秒以上継続していない場合(S273:No)はそのままリターンする。ここで10秒は一例であり、通常のモータ駆動で行われる駆動の最大継続時間以上に設定されることが望ましい。
再び図3に戻り、バックルの状態が、前述のタイマ割り込み毎に行われるバックル装着検知により判断され(S5)、それに応じて、当該フラグがクリア(S15,S17,S19,S21)された後、装着前制御(S23)あるいは装着初期制御(S25)あるいは装着中制御(S27)あるいは格納制御(S29)の各制御が実行される。バックル装着検知(S5)では、バックルの状態を示す各フラグのセット状態により、バックルの状態が検知される。
バックル非装着継続(S7)と判断された場合、当該フラグがクリア(S15)された後、図14に示す装着前制御(S23)が行われる。バックル非装着から装着へ移行(S9)と判断された場合、当該フラグがクリア(S17)された後、図17に示す装着初期制御(S25)が行われる。バックル装着継続(S11)と判断された場合、当該フラグがクリア(S19)された後、図19に示す装着中制御(S27)が行われる。また、それ以外の場合(バックル装着から非装着に移行、ドア信号が変化し且つ全格納未達フラグセット、ドア開且つ全格納未達フラグセット且つ巻き取り検出の場合)(S13)には、当該フラグがクリア(S21)された後、図16に示す格納制御(S29)が行われる。
先ず、装着前制御(S23)は、図14に示すように、まずはウェビング302が引き出されたかどうかを検知する引出し検知(S251)が行われる。引出し検知(S251)は、図8に示すように、回転センサ(磁化ディスク116および磁界検出手段117)によってスピンドル103の回転を読み取り(S301)、読み取った値が前回の読取り値に対して所定量(例えば、5mm)以上引き出し側に移動したかどうかが判断される(S303)。所定量以上引き出されたと判断されると(S303:Yes)、引き出しフラグをセット(S305)した後、回転センサの読み取り値をRAM内の所定箇所に記録して(S307)リターンする。所定量以上の引き出しがないと判断されると(S303:No)、引き出しフラグをクリアし(S309)、回転センサの読み取り値をRAM内の所定箇所に記録して(S307)リターンする。
図14に戻って、引出し検知(S251)により検知されたのち、引出しフラグがセットされているかどうか判断される(S253)。引出しフラグがセットされていない場合(S253:No)は、装着前制御(S23)はリターンされる。一方、引出しフラグがセットされている場合(S253:Yes)は、図6に示す停止検知(S107)が実行される。停止検知(S107)は、図6に示すように、ウェビング302の停止有無(引き出しも巻き取りもされていない状態)を検知する。まず、スピンドルの回転量を検知する回転センサの出力を読み取る(S351)。次に読み取りされた回転量と前回の回転量を比較し、所定量(例えば、5mm)の変化があったかどうかを判断する(S353)。前回の回転量と今回の回転量に所定量の違いがあった場合(S353:Yes)、ウェビング302は停止していないと判断し、停止フラグをクリア(S355)する。一方、前回の回転量と今回の回転量に所定量の違いがなかった場合(S353:No)には、ウェビング302は停止したと判断し、停止フラグがセット(S357)され、回転センサ読み取り値をRAM内の所定箇所に記録(S359)し、リターンする。
再び図14に戻り、停止検知(S107)により検知された後、停止フラグはセットされているかどうか判断される(S257)。停止フラグがセットされていない場合(S257:N0)、バックル非装着継続フラグはセットされているかどうか判断され(S259)、セットされている場合(S259:Yes)には、再び停止検知(S107)に戻り、セットされていない場合(S259:No)にはリターンする。停止フラグがセットされている場合(S257:Yes)は、所定時間待機(S261)した後、図15に示す巻き取り可否検知(S263)を行う。
巻き取り可否検知(S263)は、図15に示すように、まず、10N相当の力で巻き取り駆動(S401)され、次いで回転センサの読み取り(S403)が行われる。尚、巻き取り駆動(S401)において、電動モータ110は前述したように電圧変動、電動モータ110の温度変化および累積使用時間に対して補正が行われたPWM制御される。次に、所定値(例えば30mm)以上巻き取られたかどうかが判断(S405)され、所定値以上巻き取られたと判断された場合(S405:Yes)は、駆動停止(S407)した後、巻き取り可フラグをセット(S409)してリターンする。所定値以上巻き取られていないと判断された場合(S405:No)は、500ms経過したかどうかが判断(S411)され、500ms経過していない(S411:No)場合には、回転センサの読み取り(S403)に戻る。一方、500ms経過している(S411:Yes)場合には、駆動停止(S413)した後、図7に示すクラッチ解除(S113)を行い、巻取り可フラグをクリア(S417)してリターンする。
クラッチ解除(S113)は、図7に示すように、まずは、電動モータ110による力を10N相当に設定すべく、電動モータ110に与えるPWM信号のデューティ比をセット(S451)した後、引出し駆動信号をオン(S453)する。尚、デューティ比セット(S451)においては、電圧変動、電動モータ110の温度変化および累積使用時間に対する補正が考慮されて行われることは前述の通りである。その後、予張力解除まで引出し検知しないように、例えは0.3秒間待機(S455)する。次に、図8において既に説明した引出し検知(S251)を行い、引出しフラグがセットされているかどうかが判断(S459)される。引出しフラグがセットされていると判断される(S459:Yes)と、PWM信号のデューティ比をアップ(S461)して、引出し検知(S251)に戻る。引出しフラグがセットされていないと判断される(S459:No)と、引出し駆動から0.5秒経過したかどうかが判断(S463)され、0.5秒経過していない(S463:No)場合には、引出し検知(S251)に戻る。一方、0.5秒経過していると判断される(S463:Yes)場合には、駆動信号をオフ(S465)してリターンする。
ここで、図24を参照して、スピンドル側プーリ115内に内蔵されているクラッチ150について説明する。クラッチ150は、ギヤ151と、クラッチハウジング152と、ポール153と、フリクションスプリング154と、回転軸155とを有する。ギヤ151は、電動モータ110で駆動されるモータ側ギヤ(図示せず)と噛合して駆動される歯車151aを外周面に備えており、電動モータ110の回転に伴って回転する。また、クラッチハウジング152はスピンドル103に連結されており、内径面には内歯車152aが形成されている。ギヤ151のクラッチハウジング152の内径側に配置された部分には、ポール153をスライド移動可能に嵌合させるガイド部151bが設けられている。ポール153の先端には、クラッチハウジング152の内歯車152aと係合する係合歯153aが形成されている。また、ポール153の突起部153bには、回転軸155を挟み込んで配設されたフリクションスプリング154の中間部が係合しており、ポール153に回転方向の抵抗を与えている。そして、ポール153がガイド部151bに沿ってスライド移動して係合歯153aをギヤ151から突出させたとき、内歯車152aに突起部153aを係合させてクラッチ係合状態とし(図24(A)参照)、係合歯153aをギヤ151内に埋没させたとき、係合を解除してクラッチ解除状態となる(図24(B)参照)。
即ち、図24(B)に示すクラッチ解除状態のとき、電動モータ110によってギヤ151がウェビング302の巻取り方向(図において時計方向)に回転すると、ポール153も回転しようとするが、フリクションスプリング154のフリクション作用によってポール153の回転が抑制され、徐々に外周方向に移動してやがて係合歯153aがクラッチハウジング152の内歯車152aに係合し、ギヤ151の回転がクラッチハウジング152に伝達される。即ち、モータ電動110がウェビング302の巻取り方向に回転すると、スピンドル側プーリ115内に内蔵されたクラッチ150がオンとなって、モータ電動110の動力をスピンドル103に伝達して回転させ、ウェビング302を巻き取る。
次に、図24(A)に示すクラッチ係合状態のとき、電動モータ110によってギヤ151がウェビング302の巻取り方向と逆方向(即ち、ウェビングの引出し方向、図において反時計方向)に回転すると、これに伴ってポール153も逆方向に回転しようとするが、フリクションスプリング154によってポール153の回転が抑制されているので、ポール153は徐々にギヤ151の内側へと移動して係合歯153aとクラッチハウジング152の内歯車152aとの係合が外れ、クラッチ150が解除される。
図14に戻り、巻き取り可否検知(S263)した後、巻取り可フラグがセットされているかにより巻き取り可かどうかが判断(S265)され、巻き取り不可(S265:No)であれば停止検知(S107)に戻り、巻き取り可と判断される(S265:Yes)場合には、図16に示す格納制御(S29)を行い、リターンする。
格納制御(S29)は、図16に示すように、先ず、巻き取り駆動(S501)して、図6に示す前述の停止検知(S107)を行った後、停止フラグがセットされているかどうかが判断(S505)される。停止フラグがセットされている場合(S505:Yes)は、後述する駆動停止(S549)に移行する。停止フラグがセットされていないと判断された場合(S505:No)は、所定量(Xmm)巻き取ったかが判断(S507)され、所定量(Xmm)巻き取っていない(S507:No)場合には、巻き取り駆動(S501)に戻る。所定量(Xmm)巻き取っていると判断された場合(S507:Yes)は、ドア閉フラグがセットされているかどうかが判断(S509)される。ドア閉フラグがセットされている(S509:Yes)とドアクローズ時の巻き取り駆動(低速の巻き取り駆動)(S511)が行われ、ドア閉フラグがセットされていない(S509:No)とドアオープン時の巻き取り駆動(中速の巻き取り駆動)(S513)が行われる。尚、低速の巻き取り駆動(S511)、中速の巻き取り駆動(S513)は、共に前述した電圧変動、電動モータ110の温度変化および累積使用時間に対する補正が考慮されたPWM制御により行われる。これは、ドアへのウェビング302の挟み込みを防止するため、ドアが開いている場合は、ドアを閉めたとき格納が完了していない状態のウェビング302がドアへ挟み込まれるのを防止するためである。
巻き取り駆動(S511)または(S513)が行われた後、回転センサによる検知(S515)が行われ、格納原点まで所定量(Ymm)の位置に到達したかどうかが判断(S517)される。ここで所定量(Ymm)の位置とは格納原点からのウェビング引出し量が、ドアへのウェビング挟み込みが出来ない位置であることが望ましい。この動作は、格納のウェビング巻き取り最中に、ウェビング302と一緒にタングプレート305も移動し、ある速度で車内内装材にぶつかる事によって引き起こされる可能性がある内装材への傷つけを防止するために、ある位置で一端巻き取りを止め、ぶつかるのを防ぐ目的がある。しかし、巻き取りを止めたちょうどその時に、もしもタングプレート305ごとウェビング302が車外にたまたま存在し、ドアなどを締めた場合に、ウェビング302をドアに挟み込むことになってしまい、この場合、ウェビング302に傷等が付く恐れがあり、その後のウェビング強度上好ましくはない。これを防ぐため、前述のように、一端停止する所定位置は、少なくともウェビング302をドアで挟み込むことがない位置であることが望ましい。
格納原点まで所定量(Ymm)の位置に到達していない場合(S517:No)には、図6に示す前述の停止検知(S107)された後、停止フラグがセットされているかどうかが判断(S521)される。停止フラグがセットされていない(S521:No)とドア閉フラグセットの判断(S509)に戻る。停止フラグがセットされている場合(S521:Yes)は停止フラグカウンタ1をインクリメント(S523)し、駆動停止(S525)してウェビング巻き取りを止めた後、図7において既に説明したクラッチ解除(S113)を行う。次に、停止フラグカウンタ1は10かどうかが判断(S529)され、停止フラグカウンタ1が10でない場合(S529:No)は、ドア閉フラグセットの判断(S509)に戻る。停止フラグカウンタ1が10の場合(S529:Yes)は、停止フラグカウンタ1をクリア(S531)し、全格納未達フラグをセット(S533)してリターンする。
一方、ステップS517において、格納原点まで所定量(Ymm)の位置に到達している場合(S517:Yes)には、駆動停止(S535)してウェビング巻き取りを止めた後、図7に示す前述のクラッチ解除(S113)を行う。そして、更にT秒間駆動停止(S539)した後、巻き取り駆動(S541)を行い、格納原点に達したかどうかが判断(S543)される。格納原点に達したと判断される(S543:Yes)と、停止フラグカウンタ1,2をクリア(S545)し、全格納未達フラグをリセット(S547)して駆動停止(S549)する。次に、図7に示す前述のクラッチ解除(S113)を行い、格納原点よりも巻き取られたかどうかが判断(S553)され、格納原点よりも巻き取られていなければ(S553:No)、そのままリターンする。格納原点よりも巻き取られている場合(S553:Yes)は、改めて、その位置での回転センサにより検知されたスピンドル回転量を格納原点として再セット(S555)してリターンする。
ステップS543において、格納原点に達していない場合(S543:No)には、図6に示す前述の停止検知(S107)を行った後、停止フラグがセットされているかどうかが判断(S559)される。停止フラグがセットされていない(S559:No)と巻き取り駆動(S541)に戻る。停止フラグがセットされている場合(S559:Yes)は、停止フラグカウンタ2をインクリメント(S561)し、駆動停止(S563)してウェビング巻き取りを止めた後、図7に示す前述のクラッチ解除(S113)を行う。次に、停止フラグカウンタ2が3かどうかが判断(S567)され、停止フラグカウンタ2が3でない場合(S567:No)は、巻き取り駆動(S541)に戻る。停止フラグカウンタ2が3の場合(S567:Yes)は、停止フラグカウンタ2をクリア(S569)し、全格納未達フラグをセット(S571)してリターンする。
図3に戻り、バックルの状態フラグがバックル非装着から装着へ移行したことを示すフラグがセットされたことが判断された場合(S9)は、当該フラグはクリア(S17)され、その後、装着初期制御(S25)が行われる。装着初期制御(S25)は図17に示すように、まず、20N相当の力で巻き取り駆動(S601)を行い、2秒間待機(S603)してこの間20N相当の力でウェビング302を巻き取る。そして、停止駆動(S605)してウェビング302の巻き取りを止めた後、図7に示す前述のクラッチ解除(S113)を行ってリターンする。
停止駆動(S605)は、図18に示すように、20ms毎にPWMデューティ比をデューティダウンし(S681)、PWMデューティ比が所定値以下になったかどうかが判断され(S683)、所定値以下になっていないと判断されると(S683:No)、デューティダウン(S681)の前に戻り、所定値以下になったと判断されると(S683:Yes)、モータ駆動信号をOFFして駆動停止(S685)してリターンする。ここで各数値は一例であり、巻き取り方向に回転中のスピンドル103をWSIが働き、ロックしない程度にゆっくり停止させることができる値に設定されることが望ましい。ゆっくり停止させる理由は、メインロックの一部であるWSIの誤作動を防ぐためである。WSIは、従来公知であり、ウェビング302を所定の加速度以上で引き出すとウェビング302の引き出しが防止されるべくスピンドル103の回転をロックするものである。
図3に戻り、バックル状態でバックル装着継続フラグセットされている事が判断された場合(S11)、当該フラグをクリア(S19)し、装着中制御(S27)を行う。装着中制御(S27)は図19に示すように、まず、スルーアンカ移動有無検知(S651)を行う。スルーアンカ移動有無検知は、スライド式のポテンショメータでショルダ部の車両上下方向への移動を検知し、その出力を制御手段200で読み取り検知する。この検知はタイマ割り込みにより所定時間毎に行われる。次に、スルーアンカ移動フラグがセットされているかどうか判断(S653)し、セットされている場合(S653:Yes)は既に図17において説明した装着初期制御(S25)を実行し、リターンする。一方、スルーアンカ移動フラグがセットされていない場合(S653:No)は、シート前後移動有無検知(S655)が行われる。
シート前後移動有無検知(S655)は、図20に示すように、シート前後位置検知が行われて(S663)、シート移動中がどうかが判断され(S665)、移動中であると判断されると(S665:Yes)シート前後位置検知(S663)の前に戻る。シート移動中でない(停止中)と判断されると(S665:No)、シート前後移動フラグをセット(S667)してリターンする。図19に戻り、その後、シート前後移動フラグがセットされているかどうかが判断(S657)され、セットされている場合(S657:Yes)は、図17に示す前述の装着初期制御(S25)を実行し、リターンする。
一方、シート前後移動フラグがセットされていない場合(S657:No)は、シートバック角度変化有無検知(S659)が行われる。シートバック角度変化有無検知(S659)は、図21に示すように、角度検出用のポテンショメータによりシート座面とシートバックとの角度を検出し、角度に応じた信号を制御手段200に出力し(S671)、制御手段200はその出力を所定のタイマ割り込み毎に読み取り、前回のタイマ割り込みによる角度と今回のタイマ割り込みによる角度に違いがあるかどうかを判断し、角度は変化中かどうか判断する(S673)。角度が変化中であると判断されると(S673:Yes)、シートバック角度検知(S671)の前に戻り、角度の変化が止まったと判断されると(S673:No)、シートバック角度変化フラグをセット(S675)してリターンする。
再び図19に戻り、シートバック角度変化フラグがセットされているかどうか判断(S661)され、セットされている場合(S661:Yes)は、図17に示す前述の装着初期制御(S25)が行われてリターンし、セットされていない場合(S661:No)はそのままリターンする。これら一連の動作は、ウェビング302に余分なたるみを与えないために行われる。
図3に戻り、バックル状態がバックル装着から非装着に移行、ドア信号が変化し且つ全格納未達フラグセット、またはドア開且つ全格納未達フラグセット且つ巻き取り検知のいずれかが該当するフラグから判断された場合(S13)、当該フラグをクリア(S21)し、図16に示す前述の格納制御(S29)を行う。
そして、図3に示すように、各バックル状態における制御が行なわれた後、スリープIN制御(S31)を行う。スリープIN制御(S31)は、図22に示すように、引き出し検知フラグがセットされているかどうかが判断され(S361)、セットされていると(S361:Yes)スリープINフラグをクリア(S363)してリターンする。セットされていないと(S361:No)、対象シートベルトのドアが閉まっているかどうかがドア閉フラグがセットされているかどうかにより判断され(S365)、ドア閉フラグがセットされていない(ドア開)と判断されると(S365:No)、スリープINフラグをクリア(S363)してリターンする。ドア閉フラグがセットされていると判断されると(S365:Yes)、IG OFF後、例えば5分以上経過したかどうかが判断され(S367)、5分経過していないと(S367:No)、スリープINフラグをクリア(S363)してリターンする。5分以上経過していると(S367:Yes)、スリープINフラグをセット(S369)してリターンする。即ち、ウェビング302の引き出しがなく、かつ、対象ドアが閉まっていて、かつ、IG OFF後、例えば5分以上経過した場合にはスリープINフラグをセットする。そして、それ以外は、スリープINフラグをクリアする。
図3に戻り、スリープIN制御(S31)の後、スリープINフラグがセットされているかどうかが判断(S33)され、セットされていない場合(S33:No)は、バックル状態判断(S5)に戻る。セットされている場合(S33:Yes)はスリープモードへ移行(S35)する。これは、スリープから復帰するための準備以外は行わないようにし、消費電流を減らすことを目的に行われる。次に、スリープOUT判断(S37)が行われる。スリープOUT制御(S37)は、図23に示すように、引き出し検知フラグがセットされているかどうかが判断され(S381)、セットされていると(S381:Yes)スリープOUTフラグをセット(S383)してリターンする。セットされていないと(S381:No)、ドア閉フラグがセットされているかどうかが判断され(S385)、ドア閉フラグがセットされていない(ドア開)と判断されると(S385:No)、スリープOUTフラグをセット(S383)してリターンする。ドア閉フラグがセットされていると判断されると(S385:Yes)、IG ONしたかどうかが判断され(S387)、ONしていると(S387:Yes)、スリープOUTフラグをセット(S383)してリターンする。ONしていないと(S387:No)、スリープOUTフラグをクリア(S389)してリターンする。即ち、引き出し検知あるいはドア開あるいはIG ONのいずれかが検知されると、スリープOUTフラグをセットし、それ以外は、スリープOUTフラグをクリアする。
図3に戻り、スリープOUTフラグがセットされているかどうかが判断(S39)され、セットされていない場合(S39:No)は、スリープOUT判断(S37)に戻り、セットされている場合(S39:Yes)は、再びバックル状態判断(S5)に戻り、以後同様の制御が行われる。
従って、本実施形態のシートベルト用リトラクタ100によれば、ウェビング302を巻回するスピンドル103と、スピンドル103を所望の方向に回転させる動力を発生する電動モータ110と、電動モータ110がスピンドル103をウェビング302の巻取り方向に回転させる動力を発生した時に、電動モータ110の動力をスピンドル103に伝達可能にし、電動モータ110がスピンドル103を巻取り方向に回転させる動力と逆方向の動力を発生した時に、電動モータ110の動力をスピンドル103に伝達不可能にする動力伝達手段104と、電動モータ110を駆動制御する制御手段200と、を備える。更に、シートベルト用リトラクタ100は、電動モータ110の作動環境を検出する作動環境検出手段として、電動モータ110への供給電圧を検出する供給電圧検出手段122、電動モータ110の近傍の温度を検出する温度検出手段121、および電動モータ110の累積使用時間を検出する累積使用時間検出手段123の少なくとも1つと、衝突可能性を判断する衝突予測手段120とを備える。
そして、制御手段200は、衝突予測手段120からの衝突予知信号により、現在の状態が衝突回避可能状態であるか、或いは、衝突回避不可能状態であるかを判断し、その状況に応じて電動モータ110を最適に駆動制御する。即ち、衝突回避可能状態である場合、動力発生手段110に供給する電力を、供給電圧検出手段122により検出された電圧変動、および/または温度検出手段121により検出された電動モータ110の温度変化、および/または累積使用時間検出手段123により検出された電動モータ110の累積使用時間に基づいて、パルス幅変調制御値を変更し、電動モータ110への電流供給量が所定の電流値となるように定電流制御する。これにより、電動モータ110は、各変動要因に伴う動力の変動を補正して常に状況に応じた所定の大きさの動力を発生する。また、衝突回避不可能状態である場合には、パルス幅変調した定電流制御を行わずに電動モータ110への電流供給量が所定の電流値より大きくなるように制御することで、電動モータ110は所定の大きさより大きな動力を発生する。
従って、通常時には、電圧変動、電動モータ110の温度変化や累積使用時間に拘わらず、電動モータ110は常に所定の大きさの動力を発生し、所望の巻取り力でウェビング302を巻き取る。また、衝突が予測される緊急時には、電動モータ110は所定の大きさより大きな動力を発生して高速でウェビング302を巻き取る。
また、上記のようなシートベルト用リトラクタ100を用いたシートベルト装置1によれば、通常時には、常に所定の巻取り力でウェビング302を巻き取り、快適なシートベルト装着環境が得られる。また、衝突が予測される緊急時には、所定の大きさより大きな動力、例えば最大動力でウェビング302を高速で巻き取り、乗員2を保護する。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
また、本発明のシートベルト用リトラクタおよびシートベルト装置は、あらゆる車両に適用することができ、いずれの場合にも前述したと同様の効果を奏する。
本発明のシートベルト装置の概略構成図である。 図1におけるシートベルト用リトラクタの概略構成図である。 シートベルト用リトラクタの基本制御フローチャートである。 初期パラメータセットのフローチャートである。 格納原点セット駆動のフローチャートである。 停止検知のフローチャートである。 クラッチ解除のフローチャートである。 引出し検知のフローチャートである。 タイマ割り込みのフローチャートである。 ドア開閉検知のフローチャートである。 バックル装着検知のフローチャートである。 衝突予知制御のフローチャートである。 駆動部故障診断のフローチャートである。 装着前制御のフローチャートである。 巻き取り可否検知のフローチャートである。 格納制御のフローチャートである。 装着初期制御のフローチャートである。 停止駆動のフローチャートである。 装着中制御のフローチャートである。 シート前後移動有無検知のフローチャートである。 シートバック角度変化有無検知のフローチャートである。 スリープIN制御のフローチャートである。 スリープOUT制御のフローチャートである。 動力伝達手段の縦断面図であり、(A)はクラッチ係合状態を示し、(B)はクラッチ解除状態を示す図である。
符号の説明
1 シートベルト装置
100 シートベルト用リトラクタ
103 スピンドル
104 動力伝達手段
110 電動モータ(動力発生手段)
120 衝突予測手段
121 温度検出手段
122 供給電圧検出手段
123 累積使用時間検出手段
200 制御手段
302 ウェビング

Claims (4)

  1. ウェビングを巻回するスピンドルと、
    該スピンドルを所望の方向に回転させる動力を発生する動力発生手段と、
    該動力発生手段が前記スピンドルを前記ウェビングの巻取り方向に回転させる前記動力を発生した時に、前記動力発生手段の動力を前記スピンドルに伝達可能にし、前記動力発生手段が前記スピンドルを前記巻取り方向に回転させる前記動力と逆方向の動力を発生した時に、前記動力発生手段の前記動力を前記スピンドルに伝達不可能にする動力伝達手段と、
    前記動力発生手段をパルス幅変調制御により駆動制御する制御手段と、を備えたシートベルト用リトラクタであって、
    衝突可能性を判断する衝突予測手段と、
    前記動力発生手段の作動環境を検出する作動環境検出手段と、を更に備え、
    前記制御手段は、前記衝突予測手段が衝突回避可能状態であると判断する場合には、前記作動環境検出手段により検出された前記作動環境に基づいて、前記動力発生手段が所定の動力を発生して前記ウェビングを巻き取るように前記ウェビングの巻取り時における前記動力発生手段への電流供給量を所定の電流値に制御する一方、
    前記衝突予測手段が衝突回避不可能状態であると判断する場合には、前記作動環境検出手段により検出された前記作動環境に基づかずに、前記動力発生手段への電流供給量を前記所定の電流値より大きくなるように制御することを特徴とするシートベルト用リトラクタ。
  2. 記制御手段は、前記衝突予測手段が衝突回避可能状態であると判断する場合には、前記作動環境検出手段により検出された前記作動環境に基づいて、パルス幅変調制御値を変更することで、前記動力発生手段への電流供給量を所定の電流値に制御することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト用リトラクタ。
  3. 前記作動環境検出手段は、前記動力発生手段への供給電圧を検出する供給電圧検出手段、前記動力発生手段の近傍の温度を検出する温度検出手段、および前記動力発生手段の累積使用時間を検出する累積使用時間検出手段の少なくとも1つであり、
    前記制御手段は、前記衝突予測手段が衝突回避可能状態であると判断する場合には、前記供給電圧検出手段により検出された電圧変動、前記温度検出手段により検出された前記動力発生手段の温度変化、及び前記累積使用時間検出手段により検出された前記動力発生手段の累積使用時間の少なくとも一つに基づいて、前記動力発生手段への電流供給量を所定の電流値に制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のシートベルト用リトラクタ。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のシートベルト用リトラクタを備えたことを特徴とするシートベルト装置。
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