JP4628944B2 - 車両のシートベルト装置 - Google Patents
車両のシートベルト装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4628944B2 JP4628944B2 JP2005361546A JP2005361546A JP4628944B2 JP 4628944 B2 JP4628944 B2 JP 4628944B2 JP 2005361546 A JP2005361546 A JP 2005361546A JP 2005361546 A JP2005361546 A JP 2005361546A JP 4628944 B2 JP4628944 B2 JP 4628944B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- motor
- temperature
- vehicle
- webbing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 41
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 claims description 5
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 20
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 16
- 230000008859 change Effects 0.000 description 11
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 9
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 8
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 6
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 5
- 239000004519 grease Substances 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000008569 process Effects 0.000 description 3
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 210000001015 abdomen Anatomy 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 230000007812 deficiency Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Description
このシートベルト装置では、車両に搭載したレーダ等の挙動検出センサが車両の不安定挙動を検出すると、コントローラがモータの電流制御を行ってウェビングに張力を付与し、これにより、ウェビングの弛みを取って乗員を適度な力でシートに拘束する。
即ち、モータの動力伝達系の周囲の温度が低下すると、その動力伝達系に塗布されているグリースの粘度が温度低下に応じて高まり、その粘度の高まったグリースが動力伝達系のフリクションの増加を招き、ウェビングの張力を低下させる。
また、モータの周囲の温度が上昇すると、モータコイルの内部抵抗が高まり、その内部抵抗がコイルに実際に流れる電流を減少させ、ウェビングの張力を低下させる。特に、駆動力が大きくコイル巻数の多いモータを使用する場合には内部抵抗の影響が大きく現れ、ウェビングの張力低下の傾向が顕著となる。
これにより、車体挙動が不安定になったときに、温度環境の変化があると、そのことが温度検知手段によって検知され、モータに供給される電流が温度検知手段の検知結果に応じて調整されるようになる。
これにより、通常温度時には、電流制御部が基本制御記憶部に記憶されている電流供給情報に基づいてそのままモータの供給電流が制御される。また、通常温度からはずれたことが温度検知手段によって検知されると、電流補正手段が、基本制御記憶部の記憶に基づく供給電流を温度検知手段の検知結果に応じて補正する。このとき、通常は補正された供給電流によってモータが運転されるが、電流補正手段による電流補正量が設定範囲以上である場合には、その補正量が補正制限手段によって設定範囲内に制限される。
図1は、この発明にかかるシートベルト装置1の全体概略構成を示すものであり、同図中2は、乗員3の着座するシートである。この実施形態のシートベルト装置1は、いわゆる三点式のシートベルト装置であり、図示しないセンタピラーに取り付けられたリトラクタ4からウェビング5が上方に引き出され、そのウェビング5がセンタピラーの上部側に支持されたスルーアンカ6に挿通されるとともに、ウェビング5の先端がシート2の車室外側寄りのアウタアンカ7を介して車体フロアに固定されている。そして、ウェビング5のスルーアンカ6とアウタアンカ7の間にはタングプレート8が挿通されており、そのタングプレート8は、シート2の車体内側寄りの車体フロアに固定されたバックル9に対して脱着可能となっている。
ウェビング5は、初期状態でリトラクタ4に巻き取られており、乗員3が手で引き出してタングプレート8をバックル9に固定することにより、乗員3の主に胸部と腹部をシート2に対して拘束する。このシートベルト装置1の場合、衝突時におけるウェビング5の引き込みが電動式のモータ10によって行われ、このモータ10がプリテンション機構を構成するようになっている。
クラッチ20は、図示しないケーシングに回動可能に支持され、先端部に係止爪28を有するパウル29と、このパウル29を操作するクラッチスプリング30と、パウル29の係止爪28に係合可能な前記リングギヤ18のラチェット歯19と、を備え、係止爪28は、パウル29がラチェット歯19方向に操作されたときに、ラチェット歯19の傾斜面とほぼ直交する面に突き当たり、リングギヤ18の一方向の回転をロックするようになっている。
このようにリングギヤ18の回転がロックされると、前述のようにサンギヤ14に伝達された回転力がすべてキャリア17の回転となってリール12に伝達されるようになる(クラッチオン状態)。
このようにリングギヤ18のロックが解除されると、前述のようにサンギヤ14に伝達された回転力がプラネタリギヤ16を自転させ、このときリングギヤ18を空転させてキャリア17(リール12)側に動力が伝達されないようにする(クラッチオフ状態)。
このとき、モータ10には供給電流量に応じた駆動力が発生し、この駆動力が前述の動力伝達系を介してウェビング5に所定の張力として付与される。即ち、モータ10への供給電流量を所定の制御目標値に制御することにより、ウェビング5に作用する張力を制御するものと言える。
また、モータ10のコイルの内部抵抗は温度が高くなるほど大きくなり、その分実際にモータ10に流れる電流が低下する。このとき、温度とモータ10に実際に流れる電流の関係は、例えば図6に示すようになる。このため、このシートベルト装置1においては、内部抵抗の増大による電流低下を補うように、センサ37,38の検出値が高温側の第2の閾値T2以上になったときに電流制御部44の出力を増大させるようにしている。なお、リトラクタ4の周囲の温度が第1の閾値T1以下の場合には、コイルの内部抵抗の低下によるウェビング張力の増大よりも、グリース粘度の増加によるウェビング張力の減少の方が大きくなる。このため、温度が第1の閾値T1以下の状況下では前述のように電流制御部44の出力を増大させる。
ステップS103においては、リトラクタ4の周囲の温度が設定温度範囲内(第1の閾値T1と第2の閾値T2の間の温度)であるかどうかを判定し、周囲の温度が設定温度範囲内であると判定した場合には、ステップS104に進んで通常の基本電流制御を行い、設定温度範囲内でない(第1の閾値T1以下、または、第2の閾値T2以上)と判定した場合には、ステップS105に進んで基本制御電流を増加させる。
図7は、周囲の温度による電流補正を行わない場合の温度変化とウェビング5に作用する張力の関係を示すものである。この例の場合、温度環境が低温側、高温側のいずれに変化してもウェビング5の張力がある程度大きく低下するが、この実施形態のシートベルト装置1においては、周囲の温度変化に応じて電流補正を行うようにしているため、低温時、高温時のいずれの場合にも、常温時と殆ど変わらないウェビング5の張力を得ることができる。
この実施形態のシートベルト装置101は、全体的な構成は上記の実施形態とほぼ同様であるが、コントローラ121において温度域判定を行わず、常に環境温度に応じた電流補正を行う点で大きく異なっている。なお、この実施形態においては、上記の実施形態と同一部分に同一符号を付し、重複する部分については説明を省略するものとする。
そして、さらにこのシートベルト装置101は、電流補正手段145から電流制御部44に出力される電流補正値を、補正制限手段50によって規定範囲内の値に制限するようにしているため、センサ37,38の故障やシステムの信号異常等の原因によって電流補正手段145から出力される電流補正値が必要以上に大きくなった場合にも、ウェビング張力の必要外の大きな変動を無くすことができる。
また、温度変化に起因する張力の変化度合いは、発生させようとする張力が小さいほど、即ち低電流でモータ10を駆動しようとするほど大きくなる。したがって、周知の機械式緊急ロック機構を用いずに乗員の移動を抑える程度の低電流を流して乗員を拘束する場合に用いると、ウェビング5を通して乗員に保持力を過不足なく作用させることができる。このため、低電流の範囲でモータ10を制御する状況下においては、乗員に与える拘束による不快感を低減できるとともに保持力を最適化できることから特に有効である。
また、上記の実施形態においては、横加速度を設定加速度と比較することによって車両の不安定挙動の判定を行っているが、この場合の設定加速度は常に一定である必要はなく、車両の状態に応じて適宜変更されるものであっても良い。
また、車両状態判定手段は横加速度のみならず、例えばロール角やヨーレート、車輪速度、操舵角等を検出するセンサを別途設け、これらのセンサから得られた検出信号を複合的に処理することにより車両状態を判定するものであってもよく、少なくとも乗員に所定以上の慣性加速度が作用するか否かが判定できればその構成は問わない。
さらに、最初に説明した実施形態においても、電流補正手段45と電流補正部44の間に補正制限手段を介装するようにしても良い。この場合にも、何らかの原因で電流補正値が必要以上に大きくなるのを防止することができる。
2…シート
5…ウェビング
10…モータ
12…リール
37…室温センサ(室温検知部,温度検知手段)
38…外気温センサ(外気温検知部,温度検知手段)
41…モータ制御手段
43…基本制御記憶部
44…電流制御部
50…補正制限手段
145…電流補正手段
Claims (2)
- シートに着座した乗員を拘束するウェビングが巻回されるリールと、このリールを駆動しウェビングに張力を付与して乗員を拘束するモータと、このモータへの供給電流を制御するモータ制御手段と、を備えた車両のシートベルト装置において、
温度を検知する温度検知手段と、
車両前方の障害物の状況を検出する前方状況検出手段と、
前記前方状況検出手段の検出結果に基づいて自車との衝突の可能性を判定する衝突可能性判定手段と、
車体の挙動を検出する車体挙動検出手段と、
前記車体挙動判定手段の検出結果に基づいて自車の不安定状態を判定する車両状態判定手段と、を備え、
前記モータ制御手段は、前記衝突可能性判定手段により衝突可能性有りと判定された場合には、前記温度検出手段の検出結果に応じた前記モータへの供給電流の調整を行わず、前記車両状態判定手段により不安定状態と判定された場合にのみ、前記モータへの供給電流を、前記温度検出手段の検出結果に応じて調整することを特徴とする車両のシートベルト装置。 - モータ制御手段は、
通常温度時に前記モータに供給する電流供給情報を記憶する基本制御記憶部と、
この基本制御記憶部に記憶されている電流供給情報に基づいた電流値を基本制御電流値として前記モータへの供給電流を制御する電流制御部と、
前記温度検出手段の検出結果に基づいて、前記基本制御電流値を補正するための電流補正値を出力する電流補正手段と、
この電流補正手段による電流補正値を設定範囲内に制限する補正制限手段と、を備え、
前記電流制御部は、前記補正制限手段により制限された電流補正値にしたがって前記基本制御電流値を補正した値で前記モータへの供給電流を制御するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両のシートベルト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005361546A JP4628944B2 (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 車両のシートベルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005361546A JP4628944B2 (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 車両のシートベルト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007161140A JP2007161140A (ja) | 2007-06-28 |
JP4628944B2 true JP4628944B2 (ja) | 2011-02-09 |
Family
ID=38244525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005361546A Expired - Fee Related JP4628944B2 (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 車両のシートベルト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4628944B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5038864B2 (ja) | 2007-11-20 | 2012-10-03 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | シートベルトリトラクター制御装置及びシートベルトリトラクター装置 |
CN108437928B (zh) * | 2018-03-15 | 2021-07-30 | 上海艾铭思汽车控制系统有限公司 | 安全带的控制系统及控制方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004142575A (ja) * | 2002-10-24 | 2004-05-20 | Toyota Motor Corp | 車両の乗員保護装置 |
JP2005263077A (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Nissan Motor Co Ltd | シートベルト制御装置 |
JP2006142984A (ja) * | 2004-11-19 | 2006-06-08 | Autoliv Development Ab | シートベルト用リトラクタおよびシートベルト装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59132455U (ja) * | 1983-02-25 | 1984-09-05 | 日本精工株式会社 | パツシブ形シ−トベルト装置 |
-
2005
- 2005-12-15 JP JP2005361546A patent/JP4628944B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004142575A (ja) * | 2002-10-24 | 2004-05-20 | Toyota Motor Corp | 車両の乗員保護装置 |
JP2005263077A (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Nissan Motor Co Ltd | シートベルト制御装置 |
JP2006142984A (ja) * | 2004-11-19 | 2006-06-08 | Autoliv Development Ab | シートベルト用リトラクタおよびシートベルト装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007161140A (ja) | 2007-06-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7823679B2 (en) | Seatbelt apparatus | |
JP4023411B2 (ja) | 車両用シートベルト装置 | |
US8818640B2 (en) | Seatbelt device of vehicle | |
JP2001063522A (ja) | シートベルト巻取装置及び制御方法 | |
JP2004268661A (ja) | シートベルト装置 | |
US8412417B2 (en) | Seatbelt device of vehicle and method controlling the seatbelt device of vehicle | |
WO2004065184A1 (ja) | 車両用乗員拘束保護装置 | |
US7641237B2 (en) | Seatbelt device | |
JP4628944B2 (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
US8141806B2 (en) | Seatbelt apparatus for vehicle | |
JP5244484B2 (ja) | 車両のシートベルト装置およびその制御方法 | |
JP4758835B2 (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
JP4597755B2 (ja) | シートベルト装置 | |
JP5210745B2 (ja) | 車両のシートベルト装置およびその制御方法 | |
US8528938B2 (en) | Restraining device | |
US8783725B2 (en) | Restraint device | |
JP5268807B2 (ja) | 車両用シートベルト装置 | |
JP5272036B2 (ja) | 車両用シートベルト装置 | |
JP4597754B2 (ja) | シートベルト装置 | |
JP2006143154A (ja) | ウエビング巻取装置 | |
JP2006188087A (ja) | ウエビング巻取装置 | |
JP5248429B2 (ja) | 車両用シートベルト装置およびその制御方法 | |
JP5053314B2 (ja) | シートベルトリトラクタ | |
JP2008074270A (ja) | 車両のシートベルト装置 | |
JP2007326537A (ja) | 車両のシートベルト装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071129 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100209 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100407 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101102 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101110 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4628944 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |