JP5053314B2 - シートベルトリトラクタ - Google Patents

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この発明は、車両のシートベルト装置に用いられ、乗員を拘束するウェビングの引き出し量を調整するシートベルトリトラクタに関するものである。
車両に装備されるシートベルト装置は、乗員拘束用のウェビングがベルトリールに巻回され、装着時にベルトリールから引き出されるようになっている。そして、シートベルト装置は、緊急時にウェビングの引き出しを機械的にロックする緊急ロック機構を備え、車両に設定値以上の減速度が作用した場合等に、緊急ロック機構の作動によって乗員をシートに拘束するようになっている。
また、近年、緊急時の乗員拘束だけでなく、車両の走行状態等に応じてベルトリールをモータによって制御するシートベルト装置が開発されている。
このシートベルト装置に用いられるシートベルトリラクタは、ウェビングを巻回するベルトリールと、このベルトリールを駆動するモータと、モータの動力をベルトリールに伝達する動力伝達機構を備え、各種のセンサから入力信号を受けるコントローラによってモータが制御されるようになっている。そして、モータの動力をベルトリールに伝達する動力伝達機構は複数の歯車を備え、その複数の歯車の多くがハウジングのベースプレート面に突設された軸によって回転可能に支持されている。
このように複数の歯車を備えたシートベルトリトラクタにおいては、モータの駆動によって歯車が高速で回転するときに、歯車の不安定な挙動によって当接音等の騒音を発生する。
この歯車による騒音を抑制する技術として、歯車を支持する軸の端部に歯車の抜け方向の変位を規制するストッパ部材を設け、モータの駆動中に歯車が軸方向に変動してカバー部材に当接するのを防止するものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−327470号公報
しかし、この技術を採用したシートベルトリトラクタは、歯車とカバー部材の当接音は防止できるようになるものの、回転する歯車の端面が、歯車を軸支するベースプレート面に強接触することによって起こる接触音の発生を防止することはできない。
特に、歯車間のガタ付きを抑制するために歯車の歯面をはす歯にした場合には、モータによるウェビング巻取り時等に高トルクが作用するときに、歯車が相手歯車から反力を受けて軸方向に押圧され、このとき歯車の端面とベースプレート面の間で大きな接触音が起こり易くなる。
そこでこの発明は、歯車による騒音発生を抑制できるようにして、静粛性に優れたシートベルトリトラクタを提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、ウェビング(例えば、後述の実施形態におけるウェビング5)を巻回したベルトリール(例えば、後述の実施形態におけるベルトリール12)と、このベルトリールを駆動するモータ(例えば、後述の実施形態におけるモータ10)と、前記ベルトリールとモータの間に介装されて前記モータの駆動伝達を行う複数の歯車(例えば、後述の実施形態における第2コネクトギヤ24およびアイドラギヤ26)と、この複数の歯車を回転可能に支持するハウジング(例えば、後述の実施形態におけるハウジング40)と、を備えたシートベルトリトラクタであって、前記複数の歯車のうちの一つの歯車(例えば、後述の実施形態における第2コネクトギヤ24)を他の歯車(例えば、後述の実施形態における第1コネクトギヤ23)と同軸にかつ一体に設けるとともに、前記一つの歯車の歯面をはす歯にし、前記ハウジングに前記一つの歯車と前記他の歯車を回転自在に支持する支持ピン(例えば、後述の実施形態における支持ピン41)を突設し、前記一つの歯車と前記他の歯車の軸部に金属製の共通の補強筒(例えば、後述の実施形態における補強筒55)を取り付けるとともに、前記補強筒の両端部に、前記一つの歯車と前記他の歯車の軸方向の端面に重合される円環状のフランジ(例えば、後述の実施形態におけるフランジ55a)を設け、前記フランジを前記一つの歯車の端面よりも小径に形成し、前記補強筒を前記支持ピンに嵌装して、前記一つの歯車の端面側に配置される前記フランジを前記ハウジングに接触させることを特徴とする。
これにより、複数の歯車の噛み合い部ははす歯の機能によってガタ付きを抑制される。また、はす歯の機能によって一つの歯車ハウジング方向に押し付けられるようになるが、歯車の軸方向の端部補強筒のフランジを介してハウジングと接触する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシートベルトリトラクタにおいて、前記ハウジングは、金属材料によって形成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のシートベルトリトラクタにおいて、前記一つの歯車は、樹脂材料によって形成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、はす歯の機能によって噛み合い部のガタ付きを抑制することができるとともに、はす歯によって軸方向に押し付けられる一つの歯車とハウジングの接触面積を補強筒の小径のフランジによって狭めることができるため、一つ歯車の端部側とハウジングの間の接触騒音の発生を招くことなく、噛み合い部のガタ付き防止を図ることができる。
第1の参考例のシートベルトリトラクタを採用するシートベルト装置の概略構成図である。 第1の参考例のシートベルトリトラクタの概略構成図である。 第1の参考例のシートベルトリトラクタの動力伝達系を正面から見た概略構成図である。 第1の参考例のシートベルトリトラクタの動力伝達系の一部を拡大した図である。 第1の参考例のシートベルトリトラクタの図3のA−A断面に対応する断面図である。 第2の参考例のシートベルトリトラクタの図3のA−A断面に対応する断面図である。 この発明の実施形態のシートベルトリトラクタの図3のA−A断面に対応する断面図である。 第3の参考例のシートベルトリトラクタの歯車の斜視図である。 第4の参考例のシートベルトリトラクタの図3のA−A断面に対応する断面図である。
以下、この発明の実施形態を参考例とともに図面に基づいて説明する。なお、以下で説明する参考例と実施形態においては、同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略するものとする。
最初に、図1〜図5に示す第1の参考例について説明する。
図1は、この第1の参考例のシートベルト装置1の全体概略構成を示すものであり、同図中2は、乗員3の着座するシートである。この実施形態のシートベルト装置1は、所謂三点式のシートベルト装置であり、図示しないセンタピラーに取付けられたシートベルトリトラクタ4からウェビング5が上方に引き出され、そのウェビング5がセンタピラーの上部側に支持されたスルーアンカ6に挿通されるとともに、ウェビング5の先端がシート2の車室外側寄りのアウタアンカ7を介して車体フロアに固定されている。そして、ウェビング5のスルーアンカ6とアウタアンカ7の間にはタングプレート8が挿通されており、そのタングプレート8は、シート2の車体内側寄りの車体フロアに固定されたバックル9に対して脱着可能となっている。
ウェビング5は、初期状態ではシートベルトリトラクタ4に巻き取られており、乗員3が手で引き出してタングプレート8をバックル9に固定することにより、乗員3の主に胸部と腹部をシート2に対して拘束する。また、このシートベルト装置1は、緊急時や車両の挙動変化が大きいときに、電動式のモータ10によって自動的にウェビング5の引き込みを行う。
シートベルトリトラクタ4は、図2に示すようにリトラクタフレーム(図示せず)に回転可能に支持されたベルトリール12にウェビング5が巻回されている。ベルトリール12は、動力伝達機構13を介してモータ10の回転軸10aに連動可能に接続されている。動力伝達機構13は、モータ10の回転を減速してベルトリール12に伝達する。また、シートベルトリトラクタ4には、ベルトリール12をウェビング巻取り方向に付勢する図示しない巻取りばねが設けられ、ベルトリール12とモータ10が後述するクラッチ20によって切り離された状態において、巻取りばねによる張力がウェビング5に作用するようになっている。
また、シートベルトリトラクタ4には、ベルトリール12の回転位置を検出する図示しない回転センサが設けられ、回転センサの信号がモータ制御用のコントローラ21に入力されるようになっている。さらに、車両には、車両に作用する加速度やヨーレート等を検出する各種のセンサが設置され、これらのセンサの信号がコントローラ21に入力されるようになっている。
動力伝達機構13は、図2〜図4に示すように、サンギヤ14が駆動入力用の外歯15に一体に結合されるとともに、複数のプラネタリギヤ16を支持するキャリア17がベルトリール12の軸に結合されている。そして、プラネタリギヤ16に噛合したリングギヤ18の外周側には複数のラチェット歯19(図3参照)が形成され、このラチェット歯19がクラッチ20の一部を構成するようになっている。このクラッチ20は、コントローラ21によるモータ10の駆動力の制御によってモータ10とベルトリール12の間の動力伝達系を適宜断切する。
動力伝達機構13のモータ側動力伝達系22は、サンギヤ14と一体の外歯15に常時噛合される小径の第1コネクトギヤ23と、この第1コネクトギヤ23と同軸にかつ一体に設けられた大径の第2コネクトギヤ24と、この第2コネクトギヤ24とモータギヤ25(モータ10の回転軸10aと一体)の間にあって動力伝達可能に常時噛合されるアイドラギヤ26と、から構成されている。モータ10の正転方向の駆動力は、図3中の実線矢印で示すようにギヤ25,26を通して第2,第1コネクトギヤ24,23へと伝達され、さらに外歯15を介してサンギヤ14に伝達された後にプラネタリギヤ16とキャリア17を介してベルトリール12に伝達される。このモータ10の正転方向の駆動力は、ウェビング5を引き込む方向にベルトリール12を回転させる。ただし、サンギヤ14からプラネタリギヤ16に伝達された駆動力は、リングギヤ18が固定されているときに前記のようにすべてキャリア17側に伝達されるが、リングギヤ18の回転が自由な状態においては、プラネタリギヤ16の自転によってリングギヤ18を空転させる。クラッチ20は、リングギヤ18の回転のロックとロック解除を制御することによって、ベルトリール12(キャリア17)に対するモータ駆動力の伝達をオン・オフ操作する。
動力伝達機構13は、リトラクタフレームの一側に配置されたハウジング40(図3参照)によって周囲を覆われている。ハウジング40はリトラクタフレーム側に配置される前面側の開口したハウジング本体40aと、ハウジング本体40aの前面と周囲を覆う図示しない樹脂製のカバーと、から構成されている。
また、図3,図4に示すクラッチ20は、ハウジング40に回動可能に支持され、先端部に係止爪28を有するパウル29と、このパウル29を操作するクラッチスプリング30と、パウル29の係止爪28に係合可能な前記リングギヤ18のラチェット歯19と、を備え、係止爪28は、パウル29がラチェット歯19方向に操作されたときに、ラチェット歯19の傾斜面とほぼ直交する面に突き当たり、リングギヤ18の一方向の回転をロックする。
また、クラッチスプリング30は付根部側が円弧状に湾曲し、その湾曲部31が第1コネクトギヤ23の軸部の外周に巻き付いた状態で係止されている。そして、クラッチスプリング30の先端部はパウル29方向に延出し、パウル29の操作窓32に係合するようになっている。なお、クラッチスプリング30の湾曲部31は摩擦によって第1コネクトギヤ23の軸部に係合しており、第1コネクトギヤ23との間に設定値以上のトルクが作用すると、そのトルクによって第1コネクトギヤ23との間で滑りを生じる。
したがって、このクラッチ20は、モータ10が正転方向(図3中の実線矢印参照。)に回転すると、クラッチスプリング30が、図4の実線で示す姿勢から鎖線で示す姿勢に変化し、これによってパウル29の係止爪28が図3に示すようにラチェット歯19に噛合してリングギヤ18の回転をロックする。なお、このときラチェット歯19はリングギヤ18の一方向の回転を確実にロックすることができるが、リングギヤ18が逆方向に回転しようとしたときにも、ラチェット歯19が係止爪28を押し上げるためにある程度以上の力が必要となる。このため、クラッチスプリング30は、リングギヤ18の逆方向の回転に対してもある程度以上の抵抗力を付与する。
このようにリングギヤ18の回転がロックされると、前述のようにサンギヤ14に伝達された回転力がすべてキャリア17の回転となってベルトリール12に伝達されるようになる(クラッチオン状態)。
一方、このクラッチオン状態からモータ10が逆転すると、第1コネクトギヤ23が、図中の点線矢印で示すように回転して、クラッチスプリング30を図4中の実線で示すように回動させる。これにより、パウル29の係止爪28がラチェット歯19から引き離され、リングギヤ18のロックが解除される。
このようにリングギヤ18のロックが解除されると、前述のようにサンギヤ14に伝達された回転力がプラネタリギヤ16を自転させ、このときリングギヤ18を空転させてキャリア17(ベルトリール12)側に動力が伝達されないようにする(クラッチオフ状態)。
ところで、ハウジング40の内部に収容配置されるモータ側動力伝達系22のうち、第1,第2コネクトギヤ23,24とアイドラギヤ26は、図5に示すように、ハウジング本体40aの底部壁に突設された支軸ピン41,42に夫々回転自在に支持されている。第1,第2コネクトギヤ23,24はその軸部に支持ピン41が挿通され、支持ピン41の先端部に円板状のスラストストッパ43が取り付けられることによって支持ピン41に対して抜け止めされている。アイドラギヤ26は軸部に支持ピン42が挿通され、同様に支持ピン42の先端部にスラストストッパ43が取り付けられることによって支持ピン42に対して抜け止めされている。
第2コネクトギヤ24とアイドラギヤ26は樹脂材料によって形成されるとともに、相互に噛合される両者の歯面は軸方向に所定角度傾斜したはす歯とされている。そして、第2コネクトギヤ24とアイドラギヤ26のはす歯は、モータ10が正転方向(ウェビング巻取り方向)に回転したときに、相互に作用する軸方向の分力によって第2コネクトギヤ24の軸方向の端面24aがハウジング本体40aの底部壁方向に押圧されるように設定されている。
これに対し、ハウジング本体40aの底部壁のうちの、支持ピン41の突設位置の周域には、複数の突起44(突出部)が円環状に並んで配置され、これらの突起44が第2コネクトギヤ24の軸方向の端面24aに当接するようになっている。この実施形態においては、複数の突起44が第2コネクトギヤ24の端面24aとハウジング40の接触面積を低減させる接触低減手段を構成している。なお、ハウジング本体40aの底部壁のうちの、アイドラギヤ26の端面と対向する部位にも、同様の突起44を形成しても良い。また、突起44の先端部は球面状、若しくは、偏平状とすることが望ましい。
以上の構成において、車両状態が不安定になってウェビング5によって乗員を拘束する場合やウェビング5の弛みを取る場合に、モータ10が正転方向に駆動されると、モータ10の駆動力がアイドラギヤ26と第2,第1コネクトギヤ24,23に伝達され、前述のようにクラッチ20がオンになってベルトリール12にウェビング巻取り方向の駆動力が伝達されるようになる。
アイドラギヤ26と第2コネクトギヤ24は、モータギヤ25とともにはす歯状の歯面とされているため、各ギヤの噛合部ではガタ付きの発生が防止される。一方、第2コネクトギヤ24は、歯面がはす歯状であることから、ギヤ相互の噛合部から軸方向の分力を受け、ハウジング本体40aの底部壁方向に押し付けられて回転する。こうして第2コネクトギヤ24がハウジング本体40aに押し付けられて回転するときには、第2コネクトギヤ24の端面24aはハウジング本体40a側の複数の突起44に点接触する。
したがって、第2コネクトギヤ24の端面24aはハウジング本体40aに全面で面接触する場合に比較して接触面積が小さくなる。このため、ウェビング5の張力が増大して第2コネクトギヤ24がハウジング本体40aに大きな力で押し付けられて回転した場合においても大きな接触音の発生は未然に防止される。
また、この第1の参考例の場合、第2コネクトギヤ24が比較的摩擦の大きい樹脂材料によって形成されているが、ハウジング本体40に設けた突起44で第2コネクトギヤ24と点接触するため、接触音の発生を招くことなく軽量化や低コスト化等の樹脂部品の利点を享受することができる。
図6は、第2の参考例を示すものである。
この第2の参考例は、第2コネクトギヤ24の端面と当接するハウジング本体40aの突出部の構成が第1の参考例と異なり、他の構成はほぼ第1の参考例と同様とされている。
すなわち、ハウジング本体40aの底部壁には円形の環状溝50が設けられ、その環状溝50にベアリング51の複数のスチールボール51aが収容されている。
この参考例の場合、第2コネクトギヤ24がベアリング51のスチールボール51aに接触して回転するため、第1の参考例と同様に接触音の発生を防止することができるうえ、樹脂製の第2コネクトギヤ24の摩耗を防止して耐久性の向上を図ることができる。したがって、この参考例の場合、第2コネクトギヤ24の接触音防止の機能を長期に亙って安定して得ることができる。
図7は、この発明の実施形態を示すものである。
この実施形態は、樹脂製の第1コネクトギヤ23と第2コネクトギヤ24に金属製の共通の補強筒55が取り付けられるとともに、補強筒55の両端部に、第1コネクトギヤ23と第2コネクトギヤ24の軸方向の端面23a,24aに重合される円環状のフランジ55aが設けられている。フランジ55aは第2コネクトギヤ24の端面よりも小径に形成されている。一方のフランジ55aの端面は、第2コネクトギヤ24がハウジング本体40aに取り付けられたときにハウジング本体40aの底部壁に面接触する。なお、この実施形態においては、フランジ55aが接触低減手段を構成している。
この実施形態の場合、金属製の小径のフランジ55aでハウジング本体40aに接触するため、接触面積が小さいことと、金属同士の接触であることから、接触音の発生を未然に防止することができる。
図8は、第3の参考例を示すものである。
この参考例は、ハウジング側に突起を設けるのに代えて、第2コネクトギヤ24の端面24aに複数の突起60を設けたものである。
この参考例の場合も第2コネクトギヤ24の端面が突起60部分でハウジングに当接するために接触面積が小さくなり、接触音の発生が未然に防止される。この参考例の場合、突起60が接触低減手段を構成している。
図9は、第4の参考例を示すものである。
この参考例は、ハウジング本体40aの底部壁を第2コネクトギヤ24やアイドラギヤ26の軸方向の端面に対して面で接触させるものであるが、ハウジング本体40a側の接触面の面積が第2コネクトギヤ24やアイドラギヤ26の端面24a,26aの面積よりも小さくなるように、ハウジング本体40aに膨出部70が設けられている。この膨出部70は、例えば、第2コネクトギヤ24やアイドラギヤ26の端面24a,26aの半分の面積で接触させる。
この参考例の場合も、第2コネクトギヤ24やアイドラギヤ26の端面24a,26aとハウジング本体40aとの接触面積が小さくなるため、接触音の発生が未然に防止される。なお、この参考例においては、膨出部70が接触低減手段を構成している。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
4…シートベルトリトラクタ
5…ウェビング
10…モータ
12…ベルトリール
23…第1コネクトギヤ(他の歯車)
24…第2コネクトギヤ(一つの歯車
25…モータギヤ(はす歯の歯車)
40…ハウジング
41…支持ピン
55…補強筒
55a…フランジ

Claims (3)

  1. ウェビングを巻回したベルトリールと、
    このベルトリールを駆動するモータと、
    前記ベルトリールとモータの間に介装されて前記モータの駆動伝達を行う複数の歯車と、
    この複数の歯車を回転可能に支持するハウジングと、を備えたシートベルトリトラクタであって、
    前記複数の歯車のうちの一つの歯車を他の歯車と同軸にかつ一体に設けるとともに、前記一つの歯車の歯面をはす歯にし、
    前記ハウジングに前記一つの歯車と前記他の歯車を回転自在に支持する支持ピンを突設し、
    前記一つの歯車と前記他の歯車の軸部に金属製の共通の補強筒を取り付けるとともに、前記補強筒の両端部に、前記一つの歯車と前記他の歯車の軸方向の端面に重合される円環状のフランジを設け、
    前記フランジを前記一つの歯車の端面よりも小径に形成し、
    前記補強筒を前記支持ピンに嵌装して、前記一つの歯車の端面側に配置される前記フランジを前記ハウジングに接触させることを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  2. 前記ハウジングは、金属材料によって形成したことを特徴とする請求項1に記載のシートベルトリトラクタ。
  3. 前記一つの歯車は、樹脂材料によって形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のシートベルトリトラクタ。
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