JP4890287B2 - 車両のシートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のシートベルト装置に関する。
従来、例えば車両の走行状態に応じてシートベルトの張力を変更する車両のシートベルト装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−291967号公報
しかしながら、上記従来技術に係る車両のシートベルト装置においては、車両の走行状態に応じてシートベルトの張力を変更するだけでは、乗員の保護拘束および姿勢変化の抑制を行うために拘束力が過大となる場合があり、乗員が不快感を感じてしまう虞がある。
また、シートベルトの張力を検出する張力センサを別途設ける必要があり、装置構成が複雑化すると共に、シートベルトの張力が所定張力となるように制御を行う場合には、車両の走行状態が急激に変化する場合に対応した所定張力を確保する必要があり、相対的に低い張力で乗員を所望の状態に拘束することは困難であって、姿勢変化を抑制しつつ所望の快適性を確保することができないという問題が生じる。特に、乗員の姿勢変化等により突発的な張力変化が発生した場合には、シートベルトの張力が目標張力となるように制御することで乗員に不快な過剰な張力が発生したり、反対にシートベルトのゆるみを生じる可能性があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、乗員の姿勢変化を抑制しつつ所望の快適性を確保することが可能な車両のシートベルト装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1態様に係る車両のシートベルト装置は、シートベルト(例えば、実施の形態でのシートベルト5)が巻回されて回動可能なベルトリール(例えば、実施の形態でのベルトリール11)と、前記ベルトリールに駆動力を伝達して前記ベルトリールを回転駆動し、前記ベルトリールにより前記シートベルトを巻き取らせるモータ(例えば、実施の形態でのモータ14)と、前記モータへの通電状態を制御する制御手段(例えば、実施の形態でのモータ制御部20、電流調整部21)と、車両の走行状態を検出する走行状態検出手段(例えば、実施の形態での走行状態検出センサ19)と、前記走行状態検出手段により検出された前記走行状態が所定状態へと変化した場合に前記制御手段に所定の作動信号を入力する作動制御手段(例えば、実施の形態での作動判定部18)とを備える車両のシートベルト装置であって、前記ベルトリールによる前記シートベルトの巻取位置を検出する巻取位置検出手段(例えば、実施の形態での回転角度センサ15)を備え、前記制御手段は、前記作動信号を受け前記巻取位置検出手段により検出される前記巻取位置が所定の目標位置と同等となる状態が維持されるように前記モータへの通電量を制御する巻取位置保持制御を実行すると共に、前記巻取位置保持制御の実行中に前記巻取位置が前記目標位置を超える過巻取状態の発生時において、前記シートベルトが前記目標位置よりも所定値よりも大きく巻き取られているか否かの過巻取情報に基づき、前記シートベルトが前記目標位置よりも所定値よりも大きく巻き取られている場合に、前記目標位置を、前記巻取位置と前記目標位置との差に応じた巻き取り方向の更新位置に更新する。
さらに、本発明の第2態様に係る車両のシートベルト装置では、前記制御手段は、前記更新位置を記憶する記憶手段(例えば、実施の形態での記憶部20a)を備え、前記巻取位置保持制御の実行時に、前記記憶手段に記憶された前記更新位置を前記目標位置として設定する。
さらに、本発明の第3態様に係る車両のシートベルト装置では、前記走行状態検出手段は、前記車両の旋回方向に係る旋回方向状態量を検出し、前記制御手段は、前記走行状態検出手段により検出された前記旋回方向状態量に基づく前記旋回方向毎に前記目標位置を設定すると共に、前記過巻取状態の発生時における前記旋回方向に基づき前記更新位置を前記目標位置として設定する。
本発明の第1態様に係る車両のシートベルト装置によれば、巻取位置検出手段により検出される巻取位置が所定の目標位置と同等となる状態が維持されるようにモータへの通電量を制御することにより、例えば所定張力を維持するようにモータへの通電量を制御する場合に比べて、乗員に対する所望の快適性を確保しつつ、モータに対する通電効率を向上させることができる。
しかも、巻取位置保持制御の実行中には、過巻取状態に係る過巻取情報に基づき、例えば目標位置を、より巻き取り側にずれた更新位置によって更新することにより、シートベルトの巻き取りと引き出しとが繰り返される状態であっても、巻き取り量に相当する引き出し量が何等の規制なしに引き出されてしまうことを防止し、乗員の位置がシートベルトの引き出し方向に急激に変位してしまうことを防止することができる。
さらに、本発明の第2態様に係る車両のシートベルト装置によれば、走行状態が所定状態へと変化した場合には、記憶部に記憶された更新位置によって目標位置を更新することから、例えば前回の処理の終了時での目標位置を更新位置として記憶しておくことにより、目標位置の更新を適切に行うことができる。
さらに、本発明の第3態様に係る車両のシートベルト装置によれば、旋回方向毎(つまり、乗員の位置がシートベルトの巻き取り方向に変位する場合と、乗員の位置がシートベルトの引き出し方向に変位する場合とのそれぞれ)に目標位置が設定されると共に、乗員の位置がシートベルトの巻き取り方向に変位した場合にのみ目標位置が更新されることから、例えば乗員が巻き取り方向に変位する程度あるいは頻度が、引き出し方向に変位する程度あるいは頻度に比べて相対的に低い場合等において、目標位置が過剰に巻き取り側に更新されてしまうことは防止される。
以下、本発明の車両のシートベルト装置の一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による車両のシートベルト装置(以下、シートベルト装置と呼ぶ)1は、例えば図1に示すように、いわゆる三点式のシートベルト装置であり、センターピラー3に内蔵されたリトラクタ4からシートベルト5が上方に引き出され、このシートベルト5がセンターピラー3の上部側に支持されたスルーアンカ6に挿通されるとともに、シートベルト5の先端がシート2の車室外側寄りのアウターアンカ7を介して車体フロアに固定されている。そして、シートベルト5のスルーアンカ6とアウターアンカ7との間にはタング8が挿通されていて、タング8はシート2の運転席側寄りの車体フロアに固定されたバックル9に対し着脱可能にされている。
なお、この図1に示すシートベルト装置1では、例えば助手席のシート2に着座した乗員Pを拘束している。
このシートベルト装置1では、シート2に着座した乗員Pがタング8をバックル9に差し込み係合させることによって着用状態となり、この係合を解除してタング8をバックル9から離脱させる(つまり、バックル9を解除する)ことによって非着用状態にすることができる。
バックル9は、後述するバックルスイッチ17を備えており、バックルスイッチ17は、バックル9にタング8が係合しているとき(つまり、着用状態のとき)にオンとなり、タング8がバックル9から離脱しているとき(つまり、非着用状態のとき)にオフとなる。
リトラクタ4は、図2に示すように、回動可能に設けられシートベルト5が巻回されたベルトリール11と、ベルトリール11を巻き取り方向に回転付勢するスプリング12と、歯車列等の伝達装置13を介してベルトリール11に巻き取り方向の回転力を付与するモータ14とを主要構成とし、ベルトリール11の回転位置(巻き取り位置)を検出する回転角度センサ15と、モータ14に流れる電流を検出する電流センサ16を備えている。
このように構成されたリトラクタ4では、ベルトリール11は、スプリング12によって巻き取り方向へ回転せしめられるとともに、モータ14の駆動力によっても巻き取り方向へ回転することができる。そして、バックル解除時のベルトリール11の巻き取りは、スプリング12の復元力と、伝達装置13を介して伝達されるモータ14の回転力とによって行われる。
なお、ベルトリール11を引き出し方向へ回転するときには、ベルトリール11とモータ14との間の動力伝達が遮断されるように構成されていて、シートベルト5を引き出すときにはモータ14が抵抗とならないようになっている。
例えば図3の制御ブロック図に示すように、モータ14はモータ制御部20および電流調整部21からなる制御手段によって制御され、バックル9の解除時にベルトリール11を巻き取るために駆動されるとともに、走行状態検出センサ19により所定の走行状態(例えば、車体左右方向の加速度や旋回方向や舵角など車両の運動に関わる物理量を検出するセンサの出力値が所定の閾値を超えた場合や、ナビゲーションシステム等の通信情報を基に走行環境の変化が検知された場合など)が検出されたときにシートベルト5に所定の張力を与えたり、所定の位置で乗員を支持したり、走行中に発生したベルトの弛みを取り除くときにも駆動される。
モータ制御部20には、回転角度センサ15、電流センサ16、バックルスイッチ17の出力信号が入力されるとともに、走行状態検出センサ19により前記所定の走行状態が検出されたときに作動判定部18(作動制御手段)からトリガが入力される。モータ制御部20は、これら入力信号に基づいてモータ14の駆動および停止タイミングや目標電流を設定し、電流調整部21に出力する。電流調整部21は、モータ制御部20からの制御信号に基づいてモータ14と電源22との接続状態を制御することによりモータ14に流れる電流を調整する。
なお、作動判定部18(作動制御手段)は、モータ制御部20および電流調整部21と共に制御手段を構成してもよく、例えばモータ制御部20が作動判定部18(作動制御手段)に相当する機能を備えて構成されてもよい。この場合、走行状態検出センサ19の検出信号は制御手段のモータ制御部20に入力され、モータ制御部20は、この検出信号に基づき、巻取位置保持制御の実行要否つまり回転角度センサ15により検出されるベルトリール11の回転位置(巻き取り位置)が所定の目標位置と同等となる状態が維持されるようにモータ14への通電量を制御するか否かを判定する。
本実施の形態によるシートベルト装置1は上記構成を備えており、次に、このシートベルト装置1の動作、特に、ベルトリール11によるシートベルト5の巻き取り時のモータ14に対する通電制御の処理について説明する。
なお、例えば図4に示す通電制御の処理は、モータ制御部20によって一定時間毎に繰り返し実行される。
先ず、図4に示すステップS01においては、例えば乗員の着座状態や姿勢状態等に係る乗員情報と、例えばシートベルト5の初期弛みを解消する処理に対する各種制御パラメータ等の設定情報を取得する。
そして、ステップS02においては、例えばシートベルト5の初期弛みを解消する処理等として、モータ14を駆動してシートベルト5の巻き取りを実行する。
そして、ステップS03においては、例えばシートベルト5の初期弛みが解消された状態等に係るシートベルト5のフィット状態であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS02に戻る。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS03に進む。
そして、ステップS04においては、回転角度センサ15により検出されるベルトリール11の回転位置(つまり、シートベルト5の巻き取り位置)に対して予め設定された所定の基準位置を記憶する。
なお、この実施形態では、シートベルト5の巻き取り位置は、ベルトリール11によるシートベルト5の巻き取り量の増大に比例して増大する値とされている。
そして、ステップS05においては、例えば車体の加速度等の車両状態量の所定量以上の変化が検出されたか否か、あるいは、例えば車両の走行挙動や姿勢状態を所定の適正状態に制御する各種制御動作の作動が開始されたか否か等を判定することにより、所定の走行状態変化が発生したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS06に進む。
そして、ステップS06においては、回転角度センサ15により検出されるベルトリール11の回転位置(つまり、シートベルト5の巻き取り位置)に対する目標位置を設定する。ここでは、例えば、この時点で予め所定の記憶部20aに位置の情報が記憶されている場合には、この記憶されている位置の情報を目標位置として設定し、所定の記憶部20aに位置の情報が記憶されていない場合には、ステップS04にて記憶した基準位置を目標位置として設定する。
そして、ステップS07においては、例えば回転角度センサ15により検出されるシートベルト5の巻き取り位置の現在値が、目標位置と同等になるようにして、モータ14に対する通電制御を行う。
そして、ステップS08においては、回転角度センサ15により検出されるシートベルト5の巻き取り位置の現在値と目標位置とが異なるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS14に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS09に進む。
そして、ステップS09においては、巻き取り位置の現在値と目標位置との差の絶対値が所定値よりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS14に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS10に進む。
そして、ステップS10においては、巻き取り位置の現在値が目標位置よりも小さいか否か、つまり、この時点での巻き取り量が目標位置に対応する巻き取り量よりも小さいか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合、つまりシートベルト5が目標位置よりも巻き取られている場合には、後述するステップS12に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合、つまりシートベルト5が目標位置よりも引き出されている場合には、ステップS11に進む。
そして、ステップS11においては、モータ14に対する通電量を増大させ、ベルトリール11によるシートベルト5の巻き取り動作の実行を促進する。
また、ステップS12においては、巻き取り位置の現在値から目標位置を減算して得た値(現在値−目標位置)に所定係数Kを乗算して得た値を、さらに目標位置に加算して得た値を、新たに目標位置として設定する。
なお、所定係数Kは、例えばゼロよりも大きく、かつ、1以下である。
そして、ステップS13においては、モータ14に対する通電量を減少させ、ベルトリール11によるシートベルト5の巻き取り動作の実行を抑制する。
そして、ステップS14においては、例えば車体の加速度等の車両状態量の所定量未満の変化が検出されたか否か、あるいは、例えば車両の走行挙動や姿勢状態を所定の適正状態に制御する各種制御動作が未作動か否か等を判定することにより、走行状態が所定の安定状態であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS08に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS15に進む。
そして、ステップS15においては、この時点での目標位置を所定の記憶部20aに位置の情報として記憶する。
そして、ステップS16においては、シートベルト5の変位が規制されるロック動作の作動が許可されているか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS17に進む。
そして、ステップS17においては、ロック動作の作動許可を解除、つまりロック動作の作動を禁止し、一連の処理を終了する。
この通電制御の処理によれば、例えば図5に示すように、車両の走行状態に応じて乗員の位置が車体の左右方向や前後方向等に変位した際に、特に、乗員の位置がシートベルト5の巻き取り方向に変位した場合には、この時点で回転角度センサ15により検出されるシートベルト5の巻き取り位置の現在値に収束するようにして目標位置が更新される。
これにより、例えば乗員の位置がシートベルト5の巻き取り方向に変位した後に、さらにシートベルト5の引き出し方向に変位するような場合において、例えば目標位置が更新されない場合には、乗員の位置がシートベルト5の巻き取り方向に変位した際の巻き取り量に相当する引き出し量が何等の規制なしに引き出し可能となり、乗員の位置がシートベルト5の引き出し方向に急激に変位してしまう虞があることに対して、乗員の位置がシートベルト5の巻き取り方向に変位する毎に目標位置が更新されることで、乗員の位置がシートベルト5の引き出し方向に急激に変位してしまうことを防止することができる。
上述したように、本実施の形態によるシートベルト装置1によれば、シートベルト5の巻取位置が所定の目標位置となるようにモータ14への通電量を制御することにより、例えば所定張力を維持するようにモータ14への通電量を制御する場合に比べて、乗員に対する所望の快適性を確保しつつ、モータ14に対する通電効率を向上させることができる。例えば、乗員の静止状態に対応した目標位置が設定されている場合には、乗員の姿勢変化が発生するまで張力を作用させる必要が無く、しかも、僅かな姿勢変化が生じた時点で、迅速に張力を作用させて、乗員拘束を開始することができる。
しかも、巻き取り位置の現在値が目標位置以上である過巻取状態に係る過巻取情報に基づき、目標位置を増大させるようにして、つまり目標位置を巻き取り方向に変更するようにして目標位置を更新することにより、例えばシートベルト5の巻き取りと引き出しとが繰り返される状態であっても、巻き取り量に相当する引き出し量が何等の規制なしに引き出されてしまうことを防止し、乗員を適切に拘束することができる。
なお、上述した実施の形態において、ステップS01〜ステップS03およびステップS16およびステップS17の処理は省略してもよい。
なお、上述した実施の形態においては、例えば図6に示す変形例のように、車体の左右方向での乗員の移動方向(つまり、右方向および左方向)毎に目標位置を設定し、例えば旋回方向や車体左右方向の加速度や舵角等からなる車両の旋回方向状態量に基づき、各目標位置を更新してもよい。
この変形例では、例えば図4に示す上述した実施の形態でのステップS06の代わりに、ステップS21およびステップS22の処理を実行すると共に、上述した実施の形態でのステップS15の代わりに、ステップS23の処理を実行する
すなわち、ステップS21においては、例えば横加速度センサや舵角センサ等からなる走行状態検出センサ19により検出される車両の旋回方向状態量に基づき、車両の旋回方向を取得する。
そして、ステップS22においては、取得した旋回方向毎に目標位置を設定する。なお、この時点で予め所定の記憶部20aに位置の情報が旋回方向毎に記憶されている場合には、記憶されている位置の情報を目標位置として設定し、所定の記憶部20aに位置の情報が記憶されていない場合には、基準位置を目標位置として設定する。
また、ステップS23においては、この時点での旋回方向毎の目標位置を所定の記憶部20aに位置の情報として記憶する。
この変形例での通電制御によれば、旋回方向毎(つまり、乗員の位置がシートベルト5の巻き取り方向に変位する場合と、乗員の位置がシートベルト5の引き出し方向に変位する場合とのそれぞれ)に目標位置が設定されると共に、乗員の位置がシートベルト5の巻き取り方向に変位した場合にのみ目標位置が更新されることから、例えば乗員が巻き取り方向に変位する程度あるいは頻度が、引き出し方向に変位する程度あるいは頻度に比べて相対的に低い場合等において、目標位置が過剰に巻き取り側に更新されてしまうことは防止される。
本発明の一実施形態に係るシートベルト装置の構成図である。 本発明の一実施形態に係るシートベルト装置のリトラクタの概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るシートベルト装置のベルトリール駆動用のモータの制御ブロック図である。 本発明の一実施形態に係るシートベルト装置のベルトリール駆動用のモータの電流制御を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るシートベルト装置のシートベルトの状態を示す図である。 本発明の一実施形態の変形例に係るシートベルト装置のベルトリール駆動用のモータの電流制御を示すフローチャートである。
符号の説明
1 シートベルト装置
5 シートベルト
11 ベルトリール
14 モータ
15 回転角度センサ(巻取位置検出手段)
18 作動判定部(作動制御手段)
19 走行状態センサ(走行状態検出手段)
20 モータ制御部(制御手段)
20a 記憶部(記憶手段)
21 電流調整部(制御手段)
ステップS03、ステップS04 たるみ判定手段
ステップS08、ステップS11 警報手段

Claims (3)

  1. シートベルトが巻回されて回動可能なベルトリールと、
    前記ベルトリールに駆動力を伝達して前記ベルトリールを回転駆動し、前記ベルトリールにより前記シートベルトを巻き取らせるモータと、
    前記モータへの通電状態を制御する制御手段と、
    車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
    前記走行状態検出手段により検出された前記走行状態が所定状態へと変化した場合に前記制御手段に所定の作動信号を入力する作動制御手段とを備える車両のシートベルト装置であって、
    前記ベルトリールによる前記シートベルトの巻取位置を検出する巻取位置検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記作動信号を受け前記巻取位置検出手段により検出される前記巻取位置が所定の目標位置と同等となる状態が維持されるように前記モータへの通電量を制御する巻取位置保持制御を実行すると共に、前記巻取位置保持制御の実行中に前記巻取位置が前記目標位置を超える過巻取状態の発生時において、前記シートベルトが前記目標位置よりも所定値よりも大きく巻き取られているか否かの過巻取情報に基づき、前記シートベルトが前記目標位置よりも所定値よりも大きく巻き取られている場合に、前記目標位置を、前記巻取位置と前記目標位置との差に応じた巻き取り方向の更新位置に更新することを特徴とする車両のシートベルト装置。
  2. 前記制御手段は、前記更新位置を記憶する記憶手段を備え、
    前記巻取位置保持制御の実行時に、前記記憶手段に記憶された前記更新位置を前記目標位置として設定することを特徴とする請求項1に記載の車両のシートベルト装置。
  3. 前記走行状態検出手段は、前記車両の旋回方向に係る旋回方向状態量を検出し、
    前記制御手段は、前記走行状態検出手段により検出された前記旋回方向状態量に基づく前記旋回方向毎に前記目標位置を設定すると共に、前記過巻取状態の発生時における前記旋回方向に基づき前記更新位置を前記目標位置として設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両のシートベルト装置。
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