JPH0780444B2 - 車上姿勢制御装置 - Google Patents

車上姿勢制御装置

Info

Publication number
JPH0780444B2
JPH0780444B2 JP6022187A JP6022187A JPH0780444B2 JP H0780444 B2 JPH0780444 B2 JP H0780444B2 JP 6022187 A JP6022187 A JP 6022187A JP 6022187 A JP6022187 A JP 6022187A JP H0780444 B2 JPH0780444 B2 JP H0780444B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
belt
gear
steering
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6022187A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63227445A (ja
Inventor
淑行 永島
英郎 小原
明 君塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP6022187A priority Critical patent/JPH0780444B2/ja
Priority to US07/169,427 priority patent/US4807715A/en
Publication of JPS63227445A publication Critical patent/JPS63227445A/ja
Publication of JPH0780444B2 publication Critical patent/JPH0780444B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/44Belt retractors, e.g. reels with means for reducing belt tension during use under normal conditions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/0224Non-manual adjustments, e.g. with electrical operation
    • B60N2/0244Non-manual adjustments, e.g. with electrical operation with logic circuits
    • B60N2/0248Non-manual adjustments, e.g. with electrical operation with logic circuits with memory of positions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/0224Non-manual adjustments, e.g. with electrical operation
    • B60N2/0244Non-manual adjustments, e.g. with electrical operation with logic circuits
    • B60N2/0256Arrangements for facilitating the occupant to get in or out of the vehicle, e.g. stowing a seat forward
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/04Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable
    • B60N2/12Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable slidable and tiltable
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/44Belt retractors, e.g. reels with means for reducing belt tension during use under normal conditions
    • B60R2022/442Belt retractors, e.g. reels with means for reducing belt tension during use under normal conditions using one spring and one additional retraction device in parallel
    • B60R2022/444Belt retractors, e.g. reels with means for reducing belt tension during use under normal conditions using one spring and one additional retraction device in parallel the additional retraction device being an electric actuator
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/48Control systems, alarms, or interlock systems, for the correct application of the belt or harness
    • B60R2022/4808Sensing means arrangements therefor
    • B60R2022/4825Sensing means arrangements therefor for sensing amount of belt winded on retractor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、例えば運転者の姿勢快適性等を向上させ得
る車上姿勢制御装置に関する。
[従来の技術] この種の車上姿勢制御装置としては、例えば、特開昭58
−76336号公報に記載されたようなものがある。すなわ
ち、シート位置を制御する電子制御装置を備え、運転者
の乗降動作を検出してシートを所定の位置又は所定距離
分後退させ、運転者の乗降性を容易にすると共に、乗車
後はシートを適正な位置にセッティングできるようにし
ている。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、このような車上姿勢制御装置では、乗車後、
シートが適正な位置にセッティングされるとしてもシー
トベルトを装着した状態でシートスライド移動等が行わ
れると、例えば、シートが前方に移動するにつれてベル
トが乗員を圧迫し、また、ベルトの擦れのために乗員に
不快感を与えるものとなる。
そこでこの発明は乗員の姿勢快適性等を向上させること
ができながら、シート姿勢変更に伴なうシートベルトに
よる圧迫感、不快感を防止できる車上姿勢制御装置の提
供を目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記問題を解決するために、この発明は第1図のよう
に、姿勢変更可能なシートSと、このシートSを姿勢変
更させるシート駆動手段SMと、付勢手段で巻取方向に付
勢されている巻取軸をモータで回転駆動しシートベルト
の弛み量制御が可能なシートベルト装置SBAと、前記シ
ート駆動手段SMの駆動に伴ない前記シートベルトの繰出
し、巻取制御を行う制御手段CONとよりなることを特徴
とする。
[作用] 上記の構成によれば、シート駆動手段の駆動に伴ないシ
ートベルトの繰出し、巻取制御が行われる。
[実施例] 以下、この発明の実施例を説明する。
第2図はこの発明の第1実施例に係る車上姿勢制御装置
の電子制御装置をマイクロコンピュータを用いて構成し
た回路図、第3図は第2図の回路に基づくフローチャー
トを示すものである。
このような車上姿勢制御装置が搭載される車両には、例
えば第1図に示すシートベルト装置SBA,ステアリングホ
イールSW,及びシートSが備えられ、このシートベルト
装置SBAステアリングホイールSW、及びシートSは乗員
の乗降に合わせて姿勢変更可能な構成となっている。
ここで、制御手段CON及び姿勢記憶手段としてのマイク
ロコンピュータ1はCPU,ROM,RAMをワンチップのLSI中に
構成したいわゆる汎用マイクロコンピュータであり、公
知のようにROMに格納されたプログラムにしたがって必
要な情報を読み込み、定められた処理を行って信号を発
するものである。
マイクロコンピュータ1の入力側ポートには、エンジン
キースイッチ3,ドアスイッチ5,バックルスイッチ7,手動
調整スイッチ9及び姿勢記憶手段としての記憶支持スイ
ッチ11の各スイッチが接続されている。さらに、マイク
ロコンピュータ1の入力側ポートには、姿勢検出手段と
してのステアリングチルト量検出センサ13及びステアリ
ングテレスコ量検出センサ15、シートスライド量検出セ
ンサ17、及びシートリフト量検出センサ19,並びにシー
トベルト巻取軸の第1回転角センサ21,同第2回転角セ
ンサ23,車速パルス発生器25、及び低加速度検出装置27
が接続されている。
一方、マイクロコンピュータ1の出力側ポートには、リ
レー29,31,33,35,37,39,41,43,45,47,49が接続されてい
る。リレー29,31はステアリングホイールを姿勢変更さ
せるステアリング駆動装置としてのステアリングチルト
モータ51に、リレー33,35は同駆動装置としてのステア
リングテレスコモータ53にそれぞれ接続され、リレー3
7,49はシートを姿勢変更させるシート駆動装置としての
シートスライドモータ55に、リレー41,43は同駆動装置
としてのシートリフトモータ57にそれぞれ接続され、リ
レー45,47はシートベルトに所要の弛みを与える巻取軸
駆動装置としての巻取軸駆動モータ59に、リレー49は巻
取軸のベルト巻取方向への回転を阻止可能な機械的テン
ションレス機構のソレノイド61に接続されている。
前記ステアリングホイールSWは、第5図に示すように、
モータ51を駆動することによりシャフト101を前後に駆
動してステアリングホイールSWのチルトを行い、モータ
53を駆動することでシャフト102を前後動させステアリ
ングホイールのテレスコを行うように構成されている。
前記シートSは、第6図、第7図に示すようにモータ55
を駆動することで連動ワイヤ103,ウォームギヤ104を介
してリードスクリュ105を回転させ、固定側のリードス
クリュナット106に対しスライドアウタ107を前後に駆動
してシートSのスライドを行い、モータ57(第2図)に
より図外のコネクティングパイプを回転させることによ
り、同軸のサイドギヤ108を回転させ、セクタギヤ109の
A点を中心にサイドギヤ108が上下転動し、シート前部
を上下させる。この動きはコネクティングリンク110を
介してリヤリンク111に伝えられシート後部をも上下さ
せるように構成されている(日産サービス周報517号D
−36頁参照)。
前記シートベルト装置SBAのシートベルトリトラクタ112
はテンションレス機構を備えており、第8図、第9図に
示すように構成されている。すなわち、シートベルト11
3端部が固着された巻取軸114はハウジング115に回転自
在に支持され、スプリング116によりシートベルト113を
巻取方向(第9図において時計方向)に回転力が付与さ
れており、また、車体の加速度を感知するセンサ117に
よって作動する緊急ロック部材118と係合するラチェッ
ト歯車119が固着されている。
前記巻取軸114の端部には、外部に外周歯120bを有し、
かつ円形スリーブ120dの内周面一部に内径方向の第1突
起120aを有する第1歯車120が遊挿されている。該第1
歯車120のスリーブ120d内には円板上のキャリア121が巻
取軸114に遊挿された状態で内装されている。このキャ
リア121にはその外周に前記第1突起120aと円周方向
(第9図において時計方向)に当接する第2突起121bが
形成されラチェット歯車119が固着されている。
前記巻取軸114の端部には、外周に外周歯120bを有し、
かつ円形スリーブ120dの内周面一部に内径方向の第1突
起120aを有する第1歯車120が内装されている。該第1
歯車120のスリーブ120d内には円板状のキャリア121が巻
取軸114に遊挿された状態で内装されている。このキャ
リア121にはその外周に前記第1突起120aと円周方向
(第9図において時計方向)に当接する第2突起121bが
形成されており、キャリア121は第1歯車120との間に掛
け渡されたスプリング122により突起120aと121bとが当
接するように付勢されている。
前記キャリア121のピン121aには遊星歯車123が遊挿され
ており、該遊星歯車123は前記巻取軸114に嵌着された太
陽歯車124に噛合している。
一方、巻取軸114の端部にはスリットホイール125が固着
されており、該スリットホイール125の内側にはスリッ
トホイール125の固着ボス125bに遊装された第2歯車126
が設けられている。該第2歯車126は、外周部に外周歯1
26aを内周部に内周歯126bを有している。内周歯126bは
前記遊星歯車123と噛合している。また、モータ59の駆
動力は該モータ59の回転軸127に嵌合された第1ウォー
ム128,これと噛合する第1ウォームホイール129、該第
1ウォームホイール129と同軸に固定された第2ウォー
ム130を順次介して、第2ウォームホイールとなる外周
歯126aを有する第2歯車126に伝達されるようになって
いる。
上記第1歯車120,キャリア121、太陽歯車124,遊星歯車1
23,スリットホイール125,第2歯車126,第2ウォーム13
0,第1ウォームホイール129,第1ウォーム128により歯
車機構が構成される。
他方、前記ハウジング115の側板には一端部をピン131に
て回動自在に枢支された係止部材132が設けられてお
り、係止部材132には前記第1歯車120の外周歯120bと噛
合する係止歯132aが形成されている。係止部材132はそ
の枢支側に設けられているスプリング133によって非噛
合方向に付勢されており、また、その自由端を磁引する
ソレノイド61の電磁力により前記スプリング133に抗し
て回動し、前記係止歯132aを外周歯120bに噛合させて第
1歯車120の回転を阻止する噛合部材となるものであ
る。
上記スプリング133,係止部材132、ソレノイド61により
機械的テンションレス機構が構成される。
さらに、ハウジング115の側板には、前記スリットホイ
ール125を挟むようにして非接触の第1回転角センサ21
が固定されており、該第1回転角センサ21はスリットホ
イール125に設けられている図外のスリットの通過を検
知して巻取軸114の回転角を検出する。この第1回転角
センサ21は、ベルトの密着位置を検出する検出手段とし
ても機能する。なお、第2回転角センサ23はモータ59の
駆動系に設けられており、モータ59の駆動による巻取軸
114の回転角を検出する。
なお、このように構成されたシートベルトリトラクタ11
2の作用は、第10図に示したフローチャートに従って行
われる。すなわち、シートスライドが作動していないと
きは、ステップS101はYESとなりステップS102に進み、
車両が所定の加速度状態以下かが判断される。乗車直後
は車両は停止しているからステップS103に進む。
次に、ベルトを着装するために乗員がシートベルトリト
ラクタ112からベルトを引出しているときは、バックル
スイッチ7はOFFとなっているためステップS103「バッ
クルセットしたか?」はNOとなってステップS140「ソレ
ノイドOFF」に進み、ソレノイド61には通電されない。
よって、バックルがセットされる前には、ソレノイド61
には通電されないので、係止部材132はスプリング133で
反時計方向に回動して離間しており、第1歯車120の外
周歯120bと係止歯132aとは非噛合状態にある。一方、こ
の状態で第2歯車126の外周は126aはウォームギア130と
噛合し固定されているため、第1歯車120、キャリア12
1、遊星歯車123、太陽歯車124及び該太陽歯車124を嵌着
している巻取軸114は連動して回転可能な状態となって
いる。したがって、巻取軸114に反時計方向、すなわち
ベルト引出方向の力を加えれば、巻取軸114及び太陽歯
車124は反時計方向に回転し、太陽歯車124と噛合してい
る遊星歯車123が時計方向に自転しながら、反時計方向
に公転し、キャリア121は反時計方向に回転し、また、
該キャリア121にスプリング122で連結した第1歯車120
も同方向に公転することが可能な状態となっている。し
たがって、ベルトを巻装している巻取軸114は自由に回
転することができるので、乗員は自由にベルトを引出す
ことができる。
つぎに、タングがバックルに係合されると、バックルス
イッチ7がONとなり、ステップS104へ進み、ソレノイド
61を作動させるまでの所要時間TAの設定されたタイマA
をスタートさせる。そして、記憶させる最小ベルト引出
量M(回転角)及び実際のベルト引出量L(回転角)の
値をそれぞれM=1000、L=0に設定する。さらに、ス
テップS105「TA<T0」に進み、タイマAの時間経過をチ
ェックする。このT0は10秒程度が設定されており、乗員
がシートベルト装着後、姿勢を整え終ることを想定して
いる。このため、乗員が姿勢を整え終るTAが10秒以内の
間は次のステップS106「角度パルス入力したか?」に進
み、ベルト引出量の検出を行う。すなわち、ステップS1
06において前記回転角センサ21,23からの信号が入力し
たか否かをチェックし、ステップS107「右か?」におい
てそれぞれ右方向への回転、すなわち巻取方向への回転
であるかをチェックし、これがYESである場合には、ス
テップS108「L=L−1」に、NOである場合にはステッ
プS109「L=L+1」に進む。このステップS108,S109
において、Lは第1回転角センサ21の回転角であり、右
回転である場合にはL−1に、左回転である場合にはL
+1としてLをカウントし、ステップS110「L<M」に
進む。ステップS110においてMはベルト引出長さの最小
値であり、このステップS110にてこの最小値Mと前述し
たLとを比較しL<MであればステップS111「M=L」
に進み、Lの値を最小ベルト引出量M(基準位置)と
し、巻取軸114の回転角として記憶する。
このとき、係止部材132はまだソレノイド61によって磁
引されておらず、テンションレス機構がロックされてい
ない状態であるため、例えば、巻取軸114が余分に引出
されたベルトを巻取って、ベルト巻取方向、すなわち、
時計方向に回転するとき、第1歯車120及びキャリア121
は同方向に、また、遊星歯車123は反対時計方向に自転
すること可能な状態である。したがって、ベルト装着
時、乗員とベルトとの間に不必要な弛みが発生すること
がなく確実な密着をはかることができる。
タイマーTAが設定時間T0を経過すると、乗員が姿勢を整
え終ったとみなし、ステップS130「ソレノイドON」に進
み、ソレノイド61に通電する。すると、該ソレノイド61
の電磁力によって、スプリング133に抗して係止部材132
がピン19を中心に時計方向に回動し、係止歯132aが第1
歯車120の外周歯120bに噛合しテンションレス機構がロ
ックされ、第1歯車120の回転が阻止される。また、ス
プリング116による巻取軸114の巻取方向への回転(時計
方向)によって、キャリア121には同方向のトルクが伝
えられるが、キャリア121の第2突起121bが、係止部材1
32によって回転を阻止されている第1歯車120の第1突
起120aに当接係合することから、該キャリア121も前記
方向への回転が阻止される。一方、第2歯車126は、そ
の外周歯126aを第2ウォーム128に噛合して回転を阻止
されており、この第2歯車126の内周歯126bに噛合して
いる遊星歯車123は反時計方向への公転を伴う時計方向
への自転のみが可能となり、該遊星歯車123と噛合して
おり巻取軸114に固定されている太陽歯車124は反時計方
向への回転のみが自由となっている。したがって、太陽
歯車124が固定されている巻取軸114も反時計方向である
ベルト引出方向への回転のみが自由となり、換言すれば
巻取方向の回転が阻止されてテンションレスの状態とな
る 一方、マイクロコンピュータ1においてはステップ112
「LS=L」にて、第1回転角センサ21からの信号により
ソレノイド61が作動した時の巻取軸114の回転角LをLS
と記憶し、さらに、ステップS113「車速検出」にてその
時の車速を車速パルス発生器25によって検出し、ステッ
プS114「δ=f(V)」にてその車速に応じベルトの適
正弛み量δを演算する。
そして、ステップS115「L0=M+δ」において、適正弛
み量δに前述した最小ベルト引出し量Mを加え、適正ベ
ルト引出し量L0(目標値)を決定し、さらにステップS1
16「DL=L0−LS」にて前述のソレノイド61が作動したと
きの巻取軸114の回転角LSとの差を求め、ステップS117
「DL>ε」に進む。ステップS117「DL>ε」では前記DL
が微小値εよりも大であるかをチッェクする。ここで、
微小値εはハンチング防止のために設定された値で、プ
ラス、マイナスεの間で目標値L0との誤差を許容するた
めのものである。
そして、このチェックがYESであれば、ステップS118
「モータ左駆動」に進み、モータ59を左回転させてシー
トベルト113を引出してこれを是正し、是正された時点
でステップS119「L0−L>ε」がNOとなり、ステップS1
23「モータ停止」にてモータ59の左駆動を停止させる。
一方、ステップS117でのチェックがNOとなった場合に
は、さらに、ステップS120「DL<−ε」においてDLがマ
イナスεを越える値となっているかを再度チェックす
る。そして、このステップS120がYESとなり、許容範囲
であるマイナスεを越えるものであれば、ステップS121
「モータ右駆動」に進み、モータ59を右回転させてシー
トベルト113を巻取りこれを是正し、是正された時点で
ステップS122「L−L0>ε」がNOとなってステップS123
「モータ停止」にてモータ59の右駆動を停止させる。
このステップS118、S121においてシートベルトリトラク
タは、第11図に示したように作動する。すなわち、第11
図はベルトを弛ませる方向、すなわち、ステップS118に
てベルト引出方向に巻取軸114を回転させた場合の作動
例であり、モータ59の回転によって第2ウォーム130を
介して、第2ウォームホイールである第2歯車126を矢
印で示したように時計方向に回転させる。このとき、キ
ャリア121は第2突起121bと第1歯車120の第1突起120a
とにより、同方向への回転を阻止されているため、遊星
歯車123は同方向への公転を阻止されており、したがっ
て、そのままの位置で時計方向への時点のみを行う。よ
って、遊星歯車123と噛合している太陽歯車124は反時計
方向に回転し、太陽歯車124が固着されている巻取軸114
は、スプリング116に抗してベルト引出方向に回転し、
モータ59が停止した時点で所要のベルト弛み量を得るこ
とができる。
前記エンジンキースイッチ3は、運転者の降車動作を検
出する降車動作検出手段と、運転者の乗車完了状態を検
出する乗車完了状態検出手段としての機能を有してい
る。すなわち、エンジンキースイッチ3のオフで降車動
作を検出し、また、エンジンキースイッチ3のオンで乗
車完了状態を検出するようになっている。また、ドアス
イッチ5は例えば運転車側のドアの開閉に応じてオン・
オフする構成となっており、エンジンキースイッチ3と
ともに降車動作検出手段と乗車完了状態検出手段として
の機能を有している。
バックルスイッチ7は、前記のようにシートベルト端部
に縫着されているタングをバックルに係合させた場合に
オンとなり、シートベルト着想完了状態を検出するシー
トベルト着想完了状態検出手段としての機能を有してい
る。
手動調整スイッチ9は、可動接点63,65,67,69と固定接
点71,73,75,77,79,81,83,85とからなっている。そし
て、可動接点63は固定接点71,73と、可動接点65は固定
接点75,77と、可動接点67は固定接点79,81と、可動接点
69は固定接点83,85とそれぞれ選択的に接続可能な構成
となっている。固定接点71,73,75,77,79,81,83は前記リ
レー29,31,33,35,37,39,41,43にそれぞれ対応してい
る。
上記の手動調整スイッチ9,リレー29乃至35,ステアリン
グチルトモータ51及びステアリングテレスコモータ53は
ステアリング駆動手段を構成し、手動調整スイッチ9,リ
レー37乃至43,シートスライドモータ55及びシートリフ
トモータ57はシート駆動手段SMを構成し、手動調整スイ
ッチ9,リレー45,47及び巻取軸駆動モータ59は巻取軸駆
動手段SMを構成し、リレー49及びソレノイド61はテンシ
ョンレス機構駆動手段を構成している。
記憶指示スイッチ11は、メインスイッチ87と、第1メモ
リポジションスイッチ89,第2メモリポジションスイッ
チ91,第3メモリポジションスイッチ93及び第4メモリ
ポジションスイッチ95とからなっている。第1乃至第4
メモリポジションスイッチ89,91,93,95は運転時のシー
ト位置及びステアリングホイール位置等の車上姿勢をマ
イクロコンピュータ1の第1メモリ領域、第2メモリ領
域、第3メモリ領域及び第4メモリ領域にそれぞれ別々
に記憶させる構成となっている。
この第1乃至第4メモリポジションスイッチ89,91,93,9
5は、モーメンタリオープンタイプのスイッチで構成さ
れており、一端が接地されるとともに、他端はインバー
タを介してマイクロコンピュータ1に接続されている。
さらに、マイクロコンピュータ1は、前記第1メモリ領
域から第4メモリ領域とは別に記憶指示スイッチ11の操
作なしで手動調整スイッチ9の操作に対応してステアリ
ングホイール駆動手段及びシート駆動手段SMの動作完了
後の車上姿勢を検出する姿勢検出手段であるステアリン
グチルト量検出センサ13,ステアリングテレスコ量検出
センサ15,シートスライド量検出センサ17及びシートテ
レスコ量検出センサ19からのパルス信号により記憶する
第5メモリ領域を有している。
車速パルス発生器25は車速を検出して当該車速に応じた
パルスを発生し、また、低加速度検出装置27は車両の負
の加速度を検出するものである。
なお、図中符号97は電源回路である。
運転車がシート位置又はステアリングホイール位置等の
車上姿勢を任意に調整するには、エンジンキースイッチ
3をオンとしたあと、手動調整スイッチ9を任意に操作
することにより行う。
すなわち、ステアリングホイールの上下角位置を調整す
る場合は、例えば可動接点63を固定接点71又は73に接続
させて行う。ここで、可動接点63を固定接点71に接続す
ると、該固定接点71からの信号がマイクロコンピュータ
1に入力され、この入力によってマイクロコンピュータ
1は固定接点71に対応するリレー29をオンすべく出力信
号を出す。この出力信号によってリレー29がオンされる
とステアリングチルトモータ51が正転してステアリング
ホイールを退避位置(上昇)に姿勢変更させる。一方可
動接点63を固定接点73に接続すると該固定接点73からの
信号がマイクロコンピュータ1に入力されて、この入力
によってマイクロコンピュータ1はリレー31をオンさせ
る。リレー31がオンするとステアリングチルトモータ51
が逆転してステアリングホイールを運転位置(下降)に
姿勢変更させる。
なお、このようなステアリングチルトモータ51の回転駆
動は可動接点63を固定接点71又は73に接続し続けている
間のみ行われ、従って中立状態ではステアリングがその
ままの姿勢を保持している。
また、ステアリングホイールの進退位置を調整する場合
は、可動接点65を固定接点75又は77に接続させることに
より、マイクロコンピュータ1及びリレー33,又は35を
介してステアリングテレスコモータ53を正逆転させ、ス
テアリングホイールを退避位置(運転者から遠ざかる位
置)と運転位置(運転者に近づく位置)とに姿勢変更さ
せる。
つぎに、シートの前後位置を調整する場合は、可動接点
67を固定接点79又は81に接続させることにより、マイク
ロコンピュータ1及びリレー37,又は39を介してシート
スライドモータ55を正逆転させ、シートの前後位置を運
転位置(前進位置)と退避位置(後退位置)とに姿勢変
更させる。
また、シートの高さ位置を調整する場合は、可動接点69
を固定接点83又は85に接続させることにより、マイクロ
コンピュータ1及びリレー41又は43を介してシートリフ
トモータ57を正逆転させ、シートの高さを運転位置(上
昇)と退避位置(下降)とに姿勢変更させる。
このように手動調整スイッチ9を手動操作して運転者が
調整したステアリングホイール位置及びシート位置をマ
イクロコンピュータ1に記憶させるには、記憶指示スイ
ッチ11を操作して行うことができる。すなわち例えば、
メインスイッチ87をオン操作した後、第1メモリポジシ
ョンスイッチ89をオン操作することにより、ステアリン
グチルト量検出センサ13、ステアリングテレスコ量検出
センサ15、シートスライド量検出センサ17及びシートリ
フト量検出センサ19からのパルス信号がマイクロコンピ
ュータ1に入力され、この入力により前記第1メモリポ
ジションスイッチ89に対応する第1メモリ領域に車上姿
勢として記憶される。
この記憶はステアリングチルト量検出センサ13,ステア
リングテレスコ量検出センサ15,シートスライド量検出
センサ17及びシートリフト量検出センサ19からのパルス
信号の数をカウンタによりそれぞれ計数し、このカウン
タの計数値を基準値として記憶することにより行われ
る。また、上記ステアリングホイール又はシートの車上
姿勢は、記憶指示スイッチ11の操作を行わないでも、各
センサ13,15,17,19のパルス信号の数を計数するカウン
タの計数値により現在の車上姿勢としてマイクロコンピ
ュータ1の第5メモリ領域に記憶させることができる。
その後、再び手動調整スイッチ9を操作し別の車上姿勢
を選定し、この車上姿勢を記憶させる場合は次のように
して行う。すなわち記憶指示スイッチ11のメインスイッ
チ87をオン操作し、ついで、例えば第2メモリポジショ
ンスイッチ91をオン操作することにより、前記第1メモ
リポジションスイッチ89の操作時と同様にして、このと
きの車上姿勢が第2メモリ領域に記憶される。このとき
の車上姿勢は、マイクロコンピュータ1の第5メモリ領
域に記憶されている車上姿勢と変っているので、第5メ
モリ領域にはこのときの車上姿勢が現在位置として記憶
される。
このようにして、各メモリポジションスイッチ89,91,9
3,95を操作することにより、これに対応するマイクロコ
ンピュータ1の各メモリ領域にそれぞれ異った車上姿勢
を記憶させることができるとともに、最新の車上姿勢を
マイクロコンピュータ1の第5メモリ領域に記憶するこ
とができる。
上記の操作によって、マイクロコンピュータ1の第1メ
モリ領域から第4メモリ領域に記憶された車上姿勢を再
生する場合は、記憶指示スイッチ11の第1乃至第4メモ
リポジションスイッチ89,91,93,95のうち、再生したい
メモリ領域に対応するスイッチをオン操作することによ
り、ステアリングホイールまたはシートを所望とする車
上姿勢に位置決めできる。
以上は、ステアリングホイールSW及びシートSの車上姿
勢についてであるが、例えば他のリクライニング、アウ
トサイドドアミラー又はルームミラー等の車上姿勢も制
御するように構成してもよい。
つぎに、このような第1実施例の作用について、第3図
に示すフローチャートに基づいて説明する。
このフローチャートにおいて、第3図(C)がベルトの
圧迫感、擦れを防止するシートベルト繰出し、巻取り制
御であるが、まず降車動作から説明すると、第3図
(a)に示すように、ステップS1でエンジンキースイッ
チ3のオン・オフを判断する。ここで、運転者が降車す
るときにエンジンキースイッチ3をオフにするとステッ
プS2に進み、ステアリングホイールSW及びシートSが運
転位置から退避位置に姿勢変更したか否かを判断する。
運転者の降車時には、ステアリングホイールSW及びシー
トSが運転位置にあるからステップS2はNOであるからス
テップS3に進んで現在のシートスライド量検出センサ17
及びステアリングチルト位置とステアリングチルト量検
出センサ13及び同テレスコ量検出センサ15とからのパル
ス信号のカウンタ値と、予め記憶されているメモリのカ
ウンタ値との比較を行う。そして、ステップS4でステア
リングホイールのチルトが終了したか否かを判別し、NO
の場合はステップS5でステアリングチルト量の現在のカ
ウンタ値と退避位置のメモリのカウンタ値との偏差がO
か否かを判断する。ステップS5がNOの場合にはステップ
6へ進んでリレー29がオンとなり、ステアリングホイー
ルを退避位置に姿勢変更させる。一方、ステップS5がYE
SならばステップS7に進みリレー29の通電がクリヤされ
てオフとなり、ステップS8でチルト終了フラグセットさ
れる。
また、ステップS4がYESのときはステップS9に進み、ス
テップS9でステアリングテレスコ量の現在のカウンタ値
と退避位置のメモリのカウンタ値との偏差がOか否かと
判断する。ステップS9がNOの場合にはステップS10に進
みリレー33がオンとなりステアリングホイールを退避位
置に姿勢変更させる。一方、ステップS9がYESならばス
テップS11に進みリレー33の通電がクリヤされてオフと
なり、ステップS12でテレスコ終了フラグにセットされ
る。
ステップS6,ステップS8,ステップS10又はステップS12の
処理が終了するとステップS13に進み、ステップS13では
シートスライドが終了したか否かを判断し、NOの場合に
はステップS14に進みリレー41がオンとなり、シートス
ライドモータ55をシートが所定距離後退するまで駆動し
てシートを退避位置に姿勢変更させる。一方、ステップ
S13がYESならばステップS15に進みリレー41の通電がク
リヤされてオフとなり、ステップS16でスライド終了フ
ラグセットされる。
そして、ステップS14又はステップS16の処理が終了する
とステップS17で、シートスライドとステアリングチル
ト及びテレコスのリターン終了フラグセットがあるか否
かを判別し、NOの場合にはステップS1に戻り、YESの場
合はステップS18で退避位置へのリターン終了フラグセ
ットされる。
なお、ステップS17又はS18の処理が終了するとステップ
S1に進む。
つぎに、運転者の乗車時には、ステアリングホイールSW
とシートSとが降車時と同じ退避位置に位置している。
そこで、運転者が乗車してエンジンキースイッチ3をオ
ンにすると、ステップS1がYESで第3図(b)のステッ
プS19に進み、このときはステップS19はNOであるのでス
テップS20に進む。ステップS20で現在のステアリングチ
ルト量検出センサ13及び同テレスコ量検出センサ15と、
現在のシートスライド量検出センサ17とからのパルス信
号のカウンタ値と、マイクロコンピュータ1の第5メモ
リ領域に記憶されているステアリングホイールSW及びシ
ートSの車上姿勢に対するカウンタ値との比較を行いス
テップS21に進む。ステップS21ではシートスライドのリ
ターンが終了か否かを判断し、NOの場合はステップS22
でシートスライド量のメモリのカウンタ値と現在のカウ
ンタ値との偏差がOかを判断する。このときシートスラ
イド位置には偏差があるのでステップS23に進み、マイ
クロコンピュータ1の出力信号によりリレー39がオンと
なり、前記偏差が0になるまでシートスライドモータ55
を駆動する。ステップS50ではバックルセットしたか否
かが判断され、バックルをセットしていなければNOとな
り、ステップS1に戻る。そして、ステップS22で偏差が
0と判断されるとステップS24に進み、リレー39への通
電がクリヤされてオフとなり、ステップS25でシートス
ライドリターン終了フラグセットされる。
シートスライドリターンが終了するとステップS21はYES
となりステップS26に進む。ステップS26ではステアリン
グテレスコのリターンが終了か否かを判断し、NOの場合
はステップS27でステアリングテレスコ量のメモリのカ
ウンタ値と現在のカウンタ値との偏差が0か否かを判断
する。このときステアリングテレスコ位置には偏差があ
るのでステップS28に進み、マイクロコンピュータ1の
出力信号によりリレー35がオンとなり、前記偏差が0に
なるまでステアリングテレスコモータ53を駆動する。そ
して、ステップS27で偏差が0と判断されるとステップS
29に進み、リレー35への通電がクリヤされてオフとな
り、ステップS30でステアリングテレスコリターン終了
後フラグセットされる。
ステアリングテレスコリターンが終了するとステップS2
6はYESとなりステップS31に進む。ステップS31でステア
リングチルト量のメモリのカウンタ値と現在のカウンタ
値との偏差が0か否かを判断する。このときステアリン
グチルト位置には偏差があるのでステップS32に進み、
マイクロコンピュータ1の出力信号によりリレー31がオ
ンとなり、前記偏差が0になるまでステアリングチルト
モータ51を駆動する。そして、ステップS31で偏差が0
と判断されるとステップS33に進み、リレー31への通電
がクリヤされてオフとなり、ステップS34でステアリン
グチルトリターン終了フラグセットされる。
なお、ステップS23,S25,S28,S30,S32又はS34の処理が終
了するとステップS1に戻る。
運転者が乗車して、ステアリングホイールSW及びシート
Sの姿勢が運転位置に位置決めされ、シートベルト113
を装着すると、シートベルトリトラクタが第9図に示し
たフローチャートに従って作用し、所要のベルト弛み量
が付与される。
この状態で、運転者が手動調整スイッチ9を操作するこ
とによりシート前後位置の姿勢変更が行なわれるき(降
車時の乗員と乗車時の乗員とが異なり、体格が相違する
とき等に行なわれる。)には第3図(C)に示すフロー
チャートに従って既に弛みが付与されているシートベル
ト113の繰出し、巻取り量制御が行われる。すなわち、
可動接点67を固定接点79又は81に接続することにより、
マイクロコンピュータ1及びリレー37又は39を介してシ
ートスライドモータ55を正逆転させシート前後位置の姿
勢変更を行うと、シートスライド量検出センサ17からの
パルス信号がマイクロコンピュータ1に入力される。そ
して、ステップS36で「シートは前進か」を判別し、ス
テップS36がYESの場合はステップS37に進んでリレー45
がオンとなり、巻取軸駆動モータ59を左回転させ、シー
トベルト113をシートSの前進に伴なって繰出す。つい
でステップS40に進み、シートスライド移動が終り、ス
テップS40がNOならばステップS41に進んでリレー45の通
電がクリヤされてオフとなり巻取軸駆動モータ59の左駆
動が停止される。そして、前記巻取軸駆動モータ59の回
転は、シートSの駆動に対応しており、シートSの移動
が完了すると予め付与された弛み量がそのまま保持され
る。また、もし、弛み量が変化していれば、第10図のフ
ローチャートに基づき再び所望の弛み量が付与される。
こうして、シートSが前進する場合にもシートベルト11
3が乗員を圧迫することがなく、また、擦れを生じるこ
とがない。
また、ステップS36がNOの場合には、ステップS38に進ん
で「シートは後進か」を判別しステップS38がYESの場合
にはステップS39に進んでリレー47がオンとなり、巻取
軸駆動モータ59を右回転させてシートベルト113を巻取
って所要の弛み量に制御する。弛み量を制御した時点で
ステップS40に進み、ステップS40がNOならばステップS4
1に進んでリレー47の通電がクリヤされてオフとなり巻
取軸駆動モータ59の右回転が停止される。従ってシート
Sが後進するときも乗員に対してシートベルト113が弛
みすぎるようなことがなく、たとえシート後進操作中に
衝突等を起こしても、シートベルト113による確実な拘
束が行える。ステップS40がYESの場合には、ステップS3
6に戻る ステップS38がNOの場合には、シート前後位置の姿勢変
更がないのであるからステップS42でリレー45,47の通電
はクリヤされてオフとなっている。
次いで、乗車時に乗員がエンジンキースイッチ3を入れ
る前にシートベルト113を装着し、所定の弛み付与制御
が既に行われているものとする。エンジンキースイッチ
3をONとし、第3図(b)のステップS50まで進んでYES
の判断が行われると、第3図(c)のフローチャートが
前記のように実行される。従って、シートSの自動的な
姿勢変更のときも上記同様となる。
つぎに、この発明の第2実施例を、上記第1実施例と同
一の要素に同符号を付して説明する。第4図は第2実施
例に係るシートベルト繰出し巻取り制御のフローチャー
トを示し、第1実施例の第3図(c)に対応するもので
ある。
この実施例は、ステップS36で「シートは前進か」を判
別しステップS36がYESの場合は、第3図のフローチャー
トの場合と同様に、ステップS37,S40,S41が実行され
る。
また、ステップS36がNOの場合には、ステップS38に進ん
で「シートは後進か」を判別し、ステップS38がYESの場
合には、ステップS43に進んでリレー49の通電がクリヤ
されてオフとなり、ソレノイド61がOFFになるとテンシ
ョンレス機構のロックが解除される。するとシートベル
ト113はスプリング116の付勢力によって回転する巻取軸
114に巻取られ、シートSの後進移動に係わらずシート
ベルト113が乗員に密着する。
上記のようにこの実施例によれば、シートSの後進移動
時にシートベルト113をす早く乗員に密着させることが
できるのでシート移動中に車両衝突等の不慮の事故が発
生した場合にもシートベルトの本来的機能により乗員の
安全を確保することができる。この場合、シートベルト
113が密着したとしても、シートSは後進であるから、
乗員に圧迫感はないし、擦れも生じない。
また、シートSの手動操作による姿勢変更時に、ステッ
プS43でソレノイド61がOFFのまま第4図のフローチャー
トが終了すると、第10図のフローチャートが実行され、
弛み付与が行われる。
なお、上記説明では、シートSの姿勢変更をシートスラ
イドのみについて説明したが、シート上昇、下降、シー
トバック前傾、後傾でも同様に制御できる。
また、上記実施例では、エンジンキースイッチ3のオン
・オフのみに連動してステアリングホイール駆動装置及
びシート駆動位置を作動するように構成したが、ドアス
イッチ5のオン・オフがともに成立したときとしてもよ
い。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明の構成によればシートの
姿勢変更ができながら、シート駆動手段の駆動に伴ない
シートベルトの繰出し、巻取り制御を行うから、シート
姿勢変更時にシートベルトによる圧迫感や擦れ等の不快
感を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の構成図、第2図は第1実施例に係る
車上姿勢制御装置の回路図、第3図は第1図の回路図に
従うフローチャート、第4図はこの考案の第2実施例に
係るフローチャート、第5図はステアリング駆動手段の
斜視図、第6図、第7図はシート駆動手段の斜視図、第
8図はシートベルトリトラクタの第9図VIII−VIII断面
図、第9図は第8図IX−IX,X−X破断側面図、第10図は
弛み付与制御のフローチャート、第11図は作動説明図で
ある。 59……巻取軸駆動モータ、S……シート SM……シート駆動手段 SBA……シートベルト装置、CON……制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】姿勢変更可能なシートと、このシートを姿
    勢変更させるシート駆動手段と、付勢手段で巻取方向に
    付勢されている巻取軸を巻取軸駆動モータで回転駆動し
    シートベルトの弛み量制御が可能なシートベルト装置
    と、前記シート駆動手段の駆動に伴ない前記シートベル
    トの繰出し、巻取制御を行う制御手段とよりなることを
    特徴とする車上姿勢制御装置。
JP6022187A 1987-03-17 1987-03-17 車上姿勢制御装置 Expired - Fee Related JPH0780444B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6022187A JPH0780444B2 (ja) 1987-03-17 1987-03-17 車上姿勢制御装置
US07/169,427 US4807715A (en) 1987-03-17 1988-03-17 Control system for vehicle equipment

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6022187A JPH0780444B2 (ja) 1987-03-17 1987-03-17 車上姿勢制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63227445A JPS63227445A (ja) 1988-09-21
JPH0780444B2 true JPH0780444B2 (ja) 1995-08-30

Family

ID=13135890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6022187A Expired - Fee Related JPH0780444B2 (ja) 1987-03-17 1987-03-17 車上姿勢制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US4807715A (ja)
JP (1) JPH0780444B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016011050A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 アイシン精機株式会社 シートベルト制御装置及びシートベルト制御システム

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5224736A (en) * 1989-02-10 1993-07-06 Autoflug Gmbh & Co. Safety belt arrangement for occupants of land vehicles and aircraft
JPH03157243A (ja) * 1989-11-13 1991-07-05 Takata Kk シートベルトシステム
US5002150A (en) * 1990-03-05 1991-03-26 Ford Motor Company Control for automotive passive restraint system with seat adjust desensitizer
US5292164A (en) * 1992-12-23 1994-03-08 Itt Corporation Power seat adjuster with horizontal slot drive
GB2293088B (en) * 1994-09-16 1998-02-04 Alliedsignal Ltd Guide loop height adjustment for vehicle passenger seat belts
JP3588901B2 (ja) * 1996-03-26 2004-11-17 松下電器産業株式会社 在席検出装置
DE19630189A1 (de) * 1996-07-26 1998-01-29 Porsche Ag Fahrzeugsitz mit fremdkraftbetätigter Verstelleinrichtung
US5890562A (en) * 1996-08-16 1999-04-06 Bt Prime Mover, Inc. Control console for material handling vehicle
JP4467688B2 (ja) * 1999-01-19 2010-05-26 タカタ株式会社 シートベルト巻取装置
SE521991C2 (sv) * 1999-10-12 2003-12-23 Volvo Lastvagnar Ab Anordning och förfarande för höjdomställning av ett säkerhetsbältes övre fästpunkt
JP2001151076A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Takata Corp 乗員拘束保護システム
DE19957802A1 (de) * 1999-12-01 2001-06-07 Trw Repa Gmbh Gurtaufrollersystem
US6677720B2 (en) 2001-06-08 2004-01-13 Dura Global Technologies, Inc. Control system for vehicle seat
US6869104B2 (en) 2003-02-06 2005-03-22 Daimlerchrysler Corporation Motorized adjustment of seat belt anchor position
JP2007168480A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Toyota Motor Corp 車両用シート装置
US20070158116A1 (en) * 2006-01-12 2007-07-12 Trw Automotive U.S. Llc Adjustable steering column assembly
JP4890287B2 (ja) * 2007-02-07 2012-03-07 本田技研工業株式会社 車両のシートベルト装置
US7641237B2 (en) * 2007-02-07 2010-01-05 Honda Motor Co., Ltd. Seatbelt device
JP4737216B2 (ja) * 2008-03-31 2011-07-27 マツダ株式会社 車両用シート装置
JP4891306B2 (ja) * 2008-11-27 2012-03-07 トヨタ自動車株式会社 乗員保護装置
JP5499481B2 (ja) * 2009-01-30 2014-05-21 トヨタ自動車株式会社 車両用シート装置
JP5556581B2 (ja) * 2010-10-21 2014-07-23 アイシン精機株式会社 車両用シートの制御装置
US9751433B2 (en) * 2011-10-06 2017-09-05 Thorley Industries Llc Child restraint system with user interface
JP5906865B2 (ja) * 2012-03-22 2016-04-20 アイシン精機株式会社 車両用シート装置
US20160332538A1 (en) * 2015-05-15 2016-11-17 Ford Global Technologies, Llc Rear passenger ingress/egress and methods
DE102017201357A1 (de) 2017-01-27 2018-08-02 Ford Global Technologies, Llc Steuerverfahren für ein Kraftfahrzeug-Lenksystem
CN109455116A (zh) * 2018-10-12 2019-03-12 爱驰汽车有限公司 一种车载记忆座椅调整方法及系统、车载终端
CN113043920B (zh) * 2019-12-27 2022-08-30 耀鸿(嘉兴)电子科技有限公司 一种车用电动椅系统及控制方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5833571A (ja) * 1981-08-21 1983-02-26 Aisin Seiki Co Ltd ステアリングホイ−ルの姿勢設定装置
JPS5833569A (ja) * 1981-08-21 1983-02-26 Aisin Seiki Co Ltd 車上姿勢制御装置
JPS5833570A (ja) * 1981-08-21 1983-02-26 Aisin Seiki Co Ltd ステアリングホイ−ルの姿勢設定装置
JPS5876336A (ja) * 1981-10-29 1983-05-09 Aisin Seiki Co Ltd 車上シートの位置制御装置
JPS6015240A (ja) * 1983-07-04 1985-01-25 Nippon Soken Inc シートベルト装置
US4659108A (en) * 1985-09-11 1987-04-21 American Safety Equipment Corp. Automatic seat belt adjusting system
US4655312A (en) * 1985-10-15 1987-04-07 Allied Corporation Electrically adjusted safety restraint system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016011050A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 アイシン精機株式会社 シートベルト制御装置及びシートベルト制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
US4807715A (en) 1989-02-28
JPS63227445A (ja) 1988-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0780444B2 (ja) 車上姿勢制御装置
US4659108A (en) Automatic seat belt adjusting system
US4741556A (en) Seat belt retractor
US4534441A (en) Seat belt retractor
US4588144A (en) Webbing retractor
JP4714513B2 (ja) シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト装置付車両
JP2007062421A (ja) シートベルト装置、車両
US4714274A (en) Seat belt retractor
US4900079A (en) Control system for vehicle equipment
EP1243486A1 (en) Motor retractor system
US4546933A (en) Webbing retractor
JP2007176424A (ja) シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト装置付車両
US4597587A (en) Seatbelt system
US5316233A (en) Seat belt retractor with springs connected in series and motorized spring force adjustment
EP0723895A1 (en) A safety belt retractor
JP2567373B2 (ja) シ−トベルトリトラクタ
JPS61268551A (ja) シ−トベルトリトラクタ
JPH0635822Y2 (ja) 車上姿勢制御装置
EP1803616B1 (en) Seat Belt Retractor, Seat Belt Apparatus, and Vehicle with Seat Belt Apparatus
JPH0213265Y2 (ja)
JPS61282146A (ja) シ−トベルトリトラクタ
JPH0650277Y2 (ja) 車上姿勢制御装置
JPS60240549A (ja) シ−トベルトリトラクタ
JPH0129738B2 (ja)
JPS60234053A (ja) シ−トベルトリトラクタ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees