JPH0213265Y2 - - Google Patents

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JPH0213265Y2
JPH0213265Y2 JP1983008347U JP834783U JPH0213265Y2 JP H0213265 Y2 JPH0213265 Y2 JP H0213265Y2 JP 1983008347 U JP1983008347 U JP 1983008347U JP 834783 U JP834783 U JP 834783U JP H0213265 Y2 JPH0213265 Y2 JP H0213265Y2
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belt
slack
winding
winding shaft
shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、乗員が着装したシートベルトによつ
て緊締されることのない、ベルトを所謂テンシヨ
ンレス状態にするためのロツク機構を備えたシー
トベルトリトラクタに関する。
従来、このテンシヨンレスロツク機構を備えた
シートベルトリトラクタとしては、例えば第1図
及び第2図に示すようなものがある(特公昭52−
9891号)。
このシートベルトリトラクタは、シートベルト
71を引き出して着装した際に、バツクル係合ス
イツチ72よりモータ73を回転させて、ウオー
ム74及び扇形ギヤ75更にレバー76、爪車7
7を介して巻込み器78をベルト弛み方向に回転
させ、ベルト71を一定長さ繰り出してからレバ
ー76と爪車77の係合により、ベルト71を所
定量弛ませテンシヨンレス状態を得るようにして
いる。
ところでこのテンシヨンレス状態を得るための
機構、すなわちテンシヨンレスロツク機構は、ベ
ルトがこれを着装した乗員の身体を常時緊締する
ことによつて生ずる不快を解消するためのもので
あり、したがつて、弛み量の設定はこの不快を解
消するために充分なものであることを必要とす
る。一方シートベルトは、事故時等において乗員
の身体を拘束してその揺動を阻止し、障害の発生
を防止することを本来の機能とするものであるこ
とから、この障害防止という観点からは、ベルト
の弛み量は必要最小限であることを要し、特に高
速走行時等、事故発生時の衝撃の大きさを考慮す
ると弛み量はより一層最小限であることを要す
る。
しかるに前記した従来のシートベルトリトラク
タにあつては、テンシヨンレス状態を得るための
ベルトの弛み量の設定は、バツクルスイツチ72
とリミツトスイツチ79,80等によりモータの
回転を制御して行ない、バツクルスイツチ72が
ONされた状態から一定量だけベルトを弛めるよ
うにしていたため、ベルト装着時に弛み量がある
と更に弛み量が増加されてしまい、前記したシー
トベルトの本来の機能が必ずしも充分には果せな
くなる可能性があるという問題点がある。
なおこの場合には、手動スイツチの操作でもう
一度締めることも可能であるが、手動では面倒で
あり、かつ忘れられるおそれもある。
さらにこの従来のシートベルトリトラクタにあ
つては、ベルトの弛み量は一定量に設定されてい
ることから、該弛み量の設定量如何によつては、
事故発生時に乗員の身体拘束を充分に行なうこと
ができないという問題点も有する。
本考案は従来のシートベルトリトラクタのかか
る問題点に着目してなされたものであり、ベルト
の巻取軸をベルト引き出し方向に駆動してベルト
に所定の弛みを付与するモータと、巻取軸のベル
ト巻き取り方向への回転を阻止するテンシヨンレ
スロツク機構とを、走行状態に応じて自動制御す
ることにより、前記問題点を全て解決することの
できるシートベルトリトラクタを提供することを
目的とするものである。
以下本考案の構成について、第3図以降に示し
た一実施例によつて説明する。
図中1は、略コ形状に成形されたハウジング、
2はこのハウジング1の側板1a,1aに回転自
在に支持されるとともに、これに巻き取られてい
るベルト3の一端が固定された巻取軸であつて、
該巻取軸2は、その一端2aにて、ハウジング1
側部に設けられた巻取りスプリング4によつて、
常時ベルト巻き取り方向に回転付勢されている。
5,6,7は各々、加速度センサ、ラチエツト
ホイール、ロツク爪で、公知の緊急ロツク装置を
構成するもであり、緊急時の加速度センサ5の揺
動により、上記ラチエツトホイール6とロツク爪
7がかみ合い、巻取軸2のベルト引き出し方向へ
の回転を阻止して、緊急時のベルト引き出しを阻
止する。
8は巻取軸2の他端2bに固設されたラチエツ
トホイールで、第4図に明示したように、巻き取
り方向の回転のみを阻止し、かつ引き出し方向へ
の回転を許容し得る方向に歯が形成されている。
9はストツパであり、ラチエツトホイール8の歯
と係合可能にピン9aにて枢着されており、該ピ
ン9aに嵌装されたスプリング10によつて、非
係合方向に付勢されている。16はソレノイドで
あり、励・消磁によつて伸縮するプランジヤ16
aを有し、該プランジヤ16aの端部はストツパ
9の端部に連係されており、励磁によりプランジ
ヤ16aを収縮させて、ストツパ9を回転せし
め、該ストツパ9をラチエツトホイール8に係合
させて巻取軸2のベルト巻き取り方向への回転を
阻止する。すなわちラチエツトホイール8と、ス
トツパ9と、スプリング10と、ソレノイド16
とにて、巻取軸2のベルト巻き取り方向への回転
のみを阻止するテンシヨンレスロツク機構を構成
している。
11は回転角検出用歯車で周部に山型歯を有
し、ラチエツトホイール8とともに回転すべく、
該ラチエツトホイール8に固設されている。12
はタンブラースイツチであり、回転角検出用歯車
11の回転時にその山型歯に接触して揺動する検
出子12aを有し、さらに第5図に示すように回
転角検出用歯車11の巻き取り方向への回転に伴
う検出子12aの揺動によつて該検出子12aが
当接しパルス信号を発生する接点17と、逆方向
つまり引き出し方向への回転角検出用歯車11の
回転に伴う検出子12aの揺動によつて該検出子
12aが接触しパルス信号を発する接点18とを
有している。
13はモータであり、該モータ13の回転軸1
3aには、歯車14が取付けられており、一方前
記巻取軸2の一端には、この歯車14と噛合する
歯車15が固設されており、したがつてモータ1
3の回転は歯車14,15を介して巻取軸2に伝
達される。
次にモータ13及びソレノイド16等で構成し
た、前記テンシヨンレスロツク機構を制御するた
めの構成について、第6図に従つて説明する。
図中21はアツプパルス発生器で、前記したよ
うに歯車11の引き出し方向への回転に伴つてパ
ルス信号(アツプパルス)を発生するタンブラー
スイツチ12の接点18より構成されており、又
22はダウンパルス発生器で、歯車11のベルト
巻き取り方向への回転に伴つてパルス信号(ダウ
ンパルス)を発生するタンブラースイツチ12の
接点17により構成されている。23,24,2
5は各々、バツクルスイツチ、シートスライドス
イツチ、リクライニングスイツチであり、まずバ
ツクルスイツチ23は、ベルト端部に縫着されて
いるタングをシートベルトのバツクルに係合させ
た状態で後述する制御回路29をONにする信号
を、又シートスライドスイツチ24は、シートの
前後位置の変更を行なうためシートをシートスラ
イド上で移動させる操作を行なうと前記制御回路
29をOFFにする信号を、又リクライニングス
イツチ25は、シートバツクを角度変更するリク
ライニング操作を行なうと、前記制御回路を
OFFにする信号を各々出力するスイツチである。
26は巻取軸2の巻き取り方向への回転角と引
き出し方向への回転角の計算を行なう演算手段で
あるカウンタであつて、具体的にはアツプパルス
発生器21から出力されるパルス信号を加算し、
かつダウンパルス発生器22から出力されるパル
ス信号を減算して、その計算値を出力する。27
は弛み量設定器であり、テンシヨンレス状態にす
るため、ベルト着装時における標準弛み量(乗員
に密着した位置よりわずかに引き出された位置、
テンシヨンレス状態)を記憶し、これを出力する
とともに、車速センサ32、ブレーキスイツチ3
3、アクセルスイツチ34ら出力される、前記標
準弛み量を変更する(乗員に密着した位置より引
込まれた位置)ための信号に基づいて、新たに弛
み量を設定し、これを出力する。
すなわち車速センサ32、ブレーキスイツチ3
3、アクセルスイツチ34は、予め定められた条
件によつて、弛み量設定器27に弛み量を設定す
べき信号を出力するのである。
28は比較器で、前記カウンタ26からの入力
信号と、弛み量設定器27からの入力信号を比較
し、その結果を制御回路29に出力する。
この制御回路29は、モータ13と前述したテ
ンシヨンレス機構とを制御する手段であつて、ア
ツプパルス発生器21、ダウンパルス発生器2
2、バツクルスイツチ23、シートスライドスイ
ツチ24、リクライニングスイツチ25、比較器
28からの入力信号に基づいてリレー30,31
に出力し、該リレー31を介してテンシヨンレス
ロツク機構のソレノイド16を、リレー30を介
してモータ13の駆動を後述するように制御す
る。
すなわち乗員がシートベルトを着装するため
に、ベルト3をハウジング1内より引き出し、そ
の端部に縫着されているタングをシートベルトの
バツクルに係合させると、バツクルスイツチから
はON信号が出力され、制御回路29は作動可能
状態にされる。さらに乗員がこの係合操作終了
後、手をベルトから放すと、スプリング4の付勢
によつて巻取軸2が巻き取り方向に回転し、ベル
トを乗員の身体に密着させる。
この時点ではカウンタ26は予め「0」にセツ
トされているものとする。
一方弛み量設定器27には、所定の標準弛み量
が設定されており、、比較器28はカウンタ26
からの入力信号が弛み量設定器27の設定値よ
り、「大きい」か「小さい」か「等しい」かを判
断し制御回路29に出力する。ここで弛み量設定
器27に標準弛み量「A」が設定されているとす
ると、前述のようにカウンタ26には「0」がセ
ツトされていることから、比較器28は「小さ
い」という信号を制御回路29に出力する。これ
を受けて制御回路29は、リレー30を付勢して
モータ13を駆動し、該モータ13は、順次その
回転軸13a、該回転軸13aに固着されている
歯車14、該歯車14と噛合している歯車15を
回転させ、該歯車15が固着されている巻取軸2
を、スプリング4のベルト巻取り方向への付勢力
に抗して、ベルト引き出し方向に回転させる。こ
れによつて巻取軸2にラチエツトホイール8を介
して固着されている回転角検出用歯車11も回転
し、その山形歯はタンブラースイツチ12の検出
子12aに当接し、当接毎に検出子12aを接点
18方向に揺動させる。したがつて検出子12a
は、その揺動毎に接点18に接触し、タンブラー
スイツチ12の接点18によつて構成されている
アツプパルス発生器21からは、巻取軸2のベル
ト引き出し方向への回転角に応じた信号であつて
アツプパルスが発せられる。
カウンタ26は、このアツプパルス信号を加算
し、カウンタ26の値が「A」になつた時点で、
比較器28がカウンタ26の出力と弛み量設定器
27の設定値とが「等しい」という信号を制御回
路29に出力する。
これを受けて制御回路29は、リレー30を消
勢してモータ13の回転を停止させると同時に、
リレー31を付勢してソレノイド16を励磁さ
せ、プランジヤ16aを収縮させてストツパ9を
ピン9a中心に回転させ、該ストツパ9をラチエ
ツトホイール8に噛合させて、スプリング4によ
る巻取軸2のベルト巻き取り方向への回転を阻止
する。これによつてベルト3は、乗員の身体から
弛み量「A」をもつた、所謂テンシヨンレス状態
となり、よつて乗員はベルトの身体への密着、拘
束による不快感を解消して、ベルト着装を行なう
ことができるのである。
次に乗員が、前方にある物を取つたり、スイツ
チ類を操作する為等に、前傾姿勢をとると、、ベ
ルトは乗員の身体によつて引き出される。このと
きストツパー9はラチエツトホイール8と噛合し
ているが、該ラチエツトホイール8の歯形状は前
述したように、引き出し方向には回転可能である
ことから、ストツパ9を押し戻しつつ回転し、ベ
ルト引き出しが停止されたとき、再度ストツパ9
はラチエツトホイール8に噛合して、巻取軸8の
ベルト巻き取りを阻止する。したがつてベルト3
は、標準弛み量「A」に、さらに姿勢変更によつ
て生じた弛み量αが加えられた弛み状態となる。
一方の姿勢変更によるベルト引き出しによつ
て、巻取軸2とともに回転角検出歯車11も回転
し、前述したようにしてカウンタ26は、アツプ
パルス発生器21から出力されるパルス信号を加
算し、その値はA+αとなり、比較器28はカウ
ンタ26の出力が弛み設定器27の標準弛み量
「A」より「大きい」という信号を制御回路29
に出力する。すると制御回路29は、リレー31
を消勢してソレノイドを消磁させ、ラチエツトホ
イール8とストツパ9との噛合を解除し、巻取軸
2のベルト巻き取り方向への回転を可能にする。
乗員が再び元の着座姿勢に戻ると、巻取軸2はス
プリング4により巻き取り方向に回転される。こ
のとき回転角検出歯車11は巻取軸2とともに回
転し、その山形歯はタンブラースイツチ12の検
出子12aを接点17方向に揺動させる。したが
つて検出子12aは、その揺動毎に接点17に接
触し、タンブラースイツチ12の接点17によつ
て構成されているダウンパルス発生器22から
は、巻取軸2のベルト巻き取り方向への回転角に
応じた信号であるダウンパルスが発せられる。カ
ウンタ26は、このダウンパル発生器22から出
力されるダウンパルス信号を前述したA+αから
減算し、その値が「A」になつた時点で、比較器
28がカウンタ26の出力値と弛み量設定器27
の設定値が「等しい」という信号を制御回路29
に出力する。該制御回路29は、リレー31を付
勢してソレノイド16を励磁させ、ラチエツトホ
イール8とストツパ9を噛合させ、巻取軸2のベ
ルト巻き取り方向への回転を阻止し、再び弛み量
「A」をもつたテンシヨンレス状態を得ることが
できる。
したがつて定状走行時においては、この標準弛
み量「A」をテンシヨンレス状態にて、拘束感等
による不快を生ずることなく、ベルトを着装する
ことができる。
次に定状走行状態から運転者がアクセル、ブレ
ーキ等を操作して、所定量以上の加速又は減速を
行なつた場合においては、車速センサ32、ブレ
ーキスイツチ33、アクセルスイツチ34よ、前
述した検出信号が弛み量設定器27に入力され、
弛み量設定器27の弛み量設定値の変更が行なわ
れる。
ここで、車速センサ32、ブレーキスイツチ3
3、アクセルスイツチ34の検出信号が所定の設
定条件に一致すると、弛み量設定値が標準弛み量
「A」から「0」に変更されるものとすると、こ
の値「0」が弛み量走定器27から比較器28に
入力される。一方この比較器28には、カウンタ
26より従前の標準弛み量「A」が入力されてい
ることから、比較器28はカウンタ26の出力が
弛み量設定器27の設定値より「大きい」という
信号を制御回路29に出力する。制御回路29
は、リレー31を消勢してソレノイド16を消磁
させ、ラチエツトホイール8とストツパ9との噛
合を解除して、巻取り軸2のベルト巻き取り方向
への回転を可能にする。これよつて巻取軸2は、
スプリング4によりベルト巻取り方向に回転し、
ベルト3は乗員の身体に密着する位置よりさらに
引込まれた位置まで巻き取られる。したがつて急
加速、急減速時のような異常走行時に事故が発生
した場合においては、ベルトが密着した状態で、
前記緊急ロツク機構のロツク爪7がラチエツトホ
イール6と噛合してベルトの引き出しを阻止し、
事故の衝撃による乗員の揺動を最小限にして、そ
の安全を確保することができるのである。
一方前記巻取軸2のベルト巻き取り方向への回
転によつて、前述したようにしてダウンパルス発
生器22からカウンタ26にダウンパルスが入力
され、該カウンタ26は、このダウンパルスを減
算し、「0」となつている。
次にこの異常走行状態が回復し、車速センサ3
2、ブレーキスイツチ33、アクセルスイツチ3
4の信号が弛み量「0」にするための条件と不一
致となると、弛み量設定器27の設定値は再度
「0」から「A」となり、比較器28はカウンタ
26の出力は弛み量設定器27の設定値「A」よ
り「小さい」という信号を制御回路29に出力す
る。
このため制御回路29は、リレー30を付勢し
てモータ13を駆動せしめ、巻取軸2をベルト引
き出し方向に回転させる。このとき前述のように
アツプパルス発生器21からカウンタ26にアツ
プパルスが入力され、カウンタ26はこのパルス
信号を加算する。該カウンタ26が「A」になつ
た時点で比較器28がカウンタ26の出力と弛み
量設定器27の設定値が「等しい」という信号を
制御回路29に出力する。制御回路29は、リレ
ー30を消勢してモータ13の回転を停止させる
と同時に、リレー31を付勢してソレノイド16
を励磁させ、ラチエツトホイール8とストツパ9
を噛合させ、巻取軸2のベルト巻取り方向への回
転は阻止されて、弛み量「A」からなるテンシヨ
ンレス状態が得られる。したがつて乗員は、再度
弛み量「A」からなるテンシヨンレス状態にて、
緊締感、拘束感が生ずることなくベルトを着装し
て乗車を継続することができるのである。
以上説明したように本考案は、ベルト端部が固
定された巻取軸と、該巻取軸をベルト巻き取り方
向に常時回転付勢するスプリングと、該スプリン
グに抗して巻取軸をベルト引き出し方向に回転さ
せるモータと、巻取軸のベルト巻き取り方向への
回転のみを阻止するテンシヨンレスロツク機構
と、前記巻取軸のベルト巻き取り及び引き出し方
向への回転角に応じた信号を発生する信号発生器
と、該信号発生器の出力に基づいて巻取軸の前記
両方向への回転角を算出する演算手段と、車両の
定常走行時は乗員の身体に密着した位置よりわず
かに引き出された位置にベルトの弛みを設定し、
非定常走行時には乗員の身体に密着する位置より
さらに引き込まれた位置に弛みを設定する弛み量
設定器と、該弛み量設定器と前記演算手段の出力
信号とを比較する比較器と、該比較器の出力信号
に基づいて前記モータ及びテンシヨンレスロツク
機構を制御する制御手段とを備え、ベルトの弛み
を自動制御させるようにしたので次に列記する効
果を有する。
車両の定常走行状態と非定常走行状態とを検
出し、定常走行時は乗員の身体に密着した位置
よりわずかに引き出された位置にベルトの弛み
を設定して乗員の身体拘束による不快を解消
し、非定常走行時には乗員の身体に密着する位
置より更に引き込まれた位置に弛みを設定し、
即ち巻締めを行い、乗員を確実に拘束して安全
性を一層向上することができる。
車両の定常走行状態と非定常走行状態とを検
出し、モータにより弛み量を制御しているた
め、ベルト巻き取りと引き出しの制御を連続し
て行うことができ、走行中常に最適な弛み量を
設定することができる。
ベルトの巻取力の発生を機械的なスプリング
により行い、ベルトの引き出しのみをモータに
より行つているため、たとえモータが故障して
も、ベルトには確実に巻取力が発生するため、
確実な拘束状態を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のシートベルトリトラクタの一
例を示す電気回路図、第2図はその概略構成図、
第3図は本考案の一実施例を示す破断正面図、第
4図は第3図側面説明図、第5図はタンブラース
イツチの回路図、第6図は本考案の一実施例の構
成を示すブロツク図である。 1……ハウジング、2……巻取軸、3……ベル
ト、4……(巻き取り用)スプリング、8……ラ
チエツトホイール、9……ストツパ、11……回
転角検出用歯車、12……タンブラースイツチ、
13……モータ、16……ソレノイド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ベルト端部が固定された巻取軸と、該巻取軸を
    ベルト巻取り方向に常時回転付勢するスプリング
    と、該スプリングに抗して巻取軸をベルト引き出
    し方向に回転させるモータと、巻取軸のベルト巻
    き取り方向への回転のみを阻止するテンシヨンレ
    スロツク機構と、前記巻取軸のベルト巻き取り及
    び引き出し方向への回転角に応じた信号を発生す
    る信号発生器と、該信号発生器の出力に基づいて
    巻取軸の前記両方向への回転角を算出する演算手
    段と、車両の定常走行時は乗員の身体に密着した
    位置よりわずかに引き出された位置にベルトの弛
    みを設定し、非定常走行時には乗員の身体に密着
    する位置よりさらに引き込まれた位置に弛みを設
    定する弛み量設定器と、該弛み量設定器と前記演
    算手段の出力信号とを比較する比較器と、該比較
    器の出力信号に基づいて前記モータ及びテンシヨ
    ンレスロツク機構を制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とするシートベルトリトラクタ。
JP834783U 1983-01-24 1983-01-24 シ−トベルトリトラクタ Granted JPS59176251U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08522B2 (ja) * 1985-05-22 1996-01-10 日産自動車株式会社 シ−トベルトリトラクタ
JPH08524B2 (ja) * 1985-05-23 1996-01-10 日産自動車株式会社 シ−トベルトリトラクタ
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JPS541527A (en) * 1977-06-07 1979-01-08 Nippon Soken Inc Seat belt taking-up motion

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