JPH0635822Y2 - 車上姿勢制御装置 - Google Patents

車上姿勢制御装置

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JPH0635822Y2
JPH0635822Y2 JP1987120487U JP12048787U JPH0635822Y2 JP H0635822 Y2 JPH0635822 Y2 JP H0635822Y2 JP 1987120487 U JP1987120487 U JP 1987120487U JP 12048787 U JP12048787 U JP 12048787U JP H0635822 Y2 JPH0635822 Y2 JP H0635822Y2
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posture
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晴彦 飯塚
英郎 小原
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の用分野) 本考案は、例えば乗員の乗車性等を向上することのでき
る車上姿勢制御装置に関する。
(従来の技術) 従来の車上姿勢制御装置としては、例えば特開昭57−10
7937号公報に記載されたものがある。この装置は車両シ
ート、ステアリングホイール、アウトサイドミラー、イ
ンナーミラー等を運転者のの体格あるいは運転条件に応
じて位置・角度変更するものである。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、この種の車上姿勢制御装置では、主に車両シ
ート等主車上備品によって運転者の運転姿勢が定まり、
アウトサイドミラー等の副車上備品の位置や角度は、運
転者の運転姿勢に応じて定められるものとなる。
主車上備品としての車両シートを退避姿勢から運転姿勢
へ姿勢変更する前に、副車上備品としてのシートベルト
を装着してしまうと、乗員は圧迫、擦れ等の不快感を感
じるものとなる。すなわち、シートベトルトには巻取ス
プリングによる張力が作用しているため、シートベルト
を装着したままシートが前方に移動すると、ベルトが乗
員を圧迫し、また、ベルトによる擦れを招くからであ
る。
そこでこの考案は、少なくとも運転者の乗車性を向上す
ることができると共に、シートの運転姿勢への姿勢変更
が完了するまでシートベルトの引出しをロックして、無
駄な操作、不快感を防止することのできる車上姿勢制御
装置の提供を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案の車上姿勢制御装置は、駆動手段MOの制御により
少なくとも退避姿勢から運転姿勢へ姿勢変更可能な主車
上備品Q1と、この主車上備品Q1の姿勢変更を検出する姿
勢検出手段SCと、前記主車上備品Q1の姿勢に応じて適正
な調整量が決まる副車上備品Q2と、前記姿勢検出手段SC
により前記主車上備品Q1の運転姿勢への姿勢変更が完了
したことを検出するまでは前記副車上備品Q2の動きを規
制する規制手段とを備えたことを特徴とした。
(作用) 本考案の構成によれば、姿勢検出手段からの信号によっ
て制御手段がシートの姿勢変更が完了したか否かを監視
し、それが完了するまでは、規制手段がシートベルトの
動きを規制する。
(実施例) 以下、この考案の第1と第2の実施例を説明する。
第2図はこの考案の第1の実施例に係る車上姿勢制御装
置の電子制御装置をマイクロコンピュータを用いて構成
した回路図、第3図は第2図の回路に基づくフローチャ
ートを示すものである。このような車上姿勢制御装置が
搭載される車両には、副車上備品Q2であるシートベルト
と、主車上備品Q1であるステアリングホイールSW、及び
シートSが備えられ、ステアリングホイールSW、及びシ
ートSは、乗員の乗降に合せて姿勢変更可能な構成とな
っている。
ここで、制御手段としてのマイクロコンピュータ1から
説明すると、CPU,ROM,RAMをワンチップのLSI中に構成し
たいわゆる汎用マイクロコンピュータであり、衆知のよ
うにROMに格納されたプログラムにしたがって必要な情
報を読み込み、定められた処理を行なって出力信号を発
するものである。
マイクロコンピュータ1の入力側ポートには、エンジン
キースイッチ3,ドアスイッチ5,手動調整スイッチ7及び
姿勢記憶手段としての記憶支持スイッチ9の各スイッチ
が接続されている。また、マイクロコンピュータ1の入
力側ポートには、ステアリングチルト量検出センサ11及
びステアリングテレスコ量検出センサ13,シートスライ
ド量検出センサ15及びシートリフト量検出センサ17の各
センサが接続されている。シートスライド量検出センサ
15が本実施例において姿勢検出手段SCに相当する。
一方、マイクロコンピュータの出力側ポートには、リレ
ー21,23,25,27,29,31,33,35,37が接続されている。リレ
ー21,23は、ステアリングホイールを姿勢変更させる駆
動手段MOとしてのステアリングチルトモータ41に、リレ
ー25,27は同駆動手段MOとしてのステアリングテレスコ
モータ43に接続され、リレー29,31は、シートを姿勢変
更させる駆動手段MOとしてのシートスライドモータ45
に、リレー33,35は同駆動手段MOとしてのシートリフト
モータ47に接続され、リレー37は第10図に示したシート
ベルト巻取装置の電磁ソレノイド49に接続されている。
前記ステアリングホイールSWは第6図のようにモータ41
を駆動することによりシャフト101を前後に駆動してス
テアリングホイールSWのチルトを行ない、モータ43を駆
動することでシャフト102を前後動させステアリングホ
イールSWのテレスコを行なっている。
前記シートSでは、第7図に示すように前記モータ45を
駆動することで連動ワイヤ103,ウォームギヤ104を介し
てリードスクリュ105を回転させると、リードスクリュ
ナット106が固定されているためスライドアウタ107が前
後に駆動される。また、このシートSではコネクティン
グパイプ(図外)をモータ47により回転させることによ
り、第8図に示すように同軸のサイドギア109を回転さ
せ、セクタギア111がC点を中心に回転し、前部座面を
上下させる。この動きはコネクティングリンク113を介
してリヤリンク115に伝えられ後部座面をも上下させる
(日産サービス周報517号D−36頁参照)。
前記シートベルトSBは、その巻取装置が第9図も、第10
図に示すような構造になっている。シートベルトSBの巻
取り軸117は巻取りスプリング(図示していない。)に
よって第10図7矢印で示す巻取り方向に回転力を与えら
れ、シートベルトSBはロール119を中継して巻取り軸117
に巻き取られる。巻取り軸117の両端部には歯車状のラ
ッチプレート121が設けられている。また、ベース122の
一壁には電磁ソレノイド49が設けられ、ON・OFF作動に
よってラッチピース123をその軸125を中心に左右に揺動
させる。第10図において左に揺動したときラッチピース
123はラッチプレート121の歯と係合してシートベルトSB
の引出しをロックする。右に揺動すればロックは解除さ
れる。
従って、電磁ソレノイド49,ラッチプレート121及びラッ
チピース123は副車上備品Q2としてのシートベルトSBの
動きを規制する規制手段RCを構成している。
エンジンキースイッチ3は、運転者の降車動作を検出す
る降車動作検出手段と、運転者の乗車完了状態を検出す
る乗車完了状態検出手段としての機能を有している。す
なわち、エンジンキースイッチ3のOFFで降車動作を検
出し、また、エンジンキースイッチ3のONで乗車完了状
態を検出するようになっている。また、ドアスイッチ5
は例えば運転席側ドアの開閉に応じて0N・OFFする構成
となっており、エンジンキースイッチ3と共に乗降車動
作検出手段と乗車完了状態検出手段としての機能を有し
ている。
手動調整スイッチ7は、可動接点51,53,55,57と、固定
接点59,61,63,65,67,69,71,73とからなっている。そし
て、可動接点51は固定接点59,61と、可動接点53は固定
接点63,65と、可動接点55は固定接点67,69と、可動接点
57は固定接点71,73とそれぞれ選択的に接続可能な構成
となっている。また、固定接点59,61,63,65,67,69,71,7
3は、前記リレー21,23,25,27,29,31,33,35にそれぞれ対
応している。
記憶指示スイッチ9は、メインスイッチ76と、第1メモ
リポジションスイッチ77,第2メモリポジションスイッ
チ79、第3メモリポジションスイッチ81及び第4メモリ
ポジションスイッチ83とからなっている。第1乃至第4
メモリポジションスイッチ77,79,81,83は、運転時のシ
ート位置及びステアリングホイール位置等の車上姿勢を
マイクロコンピュータ1の第1メモリ領域、第2メモリ
領域、第3メモリ領域及び第4メモリ領域にそれぞれ別
々に記憶させる構成となっている。
この第1乃至第4メモリポジションスイッチ76,77,79,8
1,83は、モーメンタリオープンタイプのスイッチで構成
されており、一端が接地されるとともに、他端はインバ
ータを介してマイクロコンピュータ1に接続されてい
る。
さらに、マイクロコンピュータ1は、前記第1メモリ領
域から第4メモリ領域とは別に、手動調整スイッチ7の
操作により、ステアリングホイールSW及びシートSの動
作完了後の車上姿勢を記憶する第5メモリ領域を有して
いる。
なお、図中符号85は電源回路である。
運転者がシート位置又はステアリングホイール位置等の
車上姿勢を任意に調整するには、エンジンキースイッチ
3をONとした後、手動調整スイッチ7を任意に操作する
ことにより行なう。
すなわち、ステアリングホイールSWの上下角位置を調整
する場合は、例えば可動接点51を固定接点59又は61に接
続させて行なう。ここで、可動接点51を固定接点59に接
続すると、該固定接点59からの信号がマイクロコンピュ
ータ1に入力され、この入力によってマイクロコンピュ
ータ1は固定接点59に対応するリレー21をONすべく出力
信号を出す。この出力信号によってリレー21がONされる
とステアリングチルトモータ41が正転してステアリング
ホイールSWを退避位置(上昇)に姿勢変更させる。一方
可動接点51を固定接点61に接続すると該固定接点61から
の信号がマイクロコンピュータ1に入力されて、この入
力によってマイクロコンピュータ1はリレー23をONさせ
る。リレー23がONするとステアリングチルトモータ41が
逆転してステアリングホイールSWを運転位置(下降)に
姿勢変更させる。
なお、このようなステアリングチルトモータ41の回転駆
動は可動接点51を固定接点59又は61に接続し続けている
間のみ行なわれ、中立状態でステアリングホイールSWは
そのままの姿勢を保持している。
また、ステアリングホイールSWの進退位置を調整する場
合は、可動接点53を固定接点63又は65に接続させること
により、マイクロコンピュータ1及びリレー25,27を介
してステアリングテレスコモータ43を正逆転させ、ステ
アリングホイールSWを退避位置(運転者から遠ざかる位
置)と運転位置(運転者に近づく位置)とに姿勢変更さ
せる。
つぎに、シートSの前後位置を調整する場合は、可動接
点55を固定接点67又は69に接続させることにより、マイ
クロコンピュータ1及びリレー29,31を介してシートス
ライドモータ45を正逆転させ、シートSの前後位置を運
転位置(前進位置)と退避位置(後退位置)とに姿勢変
更させる。
また、シートSの高さ位置を調整する場合は、可動接点
57を固定接点71又は73に接続させることにより、マイク
ロコンピュータ1及びリレー33,35を介してシートリフ
トモータ47を正逆転させ、シートSの高さを運転位置
(上昇)と退避位置(下降)とに姿勢変更させる。
このように手動調整スイッチ7を手動操作して運転者が
調整したステアリングホイール位置及びシート位置をマ
イクロコンピュータ1に記憶させるには、記憶指示スイ
ッチ9を操作して行なうことができる。すなわち例え
ば、メインスイッチ76をON操作した後、第1メモリポジ
ションスイッチ77をON操作すると、ステアリングチルト
量検出センサ11、ステアリングテレスコ量検出センサ1
3、シートスライド量検出センサ15及びシートリフト量
検出センサ17からマイクロコンピュータ1に入力されて
いるパルス信号により前記第1メモリポジションスイッ
チ71に対応する第1メモリ領域に車上姿勢として記憶さ
れる。
この記憶はステアリングチルト量検出センサ11,ステア
リングテレスコ量検出センサ13,シートスライド量検出
センサ15及びシートリフト量検出センサ17からのパルス
信号の数をカウンタによりそれぞれ計数し、このカウン
タの計数値を基準値として記憶することにより行なわれ
る。また、上記ステアリングホイールSW又はシートSの
車上姿勢は、記憶指示スイッチ9の操作を行なわないで
も、各センサ11,13,15,17のパルス信号の数を計数する
カウンタの計数値により現在の車上姿勢としてマイクロ
コンピュータ1の第5メモリ領域に記憶させることがで
きる。
その後、再び手動調整スイッチ7を操作して別の車上姿
勢を選定し、この車上姿勢を記憶させる場合は次のよう
にして行なう。すなわち記憶指示スイッチ9のメインス
イッチ76をON操作し、ついで、例えば第2メモリポジシ
ョンスイッチ79をON操作することにより、前記第1メモ
リポジションスイッチ77の操作時と同様にして、このと
きの車上姿勢が第2メモリ領域に記憶される。このとき
の車上姿勢は、マイクロコンピュータ1の第5メモリ領
域に記憶されている車上姿勢と変っているので、第5メ
モリ領域にはこのときの車上姿勢が現在位置として記憶
される。
このようにして、各メモリポジションスイッチ77,79,83
を操作することにより、これに対応するマイクロコンピ
ュータ1の各メモリ領域にそれぞれ異った車上姿勢を記
憶させることができるとともに、最新の車上姿勢をマイ
クロコンピュータ1の第5メモリ領域に記憶することが
できる。
上記の操作によって、マイクロコンピュータ1の第1メ
モリ領域から第4メモリ領域に記憶された車上姿勢を再
生する場合は、記憶指示スイッチ9の第1乃至第4メモ
リポジションスイッチ77,79,81,83のうち、再生したい
メモリ領域に対応するスイッチをON操作することによ
り、ステアリングホイールSWまたはシートSを所望とす
る車上姿勢に位置決めできる。
以上は、ステアリングホイールSW及びシートSの車上姿
勢についてであるが、例えば他のリクライニング、アウ
トサイドミラー又はインナーミラー等の車上姿勢も制御
するような構成としてもい。
そして、この装置ではシートSを主車上備品としシート
ベルトSBを副車上備品とし、シートSが退避姿勢から運
転姿勢へ姿勢変更されるまではシートベルトSBの引出し
がロックされ、シートS退避姿勢でのシートベルトSBの
装着を規制している。このため、シートベルトSBを装着
したままシートSが運転姿勢へ前進するようなことがな
く、圧迫感、擦れ等を防止できる。
次にこのような作用について第3図に示すフロチャート
について説明する。
まず、第3図のフローチャートを一般的に説明すると、
ステップS1では、キーがエンジンキースイッチ3に差込
まれているか否かの判断が行われる。キーが差込まれて
いなければステップS2へ進み、キーが差込まれていれば
ステップS4へ進む。
ステップS2では、シートSが退避姿勢にあるか否かの判
断が行われる。退避姿勢にあればステップS1へ戻り、退
避姿勢になければステップS3へ進む。
ステップ3では、シートスライド量検出センサ15からの
現在のパルス信号のカウンタ値とメモリに記憶されてい
る退避姿勢のパルス信号の比較が行われ、ステップS9へ
進む。
ステップS4では、シートSが運転姿勢にあるか否かの判
断が行われる。運転姿勢にあれば、ステップS5へ進み、
運転姿勢になければステップS7へ進む。
ステップS5では、電磁ソレノイド49用リレー37の通電出
力がクリアされる。リレー37の通電がクリアされると、
上記のように第10図において電磁ソレノイド49はラッチ
ピース123を右へ揺動させラッチプレート121との係合を
解く。従って、シートベルトSBは引き出し可能になり、
乗員はシートベルトSBを装着することができる。ステッ
プS5が終了すると、ステップS6へ進み、通常のメモリ及
びメモリリターンルーチンへ進む。
ステップS7では、電磁ソレノイド49のリレー37に作動電
流が出力され、ステップS8へ進む。リレー37が作動する
と第10図において電磁ソレノイド49はラッチピース123
を左へ揺動させ、ラッチプレート121と係合させるから
シートベルトSBの引出しはロックされ、乗員はシートベ
ルトSBを装着することができない。
ステップ8では、シートスライド量検出センサ15からの
現在のパルス信号のカウンタ値とメモリに記憶されてい
る運転姿勢のパルス信号のカウンタ値との比較が行わ
れ、ステップS9へ進む。
ステップ9では、シートスライド量のメモリのカウンタ
値と現在のカウンタ値との偏差が判定される。偏差が0
であれば、ステップS11へ進み、0でなければステップS
10へ進む。
ステップS10では、シートスライドモータ45用リレー29,
31に信号が出され、ステップS9の偏差が0になるまでシ
ートスライドモータ45を駆動する。
ステップS11では、シートSをスライドする必要はない
からシートスライドモータ用リレー29,31への通電がク
リアされ、スライドS12へ進んで終了フラグのセットが
行われる。
このような制御が行われる第1実施例において乗車時と
降車時の制御は各々次の手順で行われる。乗車時、エン
ジンキースイッチが差込まれると、ステップS1ではYes
と判定されステップS4へ進む。ステップS4ではシートS
がまだ退避姿勢にあるからNoと判定されステップ7へ進
む。ステップS7ではシートベルトSBの引出しがロックさ
れるから、乗員はシートベルトSBを装着することができ
ない。ついで、ステップS8で現在のシートSの姿勢と記
憶されている運転姿勢とが比較され、ステップS9でこれ
らの偏差が判定される。偏差は0ではないからステップ
S10へ進みシートを運転姿勢に変更する。ついでステッ
プS1を経てステップS4を繰返す。ステップS4において、
シートSがすでに運転姿勢に変更されているとステップ
S5へ進み、シートベルトSBの引出しのロックが解除さ
れ、シートベルトSBの装着が可能になる。
降車時はシートSは運転姿勢にあり、キーはエンジンキ
ースイッチ3から抜取られる。従って、ステップはS1か
らS2へ進む。シートSは運転姿勢であるから、ステップ
S3へ進む。ここで現在のシートSの姿勢と記憶された退
避姿勢とが比較され、ステップS9でそれらの偏差が判定
される。偏差は0ではないからステップS10へ進みシー
トSを退避姿勢に変更する。ついでステップS1を経てス
テップS2を繰返す。ステップS2において、シートSが退
避姿勢に変更されているからステップは再びスタートへ
戻る。
こうして、本実施例によれば、乗降性が向上するばかり
でなく、乗車時にはシートSの運転姿勢への姿勢変更が
完了するまではシートベルトSBを装着できないから、シ
ートベルトSBを装着した後にシートSが前方へ移動する
ことによる圧迫感や、シートベルトSBに擦られることに
よる不快感が生じない。
次にこの考案の第2の実施例を説明する。
この実施例はシートSの姿勢変更時にもシートベルトSB
の引出しを一定の長さだけ可能にしたものである。シー
トベルトSBの引出し量を検出する手段としてシートベル
ト引出し量検出センサ19をシートベルト巻取り部の巻取
り軸117に取付けた。このシートベルト引出し量検出セ
ンサ19には回転角に応じた数のパルス信号を発生する通
常の回転角度センサを用いた。第4図に示すように、シ
ートベルト引出し量検出センサ19は他の各種検出センサ
11〜17と同様にマイクロコンピュータ1の入力側ポート
に接続されており、後述のシートベルトSBの一定の引出
し量はその引出し量に応じたパルス信号のカウンタ値と
してマイクロコンピュータ1の第5メモリ領域に記憶さ
れる。
第2実施例のこの他の構成は上記第1実施例と同じであ
る。
次にこのような第2実施例の作用について第5図に示す
フローチャートに基づいて説明する。なお、第5図のフ
ローチャートは第3図に示す第1実施例のフローチャー
トにステップS13,S14を挿入したものであり、ステップS
1からS12までは第1実施例と全く同一である。従って、
各ステップの説明においてこれら同一のステップの説明
は省く。
ステップS13では、シートベルト引出し量検出センサ19
のパルス信号のカウンタ値からシートベルトSBの現在の
引出し量が演算され、ステップS14へ進む。
ステップS14では、マイクロコンピュータ1のメモリに
予め記憶してある一定のシートベルト引出し量のカウン
タ値とステップS13で演算した現在のシートベルト引出
し量が比較される。ここでは、一定のシートベルト引出
し量はシートSのスライド量と同じにした。現在の引出
し量が一定値以上であればステップS7へ進み。一定値以
下であればステップS8へ進む。
このような制御が行われる第2実施例において乗車時と
降車時の制御は各々次の手順で行われる。
乗車時はキーがエンジンキースイッチ3に差込まれシー
トSは退避姿勢にあるから、ステップS1とステップS4を
経てステップS13へ進み、さらにステップS14へ進む。こ
こで、シートベルトSBがシートSのスライド量以上に引
出されていればステップS7へ進み、シートベルトSBの引
出しがロックされそれ以上の引出しが停止される。ま
た、シートベルトSBの引出し量がシートSのスライド量
以下であれば、ステップS7をバイパスしシートベルトSB
の引出しがロックされない状態でステップS8へ進む。以
下、上記の第1実施例と同様にステップS9からステップ
S10またはステップS11,S12を経てスタートへ戻り、ステ
ップS1,S4,S5,S6が実行される。
このように、第2実施例には上記の第1実施例と同じ効
果に加えて次のような効果がある。すなわち、ステップ
S14において判定がYesの場合はシートベルトSBはすでに
シートSのスライド量だけ引出されており、判定がNoの
場合はシートベルトSBの引出しはロックされない。いず
れにしてもステップS10において乗員はシートベルトSB
をつかんだままシートSを前進させることができる。一
般にシートベルトSBのショルダー位置は右肩後方にある
から、運転姿勢にあるシートS上でシートベルトSBを装
着するには体を右にひねってシートベルトSBをつかんで
からこれを引出さなければならない。しかしこの実施例
によれば上記のようにシートSが運転姿勢に移動を完了
したときシードヘルトSBはすでにある程度引出されてい
るから楽に装着することができる。
降車時の制御手順は上記第1実施例と全く同一のステッ
プを経由して行われる。
[考案の効果] 以上より明らかなようにこの発明の構成によれば、シー
トの退避姿勢から運転姿勢への姿勢変更が完了するまで
はシートベルトの引出しが規制されるため、退避姿勢に
おいてシートベルトを誤って装着することがなくなる。
従って、シートベルトを装着したままシートが退避姿勢
から運転姿勢へ移動することがなくなり、シートベルト
による圧迫感を防止することができる。又、降車時にも
キーを抜くことなどでシートが退避位置に自動的に姿勢
変更され、且つ、この場合はシートベルトの装着を規制
することがないため、シートベルトを引出すことにより
降車時の圧迫感をも防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の構成図、第2図はこの考案の第1実
施例の回路図、第3図は第2図の回路図に従うフローチ
ャート、第4図はこの考案の第2実施例の回路図、第5
図は第4図の回路図に従うフローチャート、第6図はス
テアリング駆動手段の斜視図、第7図、第8図はシート
駆動手段の斜視図、第9図はシートベルト巻取り部の正
面図、第10図は第9図のA−A断面図である。 S…シート、SW…ステアリングホイール SC…姿勢検出手段、RK…規制手段 MO…駆動手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動手段の制御により少なくとも退避姿勢
    から運転姿勢へ自動的に姿勢変更可能なシートと、乗員
    を拘束するシートベルトと、シートの姿勢変更を検出す
    る姿勢検出手段と、前記姿勢検出手段により前記シート
    の退避姿勢から運転姿勢への姿勢変更が完了したことを
    検出するまでは前記シートベルトの引出しを規制する規
    制手段とを備えたことを特徴とする車上姿勢制御装置。
JP1987120487U 1987-08-07 1987-08-07 車上姿勢制御装置 Expired - Lifetime JPH0635822Y2 (ja)

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JPS6425946U JPS6425946U (ja) 1989-02-14
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JPS6425946U (ja) 1989-02-14

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