JP2006282097A - シートベルト用リトラクター - Google Patents

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Abstract

【課題】トルクリミッタを容易に組付けることができ、かつ、容易かつ精度よく加工すること。
【解決手段】モータ部と巻取ドラムとの伝達経路にクラッチホイール120が介在される。クラッチホイール120のベース部材122とギヤ部材124との間に、トルクリミッタが介在配置される。トルクリミッタは、ギヤ部材124の周方向に沿って一定位置でかつその径方向に沿って移動自在に支持されると共にギヤ部材124に係合自在に配置されたローラ142と、ローラ142を係合方向に付勢する弧状の板バネ部材144とを備えている。
【選択図】図6

Description

この発明は、シートベルト装着状態で生じるウエビングの弛みを、車両緊急時に除去するための機構を備えたシートベルト用リトラクターに関する。
従来、車両の急減速時等において、乗員の身体を強く拘束するための装置として、特許文献1に開示のウエビング巻取装置がある。
このウエビング巻取装置では、巻取軸を回転させるためのベースプレートと、モータにより回転駆動される外歯ギヤとの間に、トルクリミッタが介在配置されている。トルクリミッタは、ばね性を有する金属片を適宜屈曲させることにより形成される部材である。このトルクリミッタは、外歯ギヤにその周方向に沿って所定位置で係止可能な第1の部位と、ベースプレートに離反可能に係合な第2の部位とを有している。また、このトルクリミッタは、第2の部位をベースプレート側に付勢可能なバネ形状を有している。
そして、ウエビングを巻取るのに要する負荷が一定以上になると、付勢力に抗してその第2の部位の係合が外れ、モータが空転してウエビングの巻取が抑制されるようになっている。
特開2004−42788号公報
しかしながら、従来のウエビング巻取装置では、前記第1の部位を外歯ギヤに係止させつつ、トルクリミッタを組込む必要があり、その組付作業が困難である。
また、単一のトルクリミッタに、係止形状や係止形状、さらには、バネ形状を形成する必要があり、加工が困難で、かつ、加工精度も低下し易い。
そこで、本発明の第1の課題は、トルクリミッタを容易に組付けることができるようにすることであり、第2の課題は、トルクリミッタを容易かつ精度よく加工することができるようにすることである。
この発明は、ハウジングと、ウエビングが巻装された状態で前記ハウジングに回転自在に支持された巻取ドラムと、前記ウエビングを巻取る方向に、前記巻取ドラムを回転させるプリテンショナー機構と、を備えたシートベルト用リトラクターであって、前記プリテンショナー機構は、アクチュエータ部と、前記アクチュエータ部の駆動力を受けて回転するギヤ部材と、前記ギヤ部材の内周側又は外周側に配設される周壁部を有し、自己の回転を前記巻取ドラムに作用させて前記巻取ドラムを前記ウエビングの巻取方向に回転させるためのベース部材と、前記ギヤ部材と前記周壁部との間に介在し、前記ギヤ部材及び前記ベース部材のうちの一方側にその周方向に沿って一定位置でその径方向に沿って移動自在に支持されると共に前記ギヤ部材及び前記ベース部材のうちの他方側に係合自在とされた係合部分と、前記係合部分を前記ギヤ部材及び前記ベース部材のうちの他方側に係合する方向に付勢する付勢部分とを有するトルクリミッタとを有するものである。
この場合に、前記トルクリミッタは、前記係合部分として機能する係合部材と、前記付勢部分として機能する付勢部材とを備えた構成であってもよい。
また、前記係合部材は、円状に形成された部分を有する円状部材であり、前記付勢部材は、円弧状の板バネ部材であり、前記ギヤ部材及び前記ベース部材のうちの一方側に、前記円状部材を嵌め込み可能な係合凹部が形成され、前記ギヤ部材及び前記ベース部材のうちの他方側に、前記円状部材を前記ギヤ部材又は前記ベース部材の径方向に沿って移動自在に支持する支持部材と、前記円状部材を前記板バネ部材で付勢可能な態様で前記板バネ部材を部分的に支持するバネ支持手段とが形成された構成であってもよい。
さらに、前記板バネ部材は、弾性変形された状態で、前記バネ支持手段に支持されていてもよい。
また、前記係合部材は、円柱形状を有していてもよい。
この発明のシートベルト用リトラクターによると、トルクリミッタの係合部分を、前記ギヤ部材及び前記ベース部材のうちの一方側にその周方向に沿って一定位置でその径方向に沿って移動自在に支持されると共に前記ギヤ部材及び前記ベース部材のうちの他方側に係合自在に配置すると共に、付勢部分を、前記係合部分を前記ギヤ部材及び前記ベース部材のうちの他方側に係合する方向に付勢するように配置することで、トルクリミッタを組付けることができるため、該トルクリミッタを容易に組付けることができるという第1の課題を実現できる。
この場合に、トルクリミッタが、前記係合部分として機能する係合部材と、前記付勢部分として機能する付勢部材とを備えた構成とされていると、それぞれの係合部材や付勢部材の形状を比較的単純な形状とすることができ、トルクリミッタを容易かつ精度よく加工することができるという第2の課題を実現できる。
さらに、前記係合部材は、円状に形成された部分を有する円状部材であり、前記付勢部材は、円弧状の板バネ部材であり、前記ギヤ部材及び前記ベース部材のうちの一方側に、前記円状部材を嵌め込み可能な係合凹部が形成され、前記ギヤ部材及び前記ベース部材のうちの他方側に、前記円状部材を前記ギヤ部材又は前記ベース部材の径方向に沿って移動自在に支持する支持部材と、前記円状部材を前記板バネ部材で付勢可能な態様で前記板バネ部材を部分的に支持するバネ支持手段とが形成されていると、円状部材や板バネ部材は比較的簡易な形状であるため、それらを容易かつ精度よく加工することができる。これにより、板バネ部材による付勢力を安定したものとすることができる。また、板バネ部材により、耐久性に優れた付勢力を付与できる。
また、前記板バネ部材が、弾性変形された状態で、前記バネ支持手段に支持されていると、組付時に板バネ部材を支持手段に比較的しっかりと支持させた状態で保持することができ、組付作業を容易に行うことができる。しかも、板バネ部材等のがたつきを有効に防止できる。
また、係合部材は、円柱形状を有していると、円状部材と係合凹部との接触面積を比較的大きくしてそれらの間の面圧を減少させることができる。
以下、この発明の実施形態に係るシートベルト用リトラクターについて説明する。
<全体構成>
図1はシートベルト用リトラクターを示す斜視図であり、図2はシートベルト用リトラクターの部分断面図である。
このリトラクターは、車両等の座席に備えられるシートベルト装置に適用されるものであり、通常状態では、シートベルトとしてのウエビングを引出し、巻取自在に収容している。そして、車両の衝突時や急減速時等の緊急時には、乗員を効果的に拘束するため、弛みを除去するようにウエビングを巻取り、その後、乗員に加わる衝撃を緩和するようにウエビングを徐々に繰り出すようになっている。
本実施形態におけるリトラクターは、ハウジング10と、巻取ドラム20と、緊急ロック動作機構30と、第1プリテンショナー機構40と、第2プリテンショナー機構100とを備えている。ここでは、巻取ドラム20の一端側(図1では右端側)に緊急ロック動作機構30が設けられ、巻取ドラム20の他端側(図1では左端側)に第1プリテンショナー機構40及び第2プリテンショナー機構100が設けられた構成とされている。以下、各構成要素毎に説明する。
<各構成要素の説明>
<ハウジング、巻取ドラム、緊急ロック動作機構及び第1プリテンショナー機構>
ハウジング10は、相対向して配設された一対の側板部11a,11bと、該側板部11a,11bの一側縁部を連結する背板部14とを備えた平面視略U字状に構成されている。
この両側板部11a,11b間で上記巻取ドラム20が回転自在に支持されている。また、一方側の側板部11aの外面に緊急ロック動作機構30が取付けられている。さらに、他方側の側板部11bの外面に第1プリテンショナー機構40が取付けられ、その第1プリテンショナー機構40の外面に第2プリテンショナー機構100が取付けられている。また、この第2プリテンショナー機構100の外面に巻取機構16が取付けられている。
巻取ドラム20は、ウエビングが巻装された状態でハウジング10に回転自在に支持される部材である。具体的には、巻取ドラム20は、アルミ材等により形成されており、略円柱状のドラム本体部21と、そのドラム本体部21の軸心方向両端部に径方向に張出形成されたフランジ部22a,22bとを有している。そして、その両フランジ部22a,22b間のドラム本体部21にウエビングが巻装される。
また、巻取ドラム20の中心軸に沿って軸孔部22hが形成されており、この軸孔部22hのうちの他方のフランジ部22b側の部分に結合体28が巻取ドラム20に対して相対回転不能に結合されている(図2参照)。
さらに、上記軸孔部22h内にトーションバー50が挿入されている。トーションバー50の他端部は上記結合体28に相対回転不能に結合されている。また、トーションバー50の一端部(図示省略)は、巻取ドラム20の一方側のフランジ部22bより延出すると共に上記側板部11aを貫通して緊急ロック動作機構30により回転可能に支持されている。
また、上記結合体28に、巻取ドラム20の他方側のフランジ部22bより延出するようにして結合軸部29が相対回転不能に結合されている。結合軸部29は、他方側の側板部11bを貫通して、第1プリテンショナー機構40等により回転可能に支持されている。
緊急ロック動作機構30は、通常状態では上記トーションバー50の一端部の回転自在に支持し、車両の緊急時にロック動作を行うように構成されている。このような緊急ロック動作機構30としては、車両の急減速による加速度変化やシートベルトの急な引出し等を感知して所定のロック動作を行う周知機構等を採用することができる。
この緊急ロック動作機構30が所定のロック動作を行うことで、トーションバー50の一端部の回転がロックされると共に、巻取ドラム20の回転もロックされてウエビングの引出しが阻止される。なお、このロック状態で、ウエビングに作用する荷重が予め設定された所定値を超えると、トーションバー50をねじれ変形させつつ、巻取ドラム20がウエビングの引出し方向に回転する。このように、トーションバー50をねじれ変形させつつ、ウエビングを引出させることで、乗員に生じる衝撃エネルギーを吸収するようにしている。
また、上記第2プリテンショナー機構100の外面に、巻取ドラム20を巻取方向に付勢するための巻取機構16が設けられている。
ここでは、巻取機構16は、渦巻バネを含む巻取付勢機構がバネケース17内に収容された構成とされている。そして、上記結合軸部29の先端部が、第1プリテンショナー機構40及び第2プリテンショナー機構100を貫通してバネケース17内の渦巻バネに結合され、渦巻バネの付勢力により巻取ドラム20をウエビングの巻取方向に常時回転付勢する構造とされている。
第1プリテンショナー機構40は、通常状態では、結合軸部29を回転自在に支持し、車両の衝突時等の緊急時に所定のセンサ出力に応じてガス発生器を作動させ、このガスの圧力を利用して結合軸部29を介して巻取ドラム20をウエビング巻取方向に回転させる機構である。この第1プリテンショナー機構40としては、緊急時にガス圧等を利用して不可逆的にウエビングを巻取る周知機構等を採用することができる。
そして、車両の衝突時等の緊急時に第1プリテンショナー機構40を動作させることで、巻取ドラム20を回転させてウエビングを巻取る。これにより、乗員をしっかりとシート側に固定できるようになる。
なお、本第1プリテンショナー機構40は、車両が実際に衝突した場合のような緊急時において不可逆的に、つまり、一度だけ動作し、ウエビングを巻取る。つまり、実際に車両が衝突してしまった後には、ウエビングを再度引締める機構は不要となるので、不可逆的な第1プリテンショナー機構40によりウエビングを比較的強固に引締めるようにするのである。
<第2プリテンショナー機構の説明>
第2プリテンショナー機構100について説明する。図3は第2プリテンショナー機構を示す分解斜視図である。図1〜図3に示すように、第2プリテンショナー機構100は、巻取ドラム20の他端側に設けられている。より具体的には、第2プリテンショナー機構100は、第1プリテンショナー機構40の外面側に取付けられている。この第2プリテンショナー機構100は、車両の緊急時にモータ部110を駆動させてトーションバー50の結合軸部29を介して巻取ドラム20をウエビング巻取方向に回転させるように構成されている。
この第2プリテンショナー機構100は、アクチュエータ部としてのモータ部110と、クラッチホイール120とを備えている。
モータ部110は、電動モータであり、図示省略の制御部からの制御を受けて所定のタイミングで回転駆動する。制御部は、例えば、加速度センサやブレーキの動作状態に基づいて、車両衝突が予測される場合に、モータ部110を所定の第1方向へ回転駆動させ、また、衝突が回避されたと判断された場合に、モータ部110を第1方向とは逆方向へ回転駆動させる。
このモータ部110のモータ軸112には、小歯車113が固着されている。この小歯車113を外部に突出させた状態で、モータ部110がモータカバー118内に収容されている。
なお、アクチュエータ部としては、電動モータの他、可逆的に動作可能な種々の原動機を用いることができる。
クラッチホイール120は、略円板状の全体形状を有しており、その外周囲にギヤ歯124aが形成されている。クラッチホイール120は、クラッチカバー102内に回転自在に収容されている。また、上記モータ部110が、小歯車113をクラッチカバー102内に配設するようにして、該クラッチカバー102の外面に取付けられている。また、この小歯車113とクラッチホイール120との間に介在するようにして、中継ギヤ106がクラッチカバー102内に回転自在に配設されている。そして、モータ部110の回転駆動力が、小歯車113から中継ギヤ106を介してクラッチホイール120に伝達されるように構成され、モータ部110の正転或は逆転方向への回転に連動して、クラッチホイール120が正転或は逆転方向への回転駆動力を受ける構成となっている。なお、クラッチカバー102の開口部は、蓋部102bにより閉じられる。
図4はクラッチホイールを示す分解斜視図であり、図5はクラッチホイールの構成部品であるベース部材を示す正面図であり、図6は非巻取動作状態におけるクラッチホイールの内部構造を示す図であり、図7は巻取動作状態においてトルクリミッタが動作した状態におけるクラッチホイールの内部構造を示す図である。
このクラッチホイール120は、所定のタイミングで、モータ部110と巻取ドラム20との間の動力伝達経路を確立し、或は、切離すように構成されている。すなわち、クラッチホイール120は、モータ部110が第1方向(巻取ドラム20を巻取方向に回転させる方向)に回転するときに、モータ部110と巻取ドラム20との間の動力伝達経路を確立する。一方、モータ部110が前記第1方向とは逆の第2方向に回転するときに、モータ部110と巻取ドラム20との間の動力伝達経路を切離す。
より具体的に説明すると、クラッチホイール120は、ベース部材122と、ギヤ部材124と、ラチェットギヤ部126と、パウル部材128と、トルクリミッタ140とを備えている。
ギヤ部材124は、上記モータ部110の回転駆動力を受けて回転可能に構成されている。ここでは、ギヤ部材124は、略環状部材に形成されており、その外周囲にギヤ歯124aが形成されている。このギヤ歯124aを介して上記モータ部110からの回転駆動力を受けて回転するように構成されている。
また、ギヤ部材124の内周部には、回転抑止凹部124bがその周方向に沿って連続的に形成されている。換言すれば、ギヤ部材124の内周部は、内ギヤ歯状に形成されている。それぞれの回転抑止凹部124bは、後述するローラ142が嵌り込むことができる程度の凹み形状に形成されている。
ベース部材122は、略円形板状に形成されており、その一方面の外周側部分に、略環状の周壁部123が形成されている。この周壁部123は、上記ギヤ部材124の内周側に間隔をあけて配設されるようになっている。
また、ベース部材122の中央部にラチェットギヤ部126が回転自在に配設されている。ベース部材122の一方面側であって上記周壁部123で囲まれかつラチェットギヤ部126を挟込む位置に、一対のパウル部材128が支軸部を介して揺動自在に配設されている。なお、周壁部123の開口部は、略円板上のカバープレート122bによりカバーされる。
ラチェットギヤ部126には、結合軸部29が相対回転不能に挿入結合されており、ラチェットギヤ部126は結合軸部29及び結合体28を介して巻取ドラム20と一体回転するように構成されている。また、ラチェットギヤ部126の外周囲には、ラチェット歯126aが形成されている。
また、各パウル部材128は、ベース部材122に揺動自在に支持されており、該ベース部材122と共にその回転軸回りに回転する。また、各パウル部材128は、上記ラチェットギヤ部126に係合可能な姿勢(図7参照)と係合解除可能な姿勢(図6参照)との間で揺動自在に支持されている。ここでは、パウル部材128は、ラチェット歯126aに係脱可能なパウル爪128aを有しており、そのパウル爪128aをベース部材122の径方向に沿って内外周に往復移動させるようにして、揺動自在に支持されている。そして、パウル爪128aを内周側に移動させることで該パウル爪128aがラチェット歯126aに係合し、ベース部材122とラチェットギヤ部126とが一体的に回転する。一方、パウル爪128aを外周側に移動させることで該パウル爪128aとラチェット歯126aとの係合が解除され、ベース部材122に対して自由にラチェットギヤ部126が回転するようになっている。
なお、ベース部材122とラチェットギヤ部126との間に、ベアリング部材138が介在配置されている。これにより、ベース部材122に対してラチェットギヤ部126がより円滑に回転するようになっている。
また、各パウル部材128は、解除方向付勢手段であるねじりコイルバネ129により、ラチェットギヤ部126との係合を解除する方向に常時付勢されている。これにより、後述するモータ部110の非回転時及び逆回転時に、係合を解除するようにしている。
上記各パウル部材128の姿勢変更は、パウルの姿勢変更手段であるパウルガイド130によりなされる。
パウルガイド130は、略円板状に形成されており、その中央部に結合軸部29を遊挿可能な摺接筒部131が形成されると共に、外周部にパウル部材128を姿勢変更させるための押動片132が形成されている。
押動片132は、周壁部123内で各パウル部材128の前後位置に配設される。そして、ベース部材122とパウルガイド130とが相対回転することで、押動片132がパウル部材128に当接してこれを揺動させる。図6では、押動片132に対して、ベース部材122及びパウル部材128を矢符R方向に回転させることで、押動片132がパウル部材128に当接してそのパウル爪128aをラチェット歯126a側に移動させる。これにより、パウル部材128とラチェットギヤ部126とが噛合うようになる。一方、押動片132に対して、ベース部材122及びパウル部材128を矢符S方向に相対回転させることで、押動片132がパウル部材から離間してパウル爪128aがラチェット歯126aから離間する方向に移動する。これにより、上記コイルバネ129の付勢力によってパウル部材128とラチェットギヤ部126との噛合いが解除される。
また、このパウルガイド130は、所定の摩擦力で回転を抑止された状態で、クラッチカバー102に対して回転可能に支持されている。すなわち、パウルガイド130の摺接筒部131は、クラッチカバー102の内周側に突設された支持筒部102aに外嵌めされている。また、摺接筒部131の外周囲に略環状のバネ材133が外嵌めされる。そして、バネ材133の弾性力により、摺接筒部131が縮径変形するように付勢され、摺接筒部131の内周部が所定の摩擦力で支持筒部102aの外周部に接触している。
そして、巻取ドラム20の通常の回転状態では、パウルガイド130は回転停止した状態となっている。この状態で、モータ部110の回転駆動によりベース部材122を回転させると、当初、パウルガイド130に対してベース部材122は相対回転する(図9の矢符R参照)。この相対回転により、パウルガイド130が各パウル部材128を姿勢変更させてラチェットギヤ部126に係合させる。この後、ベース部材122の回転が継続すると、摺接筒部131を支持筒部102aに摩擦接触させつつ、パウルガイド130が、ラチェットギヤ部126及びベース部材122と共に回転する。これにより、自己の回転を巻取ドラム20に作用させて、巻取ドラム20をウエビングの巻取方向に回転させることができる。
また、この状態から、モータ部110の逆回転によりベース部材122を逆回転させると、パウルガイド130の回転を停止させつつ、このパウルガイド130に対してベース部材122が逆方向に相対回転することになる。すると、パウルガイド130に対するベース部材122及びパウル部材128の逆回転により、パウル部材128が姿勢変更しラチェットギヤ部126との係合を解除する。これにより、巻取ドラム20は第2プリテンショナー機構100の駆動を受けずに自由回転可能な状態となる。
また、トルクリミッタ140は、上記ギヤ部材124と周壁部123との間に介在配置されている。トルクリミッタ140は、係合部分と付勢部分とを有している。係合部分は、ベース部材122にその周方向に沿って一定位置でかつその径方向に沿って移動自在に支持されると共にギヤ部材124に係合自在とされている。また、付勢部分は、上記係合部分をギヤ部材124に係合する方向に付勢するように構成されている。
より具体的には、トルクリミッタ140は、上記係合部分として機能する係合部材としてのローラ142と、上記付勢部分として機能する付勢部材としての板バネ部材144との2部材により構成されている。
ローラ142は、円柱状に形成された部材であり、上記ベース部材122の一方面側であって周壁部123の外周側に形成された支持部材としてのローラ支持部143によって支持されている。ローラ支持部143は、周壁部123の接線方向に沿って延びる突出片状の部材であり、その略中央部にローラ142を収容可能な凹部143aが形成されている。ローラ142は、当該凹部143a内に配設されることで、ベース部材122の周方向に沿って一定位置で、かつ、その径方向に沿って移動自在に支持されることになる。そして、ローラ142が、ベース部材122の外周側に移動した状態では回転抑止凹部124bに係合し、ベース部材122の内周側に移動した状態では回転抑止凹部124bとの係合を解除されるようになる。
なお、本実施形態では、ベース部材122の周方向に沿って略均等間隔をあけた4箇所にローラ支持部143が形成され、それぞれにローラ142が支持されている。ローラ142及びローラ支持部143は、少なくとも1箇所に設けられていればよい。好ましくは、ローラ142及びローラ支持部143は、ベース部材122の周方向に沿って略均等間隔をあけて3箇所以上に設けられる。また、ローラ142に代えて、球状部材、その他、円状に形成された部分を有する円状部材を用いてもよい。
板バネ部材144は、円弧状の板バネ状に形成されており、バネ支持手段としてのバネ挟持部145及び受突部146により上記ローラ142を付勢可能な態様で部分的に支持されている。
板バネ部材144は、周壁部123の曲率半径(より具体的には、バネ挟持部145及び受突部146による支持ポイントを結ぶ仮想円ラインT(図5の2点鎖線参照)の曲率半径)よりも小さな曲率半径を持つ円弧状に形成されている。また、板バネ部材144は、周壁部123の半周程度、より具体的には、半周よりも小さい長さ寸法に形成されている。
また、ベース部材122の一方面側であって周壁部123の外周側に、板バネ部材144の略中央部を挟込み可能なバネ挟持部145が形成されると共に、板バネ部材144の両端部内側に摺接可能な受突部146が形成されている。
本実施形態では、周壁部123の外周側であってその中心を挟む2箇所にバネ挟持部145が形成されると共に、周壁部123の外周側であって各バネ挟持部145を所定間隔あけて挟む各位置に受突部146が突出形成されている。バネ挟持部145は、板バネ部材144を圧入可能なスリット部を有している。なお、上記ローラ支持部143は、各バネ挟持部145と各受突部146とを結ぶ仮想円ラインTの略中間部外側の位置に形成されている。
そして、各板バネ部材144の略中間部をバネ挟持部145のスリット部に圧入して挟込ませると共に、各板バネ部材144の両端部内面を受突部146に摺接させるようにして、各板バネ部材144を周壁部123の外周側に沿って配設する。これにより、板バネ部材144は、バネ挟持部145及び受突部146により、曲率半径を大きくするように弾性変形された状態で、ベース部材122単独で支持されることになる。
なお、上記受突部146は、板バネ部材144の両端縁部よりも中心よりの位置で該板バネ部材144の内周面に摺接している。これにより、板バネ部材144が後述するように弾性変形する際に、板バネ部材144の両端縁部と周壁部123の外周面との干渉を防止し、板バネ部材144が円滑に弾性変形でき、かつ、周壁部123の外周面に対する傷付着を防止するようにしている。
この状態で、ローラ142を各ローラ支持部143の凹部143aに嵌め込むと、該ローラ142は各バネ挟持部145と各受突部146とを結ぶ弧状ラインの略中間部で板バネ部材144によりベース部材122の外周側に向けて付勢される。さらに、このベース部材122にギヤ部材124を組付けると、ローラ142はギヤ部材124の内周側の回転抑止凹部124bに係合する方向に付勢される。これにより、ベース部材122とギヤ部材124とは、通常状態では、ローラ142及び板バネ部材144を介して一体回転可能とされる。また、図7に示すように、各板バネ部材144を弾性変形させることでローラ142が各回転抑止凹部124bを順次乗越え得る程度の大きな相対回転力が加わると、ベース部材122とギヤ部材124とが相対回転することになる。これにより、例えば、モータ部110の回転によりウエビングを巻き取っている途中でウエビングに過大な力が加わったとき等に、モータ部110と巻取ドラム20との動力伝達経路を絶つようにしている。
なお、板バネ部材144,ローラ142及びギヤ部材124をベース部材122に組付けると共にローラ142を回転抑止凹部124b内に係合させるように配設した状態で、板バネ部材144の中間部は若干内側に撓み変形した状態で、その弾性復元力によりローラ142を回転抑止凹部124b内に向けて付勢している。これにより、通常状態におけるローラ142のがたつきを有効に防止している。
なお、板バネ部材144は、必ずしも上記のような円弧状の部材に形成する必要はない。例えば、平板な板状、又は、コイルバネ状に形成されていてもよい。
本第2プリテンショナー機構100は、車両の挙動や運転者による操作状況等に基づいて、車両の衝突が予測されるような緊急時において可逆的に動作してウエビングを引締める。そして、車両の衝突が回避された場合には、シートベルトの引締めを解除可能状態にする。本第2プリテンショナー機構100は、事前予測に基づいてウエビングの引締め及び解除を繰返し行うように動作する用途に用いられる。
なお、本実施形態では、ギヤ部材124が、周壁部123の外周側に配設される形態で説明したが、必ずしもその必要はない。例えば、ギヤ部材124が周壁部123の内周側に配設され、また、周壁部123から同軸上で外れた位置でモータ部110の動力がギヤ部材124に伝達される構成であってもよい。また、上記ローラ142及び板バネ部材144の配置関係は、内周側と外周側とで逆の配置関係にあってもよい。例えば、内周側の周壁部に回転抑止凹部が形成され、内周側に配設されたローラが外周側に配設された板バネ部材によって内周側の回転抑止凹部に係合するように付勢される構成であってもよい。
要するに、ギヤ部材及びベース部材のうちの一方側に、ローラ等の係合部材が周方向に沿って一定位置でその径方向に沿って移動自在に支持されると共にギヤ部材及びベース部材のうちの他方側に係合自在とされ、かつ、この係合部分を係合させる方向に付勢する付勢部分を備えた種々の構成を採用することができる。
<動作説明>
上記のように構成されたリトラクターにおける第2プリテンショナー機構100の動作について説明する。
図8は第2プリテンショナー機構の非動作状態を示す図であり、図9は第2プリテンショナー機構の動作開始状態を示す図であり、図10は第2プリテンショナー機構の巻取動作状態を示す図である。
図8に示すように、第2プリテンショナー機構100が動作する前の通常状態では、コイルバネ129の付勢力により、各パウル部材128のパウル爪128aはベース部材122の径方向外側に付勢され(矢符A参照)、ラチェットギヤ部126に対して非係合状態となっている。このため、巻取ドラム20は、第2プリテンショナー機構100に拘束されることなく自由回転可能な状態となっている。
なお、この状態では、パウルガイド130は、クラッチカバー102に摩擦係合することで、上記パウル部材128の上記姿勢を許容する所定位置を維持している。
この状態で、例えば、車両衝突が予測され、モータ部110が所定の第1方向へ回転駆動されると、この回転駆動力を受けて、図9に示すように、小歯車113、中継ギヤ106及びギヤ部材124がそれぞれ矢符B1,B2,B3方向に回転する。これにより、ベース部材122は、トルクリミッタ140としてのローラ142及び板バネ部材144を介してギヤ部材124と共に回転する。この際、パウルガイド130は、上記摩擦力により所定位置を維持された状態となっているため、パウルガイド130に対してベース部材122が相対回転することになる。これにより、押動片132がパウル部材128を矢符B4方向に押動し、パウル爪128aがラチェットギヤ部126に係合するようになる。
さらに、モータ部110による所定の第1方向への回転駆動が継続すると、図10に示すように、小歯車113、中継ギヤ106及びギヤ部材124がそれぞれ矢符C1,C2,C3方向に回転する。また、矢符C4方向に揺動したパウル部材128とラチェットギヤ部126とが完全に係合した状態で、ギヤ部材124の回転がラチェットギヤ部126を介して巻取ドラム20に伝達される。これにより、巻取ドラム20が矢符C3と同方向に回転され、ウエビングWが矢符C5方向に巻取られることになる。なお、この状態では、パウルガイド130は、クラッチカバー102に対して滑って上記ベース部材122と共に回転する。
そして、モータ部110の回転が停止すると、モータ部110が第2方向に逆転するまで、上記パウル部材128とラチェットギヤ部126との係合状態は維持される。
図11は第2プリテンショナー機構の動作直後の状態を示す図であり、図12はトーションバーによる衝撃エネルギー吸収動作初期段階における第2プリテンショナー機構の状態を示す図であり、図13はトーションバーによる衝撃エネルギー吸収動作途中段階における第2プリテンショナー機構の状態を示す図である。
すなわち、図11に示すように、第2プリテンショナー機構100によるウエビングWの巻取動作直後では、パウル部材128とラチェットギヤ部126との係合状態は維持されている。また、ローラ142は、ローラ支持部143により周方向に沿って所定位置に保持されると共に、板バネ部材144により外周側に付勢され回転抑止凹部124bに係合した状態となっている。
この状態で、例えば、車両が実際に衝突すると、緊急ロック動作機構30によりトーションバー50の一端部がロックされた状態で、矢符E1に示すように、ウエビングWが引張られる。そして、ウエビングWに作用する荷重が予め設定された所定値を超えると、トーションバー50をねじれ変形させて衝撃エネルギーを吸収しつつ、巻取ドラム20がウエビングWの引出し方向に回転する。この際、矢符E2に示すように、ラチェットギヤ部126も巻取ドラム20と共に回転する。また、ラチェットギヤ部126の回転は、パウル部材128を介してベース部材122にも伝達されて該ベース部材122も回転する(矢符E3,E4参照)。すると、図13に示すように、板バネ部材144が弾性変形してローラ142と回転抑止凹部124bとの係合を解除可能な状態となる。より具体的には、ベース部材122の回転に伴い、ローラ支持部143によりローラ142に対してベース部材122の周方向へ回転させる力が作用する。すると、ローラ142は回転抑止凹部124bの傾斜面に強く押し当てられ、板バネ部材144をベース部材122の内周側に弾性変形させる力が作用し、ローラ142は回転抑止凹部124bから係合離脱できるようになる(矢符E5参照)。これにより、ベース部材122は、ギヤ部材124及びモータ部110に対して相対回転可能となる。
なお、モータ部110側からの駆動力が既定値を超えた場合にも上記の同様に動作により、ギヤ部材124及びモータ部110に対して相対回転可能となる。これにより、モータ部110の回転駆動にも拘らず、巻取ドラム20の巻取方向への回転を阻止でき、ウエビングWの過大な力による巻取を抑制できる。
なお、上記動作は、トーションバー50のねじれ変形によるエネルギー吸収動作の有無に拘らず、モータ部110からの駆動力が既定値を超えた場合に行われ、過大な力でウエビングWが巻取られるといった現象を防止する。
<まとめ>
以上のように構成されたシートベルト用リトラクターによると、トルクリミッタ140の係合部材であるローラ142を、ギヤ部材124の周方向に沿って一定位置でかつその径方向に沿って移動自在に支持すると共にギヤ部材124に係合自在に配置すると共に、トルクリミッタ140の付勢部材である板バネ部材144を、前記ローラ142を係合させる方向に付勢するように配置しているため、トルクリミッタ140の構成部材をギヤ部材124及びベース部材122の双方に一定位置に係止させて取付ける必要が無く、従って、それらを容易に組付けることができる。
より具体的には、板バネ部材144の長手方向中間部をバネ挟持部145のスリット部に圧入するようにして周壁部123に沿って配設しているため、該板バネ部材144を周壁部123の周方向に沿って正確に位置決めすることなく、板バネ部材144を取付けることができる。このため、板バネ部材144の組付を容易に行える。
また、トルクリミッタ140は、係合部材であるローラ142と、付勢部材である板バネ部材144との2部材で構成されているため、それらのローラ142や板バネ部材144を比較的単純な形状とすることができる。本実施形態では、ローラ142は単純な円柱状に形成され、板バネ部材144は単純な弧状部材に形成している。このため、それらの部材を容易かつ精度よく加工することができるというメリットがある。
特に、板バネ部材144については円弧状に形成されているため、応力集中を防止でき、比較的安定しかつ耐久性に優れた付勢力を付与することができる。
また、板バネ部材144は、弾性変形された状態でバネ挟持部145及び受突部146に組込まれているため、組付時に板バネ部材144を比較的しっかりと支持させた状態で保持することができる。このため、組付作業を容易に行うことができる。しかも、板バネ部材144等のがたつきを有効に防止できる。
また、ローラ142は、円柱部材に形成されているため、ローラ142と回転抑止凹部124bとの接触面積を比較的大きくして、それらの間に作用する面圧を減少させることができる。これにより、ローラ142の小型化、安定した動作等に貢献できる。
なお、係合部材として円状に形成された部分を有する円状部材、例えば、球状部材や円柱状部材を用いることで、回転抑止凹部124bとの摩擦係数(転がり摩擦)を低減させることができる。また、形状の安定した鋼性の部材で係合部材を形成することで、安定した特性でトルクを伝達することができる。
シートベルト用リトラクターを示す斜視図である。 シートベルト用リトラクターの部分断面図である。 第2プリテンショナー機構を示す分解斜視図である。 クラッチホイールを示す分解斜視図である。 クラッチホイールの構成部品であるベース部材を示す正面図である。 非巻取動作状態におけるクラッチホイールの内部構造を示す図である。 巻取動作状態においてトルクリミッタが動作した状態におけるクラッチホイールの内部構造を示す図である。 第2プリテンショナー機構の非動作状態を示す図である。 第2プリテンショナー機構の動作開始状態を示す図である。 第2プリテンショナー機構の巻取動作状態を示す図である。 第2プリテンショナー機構の動作直後の状態を示す図である。 トーションバーによる衝撃エネルギー吸収動作中における第2プリテンショナー機構の状態を示す図である。 モータ部側からの駆動力が既定値を超えた場合における第2プリテンショナー機構の状態を示す図である。
符号の説明
10 ハウジング
16 巻取機構
20 巻取ドラム
100 第2プリテンショナー機構
110 モータ部
120 クラッチホイール
122 ベース部材
123 周壁部
124 ギヤ部材
124a ギヤ歯
124b 回転抑止凹部
126 ラチェットギヤ部
128 パウル部材
130 パウルガイド
140 トルクリミッタ
142 ローラ
143 ローラ支持部
143a 凹部
144 板バネ部材
145 バネ挟持部
146 受突部
W ウエビング

Claims (5)

  1. ハウジングと、ウエビングが巻装された状態で前記ハウジングに回転自在に支持された巻取ドラムと、前記ウエビングを巻取る方向に、前記巻取ドラムを回転させるプリテンショナー機構と、を備えたシートベルト用リトラクターであって、
    前記プリテンショナー機構は、
    アクチュエータ部と、
    前記アクチュエータ部の駆動力を受けて回転するギヤ部材と、
    前記ギヤ部材の内周側又は外周側に配設される周壁部を有し、自己の回転を前記巻取ドラムに作用させて前記巻取ドラムを前記ウエビングの巻取方向に回転させるためのベース部材と、
    前記ギヤ部材と前記周壁部との間に介在し、前記ギヤ部材及び前記ベース部材のうちの一方側にその周方向に沿って一定位置でその径方向に沿って移動自在に支持されると共に前記ギヤ部材及び前記ベース部材のうちの他方側に係合自在とされた係合部分と、前記係合部分を前記ギヤ部材及び前記ベース部材のうちの他方側に係合する方向に付勢する付勢部分とを有するトルクリミッタと、
    を有するシートベルト用リトラクター。
  2. 請求項1記載のシートベルト用リトラクターであって、
    前記トルクリミッタは、前記係合部分として機能する係合部材と、前記付勢部分として機能する付勢部材とを備えた、シートベルト用リトラクター。
  3. 請求項2記載のシートベルト用リトラクターであって、
    前記係合部材は、円状に形成された部分を有する円状部材であり、前記付勢部材は、円弧状の板バネ部材であり、
    前記ギヤ部材及び前記ベース部材のうちの一方側に、前記円状部材を嵌め込み可能な係合凹部が形成され、
    前記ギヤ部材及び前記ベース部材のうちの他方側に、前記円状部材を前記ギヤ部材又は前記ベース部材の径方向に沿って移動自在に支持する支持部材と、前記円状部材を前記板バネ部材で付勢可能な態様で前記板バネ部材を部分的に支持するバネ支持手段とが形成された、シートベルト用リトラクター。
  4. 請求項3記載のシートベルト用リトラクターであって、
    前記板バネ部材は、弾性変形された状態で、前記バネ支持手段に支持される、シートベルト用リトラクター。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれかに記載のシートベルト用リトラクターであって、
    前記係合部材は、円柱形状を有している、シートベルト用リトラクター。
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