JP2009298382A - 乗員保護装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シートベルト1を巻き取る巻取軸を、シートベルト1の巻き取り方向へ付勢する第1渦巻きばね24及び第2渦巻きばね25と、第1渦巻きばね24の収縮を選択的に係止するラチェットホイール23及びラチェット爪27とを備える乗員保護装置に、シートベルト1の装着を検出するベルト装着検出部7と、車両の衝突を検知する衝突検知センサ9と、シートベルト非装着時はラチェットホイールの係止を解除し、シートベルト装着時であって車両の衝突を検知していない場合、ラチェットホイールを係止し、シートベルト装着時であって車両の衝突を検知した場合、ラチェットホイールの係止を解除するように制御する制御部8とを備える。
【選択図】図3
Description
プリテンショナは、車両が急減速状態になったことを加速度センサが検知した場合にシートベルトの弛みを除去し、シートベルトによる拘束力を向上するものである。
テンションレデューサは、シートベルトの巻き取り方向へ巻取軸を付勢する第1渦巻きばね及び第2渦巻きばねを備え、シートベルト非装着時には第1及び第2渦巻きばね両方の付勢力によってシートベルトを巻き取り、シートベルト装着時には、第2渦巻きばねの付勢力のみによってシートベルトを巻き取るように構成されている。
しかしながら、従来、プリテンショナ及びテンションレデューサは技術的目的が異なるため、別システムで構成されており、シートベルトリトラクタにプリテンショナ、テンションレデューサ等の各種機構を備えることによる乗員保護装置の大型化が深刻な問題となっていた。
ベルト装着検出手段は、テンションレデューサ機能を実現すべく、シートベルトの装着を検出する。また、衝突検知手段は、プリテンショナ機能を実現すべく、車両の衝突を検知する。そして、乗員保護装置は、ベルト装着検出手段の検出結果と、衝突検知手段の検知結果とに基づいて、付勢力変更手段の動作を制御、つまり、シートベルトの巻き取り力を制御する。
具体的には、シートベルトが装着されていない場合、強い第1付勢力でシートベルトが巻き取られる。シートベルトが装着されている場合であって、衝突検知手段が車両の非衝突を検知したとき、弱い第2付勢力でシートベルトが巻き取られる。従って、シートベルト装着時における乗員の圧迫感を軽減することが可能になる。
一方、シートベルトが装着されている場合であって、衝突検知手段が車両の衝突を検知したとき、強い第1付勢力でシートベルトが巻き取られる。従って、車両衝突時にシートベルトの弛みを取り除き、乗員を効果的に初期拘束することが可能になる。
非衝突時においては、シートベルトが装着されるまでの間、シートベルトの引き出し量に応じて、第1ばね及び第2ばねには弾性エネルギーが蓄積される。シートベルトが装着された時点で第1ばねの収縮が係止される。このため、シートベルトの装着に際してシートベルトの引き出し量が大きい程、第1ばねは、より大きな弾性エネルギーを蓄えた状態で係止される。そして、車両の衝突が検知された場合、係止部材は第1ばねの係止を解除する。従って、シートベルトの引き出し量が大きい程、車両衝突時にシートベルトはより強く巻き取られる。また、シートベルトの引き出し量と、乗員の体重とは相関があるため、乗員の体重が重い程、車両衝突時にシートベルトはより強く巻き取られるとも言える。
一方、車両に加速度が生じた場合、乗員に慣性力が発生する。該慣性力は乗員の体重に比例して大きくなるため、乗員の体重が重い程、より強い付勢力でシートベルトを巻き取り、乗員を初期拘束することが好ましい。本発明によれば、車両衝突時のシートベルトの巻き取り力を乗員の体重に応じて増減させることが可能である。
シートベルトの巻き取り量を検出するセンサによってシートベルトの装着を検出するように構成した場合、シートベルト検出スイッチをバックルに備える場合に必要となるケーブル、ケーブルの配線スペースが不要になる。
ラチェット爪27がラチェットギア23aから離れている場合、ラチェットホイール23は自由に回転するため、直列的に接続された第1渦巻きばね24及び第2渦巻きばね25両方の付勢力が巻取軸21aに加えられ、シートベルト1に強い巻き取り力が働く。
ラチェット爪27がラチェットギア23aに噛合した場合、ラチェットホイール23の回転が係止されるため、第2渦巻きばね25の付勢力のみが巻取軸21aに加えられ、シートベルト1に弱い巻き取り力が働く。
また、自車両と、前方車両等の障害物との衝突が生ずる可能性があるか、衝突を回避可能か回避不可であるかを判別するように衝突検知センサ9を構成しても良い。例えば、レーザレーダ、超音波センサ等の非接触型距離センサによって所定時間毎に自車と障害物との距離を計測する。この距離の時間的変化から相対速度を計算する。距離を相対速度で除算して衝突までの時間を計算する。該衝突時間が予め設定された所定時間以下なら、衝突の可能性があるとして衝突検知信号を制御部8へ出力する。
また、ヨーレート検知センサ、ロール検知センサ、車両周囲モニター等で、衝突検知センサ9を構成しても良い。
図7(a)は、シートベルト1を装着する前の状態を示している。シートベルト1が装着されていない場合、テンションレデューサ機能はオフ状態にある。つまり、ラチェット爪27がラチェットギア23aから離れ、ラチェットホイール23が自由に回転できる状態にある。従って、第1渦巻きばね24及び第2渦巻きばね25両方の付勢力が巻取軸21aに加わり、強い力でシートベルト1が巻き取られる。
図8は、変形例1に係る乗員保護装置を構成するシートベルトリトラクタ2の一例を模式的に示す断面図である。変形例1に係る乗員保護装置は、シートベルト1の巻き取り量によって、シートベルト1の装着を検出するように構成したものである。
図9は、変形例2に係る乗員保護装置の要部を概念的に示す説明図である。変形例2に係る乗員保護装置は、変形例1と同様の巻取量センサ28を備えている。変形例2に係る巻取量センサ28は、そのオンオフ状態によって、電磁ソレノイド26への通電がオンオフするように構成されている。具体的には、車両に搭載されたバッテリ10の正極端には、電磁ソレノイド26への通電をオンオフする通電スイッチ29の一端が接続され、通電スイッチ29の他端は、巻取量センサ28の一端に接続され、巻取量センサ28の他端は電磁ソレノイド26の入力端に接続されている。
図10は、変形例3に係る乗員保護装置の要部を概念的に示す説明図である。変形例3に係る乗員保護装置は、変形例1と同様の巻取量センサ28を備えている。変形例3に係る巻取量センサ28は、そのオンオフ状態によって、制御部8の動作状態がオンオフするように構成されている。具体的には、電源回路11の正極端に、巻取量センサ28の一端が接続され、巻取量センサ28の他端が制御部8の電源入力端子に接続されている。また、車両に搭載されたバッテリ10の正極端には、電磁ソレノイド26への通電をオンオフする通電スイッチ29の一端が接続され、通電スイッチ29の他端は、電磁ソレノイド26の入力端に接続されている。
変形例4に係る乗員保護装置は、変形例2に係る乗員保護装置において制御部を廃止し、衝突検知センサから出力される衝突検知信号によって通電スイッチがオンオフするように構成されている。例えば、図9に示す制御部を備えず、衝突検知センサの出力が通電スイッチに直接入力し、衝突検知センサからハイレベルの衝突検知信号が通電スイッチに入力された場合、通電スイッチがオン状態になり、ローレベルの衝突検知信号が通電スイッチに入力された場合、通電スイッチがオフ状態になるように構成すると良い。
変形例4に係る乗員保護装置にあっては、乗員保護装置を更に簡素化及び小型化することができる。
変形例5に係る乗員保護装置は、ラチェットホイールを回転させるモータを備える。モータの出力軸は、ラチェットホイールの軸部に接続されており、モータの回転は制御部によって制御される。制御部は、例えばシートベルト装着時にラチェットホイールをシートベルトの引き出し方向へ所定量、回転させるようにモータを駆動させる。シートベルト装着後にラチェットホイールがシートベルトの引き出し方向へ回転した場合、第2渦巻きばねに蓄えられた弾性エネルギーの一部が第1渦巻きばねに移動し、更にモータの回転エネルギーが第2渦巻きばねに蓄積される。
また、第2渦巻きばねにより大きな弾性エネルギーが蓄積されるため、衝突時にはより強い巻き取り力でシートベルトを引き込むことができ、より効果的に乗員を初期拘束することができる。
(変形例6)
変形例6に係る乗員保護装置は、車両衝突時のシートベルトの巻き取りを補助するモータを備える。モータの出力軸は、巻取軸に接続されており、モータの回転は制御部によって制御される。制御部は、例えば、シートベルト装着時において車両の衝突を検知した場合、先にモータをシートベルトの巻き取り方向へ回転させ、次いで電磁ソレノイドを通電させる。このような手順でモータ及び電磁ソレノイドを駆動した場合、電磁ソレノイドを通電させ、次いでモータを駆動する場合に比べて、モータのトルクを巻取軸へより効果的に伝達させることができる。
2 シートベルトリトラクタ
7 ベルト装着検出部(ベルト装着検出手段)
8 制御部
9 衝突検知センサ(衝突検知手段)
20 フレーム
21a 巻取軸
23 ラチェットホイール(付勢力変更手段)
23a ラチェットギア
24 第1渦巻きばね(付勢手段、第1ばね)
25 第2渦巻きばね(付勢手段、第2ばね)
26 電磁ソレノイド
27 ラチェット爪(付勢力変更手段、係止部材)
28 巻取量センサ
80 CPU
A 乗員
Claims (3)
- 乗員を拘束保護するためのシートベルトを巻き取る巻取軸を、該シートベルトの巻き取り方向へ付勢する付勢手段と、該付勢手段によって前記巻取軸に加えられる付勢力を変化させる付勢力変更手段とを備える乗員保護装置において、
前記シートベルトの装着を検出するベルト装着検出手段と、
車両の衝突を検知する衝突検知手段と、
前記ベルト装着検出手段が前記シートベルトの非装着を検出した場合、第1付勢力で前記シートベルトが巻き取られるように、前記付勢力変更手段の動作を制御する手段と、
前記ベルト装着検出手段が前記シートベルトの装着を検出した場合、前記衝突検知手段が車両の衝突を検知したとき、第1付勢力で前記シートベルトが巻き取られ、前記衝突検知手段が車両の非衝突を検知したとき、第1付勢力より弱い第2付勢力で前記シートベルトが巻き取られるように、前記付勢力変更手段の動作を制御する手段と
を備えることを特徴とする乗員保護装置。 - 前記付勢手段は、
直列的に接続された第1ばね及び第2ばねを備え、
前記付勢力変更手段は、
前記第1ばねの収縮を選択的に係止する係止部材を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。 - 前記ベルト装着検出手段は、
ベルトの巻き取り量を検出するセンサである
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗員保護装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008158196A JP2009298382A (ja) | 2008-06-17 | 2008-06-17 | 乗員保護装置 |
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