JP4990949B2 - シートベルト故障診断装置 - Google Patents
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Description
前記故障推定手段は、前記プリテンショナ手段が動作した後、前記バックル状態検出手段によりバックル状態のオフを検出し、前記格納動作の作動中に、前記ウエビング引き出し巻き取り量算出手段によりウエビングの巻き取り量を算出できない場合に、前記クラッチ部を故障と推定することを特徴とする。
前記故障推定手段は、前記検出した加速度が所定値を超えたとき、前記クラッチ部を故障と推定することを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、バックル状態のオフつまりバックルが外れていることを検出した後にウエビングの格納動作を行ってもウエビングリールが作動しない場合にはクラッチ部が故障であると推定できるため、別途センサを必要とせず故障診断を行うことができる。
請求項3に記載した発明によれば、バックル状態のオフつまりバックルが外れていることを検出した後にウエビングの格納動作を行ってもウエビングの巻き取り量を算出できない場合にはクラッチ部が故障であると推定できるため、別途センサを必要とせず故障診断を行うことができる。
請求項4に記載した発明によれば、加速度検出手段により検出された軽衝突で加速度が所定値を超えた場合や、衝突前の追突軽減のためにブレーキをかけた場合のようにプリテンショナ手段が作動した環境に置かれた場合に故障診断を行うため、故障診断の信頼性が高いものとなる。
請求項5に記載した発明によれば、通常の快適性を損ねないようなウエビング巻き取りのための駆動電流値に比較して大きめの駆動電流値を設定しているため、乗員の手が当たってウエビングの格納が行えない場合ではないことが確認でき、確実にクラッチ部の故障診断を行うことができる。
図1は、この発明の実施形態のシートベルト装置1の説明図である。シート2の側方の図示しないセンタピラー内に、乗員3を拘束するウエビング5を巻き取るリトラクタ4が配置されている。リトラクタ4から上方に引き出されたウエビング5はセンタピラーの上部側に支持されたスルーアンカ6に挿通されると共に、その先端がシート2の外側壁のアウタアンカ7を介して車体フロアに固定され、スルーアンカ6とアウタアンカ7の間でウエビング5に挿通されたタングプレート8がシート2の内側壁寄りの車体フロアのバックル9に脱着可能となって所謂三点式のシートベルト装置1を構成している。
また、このシートベルト装置1のリトラクタ4は、ウエビング5を引き出す方向Hと巻き取る方向Mにウエビングリール13を回転可能なモータ38を有する第一プリテンショナ14と、ガスジェネレータを介してウエビング5を巻き取る方向Mにウエビングリール13を回転させる第二プリテンショナ15を備えている。
第二プリテンショナ15は車両が衝突した際に、ガスジェネレータによりラチェットギヤ20を介してをウエビングリール13を回転させてウエビング5を巻き取る。
これら第一プリテンショナ14及び第二プリテンショナ15は制御装置10を介して駆動制御される。
第一プリテンショナ14は下部に設けたモータ38を駆動させることでケース16内に設けたギヤ群G及びラチェットギヤ20を介してウエビングリール13を駆動する。
第二プリテンショナ15は、図示しない、パワーソースであるガスジェネレータによりボールを移動させてラチェットギヤ20を介してウエビングリール13をウエビング5の巻き取り方向M(図1参照)に回転させる。尚、ケース16は上部ケース16uと下部ケース16dとで構成されている。
具体的には、1stギヤ51は2ndギヤ52のアウタギヤ52oに噛合し、2ndギヤ52のインナギヤ52iが3rdギヤ53のアウタギヤ53oに噛合し、3rdギヤの53のインナギヤ53iが4thギヤ54に噛合し、4thギヤがファイナルギヤ55に噛合している。ここで、図5において「CW」は時計回り、「CCW」は反時計回りを示し、ファイナルギヤ55が反時計回りに回転するとラチェットギヤ20を介してウエビングリール13がウエビング5の巻き取り方向Mに回転させる。
ガイドリング62は、パウル63をラチェットギヤ20側に案内するカム65を備えている。ここで、カム65の中間部には破断可能なシェアピン66が設けられ、このシェアピン66はガイドリング62の係合孔67に係止している。
この処理は、クラッチ部56を構成する部材であるパウル63の破損が生じていた場合に、これを特別のセンサを設けることなく乗員に報知するために行われる制御装置10による処理である。
例えば、第一プリテンショナ14が作動するのは、第二プリテンショナ15が作動しないような軽衝突時や、急ブレーキをかけた場合、車両が横滑りを起こした場合、急転舵による横方向の加速度が大きく作用する場合、追突前の衝突軽減を行う場合であるが、この第一プリテンショナ14の作動時にはパウル63がカム65に噛合しクラッチ部56が接状態となっている。したがってこの状態で、ウエビング5に引き出し方向の大きな力が作用すると、この力はウエビングリール13を介してラチェットギヤ20を図5において時計間回りCWに回転させる力となって作用し、パウル63にはラチェットギヤ20の歯から大きな力が作用してパウル63が破損することがある。
このようなパウル63の破損を含むクラッチ部56の故障を既存のセンサを用いて判定するのである。
エアバッグ87の非展開を故障判定の要件としたのはエアバッグ87が展開しないような軽衝突時の第一プリテンショナ14の作動中の故障を想定しているからであり、エアバッグ87が展開している場合には衝突が発生しているためリトラクタ4を再使用することはなく第一プリテンショナ14の故障診断の必要がないからである。
ステップS4において、第一プリテンショナ14の駆動中のウエビング5の引き出し量が20mm以下の場合には制御を終了して再度ステップS1からの処理を繰り替えす。
ステップS9における判定結果が「YES」でバックル9からタングプレート8が外れてバックルセンサ83がOFFを検出した場合には、ステップS10においてウエビング5の格納作動制御を行う。具体的には、第一プリテンショナ14のモータ38を通常の巻き取りの駆動電流1Aとは異なる駆動電流3Aで駆動してウエビング5を巻き取る。
ステップS11における判定結果が「NO」でウエビングリール13が作動する場合には制御を終了し再度ステップS1からの処理を繰り返す。
5 ウエビング
10 制御装置(ウエビング引き出し巻き取り量算出手段)
13 ウエビングリール
14 第一プリテンショナ(プリテンショナ手段)
38 モータ
56 クラッチ部
80 車速センサ(車両状態検出手段)
81 Gセンサ(車両状態検出手段、加速度検出手段)
82 SRSユニット(エアバッグ展開手段)
83 バックルセンサ(バックル状態検出手段)
84 ウエビングリール回転角センサ(ウエビングリール回転角検出手段)
85 ブレーキセンサ(車両状態検出手段)
86 ヨーレートセンサ(車両状態検出手段)
87 エアバッグ
ステップS4、ステップS11 故障推定手段
G ギヤ群(伝達機構)
Claims (5)
- ウエビングを巻回するウエビングリールと、
前記ウエビングリールに伝達機構を介して連結されたモータと、
前記モータ及び前記ウエビングリールを接状態に保持する接位置と、前記モータ及び前記ウエビングリールを断状態に保持する断位置とに変位可能なクラッチ部を設け、前記クラッチ部の故障を判定するシートベルト故障診断装置であって、
前記ウエビングリールの回転角度を検出するウエビングリール回転角検出手段と、
前記ウエビングリール回転角検出手段の検出結果に基づいてウエビングの引出し量または巻き取り量を算出するウエビング引き出し巻き取り量算出手段と、
車両状態を検出する車両状態検出手段と、
前記車両状態検出手段により検出された車両状態に基づいて、前記モータを駆動し、前記ウエビングに張力を付与して乗員をシートに拘束するプリテンショナ手段と、
前記車両状態検出手段により検出された車両状態に基づいて、エアバッグを展開させるエアバッグ展開手段と、
前記クラッチ部材の故障を推定する故障推定手段とを有し、
前記故障推定手段は、前記エアバッグが非展開であり、前記プリテンショナ手段により前記ウエビングに張力が付与されている間、前記ウエビング引き出し巻き取り量算出手段により算出された前記ウエビングの引出し量が所定量を超えた場合に、前記クラッチ部を故障と推定することを特徴とするシートベルト故障診断装置。 - 前記バックル状態を検出するバックル状態検出手段を有し、
前記プリテンショナ手段は、前記ウエビングの格納動作を行うように構成され、
前記故障推定手段は、前記プリテンショナ手段が動作した後、前記バックル状態検出手段によりバックル状態のオフを検出し、前記格納動作の作動中に、前記ウエビングリール回転角検出手段がウエビングリールの回転を検出できない場合に、前記クラッチ部を故障と推定することを特徴とする請求項1記載のシートベルト故障診断装置。 - 前記バックル状態を検出するバックル状態検出手段を有し、
前記プリテンショナ手段は、前記ウエビングの格納動作を行うように構成され、
前記故障推定手段は、前記プリテンショナ手段が動作した後、前記バックル状態検出手段によりバックル状態のオフを検出し、前記格納動作の作動中に、前記ウエビング引き出し巻き取り量算出手段によりウエビングの巻き取り量を算出できない場合に、前記クラッチ部を故障と推定することを特徴とする請求項1記載のシートベルト故障診断装置。 - 前記車両の加速度を検出する加速度検出手段を有し、
前記故障推定手段は、前記検出した加速度が所定値を超えたとき、前記クラッチ部を故障と推定することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のシートベルト故障診断装置。 - 前記プリテンショナ手段は、バックル状態のオフを検出した後、前記モータの駆動電流を大きくして、格納動作を行うことを特徴とする請求項2〜請求項3の何れか一項に記載のシートベルト故障診断装置。
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