JP4907249B2 - シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタに係わり、特に、異常時にシートベルトをロックして乗員の移動を拘束する際に乗員に加わる慣性エネルギを吸収するEA機構を有するシートベルトリトラクタ及びこれを備えたシートベルト装置に関する。
車両の座席に設けられるシートベルト装置は、車両の衝突時に生じる加速度による乗員の急激な移動を拘束し、乗員の身体の安全を図る装置として不可欠な装置である。
このシートベルト装置は、一般に、シートベルト(ウェビング)と、シートベルトリトラクタと、バックル装置とから構成される。
リトラクタは、シートベルトを巻取部材(スプール)に巻回してバネ力により内部に引き込み、通常はその引き込んだ状態でシートベルトを収容している。乗員がシートベルトを装着するときには、シートベルトの巻き取り側と反対側一端に設けたタングプレートを引っ張ることで上記収容されたシートベルトを引き出し、これを座席の傍らに設けた上記バックル装置に係合させることで、シートベルトを装着するようになっている。
このように構成されたリトラクタは、衝撃が作用する衝突時にはシートベルトの巻取部材からの引き出しをロックし、このロックされたシートベルトにより前方に急激に移動する乗員の身体を拘束する。ここで、特に車両急減速時等において一層強力に乗員の身体を拘束するため、通常、プリテンショナとロック機構が設けられる。
プリテンショナは、車両が急減速状態になったことを加速度センサが検知したときにシートベルトの弛みを除去し、シートベルトによる拘束力を向上するものである。例えば上記加速度センサの検知信号に応じてガス発生手段からガスを発生させ、袋状体が膨張することにより膨張構造体の長手方向全長の短縮によってシートベルトの弛みを除去する方式や、あるいは、ガス発生手段からのガスによりシリンダ内をピストンが摺動し、ピニオンを介しスプールを巻取り方向に回転させ、シートベルトの弛みを除去する方式等がある。
ロック機構は、スプールとともに回転するロッキング部材(ロッキングベース)を備えている。そして、上記加速度センサの検知信号に応じて、ロッキングベースに設けられた係止部材(パウル)が車両の固定側部材(リトラクタのフレーム等)に設けられた内歯(ラチェット歯)に係止され、引き出し方向へのロッキングベース及びスプールの回転を規制するようになっている。
一方、車両急減速時等において上記のように乗員の前方への移動が急激に拘束されると、乗員の胸部等には拘束された反作用による衝撃力がシートベルトを介して作用する。この乗員へ加わる衝撃力を緩和するために、ロック直後にシートベルトに一定以上の繰出し抵抗をかけながらシートベルトの所定引張荷重を保持し、その状態のままシートベルトを所定長さだけ繰り出すようにして、これによって乗員に作用する衝突エネルギを吸収する機構(Energy Absorption;以下適宜、「EA」機構という)が既に知られている。
この手法では、シートベルトを巻き回す上記スプールの内部に塑性変形可能なシャフト(トーションバー)を配置し、この際そのトーションバーの一方側をスプール側に連結するとともに他方側はロッキングベース側に連結している。そして、緊急時等の車両急減速時に上記ロック機構によりロッキングベースが回転不能にロックされる際、慣性力により前方に移動しようとする乗員を拘束するシートベルトの張力が、トーションバーの一方側の他方側に対するシートベルト引き出し方向の相対回転力となり、この相対回転力がある一定値以上となるとトーションバーが塑性変形を起こし、このときの塑性変形抵抗によって衝突エネルギを吸収していく。これにより、ロック機構が効いているにもかかわらず、スプールは徐々にシートベルト引き出し方向に回転し、シートベルトにある一定以上の張力がかかりながらシートベルトが繰り出され、シートベルトと乗員の身体の間に作用する力を緩和するようになっている。
ここで、例えば特許文献1に記載のように、以上のようなプリテンショナ、ロック機構、EA機構を備えたシートベルトリトラクタにおいて、EA機構作動時に上述のようにスプールのシートベルト引き出し方向への若干の回転が許容される際、上述のようにプリテンショナも既にスプールと回転連結されてシートベルト巻取方向(すなわち逆方向)へ作動している。
特開2002−120693号公報
しかしながら、上記従来技術には、以下の課題が存在する。
すなわち、仮に、スプールのうちトーションバーに連結される一方側部分をプリテンショナに連結し、トーションバーの他方側にロック機構によりロックされるロックベースを連結する構成とすると、上記のようにプリテンショナがスプールの巻取方向に作動した後、ロック機構がトーションバー他方側の巻取方向回転をロックしたとしても、EA機構でトーションバーの一方側が他方側に対してねじれて相対回転するときに、上記プリテンショナの動作がその相対回転方向と逆向きになりこれを阻害するように作用する。すなわち、EA機構の動作が上記プリテンショナの動作の影響を受けることになり、安定的な動作を確保するのが難しくなる。
本発明の目的は、プリテンショナの動作の影響を受けない安定的なEA動作を確保できるシートベルトリトラクタ及びこれを用いたシートベルト装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、シートベルトを巻き取るスプールと、このスプールの径方向内側に配置されてその軸方向一方側が前記スプールと連結され、前記軸方向の前記一方側と前記軸方向の他方側との相対変位によりねじれ変形し乗員の運動エネルギを吸収可能なトーションバーと、前記スプールの軸方向他方側に位置し、車両急減速状態において前記スプールを前記シートベルトの巻き取り方向へ回転させるための回転駆動力を発生するプリテンショナと、プリテンショナの作動時及び非作動時の両方において、前記スプールの前記シートベルトの引き出し方向への回転を抑制するように、前記トーションバーの軸方向他方側をロック可能なロック手段と、前記スプールの前記軸方向他方側に配置され、前記トーションバーの前記軸方向他方側に連結されたロッキング部材と、を有し、前記ロック手段は、前記プリテンショナの非作動時においては、前記スプールの前記軸方向一方側に配置されたロックギアにより、ジョイントピンを介して、前記ロッキング部材に回動可能に設けられたパウルをロック方向に回動駆動させ、前記ロッキング部材を前記車両の固定側部材にロックすることにより、前記トーションバーの軸方向他方側をロックし、前記プリテンショナの作動時においては、前記プリテンショナで発生した圧力を保持し、所定の期間、前記トーションバーの前記軸方向他方側の前記シートベルトの引き出し方向への回転を抑制することにより、前記トーションバーの軸方向他方側をロックし、かつ、前記ジョイントピンは、前記プリテンショナにより前記トーションバーから前記ロッキング部材に伝達される回転力で前記ロッキング部材が前記スプールに対し所定量以上に相対回転変位した際に破断するように構成されており、前記ジョイントピンが破断した際に、前記パウルを前記ロッキング部材のロックを行わない反ロック方向に付勢するとともに、所定の速度以上でシートベルトが引き出された際には前記パウルが前記付勢力に抗して遠心力により前記ロッキング部材のロックを行う前記ロック方向に移動することを許容する付勢手段を有することを特徴とする。
本願第1発明においては、車両急減速時には、その急減速に対応してプリテンショナが作動し、その回転駆動力によってトーションバーを介しスプールがシートベルト巻取方向へ回転し、シートベルトによる乗員の拘束力を向上させる。その後、車両急減速時における慣性で乗員の身体が所定以上の大きな力でシートベルトを引っ張り、スプールに対しシートベルト引き出し方向への力が大きく作用するが、上記ロック手段は、この車両急減速時にはトーションバーの軸方向他方側を車両の固定側部材へロックする。これにより、トーションバーの軸方向他方側に対してその一方側及びそこに連結するスプールは相対的に回転変位し、このトーションバーのねじり変形によって乗員の運動エネルギを吸収することができる(EA機構)。またプリテンショナはスプールの他方側に位置しているため、上記のようにしてトーションバーの一方側が他方側に対してねじれて相対回転するEA機構の動作は、上記プリテンショナの動作の影響を受けることなく、安定的な動作を確保することができる。
以上のようにして、本願第1発明においては、車両急減速時にはトーションバーねじり変形のためにトーションバーの軸方向他方側のみをロックし軸方向一方側及びそこに連結するスプールを解放することができる。したがって、プリテンショナの動作の影響を受けない安定的なEA動作を確保できる。
一方、本願第1発明においては、プリテンショナの作動時及び非作動時の両方において、スプールのシートベルトの引き出し方向への回転を抑制するように、ロック手段によりトーションバーの軸方向他方側をロックすることが可能である。すなわち、プリテンショナが作動しない軽衝突時や車両緩減速時等においても、ロック手段によりトーションバーの軸方向他方側をロックし、当該トーションバーを介してその一方側に連結するスプールのシートベルトの引き出し方向への回転を抑制することができる。この結果、乗員の身体の慣性力によりトーションバーに作用する荷重が比較的小さい場合にはシートベルトの引き出しがロックされ、トーションバーに作用する荷重が比較的大きい場合には上述したEA機構によって乗員の運動エネルギが吸収される。
このように、本願第1発明によれば、プリテンショナ作動時のみでなく、プリテンショナが作動しない軽衝突時等においても、EA機構を作動させて乗員の運動エネルギを吸収することができる。したがって、乗員の安全性を向上することができる。
また、本願第1発明においては、プリテンショナが作動しない軽衝突時や車両緩減速時等において、パウルでロッキング部材を車両の固定側部材に係止させてロックする。このようにパウルを用いてロッキング部材の回転を規制することにより、トーションバーの軸方向他方側を確実にロックすることができる。その結果、当該トーションバーを介してその一方側に連結するスプールのシートベルトの引き出し方向への回転を抑制することができる。これにより、軽衝突時等のプリテンショナの非作動時においても、EA機構を作動させて乗員の運動エネルギを吸収することができる。したがって、乗員の安全性をさらに向上することができる。
また、本願第1発明においては、プリテンショナの作動時において、プリテンショナで発生した圧力を保持することによりトーションバーの軸方向他方側をロックする。これにより、プリテンショナ作動時にトーションバーにねじれ変形が生じジョイントピンが破断した際にも、トーションバーの軸方向他方側を確実にロックすることができる。これにより、プリテンショナの作動時において、EA機構を作動させて乗員の運動エネルギを吸収することができる。
また、ロック手段が、スプールの軸方向一方側に配置されたロックギアによりジョイントピンを介してパウルをロック方向に回動駆動させ、ロッキング部材のロックを行う。これにより、パウルを用いてロッキング部材の回転を規制し、トーションバーの軸方向他方側を確実にロックすることができる。
また、本願第1発明においては、衝突等によってジョイントピンが破断した後において、乗員がシートベルト装着のために通常の速度でシートベルトを引き出す場合には、パウルが付勢手段により反ロック方向に付勢されていることから、通常に引き出すことができる。一方、再度車両が衝突した場合等、シートベルトが所定の速度以上で引き出される場合には、パウルがロック方向に移動してロッキング部材がロックされ、シートベルトの引き出しがロックされる。このように、本願発明によれば、一旦衝突等によってEA機構が作動されジョイントピンが破断した後であっても、衝突時のシートベルトの引き出しのロック等の最低限のシートベルトの機能を確保することが可能である。その結果、例えば車両を事故現場から他の場所(例えば修理工場等)に移動するまでの間における乗員の安全性を確保することができる。
第2の発明は、上記第1発明において、車両の減速度を感知する減速度感知手段を有し、前記ロック手段は、前記減速度感知手段で所定の大きさ以上の減速度を感知した場合に前記トーションバーの軸方向他方側をロックすることを特徴とする。
これにより、軽衝突時や車両緩減速時等のプリテンショナの非作動時においても、ロック手段でトーションバーの軸方向他方側をロックすることが可能となる。
第3の発明は、上記第2発明において、前記減速度感知手段を前記スプールの前記軸方向一方側に備えたことを特徴とする。
これにより、減速度感知手段をプリテンショナと反対側に配置し、ジョイントピンを介してプリテンショナ側に配置したパウルによりロッキング部材をロックする配置構成とすることができる。その結果、リトラクタの軸方向両側におけるバランス(重量、スペース)を向上でき、車両への搭載性を向上することができる。
上記目的を達成するために、第4の発明は、上記第1乃至第3発明のいずれかに記載のシートベルトリトラクタと、このシートベルトリトラクタにより引き出し可能に巻き取られ、乗員を拘束するためのシートベルトと、前記シートベルトに設けたタングと、このタングと係合することにより、前記シートベルトを乗員に装着させるバックル装置とを有することを特徴とする。
本発明によれば、プリテンショナの動作の影響を受けない安定的なEA動作を確保することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、本発明を自動車のシートベルト装置に適用した例である。
図1は、本実施形態のシートベルトリトラクタを備えたシートベルト装置の全体構造を乗員と共に表す正面図である。
この図1において、シートベルト装置100は、車両の車体108内に配置されており、乗員Mを座席Sに拘束するためのシートベルト3と、このシートベルト3の一方側を引き出し可能に巻き取るシートベルトリトラクタ1と、シートベルト3に摺動可能に設けたタング104と、このタング104と係合するバックル装置105とを備えている。
シートベルト3は、上記したようにその一方側がシートベルトリトラクタ1により巻き取られると共に、途中でショルダアンカ106に通され、その他方側端部が止め具107により車体108側に回動可能に接続されている。
図2は、本実施形態のシートベルトリトラクタ1の全体概略構造を表す縦断面図である。
この図2において、シートベルトリトラクタ1は、2つの並行な側壁2L,2Rとそれらの間を渡すように結合する背面壁(図示せず)を有するコ字状のフレーム2(固定側部材)と、このフレーム2の両側壁2L,2R間に回転可能に支持され、シートベルト3(図2中では図示せず)を巻き取るスプール4と、このスプール4の軸方向一方側(図2中右側)に設けられ、車両の軽衝突時などに生じる緩やかな車両緩減速度を感知して作動する減速度感知手段(図示せず)と、スプール4の軸方向一方側(図2中右側)に設けられ、減速度感知手段によって作動し少なくともスプール4のベルト引出方向の回転を抑制するためのロックギア6と、スプール4の径方向内側に軸方向に遊嵌、貫通され、その軸方向の一方側(図2中右側)がスプール4と所定量の相対回転変位を許容可能に連結(詳しくは後述する)され、軸方向の一方側と他方側(図2中左側)との相対変位によりねじれ変形し乗員Mの運動エネルギを吸収可能なトーションバー7と、スプール4を常時ベルト巻取方向に付勢するスパイラルスプリング5と、トーションバー7及びスプール4の他方側(図2中左側)においてフレーム2に回転可能に支持され、トーションバー7の軸方向他方側(図2中左側)に固定されたロッキングベース14(ロッキング部材)と、このロッキングベース14に揺動可能に保持され、車両の減速度に応じてロッキングベース14をフレーム2の側壁2Lにロックするためのパウル13(係止部材)と、トーションバー7及びスプール4の軸方向他方側(図2中左側)に位置し、緊急時等の車両急減速時に作動してスプール4をシートベルト3の巻き取り方向へ回転させるための回転駆動力を発生し、ロッキングベース14に伝達するプリテンショナ11と、パウル13の回動軸から延設してスプール4を貫通しロックギア6まで達するジョイントピン15とを有している。
図3は、スプール4及びジョイントピン15の全体構造を表す斜視図である。
この図3において、ジョイントピン15は、パウル13(図3では図示省略)の回動軸からスプール4を貫通し当該スプール4の軸方向一方側(図3中右手前側)まで延設された軸部15aと、この軸部15aのスプール4の軸方向一方側端部に設けられたアーム部15bと、このアーム部15bの先端部においてスプール4の軸方向一方側に突出するように設けられた作動ピン15cとを有している。なお、上記ジョイントピン15の軸部15aは、トーションバー7にねじれ変形が生じた際に破断するように構成されている(詳細は後述)。このような構成により、アーム部15bはスプール4の軸方向一方側に設けられた開口部12内において軸部15aを中心に揺動可能となっており、このアーム部15bの揺動に伴って反対側に連結されたパウル13がロッキングベース14をフレーム2の側壁2Lにロックするロック方向又はロッキングベース14をロックしない反ロック方向に移動される。
上記パウル13のロック方向又は反ロック方向への移動は、ロックギア6(図3では図示省略)でアーム部15bを揺動することにより行われる。このロックギア6は、この種のものとして既に公知のものと同様であり、車両緩減速時に上記減速度感知手段の作動により作動ピン15cを外周側に移動させて、パウル13をスプール4より外周に飛び出させたロック状態とし、これによりパウル13をフレーム2の側壁2Lの内歯に係合(噛合)させ、スプール4のシートベルト3引出方向の回転を抑制するようになっている(後述の図4(b)参照)。そして、その後に車両が停止して安定した状態となった際には、ロックギア6が作動ピン15cを内周側に戻してパウル13のロックを解除する。
図4(a)及び図4(b)は上述したパウル13の動作を示す図であり、図4(a)はパウル13が反ロック方向に移動した状態を示す図、図4(b)はパウル13がロック方向に移動した状態を示す図である。
通常の運転時、すなわち上記の減速度感知手段で車両緩減速度を感知していない場合においては、ロックギア6が反ロック側に駆動し、これにより当該ロックギア6に係合した作動ピン15cを介してジョイントピン15のアーム部15bが反ロック側(スプール径方向内側)に揺動する。その結果、図4(a)に示すように、ジョイントピン15の軸方向他方側に連結されたパウル13がロッキングベース14をフレーム2の側壁2Lにロックしない反ロック方向(図中矢印A方向)に移動される。これにより、ロッキングベース14はスプール4と共に自由に回転できる状態となり、例えばシートベルト装着時に乗員Mはシートベルト3をリトラクタ1より容易に引き出すことが可能である。
なお、ロッキングベース14には、パウル13を反ロック方向に付勢するスプリング16(付勢手段)が設けられている。このスプリング16は、EA機構が作動してトーションバー7がねじれ変形しジョイントピンが破断した際に、パウル13を反ロック方向に付勢するとともに、所定の速度以上でシートベルト3が引き出された際には、パウル13を付勢力に抗して遠心力によりロック方向に移動することを許容する(詳細は後述)。
一方、車両減速時や衝突時、すなわち上記の減速度感知手段で車両緩減速度を感知した場合においては、ロックギア6がロック側に駆動し、これにより当該ロックギア6に係合した作動ピン15cを介してジョイントピン15のアーム部15bがロック側(スプール径方向外側)に揺動する。その結果、図4(b)に示すように、ジョイントピン15の軸方向他方側に連結されたパウル13がロッキングベース14をフレーム2の側壁2Lにロックするロック方向(図中矢印B方向)に移動される。これにより、ロッキングベース14はスプール4と共にベルト引出方向の回転ができない状態にロックされる。その結果、例えば車両減速時や衝突時に、リトラクタ1からのシートベルト3の引き出しがロックされ、乗員Mの身体の急激な移動を拘束する。
なお、上述したスプリング16によりパウル13は常時反ロック方向に付勢されるが、上述した車両減速時や衝突時においては、パウル13はロックギア6によりスプリング16の付勢力に抗してロック方向に移動される。
図5、図6は、図2中のV−V断面によるプリテンショナ11の断面図であり、図5はプリテンショナ11の作動前の状態を示す図、図6はプリテンショナ11の作動直後の状態を示す図である。
これら図5、図6において、プリテンショナ11は、略C字形状に湾曲されてフレーム2の側壁2Lの外側に取り付けられているパイプ(管路)51と、このパイプ51の内周側に配置されたリングギア52と、パイプ51の基端部(図5、図6中下方の端部)51aに設けられたガスジェネレータ53と、パイプ51の内部でガスジェネレータ53に接続されているコイルスプリング54と、パイプ51の内部でこのコイルスプリング54に接するよう配置されている1つのピストンボール55と、パイプ51の内部でこのピストンボール55から順にガスジェネレータ53側に詰めて配置されている複数の(この例では15個の)ボール56と、パイプ51の基端部51aと反対側の端部の内部に取り付けられているガイドブロック57とを有している。
パイプ51は、例として鋼管を楕円に近い略C字形状に曲げ加工したものであり、フレーム2の側壁2Lとプリテンショナカバー11aとの間に挟まれた状態で取り付けられている(図2参照)。このパイプ51は、図5、図6の下方の基端部51aから右上に約90°湾曲して直線部51bへとつながり、さらに図5、図6の上方の半円部51cへとつながっている。半円部51cの先は、図5、図6の下方に向う直線部51dがつながり、この直線部51dの内周側の側面には、切欠き部51eが形成されている。この切欠き部51eの内周側には、リングギア52の外歯52a(後述する外歯52a′)が入り込んでいる。
リングギア52は、プリテンショナカバー11a(図2参照)に形成されている複数のシアピン(不図示)によってパイプ51の内周側の定位置に保持されている。さらに、このリングギア52の内周側には、上記ロッキングベース14に固定されているピニオン17が配置されている。
リングギア52の内周面には、ピニオン17の外歯17aと噛合可能な内歯52bが形成されている。リングギア52の内周径は、ピニオン17の外周径より大きく形成されているので、図5に示す作動前の状態において、リングギア52の内歯52bとピニオン17の外歯17aとの間には両者が噛み合うことのないよう十分なクリアランスが確保されている。そのため、通常時においてはプリテンショナ11の存在にも拘らずスプール4は自由に回転可能である。これが、リングギア52とピニオン17からなるクラッチ機構が切り離されている状態である。
リングギア52の外周面には、外方に向けて張り出した突起状の外歯52aが複数(図示する例では7個)形成されている。各外歯52aどうしはリングギア52の周方向に沿ってボール56を2個分挟み込める間隔で並んでいるが、ある一箇所で隣接する2つの外歯52a′どうしの間だけはボール56を1個分だけ挟み込める間隔でオフセットしている。図5に示す作動前の状態において、このオフセットした2つの外歯52a′は、パイプ51の直線部51dの切欠き部51e内に入り込んでおり、それら2つの外歯52a′の間にはパイプ51内の先頭のボール56が予め挟み込まれて接触している。
パイプ51の基端部51aには、パイプ51よりもやや太いガスジェネレータ収容部51fが形成されている。同収容部51f内には、ガスジェネレータ53が収納されている。このガスジェネレータ53は、ガスジェネレータ収容部51f内に収められた後に、フランジ部を外側からかしめることにより固定されている。このガスジェネレータ53は、緊急時等の車両急減速時に図示しない急減速感知手段から発信される信号に応じて火薬に点火し、図6に示すように噴出ガス圧をパイプ51内に供給する。パイプ51は、基端部51aのガスジェネレータ収容部51fから他端部の切欠き部51eまで、この噴出ガスを漏出することのない高い気密性で構成されている。
図5に示すプリテンショナ11の作動前の状態において、パイプ51内部には、ガスジェネレータ53側から順に、コイルスプリング54、ピストンボール55及び15個のボール56が収められている。ボール56は、鋼等の金属製の球状体である。各ボール56の外径は、パイプ51の内径より若干小さくなっており、パイプ51内部では比較的スムースに移動することができる。そして、先頭のボール56−1は、リングギア52のオフセットされた2つ外歯52a´に接触している。
ピストンボール55は、シリコーンゴム等の樹脂製である。このピストンボール55は、噴出ガスの放出後に変形して拡がることによりパイプ51の管内面に気密的に摺接移動可能となっており、ガスを先頭側に漏らさないシールの役割も果たす。図5に示すプリテンショナ11の作動前の状態において、コイルスプリング54は、ガスジェネレータ53とピストンボール55との間に配置されており、ピストンボール55をパイプ51の反対端部へ向かう方向に付勢している。このコイルスプリング54の付勢力により、リングギア52のオフセットされた2つ外歯52a´に接触している。
パイプ51の直線部51d端部には、ガイドブロック57が取り付けられている。ガイドブロック57は、先端が斜めにカットされた円柱状であり、その斜面がガイド面となっている。このガイド面は、第1のガイド面57aと第2のガイド面57bとからなる。第1のガイド面57aは、ガイドブロック57の上端部においてリングギア52とほぼ同心の円弧状に形成されており、プリテンショナ11作動時に、パイプ51から射出されたボール56が衝突する。一方、第2のガイド面57bは平面状であって、リングギア52からは徐々に遠ざかるようになっている。
次に、上記の構成を有するプリテンショナ11の動作について説明する。図5に示すプリテンショナ11の非作動時(通常時)においては、リングギア52は、プリテンショナカバー11a(図2参照)に形成された図示しない複数のシアピンによりパイプ51内周側の定位置に保持されており、リングギア52とピニオン17は噛み合っていない。したがって、ロッキングベース14はプリテンショナ11と関係なく自由に回転する。
この後、車両の衝突状態が検知されると、ガスジェネレータ53に信号が送信される。この信号により、図6に示すように、ガスジェネレータ53が発火してパイプ51内に噴出ガス圧を供給する。この噴出ガス圧により、先ず最もガスジェネレータ53寄りのピストンボール55が押され、次いでこのピストンボール55の押圧力により順次複数のボール56が押される。そして、この押圧力は、最も先頭のボール56−1(リングギア52の2つの外歯52a´に接触しているボール)に伝達される。なお、このときピストンボール55はガス圧によって変形して拡がるので、パイプ51内面との間でシール機能が生じ、ガスは先頭側には漏れない。パイプ51が高い気密性で構成されているため、このようにピストンボール55がボール56を駆動するための噴出ガスが途中で逃げず、プリテンショナ11のパワーロスが起こらない。
ボール56の押圧力によりリングギア52に押圧力がかかり、プリテンショナカバー11aのシアピン(不図示)が剪断され、このためリングギア52がフリーとなってピニオン17側に移動し、リングギア52の内歯52bとピニオン17の外歯17aが噛み合って、クラッチ連結状態となる。リングギア52は、ボール56が外歯52aを押す力によって同軸芯周りに回転する。リングギア52が動き始める前の時点で、先頭のボール56−1がリングギア52の外歯52a′に回転力を与える姿勢で接触しているため、リングギア52は確実に回転し始める。
さらに、噴出ガス圧を受けてボール55,56が順次押し出されると、各ボール56はリングギア52の外歯52a間の谷に順次係合する。この場合、リングギア52の1つの谷に対してボール56が2個ずつ係合する。これらボール56が順次係合することにより、リングギア52は図6の反時計方向まわりに回転する。ピニオン外歯17aとリングギア内歯52bは噛み合っているので、リングギア52の回転はピニオン17に伝達され、双方が連動して回転する。ピニオン17は、ロッキングベース14に固定されているので、ロッキングベース14はピニオン17とともに回転駆動される。なお、図6に示すプリテンショナ11作動直後の状態は一例であって、パイプ51内でのピストンボール55の位置は、乗員Mの体格や姿勢等とシートベルト3の関係に応じて変わる。
ここで、上記トーションバー7のねじれ変形によりEA機構が動作することよって、シートベルト3により乗員Mに加えられる衝撃が吸収緩和される。そして、このEA機構の動作後もしばらくの間(EA機構の作用が必要とされる間)はパイプ51内の噴出ガス圧が十分維持され、ロッキングベース14の巻き取り回転方向の駆動力が維持される。すなわち、EA機構の作用中には、ロッキングベース14においてシートベルト3の引き出し方向の回転がロックされる。
以上において、ロックギア6、ジョイントピン15及びパウル13、又はプリテンショナ11は、特許請求の範囲各項記載のロック手段を構成する。
以上のように構成した本実施形態のシートベルトリトラクタ1の動作及び作用効果を図7乃至図9を用いて以下に説明する。なおこれら図7乃至図9において示す矢印は、荷重が付加される順路を表している。
図7は、通常時におけるシートベルトリトラクタ1の動作を説明する図である。
通常時においては、ロックギア6によりジョイントピン15を介してパウル13がロッキングベース14をフレーム2の側壁2Lにロックしない反ロック方向に移動され、パウル13が非ロック状態となる。このため、ロッキングベース14、トーションバー7及びスプール4は一体となって自由に回転可能となっている。シートベルト3の非装着時には、スパイラルスプリング5の付勢力で、シートベルト3が完全に巻き取られている。
装着のためシートベルト3を通常の速度で引き出すと(図7中(A)参照)、スプール4がシートベルト3引出方向に回転し、シートベルト3はスムーズに引き出される。シートベルト3に摺動自在に設けられたタング104を車体に固定されたバックル装置105に挿入係止した後、余分に引き出されたシートベルト3がスパイラルスプリング5の付勢力でスプール4に巻き取られ、シートベルト3は乗員Mに圧迫感を与えない程度にフィットされる。
シートベルト3を急激に引出そうとした時には、このときに発生する大きな減速度で上記減速度感知手段が作動し、この減速度感知手段の作動により、前述したようにして上記ロックギア6がジョイントピン15を介してパウル13をロック方向に回動させ、フレーム2の側壁2Lの内歯に係合させる。これにより、シートベルト3の引張り荷重によりスプール4に付加される回転力が、当該スプール4、トーションバー7、ロッキングベース14及びパウル13に伝達され、パウル13と係合したフレーム2の側壁2Lにより受けられる(図7中(B)参照)。
その結果、乗員Mの身体の慣性力によりスプール4を介してトーションバー7に作用する荷重が比較的小さい場合には、シートベルト3の引き出しがロックされる。一方、乗員Mの身体の慣性力によりトーションバー7に作用する荷重が比較的大きい場合には、上述したEA機構によってトーションバー7がねじれ変形し、乗員Mの運動エネルギが吸収される。このように、プリテンショナが作動しない軽衝突時等においても、EA機構を作動させて乗員Mの運動エネルギを吸収することができる。
図8は、車両急減速時におけるシートベルトリトラクタ1の動作のうちプリテンショナ作動によるシートベルトの巻き取りを説明する図である。
この図8に示すように、緊急時等、車両急減速時においては、その急減速に対応してプリテンショナ11が作動し、ピニオン17を介しロッキングベース14に回転駆動力が伝達される(図8中(C)参照)。
このとき、当該プリテンショナ11の回転駆動によりロッキングベース14がスプール4に対して所定量以上に相対回転変位を生じ、トーションバー7にねじり変形を生じた場合には、前述したようにジョイントピン15の軸部15aが破断する。これにより、パウル13はロックギア6による駆動制御から開放される。そして、パウル13がスプリング16の付勢力によりロッキングベース14をフレーム2の側壁2Lにロックしない反ロック方向(図4中矢印A方向)に移動される。その結果、ロッキングベース14はスプール4と共に自由に回転できる状態となる(図4(a)参照)。
その後、プリテンショナ11からピニオン17を介しロッキングベース14に伝達された回転駆動力は、トーションバー7を介しスプール4に伝達されて(図8中(D)参照)、スプール4がシートベルト3の巻き取り方向へある所定の量だけ回転し、シートベルト3を所定量巻き取る(図8中(E)参照)。これにより、シートベルト3による乗員Mの拘束力を向上させる。
図9は、車両急減速時におけるシートベルトリトラクタ1の動作のうちEA機構によるシートベルトの引き出しを説明する図である。
この図9に示すように、プリテンショナ作動によるシートベルトの巻き取りが行われた後、車両急減速時における慣性で乗員Mの身体が所定以上の大きな力でシートベルト3を引っ張り(図9中(F)参照)、スプール4に対しシートベルト3の引き出し方向への力が大きく作用する(図9中(G)参照)。この力は、スプール4から、トーションバー7、ロッキングベース14に伝達される(図9中(H)参照)。このとき、上述したようにロッキングベース14はパウル13によりロックされていないが、前述したようにプリテンショナ11において作動後もしばらくの間(EA機構の作用が必要とされる間)はパイプ51内の噴出ガス圧が十分維持されることから、当該プリテンショナ11の巻き取り回転方向の駆動力によりロッキングベース14のシートベルト3の引き出し方向の回転がロックされる。すなわち、上記スプール4からトーションバー7を介してロッキングベース14に伝達された力は、ピニオン17を介してプリテンショナ11の保圧力により受けられる(図9中(I)参照)。その結果、スプール4に連結されたトーションバー7の軸方向一方側(図9中右側)部分7Rが軸方向他方側(図9中左側)部分7Lに対し相対的に回転変位し、このトーションバー7のねじり変形(ねじりトルク)によって乗員Mの運動エネルギを吸収し、シートベルト3に加えられる荷重を制限することができる(EA機構)。
なお、このようにしてEA機構が作動した後一定時間が経過すると、プリテンショナ11のパイプ51内の噴出ガス圧が低下し、上記プリテンショナ11の保持圧によるロックは解除される。これにより、ロッキングベース14はスプール4と共に自由に回転できる状態となるが、所定の速度以上でシートベルト3が引き出された場合には、前述したようにパウル13がスプリング16による付勢力に抗して遠心力によりロック方向に移動し、シートベルト3の引き出しがロックされる。これにより、一旦EA機構が作動してジョイントピン15が破断した後であっても、衝突時のシートベルト3の引き出しのロック等の最低限のシートベルトの機能を確保することができる。
以上説明した本実施形態のシートベルトリトラクタ1によれば、プリテンショナ11は前述のようにスプール4の軸方向他方側(図9中左側)に位置してロッキングベース14に連結されているため、上記のようにしてトーションバー7の一方側(図9中右側)部分7Rが他方側(図9中左側)部分7Lに対してねじれて相対回転するEA機構の動作は、上記プリテンショナ11の動作の影響を受けることなく、安定的な動作を確保することができる。
また本実施形態のシートベルトリトラクタ1においては、図7に示すように、プリテンショナ11の非作動時において、パウル13によりトーションバー7の軸方向他方側(図7中左側)の回転をロックする。これにより、プリテンショナ11が作動しない軽衝突時や車両緩減速時等においても、トーションバー7の軸方向他方側(図7中左側)をロックし、当該トーションバー7を介してその一方側(図7中右側)に連結するスプール4のシートベルトの引き出し方向への回転を抑制することができる。その結果、乗員Mの身体の慣性力によりトーションバー7に作用する荷重が比較的小さい場合にはシートベルト3の引き出しがロックされ、トーションバー7に作用する荷重が比較的大きい場合には上述したEA機構によって乗員Mの運動エネルギが吸収される。したがって、本実施形態によれば、プリテンショナ作動時のみでなく、プリテンショナが作動しない軽衝突時等においても、EA機構を作動させて乗員の運動エネルギを吸収することができる。したがって、乗員の安全性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、ロッキングベース14にスプリング16を設けることにより、EA機構が作動しジョイントピン15が破断した際には、パウル13をロッキングベース14のロックを行わない反ロック方向に付勢するとともに、所定の速度以上でシートベルト3が引き出された際にはパウル13が付勢力に抗して遠心力によりロッキングベース14のロックを行うロック方向に移動することを許容する構成とする。これにより、衝突等によってジョイントピン15が破断した後において、乗員Mがシートベルト装着のために通常の速度でシートベルト3を引き出す場合には、パウル13がスプリング16により反ロック方向に付勢されていることから通常に引き出すことができる。一方、再度車両が衝突した場合等、シートベルト3が所定の速度以上で引き出される場合には、パウル13がロック方向に移動してロッキングベース14がロックされ、シートベルト3の引き出しがロックされる。このように、本実施形態によれば、一旦衝突等によってEA機構が作動されジョイントピン15が破断した後であっても、衝突時のシートベルトの引き出しのロック等の最低限のシートベルトの機能を確保することができる。その結果、例えば車両を事故現場から他の場所(例えば修理工場等)に移動するまでの間における乗員の安全性を確保することができる。
また、本実施形態では特に、車両の軽衝突時などに生じる緩やかな車両緩減速度を感知して作動する減速度感知手段を、スプール4の軸方向一方側に配置する。これにより、減速度感知手段をプリテンショナ11と反対側に配置し、ジョイントピン15を介してプリテンショナ側に配置したパウル13によりロッキングベース14をロックする配置構成とすることができる。その結果、シートベルトリトラクタ1のスプール軸方向両側におけるバランス(重量、スペース)を向上でき、車両への搭載性を向上することができる。
なお、上述した実施形態の具体的な構成は、本発明の内容を厳密に限定するものではなく、細部に関しては本発明の趣旨に沿って多様に変更できることはもちろんである。
本実施形態のシートベルトリトラクタを備えたシートベルト装置の全体構造を乗員と共に表す正面図である。 本実施形態のシートベルトリトラクタの全体概略構造を表す縦断面図である。 スプール及びジョイントピンの全体構造を表す斜視図である。 パウルが反ロック方向に移動した状態を示す図、及びパウルがロック方向に移動した状態を示す図である。 図2中のV−V断面によるプリテンショナの断面図であり、プリテンショナの作動前の状態を示す図である。 図2中のV−V断面によるプリテンショナの断面図であり、プリテンショナの作動直後の状態を示す図である。 通常時におけるシートベルトリトラクタの動作を説明する図である。 車両急減速時におけるシートベルトリトラクタの動作のうちプリテンショナ作動によるシートベルトの巻き取りを説明する図である。 車両急減速時におけるシートベルトリトラクタの動作のうちEA機構によるシートベルトの引き出しを説明する図である。
符号の説明
1 シートベルトリトラクタ
3 シートベルト
4 スプール
6 ロックギア(ロック手段)
7 トーションバー
11 プリテンショナ(ロック手段)
13 パウル(ロック手段、係止部材)
14 ロッキングベース(ロッキング部材)
15 ジョイントピン(ロック手段)
16 スプリング(付勢手段)
100 シートベルト装置
104 タング
105 バックル装置
M 乗員

Claims (4)

  1. シートベルトを巻き取るスプールと、
    このスプールの径方向内側に配置されてその軸方向一方側が前記スプールと連結され、前記軸方向の前記一方側と前記軸方向の他方側との相対変位によりねじれ変形し乗員の運動エネルギを吸収可能なトーションバーと、
    前記スプールの軸方向他方側に位置し、車両急減速状態において前記スプールを前記シートベルトの巻き取り方向へ回転させるための回転駆動力を発生するプリテンショナと、
    プリテンショナの作動時及び非作動時の両方において、前記スプールの前記シートベルトの引き出し方向への回転を抑制するように、前記トーションバーの軸方向他方側をロック可能なロック手段と、
    前記スプールの前記軸方向他方側に配置され、前記トーションバーの前記軸方向他方側に連結されたロッキング部材と、
    を有し、
    前記ロック手段は、
    前記プリテンショナの非作動時においては、前記スプールの前記軸方向一方側に配置されたロックギアにより、ジョイントピンを介して、前記ロッキング部材に回動可能に設けられたパウルをロック方向に回動駆動させ、前記ロッキング部材を前記車両の固定側部材にロックすることにより、前記トーションバーの軸方向他方側をロックし、
    前記プリテンショナの作動時においては、前記プリテンショナで発生した圧力を保持し、所定の期間、前記トーションバーの前記軸方向他方側の前記シートベルトの引き出し方向への回転を抑制することにより、前記トーションバーの軸方向他方側をロックし、
    かつ、
    前記ジョイントピンは、前記プリテンショナにより前記トーションバーから前記ロッキング部材に伝達される回転力で前記ロッキング部材が前記スプールに対し所定量以上に相対回転変位した際に破断するように構成されており、
    前記ジョイントピンが破断した際に、前記パウルを前記ロッキング部材のロックを行わない反ロック方向に付勢するとともに、所定の速度以上でシートベルトが引き出された際には前記パウルが前記付勢力に抗して遠心力により前記ロッキング部材のロックを行う前記ロック方向に移動することを許容する付勢手段を有する
    ことを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  2. 請求項1記載のシートベルトリトラクタにおいて、
    車両の減速度を感知する減速度感知手段を有し、
    前記ロック手段は、前記減速度感知手段で所定の大きさ以上の減速度を感知した場合に前記トーションバーの軸方向他方側をロックする
    ことを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  3. 請求項2記載のシートベルトリトラクタにおいて、
    前記減速度感知手段を前記スプールの前記軸方向一方側に備えたことを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシートベルトリトラクタと、
    このシートベルトリトラクタにより引き出し可能に巻き取られ、乗員を拘束するためのシートベルトと、
    前記シートベルトに設けたタングと、
    このタングと係合することにより、前記シートベルトを乗員に装着させるバックル装置と
    を有することを特徴とするシートベルト装置。
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