JP2005178514A - シートベルトリトラクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】シートベルトにかかる制限荷重を緊急時の状況に応じてより一層柔軟に種々設定可能にし、かつこの制限荷重を設定する制限荷重設定手段を繰り返し作動可能にする。
【解決手段】衝突時、モータ24が駆動されて駆動軸25が回転すると、押圧ピストン22および押圧ロッド23が右方へ移動し、押圧ロッド23の先端23aがシートベルト3に当接しかつこのシートベルト3を押圧する。シートベルト3が押圧ロッド23とベルト受け部27との間で挟圧される。このとき、モータ24の駆動力を制御することにより、押圧ピストン22の移動が衝突時の状況に応じて規制されるので、シートベルト3の挟圧力がかわる。これにより、シートベルト3にかかる制限荷重が緊急時の状況に応じて柔軟に種々設定され、かつモータ24、押圧ピストン22および押圧ロッド23は繰り返し作動可能であるので、再使用ができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シートベルトを巻取引出し可能に巻き取るシートベルトリトラクタの技術分野に関し、特に、シートベルト装着状態で衝突時等の車両に大きな車両減速度が作用した場合のような緊急時にシートベルトの引出しを阻止する際、トーションバーがねじれ変形してこのシートベルトにかかる荷重を制限して乗員の衝撃エネルギを吸収緩和するエネルギ吸収機構(以下、EA機構ともいう)を備えているシートベルトリトラクタの技術分野に属するものである。
従来から自動車等の車両に装備されているシートベルト装置は、前述の緊急時に、シートベルトで乗員を拘束することにより乗員のシートからの飛び出しを阻止し、乗員を保護している。
このようなシートベルト装置においては、シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタを備えている。このシートベルトリトラクタは、シートベルトは非装着時にはスプールに巻き取られているが、装着時には引き出されて乗員に装着される。そして、シートベルトリトラクタは、前述のような緊急時にロック機構が作動してスプールの引出し方向の回転を阻止することにより、シートベルトの引出しが阻止される。これにより、緊急時にシートベルトは乗員を確実に拘束し、保護するようになる。
ところで、この従来のシートベルト装置のシートベルトリトラクタにおいては、車両衝突等の緊急時にシートベルトが乗員を拘束保護するとき、大きな車両減速度が生じるため、乗員が大きな慣性により前方へ移動しようとする。このため、シートベルトには大きな荷重が加えられるとともに、乗員はこのシートベルトから大きな衝撃力を受けるようになる。乗員に対してこの衝撃力は特に問題ではないが、できれば制限される方が望ましい。
そこで、シートベルトリトラクタにおいては、従来、トーションバーを設けて、シートベルト装着状態での緊急時に、このシートベルトにかかる荷重を制限して衝撃エネルギを吸収緩和するようにしたものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
図5は、この特許文献1に開示されたシートベルトリトラクタの一例を示す縦断面図である。図中、1はシートベルトリトラクタ、2はコ字状のフレーム、3はシートベルト、4はコ字状のフレーム2の両側壁間に回転可能に支持され、シートベルト3を巻き取るスプール、5は前述の緊急時に発生する大きな車両減速度を感知して作動する減速度感知手段、6は減速度感知手段5によって作動して少なくともスプール4のベルト引出方向の回転を阻止するロック機構、7はこのスプール4の中心に軸方向に遊嵌、貫通され、かつスプール4とロック機構6とを回転的に連結するトーションバー(本発明のシートベルト荷重制限機構に相当する)、8はスパイラルスプリング9のばね力によりブッシュ10を介してスプール4を常時ベルト巻取方向に付勢するスプリング手段、11は前述の緊急時に作動してベルト巻取トルクを発生するプリテンショナー、12はプリテンショナー11のシートベルト巻取トルクをスプール4に伝達するブッシュである。
ロック機構6は、トーションバー7の後述する第1トルク伝達軸17に一体回転可能でありかつパウル13を揺動可能に保持するロッキングベース(本発明のロッキング部材に相当)14を備えているとともに、トーションバー7に通常時はこのトーションバー7と一体回転し緊急時に減速度感知手段5の作動で停止してトーションバー7との間に相対回転差を発生させてパウル13をフレーム2の側壁の内歯19に係合させてロッキングベース14つまりはスプール4のシートベルト引出方向の回転を阻止するロックギヤ6aを備えている。ロッキングベース14には雄ねじ軸部15が形成されており、この雄ねじ軸部15には、スプール4と一体に回転するナット状のストッパ部材16が螺合されている。
また、トーションバー7には、ロッキングベース14と相対回転不能に係合する第1トルク伝達部17が形成されているとともに、スプール4と相対回転不能に係合する第2トルク伝達部18が形成されている。
そして、スプリング手段8のばね力により、スプール4はブッシュ10、トーションバー7、トーションバー7の第2トルク伝達部18およびブッシュ12を介して常時シートベルト巻取方向に付勢されている。また、プリテンショナー11の作動時、プリテンショナー11で発生したベルト巻取トルクがブッシュ12を介してスプール4に伝達され、これによりスプール4はシートベルト3を所定量巻き取るようになっている。
このように構成された従来のシートベルトリトラクタ1においては、シートベルト非装着時には、スプリング手段8の付勢力で、シートベルト3が完全に巻き取られている。そして、装着のためシートベルト3を通常の速度で引き出すと、スプール4がシートベルト引出方向に回転し、シートベルト3はスムーズに引き出される。シートベルト3に摺動自在に設けられた図示しないタングを車体に固定されたバックルに挿入係止した後、余分に引き出されたシートベルト3がスプリング手段8の付勢力でスプール4に巻き取られ、シートベルト3は乗員に圧迫感を与えない程度にフィットされる。
前述の緊急時にはプリテンショナー11が発生したシートベルト巻取トルクはスプール4に伝達され、スプール4はシートベルト3を所定量巻き取り、乗員を堅固に拘束する。一方、緊急時に発生する大きな車両減速度で減速度感知手段5が作動してロック機構6が作動する。すなわち、減速度感知手段5の作動により、ロックギヤ6aのシートベルト引出方向の回転が阻止され、ロック機構6のパウル13が回動して、フレーム2の側壁の内歯19に係合する。すると、ロッキングベース14のシートベルト引出方向の回転が阻止されるので、トーションバー7がねじられ、スプール4のみがシートベルト引出方向にロッキングベース14に対して相対回転する。これ以後、スプール4がトーションバー7をねじりつつシートベルト引出方向に回転することになり、このトーションバー7のねじりトルクによってシートベルト3に加えられる荷重が制限されて、乗員に加えられる衝撃が吸収緩和される。
スプール4がロッキングベース14に対して相対回転することで、スプール4と一体回転するストッパ部材16が、螺合している雄ねじ軸部15に対して相対回転するため、ロッキングベース14の方へ移動する。そして、ストッパ部材16がロッキングベース14に当接すると、ストッパ部材16のそれ以上の回転が阻止されるので、スプール4の回転も阻止されて、トーションバー7のねじりが停止する。このようにして、シートベルト3の引出が阻止されて乗員がシートベルト3により確実に拘束されるとともに、トーションバー7の最大ねじりが制限され、トーションバー7のねじりによる切断が防止される。
また、この従来のシートベルトリトラクタ1は、シートベルトの急激な引出時にも、ロック機構6のロッキングベース14がロックギヤ6aに対してシートベルト引出方向に相対回転するようになっており、これにより前述と同様にロック機構6のパウル13がフレーム2の側壁の内歯19に係合して、ロッキングベース14の回転が阻止されるため、トーションバー7を介してスプール4の引出方向の回転が阻止され、シートベルトの引出が阻止される。
更に、特許文献1には、制限荷重(FL荷重)が切り替えられるようになっているシートベルトリトラクタ1が開示されている。すなわち、図6に示すように、衝突後の初期段階においては、プリテンショナー11からの排出ガスでロックピン40が突き飛ばされることで、ロック部材38がスプリング39のばね力でシリンダ部材37から飛び出す。すると、ロック車35のラチェット爪35aがロック部材38に係合し、ロック車35はベルト引出方向CWの回転が阻止される。このため、第2トーションバー32はその全長θより短い長さηの部分でねじれる。こうして、第1トーションバー7のねじれと第2トーションバー32のねじれとによって、EA機構によるEA作動が開始され、このときのFL荷重F1は、図7に示すように比較的大きい。また、この初期段階続く後続段階においては、第2トーションバー32が所定量ねじれて破断し、この第2トーションバー32の破断後は、第1トーションバー7のみがねじれることでEA作動が行われるようになる。このときのFL荷重F2は、図7に示すように初期段階より比較的小さい。このようにして、FL荷重が切り替えられ、シートベルトにかかる制限荷重を、例えばエアバッグ等による緊急時の乗員の拘束状況に応じて柔軟に種々設定することができる。
なお、従来のEA機構としては、他に、ロッキングベース側に設けられた線材をスプール側に設けられた係合ピンでしごくEA機構(例えば、特許文献2参照)、一端がスプール側に設けられた帯状板をロッキングベース側に設けたガイド溝で強制的に変形するEA機構(例えば、特許文献3参照)、スプールに設けた筒状部材をロッキングベースに設けた係止部で塑性変形させるEA機構(例えば、特許文献4参照)、一端をロッキングベース側に設けかつ他端をスプール側に係合させたU字状の平板素材を変形させるEA機構(例えば、特許文献5参照)、スプールとロッキングベースとの間に設けられたシェアピンを緊急時のロッキングベースの回転ロック時にせん断破壊させるEA機構(例えば、特許文献6参照)、スプール側に設けられた被切削部位を、ロッキングベース側に設けられた切削刃で切削するEA機構(例えば、特許文献6参照)等が提案されている。
特開2001−58559号公報。 特開2002−53007号公報。 特開2000−85527号公報。 特開2002−53008号公報。 特開平10−258702号公報。 特開2001−106025号公報。
しかしながら、特許文献1に開示のシートベルトリトラクタ1は制限荷重を乗員の拘束状況に応じて種々設定することができるものの、衝突後の初期段階での制限荷重が1つの制限荷重が設定されるだけである。この衝突後の初期段階では、乗員に加えられる衝撃エネルギが大きいが、この衝撃エネルギは、乗員の体重、シートスライド位置、衝突速度、衝突の仕方等によって種々異なる。このように初期段階での種々異なる大きな衝撃エネルギに対して、1つの制限荷重で対応しただけでは、乗員をより効果的にかつより適切に拘束することは難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、シートベルトにかかる制限荷重を緊急時の状況に応じてより一層柔軟に種々設定することができかつ繰り返し作動可能な制限荷重設定手段を備えたシートベルトリトラクタを提供することである。
前述の課題を解決するために、請求項1の発明は、シートベルトを巻き取るスプールと、緊急時にシートベルト引出し方向の回転が阻止されるロッキング部材を有するロック機構と、前記ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回転が阻止されて前記スプールが前記ロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回転するとき、前記シートベルトにかかる荷重を制限する第1および第2のシートベルト荷重制限機構とを少なくとも備えているシートベルトリトラクタにおいて、前記第2のシートベルト荷重制限機構が、前記シートベルトに対して制限荷重を設定する制限荷重設定手段と、緊急時のシートベルトの制限荷重を緊急時の状況に基づいて変更するように前記制限荷重設定手段を制御する制限荷重制御手段とを備え、前記制限荷重設定手段が繰り返し作動可能な手段であることを特徴としている。
また、請求項2の発明は、前記第1のシートベルト荷重制限機構が、前記スプールと前記ロッキング部材との間に設けられたトーションバーをねじり変形させる荷重制限機構、前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか一方に設けられた線材を前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか他方に設けられた係合ピンでしごく荷重制限機構、一端が前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか一方に設けられた帯状板を前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか他方に設けられたガイド溝で強制的に変形する荷重制限機構、前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか一方に設けられた筒状部材を前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか他方に設けられた係止部で塑性変形させる荷重制限機構、一端が前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか一方に設けられかつ他端が前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか他方に係合されたU字状の平板素材を変形させる荷重制限機構、前記スプールとロッキングベースとの間に設けられたシェアピンをせん断破壊させる荷重制限機構、前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか一方に設けられた被切削部位を前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか他方に設けられた切削刃で切削するEA機構、および前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか一方に設けられた板状のエネルギ吸収部材を前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか他方に設けられた切り裂き用突起で切り裂く荷重制限機構のいずれか1つであることを特徴としている。
更に、請求項3の発明は、前記制限荷重に対して、前記制限荷重設定手段の非作動による負荷モード、小負荷モードおよび大負荷モードの3段階の負荷モードが設定されていることを特徴としている。
このような構成をした請求項1ないし3の発明のシートベルトリトラクタによれば、衝突前にわかる情報(例えば、乗員の体重の情報、シートスライド位置の情報等)、衝突の厳しさ(例えば、衝突速度、衝突の仕方等)等の緊急時の状況に基づいて、緊急時のシートベルトの制限荷重を変更するプログラマブルフォースリミッタ(PFL)を備えているので、衝突時のシートベルトの制限荷重を衝突時の状況に応じてより一層柔軟に種々設定することができる。これにより、衝突時に乗員をより効果的にかつより適切に拘束保護することができるようになる。
また、制限荷重設定手段が繰り返し作動可能であるので、制限荷重設定手段が一度作動しても、新たな制限荷重設定手段に交換する必要がなくそのまま再度使用可能となり、コストを低減することができる。
特に、請求項2の発明によれば、第1のシートベルト荷重制限機構に既存あるいは構成が簡単な荷重制限機構を用いているので、コストを低減することができる。
また、請求項3の発明によれば、シートベルトリトラクタの負荷モードを制限荷重設定手段の非作動による負荷モード、小負荷モードおよび大負荷モードの3つの負荷モードに設定して、シートベルトに対する負荷を3段階に制御しているので、衝突時に乗員をより効率よく拘束保護することができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の一例を、その構成の一部を省略して示す図である。なお、前述の図5に示す従来例のシートベルトリトラクタ1の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付すことで、その詳細な説明は省略する。
図1に示すように、この例のシートベルトリトラクタ1は、図5に示す従来例のシートベルトリトラクタ1と同様に、コ字状のフレーム2、シートベルト3、シートベルト3を巻き取るスプール4、およびトーションバー(本発明の第1のシートベルト荷重制限機構に相当)7を有している。また図示しないが、この例のシートベルトリトラクタ1は、図5に示すシートベルトリトラクタ1と同様に、減速度感知手段5、ロック機構6、スプリング手段8、プリテンショナー11、プリテンショナー11のシートベルト巻取トルクをスプール4に伝達するブッシュ12を備えている。
更に、この例のシートベルトリトラクタ1はプログラマブルフォースリミッタ(以下、PFLともいう)20を備えており、このPFL20はスプール4の上方に配置されてフレーム2に固定されている。
PFL20は、衝突前にわかる情報(例えば、乗員の体重の情報、シートスライド位置の情報等)、衝突の厳しさ(例えば、衝突速度、衝突の仕方等)等の衝突時(緊急時)の状況に基づいて、衝突時のシートベルトの制限荷重(FL荷重)を変更することで、このFL荷重を緊急時の状況に応じてより一層柔軟に種々設定するものである。
なお、PFL20がスプール4の上方に配置されることから、図7ではスプール4の上方に配置されているプリテンショナー11は、この例のシートベルトリトラクタ1では、図示しないがスプール4の下方に配置される。
このPFL20は、本体21、この本体21内に摺動可能に設けられかつ雌ねじ22aを有する押圧ピストン22、この押圧ピストン22に固定されて本体21内に押圧ピストン22と一体に摺動可能に設けられた押圧ロッド23、本体21に取り付けられた電動のモータ24、このモータ24の回転軸に一体回転可能に連結されかつ押圧ピストン22の雌ねじ22aに螺合する雄ねじ25aを有する駆動軸25、本体21に設けられてシートベルト3が移動可能に貫通するとともに押圧ロッド23が進入可能なT字状の孔26、およびシートベルト3を受けるベルト受け部27から構成されている。また、PFL20を制御するために、モータ24に接続されてこのモータ24の駆動を制御する中央処理装置(以下、CPUともいう;本発明の制限荷重制御手段に相当)28が設けられている。
そして、モータ24が駆動して駆動軸25が回転すると、押圧ピストン22がその軸方向(図1において左右方向)に移動する。その場合、駆動軸25の回転に伴って押圧ピストン22が回転するのを防止するために、例えば押圧ピストン22に軸方向のガイド溝22bを形成するとともに本体21にガイド溝22bが嵌合するガイドレール21aを設け、押圧ピストン22の回転を防止しつつこの押圧ピストン22をガイドレール21aに沿って軸方向に移動するようにすることもできる。もちろん、これに限定されるものではなく、押圧ピストン22の回転を防止する他の手段を用いることもできる。
押圧ピストン22が図1において右方へ移動すると、押圧ロッド23も右方へ移動するので、押圧ロッド23の先端23aがシートベルト3に当接しかつこのシートベルト3を押圧する。これにより、シートベルト3は、押圧ロッド23の先端23aとベルト受け部27との間で挟圧されるようになっている(詳細は後述する)。このとき、押圧ロッド23の先端23aを半球状の湾曲面に形成しているとともにベルト受け部27のエッジ部を丸く(R部)に形成しているので、シートベルト3は挟圧されたとき傷つくことが防止されている。
このシートベルト3の挟圧により、シートベルト3には、PFL20による制限荷重(PFL荷重)が負荷されるようになる。したがって、このPFL20は本発明の制限荷重設定手段を構成している。
ところで、この例のシートベルトリトラクタ1では、FL荷重の3段階の荷重モード、すなわち、(1)PFL20の非作動による負荷モード、(2)小負荷モードおよび(3)大負荷モードが設定されている。
(1)PFL20の非作動による負荷モードは、PFL20が作動しなく(図1に示す非作動状態)、トーションバーのねじれによる負荷モードである。すなわち、トーションバー7のねじれのみによるEA作動が行われ、このときのFL荷重F2は、図3に示すように小さい。
(2)小負荷モードは、モータ24の駆動力が比較的小さく設定される負荷モードである。すなわち、図2(a)に示すPFL20の非作動状態で、衝突によりプリテンショナー11が作動して図2(b)に示すようにスプール4がベルト巻取り方向に回転してシートベルト3が巻き取られ、従来と同様のプリテンショナー11による乗員の拘束が行われる。
次いで、図2(c)に示すようにプリテンショナー11の作動終了後、従来例と同様に乗員の慣性でシートベルト3が引き出されてトーションバー7がねじられるとともに、モータ24が駆動する。すると、このモータ24の駆動により、押圧ピストン22および押圧ロッド23がともに右方へ移動する、押圧ロッド23の右方への移動により、シートベルト3は、押圧ロッド23の先端23aとベルト受け部27との間で挟圧される。このとき、モータ24の駆動力が小さく設定されることから、シートベルト3に対する挟圧力は比較的小さい。このため、押圧ロッド23およびベルト受け部27との間の摩擦が比較的小さくなって、シートベルト3への負荷が小さい小負荷モードが設定される。この小負荷モードではPFL荷重は比較的小さい。したがって、この場合のシートベルト3のFL荷重F3は、この小さなPFL荷重とトーションバー7のねじれによる荷重とからなり、図3に実線で示すように比較的小さい。
次いで、モータ24が逆回転されると、押圧ピストン22および押圧ロッド23がともに左方へ移動して図2(d)に示す非作動位置になる。
これにより、PFL20の作動が終了し、押圧ピストン23の先端23aがシートベルト3から離れ、シートベルト3の挟圧が解除される。これ以後は、従来例と同様に、トーションバー7のみがねじれることでEA作動が行われ、前述のPFL20の非作動による負荷モードが設定される。したがって、このときのFL荷重F2は、図3に示すように小さくなる。
(3)大負荷モードは、モータ24の駆動力が比較的大きく設定される負荷モードである。すなわち、前述の小負荷モードの場合と同様に、押圧ピストン22および押圧ロッド23の右方へ移動して、シートベルト3が押圧ロッド23の先端23aとベルト受け部27との間で挟圧される。このとき、このモータ24の駆動力が大きく設定されることから、図2(e)に示すように押圧ピストン22および押圧ロッド23の右方への移動量が前述の小負荷モードの場合より大きくなってシートベルト3に対する挟圧力が大きくなる。このため、押圧ロッド23およびベルト受け部27との間の摩擦が大きくなって、シートベルト3への負荷が大きい大負荷モードが設定される。この大負荷モードではPFL荷重は比較的大きい。したがって、この場合のシートベルト3のFL荷重F4は、この小さなPFL荷重とトーションバー7のねじれによる荷重とからなり、図3に点線で示すように比較的大きい。
次いで、小負荷モードと同様に、モータ24が逆回転されると、押圧ピストン22および押圧ロッド23がともに図2(a)に示す非作動位置になり、PFL20の作動が終了して、シートベルト3の挟圧が解除される。これ以後は、同様にして、トーションバー7のねじれのみによるEA作動が行われ、前述のPFL20の非作動による負荷モードが設定される。したがって、このときのFL荷重F2は、図3に示すように小さくなる。
このように、この例のシートベルトリトラクタのPFL20は、モータ24の回転方向を制御することで繰り返し作動可能な摩擦負荷型のPFLとされている。
図4は、この例のシートベルトリトラクタ1を前述の3つの負荷モードに設定するためのブロック図である。
3つの負荷モードの設定を行うために、CPU28には、PFL20の作動条件が予め決められて格納されている。そして、CPU28は、衝突前にわかる情報(例えば、乗員の体重の情報、シートスライド位置の情報等)に基づいて、衝突時のFL荷重を変えるようにしている。
このために、図4に示すようにCPU28には、前述のようにモータ24が接続されているとともに、車両シートのシート荷重つまり乗員の体重を検出するシートウェイトセンサ29、車両シートのスライド位置を検出するシートスライド位置検出センサ30、車両の加減速度を検出する加速度センサ31、車両前部における左右の衝突の仕方を検出するフロントサテライトセンサ32、およびタングがバックルに係止されたときにオンするバックルスイッチ33がそれぞれ接続されている。
そして、CPU28は、これらのシートウェイトセンサ29、シートスライド位置検出センサ30、加速度センサ31、およびフロントサテライトセンサ32からの検出信号による衝突前にわかる情報に基づいて、モータ24のオン(駆動)、オフ(非駆動)をPFL20の作動条件にしたがって制御することで、シートベルトリトラクタ1を前述の3段階の負荷モードのいずれかに設定する。このPFL20の作動条件について具体的に説明する。
(a)車両シートに着座する乗員の体重に基づくPFL20の作動条件
この作動条件は、車両シートに着座する乗員の体重に基づいて前述の3段階の負荷モードのいずれに設定するかを決める条件である。すなわち、
(i) 体重が軽い小柄な乗員の場合 → PFL20の非作動による負荷モー ドに設定、
(ii) 体重が中程度の一般的な乗員の場合 → 小負荷モードに設定、
(iii)体重が比較的重い大柄な乗員の場合 → 大負荷モードに設定。
CPU28は、シートウェイトセンサ29からの検出信号による乗員の体重情報に基づいて、モータ24のオン、オフを制御する。この作動条件は、どの車両シートに着座する乗員にも適用できるが、特に、助手席や後部座席に着座する乗員に対して好適である。
(b)車両シートの前後のスライド位置に基づくPFL20の作動条件
この作動条件は、車両シートのスライド位置に基づいて前述の3段階の負荷モードのいずれに設定するかを決める条件である。すなわち、
(i) シート位置が前の小柄な乗員の場合 → PFL20の非作動による負荷 モードに設定、
(ii) シート位置がミドルの中背の乗員の場合 → 小負荷モードに設定、
(iii)シート位置が後の大柄な乗員の場合 → 大負荷モードに設定。
CPU28は、シートスライド位置検出センサ30からの検出信号による車両シートのスライド位置情報に基づいて、モータ24のオン、オフを制御する。この作動条件は、車両前部のシートに着座する乗員に適用できるが、特に、運転席に着座する運転者に対して好適である。
更に、この例のシートベルトリトラクタ1では、バックルスイッチ33のオン、オフで、PFL20の作動許可あるいは作動不可を決定している。すなわち、CPU28は、バックルスイッチ33からのオン、オフ信号に基づいて、タングがバックルに係合されたときに、PFL20を作動可能に設定し、またタングがバックルに係合されないときに、PFL20を作動不能に設定している。
更に、この例のシートベルトリトラクタ1では、衝突の厳しさでPFL20の動作を変更している。すなわち、CPU28は、シートウェイトセンサ29またはシートスライド位置検出センサ30からの検出信号に基づいて、乗員が小柄であるか大柄(中背も含む)であるかを判断するとともに、加速度センサ31からの検出信号に基づいて、衝突が低速衝突(例えば、一例として20〜30km/h程度、これに限定されない)であるか中高速衝突(例えば、一例として30km/h以上、これに限定されない)であるかを判断する。そして、CPU20は、小柄の乗員の場合には、低速衝突ではPFL20の非作動による負荷モードに設定するとともに、中高速衝突では小負荷モードに設定し、また、大柄の乗員の場合には、低速衝突では小負荷モードに設定するとともに、中高速衝突では大負荷モードに設定する。
更に、この例のシートベルトリトラクタ1では、衝突の厳しさでPFL20の動作タイミングを変更している。すなわち、CPU28は、加速度センサ31からの検出信号に基づいて、衝突が低速衝突(例えば、一例として20〜30km/h程度、これに限定されない)であるか、中速衝突(例えば、一例として30〜40km/h、これに限定されない)であるか、高速衝突(例えば、一例として40km/h以上、これに限定されない)であるかを判断する。そして、CPU20は、低速衝突である場合には、PFL20の動作開始を遅くし(例えば、一例として衝突後35msec、これに限定されない)、また中速衝突である場合には、PFL20の動作開始を比較的遅くし(低速衝突より早い;例えば、一例として衝突後25msec、これに限定されない)、更に高速衝突である場合には、PFL20の動作開始を比較的早くする(例えば、一例として衝突後15msec、これに限定されない)。
なお、衝突後、車両のクラッシュシビアリティに応じてPFL20の動作開始タイミングを変更することもできる。また、プリテンショナー11の動作タイミングに連動して、プリテンショナー11の点火後の固定遅延時間でPFL20の動作開始タイミングを変更することもできる。
更に、この例のシートベルトリトラクタ1では、衝突の厳しさおよび衝突に仕方でPFL20の動作を変更している。すなわち、CPU28は、加速度センサ31からの検出信号およびフロントサテライトセンサ32からの検出信号に基づいて、右側オフセット衝突であるか左側オフセット衝突であるかを判断する。そして、CPU20は、右側オフセット衝突(車両右側に偏った衝突)である場合には、右側シートに付設された右側のシートベルト装置のリトラクタにおけるPFL20の動作開始を早くし、かつ左側シートに付設された左側のシートベルト装置のリトラクタにおけるPFL20の動作開始を遅らせる。また、逆に、左側オフセット衝突(車両左側に偏った衝突)である場合には、左側シートに付設された左側のシートベルト装置のリトラクタにおけるPFL20の動作開始を早くし、かつ右側シートに付設された右側のシートベルト装置のリトラクタにおけるPFL20の動作開始を遅らせる。
また、CPU28は、同様に加速度センサ31からの検出信号およびフロントサテライトセンサ32からの検出信号に基づいて、右側斜め衝突であるか左側斜め衝突であるかを判断する。そして、CPU20は、右側斜め衝突である場合には、右側のPFL20の動作開始を早くし、かつ左側のPFL20の動作開始を遅らせる。また、逆に、左側斜め衝突である場合には、左側のPFL20の動作開始を早くし、かつ右側のPFL20の動作開始を遅らせる。
このようにして、PFL20とCPU28とにより、本発明の第2のシートベルト荷重制限機構が構成されている。
この例のシートベルトリトラクタ1の他の構成および他の動作は、図5に示す従来例と同じである。
この例のシートベルトリトラクタ1によれば、衝突前にわかる情報(例えば、乗員の体重の情報、シートスライド位置の情報等)、衝突の厳しさ(例えば、衝突速度、衝突の仕方等)に基づいて、衝突時のシートベルトの制限荷重(FL荷重)を変更するPFL20を備えているので、衝突時のシートベルト3のFL荷重を衝突時の状況に応じてより一層柔軟に種々設定することができる。これにより、衝突時に乗員をより効果的にかつより適切に拘束保護することができる。
また、モータ24によりPFL20が再び作動可能であるので、PFL20を繰り返し作動可能にできる。したがって、PFL20が一度作動しても、新たなPFLに交換する必要がなくそのまま再度使用可能となり、コストを低減することができる。その場合、プリテンショナーが繰り返し作動可能でないときは、プリテンショナーを交換し、また、プリテンショナーが繰り返し作動可能であるときは、プリテンショナーをそのまま再度使用するようにすればよい。
特に、第1のシートベルト荷重制限機構として公知の既存のトーションバー7を用いているので、荷重制限機構を簡単な構成でかつ低コストで形成することができる。
更に、シートベルトリトラクタ1の負荷モードをPFL20の非作動による負荷モード、小負荷モードおよび大負荷モードの3つの負荷モードに設定して、シートベルト3に対する負荷を3段階に制御しているので、衝突時に乗員をより効率よく拘束保護することができる。
なお、前述の例では、負荷モードは3段階に設定してシートベルト3に対する負荷を3段階に制御しているが、これに限定されるものではなく、2段階以上の複数段階に設定することもできるし、シートベルト3に対する負荷を連続的に制御することもできる。
また、前述の例では、プリテンショナー11を設けるものとしているが、プリテンショナー11は必ずしも必要ではなく、省略することもできる。しかし、衝突時に乗員をより効果的に拘束保護するうえで、プリテンショナー11を設けることが好ましい。
更に、前述の例では、車両が衝突した場合について説明しているが、ロッキングベース14の回転がロックし、衝突予知センサ(例えば、前述の各センサ29,30,31,32の他に、例えば、自車と前方障害物等の障害物との相対距離を検出する相対距離センサ、自車と前方車両との相対速度を検出する相対速度センサ等)により、障害物と衝突のおそれを予知したとき、モータ24を駆動して前述のようにPFL20によりシートベルト3に対して負荷を与え、その後、衝突が回避されたとき、モータ24を逆回転してPFL20を非作動状態に設定することもできる。この場合にも、PFL20は再使用可能である。
更に、前述の例では、第1のシートベルト荷重制限機構としてトーションバー7を用いているが、このトーションバー7に代えて、前述の特許文献2ないし6に開示されているEA機構を用いることもできる。また、第1のシートベルト荷重制限機構として、本出願人が先に特許出願している、ロッキングベース側に設けた板状のエネルギ吸収部材を、スプール側に設けた切り裂き用突起で切り裂くEA機構を用いることもできる(特願2003−206807号)。
本発明のシートベルトリトラクタは、自動車等の車両に付設されたシートベルト装置に用いられ、衝突時等の緊急時にシートベルトにかかる荷重を制限して乗員の衝撃エネルギを吸収緩和しつつシートベルトの引出しを阻止するシートベルトリトラクタに好適に利用することができる。
本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の一例を、その構成の一部を省略して示す図である。 図1に示す例のPFLの負荷モードの設定を説明し、(a)ないし(d)は小負荷モードの設定を説明する図、(a),(b),(d),(e)は大負荷モードの設定を説明する図である。 図1に示す例のFL荷重の特性を示す図である。 図1に示す例のシートベルトリトラクタ1を大小負荷モードに設定するためのブロック図である。 従来のトーションバーを備えたシートベルトリトラクタの一例を示す縦断面図である。 従来のトーションバーを備えたシートベルトリトラクタの他の例を模式的に示す図である。 図6に示す従来例のFL荷重の特性を示す図である。
符号の説明
1…シートベルトリトラクタ、2…フレーム、3…シートベルト、4…スプール、5…減速度感知機構、6…ロック機構、7…トーションバー、8…スプリング手段、14…ロッキングベース、20…プログラマブルフォースリミッタ(PFL)、21…本体、22…押圧ピストン、23…押圧ロッド、24…モータ、25…駆動軸、26…孔、27…ベルト受け部、28…中央処理装置(CPU)、29…シートウェイトセンサ、30…シートスライド位置検出センサ、31…加速度センサ、32…フロントサテライトセンサ、33…バックルスイッチ

Claims (3)

  1. シートベルトを巻き取るスプールと、緊急時にシートベルト引出し方向の回転が阻止されるロッキング部材を有するロック機構と、前記ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回転が阻止されて前記スプールが前記ロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回転するとき、前記シートベルトにかかる荷重を制限する第1および第2のシートベルト荷重制限機構とを少なくとも備えているシートベルトリトラクタにおいて、
    前記第2のシートベルト荷重制限機構は、前記シートベルトに対して制限荷重を設定する制限荷重設定手段と、緊急時のシートベルトの制限荷重を緊急時の状況に基づいて変更するように前記制限荷重設定手段を制御する制限荷重制御手段とを備え、
    前記制限荷重設定手段は繰り返し作動可能な手段であることを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  2. 前記第1のシートベルト荷重制限機構は、前記スプールと前記ロッキング部材との間に設けられたトーションバーをねじり変形させる荷重制限機構、前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか一方に設けられた線材を前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか他方に設けられた係合ピンでしごく荷重制限機構、一端が前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか一方に設けられた帯状板を前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか他方に設けられたガイド溝で強制的に変形する荷重制限機構、前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか一方に設けられた筒状部材を前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか他方に設けられた係止部で塑性変形させる荷重制限機構、一端が前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか一方に設けられかつ他端が前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか他方に係合されたU字状の平板素材を変形させる荷重制限機構、前記スプールとロッキングベースとの間に設けられたシェアピンをせん断破壊させる荷重制限機構、前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか一方に設けられた被切削部位を前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか他方に設けられた切削刃で切削するEA機構、および前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか一方に設けられた板状のエネルギ吸収部材を前記スプール側および前記ロッキングベース側のいずれか他方に設けられた切り裂き用突起で切り裂く荷重制限機構のいずれか1つであることを特徴とする請求項1記載のシートベルトリトラクタ。
  3. 前記制限荷重に対して、前記制限荷重設定手段の非作動による負荷モード、小負荷モードおよび大負荷モードの3段階の負荷モードが設定されていることを特徴とする請求項2記載のシートベルトリトラクタ。
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