JP4811942B2 - シートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置 - Google Patents

シートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置 Download PDF

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Description

本発明は、シートベルトを巻取引出し可能に巻き取るシートベルトリトラクタの技術分野に関し、特に、シートベルト装着状態で衝突時等の車両に大きな車両減速度が作用した場合のような緊急時にシートベルトの引出しを阻止する際、トーションバーのねじれ変形などのエネルギ吸収部材の作用によりこのシートベルトにかかる荷重を制限して乗員に加えられるエネルギを吸収緩和するエネルギ吸収機構(以下、EA機構ともいう)を備えているシートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置の技術分野に属するものである。
従来から自動車等の車両に装備されているシートベルト装置は、前述の緊急時に、シートベルトで乗員を拘束することにより乗員のシートからの飛び出しを阻止している。
このようなシートベルト装置においては、シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタを備えている。このシートベルトリトラクタでは、シートベルトは非装着時にはスプールに巻き取られているが、装着時には引き出されて乗員に装着される。そして、前述のような緊急時にシートベルトリトラクタのロック手段が作動してスプールのベルト引出方向の回動を阻止することにより、シートベルトの引出しが阻止される。これにより、緊急時にシートベルトは乗員を拘束するようになる。
ところで、この従来のシートベルト装置のシートベルトリトラクタにおいては、車両衝突等の緊急時にシートベルトが乗員を拘束するとき、大きな車両減速度が生じるため、乗員が大きな慣性により前方へ移動しようとする。このため、シートベルトには大きな荷重が加えられるとともに、乗員はこのシートベルトから大きな力を受けるようになる。乗員に対してこの力は特に問題ではないが、できれば制限される方が望ましい。
そこで、シートベルトリトラクタにおいては、従来、トーションバーを設けて、シートベルト装着状態での緊急時に、このシートベルトにかかる荷重を制限して乗員に加えられるエネルギを吸収緩和するようにしたものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、この特許文献1に開示されたシートベルトリトラクタの一例を示す縦断面図である。図中、1はシートベルトリトラクタ、2はコ字状のフレーム、3はシートベルト、4はコ字状のフレーム2の両側壁間に回動可能に支持され、シートベルト3を巻き取るスプール、5は前述の緊急時に発生する大きな車両減速度を感知して作動する減速度感知手段、6は減速度感知手段5によって作動して少なくともスプール4のベルト引出方向の回動を阻止するロック手段、7はこのスプール4の中心に軸方向に遊嵌、貫通され、かつスプール4とロック手段6とを回動的に連結するトーションバー、8はスパイラルスプリング9のばね力によりブッシュ10を介してスプール4を常時ベルト巻取方向に付勢するスプリング手段、11は前述の緊急時に作動してベルト巻取トルクを発生するプリテンショナー、12はプリテンショナー11のシートベルト巻取トルクをスプール4に伝達するブッシュである。
ロック手段6は、トーションバー7の第1トルク伝達軸17に一体回動可能でありかつパウル13を揺動可能に保持するロッキングベース(本発明のロッキング部材に相当)14を備えているとともに、トーションバー7に通常時はこのトーションバー7と一体回動し緊急時に減速度感知手段5の作動で停止してトーションバー7との間に相対回動差を発生させてパウル13をフレーム2の側壁の内歯19に係合させてロッキングベース14のシートベルト引出方向の回動を阻止するロックギヤ6aを備えている。ロッキングベース14には雄ねじ軸部15が形成されており、この雄ねじ軸部15には、スプール4と一体に回動するナット状のストッパ部材16が螺合されている。
また、トーションバー7には、ロッキングベース14と相対回動不能に係合する第1トルク伝達部17が形成されているとともに、スプール4と相対回動不能に係合する第2トルク伝達部18が形成されている。
そして、スプリング手段8のばね力により、スプール4はブッシュ10、トーションバー7、トーションバー7の第2トルク伝達部18およびブッシュ12を介して常時シートベルト巻取方向に付勢されている。また、プリテンショナー11の作動時、プリテンショナー11で発生したベルト巻取トルクがブッシュ12を介してスプール4に伝達され、これによりスプール4はシートベルト3を所定量巻き取るようになっている。
このように構成された従来のシートベルトリトラクタ1においては、シートベルト非装着時には、スプリング手段8の付勢力で、シートベルト3が完全に巻き取られている。そして、装着のためシートベルト3を通常の速度で引き出すと、スプール4がシートベルト引出方向に回動し、シートベルト3はスムーズに引き出される。シートベルト3に摺動自在に設けられた図示しないタングを車体に固定された図示しないバックルに挿入係止した後、余分に引き出されたシートベルト3がスプリング手段8の付勢力でスプール4に巻き取られ、シートベルト3は乗員に圧迫感を与えない程度にフィットされる。
前述の緊急時にはプリテンショナー11が発生したシートベルト巻取トルクはスプール4に伝達され、スプール4はシートベルト3を所定量巻き取り、乗員を堅固に拘束する。一方、緊急時に発生する大きな車両減速度で減速度感知手段5が作動してロック手段6が作動する。すなわち、減速度感知手段5の作動により、ロックギヤ6aのシートベルト引出方向の回動が阻止され、ロック手段6のパウル13が回動して、フレーム2の側壁の内歯19に係合する。すると、ロッキングベース14のシートベルト引出方向の回動が阻止されるので、トーションバー7がねじられ、スプール4のみがシートベルト引出方向にロッキングベース14に対して相対回動する。これ以後、スプール4がトーションバー7をねじりつつシートベルト引出方向に回動することになり、このトーションバー7のねじりトルクによってシートベルト3に加えられる荷重が制限されて、乗員に加えられるエネルギが吸収緩和される。
スプール4がロッキングベース14に対して相対回動することで、スプール4と一体回動するストッパ部材16が、螺合している雄ねじ軸部15に対して相対回動するため、ロッキングベース14の方へ移動する。そして、ストッパ部材16がロッキングベース14に当接すると、ストッパ部材16のそれ以上の回動が阻止されるので、スプール4の回動も阻止されて、トーションバー7のねじりが停止する。このようにして、シートベルト3の引出が阻止されて乗員がシートベルト3により拘束されるとともに、トーションバー7の最大ねじりが制限され、トーションバー7のねじりによる切断が防止される。
また、この従来のシートベルトリトラクタ1は、シートベルトの急激な引出時にも、ロック手段6のロッキングベース14がロックギヤ6aに対してシートベルト引出方向に相対回動するようになっている。そして、これにより前述と同様にロック手段6のパウル13がフレーム2の側壁の内歯19に係合して、ロッキングベース14の回動が阻止されるため、トーションバー7を介してスプール4のベルト引出方向の回動が阻止され、シートベルトの引出が阻止される。
更に、特許文献1には、制限荷重が切り替えられるようになっているシートベルトリトラクタ1が開示されている。すなわち、図11に示すように、通常時EA荷重切替機構36のロックピン40でロック部材38がシリンダ部材37からの飛び出しを阻止されている。プリテンショナーが作動する大きな衝突時にロッキングベースのベルト引出方向の回動が阻止されると、このロッキングベースに設けられたギヤ30の同方向の回動も阻止される。このため、ギヤ30に常時噛合するギヤ33の回動も阻止される。また、乗員の慣性でシートベルト3が引き出されようとするため、スプール4がなおもベルト引出方向に回動する。このため、スプール4に一体回動可能に設けられたギヤ31も同方向に回動するとともに、ギヤ31に常時噛合するギヤ34も回動する。
一方、この大衝突後の初期段階においては、プリテンショナーからの排出ガスでロックピン40が突き飛ばされることで、ロック部材38がスプリング39のばね力でシリンダ部材37から飛び出す。すると、ロック車35のラチェット爪35aがロック部材38に係合し、ロック車35はベルト引出方向の回動が阻止される。このため、第2トーションバー32はその全長θより短い長さηの部分でねじれる。こうして、第1トーションバー7のねじれと第2トーションバー32のη部分のねじれとによって、EA機構によるEA作動が開始され、このときのFL荷重F1は、図12に示すように比較的大きい。また、この初期段階続く後続段階においては、第2トーションバー32のη部分が所定量ねじれて破断し、この第2トーションバー32の破断後は、第1トーションバー7のみがねじれることでEA作動が行われるようになる。このときのFL荷重F2は、図12に示すように初期段階より比較的小さい。このようにして、FL荷重が切り替えられ、シートベルトにかかる制限荷重を、例えばエアバッグ等による緊急時の乗員の拘束状況に応じて柔軟に種々設定することができる。
なお、従来のEA機構としては、他に、ロッキングベース側に設けられた線材をスプール側に設けられた係合ピンでしごくEA機構(例えば、特許文献2参照)、一端がスプール側に設けられた帯状板をロッキングベース側に設けたガイド溝で強制的に変形するEA機構(例えば、特許文献3参照)、スプールに設けた筒状部材をロッキングベースに設けた係止部で塑性変形させるEA機構(例えば、特許文献4参照)、一端をロッキングベース側に設けかつ他端をスプール側に係合させたU字状の平板素材を変形させるEA機構(例えば、特許文献5参照)、スプール側に設けられた被切削部位を、ロッキングベース側に設けられた切削刃で切削するEA機構(例えば、特許文献6参照)等が提案されている。
しかしながら、特許文献1に開示のシートベルトリトラクタ1は制限荷重を乗員の拘束状況に応じて種々設定することができるものの、衝突後の初期段階での制限荷重が1つの制限荷重に設定されるだけである。この衝突後の初期段階では、乗員に加えられるエネルギが大きいが、このエネルギは、乗員の体重等の体格、シートスライド位置、衝突速度、衝突加減速度、衝突の仕方等によって種々異なる。このように初期段階での乗員に加えられる種々異なる大きなエネルギに対して、1つの制限荷重で対応するだけではなく、車両緊急時の状況に応じてよりきめ細かい制限荷重を設定する方が、乗員をより効果的にかつより適切に拘束することができる。
そこで、シートベルトにかかる制限荷重を緊急時の状況に応じてより一層柔軟に種々設定することができるシートベルトリトラクタが提案されている(例えば、特許文献7参照)。
この特許文献7のシートベルトリトラクタはスプールと並列にかつスプールの上方に1つの回動軸を設けるとともに、この回動軸に更にEA特性の異なる2つのEA機構を設けるとともに、これらのEA機構を緊急時の状況に応じて1つまたは2つ作動するようにしている。このように、2つのEA機構を適宜選択して作動することで、シートベルトにかかる制限荷重を緊急時の状況に応じてより一層柔軟に種々設定することができる。
特開2001−58559号公報。 特開2002−53007号公報。 特開2000−85527号公報。 特開2002−53008号公報。 特開平10−258702号公報。 特開2001−106025号公報。 特開2006−62632号公報。
ところで、前述の特許文献7に開示のシートベルトリトラクタでは、スプールの回動軸から離間して更に1つの回動軸をこのスプールの上方に配設しているため、シートベルトリトラクタはその上下方向に比較的大型になっている。
近年に車室内の空間をできるだけ有効な空間に支持するために、車室内に設けられるシートベルトリトラクタをできる限り小型に形成することが求められている。
そこで、本発明者はシートベルトにかかる制限荷重を緊急時の状況に応じてより一層柔軟に種々設定することができるようにしつつ、より一層小型に形成できるシートベルトリトラクタを開発し、本出願人はこのシートベルトリトラクタを特許出願している(特願2005−127943;特開2006−306142号)。
この特許出願のシートベルトリトラクタは、シートベルトを巻き取るスプール内にスプールと同軸に設けた第1のEA機構であるトーションバーと、スプールの端部にスプールと同軸に設けた第2のEA機構とを備えている。このように、第2のEA機構をスプールと同軸に設けることで、シートベルトの制限荷重を緊急時の状況に応じて種々設定しつつ、シートベルトをより一層小型に形成している。
ところで、この先願(特願2005−127943)の発明では、通常時エネルギ吸収部材支持部材を通常時回動不能にして第2のEA機構を作動可能な状態にしているので、通常時にスプールの回動を第2のEA機構に伝達させないクラッチ機構が必要となっている。このため、部品点数が多いばかりでなく、その分、第2のEA機構の構造が複雑となっている。
また、この先願の発明では、緊急時にロック手段のパウルがフレームの内歯に係止してロッキングベースの回動が阻止されたときのみにクラッチ機構を介して第2のEA機構が作動するようになっているため、第2のEA機構の作動開始がロッキングベースの回動阻止を条件としており、第2のEA機構を独立して作動させることができない。このため、第2のEA機構の作動開始が制約される。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、シートベルトにかかる制限荷重を緊急時の状況に応じてより一層柔軟に種々設定するとともにより一層小型に形成しつつ、第2のEA機構を独立して作動できる簡単な構造のシートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、発明のシートベルトリトラクタは、シートベルトを巻
き取るスプールと、通常時前記スプールの回動が第1のシートベルト荷重制限機構を介して伝達されてこのスプールとともに回動しかつ緊急時にシートベルト引出し方向の回動が阻止されるロッキング部材を有するロック手段とを備え、前記ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回動が阻止されて前記スプールが前記ロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回動するとき、前記シートベルトにかかる荷重を前記第1のシートベルト荷重制限機構で制限するようになっているシートベルトリトラクタにおいて、前記スプールと同軸にかつ相対回動可能に設けられたリング状のエネルギ吸収部材支持部材、および前記スプールの外周面と前記スプールの外周面に対向する前記エネルギ吸収部材支持部材の内周面との間に設けられかつ前記エネルギ吸収部材支持部材が前記スプールと相対回動するときエネルギ吸収を行う帯状のエネルギ吸収プレートを有し、前記緊急時に作動して前記シートベルトにかかる荷重を制限するとともに、乗員の体格の情報、シートスライド位置の情報、衝突速度の情報、衝突加減速度の情報、衝突の仕方の情報等の前記緊急時の状況の情報に基づいて前記緊急時のシートベルトの制限荷重を変更する第2のシートベルト荷重制限機構と、非作動時に前記第2のシートベルト荷重制限機構の前記エネルギ吸収部材支持部材を前記スプールと一体回動可能な状態に設定することで前記第2のシートベルト荷重制限機構による前記シートベルトにかかる荷重の制限を行わせないとともに、作動時に前記エネルギ吸収部材支持部材をシートベルト引出し方向に回動不能な状態に設定することで前記第2のシートベルト荷重制限機構による前記シートベルトにかかる荷重の制限を行わせる作動制御部材と、前記通常時および前記緊急時で所定の条件が成立しないとき、前記作動制御部材を非作動状態に設定するとともに、前記緊急時で前記所定の条件が成立したとき、前記作動制御部材を作動状態に設定する駆動部材とを備え、前記エネルギ吸収プレートの一端部が前記スプールに固定支持されるとともに、前記エネルギ吸収プレートの他端が前記エネルギ吸収部材支持部材に、前記エネルギ吸収部材支持部材に対してシートベルト引出し方向に相対移動不能に支持され、前記通常時は前記エネルギ吸収プレートに、折り返されたU字状部が前記スプールに固定支持された前記エネルギ吸収プレートの一端部の近傍に位置して形成されていることを特徴としている。
また、発明のシートベルトリトラクタは、緊急時に前記シートベルトにかかる荷重を制限する第3のシートベルト荷重制限機構が前記スプールと前記ロッキング部材との間に設けられていることを特徴としている。
更に、本発明のシートベルトリトラクタは、前記ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回動が阻止されて前記スプールが前記ロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回動するとき、前記シートベルトにかかる荷重を最初に第1および第3のシートベルト荷重制限機構で制限するか、または前記シートベルトにかかる荷重を最初に第1ないし第3のシートベルト荷重制限機構で制限し、少なくとも最後に前記シートベルトにかかる荷重を第1のシートベルト荷重制限機構のみによって制限するようになってい
ことを特徴としている。
更に、発明のシートベルトリトラクタは、前記第3のシートベルト荷重制限機構が、前記スプールに穿設された細長い軸方向穴に摺動可能に嵌入されているとともに前記ロッキング部材を貫通して設けられたエネルギ吸収ピンを備え、緊急時に前記スプールが前記ロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回動するとき、前記エネルギ吸収ピンが前記スプールの軸方向穴から引き抜かれるときの引抜き荷重により前記シートベルトに加えられる荷重が制限されることを特徴としている。
更に、発明のシートベルトリトラクタは、前記第1のシートベルト荷重制限機構が、前記スプールと前記ロッキング部材との間に設けられたトーションバーからなることを特徴としている。
更に、発明のシートベルト装置は、シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、このシートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトに摺動自在に支持されたタングと、このタングが係脱可能に係合されるバックルとを少なくとも備え、緊急時にシートベルトリトラクタによって前記シートベルトの引出しが阻止されることで乗員を拘束するシートベルト装置において、前記シートベルトリトラクタが、前述の本発明のシートベルトリトラクタのいずれかであることを特徴としている。
このような構成をした本発明のシートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置によれば、予め事前にわかる情報(例えば、乗員の体重の情報、シートスライ
ド位置の情報等)、衝突を予知した衝突予知情報、および衝突の厳しさの情報(例えば、衝突速度の情報、衝突加減速度の情報、衝突の仕方等の情報)等の緊急時の状況の情報に基づいて、つまり所定の条件に基づいて、緊急時のシートベルトの制限荷重を所定の条件に基づいて変更するようにしている。これにより、衝突時のシートベルトの制限荷重を衝突時の状況および乗員の体格の大きさ等の緊急時の情報に応じてより一層柔軟に種々設定することができる。その場合、エネルギ吸収プレートの一端部がスプールに固定支持され、また、エネルギ吸収プレートの他端がエネルギ吸収部材支持部材に、エネルギ吸収部材支持部材に対してシートベルト引出し方向に相対移動不能に支持され、更に、通常時はエネルギ吸収プレートに、折り返されたU字状部がスプールに固定支持されたエネルギ吸収プレートの一端部の近傍に位置して形成されている。そして、緊急で所定の条件が成立したとき作動制御部材によりエネルギ吸収部材支持部材がスプールに対してシートベルト引出し方向の回動が阻止されると、スプールがエネルギ吸収部材支持部材に対してシートベルト引出し方向の相対回動する。したがって、エネルギ吸収プレートの一端部がスプールの回動とともにシートベルト引出し方向に回動する。その結果、エネルギ吸収プレートは、その一端部側から引っ張られてそのU字状部が他端側に次第に移動するようにして変形し、乗員に加えられるエネルギが吸収される。これにより、衝突時に乗員をより効果的にかつより適切に拘束することができるようになる。
また、第2のシートベルト荷重制限機構をスプールと一体にかつ同軸に設けているので、シートベルトリトラクタを上下方向に小型コンパクトに形成することができる。これにより、車室内の有効空間をその分広くすることができる。
更に、通常時エネルギ吸収部材支持部材を通常時回動可能にして第2のシートベルト荷重制限機構を作動不能な状態にしているので、前述の先願の発明のようなクラッチ機構を不要にできる。したがって、部品点数を削減できるとともに、第2のシートベルト荷重制限機構を簡単な構造にすることができる。
更に、ロッキングベースの回動阻止を条件とすることなく、第2のシートベルト荷重制限機構を独立して作動させることができる。
更に、荷重制限が可変である第2のシートベルト荷重制限機構と荷重制限が固定である第1のシートベルト荷重制限機構および第3のシートベルト荷重制限機構とを組み合わせることにより、衝突等の緊急時のシートベルトの制限荷重を効率よく設定することができる。これにより、衝突時に乗員をより一層効果的にかつより一層適切に拘束することができるようになる。
更に、ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回動が阻止されてスプールがロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回動するとき、シートベルトにかかる荷重を最初に第1および第3のシートベルト荷重制限機構で制限するか、またはシートベルトにかかる荷重を最初に第1ないし第3のシートベルト荷重制限機構で制限し、少なくとも最後にシートベルトにかかる荷重を第1のシートベルト荷重制限機構のみによって制限するようにしているので、ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回動が阻止されてスプールがロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回動するとき、シートベルトにかかる荷重を、最初に第1および第3のシートベルト荷重制限機構または第1ないし第3のシートベルト荷重制限機構で大きく制限した後、荷重制限の最後で第1のシートベルト荷重制限機構のみで制限することができる。
従来、シートベルト装置は、エアバッグと協働して緊急時に乗員を拘束保護するようになっている。このため、緊急時に乗員に加わるエネルギ(通常、胸Gと呼ばれる)は、最初はシートベルトを介してのみのエネルギのため小さく、エアバッグが乗員に接触し始めるとエアバッグのエネルギが加算されるため、徐々に大きくなる傾向にある。そこで、
発明により、どんな体格の乗員に対しても、緊急時にエアバッグが作動してエアバッグのエネルギが加算されるとしても、シートベルトの荷重を制限することによって、乗員に加わるエネルギ吸収を均一化することができる。
すなわち、例えば、緊急時、小柄な乗員の場合は、シートベルトにかかる荷重を最初に第1および第3のシートベルト荷重制限機構で制限し、大柄な乗員の場合は、最初に第1ないし第3のシートベルト荷重制限機構で制限することで、どんな体格の乗員であって、エアバッグ作動時に乗員に加わるエネルギ吸収を均一化することができる。また、体格に応じて、制限される最初の荷重を変更できるので、乗員の体格にあったエネルギ吸収を効果的に行うことができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の一例を、その構成の一部を省略して模式的に示す図である。なお、以下の実施の形態の各例の説明において、その例よりも前の例と同じ構成要素および前述の図10に示す従来例のシートベルトリトラクタ1の構成要素と同じ構成要素にはそれぞれ同じ符号を付すことで、その詳細な説明は省略する。
図1に示すように、この例のシートベルトリトラクタ1は、図10に示す従来例のシートベルトリトラクタ1と同様に、コ字状のフレーム2、シートベルト3、シートベルト3を巻き取るスプール4、トーションバー(第1のEA機構;本発明の第1のシートベルト荷重制限機構に相当)7、パウル13、ロッキングベース14、およびフレーム2の側壁2aに形成された内歯19を有している。また、詳細に図示しないが、この例のシートベルトリトラクタ1は、図10に示す従来例のシートベルトリトラクタ1と同様に、減速度感知手段5、ロック手段6、スプリング手段8、プリテンショナー11を備えている。その場合、減速度感知手段5、ロック手段6、およびスプリング手段8は、それぞれ図10に示すシートベルトリトラクタ1と左右反対側に配設されている。
また、この例のシートベルトリトラクタ1は、スプール4のロッキングベース14と反対側(図1において右側)の端部に第2のEA機構(本発明の第2のシートベルト荷重制限機構に相当)41がスプール4と一体にかつ同軸に設けられている。図2(a)および(b)に示すように、この第2のEA機構41は、エネルギ吸収部材であるエネルギ吸収プレート42と、スプール4の右端部の外周に、通常時スプール4と一体回動しかつシートベルト引出し方向の回動が阻止された時スプール4のシートベルト引出し方向の相対回動を許容するリング状のエネルギ吸収部材支持部材43とを有している。
エネルギ吸収プレート42は所定の厚みで所定の幅を有しかつ弾性を有する帯状平板からなり、全体がほぼC字状に形成されている。なお、エネルギ吸収プレート42は線状体で形成することもできる。このエネルギ吸収プレート42の一端部はスプール4に固定支持される第1支持部42aとされ、またエネルギ吸収プレート42の他端は、リング状のエネルギ吸収部材支持部材43の内周面に突設されたエネルギ吸収部材支持部43aにシートベルト引出し方向に当接可能にされている。そして、エネルギ吸収プレート42は、第1支持部42aの近傍に、折り返されたU字状部42bが形成されている。また、エネルギ吸収プレート42のU字状部42bより他端側の部分は、通常時はエネルギ吸収部材支持部材43の内周面に当接されている。
リング状のエネルギ吸収部材支持部材43は円環板状に形成され、その外周面には所定数のラチェット歯43bが形成されている。
更に、図1に示すようにフレーム2の側壁2bには、第2のEA機構41のEA作動をそれぞれ制御する作動制御部材であるレバー44が回動可能に支持されている。このレバー44の先端には、エネルギ吸収部材支持部材43のラチェット歯43bに係止可能な係止爪44aが形成されている。
また、フレーム2の側壁2bには、駆動部材45が設けられている。駆動部材45は内部にガスジェネレータ45a(図2には不図示:図3に図示)を備えており、このガスジェネレータ45aは緊急時に作動して反応ガスを発生させる。そして、駆動部材45は、図2(a)に示すように通常の非作動時には、その駆動ロッド45bを引き込んだ状態にしてレバー44を非作動位置に設定している。このレバー44の非作動位置では、レバー44の係止爪44aがラチェット歯43bに係止不能にされる。また緊急時には、ガスジェネレータ45aが発生した反応ガスによって駆動部材45の駆動ロッド45bが突出してレバー44を図2(a)において時計回りに回動させ作動位置に設定し、図2(b)に示すように係止爪44aがラチェット歯43bに係止可能にされる。
図3に示すようにこの例の第2のEA機構41においては、駆動部材45のガスジェネレータ45aは、乗員の体重を検出するシートウェイトセンサ46、シートスライド位置センサ47、車両の減速度検出する加速度センサ48、前方の障害物を検出するフロントサテライトセンサ49、ベルト引き出し量センサ50、およびバックルスイッチ51からの各出力信号に基づいてCPU52により緊急時の状況に応じて作動制御される。
次に、このように構成されたこの例のシートベルトリトラクタ1の作動について説明する。図10に示す従来例のシートベルトリトラクタ1と同じ構成の部分におけるこの例のシートベルトリトラクタ1の作動は、この従来例のシートベルトリトラクタ1と同じであるのでその説明を省略し、この例のシートベルトリトラクタ1の特有の部分の作動のみを説明する。
緊急時にパウル13が回動してフレーム2の内歯19の係止して、ロッキングベース14のベルト引出方向の回動が阻止されると、従来と同様にトーションバー7がねじり変形し、乗員に加えられるエネルギがトーションバー7により吸収される。
また、各センサ46,47,48,49,50およびバックルスイッチ51からの出力信号に基づいて、CPU52がこの緊急時の状況を把握して、乗員に加えられるエネルギの吸収が第2のEA機構41によっても必要である、つまり、乗員の体重が比較的大きい場合やプリテンショナあるいはエアバッグが作動する程度の大きな衝突の場合等の、予め設定された第2のEA機構41の作動が必要な所定の条件が成立したと判断すると、CPU52は駆動部材45のガスジェネレータ45aを作動する。すると、ガスジェネレータ45aは反応ガスを発生し、図2(b)に示すようにこの反応ガスにより駆動部材45が駆動してレバー44を時計回りに回動する。これにより、レバー44の係止爪44aがラチェット歯43bに係止可能な位置となる。
したがって、図4(a)に矢印で示すように乗員の慣性によるスプール4のシートベルト引出し方向の回動に伴い、エネルギ吸収部材支持部材43もスプール4と一体にシートベルト引出し方向に回動する。しかし、ラチェット歯43bがレバー44の係止爪44aにすぐに係止するので、エネルギ吸収部材支持部材43の回動は停止し、スプール4がエネルギ吸収部材支持部材43に対してシートベルト引出し方向に相対回動する。
すると、図4(b)に示すようにエネルギ吸収プレート42はそのU字状部42bが他端側に次第に移動するようにして変形する。これにより、乗員に加えられるエネルギが第2のEA機構41により吸収される。こうして、図4(d)に示すようにトーションバー7および第2のEA機構41の両方の作動により、乗員に加えられるエネルギがより効果的に吸収されるようになる。
図4(c)に示すように、エネルギ吸収プレート42が完全に反転してエネルギ吸収プレート42によるエネルギ吸収が終了すると、図4(d)に示すようにトーションバー7のみにより、乗員に加えられるエネルギがより効果的に吸収されるようになる。
前述の各センサ46,47,48,49,50およびバックルスイッチ51からの出力信号に基づいて、CPU52が緊急時の状況を把握して、第2のEA機構41によるエネルギ吸収が必要としない、つまり、乗員の体重が比較的小さい場合やプリテンショナあるいはエアバッグが作動しない程度の軽衝突の場合等の、前述の第2のEA機構41の作動が必要な所定の条件が成立しないと判断すると、CPU52は駆動部材45のガスジェネレータ45aを作動しない。したがって、図5(a)に示すように駆動部材45のピストンロッド45bが突出しないので、レバー44は回動しなく非作動位置に保持される。このため、乗員の慣性によるスプール4のシートベルト引出し方向の回動に伴い、エネルギ吸収部材支持部材43もスプール4と一体にシートベルト引出し方向に回動する。しかし、このときにはレバー44の係止爪44aはラチェット歯43bに係止しなく、エネルギ吸収部材支持部材43は自由にスプール4と一体にシートベルト引出し方向に回動する。
そして、図5(b)および(c)に示すように、エネルギ吸収部材支持部材43が更にシートベルト引出し方向に回動しても、スプール4とエネルギ吸収部材支持部材43と回動方向の相対位置が変化しないのでU字状部42bが他端側に移動しなく、エネルギ吸収プレート42はその初期状態を保持して変形しない。したがって、図5(d)に示すように、エネルギ吸収プレート42によるエネルギ吸収は行われず、乗員に加えられるエネルギはトーションバー7のみによって吸収されるようになる。このようにして、各センサ46,47,48,49,50からの出力信号に基づいて、プリテンショナ11やエアバッグが作動しない程度(例えば時速30km/hour以下の車両速度での軽衝突等)の軽衝突のような、第2のEA機構41によるエネルギ吸収が必要としない場合には、シートベルト3の制限荷重が小さくなるように変更される。
すなわち、第2のEA機構41による荷重制限動作は、緊急時に荷重制限を行う場合と緊急時に行わない場合とで可変となっている。
このように、この例のシートベルトリトラクタ1によれば、予め事前にわかる情報(例えば、乗員の体重の情報、シートスライド位置の情報等)、衝突を予知した衝突予知情報、および衝突の厳しさの情報(例えば、衝突速度の情報、衝突加減速度の情報、衝突の仕方等の情報)等の緊急時の状況の情報に基づいて、緊急時のシートベルトの制限荷重を変更するようにしているので、衝突時のシートベルトの制限荷重を衝突時の状況および乗員の体格の大きさ等の緊急時の情報に応じてより一層柔軟に種々設定することができる。これにより、衝突時に乗員をより効果的にかつより適切に拘束することができるようになる。
また、第2のEA機構41をスプール4と一体にかつ同軸に設けているので、シートベルトリトラクタ1を上下方向に小型コンパクトに形成することができる。これにより、車室内の有効空間をその分広くすることができる。
更に、前述の先願(特願2005−127943)の発明では、通常時エネルギ吸収部材支持部材を通常時回動不能にして第2のEA機構41を作動可能な状態にしているので、通常時にスプールの回動を第2のEA機構41に伝達させないクラッチ機構が必要となっているが、この例のシートベルトリトラクタ1によれば、通常時エネルギ吸収部材支持部材43を通常時回動可能にして第2のEA機構41を作動不能な状態にしているので、このようなクラッチ機構を不要にできる。したがって、部品点数を削減できるとともに、第2のEA機構41を簡単な構造にすることができる。
更に、前述の先願(特願2005−127943)の発明では、緊急時にロック手段6のパウル13がフレーム2の内歯19に係止してロッキングベース14の回動が阻止されたときのみにクラッチ機構を介して第2のEA機構41を作動するようになっているため、第2のEA機構41の作動開始がロッキングベース14の回動阻止を条件としており、第2のEA機構41を独立して作動させることができない。しかし、この例のシートベルトリトラクタ1では、ロッキングベース14の回動阻止を条件とすることなく、第2のEA機構41を独立して作動させることができる。
この例のシートベルトリトラクタ1の他の構成および他の作用効果は、図10に示す従来例のシートベルトリトラクタ1のそれらと同じである。
前述の例のシートベルトリトラクタ1は、従来公知のシートベルト装置に用いられているシートベルトリトラクタ1に適用することができる。前述の各例のシートベルトリトラクタ1が適用されるシートベルト装置としては、例えば図6に示すように車体に固定されたシートベルトリトラクタ1、このシートベルトリトラクタ1から引き出されるとともに先端のベルトアンカー3aが車体の床あるいは車両シート58に固定されるシートベルト3、シートベルトリトラクタ1から引き出されたシートベルト3を乗員のショルダーの方へガイドするガイドアンカー59、このガイドアンカー59からガイドされてきたシートベルト3に摺動自在に支持されたタング60、車体の床あるいは車両シートに固定されかつタング60が係脱可能に挿入係合されるバックル61から構成されるシートベルト装置62がある。
図7は、本発明に係るシートベルトリトラクタの実施の形態の他の例を示す、図1と同様の断面図である。
図7に示すように、この例のシートベルトリトラクタ1は、前述の例のシートベルトリトラクタ1の構成に加えて、更に第3のEA機構(本発明の第3のシートベルト荷重制限機構に相当)53がスプール4とロッキングベース14との間に設けられている。この第3のEA機構53は、第3のエネルギ吸収部材でありかつスプール4の軸方向に延びる細長いエネルギ吸収ピン54を備えている。このエネルギ吸収ピン54は、スプール4に偏心した位置に軸方向に延びるようにして穿設された細長い軸方向穴4cに摺動可能に嵌入されているとともにロッキングベース14を貫通して設けられている。そして、ロッキングベース14を貫通したエネルギ吸収ピン54の端部にフランジ54aが形成されており、このフランジ54aがロッキングベース14に係止することで、エネルギ吸収ピン54のスプール4側への抜けが阻止されている。
ロッキングベース14のスプール4に対向する側の側面には、エネルギ吸収ピン54の貫通位置にこのエネルギ吸収ピン54をガイドするガイド溝14aが形成されている。図示しないが、このガイド溝14aはロッキングベース14の回動軸と同心状の円弧形状に形成されているとともに、その円弧状の長さはエネルギ吸収ピン54のエネルギ吸収動作後にエネルギ吸収ピン54が完全に収容される長さに設定されている。そして、エネルギ吸収ピン54のエネルギ吸収動作が行われる前の通常時は、図7に示すようにエネルギ吸収ピン54は直線状に保形されている。
この第3のEA機構においては、図8(a)に示すように通常時のピン引抜き前では、エネルギ吸収ピン54はスプール4の軸方向穴4cから引き抜かれず、直線状に保形された状態になっている。前述の緊急時にはロッキングベース14のシートベルト引出方向の回動が阻止されるので、トーションバー7がねじられ、スプール4のみがシートベルト引出方向にロッキングベース14に対して相対回動する。すると、スプール4の軸方向穴4cからのエネルギ吸収ピン54の引抜きが開始される。そして、図8(b)に示すように、エネルギ吸収ピン54は軸方向穴4cから引き抜かれるときにA点およびB点で直角に折り曲げられるとともに、引き抜かれたエネルギ吸収ピン54bはロッキングベース14のガイド溝14aにガイドされて円弧状に湾曲変形される。
そして、軸方向穴4cからのエネルギ吸収ピン54の引抜き抵抗、エネルギ吸収ピン54の折り曲げ変形、およびエネルギ吸収ピン54の湾曲変形により、図8(d)に示すようにシートベルトに加えられる荷重として制限された荷重が発生する。この荷重は次第に増大するが、図8(b)に示すようにエネルギ吸収ピン54が所定量引き抜かれた引抜き途中では、一定となる。そして、第2のEA機構41によるエネルギ吸収が行われない状態では、図8(d)に示すように制限荷重はトーションバー7のねじり変形による荷重とエネルギ吸収ピン54の引抜きで発生する荷重とが合算された荷重となる。
図8(c)に示すように、エネルギ吸収ピン54の全量が引き抜かれると、エネルギ吸収ピン54の引抜きで発生する荷重が消滅し、トーションバー7のねじり変形による荷重のみとなる。このように、第3のEA機構63による荷重制限動作は緊急時には必ず行われ、固定となっている。
次に、このように構成されたこの例のシートベルトリトラクタ1の作動について説明する。
前述の緊急時に、乗員の慣性によりスプール4およびロッキングベース14がベルト引出し方向に回動すると、パウル13が回動してフレーム2の内歯19に係止してロッキングベース14のベルト引出方向の回動が阻止される。すると、前述と同様にトーションバー7がねじり変形し、トーションバー7によるエネルギが吸収される。また同時に、第3のEA機構53のエネルギ吸収ピン54が直角に折り曲げ変形するとともに円弧状に湾曲変形する。これにより、第3のEA機構53によりエネルギが吸収される。
前述の本発明の例と同様に、CPU52は緊急時の状況により第2のEA機構41によるエネルギ吸収が必要と判断すると、駆動部材45のガスジェネレータ45aを作動する。すると、レバー44が回動して作動位置となり、その係止爪44aがエネルギ吸収部材支持部材43のラチェット歯43bに係止する。これにより、エネルギ吸収部材支持部材43の回動が停止し、スプール4のみがシートベルト引出し方向に回動し、本発明の前述の例と同様に第2のEA機構41によるエネルギ吸収も行われる。
こうして、トーションバー7、第2のEA機構41、および第3のEA機構53のすべての作動により、エネルギがより効果的に吸収されるようになる。このときのシートベルト3に加えられる制限荷重は、図9(a)にαで示すようにトーションバー7のねじり変形荷重、エネルギ吸収プレート42の変形荷重、およびエネルギ吸収ピン54の引抜き荷重を合算した荷重となる。すなわち、シートベルト3に加えられる制限荷重は、トーションバー7、第2および第3のEA機構41,53により大きくなる。
図8(c)に示すようにエネルギ吸収ピン54の全量が引き抜かれると、第3のEA機構53によるエネルギの吸収が終了し、図9(a)にβで示すようにトーションバー7のねじり変形荷重とエネルギ吸収プレート42の変形荷重とを合算した荷重となる。これにより、トーションバー7および第2のEA機構41によりエネルギがより吸収され、シートベルト3の制限荷重が変更される。更に、第2のEA機構41によるエネルギの吸収も終了すると、図9(a)にγで示すように制限荷重はトーションバー7のねじり変形荷重のみの荷重となる。これにより、トーションバー7のみによりエネルギがより吸収され、シートベルト3の制限荷重が変更される。この場合には、シートベルト3の制限荷重が3段に設定される。
前述の本発明の例と同様に、CPU52は緊急時の状況により第2のEA機構41によるエネルギ吸収が必要でないと判断すると、本発明の前述の例と同様に、駆動部材45のガスジェネレータ45aを作動しない。したがって、レバー44は回動しなく非作動位置を保持し、その係止爪44aがエネルギ吸収部材支持部材43のラチェット歯43bに係止しない。これにより、エネルギ吸収部材支持部材43がスプール4と一体に回動するので、本発明の前述の例と同様に第2のEA機構41によるエネルギ吸収は行われない。
こうして、トーションバー7および第3のEA機構53の各作動により、エネルギが吸収されるようになる。このときのシートベルト3に加えられる制限荷重は、図9(b)に示すようにトーションバー7のねじり変形荷重およびエネルギ吸収ピン54の引抜き荷重を合算した荷重となる。すなわち、シートベルト3に加えられる制限荷重は、トーションバー7および第3のEA機構53により大きくなる。
図8(c)に示すようにエネルギ吸収ピン54の全量が引き抜かれると、第3のEA機構53によるエネルギの吸収が終了し、図9(b)に示すようにトーションバー7のねじり変形荷重のみ荷重となる。これにより、トーションバー7によりエネルギがより吸収され、シートベルト3の制限荷重が変更される。この場合には、シートベルト3の制限荷重が2段に設定される。
このように、この例のシートベルトリトラクタ1によれば、荷重制限が可変である第2のEA機構41と荷重制限が固定である第1のEA機構および第3のEA機構53とを組み合わせることにより、衝突等の緊急時のシートベルトの制限荷重を効率よく設定することができる。これにより、衝突時に乗員をより一層効果的にかつより一層適切に拘束することができるようになる。
特に、ロッキングベース14のシートベルト引出し方向の回動が阻止されてスプール4がロッキングベース14に対してシートベルト引出方向に相対回動するとき、シートベルト3にかかる荷重を最初にトーションバー7および第3のEA機構53で制限するか、またはシートベルト3にかかる荷重を最初にトーションバー7、第2および第3のシートベルト荷重制限機構41,53で制限し、少なくとも最後にシートベルト3にかかる荷重をトーションバー7のみによって制限するようにしているので、ロッキングベース14のシートベルト引出し方向の回動が阻止されてスプール4がロッキングベース14に対してシートベルト引出方向に相対回動するとき、シートベルト3にかかる荷重を、最初にトーションバー7および第3のEA機構53またはトーションバー7、第2および第3のシートベルト荷重制限機構41,53で大きく制限した後、荷重制限の最後でトーションバー7のみで制限することができる。
従来、緊急時に乗員に加わるエネルギ(通常、胸Gと呼ばれる)は、最初はシートベルト3を介してのみのエネルギのため小さく、エアバッグが乗員に接触し始めるとエアバッグのエネルギが加算されるため、徐々に大きくなる傾向にあってエネルギ吸収が均一に行われないという問題がある。しかし、前述のようにEA機構による荷重制限を効率よく行うことにより、緊急時にエアバッグが作動してエアバッグのエネルギが加算されるとしても、シートベルト3の荷重を制限することによって、どんな体格の乗員に対しても乗員に加わるエネルギ吸収を均一化することができ、かつ効果的に行うことができる。
更に、第3のEA機構53にスプール4の軸方向穴4cに嵌入される細長いエネルギ吸収ピン54を用いているので、第3のEA機構53の構造を簡単にでき、シートベルトリトラクタ1をより一層小型コンパクトに形成することができる。
この例のシートベルトリトラクタ1の他の構成および他の作用効果は、本発明の前述の例のシートベルトリトラクタ1および図10に示す従来例のシートベルトリトラクタ1のそれらと同じである。
なお、前述の例では、作動制御部材であるレバー44を回動させる駆動部材45として、ガスジェネレータ45aを用いるものとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、駆動部材45として、例えば電磁ソレノイドによる電磁力でレバー44を回動させる等の他の手段による駆動力でレバー44を回動させることもできる。その場合には、電磁ソレノイドをCPU52で前述の例と同様に駆動制御すればよい。
また、前述の例では、第3のEA機構53としてエネルギ吸収ピン54を用い、このエネルギ吸収ピン54の引抜きによりシートベルト3に加えられる荷重を制限しているが、第3のEA機構53として、エネルギ吸収プレート42を有する第2のEA機構41と同様にエネルギ吸収プレートを有するEA機構を用いることもできる。このようにすればエネルギ吸収プレートの長さをエネルギ吸収ピン54より長く取れるので(エネルギ吸収ピン54の長さはスプール4の軸方向長さより短くする必要がある)、エネルギ吸収プレートによる制限荷重が設定されるスプール4の回動ストロークを長くすることができる。しかし、各EA機構を含めたシートベルトリトラクタの構造をより簡単にかつコンパクトにするためには、第3のEA機構53としてエネルギ吸収ピン54を用いることが望ましい。
本発明のシートベルトリトラクタは、自動車等の車両に付設されたシートベルト装置に用いられ、衝突時等の緊急時にシートベルトにかかる荷重を制限して乗員のエネルギを吸収緩和しつつシートベルトの引出しを阻止するシートベルトリトラクタに好適に利用することができる。
本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の一例を、その構成の一部を省略して模式的に示す図である。 図1に示すシートベルトリトラクタの第2のEA機構を模式的に示し、(a)はその非作動状態を示す図、(b)はその作動状態を示す図である。部分拡大図である。 図1に示す例のシートベルトリトラクタの第2のEA機構を制御するためのブロック図である。 (a)ないし(c)は、図1に示す例のシートベルトリトラクタの第2のEA機構の作動時のEA作動を説明する図、(d)は制限荷重を示す図である。 (a)ないし(c)は、図1に示す例のシートベルトリトラクタの第2のEA機構の非作動時のEA作動を説明する図、(d)は制限荷重を示す図である。 図1に示す例のシートベルトリトラクタが適用されるシートベルト装置の一例を模式的に示す図である。 本発明に係るシートベルトリトラクタの実施の形態の他の例を示す、図1と同様の断面図である。 図7に示す例のシートベルトリトラクタのエネルギ吸収ピンによる第3のEA機構を説明し、(a)はピン引抜き前の状態を説明する図、(b)はピン引抜き途中の状態を説明する図、(c)はピン全量引抜き状態を説明する図である。 図7に示す例のシートベルトリトラクタにおけるシートベルトの制限荷重を示し、(a)は第1ないし第3のEA機構のすべてが作動した場合の制限荷重を示す図、(b)は第1および第3のEA機構が作動した場合の制限荷重を示す図である。 従来のトーションバーを備えたシートベルトリトラクタの一例を示す縦断面図である。 従来のトーションバーを備えたシートベルトリトラクタの他の例を模式的に示す図である。 図11に示す従来例のFL荷重の特性を示す図である。
符号の説明
1…シートベルトリトラクタ、3…シートベルト、4…スプール、5…減速度感知機構、6…ロック手段、7…トーションバー(第1のEA機構)、8…スプリング手段、13…パウル、19…内歯、14…ロッキングベース、41…第2のEA機構、42…エネルギ吸収プレート(エネルギ吸収部材)、43…エネルギ吸収部材支持部材、43b…ラチェット歯、44…レバー、44a…係止爪、45…駆動部材、45a…ガスジェネレータ、53…第3のEA機構、54…エネルギ吸収ピン

Claims (6)

  1. シートベルトを巻き取るスプールと、通常時前記スプールの回動が第1のシートベルト荷重制限機構を介して伝達されてこのスプールとともに回動しかつ緊急時にシートベルト引出し方向の回動が阻止されるロッキング部材を有するロック手段とを備え、前記ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回動が阻止されて前記スプールが前記ロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回動するとき、前記シートベルトにかかる荷重を前記第1のシートベルト荷重制限機構で制限するようになっているシートベルトリトラクタにおいて、
    前記スプールと同軸にかつ相対回動可能に設けられたリング状のエネルギ吸収部材支持部材、および前記スプールの外周面と前記スプールの外周面に対向する前記エネルギ吸収部材支持部材の内周面との間に設けられかつ前記エネルギ吸収部材支持部材が前記スプールと相対回動するときエネルギ吸収を行う帯状のエネルギ吸収プレートを有し、前記緊急時に作動して前記シートベルトにかかる荷重を制限するとともに、乗員の体格の情報、シートスライド位置の情報、衝突速度の情報、衝突加減速度の情報、衝突の仕方の情報等の前記緊急時の状況の情報に基づいて前記緊急時のシートベルトの制限荷重を変更する第2のシートベルト荷重制限機構と、
    非作動時に前記第2のシートベルト荷重制限機構の前記エネルギ吸収部材支持部材を前記スプールと一体回動可能な状態に設定することで前記第2のシートベルト荷重制限機構による前記シートベルトにかかる荷重の制限を行わせないとともに、作動時に前記エネルギ吸収部材支持部材をシートベルト引出し方向に回動不能な状態に設定することで前記第2のシートベルト荷重制限機構による前記シートベルトにかかる荷重の制限を行わせる作動制御部材と、
    前記通常時および前記緊急時で所定の条件が成立しないとき、前記作動制御部材を非作動状態に設定するとともに、前記緊急時で前記所定の条件が成立したとき、前記作動制御部材を作動状態に設定する駆動部材とを備え、
    前記エネルギ吸収プレートの一端部は前記スプールに固定支持されるとともに、前記エネルギ吸収プレートの他端は前記エネルギ吸収部材支持部材に、前記エネルギ吸収部材支持部材に対してシートベルト引出し方向に相対移動不能に支持され、
    前記通常時は前記エネルギ吸収プレートに、折り返されたU字状部が前記スプールに固定支持された前記エネルギ吸収プレートの一端部の近傍に位置して形成されていることを
    特徴とするシートベルトリトラクタ。
  2. 更に、緊急時に前記シートベルトにかかる荷重を制限する第3のシートベルト荷重制限機構が前記スプールと前記ロッキング部材との間に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシートベルトリトラクタ。
  3. 前記ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回動が阻止されて前記スプールが前記ロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回動するとき、前記シートベルトにかかる荷重を最初に第1および第3のシートベルト荷重制限機構で制限するか、または前記シートベルトにかかる荷重を最初に第1ないし第3のシートベルト荷重制限機構で制限し、少なくとも最後に前記シートベルトにかかる荷重を第1のシートベルト荷重制限機構のみによって制限するようになっていることを特徴とする請求項記載のシートベルトリトラクタ。
  4. 前記第3のシートベルト荷重制限機構は、前記スプールに穿設された細長い軸方向穴に摺動可能に嵌入されているとともに前記ロッキング部材を貫通して設けられたエネルギ吸収ピンを備え、緊急時に前記スプールが前記ロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回動するとき、前記エネルギ吸収ピンが前記スプールの軸方向穴から引き抜かれるときの引抜き荷重により前記シートベルトに加えられる荷重が制限されることを特徴とする請求項2または3記載のシートベルトリトラクタ。
  5. 前記第1のシートベルト荷重制限機構は、前記スプールと前記ロッキング部材との間に設けられたトーションバーからなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載のシートベルトリトラクタ。
  6. シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、このシートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトに摺動自在に支持されたタングと、このタングが係脱可能に係合されるバックルとを少なくとも備え、緊急時にシートベルトリトラクタによって前記シートベルトの引出しが阻止されることで乗員を拘束するシートベルト装置において、
    前記シートベルトリトラクタは、請求項1ないし5のいずれか1記載のシートベルトリトラクタであることを特徴とするシートベルト装置。
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