JP2000071939A - 車両用乗員拘束保護装置 - Google Patents

車両用乗員拘束保護装置

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JP2000071939A
JP2000071939A JP10245555A JP24555598A JP2000071939A JP 2000071939 A JP2000071939 A JP 2000071939A JP 10245555 A JP10245555 A JP 10245555A JP 24555598 A JP24555598 A JP 24555598A JP 2000071939 A JP2000071939 A JP 2000071939A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 故障によりシートベルトの装着又は非装着を
正確に検出できない場合でも、快適なシートベルト装着
環境を提供するとともにシートベルトの破損を防止する
ことができる車両用乗員拘束保護装置を提供する。 【解決手段】 故障によりシートベルトの装着又は非装
着を正確に検出できない場合でも、巻き量検出部17に
より検出されたシートベルトの巻き量が少なければ、シ
ートベルトは装着されたものと判断され、シートベルト
が巻き取り限界まで巻き取られ、その後シートベルトに
所定の弛みが付与される一方、巻き量検出部17により
検出されたシートベルトの巻き量が多ければ、シートベ
ルトの装着は解除されたものと判断され、シートベルト
の格納が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
装備される車両用乗員拘束保護装置に関し、特に、乗員
を保護するためのシートベルトの巻き取り及び引き出し
を行う電動リトラクタを用いた車両用乗員拘束保護装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】シートベルトの装着状態又は非装着状態
をバックルとタングとの接続又は非接続により検出する
シートベルト装着有無検出手段を備えた車両用乗員拘束
保護装置は従来より知られている。
【0003】この車両用乗員拘束保護装置として、シー
トベルトの非装着状態から装着状態になったことがシー
トベルト装着有無検出手段により検出されたときに、シ
ートベルトに所定の弛みを与えるため弛み付与動作を行
い、シートベルトの装着状態から非装着状態になったこ
とがシートベルト装着有無検出手段により検出されたと
きに、シートベルトを格納するシートベルト格納動作を
行うように構成されたものがある。
【0004】さらに、車両用乗員拘束保護装置は、シー
トベルト装着中に乗員によりシートベルトが引き出され
た場合にシートベルトを巻き取り限界まで巻き取り、そ
の後所定の弛みを与える弛み付与動作を行うものもあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
シートベルト装着有無検出手段が常にシートベルトの非
装着状態であると判断する故障を起こしたときは、シー
トベルトを装着しても弛み付与動作を行わないため、所
定の弛みを与えることができず、乗員に快適なシートベ
ルト装着環境を提供できないおそれがあった。また、そ
の状態でシートベルトを非装着状態にしても、シートベ
ルト格納動作を行わず、シートベルトが引き出されたま
まになってしまうおそれがあった。
【0006】また、シートベルト装着検出手段が常にシ
ートベルトの装着状態であると判断する故障を起こした
ときは、シートベルトの格納状態で弛み付与動作を行
い、確実な格納状態が保てないおそれがあった。また、
その状態でシートベルトを装着すると、シートベルトの
装着状態でシートベルトが引き出されたと判断されるた
め、弛み付与動作は行われるが、そこからシートベルト
の非装着状態にすると装着状態であると判断するために
シートベルト格納動作を行わず、シートベルトが引き出
されたままになってしまうおそれがあった。
【0007】本発明は、上記点に着目してなされたもの
であり、故障によりシートベルトの装着又は非装着を正
確に検出できない場合でも、快適なシートベルト装着環
境を提供するとともにシートベルトの破損を防止するこ
とができる車両用乗員拘束保護装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の車両用乗員拘束保護装置は、モータの駆
動力によりリールシャフトを回転させ、シートベルトの
巻き取り及び引き出しを行う電動リトラクタと、前記シ
ートベルトの装着有無を検出するシートベルト装着有無
検出手段と、該シートベルト装着有無検出手段の故障を
検出する故障検出手段と、前記リールシャフトに巻かれ
たシートベルトの巻き量を検出する巻き量検出手段とを
備える車両用乗員拘束保護装置において、前記故障検出
手段により前記シートベルト装着有無検出手段の故障を
検出したときに、前記巻き量検出手段により検出された
シートベルトの巻き量に応じて前記モータの駆動を制御
する制御手段を備えることを特徴とする。
【0009】本発明の構成によれば、故障検出手段によ
りシートベルト装着有無検出手段の故障を検出したとき
に、巻き量検出手段により検出されたシートベルトの巻
き量に応じてモータの駆動が制御されるので、故障によ
りシートベルトの装着又は非装着を正確に検出できない
場合でも、巻き量検出手段により検出されたシートベル
トの巻き量が少なければ、シートベルトは装着されたも
のと判断され、シートベルトが巻き取り限界まで巻き取
られ、その後シートベルトに所定の弛みが付与される一
方、巻き量検出手段により検出されたシートベルトの巻
き量が多ければ、シートベルトの装着は解除されたもの
と判断され、シートベルトの格納が行われる。よって、
故障によりシートベルトの装着又は非装着を正確に検出
できない場合でも、快適なシートベルト装着環境を提供
するとともにシートベルトの破損を防止することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0011】図1は、本実施の形態に係る車両用乗員拘
束保護装置が備えている電動リトラクタ100の構成を
示す図である。
【0012】電動リトラクタ100はフレーム1を備え
ている。このフレーム1にはシートベルトを巻き取るリ
ールシャフト3が回転自在に設置され、車両に所定の減
速度が作用したとき又はシートベルトが所定の加速度で
引き出されたときにシートベルトの引き出しをロックす
る公知のシートベルトロック機構2が固定されている。
【0013】次いで、リールシャフト3の中心軸3aは
リールシャフト用プーリ5の中心軸に連結されており、
このリールシャフト用プーリ5は動力伝達ベルト7を介
して直流モータ用プーリ6に接続されている。
【0014】リールシャフト用プーリ5及び直流モータ
用プーリ6の外周にはそれぞれ所定数の外歯が形成さ
れ、また動力伝達ベルト7の内周にも所定数の内歯が形
成されており、リールシャフト用プーリ5及び直流モー
タ用プーリ6の外歯と動力伝達ベルト7の内歯とはそれ
ぞれ過不足なくかみ合っている。
【0015】直流モータ用プーリ6の中心軸は直流モー
タ10に連結されている。従って、直流モータ10の回
転は直流モーター用プーリ6を介してリールシャフト3
に伝達される。
【0016】直流モータ10は、フレーム1に少なくと
も2点以上で固定されており、また直流モータ駆動部1
1を介してMPU(Micro Processing Unit)14に接
続されている。直流モータ駆動部11はMPU14から
の制御信号に基づいて直流モータ10の回転を制御す
る。
【0017】図2は直流モータ駆動部11の回路図であ
る。図2中の端子P1及び端子P2はMPU14から出
力されるPWM(パルス幅変調)信号の入力端子であ
り、端子P1及び端子P2には、例えば、20kHzの
PWM信号が入力される。端子P3及び端子P4は電流
検出用の出力端子であり、端子P5及び端子P6は電圧
検出用の出力端子であり、端子P1〜端子P6はそれぞ
れMPU14に接続されている。また、図2中の電圧V
bは直流モータ10に供給され、図2中の複数のトラン
ジスタ及びFET等は、MPU14からのPWM信号に
より直流モータ10の回転を正転又は反転駆動させるた
めのものである。
【0018】図2中の回路C1は、抵抗r1に流れる電
流から直流モータ10に流れる電流iを検出する電流検
出回路であり、PWM信号の影響による電流の変動を取
り除くためのインターフェイス回路(以下、IFとい
う)1及びIF2を備えている。MPU14は、IF1
及びIF2からそれぞれ電圧信号を受信し、この電圧信
号に基づいて直流モータ10に流れる電流iを検出す
る。
【0019】回路C2は直流モータ10にかかる端子間
電圧を測定する電圧測定回路であり、PWM信号の影響
による端子間電圧の変動を取り除くため、IF3及びI
F4を備えている。MPU14は、IF3及びIF4か
らそれぞれ電圧信号を受信し、この電圧信号に基づいて
直流モータ10にかかる端子間電圧を測定する。
【0020】IF1〜IF4は、例えば抵抗r2、抵抗
r2より小さい抵抗値の抵抗r3及びコンデンサc3か
らなるローパスフィルタ構成となっており、カットオフ
周波数を、例えば、20Hzに設定している。これによ
り、電流検出回路C1及び電圧測定回路C2でMPU1
4に出力されるPWM信号の影響は、−60dBに低減
され、本来電流検出回路C1で検出しようとしている電
流や電圧測定回路C2で測定しようとしている端子間電
圧にほとんど影響を与えなくなる。
【0021】図1に戻り、MPU14は、時間を計るタ
イマ12,13,15を備えており、シートベルトのタ
ングがバックルに装着されたか否かを検出する及びシー
トベルトのタングがバックルから着脱されたか否かを検
出するバックル接続有無検出部16及びリールシャフト
3に巻装されたシートベルトの巻き量を検出する巻き量
検出部17にそれぞれ接続されている。また、MPU1
4は、制御プログラムを格納するメモリ(図示せず)を
備えており、該プログラム中にシートベルトの巻き取り
及び引き出しを交互に行わせることにより、シートベル
トを振動させる振動フラグを備えている。
【0022】バックル接続有無検出部16は、シートベ
ルトのタングがバックルに装着されたことを検出すると
ON信号をMPU14に出力する一方、シートベルトの
タングがバックルから解除されたことを検出するとOF
F信号をMPU14に出力する。
【0023】巻き量検出部17はリールシャフト3に巻
装されたシートベルトの巻き量を検出するが、ここで
は、具体的な巻き量ではなく、リールシャフト3に巻装
されたシートベルトの厚みを検出する。巻き量検出部1
7はリールシャフト3に巻装されたシートベルトの巻き
量が多いとき、即ち、リールシャフト3に巻装されたシ
ートベルトの厚みが多いときはON信号をMPU14に
出力する。一方、リールシャフト3に巻装されたシート
ベルトの巻き量が少ないとき、即ち、リールシャフト3
に巻装されたシートベルトの厚みが薄いときは、OFF
信号をMPU14に出力する。ここで、巻き量の「多
い」と「少ない」との境界になる量は、シートベルトの
格納状態時の巻き量と装着状態時の巻き量との間に予め
設定されている。
【0024】図3は、バックル接続有無検出部16の正
常時にMPU14に入力される信号の一例を示す図であ
る。
【0025】乗員がシートベルトを装着するために、シ
ートベルトを引き出し始める時点では、巻き量検出部1
7よりMPU14にON信号が入力されており、さらに
バックル接続有無検出部16よりMPU14にOFF信
号が入力されている。その後、シートベルトの引き出し
を続けると、巻き量検出部17から入力される信号がO
N信号からOFF信号に変わる、即ち、シートベルトの
巻き量が少なくなる。次いで、シートベルトが装着され
ると、バックル接続有無検出部16から入力される信号
がOFF信号からON信号に変わる、即ち、シートベル
トのタングがバックルに装着される。このとき、巻き量
検出部17から入力される信号はOFF信号のままであ
る。
【0026】その後、シートベルトを非装着状態にする
と、バックル接続有無検出部16から入力される信号が
ON信号からOFF信号に変わる、即ち、シートベルト
のタングがバックルから解除される。これと同時に、シ
ートベルトの格納制御が開始され、シートベルトが巻き
取られ始めて、該制御途中に、巻き量検出部17から入
力される信号がOFF信号からON信号に変わる、即
ち、シートベルトの巻き量が多くなる。
【0027】図8はシートベルト格納制御の一例を示す
フローチャートである。
【0028】シートベルト格納制御では、MPU14か
らPWM信号を直流モータ駆動部11に入力することに
より、直流モータ10をシートベルトの巻き取り側に回
転させ(ステップS1)、直流モータ10に流れる電流
よりシートベルトが巻き取り限界であるか否かを判別し
(ステップS2)、シートベルトが巻き取り限界でない
場合には、ステップS1に戻る一方、シートベルトが巻
き取り限界である場合には、本制御を終了する。ここ
で、シートベルトの巻き取り限界とは、直流モータ10
がシートベルトの巻き取り側に回転しなくなることをい
う。
【0029】以下、バックル接続有無検出部16から入
力される信号が継続してON信号になる故障(以下「O
N故障」という)の場合のMPU14の処理動作を説明
する。
【0030】図4は、シートベルト非装着状態でON故
障が発生している場合に、MPU14に入力される信号
の一例を示す図である。
【0031】図9,10はMPU14が実行する制御プ
ログラムの一例を示す図であり、この制御プログラムは
MPU14が備えているメモリ(図示せず)に格納され
ている。
【0032】尚、本制御プログラムの実行が開始される
時には、巻き量検出部17よりMPU14にON信号が
入力され、さらにバックル接続有無検出部16よりMP
U14にON信号が入力されているものとする。
【0033】まず、本制御プログラムで使用されるカウ
ンタnに0をセットする(n←0)と共にシートベルト
格納フラグをリセットし(ステップS5)、直流モータ
10の端子間電圧よりシートベルトが引き出されている
か否かを判別する(ステップS6)。シートベルトが引
き出されていない場合には、該判別を繰り返す一方、シ
ートベルトが引き出されている場合には、巻き量検出部
17から入力される信号がON信号からOFF信号に変
わったか否かを判別し(ステップS7)、ON信号から
OFF信号に変わらない場合には、直流モータ10の端
子間電圧よりシートベルトの引き出しが停止しているか
否かを判別する(ステップS8)。
【0034】シートベルトの引き出しが停止していない
場合には、ステップS7に戻る一方、シートベルトの引
き出しが停止している場合には、後述するステップS3
7のシートベルト格納制御に進む。上記ステップS7
で、巻き量検出部17から入力される信号がON信号か
らOFF信号に変わったときに、バックル接続有無検出
部16から入力される信号がON信号であるか否かを判
別する(ステップS9)。バックル接続有無検出部16
から入力される信号がOFF信号の場合は、ON故障で
ないため、所定時間t1経過後、バックル接続有無検出
部16から入力される信号がON信号であるか否かを判
別する(ステップS11)。
【0035】バックル接続有無検出部16から入力され
る信号がOFF信号の場合は、タイマ15をスタートし
(ステップS17)、直流モータ10の端子間電圧によ
りシートベルトが引き出されたか否かを判別し(ステッ
プS18)、シートベルトが引き出された場合には、タ
イマ15をストップ及びクリアし(ステップS19)、
シートベルト格納フラグをセットして(ステップS2
0)、ステップS6に戻る。一方、シートベルトが引き
出されていない場合には、タイマ15により所定時間t
2(例えば、4秒)経過したか否かを判別し(ステップ
S21)、所定時間t2経過していない場合には、ステ
ップS18に戻る一方、所定時間t2経過している場合
には、タイマ15をストップ及びクリアし(ステップS
22)、シートベルト格納フラグをセットしているか否
かを判別する(ステップS23)。
【0036】シートベルト格納フラグをセットしている
場合には、該シートベルト格納フラグをリセットし(ス
テップS24)、図8のシートベルト格納制御を行い
(ステップS25)、ステップS6に戻る。
【0037】上記ステップS23で、シートベルト格納
フラグをセットしていない場合には、カウンタnの値が
5以上であるか否かを判別し(ステップS26)、カウ
ンタnの値が5以上である場合にはステップS6に戻る
一方、カウンタnの値が5未満の場合には、ステップS
25と同様にシートベルト格納制御を行い(ステップS
27)、シートベルト格納制御終了後、カウンタnの値
を1インクリメントし(ステップS28)、ステップS
6に戻る。
【0038】上記ステップS11で、バックル接続有無
検出部16によりシートベルトのタングがバックルに装
着されたことが検出された場合には、タイマ12により
計時されるタイマ割り込みが有効になる(ステップS1
2)。このタイマ割り込みによる割り込みにより、例え
ば0.1s毎に後述するタイマ割り込み処理が行われ
る。
【0039】図11はタイマ割り込み処理の一例を示す
フローチャートである。
【0040】まず、タイマ割り込み処理では、タイマ割
り込みが無効にされる(ステップS121)。次に、シ
ートベルトのタングがバックルに装着されたことをバッ
クル接続有無検出部16により検出されたか否かを判別
し(ステップS122)、バックル接続有無検出部16
によりシートベルトのタングがバックルに装着されたこ
とを検出されない場合には、カウンタnに0をセットす
る(n←0)と共にシートベルト格納フラグをリセット
し(ステップS123)、ステップS25のシートベル
ト格納制御にジャンプする(ステップS124)。
【0041】次いで、ステップS122で、バックル接
続有無検出部16によりシートベルトのタングがバック
ルに装着されたことを検出された場合には、衝突予知検
出部18より衝突不可避であることを示す信号が入力さ
れたか否かを判別し(ステップS125)、衝突不可避
であることを示す信号が入力された場合には、タイマ1
3により計時される所定時間t3(例えば4s)、PW
M信号を直流モータ駆動部11に入力することにより、
直流モータ10をシートベルトの巻き取り側に回転させ
る(ステップS126)。これにより、乗員は衝突時に
適切に保護される。その後、タイマ割り込みを有効にし
(ステップS127)、ステップS13に進む(ステッ
プS128)。
【0042】上記ステップS125で、衝突不可避であ
ることを示す信号が入力されていない場合には、衝突予
知検出部18より衝突危険であることを示す信号が入力
されたか否かを判別し(ステップS129)、衝突危険
であることを示す信号が入力された場合には、PWM信
号を直流モータ駆動部11に入力することにより、直流
モータ10をシートベルトの引き出し側及び巻き取り側
に交互に回転させ、シートベルトを振動させて、MPU
14の振動フラグをセットする(ステップS130)。
この時の振動周波数は、1Hz〜10kHzとし、乗員
に警報として感じられやすい振動を与える。その後、振
動を与え続けたままステップS125に戻る。
【0043】上記ステップS129で、衝突危険である
ことを示す信号が入力されていない場合には、シートベ
ルトが振動状態にあったか否かをMPU14の振動フラ
グにより判別し(ステップS131)、シートベルトが
振動状態にあった場合には、振動フラグをリセットする
と共に振動を停止させ(ステップS132)、ステップ
S127に進む。一方、シートベルトが振動状態にない
場合には、タイマ割り込みを有効にし(ステップS13
3)、タイマ割り込みが行われたところに戻る。
【0044】図10に戻り、次に、乗員に圧迫感を与え
ず、かつ適正な弛みを与えるため、シートベルト弛み付
与制御を行う(ステップS13)。
【0045】図12はシートベルト弛み付与制御の一例
を示すフローチャートである。
【0046】まず、MPU14からPWM信号を直流モ
ータ駆動部11に入力することにより、直流モータ10
をシートベルトの巻き取り側に回転させ(ステップS1
31)、直流モータ10に流れる電流よりシートベルト
が巻き取り限界であるか否かを判別する(ステップS1
32)。これにより、シートベルトの不適正な弛みを一
旦完全に除去する。
【0047】ステップS132で、シートベルトが巻き
取り限界でない場合には、ステップS131に戻る一
方、シートベルトが巻き取り限界である場合には、MP
U14からPWM信号を直流モータ駆動部11に入力す
ることにより、直流モータ10をシートベルトの引き出
し側に回転させ(ステップS133)、直流モータ10
をシートベルトの引き出し側に回転させてからタイマ1
5により所定時間t4(例えば1s)経過したか否かを
判別する(ステップS134)。これにより、シートベ
ルトの適切な弛みが乗員に与えられる。
【0048】ステップS134で、所定時間t4経過し
ていない場合には、ステップS133に戻る一方、所定
時間t4経過した場合には、直流モータ10によるシー
トベルトの引き出しを停止させ(ステップS135)、
本制御を終了する。
【0049】図10に戻り、次に、直流モータ10の端
子間電圧によりシートベルトが引き出されたか否かを判
別し(ステップS14)、シートベルトが引き出されて
いない場合には、該判別を繰り返す一方、シートベルト
が引き出された場合には、直流モータ10の端子間電圧
が所定値(例えば0.3V)以下であるか否かによりシ
ートベルトの引き出しが完了したか否かを判別する(ス
テップS15)。シートベルトの引き出しが完了してい
ない場合には、該判別を繰り返す一方、シートベルトの
引き出しが完了した場合には、車速検出部17より入力
された車速vに応じた信号から車速vが所定値v1(例
えば10km/h)より大きいか否かを判別する(ステ
ップS16)。
【0050】車速vが所定値v1以下の場合には、該判
別を繰り返す一方、車速vが所定値v1より大きい場合
には、ステップS13のシートベルト弛み付与制御に戻
る。これにより、例えば駐車のために車両をゆっくりバ
ックさせている時にリールシャフトが正転しないので、
乗員が後方を見渡している最中にシートベルトが巻き取
り限界まで巻き取られることがなくなる。
【0051】図9に戻り、上記ステップS9で、バック
ル接続有無検出部16から入力される信号がON信号の
場合には、MPU14はバックル接続有無検出部16を
ON故障とみなし、警報部18より警報を発生させる
(ステップS29)。
【0052】その後所定時間t5(例えば10秒)経過
したか否かを判別し(ステップS30)、所定時間t5
経過していない場合には、該判別を繰り返す一方、所定
時間t5経過した場合は、巻き量検出部17から入力さ
れる信号がOFF信号のままであるか否かを判別する
(ステップS31)。巻き量検出部17から入力される
信号がON信号になった場合には、図8のシートベルト
格納制御(ステップS37)に進む一方、巻き量検出部
17から入力される信号がOFF信号のままならば、シ
ートベルトは装着されたものと判断し、図12のシート
ベルト弛み付与制御を行う(ステップS32)。
【0053】次に、直流モータ10の端子間電圧より乗
員によりシートベルトが引き出された否かを判別し(ス
テップS33)、乗員によりシートベルトが引き出され
た場合には、直流モータ10の端子間電圧によりシート
ベルトの引き出しが停止したか否かを判別する(ステッ
プS34)。直流モータ10の端子間電圧によりシート
ベルトの引き出しが停止した場合には、再びシートベル
ト弛み付与制御を行う(ステップS32)。
【0054】上記ステップS33で、乗員によりシート
ベルトが引き出されず、巻き量検出部17から入力され
る信号がOFF信号の間は、所定時間t6(例えば5
秒)毎に強制的にシートベルトが巻き取られ(ステップ
S35)、巻き取り限界に達するまでに巻き量検出部1
7から入力される信号がOFF信号からON信号に変わ
ったか否かを判別する(ステップS36)。
【0055】巻き量検出部17から入力される信号がO
FF信号のままの場合には、ステップS32に戻る一
方、巻き量検出部17から入力される信号がOFF信号
からON信号に変わったときは、シートベルトの装着は
解除されたものと判断し、MPU14はシートベルト格
納制御を行う(ステップ37)。
【0056】上述したように、シートベルト非装着状態
で、MPU14はバックル接続有無検出部16をON故
障とみなした後は、巻き量検出部17から入力される信
号がOFF信号のままならば、シートベルト弛み付与制
御を行うので(ステップS32)、故障によりシートベ
ルトの装着又は非装着を正確に検出できない場合でも、
快適なシートベルト装着環境を提供することができる。
一方、該故障後、巻き量検出部17から入力される信号
がOFF信号からON信号に変わったときは、シートベ
ルト格納制御を行うので(ステップS37)、シートベ
ルトがドアに挟まれることがなくなり、シートベルトの
破損を防止することができる。
【0057】図5は、シートベルト装着状態から非装着
状態になった後、ON故障が発生した場合にMPU14
に入力される信号の一例を示す図であり、図13,14
はMPU14が実行する制御プログラムの一例を示す図
であり、この制御プログラムはMPU14が備えている
メモリ(図示せず)に格納されている。
【0058】まず、本制御プログラムで使用されるカウ
ンタnに0をセットする(n←0)と共にシートベルト
格納フラグをリセットし(ステップS200)、バック
ル接続有無検出部16から入力される信号がON信号で
あるか否かを判別する(ステップS201)。尚、この
ステップS201〜ステップS218の制御は、上述し
た図10のステップS11〜ステップS28の制御と同
一であるため、その説明を省略する。
【0059】ステップS210、ステップS216でY
ES、ステップS215及びステップS218の次に、
シートベルト装着状態から非装着状態になり、バックル
接続有無検出部16から入力される信号がON信号から
OFF信号に変わったか否かを判別し(ステップS21
9)、バックル接続有無検出部16から入力される信号
がON信号からOFF信号に変わらない場合には、ステ
ップS201に戻る一方、バックル接続有無検出部16
から入力される信号がON信号からOFF信号に変わっ
た場合には、図8のシートベルト格納制御を開始する
(ステップS220)。
【0060】次に、このシートベルト格納制御の途中
で、バックル接続有無検出部16から入力される信号が
OFF信号からON信号に変わったか否か判別する(ス
テップS223)。OFF信号からON信号に変わらな
い場合には、後述するステップS227に進む一方、O
FF信号からON信号に変わった場合は、シートベルト
非装着状態から装着状態になったと判断し、図12のシ
ートベルト弛み付与制御を開始する(ステップS22
4)。
【0061】次いで、このシートベルト弛み付与制御の
シートベルトの巻き取り最中に巻き量検出部17から入
力される信号がON信号になったか否かを判別し(ステ
ップS225)、ON信号にならない場合には、ステッ
プS224に戻る一方、ON信号になった場合には、こ
の時点で、MPU14はバックル接続有無検出部16を
ON故障とみなし、警報部18より警報を発生させて
(ステップS226)、再びシートベルト格納制御を行
い(ステップS227)、ステップS201に戻る。
【0062】上述したように、シートベルト装着状態か
ら非装着状態になり、MPU14はバックル接続有無検
出部16をON故障とみなした後、シートベルト格納制
御を行うので(ステップS227)、シートベルトがド
アに挟まれることがなくなり、シートベルトの破損を防
止することができる。
【0063】以下、バックル接続有無検出部16から入
力される信号が継続してOFF信号になる故障(以下
「OFF故障」という)の場合のMPU14の処理動作
を説明する。
【0064】図6は、シートベルト非装着状態でOFF
故障が発生している場合に、MPU14に入力される信
号の一例を示す図である。図15はMPU14が実行す
る制御プログラムの一例を示す図であり、この制御プロ
グラムはMPU14が備えているメモリ(図示せず)に
格納されている。
【0065】尚、本制御プログラムの実行が開始される
時には、巻き量検出部17よりMPU14にON信号が
入力され、さらにバックル接続有無検出部16よりMP
U14にOFF信号が入力されているものとする。
【0066】まず、本制御プログラムで使用されるカウ
ンタnに0をセットする(n←0)と共にシートベルト
格納フラグをリセットし(ステップS301)、直流モ
ータ10の端子間電圧よりシートベルトが引き出されて
いるか否かを判別する(ステップS302)。シートベ
ルトが引き出されていない場合には、該判別を繰り返す
一方、シートベルトが引き出されている場合には、巻き
量検出部17から入力される信号がON信号からOFF
信号に変わったか否かを判別し(ステップS303)、
ON信号からOFF信号に変わらない場合には、直流モ
ータ10の端子間電圧よりシートベルトの引き出しが停
止しているか否かを判別する(ステップS304)。
【0067】シートベルトの引き出しが停止していない
場合には、ステップS303に戻る一方、シートベルト
の引き出しが停止している場合には、後述するステップ
S311のシートベルト格納制御に進む。
【0068】上記ステップS303で、巻き量検出部1
7から入力される信号がON信号からOFF信号に変わ
ったときは、このOFF信号のまま所定時間t7(例え
ば10秒)経過したか否かを判別する(ステップS30
5)。
【0069】所定時間t7(例えば10秒)経過してい
ない場合には、該判別を繰り返す一方、所定時間t7
(例えば10秒)経過した場合には、バックル接続有無
検出部16から入力される信号がOFF信号であるか否
かを判別する(ステップS306)。
【0070】バックル接続有無検出部16から入力され
る信号がON信号である場合には、図10のステップS
11に進む一方、バックル接続有無検出部16より入力
される信号がOFF信号の場合には、MPU14はバッ
クル接続有無検出部16をOFF故障とみなし、警報部
18より警報を発生させ(ステップS307)、図12
のシートベルト弛み付与制御を行う(ステップS30
8)。
【0071】尚、巻き量検出部17から入力される信号
がOFF信号の間は、所定時間t8(例えば5秒)毎に
強制的にシートベルトを巻き取り(ステップS30
9)、巻き取り限界に達するまでに巻き量検出部17か
ら入力される信号がOFF信号からON信号に変わった
か否かを判別する(ステップS310)。OFF信号か
らON信号に変わらない場合は、該判別を繰り返す一
方、OFF信号からON信号に変わった場合は、シート
ベルトの装着は解除されたものと判断し、MPU14は
図8のシートベルト格納制御を行い(ステップS31
1)、ステップS302に戻る。
【0072】上述したように、シートベルト非装着状態
で、MPU14はバックル接続有無検出部16をOFF
故障とみなした後、シートベルト弛み付与制御を行うの
で(ステップS308)、故障によりシートベルトの装
着又は非装着を正確に検出できない場合でも、快適なシ
ートベルト装着環境を提供することができる。一方、該
故障後、巻き量検出部17から入力される信号がOFF
信号からON信号に変わったときは、シートベルト格納
制御を行うので(ステップS311)、シートベルトが
ドアに挟まれることがなくなり、シートベルトの破損を
防止することができる。
【0073】図7は、シートベルト装着状態から非装着
状態になった後、OFF故障が発生した場合にMPU1
4に入力される信号の一例を示す図であり、図16はM
PU14が実行する制御プログラムの一例を示す図であ
り、この制御プログラムはMPU14が備えているメモ
リ(図示せず)に格納されている。
【0074】尚、本制御プログラムの実行が開始される
時には、巻き量検出部17よりMPU14にOFF信号
が入力され、さらにバックル接続有無検出部16よりM
PU14にON信号が入力されているものとし、本制御
プログラムの実行は定期的な割り込みとして行われる。
【0075】まず、シートベルトを装着しているとき
に、バックル接続有無検出部16から入力される信号が
ON信号からOFF信号に変わったか否かを判別する
(ステップS401)。
【0076】バックル接続有無検出部16から入力され
る信号がON信号からOFF信号に変わらない場合は、
本割り込みを終了する一方、バックル接続有無検出部1
6から入力される信号がON信号からOFF信号に変わ
った場合は、MPU14はシートベルト装着状態から非
装着状態になったと判断し、図8のシートベルト格納制
御を行う(ステップS402)。
【0077】その後、シートベルトの格納完了前に巻き
量検出部17から入力される信号がOFF信号からON
信号に変わったか否かを判別し(ステップS403)、
巻き量検出部17から入力される信号がOFF信号から
ON信号に変わった場合には、本割り込みを終了する一
方、巻き量検出部17から入力される信号がOFF信号
からON信号に変わらない場合、即ち、本来シートベル
トの格納完了になるべきときに巻き量検出部17から入
力される信号がOFF信号のままである場合には、MP
U14はバックル接続有無検出部16をOFF故障とみ
なし、警報部18より警報を発生させ(ステップS40
4)、シートベルトは装着されていると判断し、図12
のシートベルト弛み付与制御を行う(ステップS40
5)。
【0078】この後、直流モータ10の端子間電圧より
乗員によりシートベルトが引き出された否かを判別し
(ステップS406)、乗員によりシートベルトが引き
出された場合には、直流モータ10の端子間電圧により
シートベルトの引き出しが停止したか否かを判別する
(ステップS407)。直流モータ10の端子間電圧に
よりシートベルトの引き出しが停止した場合には、再び
シートベルト弛み付与制御を行う(ステップS40
5)。
【0079】上記ステップS406で、乗員によりシー
トベルトが引き出されず、巻き量検出部17から入力さ
れる信号がOFF信号の間は、所定時間t9(例えば5
秒)毎に強制的にシートベルトが巻き取られ(ステップ
S408)、巻き取り限界に達するまでに巻き量検出部
17から入力される信号がOFF信号からON信号に変
わったか否かを判別する(ステップS409)。
【0080】巻き量検出部17から入力される信号がO
FF信号の場合には、ステップS405に戻る一方、巻
き量検出部17から入力される信号がOFF信号からO
N信号に変わった場合には、本割り込みを終了する。
【0081】上述したように、シートベルト装着状態か
ら非装着状態になり、MPU14はバックル接続有無検
出部16をOFF故障とみなした後、シートベルト弛み
付与制御を行うので(ステップS405)、故障により
シートベルトの装着又は非装着を正確に検出できない場
合でも、快適なシートベルト装着環境を提供することが
できる。
【0082】尚、本実施の形態においては、巻き量検出
部17は具体的な巻き量ではなく、リールシャフト3に
巻装されたシートベルトの厚みを検出したが、直流モー
タ10の端子間電圧又は直流モータ10に流れる電流に
より巻き量を検出してもよい。即ち、直流モータ10の
非駆動時は、直流モータ10の起電力により端子間に電
圧が発生するため、この電圧の積分値よりシートベルト
の引き出し量を算出する。直流モータ10の駆動時は、
リールシャフト3が回転しており直流モータ10に流れ
る電流が変動しているため(電流が変動していないとき
はリールシャフトが停止しているとき)、変動している
電流が存在した積算時間によりシートベルトの引き出し
量又は巻き取り量を算出する。
【0083】また、本実施の形態では、MPU14の制
御は自車速に関係なく行われているが、シートベルト弛
み付与制御は自車速が所定値以上になってから行うよう
にし、シートベルト格納制御は自車速が所定値以下にな
ってから行うようにしてもよい。
【0084】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
車両用乗員拘束保護装置によれば、故障検出手段により
シートベルト装着有無検出手段の故障を検出したとき
に、巻き量検出手段により検出されたシートベルトの巻
き量に応じてモータの駆動が制御されるので、故障によ
りシートベルトの装着又は非装着を正確に検出できない
場合でも、巻き量検出手段により検出されたシートベル
トの巻き量が少なければ、シートベルトは装着されたも
のと判断され、シートベルトが巻き取り限界まで巻き取
られ、その後シートベルトに所定の弛みが付与される一
方、巻き量検出手段により検出されたシートベルトの巻
き量が多ければ、シートベルトの装着は解除されたもの
と判断され、シートベルトの格納が行われる。よって、
故障によりシートベルトの装着又は非装着を正確に検出
できない場合でも、快適なシートベルト装着環境を提供
するとともにシートベルトの破損を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両用乗員拘束保護
装置が備えている電動リトラクタ100の構成を示す図
である。
【図2】直流モータ駆動部11の回路図である。
【図3】バックル接続有無検出部16の正常時にMPU
14に入力される信号の一例を示す図である。
【図4】シートベルト非装着状態でON故障が発生して
いる場合に、MPU14に入力される信号の一例を示す
図である。
【図5】シートベルト装着状態から非装着状態になった
後、ON故障が発生した場合にMPU14に入力される
信号の一例を示す図である。
【図6】シートベルト非装着状態でOFF故障が発生し
ている場合に、MPU14に入力される信号の一例を示
す図である。
【図7】シートベルト装着状態から非装着状態になった
後、OFF故障が発生した場合にMPU14に入力され
る信号の一例を示す図である。
【図8】シートベルト格納制御の一例を示すフローチャ
ートである。
【図9】MPU14が実行する制御プログラムの一例を
示す図である。
【図10】MPU14が実行する制御プログラムの一例
を示す図である。
【図11】タイマ割り込み処理の一例を示すフローチャ
ートである。
【図12】シートベルト弛み付与制御の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図13】MPU14が実行する制御プログラムの一例
を示す図である。
【図14】MPU14が実行する制御プログラムの一例
を示す図である。
【図15】MPU14が実行する制御プログラムの一例
を示す図である。
【図16】MPU14が実行する制御プログラムの一例
を示す図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 シートベルトロック機構 3 リールシャフト 5 リールシャフト用プーリ 6 直流モータ用プーリ 7 動力伝達ベルト 10 直流モータ 11 直流モータ駆動部 14 MPU(故障検出手段、制御手段) 16 バックル接続有無検出部(シートベルト装着有無
検出手段) 17 巻き量検出部(巻き量検出手段) 100 電動リトラクタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの駆動力によりリールシャフトを
    回転させ、シートベルトの巻き取り及び引き出しを行う
    電動リトラクタと、前記シートベルトの装着有無を検出
    するシートベルト装着有無検出手段と、該シートベルト
    装着有無検出手段の故障を検出する故障検出手段と、前
    記リールシャフトに巻かれたシートベルトの巻き量を検
    出する巻き量検出手段とを備える車両用乗員拘束保護装
    置において、 前記故障検出手段により前記シートベルト装着有無検出
    手段の故障を検出したときに、前記巻き量検出手段によ
    り検出されたシートベルトの巻き量に応じて前記モータ
    の駆動を制御する制御手段を備えることを特徴とする車
    両用乗員拘束保護装置。
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