JP2013226936A - シートベルト装置 - Google Patents

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幸則 緑川
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Abstract

【課題】車両システムを簡素化し、かつコストを削減することができるシートベルト装置を提供する。
【解決手段】回転せしめられてシートベルトを巻き取るスピンドルと、受電した電源によりスピンドルを駆動するモータ33と、モータ33を制御するモータスイッチング回路354cとを備えるシートベルト装置において、受電した電源で動作することにより加速度を検出する加速度センサ352を備え、加速度センサ352は、所定値以上の加速度を検出した場合、モータスイッチング回路354cに対してモータ33にスピンドルを駆動させる指示を与えるようにしてあり、モータスイッチング回路354cは、加速度センサ352から指示を受け付けた場合、モータ33にスピンドルを駆動させるようにしてある。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両に装備されるシートベルト装置に関する。
シートベルト装置は、車両の衝突が予測される場合、事前にシートベルトを急速に巻き上げて乗員を拘束することにより、乗員を保護する。そのために、車両に設置された外部の専用ECU(Electronic Control Unit、衝突診断回路)から、CAN(Controller Area Network)を介して所定の信号を受信した場合、シートベルトを巻き取るシートベルト装置がある(例えば、特許文献1)。
再公表WO2006/123750号公報
しかしながら、従来のシートベルト装置は専用ECUからシートベルト装置へ信号を送信する信号線及びCANに係る送受信部を必要とし、車両システムとして複雑であった。また、これらの信号線及び送受信部がネックとなり、コスト削減が困難であった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的は、車両システムを簡素化し、かつコストを削減することができるシートベルト装置を提供することである。
本願に係るシートベルト装置は、回転せしめられてシートベルトを巻き取る巻き取り機と、受電した電力で前記巻き取り機を回転駆動させる駆動手段と、該駆動手段による回転駆動を制御する制御手段とを備えるシートベルト装置において、受電した電力で動作する加速度検出器を備え、該加速度検出器は、所定値以上の加速度を検出した場合、前記制御手段に対して指示を出力するようにしてあり、前記制御手段は、前記加速度検出器から指示が入力された場合、前記駆動手段に前記巻き取り機を回転駆動させるようにしてあることを特徴とする。
本願に係るシートベルト装置では、受電した電力で動作する加速度検出器が所定値以上の加速度を検出した場合、加速度検出器は駆動手段による回転駆動を制御する制御手段に対して指示を出力する。制御手段は、加速度検出器から指示が入力された場合、駆動手段にシートベルトを巻き取る巻き取り機を回転駆動させる。
本願に係るシートベルト装置は、受電する電線のみにより外部と接続されていることを特徴とする。
本願に係るシートベルト装置では、受電する電線のみにより外部と接続されている。例えば、シートベルト装置は、外部から信号を受信するための回線を備えていない。
本願に係るシートベルト装置は、前記制御手段による制御とは別に、前記駆動手段による回転駆動を制御する第二制御手段と、前記巻き取り機が巻き取ったシートベルトの巻き取り量に対応する巻き取り残量を検出する巻き取り残量検出器とを備え、該巻き取り残量検出器は、検出した巻き取り残量が所定量以上である場合、前記第二制御手段に対して指示を出力するようにしてあり、前記第二制御手段は、前記巻き取り残量検出器から指示が入力された場合、前記駆動手段に前記巻き取り機を回転駆動させるようにしてあることを特徴とする。
本願に係るシートベルト装置では、駆動手段による回転駆動を制御する第二制御手段を備えている。第二制御手段は、制御手段とは別の手段である。また、シートベルト装置は、巻き取り機が巻き取ったシートベルトの巻き取り量に対応する巻き取り残量を検出する巻き取り残量検出器を備えている。巻き取り残量検出器は、検出した巻き取り残量が所定量以上である場合、第二制御手段に対して指示を出力する。第二制御手段は、巻き取り残量検出器から指示が入力された場合、駆動手段にシートベルトを巻き取る巻き取り機を回転駆動させる。
本願に係るシートベルト装置は、前記巻き取り残量検出器は、検出した巻き取り残量が前記所定量より小さい第二所定量以下である場合、前記第二制御手段に対して指示を出力するようにしてあることを特徴とする。
本願に係るシートベルト装置では、巻き取り残量検出器は検出した巻き取り残量が上記の所定量より小さい第二所定量以下である場合、第二制御手段に対して指示を出力する。第二制御手段は、巻き取り残量検出器から指示が入力された場合、駆動手段にシートベルトを巻き取る巻き取り機を回転駆動させる。
本願に係るシートベルト装置は、前記駆動手段に印加する電圧をV1及びV2(V1>V2)に夫々制限する第一制限手段及び第二制限手段を備え、前記制御手段及び第二制御手段は、夫々前記第一制限手段及び第二制限手段を用いて前記駆動手段に印加される電圧を制御することにより、該駆動手段による回転駆動に係る速度を制御するようにしてあることを特徴とする。
本願に係るシートベルト装置では、第一制限手段と第二制限手段とを備えている。第一制限手段と第二制限手段とは、夫々駆動手段に印加する電圧をV1及びV2に制限する。V1及びV2の大小関係は、V1>V2である。制御手段と第二制御手段とは、夫々第一制限手段と第二制限手段とを用いて前記駆動手段に印加される電圧を制限する。これにより、制御手段と第二制御手段とのうち、いずれが駆動手段を制御するかということに応じて、駆動手段による回転駆動の速度が変化する。すなわち、制御手段が駆動手段を制御する場合は、第二制御手段が駆動手段を制御する場合よりも、駆動手段は巻き取り機を速い速度で回転駆動させる。
本願に係るシートベルト装置は、前記加速度検出器、第一制限手段及び制御手段並びに巻き取り残量検出器、第二制限手段及び第二制御手段は、夫々直列に配線接続されており、前記第一制限手段は前記加速度検出器及び制御手段の間に接続された電気抵抗であり、前記第二制限手段は前記巻き取り残量検出器及び第二制御手段の間に接続され、かつ前記第一制限手段よりも大きい抵抗値を有する電気抵抗であることを特徴とする。
本願に係るシートベルト装置では、第一制限手段及び第二制限手段は、夫々電気抵抗である。第二制限手段に係る抵抗値は、第一制限手段に係る抵抗値よりも大きい。加速度検出器、第一制限手段及び制御手段は、この順に直列に接続されている。巻き取り残量検出器、第二制限手段及び第二制御手段は、この順に直列に接続されている。
本願に係るシートベルト装置は、前記制御手段及び第二制御手段は、夫々前記加速度検出器及び巻き取り残量検出器から指示が入力されて、前記駆動手段による回転駆動を制御するスイッチング回路であることを特徴とする。
本願に係るシートベルト装置では、制御手段と第二制御手段とは、夫々加速度検出器及び巻き取り残量検出器からの指示に基づいて、駆動手段による回転駆動を制御するスイッチング回路である。
本願に係るシートベルト装置は、前記制御手段による制御とは別に、前記駆動手段による回転駆動を制御する第二制御手段と、前記シートベルトの着/脱に応じて前記第二制御手段に対して指示を出力する出力手段とを備え、前記第二制御手段は、前記出力手段から指示が入力された場合、前記駆動手段に前記巻き取り機を回転駆動させるようにしてあることを特徴とする。
本願に係るシートベルト装置では、出力手段は前記シートベルトの着/脱に応じて第二制御手段に対して指示を出力する。第二制御手段は、出力手段から指示が入力された場合、駆動手段にシートベルトを巻き取る巻き取り機を回転駆動させる。
本願に係るシートベルト装置は、前記駆動手段に印加する電圧をV1及びV2(V1>V2)に夫々制限する第一制限手段及び第二制限手段を備え、前記制御手段及び第二制御手段は、夫々前記第一制限手段及び第二制限手段を用いて前記駆動手段に印加される電圧を制御することにより、該駆動手段による回転駆動に係る速度を制御するようにしてあることを特徴とする。
本願に係るシートベルト装置では、第一制限手段と第二制限手段とを備えている。第一制限手段と第二制限手段とは、夫々駆動手段に印加する電圧をV1及びV2に制限する。V1及びV2の大小関係は、V1>V2である。制御手段と第二制御手段とは、夫々第一制限手段と第二制限手段とを用いて前記駆動手段に印加される電圧を制限する。これにより、制御手段と第二制御手段とのうち、いずれが駆動手段を制御するかということに応じて、駆動手段による回転駆動の速度が変化する。すなわち、制御手段が駆動手段を制御する場合は、第二制御手段が駆動手段を制御する場合よりも、駆動手段は巻き取り機を速い速度で回転駆動させる。
本願に係るシートベルト装置は、前記加速度検出器、第一制限手段及び制御手段並びに出力手段、第二制限手段及び第二制御手段は、夫々直列に配線接続されており、前記第一制限手段は前記加速度検出器及び制御手段の間に接続された電気抵抗であり、前記第二制限手段は前記出力手段及び第二制御手段の間に接続され、かつ前記第一制限手段よりも大きい抵抗値を有する電気抵抗であることを特徴とする。
本願に係るシートベルト装置では、第一制限手段及び第二制限手段は、夫々電気抵抗である。第二制限手段に係る抵抗値は、第一制限手段に係る抵抗値よりも大きい。加速度検出器、第一制限手段及び制御手段は、この順に直列に接続されている。出力手段、第二制限手段及び第二制御手段は、この順に直列に接続されている。
本願に係るシートベルト装置は、前記制御手段及び第二制御手段は、夫々前記加速度検出器及び出力手段から指示が入力されて、前記駆動手段による回転駆動を制御するスイッチング回路であることを特徴とする。
本願に係るシートベルト装置では、制御手段と第二制御手段とは、夫々加速度検出器及び出力手段からの指示に基づいて、駆動手段による回転駆動を制御するスイッチング回路である。
本願に係るシートベルト装置は、前記駆動手段から前記巻き取り機への動力伝達を接断するクラッチを備え、前記駆動手段は前記クラッチを介して前記巻き取り機を回転駆動させるようにしてあることを特徴とする。
本願に係るシートベルト装置では、駆動手段からクラッチを介して巻き取り機へ動力が伝達される。クラッチは、駆動手段から巻き取り機への動力伝達を接断することができる。
本願に係るシートベルト装置によれば、車両システムを簡素化し、かつコストを削減することができる。
シートベルト装置の概要を示す説明図である。 シートベルトリトラクタの構成を示す説明図である。 タングプレート及びバックルの概略斜視図である。 制御部のハードウェア構成を示すブロック図である。 ベルトの巻き取り残量を示す説明図である。 ベルトの巻き取り処理の手順の一例を示すフローチャートである。 スラック除去駆動処理の手順の一例を示すフローチャートである。 プリプリテンショナ緊急駆動処理の手順の一例を示すフローチャートである。 ベルト格納駆動処理の手順の一例を示すフローチャートである。 タングプレート及びバックルの概略斜視図である。 制御部のハードウェア構成の他例を示すブロック図である。 ベルトの巻き取り処理の手順の他例を示すフローチャートである。 スラック除去駆動処理の手順の他例を示すフローチャートである。 ベルト格納駆動処理の手順の他例を示すフローチャートである。
以下、実施の形態をその図面に基づいて説明する。本願に開示するシートベルト装置のシートベルトは、例えば二点式、三点式、四点式、五点式、六点式等である。以下では、三点式のシートベルトを備えるシートベルト装置について説明する。
なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
実施の形態1
図1は、シートベルト装置1の概要を示す説明図である。シートベルト装置1は、シートベルト2、シートベルトリトラクタ3及びバックル4を含む。
シートベルト2は、乗員Cの身体を座席Sに拘束する部材である。シートベルトリトラクタ3は、シートベルト2を巻き取る巻取り装置である。シートベルトリトラクタ3は、車両の例えば中央ピラー内に配置されている。バックル4は、シートベルト2により乗員Cを座席Sに拘束し、かつ当該シートベルト2による拘束を解除することができる装置である。バックル4は、一端が座席S下側の車体に固定された短いベルトの他端に着設されている。
シートベルト2は、肩ベルト21、腰ベルト22、スルーアンカー23、アンカープレート24及びタングプレート25を含む。
肩ベルト21は、乗員Cの上体を拘束するベルトである。腰ベルト22は、乗員Cの腰部を拘束するベルトである。スルーアンカー23は、挿通された肩ベルト21を吊り下げて車体側に保持する部材であり、乗員Cの肩近傍箇所に近い中央ピラー上部に設けられている。スルーアンカー23で折り返される肩ベルト21の一端は、シートベルトリトラクタ3の部材に連結されている。スルーアンカー23は、シートベルトリトラクタ3が肩ベルト21を巻き取る際に、あるいは肩ベルト21をシートベルトリトラクタ3から引き出す際に、肩ベルト21を案内する機能も有する。
アンカープレート24は、腰ベルト22の一端を車体に支持する部材であり、中央ピラー下部の車体部分に固定されている。腰ベルト22の一端は、アンカープレート24に結合されている。タングプレート25は、肩ベルト21及び腰ベルト22の他端部付近に取り付けられた薄い舌状の金具である。タングプレート25は、バックル4と連結し、またバックル4との連結を解除することができるように構成されている。タングプレート25がバックル4と連結又は連結解除されることにより、シートベルト装置1は乗員Cを座席Sに拘束し又は座席Sに対する乗員Cの拘束を解除する。
図2は、シートベルトリトラクタ3の構成を示す説明図である。シートベルトリトラクタ3は、ハウジング31、スピンドル(巻き取り機)32、モータ(駆動手段)33、動力伝達機構(クラッチ)34及び制御部35を含む。ハウジング31は、シートベルトリトラクタ3の各構成部を収容するケースである。スピンドル32は、肩ベルト21を巻き取る巻き取り部であり、回転自在に構成されている。
モータ33は、スピンドル32を回転させるための動力源である。モータ33は、シートベルトリトラクタ3の外部にある車両電源からの給電により駆動軸33aを回転させる。動力伝達機構34は、モータ33の動力をスピンドル32の軸32aに伝達する機構である。スピンドル32の軸32aは、動力伝達機構34を介してモータ33の駆動軸33aに接続されている。動力伝達機構34は、例えばクラッチであり、モータ33から軸32aへの動力伝達を接断することができる。
スピンドル32は、モータ33が正転する場合、肩ベルト21を巻き取る。肩ベルト21は、スピンドル32に巻き取られることにより、ハウジング31内部に引きこまれ、その張力を高める。スピンドル32は、肩ベルト21の張力を高めることにより、乗員Cに対するシートベルト2の拘束力を高める。
制御部35は、モータ33を制御することにより、スピンドル32が肩ベルト21を巻き取る動作を制御するシートリトラクタ3の構成部である。制御部35は、箱状のカバーを有し、カバーの一面を介してハウジング31の内壁にビス、接着剤等により取り付けられている。制御部31は、進退棒351aを含む。進退棒351aは、制御部35のカバーの他面側からスピンドル32に向かって突設されている。進退棒351aは、スピンドル32の軸32aと直交する方向に進出及び退入可能であり、その先端がスピンドル32に巻き取られた肩ベルト21の一面に当接するように構成されている。そのため、進退棒351aは、スピンドル32に巻き取られた肩ベルト21の厚みに応じて、スピンドル32の軸32aと直交する方向に進出又は退入する。
図3は、タングプレート25及びバックル4の概略斜視図である。
バックル4は、タングプレート25を挿入するための開口部41が設けられた外装ケース4cを有する。タングプレート25を開口部41からバックル4内に差し込んだ場合、バックル4がタングプレート25を固定することにより、タングプレート25とバックル4とは連結されるように構成されている。バックル4は、タングプレート25との連結を解除する解除ボタン4bを有する。解除ボタン4bが押下された場合、タングプレート25とバックル4との連結は解除される。
図4は、制御部35のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、図4では、シートベルトリトラクタ3の制御部35に含まれる進退棒351aは省略されている。
制御部35は、制御基板35Bを有する。制御基板35Bは、例えば10mm角のチップであり、故障時等に容易に交換可能に構成されている。また、進退棒351aを含む制御部35自体の交換も容易になるように、制御部35は構成されている。
制御基板35Bは、モータ33と接続されている。
シートベルト装置1が接続される外部の構成部は、車両電源5のみである。シートベルト装置1は、外部の例えばECU(Electronic Control Unit、衝突診断回路)と接続されていない。また、シートベルト装置1は、外部の構成部とCAN(Controller Area Network)を介して情報の送受信を行う送受信部を有しない。このシートベルト装置1の簡素な構成により、制御部35における通信線の本数並びに制御部35の容積及び重量は従来よりも大幅に削減されている。当然、外部からピラー内に設置されるシートベルトリトラクタ3への接続線は、車両電源5からの電線のみである。
制御基板35Bは、巻き取り残量センサ(巻き取り残量検出器)351、加速度センサ(加速度検出器)352を含む。また、制御基板35Bは、電流制限抵抗(第二制限手段)353ab、電流制限抵抗(第一制限手段)353c、モータスイッチング回路(第二制御手段)354ab、モータスイッチング回路(制御手段)354cを含む。
巻き取り残量センサ351、電流制限抵抗353ab及びモータスイッチング回路354abは、この順に直列に接続されている。また、加速度センサ352、電流制限抵抗353c及びモータスイッチング回路354cは、この順に直列に接続されている。
巻き取り残量センサ351及び加速度センサ352は、モータ33を介して車両電源5から電力の供給を受ける。巻き取り残量センサ351とモータスイッチング回路354abとは、信号を送受信する信号線で接続されている。また、加速度センサ352とモータスイッチング回路354cとは、信号を送受信する信号線で接続されている。モータスイッチング回路354ab及びモータスイッチング回路354cは、車両電源5と接続されている。
巻き取り残量センサ351は、進退棒351a、巻き取り残量スイッチ35Sa、巻き取り残量スイッチ35Sbを含む。巻き取り残量センサ351は、スピンドル32が巻き取った肩ベルト21(以下、ベルト21という)の巻き取り量に応じて進退する進退棒351aの進退位置から、ベルトの巻き取り残量を検出する。すなわち、ベルト21がスピンドル32に多く巻き取られている場合、スピンドル32に巻き取られたベルト21の断面視における厚さが厚くなることから、進退棒351aは制御部35内に退入する。他方、ベルト21が引き出された場合、スピンドル32に巻き取られたベルト21の断面視における厚さが薄くなることから、進退棒351aは制御部35から進出する。巻き取り残量センサ351は、進退棒351aの進退位置を、スピンドル32によるベルト21の巻き取り残量として検出する。
なお、巻き取り残量センサ351は、進退棒351aとは別に、ベルト21の巻き取り量を検出する手段を備えていてもよい。例えば、巻き取り残量センサ351は、光をスピンドル32に巻き取られたベルト21に照射し、ベルト21からの反射光を受光するまでの時間からベルト21の巻き取り残量を検出する手段を備えていてもよい。
図5は、ベルト21の巻き取り残量を示す説明図である。図5におけるQa及びQbは、夫々ベルト21の所定の巻き取り残量であり、Qa<Qbの関係が成立するものとする。
ベルト21の巻き取り残量がQa及びQbの間である場合、ベルト21は使用のために適切な長さだけシートベルトリトラクタ3から引き出されおり、モータ33への給電は遮断される。
ベルト21の巻き取り残量がQa以下である場合、ベルト21は使用のための適切な長さに対して、巻き取られ過ぎている。かかる場合、シートベルト装置1は、モータ33へ電力を供給し、ベルト21を更に巻き取り、ベルト21をシートベルトリトラクタ3に格納する。
ベルト21の巻き取り残量がQb以上である場合、ベルト21は使用のための適切な長さよりも余分にシートベルトリトラクタ3から引き出されている。かかる場合、ベルト21にスラック(弛み)が生じているので、シートベルト装置1は、モータ33へ電力を供給し、ベルト21をQa及びQbの間まで巻き取り、スラックを除去する。
図4に戻り、説明を続ける。巻き取り残量スイッチ35Sa及び巻き取り残量スイッチ35Sbは、巻き取り残量センサ351が検出したベルト21の巻き取り残量に応じてオンされるスイッチである。巻き取り残量スイッチ35Saは、シートベルトリトラクタ3へのベルト21格納に係るスイッチであり、巻き取り残量センサ351が検出したベルト21の巻き取り残量がQa以下である場合、オンされる。巻き取り残量スイッチ35Sbは、ベルト21のスラック除去に係るスイッチであり、巻き取り残量センサ351が検出したベルト21の巻き取り残量がQb以上である場合、オンされる。
巻き取り残量センサ351は、検出したベルト21の巻き取り残量がQa以下である場合又はQb以上である場合、夫々モータスイッチング回路354abに後述する所定の信号を出力する。
なお、巻き取り残量センサ351は、検出したベルト21の巻き取り残量がQa以下である場合とQb以上である場合との間で変化した後、1回だけモータスイッチング回路354abに所定の信号を出力する。
加速度センサ352は、所定値以上の加速度を検出するセンサである。加速度センサ352は、加速度スイッチ35Scを含む。加速度スイッチ35Scは、加速度センサ352が検出した加速度に応じてオンされるスイッチである。加速度スイッチ35Scは、例えば急ブレーキ、衝突等により車両の速度が急減した場合に加速度センサ352が所定値以上の加速度を検出したとき、オンされる。加速度スイッチ35Scは、巻き取り残量スイッチ35Sbの下流側と接続されている。
加速度センサ352は、検出した加速度が所定値以上である場合、モータスイッチング回路354cに後述する所定の信号を出力する。
なお、加速度センサ352の代わりに、ジャイロセンサ、慣性計測装置等が用いられてもよい。
電流制限抵抗353ab及び電流制限抵抗353cは、モータ33に印加される電圧を制限するための電気抵抗である。電流制限抵抗353ab及び電流制限抵抗353cは、夫々例えばR353ab及びR353cで示される電気抵抗値を有し、R353ab>R353cの関係が成立するものとする。すなわち、電流制限抵抗353abに電流が流れることによりモータ33に印加される電圧V2は、電流制限抵抗353cに電流が流れることによりモータ33に印加される電圧V1より低い。換言すれば、モータ33は、電流制限抵抗353cに電流が流れる場合、フルパワーのトルクを発生させる。他方、モータ33は、電流制限抵抗353abに電流が流れる場合、フルパワーよりも小さな通常のトルクを発生させる。
モータスイッチング回路354ab及びモータスイッチング回路354cは、共にモータ33への給電を制御することにより、モータ33のオン/オフを制御する回路である。モータスイッチング回路354abは、巻き取り残量センサ351から所定の信号を受け付けた場合、モータ33をオンする。モータスイッチング回路354cは、加速度センサ352から所定の信号を受け付けた場合、モータ33をオンする。
モータスイッチング回路354cの下流側は、巻き取り残量センサ351と接続されている。
次に、シートベルト装置1の動作について説明する。
乗員Cは、車両のドアを開けて、座席Sに着座する。乗員Cは、肩ベルト21及び腰ベルト22を身体に巻回する。乗員Cは、タングプレート25をバックル4に連結する。車両電源5からシートベルトリトラクタ3へ電力が供給される。ただし、モータ33に電力は供給されていない。
シートベルト装置1は、ベルト21の巻き取り残量がQaとQbとの間である場合、シートベルト2は使用中であるとして、ベルト21のスラック除去と、プリプリテンショナとに備えて待機する。
シートベルト装置1は、ベルト21の巻き取り残量がQb以上である場合、シートベルト2は使用中であり、かつスラックが発生しているとして、スラックを除去するためにモータ33を通常のトルクで正転させる。
シートベルト装置1は、ベルト21の巻き取り残量がQb以上であり、かつ加速度センサ352が所定値以上の加速度を検出した場合、ベルト21をフルパワーで巻き取るために、モータ33を最大トルクで正転させる。その後、シートベルト装置1は、待機状態に戻る。
シートベルト装置1は、ベルト21の巻き取り残量がQa以下である場合、ベルト21がスピンドル32に多く巻き取られており、シートベルト2は不使用であるとして、ベルト21をシートベルトリトラクタ3に回収する。そのために、シートベルト装置1は、モータ33を通常のトルクで正転させる。
図6は、ベルト21の巻き取り処理の手順の一例を示すフローチャートである。
シートベルトリトラクタ3は、外部の車両電源5から受電する(ステップS101)。
巻き取り残量センサ351は、ベルト21の巻き取り残量がQb以上か否かを判定する(ステップS102)。巻き取り残量センサ351は、ベルト21の巻き取り残量がQb以上であると判定した場合(ステップS102:YES)、スラック除去駆動処理を実行し(ステップS103)、ステップS104に処理を進める。スラック除去駆動処理は、スピンドル32がベルト21を通常速度で巻き取り、ベルト21の弛みであるスラックを除去する処理である。
加速度センサ352は、加速度が所定値以上か否かを判定する(ステップS104)。加速度センサ352は、加速度が所定値以上であると判定した場合(ステップS104:YES)、プリプリテンショナ緊急駆動処理を実行し(ステップS105)、ステップS102に処理を戻す。プリプリテンショナ緊急駆動処理は、スピンドル32がベルト21をフルパワーで巻き取る処理である。加速度センサ352は、加速度が所定値以上でないと判定した場合(ステップS104:NO)、ステップS102に処理を戻す。
巻き取り残量センサ351は、ベルト21の巻き取り残量がQb以上でないと判定した場合(ステップS102:NO)、ベルト21の巻き取り残量がQa以下か否かを判定する(ステップS106)。巻き取り残量センサ351は、ベルト21の巻き取り残量がQa以下でないと判定した場合(ステップS106:NO)、ステップS102に処理を戻す。巻き取り残量センサ351は、ベルト21の巻き取り残量がQa以下であると判定した場合(ステップS106:YES)、ベルト格納駆動処理を実行し(ステップS107)、ステップS102に処理を戻す。ベルト格納駆動処理は、スピンドル32がベルト21を通常速度で巻き取り、ベルト21をシートベルトリトラクタ3に格納する処理である。
ベルト21の巻き取り残量がQa以下である場合(ステップS106:YES)、ベルト21はスピンドル32に多く巻き取られており、乗員Cはシートベルト2を使用していないと考えられる。乗員Cはタングプレート25とバックル4との連結を解除していると考えられる。
図7は、スラック除去駆動処理の手順の一例を示すフローチャートである。
巻き取り残量センサ351は、巻き取り残量スイッチ35Sbをオンにする(ステップS201)。巻き取り残量センサ351は、モータスイッチング回路354abにモータ33をオンするためのオン信号を出力する(ステップS202)。モータスイッチング回路354abは、モータ33をオンする(ステップS203)。スピンドル32は、動力伝達機構34を介して、モータ33の駆動により通常速度でベルト21を巻き取り、スラックを除去する(ステップS204)。
巻き取り残量センサ351は、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS205)。なお、所定時間は、巻き取り残量センサ351が予め保持している情報である。巻き取り残量センサ351は、所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS205:NO)、ステップS205に処理を戻す。巻き取り残量センサ351は、所定時間が経過したと判定した場合(ステップS205:YES)、モータスイッチング回路354abにモータ33をオフするためのオフ信号を出力する(ステップS206)。モータスイッチング回路354abは、モータ33をオフにし(ステップS207)、リターンする。
図8は、プリプリテンショナ緊急駆動処理の手順の一例を示すフローチャートである。
加速度センサ352は、加速度スイッチ35Scをオンにする(ステップS301)。加速度センサ352は、モータスイッチング回路354cにモータ33をオンするオン信号を出力する(ステップS302)。モータスイッチング回路354cは、モータ33をオンする(ステップS303)。スピンドル32は、動力伝達機構34を介して、モータ33の駆動によりフルパワーでベルト21を巻き取る(ステップS304)。
加速度センサ352は、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS305)。加速度センサ352は、所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS305:NO)、ステップS305に処理を戻す。加速度センサ352は、所定時間が経過したと判定した場合(ステップS305:YES)、モータスイッチング回路354cにモータ33をオフするオフ信号を出力する(ステップS306)。モータスイッチング回路354cは、モータ33をオフにし(ステップS307)、リターンする。
図9は、ベルト格納駆動処理の手順の一例を示すフローチャートである。
巻き取り残量センサ351は、巻き取り残量スイッチ35Saをオンにする(ステップS401)。巻き取り残量センサ351は、モータスイッチング回路354abにモータ33をオンするオン信号を出力する(ステップS402)。モータスイッチング回路354abは、モータ33をオンする(ステップS403)。スピンドル32は、動力伝達機構34を介して、モータ33の駆動により通常速度でベルト21を巻き取り、ベルト21をシートベルトリトラクタ3に格納する(ステップS404)。
巻き取り残量センサ351は、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS405)。巻き取り残量センサ351は、所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS405:NO)、ステップS405に処理を戻す。巻き取り残量センサ351は、所定時間が経過したと判定した場合(ステップS405:YES)、モータスイッチング回路354abにモータ33をオフするオフ信号を出力する(ステップS406)。モータスイッチング回路354abは、モータ33をオフにし(ステップS407)、リターンする。
本実施の形態では、制御基板35B上に実装された巻き取り残量センサ351及び加速度センサ352並びに各種回路を含んで制御部35を構成した。しかし、各種回路は、MPU(Micro Processor Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、タイマ等を含むマイクロコンピュータによって代替されてもよい。
シートベルト装置1は、シートベルト2の巻き取り残量に基づいて、スラック除去駆動処理又はベルト格納駆動処理を実行した。しかし、シートベルト装置1は、シートベルト2の巻き取り量に基づいて、スラック除去駆動処理又はベルト格納駆動処理を実行してもよい。
シートベルト装置1によれば、車両システムを簡素化し、かつコストを削減することができる。
シートベルト装置1は加速度センサ352を内蔵することにより、専用ECUからシートベルト装置1へ信号を送信する通信線及びCANに係る受信部を要しない。これにより、車両システムは簡素化され、更にコストを低減することができる。
また、制御基板35Bは、車両電源5からの電線を除いて、それ自体が閉じた構成部である。そのため、仮に制御部35又は制御基板35Bが故障した場合、これら制御部35又は制御基板35Bのみを交換することにより、修理は終了する。すなわち、シートベルト装置1は、容易かつ短時間の修理により機能回復を図ることができるという効果を奏し、保守性に優れている。
実施の形態2
実施の形態2は、バックル4に設けられたスイッチのオン/オフ状態に基づいて、スラック除去駆動処理又はベルト格納駆動処理を実行する形態に関する。実施の形態2におけるプリプリテンショナ緊急駆動処理は、実施の形態1と同じであるので、説明を省略する。
図10は、タングプレート25及びバックル4の概略斜視図である。
バックル4は、バックルスイッチSWを含む。バックルスイッチSWは、バックル4がタングプレート25を固定した場合、オン状態になる。バックルスイッチSWは、バックル4がタングプレート25との固定を解除した場合、オフ状態になる。バックルスイッチSWと、シートベルトリトラクタ3の制御基板35Bとは、有線又は無線により接続されている。この接続により、バックルスイッチSWのオン/オフ状態は、制御基板35Bに伝達されるように構成されている。
図11は、制御部35のハードウェア構成の他例を示すブロック図である。制御部35の制御基板35Bは、バックルスイッチ判定回路(出力手段)355を含む。図11の制御部35と図4の制御部35との違いは、図11の制御部35が巻き取り残量センサ351ではなく、バックルスイッチ判定回路355を有することである。バックルスイッチ判定回路355は、バックルスイッチSWと有線又は無線により接続されている。
バックルスイッチ判定回路355は、ベルト格納スイッチ355Sa及びスラック除去スイッチ355Sbを含む。バックルスイッチ判定回路355は、バックルスイッチSWのオン/オフ状態に応じて、夫々、ベルト格納スイッチ355Sa及びスラック除去スイッチ355Sbのオン/オフ状態を制御する回路である。バックルスイッチ判定回路355は、バックルスイッチSWがオン状態である場合、スラック除去スイッチ355Sbをオンにし、ベルト格納スイッチ355Saをオフにする。バックルスイッチ判定回路355は、バックルスイッチSWがオフ状態である場合、スラック除去スイッチ355Sbをオフにし、ベルト格納スイッチ355Saをオンにする。
バックルスイッチ判定回路355は、バックルスイッチSWのオン/オフ状態が変化した場合、モータスイッチング回路354abに後述する所定の信号を出力する。
次に、実施の形態2に係るシートベルト装置1の動作について説明する。
図12は、ベルト21の巻き取り処理の手順の他例を示すフローチャートである。
シートベルトリトラクタ3は、外部の車両電源5から受電する(ステップS501)。
バックルスイッチ判定回路355は、バックルスイッチSWがオン状態か否かを判定する(ステップS502)。バックルスイッチ判定回路355は、バックルスイッチSWがオン状態であると判定した場合(ステップS502:YES)、スラック除去駆動処理を実行し(ステップS503)、ステップS504に処理を進める。
加速度センサ352は、加速度が所定値以上か否かを判定する(ステップS504)。加速度センサ352は、加速度が所定値以上であると判定した場合(ステップS504:YES)、プリプリテンショナ緊急駆動処理を実行し(ステップS505)、ステップS502に処理を戻す。加速度センサ352は、加速度が所定値以上でないと判定した場合(ステップS504:NO)、ステップS502に処理を戻す。
バックルスイッチ判定回路355は、バックルスイッチSWがオン状態でないと判定した場合(ステップS502:NO)、ベルト格納駆動処理を実行し(ステップS506)、ステップS502に処理を戻す。
バックルスイッチSWがオン状態でない場合(ステップS502:NO)、すなわちバックルスイッチがオフ状態である場合、タングプレート25はバックル4から解除されており、乗員Cはシートベルト2を使用していないと考えられる。
図13は、スラック除去駆動処理の手順の他例を示すフローチャートである。
バックルスイッチ判定回路355は、スラック除去スイッチ355Sbをオンにする(ステップS601)。バックルスイッチ判定回路355は、モータスイッチング回路354abにモータ33をオンするオン信号を出力する(ステップS602)。モータスイッチング回路354abは、モータ33をオンする(ステップS603)。スピンドル32は、動力伝達機構34を介して、モータ33の駆動により通常速度でベルト21を巻き取り、スラックを除去する(ステップS604)。
バックルスイッチ判定回路355は、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS605)。バックルスイッチ判定回路355は、所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS605:NO)、ステップS605に処理を戻す。バックルスイッチ判定回路355は、所定時間が経過したと判定した場合(ステップS605:YES)、モータスイッチング回路354abにモータ33をオフするオフ信号を出力する(ステップS606)。モータスイッチング回路354abは、モータ33をオフにし(ステップS607)、リターンする。
図14は、ベルト格納駆動処理の手順の他例を示すフローチャートである。
バックルスイッチ判定回路355はベルト格納スイッチ355Saをオンにする(ステップS701)。バックルスイッチ判定回路355は、モータスイッチング回路354abにモータ33をオンするオン信号を出力する(ステップS702)。モータスイッチング回路354abは、モータ33をオンする(ステップS703)。スピンドル32は、動力伝達機構34を介して、モータ33の駆動により通常速度でベルト21を巻き取り、ベルト21をシートベルトリトラクタ3に格納する(ステップS704)。
バックルスイッチ判定回路355は、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS705)。バックルスイッチ判定回路355は、所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS705:NO)、ステップS705に処理を戻す。バックルスイッチ判定回路355は、所定時間が経過したと判定した場合(ステップS705:YES)、モータスイッチング回路354abにモータ33をオフするオフ信号を出力する(ステップS706)。モータスイッチング回路354abは、モータ33をオフにし(ステップS707)、リターンする。
実施の形態2に係るシートベルト装置1によれば、ベルト2の巻き取り量又は巻き取り残量を検出するセンサを用いることなく、バックルスイッチ判定回路355によりスラック除去駆動処理及びベルト格納駆動処理を実行することができる。バックルスイッチ判定回路355の構成は、巻き取り残量センサ351の構成よりもシンプルであり、更なるコスト削減を実現することができる。一方で、実施の形態2に係るシートベルト装置1は、加速度センサ352を備えることにより、プリプリテンショナ緊急駆動処理が実行可能であり、安全性を十分担保することができる。
実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
1 シートベルト装置
2 シートベルト
21 肩ベルト、ベルト
22 腰ベルト
25 タングプレート
3 シートベルトリトラクタ
32 スピンドル(巻き取り機)
33 モータ(駆動手段)
34 動力伝達機構(クラッチ)
35 制御部
35B 制御基板
351 巻き取り残量センサ(巻き取り残量検出器)
35Sa 巻き取り残量スイッチ
35Sb 巻き取り残量スイッチ
352 加速度センサ(加速度検出器)
35Sc 加速度スイッチ
353ab 電流制限抵抗(第二制限手段)
353c 電流制限抵抗(第一制限手段)
354ab モータスイッチング回路(第二制御手段)
354c モータスイッチング回路(制御手段)
355 バックルスイッチ判定回路(出力手段)
355Sa ベルト格納スイッチ
355Sb スラック除去スイッチ
4 バックル
SW バックルスイッチ
5 車両電源

Claims (12)

  1. 回転せしめられてシートベルトを巻き取る巻き取り機と、
    受電した電力で前記巻き取り機を回転駆動させる駆動手段と、
    該駆動手段による回転駆動を制御する制御手段と
    を備えるシートベルト装置において、
    受電した電力で動作する加速度検出器を備え、
    該加速度検出器は、所定値以上の加速度を検出した場合、前記制御手段に対して指示を出力するようにしてあり、
    前記制御手段は、前記加速度検出器から指示が入力された場合、前記駆動手段に前記巻き取り機を回転駆動させるようにしてある
    ことを特徴とするシートベルト装置。
  2. 受電する電線のみにより外部と接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. 前記制御手段による制御とは別に、前記駆動手段による回転駆動を制御する第二制御手段と、
    前記巻き取り機が巻き取ったシートベルトの巻き取り量に対応する巻き取り残量を検出する巻き取り残量検出器と
    を備え、
    該巻き取り残量検出器は、検出した巻き取り残量が所定量以上である場合、前記第二制御手段に対して指示を出力するようにしてあり、
    前記第二制御手段は、前記巻き取り残量検出器から指示が入力された場合、前記駆動手段に前記巻き取り機を回転駆動させるようにしてある
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシートベルト装置。
  4. 前記巻き取り残量検出器は、検出した巻き取り残量が前記所定量より小さい第二所定量以下である場合、前記第二制御手段に対して指示を出力するようにしてある
    ことを特徴とする請求項3に記載のシートベルト装置。
  5. 前記駆動手段に印加する電圧をV1及びV2(V1>V2)に夫々制限する第一制限手段及び第二制限手段を備え、
    前記制御手段及び第二制御手段は、夫々前記第一制限手段及び第二制限手段を用いて前記駆動手段に印加される電圧を制御することにより、該駆動手段による回転駆動に係る速度を制御するようにしてある
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のシートベルト装置。
  6. 前記加速度検出器、第一制限手段及び制御手段並びに巻き取り残量検出器、第二制限手段及び第二制御手段は、夫々直列に配線接続されており、
    前記第一制限手段は前記加速度検出器及び制御手段の間に接続された電気抵抗であり、
    前記第二制限手段は前記巻き取り残量検出器及び第二制御手段の間に接続され、かつ前記第一制限手段よりも大きい抵抗値を有する電気抵抗である
    ことを特徴とする請求項5に記載のシートベルト装置。
  7. 前記制御手段及び第二制御手段は、夫々前記加速度検出器及び巻き取り残量検出器から指示が入力されて、前記駆動手段による回転駆動を制御するスイッチング回路である
    ことを特徴とする請求項3から請求項6までのいずれか一項に記載のシートベルト装置。
  8. 前記制御手段による制御とは別に、前記駆動手段による回転駆動を制御する第二制御手段と、
    前記シートベルトの着/脱に応じて前記第二制御手段に対して指示を出力する出力手段と
    を備え、
    前記第二制御手段は、前記出力手段から指示が入力された場合、前記駆動手段に前記巻き取り機を回転駆動させるようにしてある
    ことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
  9. 前記駆動手段に印加する電圧をV1及びV2(V1>V2)に夫々制限する第一制限手段及び第二制限手段を備え、
    前記制御手段及び第二制御手段は、夫々前記第一制限手段及び第二制限手段を用いて前記駆動手段に印加される電圧を制御することにより、該駆動手段による回転駆動に係る速度を制御するようにしてある
    ことを特徴とする請求項8に記載のシートベルト装置。
  10. 前記加速度検出器、第一制限手段及び制御手段並びに出力手段、第二制限手段及び第二制御手段は、夫々直列に配線接続されており、
    前記第一制限手段は前記加速度検出器及び制御手段の間に接続された電気抵抗であり、
    前記第二制限手段は前記出力手段及び第二制御手段の間に接続され、かつ前記第一制限手段よりも大きい抵抗値を有する電気抵抗である
    ことを特徴とする請求項9に記載のシートベルト装置。
  11. 前記制御手段及び第二制御手段は、夫々前記加速度検出器及び出力手段から指示が入力されて、前記駆動手段による回転駆動を制御するスイッチング回路である
    ことを特徴とする請求項8から請求項10までのいずれか一項に記載のシートベルト装置。
  12. 前記駆動手段から前記巻き取り機への動力伝達を接断するクラッチを備え、
    前記駆動手段は前記クラッチを介して前記巻き取り機を回転駆動させるようにしてある
    ことを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載のシートベルト装置。
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