JP2013226936A - シートベルト装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転せしめられてシートベルトを巻き取るスピンドルと、受電した電源によりスピンドルを駆動するモータ33と、モータ33を制御するモータスイッチング回路354cとを備えるシートベルト装置において、受電した電源で動作することにより加速度を検出する加速度センサ352を備え、加速度センサ352は、所定値以上の加速度を検出した場合、モータスイッチング回路354cに対してモータ33にスピンドルを駆動させる指示を与えるようにしてあり、モータスイッチング回路354cは、加速度センサ352から指示を受け付けた場合、モータ33にスピンドルを駆動させるようにしてある。
【選択図】図4
Description
なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、シートベルト装置1の概要を示す説明図である。シートベルト装置1は、シートベルト2、シートベルトリトラクタ3及びバックル4を含む。
シートベルト2は、乗員Cの身体を座席Sに拘束する部材である。シートベルトリトラクタ3は、シートベルト2を巻き取る巻取り装置である。シートベルトリトラクタ3は、車両の例えば中央ピラー内に配置されている。バックル4は、シートベルト2により乗員Cを座席Sに拘束し、かつ当該シートベルト2による拘束を解除することができる装置である。バックル4は、一端が座席S下側の車体に固定された短いベルトの他端に着設されている。
肩ベルト21は、乗員Cの上体を拘束するベルトである。腰ベルト22は、乗員Cの腰部を拘束するベルトである。スルーアンカー23は、挿通された肩ベルト21を吊り下げて車体側に保持する部材であり、乗員Cの肩近傍箇所に近い中央ピラー上部に設けられている。スルーアンカー23で折り返される肩ベルト21の一端は、シートベルトリトラクタ3の部材に連結されている。スルーアンカー23は、シートベルトリトラクタ3が肩ベルト21を巻き取る際に、あるいは肩ベルト21をシートベルトリトラクタ3から引き出す際に、肩ベルト21を案内する機能も有する。
バックル4は、タングプレート25を挿入するための開口部41が設けられた外装ケース4cを有する。タングプレート25を開口部41からバックル4内に差し込んだ場合、バックル4がタングプレート25を固定することにより、タングプレート25とバックル4とは連結されるように構成されている。バックル4は、タングプレート25との連結を解除する解除ボタン4bを有する。解除ボタン4bが押下された場合、タングプレート25とバックル4との連結は解除される。
制御部35は、制御基板35Bを有する。制御基板35Bは、例えば10mm角のチップであり、故障時等に容易に交換可能に構成されている。また、進退棒351aを含む制御部35自体の交換も容易になるように、制御部35は構成されている。
制御基板35Bは、モータ33と接続されている。
巻き取り残量センサ351、電流制限抵抗353ab及びモータスイッチング回路354abは、この順に直列に接続されている。また、加速度センサ352、電流制限抵抗353c及びモータスイッチング回路354cは、この順に直列に接続されている。
ベルト21の巻き取り残量がQa及びQbの間である場合、ベルト21は使用のために適切な長さだけシートベルトリトラクタ3から引き出されおり、モータ33への給電は遮断される。
ベルト21の巻き取り残量がQb以上である場合、ベルト21は使用のための適切な長さよりも余分にシートベルトリトラクタ3から引き出されている。かかる場合、ベルト21にスラック(弛み)が生じているので、シートベルト装置1は、モータ33へ電力を供給し、ベルト21をQa及びQbの間まで巻き取り、スラックを除去する。
なお、巻き取り残量センサ351は、検出したベルト21の巻き取り残量がQa以下である場合とQb以上である場合との間で変化した後、1回だけモータスイッチング回路354abに所定の信号を出力する。
なお、加速度センサ352の代わりに、ジャイロセンサ、慣性計測装置等が用いられてもよい。
モータスイッチング回路354cの下流側は、巻き取り残量センサ351と接続されている。
乗員Cは、車両のドアを開けて、座席Sに着座する。乗員Cは、肩ベルト21及び腰ベルト22を身体に巻回する。乗員Cは、タングプレート25をバックル4に連結する。車両電源5からシートベルトリトラクタ3へ電力が供給される。ただし、モータ33に電力は供給されていない。
シートベルト装置1は、ベルト21の巻き取り残量がQb以上である場合、シートベルト2は使用中であり、かつスラックが発生しているとして、スラックを除去するためにモータ33を通常のトルクで正転させる。
シートベルト装置1は、ベルト21の巻き取り残量がQa以下である場合、ベルト21がスピンドル32に多く巻き取られており、シートベルト2は不使用であるとして、ベルト21をシートベルトリトラクタ3に回収する。そのために、シートベルト装置1は、モータ33を通常のトルクで正転させる。
シートベルトリトラクタ3は、外部の車両電源5から受電する(ステップS101)。
巻き取り残量センサ351は、巻き取り残量スイッチ35Sbをオンにする(ステップS201)。巻き取り残量センサ351は、モータスイッチング回路354abにモータ33をオンするためのオン信号を出力する(ステップS202)。モータスイッチング回路354abは、モータ33をオンする(ステップS203)。スピンドル32は、動力伝達機構34を介して、モータ33の駆動により通常速度でベルト21を巻き取り、スラックを除去する(ステップS204)。
加速度センサ352は、加速度スイッチ35Scをオンにする(ステップS301)。加速度センサ352は、モータスイッチング回路354cにモータ33をオンするオン信号を出力する(ステップS302)。モータスイッチング回路354cは、モータ33をオンする(ステップS303)。スピンドル32は、動力伝達機構34を介して、モータ33の駆動によりフルパワーでベルト21を巻き取る(ステップS304)。
巻き取り残量センサ351は、巻き取り残量スイッチ35Saをオンにする(ステップS401)。巻き取り残量センサ351は、モータスイッチング回路354abにモータ33をオンするオン信号を出力する(ステップS402)。モータスイッチング回路354abは、モータ33をオンする(ステップS403)。スピンドル32は、動力伝達機構34を介して、モータ33の駆動により通常速度でベルト21を巻き取り、ベルト21をシートベルトリトラクタ3に格納する(ステップS404)。
シートベルト装置1は加速度センサ352を内蔵することにより、専用ECUからシートベルト装置1へ信号を送信する通信線及びCANに係る受信部を要しない。これにより、車両システムは簡素化され、更にコストを低減することができる。
また、制御基板35Bは、車両電源5からの電線を除いて、それ自体が閉じた構成部である。そのため、仮に制御部35又は制御基板35Bが故障した場合、これら制御部35又は制御基板35Bのみを交換することにより、修理は終了する。すなわち、シートベルト装置1は、容易かつ短時間の修理により機能回復を図ることができるという効果を奏し、保守性に優れている。
実施の形態2は、バックル4に設けられたスイッチのオン/オフ状態に基づいて、スラック除去駆動処理又はベルト格納駆動処理を実行する形態に関する。実施の形態2におけるプリプリテンショナ緊急駆動処理は、実施の形態1と同じであるので、説明を省略する。
バックル4は、バックルスイッチSWを含む。バックルスイッチSWは、バックル4がタングプレート25を固定した場合、オン状態になる。バックルスイッチSWは、バックル4がタングプレート25との固定を解除した場合、オフ状態になる。バックルスイッチSWと、シートベルトリトラクタ3の制御基板35Bとは、有線又は無線により接続されている。この接続により、バックルスイッチSWのオン/オフ状態は、制御基板35Bに伝達されるように構成されている。
バックルスイッチ判定回路355は、バックルスイッチSWのオン/オフ状態が変化した場合、モータスイッチング回路354abに後述する所定の信号を出力する。
図12は、ベルト21の巻き取り処理の手順の他例を示すフローチャートである。
シートベルトリトラクタ3は、外部の車両電源5から受電する(ステップS501)。
バックルスイッチSWがオン状態でない場合(ステップS502:NO)、すなわちバックルスイッチがオフ状態である場合、タングプレート25はバックル4から解除されており、乗員Cはシートベルト2を使用していないと考えられる。
バックルスイッチ判定回路355は、スラック除去スイッチ355Sbをオンにする(ステップS601)。バックルスイッチ判定回路355は、モータスイッチング回路354abにモータ33をオンするオン信号を出力する(ステップS602)。モータスイッチング回路354abは、モータ33をオンする(ステップS603)。スピンドル32は、動力伝達機構34を介して、モータ33の駆動により通常速度でベルト21を巻き取り、スラックを除去する(ステップS604)。
バックルスイッチ判定回路355はベルト格納スイッチ355Saをオンにする(ステップS701)。バックルスイッチ判定回路355は、モータスイッチング回路354abにモータ33をオンするオン信号を出力する(ステップS702)。モータスイッチング回路354abは、モータ33をオンする(ステップS703)。スピンドル32は、動力伝達機構34を介して、モータ33の駆動により通常速度でベルト21を巻き取り、ベルト21をシートベルトリトラクタ3に格納する(ステップS704)。
2 シートベルト
21 肩ベルト、ベルト
22 腰ベルト
25 タングプレート
3 シートベルトリトラクタ
32 スピンドル(巻き取り機)
33 モータ(駆動手段)
34 動力伝達機構(クラッチ)
35 制御部
35B 制御基板
351 巻き取り残量センサ(巻き取り残量検出器)
35Sa 巻き取り残量スイッチ
35Sb 巻き取り残量スイッチ
352 加速度センサ(加速度検出器)
35Sc 加速度スイッチ
353ab 電流制限抵抗(第二制限手段)
353c 電流制限抵抗(第一制限手段)
354ab モータスイッチング回路(第二制御手段)
354c モータスイッチング回路(制御手段)
355 バックルスイッチ判定回路(出力手段)
355Sa ベルト格納スイッチ
355Sb スラック除去スイッチ
4 バックル
SW バックルスイッチ
5 車両電源
Claims (12)
- 回転せしめられてシートベルトを巻き取る巻き取り機と、
受電した電力で前記巻き取り機を回転駆動させる駆動手段と、
該駆動手段による回転駆動を制御する制御手段と
を備えるシートベルト装置において、
受電した電力で動作する加速度検出器を備え、
該加速度検出器は、所定値以上の加速度を検出した場合、前記制御手段に対して指示を出力するようにしてあり、
前記制御手段は、前記加速度検出器から指示が入力された場合、前記駆動手段に前記巻き取り機を回転駆動させるようにしてある
ことを特徴とするシートベルト装置。 - 受電する電線のみにより外部と接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。 - 前記制御手段による制御とは別に、前記駆動手段による回転駆動を制御する第二制御手段と、
前記巻き取り機が巻き取ったシートベルトの巻き取り量に対応する巻き取り残量を検出する巻き取り残量検出器と
を備え、
該巻き取り残量検出器は、検出した巻き取り残量が所定量以上である場合、前記第二制御手段に対して指示を出力するようにしてあり、
前記第二制御手段は、前記巻き取り残量検出器から指示が入力された場合、前記駆動手段に前記巻き取り機を回転駆動させるようにしてある
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシートベルト装置。 - 前記巻き取り残量検出器は、検出した巻き取り残量が前記所定量より小さい第二所定量以下である場合、前記第二制御手段に対して指示を出力するようにしてある
ことを特徴とする請求項3に記載のシートベルト装置。 - 前記駆動手段に印加する電圧をV1及びV2(V1>V2)に夫々制限する第一制限手段及び第二制限手段を備え、
前記制御手段及び第二制御手段は、夫々前記第一制限手段及び第二制限手段を用いて前記駆動手段に印加される電圧を制御することにより、該駆動手段による回転駆動に係る速度を制御するようにしてある
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のシートベルト装置。 - 前記加速度検出器、第一制限手段及び制御手段並びに巻き取り残量検出器、第二制限手段及び第二制御手段は、夫々直列に配線接続されており、
前記第一制限手段は前記加速度検出器及び制御手段の間に接続された電気抵抗であり、
前記第二制限手段は前記巻き取り残量検出器及び第二制御手段の間に接続され、かつ前記第一制限手段よりも大きい抵抗値を有する電気抵抗である
ことを特徴とする請求項5に記載のシートベルト装置。 - 前記制御手段及び第二制御手段は、夫々前記加速度検出器及び巻き取り残量検出器から指示が入力されて、前記駆動手段による回転駆動を制御するスイッチング回路である
ことを特徴とする請求項3から請求項6までのいずれか一項に記載のシートベルト装置。 - 前記制御手段による制御とは別に、前記駆動手段による回転駆動を制御する第二制御手段と、
前記シートベルトの着/脱に応じて前記第二制御手段に対して指示を出力する出力手段と
を備え、
前記第二制御手段は、前記出力手段から指示が入力された場合、前記駆動手段に前記巻き取り機を回転駆動させるようにしてある
ことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。 - 前記駆動手段に印加する電圧をV1及びV2(V1>V2)に夫々制限する第一制限手段及び第二制限手段を備え、
前記制御手段及び第二制御手段は、夫々前記第一制限手段及び第二制限手段を用いて前記駆動手段に印加される電圧を制御することにより、該駆動手段による回転駆動に係る速度を制御するようにしてある
ことを特徴とする請求項8に記載のシートベルト装置。 - 前記加速度検出器、第一制限手段及び制御手段並びに出力手段、第二制限手段及び第二制御手段は、夫々直列に配線接続されており、
前記第一制限手段は前記加速度検出器及び制御手段の間に接続された電気抵抗であり、
前記第二制限手段は前記出力手段及び第二制御手段の間に接続され、かつ前記第一制限手段よりも大きい抵抗値を有する電気抵抗である
ことを特徴とする請求項9に記載のシートベルト装置。 - 前記制御手段及び第二制御手段は、夫々前記加速度検出器及び出力手段から指示が入力されて、前記駆動手段による回転駆動を制御するスイッチング回路である
ことを特徴とする請求項8から請求項10までのいずれか一項に記載のシートベルト装置。 - 前記駆動手段から前記巻き取り機への動力伝達を接断するクラッチを備え、
前記駆動手段は前記クラッチを介して前記巻き取り機を回転駆動させるようにしてある
ことを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載のシートベルト装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012100284A JP2013226936A (ja) | 2012-04-25 | 2012-04-25 | シートベルト装置 |
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JP2000071939A (ja) * | 1998-08-31 | 2000-03-07 | Nippon Seiko Kk | 車両用乗員拘束保護装置 |
JP2006143154A (ja) * | 2004-11-24 | 2006-06-08 | Tokai Rika Co Ltd | ウエビング巻取装置 |
JP2011025764A (ja) * | 2009-07-22 | 2011-02-10 | Honda Motor Co Ltd | 車両のシートベルト装置 |
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2012
- 2012-04-25 JP JP2012100284A patent/JP2013226936A/ja active Pending
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