JP5398594B2 - シートベルト装置 - Google Patents
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Description
このシートベルト装置は、バックルに有接点型の装着検出スイッチ(装着検出手段)が設けられ、乗員によるウェビングの装着によってこの装着検出スイッチがオンからオフに切り替わったときに、ウェビングをモータによって巻き取る基本構造とされている。
この発明の場合、車両の主電源スイッチがオン状態のときには、故障判定手段が第1の装着検出手段と第2の装着検出手段の検出信号を比較することで一方の装着検出手段の信号故障を判定する。主電源スイッチがオンのときに故障判定手段によって信号故障と判定されると、その後に主電源スイッチがオフになったときには、モータ制御手段で用いる入力信号が入力代替手段によってドア状態検出手段の信号に置き換えられる。この後には、乗員によってドアが開かれたときにモータによってウェビングが巻き取り収納されることになる。
この発明の場合、主電源スイッチがオンのときには、無接点型の第1の装着検出手段と有接点型の第2の装着検出手段の検出信号を比較することによって有接点型の第2の装着検出手段の信号故障が判定される。主電源スイッチがオンのときに第2の装着検出手段に信号故障があると判定されたときには、その後に主電源スイッチがオフにされると、モータ制御手段で用いる信号が第2の装着検出手段の信号からドア状態検出手段の信号に切り換えられる。
図1は、この実施形態にかかるシートベルト装置1の全体概略構成を示すものであり、同図中2は、乗員3の着座するシートである。この実施形態のシートベルト装置1は、所謂三点式のシートベルト装置であり、図示しないセンタピラーに取付けられたリトラクタ4からウェビング5が上方に引き出され、そのウェビング5がセンタピラーの上部側に支持されたスルーアンカ6に挿通されるとともに、ウェビング5の先端がシート2の車室外側寄りのアウタアンカ7を介して車体フロアに固定されている。そして、ウェビング5のスルーアンカ6とアウタアンカ7の間にはタングプレート8が挿通されており、そのタングプレート8は、シート2の車体内側寄りの車体フロアに固定されたバックル9に対して脱着可能となっている。
リトラクタ4は、図2に示すようにケーシング14に回転可能に支持されたリール12にウェビング5が巻回されるとともに、ケーシング14の一端側にリール12の軸が突出している。このリール12は、動力伝達機構13を介してモータ10の回転軸10aに連動可能に接続されている。動力伝達機構13は、モータ10の回転を減速してリール12に伝達する。また、リトラクタ4には、リール12をウェビング巻取り方向に付勢する図示しない巻取りばねが設けられ、リール12とモータ10がクラッチ20によって切り離された状態において、巻取りばねによる張力がウェビング5に作用するようになっている。なお、クラッチ20はモータ10の正転を契機としてONにされ、モータ10の逆転を契機としてOFFとされる。
第1のバックルスイッチ45は無接点型のスイッチであり、例えば、所定のギャップを挟んで対向配置された永久磁石51とホールIC52と、タングプレート8に押圧されて進退作動する遮蔽板53を備えた構成されている。この構成のスイッチの場合、タングプレート8がバックル9内のロック部材(図示せず)と確実に係合される位置まで進入したときに、遮蔽板53が永久磁石51とホールIC52の間に進入し、或いは、今まで進入していた状態から離反してホールICによる検出磁束を変化させる。
また、第2のバックルスイッチ46は有接点型のスイッチであり、例えば、離間した複数のスイッチ接点を有する接点プレート54と、タングプレート8に押圧されて接点プレート54上をスライドするスイッチプレート55を備えた構成とされている。この構成のスイッチの場合、タングプレート8がバックル9内のロック部材(図示せず)と確実に係合される位置まで進入したときに、スイッチプレート55が接点プレート54上のスイッチ接点に跨って接続され、或いは、今まで跨って接続されていた状態から遮断状態とされる。
モータ制御手段56による主な制御は以下の(a)〜(c)となる。
(a)緊急時にウェビング5を引き込んで乗員3を拘束する。
(b)通常走行時等にウェビング5を緩く引き込んでウェビング5の弛みを取る。
(c)乗員3がタングプレート8をバックル9から外したときに、ウェビング5を引き込んでリトラクタ4に収納する。
具体的には、モータ制御手段56では、イグニッションスイッチがオンのときには無接点型の第1のバックルスイッチ45の信号が用いられ、イグニッションスイッチがオフのときには有接点型の第2のバックルスイッチ46の信号が用いられる。
また、モータ制御手段56による上記の(a)の制御は、車両走行時でイグニッションスイッチがオンのときに実行されるため、専ら無接点型の第1のバックルスイッチ45の信号が用いられるが、上記の(b),(c)の制御は、イグニッションスイッチがオンのときとオフのときで実行されるため、第1のバックルスイッチ45の信号が用いられる場合と、第2のバックルスイッチ46が用いられる場合とがあり得る。
また、イグニッションスイッチがオンの間に、故障判定手段57で信号故障があるものと判定されたときには、そのことがコントローラ21のメモリ(図示せず)に記憶される。
図4は、故障判定手段57による第2のバックルスイッチ46の故障判定処理を示すフローチャートである。
同図において、ステップS100では、イグニッションスイッチがオンであるか否かを判定し、Yesの場合には、ステップS101に進み、Noの場合には、リターンする。ステップS101では、第1のバックルスイッチ45と第2のバックルスイッチ46の検出信号を比較し、信号状態が一致する場合には、ステップS102に進み、信号状態が一致しない場合には、ステップS103に進む。ステップS102では、第2のバックルスイッチ46が正常であることを示す0を故障フラグFに0を代入し、ステップS103では、第2のバックルスイッチ46が故障であることを示す1を故障フラグFに代入する。
同図において、ステップS200では、イグニッションスイッチがオンであるか否かを判定し、Yesの場合には、ステップS201に進み、Noの場合には、ステップS202へと進む。イグニッションスイッチがオンでステップS201に進んだ場合には、モータ制御手段56で無接点型の第2のバックルスイッチ46を使用する。つづくステップS203では、第2のバックルスイッチ46を用いてウェビング5の収納制御を含む通常のモータ制御を実行する。
また、ステップS205では、第2のバックルスイッチ46に信号異常がある可能性が高いため、第2のバックルスイッチ46の検出信号に換えてドアスイッチ47の検出信号を使用する(入力代替手段58による機能)。つづくステップS207においては、ドアスイッチ47が閉状態から開状態に切り替わったか否かを判定し、Yesの場合には、ステップS208に進んでウェビング5の収納制御を実行し、Noの場合には、リターンする。
なお、ステップS207でドアスイッチ47が閉状態から開状態に切り替わったものと判定されたとき(ステップS208に進むとき)には、即時にモータ10によるウェビング5の収納制御を実行しても良いが、所定時間の経過を待ってから収納制御を実行するようにしても良い。
したがって、イグニッションスイッチをオフにした後にタングプレート8をバックル9から外したときには、少なくとも乗員3が降車時にドアを開けることによってウェビング5を巻き取り収納することができる。
しかし、このシートベルト装置1においては、第2のバックルスイッチ46に信号故障が検出されると、イグニッションスイッチがオフになった時点でドアスイッチ47の信号が代替利用されるようになるため、不要な状況でモータ10の制御が弛み取り制御から巻き取り収納制御に切り替わり、乗員に違和感を与えるのを回避することができる。
10…モータ
12…リール
45…第1のバックルスイッチ(第1の装着検出手段)
46…第2のバックルスイッチ(第2の装着検出手段)
47…ドアスイッチ(ドア状態検出手段)
56…モータ制御手段
57…故障判定手段
58…入力代替手段
Claims (2)
- ウェビングを巻回するリールと、
このリールに回転動力を付与するモータと、
前記ウェビングの装着の有無を検出する第1の装着検出手段、及び、第2の装着検出手段と、
正常時に、前記第1の装着検出手段または第2の装着検出手段の検出信号を利用し、前記ウェビングが装着状態から非装着状態に切り替わったときに前記モータを駆動してウェビングを巻き取り収納するモータ制御手段と、
車両の主電源スイッチがオン状態のときに、前記第1の装着検出手段と第2の装着検出手段の検出信号を比較して信号故障を判定する故障判定手段と、
車両のドアの開閉状態を検出するドア状態検出手段と、
前記故障判定手段が信号故障と判定した後に、前記主電源スイッチがオフになったときに、前記第1の装着検出手段と第2の装着検出手段のうちの正常時に前記モータ制御手段で用いる装着検出手段の信号利用を停止し、前記ドア状態検出手段の信号を前記モータ制御手段で代替利用する入力代替手段と、
を備えていることを特徴とするシートベルト装置。 - 前記第1の装着検出手段と第2の装着検出手段は、それぞれ無接点型の装着検出手段と有接点型の装着検出手段であり、
前記モータ制御手段は、正常時には、車両の主電源スイッチがオン状態の場合に、前記第1の装着検出手段の検出信号を利用するとともに、車両の主電源スイッチがオフ状態の場合に、前記第2の装着検出手段の検出信号を利用し、
前記故障判定手段は、車両の主電源スイッチがオン状態のときに、前記第1の装着検出手段と第2の装着検出手段の検出信号を比較して前記第2の装着検出手段の信号故障を判定し、
前記入力代替手段は、前記故障判定手段が信号故障と判定した後に前記主電源スイッチがオフになったときに、前記モータ制御手段での第2の装着検出手段の検出信号の利用を停止し、前記ドア状態検出手段の信号を前記モータ制御手段で代替利用することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
Priority Applications (1)
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JP2010048258A JP5398594B2 (ja) | 2010-03-04 | 2010-03-04 | シートベルト装置 |
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JP2010048258A JP5398594B2 (ja) | 2010-03-04 | 2010-03-04 | シートベルト装置 |
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Family
ID=44790661
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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-
2010
- 2010-03-04 JP JP2010048258A patent/JP5398594B2/ja active Active
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